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檀那流
だんなりゅう 【檀那流】
日本天台宗の二流の一。一一世紀後半に分かれ,檀那院覚運を祖と仰ぐ。
→恵心流
檀風
だんぷう 【檀風】
能の一。作者未詳。四番目・五番目物。日野資朝の子梅若は,父の敵(カタキ)本間三郎を,山伏帥阿闍梨(ソツノアジヤリ)の助力で討ち,熊野権現の加護で無事に都に帰る。
檀香
だんこう [0] 【檀香】
白檀(ビヤクダン)・栴檀(センダン)などの香木の総称。
檀香梅
だんこうばい [3] 【檀香梅】
クスノキ科の落葉低木。関東以西の山地に自生。葉は卵円形で普通上半が浅く三裂し,裏面に淡褐色の長毛がある。雌雄異株。早春,葉より先に葉腋に黄色の小花を散形に密生する。液果は,秋に赤く熟す。鬱金花(ウコンバナ)。
檄
げき [1] 【檄】
自分の主張を述べて同意を求め,行動を促す文書。檄文。
檄
げき【檄(文)】
<issue> a manifesto;→英和
an appeal;→英和
a declaration.→英和
檄する
げき・する [3] 【檄する】 (動サ変)[文]サ変 げき・す
檄文(ゲキブン)を出す。檄をとばす。「全軍に―・する」
檄文
げきぶん [0] 【檄文】
檄を書いた文章。檄。
檐
のき [0] 【軒・簷・檐・宇】
(1)屋根の下端で,建物の外壁から張り出した部分。風雨や日光をよける。
(2)「庇(ヒサシ)」に同じ。
檔
あて [0] 【檔・�】
(1)反りやすく,もろい低質の木材。生長の偏りからおこる。陽疾(ヨウシツ)。
(2)(「�」と書く)センダン{(1)}の古名。梟首(キヨウシユ)の木とされた。
檔子
とうし タウ― [1] 【檔子】
「檔案(トウアン)」に同じ。
檔案
とうあん タウ― [0] 【檔案】
中国で主に明清以降,官庁の公文書。木札に文字を記し,保存に際しひもで貫いて壁にかけておいた形が檔(カマチ)に似ていることからいう。檔子。
檜
ひのき [0][1] 【檜・檜木】
ヒノキ科の常緑針葉高木。日本特産種。福島から屋久島に分布し,また広く植林される。樹皮は赤褐色,葉は鱗片(リンペン)状で密につく。雌雄同株。四月に開花し,のち径約1センチメートルの球果をつける。材は淡黄色,緻密(チミツ)で芳香があり,建築・家具・船舶・彫刻などに重用される。古名,ひ。
檜
ひ 【檜】
ヒノキの古名。「―のつまで/万葉 50」
檜原
ひのはら 【檜原】
東京都西部,西多摩郡の村。多摩川支流の秋川上流域を占める山林地帯。観光・保養地。
檜原湖
ひばらこ 【檜原湖】
福島県中北部にある湖。1888年(明治21)の磐梯山の大爆発によって檜原川がせき止められてできたもの。面積10.4平方キロメートル。
檜垣
ひがき 【檜垣】
能の一。三番目物。世阿弥作。肥後の僧のもとに仏に手向ける水を運ぶ老女は,太宰府の白拍子の霊で,僧が後世を弔うと白拍子となって現れ,舞を舞って消える。後撰集の歌などに基づき,「関寺小町」「姨捨(オバステ)」とともに三老女と称される秘曲。
檜垣
ひがき [1] 【檜垣・菱垣】
(1)檜(ヒノキ)の薄板を網代(アジロ)に編んで作った垣。
(2)模様の一。{(1)}を文様化したもの。地紋に用いることが多い。
(3)「菱垣船」「菱垣廻船」の略。
檜垣(1)[図]
檜山
ひやま 【檜山】
北海道南西部の支庁。支庁所在地,江差町。渡島半島のほぼ西半分を占める。
檜扇
ひおうぎ [2] 【檜扇】
(1)檜(ヒノキ)の薄い白板をとじ合わせた扇。衣冠または直衣(ノウシ)のとき,笏(シヤク)にかえて持った。位により板の枚数に差がある。
(2)檜の薄板を色糸でとじた絵扇。貴婦人が礼装時に開き持った。鎌倉時代以降,とじ糸の余りを親骨の上端からたらす風が生じた。衵扇(アコメオウギ)。
(3)アヤメ科の多年草。葉は剣形で根際から扇状に広がる。夏,高さ1メートル内外の花茎を出し,斑点のある黄赤色の花をつける。黒色の光沢のある丸い種子は「ぬばたま」「うばたま」という。生花に用いる。カラスオウギ。漢名,射干(ヤカン)。[季]夏。
(4)海産の二枚貝。貝殻は厚く扇形で,殻長12センチメートル内外。表面に約二五本の放射状の肋(ロク)がある。色彩は黄・紫・赤褐色など変化に富む。肉は食用,殻は観賞用。房総半島以南に分布。ヒオウギガイ。
檜扇(2)[図]
檜扇(3)[図]
檜木
ひのき [0][1] 【檜・檜木】
ヒノキ科の常緑針葉高木。日本特産種。福島から屋久島に分布し,また広く植林される。樹皮は赤褐色,葉は鱗片(リンペン)状で密につく。雌雄同株。四月に開花し,のち径約1センチメートルの球果をつける。材は淡黄色,緻密(チミツ)で芳香があり,建築・家具・船舶・彫刻などに重用される。古名,ひ。
檜枝岐
ひのえまた 【檜枝岐】
福島県南西部,南会津郡の村。北からの尾瀬への入り口。林業が中心。
檜物
ひもの [1] 【檜物】
檜(ヒノキ)の薄板で作ったわげもの。また,のちにはわげものの総称。
檜物師
ひものし [3] 【檜物師】
檜物を作る職人。
檜物座
ひものざ [0] 【檜物座】
鎌倉・室町時代,檜物を作って売った店。
檜物細工
ひものざいく [4] 【檜物細工】
檜や杉などの薄板を曲げて器物を作る細工。
檜皮
ひはだ 【檜皮】
⇒ひわだ(檜皮)
檜皮
ひわだ [0] 【檜皮】
(1)檜(ヒノキ)の皮。ひはだ。
(2)「檜皮葺(ブ)き」の略。
(3)襲(カサネ)の色目の名。表は黒みの紅,裏は同色か薄い藍色,老人は白。中年以後に着用。
檜皮屋
ひわだや [3] 【檜皮屋】
檜皮で葺(フ)いてある家。檜皮葺きの家。
檜皮色
ひわだいろ [0] 【檜皮色】
(1)染め色の一。赤黄みの濃い茶色。
(2)経(タテ)浅葱(アサギ),緯(ヨコ)赤の織り色。
檜皮葺き
ひわだぶき [0] 【檜皮葺き】
檜(ヒノキ)の皮で屋根を葺くこと。また,その屋根。ひわだ。
檜破り子
ひわりご 【檜破り子】
檜(ヒノキ)の薄板で作った上等の破り子。
檜笠
ひがさ [2] 【檜笠】
⇒ひのきがさ(檜笠)
檜笠
ひのきがさ [4] 【檜笠】
薄く削った檜で作った網代笠(アジロガサ)。ひがさ(檜笠)。[季]夏。
檜綱
ひのきづな [3][0] 【檜綱】
檜を薄くはいだものに,チャン(瀝青)を塗って作った綱。和船の碇(イカリ)綱として用いた。
檜翌檜
ひのきあすなろ [4] 【檜翌檜】
アスナロの変種。アスナロに比べ,球果に角状突起がなく,鱗片葉(リンペンヨウ)はやや小さい。青森県の下北・津軽半島に純林が見られ,また能登半島の林業は有名。木材は腐りにくく,建築の土台や器具材に用いる。ヒバ。アテ。
檜舞台
ひのきぶたい [4] 【檜舞台】
(1)檜の板を張った,能楽・芝居などの舞台。上等で立派な舞台。
(2)腕前を広く示すのにふさわしい晴れの場所。「―を踏む」「―に立つ」
檜葉
ひば [1] 【檜葉】
(1)ヒノキの葉。
(2)アスナロ・ヒノキアスナロの別名。
(3)園芸で,ヒノキ類の総称。
檜葉宿木
ひのきばやどりぎ [7] 【檜葉宿木】
ヤドリギ科の常緑小低木。ツバキ・モチノキ・モクセイなど常緑樹の枝に寄生する。葉は鱗片(リンペン)状に退化。雌雄同株で,花は小さい。全形がヒノキの小枝に似る。
檜葉股
ひばまた [2] 【檜葉股】
褐藻類ヒバマタ目の海藻。北海道や千島など寒い海域の沿岸に分布。潮間帯上部の岩石に群落を作る。長さ30センチメートル。革質で中肋(チユウロク)があり,五,六回二叉(ニサ)状に分岐する。褐色であるが乾くと黒変する。
檜隈川
ひのくまがわ 【檜隈川】
奈良県高取町の高取山に発し,高市郡明日香村檜前(ヒノクマ)を北流する川。((歌枕))「ささのくま―に駒とめて/古今(神遊びの歌)」
檞
かしわ カシハ [0] 【柏・槲・檞】
(1)ブナ科の落葉高木。山地や寒地の海岸に生える。葉は倒卵形で,波状の大きな鋸歯がある。雌雄同株。五月に葉とともに開花し,雄花は長い尾状花序をなして下垂し,雌花は少数ずつつく。実はどんぐり状の堅果。樹皮を染料とし,葉は大きく古来食物を包むのに用いる。カシワギ。モチガシワ。
(2)「柏餅」の略。
(3)家紋の一。柏の葉を図案化したもの。
(4)飲食物を盛るための木の葉。食器。「大御酒の―を握(ト)らしめて/古事記(中訓)」
柏(3)[図]
檠灯
けいとう [0] 【檠灯】
ともしび。灯火。
檣
ほばしら [2] 【帆柱・檣】
(1)帆を張るために船に立てる柱。マスト。
(2)男根を俗にいう。「―の立つたをねかす舟びくに/柳多留 2」
檣楼
しょうろう シヤウ― [0] 【檣楼】
艦船で,マストの中間に取り付けた半円形の台。トップ。
檣灯
しょうとう シヤウ― [0] 【檣灯】
船のマストに掲げて,前方を照らす白色灯。マスト灯。
檣竿
しょうかん シヤウ― [0] 【檣竿】
帆柱。マスト。
檣頭
しょうとう シヤウ― [0] 【檣頭】
船のマストのてっぺん。
檫
さつ 【刹・檫】
仏塔の中心となる柱。せつ。
檮昧
とうまい タウ― [0] 【檮昧】
おろかなこと。蒙昧。愚昧。「―を以て至福とす/ふらんす物語(荷風)」
檳榔
びろう [0][1] 【檳榔・蒲葵】
ヤシ科の常緑高木。暖地の海岸付近に生え,シュロに似る。高さ10メートル近くになる。葉は大きな扇状で柄が長く,幹の頂に多数集まってつく。花は黄色で小さく,果実は楕円形で青色。古名,あじまさ。
檳榔[図]
檳榔
びんろう [0] 【檳榔】
檳榔樹の別名。
檳榔
びりょう 【檳榔】
⇒びろう(檳榔)
檳榔の車
びりょうのくるま 【檳榔の車】
⇒檳榔毛(ビロウゲ)の車(クルマ)
檳榔子
びんろうじ [3] 【檳榔子】
(1)檳榔樹の種子。健胃・収れん・条虫駆除などの薬用および染料にする。
(2)暗黒色の染め色。
檳榔庇の車
びろうひさしのくるま 【檳榔庇の車】
檳榔毛の車の一。車箱の前後と物見の上とに庇(ヒサシ)または半庇をつけたもの。上皇・摂政関白・大臣などが使用した。
檳榔樹
びんろうじゅ【檳榔樹】
《植》a betel palm.
檳榔樹
びんろうじゅ [3] 【檳榔樹】
ヤシ科の常緑高木。マレーシア原産。幹は単一で,高さ20メートル近くになる。葉は長さ1〜1.5メートルの羽条複葉で,柄が長く,幹頂に集まってつく。果実は長さ約5センチメートルの楕円形で黄赤色に熟す。熱帯地方では,未熟な種子と石灰をキンマの葉に包んでかむ習慣がある。ビンロウ。
檳榔毛
びろうげ [2] 【檳榔毛】
「檳榔毛の車」の略。「御車,糸毛(イトゲ)十,―十なり/宇津保(春日詣)」
檳榔毛の車
びろうげのくるま 【檳榔毛の車】
檳榔の葉を細かに裂き,白くさらしたもので車の箱をおおった牛車(ギツシヤ)。上皇・親王・大臣以下,四位以上の公卿・女房・高僧が乗った。
檳榔毛の車[図]
檸檬
レモン 【檸檬】
小説。梶井基次郎作。1925年(大正14)「青空」に発表。倦怠(ケンタイ)と不安にさいなまれた精神が一個のレモンによって蘇生(ソセイ)するさまを描いた作品。
檻
おり ヲリ [2] 【檻】
危険な動物や罪人などを中に入れて逃げられないようにした囲い,あるいは部屋。
檻
おり【檻】
a cage (猛獣の);→英和
a pen (家畜の);→英和
a cell (監房).→英和
檻房
かんぼう [0] 【監房・檻房】
刑務所で,囚人を入れておく部屋。
檻穽
かんせい [0] 【檻穽】
おりと落とし穴。
檻車
かんしゃ [1] 【檻車】
罪人を乗せて運ぶ檻(オリ)の形をした車。
檻送
かんそう [0] 【檻送】 (名)スル
罪人・囚人などを檻(オリ)に入れて送ること。「手足を縛りて首府(ミヤコ)に―せり/新聞雑誌 5」
櫂
かい【櫂】
an oar;→英和
a paddle (へら状の).→英和
櫂
かい [1] 【櫂】
〔「掻(カ)き」の転〕
(1)船具の名。水をかいて船を進めるのに使う。木製で上半分は丸い棒,水中に入る部分は平らに削ってある。和船用のものは握る側に T 字形の短い柄がある。
(2)醤油・酢などを造る時,樽の中の原料をかきまぜる木製の用具。
(3)家紋の一。{(1)}を組み合わせたもの。三違櫂(ミツチガイカイ)・五違櫂など。
櫂先
かいさき [0] 【櫂先】
(1)櫂の先。
(2)茶道の茶杓(チヤシヤク)の部分名。茶を掬(スク)いのせる部分。
→茶杓
櫂立て
かいたて [1][0] 【櫂立て】
ボートで,敬礼のしるしとしてオールを立てること。
櫃
ひつ [0] 【櫃】
(1)ふたが上に開く大形の箱。唐櫃(カラビツ)・長櫃など。
(2)(「おひつ」の形で)飯を入れておく器。おはち。
櫑子
らいし [1] 【櫑子・罍子】
高坏(タカツキ)の上部に似て縁の高い器をいう。果物などを盛るのに用いた。「この筍(タコウナ)の―に何とも知らず立ち寄りて/源氏(横笛)」
櫑茶
るいざ [1] 【擂茶・櫑茶】
茶入れの一種。頸部(ケイブ)あるいは肩などに鋲頭(ビヨウトウ)のような紋様の点在する壺。
擂茶[図]
櫓
ろ [0] 【櫓・艪】
和船を漕(コ)ぐための道具。木製。全体が櫓腕(ロウデ)と櫓脚(ロアシ)からなる継ぎ櫓が一般的で,櫓腕先端にある櫓柄(ロヅカ)とその上部についている突起の櫓杆(ロヅク)とを両手で握って漕ぎ,水中に入れた櫓脚で水を切るように練って船を進める。櫓脚にある入れ子という穴部を船にある小突起の櫓杭(ログイ)(=櫓臍(ロベソ))にはめて支点とし,櫓腕にある櫓杆に櫓綱(ロヅナ)(=早緒(ハヤオ))をかけて船床につないで漕ぎやすいようにしてある。西洋式の櫂(カイ)よりも効率のよいすぐれた推進具。「―をこぐ」
櫓[図]
櫓
やぐら [0] 【櫓・矢倉】
〔(8)が原義〕
(1)城や館の門の上,あるいは敷地内に設けた物見・防戦のための高楼。近世の城郭では,一層から四層の塗込造りの建物が多く,城内の要所,城壁や城門の上に設けた。
(2)木材などを高く組み上げて造った構造物。「火の見―」
(3)歌舞伎・人形浄瑠璃・相撲・見世物などの興行場の入り口に高く組み上げた構築物。江戸時代には官許の興行権の証であった。
(4)こたつの,木で組んだ枠。中に熱源を置き,布団を支える。「―炬燵(ゴタツ)」
(5)大型和船の上部構造物の総称。本来,戦国時代に発達した軍船の上部構造物のことだったが,江戸時代では商船の上部構造物をも同様に呼んだ。
(6)「櫓投げ」の略。
(7)「櫓囲い」の略。
(8)矢など,武器を納めておく倉。また,物品を収納する倉庫。「物は―に積み満てて/宇津保(祭の使)」
櫓
やぐら【櫓】
a tower;→英和
<set up> a scaffold (足場).→英和
‖櫓炬燵(こたつ) a foot warmer in a wooden frame.火の見櫓 a fire tower.
櫓をこぐ
ろ【櫓をこぐ】
pull an oar;→英和
work at the oar.
櫓下
やぐらした [0][3] 【櫓下】
〔江戸時代,劇場の櫓の下に,代表者の名を書いた看板を出したことから〕
文楽で,座頭(ザガシラ)や代表的な太夫(タユウ)。紋下(モンシタ)。
櫓囲い
やぐらがこい [4] 【櫓囲い】
将棋の駒組の一。居飛車にして金・銀などで王を囲むもの。金銀の駒数や配置により,金櫓・銀櫓などがある。
櫓声
ろせい [0] 【櫓声】
櫓をこぐ音。櫓の音。
櫓太鼓
やぐらだいこ [4] 【櫓太鼓】
相撲場の櫓の上で,開場や閉場を知らせるために打つ太鼓。昔は,歌舞伎劇場でも打った。
櫓幕
やぐらまく [3] 【櫓幕】
(1)櫓に張り渡す幕。
(2)江戸時代,劇場や相撲場などの櫓の三方に張りめぐらされた幕。正面に興行主の紋を染め抜いた。
櫓投げ
やぐらなげ [0] 【櫓投げ】
相撲で,相手を十分に引きつけて,相手の一方の内股を自分の腿(モモ)にのせるようにして,つりぎみに振り回しながら投げる技。上手櫓投げ,下手櫓投げがある。
櫓拍子
ろびょうし [2] 【櫓拍子・艪拍子】
櫓を操作する拍子。櫓をこぐときの掛け声の拍子。
櫓掛かり
ろがかり [2] 【櫓掛(か)り】
和船の木割(キワリ)術の一。櫓の数を基準として船体の各部分の寸法を割り出す方法。主に軍船の設計に用いる。
櫓掛り
ろがかり [2] 【櫓掛(か)り】
和船の木割(キワリ)術の一。櫓の数を基準として船体の各部分の寸法を割り出す方法。主に軍船の設計に用いる。
櫓時計
やぐらどけい [4] 【櫓時計】
鐘楼に模した台に載せてある置き時計。
櫓杆
ろづく [0] 【櫓杆】
櫓腕の上端の櫓柄(ロヅカ)に直角に取り付けてある小突起。櫓柄と櫓杆を握って船を漕(コ)ぐ。
櫓杭
ろぐい [0] 【櫓杭】
和船の櫓床に設ける小さな杭。櫓の入子(イレコ)にはめて,櫓を支える堅材の小突起。櫓臍(ロベソ)。
櫓櫂
ろかい [0][1] 【櫓櫂】
船を動かす,ろとかい。「―船」
櫓炬燵
やぐらごたつ [4] 【櫓炬燵】
櫓{(4)}の上に布団を掛けた炬燵。
櫓綱
ろづな [0] 【櫓綱】
船床と櫓杆(ロヅク)をつなぐ綱。早緒(ハヤオ)。
櫓脚
ろあし [1] 【櫓脚】
(1)櫓を漕(コ)ぐとき,櫓の水中につかった部分。櫓下(ロシタ)。
(2)櫓を漕いだ跡にゆらぐ波のあと。
櫓腕
ろうで [1] 【櫓腕】
和船で使われる継ぎ櫓の柄(エ)の部分。先端に櫓杆(ロヅク)を設け,早緒(ハヤオ)をかけて漕(コ)ぐ。
→櫓
櫓臍
ろべそ [0] 【櫓臍】
「櫓杭(ログイ)」に同じ。
櫓舵
ろかじ [1] 【櫓舵】
船の,ろとかじ。
櫓船
やぐらぶね [4] 【櫓船】
櫓を設けた船。
櫓苔
やぐらごけ [3] 【櫓苔】
ハナゴケ科の地衣植物。本州・北海道に分布。地上または朽木上に生じる。地衣体は表面青緑色,裏面灰白色で,ラッパを立てて何層も積み重ねたような形となる。これは子器柄が盃状となり,その盃状体を貫くように子器柄が伸びることによる。子器は褐色で盃状体の縁につく。
櫓落し
やぐらおとし [4] 【櫓落(と)し】
(1)長柄の槍(ヤリ)の,さらに柄の長いもの。
(2)近世の男の髪形の一。鬢(ビン)・髱(タボ)を十分に張らせたもの。主に力士が結った。
櫓落とし
やぐらおとし [4] 【櫓落(と)し】
(1)長柄の槍(ヤリ)の,さらに柄の長いもの。
(2)近世の男の髪形の一。鬢(ビン)・髱(タボ)を十分に張らせたもの。主に力士が結った。
櫓葱
やぐらねぎ [4] 【櫓葱】
ネギの変種。葱坊主の中の花が鱗茎に変わり,そのうちの一個が伸びて子葱となり,頂にさらに孫葱ができる。二〜四階櫓状に重なる。食用。刈葱(カリギ)。
櫓貫
やぐらぬき [3] 【櫓貫】
〔建〕 双方から一本ずつ斜めに打って楔(クサビ)のように締め合わせた貫。
櫓門
やぐらもん [3] 【櫓門】
(1)上部が櫓になっている門。
(2)城郭の渡櫓の下に開いた門。渡櫓門。
櫓門(2)[図]
櫛
くし【櫛】
<the teeth of> a comb.→英和
〜を入れる comb <one's hair> .
櫛
くし [2] 【櫛】
髪をすいたり,髪飾りにしたりする道具。黄楊(ツゲ)・竹・象牙(ゾウゲ)・鼈甲(ベツコウ)・合成樹脂などで作る。
櫛占
くしうら [0] 【櫛占】
昔,女や子供が行なった辻占(ツジウラ)の一。黄楊(ツゲ)の櫛を持って十字路に出て「あふ事をとふや夕げのうらまさにつげの小櫛もしるし見せなん」という古歌を三度唱え,境を区切って米をまき,櫛の歯を三度鳴らしてから,その境の内にはいって来た人の言葉を聞いて吉凶を判断したもの。
櫛名田比売
くしなだひめ 【奇稲田姫・櫛名田比売】
記紀神話の神。出雲国の脚摩乳(アシナズチ)・手摩乳(テナズチ)の娘。八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の生け贄になるところを素戔嗚尊(スサノオノミコト)に救われ,その妻となる。稲田姫(イナダヒメ)。
櫛巻
くしまき [0] 【櫛巻(き)】
女性の髪の結い方の一。元結(モトユイ)を使わず,髪の毛を櫛に巻き付けて丸めて後頭部でとめた簡便なもの。
櫛巻き[図]
櫛巻き
くしまき [0] 【櫛巻(き)】
女性の髪の結い方の一。元結(モトユイ)を使わず,髪の毛を櫛に巻き付けて丸めて後頭部でとめた簡便なもの。
櫛巻き[図]
櫛巾
くしきん 【櫛巾】
泔坏(ユスルツキ)または打ち乱(ミダ)りの箱の下などに敷き,理髪の道具をぬぐうのに用いる布巾。櫛手拭(クシタナゴイ)。
櫛引
くしびき 【櫛引】
山形県西部,東田川郡の町。西部は庄内米の水田地帯。春日神社で行われる王祇(オウギ)祭で黒川能が奉納される。
櫛引き
くしひき [2][3] 【櫛引き・櫛挽き】
のこぎりで櫛を作ること。また,その職人。
櫛形
くしがた [0] 【櫛形】
(1)櫛の形。下部が水平で,上部が弧になった形。「―に切ったレモン」
(2)「櫛形窓」に同じ。
(3)「櫛形の穴」に同じ。
(4)侍烏帽子(エボシ)の部分の名。招きの下の部分。
櫛形
くしがた 【櫛形】
山梨県西部,中巨摩(ナカコマ)郡の町。南西に櫛形山(海抜2052メートル)がある。繊維製品の行商が盛んであった。
櫛形の穴
くしがたのあな 【櫛形の穴】
清涼殿の母屋と殿上の間との境にある櫛形の窓。櫛形。
→清涼殿
櫛形塀
くしがたべい [4] 【櫛形塀】
櫛形窓のついた塀。
櫛形欄間
くしがたらんま [5] 【櫛形欄間】
櫛形にくりぬかれた欄間。
櫛形窓
くしがたまど [5] 【櫛形窓】
櫛形をした窓。櫛形。
櫛形窓[図]
櫛払い
くしはらい [3] 【櫛払い】
櫛の歯にたまったあかを取りのぞく,細い針金を束ねたはけ。
櫛押え
くしおさえ [3] 【櫛押(さ)え】
挿し櫛が前に倒れないように,櫛の前にさし込む銀製の針。享保(1716-1736)の頃流行。
櫛押さえ
くしおさえ [3] 【櫛押(さ)え】
挿し櫛が前に倒れないように,櫛の前にさし込む銀製の針。享保(1716-1736)の頃流行。
櫛挽き
くしひき [2][3] 【櫛引き・櫛挽き】
のこぎりで櫛を作ること。また,その職人。
櫛比
しっぴ [1] 【櫛比】 (名)スル
櫛(クシ)の歯のようにすき間なくぎっしりと並んでいること。「往時―していた家々」
櫛水母
くしくらげ [3] 【櫛水母】
有櫛(ユウシツ)動物門に属する海産動物の総称。体は寒天質からなり,腔腸動物のクラゲ類に似るが,刺胞がない。体表に八列の櫛の歯状の繊毛列があり,これを動かして海中を移動する。雌雄同体でポリプ時代がない。フウセンクラゲ・カブトクラゲ・オビクラゲ・ウリクラゲなどは浮遊性,クラゲムシ・コトクラゲは定着性。発光する種類も多い。
櫛田
くしだ 【櫛田】
姓氏の一。
櫛田民蔵
くしだたみぞう 【櫛田民蔵】
(1885-1934) 経済学者。福島県生まれ。大原社会問題研究所で,価値論,地代論などマルクス経済学を研究,労農派の論客。著「社会主義は闇に面するか光に面するか」
櫛田神社
くしだじんじゃ 【櫛田神社】
福岡市博多区にある神社。祭神は大幡主神(オオハタヌシノカミ)・天照皇大神・素戔嗚神(スサノオノカミ)。例祭は「博多祇園山笠」として知られる。
櫛目
くしめ [3][0] 【櫛目】
櫛で梳(ス)いたとき,髪にのこるすじ目。
櫛目文土器
くしめもんどき [6] 【櫛目文土器】
櫛の歯状の道具で文様をつけた土器の総称。ユーラシア大陸北部から朝鮮半島にかけて出土する新石器時代の土器に多い。
櫛笥
くしげ 【櫛笥】
櫛や簡単な化粧道具を入れておく箱。
櫛箱
くしばこ [2] 【櫛箱】
櫛など,結髪道具を入れておく引き出し付きの箱。くしげ。
櫛置き
くしおき 【櫛置き】
「髪置(カミオ)き{(1)}」に同じ。
櫛道具
くしどうぐ [3] 【櫛道具】
櫛など,髪を結う道具。
櫛風沐雨
しっぷうもくう [5] 【櫛風沐雨】
〔「荘子(天下)」より。「風に髪をくしけずり雨にゆあみする」の意〕
風雨にさらされながら走り回って苦労すること。
櫟
いちい【櫟】
《植》a yew (tree).→英和
櫟
くぬぎ【櫟】
《植》an[a kind of]oak.→英和
櫟
くのぎ 【櫟】
クヌギの異名。[日葡]
櫟
くぬぎ [0] 【櫟・椚・橡・櫪】
ブナ科の落葉高木。雑木林に多い。葉は狭長楕円形で縁に鋸歯(キヨシ)がある。秋,球形の「どんぐり」がなる。どんぐりの皿には線形の鱗片(リンペン)が多数つく。材をシイタケ栽培の原木に用い,また薪炭材とする。樹皮は染料に用いる。古名ツルバミ。
櫟[図]
櫟炭
くぬぎずみ [3] 【櫟炭】
クヌギを焼いて作った木炭。
櫟社
れきしゃ [1] 【櫟社】
(1)クヌギを神木とする社(ヤシロ)。
(2)神木の根本などに仮の祠(ホコラ)を設けたり,鳥居だけを建てたりしたもの。
櫧
かし [1] 【樫・橿・櫧】
ブナ科コナラ属の常緑高木の総称。暖地に生える。日本にはアラカシ・アカガシ・シラカシ・ウラジロガシ・ウバメガシなどがある。葉は革質,長楕円形ないし披針形で,互生。雌雄同株。初夏,雄花はひも状の穂について垂れ下がる。秋にどんぐりを結ぶ。材は堅く,細工物などに用いられる。
〔「樫の実」は [季]秋〕
樫[図]
櫨
はぜ [1] 【櫨・黄櫨】
ハゼノキの別名。
櫨の木
はぜのき [1] 【櫨の木・黄櫨】
(1)ウルシ科の落葉高木。沖縄以南,南アジアに分布。採蝋(ロウ)のために各地で栽植される。樹皮は灰褐色。葉は大形の羽状複葉。雌雄異株。五月頃,淡黄色の小花を円錐状につける。紅葉が美しい。琉球櫨。ハジウルシ。ハジノキ。ハゼ。
〔「櫨の実」「櫨紅葉」は [季]秋〕
(2)ヤマハゼの別名。
櫨の木(1)[図]
櫨匂
はじにおい [3] 【黄櫨匂・櫨匂】
黄櫨色を,肩を濃く,次第にぼかして裾が白くなるように染めた色目。また,その色目の,鎧(ヨロイ)の縅(オド)し方。
櫨弓
はじゆみ 【櫨弓・黄櫨弓】
ハゼノキでつくった弓。「皇祖の神の御代より―を手握(タニギ)り持たし/万葉 4465」
櫨紅葉
はじもみじ [3] 【櫨紅葉・黄櫨紅葉】
(1)紅葉したハゼの葉。はぜもみじ。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は蘇芳(スオウ),裏は黄色。九月から一一月に用いる。
櫨緂
はじだん [2] 【櫨緂】
黄櫨色で緂(ダン)に染めること。また,そのように染めた紐(ヒモ)や緒。「―に染めたり/紫式部日記」
櫪
くぬぎ [0] 【櫟・椚・橡・櫪】
ブナ科の落葉高木。雑木林に多い。葉は狭長楕円形で縁に鋸歯(キヨシ)がある。秋,球形の「どんぐり」がなる。どんぐりの皿には線形の鱗片(リンペン)が多数つく。材をシイタケ栽培の原木に用い,また薪炭材とする。樹皮は染料に用いる。古名ツルバミ。
櫟[図]
櫪飼ふ
たてか・う 【立て飼ふ・櫪飼ふ】 (動ハ四)
〔「櫪」は厩(ウマヤ)の意〕
馬を厩で飼う。「千里行く馬―・ひ給ひけるに/宇津保(国譲下)」
櫬殿
しんでん [0] 【櫬殿】
天皇・皇族が死去して殯宮(ヒンキユウ)に移されるまで,ひつぎを安置しておく御殿。櫬宮(シンキユウ)。
櫺子
れんじ [0] 【連子・櫺子】
窓や戸に木や竹の桟を縦または横に細い間隔ではめこんだ格子。れにし。
欄
らん【欄】
a column.→英和
‖広告欄 the advertisement column.スポーツ欄 the sports section[page].
欄
おばしま [0] 【欄】
欄干(ランカン)。てすり。
欄
らん [1] 【欄】
(1)手すり。欄干(ランカン)。
(2)印刷物の紙面の,枠で区切った部分。「生年月日を書く―」「解答―」
(3)新聞・雑誌などの編集上の一区分。「読者の―」
欄内
らんない [1] 【欄内】
印刷物などの紙面の,枠で区切った中。
欄外
らんがい【欄外】
the margin.→英和
欄外の注 marginal notes.
欄外
らんがい [0] 【欄外】
(1)欄干の外。
(2)書籍・雑誌などの紙面で,本文の印刷部分の枠の外。「―に注を加える」
欄干
らんかん [0] 【欄干・欄杆・闌干】
廊下や橋などの側辺に,縦横に材木を渡して人の落ちるのを防ぎまた装飾とするもの。てすり。
欄干
らんかん [0] 【闌干・欄干】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)月や星のあざやかに光るさま。「北斗の独り―たるが如し/復活(魯庵)」
(2)涙のとめどなく流れるさま。「涙―たり/太平記 37」
欄干
らんかん【欄干】
a rail(ing);→英和
a balustrade (階段の).→英和
欄杆
らんかん [0] 【欄干・欄杆・闌干】
廊下や橋などの側辺に,縦横に材木を渡して人の落ちるのを防ぎまた装飾とするもの。てすり。
欄間
らんま【欄間(窓)】
a transom (window).→英和
欄間
らんま [0] 【欄間】
天井と鴨居(カモイ)との間に,格子(コウシ)や透かし彫りの板などを取りつけた部分。採光・通風などのためのもので,装飾を兼ねる。
欄間=1[図]
欄間=2[図]
欄間=3[図]
欅
けやき【欅】
a zelkova tree.
欅
けやき [0] 【欅】
ニレ科の落葉大高木。山地に生え,また防風林や庭木として栽植する。葉は鋸歯があり狭卵形で先がとがる。四,五月,葉腋に淡黄緑色の小花をつけ,ゆがんだ球形の小果を結ぶ。材は堅く木目が美しいので,建材・家具材などに用いる。ツキ。
欋
さらい サラヒ [0] 【杷・杈・欋】
木または竹製の農具。柄が長く,先に歯のついた熊手(クマデ)のような形のもの。木製のものは土をかきならすのに用い,竹製のものはごみ・落ち葉などをかき集めるのに用いる。さらえ。[和名抄]
欋
さらえ サラヘ [0] 【杷・杈・欋】
「さらい(杷)」に同じ。
欠
あくび [0] 【欠・欠伸】
(1)眠いとき,飽きたとき,疲れたときなどに,不随意に口を大きく開いて深く息を吸い,その息を短く吐き出す呼吸運動。血液中の二酸化炭素の濃度が高くなると,呼吸中枢が刺激されて起こる。「―が出る」
(2)漢字の旁(ツクリ)の一。「欲」「歌」などの「欠」の部分。口を開けてする動作を表す文字を作る。
欠
けつ [1] 【欠】
(1)欠けること。欠けたところ。不足。「―を補う」
(2)欠席。
欠
かん 【欠】
〔「欠」の字音「けん」の転〕
目方・分量などが減っていること。めべり。[日葡]
欠かす
かかす【欠かす】
miss;→英和
fail to <attend> .一日も欠かさず without missing a day.→英和
欠かす
かか・す [0] 【欠かす】 (動サ五[四])
(多く打ち消しの語を伴う)
(1)続けてすべきことをある時だけ怠る。休む。「朝の散歩を―・したことがない」「毎日―・さず練習する」
(2)なしで済ます。欠く。「義理を―・す」
[可能] かかせる
欠かせない
かかせ∘ない 【欠かせない】 (連語)
〔動詞「かかす」の可能動詞に打ち消しの助動詞「ない」の付いたもの〕
欠くことができない。なしではいられない。
欠き割り
かきわり [0] 【欠(き)割り】
「身欠(ミガ)き鰊(ニシン)」に同じ。
欠き打ち
かきうち [0] 【欠(き)打ち】
一方の木材を他方の木幅に合わせて欠きとり,十文字状に組み込んで釘付けすること。
欠き氷
かきごおり [3] 【欠(き)氷】
(1)氷を細かく砕いたもの。ぶっかき。かちわり。
(2)削り氷にシロップなどを掛けたもの。氷水(コオリミズ)。[季]夏。
欠き餅
かきもち [2] 【欠き餅】
(1)餅を薄く切って乾かしたもの。焼いたり揚げたりして食べる。おかき。
(2)〔刃物で切ることを忌んで手で欠いたことから〕
正月の鏡餅を手や槌(ツチ)で小さく砕いたもの。
欠き首
かきくび [2] 【欠(き)首】
擬宝珠(ギボシ)柱の宝珠の下の,首のように細くなった部分。また,そのような形。
欠く
かく【欠く】
(1) lack;→英和
be lacking[wanting] <in> ;be missing;be short of.(2) fail <in> (怠る);→英和
neglect.→英和
〜べからざる indispensable <to> ;→英和
essential <to> .→英和
義理を〜 fail in social obligations.
欠く
か・く [0] 【欠く・闕く】
■一■ (動カ五[四])
(1)(完全なものの)一部分をこわす。また,そうして不完全なものにする。「皿のふちを―・く」「顔なども―・きて血打ちて出来たり/今昔 26」
(2)そろっているものの一部分を備えていない。「首巻を―・く写本」
(3)割ったりして,大きなものの端を取り去る。「氷を―・いて口に入れる」
(4)必要なものを備えていない。足りない状態である。「穏当を―・く発言」「決め手を―・く」「義理を―・く」「塩は生命の維持に―・くことができない」「必要―・くべからざる条件」
(5)むだにする。「遊びにひまを―・く」
〔「かける(欠)」に対する他動詞〕
[可能] かける
■二■ (動カ下二)
⇒かける
欠くべからざる
欠くべからざる
是非ともなくてはならない。
→欠く(4)
欠け
かけ【欠け】
(1) a fragment;→英和
a chip (かけら).→英和
(2) a crack (欠け目);→英和
a flaw (きず).→英和
欠け
かけ [0] 【欠け・闕け】
(1)かけること。かけていること。「―茶碗」
(2)かけてこわれた部分。かけら。「瀬戸―」
欠けら
かけら [0] 【欠けら・欠片】
(1)物が欠けてできた断片。「ガラスの―」
(2)ほんのわずかなもののたとえ。
欠ける
かける【欠ける】
break <off> ;→英和
be broken (off);be[get]chipped (食器などが);[不足する]lack;→英和
be wanting <in> ;wane (月が).→英和
欠ける
か・ける [0] 【欠ける・闕ける】 (動カ下一)[文]カ下二 か・く
(1)完全なものの一部がこわれる。また,そうして不完全になる。「急須(キユウス)の口が―・けた」「刃の―・けたナイフ」
(2)そろっているべき物の一部がなくなる。欠落する。「全集の第一巻が―・けている」「其人にあらずは則―・けよ/平家 1」
(3)あるべき要素が不足する。また,存在しない。
(ア)(「…が欠ける」の形で)ある種の要素がない。欠如する。「経営能力が―・けている」「必要な機能が―・けている」
(イ)(「…に欠ける」の形で)…が,期待されている分量よりも少ない。…が不足である。「面白味に―・ける」「常識に―・ける」
(4)(「虧ける」とも書く)満月を過ぎて,月が次第に細くなる。
⇔みちる
「月が―・ける」
〔「欠く」に対する自動詞〕
欠け字
かけじ [0] 【欠(け)字】
(1)「けつじ(欠字){(1)}」に同じ。
(2)印刷物で,欠けた文字。
(3)「闕画(ケツカク)」に同じ。
欠け徳利
かけどくり [3] 【欠(け)徳利】
〔口の欠けた徳利の意から〕
口が悪いこと。また,その人。かけど。「さりとはけうとい―悪口を言はずとも/浄瑠璃・忠臣金短冊」
欠け目
かけめ [0] 【欠(け)目】
(1)不足した目方。減量。
(2)欠けて不完全な部分。
(3)囲碁で,目の形はしているが,周りに石が詰まってくると埋めなければならない不完全な目。
欠け穿ぐ
かけう・ぐ 【欠け穿ぐ】 (動ガ下二)
欠けて穴が開く。「耳鼻―・げながら抜けにけり/徒然 53」
欠け銭
かけぜに [0] 【欠(け)銭】
中世・近世に良貨にまじって流通した,欠損のある質の悪い貨幣。
欠ぶ
あく・ぶ 【欠ぶ】 (動バ四)
あくびをする。「長やかにうち―・びて/枕草子 74」
欠乏
けつぼく 【欠乏】
「けつぼう(欠乏)」に同じ。「兵糧ガ―シタ/日葡」
欠乏
けつぼう【欠乏】
want;→英和
lack;→英和
shortage;→英和
scarcity;→英和
deficiency;→英和
privation(s) (困苦).→英和
〜する lack;→英和
want;→英和
run short <of gas> ;be wanting[lacking,deficient] <in> .
欠乏
けつぼう [0] 【欠乏】 (名)スル
物が十分にないこと。不足していること。「食料が―する」
欠伸
あくび【欠伸】
yawning; <give> a <big> yawn.→英和
〜する yawn.〜をかみ殺す stifle a yawn.
欠伸
あくび [0] 【欠・欠伸】
(1)眠いとき,飽きたとき,疲れたときなどに,不随意に口を大きく開いて深く息を吸い,その息を短く吐き出す呼吸運動。血液中の二酸化炭素の濃度が高くなると,呼吸中枢が刺激されて起こる。「―が出る」
(2)漢字の旁(ツクリ)の一。「欲」「歌」などの「欠」の部分。口を開けてする動作を表す文字を作る。
欠位
けつい [1] 【欠位・闕位】
その地位につくべき人を欠くこと。また,欠員となっている地位。空位。
欠便
けつびん [0] 【欠便】
船や航空機の定期便が欠航すること。
欠典
けってん [0] 【欠典・闕典】
規定や文書が不完全であること。また,その規則。
欠刻
けっこく [0] 【欠刻】
きれこみ。特に,植物の葉の縁にあるきれこみ。
欠割り
かきわり [0] 【欠(き)割り】
「身欠(ミガ)き鰊(ニシン)」に同じ。
欠勤
けっきん [0] 【欠勤】 (名)スル
つとめを休むこと。
⇔出勤
「長期―」「病気で―する」
欠勤
けっきん【欠勤】
absence <from one's duties> .→英和
〜する be absent <from office,school> .‖欠勤者 an absent person;an absentee.欠勤届 <tender> a report of absence.
欠号
けつごう [0] 【欠号】
ひとそろいになる雑誌などで,ある号が欠けていること。また,その号。
欠員
けついん【欠員】
<fill> a vacancy;→英和
a vacant post.
欠員
けついん [0] 【欠員】
定員の不足していること。また,その人数。「―が生じる」「―補充」
欠唇
いぐち [1] 【欠唇・兎唇】
「としん(兎唇)」に同じ。[和名抄]
欠唇
けっしん [0] 【欠唇】
みつくち。兎唇(トシン)。
欠場
けつじょう【欠場】
absence.→英和
欠場
けつじょう [0] 【欠場】 (名)スル
出るべき場に出ないこと。特に,出る予定の運動競技などに参加しないこと。
⇔出場
「けがのため―する」
欠失
けっしつ 【闕失・欠失】
欠いてはならない物事を欠くこと。過失。
欠失
けっしつ [0] 【欠失】 (名)スル
欠けうせること。
欠如
けつじょ【欠如】
⇒欠く.
欠如
けつじょ [1] 【欠如】 (名)スル
(1)あるべきものが欠けていること。「責任感が―している」「能力の―」
(2)「欠字{(2)}」に同じ。
欠如概念
けつじょがいねん [4] 【欠如概念】
ある事象が欠けているということ,ないしそれを欠いている事物を指す概念。禿頭など。欠性概念。
欠字
けつじ [0] 【欠字・闕字】
(1)文章中で,あるべき文字が脱落していること。また,その文字。欠け字。
(2)律令で定められた公文書の書式の規定の一。天皇・貴人に関係した称号や言葉の上に,敬意を表すため一字または二字分の余白をあけること。欠如。擡頭(タイトウ)。平出(ヘイシユツ)。
欠字
けつじ【欠字】
an omitted word;an omission.→英和
欠字
かけじ [0] 【欠(け)字】
(1)「けつじ(欠字){(1)}」に同じ。
(2)印刷物で,欠けた文字。
(3)「闕画(ケツカク)」に同じ。
欠官
けっかん [0] 【闕官・欠官】
(1)その職に任ずべき人が欠けていること。また,空位の官。欠員。
(2)官職を解くこと。解官(ゲカン)。免官。
欠巻
けっかん [0] 【欠巻】
「欠本」に同じ。
欠席
けっせき【欠席】
absence;→英和
nonattendance.〜する be absent <from> ;absent oneself <from school> .‖欠席裁判 judgment by default.欠席者 an absentee.欠席届 a report of absence.病気欠席 absence on account of illness.
欠席
けっせき [0] 【欠席】 (名)スル
出るべき会合・式・授業などに出ないこと。
⇔出席
「用事で会議を―する」「―者」
欠席判決
けっせきはんけつ [5] 【欠席判決】
当事者の一方が口頭弁論期日に欠席した場合,出席した当事者側の主張にのみ基づいてなされる欠席者にとって不利な判決。現行法では原則として認められていない。欠席裁判。
⇔対席判決
欠席裁判
けっせきさいばん [5] 【欠席裁判】
(1)「欠席判決」に同じ。
(2)その場にいない人の批判をしたり,その人の不利となる事柄を決めたりすること。
欠形
あくびがた [0] 【欠形】
竹筒の花入れの一。節と節の間を長方形に切り抜き,生け口としたもの。
欠徳利
かけどくり [3] 【欠(け)徳利】
〔口の欠けた徳利の意から〕
口が悪いこと。また,その人。かけど。「さりとはけうとい―悪口を言はずとも/浄瑠璃・忠臣金短冊」
欠性概念
けっせいがいねん [5] 【欠性概念】
⇒欠如(ケツジヨ)概念
欠所
けっしょ [0] 【闕所・欠所】
(1)(「闕所」と書く)鎌倉・室町時代,敗戦・謀反・犯罪などによって没収された所領。また,幕府や領主による没収行為のこと。
(2)江戸時代の庶民に対する刑罰の一。磔(ハリツケ)・火罪・獄門・死罪・追放などの付加刑として,地所・財産を没収すること。「口論の事なれば家財―には及ぶまい/浄瑠璃・夏祭」
→改易
(3)人のものを取り上げること。「友達が来ちや―するひとりもの/柳多留 17」
(4)欠けているところ。穴のあいているところ。「墻壁の―に吶喊(トツカン)して来た/吾輩は猫である(漱石)」
欠打ち
かきうち [0] 【欠(き)打ち】
一方の木材を他方の木幅に合わせて欠きとり,十文字状に組み込んで釘付けすること。
欠損
けっそん【欠損】
<suffer> a loss[deficit] <of ¥1,000> .→英和
欠損額 the amount of loss;a deficit.→英和
欠損
けっそん [0][1] 【欠損】 (名)スル
(1)一部分が欠けてなくなること。「尾翼の一部が―する」
(2)決算の結果生ずる損失。「莫大な―を出す」
欠損金
けっそんきん [0] 【欠損金】
(1)会社経理で売り上げよりも費用の方が多くなったとき計上される損失。
(2)会社の期末未処分損失金。
欠文
けつぶん [0] 【欠文・闕文】
字句が脱落している文章。
欠望
けつぼう [0] 【欠望・觖望】 (名)スル
希望が満たされずうらみに思うこと。
欠本
けっぽん【欠本】
a missing volume.
欠本
けっぽん [0] 【欠本・闕本】
全部そろっていない全集や雑誌。また,かけている部分の本や雑誌。欠巻。
⇔完本
欠格
けっかく [0] 【欠格】
必要な資格を持たないこと。
⇔適格
欠氷
かきごおり [3] 【欠(き)氷】
(1)氷を細かく砕いたもの。ぶっかき。かちわり。
(2)削り氷にシロップなどを掛けたもの。氷水(コオリミズ)。[季]夏。
欠減
けつげん [0] 【欠減・闕減】 (名)スル
欠乏して減少すること。
欠漏
けつろう [0] 【欠漏・闕漏】
抜け落ちてもれること。また,もれたもの。もれ。おち。「―を補う」
欠点
けってん【欠点】
a fault;→英和
a weak point;a shortcoming;→英和
a drawback;→英和
a defect (欠陥);→英和
a failure mark (落第点).〜のない faultless;→英和
flawless.→英和
〜のある defective;→英和
faulty.→英和
欠点
けってん [3] 【欠点】
不十分で,補ったり改めたりしなければならないところ。非難されるべきところ。短所。「最大の―」「―をつかれる」「―を補う」
〔明治期につくられた語〕
欠片
かけら [0] 【欠けら・欠片】
(1)物が欠けてできた断片。「ガラスの―」
(2)ほんのわずかなもののたとえ。
欠画
けっかく [0] 【欠画・闕画】
漢字の画を省くこと。特に,天子や貴人の名と同じ漢字を書くとき,はばかってその最後の一画を省くこと。「玄」を「�」,「統」を「�」と書く類。欠け字。
欠略
けつりゃく [0] 【欠略・闕略】 (名)スル
欠けていてないこと。
欠番
けつばん [0] 【欠番】
連続した番号のうち,ある番号,またはある番号のものが欠けていること。また,その番号。「四号室は―にする」「永久―」
欠番
けつばん【欠番】
a missing number.
欠目
かけめ【欠目】
⇒欠け.
欠目
かけめ [0] 【欠(け)目】
(1)不足した目方。減量。
(2)欠けて不完全な部分。
(3)囲碁で,目の形はしているが,周りに石が詰まってくると埋めなければならない不完全な目。
欠礼
けつれい [0] 【欠礼】 (名)スル
すべき挨拶(アイサツ)をしないこと。礼を欠くこと。「喪中につき年賀―いたします」
欠礼する
けつれい【欠礼する】
neglect[fail]to pay one's compliments.
欠米
かんまい 【欠米】
〔「欠け米」の転〕
室町・江戸時代,年貢米などの輸送の際の欠損補充分に徴収された米。享保年間(1716-1736)以後一石につき三升と定められた。
欠缺
けんけつ [0] 【欠缺】
〔法〕 ある要件の欠けていること。「意思の―」
欠航
けっこう [0] 【欠航】 (名)スル
定期運航の船舶・飛行機が予定の運航をとりやめること。「嵐で―する」
欠航する
けっこう【欠航する】
<The sailing of the ship will> be canceled.
欠落
けつらく [0] 【欠落】 (名)スル
必要なものが欠けていること。「方法論が―している」「道徳心の―」
欠落する
けつらく【欠落する】
be lacking;lack <a thing> .→英和
欠課
けっか [0] 【欠課】 (名)スル
学校で,その時間の授業だけ欠席すること。
欠講
けっこう [0] 【欠講】 (名)スル
予定の講義を行わないこと。休講。
欠遺
けつい [0][2] 【欠遺・闕遺】 (名)スル
かけおちていること。不十分なこと。「聖賢の聞へある人々にも―なきにはあらず/日本開化小史(卯吉)」
欠配
けっぱい [0] 【欠配】 (名)スル
配給や給与の支給がないこと。「給与を―する」
欠銭
かけぜに [0] 【欠(け)銭】
中世・近世に良貨にまじって流通した,欠損のある質の悪い貨幣。
欠除
けつじょ [1] 【欠除】 (名)スル
取り除くこと。
欠陥
けっかん【欠陥】
a defect;→英和
a fault;→英和
a shortcoming;→英和
(a) deficiency;→英和
a shortage.→英和
〜のある defective.→英和
‖欠陥車 a defective car.欠陥商品 defective merchandise.
欠陥
けっかん [0] 【欠陥】
必要なものが欠けていること。不備・不足のあるもの。欠点。「―車」「方法論の―を衝く」
欠食
けっしょく [0] 【欠食】 (名)スル
食事をとらないこと。また,貧困などのために食事がとれないこと。「―児童」
欠食する
けっしょく【欠食する】
go without a meal.→英和
欠食児童 an undernourished child.
欠首
かきくび [2] 【欠(き)首】
擬宝珠(ギボシ)柱の宝珠の下の,首のように細くなった部分。また,そのような形。
次
すき 【主基・次】
〔「つぎ(次)」の意〕
大嘗祭(ダイジヨウサイ)のとき,神事に用いる新穀を捧げる国郡。悠紀(ユキ)とともに卜定(ボクジヨウ)によって選ばれる。主基の国。
→悠紀
次
じ【次】
order;→英和
《数》degree.→英和
次
じ 【次】 (接尾)
助数詞。回数・順序などを表す。「第一―探検隊」
次
つぎ [2] 【次】
(1)あとにすぐ続くこと。また,そのもの。「―の機会にする」「―から―へと仕事を変える」「―はだれだ」
(2)位置・場所のすぐ続いていること。「―の間」
(3)あるものより一段低い地位。すぐ下の順位。「部長の―の人」
(4)宿(シユク)。宿駅。うまや。「東海道五十三―」
次々に
つぎつぎ【次々に】
one after another;one by one;in succession;in turn (順に).
次いで
ついで【次いで】
next;→英和
secondly;→英和
[その後]after (that);→英和
then.→英和
次いで
ついで [0] 【次いで】
〔「次ぎて」の転〕
□一□ (接続)
その次に。ひき続いて。「式を終え,―パレードに移る」
□二□ (連語)
(「…についで」の形で)
(1)…に続いて。
(2)…の次に。「富士山に―高い山」
→つぐ(次)
次ぎ次ぎ
つぎつぎ 【継ぎ継ぎ・次ぎ次ぎ】
(1)ある人に次ぐ地位や身分。また,その人。「―の人も,心のうちには思ふこともやあらむ/源氏(薄雲)」
(2)子孫。「いよいよかの御―になり果てぬる世にて/源氏(橋姫)」
(3)つぎはぎ。つぎだらけ。「―の袋に粉麦・小豆などを取りまぜ/浮世草子・織留」
次ぐ
つ・ぐ [0] 【次ぐ・亜ぐ】 (動ガ五[四])
〔「継ぐ」と同源〕
あとに続く。
(1)すぐあとに続く。連続する。「 S 選手に―・いで N 選手がゴールインした」「地震に―・いで津波がおきる」
(2)程度・地位などがすぐその下である。「社長に―・ぐ実力者」「大阪は東京に―・ぐ大都会だ」
次ぐ
つぐ【次ぐ】
be[come,rank]next <to> ;→英和
<the largest city> next (to) <Tokyo> ;come after.
次ぐ日
つぐひ [2] 【次ぐ日】
次の日。翌日。
次なる
つぎなる 【次なる】 (連語)
〔「なる」は助動詞「なり」の連体形〕
次である。次の。「―出し物は」
次に
つぎに [2] 【次に】 (接続)
そのあと続いて。それから。「英語がすんだら,―国語を予習する」
次の
つぎ【次の】
next;→英和
following;→英和
coming;→英和
second.→英和
〜に next;→英和
secondly;→英和
[…の次に]next to;after.→英和
〜から次へ ⇒次々.一つおいて〜 next but one.〜の〜(の駅) the next (station) but one.
次の間
つぎのま [2][0] 【次の間】
(1)主となる部屋に付属した部屋。控えの間。
(2)主君の居室の次の部屋。
次ひ次ひ
すがいすがい スガヒスガヒ 【次ひ次ひ】 (副)
〔動詞「すがう(次)」の連用形を重ねた語〕
つぎつぎに。あとからあとから。「萩の古枝(フルエ)に風かけて―に牡鹿なくなり/山家(秋)」
次ふ
すが・う スガフ 【次ふ】 (動ハ四)
(1)次ぐ。すぐあとに続く。また,匹敵する。「少しうち―・ひなどして出でさせ給へば/栄花(布引の滝)」
→うちすがう
→おいすがう
(2)行き違う。食い違う。「―・ひて逢はず/散木奇歌集」
次丁
じちょう [0] 【次丁】
⇒じてい(次丁)
次丁
じてい [0] 【次丁】
律令制で,老丁(ロウテイ)および正丁(セイテイ)の年齢に相当する残疾(ザンシツ)をいう。じちょう。
次亜
じあ 【次亜】 (接頭)
〔化〕 オキソ酸(酸素を含む酸)の命名規則の一。中心原子の酸化数が,「亜」を冠する酸よりも小さいことを表す。「―塩素酸」「―リン酸」
→亜
次亜塩素酸
じあえんそさん [5][0] 【次亜塩素酸】
弱酸性・強酸化性の一塩基酸。酸化水銀を水に懸濁させて塩素を通じると得られる。また,塩素を水に溶かしたとき塩酸とともに生じる。化学式 HClO 水溶液としてのみ存在する。そのナトリウム塩は酸化漂白剤・殺菌剤として知られる。
次亜燐酸
じありんさん [0] 【次亜燐酸】
ホスフィン酸の旧称。
次代
じだい [1][0] 【次代】
次の時代。次の世代。「―を担う若人」
次代の人々
じだい【次代の人々】
the coming generation.
次位
じい【次位(を占める)】
(hold) the second place.
次位
じい [1] 【次位】
次の位。次の位置。
次作
じさく [0] 【次作】
次に作る作品。次の作品。
次侍従
じじじゅう 【次侍従】
中務(ナカツカサ)省に属し,正員の侍従以外に,八省などの諸官の四位・五位の者のうち年功ある者を選んで,侍従と同じく御前において雑事に当たらせた職。
次便
じびん [0] 【次便】
(1)次の便り。
(2)飛行機・船などの次の便。
次便で
じびん【次便で】
[郵便]by next mail;[飛行機]by next flight.
次元
じげん [0] 【次元】
〔dimension〕
(1)〔物〕 いくつかの基本的物理量に対して,ある物理量がどのような関係をもつかを示す式。例えば,質量 �,長さ �,時間 � を基本量とすれば,面積 � は,[S]=[L²] と書ける。速度 �,力 � はそれぞれ [V]=[LT�¹],[F]=[MLT�²] で表される。これらをそれぞれの物理量の次元といい,�,�,� の指数を �,�,� に関する次元という。
(2)〔数〕 空間のひろがりの度合を表す数。例えば,直線上の点の座標は一つの数で表され,平面上の点の座標は二つの数の組で表され,空間の点の座標は三つの数の組で表されるので,それぞれ一次元・二次元・三次元であるという。一般に � 次元の空間や,無限次元の空間も考えられる。
(3)ものの見方や考え方の立場。また,考え方や意見などを支えている思想や学識などの水準。「―の異なる意見」「低い―の話」
次元
じげん【次元】
《数》a dimension.→英和
三次元の three-dimensional <3−D> .
次元解析
じげんかいせき [4] 【次元解析】
〔物〕 物理量間の関係式では,両辺の次元{(1)}が等しくなければならないことを利用して,式の妥当性や新しい関係式を導く手法。
次兄
じけい [0][1] 【次兄】
上から二番目のあに。長兄の次のあに。
次兄
じけい【次兄】
one's second eldest brother.
次列風切
じれつかぜきり [4] 【次列風切】
鳥の翼で,初列風切(シヨレツカゼキリ)の内側にある羽。揚力を起こさせる。じれつかざきり。
次号
じごう【次号】
the next number[issue].‖次号完結 To be concluded.以下次号 To be continued.
次号
じごう [1] 【次号】
雑誌などで,次に刊行される号。
次善
じぜん [0] 【次善】
最善に次ぐこと。最善とはいえないが,他と比べればよいこと。「―の策」
次善
じぜん【次善(の)】
the second[next]best <policy> .
次善の理論
じぜんのりろん [5] 【次善の理論】
最適状態の実現を不可能にする状況がある場合に,その状況の下での最適状態,つまり次善の状態を求める理論。セカンド-ベストの理論。
次回
じかい [1][0] 【次回】
次の回。次の時。
次回
じかい【次回(に)】
next time.〜の next.→英和
次女
じじょ [1] 【次女・二女】
二番目に生まれたむすめ。
次女
じじょ【次女】
one's second daughter.
次姉
じし [1] 【次姉】
上から二番目のあね。長姉の次のあね。
次子
じし [1] 【次子】
二番目の子。また,次男。
次官
じかん [1] 【次官】
(1)各省庁の長たる国務大臣を補佐する職。事務次官と政務次官とがある。
→事務次官
→政務次官
(2)官職で,長官の次に位置する官。
次官
じかん【次官】
a vice-minister;an undersecretary.→英和
政務次官 a parliamentary vice-minister.
次官
すけ 【次官】
律令制で,四等官の第二位の官職の総称。長官を補佐し,時に代理ともなる。官司によって表記が異なる。
→四等官
次客
じきゃく [0] 【次客】
茶会で,正客(シヨウキヤク)の次に位置する客。
次将
じしょう [0] 【次将】
(1)大将の次の将軍。
(2)近衛の中将・少将の称。
次席
じせき [0] 【次席】
二番目の席次。また,その席次の人。「―で入選する」「―検事」
次席
じせき【次席】
the next seat[position];[人]an official next in rank;an assistant.→英和
…の〜に座る sit next to….
次序
じじょ [1] 【次序】
順序をつけること。順序。次第。
次数
じすう [2] 【次数】
〔数〕 単項式中に含まれる文字因数の個数。多項式ではその中に含まれる項の,最も高い次数をその式の次数という。
次期
じき【次期】
the next term.次期政権 the next Administration.
次期
じき [1] 【次期】
次の時期。次のおり。「―総裁」
次条
じじょう [1][0] 【次条】
次の条項。次のくだり。次項。
次様
つぎざま 【次様】
(1)〔次に位する意〕
一段劣っていること。下様(シモザマ)。「―の人共はさのみひきしろふに及ばねば/平家 7」
(2)「様」の字体の一。旁(ツクリ)の下を「次」と書く「檨」。「樣」の俗字体。
→永様(エイサマ)
→平様(ヒラザマ)
→美様(ビザマ)
次次
すぎすぎ 【次次】 (副)
つぎつぎ。「まだ幼きなど,―に五,六人ありければ/源氏(東屋)」
次次
つぎつぎ [2] 【次次】 (副)
(多く「に」や「と」を伴って)あまり間を置かず物事が続くさま。次から次に。順々に。「新製品が―あらわれる」「選手たちが―に登場する」
次歌
つぎうた [0] 【続ぎ歌・継(ぎ)歌・次歌】
(1)歌会で和歌を詠む一方法。五十首,百首など一定数の題を短冊に書き,参会者がそれを取って次々と詠むもの。一人が詠む歌数は任意で,あとで短冊を継ぎ合わせて清書する。鎌倉中期より盛んに行われた。
(2)連歌の古称。つづけうた。「連歌は白川の法皇の御世に連歌の名有り。此の号の先は―と云ふ/三冊子」
(3)次節(ツギブシ)の別名。「次節,又―と云ふ/用捨箱」
次没食子酸ビスマス
じもっしょくしさんビスマス [9] 【次没食子酸―】
⇒デルマトール
次清音
じせいおん [2] 【次清音】
中国音韻学において,無声の有気音をいう。次清。
次点
じてん【次点】
the next mark[number].次点者 the second winner;the runner-up.
次点
じてん [0] 【次点】
(1)当選者・入選者に次ぐ点。また,その点を得た人。
(2)最高点の次の点。第二位の点。また,その点を得た人。「―で入選する」
(3)万葉集の訓点の一。梨壺の五人による古点と仙覚による新点との間,すなわち,平安中期から鎌倉初期にかけてつけられた訓点。
次男
じなん【次男】
the[one's]second son.
次男
じなん [1] 【次男・二男】
二番目に生まれた息子。次子。
次第
しだい 【次第】
■一■ [0] (名)
(1)順序。「式の―」「車の―定めにくければ/宇津保(楼上・上)」
(2)現在に至るまでに,物事がたどった道筋。事情。いきさつ。「事の―を話す」「かような―で面目ない」「事と―によっては一肌脱ごう」
(3)謡曲の詞章の名。七五・返句・七四,または七五の句から成り,多くは脇役の登場第一声として謡われ,役の意向や感慨を述べる。また,曲中で曲舞(クセマイ)や乱拍子の序歌として謡われることもある。
(4)順序を追ってすること。順序よく並べること。「仏名の所,大徳たち,―してひきゐて七八人参る/宇津保(嵯峨院)」
■二■ (接尾)
(1)名詞に付いて,その人の意向,またはその事物の事情いかんによるという意を表す。「どうするかはあなた―だ」「とかくこの世は金―」
(2)動詞の連用形に付いて,動作が行われるままにという意を表す。「成り行き―」「手当たり―に投げつける」
(3)動詞の連用形または動作性の名詞に付いて,その動作に続いてすぐにという意を表す。「満員になり―締め切る」「送金―現物を送る」
次第
しだい【次第】
(1)[順序]order.→英和
(2)[事情]circumstances;the state of things.(3)[…すると直ぐに]as soon as…;directly….→英和
着き〜 as soon as a person arrives.申込み〜 on application.(4)[…によって決まる]君〜だ It's up to you <to do> .
それは事と〜によりけりだ That depends.
次第
つぎて 【次第】
〔動詞「つぎつ(継)」の連用形から〕
次第。順序。ついで。「諸皇子等―を以て各誄(シノビゴト)まうす/日本書紀(推古訓)」
次第に
しだいに【次第に】
⇒段々.
次第に
しだいに [0] 【次第に】 (副)
(1)時がたつにつれて。おいおいに。「―寒くなる」
(2)順を追って。順々に。「近江国より始めて,美濃・尾張の源氏共に―触れて行く程に/平家 4」
次第不同
しだいふどう 【次第不同】
順序に一定の規準のないこと。順不同。「貴人の御意によりて仕る能は―なれば/花鏡」
次第乞食
しだいこつじき [4] 【次第乞食】
〔仏〕 十二頭陀(ズダ)行の一。貧富・貴賤の区別なく,軒ごとに食を乞い歩くこと。しだいこじき。
次第分限
しだいぶげん 【次第分限】
「次第長者(チヨウジヤ)」に同じ。
⇔俄(ニワカ)分限
「―となつて/浮世草子・二十不孝 3」
次第司
しだいし [2] 【次第司】
中古,儀式・祭りなどの際,その順序や道中の行列のことなどをつかさどる役。
次第名
しだいな [2][3] 【次第名】
子供の出生順につける名前。太郎・次郎・三郎など。
次第書き
しだいがき [0] 【次第書き】
順序・理由または由来を書いた文書。
次第柄
しだいがら [0] 【次第柄】
成り行き。わけがら。仕儀(シギ)。「斯(コ)う��云ふ―だから助けて遣つて呉れぬかと/福翁自伝(諭吉)」
次第次第に
しだいしだいに [0] 【次第次第に】 (副)
状態が少しずつ時間の経過につれて変化していくさま。順々に。だんだんに。「―夜が明けていく」「船体は―沈み行き/浮城物語(竜渓)」
次第紙
しだいがみ [0][2] 【次第紙】
密教の修法の順序を記すための厚手の紙。奈良県・和歌山県などで生産される。傘や帳簿用紙として用いられる。
次第送り
しだいおくり 【次第送り】
物事が次々に順番に従って進んでいくこと。順おくり。「―の手代ぶんになつて/浮世草子・永代蔵 1」
次第長者
しだいちょうじゃ 【次第長者】
次第次第に財産をふやして金持ちになった人。次第分限(ブゲン)。「西国にならびなき―となりて/浮世草子・永代蔵 3」
次節
つぎぶし [0] 【継節・次節】
元禄(1688-1704)の頃,江戸吉原で流行した小唄の一。つぎうた。
次葉
じよう [1][0] 【次葉】
書類の次の紙。書物の次のページ。
次表
じひょう [0] 【次表】
次にある表。次の表。「―参照のこと」
次送り
つぎおくり [3] 【次送り】
順送りにすること。
次週
じしゅう [1][0] 【次週】
次の週。来週。
次郎
じろう [1] 【次郎】
(1)二番目に生まれた男子。次男。
(2)同類の中で二番目のものを擬人化していう。「筑紫―」
次郎の朔日
じろうのついたち 【次郎の朔日】
二月一日の異名。主に東日本でいう。太郎の朔日。
次郎坊延胡索
じろぼうえんごさく ジロバウ― [7] 【次郎坊延胡索】
ケシ科の多年草。原野に自生。五月頃,塊茎から高さ約10センチメートルの花茎を出し,上部に長い距(キヨ)のある紅紫色の花を総状につける。塊茎を延胡索といい,鎮痛剤などとする。
次郎左衛門
じろざえもん ジロザヱモン [3] 【次郎左衛門】
「じろざえもんびな(次郎左衛門雛)」の略。「―娘の御所に居候/柳多留 79」
次郎左衛門雛
じろざえもんびな ジロザヱモン― [7] 【次郎左衛門雛】
江戸時代,享保(1716-1736)頃,京都の人形師雛屋次郎左衛門の作り出した雛人形。優雅なおもむきのもの。
次郎柿
じろうがき [2] 【次郎柿】
柿の栽培品種の一。晩生の甘柿。果実は平球形で,浅い溝が縦に四本ある。
次郎物語
じろうものがたり ジラウ― 【次郎物語】
長編小説。下村湖人作。1941年(昭和16)〜54年刊。主人公の幼児期から青年期にかけての成長を,理想主義的筆致で描く自伝的教養小説。
次長
じちょう【次長】
a vice-chief.
次長
じちょう [1][0] 【次長】
官庁・会社などで,長の次に位して,長を補佐する職。また,その人。「管理局―」
次長検事
じちょうけんじ [4] 【次長検事】
最高検察庁で,検事総長に次ぎ,それを補佐する検察官。
次韻
じいん [0] 【次韻】
漢詩の和韻の一体で,他人の詩と同じ韻字を同じ順序に用いて詩を作ること。
欣喜
きんき [1] 【欣喜】 (名)スル
非常によろこぶこと。「諸有志者を見て―する中にも/経国美談(竜渓)」
欣喜雀躍
きんきじゃくやく [1] 【欣喜雀躍】 (名)スル
おどりあがって大喜びすること。「―の態(テイ)」「合格の報に―する」
欣幸
きんこう [0] 【欣幸】
よろこんでしあわせに思うこと。しあわせなのをよろこぶこと。「―の至り」
欣快
きんかい [0] 【欣快】
非常にうれしく,気持ちのよいこと。よろこび。「―の至り」「最も―とするところである」
欣悦
きんえつ [0] 【欣悦】 (名)スル
よろこぶこと。うれしがること。喜悦。欣喜。「―称嘆を尽くされ/太平記 11」
欣懐
きんかい [0] 【欣懐】 (名)スル
よろこばしく思うこと。うれしい思い。「―を叙す」
欣来節
きんらいぶし 【欣来節】
明治時代に流行した歌の一。「おっぺらぼうのきんらいらい」という囃子詞がつく。
欣栄
きんえい [0] 【欣栄】
よろこびと光栄。よろこばしい光栄。
欣欣
きんきん [0] 【欣欣】 (ト|タル)[文]形動タリ
にこにことよろこぶさま。非常に楽しげなさま。「無事を祝し―たらざる者なし/浮城物語(竜渓)」
欣欣然
きんきんぜん [5] 【欣欣然】 (ト|タル)[文]形動タリ
ひどくよろこぶさま。欣然。「―として新橋を立出(タ)つた/非凡なる凡人(独歩)」
欣求
ごんぐ [1] 【欣求】 (名)スル
〔仏〕 よろこんで求めること。積極的に求め願うこと。
欣求大宝
ごんぐだいほう [1] 【欣求大宝】
心からよろこんで,大きな宝である仏教の真理を求めようとすること。
欣求浄土
ごんぐじょうど [4] 【欣求浄土】
極楽浄土に往生することを願い求めること。
→厭離穢土(エンリエド)
欣然
きんぜん [0] 【欣然・忻然】 (ト|タル)[文]形動タリ
よろこぶさま。楽しげに事をするさま。「道長―として大笑す/誕生(潤一郎)」
欣舞
きんぶ [1] 【欣舞】 (名)スル
おどりあがって喜ぶこと。「喜び云はん方なく人々―する/経国美談(竜渓)」
欣諾
きんだく [0] 【欣諾】 (名)スル
よろこんで承諾すること。
欣躍
きんやく [0] 【欣躍】
こおどりして喜ぶこと。欣喜雀躍(ジヤクヤク)。
欧
おう [1] 【欧】
「欧羅巴(ヨーロツパ)」の略。「日・米・―の首脳」
欧亜
おうあ [1] 【欧亜】
欧羅巴(ヨーロツパ)と亜細亜(アジア)。
欧化
おうか [0][1] 【欧化】 (名)スル
ヨーロッパ風になること。西欧風にすること。「―思想」
欧化
おうか【欧化】
Europeanization.〜する westernize;→英和
Europeanize.→英和
欧化主義
おうかしゅぎ [4] 【欧化主義】
制度や風俗・思想などをヨーロッパ風にしようとする主義,または政策。
欧友会
おうゆうかい オウイウクワイ 【欧友会】
1907年(明治40),峰岸正太郎などの結成した欧文植字工の労働組合。
欧州
おうしゅう 【欧州】
ヨーロッパ。「―大陸」
欧州
おうしゅう【欧州】
Europe.→英和
〜の(人) (an) European.→英和
‖欧州経済共同体 the European Economic Community;EEC.欧州共同体 the European Communities;EC.
欧州大戦
おうしゅうたいせん [5] 【欧州大戦】
第一次世界大戦の別名。
欧州通貨単位
おうしゅうつうかたんい [8] 【欧州通貨単位】
⇒エキュ( ECU )
欧州連合
おうしゅうれんごう 【欧州連合】
⇒ヨーロッパ連合
欧州連合条約
おうしゅうれんごうじょうやく 【欧州連合条約】
⇒マーストリヒト条約
欧文
おうぶん【欧文】
<a telegram in> a European language.欧文タイプ a Latin-(Roman-)letter typewriter.
欧文
おうぶん [0] 【欧文】
ヨーロッパ諸国の言語で書かれた文章。また,それを書き表すための文字。特に,ローマ字。「―和訳」
欧文タイプライター
おうぶんタイプライター [8] 【欧文―】
アルファベットと数字を印字するタイプライター。
欧文脈
おうぶんみゃく [3] 【欧文脈】
「…であるところの」のように欧文を直訳したような表現の日本語の文脈。
欧氏管
おうしかん [3][0] 【欧氏管】
⇒耳管(ジカン)
欧米
おうべい [0] 【欧米】
欧羅巴(ヨーロツパ)と亜米利加(アメリカ)。西洋。「―諸国」「―文化」
欧米
おうべい【欧米】
<in> Europe and America.〜の(人) European(s) and American(s);Western (Westerners).
欧陽脩
おうようしゅう オウヤウシウ 【欧陽脩】
(1007-1072) 中国,北宋の政治家・学者。字(アザナ)は永叔,号は酔翁,諡(オクリナ)は文忠。仁宗を補佐。神宗朝に王安石と対立して退官。古文を復興した文章家で,唐宋八大家の一人。「新唐書」「新五代史」の撰者。欧陽修。
欧陽詢
おうようじゅん オウヤウ― 【欧陽詢】
(557-641) 中国,初唐の書家。字(アザナ)は信本。王羲之に学び八体をよくし,特に楷書にすぐれた。虞世南(グセイナン)・褚遂良(チヨスイリヨウ)とともに初唐三大家の一人。「芸文類聚」一〇〇巻を撰進。代表作「九成宮醴泉銘」
欧露
おうろ [1] 【欧露】
〔「欧」は欧羅巴(ヨーロツパ),「露」は露西亜(ロシア)の略〕
ヨーロッパ-ロシア。
欧風
おうふう [0] 【欧風】
ヨーロッパ風。洋風。「―建築」
欧風の
おうふう【欧風の】
European-style <house> .
欲
よく [2] 【欲・慾】
(1)欲しがること。むさぼり求めること。また,その気持ち。欲望。欲心。「―が深い」「金銭―」
→欲の皮
(2)物事を進んでやろうとする気持ち。意欲。「まだ勉強に―が出ない」
欲
よく【欲】
[貪(どん)欲]avarice;→英和
greed;→英和
[欲望](a) desire[passion] <for> ;→英和
love <of money> .→英和
〜の深い greedy;→英和
avaricious;covetous.→英和
〜のない unselfish;→英和
disinterested.→英和
〜を言えば We could have wished <he had done better> .
欲し
ほ・し 【欲し】 (形シク)
⇒ほしい
欲しい
ほしい【欲しい】
want;→英和
wish <for> .→英和
欲しい
ほし・い [2] 【欲しい】 (形)[文]シク ほ・し
〔動詞「欲(ホ)る」と同源〕
(1)自分のものにしたいと思う。手に入れたい。「金が―・い」「食べ物が―・い」「新しい洋服が―・い」
(2)(補助形容詞)
動詞の連用形に接続詞「て」の付いたものに付いて,相手に自分の望むことを求める気持ちを表す。近世以降の用法。…てもらいたい。「はっきり言って―・い」「こんなことは,もう二度としないようにして―・い」
(3)願わしい。望ましい。「見まくの―・しき君にもあるかも/万葉 584」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
欲しがる
ほしがる【欲しがる】
⇒欲しい.
欲しがる
ほしが・る [3] 【欲しがる】 (動ラ五[四])
ほしいと思う。ほしそうなようすをする。「甘いものを―・る」
欲す
ほり・す 【欲す】 (動サ変)
〔動詞「欲(ホ)る」の連用形にサ変動詞「す」の付いた語〕
ほしがる。望む。「国の遠かば汝(ナ)が目―・せむ/万葉 3383」
欲する
ほっ・する [0][3] 【欲する】 (動サ変)[文]サ変 ほつ・す
〔「ほりす(欲)」の転。漢文訓読に由来する語〕
(1)(「…をほっする」「…することをほっする」などの形で,名詞や動詞を受けて)…がほしいと思う。…をしたいと思う。望む。「富や名誉を―・しない人はいない」「負けることを―・する者はいない」「―・すると―・せざるとにかかわらず,家業を継がねばならぬ」
(2)(動詞に「…うとほっする」「…んとほっする」の形でついて)
(ア)…したいと思う。…しようと願う。「富を得んと―・する者は来たれ」「忠ならんと―・すれば孝ならず,孝ならんと―・すれば忠ならず」
(イ)…しそうである。「日まさに暮れんと―・す」「風吹かんと―・す」
欲する
ほっする【欲する】
want <a thing,to do> ;→英和
wish <to do> .→英和
欲どしい
よくどし・い 【欲どしい】 (形)[文]シク よくど・し
〔近世語〕
欲ばっている。「―・い所でしめる小間物屋/柳多留 3」
欲の皮
よくのかわ [5] 【欲の皮】
欲の強いことを皮にたとえていう語。「―が突っ張る」
欲ぼる
よくぼ・る 【欲ぼる】 (動ラ四)
「欲ばる」に同じ。「柑子を―・るべきにはあらねども/御伽草子・和泉式部」
欲る
ほ・る 【欲る】 (動ラ四)
願い望む。ほっする。「我が―・りし雨は降り来ぬ/万葉 4124」
欲動
よくどう [0] 【欲動】
〔(ドイツ) Trieb〕
精神分析学の用語。人間を常に行動へと向ける無意識の衝動。フロイトによれば,心的なものと身体的なものとの境界概念と位置付けられ,自己保存欲動と性欲動(のちに生の欲動と死の欲動)とに二分された。
欲垢
よくあか 【欲垢】
欲を垢にたとえていう語。「―と煩悩と洗ひ清めて/滑稽本・浮世風呂(前)」
欲垢煩悩
よくあかぼんのう 【欲垢煩悩】
欲望・執着・迷いなどのもろもろの煩悩(ボンノウ)。「この事を釈尊も―と説き給ふ/仮名草子・薄雪物語」
欲塵
よくじん [0] 【欲塵】
〔仏〕 欲情が身心を汚すことを塵埃(ジンアイ)にたとえていう語。
欲天
よくてん [0] 【欲天】
〔仏〕 欲界中の六種の天上界。六欲天。
欲太り
よくぶとり 【欲太り】
欲深い金持ちをののしっていう語。「お前もよつぽど―だの/歌舞伎・三人吉三」
欲張り
よくばり【欲張り】
[人]a greedy person;a miser;→英和
[貪(どん)欲]⇒欲.
欲張り
よくばり [3][4] 【欲張り】 (名・形動)[文]ナリ
欲ばること。また,その人やさま。「―な考え」「―な政治家」
欲張る
よくば・る [3] 【欲張る】 (動ラ五[四])
欲深くほしがる。ひどく欲をかく。「―・って結局損をした」
欲張る
よくばる【欲張る】
be greedy[avaricious,covetous] <of> ;expect too much.欲張って greedily;→英和
covetously;out of greed.
欲得
よくとく [0][4] 【欲得】
貪欲と利得。強く物をほしがること。「―抜きで面倒を見る」
欲得ずくで
よくとく【欲得ずくで(を離れて)】
from a selfish (disinterested) motive.
欲得尽く
よくとくずく [0] 【欲得尽く】
すべて物事を欲得に基づいて考えること。打算的なこと。「―ではできない仕事」
欲心
よくしん [0][3] 【欲心】
(1)物を欲しがる心。欲念。
(2)肉体的な欲望。情欲。
欲念
よくねん [0] 【欲念】
物をほしがる気持ち。欲心。
欲情
よくじょう【欲情】
(a) desire;→英和
(a) passion;→英和
(a) lust (色情).→英和
欲情
よくじょう [0] 【欲情】 (名)スル
(1)愛欲の情。また,そのような欲望を起こすこと。情欲。
(2)物を欲しがる心。欲心。
欲望
よくぼう [0] 【欲望】
ほしいと思う心。不足を満たそうと強く求める気持ち。「―を抱く」「―を満たす」
欲望
よくぼう【欲望】
(a) desire[passion] <for> ;→英和
(an) ambition <for> .→英和
〜を満たす(押える) satisfy (suppress) one's desire.
欲望という名の電車
よくぼうというなのでんしゃ ヨクバウトイフナノデンシヤ 【欲望という名の電車】
〔原題 A Streetcar Named Desire〕
T =ウィリアムズの戯曲。1947年初演。アメリカの南部没落農の老嬢が,妹の夫である粗野な男にはずかしめられて精神異常をきたす。人間の隠された欲望・分裂心理を南部の濃厚な雰囲気のなかに描く。
欲気
よくけ [0] 【欲気】
欲深くむさぼろうとする心。欲心。
欲求
よっきゅう【欲求】
a desire;→英和
<satisfy> one's wants.欲求不満(に陥る) frustration (be[feel]frustrated).
欲求
よっきゅう ヨクキウ [0] 【欲求】 (名)スル
(1)ほしがり求めること。願い求めること。「―を満たす」
(2)〔心〕 生活体の内部で生理的・心理的に必要なものが不足または欠乏しているとき,それを補うための行動を起こそうとする緊張状態。動物や人間を行動にかりたてる原因となる。要求。
欲求不満
よっきゅうふまん ヨクキウ― [0][5] 【欲求不満】
⇒フラストレーション
欲海
よくかい [0] 【欲海】
⇒よっかい(欲海)
欲海
よっかい ヨク― [0] 【欲海】
〔仏〕 愛欲などの広く深いことを海にたとえていう語。
欲深
よくふか [0] 【欲深】 (名・形動)[文]ナリ
欲の深いこと。また,その人やさま。「―な男」
[派生] ――さ(名)
欲深い
よくぶか・い [4] 【欲深い】 (形)[文]ク よくぶか・し
〔「よくふかい」とも〕
欲ばりである。欲心が強い。「―・い商人」
欲火
よっか ヨククワ [1] 【欲火】
激しい欲情を火にたとえていう語。「左様な事は皆―の熾にして出来る事故/百一新論(周)」
欲界
よくかい [0] 【欲界】
⇒よっかい(欲界)
欲界
よっかい ヨク― [0] 【欲界】
〔仏〕 三界の一。無色界・色界の下に位置する。食欲・貪欲など欲望のある世界。六欲天・人間界・八大地獄のすべてを含む。
欲目
よくめ [3][0] 【欲目】
物事を,自分に都合のいいほうに見ること。自分の利害や欲・感情に左右されて,主観的に物事を見ること。ひいきめ。「親の―」
欲目で
よくめ【欲目で】
<look> with partial eyes.親の〜 parents' partiality[love] <for their children> .
欲面
よくづら 【欲面】
欲の深そうな顔つき。「我夫は,年寄るほど気もひがむ―/浄瑠璃・国性爺後日」
欵
かん クワン [1] 【款・欵】
(1)親しみ。よしみ。
(2)法律文などの箇条書き。条項。ひとつがき。
(3)予算書・決算書などで用いる語。「部」の下,「項」の上のまとめの単位。「―項目」
欷歔
ききょ [1][2] 【欷歔】 (名)スル
すすり泣くこと。欷泣(キキユウ)。歔欷。「幾度か出しては見,見ては―す/舞姫(鴎外)」
欷泣
ききゅう [0] 【欷泣】 (名)スル
すすり泣くこと。欷歔(キキヨ)。
欹てる
そばだてる【欹てる】
prick[cock]up <one's ears> (犬などが);listen closely[with all one's ears].
欺く
あざむく【欺く】
cheat;→英和
deceive;→英和
impose upon;take in.欺いて物を盗む cheat <a person> (out) of his thing.
欺く
あざむ・く [3] 【欺く】 (動カ五[四])
〔「浅向く」の転か〕
(1)相手を信頼させておいてだます。「人を―・く」「人目を―・く」
(2)(「…をあざむく」の形で)…とまちがえさせる。「花を―・く美人」「昼を―・くばかりの明るさ」
(3)あたりかまわず口にする。「月にあざけり,風に―・くことたえず/後拾遺(序)」
(4)相手を恐れず,接する。「大敵を見ては―・き,小敵を見ては侮らざる/太平記 16」
(5)ないがしろにする。いいかげんに扱う。「是を見ん人拙き語を―・かずして法義を悟り/沙石(序)」
[可能] あざむける
[慣用] 昼を―・雪を―
欺瞞
ぎまん [0] 【欺瞞】 (名)スル
だますこと。あざむくこと。「―に満ちた言動」「巧みに他人を―する」
欺瞞
ぎまん【欺瞞】
deception;→英和
imposition.→英和
欺罔
きぼう [0] 【欺罔】
⇒きもう(欺罔)
欺罔
きもう [0] 【欺罔】 (名)スル
〔「ぎもう」「きぼう」とも〕
(1)あざむくこと。「世を―する/復活(魯庵)」
(2)〔法〕 詐欺的行為で相手を錯覚に陥らせること。
欺詐
ぎさ [1] 【欺詐】
あざむきだますこと。「―術策は人生必需の具と為り/学問ノススメ(諭吉)」
欺騙
きへん [0] 【欺騙】 (名)スル
あざむきだますこと。欺瞞(ギマン)。「人民を―するの邪法/民約論(徳)」
欽す
きん・す 【欽す】 (動サ変)
うやまう。「其天真の照々として見る可き者あるを―・す/泣かん乎笑はん乎(透谷)」
欽仰
きんぎょう [0] 【欽仰】 (名)スル
とうとびうやまうこと。仰ぎ慕うこと。敬仰。きんごう。「優雅なスタイルは,常に我々の―するところ/羹(潤一郎)」
欽仰
きんこう [0] 【欽仰】
〔「きんごう」とも〕
⇒きんぎょう(欽仰)
欽命
きんめい [0] 【欽命】
君主の命令。君主の使い。大命。
欽天監
きんてんかん 【欽天監】
中国の明・清代,天体の観測,暦の制定,時の測定をつかさどった役所。
欽定
きんてい [0] 【欽定】
君主の命令による選定。
欽定の
きんてい【欽定の】
authorized.‖欽定憲法 a constitution granted by the Emperor.欽定訳聖書 the Authorized Version <A.V.> .
欽定憲法
きんていけんぽう [5] 【欽定憲法】
君主により制定された憲法。大日本帝国憲法(旧憲法)などがこれにあたる。
欽定訳聖書
きんていやくせいしょ [7] 【欽定訳聖書】
〔Authorized Version〕
ジェームズ一世王の命により1611年発行された公認英語訳聖書。イギリスの近代散文の発展に大きな影響を与えた。
欽定詩宗
きんていしそう [5] 【欽定詩宗】
「桂冠詩人(ケイカンシジン)」に同じ。
欽差大臣
きんさだいじん [4] 【欽差大臣】
中国,清代,有事の際に特定の事項の処理のため,臨時に特設された官職の一。阿片戦争後は,主に欧米諸国との外交にあたった。
欽慕
きんぼ [1] 【欽慕】 (名)スル
うやまいしたうこと。敬慕。「誰か其の高節を―せざらんや/雪中梅(鉄腸)」
欽明天皇
きんめいてんのう 【欽明天皇】
記紀で第二九代天皇の漢風諡号(シゴウ)。名は天国排開広庭尊(アメクニオシハラキヒロニワノミコト)。継体天皇の皇子。即位の年は,日本書紀によれば539年だが,現在の定説では531年。571年崩御。磯城島金刺宮(シキシマノカナサシノミヤ)を都とし,在位中,仏教が伝来。また,任那(ミマナ)の日本府が滅亡した。
欽羨
きんせん [0] 【欽羨】 (名)スル
〔「欽」は敬うの意〕
尊敬しつつうらやましく思うこと。「頻に日本人種の独り東洋に雄飛するを―せり/浮城物語(竜渓)」
款
かん クワン [1] 【款・欵】
(1)親しみ。よしみ。
(2)法律文などの箇条書き。条項。ひとつがき。
(3)予算書・決算書などで用いる語。「部」の下,「項」の上のまとめの単位。「―項目」
款冬
かんとう クワン― [0] 【款冬】
〔「かんどう」とも〕
(1)フキの異名。
(2)ヤマブキ(山蕗)の異名。
(3)ツワブキの異名。
款冬
ふき [0] 【蕗・苳・款冬・菜蕗】
キク科の多年草。山野に自生し,また野菜として栽培する。早春,地上に「ふきのとう」と呼ばれる苞(ホウ)に包まれた花茎を出し,生長すると淡黄白色の頭花をつける。雌雄異株。花後,長い柄のある腎心形の大きな葉が出る。香りのある葉柄とふきのとうを食用とする。[季]夏。《―の葉のうち重つて沢となる/山口青邨》
蕗[図]
款待
かんたい クワン― [0] 【歓待・款待】 (名)スル
心のこもったもてなし。「―を受ける」「お客様になって―された/俳諧師(虚子)」
款接
かんせつ クワン― [0] 【歓接・款接】 (名)スル
よろこんで応接すること。「遠方より来訪するものを―せんとて/西国立志編(正直)」
款状
かんじょう クワンジヤウ 【款状】
官位を望む旨や,訴訟の趣を記した嘆願書。かじょう。「九条相国伊通公の―にも…自讃せられたり/徒然 238」
款話
かんわ クワン― [1] 【款話】 (名)スル
うちとけて話をすること。款語。「草に坐し―すること半刻/日乗(荷風)」
款語
かんご クワン― [1] 【款語】 (名)スル
うちとけて話しあうこと。款話。「―すること半時間ばかりなり/日乗(荷風)」
款識
かんし クワン― [0] 【款識】
鐘・鼎(カナエ)などに鋳出し,または刻み込んだ文字。凹字(陰文)を款,凸字(陽文)を識という。かんしき。
款識
かんしき クワン― [0] 【款識】
⇒かんし(款識)
款項
かんこう クワンカウ [0] 【款項】
款と項。予算・決算のまとめの単位。「―目」
〔現在の会計法では部が最大の細別で,以下,款・項・目・節の順に下位分類する。旧会計法では,款・項・目・節の順〕
款項目節
かんこうもくせつ クワンカウ― 【款項目節】
旧会計法で,予算の区分に用いた語。
→款項
歇後
けつご [1] 【歇後】
漢文の修辞法の一。ある成句の後半を略し,前半だけでその成句全体の意味を表すこと。例えば杜甫の「山鳥山花吾友于」は論語の「友�于兄弟�」に基づいて「友于」で兄弟の意としたもの。
歌
うた【歌】
[詩歌] <compose> a poem;→英和
poetry (総称);→英和
[歌謡] <sing> a song;→英和
a ballad.→英和
〜がうまい be a good singer.
歌
うた [2] 【歌・唄・詩】
(1)言葉に旋律やリズムをつけて,声に出すもの。また,その言葉。《歌・唄》「―を歌う」「はやり―」
(2)和歌。特に,短歌。《歌》「―を詠む」
(3)近代・現代の詩。《詩》「初恋の―」
歌い上げる
うたいあ・げる ウタヒ― [5] 【歌い上げる・謳い揚げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 うたひあ・ぐ
(1)詩歌に詠んでたたえる。《歌上》「大自然の美を見事に―・げる」
(2)盛んにいいたてる。《謳揚》「公約を―・げる」
歌い出し
うたいだし ウタヒ― [0] 【歌い出し】
歌の,歌い始めの部分。
歌い回し
うたいまわし ウタヒマハシ [0] 【歌い回し】
歌を歌うときの,表現の方法。歌い方。
歌い女
うたいめ ウタヒ― [0] 【歌い女】
歌や踊りで客を遊興させる女。芸者。芸妓。
歌い手
うたいて ウタヒ― [0] 【歌い手】
(1)歌謡をうたう人。歌うたい。歌手(カシユ)。
(2)巧みにうたう人。「なかなかの―」
歌い物
うたいもの ウタヒ― [0] 【謡い物・歌い物】
(1)日本音楽(特に近世邦楽)の声楽の種目分類概念。「語り物」に対する。歌詞の意味内容の伝達よりも旋律の変化などの音楽的情緒表現を重視する傾向の強い種目。地歌・箏曲(ソウキヨク)・長唄・端唄・うた沢・小唄など。うたもの。《歌物》
(2)雅楽で,声楽曲の総称。特に催馬楽(サイバラ)と朗詠の二曲種をいう。
→曲(ゴク)の物
(3)地歌で,謡曲の詞章を歌詞とした曲。《謡物》
歌う
うたう【歌う】
sing <a song> ;→英和
hum <a tune> ;→英和
chant <a hymn> ;→英和
recite <from a No(h) play> .→英和
歌う
うた・う ウタフ [0] 【歌う・謡う・唄う】 (動ワ五[ハ四])
(1)人が節をつけて声を出す。「歌を―・う」
(2)人以外のものが快い音や美しい声を出す。《歌・唄》「小鳥が―・う」「小川のせせらぎが―・う」
(3)(「詠う」とも書く)詩や歌につくる。感動を込めて述べる。《歌》「愛の美しさを―・った大ロマン」
[可能] うたえる
歌がまし
うたがま・し 【歌がまし】 (形シク)
ひとかどの歌らしい。「さすがに―・しう,われはと思へるさまに/枕草子 95」
歌のわかれ
うたのわかれ 【歌のわかれ】
小説。中野重治作。1939年(昭和14)「革新」連載。感受性の鋭敏な,気性の激しい青年片口安吉の内面的成長の過程を描く。
歌の中山
うたのなかやま 【歌の中山】
京都市東山区音羽山中腹の清閑寺(セイガンジ)から北へ清水寺音羽の滝に至る間の小径。紅葉で有名。また,清閑寺の俗称。
歌の家
うたのいえ [5] 【歌の家】
鎌倉時代以後,歌道の伝統を守り,和歌を専門とした家。藤原俊成・定家・為家の後裔で,為氏の二条家,為教の京極家,為相の冷泉(レイゼイ)家など。うたどころ。
歌の病
うたのやまい 【歌の病】
平安時代,和歌の修辞的欠陥を称した語。漢詩の八病(ハチヘイ)の影響によるもので,四病,七病,八病などといわれる。かびょう。かへい。
歌の神
うたのかみ [4] 【歌の神】
和歌の道を守る神。歌神(カシン)。
→和歌三神(ワカサンジン)
歌の道
うたのみち [0] 【歌の道】
さまざまの学芸のうち,和歌の分野。和歌の世界。和歌の精神。歌道(カドウ)。敷島の道。
歌よみに与ふる書
うたよみにあたうるしょ 【歌よみに与ふる書】
歌論書。正岡子規著。1898年(明治31)「日本」連載。古今和歌集を批判,万葉集・金槐和歌集を賞賛して旧派和歌を攻撃した和歌革新論。
歌ガルタ
うたガルタ [3] 【歌―】
(1)和歌を用いたカルタ。また,その遊び。和歌の上の句,または一首全体を書いた読み札と,下の句だけを書いた取り札とからなる。近世初期に始まった。
(2)「百人一首」のこと。[季]新年。
歌主
うたぬし 【歌主】
歌の作者。「この―,まだまからずといひてたちぬ/土左」
歌人
かじん [1][0] 【歌人】
和歌を詠むことを専門とする人。また,歌を詠む人。歌よみ。
歌人
かじん【歌人】
a poet;→英和
a poetess (女).→英和
歌人
うたびと [0][2] 【歌人】
(1)和歌を詠む人。うたよみ。かじん。
(2)詩人。
(3)雅楽寮に属し,舞楽のとき,歌をうたうことにあたった者。
(4)歌をうたうのが巧みな人。うたいて。「明らけくわが知ることを―と我(ワ)を召すらめや/万葉 3886」
歌仙
かせん [1] 【歌仙】
(1)和歌に優れた人。「三十六―」
(2)連歌・俳諧で,長句と短句を交互に三六句連ねたもの。懐紙二枚を折って用い,一折目(初折)の表に六句,裏に一二句,二折目(名残の折)の表に一二句,裏に六句書く。芭蕉以降盛んに行われた。
→百韻
歌仙分限
かせんぶんげん 【歌仙分限】
元禄期の京都の三六人の富豪。三十六歌仙になぞらえていう。かせんぶげん。「広き都に三十六人の―の内に入りぬ/浮世草子・織留 2」
歌仙絵
かせんえ [2] 【歌仙絵】
三十六歌仙など有名な歌人の姿を描き,それに代表的和歌などを書き添えたもの。鎌倉時代に盛行。
歌仙草
かせんそう [0] 【歌仙草】
キク科の多年草。日当たりの良い山地の少し湿った土地に自生。高さ30〜60センチメートル。葉は披針形。夏から秋,径約4センチメートルの黄色の頭花を開く。
歌会
うたかい [0] 【歌会】
歌の会。歌人が集まって詠んだ歌を披講(ヒコウ)し批評し合う会。かかい。
歌会
うたかい【歌会】
a poetry party.新年御歌会 the New Year's Poetry Party.
歌会
かかい [0] 【歌会】
歌を持ち寄ったり,その場で作ったりして,互いに示し合う会。うたかい。
歌会始
うたかいはじめ [5] 【歌会始】
宮中で行われる,新年最初の歌会。天皇・皇后および皇族の和歌や国民の詠進歌が披講される。御歌会始め。歌御会始(ウタゴカイハジメ)。
歌体
かたい [0] 【歌体】
和歌の形態。短歌・長歌・旋頭歌(セドウカ)など。
歌作
かさく [0] 【歌作】 (名)スル
短歌を作ること。またその作品。
歌僧
かそう [0] 【歌僧】
(平安時代から中世にかけての)歌を詠んだ僧。
歌出
うたいだし [0] 【歌出】
管弦の遊びのとき,合唱の音頭をとる人。「右の―は治部卿,渡殿に候/天徳歌合」
歌切
うたぎれ [0] 【歌切】
手鑑(テカガミ)に貼ったり,または掛物を作るために,和歌を書いた巻物・冊子などの古人の筆跡を適当な大きさに切り取ったもの。
歌劇
かげき [1] 【歌劇】
(1)オペラに同じ。
(2)歌唱と踊りを中心に,一定の筋立てに従って演じられる舞台劇。歌舞劇。「少女―」
歌劇
かげき【歌劇】
an opera;→英和
an operetta (小歌劇).→英和
‖歌劇歌手 an opera singer.歌劇団(場) an opera company[troupe](house).
歌加留多
うたがるた【歌加留多】
poem cards.
歌占
うたうら 【歌占】
能の一。四・五番目物。観世元雅(モトマサ)作。伊勢の神職度会(ワタライ)家次が,歌占をして諸国を巡るうち,自分を尋ねる我が子幸菊丸と再会し,里人の所望で地獄巡りの曲舞(クセマイ)を舞う。
歌占
うたうら [0] 【歌占】
歌による占い。巫女(ミコ)の唱える歌によって判断したり,選びとった短冊にある歌によって占ったりした。のちには草紙や百人一首を開いて出た歌によって占う風もあった。
歌口
うたぐち【歌口】
a mouthpiece.→英和
歌口
うたぐち [2][0] 【歌口】
(1)笛・尺八などの管楽器で,唇を当てて息を吹き込むところ。吹き口。金管楽器のマウスピース・吹管にあたる。
(2)和歌の詠みぶり。「稽古も―も同じ程の人の/ささめごと」
歌口説き
うたくどき 【歌口説き】
かきくどくような調子の詠嘆的な節回しで歌う俗謡。くどき節。
歌右衛門
うたえもん ウタヱモン 【歌右衛門】
⇒中村(ナカムラ)歌右衛門
歌合
うたあわせ [3] 【歌合】
歌を詠む人が集まって左右に分かれ,一定の題で双方から出した歌を順次つがえて一番ごとに優劣を競う遊び。平安初期に発生し多分に社交的・遊戯的であったが,平安後期頃から歌人の力量を競う真剣なものとなり,歌風・歌論に大きな影響を与えた。左右に分かれる参加者を方人(カタウド),優劣の判定を下す人を判者(ハンジヤ),その判定の語を判詞(ハンシ)((ハンジ))という。うたくらべ。
歌合戦
うたがっせん【歌合戦】
a singing contest.
歌吹
かすい [0] 【歌吹】
歌をうたい笛を吹くこと。
歌吹海
かすいかい 【歌吹海】
歌舞・音曲などの盛んに行われる所。遊里。「三谷麁弾(スガガキ)の―に/浮世草子・好色万金丹」
歌唄
かばい [0] 【歌唄】
仏教儀式の一。仏の徳を賛美して梵唄(ボンバイ)を歌うこと。また,その歌。賛頌。賛嘆。
歌唄い
うたうたい [3] 【歌歌い・歌唄い・歌謡い】
(1)歌をうたう人。歌手。
(2)歌舞伎で,長唄をうたう者。
(3)謡をうたうのを専門にしている人。
歌唱
かしょう [0] 【歌唱】 (名)スル
歌をうたうこと。また,歌。「―の指導」「―力」
歌垣
うたがき [2] 【歌垣】
(1)古代の習俗。男女が山や海辺に集まって歌舞飲食し,豊作を予祝し,また祝う行事。多く春と秋に行われた。自由な性的交わりの許される場でもあり,古代における求婚の一方式でもあった。人の性行為が植物にも生命力を与えると信じられていたと思われる。のち,農耕を離れて市でも行われるようになった。かがい。「果して期りし所にゆきて―の衆(ヒトナカ)に立たして/日本書紀(武烈訓注)」
(2)奈良時代,大勢の男女が歌い舞う宮廷の行事。{(1)}が宮廷化されたもの。
歌境
かきょう [0] 【歌境】
(1)詠歌に表現された境地。「平明典雅な―に至る」
(2)歌を詠むときの心境。
歌壇
かだん [0][1] 【歌壇】
歌人たちの社会。
歌壇
かだん【歌壇】
the world of tanka poetry.
歌声
かせい [0] 【歌声】
うたごえ。
歌声
うたごえ [0][3] 【歌声】
歌をうたう声。
歌声喫茶
うたごえきっさ [5] 【歌声喫茶】
小楽団の伴奏で客が合唱を楽しめるようになっている喫茶店。
〔第二次大戦後,関鑑子(セキアキコ)(1899-1973)の指導によって全国的に広められた歌声運動に結びついて流行〕
歌天
かてん [0] 【歌天】
〔仏〕 胎蔵界曼荼羅の外金剛部院に位置する楽器を持った天人。
歌女
うため 【歌女】
(1)歌をうたうのが巧みな女。「諸(モロモロ)の遊女・傀儡(クグツ)等の―を招きて/今昔 13」
(2)雅楽寮に属し,古代から伝わる歌をうたう女。
⇔歌男(ウタオ)
歌女
かじょ 【歌女】
(1)うたいめ。
(2)ミミズの異名。[本草和名]
歌妓
かぎ [1] 【歌妓】
芸者。芸妓。うたいめ。
歌姫
うたひめ [2][0] 【歌姫】
女性歌手。女流声楽家。
歌字尽し
うたじづくし 【歌字尽し】
江戸時代の初学者用の書。紛らわしい漢字の異同を,「点打てば水は氷に木は本よ大に点あり犬と読むなり」などのように和歌にして集めたもの。
歌学
かがく [1] 【歌学】
和歌に関する学問。和歌の意義・本質・作歌の作法・故実・和歌の歴史などを研究する学問。また,その知識。
歌学方
かがくかた [0] 【歌学方】
江戸幕府の職名。歌書の研修・詠歌に関することをつかさどった職。1689年北村季吟父子を召して発足,以後北村家が世襲。
歌学書
かがくしょ [4][0] 【歌学書】
歌学に関する書物。歌論書。
歌屑
うたくず 【歌屑】
下手な和歌。「古今集の中の―とかや言ひ伝へたれど/徒然 14」
歌川
うたがわ ウタガハ 【歌川】
姓氏の一。
歌川国芳
うたがわくによし ウタガハ― 【歌川国芳】
(1797-1861) 江戸後期の浮世絵師。武者絵や洋風表現を駆使した風景画のほか風刺画もよくした。作品「通俗水滸伝豪傑百八人之一箇」「東都名所」など。
歌川国貞
うたがわくにさだ ウタガハ― 【歌川国貞】
(1786-1864) 江戸後期・幕末の浮世絵師。初代豊国の門人。のち,三代目豊国を名乗る。猪首(イクビ)・猫背の独特な美人画は幕末の退廃気分を濃厚に表し,よくその時代の風潮を代表する。
歌川広重
うたがわひろしげ ウタガハ― 【歌川広重】
(1797-1858) 江戸後期・幕末の浮世絵師。号,一立斎。江戸の人。歌川豊広(?-1829)に師事。美人画や役者絵を描いたが,のち,洋画の遠近透視法を応用した斬新な風景版画に新生面を開き,「東海道五十三次」「名所江戸百景」などの名作を発表。安藤広重。
歌川派
うたがわは ウタガハ― 【歌川派】
浮世絵の一流派。歌川豊春を祖とし,美人画・役者絵の名手豊国らによって画風をかため,国政(1773-1810)・国芳(1797-1861)へと受け継がれた。広重もこの流れを汲む。明治以後も月岡芳年から水野年方・鏑木清方・伊東深水へと画系は継承された。
歌川豊国
うたがわとよくに ウタガハ― 【歌川豊国】
(1)(初代)(1769-1825) 江戸後期の浮世絵師。江戸の人。号,一陽斎。歌川派の祖歌川豊春(1735-1814)に師事。美人画から役者絵に転じて歌川派独特の似顔絵を開拓し一世を風靡(フウビ)。
(2)(二代)(1777-1835) 初代豊国の門人。初名,豊重。号,一竜斎。初代の養子となり,師の没後二代目となった。
(3)(三代)
⇒歌川国貞(クニサダ)
歌川豊広
うたがわとよひろ ウタガハ― 【歌川豊広】
(?-1829) 江戸後期の浮世絵師。江戸の人。号は一柳斎。豊春の門人。歌川広重の師。
歌川豊春
うたがわとよはる ウタガハ― 【歌川豊春】
(1735-1814) 江戸後期の浮世絵師。名は昌樹。号は一竜斎。京で狩野派を学んだ後,江戸で浮世絵師となる。遠近法を用いた浮き絵や美人画にすぐれた。歌川派の祖。
歌御会
うたごかい [3] 【歌御会】
宮中で催される歌会。おうたかい。
歌御会始
うたごかいはじめ [6] 【歌御会始】
⇒歌会始(ウタカイハジメ)
歌心
うたごころ [3] 【歌心】
(1)和歌を詠もうとする風流な心持ち。和歌についての心得・素養。「―がある」
(2)和歌に込められている意味・内容。
歌心がある
うたごころ【歌心がある】
have a poetic turn of mind.
歌志内
うたしない 【歌志内】
北海道中部の市。石狩炭田北部の産炭地として発展。近年,鉱山閉鎖が相次ぎ,人口も減少。
歌念仏
うたねんぶつ [3] 【歌念仏】
近世の門付芸の一種。元来は鉦(カネ)などをたたきながら念仏を歌うように唱えたところから起こり,その節で歌や浄瑠璃の詞章を歌い語る音曲になった。元禄(1688-1704)から享保(1716-1736)の頃に流行。
歌意
かい [1] 【歌意】
歌の意味。「―を説く」
歌意考
かいこう カイカウ 【歌意考】
歌論書。一巻。賀茂真淵著。1760年頃成立,1800年刊。歌は万葉集を中心とする上代の風体に倣(ナラ)うべきであると,復古を主張。五意考の一。
歌所
うたどころ 【歌所】
「歌(ウタ)の家(イエ)」に同じ。
歌手
かしゅ [1] 【歌手】
歌をうたうことを職業とする人。うたいて。「ジャズ―」
歌手
かしゅ【歌手】
a singer.→英和
歌才
かさい [0] 【歌才】
和歌をつくる才能。
歌披講
うたひこう [3][4] 【歌披講】
歌会で,一定の形式に従って節づけして披露すること。二条流・冷泉(レイゼイ)流がある。新年の歌御会始めなどに残る。
歌曲
かきょく【歌曲】
a song.→英和
歌曲
かきょく [1] 【歌曲】
詩歌などの韻文を歌詞とした声楽曲。主として独唱の小曲をさす。多くは洋楽でリートなどの訳語として用いられる。
→歌曲/春への憧れ(モーツァルト)[音声]
歌曲形式
かきょくけいしき [4] 【歌曲形式】
⇒リート形式(ケイシキ)
歌書
かしょ [1] 【歌書】
和歌についての書物。歌集や歌学書・歌論書。
歌書羽織
かしょばおり [3] 【歌書羽織】
歌書の古筆切を模様・柄として利用した紙子羽織。
歌材
かざい [0] 【歌材】
和歌に詠む材料。歌の素材。
歌枕
うたまくら [3] 【歌枕】
(1)和歌に詠まれて有名になった各地の名所・旧跡。
(2)和歌を詠むときに必要な歌語・枕詞・名所など。また,それを記した書物。
〔(2)の意が原義〕
歌柄
うたがら [0] 【歌柄】
歌の気品。歌の品柄。
歌格
かかく [0] 【歌格】
(1)歌を詠む上での規則。
(2)歌の風格。
歌歌い
うたうたい [3] 【歌歌い・歌唄い・歌謡い】
(1)歌をうたう人。歌手。
(2)歌舞伎で,長唄をうたう者。
(3)謡をうたうのを専門にしている人。
歌歴
かれき [0] 【歌歴】
歌を詠み続けてきた年月や経歴。
歌比丘尼
うたびくに [3] 【歌比丘尼】
歌念仏やはやり歌などを歌い,施し物を求めた尼。のちには売春する者も現れた。
歌比丘尼[図]
歌沢
うたざわ ウタザハ [0] 【歌沢・哥沢】
三味線音楽の一種目。幕末期の江戸の端唄大流行の中で歌沢連と称する一同好団体(中心人物は歌沢笹丸,のち大和大掾(ヤマトノダイジヨウ)を受領)が,渋い味の端唄を歌い広めたのに始まる。のちに歌沢寅右衛門の寅派と哥沢芝金(シバキン)の芝派の二派に分かれた。両派を合わせて呼ぶ際には「うた沢」と書く。
歌沢笹丸
うたざわささまる ウタザハ― 【歌沢笹丸】
(1797-1857) 歌沢節の創始者。本名,笹本彦太郎。江戸の生まれ。幕臣。安政四年(1857)歌沢大和大掾(ヤマトノダイジヨウ)を受領して家元となる。
歌物
うたもの [0] 【歌物・唄物】
(1)「うたいもの{(1)}」に同じ。
(2)箏曲(ソウキヨク)・地歌の曲種分類。楽器の演奏よりも歌唱に重点のある曲。
歌物語
うたものがたり [5] 【歌物語】
(1)歌を中心とした物語。また,特定の歌に関する物語。うたがたり。
(2)平安前期の物語の一種。特定の歌を核として,それにまつわる物語を展開したもの。また,そのような短い物語・説話を集めた作品。「伊勢物語」「大和物語」など。
歌男
うたお 【歌男】
雅楽寮に属し,古代から伝わる歌をうたう男。歌人(ウタビト)。
⇔歌女(ウタメ)
「凡そ諸の―歌女笛吹く者は/日本書紀(天武下訓)」
歌留多
カルタ【歌留多】
[骨牌][Port.carta] <play> cards;a card game.〜を配る(切る) deal (shuffle) cards.〜一組 a pack of cards.〜会 a card party.
歌病
かへい [0] 【歌病】
⇒うたのやまい(歌病)
歌病
かびょう [0] 【歌病】
⇒うたのやまい(歌病)
歌癖
うたぐせ [2][0] 【歌癖】
(1)和歌の詠み方にあらわれる癖。
(2)何かにつけて和歌を詠む癖。
歌碑
かひ [1] 【歌碑】
和歌をきざみつけた碑。
歌神
かしん [0] 【歌神】
和歌の道を守る神。
→和歌三神(ワカサンジン)
歌祭文
うたざいもん [3] 【歌祭文】
江戸時代の俗謡の一。芸能化した祭文で,浪花節(ナニワブシ)の源流。初め山伏が錫杖(シヤクジヨウ)を振り法螺貝(ホラガイ)を吹いて神仏の霊験などを語ったが,のちには三味線の伴奏で市井の事件などをいち早く読み込み,その伝播(デンパ)の役も果たした。でろれん祭文。祭文節。
→祭文
歌稿
かこう [0] 【歌稿】
歌の原稿。歌の下書き。詠草。
歌笛
うたぶえ [3] 【歌笛】
古く東遊(アズマアソ)びに用いた横笛。高麗笛(コマブエ)に似てやや大形。のちには高麗笛で代用することが一般化して,用いられなくなった。中管。
歌箏
うたごと [3] 【歌箏】
箏曲(ソウキヨク)で,箏の弾き歌いを主とする音楽。器楽合奏主体の楽箏(雅楽の箏楽)に対していう。
歌経標式
かきょうひょうしき カキヤウヘウシキ 【歌経標式】
歌学書。一巻。藤原浜成著。772年成立。音韻・律動・修辞の面から歌病・歌体を論じたもの。中国の詩論の影響が強い。和歌四式の一。浜成式。
歌絵
うたえ [0][2] 【歌絵】
一首の歌の内容を表した絵。平安時代に行われ,絵と歌の書かれたものが多いが,絵だけのものもある。「扇調じて―かかせ侍りける/後撰(離別詞)」
歌聖
かせい [0] 【歌聖】
歌の道で,最もすぐれた人。歌のひじり。「―柿本人麻呂」
歌舞
うたまい [2] 【歌舞】
歌うことと舞うこと。歌い舞うこと。「種々(クサグサ)の―を奏(オコ)す/日本書紀(天武下訓)」
歌舞
かぶ [1] 【歌舞】 (名)スル
(1)歌と舞。
(2)歌ったり踊ったりすること。「―音曲(オンギヨク)」「念仏踊を―す/日本開化小史(卯吉)」
歌舞の菩薩
かぶのぼさつ 【歌舞の菩薩】
(1)極楽浄土で天楽を奏し歌や舞を演じて,如来(ニヨライ)や往生した人をたたえる菩薩。
(2)金剛界三十七尊中の金剛歌菩薩と金剛舞菩薩。
(3)美しい舞姫や遊女。
歌舞伎
かぶき【歌舞伎】
the kabuki;a Japanese classical play.歌舞伎役者 a kabuki actor.
歌舞伎
かぶき [0] 【歌舞伎・歌舞妓】
〔動詞「傾(カブ)く」の連用形から。(2)が原義〕
(1)江戸時代に大成した日本の代表的演劇。慶長(1596-1615)頃の阿国(オクニ)歌舞伎に始まり,若衆歌舞伎を経て元禄期(1688-1704)に劇的要素を主とする演劇に発展した。女優の代わりに女形を使い,また舞踊劇・音楽劇などの要素をも含む演劇。歌舞伎芝居。歌舞伎劇。
(2)異様で華美な風体を好み,色めいた振る舞いをすること。「―の風体を見ては,其風体なきやうに嗜み/わらんべ草」
→歌舞伎舞踊
歌舞伎劇
かぶきげき [3] 【歌舞伎劇】
⇒歌舞伎(1)
歌舞伎十八番
かぶきじゅうはちばん [7] 【歌舞伎十八番】
市川家で代々務めてきた家の芸で,七代目団十郎の制定といわれる当たり狂言。荒事が大半を占める。
→歌舞伎十八番[表]
歌舞伎唄
かぶきうた [3] 【歌舞伎唄】
歌舞伎に用いられる唄の総称。長唄に代表される。舞踊の伴奏に用いる所作事唄と,下座(ゲザ)で雰囲気描写に使用される下座唄とに大別される。
歌舞伎子
かぶきこ 【歌舞伎子】
歌舞伎芝居の少年俳優。男色も売った。歌舞伎若衆(ワカシユ)。若衆。舞台子。
歌舞伎年代記
かぶきねんだいき [6] 【歌舞伎年代記】
歌舞伎の興行年表を収めた書物の総称。江戸後期から明治・大正にかけて数多く刊行された。江戸(東京)における歌舞伎草創期から明治時代にかけての一貫した年代記のほか,京坂を中心としたものや興行元別のものなど種々ある。烏亭焉馬(エンバ)「花江都(ハナノエド)歌舞伎年代記」など。
歌舞伎座
かぶきざ [0] 【歌舞伎座】
(1)歌舞伎を上演する一座。また,その劇場。
(2)東京都中央区銀座にある劇場。1889年(明治22),福地桜痴(オウチ)が建設。
歌舞伎役者
かぶきやくしゃ [4] 【歌舞伎役者】
歌舞伎を演じる俳優。
歌舞伎浄瑠璃
かぶきじょうるり [4] 【歌舞伎浄瑠璃】
歌舞伎に用いられる浄瑠璃。河東・一中・清元・常磐津(トキワズ)・新内など。
歌舞伎狂言
かぶききょうげん [4] 【歌舞伎狂言】
歌舞伎で演じられる劇。また,歌舞伎の脚本。
歌舞伎町
かぶきちょう 【歌舞伎町】
東京都新宿区にある町名。飲食店・遊技場・映画館が集中する大歓楽街。
歌舞伎絵
かぶきえ [3] 【歌舞伎絵】
「芝居絵(シバイエ)」に同じ。
歌舞伎者
かぶきもの 【歌舞伎者】
(1)華美を好み,軽薄・異様な風体をする者。うわついた好色者。伊達(ダテ)者。「むかしは博多小女郎と申して―ありける/浮世草子・一代男 5」
(2)踊り子。「女の―を揃へて踊らせける/浮世草子・置土産 4」
(3)歌舞伎社会の人間。芝居者(シバイモノ)。
歌舞伎舞踊
かぶきぶよう [4] 【歌舞伎舞踊】
歌舞伎とともに発達した舞踊で,歌舞伎劇の劇中や,演目の一つとして各種の浄瑠璃や長唄を伴奏として演じられる。広義には,日本舞踊の別称ともされる。
→所作事(シヨサゴト)
歌舞伎芝居
かぶきしばい [4] 【歌舞伎芝居】
⇒歌舞伎(1)
歌舞伎若衆
かぶきわかしゅ 【歌舞伎若衆】
⇒歌舞伎子(カブキコ)
歌舞伎踊り
かぶきおどり [4] 【歌舞伎踊り】
女歌舞伎・若衆歌舞伎など初期の歌舞伎の踊り。
歌舞伎音楽
かぶきおんがく [4] 【歌舞伎音楽】
歌舞伎に用いられる音楽。舞踊の伴奏に使われる所作音楽と,劇進行上の情景描写をする下座(ゲザ)音楽とに大別される。
歌舞妓
かぶき [0] 【歌舞伎・歌舞妓】
〔動詞「傾(カブ)く」の連用形から。(2)が原義〕
(1)江戸時代に大成した日本の代表的演劇。慶長(1596-1615)頃の阿国(オクニ)歌舞伎に始まり,若衆歌舞伎を経て元禄期(1688-1704)に劇的要素を主とする演劇に発展した。女優の代わりに女形を使い,また舞踊劇・音楽劇などの要素をも含む演劇。歌舞伎芝居。歌舞伎劇。
(2)異様で華美な風体を好み,色めいた振る舞いをすること。「―の風体を見ては,其風体なきやうに嗜み/わらんべ草」
→歌舞伎舞踊
歌舞所
うたまいどころ 【歌舞所】
歌舞をつかさどる役所。雅楽寮と同じか。「―の諸王臣子等/万葉(一〇一一詞)」
歌舞音曲
かぶおんぎょく [1] 【歌舞音曲】
歌と踊りと音楽。華美な遊芸を総称していう語。
歌草紙
うたぞうし [3] 【歌草紙】
和歌に関する書物。「そなたは―を好んで見らるるが/浮世草子・其磧諸国物語」
歌螽斯
うたきりぎりす 【歌螽斯】
コオロギの古名。
歌行
かこう [0] 【歌行】
中国の古詩の一体。もと,民謡調の歌の意。転じて楽府(ガフ)。
歌行灯
うたあんどん 【歌行灯】
小説。泉鏡花作。1910年(明治43)発表。能楽師を主人公とし,芸の至上と耽美(タンビ)の世界を独特な文体によって描く。
歌袋
うたぶくろ [3] 【歌袋】
(1)和歌の草稿を入れておく袋。檀紙(ダンシ)・錦(ニシキ)・綾(アヤ)などで作り,水引を通し座敷の柱にかけて飾りにする。
(2)カエルののどにある器官で,鳴くときにふくらませる。鳴嚢(メイノウ)。
歌袋
うたぶくろ 【歌袋】
歌論書。六巻。富士谷御杖(ミツエ)著。1793年刊。歌論のほか,勅撰集の作者索引,および作例などを収める。父成章(ナリアキラ)の見解の祖述もうかがえ,富士谷派の歌論としてのまとまりを示す。
歌詞
かし【歌詞】
the text;→英和
the words <of a song> ;the libretto (歌劇の).→英和
歌詞
うたことば [3] 【歌詞】
主に和歌に用いられて,日常語や普通の文にはあまり用いられない言葉。「小夜(サヨ)」「手折(タオ)る」など。歌語。
歌詞
かし [1] 【歌詞】
(1)歌曲・歌謡曲などの歌の文句。
(2)和歌に用いることば。歌語。また,和歌。
歌詠み
うたよみ [0][4] 【歌詠み】
(1)和歌を巧みに,また専門につくる人。歌人。
(2)歌をつくり,詠むこと。
歌詠み鳥
うたよみどり 【歌詠み鳥】
〔「古今和歌集」仮名序に「花に鳴く鶯(ウグイス),水に住む蛙の声を聞けば,いづれか歌をよまざりける」とあるのに基づく〕
ウグイスの異名。
歌話
かわ [1] 【歌話】
和歌に関する話。歌談。
歌誌
かし [1] 【歌誌】
短歌の雑誌。
歌語
かご [1] 【歌語】
主に和歌を詠む時にだけ用いられる特殊な言葉や表現。鶴(ツル)を「たず」,蛙(カエル)を「かわず」と表現する類。
歌語り
うたがたり 【歌語り】
歌についての物語。歌物語。「すきずきしき―なども/源氏(賢木)」
歌説経
うたぜっきょう [3] 【歌説経】
⇒門説経(カドゼツキヨウ)
歌調
かちょう [0] 【歌調】
歌の調子。
歌談
かだん [0] 【歌談】
和歌についての談話。歌話。
歌論
かろん [0][1] 【歌論】
和歌に関する理論や評論。特に,和歌の本質・要素・分類・修辞・語法などに関する論。
歌論議
うたろんぎ 【歌論議】
和歌の良し悪しを論議すること。「殿上に―といふこと出できて/大鏡(伊尹)」
歌謡
かよう [0] 【歌謡】
言葉に節(旋律)を付けて声に出して歌うもの。うた(歌・唄)。声楽曲の歌詞・詞章を文芸と見なして主に国文学で用いる語で,通常は歌物(ウタイモノ)だけでなく,語り物やかつて歌唱された歌(記紀歌謡や万葉集の歌など)をも含めていい,最広義では読む詩歌をも含めたすべての韻律文芸の総称としてもいう。
歌謡い
うたうたい [3] 【歌歌い・歌唄い・歌謡い】
(1)歌をうたう人。歌手。
(2)歌舞伎で,長唄をうたう者。
(3)謡をうたうのを専門にしている人。
歌謡形式
かようけいしき [4] 【歌謡形式】
⇒リート形式(ケイシキ)
歌謡曲
かようきょく [2] 【歌謡曲】
(1)近代・現代の日本の流行歌。昭和初期以後の用語で,主にラジオ・テレビ・レコード・映画などによって大衆に広まった歌曲。邦楽・洋楽両者の音感覚を折衷した性格をもつ。
(2)洋楽の歌曲。明治・大正時代にリート(ドイツ語)などの訳語として用いられた。
歌謡曲
かようきょく【歌謡曲】
a pop(ular) song.歌謡曲歌手 a pop(ular) singer.
歌貝
うたがい [2] 【歌貝】
歌ガルタの古名。平安時代の貝合わせから発展し,蛤(ハマグリ)の内側に和歌の上下の句を書いて,その二枚の貝を合わせる遊び。のちに金銀箔(ハク)を押した将棋の駒の形の厚紙を用いた。
歌道
かどう【歌道】
(the art of) tanka poetry.
歌道
かどう [1] 【歌道】
和歌を作る方法・作法。歌の道。
歌道伝授
かどうでんじゅ [4] 【歌道伝授】
歌道に関して,一定の事柄を師から弟子に伝え授けること。主として語句の読み方や解釈で,古今集に関する「古今伝授」が特に名高い。
歌銘
うためい [0] 【歌銘】
古歌にちなんでつけられた茶器の銘。茶入れ・茶碗・茶杓(チヤシヤク)などに多くみられる。
歌鎖
うたぐさり [3] 【歌鎖】
文字鎖の一。前の歌の下の句の最初の音を次の歌の初めに置いて詠み続ける遊戯。前の歌の終わりの音をとって詠み続ける場合もある。
歌関
うたぜき 【歌関】
和歌を詠まなければ通過させないことを関所になぞらえていう語。「―でござる程に苦しうござるまい/狂言・伊文字」
歌集
かしゅう【歌集】
a collection of poems[songs];a songbook;an anthology (選歌集).→英和
歌集
かしゅう [0] 【歌集】
(1)和歌を集めた本。「故人の―」
(2)歌謡曲・愛唱歌・民謡などを集めた本。「青年―」
歌頭
かとう 【歌頭】
踏歌(トウカ)の音頭をとること。また,その役の人。「この四位の侍従,右の―なり/源氏(竹河)」
歌頭
うたがしら 【歌頭】
踏歌(トウカ)で,音頭をとる人。かとう。
歌題
かだい [0] 【歌題】
和歌の題。
歌題目
うただいもく [3] 【歌題目】
日蓮宗で法要や説法のとき,鉦(カネ)・鼓(ツヅミ)・太鼓などに合わせて歌う題目。唱えながら踊ることもある。
歌風
かふう [0] 【歌風】
和歌の特徴や傾向。歌の詠みぶり。
歌麿
うたまろ 【歌麿】
⇒喜多川(キタガワ)歌麿
歎
たん [1] 【嘆・歎】
(1)感心すること。感動のあまり,うめき声やため息を出すこと。「―を発する」
(2)なげくこと。なげき。「亡羊の―」「髀肉(ヒニク)の―」
歎かし
なげか・し 【嘆かし・歎かし】 (形シク)
〔動詞「なげく(嘆)」の形容詞化〕
「なげかわしい」に同じ。「まことにたのみけるものは,いと―・しと思へり/枕草子 25」
歎き
なげき [3] 【嘆き・歎き】
(1)なげくこと。うれえ悲しむこと。また,その思い。悲嘆。「―に沈む」
(2)ため息をつくこと。「すずろなる―の,うち忘れてしつるも/源氏(蜻蛉)」
(3)嘆願。哀願。「一門はせあつまり,御不審の―を申あげ候べし/曾我 3」
〔「長息(ナガイキ)」の転という〕
歎く
なげ・く [2] 【嘆く・歎く】 (動カ五[四])
(1)現在の状況や最近起こった事態などについて悲しく思い,それを口に出して言う。「身の不幸を―・く」「妻の死を―・く」
(2)世の中の傾向を残念に思い,それを口に出して言う。慨嘆する。なげかわしいと言う。「モラルの低下を―・く」
(3)ため息をつく。「大野山霧立ち渡るわが―・くおきその風に霧立ち渡る/万葉 799」
(4)哀願する。嘆願する。「今度の軍の軍功に申し替へべき由―・き申す/保元(中)」
歎じる
たん・じる [0][3] 【嘆じる・歎じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「嘆ずる」の上一段化〕
「嘆ずる」に同じ。「世相を―・じる」
歎ずる
たん・ずる [0][3] 【嘆ずる・歎ずる】 (動サ変)[文]サ変 たん・ず
(1)なげく。なげかわしく思い憤る。たんじる。「身の不運を―・ずる」「政府の無策を―・ずる」
(2)ほめたたえる。感心する。「美技を―・ずる」
歎仏
たんぶつ [0] 【嘆仏・歎仏】
〔仏〕 仏の徳をほめ称えること。讃仏。
歎嗟
たんさ [1] 【嘆嗟・歎嗟】
なげくこと。嗟嘆。
歎声
たんせい [0] 【嘆声・歎声】
(1)なげきの声。ため息。「うち続く不運に―をもらす」
(2)非常に感心して出す声。感嘆の声。「見事な技に―が上がった」
歎息
たんそく [0] 【嘆息・歎息】 (名)スル
嘆いたり感心したりしてため息をつくこと。「天を仰いで―する」
歎惜
たんせき [0] 【嘆惜・歎惜】 (名)スル
なげき惜しむこと。「国人深く―せり/匏菴十種(鋤雲)」
歎服
たんぷく [0] 【嘆服・歎服】 (名)スル
感心して心から従うこと。感服。「初めて明す実(マコト)の計(タク)みに幸助は『あつ』と叫けびて―し/鉄仮面(涙香)」
歎異抄
たんいしょう 【歎異抄】
⇒たんにしょう(歎異抄)
歎異抄
たんにしょう タンイセウ 【歎異抄】
一巻。唯円著とされる。親鸞の没後成立。親鸞の法語を記し,異端説を批判して,親鸞本来の信仰のあり方を説こうとしたもの。
歎称
たんしょう [0] 【嘆称・歎称】 (名)スル
感心してほめたたえること。非常に感心すること。「―の声」「皆ややと計(バカ)り―して/慨世士伝(逍遥)」
歎美
たんび [1] 【嘆美・歎美】 (名)スル
感心してほめること。嘆賞。「三蔵は面白い��と頻りに―する/俳諧師(虚子)」
歎訴
たんそ [1] 【嘆訴・歎訴】 (名)スル
なげき,うったえること。「植民地の人民其国典を破り民権を害ふを―すと雖(イエドモ)/明六雑誌 5」
歎賞
たんしょう [0] 【嘆賞・歎賞】 (名)スル
「嘆称(タンシヨウ)」に同じ。「口々に―する」
歎辞
たんじ [1] 【嘆辞・歎辞】
(1)感嘆の言葉。
(2)感動詞の古い言い方。「皆感を助くるの―にて/歌学提要」
歎願
たんがん [0] 【嘆願・歎願】 (名)スル
事情を説明して,ある事柄の実現を切に願うこと。「助命を―する」
歓
かん クワン [1] 【歓】
よろこび。楽しみ。
歓会
かんかい クワンクワイ [0] 【歓会】
よろこばしい会。たのしい会合。
歓伯
かんぱく クワン― [0] 【歓伯】
〔「かんばく」とも〕
酒の異名。
歓呼
かんこ【歓呼】
a cheer.→英和
〜する cheer.〜のうちに amid cheers.
歓呼
かんこ クワン― [1] 【歓呼】 (名)スル
喜んで大声をあげること。「―の声」「群衆と共に悦喜し―し/うづまき(敏)」
歓喜
かんき【歓喜】
joy;→英和
delight;→英和
exultation.〜する rejoice;→英和
be delighted.
歓喜
かんぎ クワン― [1] 【歓喜】
〔仏〕 説法を聞いたり,仏の功徳を見たりして,信心を得て非常によろこぶこと。かんき。
歓喜
かんき クワン― [1] 【歓喜】 (名)スル
(1)非常に喜ぶこと。また,大きな喜び。「青春の―をうたう」
(2)「かんぎ(歓喜)」に同じ。
歓喜丸
かんぎがん クワン―グワン [3] 【歓喜丸】
歓喜天の供物にするインドの菓子。酥(ソ)・蜜など種々のものを混ぜ合わせるという。
歓喜会
かんぎえ クワン―ヱ [3] 【歓喜会】
(1)「盂蘭盆(ウラボン)」に同じ。
(2)「慶讃会(キヨウサンエ)」に同じ。
歓喜園
かんぎおん クワン―ヲン 【歓喜園・歓喜苑】
帝釈(タイシヤク)天の宮殿である善見城の北にある庭園。この庭園に入る人は皆,歓喜の心を生ずるという。
歓喜地
かんぎじ クワン―ヂ [3] 【歓喜地】
〔仏〕 菩薩の修行段階の一。菩薩の五十二位の第四十一位,十地の初地。煩悩を断ち,悟りに近づく喜びを得る。初歓喜地。堪忍地。
歓喜天
かんぎてん クワン― [3] 【歓喜天】
〔梵 Nandikeśvara 大聖歓喜自在天の略〕
仏教守護神の一。もとはヒンズー教の神であったがのち仏教に帰依。人身象頭で,二天が抱擁しあう像が多い。除災・富貴・夫婦和合・子宝の功徳ある神として民間信仰が盛ん。大聖歓喜天。聖天。
歓喜天[図]
歓喜苑
かんぎおん クワン―ヲン 【歓喜園・歓喜苑】
帝釈(タイシヤク)天の宮殿である善見城の北にある庭園。この庭園に入る人は皆,歓喜の心を生ずるという。
歓喜雀躍
かんきじゃくやく クワン― [1] 【歓喜雀躍】 (名)スル
非常に喜んで,こおどりすること。喜びいさむこと。欣喜(キンキ)雀躍。
歓声
かんせい【歓声】
<give> a shout of joy.
歓声
かんせい クワン― [0] 【歓声】
喜んであげる大声。「―があがる」
歓天喜地
かんてんきち クワンテン― [5] 【歓天喜地】 (名・形動)[文]ナリ
〔天に向かって歓(ヨロコ)び,地に向かって喜ぶ意〕
非常に喜ぶ・こと(さま)。「―の大々的歓迎をなしたか/思出の記(蘆花)」
歓娯
かんご クワン― [1] 【歓娯】
よろこび楽しむこと。「美人西施を洒掃(セイソウ)の妾(シヨウ)たらしめ,一日の―に備ふべし/太平記 4」
歓待
かんたい【歓待】
<give> a warm reception;hospitality.→英和
歓待
かんたい クワン― [0] 【歓待・款待】 (名)スル
心のこもったもてなし。「―を受ける」「お客様になって―された/俳諧師(虚子)」
歓心
かんしん クワン― [0] 【歓心】
人の心をよろこばせること。また,うれしく思う心。「美女の―を得る」
歓心を買う
かんしん【歓心を買う】
curry favor with <influential people> ;win a person's favor.
歓悦
かんえつ クワン― [0] 【歓悦】 (名)スル
大変よろこぶこと。
歓情
かんじょう クワンジヤウ [0] 【歓情】
よろこぶ心。よろこびの感情。「―既に当初相見し時の如くならず/日乗(荷風)」
歓接
かんせつ クワン― [0] 【歓接・款接】 (名)スル
よろこんで応接すること。「遠方より来訪するものを―せんとて/西国立志編(正直)」
歓楽
かんらく クワン― [0][1] 【歓楽・懽楽】
■一■ (名)スル
(1)喜び楽しむこと。喜びと楽しみ。快楽。「―の巷(チマタ)」「―を尽くす」「他人をして,喜悦―せしむるものなり/西国立志編(正直)」
(2)(「冠落」とも書く)「病気」の忌み詞。「将軍家御―により延びて今日に及ぶ/東鑑(承元二)」
■二■ (形動)
ぜいたくなさま。「それより親を―に養ひ/狂言記・泣尼」
歓楽
かんらく【歓楽】
pleasure(s);→英和
enjoyment.歓楽街 an amusement center.
歓楽境
かんらくきょう クワン―キヤウ [0] 【歓楽境】
楽しく遊ばせてくれる所。花街や遊興のための場所。
歓楽街
かんらくがい クワン― [4] 【歓楽街】
映画館・飲食店など,遊興施設の多いにぎやかな街区。さかりば。
歓然
かんぜん クワン― [0] 【歓然】 (ト|タル)[文]形動タリ
よろこぶさま。「二郎は―として笑ひ/おとづれ(独歩)」
歓笑
かんしょう クワンセウ [0] 【歓笑】 (名)スル
喜び笑うこと。「―の声」
歓語
かんご クワン― [1] 【歓語】 (名)スル
たのしく語り合うこと。
歓談
かんだん クワン― [0] 【歓談】 (名)スル
打ち解けて楽しくかたらうこと。また,その話。「―に時を過ごす」
歓談する
かんだん【歓談する】
have a pleasant chat[talk] <with> .
歓迎
かんげい【歓迎】
a welcome;→英和
a reception.→英和
〜する welcome;receive <a person> warmly.‖歓迎会 <give> a reception.歓迎の辞 <give> an address of welcome.
歓迎
かんげい クワン― [0] 【歓迎】 (名)スル
喜んで迎えること。
⇔歓送
「―を受ける」「遠来の珍客を―する」「―会」「―の辞」
歓送
かんそう クワン― [0] 【歓送】 (名)スル
〔「歓迎」の対語として作られた語〕
出発する人を励まし,温かく見送ること。
⇔歓迎
「卒業生を―する」「―会」
歓送会
かんそうかい【歓送会】
a farewell[send-off]party.
歓進
かんじん【歓進】
solicitation for subscriptions <for religious purpose> .‖勧進帳 a subscription book[list].勧進元 a promoter.
歔欷
きょき [1] 【歔欷】 (名)スル
すすり泣くこと。「彼は面(カオ)を掩ふて―したり/火の柱(尚江)」
歙州石
きゅうじゅうせき キフジウ― [3] 【歙州石】
中国安徽(アンキ)省竜尾山などから産する硯材(ケンザイ)。千枚粘板岩で,青黒色でさまざまな文様がある。
→端渓(タンケイ)石
止
とめ [0] 【止(め)・留(め)】
(1)とめること。とどめること。「通行―」
(2)禁止すること。「外出―」「足―」
(3)終わり。しまい。終末。「一から―までありたけ出ました/黄表紙・金生木」
(4)生け花で,根締めのこと。
止し
よし [1][2] 【止し】
よすこと。やめること。「それじゃあ―にしよう」「行くのは―にする」
止し
さし 【止し】 (接尾)
〔接尾語「さす」の連用形から〕
動詞の連用形に付いて,その動作を途中で止めること,また,その動作が中止の状態になっていることを表す。…かけ。「読み―の本」「タバコの吸い―」
→ざし(接尾)
止す
よす【止す】
⇒止(や)める.
止す
よ・す [1] 【止す】 (動サ五[四])
やめる。しないことにする。「水泳は―・したほうがいい」「酒ヲ―・ス/ヘボン(三版)」
止まない
やま∘ない 【止まない】 (連語)
(「…てやまない」の形で)
(1)終わることがない。やまぬ。「進歩して―∘ない科学技術」
(2)心から願ったり望んだりする意を表す。やまぬ。「成功を願って―∘ない」
→やむ
止まぬ
やま∘ぬ 【止まぬ】 (連語)
⇒やまない(連語)
止まり
どまり 【止(ま)り・留(ま)り】
(1)地名の下に付いて,そこまでしか行かないことを表す。「高崎―の電車」
(2)数量・程度などを表す語の下に付いて,それが限度であることを表す。「せいぜい部長―だ」「会費は一万円―」
→止まり
止まり
とまり [0] 【止(ま)り・留(ま)り】
(1)とまること。
(2)最後に落ち着くところ。しまい。果て。「年ごとにもみぢばながす竜田川みなとや秋の―なるらん/古今(秋下)」
(3)終生連れそう人。本妻。「この人を―にとも思ひとどめ侍らず/源氏(帚木)」
→どまり
止まり木
とまりぎ [0][3] 【止(ま)り木】
(1)鳥が止まるため,鳥かごに取り付けた横木。つかまるための横木。
(2)バーなどで,カウンターの前に座るために置く,脚の長い椅子。
止まる
やま・る [0] 【止まる】 (動ラ五[四])
やんだ状態になる意の俗な言い方。やむ。「道楽が―・らない」
止まる
とま・る [0] 【止(ま)る・留(ま)る・停まる】 (動ラ五[四])
□一□(自動詞)
(1)動いていた人・物などが動かなくなる。停止する。《止・停》「時計が―・る」「心臓が―・る」「赤信号で―・る」
(2)続いていたものが絶える。継続していた状態が中断する。《止・停》「痛みが―・る」「鼻血が―・らない」「地震で電気もガスも―・ってしまった」「原料の供給が―・る」
(3)ある場所に固定されて動かない。《止・留》「釘が短すぎて板がうまく―・らない」
(4)(鳥・虫などが)何かにつかまって休む。《止・留》「スズメが電線に―・っている」「トンボが―・る」
(5)見たり聞いたりしたものが強く意識される。《留・止》「白いセーターの少女が目に―・った」「御心―・るべき故もなき心地して/源氏(空蝉)」
(6)とりやめになる。中止になる。「月の宴…―・りてさうざうしかりつるに/源氏(鈴虫)」
(7)立ち止まって休む。たたずむ。「今宵も行き過ぎがてに―・らせ給へるを/源氏(蓬生)」
(8)あとに残る。生き残る。「今まで―・り侍るがいと憂きを/源氏(桐壺)」
(9)決着がつく。落ち着く。「ことわりも何も,いづこに―・るべきにか/源氏(若菜上)」
(10)妊娠する。「誰子ともしれず―・つて,お腹をなやみといふ時/浮世草子・諸艶大鑑 3」
□二□(他動詞)
(1)とめる。やめる。「サラバトアッテ自害ヲ―・ラセラレタ/ロドリゲス」
(2)停止させる。「野口の溝の水氷滑るを―・る高足駄/浄瑠璃・冥途の飛脚(下)」
〔「とめる」に対する自動詞〕
[可能] とまれる
[慣用] お高く―・御目(オメ)に―/目にも留まらぬ
止まる
とまる【止まる】
[停止]stop;→英和
halt;→英和
cease;→英和
be interrupted (交通などが);be gone (痛みが);perch <on> (鳥が);→英和
There is <a fly> on <the wall> (蝿(はえ)などが).
止まる
とどま・る [3] 【止まる・留まる・停まる】 (動ラ五[四])
(1)人が,移動せずにその場所にいる。「戦争中も東京に―・っていた」「家族が帰国した後も―・って勉強を続けた」
(2)物事が先に進まない。とまる。「―・るところを知らない物価の上昇」
(3)ある範囲を出ない。「初日は顔合わせに―・った」「被害は一人や二人に―・らない」
(4)その状態・地位のままでいる。「現職に―・る」「病状の進行は一時―・っている」
(5)やめになる。中止になる。「営み,いつしかと待つことの,さはりあり,俄かに―・りぬる/枕草子 98」
(6)終わる。とだえる。「御封などの,―・るべきにもあらぬを/源氏(賢木)」
(7)究極のものとする。「人の父としては慈に―・り,人の子としては孝に―・るといふ/浄瑠璃・寿の門松」
〔「とどめる」に対する自動詞〕
[可能] とどまれる
止み
やみ [0] 【止み】
やむこと。途絶えること。多く他の語と複合して用いる。「雨―」「お―なく降る雨」「沙汰(サタ)―」
止み難い
やみがた・い [4] 【止み難い】 (形)[文]ク やみがた・し
とどめることがむずかしい。感情を抑え切れない。「望郷の念―・いものがある」
止む
やむ【止む】
stop <raining> ;→英和
cease <to do> ;→英和
[終わる]end;→英和
come to an end;be over;[風が]calm down;lull;→英和
pass;→英和
[音が]die away[down,out];[痛みが]leave off.〜に止まれず ⇒止むを得ず.
止む
と・む 【止む・留む・泊む】 (動マ下二)
⇒とめる(止・留)
⇒とめる(泊)
止む
や・む [0] 【止む・已む・罷む】
■一■ (動マ五[四])
(1)それまで続いていたことが,切れて続かなくなる。「雨が―・む」「騒ぎが―・む」
(2)しないですませる。実行されずに終わる。「御発展を願って―・みません」「及ばざる時はすみやかに―・むを知といふべし/徒然 131」
(3)物事の決まりがついて,終わりになる。「倒れてのち―・む」「撃(ウ)ちてし―・まむ/古事記(中)」
(4)感情・痛みなどがおさまる。「あふ日ならでは―・む薬なし/拾遺(恋一)」
〔「止める」に対する自動詞〕
■二■ (動マ下二)
⇒やめる(止)
⇒やめる(辞)
止む
とど・む 【止む・留む・停む】
■一■ (動マ上二)
「とどめる」に同じ。「行く舟を振り―・みかねいかばかり恋(コホ)しくありけむ/万葉 875」
■二■ (動マ下二)
⇒とどめる
止むに止まれず
止むに止まれず
やめようとしてもやめることができないさま。「―口を出してしまった」
止むに止まれぬ
止むに止まれぬ
やめようとしてもやめられない。「―思い」「―事情」
止むを得∘ない
止むを得∘ない
望ましくはないがしかたがない。他にどうすることもできない。「中止も―∘ない」
止むを得ず
止むを得ず
しかたなく。やむなく。「だれも引き受けず,―私が引き受けた」
止むを得ずする
やむをえず【止むを得ず…する】
be obliged[compelled,forced] <to do> .
止むを得ない
やむをえない【止むを得ない】
[避けられない]unavoidable;→英和
inevitable;→英和
necessary (必要な);→英和
It cannot be helped (しかたがない).〜事情のために for some unavoidable[private]reasons.
止む事無し
やむごとな・し 【止む事無し】 (形ク)
⇒やんごとない
止む無い
やむな・い [3] 【止む無い・已む無い】 (形)[文]ク やむな・し
やむをえない。仕方がない。「退却したのも―・いことであった」「―・く承諾する」「中止も―・し」
〔(1)現代語では,連用形「やむなく」を副詞的に用いることが多い。(2)文語の連体形「やむなき」を口語文の中で名詞的に用いることがある。「雨で延期のやむなきに至る」〕
止む無く
やむなく [3] 【止む無く】
〔形容詞「やむない」の連用形〕
⇒やむない
止む無し
やむな・し [3] 【止む無し・已む無し】 (形ク)
⇒やむない
止め
やめ [0] 【止め・已め】
やめること。中止。とりやめ。「きりのよいところで―にする」
止め
とめ [0] 【止(め)・留(め)】
(1)とめること。とどめること。「通行―」
(2)禁止すること。「外出―」「足―」
(3)終わり。しまい。終末。「一から―までありたけ出ました/黄表紙・金生木」
(4)生け花で,根締めのこと。
止め
とどめ [0][3] 【止め】
〔動詞「とどめる」の連用形から〕
人を殺すとき,最後にのどを刺したり急所を突いたりして息の根を止めること。「―の一撃を加える」
止めさせる
やめさせる【止めさせる】
stop[persuade (説いて)] <a person from doing> ;→英和
make <a person> stop <doing> ;[解雇]dismiss, <米> fire.
止めどなく
とめどなく【止めどなく】
endlessly;→英和
ceaselessly;→英和
continually.→英和
〜流れる cannot restrain[keep back]one's tears (涙が).
止めになる
やめ【止めになる】
be abandoned[given up];be brought to an end;→英和
be called off (中止).
止める
とめる【止める】
stop;→英和
[電気などを]turn[switch,cut]off;[抑止]hold (back);→英和
check;→英和
[禁止]forbid <a person to do> ;→英和
stop[keep,prohibit] <a person from doing> ;[固定]fasten <to> ;→英和
fix.→英和
止める
と・める [0] 【止める・留める・停める】 (動マ下一)[文]マ下二 と・む
(1)動いているもの,機能しているものを動かないようにする。停止させる。《止・停》「エンジンを―・める」「足を―・める」
(2)継続している動き・動作や状態を中断する。《止・停》「息を―・めて水にもぐる」「痛みを―・める薬」「原料の供給を―・める」
(3)ある動作をすることを制止・禁止する。動き出そうとするものを,やめさせる。《止・停》「子供のけんかを―・める」「医者に酒を―・められている」「―・めるのも聞かないで出て行く」
(4)動いたり離れたりしないように固定する。《止・留》「写真を壁にピンで―・める」「洗濯ばさみで―・める」
(5)意識を集中する。《留・止》
(ア)(「…に目をとめる」「…に耳をとめる」などの形で)注目・注意する。「一枚の写真に目を―・めた」「心を―・めて有様を見るに/徒然 128」
(イ)(「…を気にとめる」「…を心にとめる」などの形で)はっきり意識し記憶する。「その時は別に気にも―・めなかったが…」「このことをしっかりと心に―・めておいてください」
(6)その場にとどめおく。《留》「留置場に一晩―・められる」
(7)跡に残す。しるしを残す。「埋れぬ後の名さへや―・めざらむ/続古今(雑下)」
(8)終わらせる。「笛ひつと―・むる時/狂言・三本柱」
〔「とまる」に対する他動詞〕
止める
や・める [0] 【止める・已める】 (動マ下一)[文]マ下二 や・む
(1)続けてきたことを,終わりにする。「タバコを―・める」
(2)しようとしていたことを,しないことにする。「雨なら外出は―・めよう」
(3)病気をなおす。「かい拭ひたるやうに―・め奉りたりしかば/枕草子 259」
〔「止む」に対する他動詞〕
止める
やめる【止める】
(1)[中止]stop <doing,a fight> ;→英和
give up <doing,one's studies> ;cease <doing,to do> ;→英和
end;→英和
put an end <to> ;leave off <work> ;discontinue;→英和
quit <one's business> ;→英和
break off with <one's friend> (交際を);close an account <with> (取引を).→英和
(2)[断念]give up[stop] <smoking> ;leave <school> ;→英和
break (up) <a habit> .→英和
(3)[廃止]do away <with> ;abolish.→英和
(4)[辞職]resign <one's post> ;→英和
retire <from office> ;→英和
leave;quit.
止める
とど・める [3] 【止める・留める・停める】 (動マ下一)[文]マ下二 とど・む
(1)動いているもの,動こうとするものをとめる。抑止する。「足を―・めて眺める」「席を立とうとするのを―・める」
(2)滞在させておく。残しておく。「家族を郷里に―・めて単身上京する」
(3)あとに残しておく。この世に残す。「議事録に―・める」「記憶に―・める」「足跡を―・める」
(4)その状態のまま残す。「現職に―・める」「原形を―・めないほどのこわれ方」
(5)(「…にとどめる」の形で)ある範囲内に限定する。「誤りを指摘するに―・める」「出費を最小限に―・める」
(6)気持ちを集中する。注意する。気をつける。「心を―・める」「耳―・め給へるに/源氏(帚木)」
(7)続けていたことをやめる。中止する。「これは,皆人の知ろしめしたる事なれば,ことも長し,―・め侍りなむ/大鏡(円融)」
(8)とどめを刺す。「保重が矢一つにて―・めたる鹿を/曾我 8」
〔「とどまる」に対する他動詞〕
止めを刺す
とどめ【止めを刺す】
give <a person> a finishing blow.
止めナット
とめナット [3] 【止め―】
ゆるみ止めに用いる重ねナットのうち,内側に入るナット。外側の本ナットとは反対向きにしめつける。
止め偏
とめへん [0] 【止(め)偏】
漢字の偏の一。「此」などの「止」の部分。足の動きに関する文字を作る。
〔「歩」「歴」のように,冠・脚として用いる例もある〕
止め処
とめど [0] 【止め処】
とどまる所。終わり。限り。際限。「とめど(も)ない」「とめどがない」の形で用いる。「―なくしゃべり続ける」「いつまで見ていても―がない」
止め句
とめく [0] 【止(め)句】
和歌・連歌・俳諧で,その場にふさわしくないとして使用を避けた語句。例えば,新婚の祝いの歌に「戻る」の語を使うなど。禁句。
止め弁
とめべん [0][3] 【止(め)弁】
(1)弁の一種。蒸気管・水管の中で,開閉や流量の調節などをするもの。ストップ-バルブ。
(2)弁の一種。蒸気管・水管などで流れを一方向に限定し,逆流を防止するもの。逆流防止弁。チェック-バルブ。
止め木
とめぎ [0] 【止(め)木・留(め)木】
(1)おさえとめるための木。
(2)江戸時代,伐採を禁じられた木。
→留山
止め椀
とめわん [0] 【止め椀】
会席料理で最後に出す汁物。多く味噌汁。
止め相場
とめそうば [3] 【止(め)相場】
(1)立ち会い最後の値段。大引け値段。
(2)「ストップ値段」に同じ。
止め矢
とめや [2] 【止(め)矢】
最後に射る矢。とどめをさす矢。
止め螺子
とめねじ [0] 【止め螺子】
ねじこんで物を他の物に固着させる金具。物をしめつけるためのねじ釘。
止め足
とめあし [0] 【止(め)足】
株価の動きをグラフ化した罫線(ケイセン)の一種。日々の終値をつなぎ,折れ線で示したもの。
止め針
とめばり [3] 【留(め)針・止(め)針】
(1)物を一時,刺して留めておくのに用いる針。ピン。
(2)待ち針。
止り
とまり [0] 【止(ま)り・留(ま)り】
(1)とまること。
(2)最後に落ち着くところ。しまい。果て。「年ごとにもみぢばながす竜田川みなとや秋の―なるらん/古今(秋下)」
(3)終生連れそう人。本妻。「この人を―にとも思ひとどめ侍らず/源氏(帚木)」
→どまり
止り
どまり 【止(ま)り・留(ま)り】
(1)地名の下に付いて,そこまでしか行かないことを表す。「高崎―の電車」
(2)数量・程度などを表す語の下に付いて,それが限度であることを表す。「せいぜい部長―だ」「会費は一万円―」
→止まり
止り
とまり【止り】
a stop;→英和
an end;→英和
a terminal (終点).→英和
止り木
とまりぎ [0][3] 【止(ま)り木】
(1)鳥が止まるため,鳥かごに取り付けた横木。つかまるための横木。
(2)バーなどで,カウンターの前に座るために置く,脚の長い椅子。
止り木
とまりぎ【止り木】
<be on> a perch.→英和
止る
とま・る [0] 【止(ま)る・留(ま)る・停まる】 (動ラ五[四])
□一□(自動詞)
(1)動いていた人・物などが動かなくなる。停止する。《止・停》「時計が―・る」「心臓が―・る」「赤信号で―・る」
(2)続いていたものが絶える。継続していた状態が中断する。《止・停》「痛みが―・る」「鼻血が―・らない」「地震で電気もガスも―・ってしまった」「原料の供給が―・る」
(3)ある場所に固定されて動かない。《止・留》「釘が短すぎて板がうまく―・らない」
(4)(鳥・虫などが)何かにつかまって休む。《止・留》「スズメが電線に―・っている」「トンボが―・る」
(5)見たり聞いたりしたものが強く意識される。《留・止》「白いセーターの少女が目に―・った」「御心―・るべき故もなき心地して/源氏(空蝉)」
(6)とりやめになる。中止になる。「月の宴…―・りてさうざうしかりつるに/源氏(鈴虫)」
(7)立ち止まって休む。たたずむ。「今宵も行き過ぎがてに―・らせ給へるを/源氏(蓬生)」
(8)あとに残る。生き残る。「今まで―・り侍るがいと憂きを/源氏(桐壺)」
(9)決着がつく。落ち着く。「ことわりも何も,いづこに―・るべきにか/源氏(若菜上)」
(10)妊娠する。「誰子ともしれず―・つて,お腹をなやみといふ時/浮世草子・諸艶大鑑 3」
□二□(他動詞)
(1)とめる。やめる。「サラバトアッテ自害ヲ―・ラセラレタ/ロドリゲス」
(2)停止させる。「野口の溝の水氷滑るを―・る高足駄/浄瑠璃・冥途の飛脚(下)」
〔「とめる」に対する自動詞〕
[可能] とまれる
[慣用] お高く―・御目(オメ)に―/目にも留まらぬ
止ん事無い
やんごとな・い [5] 【止ん事無い】 (形)[文]ク やんごとな・し
〔「止む事なし」の転。(2)が原義〕
(1)身分などが高い。高貴だ。「―・い身分」「―・キ御仏,―・キ御方/ヘボン(三版)」
(2)そのままにしてはおかれない。よんどころない。「うちにしも,―・きことありとて出でむとするに/蜻蛉(上)」
(3)尊ぶべきである。重んずべきである。「身に―・く思ふ人のなやむを聞きて/枕草子 276」
(4)並々でない。最高だ。「諸の―・き験有る僧共を召して/今昔 19」
[派生] ――さ(名)
止事無し
やごとな・し 【止事無し】 (形ク)
〔「やんごとなし」の「ん」の無表記から〕
身分が高い。高貴である。「―・い御姿で立て御ざりまする/狂言・伊文字(虎寛本)」
止事無し
ようごとな・し ヤウゴト― 【止事無し】 (形ク)
「やんごとなし」の撥音「ん」を「う」と表記したもの。「かく―・くものし給ふを/宇津保(国譲下)」
止住
しじゅう [0] 【止住】 (名)スル
とどまり住むこと。居住。
止偏
とめへん [0] 【止(め)偏】
漢字の偏の一。「此」などの「止」の部分。足の動きに関する文字を作る。
〔「歩」「歴」のように,冠・脚として用いる例もある〕
止利仏師
とりぶっし 【止利仏師】
⇒鞍作止利(クラツクリノトリ)
止動方角
しどうほうがく シドウハウガク 【止動方角】
狂言の一。主人の命で借りた馬が,咳(セキ)をすると暴れ,「止動方角」と唱えると鎮まると教えられた太郎冠者は,待ちかねた主人にしかられると腹いせに咳をして主人を落馬させる。
止句
とめく [0] 【止(め)句】
和歌・連歌・俳諧で,その場にふさわしくないとして使用を避けた語句。例えば,新婚の祝いの歌に「戻る」の語を使うなど。禁句。
止宿
ししゅく [0] 【止宿】 (名)スル
宿泊すること。また,下宿すること。「友人の家に―する」
止弁
とめべん [0][3] 【止(め)弁】
(1)弁の一種。蒸気管・水管の中で,開閉や流量の調節などをするもの。ストップ-バルブ。
(2)弁の一種。蒸気管・水管などで流れを一方向に限定し,逆流を防止するもの。逆流防止弁。チェック-バルブ。
止揚
しよう [0] 【止揚】 (名)スル
〔(ドイツ) aufheben〕
ヘーゲル弁証法の根本概念。あるものをそのものとしては否定するが,契機として保存し,より高い段階で生かすこと。矛盾する諸要素を,対立と闘争の過程を通じて発展的に統一すること。揚棄。アウフヘーベン。
止木
とめぎ [0] 【止(め)木・留(め)木】
(1)おさえとめるための木。
(2)江戸時代,伐採を禁じられた木。
→留山
止止不須説
ししふしゅせつ [4] 【止止不須説】
〔仏〕
〔法華経(方便品)〕
舎利弗(シヤリホツ)が最高の教えを求めたのに対し,釈迦が三度断ったときの言葉。「止みなん,止みなん,説くべからず」と訓読する。なおも教えを請う舎利弗の求めに応じ,法華経の教説が語られる。
止水
しすい [0] 【止水】
(1)流れない水。静かに澄んだたまり水。「明鏡―」
(2)水の出を止めること。
止汗剤
しかんざい [2] 【止汗剤】
⇒制汗剤(セイカンザイ)
止渇
しかつ [0] 【止渇】
口の渇きを止めること。「―剤」
止瀉剤
ししゃざい [2] 【止瀉剤】
下痢止めの薬。タンニンや生薬のゲンノショウコなど,緩和な収斂(シユウレン)薬を用いる。止痢剤。
止炭
とめずみ [0] 【止炭】
(1)茶の湯の炭手前で,最後につぐ炭。点炭(テンズミ)。
(2)夜咄(ヨバナシ)の茶事の際,客の帰るのを引き止めようと,さらに炭をつぐこと。また,その炭。名残の炭。
止由気宮儀式帳
とゆけぐうぎしきちょう 【止由気宮儀式帳】
豊受大神宮に関する儀式・行事を撰録した書。禰宜五月麻呂らが804年提出した解文(ゲブミ)。
→皇大神宮儀式帳
止痛
しつう [0] 【止痛】
痛みをとめること。「―薬」
止痢剤
しりざい [2] 【止痢剤】
⇒止瀉剤(シシヤザイ)
止相場
とめそうば [3] 【止(め)相場】
(1)立ち会い最後の値段。大引け値段。
(2)「ストップ値段」に同じ。
止矢
とめや [2] 【止(め)矢】
最後に射る矢。とどめをさす矢。
止血
しけつ [0] 【止血】 (名)スル
傷口からの出血を止めること。血どめ。
止血する
しけつ【止血する】
stop bleeding.止血剤 a hemostatic.止血帯 a tourniquet.→英和
止血剤
しけつざい [3][0] 【止血剤】
止血目的で用いる薬。ビタミン K ・カルシウム剤・トロンビン・ゼラチン・高張食塩液・エピネフリンなど。
止血栓
しけつせん [0] 【止血栓】
⇒タンポン
止観
しかん [0] 【止観】
〔仏〕
(1)天台宗の根本的な修行である瞑想法。心を静め,智慧のはたらきによって宗教的イメージや真理を心の中に出現させ,感得すること。
(2)「摩訶止観(マカシカン)」の略。
(3)天台宗の別名。止観宗。
止観十乗
しかんじゅうじょう 【止観十乗】
〔仏〕
⇒十乗観法(ジユウジヨウカンボウ)
止観宗
しかんしゅう [2] 【止観宗】
天台宗の別名。
止観業
しかんごう [2] 【止観業】
〔仏〕 日本天台宗の修行の一つで,密教を学ぶ遮那業(シヤナゴウ)に対し,天台宗本来の領域の修行。
止足
とめあし [0] 【止(め)足】
株価の動きをグラフ化した罫線(ケイセン)の一種。日々の終値をつなぎ,折れ線で示したもの。
止針
とめばり [3] 【留(め)針・止(め)針】
(1)物を一時,刺して留めておくのに用いる針。ピン。
(2)待ち針。
止[留]まる
とどまる【止[留]まる】
stop (止まる);→英和
halt;→英和
[残留]stay;→英和
remain.→英和
止[留]める
とどめる【止[留]める】
stop;→英和
put an end <to> ;→英和
[足を]stay;→英和
remain.→英和
…と言うに止めておこう Suffice it to say that….
正
せい [1] 【正】
(1)ただしいこと。まちがいのないこと。
⇔邪
「―は邪を制す」
(2)主となるもの。正式なもの。
⇔副
「契約書は―と副と二通要する」
(3)長。主任。「検事―」
(4)〔数〕 ある数がゼロより大きいこと。プラス。
⇔負
(5)イオン・帯電体などの電荷がプラスであること。プラス。陽。
⇔負
(6)弁証法論理における判断の定立。
→正反合
(7)数の単位。澗(カン)の一万倍,すなわち一〇の四〇乗。[塵劫記]
正
しょう シヤウ [1] 【正】
〔呉音〕
■一■ (名)
(1)〔「じょう」とも〕
位階を上下に分けたときの上位。
⇔従(ジユ)
「―一位」
(2)律令制で,諸司の長官。かみ。「主水(モンド)の―」
(3)間違いのないこと。うそでないこと。「―のお話でありますが/塩原多助一代記(円朝)」
■二■ (名・形動)
よく似ていること。そっくりそのままであること。また,そのさま。「姑婆(シウトババア)の口まねは,あの婆に―だよ/滑稽本・浮世風呂 2」
■三■ (接頭)
数詞の上に付けて,かっきり,ちょうどなどの意を表すのに用いる。「―三時」「―五合」
正
せい【正】
(1)[正しい]right;→英和
justice.→英和
(2)《数》positive;→英和
plus.→英和
(3)[副に対し]the original.→英和
正
まさ 【正】 (名・形動ナリ)
正しい・こと(さま)。「自性(ヒトトナリ)―なることを心に存す/霊異記(上訓注)」
正々堂々たる
せいせいどうどう【正々堂々たる】
fair and square.〜たる勝負 a fair game.〜と戦う play fair.
正し
まさ・し 【正し】 (形シク)
(1)事実と合っている。正しい。正確である。「かく恋ひむものとは我も思ひにき心のうちぞ―・しかりける/古今(恋四)」
(2)本物である。正真正銘の。「―・しい太上法皇の王子をうちたてまつる/平家 4」
(3)現実のことである。確実である。「鹿谷に寄り合ひたりし事は,―・しう見聞かれしかば/平家 3」
→まさしく
正し
ただ・し 【正し】 (形シク)
⇒ただしい
正しい
ただしい【正しい(く)】
right(ly);→英和
proper(ly);→英和
just(ly);→英和
honest(ly) (正直);→英和
correct(ly) (正確).→英和
正しい
ただし・い [3] 【正しい】 (形)[文]シク ただ・し
物事のあるべき姿を考え,それに合致しているさまをいう。
(1)道徳・倫理・法律などにかなっている。よこしまでない。「―・いおこない」「心の―・い人」
(2)真理・事実に合致している。誤りがない。「―・い結論」「―・い報道」
(3)標準・規準・規範・儀礼などに合致している。「―・い時刻」「―・い書類」「―・い言葉遣い」「―・い作法」
(4)筋道が通っている。筋がはっきりたどれる。「由緒―・い家柄」「―・しき其孫なればさる事もやあるらむ/保元(中)」
(5)最も目的にかなったやり方である。一番効果のある方法である。「機械を―・く操作する」「―・い薬の飲み方」
(6)ゆがんだり乱れたりしていない。恰好がきちんと整っている。「―・い姿勢」「―・い円を描く」
〔漢字訓読に多く見え,平安時代の和文にはほとんど用いられていない〕
[派生] ――さ(名)
正しく
まさしく【正しく】
surely;certainly;→英和
no doubt;really.
正しく
まさしく [2] 【正しく】 (副)
〔形容詞「正し」の連用形から〕
確かに。まちがいなく。まさに。「これは―背信行為だ」
正す
ただ・す [2] 【正す】 (動サ五[四])
〔形容詞「正し」と同源〕
(1)間違っているものを改める。「誤りを―・す」
(2)きちんと整える。「姿勢を―・す」「威儀を―・す」「襟を―・す」「喜びの涙ともすれば落ちつつ目をさへのごひ―・して/源氏(若菜下)」
(3)道理にかなっているかどうかをはっきりさせる。「是非を―・す」「理非曲直を―・す」
[可能] ただせる
正す
ただす【正す】
correct <a mistake> ;→英和
[矯正]reform;→英和
amend;→英和
put[set]right;adjust (調整).→英和
正ちゃん帽
しょうちゃんぼう シヤウチヤン― [3] 【正ちゃん帽】
毛糸で編んだ,頂に毛糸の玉のついた帽子。
〔大正末期の漫画「正ちゃんの冒険」の主人公の被っていた帽子という〕
正でに
まさでに 【正でに】 (副)
〔「で」は「手」で,様子・状態を表す〕
ありのままに。真実に。たしかに。「武蔵野に占部(ウラヘ)かた焼き―も告らぬ君が名占に出にけり/万葉 3374」
正に
まさに【正に】
[丁度]just;→英和
exactly;[確かに]surely;certainly.→英和
お手紙〜受け取りました We are duly in receipt of your letter.
正に
まさに [1] 【正に】 (副)
(1)ある事柄が成り立つことが動かしがたいさま。疑いもなく。確実に。「金十万円―受領致しました」「―名案だ」「―一石二鳥だ」
(2)一つの事物をそれ以外にはないものとして特に取りたてるさま。ちょうど。ぴったり。「彼こそが―適任だ」「あの姿は―彼だ」「悲劇から今―一年が経過した」
(3)(多く「将に」と書く)もう少しのところで物事が起こるさま。ちょうど今。「―沈もうとする夕日」「彼は今―運命の分かれ目にさしかかろうとしている」「―出発する直前だった」
(4)(多く「当に」と書く。「まさに…べし」の形で)ある事柄が成立することが強く望まれているさま。当然。「彼こそが―罪を受けるべきだ」「男は―かくあるべきだ」
(5)(反語表現に用いられて)ある事柄が成立するはずのないことを強調する。どうして…しようか。「なに人か迎へきこえむ。―許さむや/竹取」
〔(3)(4)は漢文訓読に用いられた語法〕
正一位
しょういちい シヤウイチヰ [4] 【正一位】
(1)律令制で,諸王および諸臣の位階の最上級。
(2)神社に与えられる神位の最上位。また,稲荷神社の別称。
正丁
しょうてい シヤウ― 【正丁】
⇒せいてい(正丁)
正丁
せいちょう [0] 【正丁】
⇒せいてい(正丁)
正丁
せいてい [0] 【正丁】
律令制で,二一歳以上六〇歳以下の健康な公民男子。のち二二歳から六〇歳,二二歳から五九歳とされた。庸・調・雑徭・兵役を負担した。しょうてい。せいちょう。
正丁
しょうちょう シヤウチヤウ 【正丁】
⇒せいてい(正丁)
正三角形
せいさんかくけい【正三角形】
an equilateral[a regular]triangle.
正三角形
せいさんかくけい [5] 【正三角形】
三辺の長さの等しい三角形。その三つの角も等しく,すべて六〇度である。
正中
せいちゅう [0] 【正中】 (名)スル
(1)物の中心。真ん中。「下に権利の字を―に書き/明六雑誌 32」
(2)ある考えにかたよらないこと。中正であること。
(3)天体が天の子午線を通過すること。
正中
しょうちゅう シヤウチユウ 【正中】
年号(1324.12.9-1326.4.26)。元亨の後,嘉暦の前。後醍醐(ゴダイゴ)天皇の代。
正中
しょうちゅう シヤウ― [0] 【正中】
⇒しょうなか(正中)
正中
しょうなか シヤウ― [0] 【正中】
能舞台の中央。しょうちゅう。
正中の変
しょうちゅうのへん シヤウチユウ― 【正中の変】
1324年(正中1),後醍醐天皇が側近の日野資朝・俊基らと企てた鎌倉幕府討滅計画が露顕して,失敗した事件。資朝は佐渡に流されたが,天皇は幕府に釈明して許された。
正中線
せいちゅうせん [0] 【正中線】
生物体の前面・背面の中央を,頭頂から縦にまっすぐ通る線。
正中面
せいちゅうめん [3] 【正中面】
生物体が左右相称を示す場合の,中心をなす面。
正二十面体
せいにじゅうめんたい [0] 【正二十面体】
二〇個の面がすべて合同な正三角形でできている正多面体。
正二十面体[図]
正五九
しょうごく シヤウ― 【正五九】
「正五九月(シヨウゴクガツ)」の略。
正五九月
しょうごくがつ シヤウ―グワツ 【正五九月】
陰暦正月と五月と九月。忌むべき月とし,結婚などを避け,神仏に参詣した。
正会員
せいかいいん【正会員】
a full[regular]member.
正伝
せいでん [0] 【正伝】
事実に基づいた間違いのない伝記。正しい伝記。
正伝節
しょうでんぶし シヤウデン― 【正伝節】
浄瑠璃,豊後節の一派。初世宮古路薗八の門下,春富士正伝(出雲掾藤原貞政)の始めたもの。宝暦(1751-1764)頃京坂で歌舞伎音楽として行われたが,天明(1781-1789)頃にはすたれた。
正位
せいい [1] 【正位】
(1)正式の地位。
(2)「内位」に同じ。
正位
しょうい シヤウヰ [1] 【正位】
(1)同一の等級の位階のうち,上位のもの。
(2)〔もと仏教語〕
(ア)悟りの状態。
(イ)禅宗で,事物の差別を克服した平等の真理の立場。
(3)(歌論・能楽論で)芸術的に高度で,正しいあり方・立場。
正体
せいたい [0] 【正体】
(1)正しい姿。正しいあり方。「又以て―と為す可らざるなり/明六雑誌」
(2)正しい書体。
(3)写真植字で,正方形の中におさまるように設計された文字。
→平体
→長体
→斜体
正体
しょうたい【正体】
<show> one's true colors;consciousness.→英和
〜なく眠る be asleep like a top.→英和
〜なく酔う get dead drunk.〜を隠す put on a mask.→英和
正体
しょうたい シヤウ― [1] 【正体】
〔古くは「しょうだい」〕
(1)隠したり,偽ったりして,すぐにはわからない,本当の姿。本体。「―を現す」「―を見破る」
(2)正常な状態にある時の,しっかりした精神。正気。「―を失う」「―がなくなる」
(3)神体。「御―をば取りて本宮にゐて奉りて/今昔 31」
正体無い
しょだいな・い 【正体無い】 (形)[文]ク しよだいな・し
〔近世語〕
だらしがない。正体(シヨウタイ)がない。「髪もほどけて―・く/浄瑠璃・薩摩歌」
正作田
しょうさくでん シヤウサク― [4] 【正作田】
中世,荘園における荘官・地頭の直営地。正作。用作。手作地。佃(ツクダ)。
正使
せいし [1] 【正使】
中心となる使者。主たる使者。
正価
せいか【正価】
the (net) price.
正価
せいか [1] 【正価】
掛け値なしの値段。「―販売」
正俊
まさとし 【正俊】
江戸初期,山城の刀工。美濃国関の兼道の四男。越中守。三品(ミシナ)派の基礎を築く。兄金道・吉道も良工であるが,正俊は覇気ある作刀で最も名高い。
正保
しょうほう シヤウホウ 【正保】
年号(1644.12.16-1648.2.15)。寛永の後,慶安の前。後光明(ゴコウミヨウ)天皇の代。
正保
しょうほ シヤウホ 【正保】
⇒しょうほう(正保)
正信
しょうしん シヤウ― [0] 【正信】
〔仏〕 正しい信仰。
正信偈
しょうしんげ シヤウシンゲ [3] 【正信偈】
「正信念仏偈(シヨウシンネンブツゲ)」に同じ。
正信念仏偈
しょうしんねんぶつげ シヤウシンネンブツゲ [8] 【正信念仏偈】
親鸞の「教行信証」の行巻の終わりにある七言百二十句の偈頌(ゲジユ)。「大無量寿経」の意を述べ,浄土門の七人の高祖を賛嘆し,弥陀の本願を信ずることを勧める。信心を基礎とし,称名は謝徳であるとする浄土真宗の教義を強調するもの。蓮如以来,朝夕の勤行(ゴンギヨウ)に和讃とともに読誦するようになった。正信偈。
正倉
しょうそう シヤウサウ [0] 【正倉】
律令時代,正税を収納した倉。諸国・郡・郷や大寺院に設けられた。
→正倉院
正倉院
しょうそういん シヤウサウヰン 【正倉院】
(1)律令時代,正倉が建てられていた区域。また,その建物。多く垣で囲まれていた。
(2)奈良東大寺大仏殿の北西にある高床建築の倉。奈良時代,東大寺の正倉として建てられたもの。南・中・北の三倉に分かれ,南倉・北倉は校倉(アゼクラ)造り。聖武天皇の遺品をはじめ,東西文化交流のさまを示す仏具・調度類など奈良時代の各種の美術品を収めている。
正倉院文書
しょうそういんもんじょ シヤウサウヰン― 【正倉院文書】
東大寺正倉院に伝来した文書の総称。六六七巻と五冊に整理され,文書総数は一万数千点。造東大寺関係・写経所関係のほか戸籍・正税帳・計帳など。紙背文書(シハイモンジヨ)が多い。
正倉院文様
しょうそういんもんよう シヤウサウヰン―ヤウ [7] 【正倉院文様】
正倉院に伝わる工芸染織品にみられる文様。唐や西域のいわゆるシルクロード文化を伝える文様。宝相華文・連珠文など。
正像
しょうぞう シヤウザウ [0] 【正像】
〔仏〕 正法(シヨウボウ)と像法(ゾウボウ)の時期。「聖教渡るといへども―既に過ぎぬれば行ずる人も難く/盛衰記 9」
正像末
しょうぞうまつ シヤウザウ― [3] 【正像末】
〔仏〕 正法・像法・末法の三つの時期。三時。
→末法思想
正元
しょうげん シヤウゲン 【正元】
年号(1259.3.26-1260.4.13)。正嘉の後,文応の前。後深草・亀山天皇の代。
正先
しょうさき シヤウ― [0] 【正先】
能舞台の正面の先方。正中(シヨウチユウ)(正面中央)の前方,前框(マエガマチ)に近い辺りをいう。
→能舞台
正八幡
しょうはちまん シヤウ― [4] 【正八幡】
「正八幡大菩薩」の略。
正八幡大菩薩
しょうはちまんだいぼさつ シヤウ― [9] 【正八幡大菩薩】
八幡宮の祭神に贈られた菩薩号。「伊勢神宮,―/平家(灌頂)」
正八幡宮
しょうはちまんぐう シヤウ― [5][7] 【正八幡宮】
(1)正八幡大菩薩のこと。
(2)鹿児島県隼人町にある鹿児島神宮の別名。
正八面体
せいはちめんたい [0] 【正八面体】
八個の面がすべて合同な正三角形でできている正多面体。
正六面体
せいろくめんたい [0] 【正六面体】
六つの面が合同な正方形でできている正多面体。立方体。
正兵
せいへい [0] 【正兵】
正攻法によって戦う軍隊。
⇔奇兵
正典
せいてん [0] 【正典】
教団・教会によって公に認められ,信仰・教義・生活に規準を与える書物。カノン。
正円
せいえん [1][0] 【正円】
完全な円であること。
正出
せいしゅつ [0] 【正出】
「嫡出(チヤクシユツ)」に同じ。
正切
せいせつ [0] 【正接・正切】
⇒タンジェント
正則
せいそく [0] 【正則】
(1)正しい規則。
(2)規則どおりであること。正規。
⇔変則
「―の教育を受けなかつたために/明暗(漱石)」
(3)外国語を学ぶ際,外国人から発音と意味を同時に学ぶこと。
⇔変則
[ヘボン]
(4)〔数〕
(ア)複素関数が微分可能であること。
(イ)行列が逆行列をもつこと。
(ウ)曲線が到る所で接線をもち,かつそれが連続的に変化すること。
正則曲線
せいそくきょくせん [5] 【正則曲線】
連続曲線で,曲線上の点を助変数の関数として表した時,その関数が連続な導関数をもち,かつこれらが同時に 0 にならないような曲線。
正則関数
せいそくかんすう [5] 【正則関数】
複素平面上の一定の領域で定義され,そのすべての点で微分可能な複素関数。
正副
せいふく【正副】
principal and assistant;original and copy.‖正副議長 the speaker[chairman,president]and vice speaker[chairman,president].正副二通提出のこと <注意書> To be presented in duplicate.
正副
せいふく [1] 【正副】
正と副。「―議長」「―二通の書類」
正割
せいかつ [0] 【正割】
⇒セカント
正劇
せいげき [0] 【正劇】
新派劇の川上音二郎が,1903年(明治36)江見水蔭翻案の「オセロ」上演に際してこの芝居に冠した呼称。西欧のドラマの意として,1906年の「祖国」上演までこの名称を用いた。
正力
しょうりき シヤウリキ 【正力】
姓氏の一。
正力松太郎
しょうりきまつたろう シヤウリキマツタラウ 【正力松太郎】
(1885-1969) 新聞経営者。富山県生まれ。東大卒。虎ノ門事件によって警視庁警務部長を引責辞職。1924年(大正13)読売新聞社社長。国務大臣を歴任。また,民間テレビ放送網を創設,プロ野球の発展にも尽力。
正十二面体
せいじゅうにめんたい [0] 【正十二面体】
一二個の面がすべて合同な正五角形でできている正多面体。
正十二面体[図]
正午
しょうご【正午】
<at> noon;→英和
midday.→英和
〜前(過ぎに) shortly before (after) noon.
正午
しょうご シヤウ― [1] 【正午】
昼の一二時。標準時では,太陽が南中する時刻。
正反合
せいはんごう [1][1][1] 【正反合】
〔哲〕 ヘーゲルによって定式化された弁証法論理の三段階。ある判断(定立)と,それと矛盾する判断(反定立)と,正反二つの判断を統合したより高い判断(総合)のこと。
正反対
せいはんたい【正反対】
the exact opposite[reverse].〜の diametrically opposite;reverse.→英和
〜に in direct opposition <to> .
正反対
せいはんたい [3] 【正反対】 (名・形動)
全く反対である・こと(さま)。あべこべ。「―なことを言う」「―の立場」
正反射
せいはんしゃ [3] 【整反射・正反射】
入射した平行光線が反射後も平行光線となる反射。反射面が平面に近い場合に起こる。
⇔乱反射
正反応
せいはんのう [3] 【正反応】
⇒可逆反応(カギヤクハンノウ)
正史
せいし [1] 【正史】
(1)国家によって編纂(ヘンサン)された正式の歴史書。
⇔外史
⇔稗史(ハイシ)
(2)中国の紀伝体で書かれた歴史書。特に「史記」を初めとする歴史書二十四史をさす。これに「新元史」を加えたものを二十五史とよぶ。
→正史(2)[表]
正史
せいし【正史】
authentic history.
正号
せいごう [3][0] 【正号】
正の数であることを示す符号。プラス。「+」のこと。
⇔負号
正名
せいめい [0] 【正名】
名をただすこと。名称を正すこと。大義名分を明らかにすること。孔子が国家を治める手段として君臣父子の名分を正すことを重視したことから,儒学では正名論が盛んであった。
正向反射
せいこうはんしゃ セイカウ― [5] 【正向反射】
姿勢反射のうち,運動中に頭を正しい位置に保持しようとする働き。立ち直り反射。
正否
せいひ [1] 【正否】
正しいことと正しくないこと。正しいかどうかということ。「事の―を明らかにする」
正告
しょうこく [0] セウ― 【小国】 ・ シヤウ― 【正告】
ニワトリの一品種。中国から輸入された。尾羽は1メートル前後になり美しい。尾長鶏や東天紅のもとになった品種。天然記念物。
正味
しょうみ シヤウ― [1] 【正味】
(1)外装など,余分な部分を取り去った,実際の役に立つ部分。また,風袋(フウタイ)の重さを差し引いた実際の中身の重さ。「―二〇〇グラム」
(2)実際に意味のある,役に立つ部分。「―三時間働く」
(3)掛け値なしの値段。また,原価。
(4)本物。現物。正物。「かんじんの―はそなたの殿御/浄瑠璃・井筒業平」
正味の
しょうみ【正味の】
net <weight,quantity> .→英和
〜5時間 clear five[five full]hours.‖正味価格 a net price.
正味馬力
しょうみばりき シヤウ― [4] 【正味馬力】
⇒軸馬力(ジクバリキ)
正命
しょうみょう シヤウミヤウ [0] 【正命】
〔仏〕 八正道の一。行為・心・言葉を正しく保って生活をすること。
正命日
しょうめいにち シヤウ― [3] 【正命日】
祥月(シヨウツキ)命日。正忌。
正和
しょうわ シヤウワ 【正和】
年号(1312.3.20-1317.2.3)。応長の後,文保の前。花園天皇の代。
正員
しょういん シヤウヰン [0] 【正員】
正規の職員。正官。
⇔権官(ゴンカン)
正員
せいいん [0] 【正員】
正式の資格のある人員。
⇔客員
正善
せいぜん [0] 【正善】
正しく,道理にかなっていること。「―を為すは人の義務なり/日本開化小史(卯吉)」
正嘉
しょうか シヤウカ 【正嘉】
年号(1257.3.14-1259.3.26)。康元の後,正元の前。後深草天皇の代。
正四面体
せいしめんたい [0] 【正四面体】
四つの面が合同な正三角形でできている正多面体。
正坐
せいざ [0] 【正座・正坐】 (名)スル
足をくずさず,行儀正しくすわること。端座。「―して対する」
正堂
せいどう [0] 【正堂】
おもて御殿。正殿。
正堂
しょうどう シヤウダウ [0] 【正堂】
禅宗で,住職の居室。方丈。
正報
しょうほう シヤウ― [0] 【正報】
〔仏〕 この世の中に心をもつ者として生じてくること。また,そのような者。過去の行為の報いを受けている本人。
⇔依報(エホウ)
正塩
せいえん [0] 【正塩】
酸の分子中の電離しうる水素原子を,すべて他の陽イオンで置換した形の塩。
正士
しょうじ シヤウ― [1] 【正士】
〔仏〕 菩薩の異名の一。
正声
せいせい [0] 【正声】
正しい音・音調。正調。
正多角形
せいたかくけい [4] 【正多角形】
辺の長さがすべて等しく,角の大きさもすべて等しい多角形。
正多面体
せいためんたい [0] 【正多面体】
面がすべて合同な正多角形でできており,どの頂点に集まる面の数も等しく,どの頂点における立体角も等しい多面体。正四面体・正六面体・正八面体・正十二面体・正二十面体の五種類。
→立体角
正夢
せいむ [1] 【正夢】
「まさゆめ(正夢)」に同じ。
正夢
まさゆめ [0] 【正夢】
夢で見たとおりのことが起こると考えられる夢。また,実際に起こった夢。
⇔逆夢(サカユメ)
正夢だった
まさゆめ【正夢だった】
The dream came true.
正大
せいだい [0] 【正大】 (名・形動)[文]ナリ
態度や行動などが正しくて堂々としている・こと(さま)。「公明―」
正女
せいじょ [1] 【正女】
律令制で,正丁(セイテイ)と同じ年齢の女子。
正妃
せいひ [1] 【正妃】
帝王など高貴な人の正妻。
正妃
むかいめ ムカヒ― 【正妃・嫡妻】
〔「向かい妻(メ)」の意〕
正妻。本妻。「須世理姫を―として/古事記(上訓)」
正妻
せいさい [0] 【正妻】
(1)法律で認められた,正式に結婚した妻。本妻。
⇔内妻
(2)一夫多妻制で,第一位の妻。
正妻
せいさい【正妻】
one's lawful wife.
正嫡
しょうちゃく シヤウ― [0] 【正嫡】
⇒せいちゃく(正嫡)
正嫡
せいてき [0] 【正嫡】
⇒せいちゃく(正嫡)
正嫡
せいちゃく [0] 【正嫡】
正妻が生んだ子。嫡子。せいてき。
正子
しょうし シヤウ― [1] 【正子】
真夜中の一二時。子(ネ)の刻。
正孔
せいこう [0] 【正孔】
絶縁体や半導体の原子間の結合を担っている電子が,外部からエネルギーを受けとって高い状態に移り,あとに残った結合の抜け孔。この空孔は,あたかも正の電荷をもつ自由粒子のように振る舞う。ホール。
正字
せいじ [0] 【正字】
(1)誤っていない文字。正しい文字。
(2)点画の正しい形の文字。昔から正統と認められてきた形の漢字。略字・俗字や正字から作られた新字体に対していう。
正字法
せいじほう [0] 【正字法】
⇒正書法(セイシヨホウ)
正字通
せいじつう 【正字通】
康煕(コウキ)字典編纂(ヘンサン)の先例となった中国の字書。明の張自烈撰。一二巻。
正字金
せいじきん [0] 【正字金】
安政金銀のうち,1859年に改鋳した小判金と一分判金。裏面に「正」の極印があるのでいう。
正字金
しょうじきん シヤウジ― [0] 【正字金】
1859年,鋳造した小判・一分金の称。「正」の字の極印がある。
正安
しょうあん シヤウアン 【正安】
年号(1299.4.25-1302.11.21)。永仁の後,乾元の前。後伏見・後二条天皇の代。
正宗
まさむね 【正宗】
(1)鎌倉末期の鎌倉の刀工。岡崎五郎入道と称し,また新藤五国光の弟子行光の子と伝える。近世以降刀工の代名詞のごとくその名は高いが,確実な在銘の作品はごく少なく,伝説的な部分が多い。名物,庖丁正宗・日向正宗などの作者と伝える。生没年未詳。
(2)正宗{(1)}が鍛えた刀。日本における代表的な名刀とされ,名刀の意にも用いる。
(3)灘(ナダ)の清酒の銘。天保年間(1830-1844)灘の山邑氏が名づけたのに始まるという。
正宗
まさむね 【正宗】
姓氏の一。
正宗分
しょうしゅうぶん シヤウシユウ― [0][3] 【正宗分】
〔仏〕 経論の中心をなす部分。
→科文(カモン)
正宗白鳥
まさむねはくちょう 【正宗白鳥】
(1879-1962) 小説家・劇作家・評論家。岡山県生まれ。本名,忠夫。早大卒。「塵埃」で文壇に登場,「何処へ」「微光」「泥人形」を書き自然主義文学の代表的作家となる。戯曲・評論にもすぐれ,「作家論」は他の追随を許さない人物批評。小説「牛部屋の臭い」「入江のほとり」,戯曲「人生の幸福」
正官
せいかん [0] 【正官】
正規の官。また,位階に相当する官。
正定業
しょうじょうごう シヤウヂヤウゴフ [3] 【正定業】
〔仏〕 浄土に生まれることを決定する行為。普通,称名念仏をさす。
正定聚
しょうじょうしゅ シヤウヂヤウ― [3] 【正定聚】
〔仏〕 三定聚の一。必ず涅槃(ネハン)の世界に至ることに定まっているものたち。見道以上の聖者をいう。真宗では,浄土往生が決定している他力念仏の行者をいう。
正実
せいじつ [0] 【正実】 (名・形動)[文]ナリ
正しく,真実である・こと(さま)。「―なる女を妻にせんと心掛け/罪と罰(魯庵)」
正客
せいかく 【正客】
⇒しょうきゃく(正客)
正客
しょうきゃく シヤウ― [0] 【正客】
(1)中心となる客。主賓(シユヒン)。
(2)茶会・香会における最上位の客。上客。賞客。
正室
せいしつ [0] 【正室】
(1)(高貴な人の)正妻。本妻。
⇔側室
(2)おもてざしき。
正宮
しょうぐう シヤウ― [0] 【正宮】
分社・摂社・末社に対して,神社の本宮。本社。
正寝
せいしん [0] 【正寝】
(1)表御殿(オモテゴテン)。正殿。
(2)紫宸殿(シシンデン)。
正対
せいたい [0] 【正対】 (名)スル
真正面から向かいあうこと。「論題に―していない意見」
正射図法
せいしゃずほう [4] 【正射図法】
地図投影法の一。視点を無限大の距離において,地心を通る平面に地球表面を垂直に投影する図法。得られる図は地球を遠くから眺めた感じがある。直射図法。
正射影
せいしゃえい【正射影】
an orthogonal projection.
正射影
せいしゃえい [3] 【正射影】
〔数〕 一点からある直線または平面上に下ろした垂線の足。図形についても,図形上のすべての点の垂線の足の集合を正射影と呼ぶ。
正尊
しょうぞん シヤウゾン 【正尊】
能の一。四番目物。観世弥次郎長俊作。義経を討つ密命を受けた土佐坊正尊は,義経邸での糺問(キユウモン)を起請文(キシヨウモン)でごまかすが,弁慶は,彼が夜討ちの用意をしていることを察知してこれを迎え討つという筋。
正岡
まさおか マサヲカ 【正岡】
姓氏の一。
正岡子規
まさおかしき マサヲカ― 【正岡子規】
(1867-1902) 俳人・歌人。松山市生まれ。本名,常規。別号,獺祭(ダツサイ)書屋主人・竹の里人など。新聞「日本」・俳誌「ホトトギス」によって写生による新しい俳句を指導,「歌よみに与ふる書」を著して万葉調を重んじ,根岸短歌会を興す。また写生文による文章革新を試みるなど,近代文学史上に大きな足跡を残した。著「竹の里歌」「俳諧大要」「仰臥漫録」など。
正常
せいじょう [0] 【正常】 (名・形動)[文]ナリ
変わったところや悪いところがなく普通であること。正しい状態であるさま。
⇔異常
「―な発育」「ダイヤは―に戻った」
正常な
せいじょう【正常な】
normal.→英和
〜化する normalize.→英和
正常価格
せいじょうかかく [5] 【正常価格】
たえず変動する市場価格の中で,市場価格が落ち着こうとする中心の価格。自然価格。
正常値
せいじょうち [3] 【正常値】
健康診断や生化学検査などにおいて示される基準値。年齢・性別ごとの集団において,上下限を除いた,中心の95パーセントにあてはまる値で示される。
正常化
せいじょうか [0] 【正常化】 (名)スル
普通の状態に戻すこと。「事態の―をはかる」
正常財
せいじょうざい [3] 【正常財】
他の条件を一定としたとき,消費者の所得の増加につれて消費の増加するような財。上級財。
⇔下級財
正平
しょうへい シヤウヘイ 【正平】
南朝の年号(1346.12.8-1370.7.24)。興国の後,建徳の前。後村上・長慶天皇の代。
正平御免革
しょうへいごめんがわ シヤウヘイ―ガハ [6] 【正平御免革】
「正平革」に同じ。
正平染
しょうへいぞめ シヤウヘイ― [0] 【正平染(め)】
正平革の染め模様。
正平染め
しょうへいぞめ シヤウヘイ― [0] 【正平染(め)】
正平革の染め模様。
正平紋
しょうへいもん シヤウヘイ― [3] 【正平紋・昌平紋】
衣服の紋を胡粉(ゴフン)・膠(ニカワ)などを塗って消し,その上に新たに描いた紋。また,切り付け紋。
正平革
しょうへいがわ シヤウヘイガハ [3] 【正平革】
絵革の一。獅子(シシ)・牡丹(ボタン)などの模様の中に「正平六年6月1日」の文字を染め出した革。主として甲冑(カツチユウ)に使う。正平御免革。御免革。
正座
せいざ [0] 【正座・正坐】 (名)スル
足をくずさず,行儀正しくすわること。端座。「―して対する」
正座
しょうざ シヤウ― [0] 【正座】
正客(シヨウキヤク)のすわる座席。正面の座席。
正座する
せいざ【正座する】
sit upright[square].
正廉
せいれん [0] 【正廉】 (名・形動)[文]ナリ
正しく私心のない・こと(さま)。「―にて,行ふ所公明なれども/慨世士伝(逍遥)」
正式
せいしき【正式】
proper form.〜の formal;→英和
official;→英和
regular;→英和
proper;→英和
《法》plenary.→英和
〜に formally;→英和
officially;→英和
duly.→英和
〜手続 <go through> due formalities.
正式
せいしき [0] 【正式】 (名・形動)
きめられたとおりの,またおおやけに認められたとおりのやり方である・こと(さま)。本式。「―の訪問」「―な文書」「―に認可される」
→略式
正式裁判
せいしきさいばん [5] 【正式裁判】
略式命令または交通事件即決裁判手続法による裁判を受けた者や検察官が不服を申し立てた時,通常の公判手続に基づいて行われる裁判。
正式裏書
せいしきうらがき [5] 【正式裏書(き)】
⇒記名式裏書き
正式裏書き
せいしきうらがき [5] 【正式裏書(き)】
⇒記名式裏書き
正弦
せいげん [0][1] 【正弦】
⇒サイン(sine)
正弦
せいげん【正弦】
《数》a sine <sin> .→英和
正弦定理
せいげんていり [5] 【正弦定理】
〔数〕 三角形の頂点を A,B,C,これに対する辺を �,�,� とするとき,�/sinA=�/sinB=�/sinC=2�( � は外接円の半径)が成立する。これを正弦定理という。
正弦曲線
せいげんきょくせん [5] 【正弦曲線】
正弦関数をグラフに表したもの。単純な波形を示し 2π ごとに同じ状態を繰り返す。
正弦曲線[図]
正弦波
せいげんは [3] 【正弦波】
波形が正弦関数で与えられる進行波。波動を解析的に取り扱う場合の基本形。
正弦関数
せいげんかんすう [5] 【正弦関数】
角度を独立変数 �,それに対する正弦を従属変数 � とした時の関数。�=sin �
→三角関数
正当
しょうとう シヤウタウ [0] 【正当】 (名・形動)[文]ナリ
(1)道理にあっている・こと(さま)。せいとう。「―にも―にも百まんだら頼みによこして貰つて行つた嫁の親/十三夜(一葉)」
(2)実直な・こと(さま)。せいとう。「お前は幼稚(チイサイ)時から―な人で/怪談牡丹灯籠(円朝)」
(3)ある事・時にぴったりと当たっていること。特に,忌み日に当たること。「三月―三〇日」
正当
せいとう [0] 【正当】 (名・形動)[文]ナリ
(1)道理にかなっていること。正しいこと。また,そのさま。「―な主張」
(2)実直なこと。実のあるさま。「手前は長く―に勤めてくれたから/真景累ヶ淵(円朝)」
[派生] ―― さ(名)
正当な
せいとう【正当な(に)】
just(ly);→英和
proper(ly);→英和
[合法的]legal(ly);→英和
lawful(ly).→英和
〜化する justify.→英和
〜な理由 a good reason.〜に評価する duly appreciate.‖正当防衛 (legitimate) self-defense.
正当化
せいとうか [0] 【正当化】 (名)スル
正当であるようにみせること。「自分の行動を―する」
正当性
せいとうせい [0] 【正当性】
法律や社会通念からいって理にかなっていると認められる状態であること。「―を主張する」
正当業務行為
せいとうぎょうむこうい [8] 【正当業務行為】
正当の業務による行為。刑法上,違法性が阻却され,処罰されない。医師の手術などの治療行為がその例。
正当行為
せいとうこうい [5] 【正当行為】
刑法上,違法性を欠くために罪とならない行為。法令による行為や正当業務による行為など。
正当防衛
せいとうぼうえい [5] 【正当防衛】
急迫・不正の侵害に対して自己または他人の権利を防衛するためにやむをえずなした行為。刑法上は処罰されず,民法上も損害賠償義務が生じない。
→過剰防衛
正徳
しょうとく シヤウトク 【正徳】
年号(1711.4.25-1716.6.22)。宝永の後,享保の前。中御門(ナカミカド)天皇の代。
正徳の治
しょうとくのち シヤウトク― 【正徳の治】
江戸時代,正徳年間(1711-1716)を中心とした六代将軍家宣・七代将軍家継の時期に,新井白石を中心として行われた文治政治。儒学的理念で元禄期(1688-1704)の政治の乱れを正し,財政の立て直しを図った。
正徳新例
しょうとくしんれい シヤウトク― 【正徳新例】
1715年(正徳5),新井白石の立案により施行した,長崎でのオランダ・中国との貿易を制限する諸規定の総称。輸入超過による金銀流出を防ぐための貿易高圧縮,輸出銅の制限などを主眼とする。長崎新例。海舶互市新例。
正徳金銀
しょうとくきんぎん シヤウトク― [5] 【正徳金銀】
江戸時代,宝永の悪貨に代えて正徳四年から鋳造した金貨・銀貨。小判・一分判・丁銀・豆板銀があり,品位は慶長金銀と同じ。享保年間(1716-1736)に長く出回ったので正徳享保金銀ともいう。
正徹
しょうてつ シヤウテツ 【正徹】
(1381-1459) 室町前期の歌僧。字(アザナ)は清巌(清岩)。庵号は招月または松月。東福寺の右筆であったところから徹書記と呼ばれた。冷泉為尹(タメタダ)・今川了俊に師事。革新的歌人として二条派と対立。藤原定家に傾倒し,新古今風の夢幻的歌風を好んだ。多作で,家集「草根集」は一万一千余首を収める。歌論書「正徹物語」など。
正徹物語
しょうてつものがたり シヤウテツ― 【正徹物語】
歌論書。二巻。正徹著述。上巻「徹書記物語」,下巻「清巌茶話」から成る。1448〜50年頃成立。定家を尊重し,幽玄を重視する立場で,歌壇批判,和歌・歌人批評,故実の説明,初学者への助言などを随筆風に述べる。
正心
せいしん [0] 【正心】
心を正しくすること。また,正しい心。
正忌
しょうき シヤウ― [1] 【正忌・祥忌】
人の死亡した月日と同じ月日。祥月(シヨウツキ)命日。
正応
しょうおう シヤウオウ 【正応】
年号(1288.4.28-1293.8.5)。弘安の後,永仁の前。伏見天皇の代。
正念
しょうねん シヤウ― [1][0] 【正念】
〔仏〕
(1)八正道(ハツシヨウドウ)の一。邪念を離れ,真理に至ろうという心を保つこと。
(2)往生を信じ,一心に思念すること。
(3)浄土真宗で,他力の救済を確信すること。
正念場
しょうねんば シヤウ― [0] 【正念場・性念場】
(1)歌舞伎・浄瑠璃などで,主人公がその役の本質的性格(性根)を発揮させる最も重要な場面。性根場(シヨウネバ)。
(2)その人の真価を問われる大事な場面。重要な局面。
正念場
しょうねんば【正念場】
the crucial moment.
正恒
まさつね 【正恒】
平安中期の備前の刀工。古備前中でも初期に属す。高尚な作風で,佐々木高綱の縄切正恒の作者。同名の刀工は古青江(コアオエ)にもいる。生没年未詳。
正意
しょうい シヤウ― 【正意】
正しい意味。「―ニカノウタ/日葡」
正慶
しょうきょう シヤウキヤウ 【正慶】
⇒しょうけい(正慶)
正慶
しょうけい シヤウケイ 【正慶】
北朝の年号(1332.4.28-1333.5.?)。光厳(コウゴン)天皇の代。しょうきょう。
正成流
まさしげりゅう 【正成流】
兵法の流派の一。楠木正成の兵法を伝えたものという。
正戦
せいせん [0] 【正戦】
正当な理由のある戦争。
正戦論
せいせんろん [3] 【正戦論】
戦争を正当な原因に基づく戦争と不正な戦争に区別し,前者のみが法的に許されるとする理論。
正接
せいせつ [0] 【正接・正切】
⇒タンジェント
正接
せいせつ【正接】
《数》a tangent <tan> .→英和
正接曲線
せいせつきょくせん [4] 【正接曲線】
正接関数をグラフに表したもの。� が π/2 の整数倍のとき正・負の無限大となり,� の範囲 π ごとに同じ形を繰り返す。
正接曲線[図]
正接関数
せいせつかんすう [5] 【正接関数】
角度を独立変数 �,それに対する正接を従属変数 � としたときの関数。�=tan �
→三角関数
正接電流計
せいせつでんりゅうけい [0] 【正接電流計】
検流計の一。円形に巻いたコイルの中心に磁針をおいたもの。磁針が振れる振れの角度の正接から,電流の強さを読みとる。
正攻
せいこう [0] 【正攻】
正面からの攻撃。
正攻法
せいこうほう【正攻法】
a frontal attack.
正攻法
せいこうほう [3][0] 【正攻法】
奇策などを用いず,堂々と攻撃するやり方。
正教
せいきょう [1] 【正教】
正しい教え。
正教会
せいきょうかい 【正教会】
「東方(トウホウ)正教会」の略。
正教会
せいきょうかい【正教会】
the Greek Orthodox Church.
正数
せいすう【正数】
《数》a positive number.
正数
せいすう [3] 【正数】
0 より大きい数。
⇔負数
正文
しょうもん シヤウ― 【正文】
文書の原本。もとになる文書。
正文
せいぶん [0] 【正文】
(1)注釈文・説明文に対して,文書の本文。
(2)条約において条文解釈の根拠とされる,特定国の言語による条約文。
正文
せいぶん【正文】
the (official) text <of a treaty> .
正断層
せいだんそう [3] 【正断層】
断層面に沿って上盤が下盤に対してすべり落ちた断層。
⇔逆断層
正方
せいほう [0] 【正方】
(1)真四角。正方形。
(2)正しいこと。方正。
正方形
せいほうけい【正方形】
a (perfect) square.→英和
〜の square.
正方形
せいほうけい [3][0] 【正方形】
正四角形の通称。四つの辺・四つの内角が,それぞれ等しい四辺形。
正方晶系
せいほうしょうけい [5] 【正方晶系】
結晶系の一。互いに直交する三本の結晶軸のうち,二軸の長さが等しく他の一軸の長さが異なる結晶。ジルコン・黄銅鉱など。
正方行列
せいほうぎょうれつ [5] 【正方行列】
行列{(3)}で,行の数と列の数の等しいもの。
正日
しょうにち シヤウ― [0] 【正日】
〔仏〕
(1)人の死後四九日目の日。四十九日。「御法事など過ぎぬれど,―までは猶こもりおはす/源氏(葵)」
(2)年忌の当日。命日。また,特に一周忌。「御―には,上下(カミシモ)の人々,皆,斎(イモイ)して/源氏(幻)」
正日
しょうじつ シヤウ― 【正日】
⇒しょうにち(正日)
正旦
せいたん [0] 【正旦】
(1)正月元日。また元日の朝。
(2)〔「旦」は女形の意〕
中国の演劇で,立女形(タテオヤマ)のこと。
正時
しょうじ シヤウ― [1] 【正時】
一時ちょうど,二時ちょうどなどのように,分・秒の端数のつかない時刻。「毎―の時報」
正時に
しょうじ【正時に】
on the hour.→英和
毎〜に every hour on the hour.→英和
正暦
しょうりゃく シヤウリヤク 【正暦】
年号(990.11.7-995.2.22)。永祚の後,長徳の前。一条天皇の代。
正書
せいしょ [0] 【正書】
「楷書(カイシヨ)」に同じ。
正書法
せいしょほう [0][3] 【正書法】
〔orthography〕
社会的に規範として認められている,語の正しい書き表し方。また,一つの言語を書き表す標準的な表記法の体系。日本語では語を仮名で書き表す場合についての現代仮名遣い,漢字と仮名を混ぜて書き表す場合についての送り仮名の付け方などの決まりがある。正字法。
正書法
せいしょほう【正書法】
orthography.→英和
正月
しょうがつ【正月(元旦)】
the New Year('s Day);January <Jan.> .→英和
正月
しょうがつ シヤウグワツ [4] 【正月】
(1)一年の最初の月。一月。睦月(ムツキ)。特に新年の祝いをする期間の,三が日あるいは松の内をいうことが多い。[季]新年。
(2)華やかで楽しいこと。「目の―」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
正月
しょうがち シヤウグワチ 【正月】
「しょうがつ(正月)」に同じ。「元暦二年―十日二義経院ノ御所エ参ッテ/天草本平家 4」
正月仕舞ひ
しょうがつじまい シヤウグワツジマヒ 【正月仕舞ひ】
正月の準備。新年を迎えるための支度。「それぞれの―,餅つかぬ宿もなく/浮世草子・永代蔵 4」
正月始め
しょうがつはじめ シヤウグワツ― 【正月始め】
陰暦一二月一三日の称。すす払い・門松迎え・炉の火改めなど,正月の用意を始める日。正月起こし。
正月屋
しょうがつや シヤウグワツ― 【正月屋】
江戸時代,汁粉や雑煮などを商う大道商人。多く,行灯にこの名を書いて売り歩いたことからいう。
正月物
しょうがつもの シヤウグワツ― [0] 【正月物】
正月支度の物。主として正月の晴れ着をいう。
正月言葉
しょうがつことば シヤウグワツ― [5] 【正月言葉】
(1)正月の挨拶に使う改まった言葉。また,正月に縁起をかついで用いる言い換え語。「茶」を「大服(オオブク)」などという類。
(2)体裁よくいった言葉。かざりたてた言葉。「ぬらりくらりと跡からはげる―/浄瑠璃・忠臣蔵」
正月買ひ
しょうがつがい シヤウグワツガヒ 【正月買ひ】
江戸時代,正月の三が日の間に,女郎を買うこと。大金持ちの遊びとされた。
正月送り
しょうがつおくり シヤウグワツ― [5] 【正月送り】
正月の終わりの日。正月祭事の締めくくりをする日。正月七日,一四日,一五日,二〇日など地域によって異なる。あがり正月。松納め。
正服
せいふく [0] 【正服】
儀式などに着る正式の服。
正朔
せいさく [0] 【正朔】
〔「正」は年の初め,「朔」は月の初め〕
(1)正月朔日。元旦。
(2)暦。暦法。
正木
まさき 【正木】
姓氏の一。
正木
まさき [0] 【正木・柾】
ニシキギ科の常緑低木。海岸地方に生え,庭木や生け垣とする。高さ約4メートル。枝は緑色。葉は卵形で,質厚く光沢がある。夏,開花。果実は球形で,熟すと裂けて,黄赤色の種子を現す。
〔「柾の実」は [季]秋〕
正木ひろし
まさきひろし 【正木ひろし】
(1896-1975) 弁護士。東京生まれ。東大卒。第二次大戦中から,個人誌「近きより」を刊行し,厳しく時局を批判。一貫して人道主義の立場にたち,戦後は三鷹事件・八海事件・白鳥事件の弁護を担当。
正木流
まさきりゅう 【正木流】
薙刀(ナギナタ)の流派の一。正木太郎太夫利充(俊充とも)のはじめたもの。
正本
しょうほん シヤウ― [0] 【正本】
(1)謄本・写本などのもとになった本。原本。せいほん。
(2)浄瑠璃の詞章に節付けを付した版本。
(ア)太夫使用の原本と詞章・節付けを完全に同じくした本。
(イ)一段のみでなく,全段を収録した本。丸本。浄瑠璃正本。
(3)歌舞伎の上演用に筆写された脚本。台帳。
(4)説経節・長唄の詞章に節付けを付した版本。
(5)省略のない本。完本。
正本
せいほん [0] 【正本】
(1)権限のある者によって原本に基づき作成され,原本と同一の効力を有する謄本。
(2)転写または副書されたものの原本。
→しょうほん(正本)
正本
せいほん【正本】
an exemplified copy;the original (原本).→英和
正本
しょうほん【正本】
[芝居]the text of a play;→英和
the original (原本).→英和
正本製
しょうほんじたて シヤウホン― 【正本製】
〔脚本風に書き上げた草双紙の意〕
合巻。一二編。柳亭種彦作。歌川国貞画。1815〜31年刊。お仲清七以下お染久松・夕霧伊左衛門など七つの情話を収める。
正札
しょうふだ シヤウ― [0] 【正札】
掛け値のない値段を書いて,商品につけた札。また,その値段。「―販売」
正札
しょうふだ【正札】
a price tag[mark].〜を付ける put[set]a price <on> .→英和
‖正札付 a plain-marked article;a notorious person (比喩的).正札値段 a fixed price.
正札付き
しょうふだつき シヤウ― [0] 【正札付き】
(1)正札が付けてあること。また,その商品。
(2)偽りや誇張でないこと。そういうものとして世間に認められていること。現在では悪い評判についていうことが多い。「―の詐欺師」
正条植え
せいじょううえ セイデウウヱ [0] 【正条植え】
苗の列を整え,間隔をきちんととって植えること。
正株
しょうかぶ シヤウ― [0][1] 【正株】
「実株(ジツカブ)」に同じ。
正格
せいかく [0] 【正格】
(1)規則の正しいこと。また規則にあてはまっていること。
(2)動詞活用の規則が正しいこと。
(3)漢詩の平仄(ヒヨウソク)式で,五言の絶句・律詩で,初句の第二字が仄字で起こされるもの。七言の絶句・律詩では,初句の第二字が平字で起こされるもの。
⇔偏格
正格活用
せいかくかつよう [5] 【正格活用】
日本語の動詞の活用のうち,口語の五段・上一段・下一段活用,文語の四段・上一段・上二段・下一段・下二段活用の総称。
⇔変格活用
正業
せいぎょう [0] 【正業】
まじめな職業。かたぎの仕事。「―につく」
正業
せいぎょう【正業】
<take up> an honest calling.〜を営む make an honest living.
正業
しょうごう シヤウゴフ [0] 【正業】
〔仏〕
(1)八正道の一。身体のおこないを正しくすること。
(2)「正定業(シヨウジヨウゴウ)」に同じ。
⇔助業
正極
せいきょく [0] 【正極】
(1)一対の電極のうち,電位の高い方の電極。プラスの電極。電池について用いることが多く,電気分解や真空管では陽極という。
→アノード
(2)磁石で北を指す極。
⇔負極
正楷書
せいかいしょ [3] 【正楷書】
漢字の活字書体の一。楷書を基本にしたもの。名刺などに用いる。正楷。
正楽
せいがく [0] 【正楽】
「雅楽」に同じ。
⇔雑楽
正機
しょうき シヤウ― [1] 【正機】
〔仏〕 教化・救済を受ける条件を適切に備えている人々。
→気根(キコン)
正歌劇
せいかげき [3] 【正歌劇】
⇒オペラ-セリア
正正
せいせい [0] 【正正】 (ト|タル)[文]形動タリ
正しくきちんとしているさま。整整。「容色―として屈撓せず/花柳春話(純一郎)」
正正堂堂
せいせいどうどう [3][0] 【正正堂堂】 (ト|タル)[文]形動タリ
〔孫子(軍争)〕
(1)態度が正しく,立派なさま。公明正大で卑劣な手段をとらないさま。「―と戦う」「―たる態度」
(2)軍隊の陣容が整い勢いの盛んなさま。
正殿
せいでん [0] 【正殿】
(1)神社の本殿。
(2)宮殿の中心となる建物。表御殿。
(3)紫宸殿の別名。
正比
せいひ [1] 【正比】
普通の比。反比(逆比)に対していう。
→反比
正比例
せいひれい [3] 【正比例】 (名)スル
二つの量が互いに関連して増減し,両者の比が常に一定であること。
⇔反比例
正比例
せいひれい【正比例】
《数》 <be in> direct proportion <to> .
正気
しょうき【正気】
right mind;sanity;→英和
consciousness (意識がある);→英和
soberness (しらふ).〜の sane;→英和
sober;→英和
conscious.→英和
〜を失う lose one's senses;faint;→英和
go mad.〜に戻る come to oneself;recover consciousness.〜づかせる bring a person to his senses.〜の沙汰ではない It is sheer madness.
正気
せいき [1] 【正気】
(1)万象の根本たる天地に広がる気。至高・至大な天地の元気。
(2)正しい意気。正しい気性。
正気
しょうき シヤウ― [0][1] 【正気】
正常な判断力をもっている状態。気が確かなこと。
⇔狂気
「―を失う」「―の沙汰(サタ)ではない」
正気の歌
せいきのうた 【正気の歌】
(1)中国,南宋末の詩人文天祥が,元軍と戦って捕らえられ,1280年頃大都の獄中で作った五言古詩。正気が存在する限り正義は不滅であるとし,民族の前途に対する確信を歌った。
(2)藤田東湖が作った五言古詩。「和文天祥正気歌」と題し幕末の尊皇派の士気を大いに高めた。吉田松陰・広瀬武夫にも同名の作がある。
正気付く
しょうきづ・く シヤウキ― [4] 【正気付く】 (動カ五[四])
気を失ったり意識が朦朧(モウロウ)としていた状態から,正常な意識にもどる。「種々介抱すると,漸く―・きし如く/帽子(独歩)」
正治
しょうじ シヤウヂ 【正治】
年号(1199.4.27-1201.2.13)。建久の後,建仁の前。土御門(ツチミカド)天皇の代。
正法
しょうぼう シヤウボフ [0] 【正法】
〔「しょうほう」とも〕
(1)正しい教え。正しい仏法。「―今日に弘通(グヅウ)す/正法眼蔵随聞記」
(2)〔仏〕 三時の一。正しい仏法の行われる時期。釈迦の死後の五百年(または千年)間。正法時。
→像法
→末法(マツポウ)
正法
せいほう [0] 【正法】
(1)正しい法則。
(2)〔(ドイツ) richtiges Recht〕
法の理念に照らして,客観的に正当であると考えられる法。ドイツの法学者シュタムラーの主張した概念。正当法。
正法寺
しょうぼうじ シヤウボフ― 【正法寺】
(1)京都市東山区にある時宗の寺。山号,霊鷲山(リヨウジユゼン)。延暦年間(782-806)最澄の創建。一四世紀後期,国阿が中興。
(2)大津市石山の岩間寺(イワマデラ)の正称。
正法時
しょうぼうじ シヤウボフ― [3] 【正法時】
「正法{(2)}」に同じ。
正法眼蔵
しょうぼうげんぞう シヤウボフゲンザウ 【正法眼蔵】
(1)道元著の法語集。1231〜53年にわたるもので,八七巻,また九五巻とも。禅の本質・規範を述べた曹洞宗の根本経典。永平正法眼蔵。
(2)宋の宗杲(ソウゴウ)大慧の法語を侍者沖密慧然が集録した書。六巻。1147年成立。
正法眼蔵
しょうぼうげんぞう シヤウボフ―ザウ [5] 【正法眼蔵】
(1)真理を見通す知恵の眼によって悟られた秘蔵の法。「仏の―,ねはん妙心の所をも迦葉ひとりこそ破顔微咲(ミシヨウ)し給ひしか/ささめごと」
(2)書名(別項参照)。
正法眼蔵随聞記
しょうぼうげんぞうずいもんき シヤウボフゲンザウ― 【正法眼蔵随聞記】
懐奘(エジヨウ)が,師道元が日常その門下に行なった説示を筆録したもの。六巻。嘉禎年間(1235-1238)成立。
正清
まさきよ 【正清】
(1665-1730) 江戸中期の刀工。薩摩の人。江戸で将軍吉宗のために刀を鍛え,それにより主水正(モンドノシヨウ)を受領,一葉葵を刻むことを許された。
正澄
しょうちょう シヤウチヨウ 【正澄】
⇒清拙(セイセツ)正澄
正灯寺
しょうとうじ シヤウトウ― 【正灯寺】
東京都台東区にある臨済宗妙心寺派の寺。山号,東陽山。新吉原の裏手に当たる。紅葉の名所であった。
正無し
まさな・し 【正無し】 (形ク)
普通の状態からかけ離れている。尋常でない。多く好ましくない場合にいい,不体裁・不都合・不似合いなどの意味にいう。
(1)みっともない。見苦しい。「こわ高になのたまひそ,屋の上にをる人どもの聞くに,いと―・し/竹取」「―・うも敵にうしろをば見する物かな/平家 8」
(2)よろしくない。いけない。「まめまめしき物は,―・かりなむ/更級」
(3)尋常でない。はなはだしい。「いとかう―・きまでいにしへの墨書の上手ども,あとを暗うなしつべかめるは/源氏(絵合)」
正無事
まさなごと 【正無事】
冗談ごと。いたずら。「―せさせ給ひしを忘れ給はで/徒然 176」
正物
しょうぶつ シヤウ― [0] 【正物】
(1)偽りでない物。ほんもの。
(2)現物。実物。
正犯
せいはん [0] 【正犯】
刑法上,犯罪行為を自ら行うこと。各犯罪の構成要件に該当する行為を自ら行うこと。
→共犯
→主犯
正犯
せいはん【正犯】
the principal offense[offender (人)].
正理
しょうり シヤウ― [1] 【正理】
〔仏〕 正しい道理。正しいことわり。せいり。
正理
せいり [1] 【正理】
正しい道理。しょうり。
正用
せいよう [0] 【正用】
(誤用に対して)正しい用法。
正目
まさめ [0] 【正眼・正目】
正面から見ること。まとも。「よく目をあけて―に私の顔を御覧/谷間の姫百合(謙澄)」
正目
しょうめ シヤウ― [0][3] 【正目】
風袋(フウタイ)などの重さを除いた,その物だけの重さ。正味(シヨウミ)。
正目
まさめ [0] 【柾目・正目】
木材を,その中心に向かう方向(半径方向)で縦断したときの面。多くは,年輪が平行な木目として現れる。まさ。
⇔板目
柾目[図]
正目紙
まさめがみ [3] 【柾目紙・正目紙】
(1)漉(ス)き目が柾目のように正しく厚く白い和紙。多く,錦絵(ニシキエ)を刷るのに用いた。
(2)桐・杉などの柾目の木材を鉋(カンナ)で薄く紙のように削ったもの。箱の上張りなどに用いる。まさ。
正直
せいちょく [0] 【正直】 (名・形動)[文]ナリ
心がまっすぐで言動に偽りのない・こと(さま)。しょうじき。「其の性(サガ)―なれば/竜動鬼談(勤)」
正直
しょうじき【正直】
honesty;→英和
uprightness.〜な honest;→英和
upright;→英和
truthful.→英和
〜に honestly;→英和
frankly.〜な所 to tell the truth;→英和
to be frank with you.‖正直者 an honest person.
正直
しょうじき シヤウヂキ [3][4] 【正直】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)うそやごまかしのないこと。うらおもてのないこと。また,そのさま。「―を旨とする」「―に話しなさい」「―なおじいさん」「―なところ,休みたい」
(2)錘(オモリ)を利用した,壁や柱の垂直を検査する器具。下げ振り。
(3)1メートル以上の大きな鉋(カンナ)の俗称。板が平らか否かが簡単にわかるからという。
■二■ (副)
本当のところ。正直に言って。「ぼくはあの時―きみがうらやましかった」
[派生] ――さ(名)
正直一遍
しょうじきいっぺん シヤウヂキ― [7][3] 【正直一遍】 (名・形動)[文]ナリ
ただ正直なばかりで,臨機応変の才のない・こと(さま)。
正直捨方便
しょうじきしゃほうべん シヤウヂキ―ハウベン [6] 【正直捨方便】
〔仏〕
〔法華経(方便品)〕
方便を捨てて真実の法をそのまま説くこと。法華経が究極の教えであること。
正真
しょうしん シヤウ― [0] 【正真】
〔古くは「しょうじん」〕
真実であること。本物であること。「―の品」「邪見の咎を遁て―の道に入るべきなり/沙石 1」
正真木
しょうしんぼく シヤウ― [3] 【正真木】
庭園の中心になるように植えた,特に目立つ木。
正真正銘
しょうしんしょうめい シヤウ―シヤウ― [0] 【正真正銘】
うそいつわりのないことを強調する言い方。ほんとう。
正真正銘の
しょうしんしょうめい【正真正銘の】
genuine;→英和
real;→英和
true.→英和
正眼
せいがん [0] 【正眼】
(1)(「青眼」「星眼」「清眼」「晴眼」とも書く)刀の切っ先を相手の目に向ける構え方。中段の構え。「―に構える」
(2)正視すること。
正眼
まさめ [0] 【正眼・正目】
正面から見ること。まとも。「よく目をあけて―に私の顔を御覧/谷間の姫百合(謙澄)」
正着
せいちゃく [0] 【正着】
囲碁で,適切な手。本手。
正矢
せいし [1] 【正矢】
近世の和算における八線表(三角関数表)で,1 からある角の余弦を引いたもの。1−cosθ をいう。
→余矢(ヨシ)
正確
せいかく【正確】
correctness;→英和
exactness;→英和
accuracy.→英和
〜な(に) correct(ly);→英和
accurate(ly);→英和
exact(ly);→英和
punctual(ly) (時間が).→英和
〜に言えば to be exact.この時計は(不)〜だ This watch keeps good (bad) time.
正確
せいかく [0] 【正確】 (名・形動)[文]ナリ
正しく,たしかなこと。まちがいのないこと。また,そのさま。
⇔不正確
「―な時刻」「寸法どおり―に作る」「―を期す」
[派生] ――さ(名)
正社員
せいしゃいん【正社員】
a regular[full]member.
正秀
まさひで 【正秀】
(1750-1825) 江戸中期の刀工・考証家。出羽の人。本名,川部儀八郎。水心子と号す。刀剣の沈滞期に復古刀論を唱え,江戸で各種の製作法を試みた。事実上の新新刀の祖。著「刀剣実用論」など。
正称
せいしょう [0] 【正称】
(通称・俗称に対して)正式の名称。
正税
しょうぜい シヤウ― [0] 【正税】
律令制下,国・郡の正倉に収納し,国司が管理した稲。毎年出挙(スイコ)し,その利稲が地方行政の経費などにあてられた。大税(タイゼイ)・(オオチカラ)。
正税
せいぜい 【正税】
⇒しょうぜい(正税)
正税使
しょうぜいし シヤウ― [3] 【正税使】
⇒正税帳使(シヨウゼイチヨウシ)
正税帳
しょうぜいちょう シヤウ―チヤウ [0] 【正税帳】
律令制下,諸国の正税の収納・運用に関する報告書。毎年太政(ダイジヨウ)官に提出した。
正税帳使
しょうぜいちょうし シヤウ―チヤウ― [5] 【正税帳使】
律令時代の四度使(シドノツカイ)の一。諸国から毎年正税帳を太政(ダイジヨウ)官に持参する使。税帳使。正税使。
正税稲
しょうぜいとう シヤウ―タウ [0] 【正税稲】
奈良・平安時代,正税として納められた稲(イネ)。
正積図法
せいせきずほう [5] 【正積図法】
地球上の各部分の面積が,それぞれに相当する地図上の面積に正しく表現される図法。ボンヌ図法・ランベルト正積方位図法など。等積図法。
正笏
しょうしゃく シヤウ― [0] 【正笏】
笏を正しく身体の中央に持つこと。威儀を正すこと。
正筆
しょうひつ シヤウ― [0] 【正筆】
(1)本人の筆跡。真筆。
⇔偽筆
(2)肉筆。
正答
せいとう [0] 【正答】 (名)スル
正しく答えること。また,正しい答え。
⇔誤答
正米
しょうまい シヤウ― [0] 【正米】
(1)取引所で実際に取引される米。また,その取引。実米。
⇔空米(クウマイ)
(2)本物の米。現物の米。「―を年に二百俵貰ふて/福翁自伝(諭吉)」
正米市場
しょうまいしじょう シヤウ―ヂヤウ [5] 【正米市場】
投機的な空米市場に対して,米の現物取引をした市場。1884年(明治17)東京深川に開設されたものが最初。戦時の食糧統制下で廃止。
正粛
せいしゅく [0] 【正粛】 (名・形動ナリ)
正しくつつしみ深い・こと(さま)。「厳尊―なる/慨世士伝(逍遥)」
正系
せいけい [0] 【正系】
正しい系統。正しい血筋。正統。
正紺
しょうこん シヤウ― [0] 【正紺】
本藍(ホンアイ)で染めた紺色。
正経
せいけい [0] 【正経】
正しいみち。正道。「―ならざる利を得んことを謀るものあり/西国立志編(正直)」
正統
しょうとう シヤウ― 【正統】
「せいとう(正統)」に同じ。
⇔閏統(ジユントウ)
「我君は天孫四十九世の―/平家 8」
正統
せいとう [0] 【正統】
(1)(いくつかに分かれたうちの)正しい系統や血筋。
(2)始祖の学説や教義を忠実に伝えていること。正しい学統。
⇔異端
正統の
せいとう【正統の】
legitimate;→英和
orthodox.→英和
正統派 an orthodox school.
正統カリフ時代
せいとうカリフじだい 【正統―時代】
ムハンマドの死後,選挙によって選ばれたカリフの時代(632-661)。アブー=バクル・ウマル・ウスマーン・アリーの四代。
正統主義
せいとうしゅぎ [5] 【正統主義】
〔(フランス) légitimisme〕
フランスのタレーランが唱えた,フランス革命以前の各国王朝・君主を正統な主権者とみなす考え。ウィーン会議以後のヨーロッパを支配した理念。
正統学派
せいとうがくは [5] 【正統学派】
〔orthodox school〕
⇒古典学派(コテンガクハ)
正統派
せいとうは [0] 【正統派】
宗教や学問で,始祖の教義や学説を忠実に継承しているとされる一派。オーソドックス。
正絵
しょうえ シヤウヱ [1] 【正絵】
織り上がりと同一の寸法・色彩で書いた図案。
正絹
しょうけん【正絹】
(pure) silk.→英和
正絹
しょうけん シヤウ― [0] 【正絹】
まじりもののない絹糸,また絹織物。本絹(ホンケン)。純絹。
正続
せいぞく [1] 【正続】
書物や映画などで,正編と続編。
正編
せいへん [0][1] 【正編】
書物の主要な部分として編集されたもの。また,続編に対して最初に編集された部分。
正義
せいぎ【正義】
righteousness;→英和
justice.→英和
〜の right(eous);→英和
just.→英和
〜の為に in the cause of justice.→英和
正義
せいぎ [1] 【正義】
(1)正しい道義。人が従うべき正しい道理。「―を貫く」
(2)他者や人々の権利を尊重することで,各人に権利義務・報奨・制裁などを正当に割り当てること。アリストテレスによると,名誉や財貨を各人の価値に比例して分配する配分的正義と,相互交渉において損害額と賠償額などを等しくする矯正的(整調的)正義とに分かれる。また,国家の内で実現されるべき正義には自然的正義と人為的正義とがあり,前者が自然法,後者が実定法につながる。国家権力の確立した社会では,実定法的正義は国家により定められるが,これは形式化・固定化されやすい。そこで,各人がその価値に応じた配分を受け,基本的人権を中心とした諸権利を保障されるべしという社会的正義の要求が,社会主義思想などによって掲げられることになる。公正。公平。
(3)正しい意味。正しい解釈。経書の注釈書の名に多用された。「五経―」
正義感
せいぎかん [3] 【正義感】
正義を尊ぶ感情。不正なことを見て義憤を感じる気持ち。「―が強い」
正義漢
せいぎかん [3] 【正義漢】
正義を尊び行動する男。
正義論
せいぎろん [3] 【正義論】
〔theories of justice〕
正義とは何かを考える,プラトン以来の倫理学的問題。ロールズが公正としての正義の説を唱え,福祉の正しい分配を問うたため,近年再び注目される。
正羽
せいう [1] 【正羽】
鳥の羽毛のうち,明確な羽軸がある最も普通の羽毛。
正肉
しょうにく シヤウ― [0] 【正肉】
骨や余分な脂肪を除いた鶏肉。
正花風
しょうかふう シヤウクワ― 【正花風】
世阿弥能楽の用語。九位(キユウイ)の中三位の第一。芸を体得した境地の段階。
→九位
正蔵率分
しょうぞうりつぶん シヤウザウ― 【正蔵率分】
「率分」に同じ。
正藍染
しょうあいぞめ シヤウアヰゾメ [0] 【正藍染(め)】
人工的に加温しないで,夏の気温で発酵させて染める古来の藍染め。
正藍染め
しょうあいぞめ シヤウアヰゾメ [0] 【正藍染(め)】
人工的に加温しないで,夏の気温で発酵させて染める古来の藍染め。
正行
しょうぎょう シヤウギヤウ [0] 【正行】
〔仏〕
(1)仏教の正しい実践。仏となるための正しい修行。
(2)多く浄土教で,極楽往生をもたらす正しい実践。一般に中国唐代の僧,善導の説により,称名・読誦・観察・礼拝・賛歎供養の五種をいう。
⇔雑行(ゾウギヨウ)
→正定業(シヨウジヨウゴウ)
正装
せいそう【正装】
<be in> full dress[uniform].
正装
せいそう [0] 【正装】 (名)スル
儀式などのためにあらたまった装いをすること。また,その装い。「―した紳士」
正見
しょうけん シヤウ― [0] 【正見】
〔仏〕 八正道の一。仏教の真理(四聖諦(シシヨウタイ))を自覚して,正しい考えをもつこと。
正規
せいき [1] 【正規】
規則などではっきりきまっていること。また,その規定。「―の教育」
正規の
せいき【正規の】
regular;→英和
established;formal;→英和
legal.→英和
〜の教育 regular school education.〜のルート a legal channel.
正規分布
せいきぶんぷ [4] 【正規分布】
統計で,資料をいくつかの階級に分けた時の資料の分布状態の一。自然現象や誤差の度数分布の多くは,正規分布になる。
正規曲線
せいききょくせん [4] 【正規曲線】
正規分布を表したグラフ。平均値を中心に,左右対称で釣り鐘形をしている。ガウス曲線。
正規表現
せいきひょうげん [4] 【正規表現】
一定の規則に従って特定の文字列(群)を集合の要素として表す表記法。コンピューターで,テキスト処理に使われる。
正規軍
せいきぐん [3] 【正規軍】
義勇兵やゲリラ兵でない正式の軍隊。
正視
せいし [0][1] 【正視】 (名)スル
まっすぐに見つめること。対象を正面から見つめること。「―するにしのびない」
正視する
せいし【正視する】
look <a person> in the face;→英和
look squarely <at> .〜するに忍びない cannot bear to look <at> .
正視眼
せいしがん [0] 【正視眼】
正常の屈折状態を有する眼。正視眼では調節作用が起こっていない時に無限遠の距離から来る光が網膜上に結像する。
正覚
しょうがく シヤウ― [0][1] 【正覚】
〔仏〕
〔「無上等正覚」の略〕
仏の正しい悟り。最高の悟りの境地。
正覚坊
しょうがくぼう【正覚坊】
《動》a large sea turtle.
正覚坊
しょうがくぼう シヤウ―バウ [4] 【正覚坊】
(1)アオウミガメの異名。
(2)大酒飲み。「余程―と見えるわえ/歌舞伎・与話情」
正親司
おおきみのつかさ オホキミ― 【正親司】
律令制で,宮内省に属し,皇族の名籍・年俸・時服などのことをつかさどる役所。おおきみづかさ。おおきんだちのつかさ。
正親町天皇
おおぎまちてんのう オホギマチテンワウ 【正親町天皇】
(1517-1593) 第一〇六代天皇(在位 1560-1586)。名は方仁(シゲヒト)。後奈良天皇の第一皇子。毛利元就の献上金によって即位。織田信長・豊臣秀吉らの援助を受け,衰微していた皇室の回復に尽力。
正角
しょうかく シヤウ― [0] 【正角】
断面が正方形で,一辺が7.5センチメートル以上の角材。柱・土台などに用いる。「ヒノキの四寸(ヨンスン)―」
正角柱
せいかくちゅう [4][3] 【正角柱】
底面が正多角形の直角柱。
正角錐
せいかくすい [4][3] 【正角錐】
底面が正多角形で,側辺の長さがすべて等しい錐体。
正解
せいかい [0] 【正解】
正しい解答や解釈。
正解
せいかい【正解】
a correct answer[solution].正解者 a person who gives a correct answer.
正触媒
せいしょくばい [3] 【正触媒】
反応速度を増大させる触媒。触媒といわれるものの大部分は正触媒。
→負触媒
正言
せいげん [0] 【正言】
道理にかなったことを言うこと。「真の―は面白からぬ物に候/近世紀聞(延房)」
正訓
せいくん [0] 【正訓】
正しい訓。特に万葉集などの表記で,漢字のもつ意味本来の用い方に従った訓によるもの。「山」を「やま」,「風」を「かぜ」と読むなど。
正誤
せいご【正誤】
(a) correction.→英和
正誤表 a list of errata.
正誤
せいご [1] 【正誤】
(1)正しいことと誤っていること。
(2)誤っていることを正すこと。訂正。
正誤表
せいごひょう [0] 【正誤表】
印刷物の誤りとその訂正を列記した表。
正課
せいか【正課】
the regular curriculum[course].
正課
せいか [1] 【正課】
学校などで,修めるべき正規の課目。
正調
せいちょう [0] 【正調】
正しい調子。民謡ではこの唄い方が正統であるという意味に用いる。「―江差追分」
正論
せいろん【正論】
a just[sound]argument.
正論
せいろん [0] 【正論】
道理にかなった正しい議論・主張。
正議
せいぎ [1] 【正議】
正しい議論。正論。
正負
せいふ [1] 【正負】
(1)正数と負数。
(2)電気・磁気などの陽と陰。プラスとマイナス。
正負
せいふ【正負】
《数》positive and negative.
正貨
せいか [1] 【正貨】
金本位国における金貨,または銀本位国における銀貨のように,その表示する価格と同じ値打ちのある貨幣。本位貨幣。
正貨
せいか【正貨】
<in> specie.→英和
正貨準備 specie reserve.
正貨準備
せいかじゅんび [4] 【正貨準備】
銀行券または政府紙幣を兌換(ダカン)するために,中央銀行または政府が保有する金・銀貨または金・銀地金。
正貨現送点
せいかげんそうてん [6] 【正貨現送点】
金本位制の下で為替相場が低落したために,外国為替手形によるよりも直接,正貨を輸送した方が有利になる限界点。正貨輸送点。
正貨輸入点
せいかゆにゅうてん [5] 【正貨輸入点】
金本位制の下で為替相場が高騰し,外国の正貨が輸入されるようになる限界点。
正貨輸送
せいかゆそう [4] 【正貨輸送】
国際間の貸借決済のため,正貨(本位貨幣)を海外に輸送すること。
正賓
せいひん【正賓】
a guest of honor.
正賓
せいひん [0] 【正賓】
おもだった客。主賓。正客(シヨウキヤク)。
正賞
せいしょう [0] 【正賞】
主たる賞。本来の賞。金や品物などが添えられる場合に,賞状をさしていう。
⇔副賞
正路
しょうろ シヤウ― 【正路】 (名・形動)[文]ナリ
〔中世・近世語〕
(1)人のふみおこなうべき正しい道。正道。「兵権をあづかる人として―を踏まざらんに/正統記(後嵯峨)」
(2)正道をはずれないこと。正直なさま。「―ナヒト/日葡」
正身
そうじみ サウ― 【正身】
〔「しょうじん」の転〕
当の本人。まさしくその人。当人。「父大将に請ひ,―に請ふに,女も大将も今に承け引かず/宇津保(藤原君)」
正道
しょうどう シヤウダウ 【正道】 (名・形動)[文]ナリ
(1)「せいどう(正道)」に同じ。「男だてといふものは,第一,―を守り不義をせず/歌舞伎・助六」
(2)正しいこと。素直なこと。また,そのさま。「えこひいきなしに,―に申さうなら/歌舞伎・毛抜」
正道
せいどう【正道】
( <tread> the path of) righteousness.→英和
〜につかせる set <a person> on a right track.
正道
せいどう [0] 【正道】
人間としての道理にかなった正しい道。道理にかなった正しいやり方。
⇔邪道
「―を歩む」
正遷宮
しょうせんぐう シヤウ― [3] 【正遷宮・上遷宮】
神社で本殿の改築・修繕が完了し,神体を仮殿(カリドノ)から本殿にうつすこと。
⇔仮(カリ)遷宮
正邪
せいじゃ【正邪(を分かつ)】
(discriminate between) right and wrong.
正邪
せいじゃ [1] 【正邪】
正しいことと不正なこと。「―曲直」
正金
しょうきん シヤウ― [0] 【正金】
(1)強制通用力を有する貨幣。補助貨幣としての紙幣に対する,金銀貨幣。
(2)現金。「―で七両二分といたんだわ/滑稽本・浮世床(初)」
正金銀行
しょうきんぎんこう シヤウ―カウ [5] 【正金銀行】
「横浜(ヨコハマ)正金銀行」の略。
正銘
しょうめい シヤウ― [0][1] 【正銘】
〔由緒正しい銘がある意〕
ほんもの。「正真―のダイヤモンド」
正長
しょうちょう シヤウチヤウ 【正長】
平安初期,公営田(クエイデン)の現地の責任者。地方の有力農民が任じられた。せいちょう。
正長
しょうちょう シヤウチヤウ 【正長】
年号(1428.4.27-1429.9.5)。応永の後,永享の前。称光・後花園天皇の代。
正長の土一揆
しょうちょうのつちいっき シヤウチヤウ― 【正長の土一揆】
1428年(正長1),京都をはじめ畿内一帯に広がった大規模な土一揆。近江坂本の馬借(バシヤク)の一揆に端を発し,酒屋・土倉(ドソウ)・寺院などを襲って徳政令(債務破棄)の発布を要求した。
正長石
せいちょうせき [3] 【正長石】
カリ長石の一種。単斜晶系。色は白ないし淡紅色を示し,ガラス光沢がある。花崗(カコウ)岩や片麻岩などに見られる。
正門
せいもん [0] 【正門】
正面の門。おもてもん。
正門
せいもん【正門】
the front gate;the main entrance.
正閏
せいじゅん [1] 【正閏】
(1)正統とそうでない系統。正統と閏統。「南北朝―論」
(2)平年と閏年(ウルウドシ)。
正阿弥
しょうあみ シヤウアミ 【正阿弥】
室町末期頃に興った金工・鐔工(タンコウ)の一派。京・伊予・阿波・会津・庄内・秋田など二〇派以上に分派。桃山期までのものを古正阿弥と称する。桃山期以降は鉄地に金・銀象眼を施した作品が多い。
正院
せいいん [0] 【正院】
1871年(明治4)の官制改革で設けられた太政官の最高官庁。左院・右院とともに三院を構成し,政務一般を取り扱う。77年廃止。しょういん。
正院
しょういん シヤウヰン [0] 【正院】
⇒せいいん(正院)
正電気
せいでんき [3] 【正電気】
⇒陽電気(ヨウデンキ)
正面
しょうめん【正面】
the front[face].→英和
〜から攻める attack <the enemy> in front[openly].〜から見た顔 a full face.‖正面入口 the front entrance.正面攻撃 a frontal attack.正面衝突 <come into> a head-on collision <with> .正面図 a front view.
正面
しょうめん シヤウ― [3] 【正面】
(1)物の表側の面。建物などの正式の側。「ビルの―をタイル貼りにする」「―玄関」
(2)まっすぐ前。互いに正しく向き合う方向。「―に富士山が見える」
(3)能舞台の中央から前の部分。正(シヨウ)。
正面図
しょうめんず シヤウ―ヅ [3] 【正面図】
立面図において,物を正面から水平に見て画(カ)いた図。
正面衝突
しょうめんしょうとつ シヤウ― [5] 【正面衝突】 (名)スル
(1)互いの正面がぶつかること。「バスとトラックが―する」
(2)正反対の意見をもつ二者が自説を主張して譲らないこと。
正面装備
しょうめんそうび シヤウ―サウ― [5] 【正面装備】
軍隊の装備のうち,直接戦闘に用いられる兵器類。弾薬・燃料などは含まれない。
正面跳び
しょうめんとび シヤウ― [0] 【正面跳び】
走り高跳びの跳び方の一。跳躍バーに対して正面から助走していってジャンプする。
正音
せいおん [1][0] 【正音】
(1)(借音に対して)本来の正しい音。
(2)平安時代,漢音の称。
正風
しょうふう シヤウ― [0][3] 【正風】
(1)「正風体(シヨウフウテイ)」に同じ。
(2)安永・天明(1772-1789)以降,蕉門の人たちが自派の俳風を呼んだ称。
正風体
しょうふうてい シヤウ― [0] 【正風体】
〔「しょうふうたい」とも〕
(1)正しい風体。歌学上,伝統的な正しい歌体。正風。
(2)俳諧の純正な風体。各派において自派の風体を正統なものと主張した。正風。
→蕉風(シヨウフウ)
(3)ありふれた,普通のありさま。「大一座―がもてるなり/柳多留 25」
正餐
せいさん【正餐】
a dinner.→英和
正餐
せいさん [0] 【正餐】
正式の献立による料理。西洋料理で,一日のうちの主な食事。ディナー。
正鵠
せいこう [0] 【正鵠】
「せいこく(正鵠)」の慣用読み。
正鵠
せいこく [0] 【正鵠】
〔「礼記(中庸・射義)」。「せいこう」は慣用読み〕
(1)的(マト)の中央の黒点。くろぼし。
(2)ねらいどころ。急所。要点。
正鵠を得た
せいこう【正鵠を得た】
appropriate;→英和
proper.→英和
〜を失する miss the mark.→英和
正麩
しょうふ シヤウ― [0] 【正麩】
小麦のデンプン。麦粉に食塩水を加え,こねて水洗いし,小麦タンパク質(グルテン)と分離させたもの。糊(ノリ)などにする。
正6時に
しょう−【正6時に】
punctually at six;at six sharp.
此
こ 【此・是】 (代)
近称の指示代名詞。その場にある,また話題の場所・物・事柄などを指し示す。ここ。これ。「明日よりは恋ひかも行かむ―ゆ別れなば/万葉 1728」「風吹けば浪の花さへ色見えて―や名にたてる山吹の崎/源氏(胡蝶)」「さば,―は誰がしわざにか/枕草子 138」
此な
こな 【此な】 (連体)
〔「ここ(此処)な」の転。近世語〕
ここにいる。この。憎しみや軽蔑,また,親しみを表す。「―強力め,何とて通り居らぬぞ/歌舞伎・勧進帳」
此な人
こなひと 【此な人】 (代)
〔「ここなひと」の転。近世上方語〕
二人称。このひと。おまえ。「―何いやる/浄瑠璃・油地獄(下)」
此の
この [0] 【此の】 (連体)
〔代名詞「こ」に格助詞「の」の付いたもの〕
心理的・空間的・時間的に話し手に近いものをさす。
(1)空間的に話し手に近い物事をさす。「―本を見なさい」
(2)今,言ったりしたりしていること,または,それに関係のあることを示す。「―ため」「―とおりしてごらん」
(3)(日時を表す言葉について)最近の。以来。このかた。「―一〇年というもの」「―一週間心配のしどおしだった」
此の上
このうえ 【此の上】 (連語)
これ以上。「―御迷惑はかけられません」
此の上とも
このうえとも 【此の上とも】 (連語)
さらに。いっそう。今後も。書簡・挨拶(アイサツ)で使う。「―お引きたてのほどを」
此の上は
このうえは 【此の上は】 (連語)
(多く否定の表現を伴って)こういう事態になった以上。かくなる上は。「―もう勘弁できない」
此の世
このよ [3][0] 【此の世】
今生きている世。この世界。現世。「―の見納め」「―のものとも思えぬ奇怪な姿」
→あの世
此の世の別れ
このよのわかれ [3] 【此の世の別れ】
死ぬこと。死。
此の世の外
このよのほか 【此の世の外】
現に生きているこの世界ではない,別の所。
(1)あの世。「あらざらむ―の思ひ出に今一度の逢ふこともがな/後拾遺(恋三)」
(2)俗世間を離れた所。また,全く違う世界。「―のやうなる僻おぼえどもにとりまぜつつ/源氏(若菜上)」
此の世の限り
このよのかぎり [5] 【此の世の限り】
この世の終わり。一生の終わり。
此の中
このじゅう 【此の中】
(1)このあいだじゅう。このごろ。最近。「―はとりわけすまふがはやる/狂言・蚊相撲」
(2)先日。先頃。この間。「―花をぬすんだがよいか/狂言・花盗人」
此の人
このひと [2] 【此の人】 (代)
三人称。話し手に近い所にいる人,また話し手側に関係のある人をさす。「このかた」「こちら」より敬意が低い。「―は僕の三年後輩です」
此の伝
このでん [3] 【此の伝】
このやり方。このやり口。「次も―でうまくいくとは限らない」
此の位
このくらい [0] 【此の位】
〔「このぐらい」とも〕
分量や程度が,具体的に示す例とほぼ同じであることを表す。この程度。これくらい。副詞的にも用いる。「長さは―ありました」「いつも―きれいだといいのだが」「今日は―にしておきましょう」「―のことではへこたれないぞ」
此の儘
このまま [4] 【此の儘】
今のまま。「―では済むまい」「―にしておこう」「―進めよう」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
此の先
このさき [0] 【此の先】
(1)ここから先の方。「―に郵便局がある」
(2)現在よりあと。今後。以後。副詞的にも用いる。「―どうしたらよいか分からない」
(3)現在より前。以前。もと。「大臣は…―のよし野にあひなれ/浮世草子・置土産 4」
此の内
このうち 【此の内】
(1)こうしている間。「―日もくれたるに/滑稽本・膝栗毛(発端)」
(2)今より少し以前。この間。「―彦さまの御使に/浮世草子・好色敗毒散」
此の分
このぶん [3] 【此の分】
現在の状態。この様子。この調子。「―ならきっと成功する」「―では明日は雨だろう」
此の前
このまえ [3] 【此の前】
この間。せんだって。前回。「―の土曜日」
此の君
このきみ 【此の君】
竹の異名。「呉竹なりけり。おい,―にこそ,といひわたるを聞きて/枕草子 137」
→此君(シクン)
此の土
このど 【此の土】
この場所。自分のいる所。また,この世。「をのづから人はあれども,―の人にも似ず/平家 2」
此の度
このたび [2] 【此の度】
今回。今度。「―はいろいろお世話になりました」
此の後
このあと [3] 【此の後】
(1)今より以後。こののち。
(2)先ごろ。過日。「―高野まゐりの時/咄本・醒睡笑」
此の後
こののち [4][0] 【此の後】
その時からあと。以後。
此の所
このところ [0] 【此の所】
現在のところ。最近。ちかごろ。「―どうも体の具合が悪い」
此の手
このて [3] 【此の手】
(1)このやり方。「いつも―で逃げられる」
(2)これと同じ種類。「―の服がはやりだ」
此の故に
このゆえに コノユヱ― [4][3] 【此の故に】 (接続)
〔漢文訓読に由来する語〕
このような理由で。こういうわけで。
此の方
このほう 【此の方】 (代)
一人称。目下の者に対して男性が用いる語。わし。吾輩(ワガハイ)。「このやうな陰徳のある人をただおいては,―の道が欠けると/黄表紙・孔子縞于時藍染」
此の方
このかた 【此の方】
■一■ [4][2] (名)
(1)過去のある時より以後今まで。「卒業―一度も会っていない」
(2)現在に続くある期間。「一〇年―ずっと続けている」
■二■ [4][3] (代)
三人称。話し手に近い所にいる人,また,話し手側に関係のある人をさす。「この人」より敬意が高い。「―が先日お話の妹さんですか」
■三■ (連語)
こちらのほう。こちら側。「―に我は立ちて/万葉 3299」
此の期
このご [0] 【此の期】
いよいよという,この時。「―に及んで,言い訳は無用だ」
此の様
このよう [3] 【此の様】 (形動)
こういうふう。このとおり。「―な手段はとりたくない」「―に仕上げてください」
此の段
このだん [3] 【此の段】
手紙・口上などで,前に述べたことを受ける語。「―御通知申し上げます」
此の程
このほど [2] 【此の程】
(1)このたび。今回。「―刊行の運びとなりました」
(2)今より少し以前。先頃。先日。「―完成したビルの落成式を行う」
此の節
このせつ [2][3] 【此の節】
このごろ。最近。「―は何かと物入りだ」
此の糸
このいと 【此の糸】
〔「紫」の字を分けると「此」と「糸」になるところから〕
「むらさき」の洒落。また,紫式部のこと。「―で綴て六十帖にする/柳多留 26」
此の花
このはな 【此の花】
(1)〔古今(仮名序)「なにはづに咲くやこの花冬ごもり今は春べと咲くやこの花」による〕
梅の花の異名。
(2)〔元稹(ゲンシン)の詩句「不是花中偏愛菊,此花開後更無花」より〕
菊の花の異名。
此の辺
このへん [0] 【此の辺】
(1)このあたり。
(2)この程度。このぐらい。「では―で終わります」
此の間
このあいだ [5][0] 【此の間】
(1)今より少し以前。先日。先頃。「―会ったばかりだ」「―は失礼」
(2)このごろ。近頃。このじゅう。「―は不掃除なによつて,お目にかくることはなるまい/狂言・萩大名(虎寛本)」
(3)近日中。近いうち。「―にめえりやせう/洒落本・辰巳之園」
此の間
このかん [3] 【此の間】
ある点からある点までのあいだ。時間についても用いる。このあいだじゅう。「―の事情」
此の間に
このあいだに 【此の間に】 (連語)
そこで。さて。ところで。接続詞的に,話題を転ずるのに用いる。「―,ある人の書きて出せる歌/土左」
此の間内
このあいだうち [5] 【此の間内】
先ごろ。せんだって。こないだうち。
此の際
このさい [3] 【此の際】
こういう場合。このような時。この時機。副詞的にも用いる。「―だから派手な事はやめよう」「―はっきり言っておく」
此の面
このも 【此の面】
こちら側。
⇔かのも
「二上のをても―に網さして我(ア)が待つ鷹を夢(イメ)に告げつも/万葉 4013」
此の面彼の面
このもかのも 【此の面彼の面】
こちら側とあちら側。あちらこちら。「筑波ねの―にかげはあれど/古今(東歌)」
此の頃
このごろ [0] 【此の頃】
(1)少し前から今まで。このところ。近頃。最近。「―少し太った」「―は暇です」
(2)近い未来をいう語。近いうちに。「―ゆるりと逢ひに行きませう/浄瑠璃・近頃河原達引」
此は
こは 【此は】 (連語)
〔代名詞「こ」に助詞「は」の付いたもの〕
これは。これはまあ。多く,疑問や感動を表す時に用いる。「夜中に―なぞ歩かせ給ふ/源氏(空蝉)」
此や
こや 【此や】 (連語)
〔代名詞「こ」に助詞「や」の付いたもの〕
感動の気持ちをこめて言い表す語。これがまあ。これこそ。「風吹けば浪の花さへ色見えて―名にたてる山吹の崎/源氏(胡蝶)」
此れ
これ [0] 【此れ・是・之・惟】 (代)
□一□
(1)近称の指示代名詞。話し手にとって近い物事をさし示す言葉。
(ア)物の場合。「―にサインして下さい」「―は私の帽子だ」
(イ)事柄の場合。「―がうまく行けば万事解決だ」「―はひどい」
(ウ)時間の場合。「―からうかがいます」「―までの事をお話ししましょう」
(エ)場所の場合。古風な言い方。「―にてお待ち申します」「―へどうぞ」
(2)人代名詞的に自分の身内をさす,他称の謙譲語。「―が大変お世話になりました」「―が私の母です」
(3)話や文章の中で,直前に取り上げられた人物や事物をさす言葉。「そこへ一人の男が現れた。―がとんでもない男だった」「組織を変えようとしたが,―は失敗に終わった」
(4)〔漢文における「是」「之」「惟」などの訓読みから生じた,文語的な言い方〕
提示された主題について,それを改めて主語や目的語として指定する言葉。主題を強調し,また言葉の調子を整える。「人間は,―本来無一物である」「思想および良心の自由は,―を侵してはならない」
□二□
(1)一人称。私。「殿上人なども,なほ―一人は,などのたまふを/枕草子 92」「―は此のあたりに住居致す者でござる/狂言・二人袴」
(2)二人称。お前。「山のあるじ大きに驚きて,―は何ぞの人ぞ/宇津保(俊蔭)」「―は誰(タ)そ,と問ひ給へば/今昔 22」
此れから
これから [4][0] 【此れから】
今からあと。今後。将来。
此れっぽっち
これっぽっち [4] 【此れっぽっち】
量や程度が少ないこと。これだけ。これっぽち。「―では足りない」「―もやましいところはない」
此れっ切り
これっきり [5] 【此れっ切り】
「これきり」の転。強めた言い方。副詞的にも用いる。「手持ちのお金はもう―だ」「―来ないでくれ」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
此れっ許り
これっぱかり [4] 【此れっ許り】
「こればかり」の転。「―のものでは何にもならない」「悪意は―もありません」
此れの
これの 【此れの・是の】
■一■ (代)
〔「これの人」の略〕
三人称。親しみをこめて妻が夫を,また夫が妻をさしていう語。「―はうちにおりやるか/狂言・花子」
■二■ (連語)
ここの。この。「この」よりも指示性がやや強い。「奇(クス)しくも神さびをるか―水島/万葉 245」
此れは
これは [0] 【此れは】 (感)
驚いたり,感心したりしたときに発する語。「―お見事」「―ようこそ」
此れは此れは
これはこれは [0] 【此れは此れは】 (感)
「これは」を強めた言い方。「―お珍しい」
此れ丈
これだけ [4][0] 【此れ丈・是丈】
(1)これとさし示す事物に限定すること。また,限定されていること。「ぼくが欲しいのは―だ」「―の資料では判断できない」
(2)これとさし示した程度や量が,普通の程度をこえていることを表す。こんなにまで。副詞的にも用いる。「―腕のいい職人は少ない」
此れ位
これくらい [0] 【此れ位・是位】
〔「これぐらい」とも。副詞的にも用いる〕
(1)これとさし示す数量・程度が,大まかな基準であること。このくらい。「―でいいですか」「―話せれば十分だ」
(2)程度がはなはだしいことを表す。これ程。「―人を馬鹿にした話はない」
此れ体
これてい 【此れ体・是体】
(1)このようなありさま。この程度。「―なる能をばせぬが秘事なり/風姿花伝」
(2)とるに足りない者。この程度の者。これしきの者。「―に御太刀を合されんは勿体なし/浄瑠璃・孕常盤」
此れ切り
これきり [4] 【此れ切り・是切り】
(1)量・程度がそこで限度であること。これだけ。これっきり。「ぼくが知っているのは―だ」「今月のお小遣いは―だよ」
(2)再び繰り返されることはないこと。これで終わり。これっきり。「学生生活も―だ」「―(で)もう会えないかもしれない」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
此れ式
これしき [0][2] 【此れ式・是式】
(1)これとさし示すものごとの程度・価値などが問題にならないことを表す。わずかこればかり。これっぽっち。「なんだ,―の坂」
(2)(はっきりと言わずに,状況や身振りなどでほのめかして)この方式。例のこと。また,賄賂(ワイロ)を婉曲(エンキヨク)にいう。「おらが内なんざあ親指が―というもんだから,と左の手で飲むしかたをして/滑稽本・浮世風呂 3」「この花の牛介を頼て―をさいさいつかはしける間/仮名草子・可笑記」
此れ彼
これかれ 【此れ彼・是彼】 (代)
(1)指示代名詞。これとあれ。あれやこれや。「さらぬ上達部あまた,―に乗り交り/源氏(匂宮)」
(2)人代名詞。この人とあの人。だれかれ。「この歌を―あはれがれども一人も返しせず/土左」
此れ様
これさま 【此れ様・是様】 (代)
〔近世上方語〕
二人称。あなたさま。こなさん。「我が名ゆかしき東屋(アズマヤ)で―の忍び寝/浄瑠璃・淀鯉(上)」
此れ此れ
これこれ [2] 【此れ此れ・是是】
内容をいちいち説明しないで,全体をひとまとめにしてさし示す語。かくかくしかじか。「―の理由で欠席すると書いてくれ」
此れ沙汰
これざた 【此れ沙汰・是沙汰】
もっぱらのうわさ。大評判。「―になりて親方せけども/浮世草子・一代男 4」
此れ程
これほど [0] 【此れ程・是程】
(1)これと指し示す量・程度。多いこと,甚だしいことを強調することが多い。副詞的にも用いられる。「―の大きさのものですが」「―ひどいとは知らなかった」
(2)(下に打ち消しの語を伴う)ほんのわずか。これっぱかり。「身共も奉公に―も油断せず/浄瑠璃・曾根崎心中」
此れ等
これら [2] 【此れ等・是等】 (代)
近称の指示代名詞。
(1)〔「これ」の複数〕
話し手の側に属するものとして人や事物をさす。
(ア)このことども。「今お見せした―の作品はすべて偽物です」
(イ)この人たち。「秦の趙高・漢の王莽・梁の朱异・唐の禄山,―は皆旧主先皇の政(マツリゴト)にもしたがはず/平家 1」
(2)話し手の属している場所をさす。このへん。このあたり。「山ならねども,―にも猫の経(ヘ)あがりて,猫またになりて/徒然 89」
此れ見よがし
これみよがし [4][0] 【此れ見よがし】 (形動)
〔「がし」は接尾語〕
これを見よといわんばかりに,得意そうに見せつけるさま。「―に飾り立てる」「―の態度」
此れ許り
こればかり [3] 【此れ許り・是許り】
(1)これとさし示す量・程度。少ないことを強調することが多い。副詞的にも用いる。これっぱかり。これっぽっち。「―のことで騒ぐことはない」
(2)これとさし示すものごとに限定すること。これだけ。「―は譲れない」
(3)(下に打ち消しの語を伴って)ごくわずか。ほんの少し。これっぱかり。「だますつもりは―もなかった」
此れ迄
これまで [3] 【此れ迄・是迄】
(1)時間・場所・状態がここと示された点にいたるまで。今まで。ここまで。副詞的にも用いる。「―の経過」「―成長したのも皆様のおかげです」
(2)その時点で一応の結末や区切りをつけること。そこが限界と見極めをつけること。「今日の授業は―」「もはや―だ」「―なりと…羽黒山へぞいそぎける/狂言・継子」
此処
ここ [0] 【此処・此所】 (代)
近称の指示代名詞。話し手に近い場所・時・事柄などをさす語。この所。
(1)話し手の現にいる場所。「―はどこだろう」「以前―に来たことがある」
(2)現在話題にしている場所・地点・箇所。「次に急坂があって,―を過ぎれば山頂はすぐだ」「昨夜,―まで読んだ」
(3)現在話題にしている事柄・状態。「―のところをよく考えてくれ」
(4)過去から経過してきた結果としての現在の状態。「―にめでたく華燭の典をあげられました」「―が思案のしどころ」「事―に至る」
(5)特にさし示すべき重要な事柄・状態。「―一番という時」
→ここぞ
→ここに
(6)現在を含んだ,ある期間。現在を中心に過去にも未来にも用いる。「―数年,豊作続き」「―数日が山だ」
(7)話し手が現在いる国。この国。また,この世。現世。「唐土も―も思ふことに堪へぬ時のわざとか/土左」「船の楽どもの舞ひ出でたるなど,大方―の事とは思し召さず/栄花(つぼみ花)」
(8)人称代名詞のように用いる。
(ア)一人称。話し手自身をさす。この身。「―にも心にもあらでかく罷るに/竹取」
(イ)三人称。話し手の近くにいる人を敬意を込めていう。こちらの方。「―もかしこも,うちとけぬ限りの,けしきばみ心深き方の御いどましさに/源氏(末摘花)」
此処
ここ【此処】
here;→英和
this place.〜だけの話だが between you and me.〜に(で) here;→英和
in (at) this place.〜へ(から) (from) here;→英和
to (from) this place.〜かしこ here and there.〜まで here;→英和
thus[so]far.
此処
ここら [2] 【此処】 (代)
近称の指示代名詞。話し手側の場所・事物などを表す。「ここ」よりも漠然とした範囲を表す。
(1)場所や事物などを指し示す。このあたり。「―にポストがあったはずだが」
(2)程度・範囲などを指し示す。この程度。これくらい。「もう―でよした方がよい」
此処いら
ここいら [2] 【此処いら】 (代)
近称の指示代名詞。このあたり。ここら。「―で少し休むことにしよう」
此処ぞ
ここぞ 【此処ぞ】 (連語)
ここが…だ。下に来る語を強めていう。この場面,この時点こそ重要である。「―という時」「―という所」
此処な
ここな [0] 【此処な】
〔「ここなる」の転〕
■一■ (連体)
(1)ここにある。ここにいる。「―若い衆」「―おひと」
(2)人を表す語の上に付いて,軽蔑や非難の気持ちを表す。「―うそつき女郎め/歌舞伎・助六」
■二■ (感)
意外な事態に驚いた時に発する語。これは(どうしたことだ)。「―,びつくりとしたがわごりよは合点がゆかぬ/狂言・乳切木」
此処に
ここに [0] 【此処に・是に・爰に・茲に】
■一■ (副)
この時。この時点で。「本日―竣工式を挙行するにあたり」「二〇年の歳月を経て,今―完成」
■二■ (接続)
(1)前の話題を受けて,当然の結果として起こる事態を示す。それで。このように。「…とうたひたまひき。―其の御子聞き知りて驚きて/古事記(中訓)」
(2)話題を変える時に用いる語。さて。ところで。「―乗円坊の阿闍梨慶秀といふ老僧あり/平家 4」
此処ん所
ここんとこ 【此処ん所】 (連語)
「ここのところ」の転。「―しばらく会っていない」
→ここ(此処)
此処彼処
ここかしこ [3] 【此処彼処】 (代)
このところあのところ。ここやあそこ。あちらこちら。「―で虫の音がする」
此処許
ここもと 【此処許・爰許】 (代)
(1)近称の指示代名詞。話し手が現にいる場所,またその付近を指し示す。この辺り。「波ただ―に立ちくる心地して/源氏(須磨)」
(2)一人称の人代名詞のように用いる。ここにいる人。自分自身をいう。「―に言ひつけたることくさ物の名など/徒然 78」
此君
しくん [1][2] 【此君】
〔晋の王徽之(オウキシ)が竹を愛し「何可�一日無�此君�耶」と言った「晋書(王徽之伝)」の故事による〕
竹の異名。このきみ。
此土
しど [1] 【此土】
〔仏〕 この世。
此奴
くやつ 【此奴】 (代)
〔「こやつ」の転〕
二人称。人を卑しめていう語。こいつ。「―,今また縛りかけよ/宇津保(藤原君)」
此奴
こいつ【此奴】
this fellow[ <米> guy,chap].此奴め You villain[scoundrel]!
此奴
こやつ [1][0] 【此奴】 (代)
(1)三人称。「こいつ{(1)}」に同じ。「―のいうことなどあてにならない」
(2)近称の指示代名詞。「こいつ{(2)}」に同じ。「―のとげにひっかかれた」
此奴
こいつ [0] 【此奴】 (代)
〔「こやつ」の転〕
(1)三人称。その場にいる人をののしったり,また親愛の気持ちからぞんざいにいう場合などに用いる。この人。「―が犯人です」「―,思ったより手ごわいな」
(2)近称の指示代名詞。その場にある物や事柄を指し示す。これ。この物。「―は,うまい」「―は,面白い」
此岸
しがん [1] 【此岸】
〔仏〕 生死から解脱しない,現実のこの世。
⇔彼岸(ヒガン)
此度
こたび [1] 【此度】
このたび。今度。今回。
此所
ここ [0] 【此処・此所】 (代)
近称の指示代名詞。話し手に近い場所・時・事柄などをさす語。この所。
(1)話し手の現にいる場所。「―はどこだろう」「以前―に来たことがある」
(2)現在話題にしている場所・地点・箇所。「次に急坂があって,―を過ぎれば山頂はすぐだ」「昨夜,―まで読んだ」
(3)現在話題にしている事柄・状態。「―のところをよく考えてくれ」
(4)過去から経過してきた結果としての現在の状態。「―にめでたく華燭の典をあげられました」「―が思案のしどころ」「事―に至る」
(5)特にさし示すべき重要な事柄・状態。「―一番という時」
→ここぞ
→ここに
(6)現在を含んだ,ある期間。現在を中心に過去にも未来にも用いる。「―数年,豊作続き」「―数日が山だ」
(7)話し手が現在いる国。この国。また,この世。現世。「唐土も―も思ふことに堪へぬ時のわざとか/土左」「船の楽どもの舞ひ出でたるなど,大方―の事とは思し召さず/栄花(つぼみ花)」
(8)人称代名詞のように用いる。
(ア)一人称。話し手自身をさす。この身。「―にも心にもあらでかく罷るに/竹取」
(イ)三人称。話し手の近くにいる人を敬意を込めていう。こちらの方。「―もかしこも,うちとけぬ限りの,けしきばみ心深き方の御いどましさに/源氏(末摘花)」
此方
こなた [1] 【此方】 (代)
□一□指示代名詞。
(1)近称。話し手に近い場所・方向などをさす語。こちら。こちらのほう。「対岸の人々は一斉に―を見ていた」「立上りながら―を振向き/あめりか物語(荷風)」
(2)過去のある時から,現在までの間をさす。以来。このかた。「かしこき御影に別れ奉りにし―,さまざま悲しき事のみ多く侍れば/源氏(明石)」
(3)未来のある時からさかのぼって現在までの間をさす。それより以前。以前。「おのがあらむ―は/源氏(真木柱)」
□二□人代名詞。
(1)一人称。わたし。わたくし。「なう,その衣は―のにて候/謡曲・羽衣」
(2)二人称。敬意をもって相手を呼ぶ語。あなた。「何と仰せられても―のではあるまい/狂言・鈍根草」
(3)三人称。話題・関心の中心になっている人をさす。この人。「かたや小野川,―谷風」「まづ―の心見果てて,とおぼす程に/源氏(夕顔)」
此方
こち 【此方】 (代)
(1)近称の指示代名詞。方向を指し示す。こちら。こっち。「こちらへ」の意のときも単に「こち」といい,助詞を伴わない。「日下部(クサカベ)の―の山と/古事記(下)」「―,とのたまふを/源氏(若紫)」「いと興あることかな,―もて来(コ)/堤中納言(虫めづる)」
(2)人代名詞。一人称。私。私ども。「やあやあ,―のことでござるか/狂言・宗論(虎寛本)」「―ワソラウソフイテイテ,アレコソソノ熟柿ヲバ食ベタレトハネカケウズルニ何ノ子細ガアラウゾ/天草本伊曾保」
此方
こっち [3] 【此方】 (代)
〔「こち」の転〕
(1)近称の指示代名詞。「こちら{(1)}」のくだけた言い方。「―に来る」「―がいい」
(2)「こちら{(2)}」のくだけた言い方。特に,一人称。自分。わたし。また,自分の側。「―は―で勝手にする」「―の負けだ」
此方
こんた 【此方】 (代)
〔「こなた」の転。近世江戸語〕
二人称。お前。あなた。「呑まずと―のその一言でそこいら中がしめつて来るわな/洒落本・道中粋語録」
此方
こちら [0] 【此方】 (代)
(1)近称の指示代名詞。「こっち」より丁寧な言い方。
(ア)話し手のいる,あるいはそれに近い方向・方角をさす。この方向。「―を向いて下さい」「鬼さん,―」
(イ)ここにある物。「―がお買い得です」
(ウ)この場所。「―にございます」「―に来られて何年になりますか」「―は田中さんのお宅でしょうか」
(2)人代名詞。
(ア)一人称。相手の側と話し手の側とに分けた上で,後者であることを強く意識していう語。自分の側。当方。「それは―の知ったことではない」「―の言い分はそれだけです」
(イ)三人称。かたわらにいる,同等以上の人をさす。このかた。こちらのかた。「―がかねて令名の高い小林先生です」「―,どなた」「―さんを紹介して下さい」
此方さん
こなさん 【此方さん】 (代)
〔「こなさま」の転。近世語〕
二人称。女性が用いる。あなたさま。「まあ―からと姉めかぬ言葉つき/浮世草子・新色五巻書」
此方の人
こちのひと 【此方の人】 (代)
(1)三人称。妻が夫をさしていう語。うちの人。夫。「道で―に逢はしやんしたら/浄瑠璃・油地獄(上)」
(2)二人称。妻が夫に呼びかける語。あなた。「―,―,と呼起こしければ/浮世草子・胸算用 3」
此方の物
こっちのもの 【此方の物】
(1)自分の所有となったもの。また,自分の思うままになることにいう。「ここまで来れば,この勝負は―だ」
(2)この世のもの。「ゆうれいじみ,どうで―とは思はれぬ/洒落本・廓の桜」
此方はん
こなはん 【此方はん】 (代)
〔「こなさん」の転。近世上方語〕
二人称。おまえさん。あなた。「旦那さんにいうて―も追ひ出さすぞ/浄瑠璃・忠臣蔵」
此方人
こっちと 【此方人】 (代)
〔「こちと」の転。近世語〕
一人称。単数・複数いずれにも用いる。「―は浜村屋のおやぢがいい/黄表紙・馬鹿長命子気物語」
此方人
こちと 【此方人】 (代)
〔「こちひと」の転。近世語〕
一人称。単数・複数いずれにも用いる。私。私ども。われわれ。「身にかからぬ―さへ煙たうてたまられぬ/浄瑠璃・嫗山姥」
此方人等
こっちとら [0][4] 【此方人等】 (代)
「こちとら」の転。「―が宜い所へ世話をしようと云ふのに/雁(鴎外)」
此方人等
こちとら [0][3] 【此方人等】 (代)
〔「ら」は元来は複数を表す接尾語〕
一人称。おれ。われわれ。「―は職人で気が短けえんだ,さっさと言ってしまいねえ」
〔近世には男女ともに用い,単数・複数いずれにも用いた。現代では俗語的な言い方として用いられる〕
此方彼方
こなたかなた 【此方彼方】 (代)
指示代名詞。
(1)こちらとあちら。「―の目には,杏(スモモ)を二つつけたるやうなり/竹取」
(2)あちこち。ほうぼう。「白妙の衣うつきぬたの音も,かすかに―聞きわたされ/源氏(夕顔)」
此方方
こなたがた 【此方方】 (代)
二人称。単数・複数ともに用いる。あなた。あなたがた。「―は女に縄をかくると思し召さうが/歌舞伎・阿波の鳴門」
此方方
こなたざま 【此方方】
(1)こちらの方。「―に来るなりけり/堤中納言(虫めづる)」
(2)自分の方。「―には見知らぬやうにてやみにしものを/狭衣 3」
此方様
こなたさま 【此方様】 (代)
二人称。相手を敬っていう語。あなた様。こちら様。「酒代置かずにござりました―より申し請くる,といふにぞ/浮世草子・織留 3」
此方様
こなさあ 【此方様】 (代)
〔「こなさま」の転。近世語〕
二人称。女性が用いる。あなたさま。「―に似合うた阿呆の木とも見さんせ/浄瑠璃・反魂香」
此方様
こなさま 【此方様】 (代)
〔「こなたさま」の転。近世語〕
二人称。女性が用いる。あなたさま。「かうした座敷で―と酒飲むも今日ばかり/浮世草子・禁短気」
此方此方
こちごち 【此方此方】 (代)
不定称の指示代名詞。不特定の二つ以上の方向あるいは領域をさす。あちこち。あちらこちら。「平群(ヘグリ)の山の―の山の峡(カイ)に/古事記(下)」
此方衆
こんたしゅう 【此方衆】 (代)
〔「こんたしゅ」とも〕
二人称。単数にも複数にも用いる。あなた。あなたたち。「元この起りは―がおやぢの娘をいじめる事から出来たのだ/歌舞伎・浮世柄」
此畜生
こんちくしょう [5] 【此畜生】 (感)
〔「この畜生」の転〕
相手をののしっていう語。また,腹を立てたり,くやしがったりする時に発する語。「―,だましやがったな」
此間
こないだ コナヒダ [4] 【此間】
〔「このあいだ」の転〕
(1)数日前。つい先日。先頃。「―借りた本返すよ」
(2)ちかごろ。このごろ。「―は薩張(サツパリ)お見限りですネ/浮雲(四迷)」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
此頃様
このごろよう 【此頃様】
当世風。今様。「これは―の事なり。いとにくし/徒然 208」
武
ぶ [1] 【武】
(1)武術や兵法。武芸。「文―の道」「―を尚(トウト)ぶ」
(2)武力。軍事力。「―に訴える」
(3)勇ましいこと。武勇。「―を九泉の先に耀す/太平記 19」
(4)武官。武人。
武の舞
ぶのまい [1] 【武の舞】
舞楽のうち,剣・鉾(ホコ)など武器を持って舞う武官の舞。皇帝破陣楽(オウダイハジンラク)・散手(サンジユ)破陣楽・太平楽・陪臚(バイロ)などをいう。ぶまい。
⇔文(ブン)の舞
武事
ぶじ [1] 【武事】
武芸やいくさに関する事柄。
⇔文事
武井
たけい タケヰ 【武井】
姓氏の一。
武井武雄
たけいたけお タケヰタケヲ 【武井武雄】
(1894-1983) 童画家・版画家。長野県生まれ。東京美術学校卒。デフォルメの強い清新な画風で知られ,造本芸術にもすぐれた。著「お噺(ハナシ)の卵」など。
武人
ぶじん [0] 【武人】
軍事に従事する人。軍人。武士。
⇔文人
武佐竜胆
むしゃりんどう [3] 【武佐竜胆】
シソ科の多年草。山地の草原に生える。高さ約30センチメートル。葉は線形。夏,茎頂に青紫色の唇形花を数個つける。滋賀県近江八幡市武佐(ムサ)で発見されたところからの名という。
武侠
ぶきょう [0] 【武侠】
尚武と侠気。
武信
たけのぶ 【武信】
姓氏の一。
武信由太郎
たけのぶよしたろう 【武信由太郎】
(1863-1930) 英語学者。鳥取県生まれ。札幌農学校卒。1897年(明治30),“Japan Times” を創刊。著「武信和英大辞典」
武備
ぶび [1] 【武備】
戦争のための準備。軍備。
武元
たけもと 【武元】
姓氏の一。
武元登登庵
たけもととうとうあん 【武元登登庵】
(1767-1818) 江戸後期の漢詩人。名は元質,字(アザナ)は景文,号は行庵・泛庵。備前の人。閑谷(シズタニ)黌に学んで詩をよくした。菅茶山や田能村竹田らと交遊。著「古詩韻範」「行庵詩草」
武具
ぶぐ [1] 【武具】
戦いの道具。武器。刀・槍・鎧(ヨロイ)・兜(カブト)などの総称。
武具
ぶぐ【武具】
arms;armor.→英和
武具奉行
ぶぐぶぎょう [3] 【武具奉行】
(1)武家の職名の一。武具を管理する職。
(2)江戸幕府の職名の一。
(ア)1863年,具足奉行・弓矢槍奉行を廃して,そのかわりに置かれた職。
(イ)駿府城・二条城にある武具を管理する職。
武内宿禰
たけしうちのすくね 【武内宿禰】
記紀所伝の人物。大和朝廷の初期,景行・成務・仲哀・応神・仁徳の五朝に二百数十年仕えたという。蘇我・葛城・巨勢・平郡氏の祖とされる。たけのうちのすくね。
武内宿禰
たけのうちのすくね 【武内宿禰】
⇒たけしうちのすくね(武内宿禰)
武則天
ぶそくてん 【武則天】
⇒則天武后(ソクテンブコウ)
武力
ぶりょく【武力】
military power.〜で by force.〜に訴える appeal to arms;use (armed) force.
武力
ぶりょく [1] 【武力】
軍隊の力。兵力。「―に訴える」「―行使」
武力革命
ぶりょくかくめい [4] 【武力革命】
武力を行使して行う革命。暴力革命。
武功
ぶこう [0] 【武功】
戦争であげた手柄。武勲。「―を立てる」
武勇
ぶゆう【武勇】
<a tale of> bravery;→英和
(a) heroism.→英和
武勇
ぶゆう [1] 【武勇】
強く勇ましいこと。武術にすぐれ勇ましいこと。「―の誉れが高い」「―談」
武勇伝
ぶゆうでん [2] 【武勇伝】
(1)武勇に富んだ人の伝記。
(2)勇ましい手柄話。
武勲
ぶくん [0][1] 【武勲】
戦争でたてた手柄。武功。
⇔文勲
武勲
ぶくん【武勲】
distinguished military services.〜を立てる distinguish oneself in war.
武名
ぶめい [1] 【武名】
武人としての誉れ。武勇の名誉。
武后
ぶこう 【武后】
⇒則天武后(ソクテンブコウ)
武命
ぶめい [0][1] 【武命】
〔「ぶみょう」とも〕
(1)武家の命令。「王命といひ,―といひ,君に仕へ世に従ふ法のがれがたくして/平家 10」
(2)武人としての運命。武運。「村之助密通かくれなく,―の尽きと/浮世草子・武道伝来記 2」
武器
ぶき【武器】
arms;a weapon.→英和
〜をとる take up arms <against> .
武器
ぶき [1] 【武器】
(1)戦いに用いる道具。敵を倒したり身を守ったりするための兵器や武具。刀・鎧(ヨロイ)・兜(カブト)・銃などの類。「―をとる」
(2)何かを行うための有力な手段となるもの。「語学力を―に海外で活躍する」「涙は女の―」
武器よさらば
ぶきよさらば 【武器よさらば】
〔原題 A Farewell to Arms〕
ヘミングウェーの長編小説。1929年刊。第一次大戦を背景に,イタリア軍衛生隊のアメリカ人中尉とイギリス人看護婦の悲恋を乾いた筆致で描く。戦争文学の代表作の一つ。
武器庫
ぶきこ [2] 【武器庫】
武器を収納する倉庫。ぶきぐら。
武器等製造法
ぶきとうせいぞうほう 【武器等製造法】
公共の安全を確保するため,武器および猟銃等の製造・販売その他の取扱いを規制する法律。1953年(昭和28)制定。
武器輸出三原則
ぶきゆしゅつさんげんそく [8] 【武器輸出三原則】
1967年(昭和42)に佐藤内閣が示した日本の武器輸出に関する基本原則。共産諸国,国連決議により武器の輸出が禁止されている国,国際紛争当事国又はそのおそれのある国への武器輸出は認めないというもの。76年に三木内閣は,三原則対象地域以外への武器輸出も慎む,武器製造関連設備の輸出も武器に準ずるとの方針を加えた。
武士
ぶし【武士】
a samurai;a warrior.→英和
武士道 Bushido;chivalry.→英和
武士
もののふ [3] 【武士】
(1)武をもって主君に仕え,いくさに出て戦う人。武士。武人。「―の家に生まれる」
(2)上代,宮廷に仕えたさまざまの職分の人。文武百官。「―の男女の花にほひ見に/万葉 4317」
武士
ぶし [1] 【武士】
武芸を身に付け,軍事にたずさわった者。平安中期以降に擡頭(タイトウ)し,江戸時代は四民の最上の階級とされた。さむらい。もののふ。
武士の
もののふの 【武士の】 (枕詞)
(1)文武の官に属する氏(ウジ)の多いことから,「八十(ヤソ)」「宇治川」に,また数の多い意の「五十(イ)」に言いかけて「磐瀬(イワセ)」にかかる。「―八十宇治川の網代木に/万葉 264」「あをによし奈良山過ぎて―宇治川渡り/万葉 3237」「―磐瀬の社(モリ)のほととぎす/万葉 1470」
(2)後世,「もののふ」を武士の意と解して,武士の持つ「矢」と同音を含む「矢野」「矢田野」などにかかる。「―矢田野のすすき打ち靡き/続後撰(秋上)」
武士は食わねど高楊子
たかようじ【武士は食わねど高楊子】
The samurai glories in honorable poverty.
武士団
ぶしだん [2] 【武士団】
古代末期から中世にかけて,平氏・源氏を棟梁(トウリヨウ)と仰いだ武士の集団。初め惣領制的結合だったが,南北朝以降地縁的結合が強くなり,戦国大名の家臣団編成によって解体した。
武士気質
ぶしかたぎ [3] 【武士気質】
武士らしい気質。さむらいかたぎ。「職人ながら―/浄瑠璃・唐船噺」
武士詞
ぶしことば [3] 【武士詞】
武士階級を中心に用いられた語彙・語法・音韻など。「開く(退却する)」などの単語のほか,受身表現に使役の助動詞「す」「さす」を用いたり,音便の形を多く用いたりするの類。文献に多く現れるのは鎌倉時代以降のことである。武家詞。武者詞。
武士道
ぶしどう [2] 【武士道】
日本において武士の間に形成された道徳。鎌倉時代に始まり,江戸時代,儒教,特に朱子学に裏づけされつつ発展し,明治維新後国民道徳として強調された。主君に対する絶対的忠節を重視し,犠牲・礼儀・質素・倹約・尚武などが求められた。士道。
武太刀
ぶたち 【武太刀】
戦場で使う太刀。飾り太刀などに対していう。
武夫
ぶふ [1] 【武夫】
武人。武士。もののふ。
武威
ぶい [1] 【武威】
武力による威勢。「天下に―を示す」
武学
ぶがく [1] 【武学】
兵法の学問。兵学。
武学流
ぶがくりゅう 【武学流】
作庭の流派の一。津軽藩を中心に江戸末期に興る。開祖といわれる大石武学の名を用い現在まで伝わる。豪雪への対処の工夫がある。
武宗
ぶそう 【武宗】
(814-846) 中国,唐の第一五代皇帝(在位 840-846)。道教を信仰し,845年,廃仏を断行。
→三武一宗
武官
ぶかん [1] 【武官】
(1)軍事に携わる官吏。旧陸海軍では,下士官以上の軍人。
⇔文官
(2)律令制で,宮中の内外を守護し,武事に携わった官。衛府の官など。
武官
ぶかん【武官】
a military[naval (海軍)]officer;→英和
an officer;a military[naval]attaché (大使館付).
武家
ぶけ【武家】
a military[samurai]family;a samurai (人).
武家
ぶけ [1][0] 【武家】
(1)武士の家柄。武門。
(2)鎌倉時代以降,公家(クゲ)に対して幕府・将軍およびその配下の御家人などの称。
(3)将軍に仕える人。転じて,一般に武士。
武家事紀
ぶけじき 【武家事紀】
武士の教養書。五八巻。山鹿素行著。1673年成立。武家政治の沿革から礼儀・風俗など武家百般のことを記し,武家政治の正当性を説く。武事紀。
武家伝奏
ぶけてんそう [3] 【武家伝奏】
室町・江戸時代,朝廷に置かれ武家の奏上を朝廷に取り次ぐ公家(クゲ)の役職。江戸時代は二名が常置されたので,両伝奏ともいう。1867年に廃止。
武家名目抄
ぶけみょうもくしょう 【武家名目抄】
武家故実書。八巻三八一冊。塙保己一(ハナワホキノイチ)編。1821年保己一没後,中山信名があとを継ぎ,和学講談所により60年頃完成。鎌倉以降の武家に関する名称・品目を職名・衣服・刀剣などの一六部門に分け,典拠を示し説明を加えたもの。
武家奉公
ぶけぼうこう [3] 【武家奉公】
武士の家に奉公すること。
武家奉公構
ぶけぼうこうがまい 【武家奉公構】
江戸時代,不実な行為のあった武家奉公人に対して行われた措置。主家から放逐し他家への奉公をいっさい禁じるもの。
武家屋敷
ぶけやしき [3] 【武家屋敷】
城下町において,武士が居住した家屋敷。
武家役
ぶけやく [0] 【武家役】
鎌倉・室町時代,幕府が家人や諸国に課した役。
武家政治
ぶけせいじ [3] 【武家政治】
武家が政権の中心となった政治。鎌倉・室町から安土桃山時代を経て,江戸時代に至る約700年間に及ぶ政治をいう。
武家故実
ぶけこじつ [3] 【武家故実】
武家に関する故実。
⇔公家故実
武家方
ぶけがた [0] 【武家方】
(1)武家の人々。
(2)武家の側。特に,南北朝時代の足利方。
⇔宮(ミヤ)方
⇔公家(クゲ)方
⇔大内方
武家時代
ぶけじだい [3] 【武家時代】
日本において,武家が政治の実権を握っていた時代。鎌倉時代より江戸時代までをさす。
→王朝時代
武家法
ぶけほう [0] 【武家法】
武士の社会から生まれ,発展した法体系。公家法・本所法に対するもので,武士団の統制と全国支配の秩序維持を目的に作られた諸法の総称。御成敗式目・分国法・武家諸法度などに具体化される。
武家烏帽子
ぶけえぼし [3] 【武家烏帽子】
「侍(サムライ)烏帽子」に同じ。
武家窓
ぶけまど [0] 【武家窓】
太いたて格子の付いた窓。城や武家屋敷の長屋門などの壁に用いられたもの。武者窓。
武家窓[図]
武家義理物語
ぶけぎりものがたり 【武家義理物語】
浮世草子。六巻。井原西鶴作。1688年刊。自己を犠牲にしても義理を貫こうとする武士の姿を描いた二七章二六編を収める。
武家華族
ぶけかぞく [3] 【武家華族】
江戸時代の武家で,明治になって華族になったもの。
→大名華族
→公家華族
武家諸法度
ぶけしょはっと [4] 【武家諸法度】
江戸幕府が諸大名統制のために作った法令。大名の心得,城の修築の制限,婚姻・参勤交代の制度などにつき規定したもので,1615年徳川家康が示した一三か条が最初。35年,徳川家光の時改訂・増補され,一応の完成をみたが,以後も時勢に応じて部分改訂が行われた。
武将
ぶしょう【武将】
a general.→英和
武将
ぶしょう [0] 【武将】
(1)武士の大将。「敵の―を捕らえる」
(2)武道にすぐれた将軍。「―の誉れが高い」
武島
たけしま 【武島】
姓氏の一。
武島羽衣
たけしまはごろも 【武島羽衣】
(1872-1967) 歌人・国文学者。東京生まれ。本名,又次郎。東大卒。古典的な美文をもって知られ,滝廉太郎作曲「花」の詩は有名。著「霓裳(ゲイシヨウ)微吟」「国歌評釈」など。
武州
ぶしゅう 【武州】
武蔵(ムサシ)国の別名。
武州一揆
ぶしゅういっき 【武州一揆】
1866年武蔵国一五郡を中心に起こった百姓一揆。横浜開港後の物価騰貴や負担増に苦しむ窮民を中心とし,施金・施米や質物・質地の無償返還などを要求して蜂起。約一週間後に鎮圧された。
武左
ぶざ 【武左】
〔「武左衛門」の略〕
江戸の遊里で,田舎侍や無骨な武士をあざけっていう語。「―が悪洒落新五左がさへぬ演説(セリフ)の色事には茶屋の女も持てあます/洒落本・中洲雀」
武左衛門一揆
ぶざえもんいっき ブザヱモン― 【武左衛門一揆】
1793年伊予国吉田藩で藩の紙専売制に反対して起きた大規模な百姓一揆。百姓武左衛門を指導者として一揆は全藩領に広がり,農民側の勝利に終わったが,武左衛門は処刑された。
武市
たけち 【武市】
姓氏の一。
武市瑞山
たけちずいざん 【武市瑞山】
(1829-1865) 幕末の志士。土佐藩郷士。名は小楯。通称,半平太。1861年土佐勤王党を組織,吉田東洋を斃して,藩論を尊攘に転換。文久三年8月18日の政変後,藩論は公武合体に傾き,切腹を命じられた。
武帝
ぶてい 【武帝】
(1)(前156-前87) 中国,前漢の第七代皇帝(在位 (前141-前87))。劉徹。中央集権的な郡県制を強化,儒教を公認した。匈奴(キヨウド)を外モンゴルに追って西域にシルクロードを開き,安南・朝鮮を征服,漢帝国の専制政治を確立した。
(2)(464-549) 中国,南朝の梁の初代皇帝(在位 502-549)。蕭衍(シヨウエン)。南斉に代わり自立。学芸を奨励して貴族文化が興隆。仏教を信奉して財政を乱し,侯景の乱中に没した。
武府
ぶふ 【武府】
〔武蔵国の国府の意〕
江戸の異名。
武庫
ぶこ [1] 【武庫】
武器を納める倉。兵庫。
武庫川
むこがわ 【武庫川】
兵庫県東部を流れる川。丹波高地を水源とし,南流して大阪湾に注ぐ。長さ約66キロメートル。流路に沿い武庫峡・宝塚温泉などがある。
武庫川女子大学
むこがわじょしだいがく 【武庫川女子大学】
私立大学の一。1939年(昭和14)創立の武庫川高等女学校を源に,49年武庫川学院女子大学として設立。58年現名に改称。本部は西宮市。
武庫泊
むこのとまり 【武庫泊】
兵庫県武庫川河口付近にあった古代の海港。「見渡せば―ゆ出づる舟人/万葉 283」
武弁
ぶべん [0] 【武弁】
〔武官のかぶる冠の意から〕
武士。軍人。「予,素,一介の―/肉弾(忠温)」
武張る
ぶば・る [2] 【武張る】 (動ラ五[四])
武士・武人のように振る舞う。勇ましい,また,堅苦しいところがある。「助太郎は―・つた男で,髪を糸鬢に結ひ/渋江抽斎(鴎外)」
武役
ぶやく 【武役】
(1)武士としての役目。「肝心の―を欠く事横道(オウドウ)なり/浮世草子・新可笑記 4」
(2)室町時代,地頭・家人(ケニン)の所領に,高に応じて毎年課した税。[俚言集覧]
武徳
ぶとく [1] 【武徳】
(1)武人として守るべき徳。
(2)武事の威力。武士階級の権力。「今は天下ただ―に帰して/太平記 21」
武徳会
ぶとくかい [3] 【武徳会】
⇒大日本武徳会(ダイニホンブトクカイ)
武徳殿
ぶとくでん 【武徳殿】
(1)平安京大内裏の殿舎の名。宜秋門の西,右兵衛府の東にあって騎射・競べ馬などを天皇が御覧になる。弓場殿(ユバドノ)。
→大内裏
(2)1895年(明治28)平安神宮内に設けられた大日本武徳会の大演武場。現在は廃止。
武徳門
ぶとくもん 【武徳門】
平安京内裏内郭十二門の一。西面し,陰明門の南にある。
→内裏
武悪
ぶあく 【武悪】
(1)狂言の一。主人に朋輩の武悪を討てと命ぜられた太郎冠者は討つに忍びずひそかにこれを逃がす。ところが,道で武悪は主人の目にとまってしまい,太郎冠者は武悪を幽霊に仕立てて切り抜けようとするが,幽霊に化けた武悪は図に乗って主人をさんざんに愚弄する。
(2) [1]
狂言面の一。鬼の面だが滑稽味のある相貌の面。「節分」の鬼や「八尾」「朝比奈」の閻魔などに使用。
武悪(2)[図]
武技
ぶぎ [1] 【武技】
武道の技。武術。武芸。
武文蟹
たけぶんがに [3] 【武文蟹】
平家蟹の異名。
〔元弘の変に兵庫湊で戦死した秦武文(ハタノタケブン)の生まれ変わりという〕
武断
ぶだん [0] 【武断】 (名)スル
(1)武力を背景にして事を処理したり,政治を行なったりすること。
⇔文治
(2)威力によって勝手な振る舞いをすること。「梟雄の徒富豪の族郷曲に―し/新聞雑誌 40」
武断政治
ぶだんせいじ [4] 【武断政治】
(1)武力の行使または威嚇によって行われる専制的な政治。
(2)江戸幕府,初代家康から三代家光までの政治のありかた。
武昌
ぶしょう ブシヤウ 【武昌】
武漢市の一地区。長江南岸に位置し,もと独立の都市。三国時代からの要衝地。ウーチャン。
→武漢
武昌蜂起
ぶしょうほうき ブシヤウ― 【武昌蜂起】
1911年10月10日,中国湖北省武昌で起きた兵士たちの清朝打倒の反乱。辛亥革命の発端となった。
武松
ぶしょう 【武松】
「水滸伝」に登場する英雄の一人。虎をなぐり殺して名を広める。のち,兄を毒殺した兄嫁で淫婦の潘金蓮(ハンキンレン)と姦夫西門慶を殺して梁山泊に入り,最後は出家する。「金瓶梅」の副主人公としても登場。
武江
ぶこう 【武江】
武蔵国江戸(エド)の意。
武漢
ぶかん 【武漢】
中国,湖北省の省都。漢水と長江との合流点にあり,水陸交通の要衝。武昌・漢口・漢陽が合併して成立。大鉄鋼コンビナートがある。ウーハン。
武漢三鎮
ぶかんさんちん 【武漢三鎮】
〔「鎮」は都市の意〕
湖北省にある武昌・漢口・漢陽の総称。現在の武漢市に当たる。
武漢国民政府
ぶかんこくみんせいふ 【武漢国民政府】
1927年2月,汪兆銘らの中国国民党左派と共産党が武漢に建てた政権。蒋介石の国民革命軍の北伐途上に成立。のち共産党が弾圧され,国共分裂して同年9月南京国民政府に合併された。武漢政府。
武火
ぶか [1] 【武火】
激しく燃える火。
⇔文火
武烈
ぶれつ [1] 【武烈】
軍事上の功績。武勲。武功。
武烈天皇
ぶれつてんのう 【武烈天皇】
記紀で第二五代天皇,小泊瀬稚鷦鷯尊(オハツセワカサザキノミコト)の漢風諡号(シゴウ)。仁賢天皇第一皇子。都は大和泊瀬列城(ハツセナミキ)宮。
武玉川
むたまがわ ムタマガハ 【武玉川】
雑俳撰集。一八編。一五編まで慶紀逸(ケイキイツ)編,一六編以下は二世紀逸編。一一編以下「燕都枝折(エドシオリ)」と改題。1750〜76年刊。前句付を普及させ,「柳多留」以下の類書に影響を与えた。
武王
ぶおう 【武王】
(1)中国,周王朝の始祖。前一一世紀の人。姓は姫(キ),名は発。父の文王を継ぎ,殷(イン)の紂王(チユウオウ)を滅ぼして天下を統一。鎬京(コウケイ)に都をおき,一族・功臣を各地に封じた。生没年未詳。
(2)中国,春秋時代の楚(ソ)の一七代の王(在位 (前740-前690))。名は熊通(ユウトウ)。周に王位を求めて許されず,自ら王を称した。生没年未詳。
(3)中国,戦国時代の秦の二七代の王(在位 (前311-前307))。名は蕩(トウ)。近隣諸国を征し,また,丞相の制度を創設した。生没年未詳。
武甕槌神
たけみかづちのかみ 【武甕槌神・建御雷神】
記紀・祝詞(ノリト)などに見える神。天照大神(アマテラスオオミカミ)の命により出雲国に降り,大国主神に国譲りをさせた神。神武東征の協力神でもある。雷神・剣神・武神の神格をもつ。鹿島の神。
武生
たけふ 【武生】
福井県中部の市。古く越前国府の所在地。刃物・和紙などの伝統産業があり,電機・繊維工業も立地。
武田
たけだ 【武田】
姓氏の一。清和流甲斐源氏。新羅(シンラ)三郎義光の子義清を祖とし,甲斐国武田村に拠る。
武田久吉
たけだひさよし 【武田久吉】
(1883-1972) 植物学者・登山家。アーネスト=サトーの子。東京生まれ。日本自然保護協会・日本山岳会・日本山岳協会などの会長を歴任。尾瀬を愛し,その保護につとめた。著「尾瀬と鬼怒沼」「尾瀬」「民俗と植物」など。
武田五一
たけだごいち 【武田五一】
(1872-1936) 建築家。広島県生まれ。京都帝大教授。欧州留学の経験を生かした評論と古建築の保存研究などを行なった。代表作に東方文化学院京都研究所など。
武田信玄
たけだしんげん 【武田信玄】
(1521-1573) 戦国時代の武将。名は晴信。信玄は法号。父,信虎を追放して家督を継ぎ,信濃に進出。越後の上杉謙信と川中島で激戦を展開した。1572年,西上の途次,三方ヶ原(ミカタガハラ)で徳川家康を破ったが,翌年三河の陣中で病没。軍略家としてすぐれ,「信玄家法」を制定,鉱山開発・治水にも業績をあげた。
武田勝頼
たけだかつより 【武田勝頼】
(1546-1582) 安土桃山時代の武将。信玄の子。信玄没後家督を継ぎ,美濃・遠江・三河に進出したが,長篠の戦いに大敗。以後衰運をたどり,織田・徳川軍に追い詰められ,天目山麓で自刃,武田氏は滅亡した。
武田泰淳
たけだたいじゅん 【武田泰淳】
(1912-1976) 小説家。東京生まれ。東大中退。戦前の転向体験や中国での戦争体験から思索を深め,極限的状況下での人間性の問題を追求した。評伝「司馬遷」,小説「風媒花」「ひかりごけ」「富士」など。
武田流
たけだりゅう 【武田流】
⇒甲州流(コウシユウリユウ)
武田耕雲斎
たけだこううんさい 【武田耕雲斎】
(1803-1865) 幕末の勤皇家。水戸藩士。名は正生。水戸藩改革派の中心人物として家老職につく。1864年筑波山に挙兵した天狗党を率いて上洛の途中,金沢藩に降伏,翌年藤田小四郎らとともに斬られた。
→天狗党
武田菱
たけだびし [3] 【武田菱】
紋所の名。菱形四個を菱形に組み合わせたもの。武田氏の紋。四割菱。割菱。
→菱
武田麟太郎
たけだりんたろう 【武田麟太郎】
(1904-1946) 小説家。大阪生まれ。新感覚派的な短編風俗小説から出発,のち市井の庶民の生活感情をとらえた「日本三文オペラ」「銀座八丁」などを書いた。日本浪漫派に対抗,散文精神を主張して「人民文庫」を主宰した。
武甲
ぶこう 【武甲】
武蔵(ムサシ)国と甲斐(カイ)国。
武甲山
ぶこうざん 【武甲山】
埼玉県秩父市南部にある山。古来,信仰登山が盛んであったが,石灰岩採掘による破壊が進む。海抜1259メートル。
武略
ぶりゃく [1][0] 【武略】
戦術。戦略。駆け引き。「―にすぐれた将軍」
武略状
ぶりゃくじょう [0] 【武略状】
戦国時代,決起の主旨を記して,同志を集める檄文(ゲキブン)。
武礼冠
ぶらいかん [2] 【武礼冠】
〔「むらいかん」とも〕
即位・朝賀などの儀式に,近衛の大・中・少将など上級の武官が用いた冠。
武礼冠[図]
武神
ぶしん [0][1] 【武神】
戦争や武道をつかさどる神。武士の守護神。いくさがみ。軍神。
武篇
ぶへん [1] 【武辺・武篇】
(1)武道・武術に関する事柄。武事。「父は―にも賢こく/初恋(お室)」
(2)戦場で勇敢に戦うこと。また,その人。「命をなげうち―をかせぐも/甲陽軍鑑(品一二)」
武者
むさ 【武者】
「むしゃ(武者)」に同じ。「―の世/愚管 4」
武者
むしゃ [1] 【武者】
(1)武芸をもって主人に仕え,戦いに従事する人。武士。つわもの。もののふ。むさ。
(2)「武者所」の略。
武者人形
むしゃにんぎょう【武者人形】
a doll warrior.
武者人形
むしゃにんぎょう [3] 【武者人形】
端午の節句に飾る武者姿の人形。兜(カブト)人形。五月人形。[季]夏。
武者修行
むしゃしゅぎょう [3] 【武者修行】 (名)スル
戦国末期から江戸時代にかけて,武士が武術修行のために諸国を旅してまわったこと。現代では,他の土地や外国へ行って技芸を磨くことにもいう。「―して腕を磨く」
武者修行
むしゃしゅぎょう【武者修行】
knight-er-rantry.武者修業者 a knighterrant.
武者大将
むしゃだいしょう [3] 【武者大将】
戦国時代,軍中での武者を指揮する職名。
武者奉行
むしゃぶぎょう [3] 【武者奉行】
戦国時代,大名の下にあって,平時は人事を扱い,戦時は戦いの指揮を行なった役職。
武者小路
むしゃのこうじ ムシヤノコウヂ 【武者小路】
姓氏の一。
武者小路千家
むしゃのこうじせんけ ムシヤノコウヂ― 【武者小路千家】
茶道の流派の一。表千家・裏千家とともに三千家の一。千利休の孫宗旦の次男宗守が京都武者小路に官休庵を建てたことに始まる。代々宗守を名乗る。
武者小路実篤
むしゃのこうじさねあつ ムシヤノコウヂ― 【武者小路実篤】
(1885-1976) 小説家。東京生まれ。東大中退。1910年(明治43)「白樺」を創刊し,大胆な個人主義を主張。のち調和的社会の実現を目指して「新しき村」を興す。独特な口語文体で,個人や人間生命を賛美した。小説「お目出たき人」「真理先生」「友情」など。
武者所
むしゃどころ [3] 【武者所】
(1)「院の武者所」の略。
(2)建武政権の一機関。新田一族によって統轄され,京都の警固にあたった。
武者振り
むしゃぶり [0] 【武者振り】
武士が鎧(ヨロイ)・兜(カブト)をつけた姿や様子。また,武士らしい勇ましい振る舞い。
武者振り付く
むしゃぶりつく【武者振り付く】
spring <at> .→英和
武者振り付く
むしゃぶりつ・く [5] 【武者振り付く】 (動カ五[四])
〔「むさぶりつく」の転。「武者振り付く」は当て字〕
激しい勢いでだきつく。「子供が母親に―・く」「(女房ガ)―・くのを振り放す/雁(鴎外)」
武者振るい
むしゃぶるい [3] 【武者震い・武者振るい】 (名)スル
戦いや重大事に臨んだときなどに,心が奮い立ち,からだが小刻みにふるえること。「―して勇み立つ」
武者揃え
むしゃぞろえ [3] 【武者揃え】 (名)スル
武者をそろえること。軍勢を整えること。
武者溜まり
むしゃだまり [3] 【武者溜まり】
城門内の外郭沿いの広い場所。武者の集合・勢ぞろいに使った。
武者窓
むしゃまど [3][0] 【武者窓】
⇒武家窓(ブケマド)
武者組
むしゃくみ [0] 【武者組】
昔の軍隊の編制法。謙信流では騎馬武者五騎を小組とし,五小組を一組と称する。
武者絵
むしゃえ [2][0] 【武者絵】
武者の甲冑(カツチユウ)姿や,合戦のありさまを描いた絵。
武者草履
むしゃぞうり [3] 【武者草履】
⇒ごんず草鞋(ワラジ)
武者詞
むしゃことば [3] 【武者詞】
戦国時代における武家社会特有の言語。特に,戦場において武士の用いた特殊な用語をいう。
武者走り
むしゃばしり [3] 【武者走り】
(1)城の土居の塀の内側の部分。
(2)昔の軍船で,船側に沿う通路。
(3)芝居小屋の橋懸かり。
武者返し
むしゃがえし [3] 【武者返し】
武家屋敷で,表長屋の小溝のふちに一歩おきに立てた石。
武者隠し
むしゃがくし [3] 【武者隠し】
〔「むしゃかくし」とも〕
書院造りの帳台構え,またはその背後の部屋。武者を控えさせて警固させたといわれる。
→帳台構え
武者震い
むしゃぶるい [3] 【武者震い・武者振るい】 (名)スル
戦いや重大事に臨んだときなどに,心が奮い立ち,からだが小刻みにふるえること。「―して勇み立つ」
武者震いをする
むしゃぶるい【武者震いをする】
show fight;tremble with excitement.
武臣
ぶしん [1][0] 【武臣】
武事で仕える家臣。武人の臣下。
⇔文臣
武芸
ぶげい【武芸】
⇒武術.
武芸
ぶげい [1] 【武芸】
武術についての技芸。剣術・柔術・弓術などの類。「―を磨く」「―百般」
武芸十八般
ぶげいじゅうはっぱん [1][3] 【武芸十八般】
一八種類の武芸。古くから伝わる代表的武芸の総称で時代により異同があるが,普通,弓術・馬術・槍術・剣術・水泳術・抜刀術・短刀術・十手術・銑鋧(シユリケン)術・含針術・薙刀(ナギナタ)術・砲術・捕手(トツテ)術・柔術・棒術・鎖鎌(クサリガマ)術・錑(モジリ)術・忍(シノビ)術をいう。
→十八般
武芸者
ぶげいしゃ [2] 【武芸者】
武芸に携わる人。また,武芸に長じた人。
武英殿
ぶえいでん 【武英殿】
中国,清の北京宮中の殿閣の名。乾隆年間(1736-1795)にここで「十三経」「二十二史」などが校刻され,木活字印刷の叢書が刊行された。
武蔵
むさし 【武蔵】
(1)〔古くは「むざし」〕
旧国名の一。東京都・埼玉県の大部分と神奈川県北東部に相当。武州(ブシユウ)。
(2)旧日本海軍の戦艦。大和の同型艦で戦艦としては世界最大。1942年(昭和17)竣工。基準排水量64000トン。主砲四六センチ砲九門を搭載。44年10月,フィリピンのシブヤン海で米艦載機の攻撃を受け沈没。
武蔵七党
むさししちとう 【武蔵七党】
平安末期から室町初期にかけて,武蔵国を本拠として活躍した同族的武士団。横山・猪俣・村山・私市(キサイ)・丹・西・児玉などの諸党が挙げられるが,七党の数え方は一定していない。国司の後裔(コウエイ)や国衙(コクガ)の有力者が小領主化し,地域ごとの領主連合に発展したもの。
武蔵丘陵森林公園
むさしきゅうりょうしんりんこうえん 【武蔵丘陵森林公園】
埼玉県比企郡と熊谷市にまたがる国営公園。明治百年記念事業の一環として設置された。サイクリング-ロード,都市緑化植物園などがある。正称,国営武蔵丘陵森林公園。
→国営公園
武蔵坊弁慶
むさしぼうべんけい ムサシバウ― 【武蔵坊弁慶】
⇒弁慶(ベンケイ)(1)
武蔵墨書小判
むさしすみがきこばん [8] 【武蔵墨書小判】
1595年,徳川家康によって鋳造された一両小判。表面右側に「武蔵」の墨書がある。
武蔵大学
むさしだいがく 【武蔵大学】
私立大学の一。1921年(大正10)設立の武蔵高等学校を母体として,49年(昭和24)現名の新制大学として設立。本部は東京都練馬区。
武蔵富魚
むさしとみよ [5] 【武蔵富魚】
トゲウオ目トゲウオ科の淡水魚。全長約6センチメートル。体色は緑色を帯びた灰褐色で,暗色の斑紋が散在する。北緯三五度付近に点在するトゲウオ類の南限の一つである埼玉県と東京都に分布していたが,現在は埼玉県に一か所残存するのみ。
武蔵工業大学
むさしこうぎょうだいがく 【武蔵工業大学】
私立大学の一。1929年(昭和4)創立の武蔵高等工科学校を前身とし,49年現名の新制大学として設立。本部は東京都世田谷区。
武蔵平
むさしひら [3] 【武蔵平】
東京都八王子市から産出した絹の袴地(ハカマジ)。八王子平。
武蔵村山
むさしむらやま 【武蔵村山】
東京都北部,狭山丘陵南麓の市。村山大島や狭山茶を産出。近年,住宅地化が進む。
武蔵絣
むさしがすり [4] 【武蔵絣】
⇒村山絣(ムラヤマガスリ)
武蔵野
むさしの 【武蔵野】
(1)小説。国木田独歩作。1898年(明治31)「国民之友」に発表。ツルゲーネフやワーズワースの影響のもとに,都会から離れ武蔵野に座した作者の,自然の美しさと人間愛に思いをめぐらせた浪漫的作品。
(2)小説。山田美妙作。1887年(明治20)発表。武蔵野の秋を背景に,室町初期の武士の抗争に材を取った悲劇。地の文に言文一致体を用い,大きな反響を呼んだ。
武蔵野
むさしの 【武蔵野】
(1)関東平野南西部を占める洪積台地。東京都中西部から埼玉県南部にわたる。かつては雑木林の茂る原野。武蔵野台地。((歌枕))「紫のひともとゆゑに―の草はみながらあはれとぞみる/古今(雑上)」
(2)東京都中部の市。中央線が東西に貫く。吉祥寺を中心に,商業・住宅地として発展。
武蔵野女子大学
むさしのじょしだいがく 【武蔵野女子大学】
私立大学の一。1924年(大正13)創立の武蔵野女子学院を源とし,65年(昭和40)設立。本部は東京都保谷市。
武蔵野線
むさしのせん 【武蔵野線】
JR 東日本の鉄道線。横浜市鶴見と東京都府中本町・西国分寺,埼玉県南浦和,千葉県新松戸・西船橋間,100.6キロメートル。東京外環状鉄道をなす。鶴見と府中本町間は貨物営業のみ。
武蔵野美術大学
むさしのびじゅつだいがく 【武蔵野美術大学】
私立大学の一。1929年(昭和4)創立の帝国美術学校を源とし,武蔵野美術学校を経て,62年設立。本部は東京都小平市。
武蔵野音楽大学
むさしのおんがくだいがく 【武蔵野音楽大学】
私立大学の一。1929年(昭和4)創立の武蔵野音楽学校を母体に,49年現名の新制大学として設立。本部は東京都練馬区。
武蔵鐙
むさしあぶみ [4] 【武蔵鐙】
(1)昔,武蔵国で作られた鐙。鐙に鉄板が連なり,その先に刺鉄(サスガ)を付けたもの。和歌では,「さすが」に,また鐙は踏むところから「ふみ」にかけて用いる。「―さすがにかけて頼むには/伊勢 13」
(2)サトイモ科の多年草。関東以西の林内に生える。根葉は二個つき,三出複葉。五月,花茎を立てて棍棒状の肉穂花序をつける。花序は黒の縦縞(タテジマ)がある鐙状の仏炎苞(ブツエンホウ)に包まれる。
武蔵陵墓地
むさしりょうぼち 【武蔵陵墓地】
東京都八王子市にある皇室の墓地。大正天皇の多摩陵,貞明皇后の多摩東陵,昭和天皇の武蔵野陵がある。
武藤
むとう 【武藤】
姓氏の一。
武藤山治
むとうさんじ 【武藤山治】
(1867-1934) 実業家・政治家。愛知県生まれ。慶大卒。鐘ヶ淵紡績会社社長。1923年(大正12)実業同志会を組織し政界に進出。衆議院議員。のち「時事新報」を経営。暗殺された。
武藤清
むとうきよし 【武藤清】
(1903-1989) 建築構造学者。茨城県生まれ。東大教授。耐震設計の実用化に貢献し,日本における超高層ビルの建設を可能にした。霞が関ビルディング・東京都新庁舎などの構造設計を担当。
武藤章
むとうあきら 【武藤章】
(1892-1948) 陸軍軍人。中将。熊本県生まれ。二・二六事件後の広田内閣組閣に干渉,盧溝橋事件では参謀本部作戦課長として強硬論を唱える。1939年(昭和14)軍務局長となり東条の腹心として活動。戦後 A 級戦犯として死刑。
武術
ぶじゅつ [1] 【武術】
武士が戦いのために身につける技術。剣術・弓術・柔術・馬術など。
武術
ぶじゅつ【武術】
a martial art.
武衛
ぶえい [0] 【武衛】
兵衛府(ヒヨウエフ)の唐名。
武装
ぶそう【武装】
armaments;equipments (装備).〜する arm <oneself with> ;→英和
equip <an army with> .→英和
〜した armed.→英和
〜している be armed[equipped] <with> .‖武装解除 disarmament.
武装
ぶそう [0] 【武装】 (名)スル
武器や防具を身につけること。戦闘の準備をすること。また,その装備。「小銃で―する」「―を解く」
武装中立
ぶそうちゅうりつ [4] 【武装中立】
(1)軍備を背景として,国際関係において中立を保つこと。
(2)戦時,中立国が,自国の海上通商の権利を武装によって守ること。
武装平和
ぶそうへいわ [4] 【武装平和】
各国間の軍事力の均衡によって平和が保たれている状態。
武装蜂起
ぶそうほうき [4] 【武装蜂起】 (名)スル
支配者に対して,民衆が一斉に武装して立ち上がること。
武装解除
ぶそうかいじょ [4] 【武装解除】 (名)スル
(1)捕虜や投降者などから強制的に武器を取り上げること。
(2)戦闘態勢にある軍備を一時解除すること。
武豊
たけとよ 【武豊】
愛知県南西部,知多郡の町。知多半島中部東岸に位置し,衣浦(キヌウラ)港を中心に臨海工業地域を形成する。
武豊線
たけとよせん 【武豊線】
JR 東海の鉄道線。愛知県大府・半田・武豊間,19.3キロメートル。名古屋の近郊通勤線。
武辺
ぶへん [1] 【武辺・武篇】
(1)武道・武術に関する事柄。武事。「父は―にも賢こく/初恋(お室)」
(2)戦場で勇敢に戦うこと。また,その人。「命をなげうち―をかせぐも/甲陽軍鑑(品一二)」
武辺者
ぶへんしゃ 【武辺者】
(1)勇敢な武士。武事にすぐれた人。「―ヲキツイトユウテイヤガリ/天草本伊曾保」
(2)一郡一城を領する侍大将。「一郡一城斗の侍大将をば―と申/甲陽軍鑑(品四〇)」
武辺者
ぶへんもの 【武辺者】
「ぶへんしゃ」に同じ。「世にかくれなき―/浮世草子・武家義理物語 2」
武運
ぶうん [1] 【武運】
戦いにおける勝敗の運。また,武人・軍人としての運命。「―つたなく敗れる」「―長久を祈る」
武運を祈る
ぶうん【武運を祈る】
wish <a person> good luck in war.
武道
ぶどう [1] 【武道】
(1)武芸に関する道。剣術・馬術など。
⇔文道
「―を修練する」
(2)武士の守るべき道。武士道。
(3)「武道方(ブドウガタ)」に同じ。
武道
ぶどう【武道】
⇒武術.
武道伝来記
ぶどうでんらいき ブダウデンライキ 【武道伝来記】
浮世草子。八巻。井原西鶴作。1687年刊。敵討ちをテーマとして武士の悲劇を描いた三二の短編を集める。
武道方
ぶどうがた [0] 【武道方】
歌舞伎の役柄の一。武術にすぐれた忠義な武士の役。
武野
たけの 【武野】
姓氏の一。
武野紹鴎
たけのじょうおう 【武野紹鴎】
(1502-1555) 室町末期の茶匠・富商。堺の人。村田珠光系の茶道を学び,侘(ワ)びの境地を茶道の理想として小座敷の数寄屋を考案,千利休らに深い影響を与えた。
武鑑
ぶかん [0][1] 【武鑑】
江戸時代,大名や旗本の姓名・出自・紋所・職務・石高・家臣の氏名などをまとめた名鑑。「大名武士鑑」「本朝武鑑」「太平武鑑」などの類。江戸前期より幕末まで民間書肆(シヨシ)により逐次改訂・出版された。
武門
ぶもん [1] 【武門】
武家の系統。武士の家筋。「―の出」
武門
ぶもん【武門】
⇒武家.
武闘
ぶとう [0] 【武闘】
武力で相手と争い戦うこと。「―派」
武陵桃源
ぶりょうとうげん 【武陵桃源】
〔陶潜の「桃花源記」の,湖南武陵の桃林の奥に戦乱を避けた人々が平和に暮らす仙境があったという話から〕
俗世間からかけ離れた別天地。桃源郷。
武隈の松
たけくまのまつ 【武隈の松】
宮城県岩沼市の竹駒寺付近にあった松。((歌枕))「―はこのたび跡もなし千歳をへてや我はきつらむ/後拾遺(雑四)」
武雄
たけお タケヲ 【武雄】
佐賀県西部の市。蓬莱(ホウライ)山麓の武雄温泉は,古くから知られる。
武韋の禍
ぶいのか ブヰ―クワ 【武韋の禍】
中国,唐の高宗の皇后武氏(則天武后)と中宗の皇后韋氏が,政権を奪って唐の政治を混乱させた事件。唐の女禍。
武骨
ぶこつ [0] 【武骨・無骨】 (名・形動)[文]ナリ
〔「こちなし」の漢字表記「無骨」を音読みした語〕
(1)ごつごつと骨張っている・こと(さま)。「枝の―なるに似ず,…さまざまの色に透(ス)きつ幽(カス)める其葉の間々(アヒアヒ)に/不如帰(蘆花)」
(2)礼儀作法をわきまえていないこと。洗練されていないこと。また,そのさま。「―者(モノ)」「我輩のやうな―な田舎漢(イナカモノ)が/社会百面相(魯庵)」
(3)具合が悪い・こと(さま)。「競が宿所は大将の向ひなれば,つげてはなかなか―なり/盛衰記 14」
(4)役に立たない・こと(さま)。「我―なりといへども,呉王をあざむきて君王の死をすくひ/曾我 5」
[派生] ――さ(名)
武骨な
ぶこつ【武骨な】
unrefined;uncouth;→英和
rustic.→英和
武鯛
ぶだい [0] 【武鯛・不鯛】
(1)スズキ目ブダイ科の海魚の総称。ベラと近縁で,体色・斑紋が雌雄や成長段階で異なり派手なものが多い。歯は癒合して,くちばし状をなす。ブダイ・アオブダイなど日本近海に約三五種がいる。
(2){(1)}の一種。全長約50センチメートル。体は楕円形で側扁する。鱗(ウロコ)が大きく,背は青みがかった褐色,腹面は淡緑色。雄は青みが強く,雌は赤みが強い。食用。本州中部以南の岩礁域に分布。イガミ。モハミ。アカエラブチャー。
歩
ほ 【歩】
■一■ [1] (名)
歩くこと。あゆみ。「―を運ぶ」
■二■ (接尾)
〔上に来る語によっては「ぽ」となる〕
助数詞。歩く時の足を運ぶ回数を数えるのに用いる。「一―退く」
歩
ふ【歩(をつく)】
(advance) a pawn (チェスの).→英和
歩
ふ [0] 【歩】
〔「歩兵(フヒヨウ)」の略。雑兵の意〕
将棋の駒の一。前に一つずつしか進めない。成ったものを「と金」という。
歩
ほ【歩】
a step.→英和
〜を進める step forward.
歩
ぶ [0] 【歩】
(1)単位の名。
(ア)中世まで用いられた距離の単位。一歩は六尺(1.75〜1.80メートル)。
(イ)「坪(ツボ){(2)}」に同じ。
(ウ)土地の広さを表す「町」「段」「畝(セ)」の下に付けて,端数のないことを表す。「一町二段―」
(2)〔「ぶ(分)」からの転〕
(ア)元金に対する利息の割合。歩合。「―のいい貯金」
(イ)金利。利回り。
(3)「ぶ(分){(1)
(ウ)}」に同じ。
(4)「ぶ(夫){(2)}」に同じ。
歩かせる
あるかせる【歩かせる】
《野》walk <a batter> .→英和
歩き
あるき [3] 【歩き】
(1)歩くこと。徒歩。
(2)江戸時代,村・町で書状の伝達,触れ歩きなどをつとめた者。小使。定使(ジヨウヅカイ)。「村中をかけ廻る―が/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」
歩き回る
あるきまわ・る [0][5] 【歩き回る】 (動ラ五[四])
あたりをあちこち歩く。
[可能] あるきまわれる
歩き回る
あるきまわる【歩き回る】
walk[ramble]about.
歩き神
あるきがみ 【歩き神】
人をそぞろ歩きや旅にさそう神。「指の先なるてづつ神,足の裏なる―/梁塵秘抄」
歩き詰め
あるきづめ [0] 【歩き詰め】
休まずにずっと歩くこと。歩きどおし。「朝から―に歩く」
歩く
あるく【歩く】
walk;→英和
go on foot;stroll (ぶらぶらと);→英和
trudge (とぼとぼと).→英和
歩く
あり・く 【歩く】 (動カ四)
(1)あちらこちらと移動する。「ただ空しき風にまかせて―・く/竹取」
(2)あるく。徒歩で行く。「石階おりのぼりなどすれば,―・く人こうじて/蜻蛉(中)」
(3)訪ねる。出かける。「よろこびに―・きなどすれば,いとあはれにうれしき心ちす/蜻蛉(中)」
(4)(多く動詞の連用形の下に付けて)月日を送る。動作を継続する。「限なくかなしとのみおもひ―・くほどに/大和 13」
歩く
ある・く [2] 【歩く】 (動カ五[四])
(1)人や動物が普通の足どりで,体を前方に移動させる。歩行する。あゆむ。「駅まで―・く」
(2)徒歩や乗り物で行く。「世界の各地を―・く」
(3)経過する。進む。生きる。「まじめに人生を―・く」
(4)野球で,打者が四死球などで一塁に行く。
(5)(多く,他の動詞の下に付けて)…してまわる。「製品を売り―・く」「孫の自慢をして―・く」
〔上代,歩行の意味では「あゆむ」が使われ,「あるく」は主に移動する意に用いられた〕
[可能] あるける
歩す
ほ・す [1] 【歩す】 (動サ変)
(1)歩く。あゆむ。「刃(ヤイバ)の上を―・するものの如し/文明論之概略(諭吉)」
(2)漢詩作法で,他人の詩の韻字を用いて作詩する。次韻する。和韻する。
歩ぶ
あよ・ぶ 【歩ぶ】 (動バ四)
(1)あるく。あゆむ。「鬼は―・び帰りぬ/宇治拾遺 9」
(2)「あゆぶ{(2)}」に同じ。「是からどうぞ遊びにつれて―・びなせえ/滑稽本・膝栗毛 8」
歩ぶ
あい・ぶ 【歩ぶ】 (動バ四)
〔「あゆぶ(歩)」の転〕
歩く。出かける。また,同道する。「おぶうもだくもいらねえ,―・びねえ/洒落本・呼子鳥」
歩ぶ
あゆ・ぶ 【歩ぶ】 (動バ四)
(1)歩く。あゆむ。「後向きて―・び給ふが/今昔 28」
(2)行く。出かける。「まあまあ奥へ―・ばつし/滑稽本・八笑人」
歩まひ
あゆまい アユマヒ 【歩まひ】
歩きかた。「面持ち,―など大臣といはむに,たらひ給へり/源氏(行幸)」
歩み
あゆみ【歩み】
walking;→英和
a step;→英和
<snail's> pace (速さ).→英和
〜が速い(遅い) be quick (slow) of foot.
歩み
あゆみ [3] 【歩み】
(1)歩くこと。歩行。「―を止める」
(2)あしなみ。歩調。「―をそろえる」
(3)物事の進みかた。移り変わり。「月日の―」「戦後の日本社会の―」
(4)「歩み板{(3)}」の略。仮花道を「東のあゆみ」,仮花道と本花道をつなぐ方を「中のあゆみ」といった。
(5)大型和船の船体上回りの構造部材の一。船体中央部の筒(ツツ)の両側から船尾へ通す二本の並列した長い材で,帆柱を起倒する際の足場となり,矢倉の棟をも兼ねる。あゆび。あよび。
(6)建築で,等間隔に並んだ木材の,中心線から中心線までの距離。
(7)ねじの山と山,または谷と谷との間の距離。ピッチ。「ねじの―」
(8)取引で,相場の歩調。株価の推移。
歩み合い
あゆみあい [0] 【歩み合い】
「歩(アユ)み寄(ヨ)り」に同じ。
歩み寄り
あゆみより【歩み寄り】
mutual concessions;rapprochement.→英和
歩み寄り
あゆみより [0] 【歩み寄り】
互いに譲り合って,双方の主張や条件を一致する方向に近づけること。あゆみあい。「両者の―を待つ」
歩み寄る
あゆみよる【歩み寄る】
(1) step up <to> .
(2)[譲歩](make a ) compromise <with a person> ;→英和
meet <a person> half way.
歩み寄る
あゆみよ・る [0][4] 【歩み寄る】 (動ラ五[四])
(1)歩いて近づく。「一,二歩―・る」
(2)互いに譲り合って,双方の主張や条件を一致する方向に近づける。「労使が―・る」
[可能] あゆみよれる
歩み板
あゆみいた [4] 【歩み板】
(1)人が渡るために物の上にかけ渡した板。
(2)船から陸に,あるいは船から船に渡るときに,間にかけ渡す板。
(3)歌舞伎の劇場で,仮花道,または本花道と仮花道の二つの花道をつないで観客席の土間を仕切った板の通路。観客の通行用でもあり,花道として演技にも利用された。枡形(マスガタ)座席の廃止とともに姿を消した。あゆみ。
歩み足
あゆみあし [3] 【歩み足】
柔道で相手と組んで移動する際,両足をふつうの歩き方と同じように交互に出す,すり足でのすすみ方。
歩む
あゆ・む [2] 【歩む】 (動マ五[四])
(1)あるく。「本道を―・む」
(2)経て来る。経験する。過ごす。「父の―・んだ人生」
[可能] あゆめる
歩一歩
ほいっぽ [1][1] 【歩一歩】 (副)
少しずつ進むさま。一歩一歩。「―(と)目標に向かって進む」
歩三兵
ふさんびょう [2] 【歩三兵】
上手な人が初心者に将棋を教えるとき,王将一枚だけを盤上に置き,歩三枚を持駒として指すこと。
歩兵
ふひょう [0] 【歩兵】
(1)ほへい。
(2)将棋の歩(フ)。
歩兵
ほへい【歩兵】
an infantryman;→英和
the infantry (総称).→英和
歩兵
ほへい [0] 【歩兵】
(1)徒歩で戦う兵士。徒歩(カチ)の雑兵(ゾウヒヨウ)。
(2)旧陸軍の兵種の一。小銃・機関銃・擲弾筒(テキダントウ)・歩兵砲などの火器を装備し,近接戦闘を行う。
歩兵
かちいくさ 【徒歩軍・歩兵】
(1)徒歩で戦う兵士。「―・騎(ムマイクサ)夾み攻めて/日本書紀(雄略訓)」
(2)徒歩の兵士の戦い。
歩具足
かちぐそく [3] 【歩具足】
徒侍(カチザムライ)などが着る粗末な具足。
歩刈
ぶがり [0] 【歩刈(り)】
「坪刈(ツボガ)り」に同じ。
歩刈り
ぶがり [0] 【歩刈(り)】
「坪刈(ツボガ)り」に同じ。
歩卒
ほそつ [0] 【歩卒】
徒歩の兵隊。歩兵。あしがる。
歩卒衆
ほそつしゅう [3] 【歩卒衆】
「走衆(ハシリシユウ){(2)}」に同じ。
歩合
ぶあい [0] 【歩合】
(1)ある量に対する他の量の比の値を小数で表したもの。一〇分の一を基本の単位として,これを割と呼び,その一〇分の一,一〇〇分の一…をそれぞれ分・厘…と呼ぶ。また,百分率で表し何パーセントと呼ぶ場合も歩合ということがある。
(2)仕事量や取引高に応じた報酬または手数料。
歩合
ぶあい【歩合】
[比率]rate;→英和
percentage;→英和
a commission (手数料).→英和
歩合制度
ぶあいせいど [4] 【歩合制度】
労働者の生産高・売上高などの成績に応じて賃金を支給する制度。
歩合算
ぶあいざん [2][3] 【歩合算】
元金と歩合と期間との間に成立する関係を用いて,歩合高・合計高・残高などを算出する計算。百分算。
歩合給
ぶあいきゅう [0] 【歩合給】
出来高や成績に応じて支払われる給料。
→固定給
→能率給
歩合高
ぶあいだか [2][3][4] 【歩合高】
歩合に対し,元になる量である元高に歩合を掛けたもの。
歩哨
ほしょう【歩哨】
a sentinel;→英和
a sentry.→英和
〜に立つ be on sentry.
歩哨
ほしょう [0] 【歩哨】
軍隊で,警戒・監視などの任務につく兵士。哨兵。
歩射
ぶしゃ [1] 【歩射】 (名)スル
(1)徒歩で弓を射ること。かちゆみ。
⇔騎射
「内裏に諸衛の―已上,東宮帯刀等を召し,諸の射事有り/日本紀略」
(2)「奉射(ブシヤ)」に同じ。
歩射
かちゆみ 【徒弓・歩射】
徒歩で弓を射ること。歩射(ブシヤ)。「―のすぐれたる上手ども/源氏(若菜下)」
→馬弓(ウマユミ)
歩幅
ほはば [0] 【歩幅】
歩くときに一歩で進む距離。
歩度
ほど [1] 【歩度】
歩く速さや歩幅の程度。「―を緩める」
歩廊
ほろう [0] 【歩廊】
(1)社寺・宮殿建築などで,床を三和土(タタキ)・石・瓦などで仕上げた廊下。回廊。
(2)プラットホーム。「直子は―へ仰向けに倒れ,…前の方の客車でそれを見てゐた末松が直ぐ飛び下りた/暗夜行路(直哉)」
歩引
ぶびき [0] 【分引(き)・歩引(き)】 (名)スル
割引をすること。「―ヲスル/ヘボン」
歩引き
ぶびき [0] 【分引(き)・歩引(き)】 (名)スル
割引をすること。「―ヲスル/ヘボン」
歩戻し
ぶもどし [2] 【歩戻し】
「リベート{(1)}」に同じ。
歩揺
ほよう [0] 【歩揺】
〔歩くたびに揺れるところから〕
古代中国で,女性の髪飾り・かんざしの類。
歩数
ほすう [2] 【歩数】
歩いて何歩あるかという数。
歩数計
ほすうけい [0] 【歩数計】
⇒ペドメーター
歩武
ほぶ [1] 【歩武】
〔「歩」は六尺または六尺四寸,「武」は歩の半分〕
(1)わずかな距離。咫尺(シセキ)。
(2)あしどり。あゆみ。「―堂々」「教会の運動は―を確かにし,漸を以てすべし/欺かざるの記(独歩)」
歩歩
ほほ [1] 【歩歩】
一足一足。一歩一歩。一歩ごとに。「此世は進歩改良の活劇場にして,―際限なし/福翁百話(諭吉)」
歩測
ほそく [0] 【歩測】 (名)スル
一定の歩幅で歩いて,その歩数によって距離を測ること。また,そのような測り方。
歩留まり
ぶどまり [2] 【歩留(ま)り】
(1)加工に際し,使用原料に対する製品の出来高の割合。「―をよくして,単価をさげる」
(2)魚類・野菜類・穀類・家畜などで,食用にできる部分の全体に対する割合。
歩留り
ぶどまり【歩留り】
yield.→英和
歩留り
ぶどまり [2] 【歩留(ま)り】
(1)加工に際し,使用原料に対する製品の出来高の割合。「―をよくして,単価をさげる」
(2)魚類・野菜類・穀類・家畜などで,食用にできる部分の全体に対する割合。
歩程
ほてい [0] 【歩程】
旅行やハイキングのコースを歩く距離。
歩積み預金
ぶづみよきん [4] 【歩積み預金】
銀行などが手形割引などで資金を貸し出す際に,貸出金の一部を強制的に預け入れさせ,預金させたもの。
→両建て預金
歩管系
ほかんけい ホクワン― [0] 【歩管系】
⇒水管系(スイカンケイ)
歩脚
ほきゃく [0] 【歩脚】
節足動物の胸部の肢のうち,歩行に用いられるもの。
歩苔虫
あゆみこけむし [5] 【歩苔虫】
触手動物門苔虫綱に属する淡水産の動物。長さ約1.5ミリメートルで,群体は長さ30センチメートルに達する蠕虫状。ゆっくり移動する。北海道と本州に生息するが,数は少なく絶滅が危惧される。
歩荷
ぼっか [1] 【歩荷】
重い荷物を背負って山へあげること。また,それを職業とする人。
歩行
ほこう【歩行】
walk(ing).→英和
⇒歩く.‖(赤ん坊用)歩行器 a (baby) walker.歩行者 a walker;a pedestrian.歩行者天国 a pedestrian precinct.
歩行
ほこう [0] 【歩行】 (名)スル
あるいてゆくこと。「右側を―する」
歩行器
ほこうき [2] 【歩行器】
病人・身体障害者・幼児の歩行を助ける用具。
歩行者
ほこうしゃ [2] 【歩行者】
あるいている人。「―優先」
歩行者天国
ほこうしゃてんごく [5] 【歩行者天国】
日曜日などに,繁華街の道路の車の通行を禁じ,車道も自由に歩けるようにした場所。
歩行虫
おさむし ヲサ― [2] 【歩行虫・筬虫】
(1)オサムシ科の甲虫の総称。夜行性で,ミミズなど小動物を捕食。後ろばねが退化して飛べない。金属性の色彩の美麗なものが多い。アオオサムシ・クロナガオサムシ・マイマイカブリなど。
(2)ヤスデの古名。[和漢三才図会]
歩行虫
ごみむし [2] 【塵芥虫・歩行虫】
(1)ゴミムシ科の甲虫の総称。体は長楕円形で,概して黒っぽい。全世界に約二万種が知られる。
(2){(1)}の一種。体長12ミリメートル内外。黒色で頭部に一対の赤色斑がある。上ばねには明瞭な縦条がある。主に夜間に活動し,小昆虫などを捕食する。日本全土とユーラシア大陸北部に分布。
歩調
ほちょう【歩調】
a pace;→英和
a step.→英和
〜をそろえる keep pace <with> .〜を取る keep step.
歩調
ほちょう [0] 【歩調】
(1)歩く時の調子。特に,大勢で一緒に歩く時の,足の動かし方。あしなみ。「―を合わせる」「―をとる」「―が早い」
(2)大勢で一緒に行動する時の,方針。あしなみ。「党内の―がそろわない」
歩趨
ほすう [0] 【歩趨】
歩くことと小走りに走ること。また,物事の進みゆく足どり。「全世界の真を極むるの―/真善美日本人(雪嶺)」
歩速
ほそく [0] 【歩速】
歩く速さ。
歩道
ほどう [0] 【歩道】
人の歩く道。人が歩くために車道と仕切って設けられた道。人道。
⇔車道
「横断―」
歩道
ほどう【歩道】
<米> a sidewalk;→英和
<英> a pavement;→英和
a footpath (田舎の);→英和
a crossing (横断の).→英和
‖歩道橋 a pedestrian bridge;a footbridge.
歩道橋
ほどうきょう [0] 【歩道橋】
歩行者が道路を横断するためにかけた橋。横断歩道橋。渡道橋。
歩障
ほしょう [0] 【歩障】
(1)木や竹などを立てて,幕を張った囲い。「人も見えぬ方なれど,―ひかせ給へり/宇津保(楼上・下)」
(2)婦人が外出の際に,顔をおおいかくすためにかぶったもの。檜(ヒノキ)のわくに布地をたらし,手で捧げて歩いた。[和名抄]
(3)葬列で,棺をおおい囲うもの。
歪
いびつ [0] 【歪・飯櫃】
〔「いひびつ(飯櫃)」の転〕
■一■ (名・形動)[文]ナリ
〔飯櫃が長円形なことから。「歪」と書く〕
形がゆがんで正常でない・こと(さま)。「殴られて顔が―になった」「―な性格」「―に坐つていたのはお政で/浮雲(四迷)」
[派生] ――さ(名)
■二■ (名)
(1)「いいびつ(飯櫃)」に同じ。
(2)〔(1)の形から〕
(ア)長円形。小判形。
(イ)小判形の金貨・銀貨。
歪
いがみ 【歪】
心が曲がっていること。また,その者。悪漢。「―の物とる大盗人/浄瑠璃・新版歌祭文」
歪
ひずみ【歪】
distortion;a strain;→英和
<economic> imbalance.→英和
歪の
いびつ【歪の(になる)】
(become) distorted.→英和
歪み
ひずみ ヒヅミ [0] 【歪み】
(1)物体に外力を加えたときに生じる,のび・ちぢみ・ねじれなどの変化の割合。ゆがみ。
(2)ある事の結果としてあらわれた悪い影響。弊害。しわよせ。「高度成長政策の―を是正する」
歪み
ゆがみ【歪み】
(a) distortion;a bend;→英和
a strain.→英和
歪み
ゆがみ [0][3] 【歪み】
(1)ゆがんでいること。曲がっていること。ひずみ。「柱に―ができる」「列の―」
(2)よこしまなこと。不正。「心の―を正す」
歪み形
ゆがみなり [0] 【歪み形】
(1)ゆがんだ形。「腰つき―に/浮世草子・椀久二世(上)」
(2)まがりなり。「連れ添ふ男さへ堪忍せば,―に,やれさて浮世と思へども/浮世草子・一代女 3」
歪み文字
ゆがみもじ [4] 【歪み文字】
平仮名の「く」の字。「ふたつ文字牛の角文字直ぐな文字―とぞ君は覚ゆる/徒然 62」
歪み柱
ゆがみばしら [4] 【歪み柱】
〔歪みのある柱を用いることが多いところから〕
中柱(ナカバシラ)の別名。
歪み率
ひずみりつ ヒヅミ― [3] 【歪み率】
ある波形が正弦波と比べ,どの程度ひずんでいるかを示す量。含まれる全高調波の実効値を基本波の実効値で割った値をいう。
歪み計
ひずみけい ヒヅミ― [0] 【歪み計】
歪みの度合を測る装置。機械式のものや歪みによる電気抵抗の変化を利用したものなどがある。ストレーン-ゲージ。
歪む
ひず・む ヒヅム [0][2] 【歪む】
■一■ (動マ五[四])
(力が加わったために)形がゆがむ。いびつになる。「ボリュームを上げると高音が―・む」「障子ガ―・ンデタテマセン/ヘボン(三版)」
■二■ (動マ下二)
(1)曲げる。「弓の反つたを押し当てて,ためつ―・めつする木あり/玉塵抄」
(2)小さくかがめる。「もし細道辻小路なれば身を―・めて/浮世草子・男色十寸鏡」
(3)責める。さいなむ。苦しめる。「常々に身を―・め,始末してあいつに遣るは淵へ捨つるも同然/浄瑠璃・油地獄(下)」
歪む
ゆが・む [0][2] 【歪む】
■一■ (動マ五[四])
(1)曲がったりねじれたりして物の形が正しくなくなる。「窓枠が―・む」「ネクタイが―・んでいる」「物が―・んで見える」「寝腫(ハ)れて,ようせずは頬―・みもしぬべし/枕草子 109」
(2)考え方や行動が正常でなくなる。また,よこしまである。「性根(シヨウネ)の―・んだ男」
(3)言葉や発音がなまる。「声うち―・みたるもの/源氏(宿木)」
■二■ (動マ下二)
⇒ゆがめる
歪む
ひずむ【歪む】
be distorted[strained].
歪む
ゆがむ【歪む】
be crooked[distorted];→英和
bend;→英和
warp.→英和
歪んだ bent;→英和
distorted;→英和
crooked.歪んだ根性の of a crooked mind.
歪む
いが・む [0] 【歪む】
■一■ (動マ五[四])
〔「ゆがむ」の転〕
(1)「ゆがむ」に同じ。「―・んだ箱」「―・んだおれが直(スグ)な子を持たは,何の因果ぢやと/浄瑠璃・千本桜」
(2)盗む。「是まで人の物を―・み候へば/浄瑠璃・生写朝顔話」
■二■ (動マ下二)
⇒いがめる
歪める
ゆが・める [0][3] 【歪める】 (動マ下一)[文]マ下二 ゆが・む
(1)物の本来の形を,曲げたりひねったりして変形させる。ゆがませる。「苦痛に顔を―・める」「皮肉っぽく口を―・めて話す」
(2)ある事柄を,わざと現実と違うように表現する。「事実を―・めて報道する」
(3)(人の考え方や性格を)正常の状態でなくする。ひねくれさせる。「家庭環境が彼の性格を―・めてしまった」
歪める
いが・める [3] 【歪める】 (動マ下一)[文]マ下二 いが・む
〔「ゆがめる」の転〕
(1)ゆがめる。曲げる。「事を―・めて言う」
(2)手ひどくこらしめる。やっつける。「此の婆が―・めてやる/浄瑠璃・聖徳太子」
(3)くすねる。「胴乱をちよびと―・めてこました/歌舞伎・韓人漢文」
(4)女を自分のものにする。「きやつを―・めずにはおくまい/浮世草子・新色五巻書」
歪める
ゆがめる【歪める】
distort;→英和
bend;→英和
curve.→英和
顔を〜 make a face <at> .→英和
歪力
わいりょく [1] 【歪力】
⇒応力(オウリヨク)
歪曲
わいきょく [0] 【歪曲】 (名)スル
故意にゆがめること。ことさら事実をいつわって伝えること。多くは悪く変えることにいう。「―して報道する」
歪曲する
わいきょく【歪曲する】
distort.→英和
歯
し [1] 【歯】
(1)は。
(2)年齢。よわい。
歯
は [1] 【歯】
(1)鳥類を除く脊椎動物の口の中に上下二列に並んで生えている,骨のように堅く,白い突起物。食物をかみつぶしたり,敵を攻撃したりするのに用いる。人間では発音に重要な役割を果たす。歯茎を境に歯冠と歯根に分かれ,その構成主体である象牙質を歯冠部ではエナメル質が,歯根部ではセメント質がおおっている。象牙質に囲まれた内部の空洞は歯髄が満たし,いわゆる歯の神経といわれる。人間の場合,初め上下各一〇本の乳歯が生え,のち永久歯に変わる。永久歯は普通,上下各一六本。「―が生えかわる」「―をみがく」
(2)物の縁などに,{(1)}のようについているきざみ。「櫛(クシ)の―」「―車」
(3)下駄(ゲタ)の裏に付いている板。「下駄の―」
(4)鋸(ノコギリ)の,工作物を切る部分。
(5)歯車の,かみ合うぎざぎざの部分。
(6)写真植字で,文字や行の送りの単位。一歯は一級と等しく,0.25ミリメートル。歯数。
→級
歯(1)[図]
歯
は【歯】
(1)[動物・くしなどの]a tooth.→英和
(2)[歯車の]a cog.→英和
〜が生える[人が主語]cut one's teeth.〜が痛む have a toothache.→英和
〜が立たない be too hard[much]for a person;→英和
be beyond a person's power.〜が抜ける lose a tooth.〜に衣(きぬ)着せずに言う do not mince matters[one's words].〜を食いしばる clench one's teeth.〜をみがく clean one's teeth.〜を抜く have a tooth pulled out (抜いてもらう).
歯す
し・す 【歯す】 (動サ変)
⇒しする(歯)
歯する
し・する [2] 【歯する】 (動サ変)[文]サ変 し・す
仲間に加わる。同列に並ぶ。よわいする。「共に―・すべき徒(ヤカラ)にあらず/慨世士伝(逍遥)」
歯する
よわい・する ヨハヒ― [2] 【歯する】 (動サ変)[文]サ変 よはひ・す
〔「歯(シ)する」の訓読み〕
仲間に加わる。同じ程度にならぶ。「あえて―・せず」「家中一同は彼等を…卑怯者として共に―・せぬであらう/阿部一族(鴎外)」
歯っ欠け
はっかけ [4][0] 【歯っ欠け】
〔「はかけ」の転〕
歯が欠けて,無いこと。また,その人。
歯ブラシ
はブラシ【歯ブラシ】
a toothbrush.→英和
歯ブラシ
はブラシ [2] 【歯―】
歯を磨くのに用いる小形のブラシ。
歯並
はなみ [0] 【歯並(み)】
歯の並び具合。はならび。
歯並び
はならび [2] 【歯並び】
歯の並び具合。歯列。「―が悪い」
歯並びが良い
はならび【歯並びが良い(悪い)】
have a regular (an irregular) set of teeth.
歯並み
はなみ [0] 【歯並(み)】
歯の並び具合。はならび。
歯代
はだい [0] 【歯代】
〔「歯」は車輪のふちの意〕
車代。人力車などの借り賃。「―の安さ顕はれて/別れ霜(一葉)」
歯偏
はへん [0] 【歯偏】
漢字の偏の一。「齢」「齟」などの「歯(齒)」の部分。
歯元
はもと [0] 【歯元】
(1)歯の根もと。
(2)歯車の歯のピッチ円より内側の部分。
歯入れ
はいれ [3] 【歯入れ】
下駄の歯を入れかえること。
歯冠
しかん [0] 【歯冠】
歯の歯肉より露出している部分。エナメル質でおおわれている。
歯切り
はぎり [3] 【歯切り】 (名)スル
〔「はきり」とも〕
(1)「歯切り盤」の略。
(2)歯ぎしり。歯がみ。「そんな事は三年前よりよく覚えし物をと―をしてこらへける/浮世草子・一代女 1」
歯切り盤
はぎりばん [0] 【歯切(り)盤】
歯車の歯を切る工作機械。ホブ盤・フェロース盤などがある。
歯切れ
はぎれ [0][3] 【歯切れ】
(1)歯で物をかみ切るときの感じ。「このたくあんは―がよい」
(2)物の言い方が明瞭であること。「―の悪い返事」
歯切れのよい
はぎれ【歯切れのよい】
crisp (食物が);→英和
brisk (きびきびした);→英和
clear (ことばが).→英和
歯切盤
はぎりばん [0] 【歯切(り)盤】
歯車の歯を切る工作機械。ホブ盤・フェロース盤などがある。
歯列
しれつ [0][1] 【歯列】
歯並び。歯なみ。「―を矯正する」
歯列矯正
しれつきょうせい【歯列矯正】
orthodontics;→英和
orthodontia.→英和
〜器 braces.
歯医者
はいしゃ [1] 【歯医者】
歯の病気を治療する医者。また,その医院。
→歯科医師
歯医者
はいしゃ【歯医者】
a dentist.→英和
歯博
しはく [0] 【歯博】
「歯学博士」の略。
歯向かう
はむか・う [3] 【歯向かう・刃向かう】 (動ワ五[ハ四])
〔刃物を持ったり,歯をむき出したりして,向かってゆく意から〕
強いもの,力のあるものに反抗して向かってゆく。逆らう。てむかう。「権力に―・う」
[可能] はむかえる
歯向く
はむ・く 【歯向く・刃向く】 (動カ四)
はむかう。敵対する。「―・いたる兵は四方へばつとぞ逃げにける/謡曲・景清」
歯周炎
ししゅうえん シシウ― [2] 【歯周炎】
歯肉・歯根膜・セメント質・歯槽骨から成る歯周組織に起きる炎症。
歯唇音
ししんおん [2] 【歯唇音】
⇒唇歯音(シンシオン)
歯噛み
はがみ [0][3] 【歯噛み】 (名)スル
歯を食いしばること。また,歯ぎしり。切歯。「―して悔しがる」
歯固め
はがため [2] 【歯固め】
〔「歯」は齢(ヨワイ)の意〕
(1)昔,長寿を願って,正月三が日に餅鏡(モチイカガミ)・大根・瓜・押し鮎・猪肉などを食べた行事。[季]新年。《―やいで海のもの山のもの/正岡子規》
(2)まだ歯の生えない乳児にしゃぶらせて,歯茎を固める玩具。おしゃぶり。
歯型
はがた [0] 【歯形・歯型】
(1)歯でかんだあと。「かまれたところに―がつく」
(2)歯の型。歯の並び方をうつしとったもの。《歯型》「―をとる」
歯垢
しこう【歯垢】
dental plaque.
歯垢
しこう [0] 【歯垢】
歯の表面に付着する柔らかい堆積物。食べ物の残りかすを栄養とする微生物とその代謝産物から成り,長期間たつと歯石となる。はくそ。
歯大
しだい [0] 【歯大】
「歯科大学」の略。
歯屎
はくそ [1] 【歯屎】
歯垢(シコウ)。
歯序
しじょ [1] 【歯序】
年齢に基づいた順序。としの順。
歯式
ししき [0] 【歯式】
動物の歯の種類と数とを表す式。上下顎の片側の門歯・犬歯・前臼歯・後臼歯の数を左から右へ分数式で示す。哺乳類では分類の重要な基準になる。
歯当たり
はあたり [2] 【歯当(た)り】
食物を歯でかんだときの感じ。
歯当り
はあたり [2] 【歯当(た)り】
食物を歯でかんだときの感じ。
歯形
はがた [0] 【歯形・歯型】
(1)歯でかんだあと。「かまれたところに―がつく」
(2)歯の型。歯の並び方をうつしとったもの。《歯型》「―をとる」
歯徳
しとく [0] 【歯徳】
〔「歯」は年齢の意〕
年齢と徳行。また,徳を備えた長上の人。「―兼ね備わる」
歯応え
はごたえ [2] 【歯応え】
(1)物をかんだ時に歯に感ずる抵抗感。「こりこりとした―」「―のない食べ物」
(2)(働きかけに対する)手ごたえ。反応。「―のある相手」
歯応えがある
はごたえ【歯応えがある】
be tough[hard].〜がない be too soft.
歯抜け
はぬけ [3] 【歯抜け・歯脱け】
歯が抜けていること。また,その人。
歯振
あさり [0] 【歯振】
鋸(ノコギリ)の身と切り口との摩擦抵抗を減らすため,鋸の歯を交互に左右に振り分けること。目振り。振歯(フリバ)。「―出し」
歯朶
しだ [1] 【羊歯・歯朶】
(1)シダ植物の一綱。シダ植物の大半を占める。植物体の形は種々であるが,葉は大きく,縁または裏に胞子嚢(ノウ)をつける。ヘゴ・ウラジロ・ワラビ・シノブ・サンショウモなど世界に約九千種。花も種子もなく増殖するため,ヨーロッパでは古くから魔法の草とされ,常緑で茂ることから繁栄と長寿を願う正月の飾り物に使われる。大葉類。羊歯類。[季]新年。
→羊歯植物
(2)ウラジロの別名。
(3)家紋の一。{(2)}を図案化したもの。穂長(ホナガ)。
歯朶革
しだがわ [0] 【歯朶革】
染め革の一種。藍地にシダの葉の形を白く染め抜いたなめし革。品革(シナガワ)。
歯朶飾り
しだかざり [3] 【歯朶飾り】
新年にウラジロを注連縄(シメナワ)に挟んだりして飾ること。また,その飾り。
歯根
しこん【歯根】
the root of a tooth.→英和
歯根
しこん [0] 【歯根】
歯ぐきの中に埋まり,歯槽(シソウ)に納まっている歯の部分。セメント質でおおわれ,形は円錐形。
歯槽
しそう [0] 【歯槽】
歯根を入れている上下の顎骨(ガツコツ)の穴。
歯槽
しそう【歯槽】
《解》an alveolus.→英和
〜の alveolar.→英和
‖歯槽膿漏(のうろう)《医》pyorrhea.
歯槽膿漏
しそうのうろう [4] 【歯槽膿漏】
炎症などによって歯の周囲の組織が破壊され,歯茎から膿や血が出たり,歯がぐらついたりする疾患の総称。口臭や歯の脱落を伴い,咀嚼(ソシヤク)機能が著しく低下する。
歯槽膿瘍
しそうのうよう [4] 【歯槽膿瘍】
歯肉内に膿汁による腫瘤を生ずること。虫歯による歯髄炎のほか,抜歯後の細菌感染などが原因。
歯欠け
はかけ [0][3] 【歯欠け】
歯が欠けたり抜けたりしていること。また,その人。はっかけ。
歯止め
はどめ【歯止め】
a drag (車輪の).→英和
⇒ブレーキ.
歯止め
はどめ [0][3] 【歯止め】 (名)スル
(1)車や歯車が回転しないようにすること。また,そのもの。車輪につけたり,車輪と車輪接地面の間に噛(カ)ませる。
(2)事態の進展・進行をとめる手段や方法。「物価の上昇に―をかける」
歯止め効果
はどめこうか [4] 【歯止め効果】
景気後退時にも,消費者には歯止めがかかって過去の最高所得時の消費水準をなかなか切り下げられないこと。景気を下支えする役割を果たす。ラチェット効果。
歯滓
はかす [2][1] 【歯滓】
歯にたまったかす。はくそ。
歯牙
しが [1] 【歯牙】
(1)歯と牙(キバ)。歯。
(2)ことば。口の端(ハ)。
歯牙にもかけない
しが【歯牙にもかけない】
take no notice <of> ;make light <of> .
歯痒い
はがゆ・い [3] 【歯痒い】 (形)[文]ク はがゆ・し
思いどおりにならずじれったい。もどかしい。「彼の仕事ぶりはまったく―・い」「この程度のことであきらめるとは―・い奴だ」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
歯痒い
はがい・い [3] 【歯痒い】 (形)
「はがゆい」の転。「―・くて見ていられない」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])
歯痒い
はがゆい【歯痒い】
feel impatient <at> (歯痒く思う);[相手(の動作)が主語]be irritating.
歯痛
しつう【歯痛】
<have> a toothache.→英和
歯痛
しつう [0] 【歯痛】
歯の痛み。はいた。
歯痛
はいた [0] 【歯痛】
歯が痛むこと。歯のいたみ。しつう。
歯石
しせき【歯石】
《歯》tartar.→英和
歯石
しせき [0] 【歯石】
歯の表面に沈着した歯垢(シコウ)が石灰化したもの。歯周や歯肉の炎症の原因となる。
→歯垢
歯磨
はみがき【歯磨】
tooth powder;toothpaste.→英和
歯磨き
はみがき [2] 【歯磨き】
(1)歯を磨いてきれいにすること。
(2)歯を磨くときに使う粉状やペースト状のもの。リン酸カルシウム・炭酸カルシウムを主成分に,香料などを添加して作る。
歯科
しか [1][2] 【歯科】
歯の治療や矯正などを行う医学の一分科。「―医師」
歯科
しか【歯科】
dental surgery;dentistry.→英和
‖歯科医 a dentist.歯科医院 a dentist's office.歯科大学 a dental college[university].
歯科医
しかい シクワ― [2] 【歯科医】
歯科医師のこと。
歯科医師
しかいし シクワ― [3] 【歯科医師】
歯科医師法に基づき,歯の病気の予防・治療をする者。歯科医。歯医者。
歯科技工士
しかぎこうし シクワ― [4] 【歯科技工士】
歯科技工士法に基づき,義歯・歯冠・充填(ジユウテン)物などを作製・加工して歯科医師を補助する者。
歯科衛生士
しかえいせいし シクワヱイセイシ [5] 【歯科衛生士】
歯科衛生士法に基づき,歯科疾患の予防・衛生指導などを行なって歯科医師を補助する者。
歯竿
はざお [0] 【歯竿】
⇒ラック(rack)(2)
歯節
はぶし 【歯節】
歯ぐき。また,歯。「―にまかせて噛(カジ)りをるじや/歌舞伎・お染久松色読販」
歯肉
しにく [0] 【歯肉】
歯根の周囲の口腔粘膜。歯茎(ハグキ)。歯齦(シギン)。
歯肉
はにく [1] 【歯肉】
歯の根もとの肉。はぐき。
歯肉
はじし 【歯肉・齗・齦】
歯ぐき。[和名抄]
歯肉炎
しにくえん [3] 【歯肉炎】
歯肉の炎症。歯肉が赤く腫れ出血しやすくなる。歯齦(シギン)炎。
歯脱け
はぬけ [3] 【歯抜け・歯脱け】
歯が抜けていること。また,その人。
歯腔
しこう [0] 【歯腔】
⇒歯髄腔(シズイコウ)
歯舌
しぜつ [0] 【歯舌】
斧足(オノアシ)類を除く軟体動物の口腔内にあるやすり状の舌。食物をかきとる働きをする。舌紐(ゼツチユウ)。
歯舞諸島
はぼまいしょとう ハボマヒシヨタウ 【歯舞諸島】
北海道の東,根室半島納沙布(ノサツプ)岬から色丹(シコタン)島にかけての海域に連なる諸島。付近はコンブなどの好漁場。第二次大戦後はソ連(のちロシア連邦)の占領下にある。
歯茎
はぐき [1] 【歯茎】
(1)歯の根をおおっている歯肉や上皮。歯齦(シギン)。しけい。
(2)歯。「四十の―は冬の雪/梁塵秘抄」
歯茎
はぐき【歯茎】
gums.
歯茎音
はぐきおん [3] 【歯茎音】
〔alveolar〕
上の前歯の歯茎と舌尖または舌端との間で調音される音。[t] [s] [n] の類。
歯茎音
しけいおん [2] 【歯茎音】
⇒はぐきおん(歯茎音)
歯触り
はざわり [2] 【歯触り】
歯でかんだときの感触。
歯質
ししつ [0] 【歯質】
⇒象牙質(ゾウゲシツ)
歯車
はぐるま [2] 【歯車】
(1)円筒体・円錐台などの周囲に歯を設けたもの。歯をかみ合わせて確実な動力の伝達ができる。平歯車・斜歯(ハスバ)歯車・螺子(ネジ)歯車・傘歯車などがある。
(2)(比喩的に)全体を構成している一つ一つの要素。「会社機構の中の一つの―にすぎない」
歯車(1)=1[図]
歯車(1)=2[図]
歯車(1)=3[図]
歯車(1)=4[図]
歯車(1)=5[図]
歯車
はぐるま【歯車】
a cogwheel;→英和
a gear (wheel);→英和
a cog <in the machine> (組織の).→英和
歯車
はぐるま 【歯車】
小説。芥川竜之介作。1927年(昭和2)「文芸春秋」に発表。半透明の歯車を幻視する主人公の,狂気が死に至る孤独な心象を描く。
歯車減速装置
はぐるまげんそくそうち [9] 【歯車減速装置】
歯車を用いて,回転数を落とす装置。小歯車を原動機に,大歯車を駆動軸に設けて行う。
歯軋み
はぎしみ [2] 【歯軋み】 (名)スル
歯ぎしりすること。
歯軋り
はぎしり [2] 【歯軋り】 (名)スル
(1)睡眠中などに歯をすり合わせて音をたてること。歯がみ。
(2)怒ったり,悔しがったりして,奥歯を強くかみしめたり,すり合わせたりすること。歯がみ。切歯(セツシ)。「―して残念がる」
歯軋りする
はぎしり【歯軋りする】
grind one's teeth.
歯輪
しりん [0] 【歯輪】
歯車(ハグルマ)。
歯釜
はがま 【羽釜・歯釜】
かまどにかけるのに適するように,胴の周りにつばをつけた,炊飯用の釜。
歯間音
しかんおん [2] 【歯間音】
〔interdental〕
舌尖(ゼツセン)が上下門歯の間に軽く触れるような形で狭(セバ)めを形成してつくられる言語音。
歯音
しおん [1][0] 【歯音】
(1)上の前歯と舌先の接触または接近によって発音される子音。[t][d][n][θ][ð][s][z]など。前歯(マエバ)音。
(2)中国古代の音韻学で,子音を五種に分類したものの一。上の前歯と舌で調音される音。「心」「邪」「審」「禅」などの子音をさす。
歯音
しおん【歯音】
《音声》a dental (sound).→英和
歯骨
しこつ [0] 【歯骨】
脊椎動物の下顎(カガク)の歯を支える骨。哺乳類では強大となって下顎骨とよばれる。
歯髄
しずい【歯髄】
《歯》the dental pulp.
歯髄
しずい [1] 【歯髄】
歯髄腔を満たす,血管・神経に富んだ結合組織。象牙(ゾウゲ)質の栄養をつかさどる。
歯髄炎
しずいえん [2] 【歯髄炎】
歯髄に起こる炎症。疼痛(トウツウ)を伴う。多くは虫歯の細菌感染が原因。
歯髄腔
しずいこう [2][0] 【歯髄腔】
歯の中心部にある象牙質内の腔所。内部を歯髄が満たす。歯腔。
歯鯨
はくじら [2] 【歯鯨】
鯨目歯クジラ亜目に属する哺乳類の総称。歯があり,鯨ひげがないクジラまたはイルカ。マッコウクジラ・イッカク・マイルカなど約九〇種。
歯鰹
はがつお [2] 【歯鰹】
スズキ目の海魚。全長約70センチメートル。体形はカツオに似るが側扁する。背面に藍青色の六〜七本の縦走帯があり,腹面は銀白色。食用。本州中部以南の暖海沿岸に分布。キツネガツオ。
歯黒
はぐろ 【歯黒】
おはぐろ。はぐろめ。「侍たる人は,老若共に―をし給ひぬ/北条五代記」
歯黒め
はぐろめ 【歯黒め】
「おはぐろ」に同じ。「―さらに,うるさし,きたなし,とてつけ給はず/堤中納言(虫めづる)」
歯齦
しぎん [0] 【歯齦】
歯ぐき。歯肉。
歯齦炎
しぎんえん [2] 【歯齦炎】
⇒歯肉炎(シニクエン)
歳
とせ 【年・歳】 (接尾)
助数詞。年数を数えるのに用いる。「ひと―」「百(モモ)―」「千(チ)―」
歳
さい 【歳】 (接尾)
助数詞。年齢・年数を数えるのに用いる。「五〇―」「満一八―」
歳
とし [2] 【年・歳】
(1)時間を測る単位。太陽暦では地球が太陽の周りを一周する時間。平均三六五・二四二二日で,平年を三六五日とし,四年ごとに一日加えて閏(ウルウ)年として補正する。太陰暦では月が地球の周りを一二周する時間。大の月と小の月を組み合わせたり,閏月を加えたりするので,一年の日数は一定ではない。暦年。
→ねん(年)
(2)ある年次の一月一日から一二月三一日まで。一年間。「―の始め」「今年は辰の―だ」「―の暮れ」
(3)年齢。よわい。「一〇歳も―が違う」
(4)相当の年齢。年輩。「亀の甲より―の劫」
(5)老齢。老年。高齢。「もう―だ」「つくづく自分の―を感ずる」
(6)穀物,特に稲のこと。また,穀物の実ること。「かくしあらば言挙(コトアゲ)せずとも―は栄えむ/万葉 4124」
(7)季節。時候。時節。「―いとおそき年にて,三月かみの十日ばかり花盛りなり/宇津保(国譲下)」
歳の実
としのみ 【歳の実・年の実】
正月に家人に分配する餅(モチ)・串柿(クシガキ)など。のちに,祝い物の返しや,人から物を贈られたとき,その器に入れて返す品の意でも用いた。
歳の尾
としのお 【歳の尾】
〔「歳尾」を訓読した語〕
年の終わり。歳末。「―は浜荻春はかきつばた/柳多留 142」
歳の市
としのいち [4][3] 【年の市・歳の市】
年の暮れに,新年のお飾りその他の必要品を売る市。[季]冬。《二人してこま��と買ふ―/村上鬼城》
歳の星
としのほし 【年の星・歳の星】
陰陽道(オンヨウドウ)で,生まれ年によって決まり,その人の一生の運命を支配するという星。北斗七星の各星を干支(エト)に配する。属星(ゾクシヨウ)。
歳下食
さいげじき 【歳下食】
⇒下食日(ゲジキニチ)
歳事
さいじ [1] 【歳事】
一年中の出来事。一年中の仕事。
歳余
さいよ [1] 【歳余】
一年あまり。一年以上。
歳入
さいにゅう【歳入】
an annual revenue[income].歳入歳出 revenue and expenditure.
歳入
さいにゅう [0] 【歳入】
国または地方公共団体の一会計年度中の一切の収入。
⇔歳出
歳入欠陥
さいにゅうけっかん [5] 【歳入欠陥】
経済状況に変化が生じたことなどによって,予定した歳入に不足が生じること。
歳入補填国債
さいにゅうほてんこくさい [8] 【歳入補填国債】
⇒特例国債(トクレイコクサイ)
歳入関税
さいにゅうかんぜい [5] 【歳入関税】
⇒財政関税(ザイセイカンゼイ)
歳出
さいしゅつ [0] 【歳出】
国または地方公共団体の一会計年度中の一切の支出。
⇔歳入
歳出
さいしゅつ【歳出】
annual expenditure.
歳刑
さいきょう [0] 【歳刑】
八将神の一。水星の精。地の守護神。その方角に当たる土地の耕作などを忌む。
歳寒
さいかん [0] 【歳寒】
寒い季節。冬。
歳寒の松柏
さいかんのしょうはく 【歳寒の松柏】
(松柏が厳寒にも緑を保つように)艱難(カンナン)に耐え,固く節操を守り抜くこと。
歳寒三友
さいかんさんゆう [5] 【歳寒三友】
画題の一。冬の寒さに耐える松・竹・梅,あるいは梅・水仙・竹を配したもの。
歳寒二友
さいかんにゆう [5] 【歳寒二友】
画題の一。梅と菊を描いたもの。
歳寒二雅
さいかんにが [5] 【歳寒二雅】
画題の一。竹と梅を描いたもの。
歳寒仙侶
さいかんせんりょ [5] 【歳寒仙侶】
画題の一。巌石に水仙・竹・梅を配したもの。
歳差
さいさ [1] 【歳差】
(1)恒星年と太陽年との差。
(2)地球の自転軸の方向が,約二三・四度の傾きを保って黄道の極を中心にして西へ円錐形を描くように約二万六千年を周期として回る現象。このため,春分点が毎年角度で約五〇秒ずつ黄道上を西へ移動し,歳差を生ずる。地球が赤道方向にややふくらんだ,扁平な形をしているところに,月や太陽の引力が作用して生ずるものと解釈される。
歳差運動
さいさうんどう [4] 【歳差運動】
(1)地球の歳差を生ずる運動。
(2)こまやジャイロ-コンパスなどの回転体の回転軸がその方向をゆっくりと変えてゆく運動。首振り運動。味噌すり運動。
歳差運動(2)[図]
歳役
さいえき 【歳役】
律令制下,京畿以外の正丁(セイテイ)に課された年一〇日間(次丁は年五日間)の労役。都で土木事業に使役するためのものであったが,実際には行われず,代わりに庸として布や米で納めた。
歳徳
としとく [0] 【歳徳】
(1)「歳徳神」の略。[季]新年。《―の清めなるらしけさの雨/芭蕉》
(2)「歳徳神」のいる方角。恵方(エホウ)。「案のごとく―の方より売る者来れり/咄本・醒睡笑」
歳徳棚
としとくだな [4][0] 【歳徳棚】
歳徳神をまつる棚。正月,その年の恵方に向かってつる。恵方棚。年棚。[季]新年。
歳徳神
としとくじん [4] 【歳徳神】
陰陽道(オンヨウドウ)で,その年の福徳をつかさどる神。この神のいる方を明きのかた,または恵方(エホウ)といい,万事に吉とする。恵方神。歳神。正月様。[季]新年。
歳旦
さいたん [0] 【歳旦】
(1)一月一日の朝。元旦。また,元日。[季]新年。
(2)新年の第一日に,祝賀の詩・和歌・俳句を作ること。また,その作品・作品集。
歳旦帳
さいたんちょう [0] 【歳旦帳】
俳諧で,歳旦の発句や三つ物を集めた摺(ス)り物。宗匠たちが毎年正月に板行した。実際は,前年のうちに句を集めて印刷しておくのが慣例。
歳旦祭
さいたんさい [3] 【歳旦祭】
元旦に,宮中・諸神社で行う祭祀(サイシ)。皇祖・天神地祇(チギ)をまつり,五穀豊穣・国民安寧を祈る。
歳旦開き
さいたんびらき [5] 【歳旦開き】
連歌・俳諧で,正月の吉日に会席を設けて歳旦の句を作り,披露すること。三つ物をなすことを例とした。
歳星
さいせい [0] 【歳星】
五星の一。木星の別名。「太白(=金星),―を犯す/続紀(養老六)」
歳時
さいじ [1] 【歳時】
(1)年と月。時間。
(2)一年中のおりおり。四季おりおり。
歳時記
さいじき [3] 【歳時記】
(1)中国や日本で,一年中の行事やおりおりの風物などを,四季もしくは月順に列挙し解説を加えた書。「荊楚歳時記」「日本歳時記」など。
(2)俳諧で,季語を分類して解説や例句を示した書。俳諧歳時記。俳句歳時記。季寄せ。
歳時記
さいじき【歳時記】
a glossary of seasonal words for haiku composers.
歳晩
さいばん [0] 【歳晩】
年の暮れ。年末。歳末。[季]冬。
歳暮
さいぼ [0] 【歳暮】
〔「せいぼ」とも〕
(1)年のくれ。年末。「―に郷里へ帰る」「―の賑ひ/青年(鴎外)」
(2)年末の贈り物。
歳暮
せいぼ [0] 【歳暮】
(1)年のくれ。歳末。年末。
(2)歳末に,その年世話になった人などに贈る贈り物。おせいぼ。[季]冬。
歳月
さいげつ [1] 【歳月】
年月。としつき。星霜。「半世紀の―を費やす」
歳月
さいげつ【歳月】
time.→英和
50年の歳月 fifty (long) years <pass> .歳月人を待たず Time and tide wait for no man.
歳末
さいまつ [0] 【歳末】
年の暮れ。年末。歳暮。歳晩。「―大売出し」[季]冬。《―や人を待たせて人を待つ/井手麒之》
歳末
さいまつ【歳末】
the end of the year.→英和
歳末売出し a year-end sale.
歳末たすけあい運動
さいまつたすけあいうんどう [10] 【歳末たすけあい運動】
歳末時に,生活困窮者や障害者などの要援護者・世帯に対して,民生委員を中心に地域住民や関係機関・団体の協力で行われる福祉活動。1959年(昭和34)より共同募金運動と統合される。
歳次
さいじ [1] 【歳次】
〔歳星(=木星)の次(=宿り)の意。昔,中国の天文学で,二十八宿を分けて一二次とし,歳星は一年に一次を移り,12年で天を一周することから〕
年まわり。とし。
歳歳
さいさい [0] 【歳歳】
毎年。としどし。年々。「年々―」
歳殺
さいせつ [0] 【歳殺】
八将神の一。金星の精。その方角に向かっては嫁取り・普請をすることを忌む。
歳破
さいは 【歳破】
八将神の一。土星の精。その方角へ向かっての乗船・転宅・旅行などを忌む。
歳神
としがみ [0] 【年神・歳神】
(1)正月に家々でまつる神。来方神信仰と結びついており,また稲作を守る神としての性格も強い。[季]新年。
(2)「歳徳神(トシトクジン)」に同じ。
歳終
さいしゅう [0] 【歳終】
年のおわり。歳末。年末。
歳計
さいけい [0] 【歳計】
国や地方団体の一年または一会計年度内の歳入・歳出の総計。
歳計剰余金
さいけいじょうよきん [0][7] 【歳計剰余金】
国や地方公共団体の一会計年度における歳入額から歳出額を差し引いた残額。
歳費
さいひ【歳費】
annual expenditure (費用);an annual allowance (手当).
歳費
さいひ [1] 【歳費】
(1)国会議員が国庫から支給される一年間の給与。
(2)一年間に使用する一定額の公共の費用。
歳遣船
さいけんせん [0] 【歳遣船】
室町・江戸時代,毎年一定数を限って,朝鮮へ派遣した使船。歳船。
歳首
さいしゅ [1] 【歳首】
年のはじめ。年頭。年首。
歴
れき 【歴】
名詞の下に付いて,…の経験の意で,複合語をつくる。「政治―」「サッカー―五年」「離婚―一回」
歴と
れきと [2][1] 【歴と】 (副)
「れっきと(歴)」に同じ。多く「歴とした」の形で用いる。「芳野といふ,―した妻がある/色懺悔(紅葉)」
歴と
れっきと [0][3] 【歴と】 (副)
〔「れっき」は「れき」の促音添加〕
(多く「れっきとした」の形で用いる)
(1)疑う余地のないほど確かなさま。明白なさま。「―した証拠」
(2)家柄・身分などが高いさま。「在所には―親も有/浄瑠璃・卯月の紅葉(上)」
歴む
とな・む 【歴む】 (動マ下二)
まわる。めぐる。「三(ミタリ)の佐平,内頭,及び諸臣に―・めて曰く/日本書紀(欽明訓)」
歴世
れきせい [0] 【歴世】
次々に相伝えて経てきた代。代々。世世。歴代。
歴世服飾考
れきせいふくしょくこう 【歴世服飾考】
風俗史書。八巻一冊。田中尚房(1839-1891)著。1893年(明治26)成立。日本で最初の服飾史書で,冠・頭巾(ズキン)・衣・袴(ハカマ)などに分類しその沿革を記したもの。
歴乱
れきらん [0] 【歴乱】 (ト|タル)[文]形動タリ
物の乱れるさま。特に,花が咲き乱れるさま。爛漫(ランマン)。「梅花―として/自然と人生(蘆花)」
歴事
れきじ [1] 【歴事】 (名)スル
代々の主君に仕えること。歴仕。
歴仕
れきし [1] 【歴仕】
代々の君主に仕えること。歴事。
歴代
れきだい [0][2] 【歴代】
ある地位を占める者の代々。世々。歴世。「―の君主」「―首相の写真が飾ってある」
歴代の
れきだい【歴代の】
successive <cabinets> .→英和
歴代宝案
れきだいほうあん 【歴代宝案】
琉球王国の外交文書集。明・清二代の対中国関係文書が大半を占め,他は東南アジア関係。1424年から1867年に至る443年間に及び,史料的価値は高い。大半が失われ,台湾大学所蔵本などいくつかの写本が残るのみ。
歴任
れきにん [0] 【歴任】 (名)スル
次々にいくつかの官職を務めてきたこと。「大蔵大臣・総理大臣を―する」
歴任する
れきにん【歴任する】
(successively) hold <various posts> .→英和
歴伝
れきでん [0] 【歴伝】
代々伝えること。また,代々伝わること。
歴劫
りゃくごう [0] 【歴劫】
⇒りゃっこう(歴劫)
歴劫
りゃっこう リヤクコフ [0] 【歴劫】
〔劫を歴(フ),の意〕
〔仏〕 多くの劫を経過すること。長い年月を経ること。りゃくごう。
歴史
れきし【歴史】
history;→英和
a history (史書).〜以前の prehistoric.〜上の[的]historical <fact,person> ;→英和
<places of> historic <interest> ;→英和
<famous,the greatest> in history.〜に残る remain in history.〜をたどる trace the history <of> .‖歴史家 a historian.歴史小説 a historical novel.
歴史
れきし [0] 【歴史】
(1)人間社会が時間の経過とともに移り変わってきた過程と,その中での出来事。また,それをある秩序・観点のもとにまとめた記録・文書。「―に残る大事件」「―上の人物」
(2)ある事物が今日まで経過してきた変化の跡。経歴。来歴。「歌舞伎の―」
(3)「歴史学」の略。
歴史上
れきしじょう [0] 【歴史上】
歴史的にみること。歴史という観点からみること。副詞的にも用いる。「―興味ある事件」「―の事実」
歴史主義
れきししゅぎ [4] 【歴史主義】
〔historism〕
社会的諸事象をすべて歴史的過程の中に現れるものとして理解しようとする考え方や立場。
歴史劇
れきしげき [3] 【歴史劇】
「史劇(シゲキ)」に同じ。
歴史哲学
れきしてつがく [5][4] 【歴史哲学】
歴史および歴史的認識に対する哲学的考察。
歴史地理学
れきしちりがく [5] 【歴史地理学】
歴史時代の地理的条件を研究する地理学の一部門。
歴史学
れきしがく [3] 【歴史学】
歴史を研究の対象とする学問。
歴史学派
れきしがくは [4] 【歴史学派】
一九世紀半ばから二〇世紀の初めにかけて,ドイツを中心におこった経済学の一派。スミスに始まる古典派経済学に対抗して,国民経済の歴史性や特殊性を強調,後進国ドイツを擁護するために保護貿易主義を唱えた。リスト・ロッシャー・ヒルデブラント・シュモラー・ブレンターノなどが代表。歴史派経済学派。
歴史家
れきしか [0] 【歴史家】
歴史を研究している人。歴史にくわしい人。史家。
歴史小説
れきししょうせつ [4] 【歴史小説】
過去の時代・人物・事件などを題材として,史実を踏まえて描いた小説。
歴史文法
れきしぶんぽう [4] 【歴史文法】
文法についての諸事象を,時代的変遷をたどることによって解明しようとするもの。史的文法。
歴史時代
れきしじだい [4] 【歴史時代】
文字で書かれた記録・文献などが残されてから後の時代。日本では五世紀以後。考古学で,先史時代・原史時代に対比される。
歴史法則
れきしほうそく [4] 【歴史法則】
歴史のうちにも一定の法則が見いだされるとの考えに基づいて,歴史の展開過程から抽象される法則。
歴史法学
れきしほうがく [4] 【歴史法学】
一九世紀初めドイツに興った法学の理論。法を歴史の所産とし,その基礎を民族精神に求める。
歴史派経済学派
れきしはけいざいがくは [9] 【歴史派経済学派】
⇒歴史学派(レキシガクハ)
歴史物語
れきしものがたり [6] 【歴史物語】
(1)歴史的事実に取材した物語。
(2)平安後期以後,歴史的事実を素材として仮名文で書かれた物語の総称。「栄花物語」「大鏡」「今鏡」「水鏡」「増鏡」「月の行方」「池の藻屑」「秋津島物語」など。
歴史画
れきしが [0] 【歴史画】
神話・伝説を含めた歴史上の出来事を題材として描いた絵画。
歴史的
れきしてき [0] 【歴史的】 (形動)
(1)歴史に基づくさま。歴史にかかわるさま。史的。「―研究」「―に検討する」
(2)歴史に残るほど重大であるさま。「―大事件」「―な一瞬」「―転換」
(3)すでに過去のものとなっているさま。「―な存在」「―風俗」
歴史的仮名遣
れきしてきかなづかい [8] 【歴史的仮名遣(い)】
語を仮名で表記する際の方式の一つで,過去のある時期の文献を規準に定められた仮名遣い。普通,平安中期(一〇世紀頃)以前の万葉仮名の文献をもととし,江戸時代前期に契沖が提唱,明治以後の教育制度にも採られて一般に用いられていた。1946年(昭和21)に現代仮名遣いが公布されて以後は,主として古典の表記に用い,一般には現代仮名遣いが用いられている。古典仮名遣い。旧仮名遣い。
⇔現代仮名遣い
歴史的仮名遣い
れきしてきかなづかい [8] 【歴史的仮名遣(い)】
語を仮名で表記する際の方式の一つで,過去のある時期の文献を規準に定められた仮名遣い。普通,平安中期(一〇世紀頃)以前の万葉仮名の文献をもととし,江戸時代前期に契沖が提唱,明治以後の教育制度にも採られて一般に用いられていた。1946年(昭和21)に現代仮名遣いが公布されて以後は,主として古典の表記に用い,一般には現代仮名遣いが用いられている。古典仮名遣い。旧仮名遣い。
⇔現代仮名遣い
歴史的景観権
れきしてきけいかんけん [8] 【歴史的景観権】
国民が歴史的・芸術的・観賞的価値の高い景観を享受できるとされる権利。環境権の一種で,1989年(平成1),和歌浦の景観をめぐる住民訴訟で主張された。
歴史的現在
れきしてきげんざい [6] 【歴史的現在】
過去に起こったことを生き生きと描写するために,今,目の前で行われているかのように現在の時制で書き表す表現法。
歴史的風土保存区域
れきしてきふうどほぞんくいき [12][6][4] 【歴史的風土保存区域】
古都における歴史的風土の保存に必要な土地の区域として,内閣総理大臣が指定する区域。区域内の建築・宅地造成などは規制される。重要な区域はさらに歴史的風土特別保存区域に指定される。
歴史科学
れきしかがく [4] 【歴史科学】
(1)歴史学および歴史学の方法を援用する諸科学の総称。
(2)ウィンデルバントの科学分類上,反復できる一般的な法則をたてる自然科学に対し,反復できない一回的・個性的なものを記述する科学。
歴史考古学
れきしこうこがく [6] 【歴史考古学】
歴史時代を考古学的方法で研究する考古学の一分科。文字のない時代を研究する先史考古学と対比される。遺跡・出土資料のみでなく,文献・伝世遺物をも資料として活用する。有史考古学。
歴史観
れきしかん [3] 【歴史観】
歴史的世界の構造や,その変化・発展についての一つの体系的見解。歴史的世界の構造のうちでどの要因を重視し歴史の動因力と考えるかにより,国家や政治を中心にみる立場(一九世紀のドイツ史学)あるいは精神・文化現象を中心にみる立場(シュペングラー・トインビー),および階級間の闘争を重視する立場(史的唯物論)などに分かれる。史観。
歴史言語学
れきしげんごがく [6] 【歴史言語学】
言語学の一分野。言語の歴史的変遷を追究するもので,同系語の認定,共通祖語の再建などを目的とする比較言語学が最も重要な領域。
→記述言語学
歴名
れきめい [0] 【歴名】
姓名を書きつらねること。また,そのもの。りゃくみょう。
歴名簿
れきめいぼ [3] 【歴名簿】
姓名を書きつらねた名簿。歴名帳。
歴山
れきざん 【歴山】
舜が耕作したと伝えられる山。中国,山東省済南の南にある千仏山,山西省蒲州にある歴山など各所にある。
歴巡
れきじゅん [0] 【歴巡】 (名)スル
方々を訪ねまわること。へめぐること。歴訪。「諸国を―する」
歴年
れきねん [0] 【歴年】
(1)年がたつこと。何年かを経ること。「―の研究が実を結ぶ」
(2)連年。年々。
歴戦
れきせん [0] 【歴戦】
何回も戦場で戦った経験があること。「―の古つわもの」「―の勇士」
歴日
れきじつ [0] 【歴日】
日がたつこと。日数が経過すること。
歴日
れきじつ [0] 【暦日・歴日】
(1)月日の経過。歴日。「山中―なし」
(2)こよみ。
(3)ある暦法によって定められた,こよみの上での一日。
歴朝
れきちょう [0] 【歴朝】
相続く代々の王朝。「―の治績」
歴朝詔詞解
れきちょうしょうしかい レキテウセウシ― 【歴朝詔詞解】
「続日本紀」所載の宣命六二編の注釈書。本居宣長著。1800年成立。1803年刊。続紀歴朝詔詞解。
歴歴
れきれき [0] 【歴歴】
■一■ (名)
身分・地位などの高い人々。多く「お歴々」の形で用いる。おえらがた。「私の父は旗本で,先(マア)―の中(ウチ)でした/不如帰(蘆花)」
→おれきれき
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
(1)はっきりしているさま。ありありと見えるさま。歴然。「其時の光景(アリサマ)は,―と眼前に浮びつ/不如帰(蘆花)」「実在成立の根底には―として動すべからざる統一の作用が働いて居る/善の研究(幾多郎)」
(2)次々と連なるさま。「―として更に―たり,海村林邑の感,いやめづらかなり/海道記」
(3)身分や家柄の高いさま。また,その道においてすぐれているさま。「是ほど皆―としてよき人たちのわたるは/史記抄 7」
(4)立派なものが連なるさま。晴れがましいさま。「内外の侍を見給へば,…重恩深き者も多くあり。―としたる所に只一人ぞ坐(オワ)しける/盛衰記 39」
歴然
れきぜん [0] 【歴然】 (ト|タル)[文]形動タリ
はっきりとして間違えようもないさま。明白なさま。「差は―としている」「―たる証拠がある」
歴然たる
れきぜん【歴然たる】
obvious[undeniable] <fact> .→英和
〜として obviously;→英和
evidently.→英和
歴程
れきてい [0] 【歴程】
経過してきた道筋。通ってきた道筋。
歴草
そふき 【歴草】
牛馬などの胸前の,草を押し分けて進む部分。また,牛馬のわきの骨。そほき。[和名抄]
歴覧
れきらん [0] 【歴覧】
(1)ひとつひとつ見ること。次々に見ること。
(2)見て回ること。
歴訪
れきほう [0] 【歴訪】 (名)スル
次々に訪れること。巡訪。歴問。「ヨーロッパ諸国を―する」
歴訪する
れきほう【歴訪する】
make a round of calls <on persons> ;make a tour of <places> .
歴遊
れきゆう [0] 【歴遊】 (名)スル
あちこち見物してまわること。巡遊。「世界各地を―する」
歴青
れきせい [0] 【歴青・瀝青】
炭化水素からなる化合物の一般的総称。普通,天然アスファルト・コールタール・石油アスファルト・ピッチなどをいう。道路舗装用材料・防水剤・防腐剤などに用いる。ビチューメン。チャン。
歴青ウラン鉱
れきせいウランこう [6] 【歴青―鉱・瀝青―鉱】
閃(セン)ウラン鉱の変種。非晶質・塊状で,瀝青状の色とつやをもつ。ウラン・ラジウムの原料鉱石。ピッチブレンド。
→閃ウラン鉱
歴青炭
れきせいたん [0][3] 【歴青炭・瀝青炭】
石炭の一。無煙炭に次いで炭素の含有量が多い。緻密で光沢があり,漆黒色。火力発電の燃料,ガス・コークスの製造原料。黒炭。
歹偏
がつへん [0] 【歹偏】
漢字の偏の一。「残」「殊」などの「歹」の部分。死・傷害などの意を表す文字を作る。いちたへん。
死
し [1] 【死】
(1)死ぬこと。生物の生命活動が終止すること。宗教的には彼岸に赴くことをいい,魂の更生ないしは転生を意味する。
⇔生
「父の―」「―に臨む」「―に瀕(ヒン)す」
(2)死罪。
死
し【死】
death;→英和
decease;→英和
《野》out.→英和
〜に至らしめる cause <a person's> death;→英和
cause <a person> to die.〜を悼(いた)む mourn over a person's death.〜を決する prepare for death.‖死の灰 atomic dust;radioactive fallout.二死後《野》after two outs.
死してのち已(ヤ)む
死してのち已(ヤ)・む
〔論語(泰伯)〕
命のある限り行い続ける。死ぬまで努力し続ける。
死す
し・す 【死す】 (動サ変)
⇒しする(死)
死する
し・する [2] 【死する】 (動サ変)[文]サ変 し・す
死ぬ。「人間と称する動物は,…―・するものにして/福翁百話(諭吉)」
死せる孔明(コウメイ)生ける仲達(チユウタツ)を走らす
死せる孔明(コウメイ)生ける仲達(チユウタツ)を走らす
〔蜀書(諸葛亮伝注)〕
蜀(シヨク)の諸葛孔明が五丈原の陣中で病死し,部下の楊儀は陣営を引き払って退却し始めた。これを聞いた魏(ギ)の司馬仲達が追撃すると蜀は応戦の構えを見せたので,仲達は孔明の計略かと恐れて追撃をやめ,退却したという故事。
死せる魂
しせるたましい 【死せる魂】
〔原題 (ロシア) Myortvye dushi〕
ゴーゴリの長編小説。1842年刊。詐欺師チチコフの遍歴を通して,ロシアの腐敗した現実を描く叙事詩的作品。
死と乙女
しとおとめ 【死と乙女】
〔原題(ドイツ) Der Tod und das Mädchen〕
(1)シューベルトの歌曲。1817年作曲。クラウディウス(M. Claudius)の詩による。
(2)シューベルトの弦楽四重奏曲第一四番ニ短調の通称。1824年作曲。第二楽章の変奏主題に{(1)}の伴奏部の旋律が使われていることからこの名がある。
死なす
しな・す [0] 【死なす】 (動サ五)
死に至らせる。死なせる。
死なず甲斐
しなずがい 【死なず甲斐】 (形動)
〔近世語〕
命のあったのがせめてもの幸いであるというほどのひどいさま。「あげくには―な目に逢うて/浄瑠璃・曾根崎心中」
死なば諸共(モロトモ)
死なば諸共(モロトモ)
死ぬときはいっしょだ。連帯の意,あるいは最後の開き直りの意で言う。
死なれる
しなれる【死なれる】
be bereaved[deprived] <of a person> ;lose.→英和
死に
しに 【死に】
■一■ [0] (名)
(1)死ぬこと。死んでしまっていること。死。
⇔生き
「生き―の瀬戸際」
(2)本来の効果を十分に果たさずに終わること。「―金」
(3)囲碁で,一群の石が独立した二つ以上の目をもたず,相手の生きている一群の石に取り囲まれている状態。相手の上げ石となる。
⇔生き
「―石」
■二■ (接頭)
人をののしっていう語に付いて,ののしる意をさらに強める。「―畜生」
死にす
しに・す 【死にす】 (動サ変)
死ぬ。「思ひにし―・するものにあらませば千度(チタビ)そ我は死にかへらまし/万葉 603」
死にてんがう
しにてんごう 【死にてんがう】
〔「てんごう」は戯れの意。「転合」とも当てる〕
死ぬまねをすること。狂言自殺。「このいそがしき中に,無用の―と存じた/浮世草子・胸算用 2」
死に一倍
しにいちばい 【死に一倍】
親が死んで遺産が入ったとき倍にして返すことを約束して金を借りること。また,その借金や証文。「―の借り金千両/浮世草子・二十不孝 1」
死に人
しにびと 【死に人】
死んだ人。しにん。「河原には―もふせりとみきけど,おそろしくもあらず/蜻蛉(中)」
死に体
しにたい [0] 【死に体】
相撲で,力士がもつれて同時に倒れるときに,つま先が上を向いて足の裏が返り,立て直すことが不可能と判断される状態。
⇔生き体
死に光り
しにびかり 【死に光り】
死に際しての,また死後の名誉。死に花。「此人―,さながら,仏にもならるる心地せり/浮世草子・永代蔵 3」
死に入る
しにい・る 【死に入る】 (動ラ四)
(1)死ぬ。「宰相―・りて息もせず/宇津保(菊の宴)」
(2)死んだようになる。気絶する。「若干(ソコバク)の獣,皆一度に倒れて―・りたり/今昔 5」
死に処
しにどころ [0] 【死に所・死に処】
死に場所。しにどこ。
死に出立ち
しにでたち 【死に出立ち】
死に装束。「世之介是(コレ)を聞きもあへず,―にてかけこみしを/浮世草子・一代男 6」
死に切れる
しにき・れる [4][0] 【死に切れる】 (動ラ下一)
あとに未練を残さずに死ぬことができる。主に打ち消しを伴って用いる。「子供を残しては死んでも―・れない」
死に別れ
しにわかれ [0] 【死に別れ】
死に別れること。死別。
⇔生き別れ
死に別れる
しにわかれる【死に別れる】
be bereaved <of a person> ;lose <a person> .→英和
死に別れる
しにわか・れる [5] 【死に別れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 しにわか・る
一方が死に,一方が生き残って永遠の別れになる。
⇔生き別れる
「長年連れ添った妻に―・れる」
死に化粧
しにげしょう [3] 【死に化粧】
死者の顔にする化粧。
死に口
しにくち [0] 【死に口】
口寄せの一。死霊が巫女(ミコ)に乗り移ってものを言うこと。また,その言葉。
⇔生き口
死に場
しにば [0] 【死に場】
「死(シ)に場所(バシヨ)」に同じ。「―を求める」
死に場所
しにばしょ [0] 【死に場所】
死ぬのに適当な場所。死に処(ドコロ)。死に場。「―を求めてさすらう」
死に変る
しにかわ・る [4][0] 【死に変(わ)る】 (動ラ五[四])
死んで,別のものに生まれ変わる。「夫婦と契りしうき名は,―・りても削られず/浄瑠璃・津国女夫池」
死に変わる
しにかわ・る [4][0] 【死に変(わ)る】 (動ラ五[四])
死んで,別のものに生まれ変わる。「夫婦と契りしうき名は,―・りても削られず/浄瑠璃・津国女夫池」
死に学問
しにがくもん [4][3] 【死に学問】
生かすことのできない学問。実際の役に立たない学問。
死に帳
しにちょう 【死に帳】
回収不能の売掛金を記入しておく帳面。「親かたのたしかにしらぬ売がけは―に付け捨て/浮世草子・胸算用 3」
死に後
しにあと [0] 【死に跡・死に後】
死んだあと。特に,配偶者(特に妻)の死んだあと。
→往(イ)に跡(アト)
死に後れる
しにおく・れる [5][0] 【死に後れる・死に遅れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 しにおく・る
(1)死ぬべきときに死なないで生き長らえている。「―・れて生き恥をさらす」
(2)ある人が先に死んで自分が生き残る。先立たれる。「妻に―・れる」
死に急ぐ
しにいそ・ぐ [4] 【死に急ぐ】 (動ガ五)
死期を早めるような生き方をする。「―・ぐ若者」
死に恥
しにはじ [0] 【死に恥】
死んだあとに残る恥。
⇔生き恥
「―をさらす」
死に息
しにいき [0] 【死に息】
死にぎわの,絶え絶えになった息。
死に所
しにどころ [0] 【死に所・死に処】
死に場所。しにどこ。
死に掛かる
しにかか・る [4] 【死に掛(か)る】 (動ラ五[四])
もう少しで死にそうになる。「事故で―・る」
死に掛け
しにかけ [0] 【死に掛け】
今にも死のうとしている時・状態。瀕死(ヒンシ)。「―の重病人」
死に掛る
しにかか・る [4] 【死に掛(か)る】 (動ラ五[四])
もう少しで死にそうになる。「事故で―・る」
死に損ない
しにぞこない [0] 【死に損ない】
〔動詞「しにそこなう」の連用形から。「しにそこない」とも〕
(1)死ぬべき場で死ねなかったこと。死のうとして死ねなかったこと。また,その人。
(2)老人をののしっていう語。
死に損なう
しにそこな・う [5] 【死に損なう】 (動ワ五[ハ四])
(1)もうすこしで死ぬような目に遭う。「車にはねられて,―・った」
(2)死ぬべき場で死を逃す。死のうとしたが,死ねずにいる。「身投げをして,―・う」
死に損なう
しにそこなう【死に損なう】
outlive one's time;have a narrow escape (命拾いする).
死に支度
しにじたく [3] 【死に支度】
身の回りの整理など,死を迎える準備。死に用意。「―を整える」「―をする」
死に方
しにかた [0] 【死に方】
(1)死ぬ方法。
(2)死ぬときのありさま。死によう。死にざま。「見苦しい―はしたくない」
死に時
しにどき [0] 【死に時】
死ぬ時。死ぬのにふさわしい時機。
死に果てる
しには・てる [4] 【死に果てる】 (動タ下一)[文]タ下二 しには・つ
(1)残らず死ぬ。死に絶える。[ヘボン]
(2)完全に息が絶える。「かくて置いたらば,―・て侍りぬべし/源氏(手習)」
死に業
しにごう 【死に業】
〔仏〕 死ぬべき前世からの因縁。「此人―や来ざりけん/太平記 32」
死に様
しにざま [0] 【死に様】
(1)死ぬときのありさま。死によう。
(2)死にぎわ。「師匠―に銭二百貫と坊ひとつを譲りたりけるを/徒然 60」
死に欲
しによく [0] 【死に欲】
死ぬ間際にますます欲が深くなること。また,死ぬ間際でも欲の深いこと。「―をかく」
死に水
しにみず [0] 【死に水】
臨終の人の口をうるおす水。末期(マツゴ)の水。
死に物狂い
しにものぐるい [5] 【死に物狂い】
必死の覚悟で行動すること。「―で血路を開く」「―になって働く」
死に生き
しにいき [2] 【死に生き】
死ぬことと生きること。死ぬか生きるか。生き死に。生死。「―の事」
死に病
しにやまい 【死に病】
命の助からない病気。死病。「もし,ひよつと―受けたりとも/浄瑠璃・氷の朔日(中)」
死に皮
しにかわ [0] 【死に皮】
〔「しにがわ」とも〕
(1)死んだ動物の皮。
(2)死人の残した衣服や携帯品。垢(アカ)付き。「―と水をさされるうり小袖/柳多留 22」
死に目
しにめ [0] 【死に目】
死に際。臨終。「親の―に会えない」
死に石
しにいし [0] 【死に石】
囲碁で,死んだ一連の石。
死に神
しにがみ [0] 【死に神】
人を死に誘う神。「―にとりつかれる」「―にみいられる」
死に票
しにひょう [0] 【死に票】
⇒しひょう(死票)
死に絵
しにえ [2][0] 【死に絵】
浮世絵の一。人気役者または高名な文人・画家などが死んだとき,その似顔絵に,没年月日・法号・辞世などを記して追善のために版行したもの。
死に絶える
しにたえる【死に絶える】
die out;become extinct.
死に絶える
しにた・える [4] 【死に絶える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 しにた・ゆ
みな死んでしまって,その血筋が絶えてしまう。死に果てる。絶滅する。「一族は―・えた」「恐竜はなぜ―・えたのか」
死に肌
しにはだ [0] 【死に肌・死に膚】
死人の肌。
死に膚
しにはだ [0] 【死に肌・死に膚】
死人の肌。
死に膚断ち
しにはだだち [0] 【死に膚断ち】
古代社会のタブーの一種。死人の皮膚を切り裂くこと。「許多(ココダク)の罪を天つ罪と法(ノ)り別けて,国つ罪と,生膚断・―・白人(シロビト)・こくみ/祝詞(六月晦大祓)」
→生き膚断ち
死に至る病
しにいたるやまい 【死に至る病】
〔原題 (デンマーク) Sygdommen til Døden〕
哲学書。キルケゴール著。1849年刊。精神とは自己であるが,自己の病こそ絶望である。自己の超越的次元,すなわち全関係を措定した絶対他者への関係において,絶望から脱する道が示されるとした。
死に花
しにばな [0] 【死に花】
死ぬときの誉れ。死後の栄誉。
死に装束
しにしょうぞく [3] 【死に装束】
(1)死者に着せる衣服。
(2)切腹するときの装束。
死に跡
しにあと [0] 【死に跡・死に後】
死んだあと。特に,配偶者(特に妻)の死んだあと。
→往(イ)に跡(アト)
死に身
しにみ [0] 【死に身】
(1)死んだ体。
⇔生き身
(2)死ぬことを覚悟した体。決死の体。捨て身。
死に軍
しにいくさ 【死に軍】
決死の戦い。「もとより味方は―思ひきつたる事なれば/浄瑠璃・吉野忠信」
死に返る
しにかえ・る 【死に返る】 (動ラ四)
(1)死ぬことを繰り返す。「我(ア)が身は千度(チタビ)―・らまし/万葉 2390」
(2)死にそうになる。(死にそうになるほど)はなはだしく…する。「打出の浜に―・りていたりたれば/蜻蛉(中)」
死に遅れる
しにおくれる【死に遅れる】
survive[outlive] <a person> .→英和
死に遅れる
しにおく・れる [5][0] 【死に後れる・死に遅れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 しにおく・る
(1)死ぬべきときに死なないで生き長らえている。「―・れて生き恥をさらす」
(2)ある人が先に死んで自分が生き残る。先立たれる。「妻に―・れる」
死に金
しにがね [0] 【死に金】
(1)ためるだけで活用しない金。
(2)役に立たないところに使う無駄な金。「みすみす―を投じる」
(3)死んだときの用意として蓄える金。
死に銭
しにぜに [0] 【死に銭】
「死(シ)に金(ガネ)」に同じ。
死に際
しにぎわ [0] 【死に際】
臨終の時。いまわの際。
死に顔
しにがお [0] 【死に顔】
死者の顔つき。
死に馬
しにうま [0] 【死に馬】
(1)死んだ馬。死馬(シバ)。
(2)役に立たない馬をののしっていう語。
死に黒子
しにぼくろ [3] 【死に黒子】
〔死を暗示すると考えられたところから〕
老人にできるほくろ。
死ぬ
し・ぬ [0] 【死ぬ】 (動ナ五)[文]ナ四・ナ変 し・ぬ
(1)呼吸や脈がとまり,命がなくなる。
⇔生まれる
「寿命をまっとうして―・ぬ」「病気で―・ぬ」「命―・ぬべく恋ひ渡るかも/万葉 599」
(2)活気がなくなる。いきいきとした勢いをなくしている。「―・んだ字を書く」「目が―・んでいる」
(3)そのものの持つ力が発揮されなくなる。役に立たなくなる。「右の利き腕が―・んでいる」「素材の持ち味が―・んでいる」
(4)動きが止まる。「今朝は東にも西にも,全く風は―・んでゐる/日本北アルプス縦断記(烏水)」
(5)囲碁で,相手に自分の石を囲まれて取られる。「隅の十目が―・ぬ」
(6)野球で,アウトになる。
⇔生きる
「同点の走者が―・ぬ」
[可能] しねる
〔活用は古くはナ行変格活用であったが,中世後期ごろからナ行四段に活用した例が見られるようになる。近世には,四段活用化が進んだが,近世前期の上方語では,四段活用とともにナ行変格活用もなお用いられた。近世後期の江戸語では,四段活用が主流となったが,なお一部にはナ行変格活用も用いられた。明治以降は四段活用がいっそう一般化し,現代語では「しぬ(死ぬ)」の活用は,一般に五段活用(四段活用の改称)とされている。もっとも,明治以降でも,「死ぬること」などの形で,ナ行変格の残存形がときに用いられることがある〕
[慣用] 畳の上で―
死ぬ
しぬ【死ぬ】
die;→英和
pass away;expire;→英和
lose one's life;lay down one's life (命を捨てる);leave this world (他界);kill oneself (自殺).死んだ dead;→英和
deceased.→英和
死んでいる be dead;be lifeless.〜覚悟で at the risk of one's life.〜か生きるかの問題 a matter of life and death.死にたくなる wish oneself dead.死んだも同然 be as good as dead.〜まで戦う fight to the end.→英和
死んだ振りをする feign death.死んだものと諦(あきら)める give up for lost.凍えて(飢えて)〜 be frozen (be starved) to death.事故で〜 be killed <in a traffic accident> .病気で〜 die <of consumption> .負傷して〜 die from a wound.→英和
死ぬる子は眉目(ミメ)よし
死ぬる子は眉目(ミメ)よし
早死にする子はとかく器量がよいものだ。
死ぬ者(モノ)貧乏(ビンボウ)
死ぬ者(モノ)貧乏(ビンボウ)
生きていればいつかはいいこともあろうが,死んでしまった者は最も損であるということ。
死の商人
しのしょうにん 【死の商人】
〔中世ヨーロッパで敵対する両軍に武器を売りつける商人をいったことから〕
軍需産業に携わり巨利を得る資本家。
死の家の記録
しのいえのきろく シノイヘ― 【死の家の記録】
〔原題 (ロシア) Zapiski iz myortvogo doma〕
ドストエフスキーの長編小説。1861〜62年作。シベリアでの流刑体験に基づき,極限状況における様々な囚人の姿を描く。
死の灰
しのはい [1] 【死の灰】
核爆発や原子炉内の核反応によって生ずる放射性の微粒子の通称。ストロンチウム 90 やセシウム 137 のような半減期の長い核種を含み,永く残留して生物に放射線障害を引き起こす。
死の舞踏
しのぶとう [1] 【死の舞踏】
〔(フランス) danse macabre〕
骸骨で表された死者が,生者の手を取って死の輪舞に引き込む絵画のモチーフ。中世末期の終末観を背景として起こったもので,一四世紀中頃のペストの大流行を機に広がった集団的乱舞に由来するという。
死んだ子の年を数える
死んだ子の年を数える
どうしようもない過去のことについて愚痴をこぼすことのたとえ。死児の齢(ヨワイ)を数える。
死んでの長者(チヨウジヤ)より生きての貧乏
死んでの長者(チヨウジヤ)より生きての貧乏
死んで金持ちになるより,貧乏でも命のある方がよい。
死んでも命(イノチ)があるように
死んでも命(イノチ)があるように
生への執着が非常に強いことにいう。危険なときなどに死にたくない気持ちをおどけていう場合にもいう。
死んでも死に切れ∘ない
死んでも死に切れ∘ない
非常に残念で,このままでは死ぬことができない。
死んで花実(ハナミ)が=咲く
死んで花実(ハナミ)が=咲く(=なる)ものか
死んだら再びよい目にも会えない。死んでしまったらおしまいだ。
死中
しちゅう [0][2] 【死中】
死を待つほかはない危険な境地。
死亡
しぼう【死亡】
death;→英和
decease.→英和
〜する die;→英和
pass away;decease.→英和
‖死亡記事 an obituary notice (新聞の).死亡者 the dead[deceased].死亡診断書 a certificate of death.死亡届 <send in> a notice of death.死亡率 death rate;mortality.
死亡
しぼう [0] 【死亡】 (名)スル
死ぬこと。「交通事故で―する」
死亡一時金
しぼういちじきん [0] 【死亡一時金】
退職年金の受給資格者の死亡の際に,遺族に支給される一時金。国民年金の場合は,保険料を三年以上納付した者が死亡した際に,一定の条件のもとに遺族に支給される。
死亡保険
しぼうほけん [4] 【死亡保険】
被保険者の死亡を保険事故として保険金を支払う生命保険。
→生存保険
→養老保険
死亡届
しぼうとどけ [4] 【死亡届(け)】
人の死亡を通知する戸籍上の手続き。通常,医師の作成した死亡診断書を添えてその事実を知ってから七日以内に市区町村役場へ届け出る。
死亡届け
しぼうとどけ [4] 【死亡届(け)】
人の死亡を通知する戸籍上の手続き。通常,医師の作成した死亡診断書を添えてその事実を知ってから七日以内に市区町村役場へ届け出る。
死亡広告
しぼうこうこく [4] 【死亡広告】
人の死亡したことを,その近親者などが新聞に広告すること。黒枠で囲むところから「黒枠広告」とも。
死亡率
しぼうりつ [2] 【死亡率】
(1)ある特定の人口に対する一定期間の死亡者数の割合。普通には人口一〇〇〇名に対する年間の死亡数で表される。
(2)罹病者(リビヨウシヤ)に対する死亡者の割合。
死亡表
しぼうひょう [0] 【死亡表】
⇒生命表(セイメイヒヨウ)
死亡診断書
しぼうしんだんしょ [0][8] 【死亡診断書】
患者の死亡を証明する医師の診断書。死亡証書。
死人
しにん [0] 【死人】
死んだ人。死者。しびと。
死人
しびと [0] 【死人】
死んだ人。しにん。
死人
しにん【死人】
a dead person;the dead.→英和
〜がでた Lives are lost.〜に口なし Dead men tell no tales.
死人花
しびとばな [3] 【死人花】
〔墓所に多く生えるところから〕
ヒガンバナの異名。
死人返り
しびとがえり [4] 【死人返り】
歌舞伎のとんぼがえりの一種。切られた俳優が頭を下げた状態で待ち,切った俳優の呼吸に合わせて,無反動で前にとんぼをきること。
死体
したい【死体】
a (dead) body;a corpse;→英和
a carcass (獣の).→英和
‖死体置場 a mortuary (病院などの).死体解剖 necropsy;autopsy (検屍のための).
死体
したい [0] 【死体・屍体】
死んだ人間や動物のからだ。死骸(シガイ)。
死体検案書
したいけんあんしょ [8][0] 【死体検案書】
⇒検案書(ケンアンシヨ)
死体現象
したいげんしょう [4] 【死体現象】
死後に現れる種々の現象の総称。皮膚の蒼白化,体表の乾燥,死斑,死後硬直,自家融解,腐敗など。
→生活反応
死体遺棄罪
したいいきざい [5] 【死体遺棄罪】
社会通念上,埋葬とは認められないような態様で遺体を放棄する犯罪。
死傷
ししょう [0] 【死傷】 (名)スル
死ぬことと傷つくこと。「火山噴出し…人民―する者甚だ多し/新聞雑誌 47」
死傷者
ししょうしゃ【死傷者】
casualties;the killed and the wounded.→英和
〜を出す cause <heavy> casualties.‖死傷者名簿 a casualty list.
死児
しじ [1] 【死児】
死んだ子供。
死処
ししょ [1] 【死所・死処】
(1)死にがいのある場所。「―を得る」
(2)死んだ場所。「―を同じくする」
死出
しで [1] 【死出】
死んであの世に行くこと。「―の道連れ」
死出の山
しでのやま [1] 【死出の山】
(1)死者が越えていかなければならない険難を山にたとえた語。
(2)死者が冥府において初七日の間に秦広王の庁へ行く途中にある山。
死出の山路
しでのやまじ [1] 【死出の山路】
死出の山の山道。「夏は郭公を聞く。語らふごとに,―を契る/方丈記」
死出の旅
しでのたび 【死出の旅】
(1)人が死後,死出の山に行くこと。
(2)死ぬこと。「―に出る」
死出の旅路
たびじ【死出の旅路】
<go on> one's last journey.
死出の田長
しでのたおさ 【死出の田長】
〔「賤(シズ)の田長」の転という〕
ホトトギスの異名。しでたおさ。「名のみたつ―は今朝ぞなく庵あまたとうとまれぬれば/伊勢 43」
死出三途
しでさんず 【死出三途】
〔「死出の山」と「三途の川」の意〕
あの世。また,死んで冥土に行くこと。「―よみぢの箱根大井川/柳多留 104」
死刑
しけい【死刑】
<the abolition of> capital punishment;death penalty.〜に処する put <a person> to death.〜の宣告 <pass> a death sentence <on a person> .〜を執行する execute.→英和
〜を宣告する sentence[condemn] <a person> to death.‖死刑罪 a capital offense.死刑執行人 an executioner.死刑囚 a condemned criminal.
死刑
しけい [2] 【死刑】
犯罪者の生命を絶つ刑罰。日本の現行法では絞首による。「―に処する」
→死罪
死別
しべつ [0] 【死別】 (名)スル
死に別れること。死別離。
⇔生別
「一〇歳のとき父に―した」
死別する
しべつ【死別する】
lose[be bereaved of] <one's husband> .→英和
死力
しりょく [0][1] 【死力】
命を捨ててもよい,という覚悟で出す力。必死の力。「―をふりしぼる」「―を尽くす」
死力を尽す
しりょく【死力を尽す】
make desperate efforts.〜を尽して desperately.→英和
死去
しきょ [1][2] 【死去】 (名)スル
人が死ぬこと。「昨夜―した」
死去
しきょ【死去】
⇒死亡.
死句
しく [1] 【死句】
(1)仏の教えの言葉のみにとらわれていること。
(2)詩・俳諧で,言外に余情のない句。
⇔活句(カツク)
死命
しめい [1] 【死命】
死といのち。生きるか死ぬかが左右される大切なところ。
死命
しめい【死命】
⇒生死.〜を制する have a hold upon <a person> .
死囚
ししゅう [0] 【死囚】
死刑が決まっている囚人。死刑囚。
死因
しいん【死因】
<inquire into> the cause of a person's death.
死因
しいん [0] 【死因】
人が死に至った原因。
死因処分
しいんしょぶん [4] 【死因処分】
行為者の死亡によって効力が発生する法律行為。遺言・死因贈与など。死因行為。死後行為。死後処分。
⇔生前処分
死因贈与
しいんぞうよ [4] 【死因贈与】
贈与者の死亡によって効力を生ずる贈与契約。
死地
しち [1][2] 【死地】
(1)生き延びられる見込みのない危険な場所。「―に赴く」「―を脱する」
(2)死ぬべき場所。死に場所。「―を求める」
死地におもむく
しち【死地におもむく】
go to certain destruction.〜を脱する have a narrow escape.
死場所
しにばしょ【死場所】
a place to die in.
死失
ししつ [0] 【死失】
死ぬこと。「今若し一朝病苦の為めに此処にて―せなば/経国美談(竜渓)」
死守
ししゅ [1] 【死守】 (名)スル
命がけで守ること。「砦を―する」
死守する
ししゅ【死守する】
defend to the last.→英和
死屍
しし [1] 【死屍】
死体。なきがら。しかばね。「―累々」
死差損益
しさそんえき [3] 【死差損益】
生命保険で,危険保険料と死亡保険金などの保険給付との差。
死後
しご [1] 【死後】
死んだのち。没後。
死後の
しご【死後の】
after one's death;posthumous.→英和
〜一週間を経過していると思われる The man is supposed to have been dead for a week.→英和
‖死後硬直 rigor mortis.
死後処分
しごしょぶん [3] 【死後処分】
⇒死因処分(シインシヨブン)
死後硬直
しごこうちょく [3] 【死後硬直】
死後,筋肉が化学変化により硬直すること。死後二〜三時間で顎(アゴ)や首筋に始まり,半日ほどで全身に及び,やがて軟化する。死後経過時間推定に役立つ。死体強直(キヨウチヨク)。
死後行為
しごこうい [3] 【死後行為】
⇒死因処分(シインシヨブン)
死恥をさらす
しにはじ【死恥をさらす】
die a shameful death.
死戦
しせん [0] 【死戦】 (名)スル
命がけで戦うこと。「敵陣の中央を突貫し,―して活路を開きしが/不如帰(蘆花)」
死所
ししょ [1] 【死所・死処】
(1)死にがいのある場所。「―を得る」
(2)死んだ場所。「―を同じくする」
死文
しぶん [0] 【死文】
(1)条文はあるが,何の効力ももたない法令や規則。空文。
(2)内容の充実していない文。
死斑
しはん [0] 【死斑・屍斑】
死体の下面に生ずる紫赤色の斑点。重力により血液が沈下し毛細血管に充満するために生じる。死後二〜三時間で出現し,以後時間とともに変化するため,死後経過時間や死因などの推定に役立つ。
死有
しう [1] 【死有】
四有の一。死の瞬間。
死期
しご [1] 【死期】
死にぎわ。臨終の時。しき。
死期
しき【死期】
the time of death.〜を早める hasten one's death.
死期
しき [1][2] 【死期】
(1)死ぬ時。命の終わる時。しご。「―が迫る」
(2)命を投げ出すべき時。しご。「―を得る」
死歿
しぼつ [0] 【死没・死歿】 (名)スル
死ぬこと。「―した人々」
死毒
しどく [0] 【死毒・屍毒】
動物の死体が細菌などの分解により腐敗変質してできた有毒物質の総称。プトマイン。
死水
しすい [0] 【死水】
(1)流れない水。たまり水。
⇔活水
(2)流体中の物体の後ろにできる,流速のほとんどない部分。
(3)密度の違う海流の行き合う所や河口などで,密度の低い水が密度の高い海水の上を薄くおおい,流れに不連続層を生じている状態。この層が浅い所にある場合は,馬力の小さな舟がほとんど動けなくなることがあり,「ひき幽霊」「底幽霊」などと呼ばれ,恐れられている。しにみず。
死水をとる
しにみず【死水をとる】
attend a person's deathbed.
死没
しぼつ [0] 【死没・死歿】 (名)スル
死ぬこと。「―した人々」
死法
しほう [0] 【死法】
実際に適用されることのない法律。効力を失った法律。
死活
しかつ [0] 【死活】 (名)スル
死ぬことと生きること。死ぬか生きるか。「子の暴言をして―せしむるは唯だ余の短銃/花柳春話(純一郎)」
死活問題
しかつもんだい【死活問題】
a matter of life and death;a question of vital importance.
死活問題
しかつもんだい [4] 【死活問題】
死ぬか生きるかにかかわるような重大な問題。
死海
しかい 【死海】
〔Dead Sea〕
アラビア半島北部,ヨルダンとイスラエルとの国境にある塩湖。湖面が海面下392メートルにあり,世界で最も低く,排出河川がないため塩分が非常に濃い。ヨルダン川が流入。
死海(水浴)[カラー図版]
死海
しかい【死海】
the Dead Sea.
死海文書
しかいもんじょ [4] 【死海文書】
1947年以来数回にわたり死海北西岸のクムランその他の洞穴から発見された多数のヘブライ語・アラム語・ギリシャ語古文書の総称。旧約聖書の研究やキリスト教成立前後のユダヤ教の姿を知る上で重要な資料。死海写本。
死滅
しめつ [0] 【死滅】 (名)スル
死に絶えること。絶滅。「何万年も前に―した動物」
死滅する
しめつ【死滅する】
become extinct;perish;→英和
die out.
死火
しか [1][2] 【死火】
〔仏〕
〔すべてが無に帰するところから〕
死を火にたとえた語。
死火山
しかざん【死火山】
an extinct volcano.
死火山
しかざん [2] 【死火山】
有史時代にはいって以来,一度も噴火していない火山。大山(ダイセン)など。
→活火山
→休火山
死灰
しかい [0] 【死灰】
(1)火の気のなくなった灰。
(2)生気のないもの。「頭(コウベ)を垂れて,―の如く控へ/高野聖(鏡花)」
死点
してん [0] 【死点】
〔dead point; dead center〕
往復運動を回転運動に変える機構において,ピストン棒・連接棒・クランクが一直線上にあって,クランクを回転させる分力が生じない点。思案点。
死物
しぶつ [0][1] 【死物】
(1)生命のないもの。
(2)役に立たないもの。「―と化する」「―を活用する」
死物
しぶつ【死物】
an inanimate object;a useless thing.
死物寄生
しぶつきせい [4] 【死物寄生】
腐生(フセイ)のこと。
→活物寄生
死物狂いの
しにものぐるい【死物狂いの(で)】
desperate(ly);→英和
frantic(ally).→英和
〜になる make desperate efforts.
死王
しおう 【死王】
閻魔(エンマ)大王の異名。
死球
しきゅう [0] 【死球】
野球で,デッド-ボール。
死球
しきゅう【死球】
《野》a hit by pitch.
死生
ししょう [0] 【死生】
死と生。生死。しせい。「―不知」
死生
しせい [1] 【死生】 (名)スル
死と生。生死。ししょう。「空しく農業の疾苦中に―するのみ/福翁百余話(諭吉)」
死生観
しせいかん [2] 【死生観】
死あるいは生死に対する考え方。また,それに基づいた人生観。
死産
しざん【死産】
a stillbirth.→英和
〜の stillborn <child> .→英和
死産
しざん [1][0] 【死産】 (名)スル
〔「しさん」とも〕
胎児が死んだ状態で分娩されること。法律上は妊娠四か月(一三週)以後についていう。
死産証書
しざんしょうしょ [4] 【死産証書】
死産を証明するために医師または助産婦の作成する証書。
死番虫
しばんむし [2] 【死番虫】
シバンムシ科の甲虫の総称。体形は円筒形・卵形などで,体長2〜6ミリメートル。一般に黒色や淡褐色のものが多い。乾燥した植物質を食べ,家具・食品・古書などを食害する種もある。
死病
しびょう【死病】
<suffer from> a fatal disease.
死病
しびょう [0] 【死病】
助かる見込みのない病気。かかったら必ず死ぬ病気。不治の病。しにやまい。
死目に会う
しにめ【死目に会う】
be present at a person's deathbed.
死相
しそう [0] 【死相】
(1)人相に死の近いことが現れること。また,その人相。
(2)死に顔。
死相
しそう【死相】
<have> the seal of death <on a person's face> .
死神
しにがみ【死神(にとりつかれる)】
(be in the grip of) Death.
死票
しひょう [0] 【死票】
選挙の投票で,落選者に入れた票。当選に結びつかない票。死に票。
死線
しせん [0] 【死線】
(1)生きるか死ぬかの境目。「―をさまよう」「―を越える」
(2)捕虜収容所などの周囲に設けられ,これを越えると銃殺されることになっている線。
死線を越えて
しせん【死線を越えて】
across the deadline.→英和
死罪
しざい【死罪】
a capital crime.⇒死刑.
死罪
しざい [1] 【死罪】
(1)死に相当する犯罪。
(2)生命を絶つ刑罰。律令制では絞首と斬首の二種があった。現行刑法では死刑という。
(3)江戸時代,「公事方(クジカタ)御定書 」に規定された七種の死刑の一。斬首ののち,死骸は試し斬りにされ,闕所(ケツシヨ)の刑が付加された。
(4)死に相当する失礼をわびる意で,書簡文・上表文などの末尾に書く語。「頓首―」
死者
ししゃ [1][2] 【死者】
死んだ者。死人。
死者
ししゃ【死者】
a dead person;the deceased;→英和
the dead[killed](総称).→英和
〜を出す <three lives> be lost.一人の〜もなく without loss of life.
死者の書
ししゃのしょ 【死者の書】
(1)〔Book of the Dead〕
古代エジプトで死者を葬るときに副葬された文書。死後の平安と復活を願って呪文や祈祷文(キトウブン)がパピルスに書かれている。紀元前一六〜一四世紀の第十八王朝の頃成立。
(2)小説。折口信夫作。1943年(昭和18)刊。当麻寺の中将姫伝説に取材,古代人の生活や心情を浪漫的憧憬の下に描く詩的小説。
死肉
しにく [0] 【死肉・屍肉】
死体の肉。「―にたかる禿鷹(ハゲタカ)」
死胎
したい [0] 【死胎】
母親の胎内で死んだ子。
死脈
しみゃく [0][1] 【死脈】
死にかけたときの弱い脈搏。「とかく二人に―が打つ/浄瑠璃・重井筒(中)」
死臭
ししゅう [0] 【死臭・屍臭】
死骸から発する腐臭。
死色
ししょく [0] 【死色】
死にそうな顔色。死人のような顔色。
死花を咲かせる
しにばな【死花を咲かせる】
die a glorious death.
死花花
しかばな シクワ― [2] 【死花花・紙花花】
葬具の一。細かく鋏(ハサミ)を入れた紙を竹串(タケグシ)などに巻きつけたもの。紙花(シカ)。
死苦
しく [1][2] 【死苦】
(1)〔仏〕 四苦の一。人は死を逃れえないという苦しみ。
(2)死ぬときの苦しみ。また,死ぬほどのひどい苦しみ。
死荷重
しかじゅう [2] 【死荷重】
外部からかかる重さを除外した,構造物自体の重さ。
⇔活荷重(カツカジユウ)
死菌ワクチン
しきんワクチン [4] 【死菌―】
⇒不活化(フカツカ)ワクチン
死蔵
しぞう [0] 【死蔵】 (名)スル
活用しないで,無駄にしまっておくこと。「書物を―する」
死蔵する
しぞう【死蔵する】
hoard.→英和
⇒退蔵.
死角
しかく [0] 【死角】
(1)銃砲の射程内にあるが,地形や構造物などのため,あるいは銃砲自体の構造のため,射撃できない区域。
(2)ある角度から見ることができない範囲。ある位置・立場からは観察できない箇所。
死角
しかく【死角】
<be in> the dead angle.
死語
しご【死語】
a dead language;an obsolete word (廃語).
死語
しご [1] 【死語】
(1)過去に使用された言語で,今では一般の言語生活上使われなくなった言語。古代ギリシャ語・古代ラテン語など。
(2)「廃語(ハイゴ)」に同じ。
→活語
死都
しと [1] 【死都】
天災や戦争などで住民が死に絶えた都市。「―ポンペイ」
死金
しにがね【死金】
dead capital (死蔵金);money wasted.〜を使う waste[throw away]one's money.
死門
しもん [0] 【死門】
〔仏〕
〔この世からあの世へ入る門の意〕
死。死関。「―に入る」「―に臨む」
死闘
しとう【死闘】
a desperate struggle.〜する fight desperately.
死闘
しとう [0] 【死闘】 (名)スル
生命をかけて激しくたたかうこと。また,そのようなたたかい。「―を繰り返す」
死際に
しにぎわ【死際に】
at the hour of death;on one's deathbed.〜の言葉 one's last[dying]words.
死霊
しりょう [0] 【死霊】
肉体から遊離した死者の霊魂。しれい。
⇔生き霊
〔生前の怨(ウラ)みによって祟(タタ)りをなす死霊は怨霊(オンリヨウ)と呼ばれる〕
死霊
しりょう【死霊】
the spirit of a dead person;a ghost.→英和
死霊
しれい [0] 【死霊】
「しりょう(死霊)」に同じ。
死霊崇拝
しれいすうはい [0][4] 【死霊崇拝】
死霊の存在を信じてこれに対処しようとする宗教的態度。死霊が禍福をもたらすと考えて,一定の儀礼によりこれをなだめ,追い払ったり加護を求めたりする。
→祖先崇拝
死面
しめん [0] 【死面】
デスマスク。
死顔
しにがお【死顔】
a dead face.〜が穏やかである look peaceful in death.
死馬
しば [0][1] 【死馬】
死んだ馬。
死骸
しがい【死骸】
a corpse;→英和
a (dead) body.
死骸
しがい [0] 【死骸・屍骸】
死んだ人の体。死体。しかばね。
死骸塩詰め
しがいしおづめ [4] 【死骸塩詰め】
江戸時代の刑罰の一。親殺し・主殺しなどの重罪人で,判決以前に死亡した者の死骸を塩漬けにしたこと。判決後に磔(ハリツケ)などにした。
死魔
しま [1] 【死魔】
(1)死を魔物とみた言葉。死に神。「―に魅入られる」
(2)〔仏〕 四魔の一。死を,寿命を奪って修行を妨げる魔物に見立てていう。
歿前
ぼつぜん [0] 【没前・歿前】
死ぬ前。生前。
⇔没後
歿地
ぼつち [0] 【没地・歿地】
死んだ土地・場所。
歿年
ぼつねん [0] 【没年・歿年】
(1)死んだ時の年齢。享年。行年。
(2)死んだ年の年次。
⇔生年
歿後
ぼつご [1][0] 【没後・歿後】
死んだあと。死後。
⇔没前
「著書は―に刊行された」「―一〇〇年を記念する」
殂す
そ・す 【殂す】 (動サ変)
身分の高い人が,死ぬ。「ルウドヰヒ第二世は湖水に溺れて―・せられしに/うたかたの記(鴎外)」
殂落
そらく [0] 【殂落】
天子の死去すること。崩御。
殃禍
おうか アウクワ [1] 【殃禍】
災難。わざわい。
殄滅
てんめつ [0] 【殄滅】 (名)スル
滅ぼし絶やすこと。滅び絶えること。「敵を―する」
殆
ほとほと [0][3] 【殆・幾】 (副)
(1)たいへん。まったくもう。多く,嫌な思いをしたり,困りはてたりした時にいう。「―困りはてた」「―愛想がつきた」
(2)ほとんど。だいたい。「―古きにもたちまさりてや侍らむ/増鏡(おどろの下)」
(3)もう少しのところで。すんでのことに。「帰り来(ケ)る人来たれりと言ひしかば―死にき君かと思ひて/万葉 3772」
殆し
ほとほと・し 【殆し・幾し】 (形シク)
(1)もう少しでそうなるところである。すんでのことで…しそうだ。「ゆくりなく風吹きて,漕げども漕げども,後(シリ)へしぞきにしぞきて,―・しくうちはめつべし/土左」
(2)危険がさし迫っている。無事に済みそうもない。「かぞへの頭(カミ)が―・しかりけむなどぞ,かの監がゆゆしさを思しなすらへ給ふ/源氏(蛍)」
(3)生命があぶない。危篤である。「―・しきさまに見ゆれば,誠にさわぎまどひて/宇治拾遺 7」
殆ど
ほとんど【殆ど】
(1) almost;→英和
nearly.→英和
(2)[殆ど…ない]hardly;→英和
scarcely.→英和
〜見込みがない There is little hope <of one's recovery> .
殆ど
ほとんど [2] 【殆ど】
■一■ (副)
〔「ほとほと」の転〕
(1)すべてといっていいくらい。だいたい。おおよそ。あらかた。「―出来上がっている」「―終わりました」
(2)もう少しのところで。すんでのことに。「―成功するかにみえた」
(3)切実であるさま。全く。非常に。本当に。「―当惑して居た処へ/婦系図(鏡花)」
■二■ (名)
大部分。「会員の―が賛成だ」「―の人が参加した」
殉じる
じゅんじる【殉じる】
sacrifice oneself <to> ;die <for the cause of> ;→英和
die a martyr <to,for> .→英和
殉じる
じゅん・じる [0][3] 【殉じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「殉ずる」の上一段化〕
「殉ずる」に同じ。「恩師の退職に―・じる」
殉ずる
じゅん・ずる [0][3] 【殉ずる】 (動サ変)[文]サ変 じゆん・ず
(1)主君や恩人の死んだあと,その後を追って死ぬ。殉死する。「主君の無念の死に―・ずる」
(2)ある人の後を追って同じ行動をとる。「先輩に―・じて職を退く」
(3)任務や信念などのために,命を投げ出す。「国難に―・ずる」
殉ふ
とな・う トナフ 【殉ふ】 (動ハ下二)
あることのために一身をなげうつ。殉死する。「身を重じて道に―・へ/露団々(露伴)」
殉国
じゅんこく [0] 【殉国】
国のために命を捨てること。
殉情
じゅんじょう [0] 【殉情】
感情にすべてをゆだねること。「―詩集」
殉情詩集
じゅんじょうししゅう ジユンジヤウシシフ 【殉情詩集】
詩集。佐藤春夫作。1921年(大正10)刊。二三編の恋愛抒情詩を収めた処女詩集。故郷新宮時代の「ためいき」から谷崎潤一郎夫人千代子への恋慕を歌った詩まで,文語定型の抒情性あふれる作品が多い。
殉教
じゅんきょう【殉教】
martyrdom.→英和
〜する die a martyr (for one's faith).→英和
‖殉教者 a martyr.
殉教
じゅんきょう [0] 【殉教】 (名)スル
信仰する宗教のために自分の命を捨てること。「―者」
殉死
じゅんし [0] 【殉死】 (名)スル
死んだ主君のあとを追い,臣下が自殺すること。また,王や夫の死の後,下臣や妻に強制される供儀としての死をいう。
殉死
じゅんし【殉死】
self-immolation.〜する kill oneself on the death of one's lord.
殉職
じゅんしょく [0] 【殉職】 (名)スル
職務を果たそうとして命を失うこと。「消火活動で―する」
殉職する
じゅんしょく【殉職する】
die[be killed]in the pursuit of one's duties.殉職者 a victim to one's post of duty.
殉道
じゅんどう [0] 【殉道】
教義・道義に殉ずること。「―者」
殉難
じゅんなん [0] 【殉難】 (名)スル
国家・宗教や公共の利益のために一身を犠牲にすること。
殉難
じゅんなん【殉難】
martyrdom;→英和
disaster (遭難).→英和
〜する die for one's country;be killed (in a disaster).‖殉難者 a martyr;a victim.
殊なり気
けなりげ 【殊なり気】 (形動ナリ)
〔形容詞「けなりい」の語幹に接尾語「げ」の付いたもの〕
(1)態度がしっかりしているさま。頼もしいさま。「やせて候へども此の犬は―に見え候へば/沙石 7」
(2)丈夫なさま。「たけたに宮の御方御―にわたらせまして/御湯殿上(文明一六)」
殊に
ことに [1] 【殊に】 (副)
〔形容動詞「異(コト)」の連用形「異に」から〕
(1)とりわけ。特別。「この子は―甘いものが好きだ」「今年は作柄が―よくない」
(2)(打ち消しの語を伴って)とりたてて。たいして。あまり。「―変わったところもない」
(3)その上。加えて。「この御政道正しい御世に,―見れば御人体でござるが/狂言・雁礫(虎寛本)」
殊に
ことに【殊に】
especially;→英和
above all (things).
殊の外
ことのほか [0][5] 【殊の外】
■一■ (副)
(1)予想に反して。思いのほか。「―(に)手間取る」「―簡単だった」
(2)格別。はなはだ。「今夜は―(に)寒い」「―の御立腹」
■二■ (名・形動ナリ)
思いのほかであるさま。意外。「山里は世の憂きよりも住みわびぬ―なる峰の嵐に/新古今(雑中)」
殊の外
ことのほか【殊の外】
exceedingly (非常に);→英和
unusually;→英和
exceptionally.→英和
殊俗
しゅぞく [1][0] 【殊俗】
変わった風俗や習慣。また,その国。
殊功
しゅこう [0] 【殊功】
人なみすぐれた手柄。殊勲。
殊勝
しゅしょう [0] 【殊勝】 (名・形動)[文]ナリ
(1)けなげなこと。感心なこと。また,そのさま。「―な心がけ」
(2)もっともらしい様子で,神妙にしている・こと(さま)。「―な顔をしてかしこまっている」
(3)特にすぐれていること。「いかに殿原,―の事は御覧じとがめずや/徒然 236」
(4)心うたれるさま。神々しいさま。「さていつ参つてもしんしんと致いて,―なお前ではござらぬか/狂言・福の神(虎寛本)」
殊勝な
しゅしょう【殊勝な】
praiseworthy;→英和
admirable.→英和
殊勲
しゅくん【殊勲】
distinguished services.〜をたてる render distinguished services.‖殊勲賞 a distinguished achievement award.殊勲打《野》a winning hit.最高殊勲選手 the most valuable player <MVP> .
殊勲
しゅくん [2][0] 【殊勲】
きわだってすぐれた手柄・功績。「―賞」「―をたてる」
殊域
しゅいき [0] 【殊域】
よその世界。よその国。「これを読んで私(ヒソ)かに―同嗜(ドウシ)の人を獲たと思つた/渋江抽斎(鴎外)」
殊寵
しゅちょう [0] 【殊寵】
特別の寵愛。
殊恩
しゅおん [0] 【殊恩】
特別の厚い恩恵。「―に浴して拝謝する者あると同時に/福翁百話(諭吉)」
殊智
しゅち [1] 【殊智】
すぐれた知恵。「采采(サイサイ)たる麗容,咬咬(コウコウ)たる好音,…固より―にして異心なり/佳人之奇遇(散士)」
殊更
ことさら【殊更(に)】
especially (特に);→英和
[故意に]on purpose;deliberately.→英和
殊更
ことさら [0] 【殊更・故】
■一■ (副)
(1)故意に。わざと。わざわざ。「―つらくあたる」
(2)とりたてて。とりわけ。特に。格別。「―難しそうな問題を選ぶ」
■二■ (形動)[文]ナリ
(1)故意にそうするさま。わざわざそうするさま。「―に明るく振る舞う」「―な準備は不要だ」
(2)特別であるさま。「仏,神力を以て―に棺の蓋を自然(オノズカラ)に開かしめて/今昔 3」
殊更ぶ
ことさら・ぶ 【殊更ぶ】 (動バ上二)
わざとらしい。ことさらめく。多くは悪い意味で使う。「今は思ふにはいと軽がるしく―・びたる事なり/源氏(帚木)」
殊更めく
ことさらめ・く [5] 【殊更めく】 (動カ五[四])
わざとらしく思われる。大げさに見える。「―・いてかえっておかしい」
殊栄え
ことはえ 【事栄え・殊栄え】
特別華やかで立派なこと。ことさら面目をほどこすこと。「初めものし給ふだに―もなかむめるに/宇津保(国譲上)」
殊死
しゅし [1] 【殊死】 (名)スル
死を覚悟して戦うこと。「―シテ戦ウ/ヘボン(三版)」
殊無し
ことな・し 【殊無し】 (形ク)
この上ない。格別である。「力つき,容貌なども―・きうちにも/宇津保(初秋)」
殊絶
しゅぜつ [0] 【殊絶】
非常にすぐれていること。秀絶。
殊遇
しゅぐう [0] 【殊遇】
特に手厚いもてなし。
殊遇を受ける
しゅぐう【殊遇を受ける】
enjoy[receive]a person's special favor.
残
ざん [1] 【残】
残り。余り。「支払いの―」
残す
のこす【残す】
leave;→英和
leave <a thing,a person> behind;save (貯える);→英和
reserve (とっておく).→英和
遺産を〜 leave[bequeath]money <to one's son> .仕事を〜 leave the work unfinished.
残す
のこ・す [2] 【残す】 (動サ五[四])
(1)失ったりしないでとどめる。保存する。「昔の町並みを―・す一角」「少年の面影を―・す」「我が背子が帰り来まさむ時のため命―・さむ/万葉 3774」
(2)全体のうちの一部をとどまらせる。「ご飯を―・す」「宿題を忘れた生徒だけ―・して勉強させる」「保安係を―・して他の者は引き上げる」
(3)後のために書き記して保存する。「発言を記録に―・す」「実験の記録を―・す」
(4)(「遺す」とも書く)立ち去ったり死んだりした後に置く。
(ア)物や金を置いておく。「現場に指紋を―・す」「置き手紙を―・す」「財産を―・す」「子孫に美田を―・さず」
(イ)人をとどめおく。「幼い子を―・して世を去る」
(5)(「遺す」とも書く)後世に伝える。「名人として名を―・す」「数々の名曲を―・す」「虎は死して皮を―・す」
(6)ある事の結果として生じさせる。「悔いを―・す」「感情的なしこりを―・す」
(7)決められた期間や距離の一部があまっている。「持ち時間は一〇分を―・すだけになった」「会期を三日―・して休会に入った」「ゴールまであと一キロを―・すのみ」
(8)踏みとどまる。こらえる。「強烈な上手投げをからくも―・した」
(9)動詞の連用形の下に付いて複合動詞として用いる。
(ア)全部…し尽くさないで一部分を手付かずのままにする。「ご飯を食べ―・す」「何か言い―・したことはないか」
(イ)…して残るようにするの意を表す。「事の顛末(テンマツ)を書き―・す」「父が言い―・した言葉」
〔「残る」に対する他動詞〕
[可能] のこせる
残った
のこった [2] 【残った】 (感)
〔土俵にまだ余地があり勝負がついていない,の意〕
相撲で,行司が取組中の力士に掛ける掛け声。「はっけよい,―,―」
残らず
のこらず【残らず】
all;→英和
wholly;→英和
without exception.一人(一滴)〜 to the last man (drop).
残らず
のこらず [2][3] 【残らず】 (副)
〔動詞「残る」に打ち消しの助動詞「ず」の付いてできた語〕
全部。すっかり。「―売れる」
残り
のこり【残り】
the rest;→英和
the remainder;→英和
the balance (残金).→英和
〜の remaining; <money,etc.> left over.〜少なくなる run short[low](物が);draw to an end (期間が).→英和
残り
のこり [3] 【残り】
(1)残ること。残ったもの。「―の問題」「おやつの―は一つもない」
(2)余命。余生。「詠むべき―の春をかぞふれば/新古今(春下)」
残りの年
のこりのとし 【残りの年】
高齢になって残されている年。老い先の短い年齢。余生。残年(ザンネン)。残りの齢(ヨワイ)。
残りの月
のこりのつき [6] 【残りの月】
明け方まで空に残っている月。のこんの月。残月。
残りの菊
のこりのきく [0] 【残りの菊】
重陽(チヨウヨウ)の節句(陰暦九月九日)が過ぎても咲き残っている菊。残り菊。残菊(ザンギク)。[季]秋。
残り久し
のこりひさ・し 【残り久し】 (形シク)
将来がながい。前途が長い。「今日こそは―・しきよろづ世の数知りそむる始めなりけれ/栄花(御賀)」
残り多い
のこりおお・い [4][5] 【残り多い】 (形)[文]ク のこりおほ・し
心残りが多い。残念だ。また,なごりおしい。「―・いが,ここで別れよう」
残り少な
のこりずくな [5][0] 【残り少な】 (形動)[文]ナリ
〔「のこりすくな」とも〕
残っている数・量が少ないさま。「在庫が―になる」
残り少ない
のこりすくな・い [6] 【残り少ない】 (形)
残っているものの数・量が少ない。「今年も―・くなった」
[派生] ――さ(名)
残り惜しい
のこりおし・い [5] 【残り惜しい】 (形)[文]シク のこりを・し
名残おしい。心残りだ。残念だ。「不図(フト)昨日の妄想(ボウソウ)を憶(オモイ)出して,何やら―・いやうな気がしました/片恋(四迷)」
残り梅雨
のこりづゆ [4] 【残り梅雨】
梅雨が明けたあとの,ぐずついた天気。
→走り梅雨
→戻り梅雨
残り楽
のこりがく [3] 【残り楽】
雅楽の管弦の曲の特殊な演奏様式。楽曲を反復して通常より長く演奏する間に,方式に従って次第に楽器の種類と人数を減じ最後に残った箏が輪説(リンゼツ)(特殊な奏法)を奏して技巧を披露する。
残り滓
のこりかす [4] 【残り滓】
有用な部分を取り除いたあとに残った,役に立たない部分。価値のない物。
残り火
のこりび [3] 【残り火】
燃え尽きてしまわずに残っている火。燃え残っている火。
残り無く
のこりなく [4] 【残り無く】 (副)
残らず。全部。「部屋を掩(オオ)ふ強い香の中に,―自己を放擲(ホウテキ)した/それから(漱石)」
残り物
のこりもの【残り物】
remnants;leftovers;scraps.⇒余り(ものに福あり).
残り物
のこりもの [0][5] 【残り物】
残っているもの。余り物。
残り稲
のこりしね 【残り稲】
搗(ツ)いたあとまだ籾殻(モミガラ)が付いたままの粒。あら。
残り粥
のこりがゆ [3] 【残り粥】
正月一五日の七草粥を残しておいて一八日に食べるもの。夏,虫にさされないと信じられていた。
残り菊
のこりぎく [3] 【残り菊】
(1)襲(カサネ)の色目の名。表は黄色,裏は薄青か白。秋着用。
(2)「残りの菊(キク)」に同じ。
残り香
のこりが [3] 【残り香】
〔「のこりか」とも〕
いなくなったあとに残っている,その人のほのかなにおい。
残る
のこる【残る】
(1)[残留]stay <at home> ;→英和
remain.→英和
(2)[余る]be left;remain.→英和
(3)[残存]remain;survive.→英和
残る
のこ・る [2] 【残る】 (動ラ五[四])
(1)(「遺る」とも書く)失われたりしないで,もとのまま保存されている。もとの状態のままである。「頂上にはまだ雪が―・っている」「昔の町並みが―・っている」「少年の頃の面影が―・っている」「古い風習が―・っている」
(2)全体のうちの一部がなくならないでいる。「ご飯が―・る」「仕事がまだ―・っている」
(3)ほとんどが無くなったり立ち去ったりしたあとも,引き続き存在する。
(ア)物があとまである。「あとに―・ったのはわずかな土地と小さな家だけだった」「城跡に石垣だけが―・る」
(イ)人がとどまる。「宿題を忘れた人は―・ってやってしまいなさい」「遅くまで会社に―・って仕事をする」
(ウ)人の死後に生き残る。死に後れる。「―・らむ人の思ひ出でにも見よとて/蜻蛉(下)」
(4)(「遺る」とも書く)後世に伝わる。「後の世まで名が―・る」「後世まで―・る傑作」
(5)ある事の結果として生ずる。「不満が―・る」「感情的なしこりが―・る」
(6)決められた期間や距離の一部があまっている。「持ち時間はあと一〇分だけ―・っている」
(7)相撲で,踏みとどまる。こらえる。「土俵際でかろうじて―・った」
(8)金をためる。「金が―・る」「なかなか―・らないものだ」
(9)動詞の連用形の下に付いて,複合動詞として用いる。
(ア)全部…しないで一部分が手付かずのままであるの意を表す。「売れ―・った品を安く売る」「焼け―・った離れに住んでいる」「消え―・る」「散り―・る」
(イ)いなくならずに存在し続ける意を表す。「人類は生き―・れるか」「居―・る」
〔「残す」に対する自動詞〕
[可能] のこれる
残る寒さ
残る寒さ
「余寒(ヨカン)」に同じ。[季]春。
残る隈(クマ)なく
残る隈(クマ)なく
すみからすみまで。まんべんなく。全部。
残る雪
残る雪
「残雪(ザンセツ)」に同じ。[季]春。
残る鴨(カモ)
残る鴨(カモ)
春深くなっても北方へ帰らずに残っている鴨。[季]春。《池隈の暗きに一つ―/富安風生》
残んの
のこんの 【残んの】 (連体)
〔「のこりの」の転〕
残っている。「遠山の花は―雪かと見えて/平家 10」
残んの月
のこんのつき 【残んの月】
「のこりのつき」の転。「―は浮めども/浄瑠璃・最明寺殿」
残丘
ざんきゅう [0] 【残丘】
浸食から取り残されて準平原上に孤立して突起している丘陵。
→モナドノック
残余
ざんよ [1] 【残余】
残り。余り。
残余
ざんよ【残余】
the remainder;→英和
the remnant;→英和
the rest.→英和
〜の remaining.
残余財産
ざんよざいさん [4] 【残余財産】
会社または組合の清算の手続において,債務弁済後に残った積極財産。
残像
ざんぞう [0] 【残像】
光の刺激を見つめたあと,目を閉じたり他の方面に視線を移したりしたときに生じる視覚体験。種々の形・色・明るさの像として現れる。
残像
ざんぞう【残像】
an afterimage.→英和
残光
ざんこう [0] 【残光】
(1)日没後もまだ空に残っている光。残照。余光。
(2)光照射や放電などの刺激を断たれたあとも物質が発光する現象。蛍光・リン光などがある。
残党
ざんとう【残党】
remnants <of> .
残党
ざんとう [0] 【残党】
討ちもらして残っている者たち。「盗賊団の―」
残兵
ざんぺい [0] 【残兵】
残った兵。敗残の兵。
残兵
ざんぺい【残兵】
the remnants of a defeated army.
残刻
ざんこく [0] 【残酷・残刻】 (名・形動)[文]ナリ
人や動物に対して,思いやりがなく,平気で苦しめるさま。「―な仕打ち」「―な場面」
[派生] ――さ(名)
残務
ざんむ [1] 【残務】
まだ処理されないで残っている仕事。「―整理」
残務整理する
ざんむ【残務整理する】
wind up[arrange]the affairs <of> .
残品
ざんぴん【残品】
the remaining stock(s);unsold goods.
残品
ざんぴん [0][1] 【残品】
残った品。売れ残りの商品。
残喘
ざんぜん [0] 【残喘】
残り少ない命。余生。「多病にして―を保つ方が余程結構だ/吾輩は猫である(漱石)」
残土
ざんど [1] 【残土】
土木工事で穴を掘ったときに出る土砂。
残塁
ざんるい【残塁】
<three men> left on bases.〜になる be left on base.
残塁
ざんるい [0] 【残塁】 (名)スル
(1)攻め落とされないで残っているとりで。
(2)野球で,攻守交替のときランナーが塁に残っていること。
残声
ざんせい [0] 【残声】
長年きたえぬき,枯れた魅力ある声。「老声は生声(ナマゴエ)つきて,あるひは横,あるひは主,又は相音(アイオン)などの―にて/花鏡」
残夜
ざんや 【残夜】
夜明け方。
残夢
ざんむ [1] 【残夢】
見残した夢。目覚めてからも,なお心に残る夢。また,明け方近くにうとうとしながら見る夢。
残存
ざんそん [0] 【残存】 (名)スル
〔「ざんぞん」とも〕
残っていること。「土中に―する養分」
残存する
ざんそん【残存する】
〔動〕still exist;remain;→英和
survive;→英和
〔形〕remaining;extant.→英和
残存主権
ざんそんしゅけん [5] 【残存主権】
ある国の領域について他の国が施政権を有する場合,ある国に残された権限。潜在主権。
残存種
ざんそんしゅ [3] 【残存種】
過去に広い地域に分布していたり,個体数の多かった生物で,現在は限られた狭い地域にのみ生存・生育している種。少数が残存するアメリカ-バイソン,狭い地域だけに生育するメタセコイア,ほとんど進化しないまま生存しているシーラカンス・シャミセンガイなど。遺存種。
残害
ざんがい [0] 【残害】 (名)スル
いためそこなうこと。また,殺すこと。「相闘(アイタタカイ)て―するを/慨世士伝(逍遥)」
残寒
ざんかん [0] 【残寒】
春になってもなお寒いこと。余寒。
残尿
ざんにょう [0] 【残尿】
排尿後,まだ膀胱(ボウコウ)内に残っている尿。「―感」
残山剰水
ざんざんじょうすい [1] 【残山剰水】
〔山や川を残して描く意〕
全景を描ききらず,その一部分だけを描くことにより,かえって自然の広大な景観を描出する山水画の構図法。南宋の馬遠一派により完成。馬一角(バイツカク)。
残年
ざんねん [0] 【残年】
残りの生命。余命。
残影
ざんえい [0] 【残影】
おもかげ。「古代王朝の―」
残徒
ざんと [1] 【残徒】
討伐を逃れて残っている者。
残心
ざんしん [0] 【残心】
(1)不満や未練が残ること。未練。
(2)武道における心構え。一つの動作が終わってもなお緊張を解かないこと。剣道では打ち込んだあとの相手の反撃に備える心の構え,弓道では矢を射たあとその到達点を見極める心の構えをいう。
残忍
ざんにん【残忍】
⇒残酷.
残忍
ざんにん [0] 【残忍・惨忍】 (名・形動)[文]ナリ
むごいことを平気でするさま。「―な仕打ち」「―な性格」
[派生] ――さ(名)
残念
ざんねん [3] 【残念】 (形動)[文]ナリ
(1)満足できなくて,心残りがする・こと(さま)。「―ですが紙数が尽きました」「お会いできず―です」
(2)悔しく思う・こと(さま)。「試合で弟に負けて―だった」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)
残念な
ざんねん【残念な】
regrettable;→英和
mortifying;→英和
disappointing.→英和
〜に思う be sorry;regret;→英和
be disappointed[vexed,chagrined] <at> .〜ながら I regret[am sorry](to say) that…;to my regret.‖残念賞 a consolation prize.
残念会
ざんねんかい [3] 【残念会】
目的を達せられなかった人を慰めたり,その人同士で慰め合うために催す会。
残念賞
ざんねんしょう [3] 【残念賞】
競技会や宝くじなどで,惜しくも入賞できなかったりはずれたりした人に出す賞。
残懐
ざんかい [0] 【残懐】
心中に思いのこすこと。残念なこと。「―尠(スクナ)からざるに付き/近世紀聞(延房)」
残敵
ざんてき [0] 【残敵】
討ちもらした敵兵。「―を掃蕩(ソウトウ)する」
残日
ざんじつ [0] 【残日】
沈もうとしている太陽。入り日。
残星
ざんせい [0] 【残星】
夜明けの空に残っている星。有明の星。「―光を奪はるる習なれば/太平記 1」
残映
ざんえい [0] 【残映】
(1)夕焼け。夕映え。
(2)転じて,消えたものの名残。「江戸文化の―」
残春
ざんしゅん [0] 【残春】
春の末。晩春。「―の風情を楽しむ」
残暑
ざんしょ【残暑】
the lingering summer heat;the heat of late summer.
残暑
ざんしょ [1] 【残暑】
立秋の後まで残る暑さ。「―が厳しい」[季]秋。《山の宿―といふも少しの間/虚子》
残暑見舞
ざんしょみまい [4] 【残暑見舞(い)】
残暑のころ,人を見舞うこと。また,相手を思って出す見舞いの手紙や品物。
残暑見舞い
ざんしょみまい [4] 【残暑見舞(い)】
残暑のころ,人を見舞うこと。また,相手を思って出す見舞いの手紙や品物。
残暦
ざんれき [0] 【残暦】
(1)年末になって,残り少なくなった日数。
(2)年老いて,残り少なくなった命。余命。
残暴
ざんぼう [0] 【残暴】
残酷で荒々しいこと。
残曛
ざんくん [1][0] 【残曛】
日没後も照り映えて残る夕日の光。残照。「富士の東北に唯一抹朱黄色の―を剰(アマ)したるのみにて/自然と人生(蘆花)」
残更
ざんこう [0] 【残更】
夜の明けがた。五更。
残月
ざんげつ 【残月】
地歌・箏曲(ソウキヨク)の一。手事物(テゴトモノ)。天明・寛政(1781-1801)期に大坂の峰崎勾当(コウトウ)作曲。愛弟子への追善曲。特に,五段の手事が力作。箏は平調子。
残月
ざんげつ [1] 【残月】
夜が明けて,なお空に残っている月。有明(アリアケ)の月。
残月
ざんげつ【残月】
a pale morning moon.
残本
ざんぽん [0] 【残本】
(1)売れ残りの本。
(2)端本(ハホン)。
残杯
ざんぱい [0] 【残杯・残盃】
杯に飲み残した酒。
残杯冷炙
ざんぱいれいしゃ [5] 【残杯冷炙】
飲み残しの酒と冷えたあぶり物の肉。冷遇されて恥辱を受けることのたとえ。
残桜
ざんおう [0] 【残桜】
春が過ぎても咲き残っている桜。
残業
ざんぎょう [0] 【残業】 (名)スル
規定の勤務時間のあと,さらに残って仕事をすること。また,その仕事。超過勤務。「遅くまで―する」「―手当」
残業
ざんぎょう【残業】
overtime work.〜する work overtime.‖残業手当 an overtime pay[allowance].
残欠
ざんけつ [0] 【残欠・残闕】
一部が欠けて完全でないこと。また,そのもの。「―を補う」
残殺
ざんさつ [0] 【残殺】
〔「残」はそこなう意〕
そこない殺すこと。また,むごたらしく殺すこと。
残涙
ざんるい [0] 【残涙】
なみだのあと。
残渣
ざんさ [1] 【残渣】
溶解・濾過(ロカ)などのあとに残った不溶物。残りかす。
残溜
ざんりゅう [0] 【残溜】
残ってたまること。残りの滴(シズク)。
残滅
ざんめつ [0] 【残滅】 (名)スル
そこない滅ぼすこと。
残滓
ざんさい [0] 【残滓】
「ざんし(残滓)」の慣用読み。
残滓
ざんし [1] 【残滓】
〔「ざんさい」は慣用読み〕
容器などの底に残っているかす。残りかす。「旧体制の―」
残滴
ざんてき [0] 【残滴】
残ったしずく。余滴。
残火
ざんか [1] 【残火】
(1)のこりび。
(2)暁の茶事の際,前夜の灯籠(トウロウ)の火が,露地を照らしていること。残灯。
残火会
ざんかえ [3] 【残火会】
茶会の途中で,他の客が訪れて所望したときに行う茶事。炉中の炭火以外のすべてを改めるのでいう。残火の茶会。のこりびのかい。残火。
→跡見(アトミ)
残灯
ざんとう [0] 【残灯】
消え残っているともしび。残燭(ザンシヨク)。
残灰
ざんかい [0] 【残灰】
物を燃やしたあとにのこった灰。
残炎
ざんえん [0] 【残炎】
秋に残る暑さ。残暑。
残烟
ざんえん [0] 【残煙・残烟】
燃え残りのけむり。
残煙
ざんえん [0] 【残煙・残烟】
燃え残りのけむり。
残照
ざんしょう [0] 【残照】
日が沈んでもなお空に残っている光。夕日の光。夕焼け。
残片
ざんぺん [0] 【残片】
残ったきれはし。
残物
ざんぶつ【残物】
remnants;scraps;leavings.→英和
残物
ざんぶつ [0] 【残物】
残った品物。残り物。余り物。
残生
ざんせい [0] 【残生】
年をとって残り少ない人生。余生。
残留
ざんりゅう [0] 【残留】 (名)スル
あとに残りとどまること。残っていること。「―部隊」「農薬が―している」
残留する
ざんりゅう【残留する】
remain;→英和
stay behind.残留物 remnants;leavings.→英和
残留基準
ざんりゅうきじゅん [5] 【残留基準】
残留農薬の濃度基準。食品衛生法により,野菜や果物について定められ,基準を超えると回収命令が出される。
残留応力
ざんりゅうおうりょく [5] 【残留応力】
外部からの力が除かれた後や,温度分布が変化した後に物体内に残る応力。物質の組成の不均一や,不均一な加熱などによって起こる。
残留磁気
ざんりゅうじき [5] 【残留磁気】
強磁性体を磁場の中に入れて磁化してのち,その磁場を取り去っても失われずに残っている磁気。永久磁石はこれを利用したもの。残留磁化。
残留農薬
ざんりゅうのうやく [5] 【残留農薬】
農作物や動植物の体内や体表面,あるいは土壌中に残存している農薬。
残留鉱床
ざんりゅうこうしょう [5] 【残留鉱床】
岩石が風化分解し,その中に含まれていた有用成分が濃集してできた鉱床。ボーキサイト鉱床はこの例。風化残留鉱床。
残疾
ざんしつ [0] 【残疾】
律令制下,課役徴収のために定められた,身体に障害や病疾を持つ者の規定のうち,最も軽度のもの。
→廃疾
→篤疾
残痕
ざんこん [0] 【残痕】
残っているあと。痕跡。
残盃
ざんぱい [0] 【残杯・残盃】
杯に飲み残した酒。
残秋
ざんしゅう [0] 【残秋】
秋の末。晩秋。なごりの秋。
残積土
ざんせきど [3][4] 【残積土】
岩石が風化され,もとの岩石の上にそのまま堆積してできた土壌。山頂付近にある土はほとんどこれにあたる。原積土。
⇔運積土
残簡
ざんかん [0] 【残簡・残翰】
部分的に失われた古い文書の,現存している部分。断簡。
残編
ざんぺん [0] 【残編】
散逸した書物の,残った部分。
残置
ざんち [1] 【残置】 (名)スル
そのまま残して置くこと。「―諜者(チヨウジヤ)」「一分隊を―する」
残翰
ざんかん [0] 【残簡・残翰】
部分的に失われた古い文書の,現存している部分。断簡。
残聴
ざんちょう [0] 【残聴】
聴力損失がかなりあるが,ある程度の聴力が残っている状態。
残肴
ざんこう [0] 【残肴】
食べ残しの酒のさかな。
残花
ざんか [1] 【残花】
散り残った花。特に,桜の花についていう。残る花。残桜。[季]春。
→余花
残菊
ざんぎく [1] 【残菊】
重陽(チヨウヨウ)(陰暦九月九日)を過ぎて咲いている菊。秋の終わりまで咲き残った菊。残りの菊。[季]秋。
残菊の宴
ざんぎくのえん 【残菊の宴】
宮中で一〇月に行われた菊見の宴。江戸時代まで行われた。
残虐
ざんぎゃく [0] 【残虐】 (名・形動)[文]ナリ
人や動物に対し,無慈悲で残酷な・こと(さま)。「―な行為」
[派生] ――さ(名)
残虐
ざんぎゃく【残虐】
cruelty;brutality.〜な cruel;→英和
brutal;→英和
atrocious.→英和
残賊
ざんぞく [0] 【残賊】 (名)スル
(1)傷つけたり殺したりすること。そこなうこと。「日本未来の人文啓発を―すると同一般/日本風景論(重昂)」
(2)討伐を免れた賊。余賊。
残部
ざんぶ【残部】
the remainder[remnant].→英和
残部
ざんぶ [1] 【残部】
(1)残りの部分。残っている品物。
(2)出版物などで,残っている部数。「―僅少」
残部判決
ざんぶはんけつ [4] 【残部判決】
民事訴訟事件について一部判決がなされたのちに残部を完結する判決。
→一部判決
残酷
ざんこく【残酷】
(a) cruelty;(a) brutality.〜な(に) cruel(ly);→英和
merciless(ly);→英和
harsh(ly).→英和
残酷
ざんこく [0] 【残酷・残刻】 (名・形動)[文]ナリ
人や動物に対して,思いやりがなく,平気で苦しめるさま。「―な仕打ち」「―な場面」
[派生] ――さ(名)
残酷演劇
ざんこくえんげき [5] 【残酷演劇】
〔(フランス) théâtre de la cruauté〕
戯曲中心主義的な西欧演劇を否定して,バリ島演劇にみられるような,言語を超える身体性の奪回を唱えたアルトーの演劇理論。1960年代の前衛演劇に大きな影響を与えた。
残量
ざんりょう [3] 【残量】
使い残りの分量。
残金
ざんきん【残金】
the balance (差引);→英和
surplus (money) (残り).→英和
残金
ざんきん [1] 【残金】
(1)支払いののち手元に残った金。残額。
(2)支払うべき金のうち,まだ支払っていない金。残額。
残闕
ざんけつ [0] 【残欠・残闕】
一部が欠けて完全でないこと。また,そのもの。「―を補う」
残陽
ざんよう [0] 【残陽】
夕日。入り日。
残雪
ざんせつ [0] 【残雪】
(1)消え残っている雪。
(2)春になってもまだ残っている雪。[季]春。《―やごろ��と吹く松の風/村上鬼城》
残雪
ざんせつ【残雪】
the remaining snow.
残響
ざんきょう [0] 【残響】
室内で,音源が止まったあと,壁・天井などの反射によって引き続いて聞こえる響き。
残額
ざんがく【残額】
<pay> the remainder.→英和
⇒残高.
残額
ざんがく [0] 【残額】
差し引いて残った数量,または金額。
残類
ざんるい [0][1] 【残類】
討ちもらされて残った者ども。残党。
残飯
ざんぱん【残飯】
the leavings (of a meal).→英和
残飯
ざんぱん [0][3] 【残飯】
食べ残した飯や料理。「―をあさる」
残香
ざんこう [0] 【残香】
人などが去ったあとに漂っているかおり。余香。のこりが。
残骸
ざんがい [0] 【残骸】
(1)捨て置かれた死体。「敵兵の―」
(2)もとの形をとどめないほど,壊れたり破壊されたりして残っている物。「遭難機の―」「―と化す」
残骸
ざんがい【残骸】
the remains[wreck].→英和
残高
ざんだか【残高】
the balance[remainder].→英和
‖残高表 a balance sheet.繰越残高 the balance carried forward.
残高
ざんだか [1][0] 【残高】
収入から支出を差し引いて残った金額。また,貸借を決済して残った額。
残鶯
ざんおう [0] 【残鶯】
「老(オ)い鶯(ウグイス)」に同じ。[季]夏。
殖える
ふ・える [2] 【増える・殖える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 ふ・ゆ
数や量が多くなる。
⇔減る
「人が―・える」「金が―・える」「水量が―・える」「水ニヌレテ―・エタ/ヘボン(三版)」
〔「殖える」は財産や動植物に関して使うことが多い〕
殖やす
ふや・す [2] 【増やす・殖やす】 (動サ五[四])
数量が多くなるようにする。ふえるようにする。
⇔減らす
「財産を―・す」
〔「殖やす」は財産や動植物に関して使うことが多い〕
[可能] ふやせる
殖やす
ふやす【殖やす】
⇒増す.
殖ゆ
ふ・ゆ 【増ゆ・殖ゆ】 (動ヤ下二)
⇒ふえる
殖る
うまわ・る ウマハル 【殖る】 (動ラ四)
生まれて,ふえる。「一つの氏―・りて更に万の姓になれり/日本書紀(允恭訓)」
殖利
しょくり [0] 【殖利】
利益や利息をふやすこと。利殖。
殖民
しょくみん [0] 【植民・殖民】 (名)スル
主として国外の領土や未開地に自国民の移住・定住を促し,開発や支配を進めること。また,その移住民。「南米に―する」
殖産
しょくさん [0] 【殖産】
財産をふやすこと。また,産業を盛んにすること。
殖産
しょくさん【殖産】
(increase of) production;→英和
industry.→英和
殖産工業 the productive industry.→英和
殖産興業
しょくさんこうぎょう [5] 【殖産興業】
生産をふやし,産業をおこすこと。
殖産興業政策
しょくさんこうぎょうせいさく [9] 【殖産興業政策】
明治前期に政府によって推進された資本主義育成策。富国強兵をめざし,軍事工業と官営工業を中心に欧米の生産技術や制度を導入して,急速な工業発展をはかった。
殖財
しょくざい [0] 【殖財】
財貨をふやすこと。
殖貨
しょっか シヨククワ [1] 【殖貨】
財貨をふやすこと。貨殖。
殯
かりもがり 【殯】
「もがり(殯)」に同じ。
〔「もがり」に「仮」の意が含まれていることが忘れられて生じた語〕
殯
もがり 【殯】
〔「喪(モ)上がり」の意という〕
「あらき」に同じ。「五月,河内の古市(フルイチ)に―す/日本書紀(欽明訓)」
殯
あらき 【荒城・殯】
貴人が死んでから本葬するまでの間,遺体を仮に納めて置いたこと。また,その場所。もがり。
→大荒城(オオアラキ)
殯す
ひん・す 【殯す】 (動サ変)
死者を棺に入れてまつる。かりもがりする。「辛酉,西殿に―・す/続紀(大宝二)」
殯の宮
あらきのみや 【殯の宮】
遺体をしばらく安置しておくための仮の宮殿。もがりのみや。ひんきゅう。「―に坐(マ)せて/古事記(中訓)」
殯の宮
もがりのみや 【殯の宮】
「あらきのみや」に同じ。
殯宮
ひんきゅう [0] 【殯宮】
襯殿(シンデン)から移された天皇・皇族のひつぎを,埋葬の時まで安置しておく御殿。かりもがりのみや。あらきのみや。殯殿。
殯斂
ひんれん [0] 【殯斂】
死体を棺に納めたまましばらく安置すること。また,その儀式。かりもがり。「厚く―を加へ/佳人之奇遇(散士)」
殲滅
せんめつ [0] 【殲滅】 (名)スル
皆殺しにしてほろぼすこと。残らず滅ぼすこと。「敵の部隊を―する」
殲滅する
せんめつ【殲滅する】
annihilate;→英和
wipe out;extirpate.→英和
殳旁
ほこづくり [3] 【殳旁】
漢字の旁(ツクリ)の一。「段」「殺」などの「殳」。たたくなど手の動作を表す文字を作る。るまた。
殴り
なぐり [3] 【殴り・擲り】
(1)なぐること。
(2)木材の表面を手斧(チヨウナ)で削って凹凸をつけて仕上げること。またその面。
殴り付ける
なぐりつ・ける [5] 【殴り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 なぐりつ・く
(1)力いっぱいなぐる。「横っつらを―・ける」
(2)投げるように乱暴に書いたり描いたりする。「凡そ八九十枚―・けた/当世書生気質(逍遥)」
殴り倒す
なぐりたおす【殴り倒す】
knock[strike]down.
殴り合い
なぐりあい【殴り合い】
a fight;→英和
fisticuffs.〜をする fight.〜を始める come to blows.
殴り合い
なぐりあい [0] 【殴り合い】
互いになぐりあうこと。けんかをすること。「口論から―になる」
殴り合う
なぐりあう【殴り合う】
fight.→英和
殴り掛かる
なぐりかかる【殴り掛かる】
hit[strike]at.
殴り掛かる
なぐりかか・る [5] 【殴り掛かる】 (動ラ五[四])
なぐろうとして,相手に向かって行く。「急に―・ってきた」
殴り殺す
なぐりころす【殴り殺す】
strike <a person> dead;kill <a person> with blows.
殴り込み
なぐりこみ [0] 【殴り込み】
なぐりこむこと。「―をかける」
殴り込み
なぐりこみ【殴り込み】
a raid.→英和
殴り込む raid <a house> .
殴り込む
なぐりこ・む [4][0] 【殴り込む】 (動マ五[四])
恨みのある人の家などに押しかけて乱暴をはたらく。なぐりこみをかける。「大勢で―・む」
殴り返す
なぐりかえす【殴り返す】
hit[strike]back.
殴り飛ばす
なぐりとば・す [5] 【殴り飛ばす】 (動サ五[四])
勢いよくなぐる。はりとばす。「思いきり―・す」
殴る
なぐる【殴る】
strike;→英和
beat;→英和
hit;→英和
knock;→英和
give <a person> a blow;→英和
flog (むちうつ).→英和
殴る
なぐ・る [2] 【殴る・擲る・撲る】 (動ラ五[四])
(1)(硬い物で)強くたたく。横ざまに強く打つ。ぶんなぐる。「げんこつで頭を―・る」
(2)風雨が横なぐりに吹きつける。「暖かき風池の面(オモ)を―・つて/露小袖(乙羽)」
(3)投げやりにものをする。「ええかげんに―・つてはやくしまはうねえ/黄表紙・艶気樺焼」
[可能] なぐれる
殴傷
おうしょう [0] 【殴傷】
人をなぐって傷つけること。また,その傷。
殴打
おうだ [1] 【殴打】 (名)スル
人をひどくなぐること。「頭部を―する」
殴打する
おうだ【殴打する】
give <a person> a blow;→英和
beat[strike,hit] <a person on the head> .→英和
殴殺
おうさつ [0] 【殴殺】 (名)スル
なぐり殺すこと。
段
だん【段】
(1)[階段](a flight of) steps[stairs].(2)[新聞の]a column.→英和
(3)[等級]a grade;→英和
a rank;→英和
a class.→英和
⇒段違い.
(4)[場合]a case;→英和
an occasion.→英和
(5)[芝居の]an act;→英和
a scene.→英和
段
きざ [2] 【刻・段】
きざみ目。きざみ。
段
だん 【段】
■一■ [1] (名)
(1)地面・床面などで,平面の高さが連続していないこと。また,高さの違う平面が順に並んでいる所。また,その一つ一つ。「居間と食堂の境は―をつける」「ひな―」「一番上の―に内裏(ダイリ)様を並べる」「―をつけて髪をカットする」
(2)上下に,層をなして重なっているものの一つ一つ。「寝台車の上の―」「名簿の一番下の―」
(3)技量・品質などによる格付け。また,その格。「―が違う」「上の―に進む」「浄瑠璃も口跡もきこえぬ,役者も―が知れぬ/黄表紙・見徳一炊夢」
(4)全体を何らかの基準で小分けにした一つ一つ。
(ア)長い文の中の,まとまった内容をもった切れ目。段落。
(イ)歌舞伎・浄瑠璃などで,独立させて演じられる一部分。「菅原伝授手習鑑寺子屋の―」
(ウ)五十音図で,横の並び。「イ ―」
→行(ギヨウ)
(エ)掛け算の九九で,同一の被乗数をもつもの。「三の―」
(オ)文字組版で,版面を二つ以上に区分したときの一区分。「縦四―」
(5)変化・進行している物事の過程の一つ一つ。場面。局面。「いざという―になると尻込みする」「暑いの寒いのといってる―ではない」
(6)多く手紙・文書などで,上の語をうけて,その表す内容を統合し,体言化する。こと。「失礼の―お許し下さい」「この―お伺い致したく」「御健勝の―御慶申上候」
(7)「たん(反・段)」に同じ。
■二■ (接尾)
(1)助数詞。階段状または層をなして重なっているものを数えるのに用いる。「五―下りる」「三―重」「一〇―編む」
(2)囲碁・将棋・柔道・剣道などで,技量を表す程度・段階を表すのに用いる。数が多いほど上位になる。「柔道三―」
(3)文章や話の区切りの数を数えるのに用いる。
段
たん [1] 【反・段】
(1)地積の単位。古代・中世では三六〇歩,太閤検地以降は三〇〇歩(坪)。約9.9174アール。
(2)(「端」とも書く)布帛(フハク)の大きさの単位。長さ・幅は材質・時代によって異なる。養老令では長さ五丈二尺,幅二尺四寸。現在は,一着分の幅と丈のものを一反とする。絹の着尺地では鯨尺で幅九寸,長さ三丈から三丈二尺が一般的。
(3)距離の単位。六間(ケン)。
(4)和船の帆の大きさを示す単位。製帆用の布の幅をいう。
段
きだ 【段・常】
〔「きた」とも〕
■一■ (名)
(1)布の長さを測る単位。一常は一丈三尺。「布一―/日本書紀(天武下訓)」
(2)田畑の面積を測る単位。たん(段)。「おほよそ田は長さ三十歩,広さ十二歩を―とせよ/日本書紀(孝徳訓)」
■二■ (接尾)
助数詞。切れめを数えるのに用いる。「軻遇突智(カグツチ)を斬り三―になす/日本書紀(神代上訓)」
段々
だんだん【段々】
(1)[徐々に]gradually;step by step;by degrees.(2)[階段の]⇒段.
‖段々畑 terraced fields.
段だら
だんだら [0] 【段だら】
(1)太い横縞状にいくつかの色が染め出されたり織り出されたりしていること。また,そのような模様。段だら縞。「紅白の―の幕」
(2)いくつも段になっていること。だんだん。
段だら坂
だんだらざか [4] 【段だら坂】
ゆるい傾斜の坂。また,段になっているゆるい坂とも。
段だら染
だんだらぞめ [0] 【段だら染(め)】
⇒段染(ダンゾ)め
段だら染め
だんだらぞめ [0] 【段だら染(め)】
⇒段染(ダンゾ)め
段だら縞
だんだらじま [0] 【段だら縞】
「段だら」に同じ。「―のセーター」
段カット
だんカット [3] 【段―】
長さに段差をつけて頭髪をカットすること。また,その髪形。レイヤード-カット。
段ボール
だんボール【段ボール】
corrugated paper[cardboard].〜箱 a cardboard box.
段ボール
だんボール [3] 【段―】
波状にしたボール紙の両面または片面に平らなボール紙を貼(ハ)った紙。箱などにする。
段丘
だんきゅう [0] 【段丘】
海岸や河岸にみられる階段状の地形。海岸段丘・河岸段丘など。
段位
だんい [1] 【段位】
武術・碁・将棋などで,技能の程度を表す位。「級」の上に位する。初段・二段・三段など。
段切り
だんぎり [0] 【段切り】
日本の伝統音楽で,一曲の終わりの部分の称。義太夫などでは,各段の終わり。だんぎれ。
段切れ
だんぎれ [0][4] 【段切れ】
「だんぎり(段切)」に同じ。
段別
たんべつ [0] 【反別・段別】
(1)田畑を一反ごとに区別して考えること。反当たり。
(2)町・反・畝(セ)・歩(ブ)などを単位として表した田の面積。
段半
きだなか 【段半】
田地一段(タン)の半分。「田畠に一たん―作りまらする/狂言・筑紫の奥」
段収
たんしゅう [0] 【反収・段収】
一反(約10アール)当たりの作物の収穫量。
段取
たんどり [0][4] 【反取・段取】
江戸時代の年貢徴収方式の一。生産性に応じて耕地を上・中・下・下々の等級に分け,それぞれ反ごとの収穫予想高を指定,年貢はこの数字を基準として決定される。特に中部以東の地方に多く用いられた。
→厘付取(リンヅケドリ)
段取り
だんどり【段取り】
a plan;→英和
a program;→英和
arrangements.〜を決める arrange[make arrangements] <for> .→英和
段取り
だんどり [0][4] 【段取り】 (名)スル
(1)〔(2)の意から〕
事を運ぶための順序。事がうまく運ぶように,前もって手順をととのえること。手はず。「―をつける」「うまく―する」
(2)芝居・小説などで,筋の運び。
段取る
だんど・る [3] 【段取る】 (動ラ五[四])
〔名詞「段取り」の動詞化〕
手順をととのえる。「決して前々から―・つてあつた訳ぢやあないんですよ/多情仏心(弴)」
段合せ
だんあわせ [3] 【段合(わ)せ】
地歌・箏曲の合奏形式の一。段物二曲を合奏すること。のちには,歌曲の手事物二曲の合奏も行われ,これをもさすようになった。
段合わせ
だんあわせ [3] 【段合(わ)せ】
地歌・箏曲の合奏形式の一。段物二曲を合奏すること。のちには,歌曲の手事物二曲の合奏も行われ,これをもさすようになった。
段差
だんさ [0][1] 【段差】
(1)碁・将棋などで,段位の差。
(2)歩道と車道の間や,工事などで道路の高さのちがいなどによる高低の差。
段幕
だんまく [1][0] 【段幕】
紅白や五色の布を横に何段も縫い合わせた幕。
段平
だんびら [4][0] 【段平】
〔「だびらひろ」の略「だびら」の転という〕
幅の広い刀。また,刀。
段当
たんとう [0] 【反当・段当】
「反当(タンア)たり」に同じ。
段彩
だんさい [0] 【段彩】 (名)スル
地図で,地形をわかりやすくするために,高度帯ごとに色分けすること。
段成式
だんせいしき 【段成式】
(803-863) 中国,唐代の小説家。駢文(ベンブン)家。字(アザナ)は柯古,臨淄(リンシ)の人。随筆文学「酉陽雑俎(ユウヨウザツソ)」全三〇巻を著す。
段板
だんいた [1] 【段板】
階段の踏み板。
段染
だんぞめ [0] 【段染(め)】
布や糸を種々の色で太い横縞に染めること。また,染めたもの。だんだら染め。
段染め
だんぞめ [0] 【段染(め)】
布や糸を種々の色で太い横縞に染めること。また,染めたもの。だんだら染め。
段梯子
だんばしご【段梯子】
a staircase.→英和
段梯子
だんばしご [3] 【段梯子】
蹴込(ケコ)みのない階段。
段梯子[図]
段歩
たんぶ [1] 【反歩・段歩】
田畑の面積を反を単位として数えるのに用いる語。五反歩といえば五反のこと。
段段
ぎざぎざ 【刻刻・段段】
■一■ [0][4] (名・形動)
鋸(ノコギリ)の歯のようなきざみ目。また,それが連続的についているさま。「―のある葉」「―な岩礁」
■二■ [1] (副)スル
鋸の歯のようなきざみ目が連続してついているようす。「―した稜線」「葉のふちが―している」
段段
だんだん 【段段】
■一■ [1] (名)
(1)段がいくつかあること。また,階段。「―を下りる」「―になった道」
(2)(「…の段段」の形で)事柄や行為の一つ一つ。箇条箇条。一くだり一くだり。「御教示の―身に泌みております」
(3)切れて離れていること。いくつにも小さく切れていること。「王難の災に逢ふといふともその剣―に折れ/謡曲・盛久」
■二■ [3][0] (副)
(1)(「と」「に」を伴っても用いる)物事が順を追って変化するさま。順を追って進むさま。「新しい仕事にも―(と・に)慣れた」「―(と・に)明るくなる」
(2)次々に続くさま。あれこれ。かさねがさね。「なう是には言訳―有/浄瑠璃・堀川波鼓(中)」
■三■ [3] (感)
〔「だんだんありがとう」の略。近世後期から京の遊里で用いられた挨拶語〕
いろいろありがとう。「先夜は―,生憎(アイニク)銭入を忘れたから/思出の記(蘆花)」
段段
きざきざ 【刻刻・段段】 (形動ナリ)
ずたずたに切りきざむさま。きだきだ。「悲しみの腸(ハラワタ)―に断(タ)つとは/浄瑠璃・傾城酒呑童子」
段段
きだきだ 【段段】 (形動ナリ)
ずたずたに切りきざむさま。きざきざ。「恋も未練も―に切捨くれんと/風流仏(露伴)」
段段畑
だんだんばたけ [5] 【段段畑】
山や丘の斜面を切り開いた,階段状の畑。だんばた。
段段縅
だんだんおどし [5] 【段段縅】
「色色縅(イロイロオドシ)」に同じ。
段物
だんもの [0][4] 【段物】
(1)能の一曲中の聞かせ所・見せ所とされる部分で,類型的形式に該当せず,「何々の段」と呼ばれるもの。「熊野(ユヤ)」の「文(フミ)の段」,「小督(コゴウ)」の「駒の段」など。
(2)箏曲の曲種の一。歌のない器楽曲で,拍子数が一定(五二拍子)した数段よりなる曲。「六段」「八段」など。調物(シラベモノ)。
(3)豊後節系統の浄瑠璃(特に新内節)の曲種分類の一。義太夫節の曲を摂取した,劇的性格の強い曲。
⇔端物(ハモノ)(3)
(4)日本舞踊で,長唄・常磐津・清元などによる本格的な舞踊。
⇔端物(4)
段物集
だんものしゅう [4] 【段物集】
浄瑠璃本(ジヨウルリボン)の一種。各曲各段のうち人気の高い段だけを抜き出して集めた板本。
⇔丸本(マルホン)
段玉裁
だんぎょくさい 【段玉裁】
(1735-1815) 中国,清代の考証学者。字は若膺(ジヤクヨウ)。号は懋堂(モドウ)。戴震(タイシン)に師事。言語学・音韻学をよくし,「説文」に詳細な注釈を加えた「説文解字注」は不朽の名著とされる。ほかに「古今尚書撰異」など。
段碁
だんご [0] 【段碁】
囲碁で有段の腕前。また,その腕前をもつ人。
段祺瑞
だんきずい 【段祺瑞】
(1865-1936) 中国の軍人・政治家。北洋軍閥安徽(アンキ)派の首領。袁世凱(エンセイガイ)の下で活躍。北京政府の陸軍総長・国務総理となり,日本と結んで反動政策をとった。1926年隠退。トアン=チーロイ。
段箱
だんばこ [1][0] 【段箱】
箱状にした上がり段。
段米
たんまい [0] 【反米・段米】
中世,朝廷・幕府などが,即位・内裏造営・将軍宣下(センゲ)などの折に,正規の田租以外に反別に課した税米。
段縅
だんおどし [3] 【段縅・緂縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一種。二色を一段ごとに互い違いに縅したもの。室町時代頃より流行して,桃山時代に盛行。
段縮緬
だんちりめん [3][0] 【段縮緬】
よこ糸に強い撚(ヨ)りをかけた糸と,撚りをかけない糸を交互に用い,皺(シボ)のある部分とない部分を段々に表した縮緬。段織り縮緬。
段織
だんおり [0] 【段織(り)】
色・太さ,撚(ヨ)りの強弱,原料などが違うよこ糸が交ぜて織ってあり,高低や色などがよこ方向に段になって表れている織物。
段織り
だんおり [0] 【段織(り)】
色・太さ,撚(ヨ)りの強弱,原料などが違うよこ糸が交ぜて織ってあり,高低や色などがよこ方向に段になって表れている織物。
段菊
だんぎく [1] 【段菊】
クマツヅラ科の多年草。九州の山地に自生し,切り花用に栽培もされる。全体に短軟毛があって灰色を帯びる。高さ50センチメートル内外。葉は対生し,卵形。夏,茎頂および葉腋ごとに紫色の小花を密生し,段をなすのでこの名がある。ランギク。
段落
だんらく【段落】
a paragraph;→英和
a section;→英和
[結末]⇒一段落.
段落
だんらく [0] 【段落】
(1)長い文章の中の,一つの主題をもってまとまった部分。また,その切れ目。段。節。
(2)物事の区切り。「一―」「陰と日向(ヒナタ)の―が確然(カツキリ)して/三四郎(漱石)」
段葛
だんかずら [3] 【段葛】
葛石(カズライシ)を積んで一段高く作った参詣道のこと。特に,鎌倉鶴岡八幡宮のものをさす。
段袋
だんぶくろ [3][0] 【段袋】
〔「だにぶくろ(駄荷袋)」の転〕
(1)布製の大きな荷物袋。
(2)江戸末期から明治に用いられた,幕府兵士調練用の下部を筒形にした袴。
段車
だんぐるま [3] 【段車】
ベルト伝導装置の一。直径の異なる調車を,数段一組にまとめたもの。二組を対にして用い,ベルトの掛け換えによって,伝達する速度や力を変えることができる。
段返し
だんがえし [3] 【段返し】
地歌・箏曲の合奏形式の一。手事が二段以上ある曲を合奏する時,一人は一段から二段へ,もう一人は逆に二段から一段へと奏して合奏するもの。
段通
だんつう [3][0] 【緞通・段通】
〔中国語「毯子(タンツ)」から〕
敷物の一。地よこ糸のほかに,たて糸に結び付けたパイル糸で厚みと模様を出したもの。中近東から中国を経て室町時代に伝来,長崎・堺などで織られた。
段違い
だんちがい [3] 【段違い】 (名・形動)
(1)格段の差があること。比べものにならないほどの違いがあること。また,そのさま。「―な強さ」「品質は―だ」
(2)水平面の高さが違うこと。「―の棚」
段違いである
だんちがい【段違いである】
be not in a class <with> ;→英和
be no match <for a person> .‖段違い平行棒 uneven parallel bars.
段違い平行棒
だんちがいへいこうぼう [8] 【段違い平行棒】
女子体操競技の種目の一。高さの違う二本の平行なバーを使って,振り上げ・倒立・回転などの演技を行う。
段重ね
だんがさね [3] 【段重ね】
重箱のように,何段か重ねること。また,そういう食器。
段銭
たんせん [0] 【段銭】
〔「だんせん」とも〕
中世の租税の一。即位・大嘗会(ダイジヨウエ)・内裏修造・将軍宣下(センゲ)などの費用として,朝廷・幕府・守護などが一定地域に公田の面積に応じて一律に課した臨時税。古くは米で徴収していたものが銭納化したもの。室町時代以降,付加税として恒常化。
段銭奉行
たんせんぶぎょう [5] 【段銭奉行】
室町幕府の職名。段銭のことを総括する。
段階
だんかい [0] 【段階】
(1)能力などの差によって順々に設けた高低のくぎり。等級。「五―評価」
(2)物事の順序。「―をふんで意見を上申する」
(3)進んでいく,または変化する過程の一区切り。局面。状態。「現在の―では工業化は困難である」
(4)階段。きざはし。
段階
だんかい【段階(に入る)】
(reach) a stage;→英和
[局面](enter,assume) a <new> phase.→英和
現〜において at this stage.〜的な phased <abolition> .〜的に拡大(縮小)する (de-)escalate.→英和
‖段階的拡大[発展]escalation.段階的縮小 de-escalation.
段飾り
だんかざり [3] 【段飾り】
雛人形などを階段状に飾ること。五段飾り・七段飾りなど。
段高
たんだか [1][3] 【段高】
江戸時代の徴税用語の一。新開地など一定量の収穫を期待できない耕地に石高を付けず,面積のみを表記する方法。段別あるいは町別に低率の年貢が課されるのを常とした。
段鼻
だんばな [1][0] 【段鼻】
鼻筋に段のある鼻。
殷
いん 【殷】
中国の古代王朝。史記によると,湯(トウ)王が夏(カ)王朝の桀(ケツ)王を倒して建てたといわれる。紀元前一一世紀頃,第三〇代紂(チユウ)王のとき,周の武王に滅ぼされた。黄河中流域を支配する部族国家で,卜占(ボクセン)によって祭政を行なった。商。
→殷墟(インキヨ)
殷々とひびく
いんいん【殷々とひびく】
boom[roar](砲声など).→英和
殷墟
いんきょ 【殷墟】
中国河南省安陽県にある殷代の遺跡。紀元前一四〜一一世紀に殷後期の都があった所。一九世紀末に甲骨文字の刻まれた亀甲(キツコウ)・獣骨が発見され,1928年からの調査で大小の墳墓,宮殿・宗廟址(ソウビヨウシ)・竪穴(タテアナ)住居跡や青銅器・土器・玉石器が発掘されている。76年には原形をとどめた五号墓が発見された。
殷墟文字
いんきょもじ [4] 【殷墟文字】
殷墟から発見された文字。甲骨文字。
殷富
いんぷ [1] 【殷富】 (名・形動)[文]ナリ
〔「殷」は盛んの意〕
富み栄える・こと(さま)。「国の―なるは学術の精巧なるに原本し/三酔人経綸問答(兆民)」
殷富門
いんぷもん 【殷富門】
平安京大内裏(ダイダイリ)の外郭十二門の一。西面し上西門の南にあった。
→大内裏
殷富門院
いんぷもんいん 【殷富門院】
(1147-1216) 後白河天皇の皇女。名は亮子。伊勢斎宮となり,のち退下。1182年,安徳天皇の准母。後鳥羽天皇の国母。87年院号宣下。
殷富門院大輔
いんぷもんいんのたいふ 【殷富門院大輔】
平安末期の歌人。藤原信成の女(ムスメ)。後白河院皇女亮子内親王(殷富門院)の女房。「千首大輔」といわれる多作家。俊恵が主催した歌林苑の会衆の一人。「千載和歌集」以下の勅撰集に六三首入集。生没年未詳。家集「殷富門院大輔集」
殷殷
いんいん [0] 【殷殷】 (ト|タル)[文]形動タリ
音のとどろくさま。「―たる砲声」「―として雷の響/高野聖(鏡花)」
殷然
いんぜん [0] 【殷然】 (形動タリ)
(1)勢いが盛んなさま。「皇子を四方に分置し―方鎮の勢をなし/新聞雑誌 40」
(2)音がとどろきわたるさま。「余響遥に雲際に鳴りて―たり/八十日間世界一周(忠之助)」
殷盛
いんせい [0] 【殷盛】 (名・形動)[文]ナリ
物事の盛んな・こと(さま)。繁盛。殷昌。「―を極める」
殷賑
いんしん [0] 【殷賑】 (名・形動)[文]ナリ
にぎやかで,繁盛している・こと(さま)。「―を極める」「―な町並み」
殷鑑
いんかん [0] 【殷鑑】
〔「殷鑑遠からず」から〕
戒めとすべき他人の失敗の例。
殺がれる
そが∘れる [3] 【殺がれる・削がれる】
「そぐ」の受け身形。
殺ぎ取る
そぎと・る [0][3] 【削ぎ取る・殺ぎ取る】 (動ラ五[四])
刃物でけずりとる。「かみそりで―・る」
[可能] そぎとれる
殺ぎ屋
そぎや [2] 【殺ぎ屋】
売れ残り品・返品・不良品の類を安く仕入れ,特価品として露店商などに卸売する問屋。
殺ぎ竹
そぎだけ [2] 【削ぎ竹・殺ぎ竹】
先端を斜めにそいだ竹。
殺ぎ継ぎ
そぎつぎ [0] 【殺ぎ継ぎ】
継手の一種。木材の切り口を斜めに切って合わせ,釘あるいは接着剤などで止める方法。根太(ネダ)や垂木(タルキ)などに用いられる。滑り刃継ぎ。
殺ぐ
そぐ【殺ぐ】
reduce;→英和
diminish;→英和
lessen <one's interest> .→英和
殺ぐ
そ・ぐ [1] 【削ぐ・殺ぐ】
■一■ (動ガ五[四])
〔古くは「そく」と清音〕
(1)先端や突き出た部分を,刃物で斜めに切り落とす。「竹を―・ぐ」「鼻を―・ぐ」
(2)先をとがらせる。「石筆ヲ―・グ/ヘボン」
(3)髪の先を切る。「髪を―・ぐ」
(4)勢いを弱くする。なくなるようにする。《殺》「興趣を―・がれる」「気勢を―・がれる」「力が―・がれる」
(5)省略する。節約する。「よろづを,―・がせ給ておはしましぬ/栄花(御裳着)」
〔「そげる」に対する他動詞〕
[可能] そげる
■二■ (動ガ下二)
⇒そげる
殺げ
そげ [1][2] 【削げ・殺げ】
〔動詞「そげる」の連用形から〕
(1)竹や木の,薄くそげたもの。また,ささくれ。とげ。
(2)「削げ者」に同じ。「―めが頬(ツラ)は見たうもない/浄瑠璃・夏祭」
殺げる
そ・げる [2] 【削げる・殺げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 そ・ぐ
(1)刃物で削り取られる。また,刃物で削り取られたような状態になる。「病気でほおの肉が―・げる」
(2)横道へそれる。普通と変わっている。「当世は歴々方の公達ほど,唐桟の広袖仕立なぞと,―・げた所を好み給ひ/滑稽本・指面草」
〔「そぐ」に対する自動詞〕
殺し
ころし [0] 【殺し】
(1)殺すこと。「人―」
(2)殺人。殺人事件。「―の現場」
殺し
ころし【殺し】
killing;→英和
manslaughter;→英和
a murder (case).→英和
‖殺し屋 a (hired) killer.兄弟殺し fratricide.父(母)親殺し partricide (matricide).
殺し場
ころしば [0] 【殺し場】
芝居で,殺人の場面,およびその演出。
殺し塗
ころしぬり [0] 【殺し塗(り)】
日本画の技法の一。描線も残さず全体に色を塗る方法。
殺し塗り
ころしぬり [0] 【殺し塗(り)】
日本画の技法の一。描線も残さず全体に色を塗る方法。
殺し屋
ころしや [0] 【殺し屋】
報酬をもらって人を殺す人。プロの暗殺者。
殺し文句
ころしもんく【殺し文句】
a killing expression.
殺し文句
ころしもんく [4] 【殺し文句】
男女の間で,相手の心を強く引きつけるような巧みな言葉。
殺す
ころ・す [0] 【殺す】 (動サ五[四])
(1)人や動物の命を奪う。
⇔生かす
「短刀で人を―・す」「煮沸してばい菌を―・す」
(2)不注意など,自分の落ち度で人を死に至らしめる。どうすることもできないで,死ぬにまかせる。死なせる。「一子など―・せし時は世に永らへては居られざる程に思ふものなりしが/浮世草子・織留 4」
(3)声などがあたりに聞こえないようにする。感情が表面に出ないようにする。おしころす。「声を―・して泣く」「息を―・して様子をうかがう」
(4)本来の働きや効果の発現を妨げる。特にスポーツ・勝負事などで,相手の攻撃手段を封じる。
⇔生かす
「材料の持ち味を―・してしまう」「スピードを―・した球」「利き腕を―・す」「左の隅の石を―・された」
(5)野球で,アウトにする。
(6)異性を悩殺する。たらす。「糸屋の娘は目で―・す」
(7)質(シチ)に入れる。「更紗の下着と蜀錦の帯とを―・しけるに/滑稽本・針の供養」
[可能] ころせる
[慣用] 寸鉄人を―・角を矯(タ)めて牛を―/虫も殺さぬ
殺す
し・す 【殺す】 (動サ下二)
ころす。「己が緒(=命)を盗み―・せむと/古事記(中)」
殺す
ころす【殺す】
kill;→英和
murder;→英和
slaughter (屠殺);→英和
《野》catch out (打者を);put out (走者を).息を〜 hold one's breath.
殺す
そ・す 【殺す】 (動サ四)
ころす。[名義抄]
殺める
あや・める [3] 【危める・殺める】 (動マ下一)[文]マ下二 あや・む
人を殺傷する。「誤って人を―・めた」
殺人
さつじん [0] 【殺人】
人を殺すこと。「―事件」
殺人
さつじん【殺人】
homicide;→英和
<commit> murder (謀殺).→英和
殺人的(な) deadly <heat> ;→英和
hectic <confusion> .→英和
‖殺人事件 a murder case.殺人犯人 a homicide;a murderer.殺人未遂 an attempted murder.
殺人剣
さつじんけん [3] 【殺人剣】
人を殺すために用いる刀。殺人刀。
⇔活人剣
殺人犯
さつじんはん [3] 【殺人犯】
殺人罪を犯した者。
殺人的
さつじんてき [0] 【殺人的】 (形動)
人の生命を奪うほど程度の激しいこと。殺されるのではないかと思うほどものすごいさま。「―なスケジュール」「混雑はまさに―だ」
殺人罪
さつじんざい [3] 【殺人罪】
故意に他人を殺すことにより成立する罪。
殺人鬼
さつじんき [3] 【殺人鬼】
何人もの人を殺した悪人を,鬼にたとえていう語。
殺伐
さつばつ [0] 【殺伐】
■一■ (ト|タル)[文]形動タリ
穏やかさやあたたかみの感じられないさま。とげとげしいさま。「―とした世相」「―たる光景」
■二■ (名・形動)[文]ナリ
人を殺すこと。荒々しくむごい・こと(さま)。「―な事さらりと廃(ヤメ)て/いさなとり(露伴)」「―の声の聞えつるこそ浅ましく/太平記 13」
[派生] ――さ(名)
殺伐な
さつばつ【殺伐な】
bloody <age> ;→英和
brutal;→英和
savage.→英和
殺傷
さっしょう【殺傷】
bloodshed.→英和
〜する shed blood.
殺傷
さっしょう [0] 【殺傷】 (名)スル
殺したり傷つけたりすること。「―事件」「人を―すること数万/偽悪醜日本人(雪嶺)」
殺到
さっとう [0] 【殺到】 (名)スル
多数の人や物が一度にどっと押し寄せること。「予約が―する」「非常口に―する」
殺到する
さっとう【殺到する】
rush[pour] <in> ;→英和
throng[rush] <to> ;→英和
storm <a place> .→英和
注文が〜する have a rush of orders.
殺害
さつがい [0] 【殺害】 (名)スル
〔古くは「せつがい」〕
人を殺すこと。「盗賊に―された」
殺害
せつがい [0] 【殺害】 (名)スル
〔「せつ」は呉音〕
「さつがい」に同じ。「怒りに乗じて人を―し/花柳春話(純一郎)」
殺害
さつがい【殺害】
murder.→英和
〜する murder;kill;→英和
put to death.‖殺害者 a murderer;a murderess (女).
殺意
さつい【殺意】
<conceive> murderous intent; <with> intent to murder.
殺意
さつい [1] 【殺意】
人を殺そうとする意思。「―を抱く」
殺戮
さつりく [0] 【殺戮】 (名)スル
残忍な方法で多くの人を殺すこと。「知識は常に感情を手取りにして,解体し―せんとす/囚はれたる文芸(抱月)」
殺戮する
さつりく【殺戮する】
massacre;→英和
slaughter;→英和
butcher.→英和
殺所
せっしょ 【切所・殺所・節所】
峠などの難所。また,要害の場所。「東山道は―なれば/義経記 7」
殺掠
さつりゃく [0] 【殺掠・殺略】 (名)スル
人を殺害してその人の財物を略奪すること。「家屋を焚焼し,生人を―するを事となす/新聞雑誌 60」
殺気
さっき [0] 【殺気】
(1)人を殺そうとする気迫。殺し合いでも起こりそうな険悪な空気。また,荒々しく緊張した気配。「男の顔には―がみなぎっていた」「場内の空気は―をはらんできた」
(2)草木を枯らす秋冬の寒気。
殺気
さっき【殺気】
wild excitement;thirst for blood.〜立つ grow[get]excited;be bloodthirsty.〜立った wildly excited;ferocious.→英和
殺気立つ
さっきだ・つ [4] 【殺気立つ】 (動タ五[四])
興奮して,荒々しい気分・様子になる。「―・った群衆」
殺生
せっしょう [1] 【殺生】
■一■ (名)スル
生き物を殺すこと。仏教では十悪の一つとされる。「生き物を―するな」「無益な―はよせ」
■二■ (形動)[文]ナリ
むごいさま。思いやりのないさま。「―な目にあわせる」「そんな―な」
殺生する
せっしょう【殺生する】
kill;→英和
take life.〜な cruel.→英和
殺生小屋
せっしょうごや [0] 【殺生小屋】
〔猟師は殺生をよすぎとしていることから〕
猟師の使う山小屋。
殺生戒
せっしょうかい [3] 【殺生戒】
〔仏〕 五戒・八戒・十戒の一。殺生を戒める戒律。
殺生物剤
さつせいぶつざい [6][5] 【殺生物剤】
殺虫剤・除草剤・殺菌剤などの総称。目的とする病害虫や雑草だけでなく,広範な動植物に影響を与えることに着目していう。
殺生石
せっしょうせき [3] 【殺生石】
(1)栃木県那須町湯本にある溶岩の大塊。鳥羽天皇の寵姫玉藻前(タマモノマエ)に化けた金毛九尾の狐が殺されて化したと伝えられる石。後深草天皇のとき,玄翁(ゲンノウ)和尚が杖で石を二つに割り,現れた霊を成仏させたという。
(2)能の一。四・五番目物。作者未詳。殺生石{(1)}に題材をとったもの。
殺生禁断
せっしょうきんだん [1] 【殺生禁断】
仏教の慈悲の精神に基づいて,生き物を殺すのを禁ずること。「―の聖域」
殺生関白
せっしょうかんぱく 【殺生関白】
豊臣秀次の異名。粗暴な行動が多かったので,「摂政関白」をもじっていう。
殺略
さつりゃく [0] 【殺掠・殺略】 (名)スル
人を殺害してその人の財物を略奪すること。「家屋を焚焼し,生人を―するを事となす/新聞雑誌 60」
殺菌
さっきん [0] 【殺菌】 (名)スル
細菌を殺すこと。熱などの物理的方法と,薬剤による化学的方法とがある。「―作用」
殺菌
さっきん【殺菌】
sterilization;pasteurization.〜する sterilize;→英和
pasteurize <milk> .→英和
‖殺菌剤 a sterilizer;a disinfectant.殺菌力 sterilizing power.
殺菌剤
さっきんざい [3] 【殺菌剤】
(1)病原微生物を殺す作用をもつ薬剤。
(2)農作物に対する植物病原菌の攻撃から作物を守るための薬剤。
殺菌料
さっきんりょう [3] 【殺菌料】
食品添加物の一。食品の腐敗・変性の原因となる細菌を殺すために食品や製造用器具に用いる。食品に直接添加できるのは過酸化水素のみだが,ほとんど用いられない。
→保存料
殺菌灯
さっきんとう [0] 【殺菌灯】
紫外線を発して殺菌を行う低圧水銀灯。
殺虫
さっちゅう [0] 【殺虫】
害になる虫を殺すこと。
殺虫剤
さっちゅうざい【殺虫剤】
an insecticide;→英和
an insect powder (粉末).
殺虫剤
さっちゅうざい [3][0] 【殺虫剤】
害虫を殺すために用いる薬剤。昆虫の体に接触してこれを殺す接触毒剤,昆虫に食わせて殺す消化毒剤,吸飲させて殺す呼吸毒剤(燻蒸剤)がある。化学的には有機リン剤・有機塩素剤・カーバメート剤などに分けられる。スミチオン・ピレトリンなど。
殺虫灯
さっちゅうとう [0] 【殺虫灯】
農作物の害虫を誘って集め,殺すための灯火。
殺陣
たて [2][1] 【殺陣】
演劇・映画で,斬り合いや捕り物の場面の立ち回りの演技。また,その演技を振り付けること。「―をつける」「―師」
殺陣
さつじん [0] 【殺陣】
映画・演劇などで,入り乱れての激しい斬り合いの場面。たて。立ち回り。
殺陣
たて【殺陣(師)】
(a) swordplay (coacher).→英和
殺陣師
たてし [2] 【殺陣師】
殺陣(タテ)を考案し,立ち回りの型を俳優に教える人。
殺風景
さっぷうけい [3] 【殺風景】 (名・形動)[文]ナリ
(1)景色などが,単調で趣のない・こと(さま)。「―な倉庫街」
(2)おもしろみがなく,興ざめのする・こと(さま)。「男ばかりで―な宴会だ」「瑪留(メルロー)は性来婦人を喜ばさる―の豪傑なれば/経国美談(竜渓)」
[派生] ――さ(名)
殺風景な[無風流]
さっぷうけい【殺風景な[無風流]】
inelegant;→英和
prosaic;→英和
vulgar;→英和
[もの寂しい]dreary <sight> ;→英和
bleak.→英和
殺鬼
せっき 【殺鬼・刹鬼】
人を殺し,物を滅ぼす恐ろしいもの。羅刹。無常の理(コトワリ)にたとえても用いる。「されども無常の―情なく別離の苦患(クゲン)は遁(ノガレ)難し/沙石 3」
殺鼠剤
さっそざい【殺鼠剤】
(a) rat poison.
殺鼠剤
さっそざい [3] 【殺鼠剤】
鼠の駆除に用いる薬剤。古くから黄リンや亜ヒ酸などが用いられ,さらに硫酸タリウム・リン化亜鉛などが開発された。有機合成剤としてはアンツー・ワルファリン・フラドールなどがある。
殻
から [2] 【殻・骸】
〔「から(空)」と同源〕
(1)動物の体や植物の種子をおおって保護している堅いもの。「卵の―」「貝の―」
(2)(比喩的に)自分の世界を外界と隔て守るものをいう。「自分の―に閉じこもる」「古い―を破る」
(3)中身がなくなって,あとに残ったもの。ぬけがら。「もぬけの―」「蝉(セミ)の―」
(4)「おから」に同じ。
(5)〔魂の抜け去った肉体の意〕
なきがら。死骸。《骸》「空しき―を見たてまつらぬが,かひなく/源氏(蜻蛉)」
殻
かく [1] 【殻】
「電子殻(デンシカク)」に同じ。
殻
から【殻】
husks;hulls (殻類の);a shell (貝の);→英和
a nutshell (堅果の);→英和
an eggshell (卵の).→英和
〜に閉じこもる withdraw into oneself[one's shell].
殻斗
かくと [1] 【殻斗】
ブナ科植物の子房を包んでいる苞葉の集まり。袋状や椀状で,堅果の基部または全体を覆う。俗にいうドングリのお椀・はかま。クリの毬(イガ)もこの一種。
殻斗科
かくとか [0] 【殻斗科】
ブナ科の旧称。
殻竿
からざお [0] 【殻竿・唐竿・連枷】
〔「からさお」とも〕
稲・麦などの脱穀に用いた農具。柄の先の枢(クルル)に打ち棒をつけ,柄を振り,打ち棒を回転させて筵(ムシロ)の上の穂を打つ。脱穀機が普及するまで用いられた。まいぎね。くるりぼう。麦打ち。
殻竿[図]
殻竿唄
からざおうた 【殻竿唄】
殻竿で脱穀をしながら唄う唄。棒打ち唄。麦打ち唄。
殻粉
からこ [0] 【殻粉】
(1)麬(フスマ)。
(2)米の粉または小麦粉で作った団子。
殿
でん [1] 【殿】
〔「てん」とも〕
(1)大きな建物。邸宅。「―に入るる事をやめられけるには/平家 6」
(2)法名の下に添えて呼ぶ敬称。
殿
あらか 【殿】
〔「在処(アリカ)」の転〕
御殿。宮殿。
→みあらか
殿
どの 【殿】 (接尾)
〔名詞「との(殿)」から〕
人名や官職名などに付けて,敬意を添える。「山田太郎―」「部隊長―」
〔古くは,「関白―」「清盛入道―」など,かなり身分の高い人に付けても用いた。現在では,目下に対してや事務的・公式的なものに用いることが多く,少なくとも,目上に対しての私信にはほとんど用いない〕
殿
との【殿】
[主君]one's lord.⇒殿様.
殿
しんがり【殿】
<bring up> the rear;→英和
the rear guard.
殿
しんがり [0] 【殿】
(1)〔「しりがり(後駆)」の転〕
軍隊が退却するとき,最後尾にあって,追ってくる敵を防ぐ役。
(2)列・順番などの一番あと。また,最後の人。
殿
との [1] 【殿】
(1)貴人を敬っていう語。「―の御機嫌がよい」
(2)女が男を敬っていう語。
(3)妻が夫を敬っていう語。「―はおなじ心にもおぼさぬにや/宇治拾遺 6」
(4)摂政または関白を敬っていう語。「―(=摂政藤原伊尹),そこに堂をたてん…,と/宇治拾遺 6」
(5)貴人の住む大きな建物。邸宅。「―より使ひひまなくたまはせて/竹取」
〔(5)が原義。のちそこに住む人をもいうようになった〕
殿
−どの【−殿】
Mr. <Shigeru Tamura> ; <Shigeru Tamura,> Esq.
殿の上
とののうえ 【殿の上】
貴人の妻の敬称。「左兵衛督は,―の御兄弟(ハラカラ)ぞかし/源氏(藤袴)」
殿上
てんじょう [0] 【殿上】
(1)宮殿・殿堂の内部。
(2)宮中。また,禁中。
(3)清涼殿の殿上の間。また,紫宸殿のうち。上。
(4)清涼殿の殿上の間に昇ること。また,それを許されること。「これかれぞ―などもせねば/蜻蛉(上)」
(5)「殿上人」の略。「殿を始め奉りて―と地下と皆参りぬ/枕草子(二四二・春曙抄)」
殿上の内論議
てんじょうのうちろんぎ 【殿上の内論議】
正月一四日,御斎会(ゴサイエ)の結願の日に,天皇の前で最勝王経を論議すること。
殿上の受領
てんじょうのずりょう 【殿上の受領】
殿上人で国守を兼ねた者。
殿上の淵酔
てんじょうのえんすい 【殿上の淵酔】
平安時代,正月・五節・臨時の大礼などのあと,清涼殿に殿上人を招き行われる酒宴。
殿上の簡
てんじょうのふだ 【殿上の簡】
殿上の間にかけてある,殿上人の官職と姓名を記した札。日給(ニツキユウ)の簡。
殿上の賭弓
てんじょうののりゆみ 【殿上の賭弓】
恒例の賭弓のほかに,臨時に天皇が殿上の侍臣に弓を射させて御覧になる儀式。
殿上の間
てんじょうのま 【殿上の間】
清涼殿の南庇(ミナミビサシ)にある,殿上人の詰め所。院の御所にもあった。殿上。
殿上人
てんじょうびと [3] 【殿上人】
(1)清涼殿の殿上の間に昇ることを許された者。四位・五位の中で特に許された人および六位の蔵人。雲の上人(ウエビト)。雲上人(ウンジヨウビト)。うえびと。堂上(ドウジヨウ)。
⇔地下(ジゲ)
(2)上皇・女院・東宮などの殿上の間に昇ることを許された者。「内・春宮・院の―,方々にわかれて/源氏(若菜下)」
殿上定め
てんじょうさだめ [5] 【殿上定め】
平安時代,親王以下の公卿が清涼殿の殿上で臨時におこなった政議。
殿上眉
てんじょうまゆ [5] 【殿上眉・天上眉】
「高眉(タカマユ)」に同じ。殿上人にこの風習があったことからいう。
殿上童
てんじょうわらわ 【殿上童】
(1)公卿の子で,宮中の作法を見習うために,元服前に殿上を許されて出仕する少年。上童(ウエワラワ)。「大きにはあらぬ―の,さうぞき立てられて/枕草子 151」
(2)「小舎人(コドネリ){(1)}」に同じ。「―につかひ給ける年十さいばかりなる/宇津保(藤原君)」
殿下
でんか【殿下】
His[Her]Imperial Highness <H.I.H.> ;Your Imperial Highness (呼びかけ).
殿下
でんか [1] 【殿下】
〔古くは「てんが」とも〕
(1)明治以降,天皇・三后以外の皇族の敬称。外国の王国・公国などの皇族についても,これに準じて用いる。
(2)律令制で,皇太子・三后の敬称。
(3)平安期以降,摂政・関白・将軍の敬称。
(4)宮殿または殿堂の階下。
殿下
てんが 【殿下】
〔「てん」は漢音〕
「でんか(殿下)」に同じ。[日葡]
殿下の渡領
でんかのわたりりょう 【殿下の渡領】
藤原氏の氏(ウジ)の長者が代々相続した所領。藤原氏の長者は多く摂政・関白に任ぜられたのでこの称がある。
殿中
でんちゅう [1] 【殿中】
(1)御殿の内部。
(2)将軍・大名などの居所。
(3)江戸時代,男子用の菅の編み笠。勾配が小さい。一文字。
(4)「殿中羽織」の略。
殿中羽織
でんちゅうばおり [5] 【殿中羽織】
袖なしの羽織。胴服。殿中。
殿主
でんす [1] 【殿司・殿主】
禅宗の寺院で,殿堂の掃除・荘厳(シヨウゴン)・灯燭(トウシヨク)・香華(コウゲ)・供物などのことを取り扱う役僧。
殿人
とのびと 【殿人】
貴人に仕える人。高貴な家の家人(ケニン)。「おのれも,―にて,参り仕うまつれども/源氏(蜻蛉)」
殿付け
とのづけ [0] 【殿付け】
〔「どのづけ」とも〕
殿の敬称を付けること。殿の敬称を付けて敬うこと。
殿備え
しんがりぞなえ [5] 【殿備え】
しんがりとなる部隊。
殿原
とのばら 【殿原】
〔「はら」は複数を示す接尾語〕
身分の高い人々や男子を敬っていう語。殿達。「さてここより―・宮ばらにも其の方につかはれて行かん/今昔 17」
殿司
とのもづかさ 【殿司・主殿寮・主殿司】
(1)「でんし(殿司)」に同じ。「―こそ,なほをかしきものはあれ/枕草子 47」
(2)「とのもりりょう(主殿寮)」に同じ。「刀をば…,―を召して預けおきてぞ出られける/平家 1」
殿司
でんし [1] 【殿司】
律令制の後宮十二司の一。行幸の輦輿(レンヨ),殿庭の清掃,灯燭・薪炭の管理などをつかさどった。とのもづかさ。とのもりづかさ。
殿司
とのもりづかさ 【殿司・主殿寮・主殿署】
(1)「でんし(殿司)」に同じ。「―・女官などのゆきちがひたるこそをかしけれ/枕草子 3」
(2)「とのもりりょう(主殿寮)」に同じ。「女の装束かづきながら帰り参りて,殿上口に落とし捨つ。―ぞ取るならひなりける/増鏡(さしぐし)」
(3)(「主殿署」と書く)律令制で,春宮(トウグウ)坊に置かれた役所。東宮の湯浴み・灯火・掃除などのことをつかさどった。とのもりつかさ。みこのみやのとのもりつかさ。しゅでんしょ。
殿司
でんす [1] 【殿司・殿主】
禅宗の寺院で,殿堂の掃除・荘厳(シヨウゴン)・灯燭(トウシヨク)・香華(コウゲ)・供物などのことを取り扱う役僧。
殿名
とのな 【殿名】
昔,宮中の女房の呼び名の一。大宮殿・三条殿・坊門殿などと,殿を付けたもの。
殿堂
でんどう【殿堂】
a palace;→英和
a sanctuary <of learning> (聖殿).→英和
殿堂
でんどう [0] 【殿堂】
(1)大きくて立派な建物。「白堊(ハクア)の―」
(2)神仏をまつってある建物。
(3)ある分野の中心となるような建物・場所。「音楽の―」「学問の―」
殿宇
でんう [1] 【殿宇】
大きくて立派な建物。殿堂。殿舎。
殿守
とのもり 【主殿・殿守】
「とのもりづかさ」に同じ。
殿守伴御奴
とのもりのとものみやつこ 【殿守伴御奴】
主殿寮(トノモリリヨウ)の下役人。宮中の灯火・清掃のことにあたった。「―よそにしてはらはぬ庭に花ぞ散りしく/徒然 27」
殿守官人
とのもりのかんにん 【殿守官人】
主殿寮(トノモリリヨウ)の役人。庭園の清掃,節会(セチエ)の松明(タイマツ)・庭火などをつかさどる。「―,長き松をたかくともして/枕草子 77」
殿廊
でんろう [0] 【殿廊】
宮殿・殿堂などの渡殿。
殿後
でんご [1] 【殿後】
軍隊のしんがり。あとおさえ。
殿御
とのご [2][0][1] 【殿御】
女性から男性を敬っていう語。殿方。
殿御初め
とのごはじめ 【殿御初め】
初めて男と共寝すること。殿初め。
殿御振り
とのごぶり [0] 【殿御振り】
男まえ。男ぶり。
殿振り
とのぶり [0] 【殿振り】
男ぶり。殿御(トノゴ)ぶり。
殿方
とのがた [0][2] 【殿方】
主に女性が,男性一般をさしていう上品な言い方。「―はこちらの席へどうぞ」
殿方
とのがた【殿方】
men;→英和
gentlemen.
殿春
でんしゅん [0] 【殿春】
陰暦三月の異名。
殿枕
とのまくら [3] 【殿枕】
婚礼のとき,新婦の持ってゆく枕。籐枕(トウマクラ)。
殿楼
でんろう [0] 【殿楼】
高くそびえる宮殿や高殿(タカドノ)。
殿様
とのさま【殿様】
a (feudal) lord;my lord (呼びかけ).殿様蛙 a leopard frog.
殿様
とのさま [0] 【殿様】
(1)主君または貴人を敬っていう語。「―のお出ましじゃ」
(2)江戸時代,大名または旗本を敬っていう語。「紀州の―」
(3)生活にゆとりがあり,鷹揚(オウヨウ)で世事に疎い人。「―暮らし」
殿様仕事
とのさましごと [5] 【殿様仕事】
時間も費用もかまわずに,気長にする仕事。
殿様商売
とのさましょうばい [5] 【殿様商売】
鷹揚(オウヨウ)に構えて商売上の工夫などもせず,利益にあまりこだわらない商売のやり方を軽蔑していう語。
殿様育ち
とのさまそだち [5] 【殿様育ち】
多くの人にかしずかれて,何の苦労もなくのんびりと成長すること。
殿様芸
とのさまげい [4] 【殿様芸】
殿様育ちの人や金持ちなどが,慰みにする芸。大名芸。旦那芸。「金のかかった―」
殿様蛙
とのさまがえる [5] 【殿様蛙】
無尾目の両生類。体長6〜9センチメートル。雄の背面は黄褐色,雌は灰白色で,それぞれ不規則な黒斑がある。後肢に水かきが発達している。日本・中国・朝鮮に分布し,日本では低地の水辺で普通に見られる。金線蛙。
殿様蝗虫
とのさまばった [5] 【殿様蝗虫】
バッタの一種。体長は雄が35ミリメートル,雌が50ミリメートルほど。体は円筒形で頭が丸い。体色は緑色ないし褐色。前ばねに細かい黒斑がある。イネ科の植物の葉を好んで食べる。中国などで大発生して飛蝗(ヒコウ)となり,農作物に大害を与える。世界各地に分布。ダイミョウバッタ。
殿様蝗虫[図]
殿様踊り
とのさまおどり [5] 【殿様踊り】
殿様の面前,または殿様の上意で催される踊り。上様踊り。上覧踊り。
殿油
とのあぶら 【殿油】
⇒大殿油(オオトノアブラ)
殿舎
でんしゃ [1] 【殿舎】
御殿。
殿試
でんし [1] 【殿試】
中国で,科挙の最高段階の試験。殿中で天子自身が進士及第者に対して行なった。唐の則天武后に始まり,明・清代まで行われた。廷試。
殿軍
でんぐん [0] 【殿軍】
しんがりの部隊。
殿達
とのたち 【殿達】
(1)殿方たち。殿原(トノバラ)。「今時威勢をめさるる―をたのましめ/狂言・比丘貞」
(2)遊女・遣(ヤ)り手・揚屋から客をさす言葉。「―,傾城(ケイセイ)・遣女(ケンジヨ)・挙屋等より客を指していふ詞なり/評判記・色道大鏡」
殿部
とのもりべ [4] 【殿部】
主殿寮(トノモリリヨウ)に属して宮中の食事・灯火・清掃などの雑役に従った下役人。
殿部
とのべ 【殿部】
律令制で,主殿寮(トノモリヨウ)に属し,宮中の掃除・灯火の設営などを行なった下級官人。
殿閣
でんかく [0] 【殿閣】
宮殿と楼閣。
殿閣大学士
でんかくだいがくし [7] 【殿閣大学士】
中国,唐から明にいたる官名。初め朝廷の図書を収蔵する殿閣の官員で,宰相の兼任。明・清代には内閣大学士と称し,宰相の位置を占めた。
殿隠る
とのごも・る 【殿隠る】 (動ラ四)
(1)貴人が寝る意の尊敬語。おやすみになる。おおとのごもる。「夜はこなたに―・れ/宇津保(国譲上)」
(2)〔御殿に隠る意から〕
死ぬの意の尊敬語。おかくれになる。「つれもなき城上(キノエ)の宮に大殿を仕へ奉りて―・り隠(コモ)りいませば/万葉 3326」
毀す
こわ・す コハス [2] 【壊す・毀す】 (動サ五[四])
(1)物体に力を加えて,もとの形を崩したりばらばらにしたりする。破壊する。「古い家屋を―・す」「ドアを―・して中に入る」
(2)故障をおこさせて,正常な働きを失わせる。役に立たなくする。「時計をとり落として―・す」「働きすぎて体を―・した」「腹を―・す」
(3)良い状態をだめにする。つぶす。「せっかくのいい話を―・す」「雰囲気を―・す」
(4)高額の貨幣を小額の貨幣に変える。くずす。「一万円札を―・す」
[可能] こわせる
毀す
こぼ・す 【毀す】 (動サ四)
「こぼつ」に同じ。「あななひを―・し,人みな帰りまうで来ぬ/竹取」「刀ノ刃ヲ―・ス/日葡」
毀つ
こぼ・つ [2] 【毀つ・壊つ】 (動タ五[四])
〔古くは「こほつ」と清音〕
(1)こわす。「物は―・たれたる中に一箇は立ち/金色夜叉(紅葉)」
(2)削り取る。剃り落とす。「片端剃るやら―・つやら/浄瑠璃・国性爺合戦」
〔「毀れる」に対する他動詞〕
毀る
こわ・る コハル 【壊る・毀る】 (動ラ下二)
⇒こわれる
毀る
こぼ・る 【毀る】 (動ラ下二)
⇒こぼれる
毀れ
こわれ コハレ [3] 【壊れ・毀れ】
こわれること。また,こわれたもの。「壁の―」
毀れ
こぼれ [3] 【毀れ】
(刃が)こぼれること。こわれ。「刃の―」
毀れる
こわ・れる コハレル [3] 【壊れる・毀れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 こは・る
(1)物の形が崩れたりばらばらになったりする。「皿が―・れる」「地震でビルが―・れる」
(2)機械・器具が正常な働きをしなくなる。故障する。「テレビが―・れる」
(3)計画や約束がまとまらなくなる。成り立たなくなる。だめになる。「計画が―・れる」「商談が―・れる」
毀れる
こぼ・れる [3] 【毀れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 こぼ・る
〔古くは「こほる」と清音〕
(1)欠け損じる。「包丁の刃が―・れる」「櫛(クシ)の歯が―・れる」
(2)こわれる。「―・れたる蔀(シトミ)のもとに/宇津保(俊蔭)」
毀れ物
こわれもの コハレ― [0][5] 【壊れ物・毀れ物】
(1)こわれたもの。
(2)こわれやすいもの。「―注意」
毀傷
きしょう [0] 【毀傷】 (名)スル
いため傷つけること。傷つけこわすこと。「師が栄誉の幾分を―せん/世路日記(香水)」
毀壊
きかい [0] 【毀壊】 (名)スル
こわしやぶること。こわれやぶれること。「民約を―するに至る/民約論(徳)」
毀損
きそん [0] 【毀損】 (名)スル
壊すこと。特に,名誉や信用をそこなうこと。「名誉―」「教育家たる体面を―する/社会百面相(魯庵)」
〔「棄損」とも書く〕
毀損する
きそん【毀損する】
damage <a person's property> ;→英和
injure <a person's reputation> .→英和
名誉毀損 (a) libel.→英和
毀棄
きき [1][2] 【毀棄】 (名)スル
(1)こわしてすてること。
(2)〔法〕 物の効用を害する一切の行為。「―罪」「文書を―する」
毀棄罪
ききざい [2] 【毀棄罪】
財物の効用を害する犯罪。文書毀棄・器物損壊・信書隠匿の罪などがある。
毀誉
きよ [1] 【毀誉】
けなすことと,ほめること。悪口とほめ言葉。「―褒貶(ホウヘン)」
毀誉褒貶
きよほうへん [1] 【毀誉褒貶】
〔「毀・貶」はそしる,「誉・褒」はほめる意〕
悪口をいうこととほめること。世間の評判。「―相半ばする」「―定まらず」
毀誉)
きよ【毀誉(褒貶(ほうへん))】
praise and[or]censure;(public) criticism.→英和
毀謗
きぼう [0] 【毀謗】 (名)スル
そしり非難すること。誹謗。
毅宗
きそう 【毅宗】
⇒崇禎帝(スウテイテイ)
毅然
きぜん [0] 【毅然】 (ト|タル)[文]形動タリ
意志が強く,物事に動じないさま。意志・信念を断固貫くさま。「―たる態度」「―として守る所を失ふなき/真善美日本人(雪嶺)」
毅然とした
きぜん【毅然とした(て)】
firm(ly);→英和
resolute(-ly).→英和
毈
すもり 【巣守・毈】
(1)孵化しないで巣に残っている卵。すもり児。「わづかにとまる―にもなにかはかひのあるべきと/蜻蛉(中)」
(2)あとに取り残されること。一人残って番をすること。また,その人。「ただ一人島の―となりはてて/盛衰記 10」
(3)夫が家によりつかず,孤閨(コケイ)を守る妻をたとえていう語。「二年といふもの―にして/浄瑠璃・天の網島(中)」
毋れ
なかれ [2][1] 【勿れ・莫れ・毋れ】
〔文語形容詞「なし」の命令形〕
禁止の意を表す。…してはいけない。
(1)動詞に直接付く。「汝(ナンジ)盗む―」
(2)名詞「こと」に付く。「君死にたまふこと―/恋衣(晶子)」「老来りて初めて道を行ぜんと待つこと―/徒然 49」
母
かか 【母・嚊・嬶】
(1)子供が母を親しんで呼ぶ語。かあさん。「ととさまが見えたら―に知らしややと/浄瑠璃・油地獄(上)」
(2)近世,庶民社会で,自分の妻または他家の主婦を親しんで,あるいはぞんざいに呼ぶ称。かかあ。
母
はわ ハハ 【母】
⇒はは(母)
母
はは 【母】
〔原題 (ロシア) Mat'〕
ゴーリキーの小説。1907年刊。無学な母が,労働運動をしている息子とその友人たちの影響で次第に階級意識に目覚め,運動に参加してゆく。実際の事件に取材した社会主義リアリズムの代表作。
母
おも 【母】
(1)はは。母親。「泣く子らをおきてそ来ぬや―なしにして/万葉 4401」
(2)うば。めのと。「乳飲めや君が―求むらむ/万葉 2925」
母
はは【母】
a mother.→英和
〜の[らしい]motherly;→英和
maternal.→英和
‖母方 <on> the mother's side.母の日 Mother's Day.
母
あも 【母】
〔上代語〕
はは。おも。
⇔しし
「―にこそ聞えずあらめ/日本書紀(雄略)」
母
はは [1] 【母】
(1)親のうちの,女の方。女おや。実母・継母・養母の総称。母親。
⇔父
「一児の―となる」
(2)物事を生み出すもととなるもの。「必要は発明の―」「―なる大地」
〔中古以降近世まで,ハ行転呼音によりハワと発音されたが,室町末期からハハが復活して勢力を強め,今日ではハハのみとなった〕
母さん
かかさん [1] 【母さん】
「かかさま」の転。「父(トト)さんもあり―もあり/たけくらべ(一葉)」
母さん
かあさん [1] 【母さん】
〔「かかさん」の転〕
母を敬っていう語。「かあさま」より親しみを感じさせる呼び方。「お」を伴って用いられることも多い。
⇔とうさん
母ちゃん
かあちゃん [1] 【母ちゃん】
(1)幼児などが,母親を親しんで呼ぶ語。「お」を伴って用いられることも多い。
(2)自分または他人の妻を呼ぶ俗な言い方。かみさん。
母の日
ははのひ [1] 【母の日】
母への感謝を表す日。五月の第二日曜日。二〇世紀初めにアメリカで始まる。
⇔父の日
[季]夏。
母丁字
ぼちょうじ [2] 【母丁字】
アカネ科の常緑低木。暖地に生える。葉は対生し,広披針形で質が厚い。夏,枝先に淡緑色の小花を多数つける。果実は球形で赤く熟す。リュウキュウアオキ。
母上
ははうえ [2] 【母上】
母を敬っていう語。
⇔父上
母乳
ぼにゅう【母乳】
mother's milk.〜で育てる feed <a baby> on mother's milk.
母乳
ぼにゅう [0] 【母乳】
哺乳動物の母親の乳腺から分泌される白色不透明な液体。分娩後,プロラクチンの作用により出る。タンパク質・脂肪・灰分・乳糖などを含み,乳児は離乳するまでこれを主な栄養源とする。
母体
ぼたい [0] 【母体】
(1)(産前・産後の)母親のからだ。
(2)発展したりわかれ出たりしたものの,もとになるもの。
母体
ぼたい【母体】
(1)[母親の体]the mother('s body).→英和
(2)[中心]the body;→英和
the nucleus.→英和
母倉日
ぼそうにち ボサウ― [2] 【母倉日】
暦(コヨミ)で,天が万物を慈しみ育てるという日。造作・婚姻など万事に大吉とされる日。
母儀
ぼぎ [1] 【母儀】
(1)母たる者の模範。
(2)ははぎみ。母堂。母御前。「頼光の―おはして門をぞ敲(タタカ)せける/太平記 32」
母刀自
ははとじ 【母刀自】
母を敬っていう語。「父君に我は愛子(マナゴ)ぞ―にわれは愛子ぞ/万葉 1022」
母刀自
あもとじ 【母刀自】
〔上代東国方言〕
母を敬っていう語。「―も玉にもがもや戴きて/万葉 4377」
母刀自
おもとじ 【母刀自】
母の敬称。ははとじ。「雪よりけなる―の乳房のむくい/好忠集」
母原病
ぼげんびょう [0] 【母原病】
母親の育児方法が原因で生じると考えられる子供の心身のひずみ。夜尿症・チック・腹痛や嘔吐(オウト)なども母親の過保護・神経質な育て方に起因するとされる。
母同胞
おもはらから 【母同胞】
同じ母から生まれた兄弟姉妹。「翹岐(ギヨウキ)及びその―の女子(エハシト)四人/日本書紀(皇極訓)」
母后
ぼこう [1] 【母后】
皇太后。ははきさき。
母君
ははぎみ [2] 【母君】
母を敬っていう語。母上。
⇔父君
母国
ぼこく【母国】
one's (mother) country.母国語 one's mother[native]tongue.
母国
ぼこく [1] 【母国】
その人が生まれ育った国。祖国。故国。
母国語
ぼこくご [0] 【母国語】
自分が生まれた国や所属している国の言語。
母型
ぼけい【母型】
《印》a matrix.→英和
母型
ぼけい [0] 【母型】
活字を鋳造する際に用いる金属製の雌型。活字の字面(ジヅラ)にあたる凸出部をつくる。製作法によって,電胎(ガラ)母型・打ち込み(パンチ)母型・彫刻(ベントン)母型の三種がある。字母。
母堂
ぼどう [1][0] 【母堂】
他人の母を敬っていう語。母上。母君。北堂。
母子
ぼし [1] 【母子】
母と子。
⇔父子
「―手帳」
母子
ははこ [1] 【母子】
(1)母と子。
(2)「母子草」の略。「聞けば淀野に―摘むなり/後拾遺(雑六)」
母子保健法
ぼしほけんほう 【母子保健法】
母性ならびに乳幼児の健康の保持・増進を図り,保健指導・健康診査・医療などの措置について定めた法律。1965年(昭和40)制定。
母子健康手帳
ぼしけんこうてちょう [7] 【母子健康手帳】
母子保健法に基づき,妊娠の届出をした者に地方自治体が交付する手帳。妊娠中の経過,出産状況,乳幼児の発育状況などが記録され,母子の健康記録と保健指導の基礎となる。母子手帳。
母子家庭
ぼし【母子家庭】
a fatherless family.母子手帳 a maternity passbook.母子寮 a home for fatherless families.
母子家庭
ぼしかてい [3] 【母子家庭】
配偶者のない女性と,その扶養すべき二〇歳未満の子供からなる家庭。母子世帯。
母子寮
ぼしりょう [2] 【母子寮】
児童福祉施設の一。配偶者のない女子およびその子を入所させ保護する。
母子年金
ぼしねんきん [3] 【母子年金】
旧国民年金法による給付の一。死亡した夫の収入によって生計を維持していた子を持つ妻に支給される。1985年(昭和60)国民年金法の改正により遺族基礎年金として再編。
母子感染
ぼしかんせん [3] 【母子感染】
⇒垂直感染(スイチヨクカンセン)
母子手帳
ぼしてちょう [3] 【母子手帳】
⇒母子健康手帳(ボシケンコウテチヨウ)
母子福祉年金
ぼしふくしねんきん [6] 【母子福祉年金】
旧国民年金法の福祉年金の給付の一。母子年金の給付の条件を満たさない母子世帯に支給される。国民年金法の改正により遺族基礎年金に再編。
母子草
ほうこぐさ ハウコ― [3] 【母子草】
ハハコグサの別名。
母子草
ははこぐさ [3] 【母子草】
キク科の越年草。山野に生え,全体に白綿毛がある。高さ15〜40センチメートル。葉は互生し,へら形。四月ごろ,茎頂に黄色の頭状花がかたまってつく。春の七草の一つで,「ごぎょう(おぎょう)」ともいう。若い葉や茎は食べられる。名の由来は未詳。似た種類にチチコグサがある。ホオコグサ。[季]春。
母子草[図]
母子餅
ははこもちい 【母子餅】
ハハコグサの若葉をつき混ぜて作った餅。「春の野にいろいろ摘める―ぞ/和泉式部集」
→草餅
母子餅
ははこもち [3] 【母子餅】
「草餅(クサモチ)」に同じ。[季]春。
母家
おもや [1][2] 【母屋・母家】
(1)(離れ・納屋などに対して)屋敷の中の中心となる建物。
(2)寝殿造りなどの建物で,廊・庇(ヒサシ)などに対して,中央の部分。もや。
(3)分家・支店に対して,本家・本店。
母屋
もや [1] 【母屋・身屋・身舎】
(1)寝殿造りで,主要な柱に囲まれた家屋の中心部分。ひさしはこの部分から四方に差し出される。
(2)家人が日常起居する建物。離れなどに対していう。おもや。ほんや。
(3)棟木と軒桁(ノキゲタ)の間にあって垂木(タルキ)を受ける水平材。もやげた。
→小屋組
母屋
おもや【母屋】
the main building[house].
母屋
おもや [1][2] 【母屋・母家】
(1)(離れ・納屋などに対して)屋敷の中の中心となる建物。
(2)寝殿造りなどの建物で,廊・庇(ヒサシ)などに対して,中央の部分。もや。
(3)分家・支店に対して,本家・本店。
母屋の大饗
もやのだいきょう 【母屋の大饗】
〔母屋で行われたことから〕
中古,大臣が毎年正月に行なった大饗。
⇔庇(ヒサシ)の大饗
母屋桁
もやげた [0] 【母屋桁】
⇒母屋(モヤ)(3)
母岩
ぼがん [1] 【母岩】
(1)鉱床の周りの岩石。
(2)貫入岩体の周りの岩石。
母島
ははじま 【母島】
小笠原諸島の母島列島の主島。面積約21平方キロメートル。
母島目黒
ははじまめぐろ [5] 【母島目黒】
メグロの亜種。スズメ大で,前頭部と顔が黒く,背面は暗緑色,額・眼先・腹は黄色。眼の周囲が白くメジロに似る。小笠原諸島の母島では留鳥としてかなりの数を観察しうるが,他の島々では絶滅もしくは個体数が激減。亜種ムコジマメグロは,すでに絶滅。特別天然記念物。
母川
ぼせん [0] 【母川】
魚が,生まれてから海へ降るまで育った河川。
母川回帰
ぼせんかいき [4] 【母川回帰】
サケ・マス類が海洋で成長した後,産卵のために生まれた河川にもどること。また,その性質。
母川国主義
ぼせんこくしゅぎ [6] 【母川国主義】
母川回帰をする魚については,公海においても母川のある国が管轄権を有するという考え方。
母御
ははご [0][2] 【母御】
他人の母を敬っていう語。母御前。
⇔父御
母御前
ははごぜん 【母御前】
「ははご(母御)」に同じ。「―も今は八幡より御下向あらん/保元(下)」
母御息所
ははみやすどころ 【母御息所】
御息所であって母である人。「―は影だに覚え給はぬを/源氏(桐壺)」
母性
ぼせい【母性】
motherhood.→英和
‖母性愛 mother's love.母性本能 maternal instinct.
母性
ぼせい [0][1] 【母性】
女性がもっているとされている,母親としての本能や性質。また,母親として子を生み育てる機能。
⇔父性
「―本能」
母性保護
ぼせいほご [4] 【母性保護】
女性が持っている妊娠・出産などの身体機能を損なうことがないように,労働時間の制限や危険有害業務への就業禁止など,女性労働者を保護すること。
母性愛
ぼせいあい [2] 【母性愛】
子供を守り育てようとする,母親の本能的な愛情。
⇔父性愛
母指
ぼし [1] 【拇指・母指】
手の第一指。おやゆび。おおゆび。
母数
ぼすう [2] 【母数】
(1)推計学で,母集団の特性を表す値。
(2)歩合算で,元金をいう語。
(3)媒介変数のこと。助変数。パラメーター。
母文字
かもじ 【母文字】
〔「かか」の文字詞〕
母,または妻。「高綱のお―,こりやどこへ/浄瑠璃・近江源氏」
母斑
ぼはん [0] 【母斑】
皮膚の色や形の異常を示す先天性組織異常。出生時すでに存在し,後年になって現れる。俗に青あざ・黒あざ・ほくろなどと呼ばれる。
母方
ははかた [0] 【母方】
母の血筋に属すること。また,その親族。
⇔父方
「―の祖父」
母材
ぼざい [0] 【母材】
(1)主要・基体となる材料。コンクリートにおけるセメント,銅合金における銅など。
(2)溶接または切断しようとする金属材料。
母校
ぼこう【母校】
one's (old) school;one's alma mater.
母校
ぼこう [1] 【母校】
その人が学び卒業した学校。出身校。また,在学している学校。
母様
かかさま 【母様】
母を敬っていう語。おかあさま。
⇔父様(トトサマ)
「―は爰の茶屋の内に/浄瑠璃・油地獄(上)」
母権
ぼけん [0] 【母権】
(1)母としての権利。
(2)母系社会で,母方の系統がもっている権力。「―家族」
→母系
⇔父権
母権制
ぼけんせい [0] 【母権制】
家族や親族集団などの権力を女性がもっているような社会制度。母権制は母系制と同一視されることがあったが母系制は必ずしも母権制を意味せず,人類発展史の一段階としての母権制を想定する説は否定されている。
母樹
ぼじゅ [1] 【母樹】
優良な形質をもった種子や穂木などを採取する樹木。「―林」
母法
ぼほう [0] 【母法】
模範となって受け継がれた法。
⇔子法
母液
ぼえき [1] 【母液】
ある物質の溶液からその物質が析出したとき,なお溶液として残っている部分。
母港
ぼこう【母港】
a home port.
母港
ぼこう [0][1] 【母港】
ある艦船が自由に出入りでき,修理・補給が十分にでき,かつ乗組員の家族が港近くに住んでいて休養ができる港。
母父
おもちち 【母父】
母と父。ちちはは。「ちはやふる神の御坂に幣(ヌサ)奉(マツ)り斎(イワ)ふ命は―がため/万葉 4402」
母父
あもしし 【母父】
〔上代東国方言〕
ははとちち。おもちち。「―が玉の姿は忘れせなふも/万葉 4378」
母物
ははもの [0] 【母物】
母性愛を主題とした映画・演劇などの作品。
母神像
ぼしんぞう [2] 【母神像】
母性を神格化した神々をかたどった像。後期旧石器時代から見られ,女性の出産力を表象するものとされる。
母系
ぼけい [0] 【母系】
母方から伝わる系統。母方の血筋。
⇔父系
母系
ぼけい【母系(の)】
(on) the maternal line[mother's side].
母系社会
ぼけいしゃかい [4] 【母系社会】
母方の系統の血縁によって,血縁集団を形成する社会。子供は母方の集団に帰属し,財産や地位は母の兄弟から姉妹の息子へ相続・継承される。
母線
ぼせん [0] 【母線】
(1)〔数〕 一つの直線の運動により,錐面・柱面・双曲放物面・一葉双曲面などが描かれるとき,おのおのの位置における直線のことをいう。
(2)発電所・変電所内で,電源から生じるすべての電流を受け,また外線に分電する幹線。
母者
ははじゃ 【母者】
〔「はわじゃ」とも〕
「ははじゃひと」の略。「其の一分を私(ワシ)が―に進ぜたら/滑稽本・浮世床(初)」
母者人
ははじゃひと 【母者人】
〔「はわじゃひと」とも。「母である人」の意。「者」は当て字〕
子などが親しみをこめて母を呼ぶ語。お母さん。「―と一緒にか/浄瑠璃・阿波の鳴門」
母胎
ぼたい [0] 【母胎】
(1)母の胎内。
(2)「母体{(2)}」に同じ。
母胎
ぼたい【母胎】
the mother's womb.
母船
ぼせん [0] 【母船】
遠洋漁業船団において,付属漁船の漁獲物の処理・加工・冷凍のほか,資材などの補給にあたる,その船団の中核となる船。
母船
ぼせん【母船】
a mother ship.
母船式漁業
ぼせんしきぎょぎょう [6] 【母船式漁業】
母船を中心に漁船団を組んで行う漁業。カニ漁業,サケ・マス漁業などに行われる。
母艦
ぼかん【母艦】
a mother ship.航空母艦 an aircraft carrier.
母艦
ぼかん [0] 【母艦】
航空機・潜水艦などの移動基地となり,兵器・食料などの補給をする軍艦。「航空―」
母衣
ほろ [1] 【母衣】
鎧(ヨロイ)の背につける幅広の布。流れ矢を防ぎ,また,旗指物の一種としても用いられた。平安時代には単に背に垂らし,時に下端を腰に結んだが,のちには竹籠(タケカゴ)を入れた袋状のものとなった。
母衣[図]
母衣串
ほろぐし [2] 【母衣串】
ほろの中に入れる籠。ほろを風をはらんだような形にふくらませるためのもの。室町時代以降のもの。「―を抜いて入るべし/常山紀談」
母衣付
ほろつけ [2] 【母衣付】
兜(カブト)の四天の鋲(ビヨウ)の下の穴から,母衣をつけるために出した紐。
母衣引き
ほろびき [0] 【母衣引き】
馬術の一。馬上で母衣を後ろに長くなびかせて地につけないように疾走すること。
母衣武者
ほろむしゃ [0][3] 【母衣武者】
ほろを背負った武者。
母衣蚊帳
ほろがや [2] 【母衣蚊帳】
ほろの形に作った,幼児用の小さな蚊帳。[季]夏。
母親
ははおや [0] 【母親】
母である親。女親。母。
⇔父親
母親学級
ははおやがっきゅう [5] 【母親学級】
母親を対象に開かれる社会教育の組織。母親学校。
母親業
ははおやぎょう [4] 【母親業】
子供に対して母親が母親として行なっている養育的諸活動を,一つのわざ・しごととして把握する語。
母語
ぼご [1] 【母語】
(1)ある人が幼児期に周囲の大人たち(特に母親)が話すのを聞いて最初に自然に身につけた言語。
(2)同じ系統に属するいくつかの言語の源にあたると考えられる言語。フランス語,イタリア語,スペイン語などに対するラテン語の類。祖語。
母都市
ぼとし [2] 【母都市】
地域に新たな施設を計画するとき,それを支援する集積を備えた都市のこと。また,テクノポリス構想を実現する際に,地域の大学や研究所と一体化した都市をいう。
母集団
ぼしゅうだん [2] 【母集団】
統計の調査の対象となっている事物の集団。標本を抽出する対象となる,もとの全体の集団。
母音
ぼおん [0] 【母音】
⇒ぼいん(母音)
母音
ぼいん【母音】
a vowel.→英和
母音
ぼいん [0] 【母音】
言語音の分類の一。声帯の振動で生じた有声の呼気が,咽頭や口腔内の通路で閉鎖や狭めをうけずに響きよく発せられる音。現代日本語の共通語ではア・イ・ウ・エ・オの五つに区分する。ぼおん。母韻。
⇔子音
母音三角形
ぼいんさんかくけい [6] 【母音三角形】
母音を,発音するときの舌の位置の前後,口の開きの広狭など調音上の違いによって分類し,逆三角形の頂点や各辺上に位置づけて図示したもの。
母音三角形[図]
母音交替
ぼいんこうたい [4] 【母音交替】
一つの語根中の母音が,文法機能や品詞の変化に応じて,音色や長さの違う別の母音と交替すること。インド-ヨーロッパ諸語に特徴的で,英語の tooth(「歯」の単数形)―teeth(複数形),sing(「歌う」の現在形)―sang(同過去形)―sung(同過去分詞形)などがその例。また,日本語の,フネ―フナ(舟),シロ―シラ(白),カルシ―カロシ(軽)などについてもいう。アプラウト。
母音調和
ぼいんちょうわ [4] 【母音調和】
語幹あるいは語幹と接辞の結合など一定の言語単位内部で,共存可能な母音の組み合わせに制限が認められる現象。ある言語の母音が,前舌・後舌,円唇・非円唇,広い・狭いなどの基準によってグループに分かれ,同一グループの母音どうしでのみ共存が許される。アルタイ諸語,フィン-ウゴル諸語のほか,アフリカやアメリカ-インディアンの言語などにもみられる。
毎
まい 【毎】 (接頭)
名詞に付いて,それぞれの,そのたびごとの,の意を表す。「―日曜日」「―春(ハル)」
毎
ごと 【毎】 (接尾)
名詞や動詞の連体形に付いて,…のたびに,どの…もみな,などの意を表す。「月―の支払い」「日―に」「人―に」「一雨降る―に暖かくなる」
〔「ごとに」の形で用いられることが多い〕
毎
ごって 【毎】 (接尾)
〔「ごと」の転〕
名詞に付いて,そのそれぞれについて,の意を表す。ごと。「家―に穴をあけておいて通用する/滑稽本・浮世風呂 4」
毎−
まい−【毎−】
every;→英和
each.→英和
毎に
ごとに 【毎に】 (接尾)
⇒ごと(毎)
毎に
−ごとに【−毎に】
every <day> ;→英和
each;→英和
every time <I meet him> ;whenever.→英和
二日目〜 every other day.5年 (マイル)〜 every five years (miles).
毎分
まいふん [0] 【毎分】
一分ごと。一分につき。
毎号
まいごう [0] 【毎号】
新聞や雑誌の号ごと。
毎回
まいかい [0] 【毎回】
その回ごと。そのたびごと。毎度。「―参加する」「―のことだ」
毎夕
まいせき [0] 【毎夕】
夕方ごと。まいゆう。
毎夕
まいゆう [0] 【毎夕】
夕方ごと。まいせき。「―六時」
毎夜
まいよ【毎夜】
every night.
毎夜
まいよ [0][1] 【毎夜】
夜ごと。毎晩。まいや。
毎夜
まいや [0][1] 【毎夜】
夜ごと。まいよ。
毎年
まいねん [0] 【毎年】
年ごと。まいとし。
毎年
まいとし [0] 【毎年】
どの年も。年ごと。まいねん。
毎年
まいねん【毎年】
every year.〜の yearly;→英和
annual (毎年一度の).→英和
毎度
まいど【毎度】
[都度]every[each]time;[常に]always;→英和
often (度々).→英和
〜有難うございます Thank you very much (for your patronage).
毎度
まいど [0] 【毎度】
いつも。そのたびごと。「―ありがとうございます」「―のことで恐縮です」
毎戸
まいこ [0][1] 【毎戸】
家ごと。各戸。
毎日
まいにち [1] 【毎日】
どの日も。日ごと。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [1][0]〕
毎日
まいじつ [1] 【毎日】
まいにち。[日葡]
〔副詞的用法の場合,アクセントは [1][0]〕
毎日
まいにち【毎日(の)】
everyday;→英和
daily.→英和
毎日毎日 day after day;from day to day.
毎日放送
まいにちほうそう 【毎日放送】
近畿地方全域と中国・四国地方の一部を放送圏とするラジオ・テレビ兼営の民間放送局。1951年(昭和26)中部日本放送と並んで日本初の民放ラジオ局(新日本放送)として開局。58年現名に改称,59年にテレビ放送も開始。
毎日新聞
まいにちしんぶん 【毎日新聞】
日刊新聞の一。1888年(明治21)「大阪日報」を「大阪毎日新聞」と改題して発刊。1903年,本山彦一が社長となり東京進出を図り,06年「電報新聞」,11年「東京日日新聞」を買収。43年(昭和18)「毎日新聞」となる。
毎旦
まいたん [0] 【毎旦】
朝ごと。毎朝。「―孝経を誦する例になつてゐたので/伊沢蘭軒(鴎外)」
毎時
まいじ [0] 【毎時】
一時間ごと。一時間につき。「―五〇キロのスピード」
毎時零分
まいじ【毎時零分(に)】
every hour on the hour.→英和
速度〜400マイル(で) (at) a speed of 400 miles an hour.
毎晩
まいばん [1][0] 【毎晩】
毎日の夜。どの夜も。
毎晩
まいばん【毎晩】
every evening;every night.
毎月
まいつき【毎月】
every month.〜の monthly.→英和
毎月
まいつき [0] 【毎月】
どの月も。まいげつ。「―一回集まる」
毎月
まいげつ [0] 【毎月】
月ごと。まいつき。月々。
毎月抄
まいげつしょう 【毎月抄】
歌論書。一巻。藤原定家著。1219年成立。定家がある貴人の毎月の一〇〇首を添削し,返送の際につけた書簡体の歌論。有心体(ウシンテイ)を中心に和歌の十体(ジツテイ)を論じている。定家歌論を知る好資料。和歌庭訓。定家卿消息。
毎朝
まいちょう [0] 【毎朝】
朝ごと。まいあさ。
毎朝
まいあさ【毎朝】
every morning.
毎朝
まいあさ [1][0] 【毎朝】
毎日の朝。朝ごと。「―歯をみがく」
毎期
まいき [0][1] 【毎期】
その期間ごと。
毎次
まいじ [0][1] 【毎次】
そのたびごと。そのつど。毎度。
毎歳
まいさい [0] 【毎歳】
毎年。「―帰省するを例としてゐて/伊沢蘭軒(鴎外)」
毎毎
まいまい [0] 【毎毎】
そのたびごと。いつも。「―御噂を致して居ります/吾輩は猫である(漱石)」
毎秒
まいびょう [0] 【毎秒】
一秒ごと。一秒につき。「速さ―三〇メートル」
毎葉
まいよう [0] 【毎葉】
(紙などの)一枚ごと。各葉。
毎週
まいしゅう [0] 【毎週】
一週間ごと。どの週も。
毎週
まいしゅう【毎週】
every week.
毎食
まいしょく [0] 【毎食】
食事ごと。食事のたびに。
毒
どく【毒】
(a) poison;→英和
harm (害).→英和
〜する[である]poison <one's mind> ;do <a person> harm;be bad <for the eyes> .〜がまわる The poison takes effect.〜のある poisonous;→英和
harmful (有害な).〜を飲む take poison.〜を盛る(った) poison (poisoned).‖毒をもって毒を制す Like cures like.
毒
どく [2] 【毒】
(1)生体,特に人体に有害な物質。特に,少量でも人命にかかわる作用を及ぼし得る物質。「―入りの饅頭(マンジユウ)」「―を盛る」「―を呷(アオ)る」
(2)健康・生命をそこなうおそれのあるもの。「勉強ばかりしていては,体に―だ」
(3)ためにならないもの。わざわいとなるもの。害悪。「目の―」「この本は子供には―だ」
(4)人の心を傷つけるもの。悪意。「―を含んだ言葉」
毒々しい
どくどくしい【毒々しい】
heavy[glaring,gaudy] <colors> (あくどい);→英和
[憎々しい]spiteful;→英和
venomous.→英和
毒する
どくする【毒する】
⇒毒.
毒する
どく・する [3] 【毒する】 (動サ変)[文]サ変 どく・す
悪い影響を与える。そこなう。「青少年を―・する悪書」
毒づく
どくづく【毒づく】
⇒毒舌.
毒ガス
どくガス [0] 【毒―】
人体または動植物に対して毒性を有し,戦争の手段として用いられる気体物質,または気化あるいは霧状にして散布しやすい物質。その毒性から,窒息性・糜爛(ビラン)性・神経性・催涙性・嘔吐性などに分類される。第一次大戦でドイツ軍が塩素ガスを用いたのが最初とされる。
毒ガス
どくガス【毒ガス】
(a) poison gas.〜でやられる be gassed.
毒中り
どくあたり [3] 【毒中り・毒当(た)り】 (名)スル
中毒すること。
毒人参
どくにんじん [3] 【毒人参】
コニウムの別名。
毒刃
どくじん [0] 【毒刃】
凶悪人の使用するやいば。凶刃。「―にたおれる」「―にかかる」
毒刃に倒れる
どくじん【毒刃に倒れる】
fall a victim to an assassin's dagger.
毒剤
どくざい [0] 【毒剤】
「毒薬(ドクヤク)」に同じ。
毒劇物
どくげきぶつ [3][4] 【毒劇物】
毒劇物取締法により規定される毒性の強い物質の総称。
→毒物
→劇物
毒劇物取締法
どくげきぶつとりしまりほう 【毒劇物取締法】
「毒物及び劇物取締法」の略称。
毒口
どくぐち [2] 【毒口】
毒舌。悪口。悪たれ口。「―をたたく」
毒味
どくみ [3][0] 【毒味・毒見】 (名)スル
(1)飲食物を他人にすすめる前に,毒のあるなしをみること。「前もって―する」「―役」
(2)飲食物の味加減をみること。
毒味する
どくみ【毒味(を)する】
taste <food> before serving it to <a guest> (to prevent poisoning).毒味役 a taster.
毒婦
どくふ【毒婦】
a vamp;→英和
a wicked woman.
毒婦
どくふ [1] 【毒婦】
邪悪な女。奸婦(カンプ)。「―高橋お伝」
毒害
どくがい [0] 【毒害】 (名)スル
毒を飲ませて殺すこと。毒殺。「ひそかに王妃を―する」
毒当たり
どくあたり [3] 【毒中り・毒当(た)り】 (名)スル
中毒すること。
毒当り
どくあたり [3] 【毒中り・毒当(た)り】 (名)スル
中毒すること。
毒心
どくしん 【毒心】 (名・形動)[文]ナリ
敵意をもった心。また,敵意をいだくさま。悪心。「―ナ者/日葡」
毒忌み
どくいみ [4][0] 【毒忌み】
主として服薬のとき,差し障りがあるものを飲食しないこと。
毒念
どくねん [0][2] 【毒念】
悪い考え。よこしまな考え。邪念。
毒性
どくしょう 【毒性】
(名・形動)
〔近世上方語〕
意地の悪いこと。とげとげしいこと。また,そのさま。「あいた,��。あ,―なお方なあ/滑稽本・浮世風呂 2」
毒性
どくせい [0] 【毒性】
有毒な性質。毒になる成分。毒質。
毒性
どくせい【毒性】
toxicity.〜の toxic;→英和
poisonous.→英和
毒性学
どくせいがく [3] 【毒性学】
化学物質などが生体に及ぼす有害作用について研究する学問。
毒悪
どくあく [0] 【毒悪】 (名・形動)[文]ナリ
はなはだしく害をなす・こと(さま)。「―な眼を張て凝視(ミツ)め/罪と罰(魯庵)」
毒手
どくしゅ [0][1] 【毒手】
(1)殺そうとする行為。「―にたおれる」
(2)憎むべき悪巧み。悪辣(アクラツ)な手段。魔手。
毒断ち
どくだち [0] 【毒断ち】
病気の際,病状に悪い物や薬効の妨げになる物をとらないこと。どくだて。[日葡]
毒杯
どくはい [0] 【毒杯】
毒酒を入れた杯。「―を仰ぐ」
毒柴
どくしば [0] 【毒柴】
アセビの異名。
毒死
どくし [0] 【毒死】 (名)スル
毒薬によって死ぬこと。
毒殺
どくさつ [0] 【毒殺】 (名)スル
毒薬で殺すこと。「―事件」「奸臣に―される」
毒殺する
どくさつ【毒殺する】
kill <a dog> by means of poison;→英和
poison.
毒毒しい
どくどくし・い [5] 【毒毒しい】 (形)[文]シク どくどく・し
(1)いかにも毒があるような感じだ。「―・い色のきのこ」
(2)派手でけばけばしい。どぎつい。「―・い化粧」「―・い色彩」
(3)いかにも悪意を含んでいるようすだ。にくにくしい。「―・い言葉」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
毒気
どくけ [3] 【毒気】
⇒どっけ(毒気)
毒気
どっけ ドク― [0][3] 【毒気】
〔「どくけ」とも〕
(1)毒となる成分。毒を含んだ気。どっき。「―の多い植物」
(2)他人の気持ちを傷つけるような心。悪意。
毒気
どっき ドク― [0] 【毒気】
(1)毒になる気体。毒を含んだ気体。
(2)「どっけ(毒気)」に同じ。
毒気のある
どっけ【毒気のある】
poisonous;→英和
malicious (悪意).→英和
〜にあてられる be affected by a poisonous gas.
毒水
どくすい [0] 【毒水】
毒を含んだ水。どくみず。
毒消し
どっけし ドク― [4][3] 【毒消し】
「どくけし(毒消)」の転。
毒消し
どくけし【毒消し】
an antidote.→英和
毒消し
どくけし [0][3] 【毒消し】
〔「どっけし」とも〕
(1)毒の作用を消すこと。解毒(ゲドク)。
(2)解毒作用のある薬。多く越後国(今の新潟県)で作られた。
毒消し売り
どくけしうり [4] 【毒消し売り】
昔,越後の娘たちが紺絣(コンガスリ)の着物に手甲脚絆(キヤハン)姿で全国に毒消しの薬を行商したこと。また,その娘。[季]夏。
毒液
どくえき [2][0] 【毒液】
毒を含む液体。毒汁。
毒煙
どくえん [0] 【毒煙】
有毒物質を含んだ煙。毒ガス。
毒牙
どくが [1] 【毒牙】
(1)毒蛇などがもつ,かみついた時に毒液を出すきば。
(2)悪だくみを含んだむごい手段。悪辣(アクラツ)な企て。毒手。「悪の―にかかる」
毒牙にかかる
どくが【毒牙にかかる】
fall a victim <to> .→英和
毒物
どくぶつ【毒物】
a toxic substance.
毒物
どくぶつ [2][0] 【毒物】
毒性をもつ物質。狭義には,毒劇物取締法により規定される,人体に対して強い毒性をもつ物質。シアン化ナトリウム・黄リン・水銀・ヒ素など。
毒物及び劇物取締法
どくぶつおよびげきぶつとりしまりほう 【毒物及び劇物取締法】
医薬品・医薬部外品を除く毒物・劇物について,保健衛生上の見地から必要な取り締まりを行うことを目的とした法律。1950年(昭和25)制定。毒劇物取締法。
毒物学
どくぶつがく [4] 【毒物学】
毒物の作用・中毒症状・検出方法および解毒方法などを研究する学問。
毒瓶
どくびん [0] 【毒瓶】
昆虫採集用具の一。底部に虫を殺す毒薬を入れた瓶。
毒矢
どくや【毒矢】
a poisoned arrow.
毒矢
どくや [2][0] 【毒矢】
やじりに毒を塗った矢。毒箭(ドクセン)。
毒砂
どくさ [0] 【毒砂】
硫ヒ鉄鉱の俗称。
毒空木
どくうつぎ [3] 【毒空木】
ドクウツギ科の落葉低木。日当たりのよい山地に自生。高さ1メートル内外。葉は広披針形で三脈が目立つ。雌雄同株。春,葉に先立ち黄緑色の小花を総状花序につける。果実は球形で赤く,紫黒色に熟し多肉質多汁で甘いが猛毒を含む。イチロベゴロシ。
毒空木[図]
毒突く
どくづ・く [3] 【毒突く】 (動カ五[四])
当人に向かってひどい悪口をいう。「はげしく―・く」
毒笹子
どくささこ [3] 【毒笹子】
担子菌類ハラタケ目のきのこ。傘の直径5〜10センチメートル。柄の長さ5〜8センチメートル。傘はやや漏斗状に凹み,表面は淡橙黄色,後に橙褐色。裏面は密に褶(ヒダ)を生じ,帯黄色であるが胞子紋は白い。食べると,数日して四肢の先端がはれ火傷のような激痛が一か月も続くため,ヤケドキン・ヤイトタケの別名がある。
毒筆
どくひつ [0] 【毒筆】
悪意や皮肉に満ちた文章。
毒筆を振るう
どくひつ【毒筆を振るう】
wield a spiteful pen;criticize sharply.
毒箭
どくせん [0] 【毒箭】
毒矢。
毒紅茸
どくべにたけ [3][4] 【毒紅茸】
担子菌類ハラタケ目のきのこ。林地の地上に孤生する。傘は径4〜10センチメートルのまんじゅう形,または浅い漏斗形で紅色。ひだ・柄は白色でもろく,辛みがあるが毒性はない。
毒紅茸[図]
毒素
どくそ [1] 【毒素】
強い毒性をもつ,特に生物起源の物質。多くはタンパク質や多糖類を中心とする高分子化合物で,動物に対し抗原性をもつ。動物性の蛇毒・サソリ毒・フグ毒,植物性のリシン(ヒマの種子に存在するアルブミンの一種),細菌毒素のボツリヌス毒素などがある。
毒素
どくそ【毒素】
a toxin;→英和
poisonous matter.
毒素血症
どくそけっしょう [4] 【毒素血症】
病原微生物の毒素が血液に入って生ずる全身的な中毒症状。ジフテリア菌・ガス壊疽菌・破傷風菌などの感染による。毒血症。
毒腺
どくせん [0] 【毒腺】
有毒な作用をもつ物質を分泌する腺。爬虫類・両生類・魚類・昆虫類・ムカデ類・クモ類などに多くみられる。
毒舌
どくぜつ [0] 【毒舌】
手きびしい皮肉や悪口。辛辣(シンラツ)な皮肉。「―をふるう」
毒舌をふるう
どくぜつ【毒舌をふるう】
speak bitterly <of> ;sharply attack;abuse.→英和
毒舌家である have a spiteful tongue.
毒舌家
どくぜつか [0] 【毒舌家】
毒舌をいう人。
毒芹
どくぜり [2][0] 【毒芹】
セリ科の多年草。水辺に自生。若苗はセリに似るが大形で香りがない。茎は高さ約80センチメートルで,二回羽状複葉。夏,多数の白色の小花を複散形花序につける。全草,特に根茎に猛毒がある。また,根茎は竹の根に似,延命竹・万年竹などの名で盆栽にする。
毒芹[図]
毒苺
どくいちご [3] 【毒苺】
植物ヘビイチゴの別名。
毒茸
どくきのこ [3] 【毒茸】
有毒のキノコの総称。ワライタケ・ツキヨタケ・テングタケなど。どくたけ。どくだけ。
毒茸
どくたけ [0][2] 【毒茸】
「どくきのこ(毒茸)」に同じ。[季]秋。
毒草
どくそう [0] 【毒草】
有毒成分を含有する草。ドクウツギ・トリカブト・ジギタリス・ドクゼリなど。
毒草
どくそう【毒草】
a poisonous plant.
毒荏
どくえ [2][0] 【毒荏】
植物アブラギリの別名。
毒薬
どくやく【毒薬】
a poison.→英和
毒薬
どくやく [0] 【毒薬】
毒性が強い医薬品。劇薬より作用の著しいもので,厚生大臣により指定される。毒剤。
→劇薬
毒虫
どくむし [2] 【毒虫】
毒をもち,人体を刺して害を与える虫。ハチ・サソリなど。どくちゅう。
毒虫
どくむし【毒虫】
a poisonous insect.
毒虫
どくちゅう [0] 【毒虫】
毒をもっている虫。どくむし。
毒蛇
どくじゃ【毒蛇】
a venomous snake.
毒蛇
どくへび [0] 【毒蛇】
有鱗目ヘビ亜目の爬虫類のうち,毒腺を有し毒牙をもつヘビの総称。毒には神経系に作用する神経毒と,血液組織を破壊する出血毒とがある。コブラ・アマガサヘビ・ウミヘビなどは神経毒成分が多く,マムシ・ハブ・ガラガラヘビなどは出血毒成分が多い。日本に生息するものではマムシとハブ。どくじゃ。
毒蛇
どくじゃ [1] 【毒蛇】
⇒どくへび(毒蛇)
毒蛇
どくへび【毒蛇】
⇒毒蛇(どくじや).
毒蛾
どくが [0][2] 【毒蛾】
(1)ドクガ科に属するガの総称。ドクガ・チャドクガ・マイマイガなど。
(2){(1)}の一種。開張約4センチメートル。全身濃黄色で前ばね中央に褐色帯がある。七月頃出現して灯火に飛来する。幼虫はサクラ・クヌギなどを食害する毛虫で,黒色の地に橙色の紋がある。幼虫・成虫とも毒毛をもち,これに触れると激しいかゆみに襲われる。日本全土と東アジアに分布。
毒蜘蛛
どくぐも [0] 【毒蜘蛛】
(1)人畜を死亡させたりする強い毒をもつクモの総称。全世界に三〇種あまりあり,最も危険なのはオーストラリアのシドニージョウゴグモ,北・中央アメリカのクロゴケグモなど。日本のカバキコマチグモも毒をもつが致命的ではない。
(2)コモリグモの旧称。
毒蝶
どくちょう [0] 【毒蝶】
タテハチョウ科ドクチョウ亜科に属するチョウの総称。新大陸特産。鳥が嫌がるような有毒物質を体内にもつ。広義には鳥が食べると毒となるチョウをすべて含む。
毒血
どくち [0][3] 【毒血】
病毒を含んだ血。悪血。
毒血症
どっけつしょう ドクケツシヤウ [0] 【毒血症】
「毒素血症」に同じ。
毒見
どくみ [3][0] 【毒味・毒見】 (名)スル
(1)飲食物を他人にすすめる前に,毒のあるなしをみること。「前もって―する」「―役」
(2)飲食物の味加減をみること。
毒言
どくげん [0] 【毒言】
毒舌。毒口(ドクグチ)。
毒酒
どくしゅ [0][1] 【毒酒】
毒を入れた酒。
毒酒
どくしゅ【毒酒】
poisoned sake.
毒重石
どくじゅうせき [3] 【毒重石】
バリウムの炭酸塩鉱物。斜方晶系。白色・灰色または黄色で,ガラス状光沢がある。毒重土石。
毒針
どくしん [0] 【毒針】
動物体にある毒を出す針状の突起。特にある種のハチやアリの尾端にある刺針。産卵管の変化したもの。どくばり。
毒針
どくばり [0][3] 【毒針】
毒薬をぬった針。また,虫などがもつ,毒を出す針。
毒除け
どくよけ [4] 【毒除け】
中毒を予防すること。また,その効能のあるもの。どくけし。
毒魚
どくぎょ [1] 【毒魚】
毒をもつ魚。フグのように体の一部に毒のあるもの,エイ・ゴンズイ・オコゼのように毒のとげをもつものなどがある。
毒麦
どくむぎ [3] 【毒麦】
イネ科の一年草。ヨーロッパ原産。日本には明治時代に渡来し,野生化。茎は高さ約70センチメートルで,線形の葉を数個互生。五月頃,茎頂に花穂を直立し,緑色で無柄の小穂を互生する。穎果(エイカ)は卵形で,ときに芒(ノギ)があり,有毒。
毒鼓
どっく ドク― [0] 【毒鼓】
〔仏〕 毒を塗った太鼓の意で,その音を聞く者はみな死ぬという。仏の教えが人々のもつ煩悩(ボンノウ)を完全に打破することにたとえる。
毒鼓
どくく [0] 【毒鼓】
⇒どっく(毒鼓)
比
ひ【比】
(1)[割合]a ratio <of a thing to another> .→英和
(2)[比較](a) comparison;→英和
(a) contrast (対照);→英和
an equal (匹敵するもの).→英和
〜する ⇒比べる,例える,匹敵.
比
ころ [1] 【頃・比】
(1)時間・時期を限定する語に付いて,だいたいその時であることを示す。その時あたり。時分。「幼い―の思い出」「あれは東京に住んでいた―のことだ」「紅葉の―にまたいらっしゃい」
(2)時節。時期。文語的な言い方。「―は六月,雨の降る日」
(3)適当な時期。潮時。頃合い。「―を見計らう」
(4)大きさ。規模。「宗砌云,会衆の―は上手三人・下手三人・執筆の外,下手二人と/兼載雑談」「雀の―は梟(フクロ)程ながよからう/咄本・昨日は今日」
(5)程度。加減。「これお吉,人の世話もよい―にしたがよい/浄瑠璃・油地獄(上)」
(6)「ごろ」の形で他の語の下に付いて,接尾語的に用いる。
(ア)時を表す語に付いて,その前後を漠然と示す。「一時―帰る」「二月―できあがる」「一六〇〇年―」
(イ)動詞の連用形に付いて,そうするのにちょうどよい状態である意を表す。「桜は今が見―だ」「食べ―」
(ウ)名詞に付いて,その面でほどよいの意を表す。「年―」「値―」「手―」
(エ)年・月・日などの語に付いて,かなり時間の経過したことを表す。「年―も御祈りなどにつけ,語らひ給ひけれど/源氏(夢浮橋)」「月―隠させ給ひける本意/源氏(夢浮橋)」
比
ひ [1] 【比】
(1)くらべてみて同等・同類であること。たぐい。「世界にその―を見ない」「彼の力量は私の―ではない」
(2)「詩経」の六義(リクギ)の一。漢詩の表現・修辞による分類の一。物事にたとえて意のあるところを表すもの。
(3)状態の変化に伴って量的変化が起こるとき,もとの量に対する変化後の量の割合,またはその逆数。
(4)〔数〕 �,� を同種の量とするとき,� が � の何倍かあるいは何分のいくつかに当たるか,という関係を � の � に対する比といい,� : � と書く。�/� をこの比の値という。
比い
たぐい タグヒ [0][3] 【類い・比い】
〔動詞「類(タグ)う」の連用形から〕
(1)性質の似たもの。同じ種類のもの。仲間。るい。「この―のものはたくさんある」「リンゴやミカンの―の果物」
(2)同じ程度のもの。匹敵するもの。「―まれな逸品」
→類いする
→類いない
(3)一緒にいるもの。
(ア)夫婦連れ立っているもの。「山川に鴛鴦(オシ)二つ居て―よくたぐへる妹を/日本書紀(孝徳)」
(イ)兄弟・姉妹。「―おはせぬだにさうざうしく思しつるに/源氏(葵)」
(4)人々。連中。「この事を知りて,もらし伝ふる―やあらむ/源氏(薄雲)」
比える
たぐ・える タグヘル [3] 【類える・比える】 (動ア下一)[文]ハ下二 たぐ・ふ
(1)比較する。くらべる。「心の尊さは金にも銀にも―・へ難きを/五重塔(露伴)」
(2)なぞらえる。「鶴亀に―・へての祝尽しも/おらが春」
(3)あるものと並ばせる。また,一緒に行かせる。伴わせる。「花の香を風の便りに―・へてぞうぐひすさそふしるべには遣る/古今(春上)」
比える
よそ・える ヨソヘル [0][3] 【寄える・比える】 (動ア下一)[文]ハ下二 よそ・ふ
〔「寄す」に継続の助動詞「ふ」の付いた「よさふ」の転〕
(1)他の物にたとえる。なぞらえる。「川の流れを人生に―・えて歌をよむ」
(2)ことよせる。かこつける。「仕事に―・えて外出する」
(3)関係があるとする。「よしゑやし―・ふる君が憎からなくに/万葉 2659」
比する
ひする【比する】
⇒比較(する).
比する
ひ・する [2] 【比する】 (動サ変)[文]サ変 ひ・す
くらべる。比較する。「前年に―・して三割の増加となる」
比ふ
たぐ・う タグフ 【類ふ・比ふ】
■一■ (動ハ四)
(1)それと同等のものとして並ぶ。匹敵する。相当する。「君達のかみなき御選びには,ましていかばかりの人かは―・ひ給はむ/源氏(帚木)」
(2)一緒にいる。また,一緒に行く。連れ立っている。伴う。「沖になづさふ鴨すらも妻と―・ひて/万葉 3625」
■二■ (動ハ下二)
⇒たぐえる
比ふ
よそ・う ヨソフ 【寄ふ・比ふ】 (動ハ下二)
⇒よそえる
比ぶ
くら・ぶ 【比ぶ・較ぶ】 (動バ下二)
⇒くらべる
比ぶべくもない
くらぶべくもな・い 【比ぶべくもない】 (連語)
比べることもできないほど差が大きい。格段に違っている。比べ物にならない。
比へ
よそえ ヨソヘ 【寄へ・比へ】
よそえること。なぞらえること。「につかはしき御―につけても/源氏(朝顔)」
比べ
くらべ [0] 【比べ・較べ・競べ】
くらべること。競い合うこと。競走。多く複合語として用いる。「力―」「駆け―」
比べる
くらべる【比べる】
compare <two things,A with B> ;→英和
contrast <A with B> ;→英和
compete <with a person in> (競争).→英和
力を〜 measure one's strength <with,against> .…と比べれば in comparison with ….
比べる
くら・べる [0] 【比べる・較べる】 (動バ下一)[文]バ下二 くら・ぶ
(1)二つ以上のものを並べて,その異同・優劣などを調べる。照らし合わせる。比較する。「兄弟の背の高さを―・べる」
(2)(「競べる」とも書く)能力・勢力などを示しあって,その差を確かめる。張り合う。競う。争う。「力量を―・べる」「彼とは―・ぶべくもない」
(3)親しく交際する。「年頃よく―・べつる人々なむ別れがたく思ひて/土左」
比べ物
くらべもの [0] 【比べ物・較べ物】
物を比較すること。また,比較するだけの値打ちのある物。
比べ物にならない
くらべもの【比べ物にならない】
cannot be compared <with> .
比べ苦し
くらべぐる・し 【比べ苦し】 (形シク)
(1)比べにくい。比較に苦しむ。「ただかくぞ,とりどりに―・しかるべき/源氏(帚木)」
(2)機嫌が取りにくい。つきあいにくい。くらべがたし。「例の,―・しき御心/源氏(松風)」
(3)思案に困る。「いかにして,慰むべき心ぞと,いと,―・しう/源氏(幻)」
比丘
びく [1] 【比丘】
〔梵 bhikṣu〕
(1)出家して,定められた戒を受け,正式な僧となった男子。僧。苾蒭(ビツシユ)((ヒツスウ))。
(2)誤って,比丘尼をいう。
比丘六物
びくろくもつ 【比丘六物】
〔仏〕「六物(ロクモツ)」に同じ。
比丘尼
びくに [0][1] 【比丘尼】
(1)〔梵 bhikṣuṇī〕
出家して定めの戒を受け正式に僧となった女子。尼僧。尼。びくにん。
(2)鎌倉・室町時代,尼僧姿で諸国を遊行して歩いた一種の旅芸人。絵解き比丘尼など。
(3)江戸時代,尼僧姿の下級の売春婦。びくにん。
(4)科(トガ)負い比丘尼のこと。
比丘尼宿
びくにやど 【比丘尼宿】
江戸時代,比丘尼{(3)}を抱えて売淫(バイイン)させた家。比丘尼屋。
比丘尼御所
びくにごしょ [4] 【比丘尼御所】
江戸時代,皇女・王女または公卿・貴紳の娘などで出家した人が住職となった尼寺。中宮寺・法華寺などが有名。女王御所。尼御所。
比丘尼足駄
びくにあしだ [4] 【比丘尼足駄】
江戸時代,比丘尼{(3)}が使用した足駄。歯の形をたてながの長方形に作ったもの。
比丘尼雪駄
びくにせった [4] 【比丘尼雪駄】
江戸時代,比丘尼{(3)}が使用した雪駄。後ろの部分の革が踵(カカト)が隠れるように反り,ひねった鼻緒をすげたもの。
比丘貞
びくさだ 【比丘貞】
狂言の一。老尼が近在の者から一人息子の元服親になってくれと頼まれ,名は「安(庵)太郎(アンダロウ)」,名のりは「比丘貞」ときめ,祝言の舞を舞う。
比企
ひき 【比企】
姓氏の一。
比企能員
ひきよしかず 【比企能員】
(?-1203) 鎌倉初期の武将。通称藤四郎。源頼朝の乳母比企禅尼の養子。娘若狭局が頼家の側室となり一幡を産むとその外戚として権勢を振るった。のち北条氏討滅をはかったが,逆に謀殺された。
比体積
ひたいせき [2] 【比体積】
⇒比容(ヒヨウ)
比体重
ひたいじゅう [2] 【比体重】
体格を表現する指数の一。体重(キログラム)を身長(センチメートル)で除し,一〇〇倍する。
比例
ひれい [0] 【比例】 (名)スル
(1)例をあげてくらべること。
(2)〔数〕
(ア)同種の二つの量と他の同種の二つの量の比が等しいこと。� : �=� : � のとき,この四数は比例するという。
(イ)二量 � と � が関係しながら変化し,� が二倍,三倍…となるにつれて,� も二倍,三倍…となるような関係。この関係は �=��( � は定数)で表される。正比例。
⇔反比例
(3)〔美〕 表現されたものの各部分相互間あるいは全体と部分との関係。
比例
ひれい【比例】
proportion.→英和
…に〜して in proportion to….〜する be in proportion <to> .正(反)〜する be directly (inversely) proportional <to> .‖比例式 a proportion.比例代表(制) (the) proportional representation (system).正(反)比例 direct (inverse) proportion.
比例コンパス
ひれいコンパス [4] 【比例―】
二本の脚を X 型にとめ,とめる場所を変化させることによって脚の両端の開きの比が変化するコンパス。ある長さを拡大・縮小したりするときに使われる。
比例中項
ひれいちゅうこう [4] 【比例中項】
� : �=� : � のとき,この � を � と � の比例中項という。� と � が正数なら比例中項は �� の平方根で相乗平均となる。
比例代表制
ひれいだいひょうせい [0] 【比例代表制】
各政党に投じられた票数に比例して当選者数を決定する選挙制度。余剰票や死票が少ないという特徴がある。日本では1983年(昭和58)の参議院議員選挙から,全国を選出基盤とする候補者を対象に採用された。
比例定数
ひれいていすう [4] 【比例定数】
正比例 �=�� 反比例 ��=� の � や � など,いろいろな比例関係における定数。
比例尺
ひれいじゃく [2] 【比例尺】
線分を一定の比に拡大または縮小するのに用いる尺度。縮小するときは縮尺ともいう。梯尺(テイシヤク)。
比例式
ひれいしき [2] 【比例式】
四数が比例することを表す式。� : �=� : � などのような式。
比例準備制度
ひれいじゅんびせいど [7] 【比例準備制度】
銀行券を発行する場合,発行高に比例して一定比率の金あるいは銀を準備しなければならないとする制度。
→正貨準備
比例税
ひれいぜい [2] 【比例税】
課税対象に対して,常に同じ税率で課税する税。
→累進税
→逆進税
比例部分の法則
ひれいぶぶんのほうそく 【比例部分の法則】
一つの関数があって,変数の値のわずかの変化に対して関数の値もわずかに変化するとき,関数の値の差と変数の値の差とは比例するとして,関数のある値を近似的に求める方法。対数表・三角関数表などで,表中にない対数や三角関数の値を求める場合などに利用される。
比例配分
ひれいはいぶん [4] 【比例配分】
あるものを,与えられた比あるいは連比に等しくなるように分けること。按分(アンブン)比例。
比例限度
ひれいげんど [4] 【比例限度】
弾性体に外力を加えたとき,ひずみと応力が比例する(すなわちフックの法則が成り立つ)最大限のひずみ。比例限界。
比価
ひか [1] 【比価】
⇒金銀比価(キンギンヒカ)
比倫
ひりん [0][1] 【比倫】
なかま。たぐい。比類。「恐らくは全世界に―なからん/真善美日本人(雪嶺)」
比内
ひない 【比内】
秋田県北東部,北秋田郡の町。中心の扇田は近世に米代川舟運の河港として繁栄。比内鶏を特産。
比内鶏
ひないどり [2] 【比内鶏】
比内地方の原産とされるニワトリの一品種。天然記念物。肉質にすぐれる。他の品種とかけ合わせて作出された比内地鶏がきりたんぽに用いられる。
比叡山
ひえいざん 【比叡山】
(1)京都府と滋賀県の境,京都市の北東方にある山。頂上は主峰大比叡(海抜848メートル)と四明ヶ岳(海抜839メートル)に分かれる。古来信仰の山として知られ天台宗総本山延暦寺がある。叡山。北嶺。天台山。ひえのやま。((歌枕))「なにばかり深くもあらず世の常の比叡を外山(トヤマ)とみるばかりなり/大和 43」
(2)延暦寺の山号。
比叡山版
ひえいざんばん [0] 【比叡山版】
⇒叡山版(エイザンバン)
比叡法師
ひえほうし [3] 【比叡法師】
比叡山延暦寺の法師。山法師。
比叡颪
ひえおろし [3] 【比叡颪】
比叡山から吹きおろす風。
比古太郎
ひこたろう [2] 【彦太郎・比古太郎】
(英彦山(ヒコサン)の方角に湧くところから,九州地方で)入道雲の異称。
比古婆衣
ひこばえ 【比古婆衣】
随筆。二〇巻。続編九巻。伴信友著。1847年から明治にかけて編集・刊行。「日本書紀考」を初めとし,国語・国文関係を中心とする考証を集めたもの。
比古神
ひこがみ 【彦神・比古神】
男神。
⇔比売(ヒメ)神
「―先に来まし,比売神後より来ましつ/播磨風土記」
比周
ひしゅう [0] 【比周】 (名)スル
(1)〔論語(為政)「君子周而不�比,小人比而不�周」より〕
私心をもって一方に偏することと,公正な道によって広く衆人に親しむこと。
(2)徒党を組むこと。悪い目的をもって仲間を作ること。「其の衆阿党―して好(ヨミ)んずる事あり/太平記 39」
比喩
ひゆ [1] 【比喩・譬喩】
物事を説明するとき,相手のよく知っている物事を借りてきて,それになぞらえて表現すること。その方法により,直喩・隠喩・換喩・提喩・諷喩などがある。
比喩
ひゆ【比喩】
a figure of speech;a simile (直喩);→英和
a metaphor (隠喩).→英和
〜的(に) figurative(ly);→英和
metaphorical(ly).→英和
比喩法
ひゆほう [0] 【比喩法・譬喩法】
修辞法の一。何かを表現する場合に,その表現をより効果的にするために,または表現されている事柄の理解を深めるために比喩を用いる方法。
比国
ひこく 【比国】
フィリピン共和国のこと。
比売知
ひめじ ヒメヂ [1] 【比売知】
スズキ目の海魚。全長約20センチメートル。体はやや細長く側扁する。背は淡赤色で腹は白い。下あごの先端に一対の長いひげがある。食用。本州以南の温帯の砂泥底に分布。オキナヒメジ・オジサン・ウミヒゴイなどヒメジ科の総称ともされる。ヒメ。ヒメイチ。
比売神
ひめがみ 【比売神・姫神】
女神。
⇔彦神
「比古神先に来まし,―後より来ましつ/播磨風土記」
比婆道後帝釈国定公園
ひばどうごたいしゃくこくていこうえん ヒバダウゴタイシヤクコクテイコウヱン 【比婆道後帝釈国定公園】
広島・島根・鳥取三県にまたがる山岳と高原からなる国定公園。帝釈峡・道後山・烏帽子山・船通山を含む。
比定
ひてい [0] 【比定】 (名)スル
ある物が一定の物として認められない場合,他の類似の物と比較して,その性質がどういうものであるかを判断すること。「新しく発見された古墳は〇〇天皇陵に―された」
比容
ひよう [0] 【比容】
単位質量(1グラム)の物体の持つ体積。密度の逆数に等しい。比体積。
比島
ひとう 【比島】
フィリピン(比律賓)諸島の略称。
比干
ひかん 【比干】
中国,殷(イン)の紂王(チユウオウ)の父方のおじ。紂王の悪虐無道を諫めたところ,怒った王は,聖人の胸には七竅(シチキヨウ)があるというが見たいものだといって比干を殺し,その胸を切り開いたという。
比年
ひねん [1][0] 【比年】
としどし。毎年。「―貿易輸入多くして/明六雑誌 23」
比擬
ひぎ [1] 【比擬】 (名)スル
他のものとひきくらべること。「天下の物これに―すべきものなし/西国立志編(正直)」
比敵
ひてき [0] 【比敵】 (名)スル
つりあうこと。匹敵。「其力略相―するを以て/明六雑誌 4」
比曾寺
ひそでら 【比曾寺・比蘇寺】
奈良県大淀町比曾にある世尊寺の場所にあった寺。595年聖徳太子の創建と伝える。
比来
ひらい [1][0] 【比来】
ちかごろ。このごろ。
比校
ひこう [0] 【比較・比校】 (名)スル
くらべること。ひかく。「二三十年前(ゼン)に―すれば/蜃中楼(柳浪)」
比比
ひひ [1] 【比比】
■一■ (ト|タル)[文]形動タリ
物事の並び連なるさま。「怪を信ずる者―として皆然り/明六雑誌 25」
■二■ (副)
並んでいるものがみな同じ状態にあるさま。どれもどれも。しばしば。「裏店の奥―此類なり/獺祭書屋俳話(子規)」
比比丘女
ひふくめ 【比比丘女】
「子捕(コト)ろ子捕ろ」の古名。
比治山大学
ひじやまだいがく ヒヂヤマ― 【比治山大学】
私立大学の一。1993年(平成5)設立。本部は広島市。
比況
ひきょう [0] 【比況】
(1)他とくらべること。他にたとえること。
(2)文法で,他にくらべたとえて言う言い方。口語では助動詞「ようだ・ようです」「みたいだ・みたいです」,文語では「ごとし」「ごとくなり」「やうなり」を付けていう。
比湿
ひしつ [0] 【比湿】
空気塊に含まれている水蒸気の質量の,その空気塊の質量に対する比の値。
比濁計
ひだくけい [0] 【比濁計】
⇒濁度計(ダクドケイ)
比熱
ひねつ【比熱】
《理》specific heat.
比熱
ひねつ [0] 【比熱】
物質の単位質量に対する熱容量。すなわち,単位質量の物質の温度を一度上げるのに必要な熱量。
→比熱[表]
比率
ひりつ [0] 【比率】
〔ratio〕
二つ以上の数量の間にある比。二つ以上の数量を比較したときの割合。「交換―」
比率
ひりつ【比率】
a ratio;→英和
a percentage.→英和
…の〜で at the[a]ratio of <8 to 5> .
比田井
ひだい ヒダヰ 【比田井】
姓氏の一。
比田井天来
ひだいてんらい ヒダヰ― 【比田井天来】
(1872-1939) 書家。長野県生まれ。名は鴻。日下部鳴鶴(クサカベメイカク)門に入る。古碑帖の研究で新境地を開拓。書道教育にも尽力。
比目
ひもく [1][0] 【比目】
目を並べること。ひぼく。
比目の枕
ひもくのまくら 【比目の枕】
枕を二つ並べて男女が共寝すること。また,夫婦の契りの深いこと。ひぼくのまくら。
比目魚
ひらめ [0] 【平目・鮃・比目魚】
(1)硬骨魚綱カレイ目のうちヒラメ科・ダルマガレイ科の海魚の総称。体形は平たくて楕円形。普通は両眼とも体の左側にある。
(2){(1)}の一種。全長80センチメートルを超えるものもある。有眼側は暗褐色で黒褐色と白色の小斑紋があり,無眼側は白色。口はカレイ類にくらべて大きい。日本各地の近海の砂底にすむ。冬が旬(シユン)で,食用にして美味。小形のものを「そげ」という。千島から南シナ海にかけて広く分布。オオグチガレイ。
平目(2)[図]
比目魚
ひもくぎょ [3] 【比目魚】
(1)目が一つしかなくて,二匹並んで泳ぐという想像上の魚。夫婦または友人の仲の良いたとえ。
(2)ヒラメ・カレイの異名。
比羅夫温泉
ひらふおんせん 【比羅夫温泉】
北海道後志(シリベシ)支庁倶知安(クツチヤン)町にある温泉。硫黄泉。旧,山田温泉。
比翼
ひよく [0][1] 【比翼】
(1)二羽の鳥が互いにそのつばさを並べること。
(2)「比翼の鳥」の略。
(3)「比翼仕立て」の略。
(4)「比翼紋」の略。
比翼の鳥
ひよくのとり 【比翼の鳥】
(1)中国での,想像上の鳥。雌雄が各々つばさと目を一つずつもち,つねに雌雄一体となって飛ぶという鳥。男女の仲の深いこと,愛情がこまやかなことをたとえていう。羽を交(カワ)せる鳥。比翼。
(2)ゴクラクチョウの異名。
比翼ギセル
ひよくギセル [4] 【比翼―】
雁首(ガンクビ)が一つで吸い口が二本に分かれ,男女が同時に喫煙できるキセル。また,一本のキセルで,男女むつまじく吸うこと。「―の薄煙/浄瑠璃・冥途の飛脚(下)」
比翼仕立て
ひよくじたて [4] 【比翼仕立て】
(1)和裁で,襟・袖口・振り・裾を二枚重ねに見せる仕立て。留袖に多く用いられる。人形仕立て。
(2)洋裁で,ボタン掛けの所を二重にして,ボタンが見えないようにする仕立て。比翼。
比翼塚
ひよくづか [3] 【比翼塚】
相愛の男女や心中した男女を葬った墓。めおと塚。
比翼檜葉
ひよくひば [4] 【比翼檜葉】
イトヒバの別名。
比翼紋
ひよくもん [3] 【比翼紋】
相愛の男女が各々の定紋を組み合わせて作った紋。二つ紋。比翼。
比翼茣蓙
ひよくござ [3] 【比翼茣蓙】
男女の共寝用に,二枚の寝茣蓙を並べて縫い合わせたもの。江戸吉原で夏季に用いたという。
比翼草
ひよくそう [0] 【比翼草】
ゴマノハグサ科の多年草。日当たりの良い草地に自生。高さ約40センチメートル。葉は対生し,卵形。夏,上方の葉腋(ヨウエキ)から細長い総状花序が対をなして出,淡紫色の小花をつける。
比翼造り
ひよくづくり [4] 【比翼造り】
同じ形の建物を前後に二つ並べた造り。
比翼連理
ひよくれんり [4][1][1] 【比翼連理】
〔「比翼の鳥」と「連理の枝」の意〕
男女がきわめて仲むつまじいことのたとえ。
比翼鳥
ひよくどり [3] 【比翼鳥】
スズメ目フウチョウ科の小鳥。体長16センチメートルほど。雄は背面と喉が光沢のある赤紅色。腹は白,胸に緑の横帯がある美しい鳥。胸に扇形の飾り羽があり,二本の針金状の長い尾をもつ。樹洞に営巣。ニューギニア産。
比考
ひこう [0] 【比考】 (名)スル
比べて考え合わせること。斟酌(シンシヤク)。「両者を―して論じる」
比肩
ひけん [0] 【比肩】 (名)スル
〔肩を並べる意〕
同等のものとして並ぶこと。匹敵すること。「―するものとてない秀才」
比肩する
ひけん【比肩する】
equal;→英和
rank <with a person> .→英和
比胸囲
ひきょうい [2] 【比胸囲】
体格を表現する指数の一。胸囲を身長で除し,一〇〇倍する。
比興
ひきょう [0] 【比興】
■一■ (名)
〔「詩経」でいう漢詩の六体のうち「比」と「興」とから〕
他のものにたとえておもしろく表現すること。「―争ひ宣(ノ)べて気質衝揚せり/性霊集」
■二■ (名・形動ナリ)
(1)おもしろいこと。おかしいこと。また,そのさま。「其の鳥をとらへて毛をつるりとむしりてけり。二品聞かれて―の事に思ひて/著聞 16」
(2)いぶかしいこと。不都合なこと。また,そのさま。「この条,不可説なり不可説なり,―の事なり/歎異抄」
(3)つまらないこと。下らないこと。また,そのさま。「只当世様は,珍体を以て風情と為し,淳朴を以て―の義と為す/異制庭訓往来」
(4)正々堂々としていない・こと(さま)。卑怯。「やあ―なり,松右衛門/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」
〔■二■(2) 以下は「非拠(ヒキヨ)」あるいは「非興」の転とも〕
比興者
ひきょうもの 【比興者】
困った人間。仕様のない者。「みなたべたとは,―めが/狂言・鈍根草」
比良八荒
ひらはっこう [3] 【比良八荒】
比良八講の頃,琵琶湖周辺を吹き荒れる季節風。比良の八講荒れ。八荒。[季]春。
比良八講
ひらはっこう [3] 【比良八講】
琵琶湖西岸,滋賀県比良の延宝寺で三月二六日に行われる法華経八巻の講義・法会。[季]春。
→比良八荒(ハツコウ)
比良山
ひらさん 【比良山】
滋賀県中西部,琵琶湖西岸にある山地。武奈ヶ岳(海抜1214メートル)を主峰とし,打見山・蓬莱山などを含む。狭義には蓬莱山をいう。近江八景の「比良の暮雪」で知られる。ひらのやま。((歌枕))「花さそふ比良の山風吹きにけり/新古今(春下)」
比色
ひしょく [0] 【比色】
色の濃さや色調を比較すること。
比色分析
ひしょくぶんせき [4] 【比色分析】
物質(主に溶液)の色の濃さや色調を,標準物質のそれと肉眼または光電光度計により比較して定量する化学分析法。
比色計
ひしょくけい [0] 【比色計】
肉眼または光電的な方法による比色分析に用いられるガラスまたはプラスチック製の器具。試験溶液の液層の厚さを加減して標準溶液の色の濃さと等しくなる点を求め,その液層の厚さから濃度を定量する。
比蘇寺
ひそでら 【比曾寺・比蘇寺】
奈良県大淀町比曾にある世尊寺の場所にあった寺。595年聖徳太子の創建と伝える。
比論
ひろん [1][0] 【比論】 (名)スル
(1)比較して論ずること。
(2)〔論〕「類推」に同じ。
比較
ひこう [0] 【比較・比校】 (名)スル
くらべること。ひかく。「二三十年前(ゼン)に―すれば/蜃中楼(柳浪)」
比較
ひかく [0] 【比較】 (名)スル
〔「ひこう」の慣用読み〕
(1)くらべること。二つあるいは三つ以上のものをくらべあわせて,そこに認められる異同について考えること。「両国の経済力を―する」
(2)(「比較にならない」の形で)くらべる価値のある対象。「一〇年前とは―にならないほど研究が進んでいる」
比較
ひかく【比較】
(a) comparison.→英和
〜する compare <two things,a thing with another> .→英和
〜的な(に) comparative(ly).→英和
…と〜すれば (as) compared with….〜にならない cannot compare <with> .‖比較文学 comparative literature.
比較優位
ひかくゆうい [4] 【比較優位】
相対的に優越した位置にあること。
→特化係数
比較多数
ひかくたすう [5] 【比較多数】
議決などで,過半数にはならないが,最も多数であること。
⇔絶対多数
比較宗教学
ひかくしゅうきょうがく [6] 【比較宗教学】
種々の宗教現象を比較することによって宗教の本質・起源・構造・機能などを解明しようとする宗教学の一分野。
比較広告
ひかくこうこく [4] 【比較広告】
競争相手の商品や自社のこれまでの商品を引き合いに出して比較し,新商品の有利性を訴える広告。
比較心理学
ひかくしんりがく [6] 【比較心理学】
(1)種々の動物の行動と人間の行動とを比較して,その差異と類似を明らかにしようとする心理学の一部門。動物心理学とほとんど同義に用いられる。
(2)人種間,男女間,正常者と異常者・犯罪者間の行動,あるいは個人の各発達段階における行動を比較研究する心理学の一部門。
比較教育学
ひかくきょういくがく [7] 【比較教育学】
教育学の一分野。各国の教育現象やその背景などを比較し,教育の本質を研究しようとする学問。
比較文学
ひかくぶんがく [4] 【比較文学】
文学研究の一部門および一方法。二国以上の文学の間の交流・影響関係・対応を研究し,全世界的な文学の流れを明らかにしようとするもの。
比較文法
ひかくぶんぽう [4] 【比較文法】
同一の祖語から互いに分岐発展した複数の言語について,その関係を論究する言語学の一分野。多くの場合,比較言語学と同義。
比較法学
ひかくほうがく [4] 【比較法学】
二つ以上の社会・国家における法について比較研究する法学の一分野。
比較測長器
ひかくそくちょうき [6] 【比較測長器】
⇒コンパレーター
比較生理学
ひかくせいりがく [6] 【比較生理学】
生理学の一分科。各種の生物の生理現象を比較研究することにより,生理学上の一般法則を明らかにする学問。
比較生産費説
ひかくせいさんひせつ [8] 【比較生産費説】
各国が他国に比較して生産費の点から有利な商品を生産することに特化し,それを相互に交換しあうことが互いの利益を高めることになるとする説。国際分業の利益を論証することによって国際貿易に理論的根拠を与える。D =リカードが説いた。
比較病理学
ひかくびょうりがく [6] 【比較病理学】
病理学の一分科。人間および各種動物の疾病を比較研究して人間の疾病の本態を究める学問。
比較的
ひかくてき [0] 【比較的】 (副)
他の同種のものや一般的な標準とくらべあわせて考えるさま。ほかとくらべて。わりあいに。「ここは―静かだ」「今年の稲作は―順調だ」
比較研究
ひかくけんきゅう [4] 【比較研究】
二者またはそれ以上を比較して,相互関係や因果関係を研究すること。
比較神話学
ひかくしんわがく [6] 【比較神話学】
複数の地域や民族の神話を比較研究することによって,神話のモチーフ・構造・伝播などを明らかにする学問。
比較級
ひかくきゅう【比較級】
《文》the comparative (degree).→英和
比較級
ひかくきゅう [2] 【比較級】
英語・ドイツ語などで,形容詞・副詞がとる語形変化の一。比較の対象とくらべて性質や状態の度合がよりはなはだしいことを表すもの。英語 good に対する better の類。
→原級
→最上級
比較行動学
ひかくこうどうがく [6] 【比較行動学】
自然環境下での動物の行動を観察し,環境との関わりの中でその本能行動を中心に,行動の機能・個体発生・系統発生(進化)などを研究する学問。ローレンツなどにより確立された。動物行動学。行動生物学。エソロジー。
比較解剖学
ひかくかいぼうがく [6] 【比較解剖学】
形態学の一分科。各種生物の諸器官の形態や生理を解剖して比較し,その分化や変異・進化を研究する。
比較言語学
ひかくげんごがく [6] 【比較言語学】
同系関係を確立するために,複数の言語をつき合わせて共通祖語を再建する,歴史言語学の一分野。一九世紀にインド-ヨーロッパ諸語で実践されてから一躍言語学における主要な方法論の一つとなる。音韻対応の法則性を発見することが鍵となる。
→比較文法
→対照言語学
比較音楽学
ひかくおんがくがく [7] 【比較音楽学】
音楽学の一部門。諸民族の音楽や楽器を比較研究する学問。民族音楽学。
比重
ひじゅう【比重】
《理》specific gravity.
比重
ひじゅう [0] 【比重】
〔specific gravity〕
(1)〔物〕 ある物質の質量と,それと同体積の基準物質の質量との比。普通,基準物質として摂氏四度の純水をとる。
(2)ある事柄が全体の中で占める割合。「教育費の―が年々増大する」
比重瓶
ひじゅうびん [2] 【比重瓶】
比重計の一。主に液体の比重を測るための容器。ある液体を満たしたときの質量と,水を満たしたときの質量を測って比重を求める。
比重秤
ひじゅうばかり [4] 【比重秤】
比重計の一。秤竿(ハカリザオ)・錘(オモリ)・分銅から成り,浮力を利用して液体の比重を測る。
比重計
ひじゅうけい [0] 【比重計】
液体・固体・気体の比重を測定する装置・器具の総称。比重瓶・浮き秤(バカリ)・比重秤などがある。
比重選鉱
ひじゅうせんこう [4] 【比重選鉱】
鉱物の比重の差を利用して,異種鉱物を分離する選鉱法。重液選鉱はこの一種。
比量
ひりょう [0] 【比量】 (名)スル
(1)くらべはかること。比較。「北日本は,南日本に―せば,花崗岩普遍せず/日本風景論(重昂)」
(2)〔仏〕 因明(インミヨウ)の用語。既知の事柄によって未知の事柄を推量して認識すること。
比量的
ひりょうてき [0] 【比量的】 (形動)
概念的思惟によって判断を重ねて対象を理解するさま。論証的。論弁的。推論的。
比金
ひごん 【比金】
「比金襖(アオ)」の略。
比金襖
ひごんあお [2] 【比金襖】
襲(カサネ)の色目の名。表は黄ばんだ青,裏は二藍か紫。晴着にする。ひごんおう。
比隣
ひりん [0] 【比隣】
軒を並べた隣。近隣。
比電荷
ひでんか [2] 【比電荷】
帯電粒子の電気量と質量との比。
比類
ひるい [0] 【比類】
くらべるもの。多く打ち消しの語を伴って用いる。「―なき傑作」「―を見ない」
比類ない
ひるい【比類ない】
unique;→英和
peerless;→英和
matchless;→英和
unrivaled.→英和
比高
ひこう [0] 【比高】
近接した二地点間の高度差。
毘沙門
びしゃもん 【毘沙門】
「毘沙門天」の略。
毘沙門亀甲
びしゃもんきっこう [5] 【毘沙門亀甲】
模様・家紋の一。三個の亀甲を二辺を接するように合わせ,内側の線を除いた形。毘沙門天の鎧(ヨロイ)の鎖として描かれたための名。
→亀甲
毘沙門堂
びしゃもんどう 【毘沙門堂】
京都市山科区にある天台宗の寺。護法山安国院出雲寺の通称。天台宗五門跡の一。延暦年間(782-806)に最澄が京極出雲路の仏堂に自作の毘沙門天像を安置したのが起源とされる。1665年に天海の弟子の公海が現在地に再興。出雲寺(イズモデラ)。
毘沙門天
びしゃもんてん 【毘沙門天】
〔梵 Vaiśravaṇṇa〕
四天王・十二天の一。須弥山中腹の北側に住し,夜叉(ヤシヤ)を率いて北方を守護する神。日本では福や財をもたらす神としても信仰され,七福神の一人とされる。仏法を守護し,福徳を授ける。もとはヒンズー教の神。多聞天。毘沙門。
毘沙門立ち
びしゃもんだち [0] 【毘沙門立ち】
毘沙門天のように勇ましく突っ立つこと。仁王立ち。「覆面を取つて捨て,―にすつくと立ち/浄瑠璃・吉野都女楠」
毘盧遮那
びるしゃな [0][3] 【毘盧遮那】
〔仏〕
〔梵 Vairocana 広く照らす意。仏の徳の全世界に及ぶことにたとえて〕
毘盧遮那仏のこと。盧遮那。遮那。光明遍照(コウミヨウヘンジヨウ)。遍一切処。
毘盧遮那仏
びるしゃなぶつ 【毘盧遮那仏】
〔仏〕 華厳経などで中心となる仏。真言宗では,大日如来と同じとされる。毘盧遮那。
毘盧遮那仏[図]
毘盧遮那経
びるしゃなきょう 【毘盧遮那経】
「大日経」のこと。
毘羯羅
びから 【毘羯羅】
〔梵 Vikāla〕
十二神将の一。武装し忿怒の姿をとる。毘羯羅大将。
毘藍婆
びらんば [2] 【毘藍婆】
〔仏〕
〔梵 vairambhaka〕
劫末・劫初に吹き,すべてを破壊するという暴風。毘藍。毘藍風。
毘蘭樹
びらんじゅ [2] 【毘蘭樹】
バクチノキの別名。
毘首羯磨
びしゅかつま 【毘首羯磨】
〔梵 Viśvakarman「妙匠」「種種工巧」などと訳す〕
帝釈天に仕え,種々の道具・工芸品をつくる神。また,建築の神。密教では十六大護の一。
毛
もう [1] 【毛】
(1)尺貫法の長さ・重さの単位。厘の一〇分の一。
(2)金銭・歩合・割合の単位。厘の一〇分の一。「日歩二銭四厘七―」「打率二割六分九厘二―」
毛
け [0] 【毛】
(1)
(ア)哺乳動物の皮膚の表皮の角質化によって生じる,糸状の構造物。表皮が陥入してできた毛嚢の底から外へ向かって生じる。
(イ)頭髪。かみのけ。
(ウ)鳥などの羽毛。はね。「鶏の―をむしる」
(2)植物の葉・茎などにある表皮細胞の変化した突起物の総称。毛茸(モウジヨウ)。
(3)獣毛,特に羊毛から紡いだ繊維。ウール。「―一〇〇パーセント」「―のシャツ」
(4)物の表面から出ている細い糸状のもの。「ブラシの―」「筆の―」
(5)ごくわずかなものごとのたとえ。
→毛ほど
(6)鎧(ヨロイ)の縅(オドシ)に用いる糸や革。おどし毛。「星明りに鎧の―もさだかならず/平家 9」
(7)作物の実り。収穫。「秋の―の上を給ひて/沙石 3」
毛
け【毛】
hair (毛髪);→英和
a hair (一本);feather (羽毛);→英和
down (綿毛);→英和
fur (獣毛);→英和
wool (羊毛).→英和
〜が薄くなる lose one's hair.〜が生える(抜ける) Hair grows (falls out).〜の多い(ない) hairy (hairless).→英和
毛むくじゃら
けむくじゃら [0] 【毛むくじゃら】 (名・形動)
濃い毛が密に生えていること。毛深いこと。また,そのさま。「―な手」
〔「じゃら」の歴史的仮名遣いは明確ではない〕
毛むくじゃらの
けむくじゃら【毛むくじゃらの】
hairy;→英和
shaggy.→英和
毛ピン
けピン [0] 【毛―】
頭髪をおさえるためのピン。ヘアピン。
毛万筋
けまんすじ [2] 【毛万筋】
経(タテ)糸二本,縞(シマ)糸二本が一単位になっている細かい縞。
毛上
けじょう [0] 【毛上】
山林・田畑における樹木・作物などのように,地面上の天産物を地面と区別していう語。
毛並
けなみ [0] 【毛並(み)】
(1)動物の毛の生え具合や色つやの様子。
(2)血統・家柄・学歴などの質。「―がいい」
(3)毛織物・ビロードなどの表面の,毛の流れる方向。
毛並み
けなみ [0] 【毛並(み)】
(1)動物の毛の生え具合や色つやの様子。
(2)血統・家柄・学歴などの質。「―がいい」
(3)毛織物・ビロードなどの表面の,毛の流れる方向。
毛並みの良い
けなみ【毛並みの良い】
with a fine (coat of) fur (動物);with a fine plumage (鳥);of a good stock;wellborn[thoroughbred](人).→英和
毛亨
もうこう 【毛亨】
中国,漢代の学者。荀子(ジユンシ)の学を伝え,「詩経」の注釈について「毛詩故訓伝」を毛萇(モウチヨウ)に授けた。後世に伝わった「詩経」は,これに鄭玄(ジヨウゲン)が注釈を施したもの。生没年未詳。
→毛詩
毛仔
けご [1] 【毛仔・毛子】
孵化(フカ)したばかりの稚魚。主に養殖魚にいう。
毛付け
けづけ 【毛付け】
(1)馬の毛色。
(2)馬の毛色を書き留めること。また,その文書。
(3)軍陣で,敵の鎧(ヨロイ)の縅毛(オドシゲ)などに注目して,討ち取ることを競うこと。
(4)田畑に稲・麦などを植えつけること。
(5)〔「けつけ」とも〕
その年の作物の出来具合を認定すること。
毛切れ
けぎれ [0] 【毛切れ】
(1)毛がすり切れること。「―がする」
(2)鎧(ヨロイ)の縅(オドシ)の糸がすり切れること。「―のしたる鎧着せ/幸若・八島」
(3)毛でこすられてすり切れた傷。
毛利
もうり 【毛利】
姓氏の一。大江広元の子季光を祖とし,はじめ相模国毛利荘に住んで姓としたが,のち,安芸を本拠として中国地方に勢力を伸ばした。
毛利元就
もうりもとなり 【毛利元就】
(1497-1571) 戦国時代の武将。大内義隆が家臣陶晴賢(スエハルカタ)に倒されたのち,陶氏を討って周防・長門を支配下に収め,出雲の尼子氏を倒して中国地方一〇か国を制覇。一族の結束を固めるための三本の矢の教訓が有名。
毛利敬親
もうりたかちか 【毛利敬親】
(1819-1871) 幕末の長州藩主。村田清風に藩政改革を行わせ,幕末動乱期には藩論に従って攘夷・討幕に突入。維新後,版籍奉還を建白。
毛利輝元
もうりてるもと 【毛利輝元】
(1553-1625) 安土桃山・江戸初期の武将。元就の孫。剃髪後は宗瑞と号す。一五代将軍足利義昭を迎えて織田信長と対立したが,本能寺の変後,豊臣秀吉と和睦,五大老の一人となった。関ヶ原の戦いでは豊臣方主将。戦後長門・周防二か国に減封された。
毛刺
けざし [0] 【毛刺(し)】
日本刺繍(シシユウ)の技法の一。同方向に刺し並べた糸の上を細い糸で重ねて刺し,柔らかな感じを表現するもの。鳥の羽などに用いる。
毛刺し
けざし [0] 【毛刺(し)】
日本刺繍(シシユウ)の技法の一。同方向に刺し並べた糸の上を細い糸で重ねて刺し,柔らかな感じを表現するもの。鳥の羽などに用いる。
毛剃九右衛門
けぞりくえもん 【毛剃九右衛門】
人形浄瑠璃「博多小女郎波枕(ハカタコジヨロウナミマクラ)」に登場する海賊の名。
毛包
もうほう [0] 【毛包】
毛根を包む袋状の上皮組織。毛嚢(モウノウ)。
毛吹草
けふきぐさ 【毛吹草】
俳書。七巻五冊。松江重頼編。1645年刊。貞門俳諧の作法書。発句・付句の作例などのほか,季語・俚諺(リゲン)・付合語彙・諸国名物などを記す。指導書として重版盛行した。
毛呂山
もろやま 【毛呂山】
埼玉県中南部,入間(イルマ)郡の町。1939年(昭和14)武者小路実篤の「新しき村」が開設。出雲伊波比神社では流鏑馬(ヤブサメ)を伝える。
毛唐
けとう [2] 【毛唐】
「毛唐人」の略。
毛唐人
けとうじん [2] 【毛唐人】
〔「毛深い唐人」の意という〕
外国人,特に欧米人を卑しめていう語。毛唐。「やい―,うぬらが耳はどこに付いて何と聞く/浄瑠璃・国性爺合戦」
毛嚢
もうのう [0] 【毛嚢】
⇒毛包(モウホウ)
毛坊主
けぼうず [2] 【毛坊主】
有髪で,普段は農作などにたずさわり,葬式・講などの法事の際に僧の役を務めた半僧半俗の者。一向宗(浄土真宗)に属した。
毛垂れ
けたれ 【毛垂れ】
〔女房詞〕
かみそり。特に,女性が眉毛を剃(ソ)る小型のかみそり。
毛嫌い
けぎらい【毛嫌い】
antipathy.→英和
〜する be prejudiced <against> .
毛嫌い
けぎらい [2] 【毛嫌い】 (名)スル
(1)はっきりした理由もなく嫌うこと。「数学を―する」
(2)鳥獣が相手の毛並みによって嫌うこと。
〔(2)が原義〕
毛子
けご [1] 【毛仔・毛子】
孵化(フカ)したばかりの稚魚。主に養殖魚にいう。
毛孔
けあな [0] 【毛穴・毛孔】
皮膚の表面にある,毛の生える小さな穴。「―が開く」「―にまでしみ込んだ汚れ」
毛巻
けまき 【毛巻】
江戸後期,主に江戸で未亡人などが結った髪形。丸髷(マルマゲ)の変形で,元結の上に髪を巻きつけて元結を隠したもの。
毛布
もうふ [1] 【毛布】
羊毛などで厚く織ったあと,起毛などの処理をした毛織物。ブランケット。ケット。[季]冬。
毛布
もうふ【毛布】
a blanket.→英和
毛布団
けぶとん [2] 【毛布団】
(1)羽毛を入れた布団。羽根布団。
(2)毛皮の敷物。「唐獅子の―三十枚/浄瑠璃・大職冠」
毛幹
もうかん [0] 【毛幹】
脊椎動物哺乳類の皮膚に生ずる毛のうち,表皮より外部に現れた太い部分。先端の細くなった部分(毛尖)と区別してよぶ。
→毛根
毛引き
けびき [0][3] 【毛引き】
〔「けひき」とも〕
(1)証書などに印を押すとき,のちに本物でないと主張するために,印と紙との間に毛を一本挟んで印影を不鮮明にすること。
(2)物をつまんで引き抜く道具。毛抜きのようなもの。
(3)「毛引縅(ケビキオドシ)」の略。
毛引縅
けびきおどし 【毛引縅】
甲冑(カツチユウ)の縅し方の一。小札(コザネ)の板や鉄板を,一段ごとに一本の糸で,横にすき間なく縅してゆくもの。
毛彫
けぼり [0] 【毛彫(り)】
金属・象牙などに細い線で模様や文字を彫ること。また,その彫り物。彫金技法のうちで最も古く,すでに弥生時代の銅鐸にも見られる。東大寺大仏の蓮弁が有名。
毛彫り
けぼり [0] 【毛彫(り)】
金属・象牙などに細い線で模様や文字を彫ること。また,その彫り物。彫金技法のうちで最も古く,すでに弥生時代の銅鐸にも見られる。東大寺大仏の蓮弁が有名。
毛彫り鏨
けぼりたがね [4] 【毛彫り鏨】
毛彫りに用いる先端の細く鋭い鏨。
毛才六
けさいろく 【毛才六】
人をののしっていう語。青二才。才六。青才六。「や,ちよこざいな―/浄瑠璃・油地獄(上)」
毛払い
けはらい [2] 【毛払い】
木の柄に獣毛を植えつけたはけ。ブラシ。
毛抜
けぬき 【毛抜】
歌舞伎十八番の一。安田蛙文・中田万助らの合作。1742年初演。「雷神不動北山桜(ナルカミフドウキタヤマザクラ)」の三幕目が独立したもの。粂寺弾正が小野家の姫の髪が逆立つ奇病を,毛抜きが自然に立つことから磁石の仕掛と見破り,悪家老の陰謀をあばく。
毛抜き
けぬき【毛抜き】
(a pair of) hair tweezers[nippers].
毛抜き
けぬき [0][3] 【毛抜き・鑷】
毛・ひげ・とげなどをはさんで抜く道具。金属製で,先端のはさむ部分がぴったり食い合う。
毛抜き合せ
けぬきあわせ [4] 【毛抜き合(わ)せ】
(1)二つの物が重ならずすき間もなくぴったり合わさっていること。「琉球表を―に敷き詰め/滑稽本・膝栗毛 8」
(2)裁縫で,二枚の布を突き合わせにして,控え分なしに合わせること。
(3)印刷で,異なった色で刷る図柄や文字を,重ねずすき間もあけずにぴったりとつけて並べる技術。
毛抜き合わせ
けぬきあわせ [4] 【毛抜き合(わ)せ】
(1)二つの物が重ならずすき間もなくぴったり合わさっていること。「琉球表を―に敷き詰め/滑稽本・膝栗毛 8」
(2)裁縫で,二枚の布を突き合わせにして,控え分なしに合わせること。
(3)印刷で,異なった色で刷る図柄や文字を,重ねずすき間もあけずにぴったりとつけて並べる技術。
毛抜き形の太刀
けぬきがたのたち [7] 【毛抜き形の太刀】
刀身と柄をひとつづきの鉄で作り,柄に毛抜き形の透かしを入れた太刀。衛府の太刀。野太刀(ノダチ)。革緒(カワオ)で腰につけたので革緒の太刀ともいう。
毛抜き形の太刀[図]
毛抜き親
けぬきおや 【毛抜き親】
平安時代,童女の成人の式のとき,眉毛を抜いてやる人。男子の場合の烏帽子親にあたる。
毛抜き鮨
けぬきずし [3] 【毛抜き鮨】
握り鮨を笹の葉でくるみ,押しを掛けたもの。笹鮨。
毛挙
もうきょ [1] 【毛挙】
細かい点までいちいち数え上げること。「其外の勧賞(ケンジヨウ)共―にいとまあらず/平家 3」
毛掻き
けかき [3][0] 【毛掻き】 (名)スル
〔「けがき」とも〕
(1)「起毛」に同じ。
(2)製革工程の一。表面を鈍刀で摩擦して細毛をとり除くこと。
毛描き
けがき [0] 【毛描き・毛書き】 (名)スル
(1)日本画で,人物や鳥獣の毛を細かく描くこと。また,描いたもの。
(2)(「毛書」と書く)仮面の毛髪を筆で描くこと。また,その部分。
(3)細い筆で細かい字を書くこと。また,書いたもの。
毛描き筆
けがきふで [3] 【毛描き筆】
毛描き{(1)}の際に使う先の細い筆。
毛書き
けがき [0] 【毛描き・毛書き】 (名)スル
(1)日本画で,人物や鳥獣の毛を細かく描くこと。また,描いたもの。
(2)(「毛書」と書く)仮面の毛髪を筆で描くこと。また,その部分。
(3)細い筆で細かい字を書くこと。また,書いたもの。
毛替りする
けがわり【毛替りする】
molt <the feathers> (鳥);→英和
shed <the hair> (獣).→英和
毛染
けぞめ [0] 【毛染(め)】
頭髪を染めること。また,その薬。
毛染め
けぞめ [0] 【毛染(め)】
頭髪を染めること。また,その薬。
毛染薬
けぞめぐすり【毛染薬】
a hair dye.
毛根
もうこん【毛根】
the root of hair.
毛根
もうこん [0] 【毛根】
毛髪の,皮内にある部分。
→毛幹
毛槍
けやり [0] 【毛槍】
さやに鳥の羽毛をつけて飾りとした儀仗用の槍。大名行列の先頭などで振り歩く。
毛槍虫
けやりむし [3] 【毛槍虫】
多毛綱の環形動物。体は細長く,多数の環節からなり,25センチメートルに及ぶ。粘液で泥を固めた管の中にすむ。冠状に広がった大きな鰓(エラ)は黄褐色に紫色の斑点があり,美しい。本州中部以南の暖海の干潮線付近の岩礁地帯に多く見られる。
毛様体
もうようたい モウヤウ― [0] 【毛様体】
目の水晶体の周囲を取り囲む組織。毛様体の筋肉の伸縮により水晶体の厚さを調節して遠近調節を行う。
毛氈
もうせん【毛氈】
a rug;→英和
a carpet.→英和
毛氈
もうせん [3][0] 【毛氈】
獣毛をフェルト状に加工して織物のようにした布。主に敷物に用いる。
毛氈苔
もうせんごけ【毛氈苔】
《植》a sundew.→英和
毛氈苔
もうせんごけ [3] 【毛氈苔】
モウセンゴケ科の小形の多年生食虫植物。日当たりの良い湿地に生え,観賞用に栽培もされる。葉は根生し,杓子(シヤクシ)形。葉身の上面と縁に触毛があり粘液を分泌,小昆虫を捕らえる。夏,高さ6〜30センチメートルの花茎の先に白色花を数個つける。うしのはえとり。
毛氈苔[図]
毛水嚢
けすいのう [2] 【毛水嚢】
馬の尾の毛で底部を編んだ,目の細かい篩(フルイ)。けすいの。
毛沓
けぐつ 【毛沓】
鹿・猪などの皮で作った半靴のくつ。検非違使・武士などが馬にのる際に用いた。
毛沓[図]
毛沢東
マオツォトン 【毛沢東】
⇒もうたくとう(毛沢東)
毛沢東
もうたくとう 【毛沢東】
(1893-1976) 中国の政治家。湖南省出身。1921年中国共産党創立に参加,農民運動を指導。朱徳とともに紅軍を組織,31年江西省瑞金において中華ソビエト共和国臨時政府を樹立。34年長征を開始,革命根拠地を陝西省に移動。国共合作を提唱,民族統一戦線を指導,日中戦争に勝利。国民党政府との内戦に勝ち,49年中華人民共和国を建国。国家主席・党主席を歴任,58年大躍進政策,66年からは文化大革命を提起した。著「新民主主義論」「実践論」「矛盾論」。マオ=ツォトン。
毛深い
けぶかい【毛深い】
hairy;→英和
shaggy.→英和
毛深い
けぶか・い [3][0] 【毛深い】 (形)[文]ク けぶか・し
体毛がたくさん生えている。毛が濃い。「―・い男」
[派生] ――さ(名)
毛焼
けやき [0][3] 【毛焼(き)】
(1)鳥獣の毛をむしったあとの肌に残ったこまかい毛を火で焼くこと。
(2)「毳焼(ケバヤ)き」に同じ。
毛焼き
けやき [0][3] 【毛焼(き)】
(1)鳥獣の毛をむしったあとの肌に残ったこまかい毛を火で焼くこと。
(2)「毳焼(ケバヤ)き」に同じ。
毛牡蠣
けがき [2] 【毛牡蠣】
海産の二枚貝。殻長5センチメートルほどの小形のカキ。殻表は灰紫色で,縁に棘(トゲ)が密生する。内面は灰緑色。食用。北海道南部以南の日本海岸と,房総半島以南の太平洋岸に分布。
毛玉
けだま [0] 【毛玉】
編み物や織物の表面の,長いけばがすれてできた小さな玉。
毛生え薬
けはえぐすり [4] 【毛生え薬】
毛を生えさせる薬。養毛剤。
毛生薬
けはえぐすり【毛生薬】
a hair restorer[grower].
毛瘡
もうそう [0] 【毛瘡】
男子の髭(ヒゲ)の毛包に発生する炎症。髭剃りなどによる外傷に,黄色ブドウ球菌,カンジダ菌などが感染して,丘疹・膿疱をつくる。痒みや痛みがある。
毛皮
けがわ【毛皮】
a fur;→英和
a pelt (牛・羊などの).→英和
〜のコート (えり巻) a fur coat (a boa).‖毛皮商 a furrier.
毛皮
もうひ [1] 【毛皮】
けがわ。
毛皮
けがわ [0] 【毛皮・毛革】
(1)毛のついたままの動物の皮。コート・襟巻き・敷き物などに用いる。[季]冬。
(2)漢字の部首の一。偏または旁(ツクリ)にある「皮」の部分。皮膚の状態などに関する文字を作る。ひのかわ。
毛祝
けほがい 【毛祝】
「毛祭り」に同じ。
毛祭
けまつり 【毛祭(り)】
猟師が獲物のあったとき,また狩猟の終わりに行う祭り。獲物の毛の一部を切りとって,山の神に供える。けほがい。
毛祭り
けまつり 【毛祭(り)】
猟師が獲物のあったとき,また狩猟の終わりに行う祭り。獲物の毛の一部を切りとって,山の神に供える。けほがい。
毛穎
もうえい [0] 【毛穎】
〔「穎」は穂の意〕
筆の異名。
毛穴
けあな [0] 【毛穴・毛孔】
皮膚の表面にある,毛の生える小さな穴。「―が開く」「―にまでしみ込んだ汚れ」
毛穴
けあな【毛穴】
pores <of the skin> .
毛筆
もうひつ【毛筆】
a (writing,painting) brush.
毛筆
もうひつ [0] 【毛筆】
獣毛をたばねて穂とし,竹・木などを軸としたふで。
毛筆画
もうひつが [0] 【毛筆画】
毛筆で描く画。
毛筋
けすじ [0] 【毛筋】
(1)一本一本の髪の毛。毛。
(2)結い上げた髪の毛の流れ。
(3)ごくわずかなもののたとえ。「―ほどの乱れもない」
毛筋立て
けすじたて [3] 【毛筋立て】
先のとがった細く長い柄のついたくし。分け目をつけたり,日本髪の仕上げに用いる。毛筋。毛筋棒。すじたて。すいたて。
毛筋立て[図]
毛箒
けぼうき [2] 【毛箒】
(1)鳥の羽などをたばねて作った箒。羽根箒。
(2)ヘア-ブラシ。[ヘボン(三版)]
毛管
もうかん [0] 【毛管】
(毛のように)きわめて細い管。毛細管。
毛管
もうかん【毛管】
a capillary tube.‖毛管現象《理》a capillarity.
毛管現象
もうかんげんしょう [5] 【毛管現象】
液体中に細い管を立てるとき,管内の液面が管外の自由表面よりも高く,または低くなる現象。毛細管現象。
毛糸
けいと [0] 【毛糸】
羊毛その他の獣毛を紡いだ糸。普通,編み物用の糸をいう。「―のマフラー」
毛糸
けいと【毛糸】
woolen yarn;knitting wool.〜の worsted <cloth> ;→英和
woolen <socks> .→英和
〜で編む knit wool into <socks> .
毛細リンパ管
もうさいリンパかん [0] 【毛細―管】
リンパ管系の起源である極めて細いリンパ管。全身に広く分布し,組織液はここよりリンパ管系に入る。
毛細管
もうさい【毛細管】
⇒毛管.毛細血管 a capillary (vessel).→英和
毛細管
もうさいかん [0][3] 【毛細管】
(1)毛のようなきわめて細い管。毛管。
(2)「毛細血管」の略。
毛細管現象
もうさいかんげんしょう [7] 【毛細管現象】
⇒毛管現象(モウカンゲンシヨウ)
毛細血管
もうさいけっかん [5] 【毛細血管】
閉鎖血管系で,動脈から静脈に移行する部位にある極めて細い血管。全身の組織に網目状に分布し,ここで血液と組織間の物質交換・ガス交換が行われる。毛細管。
毛綱
けづな [0] 【毛綱】
毛髪をよってつくった綱。
毛綿鴨
けわたがも [4] 【毛綿鴨】
カモ目カモ科ケワタガモ属の鳥の総称。極北地に四種がすむ。羽毛は非常に良質で,寝袋・羽布団などに珍重される。
毛緞子
けどんす [2] 【毛緞子】
梳毛を用いて織った緞子。
毛織
けおり [0] 【毛織(り)】
羊毛など獣毛の糸で織ること。また,織った布。
毛織り
けおり [0] 【毛織(り)】
羊毛など獣毛の糸で織ること。また,織った布。
毛織物
けおりもの【毛織物】
woolen goods.毛織物商 <米> a woolen dry goods dealer; <英> a woollen draper.
毛織物
けおりもの [3][0] 【毛織物】
毛織りの布。毛織り。
毛繕い
けづくろい [2] 【毛繕い】
動物が同種の他の個体の毛・皮膚・羽などについた寄生虫・ごみなどを取り除く行動。つがいや群れの仲間としての確認や,優劣・親和など集団における社会的関係の確認など重要な役割を果たす。サルのいわゆる「ノミとり」もこの一例。グルーミング。
毛繻子
けじゅす [2] 【毛繻子】
経(タテ)糸に綿糸,緯(ヨコ)糸に毛糸を用いた綾織物。滑らかで光沢がある。衣服の裏地にする。
毛羽
けば【毛羽】
<raise> nap <on cloth> ;→英和
fluff (毛布の);→英和
pile (ラシャなどの).→英和
〜だった nappy;→英和
fluffy.
毛羽
けば [0] 【毛羽・毳】
(1)紙・布などの表面がこすれたりしてできる細かい毛状のもの。また,よった糸の表面に出ている短い繊維。けばけば。「―が立つ」
(2)蚕が繭をつくるときに最初に張って足がかりにする糸。
(3)地図で,土地の起伏や高低を表現する短い線の集まり。
毛羽立つ
けばだ・つ [3] 【毛羽立つ・毳立つ】 (動タ五[四])
紙・布などの表面がこすれたりして,地の繊維が細いやわらかい毛のように立つ。そそける。「表紙がすれて―・つ」
毛翅目
もうしもく [3] 【毛翅目】
昆虫の分類上の一目。完全変態をする。成虫は3センチメートル内外。一見蛾に似るがはねに鱗粉(リンプン)がほとんどない。毛翅類。
→飛螻蛄(トビケラ)
毛脚
けあし [0] 【毛脚・毛足】
(1)毛織物などで,表面に立った毛。「―の長い絨緞(ジユウタン)」
(2)毛がたくさん生えた足。けずね。
毛脛
けずね [0] 【毛脛】
毛のたくさん生えたすね。
毛色
けいろ [0] 【毛色】
(1)獣類の毛の色。羽毛の色。また,頭髪の色。
(2)物事の種類。性質。「―の一風変わった人間」
毛色
けいろ【毛色】
the color of hair[fur (動物の)].〜の変わった strange;→英和
eccentric.→英和
毛芯
けじん [0] 【毛芯】
馬巣(バス)織りの芯地。ジャケットなどの前身頃や襟に使用する。
毛茛
きんぽうげ [3] 【金鳳花・毛茛】
ウマノアシガタの別名。また,その八重咲きの栽培品種。[季]春。
毛茛
うまのあしがた [0] 【馬の足形・毛茛】
キンポウゲ科の多年草。日当たりのよい山野に生える。根生葉は円心形で柄があり,掌状に三〜五裂する。晩春高さ約50センチメートルの花茎を立て枝端に黄色の五弁花を開く。八重咲きの栽培品種をキンポウゲという。有毒植物。[季]春。
馬の足形[図]
毛茸
もうじょう [0] 【毛茸】
⇒毛(ケ)(2)
毛蓆
けむしろ [2] 【毛蓆】
毛織の敷物。氈(カモ)。毛氈(モウセン)。
毛虫
けむし [0][3] 【毛虫】
(1)チョウ・ガなど鱗翅(リンシ)目の昆虫の幼虫で,体が長毛におおわれているものの俗称。[季]夏。《朝風に毛を吹れ居る―かな/蕪村》
(2)人に嫌われる人。
毛虫
けむし【毛虫】
(1) a (hairy) caterpillar.(2)[いやな人]an odious fellow;a skunk.→英和
毛虫眉
けむしまゆ [4] 【毛虫眉】
太く濃い眉。げじげじまゆ。
毛虱
けじらみ [2] 【毛虱】
ケジラミ科のシラミ。体長約1.5ミリメートル。全体が褐色で,足には強大な爪があり,全体の形はカニに似る。人の陰毛や腋毛(ワキゲ)について吸血する。ひどくかゆい。カニジラミ。
毛蚕
けご [1] 【毛蚕】
卵からかえったばかりのカイコ。体は黒く長い毛におおわれている。蟻蚕(ギサン)。
毛蜱
けだに [0] 【毛蜱】
ダニ目ナミケダニ科の節足動物の総称。体長1〜4ミリメートル。体色は鮮やかな赤色・朱色で,体や足に短毛が密生している。肉食性。幼虫はバッタなどの昆虫に寄生するが,人間や鳥獣には無害。広くタカラダニ科やツツガムシ科を含めていうこともある。
毛蟹
けがに [0] 【毛蟹】
海産のカニ。甲は丸みのある四角形で,甲長10センチメートル内外。体色は淡黄褐色で,体表は黄茶色の剛毛におおわれる。肉は美味。日本海では福井県以北,太平洋では宮城県以北に分布。オオクリガニ。[季]冬。
毛蠅
けばえ [1] 【毛蠅】
双翅目ケバエ科の昆虫の総称。ハエに似るが原始的なカに近い一群。一般に小形で黒く,後肢が長い。体と脚に剛毛が密生する。形態・色彩は雌雄で著しく異なる。幼虫は腐敗物の中で育ち,成虫は群飛する。日本各地とユーラシア大陸に分布。
毛衣
けごろも [2] 【毛衣・裘】
(1)毛皮で作った衣服。かわごろも。また,獣の毛皮。[季]冬。
(2)鳥の羽毛。また,鳥の羽毛で作った衣服。羽衣。
毛衣
もうい [1] 【毛衣】
(1)毛皮で作った衣。けごろも。
(2)哺乳動物の体表に密生している毛の総体。ヒト・クジラ・ゾウなどでは退化している。
毛裏
けうら [0] 【毛裏】
衣服の裏に毛皮がついていること。また,その衣服。
毛見
けみ [1][0] 【検見・毛見】
(1)検査。検分。「大嘗会の―やとしさわぎ/蜻蛉(上)」
(2)室町時代以後,米の収穫前に幕府・領主が役人を派遣して収穫量を検査させ,その年の年貢額を定めたこと。けんみ。けみどり。
⇔定免(ジヨウメン)
[季]秋。
(3)「検見衆(ケミシユウ)」の略。
〔「けんみ」の撥音無表記形か。「検」の字音からともいう〕
毛見取
けみとり 【検見取・毛見取】
検見によって租税高を決定する方法。
毛詩
もうし 【毛詩】
〔漢代の毛亨(モウコウ)・毛萇(モウチヨウ)が伝えたものだけが現存するのでいう〕
「詩経」の別名。
→毛亨
毛詩抄
もうししょう 【毛詩抄】
抄物の一。「詩経」の注釈書。清原宣賢(ノブカタ)(1475-1550)講述。二〇巻。口語体仮名抄。宣賢の講述用の手控え(1535年以前の成立)と,林宗二がまとめた聞き書き(1539年成立)とがある。
毛谷村六助
けやむらろくすけ 【毛谷村六助】
安土桃山時代の剣客。豊前毛谷村の人。吉岡一味斎の娘を助けて父の仇を討たせた。これを脚色したものに浄瑠璃「彦山権現誓助剣(ヒコサンゴンゲンチカイノスケダチ)」がある。生没年未詳。
毛質
もうしつ [0] 【毛質】
毛,特に,頭髪の性質。
毛越寺
もうつじ 【毛越寺】
岩手県の平泉町にある天台宗の寺。山号,医王山。850年円仁の創建と伝えられる。一二世紀中頃,藤原基衡が堂宇を造営したがのちに焼失。現在の本坊は1899年(明治32)に地を移し復興したもの。庭園は平安時代の池泉舟遊・回遊形式の遺構を残す。もうつうじ。もうおつじ。
毛足
けあし [0] 【毛脚・毛足】
(1)毛織物などで,表面に立った毛。「―の長い絨緞(ジユウタン)」
(2)毛がたくさん生えた足。けずね。
毛車
けぐるま 【毛車】
「糸毛(イトゲ)の車」に同じ。「旧上達部―に駕して/著聞 4」
毛輪花
もうりんか [3] 【毛輪花】
植物マツリカの別名。
毛野
けの 【毛野】
〔江戸時代以後誤って「けぬ」とも〕
上野(コウズケ)・下野(シモツケ)両国の古名。「上つ―安蘇のま麻群(ソムラ)/万葉 3404」
〔初め,毛野の国を上毛野(カミツケノ)と下毛野(シモツケノ)の二国に分けたが,715年に二字で国名を記すことが定められてからは「上野」「下野」と書くようになった〕
毛野
けぬ 【毛野】
「けの(毛野)」に同じ。
毛針
けばり【毛針】
a fly.→英和
毛鉤
けばり [0] 【毛鉤】
擬餌鉤(ギジバリ)の一。鉤の軸に小さな羽毛を糸で巻き,漆を塗り金箔を付けて虫に似せる。アユ・イワナ・ヤマメなどを釣るとき用いる。蚊頭(カガシラ)。蚊鉤。
毛鉱
もうこう [0] 【毛鉱】
アンチモン・鉛・鉄の硫化物。繊維状の結晶。灰黒色不透明。溶融しやすい。硫安鉛鉱。
毛錐
もうすい [0] 【毛錐】
〔形が錐(キリ)に似ているところから〕
筆の異名。毛錐子。
毛長鼠
けながねずみ [4] 【毛長鼠】
ネズミ科の哺乳類。頭胴長約25センチメートル,尾長約33センチメートルで,日本産最大のネズミ。背面は赤褐色で長い剛毛があり,腹面は黄白色で,尾の先が白い。森林にすみ,おもに樹上で生活する。性質は温和。奄美大島・徳之島・沖縄本島の特産種。天然記念物。
毛長鼬
けながいたち [4] 【毛長鼬】
イタチ科の哺乳類ヨーロッパケナガイタチをさす。頭胴長約40センチメートルで,体毛は黄褐色から黒色。草原・森林にすみ,夜行性で小動物を捕食する。ヨーロッパに分布。家畜化したものをフェレットという。
毛際
けぎわ [0] 【毛際】
毛の生えぎわ。
毛雪駄
けせきだ [2] 【毛雪駄】
表に熊などの毛皮をつけた雪駄。近世に用いられた。けせった。
毛雪駄
けせった 【毛雪駄】
(1)「けせきだ(毛雪駄)」に同じ。
(2)女陰の異名。
毛革
けがわ [0] 【毛皮・毛革】
(1)毛のついたままの動物の皮。コート・襟巻き・敷き物などに用いる。[季]冬。
(2)漢字の部首の一。偏または旁(ツクリ)にある「皮」の部分。皮膚の状態などに関する文字を作る。ひのかわ。
毛鞘
けざや [0] 【毛鞘】
「尻鞘(シリザヤ)」の別名。
毛頭
もうとう [0] 【毛頭】
■一■ (副)
(下に打ち消しを伴って)毛の先ほども。少しも。いささかも。「そんなつもりは―ない」
■二■ (名)
有髪の侍童。稚児(チゴ)。喝食(カツシキ)。[節用集(文明本)]
毛頭ない
もうとう【毛頭ない】
not…at all[in the least];no…whatever.
毛頭巾
けずきん [2] 【毛頭巾】
毛皮の頭巾。老人のかぶりもの。
毛顎動物
もうがくどうぶつ [5] 【毛顎動物】
動物分類上の一門。体長1〜6センチメートルの海洋プランクトン。体は細長く,左右相称。体の先端にある口の周囲に剛毛がある。
→ヤムシ
毛髪
もうはつ [0] 【毛髪】
人体の毛。特に,かみの毛。
毛髪
もうはつ【毛髪】
hair.→英和
毛髪湿度計
もうはつしつどけい [0] 【毛髪湿度計】
脱脂した人間の頭髪が湿度に比例して伸縮する性質を利用した湿度計。
毛黴
けかび [0] 【毛黴】
接合菌類ケカビ目の黴(カビ)。夏季,食品や草食動物の糞の上などに生える。菌糸は毛髪状。頂端に球形の胞子嚢(ホウシノウ)をつける。
毟り取る
むしりとる【毟り取る】
tear[pluck]off.
毟り取る
むしりと・る [4] 【毟り取る】 (動ラ五[四])
(1)むしってとる。「葉を―・る」
(2)むりに奪いとる。「蒲団を―・る」「小遣いを―・られた」
[可能] むしりとれる
毟り魚
むしりざかな [4] 【毟り魚】
(1)焼き魚や煮魚の身を細かくむしったもの。
(2)祝いの席などで,大きな魚を煮て大皿に盛りつけ,各自で取って食べるもの。
毟る
むしる【毟る】
pluck;→英和
pick;→英和
pull (off).→英和
⇒毟り取る.
毟る
むし・る [0] 【毟る】 (動ラ五[四])
(1)はえているものを引き抜く。「鳥の毛を―・る」
(2)指先などでつまんではがす。魚などの身をほぐす。「魚を―・って食べる」「柴栗を―・り―・りつつ歩行くに/日光山の奥(花袋)」
[可能] むしれる
毫
ごう ガウ [1] 【毫】
〔細い毛の意〕
(1)きわめてわずか。ほんの少し。
→毫も
(2)尺度・量目などの単位。釐(リ)の一〇分の一。毛(モウ)。
(3)筆の穂先。
毫も
ごうも ガウ― [1] 【毫も】 (副)
わずかも。少しも。下に打ち消しの語を伴って用いる。「―反省の色がない」「干渉云々に―不平はあるべからず/福翁百話(諭吉)」
毫光
ごうこう ガウクワウ [0] 【毫光】
仏の白毫(ビヤクゴウ)から四方に放射する細い光線。
毫厘
ごうり ガウ― [1] 【毫釐・毫厘】
〔「毫」「釐」「厘」はともにわずかの意〕
きわめてわずかなこと。ごうりん。「―も他の可能性を許さない/善の研究(幾多郎)」
毫摂寺
ごうしょうじ ガウセフ― 【毫摂寺】
福井県武生市にある浄土真宗出雲路(イズモジ)派の本山。1233年親鸞が山城国出雲路(京都市北区)に創建。1603年現在地に再興。1878年(明治11)本願寺から独立。
毫末
ごうまつ ガウ― [0] 【毫末】
〔「毫」は細い毛〕
ほんのわずかなこと。常に否定の語を伴って用いる。「―の邪念もない」「道徳の観念と言つたら―もない/薄命のすず子(お室)」
毫毛
ごうもう ガウ― [0] 【毫毛】
〔細い毛の意〕
きわめてわずかであること。「実害は―もなし」
毫端
ごうたん ガウ― [0] 【毫端】
(1)筆のほさき。筆端。転じて,筆の運び。文や絵の勢い。
(2)毛の先。きわめてわずかなもののたとえ。
毫釐
ごうり ガウ― [1] 【毫釐・毫厘】
〔「毫」「釐」「厘」はともにわずかの意〕
きわめてわずかなこと。ごうりん。「―も他の可能性を許さない/善の研究(幾多郎)」
毫髪
ごうはつ ガウ― [0] 【毫髪】
〔細い毛の意から〕
ほんの少し。ごくわずか。毫末。毫毛。「―も余裕がない」「高尚の品行に於ては,―もあらざるなり/西国立志編(正直)」
毬
まり [2] 【鞠・毬】
(1)スポーツや遊びに用いる球。ゴム・皮・布などで作り,よく弾む。ボール。「―つき」
(2)「蹴鞠(ケマリ)」に同じ。「さまあしけれど―もをかし/枕草子 215」
毬
いが【毬】
a <chestnut> bur(r).→英和
毬栗頭 a close-cropped head.
毬
まり【毬】
a ball.→英和
〜投げをする play catch.
毬
かさ [1] 【毬・梂】
マツやツガなどの実の殻(カラ)。「松―」
毬
いが [2] 【毬・梂】
クリなどの果実を包んでいるとげのたくさん生えた外皮。総苞(ソウホウ)の変形したもの。殻斗(カクト)の一種。
毬打
ぎっちょう [0][3] 【毬杖・毬打】
(1)木製の毬(マリ)を打つ長い柄のついた槌(ツチ)。彩色の糸で飾ることがある。また,それを用いて正月などに行う遊戯。ぎちょう。きゅうじょう。
(2)「毬杖炭」の略。
毬杖(1)[図]
毬打
ぎちょう [0] 【毬杖・毬打】
⇒ぎっちょう(毬杖)
毬打ち
まりうち 【毬打ち】
⇒打毬(ダキユウ)
毬杖
ぎちょう [0] 【毬杖・毬打】
⇒ぎっちょう(毬杖)
毬杖
きゅうじょう キウヂヤウ [0] 【毬杖】
⇒ぎっちょう(毬杖)
毬杖
ぎっちょう [0][3] 【毬杖・毬打】
(1)木製の毬(マリ)を打つ長い柄のついた槌(ツチ)。彩色の糸で飾ることがある。また,それを用いて正月などに行う遊戯。ぎちょう。きゅうじょう。
(2)「毬杖炭」の略。
毬杖(1)[図]
毬杖炭
ぎっちょうずみ [3] 【毬杖炭】
〔形が毬杖{(1)}の毬を打つ部分に似ているところから〕
茶の湯で使用する炭。ぎっちょう。
毬果
きゅうか キウクワ [1] 【球果・毬果】
裸子植物のスギ科・ヒノキ科・マツ科などの果実。球形または楕円形に集まった鱗片が生長して,木化または肉質化したもの。俗にいうマツカサなど。
→果実
毬栗
いがぐり [2][0] 【毬栗】
いがに包まれたままの栗。[季]秋。
毬栗頭
いがぐりあたま [5] 【毬栗頭】
頭髪を短く刈った頭。
毬歌
まりうた [2] 【鞠歌・毬歌】
鞠をつきながら歌う歌。てまりうた。
毬灯
きゅうとう キウ― [0] 【球灯・毬灯】
小形の丸い提灯(チヨウチン)。酸漿(ホオズキ)提灯。
毬突き
まりつき [2][4] 【鞠突き・毬突き】
鞠をついて遊ぶこと。また,その遊び。
毬花
きゅうか キウクワ [1] 【球花・毬花】
雌しべや雄しべが主軸上に多数密生し円錐形または球形になったもの。マツ・スギなどの花。
毬藻
まりも [0] 【毬藻】
緑藻類シオグサ目の淡水藻。北海道の阿寒湖・塘路(トウロ)湖などに自生。分枝をもつ細い細胞糸が中心から放射状に出,互いにからみ合って球形になる。阿寒湖のものは特別天然記念物に指定。山梨県山中湖のフジマリモは近縁,青森県左京沼のヒメマリモはよく似ているが別種。
毬藻
まりも【毬藻】
《植》spherical moss.
毬酸漿
いがほおずき [3] 【毬酸漿】
ナス科の多年草。山地に生じ,高さ約60センチメートル。葉は互生し,卵円形。夏,葉腋(ヨウエキ)に数個の下垂する白い花をつける。実の熟すころ,萼(ガク)に生えた毛がとげにみえるのでこの名がある。
毬門
きゅうもん キウ― [0] 【毬門】
打毬(ダキユウ)で,毬(マリ)を打ち込む門。柱を二本立てるが,古式では板に穴をうがったものを用いる。
毬餅
いがもち [2] 【毬餅】
糝粉餅(シンコモチ)で餡(アン)を包み,外面に糯米(モチゴメ)をつけて蒸した菓子。栗のいがに似るのでいう。
毬香炉
まりごうろ [3] 【毬香炉】
球形の透かし彫りの香炉。中の火炉がジャイロスコープ状に水平を保つようになっている。空薫(ソラダキ)などに用いられる。宮殿調度では「香嚢(コウノウ)」とよび,小型のものを「袖香炉」とよぶ。
毳
むくげ [0] 【尨毛・毳】
(1)(獣の)ふさふさと長く垂れ下がった毛。「―の犬」
(2)薄くやわらかい毛。にこげ。
毳
けば [0] 【毛羽・毳】
(1)紙・布などの表面がこすれたりしてできる細かい毛状のもの。また,よった糸の表面に出ている短い繊維。けばけば。「―が立つ」
(2)蚕が繭をつくるときに最初に張って足がかりにする糸。
(3)地図で,土地の起伏や高低を表現する短い線の集まり。
毳毳
けばけば [0] 【毳毳】
「けば(毛羽){(1)}」に同じ。
毳焼
けばやき [0] 【毳焼(き)】
糸や織物の表面を焼いて毳をとること。表面をなめらかにして,光沢を出す工程。毛焼き。
毳焼き
けばやき [0] 【毳焼(き)】
糸や織物の表面を焼いて毳をとること。表面をなめらかにして,光沢を出す工程。毛焼き。
毳立つ
けばだ・つ [3] 【毛羽立つ・毳立つ】 (動タ五[四])
紙・布などの表面がこすれたりして,地の繊維が細いやわらかい毛のように立つ。そそける。「表紙がすれて―・つ」
毿毿
さんさん [0] 【毿毿】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)毛などが長くのびたさま。「髪振乱し髯―と生ひ延びて/罪と罰(魯庵)」
(2)物が細長く垂れ下がるさま。「―たる川底(センテイ)の藻は水に梳(クシケズ)られて/自然と人生(蘆花)」
氈
かも 【氈】
獣毛で織った敷物。せん。[新撰字鏡]
氈
おりかも 【氈】
毛織りの敷物。「―の褥(トコシキ)/日本書紀(天武下訓)」
氈
せん [1] 【氈】
毛で織った敷物。
氈瓜
かもうり [2] 【氈瓜】
トウガンの別名。[季]秋。
氈褥
せんじょく [0] 【氈褥】
毛織物で作った敷物。せんぞく。
氈鹿
かもしし 【羚羊・氈鹿】
〔「かましし」の転〕
カモシカの古名。「松が枝に枕定むる―の/拾玉集」
氈鹿
かもしか [0][2] 【羚羊・氈鹿】
偶蹄目ウシ科カモシカ属の哺乳類の総称。ヤギに似た姿で,体色は変異に富み,頭胴長1.1〜1.8メートル程。急峻な岩場で生活し,植物の葉や芽を食べる。ヒマラヤから東南アジア,台湾,日本にかけて分布。ニホンカモシカとスマトラカモシカの二種よりなるが,一般には前者を指すことが多い。
〔氈(カモ)(=毛織リノ敷物)を織るのに用いた鹿の意からの名という〕
氏
うじ【氏】
[家系・血統]lineage;→英和
family;→英和
birth;→英和
[家名]a family name;a surname.→英和
〜も素姓も知れぬ男 a man of no birth.‖氏より育ち Breeding counts more than birth.
氏
し [1] 【氏】
■一■ (名)
「うじ(氏)」に同じ。
■二■ (代)
三人称。男子に対して,敬意をこめて用いる。彼。「―は斯界の先達であります」
■三■ (接尾)
(1)人の姓名に付けて尊敬の意を表す。主として男子に用いる。「山田太郎―」
(2)氏族の名に付けて,その氏族の出身であることを表す。「藤原―」
(3)助数詞。尊敬の意をこめて人数を表すのに用いる。「人(ニン)」の尊敬語。「御出席の三―」
氏
うじ ウヂ [1] 【氏】
■一■ (名)
(1)家々の系統を表す名称。名字。姓。
(ア)民法旧規定において,家の名称。
(イ)現行法上,名とともに個人の呼称となるもの。原則として,夫婦と未婚の子は同じ氏を称する。
(2)家柄。
(3)事実上あるいは系譜上,同祖から出たものとされる家の集団。古代において支配階級の構成単位をなしていたもの。族長的地位に立つ家の家長が氏の上(カミ)となり,氏の共有財産(大化の改新以前の部民(ベノタミ)の田荘(タドコロ),律令制下の氏の賤(セン))を管理し,氏神を奉祀(ホウシ)して氏人(ウジビト)を統率した。氏には姓(カバネ)があり,社会における氏の政治的地位はこれによって秩序づけられた。律令制の解体とともに氏の名は次第に消え,源・平・藤・橘など少数のもののみが残った。
■二■ (接尾)
名字・姓名につけて,敬意を表す。「山田―」
〔現在では「し(氏)」という〕
氏
−し【−氏】
Mr. <Ota> (敬称);[氏族]the <Tokugawa> family;→英和
the <Heike> clan.→英和
氏の上
うじのかみ ウヂ― 【氏の上】
古代における氏族の首長。一族を統率して朝廷に仕え,氏人の訴訟を裁く権限をもち,氏神の祭祀をつかさどった。大化の改新によって制度化され,氏の宗(ソウ)(氏族の本家)の官位の最も高い者が任命された。氏の長(オサ)。うじのこのかみ。
→氏の長者
氏の宗
うじのそう ウヂ― 【氏の宗】
同じ氏の中の嫡流の家。本家。
氏の挙
うじのきょ ウヂ― 【氏の挙】
平安時代,毎年正月六日の叙位のとき,氏の長者が,その氏人の叙爵(ジヨシヤク)を申請したこと。
→氏の爵
氏の爵
うじのしゃく ウヂ― 【氏の爵】
平安時代,氏の挙(キヨ)により,正六位上の者のうちから一人ずつ五位に叙すること。
→氏の挙
氏の長者
うじのちょうじゃ ウヂ―チヤウジヤ 【氏の長者】
平安時代以後,氏族の首長の呼称。奈良時代以前の氏の上(カミ)にあたる。氏の中で最高官位の者がなり,氏を統率した。氏人の叙爵(ジヨシヤク)の推挙,氏神・氏社の祭祀(サイシ),氏の大学別曹の管理運営などをつかさどった。藤原氏では一三世紀以後,摂関の地位にあるものがなった。
氏の院
うじのいん ウヂ―ヰン 【氏の院】
(1)平安初期,同じ氏族の子弟の教育機関として設置された大学別曹。藤原氏の勧学院,橘氏の学館院など。
(2)平安中期,勧学院のこと。
氏人
うじびと ウヂ― [2] 【氏人】
古代,氏を構成した人。氏の上(カミ)を中心に血縁的関係による集団を形成,同一の氏と姓(カバネ)を称した。
氏名
しめい [1] 【氏名】
苗字と名前。氏(ウジ)と名。姓名。「―を書く」「―を名乗る」
氏名
うじな ウヂ― [1] 【氏名】
名字。姓。
氏名
しめい【氏名】
a (full) name.氏名不詳の unidentified.→英和
氏名権
しめいけん [2] 【氏名権】
自分の氏名を,他人に使用されず,専用しうる権利。人格権の一。
氏名表示権
しめいひょうじけん [6] 【氏名表示権】
著作物の創作者であることを表示し,どのような表示をなすかを決定する著作者の権利。著作者人格権の一つ。
氏女
うじめ ウヂ― [2] 【氏女】
律令制で,主として京・畿内の諸氏から一人ずつ貢上された一三歳以上三〇歳以下の女子。女孺(ニヨジユ)として後宮に配され雑事に従った。
氏姓
しせい [1] 【氏姓】
氏(ウジ)と姓(カバネ)。姓氏。
氏姓制度
しせいせいど [4] 【氏姓制度】
大和朝廷の支配制度。諸豪族は個々の家を基礎とした同族的集団である氏(ウジ)を構成し,これに朝廷内での地位や職業に応じて姓(カバネ)を与え,秩序づけた制度。大化の改新後,解体。
→氏(ウジ)
→姓(カバネ)
氏子
うじこ ウヂ― [0] 【氏子】
(1)共同の祖先神をまつる人々。氏の子。氏人。
(2)共通の氏神{(2)}をまつる人々。氏神が守護する地域に住む人々。
氏子
うじこ【氏子】
a parishioner <of a shrine> .→英和
氏子中
うじこじゅう ウヂ―ヂユウ [3] 【氏子中】
同じ氏神{(2)}をまつる人々。氏子の仲間。氏子一同。
氏子入り
うじこいり ウヂ― [0] 【氏子入り】
新生児が初めて氏神{(2)}に参り,その氏子に加わる儀礼。嫁・婿が婚礼の際に婚家の氏神に参って氏子入りをする所も多い。
氏子札
うじこふだ ウヂ― [3] 【氏子札】
新生児の宮参りのとき,氏神社が与える札。氏子であることを証する札。
氏子総代
うじこそうだい ウヂ― [4] 【氏子総代】
氏子中の総代に選ばれた者。その神社の神職と協力して神社を維持する。氏子代表。
氏家
うじいえ ウジイヘ 【氏家】
栃木県中部,塩谷郡の町。近世,奥州街道の宿駅。
氏寺
うじでら ウヂ― [2][0] 【氏寺】
一家一門で建立し代々帰依する寺。藤原氏の興福寺,和気(ワケ)氏の神護寺などの類。
氏文
うじぶみ ウヂ― [0][2] 【氏文】
古代,一族の由緒や祖先の功績などを記した文書。「高橋―」
氏族
しぞく [1] 【氏族】
〔clan〕
祖先を同じくするという認識のもとに構成される血縁集団。しばしば外婚の単位となっている。一般には,父系もしくは母系の単系血縁集団である。日本においては,氏族は外婚規制の単位とならず,父系的傾向をもった集団であった。
氏族
しぞく【氏族】
a family;→英和
a clan.→英和
氏族社会
しぞくしゃかい [4] 【氏族社会】
生活の基本単位が氏族である社会。家族や国家が成立する以前の原始共産制の社会とされる。
氏社
うじやしろ ウヂ― 【氏社】
氏神をまつる神社。氏神。「日吉の社をもつて―として/平家 7」
氏神
うじがみ【氏神】
a guardian god <of a village> .
氏神
うじがみ ウヂ― [0][3] 【氏神】
(1)古代の氏族が共同でまつった祖先神,あるいはその氏と特に縁故のある守護神。また,それをまつった神社。藤原氏の祖先神としての天児屋根命(アマノコヤネノミコト),守護神としての鹿島神宮・香取神宮,忌部氏の太玉命(フトタマノミコト),源氏の八幡宮など。
(2)室町時代以降,同一の地域内に居住する人々が共同でまつる神。産土神(ウブスナガミ)。
(3)屋敷神のこと。
氏系図
うじけいず ウヂケイヅ [1] 【氏系図】
(1)氏の祖先から代々の続きを表した図。
(2)家筋。家系。家柄。家門。
氏素姓
うじすじょう ウヂスジヤウ [1] 【氏素性・氏素姓】
生まれや家柄。家系。
氏素性
うじすじょう ウヂスジヤウ [1] 【氏素性・氏素姓】
生まれや家柄。家系。
氏蔵人
うじくろうど ウヂクラウド 【氏蔵人】
六位の蔵人の第三席にいるもの。藤原氏であれば藤(トウ)蔵人,源氏であれば源蔵人などと氏の名を冠して称する。
氏譜
しふ [1] 【氏譜】
氏族の系譜。
氐
てい [1] 【氐】
(1)二十八宿の一。東方の星宿。氐宿。ともぼし。
(2)紀元前二〜紀元後六世紀に中国の北西部を中心に活動したチベット系民族。五胡の一。五胡十六国時代に苻(フ)氏が前秦を,呂氏が後涼を建国した。
氐宿
ともぼし [2] 【氐宿】
二十八宿の氐(テイ)宿の和名。天秤(テンビン)座のアルファ星を含む星宿。
民
たみ [1] 【民】
(1)国家・社会を形成する人々。人民。国民。「―の声」
(2)君主・帝王に統治されている人々。臣民。
民
たみ【民】
the people;→英和
subjects (臣民).民の声は神の声 Vox populi,vox Dei./The voice of the people is the voice of God.
民の煙
たみのけぶり 【民の煙】
民が炊事をするために出す煙。「けふ立つる―の絶えざらば/新勅撰(釈教)」
民の竈
たみのかまど 【民の竈】
民が飯を炊く竈。「―は賑ひにけり/和漢朗詠(雑)」
民の草葉
たみのくさば 【民の草葉】
「民草(タミクサ)」に同じ。
民主
みんしゅ [1][0] 【民主】
(1)その国の主権が国民にあること。
(2)自由平等の原理に基づいていること。
民主主義
みんしゅしゅぎ [4] 【民主主義】
〔democracy〕
人民が権力を所有し行使するという政治原理。権力が社会全体の構成員に合法的に与えられている政治形態。ギリシャ都市国家に発し,近代市民革命により一般化した。現代では,人間の自由や平等を尊重する立場をも示す。
民主主義文学
みんしゅしゅぎぶんがく [6] 【民主主義文学】
(1)民主主義の原理,特に自由と平等の理念に立つ文学。
(2)敗戦直後の昭和20年末,蔵原惟人・徳永直・宮本百合子らを発起人とする新日本文学会が提唱した文学。機関誌「新日本文学」を発刊,民主主義の徹底した実現と民主的進歩的文学者の広範な統一戦線とを目指した。1950年(昭和25)コミンフォルムの日本共産党批判を契機に分裂。
民主党
みんしゅとう 【民主党】
(1)「日本民主党」の略。
(2)〔Democratic Party〕
共和党と並ぶアメリカの二大政党の一。憲法制定の際フェデラリストに反対した西部小農民・南部大地主層などを基盤として1820年代に成立。
民主制
みんしゅせい [0] 【民主制】
統治者が多数である政治形態。また,権力が人民全体に属し,その参加により政治が行われる制度。
→君主制
→貴族制
民主化
みんしゅか [0] 【民主化】 (名)スル
物事の考え方や体制が民主的に変わっていくこと。また,そのように変えていくこと。「組織の運営を―する」
民主化同盟
みんしゅかどうめい 【民主化同盟】
⇒民同(ミンドウ)
民主国家
みんしゅこっか [4] 【民主国家】
民主主義の原理を採用している国家。民主政治が行われている国家。主権が国民にある国家。
民主政治
みんしゅせいじ [4] 【民主政治】
民主主義に基づく政治。人民の意思に基づいて行われる政治。
民主的
みんしゅ【民主的】
democratic.→英和
〜化する democratize.→英和
‖民主主義 democracy.民主主義者 a democrat.民主党 the Democratic Party;the Democrats (アメリカの).
民主的
みんしゅてき [0] 【民主的】 (形動)
民主主義の精神にかなっているさま。「―に運営する」
民主社会主義
みんしゅしゃかいしゅぎ [7] 【民主社会主義】
自由主義の要素を生かした社会主義社会を実現しようとする思想。一党独裁を否定し複数政党による議会制主義を採用。また,公共的統制下での市場競争経済体制,社会保障制度の充実などを主張する。
民主社会党
みんしゅしゃかいとう 【民主社会党】
民社党の旧称。
民主自由党
みんしゅじゆうとう 【民主自由党】
1948年(昭和23)日本自由党が,日本民主党から分裂した同志クラブと結成した保守政党。民自党。
→自由党(3)
民主集中制
みんしゅしゅうちゅうせい [0] 【民主集中制】
(1)社会主義国家の権力のあり方をいう語。共産党を指導的中核にしながら,普通・平等・直接選挙制に基づいて選ばれる機関が全国家権力を行使すること。
(2)共産党の組織原則で,批判と討論の自由の保障の上に行動の統一を厳守すること。
民事
みんじ [1] 【民事】
私法の適用を受けるべき事柄。
⇔刑事
民事事件
みんじじけん [4] 【民事事件】
私人間の生活関係に関する事件。私法の適用を受け,民事訴訟の対象となる。
→刑事事件
→行政事件
民事介入暴力
みんじかいにゅうぼうりょく [8] 【民事介入暴力】
民事上の紛争の外観を装ってなされる不正行為。民事執行・倒産・債権取立等の民事上の紛争事件において,当事者・当事者代理人・利害関係人が,他の事件当事者・関係人に対して行う暴力・脅迫・迷惑行為等や社会通念上の限度を超える不当な行為。民暴。
民事会社
みんじがいしゃ [4] 【民事会社】
漁業・農林業など商行為以外の営利行為を目的とする会社。商法上,商事会社と同じ法律的扱いを受ける。
→商事会社
民事保全法
みんじほぜんほう 【民事保全法】
仮差押命令・仮処分命令の保全命令と執行手続である保全執行について定める法律。1989年(平成1)制定。
民事執行
みんじしっこう [4] 【民事執行】
民事における強制執行および担保権実行のための裁判手続の総称。
民事執行法
みんじしっこうほう 【民事執行法】
民事上の債権および担保権の強制的実現のための手続きを定めた法律。1979年(昭和54)民事訴訟法の強制執行と競売(ケイバイ)法を統合して制定。
民事法
みんじほう [0] 【民事法】
民事裁判の基準となる実体法と手続法の総称。民法・商法・民事訴訟法・人事訴訟手続法など。
民事裁判
みんじさいばん [4] 【民事裁判】
裁判所が民事事件に関して行う裁判。
民事訴訟
みんじそしょう [4] 【民事訴訟】
私人間の生活関係に関する紛争を,裁判所が法律的かつ強制的に解決するための手続き。民訴。
民事訴訟
みんじ【民事訴訟(を起こす)】
(bring) a civil action <against a person> .‖民事裁判(所) a civil trial (court).民事事件 a civil case.
民事訴訟法
みんじそしょうほう 【民事訴訟法】
民事訴訟について定めた法律。1890年(明治23)制定。1926年(大正15)に大幅に改正,79年(昭和54)に強制執行の部分を削除。
→民事執行法
民事調停法
みんじちょうていほう 【民事調停法】
民事に関する紛争の調停について定めた法律。調停の組織などに関する通則,宅地建物・農事・商事・鉱害などの調停についての特則,および罰則を規定。1951年(昭和26)制定。
民事責任
みんじせきにん [4] 【民事責任】
他人の権利・利益を不法行為により侵害した者が,被害者のこうむった損害について賠償を行う責任。債務不履行による場合を含めることもある。
民会
みんかい [0] 【民会】
(1)古代ギリシャの諸ポリスにおいて国家の意思決定を行なった市民総会。市民権をもつ成年男子全員に参加権があった。
(2)古代ローマ共和制期の市民総会。兵員会と平民会があった。
(3)地方民会のこと。
民俗
みんぞく [1] 【民俗】
民間に伝えられ行われている風習・風俗。フォークロア。
民俗
みんぞく【民俗】
folk customs.民俗学 folklore.→英和
民俗学者 a folklorist.→英和
民俗学
みんぞくがく [4] 【民俗学】
民間伝承を素材として,民族文化を明らかにしようとする学問。日本では柳田国男・折口信夫らにより基礎づけられた。フォークロア。
民俗文化財
みんぞくぶんかざい [7] 【民俗文化財】
文化財保護法上の文化財の一。衣食住・生業・信仰・年中行事などに関する風俗習慣・民俗芸能,およびこれらに用いられる衣服・器具・家屋などで,国民生活の推移の理解のために欠くことができないもの。
民俗芸能
みんぞくげいのう [5] 【民俗芸能】
五穀豊穣・長寿・悪疫退散などを神に祈って行われる民間の信仰行事に伴う芸能。郷土芸能。
民俗語彙
みんぞくごい [5] 【民俗語彙】
各地の民俗を採集・記述する際に用いられるその土地の生活用語をいう。
民党
みんとう [0][1] 【民党】
帝国議会発足当時,藩閥政府に反対した政党の総称。自由党・改進党など。
⇔吏党
民兵
みんぺい [1][0] 【民兵】
民間人で組織する軍隊。また,その兵。
民兵制
みんぺいせい [0] 【民兵制】
平時は日常の一般職務に従事している民間人が,戦時には兵役に服する軍隊制度。
民具
みんぐ [1] 【民具】
人々が,日常生活や生業・儀礼その他の必要上作り出し使用してきた身辺の道具。
民力
みんりょく [1] 【民力】
国民が,人口・土地・産業・経済・建設・運輸・文化などの各分野において持つ力。「―調査」
民力休養
みんりょくきゅうよう [5] 【民力休養】
初期の帝国議会において,国権の拡張を図る吏党に対して民党が主張したもので,地祖を軽減せよというもの。
民友社
みんゆうしゃ ミンイウ― 【民友社】
1887年(明治20)徳富蘇峰が創立した出版社。雑誌「国民之友」を発行。90年に「国民新聞」を創刊。国粋主義・欧化主義のいずれにも反対し,平民主義の立場から論陣を張ったが,日清戦争後,国家主義への傾斜を深めた。社員に徳富蘆花・山路愛山・竹越与三郎・国木田独歩らを擁した。1933年まで存続。
民同
みんどう 【民同】
〔民主化同盟の略称〕
二・一ストののち,労働組合における共産党主導の排除を目的に結集された集団。その系列組合を中心に総評が結成された。
民営
みんえい [0] 【民営】
民間人が経営すること。
⇔官営
「国営事業の―化」
民営
みんえい【民営】
private management;a private enterprise (企業).〜の private.→英和
〜にする leave <the railroad> to private enterprise.
民営鉄道
みんえいてつどう [5] 【民営鉄道】
私人・私法人が経営する鉄道。私鉄。
民器
みんき [1] 【民器】
庶民が日常生活の中で普通に用いているさまざまの器具。
民国
みんこく 【民国】
「中華民国」の略。
民地
みんち [1] 【民地】
民有の土地。民有地。
⇔官地
民報
みんぽう 【民報】
1905年(明治38)に東京で創刊され,10年,二六号まで続いた中国同盟会の機関誌。「新民叢報」と激しく論争し,共和政体の樹立や土地国有などを主張した。
民報
みんぽう [1] 【民報】
民間の新聞。
〔新聞の名に使われる〕
民定憲法
みんていけんぽう [5] 【民定憲法】
国民の制定した憲法。国民主権に基づき,国民投票や議会を経て定める。民約憲法。
⇔欽定(キンテイ)憲法
民家
みんか【民家】
a (private) house.
民家
みんか [1] 【民家】
その土地の住民が居住する,主に一戸建ての家。
民宿
みんしゅく [0] 【民宿】
農山漁村や観光地などで,一般の民家が営業許可を得て自宅に旅行者を宿泊させること。また,その宿。
民宿
みんしゅく【民宿】
<米> a tourist home; <英> a guesthouse.
民屋
みんおく [0] 【民屋】
一般の人の家。民家。
民工潮
みんこうちょう [3][0] 【民工潮】
現代中国農民の大規模な出稼ぎをいう。「盲流」と同義であるが,労働力の再配分という積極的な意義に着目して言い換えたもの。
民度
みんど [1] 【民度】
ある地域に住む人々の,生活水準や文化水準の程度。
民庶
みんしょ [1] 【民庶】
人民。庶民。
民心
みんしん [0] 【民心】
国民一般の考えや気持ち。「―を問う」
民心
みんしん【民心】
<stir up> public sentiment.
民情
みんじょう [0] 【民情】
(1)国民の実際の生活状態。「―を視察する」
(2)国民の心情。民心。
民意
みんい【民意】
public opinion;the will of the people.→英和
民意
みんい [1] 【民意】
国民の意思。人民の意思。「―を問う」
民戸
みんこ [1] 【民戸】
中国,明代の戸籍の一。農民・商人と匠戸に編入されない手工業者から成り,州県に属し,税役を課せられ,里甲制の基礎となった。
民撰議院設立建白書
みんせんぎいんせつりつけんぱくしょ 【民撰議院設立建白書】
1874年(明治7)板垣退助・江藤新平ら八名によって政府に提出された意見書。政府専制の弊害を批判し,民撰議院(国会)の一日も早い開設を要請したもの。自由民権運動の端緒を開いた。
民放
みんぽう [0][1] 【民放】
「民間放送」の略。
民放
みんぽう【民放】
⇒民間(放送局).
民政
みんせい【民政】
civil administration[government](軍政に対し).〜をしく place <a territory> under civil administration.
民政
みんせい [0] 【民政】
(1)(軍政に対し)文官による政治。
⇔軍政
「―移管」
(2)国民の利益・幸福をはかるために行われる政治。
民政党
みんせいとう 【民政党】
立憲民政党の略称。
民族
みんぞく [1] 【民族】
「われわれ…人」という帰属意識を共有する集団。従来,共通の出自・言語・宗教・生活様式・居住地などをもつ集団とされることが多かった。民族は政治的・歴史的に形成され,状況によりその範囲や捉え方などが変化する。国民の範囲と一致しないことが多く,複数の民族が共存する国家が多い。
民族
みんぞく【民族】
a race;→英和
a nation.→英和
‖民族衣装 folk costume.民族学 ethnology.民族学者 an ethnologist.民族自決 racial self-determination.民族資本 national capital.民族性 racial characteristics.
民族主義
みんぞくしゅぎ [5] 【民族主義】
(1)民族の統一・独立・発展を目指す思想。民族意識をもとに,民族を重視して行動や主張を行おうとする。一九世紀ドイツ・イタリアの民族国家統一運動,第一次大戦後の民族自決主義,第二次大戦後の反帝国主義独立運動などに現れる。
→ナショナリズム
(2)孫文の唱えた三民主義の一。
→三民主義
民族国家
みんぞくこっか [5] 【民族国家】
(1)単一民族より成るか,あるいは一民族を中核とする国家。単一民族国家。
(2)国民国家。
民族大移動
みんぞくだいいどう [1][3] 【民族大移動】
四世紀後半から六世紀末にかけて起こったゲルマン諸部族の大移動。フン族の西進に圧迫された西ゴート族のローマ帝国領内への移住に始まり,フランク族・ブルグンド族・バンダル族・アングル族・サクソン族・東ゴート族・ランゴバルド族などが西ローマ帝国内やグレート-ブリテン島・北部アフリカに移動し,部族国家を建設した。この移動の過程で西ローマ帝国は滅亡し,古代が終わる。
民族学
みんぞくがく [4] 【民族学】
諸民族の文化を研究する学問。各文化の特質・歴史的過程・他文化との比較などの研究を行う。エスノロジー。
→文化人類学
民族性
みんぞくせい [0] 【民族性】
ある民族に特有の性質。エスニシティー。
民族意識
みんぞくいしき [5] 【民族意識】
ある民族に属しているという帰属意識。
民族料理
みんぞくりょうり [5] 【民族料理】
その民族に固有の料理や食事の様式。エスニック料理。
民族服
みんぞくふく [4] 【民族服】
ある土地の自然環境・生活様式・信仰などに適応した,独特の素材・技法・形式による伝統的な衣服。現代では多く,晴れ着・礼服として用いられる。民族衣装。
民族的
みんぞくてき [0] 【民族的】 (形動)
(1)ある民族に特有であるさま。「―祭祀(サイシ)」
(2)その民族の全体にゆきわたるさま。「―な運動」
民族精神
みんぞくせいしん [5] 【民族精神】
民族の紐帯(チユウタイ)となる,共通の伝統的精神。
民族自決
みんぞくじけつ [1] 【民族自決】
ある民族が他の民族や国家の干渉を受けることなく,自らの意志に基づいて,その帰属や政治組織を決定すること。第一次大戦後アメリカ大統領ウィルソンが高唱し,その後の民族独立の指導原理になった。
民族解放戦線
みんぞくかいほうせんせん [9][1][5] 【民族解放戦線】
抑圧された複数の階層・民族が,解放を求めて連帯する抵抗組織。
民族解放運動
みんぞくかいほううんどう 【民族解放運動】
(1)一九世紀後半以降,植民地・従属国などが帝国主義国の支配・干渉を排除し,自由・独立を目指して展開してきた運動。
(2)被圧迫民族がその解放を求め,民族の独立と統一を達成しようとする運動。
民族誌
みんぞくし [4][3] 【民族誌】
特定の民族の社会と文化をフィールドワークをふまえて記述したもの。エスノグラフィー。
民族資本
みんぞくしほん [5] 【民族資本】
植民地・半植民地・発展途上国などにおいて,外来資本に対抗する現地の民族による資本。
民族音楽
みんぞくおんがく [5] 【民族音楽】
各民族がもつ民族的特徴を示す音楽。
民有
みんゆう [0] 【民有】
個人あるいは民間企業の所有。私有。
⇔官有
「―財産」
民有の
みんゆう【民有の】
private.→英和
民有地 private land.
民有地
みんゆうち [3] 【民有地】
民間所有の土地。私有地。
民有林
みんゆうりん [3] 【民有林】
国有林に対して,個人有・会社有・社寺有などの私有林と町村有・県有などの公有林との総称。民林。
→私有林
→国有林
民望
みんぼう [0] 【民望】
(1)人民の希望。
(2)世間の評判。一般の人気。衆望。
民本主義
みんぽんしゅぎ [5] 【民本主義】
〔democracy の訳語の一〕
大正時代,吉野作造が主唱した民主主義論。主権の所在(民主)よりも,その運用(民本)を重視する立場からの論。大正デモクラシーの指導理念となった。
民業
みんぎょう [0] 【民業】
民間事業。
⇔官業
「―圧迫」
民権
みんけん【民権】
the people's rights;civil rights.
民権
みんけん [0] 【民権】
人民が政治に参加する権利。「自由―」
民権主義
みんけんしゅぎ [5] 【民権主義】
(1)民権の伸張を目的とする主義。
(2)孫文の唱えた三民主義の一。
→三民主義
民権党
みんけんとう [0] 【民権党】
民権の維持・拡張を主義とする党派。主に立志社の別称として用いられた。
民権論
みんけんろん [3] 【民権論】
人民の権利・自由が保障されてこそ国家の権力が伸張されるという主張。明治前半に国権論に対して唱えられた。
民権運動
みんけんうんどう [5] 【民権運動】
⇒自由民権運動(ジユウミンケンウンドウ)
民泊
みんぱく [0] 【民泊】
民家に宿泊すること。
民法
みんぽう【民法】
the civil law;the civil code (法典).
民法
みんぽう [1] 【民法】
(1)個人間の財産上・身分上の関係など,市民相互の関係について規定する私法の一般法。
(2)私法全体の一般的規定を定める法典。1896年(明治29)公布の総則・物権・債権,98年公布の親族・相続の五編からなる。親族・相続の二編は1947年(昭和22)新憲法のもとで,従来の家族制度に基づく規定から個人の尊重と男女平等に基づく規定に全面改正された。民法典。
民法典
みんぽうてん 【民法典】
⇒民法(ミンポウ)(2)
民法典論争
みんぽうてんろんそう 【民法典論争】
1890年(明治23)公布,93年施行予定であった民法の施行の可否をめぐる論争。施行を断行しようとする明治政府に対して,穂積八束などが国情にそぐわないなどとして施行延期を主張した(結局,施行されず)。
民法旧規定
みんぽうきゅうきてい [1][1][1][3] 【民法旧規定】
1947年(昭和22)に全面改正される以前の,民法の親族編・相続編の規定。
民活
みんかつ [0] 【民活】
「民間活力」の略。
民生
みんせい【民生】
public[social]welfare.民生委員 a (district) welfare commissioner.
民生
みんせい [0] 【民生】
国民の生活,特に社会福祉面に関する事柄。「―を安定させる」
民生主義
みんせいしゅぎ [5] 【民生主義】
孫文の唱えた三民主義の一。
→三民主義
民生委員
みんせいいいん [5] 【民生委員】
社会福祉の増進を任務とし,地域住民の生活状態調査や要保護者への保護指導,社会福祉施設への連絡・協力などを行う名誉職。1948年(昭和23)制定の民生委員法により,都道府県知事が推薦し厚生大臣が委嘱する。
民生用
みんせいよう [0] 【民生用】
軍事用・業務用でなく,一般向け・家庭用の製品であること。「―商品の開発」「―ビデオを発売する」
民生部
みんせいぶ [3] 【民生部】
道府県で社会福祉および社会保障に関する事項を扱う部局。東京都は民生局。
民社
みんしゃ [1] 【民社】
旧制で,官社に対して府県社以下の神社の通称。諸社。
民社党
みんしゃとう 【民社党】
1959年(昭和34)日本社会党を脱党した右派が,翌年西尾末広を中心に結成した政党。民主社会主義を基本理念とし,議会主義・国民政党の立場を唱える。結党以来の党名民主社会党を70年民社党に改称。94年(平成6)新進党の結成に向けて解党。
民社党
みんしゃとう【民社党】
the Democratic Socialist Party.
民籍
みんせき [0] 【民籍】
人民の戸籍。また,国籍。「和蘭(オランダ)人で亜米利加合衆国に―を有してゐた/渋江抽斎(鴎外)」
民約訳解
みんやくやくかい 【民約訳解】
1882年(明治15)刊。ルソーの「社会契約論」を中江兆民が翻訳したもの。
民約論
みんやくろん [4] 【民約論】
⇒社会契約説(シヤカイケイヤクセツ)
民芸
みんげい [0] 【民芸】
一般の人々が日常生活に使う実用的な工芸品。衣服・食器・家具などの類。民衆的工芸。柳宗悦(ムネヨシ)による造語。
民芸
みんげい【民芸】
folkcraft <shop> ;folk art.民芸品 a folk-art article.
民芸品
みんげいひん [0] 【民芸品】
庶民生活の中から作り出されたその地方独特の手工芸品。
民草
たみくさ [2] 【民草】
民の増えるさまを草にたとえた語。あおひとぐさ。民の草葉。たみぐさ。
民衆
みんしゅう【民衆】
the (common) people.〜化する popularize.→英和
‖民衆芸術 popular arts.民衆心理 mass psychology.
民衆
みんしゅう [0] 【民衆】
国家・社会を形づくっている一般の人々。人民。庶民。大衆。「―政治家」「―の支持を得る」
民衆劇
みんしゅうげき [3] 【民衆劇】
社会改革の意図をもつ演劇。近代ヨーロッパの大衆解放運動を背景に生まれたもので,ロマン=ロランの「民衆劇論」やフランスの国立民衆劇場の運動が有名。
民衆的
みんしゅうてき [0] 【民衆的】 (形動)
民衆の姿や考え方をよく表しているさま。民衆にかかわりがあり,その考え方・生き方などに根ざしているさま。大衆的。「―な運動」「―作家」
民衆芸術
みんしゅうげいじゅつ [5] 【民衆芸術】
特権階級の占有物でなく,民衆によって作られる民衆のための芸術。日本では,大正期,ロマン=ロランらの影響下に大杉栄らによって提唱され,プロレタリア文学の先駆となった。
民衆訴訟
みんしゅうそしょう [5] 【民衆訴訟】
国・公共団体の機関の法規に適合しない行為の是正を求め,自己の法律上の利益にかかわらない資格で提起する訴訟。住民訴訟・選挙訴訟など。
民設
みんせつ [0] 【民設】
民間の設立。私設。
⇔官設
民訴
みんそ [1] 【民訴】
「民事訴訟」の略。
民話
みんわ【民話】
a folk tale[story].
民話
みんわ [0] 【民話】
民間に口承されてきた説話。広義には,伝説・由来譚・世間話などをも含めていう。民間説話。
民謡
みんよう [0] 【民謡】
各地の庶民の日常生活の中から自然に生まれて長い間伝承され,その地方の人々の生活感情を表している素朴な歌謡。仕事唄・祝い唄・酒盛り唄・盆踊り唄など。俚謡(リヨウ)。巷謡(コウヨウ)。俗謡。
民謡
みんよう【民謡】
a folk song.
民謡音階
みんようおんかい [5] 【民謡音階】
日本の五音音階の一。各音の音程関係は洋楽階名のミ・ソ・ラ・シ・レと同じ形。民謡やわらべ歌などに多く見られる。陽音階。陽旋法。
→五音音階
民譚
みんだん [0] 【民譚】
〔「みんたん」とも〕
民間説話。民話。
民選
みんせん【民選】
popular election.〜の chosen by the people.→英和
民選
みんせん [0] 【民選】 (名)スル
人民が選挙すること。
⇔官選
民選議員
みんせんぎいん [5] 【民選議員】
国民の選挙によって選出された議員。
民選議院
みんせんぎいん 【民選議院】
国民が選出した議員により構成する議院。
民部
みんぶ [1] 【民部】
「民部省」の略。
民部
かきべ [1] 【部曲・民部】
古代の部民(ベミン)のうち,豪族が私有した民の総称。一定の技術をもって各豪族に隷属していたものもいたが,大部分は農耕に従事していたとみられる。大化改新の後,ほとんどが公民とされた。かき。かきのたみ。ぶきょく。
民部
かきのたみ 【部曲・民部】
⇒かきべ(部曲)
民部卿
みんぶきょう [3] 【民部卿】
民部省の長官。たみのつかさのかみ。
民部卿
たみのつかさのかみ 【民部卿】
⇒みんぶきょう(民部卿)
民部省
みんぶしょう [3] 【民部省】
(1)律令制で,八省の一。全国の戸籍・賦役・田畑・水利・道路など,広く民政全般,特に財政を担当。その管轄下には,諸国から貢上される調庸など中央財政を管轄する主計寮と,諸国の田租など地方財政を管轄する主税寮を置く。たみのつかさ。
(2)1869年(明治2)に設置された中央官庁の一。戸籍・租税・鉱山・水利などを担当。71年廃止,大蔵省・工部省に引き継がれた。
民部省
たみのつかさ 【民部省】
⇒みんぶしょう(民部省)
民部省札
みんぶしょうさつ [4] 【民部省札】
1869年(明治2)民部省が発行した二分以下の四種の小額不換紙幣。71年より幣制統一で新紙幣と交換開始。
民鉄
みんてつ [0] 【民鉄】
「民営鉄道」の略。
民間
みんかん [0] 【民間】
(1)一般庶民の社会。世間。「―に伝わった伝承」「―の声」「―信仰」
(2)政府などの公的機関に属さないこと。「―会社」「―人」
民間の
みんかん【民間の】
private;→英和
civil;→英和
civilian.→英和
‖民間企業 a private enterprise.民間人 a civilian.民間伝承 folklore.民間貿易 private foreign trade.民間放送(局) (a) commercial[private]broadcasting (station).
民間事業
みんかんじぎょう [5] 【民間事業】
民間の資本で営まれる営利目的の事業。
民間人
みんかんじん [3] 【民間人】
公的機関に属さない人。
民間伝承
みんかんでんしょう [5] 【民間伝承】
民衆の日常生活の中で古くから受け継がれてきた知識・技術・習俗など。
民間伝承学
みんかんでんしょうがく [7] 【民間伝承学】
民俗学の初期の呼び名。
民間信仰
みんかんしんこう [5] 【民間信仰】
特定の教祖・教理体系・教団組織をもたず,民間において伝承されている信仰形態。庶民信仰。
民間外交
みんかんがいこう [5] 【民間外交】
政府関係者によらず,民間人により行われる外交。学術・スポーツなどによる親善外交が多い。
民間放送
みんかんほうそう [5] 【民間放送】
民間資本により設立された事業体が行う放送。また,それを行う事業体。商業放送。民放。
⇔公共放送
民間活力
みんかんかつりょく [6] 【民間活力】
民間企業のもつ効率的な事業運営能力や豊富な資金力をいう語。民活。
民間療法
みんかんりょうほう [5] 【民間療法】
一般の人が民間に伝承されてきた方法で行う病気の治療法。まじないや暗示,民間薬や食餌(シヨクジ)療法など方法は多種多様。体質改善や健康維持も対象となる。
→伝統医学
民間省要
みんかんせいよう 【民間省要】
農政書。三編一五巻。田中丘隅著。1721年成立。武州川崎宿の名主であった著者が,役人の横暴を批判,武士階級だけではなく民間有為の者の登用を主張。
民間薬
みんかんやく [3] 【民間薬】
古くから経験的に効きめがあるとされ,民間で使われてきた薬。世界各地の民族に固有のものがある。
民間語源
みんかんごげん [5] 【民間語源】
⇒語源俗解(ゴゲンゾツカイ)
民間説話
みんかんせつわ [5] 【民間説話】
民間に口承されてきた説話。昔話。民譚(ミンダン)。
民需
みんじゅ【民需】
private[civilian]demands.民需品 consumer's goods;goods for civilian use.
民需
みんじゅ [1] 【民需】
民間の需要。
⇔官需
⇔軍需
気
げ 【気】 (接尾)
〔「け(気)」の濁音化〕
体言・形容詞(また,形容詞型活用の助動詞)の語幹・動詞(また,動詞型活用の助動詞)の連用形などに付いて,形容動詞の語幹または名詞をつくる。様子・気配・感じなどの意を表す。「悲し―」「満足―」「おとな―」「あり―」など。名詞をつくる場合,下に打ち消しの語を伴うことが多い。「かわい―がない」
気
ぎ 【気】 (接尾)
〔「き(気)」の連濁〕
名詞に付いて,その物事にふさわしい性質・気質・気性などのある意を表す。「男―」「商売―」
気
け 【気】
■一■ [1][0] (名)
(1)何かが存在する気配。何かが現れる兆候。「酒乱の―がある」「噴火の前日まではその―もなかった」
(2)ある本体から発散されて,その本体の存在を感じさせるもの。気体状のものや,熱気・光・においなどをいう。「東面の朝日の―いと苦しければ/蜻蛉(下)」「大きなる釜(カナエ)有り,湯の―有り/今昔 14」
(3)どことなく感じられる趣。雰囲気。風情。「物々しき―さへ添ひ給ひて/源氏(葵)」「恐ろしき―も覚えず,いとらうたげなるさまして/源氏(夕顔)」
(4)身体の異常。病気。「足の―起こりて,装束する事の苦しければなむ/落窪 3」
(5)血の気。血行。「―や上がりぬらむ,心地いと悪しうおぼえて/蜻蛉(中)」
(6)出産のきざし。産気。「日もあるに,今朝から―がつきて/浮世草子・胸算用 2」
(7)大気。空気。「雨のどかに降りて―しめりたりけるに/栄花(本の雫)」
■二■ (接頭)
形容詞・形容動詞また動詞に付いて,「何となく」「どことなく」の意を添えたり「…のようすである」の意を表したりする。「―だるい」「―だかい」「―ざやか」「―おされる」
■三■ (接尾)
名詞,動詞の連用形,形容詞・形容動詞の語幹に付いて,そのような様子・気配・感じがある意を表す。「塩―」「色―」「商売っ―」「吐き―」「まじり―」「寒―」「いや―」
→げ(気)
気
き【気】
(1)[空気]air;→英和
atmosphere (ふんいき).→英和
(2)[味]flavor.→英和
(3)[気持](a) heart;→英和
(a) mind;→英和
spirit;→英和
feelings;humor.→英和
(4)[意向]an intention;→英和
a mind;will.→英和
〜が合う agree <with a person> .→英和
〜が変わる change one's mind.〜が〜でない be uneasy;be beside oneself.〜が進む(まない) be inclined <to do> (be unwilling[reluctant] <to do> ).
〜がすむ(まで) feel satisfied (to one's heart's content).〜が立つ be excited.〜が散る One's attention is distracted.〜が遠くなる faint away;swoon.→英和
〜がない have no mind <to do> .
〜がなくなる lose one's interest <in> .
〜が抜ける lose (its) flavor (味);become flat (ビールなどが);→英和
be disheartened (精神的に).
〜がふさぐ(はれる) feel depressed (fine).…したい〜がする feel like <doing> .
…に〜がある be interested in…;take a fancy to <a person> .
〜に入る(らない) be (dis)pleased <with> .
〜にかける(かけない) be worried <by> (do not mind).〜にさわる hurt a person's feeling.〜にとめる(とめない) pay (no) attention to.〜になる[かかる]be anxious <about> ;[事が主語]weigh on one's mind.…する〜になる bring oneself to <do> .
〜の大きい (小さい,多い) generous (timid,capricious).→英和
〜のせい a mere fancy.〜のない返事をする give a cold answer.〜の長い(短い) (im)patient.→英和
〜のぬけた flat <beer> ;absent-minded (精神的に).
〜の良い(おけない,合った) good-natured (openhearted,congenial).〜の若い <a person> young at heart.〜を失う(落とす) faint away (be discouraged).〜を利かす use one's head[brains].〜を腐らす be discouraged.〜を確かに持つ keep one's senses.〜を使う care about.〜をつけ <号令> Attention!
〜をつける take care <of> ;be careful <of> ;look out (用心).
〜をのまれる be overawed.〜を吐く achieve a (great) success.〜を張りつめる strain one's mind.〜を回す be suspicious.〜をもたせる give <a person> hope.〜をもむ be anxious[worry oneself] <about> .
〜を許す be off one's guard;be too confident.
気
け【気】
a sign;→英和
(an) indication;a touch;→英和
a taste;→英和
a trace.→英和
気
き [0] 【気】
(1)生まれつきもっている心の傾向。性質。性格。「―が小さい」「―のいい人」
(2)物事に積極的に立ち向かう心の動き。意欲。「―がはやる」「―のない返事」
(3)物事に引きつけられる心の動き。関心。「彼女に―がある」「―をそそる」
(4)物事に対してもつ,または物事に影響を受けて変わる感情。情緒。「―が沈む」「―が変わる」「―を楽にする」「―が滅入(メイ)る」
(5)外界を認識し,外界と自分との関係を理解する心のはたらき。意識。「―を失う」「―を確かに持つ」「―が狂う」「―が付く」
(6)物事をうまく運ぶために,状況を的確にとらえる注意力。配慮。「―が回る」「―を付ける」「―を遣う」「―にとめる」「―が散る」
(7)物事をなしとげるために心を支え動かす力。気力。「―を挫(クジ)く」「―がゆるむ」「―は天を衝(ツ)く」
(8)ある物が含みもっていて,その物を生かしている目に見えないもの。特に,味わいや香りをいう。「―の抜けたビール」「樽(タル)に酒の―が残る」
(9)目には見えないが,空間に立ちこめているもの。精気。「山の―を胸いっぱいに吸う」
(10)その場に広がっている感じ。雰囲気。「会場は厳粛の―に満ちている」
(11)(連体修飾語を受けて)
(ア)これから何かをしようという気持ち。つもり。「彼を助ける―はない」「これからどうする―か」「あそこから飛びおりる―だ」
(イ)実際はそうでないのに,そうしたような気持ち。つもり。「死んだ―になって努力する」「天下を取った―でいる」
(ウ)その時々の心の状態。気持ち。「ちょっといやな―がした」「さびしい―がする」
(12)漢方で,血(ケツ)とともに体内の経絡を循行する生命力の根源とされるもの。無形であるが,有形の血と一体となって生理機能全般をつかさどるとされる。
→血
(13)宋学で,「理」が万有を支配する原理であるのに対して,万物を形成する元素を「気」という。
〔「こころ」という語が精神活動を行う本体的なものを指すのに対して,「気」はその「こころ」の状態・反応など現象的な面をいう傾向が強い。「気は心」という言葉も,表面的な「気」のはたらきは本体としての「心」の表れであるという考え方に基づく〕
気が付く
きがつく【気が付く】
(1) notice;→英和
become aware[conscious] <of,that…> ;be attentive (行き届く).
(2) come to oneself;recover consciousness.
気が利く
きがきく【気が利く(利かない)】
be quick-(dull-)witted.
気さく
きさく [0] 【気さく】 (形動)[文]ナリ
人柄・性質がさっぱりしていて,親しみやすく気軽なさま。「―な人」
気さくな
きさく【気さくな】
openhearted;frank.→英和
気ざし
きざし [0] 【気ざし】
気持ち。こころざし。所存。「吾仏とあふぎ敬ふ―を現はしてゐた/あひびき(四迷)」
気しんど
きしんど 【気しんど】 (形動)
〔近世語〕
気疲れがするさま。心配ではらはらするさま。「ああ気の毒な足もと,前から見て居るに―でならぬ/浄瑠璃・伊賀越道中双六」
→しんど
気っ相
きっそう 【気っ相・吃相】
感情が顔に現れること。顔つき。表情。顔色。「―変へて見えければ/浄瑠璃・八百屋お七」
気っ風
きっぷ [0] 【気っ風】
〔「気風」の転〕
気まえ。気性。心意気。「江戸っ子の―を示す」「―のいい男」
気にする
きにする【気にする】
worry <about> .→英和
気になる
きになる【気になる】
⇒気.
気に入り
きにいり【気に入り】
a favorite;→英和
a pet.→英和
〜の favorite.
気に入り
きにいり [0] 【気に入り】
心にかなうこと。好みにあうこと。また,その人や物。多く「お気に入り」の形で用いる。「父のお―のパイプ」
気に入る
きにいる【気に入る】
⇒気.
気に掛かる
きにかかる【気に掛かる】
⇒気(になる).
気に食わぬ
きにくわぬ【気に食わぬ】
[人が主語]do not like;be displeased <with> ;[対象が主語]displease;→英和
be against one's taste.
気の利いた
きのきいた【気の利いた】
smart;→英和
clever;→英和
tasteful;→英和
well-chosen <gift> .
気の利かない
きのきかない【気の利かない】
dull(-witted);→英和
awkward;→英和
unrefined.
気の哲学
きのてつがく [1][4] 【気の哲学】
中国,明代中葉から清代中葉にかけて発展した哲学。朱子学的理気二元論を批判して気一元論を唱えた。羅欽順・王廷相らに始まり,戴震に至って理論的完成をみた。
→理気二元論
気の所為
きのせい 【気の所為】 (連語)
明確な根拠がなく,自分だけが感じとること。「足音が聞こえたが―かな」
気の方
きのかた 【気の方】
気のふさぐ病気。近世,これがひどくなると労咳(ロウガイ)になると考えられていた。
気の毒
きのどく [3][4] 【気の毒】 (名・形動)[文]ナリ
〔「自分の心や気持ちにとって毒になるもの」が原義〕
(1)相手の苦痛や困難なさまを見て,かわいそうに思う・こと(さま)。「―な身の上だ」
(2)相手に迷惑をかけてすまなく思う・こと(さま)。「―なことをした」
(3)心を痛めること。迷惑すること。困ること。また,そのさま。「『厭でも応でもつがねば通さぬ』『はて,これは―な事かな』/狂言記・伊文字」
(4)恥ずかしいこと。きまりの悪いこと。「親方の手前―の思はくにて顔を真赤にしてゐる/滑稽本・浮世床(初)」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])
気の毒な
きのどく【気の毒な】
pitiable;→英和
poor;→英和
miserable;→英和
unfortunate.→英和
〜がる[に思う]be[feel]sorry <for> ;sympathize <with> .→英和
気の毒銭
きのどくせん [0] 【気の毒銭】
〔使っても相手に対して気の毒なほどの低価値な銭の意〕
一文銭の寛永通宝。
気の病
きのやまい [3] 【気の病】
精神的な疲労などから起こる病気。気やみ。
気の薬
きのくすり 【気の薬】
心の慰みになること。おもしろいこと。「仕合(シアワセ)すれば―/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
→気の毒
気ぶっせい
きぶっせい [2] 【気ぶっせい】 (形動)
〔「きぶさい」の転〕
「きぶさい(気塞){(1)}」に同じ。「差向に膳に着くときの此―な心持/門(漱石)」
気まずい
きまずい【気まずい】
<feel> embarrassed;awkward <silence> .→英和
気まずい
きまず・い [0][3] 【気まずい】 (形)[文]ク きまづ・し
相手と心が通いあわずに,落ち着かない。打ち解けず,気づまりである。「二人の間に―・い沈黙が続いた」
[派生] ――さ(名)
気をもむ
きをもむ【気をもむ】
⇒気.
気を付け
きをつけ 【気を付け】 (連語)
(1)直立不動の姿勢を要求する号令。「―,礼」
(2)直立不動の姿勢。「―の姿勢をとる」
気を利かす
きをきかす【気を利かす】
⇒気.
気丈
きじょう [0] 【気丈】 (名・形動)[文]ナリ
気持ちがしっかりしている・こと(さま)。気丈夫。「―な女性」
[派生] ――さ(名)
気丈な
きじょう【気丈な】
stouthearted;firm;→英和
<feel> secure[reassured].→英和
気丈夫
きじょうぶ [2] 【気丈夫】 (名・形動)[文]ナリ
(1)頼るものがあって安心に思う・こと(さま)。心丈夫。「案内人がいるから―だ」
(2)気持ちがしっかりしている・こと(さま)。気丈。「―な老人」「―な人でも,大病になると平生(フダン)とは違ふ/雪中梅(鉄腸)」
気丈夫な
きじょうぶ【気丈夫な】
⇒気丈(な).
気上がる
けあが・る [3][0] 【気上がる】 (動ラ五[四])
のぼせる。上気する。かっとなる。「妾は益々―・りて/妾の半生涯(英子)」
気不精
きぶしょう [2] 【気無性・気不精】 (名・形動)[文]ナリ
気のふさぐこと。気分の重いこと。また,そういう性質。「―な養父は,お島の働きぶりを調法がらずにはゐられなかつた/あらくれ(秋声)」
気乗り
きのり [0] 【気乗り】 (名)スル
物事に興味を感じて積極的にやろうという気になること。また,その気持ち。「―(が)しないようす」
気乗りがする
きのり【気乗りがする(しない)】
take an (no) interest <in> .気乗り薄 lack of interest.
気乗り薄
きのりうす [0] 【気乗り薄】 (名・形動)
(1)気が進まない・こと(さま)。「―な返事」
(2)取引所で,売買に人気がでない状態。取引の不振なこと。
気乗り薄である
−うす【気乗り薄である】
be not much interested <in> .望み〜である There is little hope <of> .手持〜である There are not many[There is not much]left.
気乾
きかん [0] 【気乾】
大気中に放置された木材の乾燥が進み,含水率が平衡(ヘイコウ)含水率に達した状態。「―材」
気乾含水率
きかんがんすいりつ [6] 【気乾含水率】
大気中に放置された木材が大気の温度条件と湿度条件に対応し,含有水分が平衡(ヘイコウ)に達した状態の含水率。日本では平均15パーセント。標準含水率。
気乾密度
きかんみつど [4] 【気乾密度】
大気中に放置され,気乾含水率に達したときの木材の密度。たんに木材の密度というときはこれを指す。
気付
きつけ,きづけ【気付】
(1) a restorative (薬).→英和
(2) care of <�> .日本大使館〜田中様 Mr.Tanaka,� the Japanese Embassy.
気付
きづけ [0] 【気付】
郵便物を,相手方の住所ではなく,相手の立ち寄り先や関係のある場所あてに送る時,あて先の下に書く語。「 A 社―山本先生」
〔英語の care of; c/o から〕
気付く
きづく【気付く】
become aware <of> ;notice;→英和
suspect (感付く).→英和
気付く
きづ・く [2] 【気付く】 (動カ五[四])
(1)それまで意識になかったことに,思いが及ぶ。気がつく。「ミスに―・く」「忘れ物に―・く」
(2)意識を取り戻す。正気(シヨウキ)にかえる。気がつく。「気絶シテ―・キマシテコサル/交隣須知 3」
気付け
きつけ 【気付け】
(1) [0]
気を失った人の意識をはっきりさせること。また,元気をなくした人の気持ちを引き立たせること。「―にブランデーを飲ませる」
(2) [0][3]
「気付け薬」の略。
(3) [0]
「きづけ(気付)」に同じ。
気付け薬
きつけぐすり [4] 【気付け薬】
(1)気付けに用いる興奮剤。アンモニアなどの類。きつけ。
(2)俗に,酒のこと。
気仙沼
けせんぬま 【気仙沼】
宮城県北東部,三陸海岸に臨む市。遠洋漁業の基地。気仙沼湾内ではノリ・カキの養殖が盛ん。海岸美に富む。
気仙沼線
けせんぬません 【気仙沼線】
JR 東日本の鉄道線。宮城県前谷地(マエヤチ)・気仙沼間,72.8キロメートル。大船渡線・三陸鉄道などと結んで三陸縦断鉄道の一部を形成。
気任せ
きまかせ [0][2] 【気任せ】 (名・形動)[文]ナリ
自分の思いのまま振る舞う・こと(さま)。気まま。「―な旅」
気休め
きやすめ【気休め】
mere consolation.〜に to ease one's mind.
気休め
きやすめ [0] 【気休め】
その場限りの安心感。一時だけ安心を与えるような言葉・考え・行為。「一時の―」「―を言う」
気位
きぐらい [2] 【気位】
自分の品位を誇りに思い,それを保とうとする心の持ち方。「―が高い」
気位が高い
きぐらい【気位が高い】
be proud[haughty];hold one's head high.
気体
きたい【気体】
a gaseous body;gas;→英和
vapor.→英和
気体
きたい [0] 【気体】
物質の集合状態の一。流動性に富み,密度が低く,定まった形がなく,容器中ではその内部全体に広がる物体。圧力によって体積を容易に変える。ガス。ガス体。
→固体
→液体
気体交換
きたいこうかん [4] 【気体交換】
⇒ガス交換
気体分子運動論
きたいぶんしうんどうろん [9] 【気体分子運動論】
気体をきわめて多数の分子から成るものとし,気体分子の運動に基づいて,圧力・温度・熱容量・粘性・拡散などの気体の性質を説明する理論。一八世紀にベルヌーイによって始められ,一九世紀にクラウジウス・マクスウェル・ボルツマンらによって発展し,統計力学の出発点となった。気体運動論。分子運動論。
気体反応の法則
きたいはんのうのほうそく 【気体反応の法則】
気体が関与する化学反応においては,それら気体の体積は同温・同圧のもとでは簡単な整数比を示すという法則。1805年ゲイ=リュサックが発見し,分子の存在を考える有力な根拠になった。ゲイ=リュサックの第二法則。
気体定数
きたいていすう [4] 【気体定数】
体積 � ,圧力 � ,絶対温度 � の一モルの理想気体における ��/� の値。気体の種類によらず常に一定である。
気体温度計
きたいおんどけい [0] 【気体温度計】
温度による気体の圧力変化または体積変化を利用した温度計。精密な温度測定に用いられる。気体物質としてはヘリウムを用いる。
気体燃料
きたいねんりょう [4] 【気体燃料】
気体の状態で使用される燃料。石炭ガス・水性ガス・水素・天然ガス・アセチレン・プロパン-ガスなど。
気体運動論
きたいうんどうろん [6] 【気体運動論】
⇒気体分子運動論(キタイブンシウンドウロン)
気体電極
きたいでんきょく [4] 【気体電極】
気体物質と,イオンを含む溶液(または融解塩)とに接触していて,その気体物質が化学変化を起こすように構成した電極。ガス電極。
気体電池
きたいでんち [4] 【気体電池】
二種類の気体電極を組み合わせてつくった電池。正極に酸素または空気,負極に水素・アルコール・炭化水素などを用いた燃料電池はこの一種。ガス電池。
気侭な
きまま【気侭な(に)】
selfish(ly).→英和
⇒我侭.
気保養
きほよう [2] 【気保養】
〔「きぼうよう」とも〕
気晴らし。気散じ。「一向―には成らないぢや有りませんか/青春(風葉)」
気候
きこう [0] 【気候】
一年を周期として毎年繰り返される大気の総合状態,つまり長い期間の大気現象を総合したもの。
気候
きこう【気候】
climate;→英和
weather (天候);→英和
<the change of> season (時候).→英和
変わりやすい(不順な)〜 changeable (unseasonable) weather.
気候区
きこうく [2] 【気候区】
共通した気候の型をもつ区域。緯度による気候の区分(気候帯)をさらに細分化したもの。
気候因子
きこういんし [4] 【気候因子】
ある場所の気候を決定する要因。緯度・海抜・地形・海流など。
気候地形学
きこうちけいがく [5] 【気候地形学】
異なる気候条件下では異なる地形が形成されるという立場で,地形を研究する学問。
気候変動
きこうへんどう [4] 【気候変動】
長い年月の間に気候が変動すること。気候変化と同義にも使うが,気候変動は,時間スケールが短いものに使うことが多い。
気候変動枠組み条約
きこうへんどうわくぐみじょうやく 【気候変動枠組み条約】
二酸化炭素などの温室効果ガスの濃度を増加させないことを最終的な目的とした条約。1992年の地球サミットで採択。地球温暖化防止条約。
気候変化
きこうへんか [4] 【気候変化】
さまざまな時間と空間のなかで変化している地球の気候について,その変化を総称していう語。気候変動と同義に使われる場合もあるが,気候変化は時間スケールの長いものに使うことが多い。
気候学
きこうがく [2] 【気候学】
大気現象の総合状態を時間的・空間的に明らかにする大気科学の一分野。地理学と気象学の境界分野でもあり,気候と生物,人間生活との関係や気候の分布を記述する気候誌も含まれる。
気候帯
きこうたい [0] 【気候帯】
地球上の気候分布をおよそ緯度圏に平行して帯状に区分したもの。熱帯・亜熱帯(乾燥帯)・温帯・亜寒帯(冷帯)・寒帯などに分ける類。
気候療法
きこうりょうほう [4] 【気候療法】
異なる気候がからだに及ぼす影響を利用して,転地により病気の治療や療養をすること。虚弱児童の鍛錬や喘息(ゼンソク)患者の治療に海洋海浜気候を利用する類。転地療法。
気候要素
きこうようそ [4] 【気候要素】
気候を表現するためのいくつかの要素。気温・降水・風・湿度・雲量・視程・日照・蒸発散など。
気候順応
きこうじゅんのう [4] 【気候順応】
生物,特に人類が異なった気候環境に適応すること。気候順化。気候適応。
気働き
きばたらき [2][0] 【気働き】
気が利くこと。機転。「―が有つて,如才がなくつて/浮雲(四迷)」
気儘
きまま [0] 【気儘】 (名・形動)[文]ナリ
(1)他人に気兼ねなどせず自分の思ったとおりに行動する・こと(さま)。「―な生活」「―に暮らす」
(2)わがままに振る舞う・こと(さま)。勝手。「―な振る舞い」
[派生] ――さ(名)
気儘勝手
きままがって [4] 【気儘勝手】 (名・形動)[文]ナリ
自分の思いどおり自由に振る舞う・こと(さま)。勝手気儘。「―に行動する」
気儘放題
きままほうだい [4] 【気儘放題】 (名・形動)[文]ナリ
わがままの限りを尽くす・こと(さま)。「―に暮らす」
気儘頭巾
きままずきん [4][5] 【気儘頭巾】
(1)「奇特(キドク)頭巾」に同じ。
(2)寛保(1741-1744)頃流行した男物の頭巾。黒縮緬(チリメン)紅裏(モミウラ)で,目だけ出すようにしたもの。
気先
きさき [0] 【気先】
心の向かっていくところ。気勢。「詰らぬ瑣細な事が―を挫(クジ)いて/肖像画(四迷)」
気兼ね
きがね [0] 【気兼ね】 (名)スル
他人の思惑などを考えて,気をつかうこと。遠慮。「隣人に―する」
気兼ねする
きがね【気兼ねする】
be afraid of bothering;feel uneasy.
気凄じ
けすさま・じ 【気凄じ】 (形シク)
〔「け」は接頭語〕
興ざめだ。面白くない。「こと人のやうに,歌うたひ興じなどもせず,―・じ/枕草子 49」
気分
きぶん [1] 【気分】
(1)その時々の漠然とした心・気持ちの状態。「―をこわされる」「遊びに行く―になれない」
(2)からだの生理的な状態に応じて起こる,快・不快などの心の状態。気持ち。「乗り物酔いで―が悪くなる」
(3)その物事に対してだれもがもつ,特有の心の状態。「お祭り―」「新婚―」
(4)〔孔子家語(執轡)〕
気質。気性。「―のよい男」
(5)〔心〕 からだの生理的な状態と密接な関係をもつ,比較的弱く長時間持続する感情の状態。
→情動
気分
きぶん【気分】
a mood;→英和
(a) feeling;→英和
(a) humor;→英和
<in> a <happy> frame of mind.お祭〜で in a festive mood.〜が良い(悪い) feel well (ill).〜を出す create an atmosphere <of> .→英和
〜転換に for a change.→英和
‖気分屋 a man of whims.
気分屋
きぶんや [0] 【気分屋】
そのときの気分次第で行動する人。
気分的
きぶんてき [0] 【気分的】 (形動)
気分に関するさま。「彼の一言で―に楽になった」
気分障害
きぶんしょうがい [4] 【気分障害】
世界保健機関が定めた,躁(ソウ)病・鬱(ウツ)病を合わせた呼称。
気前
きぜん 【気前】
〔気前(キマエ)の音読み〕
(1)気だて。性質。気がまえ。「年頃は五十余になれども―若く/洒落本・青楼娭言解」
(2)気分。心持ち。「いい―な/滑稽本・膝栗毛(初)」
気前
きまえ [0] 【気前】
(1)物惜しみしない性質。金銭を惜しまずに使う性質。「―よく金を使う」「―がいい」
(2)気だて。気質。「―がさっぱりしている」
気前のよい
きまえ【気前のよい】
generous;→英和
liberal;→英和
handsome <tip> .→英和
気力
きりょく [0][1] 【気力】
困難や障害に負けずに物事をやり通す強い精神力。気持ちの張り。気合。「最後は―だけで走り通した」「―十分」
気力
きりょく【気力】
energy;→英和
vigor;→英和
<話> pep.→英和
〜のある(ない) energetic (enervated).→英和
気功
きこう [0] 【気功】
中国古来の健康法の一。深呼吸と体操とによって体内の気と血のめぐりをよくし,病気の予防と治療とをはかる。チーコン。
気劣る
けおと・る 【気劣る】 (動ラ四)
なんとなく劣る。「同じ事なれど人聞きも―・りたる心地して/源氏(東屋)」
気動車
きどうしゃ [2] 【気動車】
内燃機関などを動力とする鉄道車両。ディーゼル-カー・ガソリン-カーなど。
気勢
きせい [0] 【気勢】
意気込んだ気持ち。勢い。元気。「―をそがれる」「―があがる」
気勢
きせい【気勢】
spirit;→英和
vigor.→英和
〜があがる(あがらない) be in high (low) spirits.〜をそぐ discourage.→英和
気化
きか [1][2] 【気化】 (名)スル
液体が気体に変わること。沸騰と蒸発とがある。また,固体が昇華によって気体に変わることもいう。
→昇華
気化する
きか【気化する】
evaporate;→英和
vaporize;→英和
gasify.→英和
気化器 a vaporizer;→英和
[内燃機関の]a carburetor.
気化器
きかき キクワ― [2] 【気化器】
ガソリン機関に供給する燃料と空気の混合気をつくる装置。燃料の霧化・気化,空気との混合,および燃料・空気の計量を行い,最適の空気と燃料の比を設定する。キャブレター。
気化熱
きかねつ キクワ― [2] 【気化熱】
一モルまたは一グラムの液体を同温の気体に変えるために必要な熱量。1グラムの水の摂氏一〇〇度での気化熱は2.256キロジュール(539.8カロリー)に等しい。潜熱の一種。蒸発熱。
→気化熱[表]
気取り
きどり [0] 【気取り】
(1)もったいぶった様子。「―のない人」
(2)そのものになったつもりで,それらしく振る舞うこと。現代語では多く,接尾語的に用いる。「英雄―」「夫婦―」「助六の―でいなせえす/洒落本・伊賀越増補合羽之竜」
(3)気持ち。気性。心構え。心遣い。「立居振舞髪容(カミカタチ),第一―を大切とし/洒落本・里のをだ巻評」
(4)工夫。趣向。「おぬしが染めといふ―と見えた/咄本・聞上手」
(5)様子。感じ。「まだどうか夢のさめぬやうなお―ぢや/黄表紙・見徳一炊夢」
気取り
きどり【気取り】
affectation;→英和
<put on> airs.夫婦〜で暮らす live together like man and wife.‖気取り屋 an affected person.
気取り屋
きどりや [0] 【気取り屋】
気取る人。体裁ばかり気にする人。
気取る
きど・る [0] 【気取る】 (動ラ五[四])
(1)他人の目を意識して動作や表情を飾る。上品ぶる。「乙(オツ)に―・る」「―・って歩く」
(2)人をまねて,それらしく振る舞う。「スターを―・る」
(3)それと感づく。けどる。「女中―・るこころなり/洒落本・二蒲団」
(4)心を配る。用意しておく。「爰(ココ)に一本あるから,肴も少し―・つておいてくんな/歌舞伎・四谷怪談」
気取る
きどる【気取る】
be affected;→英和
give oneself airs;pose as <a statesman> ;pretend <to be a scholar> .→英和
気取った(気取って) affected(ly);conceited(ly).→英和
気取る
けど・る [0][2] 【気取る】 (動ラ五[四])
(1)気配から事情・本心などを察知する。気づく。「こちらの思惑を―・られないよう注意しろ」「―・つて早くも隠せしな/浄瑠璃・娥哥がるた」
(2)人の心を引きつける。妖怪などが魂をうばう。「いといたく若びたる人にて,物に―・られぬるなめり/源氏(夕顔)」
気受け
きうけ [0] 【気受け】
世間の人がその人に接したときに抱く気持ち。評判。うけ。「世間の―がよい」
気合
けあい [0] 【気合】
ようす。けはい。「潤沢の―から,皴皺(シユンシユ)の模様を逐一吟味して/草枕(漱石)」
気合
きあい【気合】
a shout;→英和
a yell.→英和
〜を掛ける shout[yell] <at> ;spur[urge] <a person to do> (励ます).→英和
気合
きあい [0] 【気合】
(1)あることに精神を集中してかかるときの気持ちの勢い。また,それを表すかけ声。「―をかける」「―が入る」
(2)物事を行うときのこつ。また,互いの間の気分。息。呼吸。「―が合う」
(3)気分。こころもち。「お―はいかが/浮世草子・五人女 2」
気合術
きあいじゅつ [2] 【気合術】
気合を応用して行う一種の精神療法。
気合負け
きあいまけ [0] 【気合負け】 (名)スル
相手の気迫に圧倒されて,気分的に負けること。
気吹
いぶき [1][0] 【息吹・気吹】
〔上代は「いふき」〕
(1)息を吐くこと。また,吐いた息。呼吸。息。
(2)(活動を行う前の)気配。生気。きざし。「春の―」「新時代の―」
気吹く
いぶ・く [2] 【息吹く・気吹く】 (動カ四)
〔上代は「いふく」〕
息を吹く。呼吸する。「根の国・底の国に―・き放ちてむ/祝詞(六月晦大祓)」
気吹戸
いぶきど 【気吹戸】
神が息を吹きかけて罪や穢(ケガレ)を払う出入り口。「―に坐す―主といふ神/祝詞(六月晦大祓)」
気味
ぎみ 【気味】 (接尾)
名詞や動詞の連用形に付いて,そのような様子,そうした傾向にあるさまを表す。「風邪―」「疲れ―」「株価は上がり―だ」
気味
きび [2] 【気味】
〔「きみ」の転か〕
心持ち。気持ち。「いい―だ」「―の悪い奴/真景累ヶ淵(円朝)」
気味
きみ [2] 【気味】
(1)心身に感ずる,快・不快の気持ち。きび。「―の悪い話」「いい―だ」
(2)幾分,そのような傾向があること。「社会不安の―がある」「慢心の―」
→ぎみ(気味)
(3)香りと味と。「喉乾き口損じて,―も皆忘れにけり/盛衰記 11」
(4)けはい。おもむき。「道をたのしぶより―ふかきはなし/徒然 174」
→ぎみ(気味)
気味
きみ【気味】
(1) a feeling;→英和
a sensation (心持).→英和
(2) a touch <of cold> .→英和
〜の悪い weird;→英和
<話> spooky.→英和
〜が悪い feel uneasy.いい〜だ It serves <him> right!
…の〜がある have a savor[smack]of….
気味合
きみあい [3][0] 【気味合(い)】 (名・形動)[文]ナリ
(1)気持ち。気分。おもむき。また,ある種の気分やおもむきのあるさま。「少々風邪の―で/雪中梅(鉄腸)」「時も時折も折,わがみと俺が立合とは,はて―な事ぢやの/浄瑠璃・関取千両幟」
(2)互いに相手の心中を探り合うこと。多く,歌舞伎の演出にいう。「―の見得(ミエ)」「―の思い入れ」
(3)特別の事情・わけ。特に,情交関係。「―のあつた仲だあな/滑稽本・箱根草」
気味合い
きみあい [3][0] 【気味合(い)】 (名・形動)[文]ナリ
(1)気持ち。気分。おもむき。また,ある種の気分やおもむきのあるさま。「少々風邪の―で/雪中梅(鉄腸)」「時も時折も折,わがみと俺が立合とは,はて―な事ぢやの/浄瑠璃・関取千両幟」
(2)互いに相手の心中を探り合うこと。多く,歌舞伎の演出にいう。「―の見得(ミエ)」「―の思い入れ」
(3)特別の事情・わけ。特に,情交関係。「―のあつた仲だあな/滑稽本・箱根草」
気味好い
きびよ・い [3] 【気味好い】 (形)[文]ク きびよ・し
「きみよい(気味好)」に同じ。「さても笑止…―・し/五重塔(露伴)」
気味好い
きみよ・い [3] 【気味好い】 (形)[文]ク きみよ・し
気持ちがよい。愉快である。きびよい。「―・い話」
気味悪い
きびわる・い [4] 【気味悪い】 (形)[文]ク きびわる・し
「きみわるい(気味悪)」に同じ。「―・くって近づけない」
気味悪い
きみわる・い [4] 【気味悪い】 (形)[文]ク きみわる・し
何となく恐ろしい。何となく気持ちが悪い。きびわるい。「―・い声」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
気品
きひん【気品】
dignity;→英和
grace.→英和
〜のある noble;→英和
dignified;refined.
気品
きひん [0] 【気品】
気高い趣。どことなく凛(リン)として上品な感じ。「―のある顔立ち」「―の高い作品」
気嚢
きのう【気嚢】
an air bladder (魚の);an air sac (鳥の).
気嚢
きのう [0] 【気嚢】
(1)鳥類の肺に付属した大形の嚢。内部に空気を満たす。頸部・気管周囲・腹側・背部・腹壁に一対ずつある。
(2)昆虫類の気管の一部が拡大して嚢状になったもの。
気団
きだん [0][1] 【気団】
水平方向に気温・湿度などの状態がほぼ均質の大気の塊。発現地により,赤道気団・熱帯気団あるいは大陸気団・海洋気団などと分ける。
気圏
きけん [0] 【気圏】
⇒大気圏(タイキケン)
気圧
きあつ【気圧】
atmospheric pressure.〜の配置(谷) the distribution (a trough) of atmospheric pressure.‖気圧計 a barometer.高(低)気圧 high (low) atmospheric pressure.
気圧
きあつ [0] 【気圧】
(1)気体の圧力。
(2)大気の圧力。1平方センチメートルあたり1キログラム重程度の強さ。普通,ヘクトパスカルで表される。大気圧。
(3)大気圧の単位。1013.25ヘクトパスカルを一気圧とする。水銀柱760ミリメートルの高さの圧力に等しい。記号 atm
気圧される
けおさ・れる [4][0] 【気圧される】 (動ラ下一)[文]ラ下二 けおさ・る
相手の勢いに負ける。気分的に圧倒される。「堂々たる門構えに―・れる」
気圧の谷
きあつのたに [6] 【気圧の谷】
天気図上で,低気圧の中心から凹状に細長く伸びた低圧部。東側では一般に天気が悪い。
気圧傾度
きあつけいど [4] 【気圧傾度】
等圧線に直角の方向の距離に対する,気圧が変化していく割合。天気図においては,等圧線の間隔が密なところほど気圧傾度が大きく,風が強い。気圧の勾配。
気圧計
きあつけい [0] 【気圧計】
気圧を測定する器械。水銀気圧計・アネロイド気圧計などがある。晴雨計。バロメーター。
気圧配置
きあつはいち [4] 【気圧配置】
気圧の分布状態。高気圧,低気圧,気圧の谷,前線などを等圧線の分布で示す。
気塊
きかい [0] 【気塊】
数十〜数百キロメートルの水平規模で一様な性質をもつ,地表付近の大気の塊。
気塞い
きぶさい 【気塞い】 (形動)
〔「気ふさぎ」の転。近世語〕
(1)気にかかるさま。気づまりなさま。「跡に―な者もない五十四郡は心の儘/浄瑠璃・先代萩」
(2)疑わしいさま。「役人大勢打ち連立ち,此内か―なと,どか����と込み入る所へ/浄瑠璃・傾城恋飛脚」
〔形容詞として用いられた例もある。「庭の木蔭も気ぶさいと,見廻し見廻す塀の上/浄瑠璃・応神天皇八白幡」〕
気塞ぎ
きふさぎ [2][3] 【気塞ぎ】
気分が晴れ晴れしないこと。気持ちがふさぐこと。
気変り
きがわり [0][2] 【気変(わ)り】 (名)スル
気の変わること。心移り。「―しやすい性格」
気変わり
きがわり [0][2] 【気変(わ)り】 (名)スル
気の変わること。心移り。「―しやすい性格」
気多神社
けたじんじゃ 【気多神社】
石川県羽咋(ハクイ)市にある神社。大己貴命(オオナムチノミコト)を祀(マツ)る。能登国一の宮。
気太い
きぶと・い 【気太い】 (形)[文]ク きぶと・し
〔近世語〕
大胆である。
⇔気細い
「―・いお主,根強い下人/浄瑠璃・孕常盤」
気孔
きこう [0] 【気孔】
植物の表皮にあって,周囲の孔辺細胞の膨圧の変化によって開閉する小さなすき間。一般に葉の裏面に多く,ガス交換および水蒸気の通路となる。
気孔
きこう【気孔】
a pore (皮膚や葉の);→英和
stigma (動物の).→英和
気宇
きう [1] 【気宇】
物事に対する心のもち方。気がまえ。「―壮大」
気宇壮大
きうそうだい [1] 【気宇壮大】
物事に対する心がまえが大きく立派なこと。
気安
きやす [0] 【気安】 (形動)[文]ナリ
心やすいさま。気楽なさま。「慣れた宿で―にくつろぐ」
気安い
きやす・い [3][0] 【気安い】 (形)[文]ク きやす・し
気がおけない。心安い。気楽だ。「―・く何でも話せる」「―・い友人」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
気安い
きやすい【気安い】
friendly;→英和
relaxed.
気室
きしつ [0] 【気室】
往復ポンプのピストン行程部と吐き出し口の間にある室。排出する液体の速度を均一にし,また連続的に流出する効果がある。空気室。
気密
きみつ [0] 【気密】
内と外との気体が流通しないように密閉された状態。
気密の
きみつ【気密の】
airtight.→英和
‖気密室(服) an airtight chamber (suit).気密性 airtightness.
気密室
きみつしつ [3] 【気密室】
ジェット機の機内や高圧・低圧実験のための実験室など,外気との連絡を遮断した部屋。
気尽くし
きづくし [2] 【気尽(く)し】 (名・形動)[文]ナリ
気をもむこと。気疲れする・こと(さま)。「―な他人の家/土(節)」
気尽し
きづくし [2] 【気尽(く)し】 (名・形動)[文]ナリ
気をもむこと。気疲れする・こと(さま)。「―な他人の家/土(節)」
気崩れ
きくずれ [2][0][4] 【気崩れ】 (名)スル
取引で,上昇相場のときに何かのきっかけで一時的に相場が下がること。
気嵩
きがさ [0] 【気嵩】 (名・形動)[文]ナリ
負けん気な性質。勝ち気な・こと(さま)。「―なる彼は胸に余して/金色夜叉(紅葉)」
気延ばし
きのばし [2] 【気延ばし】
なぐさみ。きばらし。気散じ。「―ニ笛ヲ吹ク/ヘボン(三版)」
気弱
きよわ [0] 【気弱】 (名・形動)[文]ナリ
気の弱い・こと(さま)。そういう人をもいう。「―なことを言う」
気弱い
きよわい【気弱い】
fainthearted;timid.→英和
気弱い
きよわ・い [3] 【気弱い】 (形)[文]ク きよわ・し
気が弱い。弱気な性質である。「―・い男」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
気張る
きばる【気張る】
(1) make an effort.→英和
(2) treat oneself to <a good dinner> ;give <a handsome tip> .→英和
(3) make a display (見えをはる).→英和
気張る
きば・る [0] 【気張る】 (動ラ五[四])
(1)息をつめて腹に力を入れる。いきむ。
(2)張り切る。元気を出す。「そう―・ると,あとがもたないぞ」
(3)みえを張る。特に気前よく,金を出す。「チップを―・る」
気強い
きづよ・い [3] 【気強い】 (形)[文]ク きづよ・し
(1)頼りになる人や物があるので,安心できる。心強い。「一緒に行って下さると―・い」
(2)気が強い。強気だ。気丈だ。「―・い母親」
(3)情にほだされない。つれない。「ほんに男といふものはなぜそんなに―・いもんだねえ/黄表紙・艶気樺焼」
[派生] ――さ(名)
気強い
きづよい【気強い】
stouthearted <man> ;reassuring (心強い).気強く思う feel reassured[secure].
気当たり
きあたり [0] 【気当たり】
気にさわること。また,気にかかること。「―のする笑い方」
気後れ
きおくれ [0][2] 【気後れ】 (名)スル
(恐れや恥ずかしさから)心がひるむこと。「大勢の観衆の前で―する」
気後れがする
きおくれ【気後れがする】
lose heart[courage];feel timid.
気心
きごころ [2] 【気心】
その人に備わっている気質や考え方。気だて。「―の知れた間柄」「―が知れない」
気心の知れた
きごころ【気心の知れた(知れない)】
(un)familiar;→英和
(un)reliable.→英和
気忙しい
きぜわしい【気忙しい】
restless;→英和
bustling.
気忙しい
きぜわし・い [4] 【気忙しい】 (形)[文]シク きぜは・し
(1)心がせかれて落ち着かない。「―・い年の暮れ」
(2)気が短い。せっかちだ。「―・い性格」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
気忙しない
きぜわしな・い キゼハシ― [5] 【気忙しない】 (形)
「きぜわしい」に同じ。「―・く扇子を動かす」「―・い人」
気忠実
きまめ [0] 【気忠実】 (名・形動)[文]ナリ
心のまめなこと。労をいとわず気軽に働くこと。また,そのさま。「―な人」
気怠い
けだる・い [3][0] 【気怠い】 (形)[文]ク けだる・し
なんとなくだるい。おっくうだ。「―・い夏の昼下がり」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
気性
きしょう【気性】
nature;→英和
temper;→英和
disposition.→英和
気性
きしょう [0] 【気性】
生まれつきもっている性格。気だて。「―の激しい人」「進取の―」
〔「気象」とも書く〕
気恐ろし
けおそろ・し 【気恐ろし】 (形シク)
なんとなく恐ろしい。うすきみ悪い。「身づからも,おとどを見奉るに,―・しく,まばゆく/源氏(若菜下)」
気恥ずかしい
きはずかし・い [5][0] 【気恥ずかしい】 (形)[文]シク きはづか・し
なんとなく恥ずかしく感ずる。なんとなくきまりが悪い。「こんなことで表彰されるとは―・い」
気息
きそく [0][2] 【気息】
いき。呼吸。いきづかい。
気息奄々として
きそく【気息奄(えん)々として】
gasping for breath;on the verge of death.
気息奄奄
きそくえんえん [0][2] 【気息奄奄】 (ト|タル)[文]形動タリ
〔李密「陳情表」〕
息が絶え絶えで,今にも死にそうなさま。また,物事が非常に苦しい状態にあるさま。「中小企業は―たる状態だ」
気悪
きわる 【気悪】 (形動ナリ)
不快感を与えるさま。「斗量さん,此間はきつい―な/洒落本・うかれ草紙」
気情
きじょう 【気情】
気力。意地。「たつた一飛びと思へども―も足も心ばかり/浄瑠璃・宵庚申(上)」
気態
きたい [0] 【気態】
気体である状態。
気慰み
きなぐさみ [0][2] 【気慰み】
心を慰めること。気晴らし。
気憎し
けにく・し 【気憎し】 (形ク)
(1)何となく気に入らない。「―・く,心づきなき山伏どもなども,いと多くまゐる/源氏(柏木)」
(2)気づまりだ。けむたい。「せうとの家なども,―・きはさぞあらむ/枕草子 179」
気懐かし
けなつか・し 【気懐かし】 (形シク)
何となく心がひかれる。「―・しう,心ばへをかしう,うち解けぬさまにて/源氏(柏木)」
気成鉱物
きせいこうぶつ [4] 【気成鉱物】
マグマ固結の末期に生じた鉱物。マグマから放出された揮発成分が濃縮した高温流体から生ずる。電気石・黄玉・蛍石・スズ石など。
気扱い
きあつかい [2] 【気扱い】
心づかい。気苦労。「心配もなく,―も無く浮々(ウカウカ)として/浮雲(四迷)」
気折り
きおり 【気折り・木折り】 (名・形動)
頑固で愛想のない・こと(さま)。「勘兵衛も粋なれば,兎角こんなこと,―には成がたし/浮世草子・風流曲三味線」
気抜け
きぬけ [0] 【気抜け】 (名)スル
気の張りをなくしたり,放心したりしてぼんやりすること。「小芳が幾度も恍惚(ウツトリ)―のするやうなのを/婦系図(鏡花)」
気抜けした
きぬけ【気抜けした(する)】
(be) discouraged (気落ち);(be) stupefied (放心);(become) flat (ビール).→英和
〜したように absent-mindedly.
気持
きもち [0] 【気持(ち)】
(1)物事に接したときに生じる,感じや心の中の思い。「―が変わる」「私の―をくんで下さい」「彼の―が理解できない」
(2)からだのおかれた状態に応じて起こる,快・不快などの感覚。気分。「―のいい朝」「―が悪くなる」
(3)物事に対する心のもち方。「―がたるんでいる」「―を新たにする」
(4)自分の心遣いを謙遜していうときに使う語。「―ばかりのお礼ですが」「ほんの―ですが」
(5)(副詞的に用いて)ほんの少し。ちょっと。心持ち。「―,右に寄って下さい」
気持ち
きもち【気持ち】
(a) feeling;→英和
a sensation;→英和
a mood (気分).→英和
〜の良い(悪い) (un-)pleasant;→英和
(un)comfortable.→英和
〜よく cheerfully (快く);→英和
willingly (すすんで).→英和
気持ち
きもち [0] 【気持(ち)】
(1)物事に接したときに生じる,感じや心の中の思い。「―が変わる」「私の―をくんで下さい」「彼の―が理解できない」
(2)からだのおかれた状態に応じて起こる,快・不快などの感覚。気分。「―のいい朝」「―が悪くなる」
(3)物事に対する心のもち方。「―がたるんでいる」「―を新たにする」
(4)自分の心遣いを謙遜していうときに使う語。「―ばかりのお礼ですが」「ほんの―ですが」
(5)(副詞的に用いて)ほんの少し。ちょっと。心持ち。「―,右に寄って下さい」
気振い
けびらい [2] 【気振い】
そぶり。ようす。けぶり。けぶらい。「文(フミ)の面を見れば其様(ソンナ)―は露程もなく/浮雲(四迷)」
気振ひ
けぶらい 【気振ひ】
ようす。気配。そぶり。けぶり。「―でも知らされぬ大事の所/浄瑠璃・伊賀越道中双六」
気振り
けぶり [1][0] 【気振り】
けはい。そぶり。「真相を知っているなどとは―にも見せない」
気掛かり
きがかり [2] 【気掛(か)り】 (名・形動)[文]ナリ
いつも心から離れず,心配な・こと(さま)。「実家のことが―だ」
気掛り
きがかり [2] 【気掛(か)り】 (名・形動)[文]ナリ
いつも心から離れず,心配な・こと(さま)。「実家のことが―だ」
気掛り
きがかり【気掛り】
anxiety <for a person's safety> ;→英和
concern;→英和
worry.→英和
〜である be[feel]anxious <about> ;worry <about> .
気散じ
きさんじ [0] 【気散じ】 (名・形動)[文]ナリ
(1)心のわだかまりをなくす・こと(さま)。気晴らし。「運動がてら,水撒(ミズマキ)なども―なるべしとて/妾の半生涯(英子)」
(2)気楽な・こと(さま)。「下宿の方が―です/社会百面相(魯庵)」
気早
きばや [0] 【気早】 (名・形動)[文]ナリ
気の早い・こと(さま)。せっかち。「―に靴を脱いで/婦系図(鏡花)」
気早い
きばや・い [3][0] 【気早い】 (形)[文]ク きばや・し
気が早い。せっかちである。「―・い性(タチ)ですから/谷間の姫百合(謙澄)」
気晴し
きばらし [0] 【気晴(ら)し】 (名)スル
憂鬱な気持ちを発散させること。気散じ。「―に散歩する」
気晴らし
きばらし [0] 【気晴(ら)し】 (名)スル
憂鬱な気持ちを発散させること。気散じ。「―に散歩する」
気晴らし
きばらし【気晴らし】
a pastime;→英和
(a) diversion;→英和
(a) recreation.→英和
〜に for recreation.〜をする divert oneself.
気根
きこん【気根】
《植》an aerial root.
気根
きこん [0] 【気根】
地上部から空気中に出る植物の根。その機能は支柱(トウモロコシ)・吸水(セッコク)・保水(ヘゴ)・呼吸(マングローブ)など多様。
気根
きこん [0] 【気根・機根】
■一■ (名)
(1)物事にたえられる気力。根気。
(2)〔仏〕 仏の教えを聞いて,悟りを開くための基盤となる,衆生(シユジヨウ)の宗教的性質・能力。機。
→正機(シヨウキ)
(3)(「御気根に」の形で)お気のままに。御自由に。座を立つときの挨拶(アイサツ)にいう語。「あいあいそんなら御―に/浄瑠璃・躾方武士鑑」
■二■ (形動)
〔近世語〕
根気のあるさま。「さきから―に弾きやす/洒落本・売花新駅」
気格
きかく [0] 【気格】
品格。気品。「高い―」
気楽
きらく [0] 【気楽】 (形動)[文]ナリ
(1)気兼ねや心配がなく,のんびりしているさま。「隠居して―に暮らす」
(2)物事にこだわらず,のんきなさま。「―な人」
[派生] ――さ(名)
気楽な
きらく【気楽な】
optimistic;easygoing (のんき);→英和
comfortable <life> .→英和
〜な仕事 an easy job.〜に暮らす live in comfort.どうぞお〜に Make yourself at home.
気概
きがい [0] 【気概】
困難を乗り越えていこうとする強い気性。進取の気性。「―に富む」「―を示す」
気概
きがい【気概】
<a man of> spirit[mettle].→英和
〜のある(ない) spirited (spiritless).→英和
気構え
きがまえ [2][3] 【気構え】
(1)予測しうることに対する心の用意。また,物事をしようとするときの心の持ち方。心がまえ。「反撃の―を示す」「並の人とは―が違う」
(2)漢字の構えの一。「気」などの字の「气」の部分。気体の状態に関する文字を作る。
気構え
きがまえ【気構え】
preparedness.〜ができている be prepared[ready] <for a battle,to do> .
気死
きし [1] 【気死】 (名)スル
憤死すること。怒りのあまり気絶すること。「昇を―させる程の事を云つて/浮雲(四迷)」
気比の松原
けひのまつばら 【気比の松原】
福井県敦賀市,敦賀湾に臨む東西約1.2キロメートルにわたる松原。白砂青松の景勝地。ハギの名所。
気比神宮
けひじんぐう 【気比神宮】
福井県敦賀市曙町にある神社。越前国一の宮。北陸一の霊社とされ,朝廷や国司の崇拝があつかった。祭神は主神伊奢沙別命(イザサワケノミコト)(気比大明神)のほか日本武尊(ヤマトタケルノミコト)など七神。
気気
きぎ [1] 【気気】
人それぞれの気質。
気泡
きほう [0] 【気泡】
液体や固体中の空気のあわ。
気泡
きほう【気泡】
a bubble.→英和
気泡ガラス
きほうガラス [4] 【気泡―】
ガラス粉末に発泡剤を加え,加熱して多孔質にしたガラス。断熱材・壁材とする。
気泡コンクリート
きほうコンクリート [7] 【気泡―】
内部に小さな気泡を多量に含ませた多孔質のコンクリート。軽量で,耐火・断熱にすぐれる。泡コンクリート。
気泡剤
きほうざい キハウ― [2] 【起泡剤・気泡剤】
(1)溶媒に溶けてその泡立ちをよくする物質。石鹸(セツケン)などの表面活性剤や卵白・サポニンなど。
(2)プラスチック・ゴムなどに入れて,加熱により製品中に気泡をつくる物質。炭酸アンモニウム・炭酸水素ナトリウムなど。発泡剤。
気泡水準器
きほうすいじゅんき [6] 【気泡水準器】
測量器具の一。ガラス管または椀形のガラス容器内に,液体と気泡を密封し,気泡の位置により水平面を求めるもの。
気流
きりゅう【気流】
an air current;an atmospheric current.‖悪気流《航空》a bump.上昇(下降)気流 an ascending (a descending) air current.乱気流《気象》turbulence.
気流
きりゅう [0] 【気流】
空気の流れ。風。「乱―」「上昇―」
気海
きかい [0] 【気海】
(1)地球を包む空気の広がりを海にたとえていう語。
(2)〔元気の集まる海の意〕
鍼灸医学のつぼ(経穴)の一。へそ下一寸半の所。
気海観瀾
きかいかんらん 【気海観瀾】
日本最初の物理学書。青地林宗著。1825年成る。蘭書から抄出したもので,物質の定義に始まり,力学・自然現象などを扱う。のち川本幸民が「気海観瀾広義」として詳述(1851〜58年)。
気清し
けぎよ・し 【気清し】 (形ク)
さっぱりしている。「夜昼,心にかかりておぼゆるもあるが,―・う申し出でられぬはいかなるぞ/枕草子 23」
気温
きおん [0] 【気温】
大気の温度。地上の気温は,地表面から高さ一・二五〜二・〇(通常一・五)メートルの所で,直射日光を避けて通風しながら測定する。
気温
きおん【気温】
(atmospheric) temperature.→英和
気温減率
きおんげんりつ [4] 【気温減率】
対流圏内では気温は高度とともに低下する,その割合をいう。一般に湿潤状態下では100メートルにつき摂氏約〇・五度下がるが,乾燥状態下では摂氏約一度ずつ下がる。実際の大気の気温減率は,場所と季節で異なるが,平均的には100メートルにつき摂氏〇・六五度である。気温逓減率。
→断熱減率
気滞
きたい [0] 【気滞】
漢方で,気の流れが停滞したために起こる病的状態。自律神経・精神・呼吸などに変調をきたす。
気炎
きえん [0] 【気炎・気焔】
(炎のように)盛んな意気。威勢のいい言葉。「怪―」「―を吐く」
気炎をあげる
きえん【気炎をあげる】
talk big.〜があがる(あがらない) be in high (low) spirits.
気炎万丈
きえんばんじょう [0] 【気炎万丈】 (名・形動)
大いに気炎を揚げること。意気盛んなこと。また,そのさま。
気焔
きえん [0] 【気炎・気焔】
(炎のように)盛んな意気。威勢のいい言葉。「怪―」「―を吐く」
気無し
きなし [0] 【気無し】 (名・形動)
(1)気のりしない・こと(さま)。「遣る方も無き憂愁(ウレヒ)から出たこの―/めぐりあひ(四迷)」
(2)思慮のないさま。また,その人。「―にかかつて御覧じませ,私どもはとんだ目に遭ひませう/歌舞伎・吾嬬鑑」
気無性
きぶしょう [2] 【気無性・気不精】 (名・形動)[文]ナリ
気のふさぐこと。気分の重いこと。また,そういう性質。「―な養父は,お島の働きぶりを調法がらずにはゐられなかつた/あらくれ(秋声)」
気狂い
きちがい [3] 【気違い・気狂い】
(1)精神状態が正常でなくなること。気が狂うこと。また,気が狂った人。狂人。
(2)一つの物事に非常に熱中すること。また,その人。多く他の語と複合して用いられる。「相撲―」「釣り―」
気球
ききゅう【気球】
<fly> a balloon.→英和
‖観測気球 an observation balloon.熱気球 a hot-air balloon.
気球
ききゅう [0] 【気球】
袋の中に,熱した空気や空気より軽いヘリウム・水素などの気体を入れて浮遊させる飛行装置。軽気球。
気球観測
ききゅうかんそく [4] 【気球観測】
気球に計器をつけ,上空の風・気温・湿度などを観測すること。
気疎い
きょうと・い ケウトイ [3] 【気疎い】 (形)
⇒けうとい
気疎い
けうと・い [3] 【気疎い】 (形)[文]ク けうと・し
〔近世以降「きょうとい」とも発音されるようになった〕
(1)いとわしい。気にそまない。うとましい。「あの人に会うのは―・い」「このさるまじき御中のたがひにたれば,ここをも―・く思すにやあらむ/蜻蛉(中)」
(2)人けがなくてさびしい。「からは―・き山の中にをさめて/徒然 30」
(3)恐ろしい。気味が悪い。「顔をかしげながら,寝入る度にすこし―・く見ゆ/宇治拾遺 6」
(4)不思議だ。納得がいかない。「是は―・い恨みぞかし。それ程の事を知らぬ身でもなし/浮世草子・御前義経記」
(5)すばらしい。立派だ。「是は又―・い事ぢやわ。さうお行儀な所を見ては,又々千松などは叶はぬ/浄瑠璃・先代萩」
(6)(連用形の形で)はなはだしく。非常に。「―・ううまいがな/滑稽本・膝栗毛 7」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
気疎なげ
けうとなげ 【気疎なげ】 (形動)
〔近世語〕
不快なさま。興ざめなさま。「ええ,―な,身も顔も泥だらけ/浄瑠璃・油地獄(上)」
気疎まし
けうとま・し 【気疎まし】 (形シク)
うとましい。けうとい。「いと―・しきことのみあれば/栄花(花山)」
気疲れ
きづかれ【気疲れ】
worry;→英和
mental fatigue.〜がする be mentally fatigued.
気疲れ
きづかれ [2][4] 【気疲れ】 (名)スル
気をつかって精神的に疲れること。「彼と話すと―する」
気病み
きやみ [0] 【気病み】
心配から起こる病気。気病。
気癪
きじゃく 【気癪】
〔「きしゃく」とも〕
心配のあまり,癪(シヤク)を起こすこと。「わしは―で床につき/浄瑠璃・氷の朔日(上)」
気相
きそう [0][2] 【気相】
気体からなる相。気体状態にある相。
→相
気短
きみじか [0] 【気短】 (形動)[文]ナリ
(1)ゆっくりと待てず,先を急ぐさま。せっかちなさま。
⇔気長
「―に事を行う」
(2)怒りっぽいさま。短気。「―ですぐに喧嘩になる」
気短な
きみじか【気短な】
short-[quick-]tempered;impatient;→英和
hasty (性急な).→英和
気硬性
きこうせい キカウ― [0] 【気硬性】
水中では硬化せず,空気中においてのみ完全に硬化する性質。石灰・石膏(セツコウ)などにみられる。
→水硬性
「―セメント」
気移り
きうつり [2][4] 【気移り】 (名)スル
注意や関心が一つの物事に集中せずに,ほかに次々と移ること。「―する性格」
気移りがする
きうつり【気移りがする】
be fickle;vacillate.→英和
気稟
きひん [0] 【気稟】
生まれつきもっている気質。
気穢し
けぎたな・し 【気穢し】 (形ク)
きたならしい。けがらわしい。「親疎に申されん事いと―・く覚候/平家(一末・延慶本)」
気立て
きだて【気立て】
nature;→英和
(a) disposition.→英和
〜の良い(悪い) good-(ill-)natured.
気立て
きだて [0] 【気立て】
その人に備わっている気持ちの傾向。心だて。気質。性質。「―のよい子」
気筒
きとう【気筒】
a cylinder.→英和
気筒
きとう [0] 【気筒】
⇒シリンダー
気管
きかん【気管】
《解》the trachea;→英和
a windpipe.→英和
気管
きかん [0][2] 【気管】
(1)脊椎動物の咽頭(イントウ)から肺に至る円柱状の管。気道の一部。頭端は喉頭(コウトウ)と呼ばれ,尾端は二分して気管支となる。哺乳類では喉頭に声帯がある。
(2)甲殻類以外の節足動物の呼吸器官。体表の表皮が体内におちこみ,細く樹枝状に分かれた管。体表の開口部を気門という。
気管内挿管
きかんないそうかん [6] 【気管内挿管】
気道確保のため,鼻や口から,気管の中に管を挿入すること。
気管切開
きかんせっかい [4] 【気管切開】
気道確保のため,頸部(ケイブ)の気管軟骨を切開すること。
気管支
きかんし [2] 【気管支】
気道の一部。気管が尾端で二分してから肺に至るまでの小管。二分した部分のみをさす場合もある。
気管支
きかんし【気管支】
《解》the bronchus.‖気管支炎 bronchitis.気管支喘息 bronchial asthma.
気管支カタル
きかんしカタル [5] 【気管支―】
⇒気管支炎
気管支喘息
きかんしぜんそく [5] 【気管支喘息】
アレルギー反応などによって気管支の平滑筋が痙攣(ケイレン)をおこし細くなるため,発作的に呼吸困難をおこす病気。
気管支拡張症
きかんしかくちょうしょう [0] 【気管支拡張症】
慢性気管支炎や重い肺炎などにより,末梢気管支の内腔の一部が拡張する病気。痰と咳が慢性的に続く。
気管支炎
きかんしえん [4][0] 【気管支炎】
気管支粘膜の炎症。痰(タン)・咳・発熱・胸痛などの症状を呈する。気管支カタル。
気管支肺炎
きかんしはいえん [5] 【気管支肺炎】
気管支炎が肺胞にまで及んだ病気。激しい咳や粘液膿性の痰・発熱・胸痛などの症状を呈する。小葉性肺炎。カタル性肺炎。
気管支鏡
きかんしきょう [0] 【気管支鏡】
口から挿入して気管や気管支の内面を観察したり,細胞や組織を採取するための器具。気管支ファイバー。
気管系
きかんけい [0] 【気管系】
節足動物のうち,昆虫類・クモ類・多足類などの呼吸器官系。気管やその変形物である気管鰓・書肺および気門などから成る。
気管鰓
きかんえら [2] 【気管鰓】
水生昆虫の幼虫または蛹(サナギ)の呼吸器官。まれに成虫でもみられる。
気節
きせつ [1][2] 【気節】
(1)気概があって,節操の堅いこと。気骨。
(2)気候。季節。
気紛れ
きまぐれ【気紛れ】
a caprice;→英和
a whim.→英和
〜な(に) capricious(ly);whimsical(ly).〜な天気 changeable weather.
気紛れ
きまぐれ [0] 【気紛れ】 (名・形動)[文]ナリ
(1)気が変わりやすいこと。その時々の気分で物事を行うこと。また,そのようなさまや,そういう人。「―な男」「いちじの―」
(2)(自然現象などが)その時々で変わりやすく,なかなか予測できない・こと(さま)。「―な天気」
気細い
きぼそ・い 【気細い】 (形)[文]ク きぼそ・し
〔近世語〕
気が弱い。神経質で気が小さい。
⇔気太い
「常から―・いおいらんの生れつき/洒落本・傾城買談客物語」
気組
きぐみ [0] 【気組(み)】
物事をしようとするときの積極的な心構え。意気込み。「―が足りない」「一番首を討取る―で/婦系図(鏡花)」
気組み
きぐみ [0] 【気組(み)】
物事をしようとするときの積極的な心構え。意気込み。「―が足りない」「一番首を討取る―で/婦系図(鏡花)」
気絶
きぜつ [0] 【気絶】 (名)スル
一時的に意識を失うこと。失神。「激痛のあまり―した」
気絶する
きぜつ【気絶する】
faint (away);→英和
swoon.→英和
気胞
きほう [0] 【気胞】
魚の鰾(ウキブクロ)。
気胞
きほう【気胞】
an air bladder[cell].
気胸
ききょう [0] 【気胸】
(1)胸膜腔内に空気またはガスのたまった状態。肺が収縮し,呼吸困難をきたす。外傷性気胸と自然気胸とがある。
(2)「気胸療法」の略。
気胸療法
ききょうりょうほう [4] 【気胸療法】
肺結核の治療法の一。胸膜腔に空気を入れて肺を収縮させ,病巣の治癒を促進するもの。気胸。人工気胸術。
気胸療法
ききょうりょうほう【気胸療法】
《医》a pneumothorax treatment.
気脈
きみゃく [0] 【気脈】
〔血液の通る道筋の意〕
人と人との間での感情や考えなどのつながり。
気脈を通じる
きみゃく【気脈を通じる】
conspire <with> ;→英和
have a secret understanding <with> .
気腫
きしゅ [1] 【気腫】
疾患部位に空気またはガスがたまった状態。肺気腫をさすことが多い。
気色
きしょく [0] 【気色】
〔「きそく」とも〕
(1)顔などに現れた,心の内面の様子。快・不快の気持ち。「―をうかがう」
(2)物事や人などに対して抱く,気分。「幾干(イクラ)か―を直して/婦系図(鏡花)」
(3)(顔色・表情などに現れた)体の状態。また,病状。「―がすぐれない」
(4)意向。意志。「鎌倉殿の御―も其儀でこそ候へ/平家 12」
(5)あたりの様子。ありさま。「風雲―常に違ふこと有り/続紀(養老五)」
(6)改まった様子をすること。「光頼卿笏取直し,―して/平治(上)」
気色
けしき【気色】
a look;→英和
<show> signs <of spring> .
気色
けしき [1] 【気色】
(1)おもてにあらわれでた心の動き。顔色や態度など。また,機嫌。「臆する―もなく進み出た」「―を柔げて詞を掛けた/青年(鴎外)」
(2)何かが起ころうとする気配。きざし。「雨は止む―もない」
(3)物事のありさま。自然のたたずまい。光景。「今日,風雲の―はなはだ悪し/土左」「物詣での―とは見えさぶらはず/平家 12」
(4)意向をほのめかすこと。また,内諾。「世にかく漏り聞えたるに院の御―のいといみじきなり/栄花(玉のむら菊)」
(5)内情をほのかに示す,わずかなしるし。「―な見せそ,とて笑はせ給ふ/枕草子 49」
(6)目上の人から受けている信頼・寵愛など。「日ごろの御―も違ひ,昇進もし給はざりけり/徒然 128」
気色
きしょく【気色】
a mood.→英和
〜が悪い feel disgusted <at> .
気色の森
けしきのもり 【気色の森】
現在の鹿児島県国分(コクブ)市にあったとされる森。和歌で,「気色」を掛けて詠まれることが多い。((歌枕))「わがためにつらき心は太隅の―のさもしるきかな/古今六帖 2」
気色ばむ
けしきば・む [4] 【気色ばむ】 (動マ五[四])
(1)怒りを表情や態度に表す。「人をくった発言に思わず―・む」
(2)兆しが見える。様子が外に現れる。「梅は―・みほほゑみ渡れる/源氏(末摘花)」
(3)気持ちが顔色などに表れる。「うらめしげに―・み聞え給ふ/源氏(朝顔)」
(4)様子をつくる。意味ありげな様子をする。「艶だち―・まむ人は,消えも入りぬべきすまひのさまなめりかし/源氏(夕顔)」
気色ばむ
けしきばむ【気色ばむ】
get angry[excited].
気色ばむ
きしょくば・む 【気色ばむ】 (動マ四)
「けしきばむ」に同じ。「御敵をば,はや追ひ落して候ふとて,―・うてぞ帰洛しける/太平記 38」
気色付く
けしきづ・く 【気色付く】 (動カ四)
(1)どこか普通とは違っている。「いとおほどかに女しきものから―・きてぞおはするや/源氏(野分)」
(2)その様子がうかがわれる。きざす。「風などは吹けど―・きてこそあれ/源氏(須磨)」
気色取る
けしきど・る 【気色取る】 (動ラ四)
(1)様子を見て察する。「おとど,佐(スケ)君も―・りて問ひ給ふ/宇津保(俊蔭)」
(2)意向をたしかめる。「さるべき人して―・らせ給ひけれど/源氏(早蕨)」
(3)機嫌をとる。「追従し,―・りつつ従ふ程は/源氏(乙女)」
気色立つ
けしきだ・つ 【気色立つ】 (動タ四)
(1)それらしい様子が現れる。きざす。「いつしかと―・つ霞に木の芽もうちけぶり/源氏(初音)」
(2)心のうちを顔色や態度に表す。「かく親しき人々も―・ちいふべかめる事どももあるに/源氏(賢木)」
(3)気どった様子をする。「扇をさしかくして―・ち笑ふほどもさすがにをかし/大鏡(序)」
気色許り
けしきばかり 【気色許り】
ほんの形だけ。ごくわずか。しるしばかり。「朝餉(アサガレイ)の―ふれさせ給ひて/源氏(桐壺)」
気色顔
きしょくがお 【気色顔】
気負った顔つき。得意そうな顔つき。「まことに―にて/曾我 1」
気苦し
きぐる・し 【気苦し】 (形シク)
つらく悲しい。「―・しき事たゆべからず/こんてむつすむん地」
気苦労
きぐろう【気苦労】
worry;→英和
anxiety.→英和
〜が絶えない have constant cares.
気苦労
きぐろう [2] 【気苦労】 (名・形動)[文]ナリ
いろいろと気を遣い,精神的に苦労する・こと(さま)。「―が絶えない」「此間中からの―な顔色が/黴(秋声)」
気草臥
きくたびれ [0][5] 【気草臥】
精神的な疲労。心のつかれ。
気落ち
きおち【気落ち】
discouragement;→英和
dejection.
気落ち
きおち [0] 【気落ち】 (名)スル
がっかりして,力を落とすこと。気の張りがうせること。「エラーで―した投手」
気血
きけつ [1][0] 【気血】
人の生気と血液。また,血液の循環。
気術無い
きじゅつな・い 【気術無い】 (形)
〔近世語〕
心苦しい。せつない。「不返事は―・い/松翁道話」
気褄
きづま [0] 【気褄】
機嫌。気分。気持ち。「客の機嫌―を取つて/真景累ヶ淵(円朝)」
気触る
かぶ・る 【気触る】 (動ラ下二)
⇒かぶれる
気触れ
かぶれ [0] 【気触れ】
(1)かぶれること。また,かぶれてできた腫(ハ)れ物。
(2)名詞の下に付いて,影響を受けてその風(フウ)に染まる意を表す。「西洋―」「英国―」
気触れる
かぶ・れる [0] 【気触れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 かぶ・る
(1)漆・薬品などの刺激で,皮膚に炎症や発疹が生じる。「漆に―・れる」「春の野やいづれの草に―・れけん(羽紅)/続猿蓑」
(2)影響を強く受けて,その風(フウ)に染まる。普通,批判的な意で用いる語。「西洋文化に―・れる」
気詰まり
きづまり [2] 【気詰(ま)り】 (名・形動)[文]ナリ
周囲に気兼ねして気持ちが抑えつけられること。窮屈に感じること。また,そのさま。「知らない人が多くて―だった」
気詰まりである
きづまり【気詰まりである】
feel embarrassed[awkward,ill at ease].
気詰り
きづまり [2] 【気詰(ま)り】 (名・形動)[文]ナリ
周囲に気兼ねして気持ちが抑えつけられること。窮屈に感じること。また,そのさま。「知らない人が多くて―だった」
気象
きしょう【気象】
weather (conditions).→英和
〜を観測する make meteorological observations.‖気象衛星 a weather satellite.気象学(者) meteorology (a meteorologist).気象台 a weather bureau.気象庁 the Meteorological Agency.気象図 a weather chart.気象通報(予報) a weather report (forecast).気象予報官 a weather forecaster;a weatherman.
気象
きしょう [0] 【気象】
(1)気温・気圧の変化,大気の状態や雨・風など大気中の諸現象。「―観測」
(2)「気性」に同じ。「是れ日本国民の―を涵養するに足るもの/日本風景論(重昂)」
(3)宇宙の根元である気が形(象)となって現れること。「夫れ,混元既に凝りて,―未だ効(アラ)われず/古事記(序訓)」
気象レーダー
きしょうレーダー [4] 【気象―】
電波を発射して,雨や雪などの降水粒子から反射された電波を受信して,降水粒子の方位・距離・量を測定する機器。
気象予報士
きしょうよほうし [5] 【気象予報士】
気象業務法に基づき,気象などの予報業務を行う者。気象庁以外の事業所が予報業務を行う際,事業所ごとに置くことが定められている。
気象光学
きしょうこうがく [4] 【気象光学】
気象学の一分野。大気および大気中の浮遊物による光学的現象(天空光・薄明・光環・グローリー・ハロー・虹など)を研究する。エーロゾルによる散乱・屈折・回折は,大気の熱の収支に関係が深い。
気象台
きしょうだい [0] 【気象台】
気象に関する観測,情報の収集,予報・警報の作成と発表を主な業務とし,地震・火山・海洋の観測なども行う気象庁の一機関。管区・地方・海洋の諸気象台と,沖縄・航空地方・高層の各気象台がある。
気象大学校
きしょうだいがっこう 【気象大学校】
大学校の一。運輸省所管。1922年(大正11)中央気象台付属測候技術官養成所として設立。気象庁の幹部職員養成を目的とする。本部は千葉県柏市。
気象学
きしょうがく [2] 【気象学】
大気中の諸現象を探究する学問。現今,その対象は太陽系全体に向けられるようになった。
気象庁
きしょうちょう [2] 【気象庁】
運輸省の外局の一。気象に関する業務を担当する。1956年(昭和31)中央気象台から昇格。
気象業務法
きしょうぎょうむほう [0][6] 【気象業務法】
1952年(昭47)に制定された,気象業務に関する基本制度で,気象業務の健全な発達と公共の福祉増進に寄与することが目的。
気象注意報
きしょうちゅういほう [6] 【気象注意報】
災害を伴う気象現象が予想される場合に,原則として府県予報区を担当する気象台から発表される注意報。大雨・大雪・強風・霜・雷・濃霧注意報などがある。
気象潮
きしょうちょう [0][2] 【気象潮】
気象現象に影響されて起こる海面の昇降。台風の襲来に伴って起こる高潮はその一例。
気象災害
きしょうさいがい [4] 【気象災害】
気象が主要な原因となって起こる災害。風水害・雪害・凍霜害・雹(ヒヨウ)害・冷害・干害などの総称。
気象病
きしょうびょう [0] 【気象病】
症状の変化が気象によって影響を受けると考えられている病気。関節リューマチ・神経痛・気管支喘息(ゼンソク)など。
気象衛星
きしょうえいせい [4] 【気象衛星】
気象観測用の人工衛星。地球規模の雲分布,海面温度分布などを撮影し,大気の流れなどを知り,天気図の作成や台風の進路予測などに重要な役割を果たす。
気象要素
きしょうようそ [4] 【気象要素】
大気の状態を表すのに必要な要素。気温・気圧・風向・風速・湿度・雲量・雲形・降水量・日射・日照など。
気象記念日
きしょうきねんび [5] 【気象記念日】
六月一日。1875年同日に東京で気象観測が始められた日を記念して名付けた。気象庁の創立記念日としている。
気象警報
きしょうけいほう [4] 【気象警報】
重大な災害をもたらす気象現象が予想される場合に,気象台あるいは測候所から発表される警報。大雨警報・大雪警報・暴風警報・暴風雪警報がある。
気象通報
きしょうつうほう [4] 【気象通報】
気象官署が,一般または特定の機関や団体などに対して気象に関する各種の情報や予報を知らせること。簡単な天気図が作れるようにラジオで定時に放送されている気象放送はこの一種。
気象電気
きしょうでんき [4] 【気象電気】
⇒大気電気(タイキデンキ)
気負い
きおい [0][2] 【気負い】
〔「きおい(競)」と同源〕
自分こそ,あるいは今度こそはと張り切る気持ち。意気込み。「―ばかりで実力が伴わない」「―のない自然体」
気負い立つ
きおいた・つ [4] キオヒ― 【気負い立つ】 ・ キホヒ― 【競い立つ】 (動タ五[四])
あることをしようと意気込む。勇み立つ。きおいこむ。「―・って駆け出していく」
気負い込む
きおいこ・む キオヒ― [4] 【気負い込む】 (動マ五[四])
「気負い立つ」に同じ。「―・んで試合に臨む」
気負う
きお・う [2] 【気負う】 (動ワ五[ハ四])
〔「きおう(競)」と同源〕
自分こそ,あるいは今度こそうまくやろうと張り切る。意気込む。「―・った文章」
気負う
きおう【気負う】
be eager.
気負け
きまけ [0] 【気負け】 (名)スル
相手の気力に押されて負けること。気力の上で相手に負けること。
気質
きしつ [0] 【気質】
(1)言動に表れる,その人の身に備わった性質。気だて。かたぎ。「激しい―」
(2)中国で,万物を構成する物質である気の集散運動によって形成される個体をいう語。特に,宋学では,人間の肉体および肉体に固有の心理的・生理的素質のこと。
→気質の性
(3)〔心〕 人の性格の基礎をなす感情的反応の特徴。遺伝的・生理的規定が強いとされる。多血質・憂鬱質・胆汁質・粘液質の四分類のほか,心理学・生理学などに基づく種々の分類がある。
気質
かたぎ【気質】
character;→英和
spirit.→英和
学者〜の人 a man of scholarly mind.
気質
かたぎ [0] 【気質】
〔「形木」から生じた語〕
(1)ある身分・職業・環境などの人に特有の気性。多く他の語と複合して用いる。「昔―」「職人―」「江戸っ子―」
(2)その人の感情や行動に表れる特有の傾向。気性や習慣。「行義強い―なれば/浮世草子・禁短気」
気質
きしつ【気質】
disposition;→英和
temperament;→英和
nature.→英和
気質の性
きしつのせい [5] 【気質の性】
儒学で,人間の肉体を構成する気質に内在する本性をいう。朱子は,程頤(テイイ)・張載(チヨウサイ)の説を継承し,人間の気質には清濁があり,清であれば道徳的本性がそのまま顕現するが,濁であればその本性がくらまされるので,修養によって気質を純粋にする必要があるとした。
→本然(ホンゼン)の性
気質物
かたぎもの [0] 【気質物】
浮世草子の一種。江戸時代の庶民,例えば,息子・娘・妾・手代などの人物の特徴的な性向を類型として描いたもの。八文字屋本に多い。江島其磧の「世間子息気質」など。
気転
きてん [0] 【機転・気転】
〔近世には形容動詞のようにも用いた〕
状況に応じて適切に判断することのできる機敏な心の働き。「―が利く」「中に―な奴ありて/咄本・鯛の味噌津」
気軽
きがる [0] 【気軽】 (形動)[文]ナリ
態度がもったいぶらず,打ち解けやすいさま。きさく。また,こだわりなくすぐ物事をするさま。「―に引き受ける」「―な人」
[派生] ――さ(名)
気軽い
きがる・い [0] 【気軽い】 (形)[文]ク きがる・し
打ち解けやすい。気がおけない。「小林の挨拶も―・かつた/明暗(漱石)」
気軽な
きがる【気軽な(に)】
lighthearted(ly);→英和
ready (readily).→英和
気込み
きごみ [0] 【気込み】
一心になること。意気込み。「左(サ)も大事をしあふせたる―になりて/谷間の姫百合(謙澄)」
気込む
きご・む [2] 【気込む】 (動マ五[四])
何かをしようと張り切る。意気込む。「『ですもの…』と―・んで,繁は仍(ナホ)言はうと為るのを欽哉は遮つて/青春(風葉)」
気近し
けぢか・し 【気近し】 (形ク)
(1)近い。身近に感ぜられる。「唐土(モロコシ)の五台山,新羅の峰にまれ,それもなほ―・し/堤中納言(よしなしごと)」
(2)親しみやすい。うちとけている。
⇔気遠し
「御前にまゐりて,―・き御遊びになりぬ/源氏(若菜下)」
気迫
きはく [0] 【気魄・気迫】
はげしい意気込み・気力。強い精神力。「相手の―に押される」「―に欠ける」
気迫[魄]
きはく【気迫[魄]】
spirit;→英和
strength of character.
気迷い
きまよい [0][3] 【気迷い】
(1)あれこれと心が迷うこと。
(2)相場の予測がつけにくく,売るか買うか迷う状態。
気迷い
きまよい【気迷い】
hesitation;《株》an unsettled market.
気送管
きそうかん [0] 【気送管】
エア-シューターに同じ。
気逆ひ
きざかい 【気逆ひ】 (名・形動ナリ)
不愉快な・こと(さま)。「―なる事をこらゆる事あるべからず/どちりなきりしたん」
気運
きうん [1][0] 【気運】
物事の情勢がある方向におもむこうとする傾向。時勢のなりゆき。「文芸復興の―が高まる」
気道
きどう [0] 【気道】
呼吸するときの空気の通り道。鼻孔・鼻腔・咽頭・喉頭・気管・気管支の各部分からなる。
気道楽
きどうらく [2] 【気道楽】 (名・形動)
〔近世語〕
気ままに遊芸などにふけるさま。また,そのような性質。「六さんも―な生れだから/洒落本・部屋三味線」
気道確保
きどうかくほ [4] 【気道確保】
気道が閉塞(ヘイソク)・狭窄(キヨウサク)されたときに,呼吸気の通り道を得るために行う方法の総称。器具を挿入して気道を開通させる,気管内に管を挿入する,気管切開などの方法がある。
気違い
きちがい [3] 【気違い・気狂い】
(1)精神状態が正常でなくなること。気が狂うこと。また,気が狂った人。狂人。
(2)一つの物事に非常に熱中すること。また,その人。多く他の語と複合して用いられる。「相撲―」「釣り―」
気違い日和
きちがいびより [5] 【気違い日和】
晴雨が安定しない不順な天気。
気違い染みる
きちがいじ・みる キチガヒ― [6] 【気違い染みる】 (動マ上一)
言動が正気とは思えないほどである。「―・みた行動」
気違い水
きちがいみず [3] 【気違い水】
〔酔うと正気を失うことがあることから〕
酒の異名。
気違い沙汰
きちがいざた [0] 【気違い沙汰】
普通では考えられないような,とんでもないおこない。
気違い花
きちがいばな [3] 【気違い花】
時節はずれに咲く花。狂い咲きの花。
気違い茄子
きちがいなすび [5] 【気違い茄子】
チョウセンアサガオの異名。種子などを薬用とするが,量を誤ると発狂状態になるのでいう。
気違い雨
きちがいあめ [5] 【気違い雨】
思いがけないときに突然降ってくる雨。
気違[狂]い
きちがい【気違[狂]い】
(1) madness;insanity;→英和
[人]a madman;→英和
a lunatic.→英和
(2) mania (熱狂);→英和
a craze <for> ;→英和
a maniac (熱狂者);→英和
a fanatic;→英和
a fan.→英和
〜の mad;→英和
insane;→英和
crazy.→英和
〜になる go[run]mad;become insane.〜じみた crazy.→英和
〜のように frantically.→英和
‖気違い沙汰 sheer madness.野球気狂い a baseball enthusiast.
気遠し
けどお・し 【気遠し】 (形ク)
(1)人気がなく物寂しい。「うとましう―・き木立に梟の声を朝夕に耳馴らしつつ/源氏(蓬生)」
(2)遠く離れている。「もの若き人々は―・くて所々に休み臥したり/栄花(初花)」
(3)間柄が疎遠である。よそよそしい。
⇔気近し
「例は―・き人々さへ,御几帳のかみより,ともすれば,のぞきつつ/紫式部日記」
(4)世間離れしている。「いみじう―・きものの姫君も/源氏(蛍)」
気遣い
きづかい [2] 【気遣い】
(1)気をつかうこと。心づかい。配慮。「お―は無用に願います」
(2)好ましくないことが起こるのではないかという心配。おそれ。懸念。「食糧が不足する―はない」
気遣い
きづかい【気遣い】
anxiety;→英和
worry;→英和
<There is no> fear <of…> .→英和
気遣う
きづか・う 【気遣う】 (動ワ五[ハ四])
(他人の事を)あれこれ心配する。案ずる。「夫の安否を―・う」
気遣う
きづかう【気遣う】
be[feel]anxious <about> ;worry <about> ;→英和
be afraid <of,that…> .
気遣わしい
きづかわし・い [5] 【気遣わしい】 (形)[文]シク きづかは・し
〔「気遣う」の形容詞形〕
事のなりゆきが気にかかる。あやぶまれる。心配だ。「友の安否が―・い」「病状が―・い」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
気遣わしい
きづかわしい【気遣わしい】
worrying;insecure.→英和
気遣わしげに with anxious looks.
気配
けはい [1][2] 【気配】
〔「気配」は「けわい」の歴史的仮名遣い「けはひ」に基づく当て字。「けはい」はそれにひかれた読み〕
(1)周囲の状況から何となく感じられるようす。けしき。ありさま。「だれかがいる―がする」「今にも降り出しそうな―」「春の―」
→けわい
(2)取引で,市場全体の人気・商況。また,売り方あるいは買い方の希望値段を反映した人気相場。
気配
けはい【気配】
a sign;→英和
an indication.
気配
きはい [2][0][1] 【気配】
(1)(「気勢」とも書く)ありさま。様子。けはい。「何か門(カド)に近づく―がする/良人の自白(尚江)」
(2)相場の様子。けはい。
→けはい(気配)
気配り
きくばり【気配り】
care;→英和
consideration.→英和
気配り
きくばり [2] 【気配り】 (名)スル
あれこれ細かく心を遣うこと。配慮。「―が足りない」
気配交換
けはいこうかん [4] 【気配交換】
取引所取引が行われないため,市場価格が形成されない公社債の店頭取引や店頭登録株の売買のため,相対取引で成立した気配を交換すること。
気重
きおも [0] 【気重】 (名・形動)
(1)気分が引き立たないこと。気が進まないこと。また,そのさま。「何となく―で行きたくない」
(2)相場に活気がなくて,下げ気味になること。
気鋭
きえい [0] 【気鋭】
意気込みの鋭いこと。「新進―の作家」
気鋭の
きえい【気鋭の】
spirited.→英和
新進気鋭の up-and-coming <young writer> .
気長
きなが [0] 【気長】 (形動)[文]ナリ
のんびりしていて焦らないさま。また,そういう性質。
⇔気短
「―に待つ」
気長い
きなが・い [0][3] 【気長い】 (形)[文]ク きなが・し
気が長い。「―・く返事を待つ」
気長な
きなが【気長な(に)】
patient(ly);→英和
leisurely;without haste.
気長足姫尊
おきながたらしひめのみこと 【気長足姫尊・息長帯比売命】
神功(ジングウ)皇后の名。
気門
きもん [0] 【気門】
昆虫など,気管で呼吸する無脊椎動物の体側にある小さな呼吸孔。気管に続く。
気閘
きこう [0] 【気閘】
⇒エア-ロック(1)
気随
きずい [0] 【気随】 (名・形動)[文]ナリ
自分の思いのままに振る舞う・こと(さま)。「―者」「―な奴だなあ/片恋(四迷)」
気随気儘
きずいきまま [0] 【気随気儘】 (名・形動)[文]ナリ
わがまま勝手な・こと(さま)。「―な振る舞い」
気障
きざ [1] 【気障】 (名・形動)[文]ナリ
〔「きざわり」の略〕
(1)服装・態度やものの言い方などが気取っていて,いやみな・こと(さま)。「―な奴」「―なせりふ」
(2)気がかりなこと。また,そのものやそのさま。「あたらしい通ひに―な引残り/柳多留 5」
(3)相手にいやな感じを与えること。また,そのものやそのさま。「おつと―をいつたの。勘忍さつし/人情本・梅児誉美 3」
気障ったらしい
きざったらし・い 【気障ったらしい】 (形)
いかにもきざな感じがする。「―・い奴」
[派生] ――さ(名)
気障っぽい
きざっぽい【気障っぽい】
⇒気障(きざ).
気障っぽい
きざっぽ・い [4] 【気障っぽい】 (形)
きざなようすである。きざな感じがする。「―・い身なり」
気障な
きざ【気障な】
affected;→英和
conceited;→英和
showy (けばけばしい);→英和
offensive (不快な).→英和
気障り
きざわり [2] 【気障り】 (名・形動)[文]ナリ
相手の言葉や動作が不快に感じられる・こと(さま)。きざ。「―な言い方」
気難し
けむつか・し 【気難し】 (形シク)
うす気味が悪い。なんとなく恐ろしい。「人の骨などを入れて埋みたりけるにかと―・しく思えけれども/今昔 26」
気難しい
きむずかしい【気難しい】
hard to please;particular <about> .→英和
気難しい
きむずかし・い [5][0] 【気難しい】 (形)[文]シク きむづか・し
〔「きむつかしい」とも〕
(1)独特の考え方や感受性をもっていて扱いにくい。「―・い頑固な父親」「―・い表情」
(2)気分がすぐれない。また,何かするのがおっくうである。「少し―・しく候ふ間,早々貴報に及び候/芭蕉書簡」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
気難し屋
きむずかしや キムヅカシ― [0] 【気難し屋】
気難しい人。
気音
きおん [0] 【気音】
閉鎖音・破擦音が破裂または摩擦を起こし,母音にうつるまでの間に生じる[h]のような音。
気韻
きいん [0] 【気韻】
(1)絵画や書に湛(タタ)えられた品格・気品。「―にあふれる絵」
(2)画面に漂う精神的生命のこと。東洋画の神髄とされる玄妙な趣。
→気韻生動
気韻生動
きいんせいどう [4] 【気韻生動】
中国絵画の品評基準の一。気韻{(2)}が躍如としているさまをいい,文人画でことに重視された。張彦遠はこれを執筆中の画境の生命性の反映とし,郭若虚は画家の精神性の表現とした。
→六法(2)
気風
きふう [0] 【気風】
気だて。性質。特に,ある集団や地域の人々に共通にみられる気質。「―の荒い土地柄」
気風
きふう【気風】
character;→英和
disposition;→英和
spirit;→英和
characteristics.
気骨
きこつ [0] 【気骨】
自分の信念を曲げない強い気性。「―のある人」「―に欠ける」
気骨
きぼね [0] 【気骨】
心づかい。気苦労。
気骨
きこつ【気骨】
spirit;→英和
backbone (of character).→英和
〜がある(ない) have (no) guts.
気骨の折れる
きぼね【気骨の折れる】
troublesome.→英和
〜が折れる be a great strain on one's nerves.
気高い
けだかい【気高い】
noble;→英和
dignified;lofty.→英和
気高い
けだか・い [3] 【気高い】 (形)[文]ク けだか・し
〔古くは「けたかし」〕
(1)どことなく,おかしがたい気品を備えている。品格が高い。崇高だ。「雪を頂いた富士の―・い姿」
(2)(身分や地位が高くて)どことなく近づきにくい。何となく近寄りがたい。「近く召し使ふこともなく,いと―・くおはする殿なり/源氏(蜻蛉)」
[派生] ――さ(名)
気鬱
きうつ [0] 【気鬱】 (名・形動)[文]ナリ
気分がふさぐこと。気分がはればれしないこと。また,そのさま。「ホップスは兎角(トカク)―になり勝で/小公子(賤子)」
気鬱症
きうつしょう [0][3] 【気鬱症】
気のふさぐ病気。憂鬱症。
気魂
きこん [0] 【気魂】
たましい。精神。気魄(キハク)。
気魄
きはく [0] 【気魄・気迫】
はげしい意気込み・気力。強い精神力。「相手の―に押される」「―に欠ける」
気鳴楽器
きめいがっき [4] 【気鳴楽器】
楽器の分類用語。空気の流れ(主に息)がリードや鋭いエッジに当たる衝撃により音を発する楽器。いわゆる管楽器のほかにオルガン・ハーモニカ・オカリナ・笙(シヨウ)などが含まれる。
氤氳
いんうん [0] 【氤氳】 (ト|タル)[文]形動タリ
天地の気が盛んなさま。「―たる瞑氛(メイフン)が散るともなしに四肢五体に纏綿して/草枕(漱石)」
水
すい [1] 【水】
(1)五行(ゴギヨウ)の第五。季節では冬,方位では北,色では黒,十干では壬(ミズノエ)・癸(ミズノト),五星では水星に当てる。
(2)七曜の一。「水曜」の略。
(3)漢方で,体内の水分のこと。気・血(ケツ)とならび,人体のはたらきを保つ三つの要素とされる。
→気
→血
(4)糖蜜(トウミツ)だけを加えたかき氷。こおりみず。
水
もい モヒ 【水】
〔「盌(モイ)」に入れるものの意から〕
飲み水。飲料水。「御(ミ)―も寒し御秣(ミマクサ)もよし/催馬楽」
水
みず ミヅ [0] 【水】
(1)水素と酸素とから成る化合物。化学式 H�O 常温で無色透明・無味無臭の液体で物をよく溶かす。融点摂氏〇度。沸点摂氏一〇〇度。密度は摂氏四度で最大となり 1g/cm³ 比熱 1cal/g・K 地球上に広く分布し,海・湖沼・河川・氷雪として地表面の約四分の三をおおい,太陽エネルギーと重力の作用を受けて気体(水蒸気)・液体・固体と状態を変えながら,気圏・水圏・岩石圏の三圏にわたって絶えず循環し,さまざまの気象を現し,地表の改変などを行う。また,生物体の構成成分として普通60〜90パーセント(人体では体重の約70パーセント)を占め,細胞内では各種の生体物質の溶媒としてのみならず,反応物質として生体内の反応に直接かかわるなど,生命の維持に本質的に重要な役割を果たす。飲用のほか,溶解・洗浄・冷却・発電,あるいは,宗教上の儀礼など,人間の日常生活や産業などのあらゆる局面において利用される。「―を飲む」「―が流れる」「―を浴びる」「―をまく」
(2)特に,飲用水。
(3)液状のもの。「関節に―がたまる」「―飴」
(4)(湯に対して)温度の高くない水。「―で冷やす」「―風呂」
(5)大水。出水。洪水。「―が出る」
(6)(相撲で)
(ア)水入りのこと。「―が入る」
(イ)力水(チカラミズ)のこと。「―をつける」
水
みず【水】
water;→英和
a flood (洪水).→英和
〜でうすめる water;→英和
weaken;→英和
dilute.→英和
〜に流す[忘れる]forget;→英和
forgive.→英和
〜をさす[人と人の間に]estrange <two friends from each other> ;→英和
make mischief <between> .〜をやる water <flowers> .
水
み 【水】
みず。「汀(ミギワ)」「源(ミナモト)」「垂水(タルミ)」など他の語と複合した形でみられる。
水こぼし
みずこぼし【水こぼし】
a slop bowl.
水っぽい
みずっぽい【水っぽい】
watery;→英和
weak <tea> ;→英和
thin;→英和
diluted.
水っぽい
みずっぽ・い ミヅツ― [4] 【水っぽい】 (形)
飲み物などの水分が多くて,味が薄い。「―・い酒」
[派生] ――さ(名)
水っ洟
みずっぱな ミヅツ― [0][4] 【水っ洟】
水のように薄い鼻じる。
水のイオン積
みずのイオンせき ミヅ― 【水の―積】
純水が電離して生ずる水素イオン濃度と水酸化物イオン濃度との積。温度一定のもとでは一定値をとり,摂氏二五度では 1.00×10�¹� mol²/�² の値をもつ。
水の出端
みずのでばな ミヅ― 【水の出端】
〔出水のはじめの意〕
(1)一時は勢いがよくても,まもなく衰えることのたとえ。「―のごとく跡もなく御機嫌なほるなり/浮世草子・一代女 4」
(2)勢いが盛んで押さえきれないことのたとえ。「若い―には,そこらの義理もへちまのかは/浄瑠璃・新版歌祭文」
水の手
みずのて ミヅ― [0][4][3] 【水の手】
(1)消火に用いる水。また,その水路。
(2)城の飲料水を供給できる場所。また,そこに設けた曲輪(クルワ)。
水の泡
みずのあわ ミヅ― [5] 【水の泡】
(1)水の上に浮かぶ泡。
(2)はかなく消え去るもの。
(3)努力や苦心などがむだになること。「せっかくの苦労も―だ」
水の泡となる
みずのあわ【水の泡となる】
come to naught.
水の華
みずのはな ミヅ― [5] 【水の華】
(1)湖や池などで,春から夏の高温時に植物性プランクトンなどが繁茂して水の色を変える現象。
→あおこ
(2)〔女房詞〕
鮎。
(3)ハスの花。
(4)〔近世女性語〕
鱸(スズキ)。
水ガラス
みずガラス ミヅ― [3] 【水―】
ケイ砂とソーダ灰とを混合,加熱溶融した水あめ状の液。アルカリ性を示し無色透明。洗剤・接合剤・防火防水用塗布剤・土壌硬化剤などに用いる。
水ジャケット
みずジャケット ミヅ― [4][3] 【水―】
内燃機関や空気圧縮機で,高熱部の外側に設ける冷却水を入れる室(ヘヤ)。水套(スイトウ)。
水セメント比
みずセメントひ ミヅ― [6] 【水―比】
練り混ぜた直後のコンクリートやモルタルに含まれるセメントと水の重量百分率。
水パイプ
みずパイプ ミヅ― [3] 【水―】
喫煙具の一種。火皿と水を入れる水筒および管から成り,煙が水中を通過して吸い込まれるようにしたもの。
水マンガン鉱
すいマンガンこう [5] 【水―鉱】
マンガンの鉱石鉱物の一。単斜晶系に属し,不透明で鉄灰色をした柱状の結晶。種々のマンガン鉱床に産出する。
水ヨーヨー
みずヨーヨー ミヅ― [5] 【水―】
ゴム袋に水を少し入れ,野球ボール大にふくらませて空気口をゴムでしばり,その一端を指にかけ,ヨーヨーのように手でついて遊ぶ玩具。
水上
みなかみ 【水上】
姓氏の一。
水上
みなかみ 【水上】
群馬県北部の町。利根川の上流部を占める。水上・谷川・湯檜曾(ユビソ)・宝川・湯ノ小屋などの温泉があり,それぞれ谷川連峰への登山基地。
水上
みなかみ [0] 【水上】
〔水の上(カミ),の意〕
(1)流れの源のほう。上流。川上。
(2)物事の起源。始まり。
水上
すいじょう [0] 【水上】
(1)水の表面。水の上。水面。
(2)水のほとり。水辺。「―公園」
水上の
すいじょう【水上の】
aquatic;→英和
on the water.→英和
‖水上競技 water sports.水上スキー water-skiing;water skis (道具).水上警察 the water police.水上生活 life on the water.水上飛行機 a seaplane.
水上スキー
すいじょうスキー [6] 【水上―】
モーターボートにつないだロープに引っ張られながらスキーで水面を滑走するスポーツ。
水上下
みずがみしも ミヅ― [3] 【水上下】
水色の上下(カミシモ)。切腹のときなどに着用した。
水上交通
すいじょうこうつう [5] 【水上交通】
海洋・河川・運河・湖などを通路とする交通。鉄道・自動車・航空機に比し,速度が遅く,積み換えなどに時間がかかるなどの欠点があるが,重量や容積の大きい物を大量・安価に長距離を輸送するのに適している。水運。
水上機
すいじょうき [3] 【水上機】
「水上飛行機」の略。
水上機母艦
すいじょうきぼかん [6] 【水上機母艦】
旧海軍の艦種の一。フロート付きの水上偵察機を搭載した艦で,特殊潜航艇母艦を兼ねた。
水上滝太郎
みなかみたきたろう 【水上滝太郎】
(1887-1940) 小説家・劇作家。東京生まれ。本名,阿部章蔵。慶大卒。文明批評的要素の強い三田派の作家として知られる。代表作「山の手の子」「大阪」「大阪の宿」「貝殻追放」
水上生活者
すいじょうせいかつしゃ [8] 【水上生活者】
河川などで,船を住居として暮らしている人。
水上競技
すいじょうきょうぎ [5] 【水上競技】
⇒水泳競技
水上置換
すいじょうちかん 【水上置換】
酸素・水素・窒素など水に溶けにくい気体を実験室で捕集する方法。水を満たし,倒立させた容器に適当な導管を下方から入れて気体を導き,水と置換して採取する。
水上警察
すいじょうけいさつ [5] 【水上警察】
港湾・河川・運河などにおける防犯・救助・船舶の交通整理などにあたる警察。
水上飛行機
すいじょうひこうき [6] 【水上飛行機】
フロートで水上を滑走して離着水できる飛行機。また,飛行艇をもいう。水上機。
水下経
みなしたふ 【水下経】 (枕詞)
〔水の下を移動する意〕
「魚(ウオ)」にかかる。「―魚も上に出て嘆く/日本書紀(継体)」
水下駄
みずげた ミヅ― [0] 【水下駄】
⇒田下駄(タゲタ)
水不足
みずぶそく【水不足】
⇒水飢饉(ききん).
水中
すいちゅう [0] 【水中】
水のなか。
水中の
すいちゅう【水中の】
underwater.→英和
〜に in the[under]water.→英和
‖水中眼鏡 swimming goggles.水中作業員 an aquanaut.水中撮影 underwater photography.水中翼船 a hydrofoil.
水中り
みずあたり ミヅ― [3] 【水中り】 (名)スル
生水(ナマミズ)を飲んだことが原因で下痢をすること。[季]夏。《うつぶしに寝たるきりなり―/森川暁水》
水中カメラ
すいちゅうカメラ [5] 【水中―】
水中で使えるよう防水処理をしたカメラ。
水中植物
すいちゅうしょくぶつ [6] 【水中植物】
水生植物。特に沈水植物をさす。
水中機能訓練
すいちゅうきのうくんれん [8] 【水中機能訓練】
⇒水治療法(スイチリヨウホウ)
水中毒
みずちゅうどく ミヅ― [3] 【水中毒】
水が体内に過剰にたまり,体液が薄められて浸透圧が低下した状態。
水中眼鏡
すいちゅうめがね [5] 【水中眼鏡】
水中に潜ったり水中を観察したりするときに用いる眼鏡。みずめがね。
水中翼船
すいちゅうよくせん [5] 【水中翼船】
船体下部に翼を取り付けた船。航走中,翼に揚力が生じて船体を水上に押し上げ,水の抵抗が少なく高速を出すことができる。
水中考古学
すいちゅうこうこがく [7] 【水中考古学】
地盤沈下や水位上昇によって水底となった遺跡や,沈没船や水底の供献・投棄物など水中の考古資料に対して,潜水機器や探査機を用いて調査する考古学。
水中聴音機
すいちゅうちょうおんき [7] 【水中聴音機】
水中音を聴き取るための装置。艦船の機関音・推進器音や魚群の音を聴取し,その所在や方向を探知するもの。
→ソナー
水中肺
すいちゅうはい [3] 【水中肺】
⇒スキューバ
水中花
すいちゅうか [3] 【水中花】
水に入れると水を吸って開き,草花の形になる造花。タラノキの芯(シン)や細い木の枝に彩色して作りコップの中に入れて観賞する。[季]夏。《泡ひとつ抱いてはなさぬ―/富安風生》
水中葉
すいちゅうよう [3] 【水中葉】
サンショウモ・コウホネなどの水生植物の葉のうち,水中にある葉。沈水葉。水葉。
水主
すいしゅ [1] 【水手・水主】
(船頭以外の)船の乗組員。ふなのり。かこ。「―・梶取(カンドリ)ども射殺され/平家 11」
水主役
かこやく 【水主役】
(1)中世,領主が沿岸領民に課した夫役(ブヤク)。船の水夫(カコ)として徴発した。
(2)江戸時代,種々の名目で沿岸住民に課せられた夫役。夫米(ブマイ)・夫金(ブキン)として代納された所が多い。
水主浦
かこうら [0][2] 【水主浦・舸子浦・加子浦】
水主役(カコヤク)を請け負った漁村。地先(ジサキ)漁業の占有権を認められた。
水乳
すいにゅう [0] 【水乳】
水と乳。また,互いが和合していることのたとえ。「尊尚親愛して―の如くしつくりと和合し度い/浮雲(四迷)」
水亀
いしがめ [0] 【石亀・水亀】
淡水産のカメ。甲長15センチメートルほどで,背面は褐色ないし暗褐色,腹面は黒色。日本固有種で,川・池などの淡水にすみ,最も普通にみられる。幼体はゼニガメと呼ばれ,また老成して藻のついたものはミノガメと呼ばれ,古来縁起のよいものとされた。
水争い
みずあらそい ミヅアラソヒ [3] 【水争い】
「水喧嘩(ミズゲンカ)」に同じ。[季]夏。
水交社
すいこうしゃ スイカウシヤ 【水交社】
旧海軍将校および同相当官の親睦団体。1876年(明治9)設立。第二次大戦後解散。
→偕行社(カイコウシヤ)
水亭
すいてい [0] 【水亭】
水辺または水上に建てたあずまや。
水仕
みずし ミヅ― [0] 【水仕】
〔「御厨子(ミズシ)」から〕
水仕事や台所仕事をすること。また,そのようにして働く下男・下女。
水仕事
みずしごと ミヅ― [3] 【水仕事】
水を使ってする,台所仕事や洗濯など。
水仕事
みずしごと【水仕事】
washing;→英和
kitchen work.
水仕奉公
みずしぼうこう ミヅ― [4] 【水仕奉公】
主に台所仕事をする奉公。
水仕女
みずしめ ミヅ― 【水仕女】
主に台所仕事をする下女。みずしおんな。
水仕男
みずしおとこ ミヅ―ヲトコ [4] 【水仕男】
主に台所仕事をする下男。
水付
みずつき ミヅ― [0] 【承鞚・七寸・水付】
(1)馬の手綱の端を結びつける轡(クツワ)の部分名。
→轡
(2)手綱の両端。
水仙
すいせん [0] 【水仙】
(1)ヒガンバナ科スイセン属の植物の総称。地中海沿岸原産。北半球の暖帯に分布。約三〇種あり,園芸品種が多い。多年草で鱗茎からリボン状の葉を根生。一二〜二月,花茎に一〜数個の花を横向きにつける。花被片は六個で白か黄,中央に黄・オレンジなどの副花冠がある。ギリシャ神話では,ナルキッソスの化身。平安末期に日本に渡来。[季]冬。
(2){(1)}のうち,関東以西に自生し,また切り花用に栽培される,香りの強い房咲きのもの。
水仙
すいせん【水仙】
a narcissus;→英和
a daffodil (ラッパ水仙).→英和
水伝馬
みずてんま ミヅ― [3] 【水伝馬】
「みずぶね(水船){(2)}」に同じ。
水伯
すいはく [1] 【水伯】
〔「伯」は長の意〕
水の神。水神。
水位
すいい [1] 【水位】
ある面を基準として示した水面の高さ。「―が上がる」
水位
すいい【水位】
the water level.水位標 a watermark.→英和
水位計
すいいけい [0] 【水位計】
水位を測る計器。
水俣
みなまた 【水俣】
熊本県南西端,八代海(ヤツシロカイ)に臨む市。窒素・硫安肥料工業が盛ん。徳富蘇峰・蘆花の生地。
水俣病
みなまたびょう [0] 【水俣病】
有機水銀中毒による慢性の神経疾患。しびれ・運動障害・言語障害・難聴・四肢麻痺などの症状を示し,胎児にも発現し,重症者は死亡する。化学工場の廃液中の有機水銀によって汚染された魚介類の摂食により,1953年(昭和28)頃から,熊本県水俣湾周辺に集団的に発生。68年に公害病と認定された。新潟県阿賀野川流域でも64年頃同じ病気が発生(第二水俣病)。
水先
みずさき ミヅ― [0] 【水先】
(1)水の流れていく方向。
(2)船の進む水路。
(3)「水先案内」に同じ。
水先人
みずさきにん ミヅ― [0] 【水先人】
一定の水先区で,船舶に乗り込み嚮導(キヨウドウ)する有資格者。パイロット。
水先区
みずさきく ミヅ― [4] 【水先区】
水先{(3)}に関して行政の便宜上設定した水域。
水先案内
みずさきあんない【水先案内】
a pilot (人);→英和
pilotage (業).→英和
〜をする pilot.‖水先案内船 a pilot boat.
水先案内
みずさきあんない ミヅ― [5] 【水先案内】
船が港・内海・運河などの危険水域を通るときに水路の案内をすること。水先。
水先船
みずさきせん ミヅ― [0] 【水先船】
⇒パイロット-ボート
水光
すいこう [0] 【水光】
水面のひかり。光っている水。
水入らず
みずいらず ミヅ― [3] 【水入らず】
うちわの者だけで他人をまじえないこと。「親子―」「夫婦―」
水入らずで
みずいらず【水入らずで】
among[by]ourselves[yourselves,etc.];privately.→英和
水入り
みずいり ミヅ― [0] 【水入り】
(1)相撲で,長く組み合ったまま勝負がつかないとき,勝負を一時中断し,力士を土俵下で力水(チカラミズ)を与えてしばらく休ませ,前と同じ形に組み直しさせること。「―の大一番」
(2)船の水にはいる部分。足入り。入り足。ふなあし。吃水。
(3)歌舞伎で,役者が実際に水にはいること。
水入り水晶
みずいりずいしょう ミヅ―シヤウ [5] 【水入り水晶】
内部に液体や気泡のある水晶。
水入れ
みずいれ ミヅ― [4][3] 【水入れ】
硯(スズリ)に注ぐ水を入れておく,金属または陶磁器製の小さい器。水滴。
水入れ
みずいれ【水入れ】
a pitcher;→英和
a water jug.
水兵
すいへい【水兵】
a sailor;→英和
a seaman.→英和
水兵服 a seaman's uniform;a sailor[middy]blouse (女生徒・子供などの).
水兵
すいへい [1] 【水兵】
海軍の兵士。
水兵帽
すいへいぼう [3] 【水兵帽】
水兵のかぶる帽子。ひさしがなく,胴に巻いた長いリボンを後ろに垂らす。
水兵服
すいへいふく [3] 【水兵服】
水兵の着る制服。背に中衣の大きな四角い襟を出して垂れ,襟の下からネッカチーフを通して前で結ぶ。一九世紀中頃イギリス海軍で用いられて,世界的に広まった。セーラー服。
水冷
すいれい [0] 【水冷】
内燃機関などを水で冷やすこと。
水冷式の
すいれいしき【水冷式の】
water-cooled.
水冷式機関
すいれいしききかん [8][7] 【水冷式機関】
⇒液冷式機関(エキレイシキキカン)
水凪鳥
みずなぎどり ミヅナギ― [4] 【水凪鳥】
ミズナギドリ目ミズナギドリ科の海鳥の総称。翼を張って海面すれすれに水をなぐように滑空し,魚やイカをとる。集団で繁殖するものが多く,土中や岩の間に営巣する。日本でも,オオミズナギドリなど数種が繁殖する。
水出し
みずだし ミヅ― [0] 【水出し】
(1)昆布や煮干しなどを,煮出さずに水に漬けておき,うまみを取り出した汁。
→出し汁
(2)お茶・コーヒーなどを水でいれること。また,そのもの。
水分
すいぶん [1] 【水分】
物の中に含まれている水や液体。また,その量。みずけ。「―が多い」「―をとる」
水分
すいぶん【水分】
water;→英和
moisture.→英和
〜の多い watery;→英和
humid;→英和
juicy.
水分り
みくまり 【水分り】
〔「み」は「水」,「くまり」は「配り」の意〕
(1)山から流れ出る水が分岐する所。分水嶺(ブンスイレイ)。「―に坐す皇神等(スメガミタチ)の前に白さく/祝詞(祈年祭)」
(2)水を分けること。水を調節すること。
水分神
みくまりのかみ 【水分神】
日本神話で,流水の分配をつかさどる神。古事記に天之水分神・国之水分神の二神が見える。
水分神社
みくまりじんじゃ [5] 【水分神社】
水分神を祀(マツ)った神社。雨乞いの対象となることもあった。中古以降,「みくまり」を「みこもり(御子守)」と解し,子供を守り育てる神としても信仰された。
水切り
みずきり ミヅ― [0][4] 【水切り】 (名)スル
(1)水気を除き去ること。
(2)洗った食器などの水分を取り去るために入れておくかご。
(3)建築で,雨水が壁の方に回り込むのを防ぐために,コンクリート庇などの下端につけた溝。また,敷居に排水のためにつけた溝もいう。
(4)和船の舵の軸にとりつけ操舵力を軽くする材。しおきり。
(5)水面に向かって小石を水平に投げ,石が水面を跳びはねて進むのを楽しむ遊び。
(6)生け花で,水揚げのために花材の下部を,水の中で切ること。
水切れ
みずぎれ ミヅ― [0] 【水切れ】
水が枯れること。水がとまること。「水道―となる/日乗(荷風)」
水刎ね
みずはね ミヅ― [0] 【水刎ね】
〔「みずばね」とも〕
「水制(スイセイ)」に同じ。
水利
すいり [1] 【水利】
(1)船による運送の便利。「―の便」
(2)水を飲用・工業用・灌漑(カンガイ)用などに利用すること。
水利
すいり【水利】
water supply (給水);water carriage (水運);irrigation (潅漑(かんがい)).〜の便が良い have good facilities for water transport.〜を良くする facilitate the use of water.‖水利権 water rights.
水利地益税
すいりちえきぜい [6] 【水利地益税】
土地・山林の利益となる事業に要する費用にあてる目的で,その事業で特に利益を受ける土地または家屋を課税客体として都道府県または市町村が課す税。
水利妨害罪
すいりぼうがいざい [6] 【水利妨害罪】
堤防の決壊,水門の破壊,その他水利の妨害となる行為をなすことにより成立する罪。
水利権
すいりけん [3] 【水利権】
公水,ことに河川の水を灌漑(カンガイ)・発電・水道などの一定の目的のために継続的・排他的に使用する権利。用水権。
水利組合
すいりくみあい [4] 【水利組合】
1908年(明治41)水利組合法に基づき,灌漑(カンガイ)・排水のための諸施設の維持管理をする目的でつくられた公共組合。
→水害予防組合
→土地改良区
水制
すいせい [0] 【水制】
海岸や河川の水勢を緩和し,また流れの方向を整えるために水中に設ける工作物。蛇籠(ジヤカゴ)・テトラポットなど。みずはね。
水前寺
すいぜんじ 【水前寺】
(1)熊本県熊本市の地名。水前寺公園がある。
(2)「水前寺海苔(ノリ)」の略。
水前寺公園
すいぜんじこうえん 【水前寺公園】
熊本市にある公園。水前寺のあった地に細川忠利が築庭。池泉回遊式庭園があり,東海道五十三次の縮景は有名。成趣(ジヨウジユ)園。
水前寺海苔
すいぜんじのり [5] 【水前寺海苔】
藍藻類クロオコックス目の淡水藻。熊本市水前寺原産。藻体は桿菌状の細胞の集合体で寒天質に包まれ大小種々の塊となる。現在は主に養殖で,加工品を酢の物・吸い物種などにする。
水前寺菜
すいぜんじな [5] 【水前寺菜】
キク科の多年草。モルッカ諸島原産。高さ約50センチメートル。葉は狭長楕円形で,裏面は濃紫色を帯び,多肉質で軟らかい。夏,枝頂に黄赤色の頭花を十数個つける。葉を食用,花を観賞用にするため熊本県など暖地で栽培する。ハルタマ。
水剤
すいざい [0] 【水剤】
「水薬(スイヤク)」に同じ。
水割
みずわり【水割(の)】
watered.→英和
〜ウイスキー whisky and water.
水割
みずわり ミヅ― [0] 【水割(り)】
(1)酒などに水をまぜて薄めること。また,そのもの。「ウイスキーを―にして飲む」
(2)量を増やして内容を貧弱にすること。水増し。
水割り
みずわり ミヅ― [0] 【水割(り)】
(1)酒などに水をまぜて薄めること。また,そのもの。「ウイスキーを―にして飲む」
(2)量を増やして内容を貧弱にすること。水増し。
水力
すいりょく【水力】
<by> water[hydraulic]power.‖水力学 hydraulics.水力タービン a hydraulic turbine.水力発電 waterpower generation.水力発電所 a waterpower[hydroelectric power]plant.
水力
すいりょく [1] 【水力】
水の流れや落下によって生ずる力。特に,動力として利用する水の力。水の勢い。水のもつエネルギー。
水力学
すいりきがく [4][3] 【水力学】
水の運動に伴って生ずる圧力・速度・抵抗など水の力学的問題を取り扱い,機械や設計などに応用する学問。
水力採炭
すいりょくさいたん [5] 【水力採炭】
高圧水を噴水装置から炭壁面に噴射させて炭壁を破砕し,水で流出させて採掘する方法。
水力機械
すいりょくきかい [6][5] 【水力機械】
水のエネルギーにより機械的仕事をしたり,逆に,機械的動力を水に加えて水のエネルギーを増加させたりする機械の総称。水車・ポンプ・水圧機・水力継ぎ手など。
水力機関
すいりょくきかん [6][5] 【水力機関】
水のエネルギーを機械的エネルギーに換える機械の総称。水車など。
水力溜め
すいりょくだめ [0] 【水力溜め】
⇒水圧溜(スイアツダ)め
水力発電
すいりょくはつでん [5] 【水力発電】
水力によって羽根車を回し,それに直結した発電機を駆動して電気エネルギーを発生させる発電方式。
水力継ぎ手
すいりょくつぎて [5] 【水力継(ぎ)手】
水を媒介として二軸間に回転運動を伝える継ぎ手。
水力継手
すいりょくつぎて [5] 【水力継(ぎ)手】
水を媒介として二軸間に回転運動を伝える継ぎ手。
水加減
みずかげん ミヅ― [3] 【水加減】
(料理などで)水の入れ具合。
水勢
すいせい [0] 【水勢】
水の流れるいきおい。
水勢
すいせい【水勢】
the force of water.
水勾配
みずこうばい ミヅ― [3] 【水勾配】
排水のために雨樋(アマドイ)や床面につける傾斜。水取り勾配。水取り。
水化
すいか [0] 【水化】
⇒すいわ(水和)
水半球
すいはんきゅう [3] 【水半球】
地球を水陸の分布によって二分したとき,陸より海が多く占める半球。ニュージーランド東方のアンチポデス諸島付近が極となる。水・陸の面積の比は九対一。
⇔陸半球
水占
みずうら ミヅ― 【水占】
水を用いて行ううらない。水に影を映したり,水の増減によって吉凶を判断する。
水占
みなうら 【水占】
川の水で吉凶を占うこと。「饒石(ニギシ)川清き瀬ごとに―延(ハ)へてな/万葉 4028」
水厄
すいやく [0] 【水厄】
水による災難。水難。
水原
みずはら ミヅハラ 【水原】
姓氏の一。
水原
すいばら 【水原】
新潟県中北部,北蒲原(カンバラ)郡の町。新津市北東に接する。瓢湖はハクチョウの飛来地。
水原抄
すいげんしょう 【水原抄】
源氏物語の注釈書。五四巻。源光行の草案を親行が完成。鎌倉中期に成立。「河海抄」その他に逸文があるが原本は伝わらない。河内流の注釈書の最初。
水原秋桜子
みずはらしゅうおうし ミヅハラシウアウシ 【水原秋桜子】
(1892-1981) 俳人。東京生まれ。本名,豊。東大医学部卒。医業のかたわら,「ホトトギス」に参加。主情的な作風で写生派と対立し,脱退。「馬酔木(アシビ)」を主宰して,文語定型の新興俳句を推進。句集「葛飾」「秋苑」「霜林」など。
水原銭鱮
すいげんぜにたなご [7] 【水原銭鱮】
〔水原は韓国の地名〕
コイ目の小形のタナゴ。全長は約5センチメートル。体色は透明感があり,光沢が少ない。ひげはない。朝鮮半島西岸から南岸,および日本では兵庫県千種川から広島県芦田川にかけて分布。河川工事などの影響を受け,個体数が激減している。
水収支
みずしゅうし ミヅシウシ [3] 【水収支】
一定の地域において一定の期間に流入する水の量と流出する水の量との差引勘定。流入には降水や地表および地下の流入水,流出には蒸発散する水や地表および地下の流出水がある。
水取
もいとり モヒ― [0][4] 【水取・主水】
(1)奈良時代,宮中の飲料水のことをつかさどった人。もんど。「此は宇陀の―等の祖なり/古事記(中訓)」
(2)律令制で,後宮十二司の一つである水司(スイシ)の女官。
水取り
みずとり ミヅ― [2][3] 【水取り】
(1)水をくみ取ること。また,そうする人や道具。
(2)「おみずとり」に同じ。[季]春。
水取司
もいとりのつかさ モヒ― 【水取司・主水司】
(1)「すいし(水司)」に同じ。
(2)「しゅすいし(主水司)」に同じ。
水取玉
みずとるたま ミヅトル― 【水取玉】
水晶(スイシヨウ)。[和名抄]
水口
みなくち 【水口】
滋賀県南東部,甲賀郡の町。近世,加藤氏の城下町,東海道の宿駅。野洲川中流域に位置し,化学・機械工業が立地。茶の産地。
水口
みなくち [0][2] 【水口】
川から田へ引く水の入り口。みずぐち。
水口
みずぐち ミヅ― [0] 【水口】
(1)水を落とし込む口。また,水を出す口。
(2)台所の水をくみ入れる口。また,台所。
水口ギセル
みなくちギセル 【水口―】
文禄(1592-1596)年間,近江(オウミ)国水口の権兵衛吉久が豊臣秀吉の命によって作り出したキセル。真鍮製で八角形,桐の紋・吉久の彫刻がある。太閤張り。
水口祭
みなくちまつり [5] 【水口祭(り)】
苗代を作り籾(モミ)をまく日に,一年の豊作を祈って田の水口で行う祭り。水口に水口花を立て,酒や焼き米を供え,人形(ヒトガタ)をそえてまつる。苗代祭り。[季]春。《小魚まで遊ぶ―かな/柳几》
水口祭り
みなくちまつり [5] 【水口祭(り)】
苗代を作り籾(モミ)をまく日に,一年の豊作を祈って田の水口で行う祭り。水口に水口花を立て,酒や焼き米を供え,人形(ヒトガタ)をそえてまつる。苗代祭り。[季]春。《小魚まで遊ぶ―かな/柳几》
水口細工
みなくちざいく [5] 【水口細工】
滋賀県水口町から産出する,籐(トウ)や葛(クズ)のつるなどで作った葛籠(ツヅラ)などの細工物。
水口花
みなくちばな [4] 【水口花】
種をまいた苗代の水口に立てる木の枝。マツ・ツツジ・ツバキなど。田の神をまつる。
水司
すいし [1] 【水司】
律令制で,後宮十二司の一。御料の水・粥(カユ)・氷などのことをつかさどったが詳細は不明。膳司とともに采女(ウネメ)が配属されたらしい。もいとりのつかさ。
水吐き
みずはき ミヅ― [0][4] 【水吐き】
(1)たまり水を流し出すこと。また,その出口。「ダムの―口」「樋の―」
(2)水はけ。「―がよくない」
(3)魚の頭のえらぶたの部分。
水向け
みずむけ ミヅ― 【水向け】 (名)スル
(1)死者の霊前に水を供えて霊をまつること。「―の具物せし中に/読本・雨月(浅茅が宿)」
(2)水を向けること。人に関心をもたせて話をさそい出すこと。「さまざま―するにぞ/滑稽本・続々膝栗毛」
水呑み
みずのみ ミヅ― [4][3] 【水飲み・水呑み】
(1)水を飲むこと。また,そのための器。
(2)「水呑み百姓」の略。
水呑みの緒
みずのみのお ミヅ―ヲ [6] 【水呑みの緒】
鎧(ヨロイ)の袖の緒の一。胴の後ろの総角(アゲマキ)の輪に結びつける。
→大鎧
水呑み百姓
みずのみびゃくしょう ミヅ―シヤウ [5] 【水呑み百姓】
近世農村社会で,直接貢租納入義務を負わない下層農民。田畑をもたない小作や日雇い農民。無高百姓。
水和
すいわ [0] 【水和】
〔「すいか」とも〕
(1)水溶液中で,溶質の分子・イオンまたはコロイド粒子が周囲の水分子と結合して一つの集団を形成すること。また,そのような水分子との結合。特に,その組成が一定である場合をいう。
(2)結晶中で,結晶水が無水物を構成する原子あるいはイオンと結合すること。
(3)有機化合物に水分子が付加すること。
水和
すいか [0] 【水和】
⇒すいわ(水和)
水和物
すいわぶつ [3] 【水和物】
分子またはイオンに水分子が結合したもの。イオン結晶に結晶水が入っているときは,その水分子数によって,一水和物・二水和物…といい,Na�SO�・10H�O(硫酸ナトリウム一〇水和物)などと示す。水化物。
水商売
みずしょうばい【水商売】
an entertaining trade.
水商売
みずしょうばい ミヅシヤウバイ [3] 【水商売】
客の人気・都合により収入が左右される商売。料理屋・バー・キャバレーなど。
水喧嘩
みずげんか ミヅゲンクワ [3] 【水喧嘩】
水田に引く水をめぐって起こるけんか。水争い。水論(スイロン)。[季]夏。
水嚢
すいのう [0] 【水嚢】
(1)食品の水を切ったり漉(コ)したりするための篩(フルイ)。馬尾で織った布や金網・竹などを張ったもの。みずぶるい。みずこし。
(2)ズック製のバケツ。
水回り
みずまわり ミヅマハリ [3] 【水回り】
建物の中で,水を使う部分。台所・洗面所・風呂場など。
水団
すいとん [0] 【水団】
〔「とん」は唐音〕
小麦粉を水でこね適当な大きさにちぎり,野菜などとともに味噌汁・すまし汁などに入れて煮た食べ物。
水国
すいこく [0] 【水国】
湖沼・河川などの多い国・土地。
水圏
すいけん [0] 【水圏】
地球の表面上で水によって占められている部分。大部分は海であるが,湖沼や河川などの陸水も含める。地球全表面積の約七割を占める。水界。
水土
すいど [1] 【水土】
(1)水と土。川と土地。
(2)自然。風土。
水圧
すいあつ [0] 【水圧】
水によって生ずる圧力。開放水面をもつ水中では水面からの深さに比例する。水深10メートルごとに1平方センチメートル当たり1キログラムの水圧が増す。
水圧
すいあつ【水圧】
hydraulic[water]pressure.水圧機(計) a hydraulic press (gauge).
水圧機
すいあつき [4][3] 【水圧機】
水を媒介とし,小さな力から大きな力を得てプレス・切断・圧搾などを行う機器の総称。実際には油を用いることが多い。
水圧溜め
すいあつだめ [0] 【水圧溜め】
ポンプから送られた高圧水を蓄えておき,必要に応じて水圧器に供給する装置。これにより小容量のポンプで大型水圧器を動かすことができる。水力溜め。アキュムレーター。
水圧試験
すいあつしけん [6][5] 【水圧試験】
水圧を加えて漏水・変形の有無や耐圧力を検査すること。ボイラーやタンクなどの安全性を確かめるために行われる。
水垢
みずあか ミヅ― [0] 【水垢】
水に溶けていた物が,水底に沈殿したり,物に付着したりしたかす。「釜に―がたまる」
水垢
みずあか【水垢】
fur.→英和
水垢離
みずごり ミヅ― [0] 【水垢離】
神仏に祈願する前に,水を浴びて身を清め,穢(ケガ)れをとり除いて心身を清浄にすること。みそぎ。水行。「―を取って堂に参籠する」
水垢離
みずごり【水垢離(を取る)】
(perform) ablutions.
水垣
みずがき ミヅ― [2] 【瑞垣・水垣・瑞籬】
〔「みず」は美称。古くは「みずかき」〕
神社・宮殿の垣根。たまがき。
水城
みずき ミヅ― [0] 【水城】
664年大宰府防衛のために築造された土塁。福岡県太宰府市水城にその遺跡があり,博多方面から太宰府に至る関門にあたっていた。延長約1キロメートル,基底部幅約80メートルで,内側に水をたたえた。
水城
みずじろ ミヅ― [0] 【水城】
防御の重点が川・湖など,水利に多く依存できる場所に設けられた城。海を利用したものを別に海城という場合もある。
水域
すいいき [0] 【水域】
一定の基準によって区画された水面の範囲。「漁業専管―」「経済―」
水堀
みずぼり ミヅ― [0] 【水堀】
水を引き入れた堀。
水場
みずば ミヅ― [0] 【水場】
(1)野鳥や野獣の水飲み場。
(2)登山などで,飲み水や炊事用の水をくむ場所。
水塊
すいかい [0] 【水塊】
水温・塩分などがほぼ同じ性質をもち,周囲の海水と区分できる海水のかたまり。「冷―」
水塚
みづか [0] 【水塚】
洪水に備えて屋敷内に盛り土して築いた高台。また,そこにある建物。関東地方の利根川沿いに多く見られる。みずづか。
水増し
みずまし ミヅ― [0] 【水増し】 (名)スル
(1)水を加えて量を増やすこと。
(2)実質はないのに見かけだけを増やすこと。「経費を―して請求する」
水増しする
みずまし【水増しする】
water <milk> ;→英和
dilute;→英和
[資産を]water (down);pad <a bill> .→英和
‖水増し請求 a padded demand.
水墨
すいぼく [0] 【水墨】
「水墨画」の略。
水墨山水
すいぼくさんすい [5] 【水墨山水】
墨の濃淡だけで描いた山水画。
→青緑山水
水墨画
すいぼくが [0] 【水墨画】
墨一色を用い,その濃淡の調子によって描く絵。中国で山水画を中心に唐代に成立。鎌倉中期日本へ禅宗とともに入り,禅の精神を表すものとして盛んに描かれた。水墨。
水墨画
すいぼくが【水墨画】
⇒墨絵.
水声
すいせい [0] 【水声】
水の流れる音。「渓谷の―」
水売り
みずうり ミヅ― [0] 【水売り】
水を売り歩く商売。また,その人。
水大
すいだい [0] 【水大】
〔仏〕 万物を構成するとされる四大の一。湿りけがあり,物質を放散しないはたらきをもつ。
水天
すいてん [0][1] 【水天】
(1)水と空。海と空。
(2)〔梵 Varuṇa〕
もとインド神話の天空神,下って律法神。仏教に入って水神。十二天・護世八方天の一。西方を守護する。水難除け・雨ごいの本尊として信仰される。左手に竜索,右手に剣をとり,亀の背に乗る像が多い。
水天一碧
すいてんいっぺき [0] 【水天一碧】
海上がよく晴れ渡り,水の青と空の青とが一つになって,さかいめがわからないこと。水天一色。
水天宮
すいてんぐう 【水天宮】
(1)福岡県久留米市にある神社。天御中主之神(アメノミナカヌシノカミ)・安徳天皇・建礼門院・二位尼平時子を祀(マツ)る。航海の安全をつかさどる水神として信仰を集める。全国水天宮の総本山。
(2)東京都中央区日本橋にある神社。1818年久留米藩主が久留米から芝三田に分社。72年(明治5)に現在地に移転。水神・安産の神,また水商売の神として信仰を集める。
水天宮利生深川
すいてんぐうめぐみのふかがわ 【水天宮利生深川】
歌舞伎脚本。散切(ザンギリ)物。河竹黙阿弥作。1885年(明治18)東京千歳座初演。通称「筆幸」。三人の子を抱え筆売りで生計をたてていた旧幕臣船津幸兵衛が,貧困のため発狂して深川へ身を投げるが,水天宮の御利益で救われる。
水天彷彿
すいてんほうふつ [0] 【水天髣髴・水天彷彿】
遠い海上の,水と空との境界がはっきりしないこと。
水天髣髴
すいてんほうふつ [0] 【水天髣髴・水天彷彿】
遠い海上の,水と空との境界がはっきりしないこと。
水太り
みずぶとり ミヅ― [3] 【水太り】 (名)スル
体がしまりなく太っていること。
水夫
かこ [1] 【水夫・水手】
〔「か」は梶(カジ),「こ」は人の意〕
船を操る人。古くは広く船乗り全般をさしたが,江戸時代には下級船員をいった。
水夫
すいふ [1] 【水夫】
ふなのり。かこ。
水夫
すいふ【水夫】
a sailor;→英和
a seaman.→英和
〜になる go to sea.‖水夫長 a boatswain.
水套
すいとう [0] 【水套】
「水(ミズ)ジャケット」に同じ。
水媒花
すいばいか [3] 【水媒花】
花粉が水で運ばれ,受粉する花。多くの水生植物に見られる。
→虫媒花
→風媒花
水嬲り
みずなぶり ミヅ― 【水嬲り】
水遊び。「―をなすつてお嬉しがるはずだが/滑稽本・浮世風呂 3」
水子
みずこ ミヅ― [0] 【水子・稚子・若子】
〔「みずご」とも〕
(1)流産または堕胎した胎児。「―供養」「―地蔵」
(2)生まれて間のない子。うぶこ。「其の家に一人の―有て/今昔 26」
水孔
すいこう [0] 【水孔】
(1)植物体内の水を排出する小孔。開閉しない二個の孔辺細胞のすき間で,葉先・縁など,葉脈の末端付近にある。
(2)棘皮(キヨクヒ)動物の体壁にある小孔。体腔内に海水を入れる。
(3)バッタ・コオロギなどの卵にある,発生の途中で水分を吸収するための特別な構造。
水字貝
すいじがい [3] 【水字貝】
海産の巻貝。殻高25センチメートルに及ぶ。殻口縁に長い六本の突起があり,「水」の字の形に似る。灰白色の地に暗褐色の斑点が散在し,殻口内は紅色。肉は食用。殻は観賞用,また「水」にあやかり火難よけの護符とされた。本州南部以南の浅海の砂底にすむ。
水定
すいじょう [0] 【水定】
〔仏〕 修行者が自ら入水死することによって入定(ニユウジヨウ)すること。
→火定(カジヨウ)
→土定(ドジヨウ)
水害
すいがい [0] 【水害】
洪水や高潮などの,水による災害。
水害
すいがい【水害】
damage by a flood;→英和
a flood disaster.〜を被る suffer from a flood.‖水害救助法 the Flood Relief Law.水害地 a flooded district.
水害予防組合
すいがいよぼうくみあい [8] 【水害予防組合】
公共組合の一。水害が予想される一定区域に土地・家屋を有する者を組合員とし,堤防・水門の保護など水害防御に関する事業を行う。
→水利組合
水密
すいみつ [0] 【水密】
水槽・缶・隔壁などで,水圧に対して水がもれ出ない状態にあること。
水密の
すいみつ【水密の】
watertight.→英和
水密区画
すいみつくかく [5][6] 【水密区画】
水密の状態に作られた区画。船体をいくつかに区分し,浸水や火災が生じた場合にその区画だけで食い止められるようにしたもの。
水密隔壁
すいみつかくへき [5] 【水密隔壁】
水密区画を仕切る強力な鋼鉄の壁。防水隔壁。
水尺
みずじゃく ミヅ― [0] 【水尺】
出水の高さを測るため,目盛りを刻んで河川などの水中に立てておく標柱。みずぐい。
水尺
すいしゃく [0] 【水尺】
「水盛(ミズモリ)」に同じ。
水尾
みお [0][1] 【澪・水脈・水尾】
〔「水の緒」の意〕
(1)内湾や河口付近で,砂泥質・遠浅の海底に沖合まで刻まれた浅い谷。水の流れの筋。小舟の航路となる水路。
(2)船の通ったあとに残る泡や水の筋。航跡。「―を引く」
水尾坊木
みおぼうぎ ミヲバウギ [3] 【水尾坊木】
「澪標(ミオツクシ)」に同じ。
水尾帝
みずのおてい ミヅノヲ― 【水尾帝】
清和天皇の別名。
水屋
みずや ミヅ― [0] 【水屋】
(1)神社・寺院などで,参詣人が手などを清めるための水を入れた鉢を据え,屋根などを設けた所。
(2)水を扱う所。台所。また,そこに置く,食器類を入れる棚。
(3)(「水谷」「水遣」とも書く)茶室に付属した勝手。茶道具を整頓する棚と,道具を洗うための流しがある。
(4)よく洪水のある場所で,避難用に建てる高い土盛りをした家。
(5)「水売り」に同じ。
水屋飾り
みずやかざり ミヅ― [4] 【水屋飾り】
茶道で,水屋の諸道具が決まりどおり整頓された状態。
水屑
みくず [0] 【水屑】
水中のごみ。
水島
みずしま ミヅシマ 【水島】
姓氏の一。
水島三一郎
みずしまさんいちろう ミヅシマサンイチラウ 【水島三一郎】
(1899-1983) 化学者。東京生まれ。東大教授。有機化合物の双極子説の実証,回転異性体の研究など,物理化学,特に分子構造論とその応用面に業績を上げた。
水島工業地域
みずしまこうぎょうちいき ミヅシマコウゲフチヰキ 【水島工業地域】
岡山県倉敷市南部,瀬戸内海沿岸部を占める臨海重工業地域。高梁(タカハシ)川河口部の東側水島地区と西側の玉島地区からなる。鉄鋼・石油・電力などのコンビナートがある。
水嵩
みずかさ【水嵩】
the water.→英和
川の〜が増す(減る) The river rises (falls).
水嵩
みずかさ ミヅ― [0] 【水嵩】
川や池などの水の量。「―が増す」
水嵩
みかさ [0] 【水嵩】
水の量。みずかさ。
水左記
すいさき 【水左記】
左大臣源俊房の日記。巻数未詳。1062年から1086年までの記録で,中間の四年分を欠く。土左記。堀河左府記。土記。
水差
みずさし ミヅ― [3][4] 【水差(し)】
(1)他の入れ物に水を注ぐための器具。ピッチャー。みずつぎ。
(2)(多く「水指」と書く)茶道で,釜に補給する水や,茶碗・茶筅(チヤセン)などをすすぐ水をたくわえておく器。
水差し
みずさし【水差し】
a pitcher.→英和
水差し
みずさし ミヅ― [3][4] 【水差(し)】
(1)他の入れ物に水を注ぐための器具。ピッチャー。みずつぎ。
(2)(多く「水指」と書く)茶道で,釜に補給する水や,茶碗・茶筅(チヤセン)などをすすぐ水をたくわえておく器。
水巻
みずまき ミヅマキ 【水巻】
福岡県北部,遠賀(オンガ)郡の町。筑豊炭田の炭鉱町として栄えた。
水布
みずぬの ミヅ― [0] 【水布】
歌舞伎の大道具で,川や池などを表す浅葱(アサギ)無地の布。舞台や花道に敷いて用いる。
水師
すいし [1] 【水師】
水上で戦う軍隊。海軍。水軍。
水師営
すいしえい 【水師営】
中国,大連市旅順地区の北西の地名。清代に水師の兵営があった所。1905年(明治38),日露戦争当時,乃木・ステッセル両将軍が会見した場所。
水師提督
すいしていとく [4] 【水師提督】
清朝時代,水軍を統轄した長官。
水帳
みずちょう [0] 【御図帳・水帳】
〔「水帳」は当て字〕
(1)江戸時代,村ごとに行われた検地の結果を記録した土地台帳。検地帳。
(2)戸籍。人別帳。
水干
すいかん [0] 【水干】
(1)糊(ノリ)を用いず水張りにして干した布。
(2)狩衣(カリギヌ)の一。頸上(クビカミ)に長い二本の結紐(ユイヒモ)があり,これを結んで着用するもの。襟を内側に折り込んで垂領(タリクビ)にも着ることができ,裾(スソ)を袴(ハカマ)に着込めることもある。また,胸と袖付けに二つずつの菊綴(ト)じがつく。下級官吏・地方武士・庶民の平服であったが,のち武家の礼服となり,公家や元服前の少年も着用するようになった。本来は{(1)}で作ったが,のちに絹・綾(アヤ)も用いられた。水干の狩衣。
水干(2)[図]
水干袴
すいかんばかま [5] 【水干袴】
水干とともに着用する袴。幅はやや狭く,指貫(サシヌキ)型。
水平
すいへい【水平】
the water level.→英和
〜の level;horizontal.→英和
〜に horizontally;→英和
at a level <with> .〜にする level.‖水平線 a horizontal line;the horizon.水平飛行 a level flight.水平面 a horizontal plane.
水平
すいへい [0] 【水平】 (名・形動)[文]ナリ
(1)静止した水面のように平らである・こと(さま)。
(2)上がり下がりがないこと。傾きのないさま。「腕を―に保つ」
(3)地球の重力の方向と直角をなすこと。また,その方向。
⇔鉛直
(4)水準器の一。みずもり。
水平分力
すいへいぶんりょく [5] 【水平分力】
地磁気の磁場を水平方向と鉛直方向に分けたときの水平成分。水平磁力。
水平分布
すいへいぶんぷ [5] 【水平分布】
緯度と関連づけた生物の分布。温度と水分,海洋では温度と塩分濃度が主要な限定要因となる。
⇔垂直分布
水平動
すいへいどう [3] 【水平動】
(1)左右または前後に揺れ動くこと。
(2)地震動のうちの水平方向の振動成分。
⇔上下動
水平器
すいへいき [3] 【水平器】
「水準器」に同じ。
水平安定板
すいへいあんていばん [0] 【水平安定板】
飛行機の水平尾翼の前半部分。昇降舵とともに縦方向の安定を保つ。
水平尾翼
すいへいびよく [5] 【水平尾翼】
飛行機の尾部に水平につけられた翼。水平安定板と昇降舵からなり,縦方向の安定を保つ。
水平式運河
すいへいしきうんが [7] 【水平式運河】
全体が同一水平面からなる運河。スエズ運河はその代表的なもの。
→閘門(コウモン)式運河
水平思考
すいへいしこう [5] 【水平思考】
イギリスの E =デボノが唱えた創造的思考法。問題解決に当たって,あらかじめ設定された既成の枠組みに従って考えること(垂直思考)を離れ,さまざまな角度から自由に思考をめぐらして解決の手がかりをつかむこと。
水平感染
すいへいかんせん [5] 【水平感染】
一般に見られる不特定多数への感染。
→垂直感染
水平曲線
すいへいきょくせん [5] 【水平曲線】
⇒等高線(トウコウセン)
水平的分業
すいへいてきぶんぎょう [0] 【水平的分業】
同程度の発展段階にある国の間で行われる国際分業。異なる商品を生産しあい,貿易を通じて相互に交換する形の分業。
⇔垂直的分業
水平的統合
すいへいてきとうごう [0] 【水平的統合】
生産段階が同じ,同一産業内の企業を統合すること。企業集中をもたらし競争制限的効果をもつ。
⇔垂直的統合
水平磁力
すいへいじりょく [5] 【水平磁力】
⇒水平分力(スイヘイブンリヨク)
水平社
すいへいしゃ 【水平社】
「全国水平社」の略称。部落差別の撤廃とすべての人間の解放を求めて,被差別部落民が自主的に結成した運動組織。1922年(大正11)京都で創立大会を開き,全国各地に広がった。42年(昭和17)戦時体制のもとで解散を余儀なくされたが,戦後,部落解放全国委員会として再発足し,55年部落解放同盟に改称,現在に至っている。
水平社運動
すいへいしゃうんどう [6] 【水平社運動】
水平社を中心として展開された,被差別部落の解放運動。水平運動。
水平線
すいへいせん [0] 【水平線】
(1)海面と空との境目をなす線。
(2)地球の重力の方向と直角に交わる直線。水平方向に引かれた直線。
⇔鉛直線
水平解像度
すいへいかいぞうど [7] 【水平解像度】
テレビジョンなどの画面で水平方向において,どこまで細くものを表示できるかという性能。
水平貿易
すいへいぼうえき [5] 【水平貿易】
水平的分業関係にある国の間の貿易
→水平的分業
水平距離
すいへいきょり [5] 【水平距離】
同一水平面上に投影された二点間の距離。
水平運動
すいへいうんどう [5] 【水平運動】
⇒水平社運動(スイヘイシヤウンドウ)
水平面
すいへいめん [3] 【水平面】
(1)静止した水の面。
(2)重力の方向と直角をなす面。
水底
みずそこ ミヅ― [0] 【水底】
水の底。みなそこ。
水底
すいてい【水底】
<at> the bottom of the water.→英和
水底
すいてい [0] 【水底】
海や河川・湖沼の底。水の底。みなそこ。「―に没する」
水底
みなそこ [0] 【水底】
水の底。みずそこ。「―に沈む」
水底経
みなそこふ 【水底経】 (枕詞)
「臣(オミ)」にかかる。語義・かかり方未詳。「―臣の少女(オトメ)を誰養はむ/日本書紀(仁徳)」
水府
すいふ 【水府】
水戸(ミト)の異名。
水府
すいふ [1] 【水府】
水神がおさめるという海底の都。
水府流
すいふりゅう 【水府流】
泳法の一派。徳川斉昭が島村流・小松流二派を合併して一派としたもの。
水引
みずひき ミヅ― [0] 【水引】
(1)こよりに米糊(ノリ)を引いて干し固めたもの。「―細工」
(2){(1)}を三本または五本並べて固めたもの。贈り物の飾りひもとする。慶事・弔事など用途に応じて,用いる色や結び方に決まりがある。
(3)(麻を水に浸して皮をはぐことから)麻の繊維。麻糸。「―の白糸はへて織るはたは/大鏡(昔物語)」
(4)神前・仏前・御輿(ミコシ)の上部などに横に張る,幅の狭い幕。
(5)鎧(ヨロイ)の化粧板の下に,紅白二色の綾(アヤ)で打った飾り。
(6)タデ科の多年草。山野に生える。高さ約70センチメートル。分枝して広卵形の葉を互生。夏から秋,葉腋(ヨウエキ)や枝頂から細長い花序が出て,赤または白の小花をまばらにつける。
〔「水引の花」は [季]秋〕
水引(2)[図]
水引(6)[図]
水引きをかける
みずひき【水引きをかける】
tie a thing with a mizuhiki[ceremonial paper cord].
水引幕
みずひきまく ミヅ― [4] 【水引幕】
劇場で,舞台前面の上部に,間口いっぱいに張った細長い幕。また,相撲では土俵の四本柱の上に張り渡した幕。現在は吊(ツ)り屋根に張ってある。
水引藻
みずひきも ミヅ― [4] 【水引藻】
ヒルムシロ科の多年草。湖や池に生える。全体に繊細。茎は細くて長く伸び,狭線形の葉を互生。水面に浮く葉は狭長楕円形。夏から秋,黄緑色の小花を穂状につける。糸藻。
水引蟹
みずひきがに ミヅ― [4] 【水引蟹】
海産のカニの一種。日本特産種。甲は洋ナシ形で小さく,甲長1.5センチメートル内外だが,左右に脚を開くと18センチメートルもある。赤色の細長い脚が水引を連想させる。本州から南九州までの沿岸に分布。
水張
みずばり ミヅ― [0] 【水張(り)】
(1)糊(ノリ)を用いずに水だけで布を板などに張りつけて乾かすこと。地張り。
(2)水彩画などを描くとき,紙の伸縮を防ぎ,絵の具ののびをよくするため紙をぬらして画板に張りつけること。
水張り
みずばり ミヅ― [0] 【水張(り)】
(1)糊(ノリ)を用いずに水だけで布を板などに張りつけて乾かすこと。地張り。
(2)水彩画などを描くとき,紙の伸縮を防ぎ,絵の具ののびをよくするため紙をぬらして画板に張りつけること。
水当り
みずあたり【水当り】
water poisoning.
水彩
すいさい [0] 【水彩】
「水彩画」の略。
水彩画
すいさいが [0] 【水彩画】
絵画技法の一。水彩絵の具で絵を描くこと。また,それによって描かれた絵。みずえ。水彩。
水彩画
すいさい【水彩画】
a watercolor.〜画をかく paint with watercolors.‖水彩画家 a watercolor painter.
水彩絵の具
すいさいえのぐ [5] 【水彩絵の具】
水で溶いて塗る絵の具。みず絵の具。
水影
みずかげ ミヅ― [0] 【水影】
(1)水面に映った物の影。
(2)水面で反射して他の物に映った光の影。「岩に揺れる―」
水循環
みずじゅんかん ミヅジユンクワン [3] 【水循環】
地球上の水が,太陽エネルギーを元とし,気圏・岩石圏・水圏・生物圏の間を状態を変えながら絶えず移動・循環していること。水文循環。
水心
すいしん [0] 【水心】
水面の中心。川・湖などの中央。
水心
みずごころ ミヅ― [3] 【水心】
(1)水泳の心得。水練のたしなみ。「この郎党男一人―ある者にて僅かに命生きて/発心 4」
(2)「魚心(ウオゴコロ)あれば水心」の略。
→魚心
水性
すいせい [0] 【水性】
(1)水に溶けやすい性質。水溶性。
⇔油性
「―ペイント」
(2)水の性質。
(3)(「水性を知る」などの形で用いて)泳法。「我も少しく―を知る者なれば暫しが程は泳ぎたれども/経国美談(竜渓)」
水性
みずしょう ミヅシヤウ [0][3] 【水性】
(1)五行説で説かれる水の性質。また,その性をもつ人。
(2)女性の浮気な性質。「殊に女子は―と,昔の人の言つたのは/人情本・清談若緑」
水性インク
すいせいインク [5] 【水性―】
展色剤に親水性物質であるグリセリン・アルコールなどを使用したインク。
水性ガス
すいせいガス [5] 【水性―】
摂氏一〇〇〇度以上に加熱した炭素(主としてコークス)に水蒸気を吹きつけて得る,一酸化炭素と水素の混合気体。燃料のほか,化学工業で水素源とする。水ガス。
水性塗料
すいせいとりょう [5] 【水性塗料】
水で溶いて,または薄めて用いる塗料。顔料に膠(ニカワ)・ゼラチン・カゼイン,あるいは界面活性剤を加えて乳化するようにしたもの。扱いやすく洗浄容易で乾燥も早いが,耐水性・光沢に乏しい。主として建築物内部の塗装に用いる。水性ペイント。
水性塗料
すいせい【水性塗料】
water paint.
水恋鳥
みずこいどり ミヅコヒ― [3] 【水恋鳥】
アカショウビンの異名。
水想観
すいそうかん スイサウクワン [3] 【水想観】
〔仏〕 観無量寿経に説かれる,十六観の第二。清らかな水とすき通った氷を観じて,極楽の大地を思うもの。
水懸
みずかけ ミヅ― [3][0] 【水掛(け)・水懸(け)】
(1)水をかけること。「―地蔵」
(2)水祝いの別名。
水懸け
みずかけ ミヅ― [3][0] 【水掛(け)・水懸(け)】
(1)水をかけること。「―地蔵」
(2)水祝いの別名。
水成
すいせい [0] 【水成】
水の作用で生成する意。
水成岩
すいせいがん【水成岩】
an aqueous rock.
水成岩
すいせいがん [3] 【水成岩】
⇒堆積岩(タイセキガン)
水成論
すいせいろん [3] 【水成論】
すべての岩石は水中で堆積してできた水成岩であるという説。一八世紀,ウェルナー(A. G. Werner 1749-1817)が唱えた。
⇔火成論
水成鉱床
すいせいこうしょう [5] 【水成鉱床】
⇒堆積鉱床(タイセキコウシヨウ)
水戦
すいせん [0] 【水戦】
水上の戦争。海戦。ふないくさ。
水戸
みと 【水戸】
茨城県中部の市。県庁所在地。中世,佐竹氏の城下町。江戸初期,御三家の一つ水戸徳川氏が入府。水戸城趾・偕楽園・弘道館などがある。昔,那珂川の河港であった。水府。
水戸
みと 【水門・水戸】
〔「と」は入り口の意〕
(1)海水の出入りする狭い所。また,大河の海にはいる所。みなと。「夜なかばかりに舟を出だして阿波の―を渡る/土左」
(2)堰(イゼキ)。すいもん。[和名抄]
水戸学
みとがく [2] 【水戸学】
水戸徳川家の史局,彰考館に代々伝えられてきた儒学・史学を基盤に,国学・神道の要素をも包括して一九世紀前半に成立した学派。藤田幽谷からその子東湖らに継承され,天保年間(1830-1844)の藩制改革期に政治思想として発展を遂げ,幕末の尊王攘夷運動に大きな影響を与えた。
水戸家
みとけ 【水戸家】
徳川御三家の一。徳川家康の第一一子頼房を祖とする。常陸(ヒタチ)国を領し,三五万石。
水戸彫
みとぼり [0] 【水戸彫】
江戸中期,軍地功阿弥を祖とし水戸で発展した金工の技法。鏨(タガネ)づかいの精妙さと高肉彫りを特徴とした。北川北仙・海野勝珉・清父子らによって現代に継承された。
水戸烈公
みとれっこう 【水戸烈公】
徳川斉昭(ナリアキ)の尊称。烈公は斉昭の諡号(シゴウ)。
水戸線
みとせん 【水戸線】
JR 東日本の鉄道線。栃木県小山と茨城県友部間,50.2キロメートル。沿線に笠間・結城などがある。
水戸義公
みとぎこう 【水戸義公】
徳川光圀(ミツクニ)の尊称。義公は光圀の諡号(シゴウ)。
水戸街道
みとかいどう 【水戸街道】
江戸時代,江戸から金町・松戸などを経て水戸に至る街道。
水戸黄門
みとこうもん 【水戸黄門】
徳川光圀(ミツクニ)の通称。光圀が中納言(唐名,黄門)であったからいう。
水手
みずで ミヅ― [0] 【水手】
文字の尾を長くのばして水の流れるように書く書き方。「葦手(アシデ)書き」の類。水手書き。「すはまのこころばに,―にて/著聞 5」
水手
かこ [1] 【水夫・水手】
〔「か」は梶(カジ),「こ」は人の意〕
船を操る人。古くは広く船乗り全般をさしたが,江戸時代には下級船員をいった。
水手
すいしゅ [1] 【水手・水主】
(船頭以外の)船の乗組員。ふなのり。かこ。「―・梶取(カンドリ)ども射殺され/平家 11」
水打ち
みずうち ミヅ― [0] 【水打ち】
(1)ほこりを静めたり,涼しくしたりするため,地面に水をまくこと。打ち水。
(2)「修羅囃子(シユラバヤシ)」の別名。
(3)墨がにじまないようにするために,書画に用いる和紙に少し水をまくこと。
水抜き
みずぬき ミヅ― [0] 【水抜き】 (名)スル
(1)たまり水を排水すること。
(2)流し・浴槽などのたまり水を流し去る穴。
水押
みおし [0] 【水押・船首】
⇒みよし(水押)
水押
みよし [0] 【水押・舳】
〔「みおし」の転〕
(1)船首先端の水を切る部材で,船体構成上の主要材。近世以来,水切りのよい一本水押が主用されて和船の特徴の一つとなった。みおし。によし。にょし。ねうし。
→和船
(2)〔(1)からの転〕
船首。
⇔とも
水拭き
みずぶき ミヅ― [0] 【水拭き】 (名)スル
水を絞った雑巾(ゾウキン)などで拭くこと。
水捌け
みずはけ ミヅ― [0] 【水捌け】
水,特に雨水の流れ具合。排水。水はき。「―のいい土地」
水捌け
みずはけ【水捌け】
drainage.→英和
〜が良い(悪い)[場所が主語](do not) drain well.
水掛
みずかけ ミヅ― [3][0] 【水掛(け)・水懸(け)】
(1)水をかけること。「―地蔵」
(2)水祝いの別名。
水掛け
みずかけ ミヅ― [3][0] 【水掛(け)・水懸(け)】
(1)水をかけること。「―地蔵」
(2)水祝いの別名。
水掛け論
みずかけろん ミヅ― [4] 【水掛(け)論】
互いに自分の主張にこだわって論旨がかみあわず,際限なく続く議論。「言った,言わないの―に終始する」
水掛け論
みずかけろん【水掛け論】
a fruitless argument;an idle[a futile]discussion.
水掛聟
みずかけむこ ミヅカケ― 【水掛聟】
狂言の一。田へ引く水を争って,舅(シユウト)と聟(ムコ)が口論し,つかみあいの喧嘩となるが,娘が夫に荷担するので,舅は負けてしまう。水論聟。
水掛論
みずかけろん ミヅ― [4] 【水掛(け)論】
互いに自分の主張にこだわって論旨がかみあわず,際限なく続く議論。「言った,言わないの―に終始する」
水掻き
みずかき ミヅ― [3][0] 【水掻き・蹼】
水鳥やカエルの手足の指の間にある膜。泳ぐときに水を掻くはたらきをする。
水揚げ
みずあげ ミヅ― [0] 【水揚げ】 (名)スル
(1)船の荷物を陸に揚げること。陸揚げ。「桟橋に―する」
(2)漁獲高。数量・金額いずれをもさす。「―が落ちる」
(3)営業の売上高。「―が少ない」
(4)芸妓・娼妓がはじめて客と肉体関係を結ぶこと。
(5)生け花で,花材が水を吸い上げて長持ちすること。また,花材に処理を施して,水の吸い上げをよくすること。
水揚げ
みずあげ【水揚げ(高)】
a catch.→英和
⇒売上げ.〜する land <fish> .→英和
水損
すいそん [0] 【水損】
(1)水害による損失。
(2)腎虚(ジンキヨ)。
水撃作用
すいげきさよう [5] 【水撃作用】
管の中をいっぱいに流れる水を急激に止めたり動かしたりしたときに弾性波を生じる現象。水槌(ミズツチ)。ウオーター-ハンマー。
水撒き
みずまき【水撒き】
watering (事);→英和
a watering pot (道具).⇒散水.
水撒き
みずまき ミヅ― [4][3] 【水撒き】 (名)スル
ほこりをしずめ涼感をよぶために,庭や店先・路地などに水をまくこと。散水。打ち水。[季]夏。「庭に―する」
水攻め
みずぜめ ミヅ― [0] 【水攻め】 (名)スル
(1)川をせきとめて城の周囲を洪水状態にし,孤立させて攻める方法。「城を―する」
(2)城への給水路を押さえ,城内を水不足にする攻め方。
水攻めにする
みずぜめ【水攻めにする】
flood <a castle> ;→英和
cut off the water supply <to> (水を断つ).
水攻法
すいこうほう [0] 【水攻法】
原油の採取法の一。油層内に水を圧入し,原油を押し出して採油する方法。
水放れ
みずばなれ ミヅ― [3] 【水離れ・水放れ】 (名)スル
(1)わかしはじめた水があたためられて,ぬるま湯の状態になること。「漸く―のした茶釜の湯を汲んで飲んだ/土(節)」
(2)水中から出すこと。「惣て鯉は―が大事ぢやと申すに依つて/狂言・鱸庖丁(虎寛本)」
(3)親の手もとを離れること。「堅地の父の親の手を,―せぬお亀とは/浄瑠璃・卯月の紅葉(上)」
水文学
すいもんがく [3] 【水文学】
地球上の水について,その状態・分布,物理的・化学的性質,環境との関係などを,循環の視点から研究する学問。その応用分野は,水資源の開発・保全,水質管理,水利・水法など社会・経済面にまで及ぶ。
→陸水学
水文循環
すいもんじゅんかん [5] 【水文循環】
⇒水循環(ミズジユンカン)
水施餓鬼
みずせがき ミヅ― [3] 【水施餓鬼】
水辺で行う施餓鬼。
水族
すいぞく [1] 【水族】
水中にすむ動物。水生動物。
水族館
すいぞくかん【水族館】
an aquarium.→英和
水族館
すいぞくかん [4][3] 【水族館】
博物館の一。さまざまな水中動物を飼育し,その生態を研究し,また人々に展示して,娯楽・教育に供する施設。
水旱
すいかん [0] 【水旱】
洪水と日照り。それによる災害。
水明
すいめい [0] 【水明】
水が澄んで美しいこと。川の水が日月に照らされて美しく輝くこと。「山紫―の地」
水明かり
みずあかり ミヅ― [3] 【水明(か)り】
揺れ動く水面に反射する光。また,そのために明るいこと。
水明り
みずあかり ミヅ― [3] 【水明(か)り】
揺れ動く水面に反射する光。また,そのために明るいこと。
水星
すいせい【水星】
《天》Mercury.
水星
すいせい [0] 【水星】
〔Mercury〕
太陽系のうち,最も太陽に近い惑星。公転周期八八日。自転周期五九日。半径2440キロメートル。質量は地球の〇・〇五五倍。明るさは最大でマイナス二・四等。日没直後と日の出前の交互に短時間だけ見られる。
水時計
みずどけい【水時計】
a water clock.
水時計
みずどけい ミヅ― [3] 【水時計】
容器の小穴からしたたり落ちる水の量によって時刻をはかる装置。エジプトには紀元前一五世紀頃のものが現存する。日本では,中大兄皇子(天智天皇)が初めて作らせたと伝えられる。漏刻。
水晶
すいしょう【水晶】
(a) (rock) crystal.→英和
〜の様な crystal(line).‖水晶体 the crystalline lens (目の).水晶時計 a quartz watch[clock].紫水晶 amethyst.
水晶
すいしょう [1] 【水晶・水精】
肉眼で見えるような石英の大きな結晶。普通,六角柱状で無色透明であるが不純物の混じった草入り・煙入りや,紫・黄色などのものもある。光学機材・水晶振動子・印材・装飾などに用いる。水玉。
水晶の夜
すいしょうのよる 【水晶の夜】
1938年11月9日夜,ナチスによるドイツのユダヤ人迫害事件。破壊された商店のガラス片が街路をおおって輝いたことからいう。
水晶ガラス
すいしょうガラス [5] 【水晶―】
⇒石英(セキエイ)ガラス
水晶体
すいしょうたい [0] 【水晶体】
動物の発達した眼球で,光を屈折して網膜上に像を結ばせるレンズ状の透明な構造体。ヒトでは,虹彩の後方にあって毛様体の収縮・弛緩によって厚さが調節され焦点を合わせる。レンズ。
水晶婚式
すいしょうこんしき [5] 【水晶婚式】
結婚一五周年を祝って行う式。
水晶宮
すいしょうきゅう [3] 【水晶宮】
(1)〔杜甫「水晶宮殿転霏微」〕
水晶で飾られた宮殿。
(2)1851年のロンドン万国博覧会の展示場として建てられた鉄骨ガラス張りの建物。材料・工法において近代建築の先駆。クリスタル-パレス。
水晶振動子
すいしょうしんどうし [7] 【水晶振動子】
水晶の結晶から一定の方向に切り出した板または棒。水晶の圧電効果を利用するもので,電気回路に結合して一定振動数の発振を行わせるのに用いる。
水晶時計
すいしょうどけい [5] 【水晶時計】
水晶発振器によって運行を制御する精密な時計。クオーツ時計。電子時計。
水晶発振器
すいしょうはっしんき [7] 【水晶発振器】
水晶振動子を利用した発振器。発振周波数が正確で,温度・電圧などの変化に対して安定度が高い。通信機・水晶時計などに用いられる。
水晶貝
すいしょうがい [3] 【水晶貝】
海産の巻貝。殻長約65ミリメートル,殻径約40ミリメートル。殻は厚く,淡黄褐色の地に褐色斑がある。殻口は長方形,沖縄では食用にする。本州中部以南の暖・熱帯の浅海に分布。
水曜
すいよう [3][0] 【水曜】
「水曜日」に同じ。
水曜日
すいようび [3] 【水曜日】
週の第四日。火曜日の次の日。水曜。
水曜日
すいよう【水曜日】
Wednesday <Wed.> .→英和
水書
すいしょ [1] 【水書】 (名)スル
泳ぎながら,扇や板などに文字や絵をかくこと。
水替え
みずかえ ミヅカヘ [0] 【水替え】
(1)桶などの水を新しく入れかえること。
(2)井戸替え。
水月
すいげつ [1] 【水月】
(1)水と月。
(2)水に映った月。
水月観音
すいげつかんのん 【水月観音】
三十三観音の一。形像は一定しないが,水辺の岩に座して水中の月を見る姿に作られる。
水木
すいぼく [0] 【水木】
水と木。水とたきぎ。薪水(シンスイ)。[日葡]
水木
みずき ミヅ― [0] 【水木】
ミズキ科の落葉高木。丘陵に生える。高さ約10メートル。葉は広楕円形で葉脈が目立つ。五月頃,散房花序に白花を密生。果実は小球形で紫黒色に熟す。春先,枝を折ると樹液がしたたるのでこの名がある。材は下駄・箸(ハシ)・器具などにする。
水木流
みずきりゅう ミヅキリウ 【水木流】
日本舞踊の一流派。元禄期(1688-1704)の歌舞伎の女形で所作事の名人水木辰之助(1673-1745)らを流祖に,その門弟粂(クメ)(1710-1779)が初代水木花仙を称し一流を創始したもの。代々女性を家元とする。
水木科
みずきか ミヅ―クワ [0] 【水木科】
双子葉植物離弁花類の一科。温帯を中心に一二属約一〇〇種が分布。普通,高木か低木。アオキ・サンシュユ・アメリカハナミズキなどが庭木として植えられる。
水杉
みずすぎ ミヅ― [0] 【水杉】
ヒカゲノカズラ科の常緑多年生シダ植物。湿った草地に生える。茎は直立してよく分枝し,高さ約30センチメートルとなり,長さ約4ミリメートルの針状形の葉を密生。枝頂に胞子嚢(ノウ)をつける。
水村
すいそん [0] 【水村】
水のほとりにある村。「―山郭」
水杙
みずぐい ミヅグヒ [0] 【水杙・水杭】
(1)水勢を弱めるため,川の岸に並べて打った杭。
(2)「水尺(ミズジヤク)」に同じ。
水杭
みずぐい ミヅグヒ [0] 【水杙・水杭】
(1)水勢を弱めるため,川の岸に並べて打った杭。
(2)「水尺(ミズジヤク)」に同じ。
水杯
みずさかずき ミヅサカヅキ [3] 【水杯・水盃】
再び会えるかどうかわからない別れに際して,酒の代わりに互いに杯に水をついで飲むこと。「―を交わす」
水杯をする
みずさかずき【水杯をする】
exchange farewell cups (of water).
水松
みる [1] 【海松・水松】
(1)緑藻類ミル目の海藻。日本の沿岸に普通に見られ,水深1〜20メートルの波の静かな海底に生える。藻体は濃緑色でひも状,二また分岐を繰り返し扇状に広がる。高さ10〜30センチメートル。食用にもする。ミルメ。ミルブサ。[季]夏。
(2)染め色の名。黒みがかった萌黄(モエギ)色。暗緑色。
(3)襲(カサネ)の色目の名。表は萌黄,裏は青。四季の祝儀に着用。
海松(1)[図]
水松
すいしょう [0] 【水松】
(1)スギ科の落葉高木。中国南部原産。日本には明治末期に渡来,観賞用に栽植されている。高さ15〜20メートル。葉は成木では針状ないし鱗片状で,秋には赤褐色に紅葉し美しい。
(2)海草ミルの漢名。
水松布
みるめ [2][1] 【海松布・水松布】
海草ミルの別名。和歌などで「見る目」にかけ用いられることが多い。「―かる方やいづこぞさをさして我に教へよあまの釣舟/伊勢 70」
水松茶
みるちゃ [2][0] 【海松茶・水松茶】
緑色をおびた茶色。
水松貝
みるがい [2] 【海松貝・水松貝】
ミルクイの市場名。
水松食
みるくい [2] 【海松食・水松食】
海産の二枚貝。殻長15センチメートル内外。後端の開口部から太い水管が出ている。殻表は暗褐色の殻皮でおおわれている。水管は鮨種(スシダネ)にする。内湾の泥底にすむ。北海道南部以南に分布。ミルガイ。
〔水管に海藻のミルが着生し,これを食べているように見えたのでこの名があるという〕
水枕
みずまくら ミヅ― [3] 【水枕】
中に水や氷を入れて頭を冷やすのに用いる,ゴム製の枕。
水枕
みずまくら【水枕】
a water pillow.
水柱
すいちゅう【水柱】
a water column.
水柱
すいちゅう [0] 【水柱】
⇒みずばしら(水柱)
水柱
みずばしら【水柱】
a column of water.
水柱
みずばしら ミヅ― [3] 【水柱】
水面から柱のように立ち上がる水。すいちゅう。
水栓
すいせん [0] 【水栓】
水道の水を出したり止めたりする,栓と弁の総称。
水根
すいこん [0] 【水根】
植物の根で,水中に発生するもの。根毛・根冠を欠く。水中根。
水栽培
みずさいばい ミヅ― [3] 【水栽培】
「水耕(スイコウ)」に同じ。
水桶
みずおけ ミヅヲケ [0] 【水桶】
水を入れる桶。
水桶
みずおけ【水桶】
a pail;→英和
a bucket.→英和
水棚
みずだな ミヅ― [0] 【水棚】
(1)台所の流しの所に設けた棚。
(2)仏に供える水を置く棚。閼伽棚(アカダナ)。
水棲
すいせい [0] 【水生・水棲】 (名)スル
水の中に生えること。また,水の中にすむこと。
→陸生
水棲の
すいせい【水棲の】
aquatic <animals> .→英和
水棹
みさお [0] 【水棹・水竿】
水底・岩などを押し,それによって船を進めるための棹。普通,竹棹を用いる。
水楢
みずなら ミヅ― [0] 【水楢】
ブナ科の落葉高木。温帯の低山に群落をつくって生える。高さ約20メートル。葉は卵形で荒い鋸歯がある。雌雄同株で,五月頃開花。秋,卵状楕円形の堅果(どんぐり)がなる。材はやや重硬で,家具材として賞用。
水楼
すいろう [0] 【水楼】
水ぎわにある高い建物。水閣。
水槌
みずつち ミヅ― [0] 【水槌】
⇒水撃作用(スイゲキサヨウ)
水様液
すいようえき スイヤウ― [3] 【水様液】
水のように見える液。
水槽
すいそう【水槽】
a (water) tank;a cistern;→英和
an aquarium (熱帯魚の).→英和
水槽
すいそう [0] 【水槽】
(1)水を蓄えておく入れ物。「防火用―」
(2)魚を飼うための水を入れる容器。
水樋
すいとう [0] 【水樋】
水を流す管。すいひ。
水機関
みずからくり ミヅ― [3] 【水機関】
水を利用して行う仕掛けや玩具。また,その見世物。江戸初期に大坂の竹田近江掾(ジヨウ)(?-1624)らが興行。からくり芝居のほか,一般の歌舞伎や人形芝居にも取り入れられた。[季]夏。
水櫛
みずぐし ミヅ― [0] 【水櫛】
水をつけて鬢(ビン)をなで整えるための,歯のあらい櫛。黄楊(ツゲ)などで作った。
水歯磨き
みずはみがき ミヅ― [4] 【水歯磨き】
液状の歯磨き。
水死
すいし [0] 【水死】 (名)スル
水におぼれて死ぬこと。溺死(デキシ)。「高波にさらわれて―する」
水死
すいし【水死】
⇒溺(でき)死.
水母
くらげ [0] 【水母・海月】
腔腸動物のヒドロ虫類・ハチクラゲ類の浮遊世代と,有櫛(ユウシツ)動物の個体の総称。ほとんどが海産。体は寒天質で骨格はなく,一般に傘形をなし,浮遊生活に適している。下面中央に口柄(コウヘイ)があり,先端に口が開いている。傘の縁には平衡器・触手などがある。ビゼンクラゲなどは食用になる。刺胞に強い毒をもち人間に害を与える種類もある。古来,骨のないもののたとえにする。[季]夏。
水母
くらげ【水母】
a jellyfish.→英和
水母
すいぼ [1] 【水母】
クラゲの漢名。
水毒
すいどく [1] 【水毒】
⇒水滞(スイタイ)
水気
すいき [1] 【水気】
(1)みずけ。
(2)水蒸気。水煙。
(3) [0]
「浮腫(フシユ)」に同じ。
水気
みずけ【水気】
moisture;→英和
dampness;→英和
juice (果物の).→英和
〜のある moist;→英和
juicy.〜のない dry.→英和
水気
みずけ ミヅ― [0] 【水気】
物に含まれている水分。「―を切る」
水水
みずみず ミヅミヅ [3] 【瑞瑞・水水】 (副)スル
(1)水気を含んで生気があり,新鮮なさま。「―した稲の田の面(モ)を/発展(泡鳴)」
(2)若々しいさま。「まだ三十年四十年も生さうな―とした顔付して/いさなとり(露伴)」
水水しい
みずみずし・い ミヅミヅ― [5] 【瑞瑞しい・水水しい】 (形)[文]シク みづみづ・し
(1)つやがあって若々しい。つやつやと輝いている。「―・い若葉」
(2)若々しく新鮮である。「―・い感覚に満ちた詩」
[派生] ――さ(名)
水水母
みずくらげ ミヅ― [3] 【水水母】
ハチクラゲ綱のクラゲ。傘は平たい饅頭(マンジユウ)形で,直径20センチメートル内外。中心近くに馬蹄形で紫褐色の生殖巣が四つある。暖海に広く分布し,日本近海で最も普通に見られる。ヨツメクラゲ。
水氷
すいひょう [0] 【水氷】
水が凍結してできた氷。
水氷
みずごおり ミヅゴホリ [3] 【水氷】
(魚の鮮度を保つための)水と氷をまぜたもの。
水汲
みずくみ ミヅクミ 【水汲】
狂言の一。お茶の水をくみに行くよう命じられた新発意(シンボチ)が,代わりに行った門前の女に言い寄り,小唄をやり取りする。お茶の水。水汲新発意。
水汲み
みずくみ ミヅ― [4][0][3] 【水汲み】 (名)スル
(1)水をくむこと。また,その人。
(2)歌舞伎の小道具の名。黒木綿で作ったかまぼこ形の烏帽子(エボシ)。従者などの役に用いる。
水汲みをする
みずくみ【水汲みをする】
draw water.
水没
すいぼつ [0] 【水没】 (名)スル
地上にあった物が水に沈んで隠れてしまうこと。「ダムの底に―した村」
水沢
みずさわ ミヅサハ 【水沢】
岩手県南部の市。北上盆地穀倉地帯の中心。緯度観測所・胆沢(イザワ)城趾がある。南部風鈴の産地。
水沢
すいたく [0] 【水沢】
水のある沢(サワ)。
水沢植物
すいたくしょくぶつ [6] 【水沢植物】
⇒抽水植物(チユウスイシヨクブツ)
水沫
みなわ [0] 【水泡・水沫】
(1)水のあわ。
(2)はかないことのたとえ。「―なすもろき命も栲縄の/万葉 902」
水沫
すいまつ [0] 【水沫】
(1)みずしぶき。飛沫(ヒマツ)。
(2)水のあわ。
水油
みずあぶら ミヅ― [3] 【水油】
(1)液状の髪油。椿油(ツバキアブラ)・オリーブ油・胡麻(ゴマ)油など。
(2)菜種油などの灯油。
水治療法
すいちりょうほう [4] 【水治療法】
水を利用する物理療法。プールでの水中訓練,高温浴,気泡浴など。関節痛・神経痛・神経麻痺・外傷・骨折などの治療に使われる。すいじりょうほう。水中機能訓練。
水治療法
すいじりょうほう スイヂレウハフ [4] 【水治療法】
⇒すいちりょうほう(水治療法)
水泉
すいせん [0] 【水泉】
泉(イズミ)。
水泡
すいほう【水泡】
a bubble.→英和
〜に帰する come to naught;prove a failure.→英和
水泡
みなわ [0] 【水泡・水沫】
(1)水のあわ。
(2)はかないことのたとえ。「―なすもろき命も栲縄の/万葉 902」
水泡
すいほう [0] 【水泡】
(1)水のあわ。みなわ。
(2)〔水の泡が消えやすいことから〕
はかないこと。むなしいこと。
水波
すいは [1] 【水波】
(1)水面の波。
(2)水と波。
水波
みずなみ ミヅ― [0] 【水波】
(1)水面に立つ波。
(2)海浦(カイブ)のこと。
水波の隔て
すいはのへだて 【水波の隔て】
水と波のように,同じものでその現れ方の違うもののたとえ。「神といひ仏といひ,ただこれ―にて/謡曲・養老」
水注
すいちゅう [0] 【水注】
「水滴(スイテキ){(2)}」に同じ。
水注ぎ
みずつぎ ミヅ― [0][4] 【水注ぎ】
みずさし。
水注く
みなそそく 【水注く】 (枕詞)
(1)〔水を飛び散らせて泳ぐ意〕
「鮪(シビ)」にかかる。「―鮪の若子(ワクゴ)を漁(アサ)り出(ズ)な猪(イ)の子/日本書紀(武烈)」
(2)「臣(オミ)」にかかる。「―臣の嬢子(オトメ)秀罇(ホダリ)取らすも/古事記(下)」
水泳
すいえい【水泳】
swimming.→英和
〜する (have a) swim;→英和
bathe.→英和
〜がうまい be a good swimmer.〜に行く go swimming;go for a swim.‖水泳着(帽) a swimming suit (cap).水泳競技 a swimming contest.水泳場 a swimming place[pool].水泳パンツ swimming trunks.
水泳
すいえい [0] 【水泳】 (名)スル
人が,スポーツや楽しみで,水中を泳ぐこと。水練。遊泳。みずおよぎ。およぎ。[季]夏。「―大会」
水泳ぎ
みずおよぎ ミヅ― [3] 【水泳ぎ】
すいえい。およぎ。
水泳競技
すいえいきょうぎ [5] 【水泳競技】
競泳・飛び込み・水球・シンクロナイズド-スイミングの四種目の総称。狭義には,競泳と飛び込みをいう。水上競技。
水洗
すいせん [0] 【水洗】 (名)スル
水で洗うこと。水で洗い流すこと。「現像したフィルムを―する」「―便所」
水洗
すいせん【水洗】
washing.→英和
水洗便所 a flush toilet.
水洗い
みずあらい ミヅアラヒ [3] 【水洗い】 (名)スル
水で洗うこと。水で洗い流すこと。すいせん。「よく―してから干す」
水洗いする
みずあらい【水洗いする】
wash;→英和
rinse.→英和
水洟
みずばな ミヅ― [0] 【水洟】
「みずっぱな」に同じ。[季]冬。《―や鼻の先だけ暮れ残る/芥川竜之介》
水洟をたらす
みずばな【水洟をたらす】
snivel;→英和
One's nose runs.
水派
みなまた 【水派】
水の流れの分かれる所。[名義抄]
水流
すいりゅう [0] 【水流】
水の流れ。
水流
すいりゅう【水流】
a (water) current;a stream (of water).→英和
水流ポンプ
すいりゅうポンプ [5] 【水流―】
水をノズルから噴出させ,その周囲が低圧になることを利用して気体をまきこんで運ぶポンプ。アスピレーター。
水流地
すいりゅうち [3] 【水流地】
(1)水の流れるところ。河床。
(2)船やいかだが通れないほどの,ごく浅い流れ。
水浅葱
みずあさぎ ミヅ― [3] 【水浅葱】
薄いあさぎ色。薄い青。
水浜
すいひん [0] 【水浜】
水のほとり。水辺。
水浴
すいよく [0] 【水浴】 (名)スル
(1)水を浴びること。「メナム川で―する人々」
(2)水を一定温度に保ち,その温度によって加熱・保温などを行うこと。また,それに用いる金属製の化学実験用器具。ウォーターバス。湯浴。
水浴する
すいよく【水浴する】
have a cold bath;bathe in water.
水浴び
みずあび ミヅ― [0][4] 【水浴び】 (名)スル
(1)水をあびること。「シャワーで―する」
(2)水泳。「川で―する」
水浴び
みずあび【水浴び】
bathe;→英和
bathing.→英和
〜する bathe <in the river> ; <英> have a bathe;→英和
have[take]a cold bath[shower].
水海道
みつかいどう ミツカイダウ 【水海道】
茨城県南西部,鬼怒川下流域の市。近世,舟運による河岸集落として発達。
水浸し
みずびたし ミヅ― [0][3] 【水浸し】
水にすっかりひたること。「洪水で床まで―になる」
水浸しになる
みずびたし【水浸しになる】
be flooded.
水涯
すいがい [0] 【水涯】
水辺(ミズベ)。水ぎわ。
水涸れ
みずがれ ミヅ― [0] 【水涸れ】
日照りが続いたりして,田・貯水池・井戸などの水がかれること。
水深
すいしん【水深(を測る)】
(sound) the depth of water.
水深
すいしん [0] 【水深】
水面から水底,または水中の目標物までの深さ。海図では,最低低潮面から海底までの深さ。
水渋
みしぶ [0] 【水渋】
「水銹(ミサビ)」に同じ。
水渟る
みずたまる ミヅ― 【水渟る】 (枕詞)
水のたまる池の意で,「池田」「依網(ヨサミ)の池」にかかる。「―池田の朝臣(アソ)が鼻の上を掘れ/万葉 3841」
水温
すいおん [0] 【水温】
水の温度。「―計」
水温
すいおん【水温】
water temperature.
水源
すいげん【水源(地)】
the head[source]of a river;→英和
a riverhead;→英和
a source of watersupply (水道の).
水源
すいげん [0][3] 【水源】
川などの流れ出るもと。みなもと。
水源地
すいげんち [3] 【水源地】
水源となる地域。
水源林
すいげんりん [3] 【水源林】
「水源涵養(カンヨウ)林」に同じ。
水源涵養林
すいげんかんようりん [7] 【水源涵養林】
水源の確保,洪水の防止,河川の保護などのための保安林。
水準
みずばかり ミヅ― [3][0][5] 【水準・水計り】
「水盛(ミズモリ)」に同じ。「あし引の山にかけたる―/新撰六帖 5」
水準
すいじゅん【水準】
the water level;→英和
(a) level[standard](標準).〜に達する(を高める) reach (raise) the level.‖水準器 a (water) level.最高水準 <establish> a high-water mark.生活水準 the standard of living.文化水準が高い have a high level of culture.
水準
すいじゅん [0] 【水準】
(1)一定の標準。物事の価値や性能を調べるときの基準となるもの。また,世間で認められている基準。レベル。「給与―が低い」「学力が―に達しない」
(2)水面の位置。陸地の高度を測る基準とする。
水準儀
すいじゅんぎ [3] 【水準儀】
水準測量用の機器。精密な水準器の付属している望遠鏡。
水準原点
すいじゅんげんてん [5] 【水準原点】
測量において高さの基準となる原点。日本では,東京都千代田区永田町一丁目一番地内にある。東京湾中等潮位からの高さ24.4140メートル。
水準器
すいじゅんき [3] 【水準器】
面の水平を定めたり,傾きを調べたりする器具。湾曲したガラス管に気泡を残してアルコールなどを封じ込め,面が水平のとき気泡が中央にくるようにしたもの。水平器。
水準器[図]
水準基面
すいじゅんきめん [5] 【水準基面】
⇒基準面(キジユンメン)
水準標尺
すいじゅんひょうしゃく [5] 【水準標尺】
水準測量に用いる標尺。水準儀でこれを見て,高さを測るのに用いる。木製の入れ子構造になっており,必要に応じて高く伸ばしていく。最大長は5メートル。箱尺(ハコジヤク)。水準照尺。
水準標尺[図]
水準測量
すいじゅんそくりょう [5] 【水準測量】
地表上の各地点の相対的高低差を定める測量。高低測量。
水準点
すいじゅんてん [3] 【水準点】
地形や構造物などの高さを測定する基準として設けた標識。水準原点からの高さを記したもの。主要国道に2キロメートルおきに埋められている。
水準面
すいじゅんめん [3] 【水準面】
⇒基準面(キジユンメン)
水溜
みずため【水溜】
a water tank;a cistern.→英和
水溜まり
みずたまり ミヅ― [0] 【水溜まり】
水の浅くたまった所。
水溜り
みずたまり【水溜り】
a pool;→英和
a puddle.→英和
水溶
すいよう [0] 【水溶】
水にとけること。水にとかすこと。
水溶性
すいようせい [0] 【水溶性】
物質が水にとけて水溶液をつくる性質。その程度を表すのに,易溶・可溶・微溶・難溶・不溶の言葉が使われる。
水溶性の
すいよう【水溶性の】
water-soluble;washable <ink> .→英和
‖水溶液 a solution.
水溶性ビタミン
すいようせいビタミン [8] 【水溶性―】
水にとける性質をもつビタミン。補酵素として生体内酵素反応に関係し,物質代謝に重要な役割を果たす。ビタミン B 複合体,ビタミン C の類。
→脂溶性ビタミン
水溶液
すいようえき [3] 【水溶液】
水を溶媒とする溶液。
水滞
すいたい [0] 【水滞】
漢方で,水(スイ)の流れが停滞したために起こる病的状態をいう。下痢・浮腫・口渇・乏尿など。水毒。
水滴
すいてき [0] 【水滴】
(1)水のしずく。水のしたたり。
(2)硯(スズリ)にさす水を入れておく容器。水差し。水注。
水滴
すいてき【水滴】
a drop of water.
水滸伝
すいこでん 【水滸伝】
中国,明代の口語体の長編小説。四大奇書の一。一〇〇回・一二〇回・七〇回(清の金聖嘆が物語の後半を削除して改作したもの)の諸本がある。施耐庵(シタイアン)作(羅貫中(ラカンチユウ)が合作,または改訂したとする説もある)。成立年代未詳。宋江(ソウコウ)を首領とする一〇八人の豪傑が山東省の梁山泊(リヨウザンパク)を根城にして官軍に抵抗し,やがて滅びていく物語。「宋史」にも載っている宋江の反乱が,説話や芝居・小説などに脚色されて民間に流布していたのを集大成したもの。
水漉し
みずこし【水漉し】
a strainer.→英和
水漉し
みずこし ミヅ― [4][3] 【水漉し】
(1)「水嚢(スイノウ)」に同じ。
(2)水中のまざりものを取り除く装置。桶などの底に布などを張り,小砂利・木炭・砂などを盛って水を濾過(ロカ)するもの。
水漏り
みずもり ミヅ― [0] 【水漏り】 (名)スル
「水漏れ」に同じ。
水漏れ
みずもれ ミヅ― [0] 【水漏れ】 (名)スル
水が漏れること。漏水。みずもり。
水漬く
みづ・く 【水漬く】 (動カ四)
水につかる。水にひたる。「海行かば―・く屍(カバネ)山行かば草生(ム)す屍/万葉 4094」
水漬く
みずつ・く ミヅ― 【水漬く】 (動カ四)
水に浸る。水浸しになる。みづく。「池めいてくぼまり,―・ける所あり/土左」
水漬く
みず・く ミヅク 【水漬く】 (動カ四)
⇒みづく(水漬く)
水漬け
みずづけ ミヅ― [0] 【水漬け】
(1)水につけること。
(2)「水飯(スイハン)」に同じ。[季]夏。「冬は湯漬け,夏は―にて/宇治拾遺 7」
水澄
みずすまし ミヅ― [3] 【水澄】
(1)水生の甲虫。全長1センチメートル足らずの紡錘形で,腹面は平たい。色は黒く,金属光沢がある。背腹各一対の複眼をもち,空中・水中を同時に見られる。水面をくるくると泳ぎ回り,小昆虫を捕食する。日本・朝鮮・台湾に分布。ウズムシ。マイマイムシ。鼓豆虫。[季]夏。
(2)アメンボの別名。[季]夏。
水澄(1)[図]
水澄まし
みずすまし【水澄まし】
《虫》a whirligig beetle.
水濡れ
みずぬれ ミヅ― [0] 【水濡れ】
水でぬれること。「―注意」
水瀉
すいしゃ [0] 【水瀉】
水を流すような激しい下痢。
水火
すいか [1] 【水火】
(1)水と火。
(2)洪水と火災。また,そのように勢いの激しいもの。「―の難」
(3)水におぼれ,火に焼かれるようなひどい苦しみ。「良人(オツト)の為めには―も厭はざる身の/不如帰(蘆花)」
(4)(水と火のように)互いに相いれないもの。きわめて仲の悪いこと。「―の仲」
水火も辞せず
すいか【水火も辞せず】
go through thick and thin <for a person's sake> .
水灯
すいとう [0] 【水灯】
水に浮かべて流す灯籠(トウロウ)。また,その遊び。灯籠流し。
水灸
みずきゅう ミヅキウ [0] 【水灸】
紙を折り重ねたものを水にひたして肌にあて,その上からすえる灸。
水災
すいさい [0] 【水災】
(1)洪水による災害。水害。水難。
(2)〔仏〕 大三災の一。第二禅天までが水浸しになるという大水害。
→三災(2)
水炊き
みずたき ミヅ― [0][4] 【水炊き】
〔「みずだき」とも〕
鍋料理の一。鶏肉などを味つけしない湯で煮て,ポン酢などをつけて食べるもの。
水烏賊
みずいか ミヅ― [2] 【水烏賊】
アオリイカの別名。
水烟
すいえん [0] 【水煙・水烟】
(1)水の飛沫(ヒマツ)が煙のように見えるもの。水上のもや。みずしぶき。みずけむり。
(2)〔火と呼ぶのを忌むとも,また火を調伏する意ともいう〕
仏塔の最上部に取り付ける相輪の一部で,九輪の上にある火炎をかたどった板状の透かし彫り金具。
→相輪
水無し川
みなしがわ 【水無し川】
■一■ (名)
〔水のない川の意〕
天の川。「ひさかたの天つしるしと―隔てに置きし神代し恨めし/万葉 2007」
■二■ (枕詞)
「絶ゆ」にかかる。「―絶ゆといふことをありこすなゆめ/万葉 2712」
水無し川
みずなしがわ ミヅナシガハ [4] 【水無し川】
降雨のとき以外は,水の流れが見られない川。涸れ川。
水無川
みなのがわ 【男女川・水無川】
茨城県の筑波山に発し,南流して桜川に合する川。((歌枕))「筑波嶺(ツクバネ)の峰より落つる―恋ぞ積もりて淵となりける/後撰(恋三)」
水無月
みなづき [2] 【水無月・六月】
〔「な」は格助詞「の」で,水の月の意。田に水を引く月の意という〕
陰暦六月の異名。[季]夏。
水無月会
みなづきえ [4] 【水無月会】
六月四日,最澄の命日に延暦寺で行われる法会。長講会(チヨウコウエ)。
水無月祓
みなづきばらえ [5] 【水無月祓】
「夏越(ナゴ)しの祓(ハラエ)」に同じ。[季]夏。
水無瀬三吟
みなせさんぎん 【水無瀬三吟】
連歌。一巻。宗祇・肖柏・宗長作。1488年成立。後鳥羽上皇の離宮のあった水無瀬殿において,上皇の法楽のため詠んだ三吟百韻。古来百韻連歌の亀鑑とされている。水無瀬三吟百韻。
水無瀬川
みなせがわ 【水無瀬川】
大阪府島本町を流れ,淀川に注ぐ川。惟喬(コレタカ)親王の離宮,後鳥羽上皇の離宮水無瀬殿のあった地。((歌枕))「見渡せば山もと霞む―夕べは秋と何思ひけむ/新古今(春上)」
水無瀬川
みなせがわ 【水無瀬川】
■一■ (名)
水の流れていない川。みなしがわ。「うらぶれて物は思はじ―/万葉 2817」
■二■ (枕詞)
水が川底の下を流れることから,「下ゆ」にかかる。「恋にもそ人は死にする―下ゆ我(アレ)痩(ヤ)す/万葉 598」
水無瀬神宮
みなせじんぐう 【水無瀬神宮】
大阪府島本町広瀬にある神社。後鳥羽上皇の死後,近臣の水無瀬親成(チカシゲ)が離宮水無瀬殿を賜り,その菩提を弔ったのに始まる。1873年(明治6)土御門・順徳天皇を合祀(ゴウシ)。
水煎
すいせん [0] 【水繊・水煎・水蟾】
菓子の名。くず粉を煮,冷やし固めて短冊形に切ったもの。たれ味噌または煎(イ)り酒をつけて食べる。水繊羹(カン)。
水煙
みずけむり【水煙(をあげる)】
(throw,raise) spray (into the air).→英和
水煙
すいえん [0] 【水煙・水烟】
(1)水の飛沫(ヒマツ)が煙のように見えるもの。水上のもや。みずしぶき。みずけむり。
(2)〔火と呼ぶのを忌むとも,また火を調伏する意ともいう〕
仏塔の最上部に取り付ける相輪の一部で,九輪の上にある火炎をかたどった板状の透かし彫り金具。
→相輪
水煙
みずけむり ミヅ― [3] 【水煙】
(1)水が飛び散って煙のように見えること。「―をあげて走る」
(2)水面に立つ霧や靄(モヤ)。
水煮
みずに ミヅ― [0] 【水煮】 (名)スル
味つけをせず,水だけで煮ること。また,その煮たもの。薄塩味のものもいう。
水爆
すいばく [0] 【水爆】
「水素爆弾」の略。
水爆
すいばく【水爆】
a hydrogen[an H-]bomb.‖水爆禁止運動 a ‘ban-the-hydrogen bomb' campaign.水爆実験 a thermonuclear[an H-bomb]test.水爆弾頭 a hydrogen[an H-bomb]warhead.
水爬虫
たがめ [0] 【田鼈・水爬虫】
半翅目の大形水生昆虫。体長6センチメートル内外。全体に淡褐色で扁平。前肢は強大な捕獲肢になり,先端に鋭い爪がある。尾端に伸縮できる呼吸管がある。池沼にすみ,魚・カエル・昆虫などを捕食する。成虫は灯火にも集まる。養魚上の害虫。本州以南,東アジア・東南アジアに分布。コウヤヒジリ。ミズガッパ。カッパムシ。ドンガメムシ。[季]夏。
水牛
すいぎゅう【水牛】
a (water) buffalo.
水牛
すいぎゅう [0] 【水牛】
ウシ科の哺乳類アジアスイギュウを指す。頭胴長2.8メートル,肩高1.8メートルほど。体は暗灰色。角は大きく,三日月状。水辺にすみ,暑い日中は水に入っていることが多い。草食性。アジア原産だが家畜化されて世界中に広まっている。
水牢
みずろう ミヅラウ [0] 【水牢】
江戸時代,牢屋に水を入れ,罪人を水責めにして苦しめたこと。また,その牢屋。
水物
みずもの【水物】
a matter of chance;a gamble.→英和
水物
みずもの ミヅ― [0] 【水物】
(1)(水・酒・ジュースなど)飲み物。
(2)水分の多い果物・水羊羹などの食品。
(3)運に左右されて予想しにくいもの。あてにならないもの。「勝負は―だ」
水狂言
みずきょうげん ミヅキヤウゲン [3] 【水狂言】
涼感を誘うために水を使って趣向を凝らした芝居。[季]夏。《灯跳る―の水の先/松藤夏山》
→水機関(ミズカラクリ)
水玉
みずたま【水玉】
a drop of water.水玉模様 polka dots.
水玉
すいぎょく [0][1] 【水玉】
「水晶(スイシヨウ)」に同じ。
水玉
みずたま ミヅ― [0] 【水玉】
(1)玉となって飛び散る水滴。
(2)水が物の表面について丸くなったもの。
(3)中に水のはいっているガラス玉。女児のかんざしなどに用いる。
(4)「水玉模様」に同じ。
水玉模様
みずたまもよう ミヅ―ヤウ [5] 【水玉模様】
丸を散らした模様。
水玉草
みずたまそう ミヅ―サウ [0] 【水玉草】
アカバナ科の多年草。林中の湿地に自生。高さ約40センチメートル。葉は対生し,狭卵形。夏から秋にかけ,白色の花弁二,緑色の萼片(ガクヘン)二からなる小花が総状につく。果実は小卵形で毛がある。
水球
すいきゅう [0] 【水球】
七名ずつの二チームが,プールに作られた競技場で泳ぎながらボールを敵のゴールに投げ入れて得点を争う競技。ウオーター-ポロ。
水球
すいきゅう【水球】
water polo.
水理
すいり [1] 【水理】
(1)水の流れるみち。水脈。
(2)ふなみち。水路。「官軍―に熟せざれば誤つて暗礁に触るる事あらんか/近世紀聞(延房)」
水理学
すいりがく [3] 【水理学】
流体力学に基礎をおき,土木工学や機械工学などへ応用するために,水の力学的問題を研究対象とする学問。
水琴窟
すいきんくつ [3] 【水琴窟】
日本庭園の技法の一。洞窟内に水滴を落としたとき発生する反響音を庭園内で楽しむもの。一般に手水(チヨウズ)鉢の下の地中に甕(カメ)などを埋め込み,手水後の排水に音を生ませる形をとる。洞水門(ドウスイモン)。
水瓶
みずがめ【水瓶】
a water-jug.水瓶座《天》Aquarius.→英和
水瓶
みずがめ ミヅ― [0] 【水瓶・水甕】
(1)飲用などのために水をたくわえておく瓶。すいびん。
(2)都市などに供給する上水をたくわえておく貯水池やダム。「首都圏の―が涸れる」
水瓶
すいびん [0] 【水瓶】
⇒すいびょう(水瓶)(2)
水瓶
すいびょう [0] 【水瓶】
(1)水を入れる細首のびん。
(2)〔仏〕 水を入れて携行する容器。飲用の浄瓶と手洗い用の触瓶がある。すいびん。
水瓶(2)[図]
水瓶座
みずがめざ ミヅ― [0] 【水瓶座】
〔(ラテン) Aquarius〕
一〇月下旬の宵に南中する星座。鷲(ワシ)座の東にある。かつては黄道十二宮の宝瓶(ホウヘイ)宮に相当していた。
水甕
みずがめ ミヅ― [0] 【水瓶・水甕】
(1)飲用などのために水をたくわえておく瓶。すいびん。
(2)都市などに供給する上水をたくわえておく貯水池やダム。「首都圏の―が涸れる」
水生
すいせい [0] 【水生・水棲】 (名)スル
水の中に生えること。また,水の中にすむこと。
→陸生
水生動物
すいせいどうぶつ [5] 【水生動物】
水中で生活する動物の総称。淡水動物・海洋動物に大別。後者は汽水域にすむ動物も含む。
水生昆虫
すいせいこんちゅう [5] 【水生昆虫】
水中で生活する昆虫の総称。カゲロウ・トンボ・カなど幼虫・蛹(サナギ)の時期だけ水中で過ごすものと,ゲンゴロウ・ミズスマシのように一生を水中・水面で生活するものとがある。
水生植物
すいせいしょくぶつ [6] 【水生植物】
水中に生育する植物の総称。ウキクサ・ヒシ・セキショウモなど。抽水植物・沈水植物・浮遊植物などに分ける。
水生羊歯
すいせいしだ [5] 【水生羊歯】
水面に浮遊したり水中に生育するシダ植物の総称。サンショウモ・アカウキクサ・デンジソウなど。
水産
すいさん [0] 【水産】
海・川・湖などから物がとれること。また,魚介類・藻類の総称。
→陸産
→海産
水産加工業
すいさんかこうぎょう [6] 【水産加工業】
水産物を原料として,食品・肥料などを生産する産業。
水産大学校
すいさんだいがっこう 【水産大学校】
水産に関する学理と技術を教授する農林水産省所管の学校。修業年限は四年。1946年(昭和21)水産講習所下関分校として設立。63年現名に改称。所在地は山口県下関市。
水産学
すいさんがく [3] 【水産学】
水産資源の漁業・増養殖・加工・製造などに関する学問。水産技術・水産生物・水産化学などの諸分野も含む。
水産庁
すいさんちょう [3] 【水産庁】
農林水産省の外局の一。水産資源の保護や開発,漁業調整,水産物の生産・流通など水産業に関する行政事務を取り扱う。付属機関に水産研究所・水産大学校などがある。
水産業
すいさんぎょう [3] 【水産業】
水産動植物の捕獲・採取・養殖・加工などを行う事業。
水産業協同組合
すいさんぎょうきょうどうくみあい [11] 【水産業協同組合】
漁民・水産加工業者の協同組合。水産業協同組合法に基づき設立され,漁業協同組合・漁業生産組合・漁業協同組合連合会・水産加工業協同組合・水産加工業協同組合連合会・共済水産業協同組合連合会の六種がある。
水産物
すいさん【水産物】
marine products.‖水産業 the fishing[marine products]industry.水産試験所 a fisheries experiment station.水産大学 <Tokyo> University of Fisheries.水産庁 the Fisheries Agency.
水産物
すいさんぶつ [3] 【水産物】
魚貝類や海藻類など。
→陸産物
→海産物
水産試験場
すいさんしけんじょう [0] 【水産試験場】
水産に関しての調査・分析・開発・普及・指導を目的とする研究機関。戦前は農林省所管の中央水産試験場と都道府県水産試験場があったが,前者は1949年(昭和24)水産研究所と改称。
水産講習所
すいさんこうしゅうじょ 【水産講習所】
水産に関する教育および研究を行う機関。1888年(明治21)設立の水産伝習所を継承して,97年発足。東京水産大学の前身。
水産資源
すいさんしげん [5] 【水産資源】
海や河川・湖などから得られる有用な生物資源。
水田
みずた ミヅ― [0] 【水田】
水をたたえた田。すいでん。
水田
すいでん [0] 【水田】
水を入れて稲などを作る耕地。田。たんぼ。みずた。
⇔陸田
水田
すいでん【水田】
a rice[paddy]field.
水田
こなた 【熟田・水田】
よく開墾された水田(スイデン)。[和名抄]
水田芥
みずたがらし ミヅ― [4] 【水田芥】
アブラナ科の多年草。湿地や水田に生える。茎は柔らかく,直立して高さ約50センチメートル。葉は羽状に全裂し,先端の小葉ほど大きい。春,茎頂に白色四弁花を総状につける。
水界
すいかい [0] 【水界】
(1)「水圏(スイケン)」に同じ。「―生態系」
(2)水陸の境。「―線」
水畔
すいはん [0] 【水畔】
水のほとり。水辺。みぎわ。
水番
みずばん ミヅ― [0] 【水番】
灌漑(カンガイ)用の水が盗まれないように,川や池の番をすること。また,その人。[季]夏。《―に提灯つけて来し妻子/河野静雲》
水疱
すいほう [0] 【水疱】
皮膚や粘膜の上皮にできる,漿液(シヨウエキ)を含む発疹。みずぶくれ。水疱疹。
水疱
すいほう【水疱】
《医》a blister;→英和
a vesicle.→英和
水疱疹
すいほうしん [3] 【水疱疹】
「水疱」に同じ。
水疱瘡
みずぼうそう ミヅバウサウ [3] 【水疱瘡】
⇒水痘(スイトウ)
水疱瘡
みずぼうそう【水疱瘡】
chicken pox.
水痘
すいとう【水痘】
《医》chicken pox.
水痘
すいとう [0] 【水痘】
ウイルスによる急性伝染病の一。子供が多くかかり,伝染力が強い。発熱・発疹(ハツシン)し,発疹は水疱となり,やがて黒いかさぶたとなって約二週間で治る。一度かかれば終生免疫となる。水疱瘡(ミズボウソウ)。風痘。
水癌
すいがん [0] 【水癌】
口腔粘膜の顕著な壊死(エシ)を主徴とする口内炎。腐敗菌などの感染により起こる。ノーマ。壊疽(エソ)性口内炎。
水白粉
みずおしろい ミヅ― [3] 【水白粉】
液状の白粉。
水盃
みずさかずき ミヅサカヅキ [3] 【水杯・水盃】
再び会えるかどうかわからない別れに際して,酒の代わりに互いに杯に水をついで飲むこと。「―を交わす」
水盆
すいぼん [0] 【水盆】
「水盤(スイバン)」に同じ。
水盆石
すいぼんせき [3] 【水盆石】
築山(ツキヤマ)の滝口で,控石(ヒカエイシ)と組み合わせて水中に据えるひらたい石。
水盛
みずもり ミヅ― [0] 【水盛・準】
水準器の一種。細長い角材の上に溝を掘って水を入れ,傾斜の度を測る。みずばかり。水尺(スイシヤク)。また,これを用いて水平を得る作業。
水盤
すいばん【水盤】
a basin;→英和
a flower bowl.
水盤
すいばん [0] 【水盤】
(1)水を入れる,広く浅い陶磁製の鉢。生け花・盆裁などに用いる。
(2)涼味を求めて{(1)}に睡蓮(スイレン)・蘆(アシ)などを生けたり,植えたりするもの。[季]夏。
水眼鏡
みずめがね ミヅ― [3] 【水眼鏡】
「水中眼鏡(スイチユウメガネ)」に同じ。
水着
みずぎ【水着】
a swimming suit (女子用);swimming trunks (男子用).
水着
みずぎ ミヅ― [0] 【水着】
水泳や海水浴などをするときに着ける衣服。海水着。[季]夏。《いまや―水を辞せざる乙女跳ぶ/中村草田男》
水石
すいせき [1][0] 【水石】
(1)水と石。転じて,自然。
(2)盆などにのせて観賞する,形の美しい自然石。形態・色彩・文様などから山水の景趣を味わう。盆石。
(3)泉水と庭石。
水石鹸
みずせっけん ミヅセキケン [3] 【水石鹸】
半透明液状の石鹸。油脂を水酸化カリウムで鹸化したのち,塩析せずにグリセリンを含んだまま水溶液とする。
水破
すいは [1] 【水破】
鷲(ワシ)の黒い羽ではいだ矢。
水硬性
すいこうせい スイカウ― [0] 【水硬性】
セメント類が水と反応し固体として硬化してゆく性質。
水礬土
すいばんど [3] 【水礬土】
水酸化アルミニウムのこと。
水祝
みずいわい ミヅイハヒ [3] 【水祝(い)】
嫁入りや婿入りの際,または新婚の最初の正月に,親戚・友人が婿に水を浴びせて祝う儀礼。みずあびせ。みずかけ。みずかけいわい。
水祝い
みずいわい ミヅイハヒ [3] 【水祝(い)】
嫁入りや婿入りの際,または新婚の最初の正月に,親戚・友人が婿に水を浴びせて祝う儀礼。みずあびせ。みずかけ。みずかけいわい。
水神
すいじん【水神】
the god of water;a water nymph (女神).
水神
すいじん [0] 【水神】
飲料水や水稲耕作に必要な水をつかさどる神。川・井戸・泉などのほとりにまつられる一方,蛇・河童・竜などの姿で表される。水伯。
水神鳴り
みずがみなり ミヅ― [3] 【水雷・水神鳴り】
落雷しても火を出さない雷。また,雨を伴って鳴る雷。
⇔火雷
水禍
すいか [1] 【水禍】
水による災難。洪水にあうことやおぼれ死ぬこと。水難。「―にあう」
水禽
すいきん [0] 【水禽】
水辺で生活する鳥の総称。普通,ガンカモ類をさす。水鳥。
水秤
みずばかり ミヅ― [3][0] 【水秤】
浮力を利用して液体の比重を測る器具。種々の型式がある。
水程
すいてい [0] 【水程】
水路の行程。海路。ふなじ。
水稲
すいとう【水稲】
paddy.→英和
水稲
すいとう [0] 【水稲】
水田で栽培する稲。
⇔陸稲
水章魚
みずだこ ミヅ― [0] 【水蛸・水章魚】
タコの一種。日本産では最大で,胴長40センチメートル,腕を伸ばすと全長3メートルぐらいになる。体表は紫がかった赤褐色で,淡色の網目文様がある。肉は柔らかい。酢だこにする。本州中部以北に分布。
水竿
みさお [0] 【水棹・水竿】
水底・岩などを押し,それによって船を進めるための棹。普通,竹棹を用いる。
水筆
すいひつ [0] 【水筆】
穂に芯(シン)を入れず糊(ノリ)で固めた筆。墨汁を筆全部に含ませることができる。
水筋
みずすじ ミヅスヂ [0] 【水筋】
(1)地下水の流れる道。水脈。
(2)川の流れ。川筋。
水筒
すいとう【水筒】
a (water) flask;a water bottle;a canteen.→英和
水筒
すいとう [0] 【水筒】
飲料水などを入れて持ち歩くための容器。
水管
すいかん [0] 【水管】
(1)水を通す管。
(2)軟体動物で,鰓(エラ)へ水を送り,また流出させる管。食物の摂取や体の移動にも役立つ。
水管ボイラー
すいかんボイラー [5] 【水管―】
ボイラーの一。多数の細い管の中に水を通し,この管を外部から加熱して蒸気を発生させるもの。高温・高圧の蒸気が効率的に得られる。水管がま。
→煙管ボイラー
水管系
すいかんけい [0] 【水管系】
ウニ・ヒトデなどの棘皮(キヨクヒ)動物に特有な細管からなる構造。中は海水・体腔液で満たされ,呼吸・排出器官と運動器官とを兼ねる。歩管系。管足系。
水篶刈る
みすずかる 【御篶刈る・水篶刈る】 (枕詞)
「信濃(シナノ)」にかかる。万葉集の「みこもかる(水薦苅・三薦苅)」を万葉集童蒙抄などで誤読して広まった語。
→みこもかる
水簸
すいひ [0] 【水簸】
土粒子の大きさによって水中での沈降速度が異なるのを利用して,大きさの違う土粒子群に分ける操作。陶土を細粉と粗粉に分けたり,砂金を採集する場合などに用いる。
水簾
すいれん [0] 【水簾】
〔水のすだれの意〕
滝。
水籠り
みごもり 【水籠り】
〔「みこもり」とも〕
(1)水の中に隠れていること。「―に芦の若葉やもえつらむ/千載(春上)」
(2)自分の心の中に秘めておくこと。「人づてに知らせてしがな隠沼(カクレヌ)の―にのみ恋ひやわたらむ/新古今(恋一)」
水籠る
みごも・る 【水籠る】 (動ラ四)
〔「みこもる」とも〕
水の中に姿を隠す。また,胸中にかくす。「―・りて思ひしよりも池水のいひての後ぞ苦しかりける/宇津保(藤原君)」
水粒
みつぼ 【水粒】
〔「つぼ」は「つぶ(粒)」の意〕
水滴。水の玉。水の泡。「―なす仮れる身そとは知れれども/万葉 4470」
水精
すいしょう [1] 【水晶・水精】
肉眼で見えるような石英の大きな結晶。普通,六角柱状で無色透明であるが不純物の混じった草入り・煙入りや,紫・黄色などのものもある。光学機材・水晶振動子・印材・装飾などに用いる。水玉。
水糸
みずいと ミヅ― [0] 【水糸】
建築工事などで,水平を示すために張る糸。みずなわ。
水系
すいけい [0] 【水系】
水源から共通の流出口に至る一連の流路の集合。本流とその支流,それらに接続する湖・沼なども含む。排水系。河系。
水系伝染
すいけいでんせん [5] 【水系伝染】
水を介して起こる病気の伝染。
水紋
すいもん [0] 【水紋】
(1)水面にできる波紋。
(2)流水・波・渦などの模様。
水素
すいそ [1] 【水素】
〔英 hydrogen; (ドイツ) Wasserstoff〕
最も軽い元素。元素記号 H 原子番号一,原子量一・〇〇八。最も簡単な原子構造をもち,全宇宙での存在度が最大。地殻・海では酸素・ケイ素に次ぐ。質量数二の核種を重水素,三の核種を三重水素ともいう。単体は二原子分子から成り,常温で無色無臭の気体。沸点は摂氏マイナス二五二・八七度。水の電気分解や石油から得られる炭化水素と水との反応,炭化水素の部分酸化などで製造される。酸素と化合して水となる。有機化合物の基本構成元素の一。
水素
すいそ【水素】
hydrogen.→英和
〜の hydric.‖水素ガス hydrogen gas.水素爆弾 a hydrogen[an H-]bomb.
水素イオン
すいそイオン [4] 【水素―】
水素原子が電子一個を失った一価の正イオン。H� と表し,これは陽子に等しい。溶液中で酸性を示す原因となる。水溶液中では水分子と結合し H³O�(オキソニウム-イオン)として存在する。
水素イオン指数
すいそイオンしすう [7][8] 【水素―指数】
溶液中の水素イオン濃度の表し方の一。pH で表す。水素イオンのモル濃度の逆数の常用対数として定義される。酸性で pH<7,中性で pH=7,アルカリ性で pH>7 となる。水素イオン濃度指数。
水素イオン濃度
すいそイオンのうど [7] 【水素―濃度】
溶液中の水素イオンあるいはオキソニウム-イオンの濃度。普通,水素イオン指数を用いる。
水素エネルギー
すいそエネルギー [5][6] 【水素―】
水素を酸化するときに発生するエネルギー。原料となる水素は,火力・原子力等の一次エネルギーを利用して,水や石油からつくられる。酸化されて水のみを生ずることから,クリーンなエネルギーとされる。
水素添加
すいそてんか [4] 【水素添加】
還元の一。不飽和結合をもつ化合物,特に不飽和炭素結合をもつ有機化合物と水素を反応させ,その不飽和結合に水素を付加させること。油脂への水素添加を硬化といい,食用油・石鹸(セツケン)原料を得る。
水素爆弾
すいそばくだん [4] 【水素爆弾】
水素の同位体の核融合反応を利用した爆弾。起爆剤として原子爆弾を中心に置き,そのまわりを重水素と三重水素または重水素化リチウムで囲み,瞬間的に核融合反応を起こさせる。水爆。
水素爆鳴気
すいそばくめいき [6] 【水素爆鳴気】
水素二体積と酸素一体積を混合した気体。点火により爆発的に燃焼し,多量の熱量を生じ強い破壊力を発する。
水素細菌
すいそさいきん [4] 【水素細菌】
水素と酸素との反応によって生ずる化学エネルギーを利用して炭酸を固定し,生育する一群の細菌。
水素結合
すいそけつごう [4] 【水素結合】
電気陰性度の高い二個の原子が水素原子を介して結びつく化学結合。氷や水の中の水分子どうしの結合,ポリペプチド間の結合,DNA の塩基対(エンキツイ)の形成などはその例。
水素貯蔵合金
すいそちょぞうごうきん [7][1][4] 【水素貯蔵合金】
冷却や加圧すると水素を吸収し,加熱や減圧により水素を放出する合金。鉄・チタン系の合金などがある。水素をガスボンベに高圧貯蔵するのにくらべ,安全性が高く,簡単に貯蔵できる利点がある。
水素電極
すいそでんきょく [4] 【水素電極】
水素イオンを含む水溶液中に白金黒をめっきした白金電極を浸し,水素ガスを通じたもの。水素イオンの活量が一で,水素ガスの分圧が一気圧であるものを標準水素電極といい,電極電位の基準として用いる。
水経
すいけい 【水経】
中国の河川について簡略に記した地理書。前漢の桑欽とも,晋(シン)の郭璞とも伝えるが撰者未詳。三国時代頃の成立か。
水経注
すいけいちゅう 【水経注】
中国の地理書。四〇巻。北魏(ホクギ)の酈道元(レキドウゲン)の撰。「水経」に,実地体験と多くの文献によって注釈を加えたもので,中国各地の河川とその流域の歴史について詳細に記す。
水絵
みずえ ミヅヱ [0] 【水絵】
(1)水彩画。
(2)浮世絵初期の版画様式の一。輪郭に墨を用いず,紅・黄・緑などの淡色のみの色板で刷ったもの。錦絵の前に流行した。
水絵の具
みずえのぐ ミヅヱノグ [3] 【水絵の具】
水に溶いて用いる絵の具。水彩画に用いる。
水綿
あおみどろ アヲ― [3] 【水綿・青味泥】
緑藻類ホシミドロ目の淡水藻。春から夏,水田や川辺の止水に生育。細い円筒形の細胞の連なった糸状の個体が集まって,もつれた毛髪状をなす。細胞内には螺旋(ラセン)状の葉緑体がある。繁殖は分裂によるが,接合による有性生殖も知られる。
水緒
みずお ミヅヲ [0][2] 【水緒・鐙靼】
馬具の名。鐙(アブミ)をつるための革のひも。力革。
水緒金
みずおがね ミヅヲ― [3] 【水緒金】
鐙の鉸具頭(カコガシラ)。水緒を受けるための金具。
水線
すいせん [0] 【水線】
船舶の喫水線。「―下に魚雷命中」
水締め
みずしめ ミヅ― [0] 【水締め】
建築基礎工事・道路工事などで,いったん掘り起こした土砂を埋め戻す際,水を加えて地盤を固めること。
水練
すいれん【水練】
⇒水泳.
水練
すいれん [1][0] 【水練】
(1)水泳の鍛練。およぎ。[季]夏。「畳の上の―」「―場」
(2)水泳の達人。「なまじひに究竟の―にておはしければ,しづみもやり給はず/平家 11」
水縄
みずなわ ミヅナハ [0] 【水縄】
(1)「水糸(ミズイト)」に同じ。
(2)検地用具の一。土地の面積を測るために用いる麻縄。
水縄
みなわ [0] 【身縄・水縄】
和船の帆を上げ下げするための綱。一端を帆桁(ホゲタ)の中央につけ,帆柱先端の滑車を通して船尾にとって固定する。
水縹
みはなだ 【水縹】
うすい藍色。水色。「―の絹の帯を引き帯なす韓帯(カラオビ)に取らせ/万葉 3791」
水繁蔞
みずはこべ ミズ― [3] 【水繁蔞】
アワゴケ科の一年草。水田などに生える。茎は細く長さ約20センチメートル。水中の葉は広線形,水面に浮く葉はへら形。雌雄同株。五〜一一月,二枚の苞からなる白色の小花をつける。漢名,水馬歯。
水繊
すいせん [0] 【水繊・水煎・水蟾】
菓子の名。くず粉を煮,冷やし固めて短冊形に切ったもの。たれ味噌または煎(イ)り酒をつけて食べる。水繊羹(カン)。
水羊羹
みずようかん ミヅヤウカン [3] 【水羊羹】
寒天でこし餡(アン)を固めた,水分の多い柔らかい羊羹。冷やして食べる。[季]夏。
水翻
みずこぼし ミヅ― [3] 【水翻・水零し】
「建水(ケンスイ)」に同じ。
水耕
すいこう [0] 【水耕】
土を使わず,砂や礫(レキ)を培地とし,必要な養分を溶かした水で植物を栽培すること。水栽培。「―栽培」「―法」
水耕農場
すいこう【水耕農場】
a hydroponic farm.水耕法 hydroponics.→英和
水肥
すいひ [0] 【水肥】
液状の肥料。液肥。みずごえ。
水肥
みずごえ ミヅ― [0] 【水肥】
液状の肥料。液肥。すいひ。
水肺
すいはい [0] 【水肺】
⇒呼吸樹(コキユウジユ)
水脈
すいみゃく [0] 【水脈】
(1)地層の中で,地下水が流れている道筋。
(2)河川や海で,船が航行する水路。ふなじ。みお。
水脈
みお [0][1] 【澪・水脈・水尾】
〔「水の緒」の意〕
(1)内湾や河口付近で,砂泥質・遠浅の海底に沖合まで刻まれた浅い谷。水の流れの筋。小舟の航路となる水路。
(2)船の通ったあとに残る泡や水の筋。航跡。「―を引く」
水脈
すいみゃく【水脈】
<strike> a vein of water.
水脈導く
みおび・く ミヲ― 【水脈導く】 (動カ四)
水先案内をする。航路に従って舟を進める。「潮待ちて―・き行けば/万葉 3627」
水脈引き
みおびき ミヲ― 【澪引き・水脈引き】
水先案内をすること。「御調の舟は堀江より―しつつ/万葉 4360」
水脹れ
みずぶくれ ミヅ― [0][3] 【水脹れ】
(1)やけどなどのため皮膚の下に水がたまってふくらむこと。また,そのふくらみ。「―ができる」
(2)水気を含んでふくれること。
水腎症
すいじんしょう [0] 【水腎症】
尿の流路に結石・狭窄(キヨウサク)などの障害があるため,腎臓に尿がたまって腫れた状態。
水腫
すいしゅ [0] 【水腫】
⇒浮腫(フシユ)
水腫
すいしゅ【水腫】
《医》dropsy.→英和
水腫れ
みずばれ ミヅ― [0] 【水腫れ】
水気を含んではれること。また,そのはれもの。水腫(スイシユ)。
水腹
みずばら ミヅ― [0] 【水腹】
水気のものをたくさん飲んだときの腹具合。また,空腹を水を飲んでしのぐこと。
水膨れ
みずぶくれ【水膨れ】
a blister.→英和
水臭い
みずくさ・い ミヅ― [4] 【水臭い】 (形)[文]ク みづくさ・し
(1)親しい間柄なのに,よそよそしい。「打ち明けてくれないとは―・い」
(2)水分が多くて,まずい。みずっぽい。「―・い酒」
(3)塩味が薄い。主に,関西での言い方。
[派生] ――さ(名)
水臭い
みずくさい【水臭い】
[よそよそしい]reserved;cold;→英和
distant.→英和
水舟
みずぶね ミヅ― [0][3] 【水船・水舟】
〔「みずふね」とも〕
(1)浸水して沈没しそうな状態にある船。
(2)水軍など大船団で行動する際,飲料用の水を積んで付随する船。水伝馬。水取り船。
(3)水槽。「―の鯉」
水船
みずぶね ミヅ― [0][3] 【水船・水舟】
〔「みずふね」とも〕
(1)浸水して沈没しそうな状態にある船。
(2)水軍など大船団で行動する際,飲料用の水を積んで付随する船。水伝馬。水取り船。
(3)水槽。「―の鯉」
水艙
すいそう [0] 【水艙】
飲料・ボイラー用などの水を船中で貯蔵しておく所。
水色
すいしょく [0][1] 【水色】
(1)水の色。海や湖沼の水面を上方から垂直に見たときの色を一一の段階に分け,透明度を知る手がかりとする。
(2)川・湖・海などの景色。水辺の景色。
(3)みずいろ。
水色
みずいろ ミヅ― [0] 【水色】
澄んだ水の色。薄い緑がかった青色。織り色では,経(タテ)青,緯(ヨコ)白。
水色
みずいろ【水色】
light blue.〜の light-blue.
水芋
みずいも ミヅ― [0] 【水芋】
サトイモの栽培品種。四国・九州などの暖地の湧き水の付近で栽培。親芋は肥大し,多数の子芋がつく。
水芭蕉
みずばしょう ミヅバセウ [3] 【水芭蕉】
サトイモ科の大形多年草。山地の湿原に生える。雪解けのあと,葉より先に白色肉質の仏炎苞(ブツエンホウ)に包まれた黄色の肉穂花序が出る。葉は長楕円形で,長さ約80センチメートルに達する。[季]春。
水芭蕉[図]
水芭蕉
みずばしょう【水芭蕉】
《植》a Japanese skunk cabbage.
水芸
みずげい ミヅ― [0][2] 【水芸】
指先・刀先・扇子などから水が吹き出るように見せる曲芸。初代の松旭斎天勝が有名。
水芸
みずげい【水芸】
water tricks.
水苔
みずごけ【水苔】
《植》sphagnum.→英和
水苔
みずごけ ミヅ― [0] 【水蘚・水苔】
(1)蘚類ミズゴケ科の総称。世界に約四〇〇種,日本に約四〇種が知られる。湿地・沼地などに生育。茎は分枝して舌状の葉を密生。葉に吸水力の強い透明細胞があり,保水性がよい。
(2)水垢(ミズアカ)のこと。
水茎
みずくき ミヅ― [0] 【水茎】
〔「みずぐき」とも。「みずみずしい茎」の意。筆をそれにたとえたものか〕
(1)筆跡。また,書かれた文字。
(2)筆。「涙の―に先に立つ心地して/源氏(夕霧)」
(3)手紙の文。「年を経てかく―やいづちゆくらむ/宇津保(祭の使)」
水茎の
みずくきの ミヅ― 【水茎の】 (枕詞)
(1)音の類似から「水城」にかかる。「―水城の上に涙拭(ノゴ)はむ/万葉 968」
(2)「岡」にかかる。「―岡の木の葉も色付きにけり/万葉 2193」
(3)中古以後「みずくき」を筆および筆の跡(アト)の意で用いるようになり,「流る」「行方も知らぬ」にかかる用法を生んだ。「―ゆくへもしらぬ昔なりけり/新古今(哀傷)」
水茎の跡
みずくきのあと ミヅ― [6] 【水茎の跡】
筆跡。また,手紙。「―もうるわしく」
水茶屋
みずちゃや ミヅ― [0] 【水茶屋】
〔「みずぢゃや」とも〕
近世,道端や寺社の境内などで湯茶を供して往来の人を休息させた店。「松屋といへる―に居ながれ/浮世草子・五人女 3」
水草
みずくさ ミヅ― [0] 【水草】
水中に生える草や藻。
水草
すいそう [0] 【水草】
(1)(海草に対して)淡水中または湿地に生える草。みずくさ。
(2)水と草。
水草
すいそう【水草】
⇒みずくさ.
水草
みくさ 【水草】
水中に生える草や,水辺に生える草の総称。みずくさ。「池のなぎさに―生ひにけり/万葉 378」
水草
みずくさ【水草】
a water plant.
水菓子
みずがし ミヅグワシ [3] 【水菓子】
果物(クダモノ)のこと。
水菜
みずな ミヅ― [0] 【水菜】
(1)アブラナ科の一,二年草の野菜。葉は根生し多数の細片に分裂する。冬から初春に収穫し,漬物・からし和(ア)えなどにする。キョウナ。[季]春。
(2)ウワバミソウの別名。[季]春。
水菰
みこも [0] 【水菰・水薦】
水中に生えているマコモ。「水の―を刈りあげて/千載(夏)」
水菽
すいしゅく [0] 【水菽】
〔水と豆粥(マメガユ)の意〕
粗末な食事。また,貧乏。
水落ち
みずおち ミヅ― [0] 【水落ち】
水が落ちる所。
水葉
すいよう [0] 【水葉】
サンショウモ・コウホネなどの水生植物の葉のうち,水中にある葉。沈水葉。水中葉。
水葬
すいそう [0] 【水葬】 (名)スル
水中に遺体を投じて葬ること。水葬礼。
水葬する
すいそう【水葬する】
bury at sea.
水葬礼
すいそうれい [3] 【水葬礼】
「水葬」に同じ。
水葱
なぎ 【水葱・菜葱】
ミズアオイの異名。[季]夏。
水葵
みずあおい ミヅアフヒ [3] 【水葵・雨久花】
ミズアオイ科の一年草。水田などの水湿地に生える。根生葉は深緑色卵心形で柄が長い。夏,花茎を立て青紫色の六弁花を十数個総状につける。古くは葉を食用にした。古名ナギ。[季]夏。
水葵[図]
水蒸気
すいじょうき【水蒸気】
steam;→英和
vapor.→英和
水蒸気
すいじょうき [3] 【水蒸気】
気体の状態になっている水。また,これが空気中で凝結して細かい水滴となったものの俗称。
→湯気
→蒸気
水蒸気圧
すいじょうきあつ [5] 【水蒸気圧】
大気圧全体の中で,水蒸気によって占められる圧力(分圧)。
水蒸気爆発
すいじょうきばくはつ [6] 【水蒸気爆発】
高温・高圧の水蒸気が噴出する爆発的な噴火活動。古い山体や火道壁を破壊し,溶岩の噴出を伴わない。
水蒸気蒸留
すいじょうきじょうりゅう [6] 【水蒸気蒸留】
水に溶けない物質に水を加えたり水蒸気を吹きこんだりして,水蒸気とともに物質中の揮発成分を蒸留すること。それぞれの物質の沸点より低い温度で蒸留できる。植物の精油などの分離・精製に用いる。
水蓼
みずたで ミヅ― 【水蓼】
■一■ [0] (名)
ヤナギタデの一品種カワタデの異名。
■二■ (枕詞)
穂状の花が咲くことから,地名「穂積」にかかる。「―穂積に至り/万葉 3230」
水蕗
みずぶき ミヅ― [2][0] 【水蕗】
オニバスの異名。
水蕗
みずふぶき ミヅ― [3] 【水蕗・芡】
オニバスの異名。
水蕨
みずわらび ミヅ― [3] 【水蕨】
ミズワラビ目の一年生シダ植物。水田などの湿地に生える。全体に淡緑色で柔らかい。胞子葉は大きく,裂片の縁に胞子嚢(ノウ)がつく。
水薦
みこも [0] 【水菰・水薦】
水中に生えているマコモ。「水の―を刈りあげて/千載(夏)」
水薦刈る
みこもかる 【水薦刈る】 (枕詞)
信濃(シナノ)は湖沼が多く,薦の生えている所が多い意で,「信濃」にかかる。「―信濃の真弓我が引かば/万葉 96」
水薬
みずぐすり ミヅ― [3] 【水薬】
⇒すいやく(水薬)
水薬
みずぐすり【水薬】
a liquid medicine.
水薬
すいやく [1] 【水薬】
液体の飲み薬。みずぐすり。水剤(スイザイ)。
水蘚
みずごけ ミヅ― [0] 【水蘚・水苔】
(1)蘚類ミズゴケ科の総称。世界に約四〇〇種,日本に約四〇種が知られる。湿地・沼地などに生育。茎は分枝して舌状の葉を密生。葉に吸水力の強い透明細胞があり,保水性がよい。
(2)水垢(ミズアカ)のこと。
水蘭
すいらん [0] 【水蘭】
キク科の多年草。中部以西の水湿地に生える。茎の高さ80センチメートル内外。葉は線形で長い。秋,分枝した枝端に黄色の頭花を一個ずつつける。
水虎
すいこ [1] 【水虎】
河童(カツパ)の異称。
水虎の尾
みずとらのお ミヅトラノヲ [5] 【水虎の尾】
シソ科の多年草。水辺に生える。茎はやや太く,節ごとに広線形の葉四個を輪生。高さ約40センチメートル。夏から秋,茎頂に淡紅紫色の花穂をつけ,花は唇形で花糸が長い。
水虫
みずむし ミヅ― [0] 【水虫】
(1)半翅目ミズムシ科の水生昆虫。体長約10ミリメートル。体は小判形で脚が長く,後脚は櫂(カイ)状となり遊泳に適する。黄褐色の地に黒縞がある。池沼にすむ。九州以北の日本と朝鮮半島・中国東北部に分布。ミズムシ科の総称ともされる。
(2)等脚目ミズムシ科の甲殻類。体長約10ミリメートル。体はほぼ長方形で一一体節よりなり,七対の付属肢をもつ。日本各地の池沼の水草の間などに見られる。
(3)白蘚菌による皮膚病の一。主として足の指の間や足の裏にでき,小水疱疹・ただれ・角質化などの形で現れる。かゆみが強く,一般に症状は夏に激しく,冬は軽い。汗疱状白蘚の俗称。[季]夏。
水虫
みずむし【水虫】
《医》water eczema;athlete's foot.
水虻
みずあぶ ミヅ― [0] 【水虻】
ミズアブ科の昆虫。体長15ミリメートル内外。体形はハエに似るが腹部が幅広く,平たい。全身黒色で腹部側面に黄色斑がある。幼虫は水生で,水田や池沼に多いが,温泉中にも見られる。オンセンアブ。
水蚤
みじんこ [0] 【微塵子・水蚤】
甲殻綱鰓脚(サイキヤク)亜綱枝角目の節足動物。形は卵形で,体長1〜3ミリメートル。半透明で,無色・淡黄色・淡紅色など。夏は単為生殖,温度が下がって環境が悪くなると雄が生じて両性生殖を行う。浅い池や水田にすむ。世界各地に広く分布。また,橈脚(ジヨウキヤク)亜綱のケンミジンコ類を含めて,微小な甲殻類の総称にもいう。
微塵子[図]
水蛇座
みずへびざ ミヅヘビ― [0] 【水蛇座】
〔(ラテン) Hydrus〕
一二月下旬の宵に南中する星座。天の南極に近く,日本からは見えない。
水蛭
すいてつ [0] 【水蛭】
血吸蛭(チスイビル)の漢名。
水蛸
みずだこ ミヅ― [0] 【水蛸・水章魚】
タコの一種。日本産では最大で,胴長40センチメートル,腕を伸ばすと全長3メートルぐらいになる。体表は紫がかった赤褐色で,淡色の網目文様がある。肉は柔らかい。酢だこにする。本州中部以北に分布。
水蜘蛛
みずぐも ミヅ― [0] 【水蜘蛛】
クモの一種。体長12ミリメートル内外。水中で生活する。体は褐色。水草の間に鐘状の網を張り,体毛の間に空気をたくわえて網の中に運ぶ。ヨーロッパ北部に分布し,日本ではまれ。
水蜜
すいみつ [0] 【水蜜】
「水蜜桃」の略。
水蜜
すいみつ【水蜜(桃)】
《植》a peach.→英和
水蜜桃
すいみつとう [0] 【水蜜桃】
モモの栽培品種。果実は大形で甘く,多汁で柔らかい。明治期に中国から輸入,改良したもの。水蜜。[季]夏。
水蝋
いぼた [0] 【疣取・水蝋】
(1)イボタノキの略。
(2)「いぼたろう」の略。
(3)「いぼたろうむし」の略。
水蝋樹
いぼたのき [5] 【水蝋樹・疣取木】
モクセイ科の落葉低木。葉は対生し,長楕円形で全縁。五月頃,枝先に白色四弁の筒状花を数個ずつ開き,秋に紫黒色の実を結ぶ。日本各地に分布。この樹に寄生するイボタロウカタカイガラムシの分泌する蝋(ロウ)分からイボタ臘を採集する。イボタ。
水蝋樹蝋
いぼたろう [3] 【水蝋樹蝋・虫白蝋】
イボタロウカタカイガラムシの雄の幼虫が分泌する蝋。また,それを精製したもの。光沢があり,黄色を帯びた白色。主成分は脂肪酸と一価アルコールのエステル。蝋燭(ロウソク)・つや出し・医薬品などに用いる。ちゅうはくろう。虫蝋。
水蝋樹蝋硬貝殻虫
いぼたろうかたかいがらむし [11] 【水蝋樹蝋硬貝殻虫】
カタカイガラムシの一種。イボタノキ・ネズミモチ・トネリコなどに寄生。雄は体長3ミリメートルほどで群生して多量の蝋を分泌する。雌は交尾後直径1センチメートルほどの球形の貝殻状となる。本州・四国・九州および中国・ヨーロッパに分布。イボタロウムシ。
水蝋樹蝋虫
いぼたろうむし [4] 【水蝋樹蝋虫】
イボタロウカタカイガラムシの俗称。
水蝋樹貝殻虫
いぼたかいがらむし [7] 【水蝋樹貝殻虫】
イボタロウカタカイガラムシに同じ。
水蝋虫
いぼたのむし [0] 【水蝋虫】
イボタガの幼虫。イボタノキ・ネズミモチ・トネリコなどの葉を食害する青白色の芋虫。六月頃,土中で蛹(サナギ)となり,翌年4月初旬に羽化する。
水蝋蛾
いぼたが [3] 【水蝋蛾】
イボタガ科の大形のガ。開張約10センチメートル。灰褐色と黒褐色の複雑な波状紋をもつ。日本各地に分布。
→いぼたのむし
水蝕
すいしょく [0] 【水食・水蝕】 (名)スル
流水・波浪・雨水などが地表を削って,破壊・浸食すること。
水蝕谷
すいしょくこく [4][3] 【水食谷・水蝕谷】
⇒浸食谷(シンシヨクコク)
水蟷螂
みずかまきり ミヅ― [3] 【水蟷螂】
タイコウチ科の水生半翅類。体長45ミリメートルほど。体は非常に細長く,灰褐色。尾端には体長より長い二本の細い呼吸管がある。前脚はカマキリのような捕獲脚になっており,中脚・後脚は細長い。淡水中にすみ,小動物を捕食する。
水蟾
すいせん [0] 【水繊・水煎・水蟾】
菓子の名。くず粉を煮,冷やし固めて短冊形に切ったもの。たれ味噌または煎(イ)り酒をつけて食べる。水繊羹(カン)。
水蠆
やご [1] 【水蠆】
トンボの幼虫。淡水中で生活し,歩行・遊泳しながら小動物を捕食する。七〜一三回ほど脱皮をして成長し,羽化まで一〜三年を要するものが多い。タイコムシ。ヤマメ。
水蠆[図]
水蠆
やまめ [0] 【水蠆】
ヤゴの異名。
水血症
すいけつしょう [0] 【水血症】
血液中の水分の割合が異常に増量した状態。腎機能の低下,癌(ガン)の悪液質,貧血症などで起こる。
水行
すいこう [0] 【水行】
(1)水上をゆくこと。
(2)水の流れ。
水行
みずぎょう ミヅギヤウ [0] 【水行】
「水垢離(ミズゴリ)」に同じ。
水行
すいぎょう [0] 【水行】
祈願や心身の鍛練のため,水を浴びて身を清めること。みずぎょう。
水衣
みずごろも ミヅ― [3] 【水衣】
能装束の一。緯(ヨコ)糸を太くするかまたは緩く織って波打たせた絹の上衣。シテが用いれば漁夫・樵(キコリ)などの粗衣に,ワキが用いれば僧衣となる。
水衣
すいい [1] 【水衣】
(1)青い苔(コケ)。
(2)水仕事などをする時に着る衣。みずごろも。
水袋
みずぶくろ ミヅ― [3] 【水袋】
(1)水を入れる布や革で作った袋。
(2)魚の腹中にある気胞。うきぶくろ。
水見舞
みずみまい ミヅミマヒ [3] 【水見舞(い)】
水害に遭った人を見舞うこと。[季]夏。
水見舞い
みずみまい ミヅミマヒ [3] 【水見舞(い)】
水害に遭った人を見舞うこと。[季]夏。
水言抄
すいげんしょう 【水言抄】
〔「江」「談」それぞれの偏による呼称〕
「江談抄(ゴウダンシヨウ)」の別称。
水計り
みずばかり ミヅ― [3][0][5] 【水準・水計り】
「水盛(ミズモリ)」に同じ。「あし引の山にかけたる―/新撰六帖 5」
水調
すいじょう [0] 【水調】
雅楽の調子の一。黄鐘(オウシキ)調の枝調子(エダチヨウシ)。呂旋(リヨセン)に属する。現行では曲は黄鐘調に併合させ,箏(ソウ)と琵琶の調弦に残るのみ。すいちょう。
水調子
みずぢょうし ミヅデウシ [3][5] 【水調子】
非常に低くさげた三味線の調子。浪花節の三味線がその例。「―の絃の音が,品善く意気に響渡ると/うづまき(敏)」
水論
みずろん ミヅ― 【水論】
水争い。すいろん。「深田(フケダ)も干潟となつて,村々―のありし時/浮世草子・諸国はなし 2」
水論
すいろん [0] 【水論】
田に引く水の分配についての争い。水争い。みずろん。[季]夏。
水谷
みずたに ミヅタニ 【水谷】
姓氏の一。
水谷不倒
みずたにふとう ミヅタニフタウ 【水谷不倒】
(1858-1943) 国文学者。名古屋の人。本名,弓彦。東京専門学校卒。近世文学研究の先駆者。著「近世列伝体小説史」「草双紙と読本の研究」「撰択古書解題」など。
水谷八重子
みずたにやえこ ミヅタニヤヘコ 【水谷八重子】
(1905-1979) 女優。東京生まれ。芸術座で,新劇の子役として出発,のち新派に加わる。花柳章太郎亡きあと同劇団を支え,演劇界を代表する女優の一人となった。主演作「大尉の娘」「婦系図」「滝の白糸」など。
水豊ダム
すいほうダム 【水豊―】
朝鮮民主主義人民共和国の北西部,鴨緑江中流に建設されたダム。日本統治下の1944年に完成。大水力発電所がある。スプン-ダム。
水豹
すいひょう [0] 【水豹】
アザラシの異名。
水貝
みずがい ミヅガヒ [2] 【水貝】
新鮮な生のアワビを切って冷やしたもの。三杯酢などで食べる。生貝(ナマガイ)。[季]夏。
水責め
みずぜめ ミヅ― [0] 【水責め】 (名)スル
水を絶えず顔にかけたり,多量に飲ませたりする拷問。
水資源
みずしげん ミヅ― [3] 【水資源】
人間が生活や生産に役立てることのできる,天然資源としての水。「―の開発」
水質
すいしつ [0] 【水質】
流水や地下水などに含まれている物質の性質や量的性質。「―検査」
水質汚濁
すいしつ【水質汚濁】
water pollution.水質検査する analyze[examine]water.
水質汚濁防止法
すいしつおだくぼうしほう 【水質汚濁防止法】
工場などから公共用水域に排出される水の排出規制や生活排水対策の推進により,公共用水域・地下水の水質の汚濁の防止を図り,事業者の損害賠償責任などを定める法律。1970年(昭和45)制定。
水足
みずあし ミヅ― [0] 【水足】
(1)川の水が急に増えたり減ったりする速さ。また,用水の取り入れ口から特定の地域に水が達するまでの時間の長さ。
(2)船体の水に没している部分の垂直距離。
水路
すいろ【水路】
a waterway;→英和
a channel;→英和
〔副〕 <go to a place> by sea[boat].‖水路図 a hydrographic map.水路標識 a beacon.
水路
すいろ [1] 【水路】
(1)水を送るための人工のみち。送水路。導水路。「農業用―」
(2)海・川・湖・運河などの,船の航行する道。航路。「―測量」
(3)競泳で,各泳者に与えられたプールのコース。「短―」
水路式発電
すいろしきはつでん [6] 【水路式発電】
水力発電の方式の一。河川の落差が大きい場所を利用するもので,上流で取水し,水路で発電機に導いて発電したのち,下流に放水するもの。
→ダム式発電
水路書誌
すいろしょし [4] 【水路書誌】
安全な航海に役立てるため海上保安庁水路部から刊行されるもののうち,海図以外のものの総称。海図には表しきれない情報をまとめた水路誌や,航路誌・灯台表・距離表・潮汐表などの特殊書誌がある。
水路橋
すいろきょう [0] 【水路橋】
発電用水路や水道が,谷や川を横切る所にかけ渡した橋。水道橋。
水路通報
すいろつうほう [4] 【水路通報】
海図などの刊行後の,水路・沿岸・港湾等の状況変化を知らせるために,印刷物・無線・ラジオ・ファックスなどを用いて行う情報伝達。
水路部
すいろぶ [3] 【水路部】
海上保安庁に所属する一部局。水路の測量や海図・水路誌・潮汐表・天測暦・天測略暦・天測計算表・灯台表などの刊行を行い,航海の安全のための資料提供の業務を行う。
水車
すいしゃ [1][0] 【水車】
(1)水の流れる力で羽根車を回転させ,水のエネルギーを機械エネルギーに変える装置。
(ア)水の汲み上げ,製粉・精米などに利用するもの。みずぐるま。「―小屋」
(イ)水力発電で,水を受けて発電機を回す装置。フランシス水車・プロペラ水車・ペルトン水車などがある。
(2)水路に設け,人が足で踏み回すなどして灌漑(カンガイ)用の水を田畑に入れる装置。
水車
みずぐるま ミヅ― [3] 【水車】
(1)「すいしゃ(水車)」に同じ。
(2)武器を激しく振りまわすさま。「蜘蛛手・角縄・十文字・とんぼう返り・―,八方すかさず切たりけり/平家 4」
水車
すいしゃ【水車(小屋)】
a water mill.
水車
みずぐるま【水車】
a water mill.
水車前草
みずおおばこ ミヅオホバコ [3] 【水車前草】
〔「水大葉子」とも書く〕
トチカガミ科の一年草。池などの水中に生える。葉は根生し,広卵形で柄が長く,形がオオバコに似る。八〜一〇月,淡紅紫色または白色の三弁花が水面に咲く。
水車前草[図]
水軍
すいぐん [0] 【水軍】
(1)水上で戦争を行う軍隊。海軍。
(2)海上戦力を保有する集団。特に,南北朝・室町時代,北九州・瀬戸内・紀伊などで遣明船の警固や貿易に従事した地方豪族武士団。海賊衆。警固衆。
水輪
すいりん [0] 【水輪】
〔仏〕 三輪・四輪(シリン)の一。
→四輪
水辺
すいへん [0] 【水辺】
水のほとり。みずぎわ。みずべ。「―公園」
水辺
みずべ ミヅ― [0] 【水辺】
水のほとり。すいへん。
水辺
みずべ【水辺】
⇒水際(みずぎわ).〜の土地 a waterfront.→英和
水辺の鳥
すいへんのとり 【水辺の鳥】
〔「酒」の字が,三水偏に酉(トリ)であることから〕
酒の異名。水鳥(スイチヨウ)。
水辺空間
すいへんくうかん [5] 【水辺空間】
海・湖・川など,水辺と人間が親しむ空間。水際空間とも。
→ウオーター-フロント
水遁
すいとん [0] 【水遁】
水を利用して姿を隠すという忍術の一法。「―の術」
水遊び
みずあそび ミヅ― [3] 【水遊び】 (名)スル
水の中にはいって遊ぶこと。また,水を使って遊ぶこと。[季]夏。
水遊びする
みずあそび【水遊びする】
dabble in water.
水運
すいうん [0] 【水運】
水路を用いて船で人や物を運ぶこと。
→陸運
→海運
水運
すいうん【水運】
water transportation.〜の便がある have facilities for water transportation.
水道
すいどう【水道】
water service[supply];waterworks (設備);→英和
a water pipe (管).〜の栓 a hydrant;→英和
<米> a faucet[ <英> tap](蛇口).→英和
〜を止める(出す) turn off (on) the faucet.〜を引く have water supplied.‖水道局 the Waterworks Bureau.水道工事 water supply works.水道料 water rates[charges].紀伊水道 the Kii Channel.
水道
すいどう [0] 【水道】
(1)飲料など,生活に必要な水を各家庭に供給する施設。上水道。「―を引く」
(2)上水道・下水道・工業用水道などの水を供給する施設の総称。
(3)江戸市中に水を供給するために設けた玉川上水や神田上水をいう。「―の水を産湯に浴びて/洒落本・通言総籬」
(4)二つの陸地にはさまれた狭い水路。海峡。「紀伊―」
(5)船舶の通る航路。水路。ふなじ。
水道原水
すいどうげんすい [5] 【水道原水】
⇒原水
水道橋
すいどうきょう [0] 【水道橋】
⇒水路橋(スイロキヨウ)
水道法
すいどうほう 【水道法】
水道の布設・管理,一般的水質基準・施設基準,供給義務などについて定める。1957年(昭和32)制定。
水道育ち
すいどうそだち [5] 【水道育ち】
江戸っ子が,玉川上水や神田上水などの水道の水で育ったことを自慢していう語。
水郡線
すいぐんせん 【水郡線】
JR 東日本の鉄道線。茨城県水戸と福島県安積永盛(アサカナガモリ)間137.5キロメートル,および上菅谷と常陸太田間9.5キロメートル。ほぼ久慈川に沿って走る。
水郭
すいかく [0] 【水郭】
川や湖のほとりにある村。水郷。水村。「山村―の民,河より海より小舟泛べて/源おぢ(独歩)」
水郷
すいきょう [0] 【水郷】
(1)水辺の村里。特に,川や湖などが多くある景勝地。
(2)「すいごう(水郷){(1)}」に同じ。
水郷
すいごう【水郷】
a riverside[lakeside]district.
水郷
すいごう スイガウ 【水郷】
(1)利根川下流域の低湿なデルタ地帯の称。本流とその北岸の横利根川・北利根川・北浦などの沿岸地域を含み,千葉県佐原市と茨城県潮来(イタコ)町を中心とする。近年まで水路網が発達していた。
(2)「すいきょう(水郷){(1)}」に同じ。「―柳川(ヤナガワ)」
水郷筑波国定公園
すいごうつくばこくていこうえん スイガウ―コクテイコウヱン 【水郷筑波国定公園】
千葉県と茨城県にまたがる国定公園。水郷・犬吠埼・霞ヶ浦・筑波山を含む。
水都
すいと [1] 【水都】
川・運河・湖などのある景色のよい都市。水のみやこ。「―ベネチア」
水酸イオン
すいさんイオン [5] 【水酸―】
⇒水酸化物(スイサンカブツ)イオン
水酸化
すいさんか [0] 【水酸化】
水酸基を結合して水酸化物となること。また,その性質をもつこと。
水酸化
すいさんか【水酸化】
《化》hydration.水酸化物 a hydroxide.→英和
水酸化アルミニウム
すいさんかアルミニウム [9] 【水酸化―】
アルミニウムの水酸化物。白色半透明の固体。アルミニウム塩の水溶液にアンモニア水を加え,ゲル状物質として得る。化学式 Al(OH)� 媒染剤・吸着剤に用いる。水礬土(スイバンド)。
水酸化アンモニウム
すいさんかアンモニウム [9] 【水酸化―】
アンモニア水の中で,アンモニアと水との反応によって生じていると考えられる仮想的な物質。単独に分離することはできない。化学式 NH�OH
水酸化カリウム
すいさんかカリウム [7] 【水酸化―】
硬くてもろい白色の結晶。塩化カリウムの水溶液を電解して得る。化学式 KOH 潮解性があり,水によく溶け強アルカリ性を示す。強い腐食性があり劇薬。カリガラス原料・医薬品などに用いる。苛性カリ。
水酸化カルシウム
すいさんかカルシウム [8] 【水酸化―】
酸化カルシウム(生石灰)に水を加えると生じる白色の塩基性粉末。化学式 Ca(OH)� 水に少し溶けて石灰水を生じる。消毒剤・酸性土壌の中和剤,さらし粉の原料,漆喰(シツクイ)・モルタルの材料として用いる。消石灰。石灰(イシバイ)。
水酸化ナトリウム
すいさんかナトリウム [8] 【水酸化―】
白色の固体。普通,食塩水を電解して大量に得る。化学式 NaOH 潮解性が強く,水によく溶けて強いアルカリ性を示す。腐食性があり,皮膚をおかす。合成繊維や石鹸(セツケン)の製造,石油精製などに広く使用。苛性ソーダ。
水酸化バリウム
すいさんかバリウム [7] 【水酸化―】
酸化バリウムを水に入れると高熱を発して生成する白色の粉末。化学式 Ba(OH)� 水溶液(重土水)は強いアルカリ性で,二酸化炭素の定量や中和滴定のアルカリ標準溶液に用いる。
水酸化物
すいさんかぶつ [5] 【水酸化物】
水酸基をもつ化合物の総称。
水酸化物イオン
すいさんかぶつイオン [8] 【水酸化物―】
水酸基の陰イオン。OH� と表す。水酸イオン。
水酸化鉄
すいさんかてつ [5] 【水酸化鉄】
(1)水酸化鉄(II)。化学式 Fe(OH)� 空気を遮断した状態で鉄(II)塩の水溶液をアルカリ性にすると生じる白色の結晶。還元性が強く,空気に触れると水酸化鉄(III)に変化する。
(2)水酸化鉄(III)。化学式 Fe(OH)� 鉄(III)塩の水溶液にアンモニアと塩化アンモニウムとの混合水溶液を加えると生じる褐色のゲル状沈殿物。実際には酸化水酸化鉄 FeO(OH)と考えられる。水中でさびた鉄釘(クギ)などの,さびの主成分。
水酸化銅
すいさんかどう [5] 【水酸化銅】
(1)水酸化銅(I)。化学式 CuOH 塩化銅(I)の冷塩酸溶液をアルカリ性にすると生じる黄色の沈殿物とされているが,組成は一定していない。
(2)水酸化銅(II)。化学式 Cu(OH)� 銅(II)塩の水溶液をアルカリ性にすると生じる青白色のゲル状沈殿物。酸・シアン化カリウム溶液・アンモニア水に溶けるが,水やアルカリには溶けない。
水酸基
すいさんき [3] 【水酸基】
‐OH で表される基。無機化合物中ではイオン結合性で,水溶液としたときは電離して水酸化物イオンとなりアルカリ性を呈する。有機化合物中では共有結合性の官能基となり,水溶液はアルカリ性を示さず,中性あるいは水酸基中の水素を電離して微酸性を呈する。ヒドロキシル基。
水野
みずの ミヅノ 【水野】
姓氏の一。
水野十郎左衛門
みずのじゅうろうざえもん ミヅノジフラウザヱモン 【水野十郎左衛門】
(?-1664) 江戸初期の旗本。江戸の人。旗本奴(ヤツコ),神祇組の頭目となり,町奴の幡随院(バンズイイン)長兵衛と争って,これを殺す。1664年切腹。これを脚色したものに歌舞伎「極付幡随長兵衛(キワメツキバンズイチヨウベエ)」などがある。
→湯殿の長兵衛
水野広徳
みずのひろのり ミヅノ― 【水野広徳】
(1875-1945) 軍人・軍事評論家。愛媛県生まれ。日露戦争に従軍し,「此一戦」を刊行。のち人道的反戦思想を抱き,軍籍を離れて軍縮・反戦運動に尽力した。
水野忠成
みずのただあきら ミヅノ― 【水野忠成】
(1762-1834) 江戸後期の大名。沼津藩主。1812年将軍家斉の側用人,17年老中となり文政の改鋳に携わった。
水野忠邦
みずのただくに ミヅノ― 【水野忠邦】
(1794-1851) 江戸後期の老中。唐津藩主から浜松藩主に転じ,寺社奉行・大坂城代・京都所司代などを歴任。1834年老中となり,天保の改革を断行したが,失敗して退いた。
水野錬太郎
みずのれんたろう ミヅノレンタラウ 【水野錬太郎】
(1868-1949) 官僚・政治家。秋田県の人。東大卒。内務省退官後,寺内・加藤・清浦内閣の内相,田中義一内閣の文相を歴任。
水量
すいりょう【水量】
the volume of water.水量計 a water gauge.
水量
すいりょう [0][3] 【水量】
水の分量。みずかさ。
水量計
すいりょうけい [0] 【水量計】
⇒量水器(リヨウスイキ)
水金
みずきん ミヅ― [0] 【水金】
(1)陶磁器表面の金彩色に用いる上絵付け絵の具の一。金の塩化物を硫黄・テレビン油などとまぜた濃厚液。金液。すいきん。
(2)賄賂(ワイロ)。[ヘボン]
水金
すいきん [0] 【水金】
「みずきん(水金){(1)}」に同じ。
水金梅
みずきんばい ミヅ― [3] 【水金梅】
アカバナ科の多年草。溝や沼の浅い水中に生える。茎は直立して水上に出,披針形の葉を互生。夏,腋生の長い花柄に黄色の五弁花をつけ,棍棒状の果実を結ぶ。
水鉄砲
みずでっぽう【水鉄砲】
a water pistol.
水鉄砲
みずでっぽう ミヅデツパウ [3] 【水鉄砲】
ポンプ式に,筒の先の細い穴から水を押し出して飛ばす玩具。[季]夏。
水鉛
すいえん [0] 【水鉛】
モリブデンの旧称。
水銀
みずがね ミヅ― 【水銀】
〔古くは「みずかね」〕
水銀(スイギン)。[和名抄]
水銀
すいぎん【水銀】
mercury;→英和
quicksilver.→英和
‖水銀柱(寒暖計) a mercurial column (thermometer).水銀中毒 mercury poisoning.水銀灯 a mercury-vapor lamp.
水銀
すいぎん [0] 【水銀】
〔mercury; (ラテン) Hydrargyrum〕
亜鉛族元素の一。元素記号 Hg 原子番号八〇。原子量二〇〇・六。主鉱物は辰砂(シンシヤ)。常温で液体である唯一の金属。有毒。金・銀・スズなど多くの金属とアマルガムをつくる。鉄はアマルガムをつくらないため水銀の貯蔵容器に用いる。比重一三・五四六(摂氏二〇度)。融点は摂氏マイナス三八・八四二度。朱・アマルガムの製造,温度計・圧力計・水銀灯・理化学実験用などに用いられる。みずがね。
水銀の滓
みずがねのかす ミヅ― 【水銀の滓】
「はらや(水銀粉)」に同じ。[和名抄]
水銀中毒
すいぎんちゅうどく [5] 【水銀中毒】
無機または有機水銀化合物による中毒。急性中毒は昇汞(シヨウコウ)・シアン汞など水に溶ける水銀塩を飲んで起きることが多く,慢性中毒は職業で水銀を取り扱う者などに見られ,口内炎・手足の震え・言語障害などが起こる。
→水俣病(ミナマタビヨウ)
水銀剤
すいぎんざい [3][0] 【水銀剤】
水銀の殺菌作用を利用した薬剤の総称。薬害,環境汚染のため使用が制限されている。
水銀整流器
すいぎんせいりゅうき [7] 【水銀整流器】
低圧の水銀蒸気中で発生するアーク放電を利用して整流作用を行う機器。気密容器の中に水銀陰極と黒鉛または水銀陽極を封入したもの。
水銀柱
すいぎんちゅう [0] 【水銀柱】
(1)水銀温度計・水銀気圧計のガラス管を水銀が満たしている部位。また,その水銀。
(2)温度計。「―がうなぎのぼりになる(=急激ニ暑クナル)」
水銀気圧計
すいぎんきあつけい [0] 【水銀気圧計】
気圧計の一。水銀だめに立てた細いガラスの管内を上下する水銀柱の高さで気圧を計るもの。一気圧のとき水銀柱は約76センチメートルの高さを示し,大気圧の変化によって上下する。水銀晴雨計。
水銀法
すいぎんほう [0] 【水銀法】
食塩水を電気分解して苛性ソーダと水素・塩素を得るとき,陰極に水銀を用いる方法。廃棄物に含まれる水銀の環境汚染が問題となり現在使われていない。
水銀温度計
すいぎんおんどけい [0] 【水銀温度計】
下部をふくらませたガラスの細管に水銀を入れ,その膨張・収縮を利用する液体温度計。摂氏マイナス三八〜三六〇度の範囲で測定ができる。最も一般的な温度計の一つ。
水銀灯
すいぎんとう [0] 【水銀灯】
水銀蒸気中のアーク放電による発光を利用したランプ。照明用・医療用などとする。
水銀粉
はらや 【水銀粉】
水銀に食塩・にがりなどをまぜて加熱して得た昇華物。一三世紀ごろから伊勢地方で製造され駆梅剤・利尿剤・下剤として用いられた。汞粉(コウフン)。軽粉。伊勢白粉。水銀(ミズガネ)の滓(カス)。[日葡]
水銀軟膏
すいぎんなんこう [5] 【水銀軟膏】
水銀を配合した軟膏。皮膚に塗布し,梅毒の治療やケジラミの駆除に用いられた。
水銀電池
すいぎんでんち [5] 【水銀電池】
陽極に炭素と水銀の酸化物,陰極にアマルガム亜鉛,電解質として水酸化カリウムなどを用いた電池。起電力は約1.35ボルト。小型で性能の高い乾電池として,カメラ・電卓・補聴器用などに広く用いる。
水銹
みさび [0] 【水銹・水錆】
池などの水面に浮いている茶褐色の錆(サビ)のようなもの。みしぶ。
水錆
みさび [0] 【水銹・水錆】
池などの水面に浮いている茶褐色の錆(サビ)のようなもの。みしぶ。
水鏡
みずかがみ ミヅカガミ 【水鏡】
歴史物語。三巻。作者は中山忠親とする説が有力だが未詳。一二世紀末に成立。「大鏡」の形式にならい,「大鏡」が記述した以前の神武天皇から仁明天皇までの約1500年間の歴史を編年体で記す。「扶桑略記」などを資料としており,仏教説話を多く取り入れている。四鏡の一。
水鏡
すいきょう [0] 【水鏡】
(1)水面に物の影がうつって見えること。みずかがみ。
(2)〔世説新語(賞誉)〕
(水がありのままに物の姿をうつすように)おこないを正しくし,人の模範となること。また,その人。
水鏡
みずかがみ ミヅ― [3] 【水鏡】
水面に姿が映ること。また,鏡のように水面に姿を映して見ること。
水鏡に映す
みずかがみ【水鏡に映す】
look at one's image in the water.→英和
水門
すいもん【水門】
a sluice (gate);→英和
a floodgate.→英和
水門
みと 【水門・水戸】
〔「と」は入り口の意〕
(1)海水の出入りする狭い所。また,大河の海にはいる所。みなと。「夜なかばかりに舟を出だして阿波の―を渡る/土左」
(2)堰(イゼキ)。すいもん。[和名抄]
水門
すいもん [0] 【水門】
貯水池・運河・水路などで,水量・水位の調節のために設けた扉を備えた門のような構造物。
水門式運河
すいもんしきうんが [7] 【水門式運河】
⇒閘門式運河(コウモンシキウンガ)
水閘
すいこう [0] 【水閘】
(1)水門。樋(ヒ)の口。
(2)河川・運河などに,流れを遮断して構築した水門。閘門。
水閣
すいかく [0] 【水閣】
水辺に建てた楼閣。水楼。
水防
すいぼう [0] 【水防】
水害を防ぐこと。洪水や高潮などによる被害を防ぐこと。「―工事」
水防
すいぼう【水防】
flood control;prevention of flood.‖水防対策 a flood-control measure.
水防団
すいぼうだん [3] 【水防団】
水害予防組合や市町村が設置する,水防のための組織。
水除け
みずよけ ミヅ― [0][4] 【水除け】
水を防ぐための設備。
水陰
みずかげ ミヅ― [0][3] 【水陰】
水辺の物陰。
水陰草
みずかげぐさ ミヅ― 【水陰草】
(1)水のほとりの物陰に生える草。「天の川―の秋風になびかふ見れば時は来にけり/万葉 2013」
(2)稲の異名。[日葡]
水陸
すいりく [1] 【水陸】
水と陸。水上と陸上。「―両用」
水陸
すいりく【水陸】
land and water.〜両棲(せい)の amphibious.‖水陸両用機[車]an amphibian.
水陸会
すいりくえ [4] 【水陸会】
〔仏〕 飲食物を水中・陸上にまいて諸霊をあまねく救おうとする法会。施餓鬼(セガキ)会の一種。水陸斎(サイ)。
水際
みずぎわ【水際】
the waterside;→英和
a beach;→英和
<at> the water's edge.〜だった(て) splendid(ly);→英和
striking(ly).→英和
水際
すいさい [0] 【水際】
水のほとり。水辺。みずぎわ。
水際
みなぎわ 【水際】
みずきわ。みぎわ。「堀江の川の―に/万葉 4462」
水際
みぎわ [0] 【水際・汀・渚】
陸地の,水に接する所。みずぎわ。「―によせるさざ波」
水際
みずぎわ ミヅギハ [0] 【水際】
(1)陸地が海・川・湖などと接するあたり。みぎわ。
(2)物が水面に接するところ。
(3)生け花で,枝・茎・葉が水中から空中に出るあたり。
水際作戦
みずぎわさくせん ミヅギハ― [5] 【水際作戦】
上陸してくる敵を水際で防ぎ守ること。特に,病原菌や害虫などが国内にはいり込む可能性のある海港・空港で防疫体制をとること。
水際立つ
みずぎわだ・つ ミヅギハ― [5] 【水際立つ】 (動タ五[四])
他と比べてひときわ鮮やかである。「―・った手腕を発揮する」
水隠る
みがく・る 【水隠る】 (動ラ下二)
水中に隠れる。「川の瀬になびく玉藻の―・れて/古今(恋二)」
水雑炊
みずぞうすい ミヅザフスイ [3] 【水雑炊】
(1)水分の多い雑炊。
(2)人を水中に投げこむこと。「食らひ酔うたその客に加茂川でな,―を食らはせい/浄瑠璃・忠臣蔵」
水離れ
みずばなれ ミヅ― [3] 【水離れ・水放れ】 (名)スル
(1)わかしはじめた水があたためられて,ぬるま湯の状態になること。「漸く―のした茶釜の湯を汲んで飲んだ/土(節)」
(2)水中から出すこと。「惣て鯉は―が大事ぢやと申すに依つて/狂言・鱸庖丁(虎寛本)」
(3)親の手もとを離れること。「堅地の父の親の手を,―せぬお亀とは/浄瑠璃・卯月の紅葉(上)」
水難
すいなん【水難】
a disaster by water.〜に遭う be drowned;be shipwrecked.
水難
すいなん [0] 【水難】
水による災難。洪水・水死や,船の沈没・座礁・衝突など。「―の相」「―事故」
水難救護法
すいなんきゅうごほう 【水難救護法】
陸上から遭難船舶を救護する場合において,市町村長の義務および権限,漂流物の処置等について規定した法律。1899年(明治32)制定。
水雲
すいうん [0] 【水雲】
「雲水(ウンスイ)」に同じ。
水雲
もずく モヅク [0][1] 【水雲・海雲・海蘊】
(1)褐藻類ナガマツモ目の海藻。北海道南部以南の沿岸に分布。ホンダワラ類にからまり,春から初夏にかけよく育つ。体はきわめて細く,密に分枝し,粘質で柔らかい。食用。モゾコ。モクズ。[季]春。
(2){(1)}に似た,食用としている褐藻類の総称。
水雲(1)[図]
水零し
みずこぼし ミヅ― [3] 【水翻・水零し】
「建水(ケンスイ)」に同じ。
水雷
みずがみなり ミヅ― [3] 【水雷・水神鳴り】
落雷しても火を出さない雷。また,雨を伴って鳴る雷。
⇔火雷
水雷
すいらい [0] 【水雷】
爆薬を詰めて水中で爆発させ,敵艦を破壊するための兵器。魚雷・機雷・爆雷などをいう。
水雷
すいらい【水雷】
<discharge> a torpedo (魚雷);→英和
a mine (機雷).→英和
〜に触れる(を敷設する) hit (lay) a mine.‖水雷艇 a torpedo boat.
水雷艇
すいらいてい [0] 【水雷艇】
主として魚雷で敵艦を肉迫攻撃する高速小型の艦艇。
水雷艦長
すいらいかんちょう [5] 【水雷艦長】
遊戯の一。二組に分かれ,それぞれの組で艦長一,水雷・駆逐各若干を割り振り,帽子のかぶり方でそれを表示する。水雷は敵の艦長を,艦長は敵の駆逐を,駆逐は敵の水雷を捕らえることができ,艦長が捕らえられたほうが負けとなるもの。駆逐水雷。
水霜
みずしも ミヅ― [0] 【水霜】
晩秋に露が凍って霜のようになったもの。露霜(ツユジモ)。[季]秋。
水霧
すいむ [1] 【水霧】
川の上や周辺に立つ霧。かわぎり。
水霧らふ
みなぎら∘う 【水霧らふ】 (連語)
〔「ふ」は継続の助動詞〕
霧がかかったように,水しぶきがたち続ける。「―∘ふ沖つ小島に風を疾(イタ)み/万葉 1401」
水面
すいめん【水面】
the surface of the water.→英和
〜に浮かぶ break the surface.→英和
水面
みなも [0] 【水面】
水面(スイメン)。みのも。「―にうつる影」
水面
みのも [0] 【水面】
「みなも(水面)」に同じ。
水面
すいめん [0] 【水面】
水の表面。水のおもて。水上。
水面下
すいめんか [3] 【水面下】
(1)水の中。水中。
(2)転じて,隠れて見えない所。「―の駆け引き」
水面計
すいめんけい [0] 【水面計】
ボイラーなどの内部の水面の高さを外から測る計器。
水韮
みずにら ミヅ― [0] 【水韮】
ミズニラ目のシダ植物。池や沼に生える。根茎は短く,ニラに似た鮮緑色線形の葉を多数根生。葉の基部が肥厚してニンニクのようになり,内側に胞子嚢(ノウ)群をつける。
水韮[図]
水音
みずおと【水音(を立てて)】
(with) a splash.→英和
水音
みずおと ミヅ― [0] 【水音】
水が流れたり流れ落ちたりして立てる音。また,物が水に落ちて立てる音。
水頭
すいとう [0] 【水頭】
(1)水のほとり。水辺。[日葡]
(2)高い所にある水,圧力のかかった水,速度をもった水はそれぞれエネルギーをもっており,これらの水1キログラムについてのエネルギーを水の高さで表したもの。それぞれ位置水頭・圧力水頭・速度水頭という。
水頭症
すいとうしょう [0] 【水頭症】
脳室または蜘蛛膜下腔(クモマクカクウ)に髄液が異常にたまり拡大した状態。先天性のものでは頭囲の増大を伴う。脳水腫(ノウスイシユ)。
水風呂
すいふろ [0] 【水風呂】
桶の下部が釜になった,水から沸かす形式の風呂。湯を汲み入れる風呂や蒸し風呂に対していう。「年に一度の―を焼(タカ)れしに/浮世草子・胸算用 1」
水風呂
みずぶろ ミヅ― [0] 【水風呂】
水を入れただけで,沸かしていない風呂。また,その風呂にはいること。
→すいふろ
水風炉
すいふろ [0] 【水風炉】
茶道具の一。一方に小さなこんろ,他方に湯を沸かすための鉄釜(テツガマ)のある銅器。
水飛沫
みずしぶき ミヅ― [3] 【水飛沫】
勢いよく飛び散る水。「―をあげる」「―が立つ」
水食
すいしょく [0] 【水食・水蝕】 (名)スル
流水・波浪・雨水などが地表を削って,破壊・浸食すること。
水食谷
すいしょくこく [4][3] 【水食谷・水蝕谷】
⇒浸食谷(シンシヨクコク)
水飢饉
みずききん【水飢饉】
[不足]a water famine;a shortage of water.
水飢饉
みずききん ミヅ― [3][4] 【水飢饉】
日照りが続いて,飲料水や農業用水がいちじるしく不足すること。
水飯
みずめし ミヅ― [0] 【水飯】
みずづけ。すいはん。
水飯
すいはん [0] 【水飯】
(1)冷水で洗った飯。また,水づけの飯。夏に食べる。洗い飯。みずめし。[季]夏。《―のごろ��あたる箸の先/星野立子》
(2)乾飯(ホシイイ)を水に浸して柔らかくしたもの。
水飲み
みずのみ ミヅ― [4][3] 【水飲み・水呑み】
(1)水を飲むこと。また,そのための器。
(2)「水呑み百姓」の略。
水飴
みずあめ ミヅ― [0][3] 【水飴】
透明でねっとりした飴。普通,デンプン質を糖化して作る。
水飴
みずあめ【水飴】
millet jelly.
水飼い
みずかい ミヅカヒ [0] 【水飼い】
家畜に水をやること。「―場」
水飼ふ
みずか・う ミヅカフ 【水飼ふ】 (動ハ四)
馬などに水を飲ませる。「駒とめてなほ―・はむ山吹の/新古今(春下)」
水餅
みずもち ミヅ― [0][3][2] 【水餅】
餅がひび割れたりかびたりするのを防ぐため,水につけて保存すること。また,その餅。[季]冬。《―の混雑しをる壺の中/虚子》
水馬
あめんぼ [0] 【水黽・水馬・飴坊】
半翅目アメンボ科の昆虫の総称。体は黒色で細長く,体長3〜27ミリメートル。中・後脚が著しく長く,大きく広げて水に浮かび,水上を滑走する。捕らえられると飴に似た甘い臭気を出すのでこの名がある。あめんぼう。かわぐも。あしたか。みずすまし。[季]夏。
水馬
すいば [1] 【水馬】
(1)馬術の一。乗馬のまま,あるいは馬の轡(クツワ)を取って泳いで水を渡るもの。
(2)「あめんぼ」「みずすまし」の漢名。
水馴る
みな・る 【水馴る】 (動ラ下二)
水に浸りなれる。多く「見馴る」にかけていう。「夜をさむみ寝ざめて聞けばをし鳥の羨ましくも―・るなるかな/拾遺(冬)」
水馴れ竿
みなれざお [3] 【水馴れ竿】
水底にさして,舟を進める竿。
水駅
みずうまや ミヅ― 【水駅】
(1)「すいえき(水駅)」に同じ。
(2)平安時代,正月一五日の歌舞行事である男踏歌(オトコトウカ)で,踏歌の人々に酒と湯漬などだけの簡素な饗応をした所。
(3)転じて,簡素な饗応だけを受ける立ち寄り先。「こなたは―なりけれど,けはひにぎははしく/源氏(真木柱)」
水駅
すいえき [0] 【水駅】
船着き場。川岸の宿駅。みずうまや。
水髪
みずがみ ミヅ― [0] 【水髪】
〔「みずかみ」とも〕
水油で結い上げた髪。また,水でなでつけただけの髪。
水鬼
すいき [1] 【水鬼】
(1)水をつかさどる鬼。
(2)航海中に現れる怪物。船幽霊(フナユウレイ)。
水魔
すいま [1] 【水魔】
水害を起こす水の力を魔物にたとえていう語。「―による被害」
水魚
すいぎょ [1] 【水魚】
水と魚。
水鳥
みずとり ミヅ― [0] 【水鳥】
水辺にすむ鳥。水面を泳いだり,水中に潜って魚をとったりする鳥の総称。[季]冬。《―を吹あつめたり山おろし/蕪村》
水鳥
みずとり【水鳥】
a waterfowl.→英和
水鳥
すいちょう [0] 【水鳥】
(1)みずとり。水禽(スイキン)。
(2)〔字が「水(氵)」と「酉(トリ)」とからできているので〕
酒の異名。
水鳥の
みずとりの ミヅ― 【水鳥の】 (枕詞)
(1)「鴨(カモ)」「賀茂」にかかる。「―賀茂の神山さえくれて/新拾遺(冬)」
(2)鴨の羽色から,「青葉」にかかる。「―青葉の山の色付く見れば/万葉 1543」
(3)水鳥の生態から,「浮き寝」「立つ」などにかかる。「―浮き寝やすべきなほや漕ぐべき/万葉 1235」
水鴨
みかも 【水鴨】
水に浮かぶカモ。
水鴨なす
みかもなす 【水鴨なす】 (枕詞)
鴨が雌雄仲よく浮かんでいることから,「二人並びい」にかかる。「妹がありせば―二人並び居/万葉 466」
水鶏
くいな【水鶏】
《鳥》a rail.→英和
水鶏
くいな クヒナ [0][1] 【水鶏・秧鶏】
(1)ツル目クイナ科の鳥の総称。日本で古来,鳴き声を「叩(タタ)く」と表現されたのは夏鳥であるヒクイナ。[季]夏。「―のたたくなど心ぼそからぬかは/徒然 19」
(2)クイナ科の鳥。全長30センチメートル内外で,尾が短く,足の指が長い。背は茶褐色で黒褐色の細かい斑があり,顔から胸にかけ青灰色。湿地や水辺の草むらにすむ。日本では北海道と東北の一部で繁殖し,本州中部以南では冬鳥。フユクイナ。
水鶏(2)[図]
水鶏
すいけい [0] 【水鶏】
水鳥クイナの異名。
水鶏笛
くいなぶえ クヒナ― [4] 【水鶏笛】
クイナの鳴き声に似た音色の笛。クイナを誘い出すのに使う。[季]夏。
水鹿
みずしか ミヅ― [0] 【水鹿】
⇒すいろく(水鹿)
水鹿
すいろく [0] 【水鹿】
シカの一種。肩高1.2メートルほど。角は1メートル余り。冬毛は黒褐色,夏毛は赤褐色。小群で森林にすむ。好んで水に入り巧みに泳ぐ。インド・中国南部・フィリピン・インドネシアなどに分布。ミズシカ。サンバー。
水黴
みずかび ミヅ― [0][2] 【水黴】
卵菌類ミズカビ目の菌類。菌体は毛状で水中の動植物の遺体などに生える。菌糸は無色で隔壁がなく先端部に胞子嚢(ノウ)ができて遊走子による無性生殖を行う。また,有性生殖も行う。
水黽
あめんぼ [0] 【水黽・水馬・飴坊】
半翅目アメンボ科の昆虫の総称。体は黒色で細長く,体長3〜27ミリメートル。中・後脚が著しく長く,大きく広げて水に浮かび,水上を滑走する。捕らえられると飴に似た甘い臭気を出すのでこの名がある。あめんぼう。かわぐも。あしたか。みずすまし。[季]夏。
水黽
あめんぼ【水黽】
《虫》a water strider.
水鼈
とちかがみ [3] 【水鼈】
トチカガミ科の水生多年草。池や沼に生える。茎は長く伸び節から水中根を生じる。葉は柄が長く,径約6センチメートルの円心形で裏面の細胞が空気を含んで水面に浮く。雌花と雄花があり,八〜一〇月,白色の三弁花を開き一日でしぼむ。
とちかがみ[図]
氷
こおり【氷】
ice.→英和
〜の張った frozen.→英和
〜のような icy (cold);→英和
ice-cold.〜で冷やす (cool with) ice.→英和
〜詰にする pack <fish> in ice.→英和
‖氷砂糖 crystal sugar;rock candy.氷枕 an ice pillow.氷水 ice[ <英> iced]water.氷屋 an ice shop;an iceman (人).
氷
ひ 【氷・冰】
(1)こおり。「我が衣手に置く霜も―にさえ渡り/万葉 3281」
(2)雹(ヒヨウ)。「つぶてのやうなる―降り/宇津保(吹上・下)」
氷
こおり コホリ [0] 【氷・凍り】
〔動詞「凍る」の連用形から〕
(1)水が氷点以下の温度で固体になったもの。[季]冬。「池に―が張る」「―のように冷たい手」
〔古代では,「こおり」は水面に張ったものをさすことが多く,塊は「ひ」ということが多かった〕
(2)「氷水(コオリミズ)」の略。
(3)襲(カサネ)の色目の名。表は打った白,裏は白張。
氷の刃
こおりのやいば コホリ― 【氷の刃】
氷のようにとぎすました刀。氷の剣(ツルギ)。「抜けば玉散る―」
氷の地獄
こおりのじごく コホリ―ヂゴク 【氷の地獄】
⇒八寒地獄(ハチカンジゴク)
氷の朔日
こおりのついたち コホリ― 【氷の朔日】
陰暦の六月一日。古く宮中で,氷室(ヒムロ)から献上された氷を群臣に賜った日。現在も,この日に氷餅やあられ・いり豆などを食べる地方がある。
氷の様
ひのためし 【氷の様】
「氷の様の奏(ソウ)」の略。「―・式兵二省内外官の補任帳を進る/太平記 24」
氷の様の奏
ひのためしのそう 【氷の様の奏】
元日の節会(セチエ)に,氷室(ヒムロ)にたくわえておいた去年の氷の厚さや形状を,宮内省から禁中に奏聞する儀式。氷が厚ければ豊年,薄ければ凶年の兆しとした。
氷る
こお・る コホル [0] 【凍る・氷る】 (動ラ五[四])
(1)水など液体のものが,温度が低いために固体になる。氷が張る。「―・り渡れる薄氷(ウスラビ)の/万葉 4478」[季]冬。《手拭も豆腐も―・る横川かな/蕪村》
(2)(比喩的に)非常に冷たく感じられる。「―・れる月影」「早朝の―・った空気」
氷ノ山
ひょうのせん 【氷ノ山】
兵庫県と鳥取県の境にある山。また,一帯の山塊の総称。主峰は海抜1510メートルで須賀ノ山とも呼ばれる。
氷ノ山後山那岐山国定公園
ひょうのせんうしろやまなぎさんこくていこうえん 【氷ノ山後山那岐山国定公園】
兵庫・鳥取・岡山の三県にまたがる国定公園。氷ノ山・後山など中国山地東端の山岳と赤西渓谷などが含まれる。ブナ原生林が残り,スキー場がある。
氷上
ひかみ 【氷上】
兵庫県北東部,氷上郡の町。中世より加古川水運の河港・市場町。
氷上
ひょうじょう [0] 【氷上】
こおりの上。「―バレエ」
氷上で
ひょうじょう【氷上で】
on the ice.→英和
氷上競技 ice sports.
氷下魚
こまい [0] 【氷魚・氷下魚】
タラ目の海魚。全長30センチメートル前後。体は灰褐色で細長く,前半部はやや太い。干物とする。日本海・北太平洋に広く分布。カンカイ。[季]冬。
氷人
ひょうじん [0] 【氷人】
〔晋書(索紞伝)〕
男女の仲をとりもつ人。仲人。月下氷人。
〔晋の時代,狐策が占いの名人索紞(サクタン)に,氷の上に立って氷の下の人と話をしたという夢の判断を求めた。索紞が「氷の上は陽,下は陰。したがってこの夢は氷が解けた頃結婚の世話をする前兆である」と解いたところ,その占いどおり大守の息子の仲人を頼まれたという故事から〕
氷像
ひょうぞう [0] 【氷像】
氷で人や物の形を作ったもの。
氷冠
ひょうかん [0] 【氷冠】
半永久的に雪氷に覆われた極地の広い地域。
氷刃
ひょうじん [0] 【氷刃】
氷のように光って鋭利な刃。氷のやいば。
氷割れ
ひわれ [0] 【氷割れ・干割れ】
模様の一。氷がひび割れたような不規則な線を縦横に走らせたもの。蝋(ロウ)染めの代表的な模様。
氷厚
ひょうこう [0] 【氷厚】
氷の厚さ。
氷原
ひょうげん [0] 【氷原】
広範囲にわたって表面が厚い氷でおおわれた地域。氷の原野。
氷嚢
こおりぶくろ コホリ― [4] 【氷嚢】
⇒ひょうのう(氷嚢)
氷嚢
ひょうのう【氷嚢】
an ice pack.
氷嚢
ひょうのう [0] 【氷嚢】
氷片や水を入れて患部を冷やすのに用いる袋。ゴム・防水布などで作る。こおりぶくろ。
氷堆石
ひょうたいせき [3] 【氷堆石】
「堆石{(2)}」に同じ。
氷塊
ひょうかい【氷塊】
a lump[block]of ice.
氷塊
ひょうかい [0] 【氷塊】
氷のかたまり。
氷壁
ひょうへき [0] 【氷壁】
氷河の末端で,氷が切り立った崖になっている所。また,氷におおわれた岩壁。
氷室
ひむろ [1][0] 【氷室】
天然の氷を夏まで保存しておくために設けた小屋,または穴。宮中用のものは山城・大和・河内・近江(オウミ)・丹波にあり,宮内省主水司の管轄。[季]夏。《―守竜に巻かれしはなしかな/暁台》
氷室
ひょうしつ [0] 【氷室】
氷をたくわえておく倉。ひむろ。
氷室
ひむろ 【氷室】
能の一。脇能物。宮増(ミヤマス)作か。氷室守りの翁が,都から訪れた亀山院の臣下に氷室の来歴を語ったのち氷室の神となって現れ,氷造りの奇特を見せる。
氷室の節句
ひむろのせっく 【氷室の節句】
江戸時代,夏の盛りである旧暦の六月一日に,前年から貯蔵しておいた雪で折餅(ヘギモチ)を作り賞味する行事。
氷小豆
こおりあずき コホリアヅキ [4] 【氷小豆】
小豆餡(アン)にシロップと削り氷をかけた食べ物。氷金時。[季]夏。
氷屋
こおりや コホリ― [0] 【氷屋】
(1)氷を売る店。また,その人。
(2)氷水などの飲料を売る店。また,その人。氷水屋。
氷層
ひょうそう [0] 【氷層】
寒冷地域において,年々凍った氷が重なって層をなしたもの。氷の層。
氷山
ひょうざん【氷山】
an iceberg.→英和
〜の一角 the tip of the[an]iceberg.
氷山
ひょうざん [1] 【氷山】
海中に浮かぶ小山のような氷塊(高さ5メートル以上)で,氷河または棚氷(タナゴオリ)から分離したもの。氷山の海面上の部分は全体のおよそ七分の一にすぎない。卓状氷山・氷島などがある。
→海氷(カイヒヨウ)
氷島
ひょうとう [0] 【氷島】
(1)北極海に見られる卓状の氷山。南極海の卓状氷山より小さい。
(2)
⇒アイスランド
氷川神社
ひかわじんじゃ ヒカハ― 【氷川神社】
埼玉県大宮市にある神社。祭神は須佐之男命(スサノオノミコト)・大己貴命(オオナムチノミコト)・奇稲田姫命(クシナダヒメノミコト)。武家から厚く信仰された。武蔵国一の宮。旧武蔵国を中心に多くの分社がある。
氷州石
ひょうしゅうせき ヒヨウシウ― [3] 【氷州石】
〔「氷州」はアイスランドのこと〕
アイスランド産の火山岩中の空洞などに産する方解石の無色透明の大きい結晶。ニコル-プリズムの材料として珍重された。
氷床
ひょうしょう [0] 【氷床】
⇒大陸氷河(タイリクヒヨウガ)
氷技
ひょうぎ [1] 【氷技】
アイス-スケートの競技や演技。
氷文目地
ひもんめじ [4] 【氷文目地】
書院式露地で用いられる寄せ石敷の意匠。目地が氷の割れたような姿をしているところからの名。
氷晶
ひょうしょう [0] 【氷晶】
大気が摂氏〇度以下に冷却された際,大気中にできる微小な氷の単結晶。細氷・氷霧など。
氷晶核
ひょうしょうかく [3] 【氷晶核】
大気中で氷の結晶ができるときに,その芯(シン)となる微小な粒子。
氷晶石
ひょうしょうせき [3] 【氷晶石】
ナトリウム・アルミニウムのフッ化物。単斜晶系に属し,無色ないし白色でガラス状光沢がある。ペグマタイト鉱床中に産し,アルミニウム製錬の電解融剤とする。現在では人工氷晶石がつくられている。
氷晶雲
ひょうしょううん [3] 【氷晶雲】
微小な氷の結晶でできている雲。巻雲・巻層雲・巻積雲がこれに相当する。
氷期
ひょうき [1] 【氷期】
氷河時代のうち,特に気候が寒冷で氷河が発達・拡大し,世界的に海面低下が生じた時期。氷河期。
⇔間氷期
氷木
ひぎ [1] 【氷木】
⇒千木(チギ)
氷枕
ひょうちん [0] 【氷枕】
こおりまくら。
氷枕
こおりまくら コホリ― [4] 【氷枕】
氷や冷水を入れるように作ったゴム製の枕。頭部を冷やすのに用いる。
氷染染料
ひょうせんせんりょう [5] 【氷染染料】
水・アルカリに不溶性のアゾ染料。氷で冷却しながら染色を行うのでいう。木綿・レーヨンなどセルロース繊維の染色に用いる。アイス染料。ナフトール染料。冷染染料。
氷柱
つらら【氷柱】
an icicle.→英和
氷柱
ひょうちゅう [0] 【氷柱】
(1)夏,室内の冷感を高めるために置く角柱形の氷。
→花氷(ハナゴオリ)
(2)つらら。
氷柱
つらら [0] 【氷柱】
(1)雨・雪などの雫(シズク)が凍って棒状に垂れ下がったもの。たるひ。[季]冬。
(2)こおり。ひ。「朝日さす軒のたるひは解けながらなどか―のむすぼぼるらむ/源氏(末摘花)」
氷柱石
つららいし [3] 【氷柱石】
鍾乳石(シヨウニユウセキ)の異名。
氷梅
こおりうめ コホリ― [3] 【氷梅】
氷(ヒ)割れ文の中に梅花を散らした模様。梅花氷裂。
氷水
こおりみず コホリミヅ [3] 【氷水】
(1)「こおりすい(氷水)」に同じ。[季]夏。
(2)氷を入れて冷やした水。
氷水
こおりすい コホリ― [3] 【氷水】
削り氷に砂糖水やシロップをかけた食べ物。こおりみず。
氷水
ひみず 【氷水】
氷を溶かした水。また,氷を入れた水。こおりみず。「―に手をひたし/枕草子 192」
氷汁粉
こおりじるこ コホリ― [4] 【氷汁粉】
上に,削り氷をかけた冷やし汁粉。
氷池
ひいけ [1] 【氷池】
昔,氷室(ヒムロ)に収める氷を作った池。
氷河
ひょうが【氷河】
a glacier.→英和
〜の割れ目 a crevasse.→英和
‖氷河時代 the glacial epoch;the ice age.
氷河
ひょうが [1] 【氷河】
(1)陸上に堆積した越年性の巨大な氷体で,重力によって流動するもの。南極やグリーンランドをおおう大陸氷河(氷床)と,アルプスやヒマラヤなどの雪線より高いところにある万年雪が圧縮されて固い氷となり低地へ徐々に流れ出す山岳氷河とがある。グレーシャー。
(2)凍った川。
氷河土
ひょうがど [3] 【氷河土】
氷河によって運搬された堆積物に由来する土壌。ポドソルなど。
氷河時代
ひょうがじだい [4] 【氷河時代】
(1)世界的に気候が寒冷で,氷河が中緯度地方までも拡大した時代。先カンブリア時代の後期,古生代の後期,新生代の第四紀にあった。
(2)新生代の第四紀の更新世の称。北半球の高緯度地方や山岳地帯を中心にして,間欠的に何回も大規模な氷河が発達・拡大した。
→氷期
→間氷期
氷河期
ひょうがき [3] 【氷河期】
⇒氷期(ヒヨウキ)
氷河湖
ひょうがこ [3] 【氷河湖】
氷河の浸食によって生じた凹地や氷河の堆石によってせきとめられた所に水がたまってできた湖。氷食湖。
氷海
ひょうかい [0] 【氷海】
一面に氷がはりつめた海。
氷温
ひょうおん [0] 【氷温】
摂氏〇度から食品類が凍りはじめる直前までの温度帯。コールド-チェーンでは摂氏二度からマイナス二度の範囲をいい,この温度帯で,食肉・魚介・乳製品などが保存される。
氷滑り
こおりすべり コホリ― [4] 【氷滑り】
氷の上を滑る遊び。スケート。[季]冬。
氷炭
ひょうたん [0][1] 【氷炭】
(1)氷と炭。
(2)甚だしく異なるものであること。「さながら―の相違あり/小説神髄(逍遥)」
氷点
ひょうてん【氷点(下)】
(below) the freezing point.
氷点
ひょうてん [0][1] 【氷点】
(1)一気圧のもとで,空気で飽和した水と氷が平衡状態にある時の温度。すなわち,水が凍る温度。摂氏〇度。
(2)物体の凍りはじめる温度。凝固点。
氷点下
ひょうてんか [3] 【氷点下】
水の氷点以下の温度。摂氏〇度以下。零下。
氷点降下
ひょうてんこうか [5] 【氷点降下】
⇒凝固点降下(ギヨウコテンコウカ)
氷熱量計
こおりねつりょうけい コホリネツリヤウ― [0] 【氷熱量計】
熱量計の一。氷が融ける時に一定の潜熱を吸収することを利用し,融けた氷の量を測って熱量を求める。
氷片
ひょうへん [0] 【氷片】
氷のかけら。
氷球
ひょうきゅう [0] 【氷球】
アイス-ホッケー。
氷白玉
こおりしらたま コホリ― [4] 【氷白玉】
白玉だんごに,砂糖や餡と削り氷をかけた食品。
氷砂糖
こおりざとう コホリ―タウ [4] 【氷砂糖】
良質の砂糖を溶かして結晶させたもの。半透明の塊状・板状または柱状をしている。菓子として,また梅酒などの甘味として用いる。
氷箸
ひょうちょ [1] 【氷箸】
つらら。たるひ。
氷紋
ひょうもん [0] 【氷紋】
(1)窓に付着した霜など,氷が示す紋様。
(2)氷結した湖や池の表面に見られる,放射状や同心円状などの模様。氷と表面に積もっている雪や噴出した水が関与して生じる。
氷結
ひょうけつ [0] 【氷結】 (名)スル
氷が張ること。凍りつくこと。結氷。「港が―する」
氷結する
ひょうけつ【氷結する】
freeze;→英和
be frozen over (一面に).
氷縞粘土
ひょうこうねんど ヒヨウカウ― [5] 【氷縞粘土】
氷河の前面にある湖の底で形成される粘土質で縞(シマ)状を呈する堆積物。夏季の粗粒層と冬季の細粒層が繰り返して堆積しており,それを数えることで年代を数えることが可能となる。
氷花
ひょうか [1] 【氷花】
枯れ草や木の枝などに水分が凍りつき,白い花をつけたようになる現象。氷の花。
氷菓
ひょうか [1] 【氷菓】
「氷菓子(コオリガシ)」に同じ。[季]夏。
氷菓子
こおりがし コホリグワ― [4] 【氷菓子】
果汁・クリーム・ミルクなどに香料・糖蜜を加えて凍らせた食品。アイス-キャンデー・アイス-クリームなど。[季]夏。
氷蒟蒻
こおりこんにゃく コホリ― [4] 【氷蒟蒻・凍り蒟蒻】
蒟蒻を適当な大きさに切って煮たあと,寒気にさらして凍らせてから干したもの。精進料理などに用いる。[季]冬。
氷蕎麦
こおりそば コホリ― [4] 【氷蕎麦】
蕎麦(ソバ)切りのゆでたものを寒気にさらして凍らせたのち,干したもの。長野県上水内(カミミノチ)郡信濃町柏原地方の名産。
氷蜜
こおりみつ コホリ― [4] 【氷蜜】
氷砂糖を細かくし,卵の白身を加えて煮つめたもの。
氷蝕
ひょうしょく [0] 【氷食・氷蝕】
氷河による浸食作用。
氷見
ひみ 【氷見】
富山県北西部の市。富山湾に臨み,古来漁業が盛んで,ブリ・サバ・イワシ(氷見鰯)を水揚げする。十二町潟(古代の布勢の海)・朝日貝塚などがある。
氷見
ひみ 【日氷・日見・氷見】
室町初期の能面作者。痩男(ヤセオトコ)・痩女(ヤセオンナ)を得意とした。生没年未詳。
氷見線
ひみせん 【氷見線】
JR 西日本の鉄道線。富山県高岡・氷見間,16.5キロメートル。庄川西岸と富山湾岸を走る。
氷解
ひょうかい [0] 【氷解】 (名)スル
氷がとけるように,疑いやうらみの気持ちなどがなくなること。「疑問が―する」
氷解する
ひょうかい【氷解する】
[疑いなどが]be dispelled[cleared].
氷詰め
こおりづめ コホリ― [0] 【氷詰め】
魚肉などが腐らないように,容器の中に氷を詰めること。また,そのもの。
氷輪
ひょうりん [0] 【氷輪】
冷たく輝く月。
氷酒
ひょうしゅ [1] 【氷酒】
果汁・シロップなどに酒類を加えて軽く凍らせてシャーベット状にした飲み物。ポンチ・ソルベなどの類。
氷酢酸
ひょうさくさん [3] 【氷酢酸】
純度96パーセント以上の酢酸。冬季には氷状に結晶するのでいう。
氷釈
ひょうしゃく [0] 【氷釈】 (名)スル
氷が解けるように,跡かたもなく消えてしまうこと。氷解。「後ち必らず―せん/浮城物語(竜渓)」
氷野
ひょうや [1] 【氷野】
氷におおわれた野原。氷原。
氷長石
ひょうちょうせき [3] 【氷長石】
正長石の一種。多くは透明で,時に真珠光沢を有する。アデュラリア。
氷雨
ひさめ【氷雨】
a cold autumn rain.
氷雨
ひさめ [0] 【氷雨】
(1)雹(ヒヨウ)。あられ。[季]夏。
(2)晩秋・初冬の冷たい雨。
氷雪
ひょうせつ [0] 【氷雪】
氷と雪。
氷雪プランクトン
ひょうせつプランクトン [6] 【氷雪―】
雪や氷の表面の解けた部分に生育する藻類。多雪地方に早春見られ,光合成を行う。色素をもつものがあって,雪が赤・黄・緑などに染まり,雪の華と呼ばれる。
氷雪気候
ひょうせつきこう [5] 【氷雪気候】
最暖月平均気温が摂氏〇度以下の寒冷な気候。北極海や南極大陸,ヒマラヤなどの山頂部にみられる。
氷雲
こおりぐも コホリ― [4] 【氷雲】
氷晶からできている雲。巻雲など。氷晶雲。
氷霜
ひょうそう [0] 【氷霜】
(1)樹枝に降り積もって,氷がついているように見える霜。
(2)氷と霜。
氷霧
こおりぎり コホリ― [3] 【氷霧】
微細な氷の結晶が空中に浮遊し,水平視程が1キロメートル以下になってしまう現象。高緯度地方で,大気が安定し著しく低温の時にみられる。ひょうむ。
→細氷
氷霧
ひょうむ [1] 【氷霧】
⇒こおりぎり(氷霧)
氷霰
こおりあられ コホリ― [4] 【氷霰】
降水の一。直径2〜5ミリメートルの半透明の球形または円錐形の氷の粒。水滴の凍ったもので,普通,積乱雲から雨に先行して降る。
→雪霰
氷面
ひょうめん [0] 【氷面】
氷の表面。
氷面
ひも 【氷面】
氷の張った表面。歌では多く「紐(ヒモ)」にかけて用いられる。「あしひきの山井の水は凍れるをいかなる―の解くるなるらむ/枕草子 90」
氷面鏡
ひもかがみ [3] 【氷面鏡】
氷の表面を鏡にたとえた語。[季]冬。《濃く淡く木々影落とす―/池内友次郎》
氷頭
ひず [0][1] 【氷頭】
鮭(サケ)・鯨などの頭部の軟骨。透明でやわらかい。薄く切って酢の物などにする。かぶらぼね。
氷頭鱠
ひずなます ヒヅ― [3] 【氷頭鱠】
鮭(サケ)の頭の軟骨を薄く切ってなますにしたもの。
氷食
ひょうしょく [0] 【氷食・氷蝕】
氷河による浸食作用。
氷食谷
ひょうしょくこく [4] 【氷食谷】
氷河の浸食によってつくられた谷。横断面が U 字形を呈する場合が多い。海に沈んだ氷食谷をフィヨルドという。
氷餅
こおりもち コホリ― [3] 【氷餅・凍り餅】
寒中にさらして凍らせたのち,干した餅。陰暦六月一日(氷の朔日(ツイタチ))などに食べる。東北地方・信州で作る。[季]夏。
氷魚
こまい [0] 【氷魚・氷下魚】
タラ目の海魚。全長30センチメートル前後。体は灰褐色で細長く,前半部はやや太い。干物とする。日本海・北太平洋に広く分布。カンカイ。[季]冬。
氷魚
ひお [1] 【氷魚】
「ひうお(氷魚)」に同じ。[季]冬。
氷魚
ひうお [1] 【氷魚】
鮎(アユ)の稚魚。半透明で氷のようなのでこの名がある。琵琶湖産のものが特に有名。ひお。ひのいお。こおりのいお。[季]冬。
氷魚の使
ひおのつかい ヒヲ―ツカヒ 【氷魚の使】
平安時代,九月から一二月までの間,山城国宇治・近江国田上でとれた氷魚を朝廷に奉る使。
氷鴨
こおりがも コホリ― [4] 【氷鴨】
カモ目カモ科の水鳥。全長57センチメートル内外で,尾が長い。雄の冬羽は白色で,翼と尾は黒褐色。夏羽では全体が暗褐色に変わる。北極圏から寒帯で繁殖し,冬期に南下する。日本ではおもに北海道沿岸に渡来する。
永
なが [1] 【長・永】
〔形容詞「長い」の語幹から〕
(1)他の語の上または下に付いて複合語をつくり,ながいことの意を表す。
(ア)相対的に長い形であることを表す。「―袖」「足―」
(イ)時間的に長く続くことを表す。「―雨」「―わずらい」
(ウ)気持ちなどがのどかでのんびりしているさまを表す。「気―」
(2)「長掛(ナガカケ){(1)}」の略。「お年寄さま方は長かけと申して―をおかけ遊ばす/滑稽本・浮世風呂 3」
永
えい [1] 【永】
(1)「永楽銭」の略。
(2)1608年,幕府が永楽銭の通用を禁じた時,主に関東の畑作貢租や物価表示に用いた銭貨の名目的呼称。
永い
なが・い [2] 【長い・永い】 (形)[文]ク なが・し
(1)(線状に連続しているものの)ある点からある点までの空間的な隔たりが大きい。《長》「―・い道のり」「―・い刀」「―・い行列」
(2)ある時点からある時点までの時間的な隔たりが大きい。「人類の―・い歴史」「―・い下積みの生活」「日が―・くなる」「―・い間待たせる」「我が命も―・くもがと/日本書紀(雄略)」
(3)精神的に持続力がある。のんびりしている。《長》「気が―・い」
⇔短い
[派生] ――さ(名)
[慣用] 息が―・尻が―・鼻の下が―/帯に短し襷(タスキ)に長し
永い眠りにつく
永い眠りにつ・く
死ぬ。永眠する。
永き
ながき [1] 【長き・永き】
〔形容詞「長し」の連体形から〕
長いこと。長い年月。「二〇年の―にわたる裁判」
永き日
永き日
長くて暮れなずむ春の一日。永日(エイジツ)。日永(ヒナガ)。
永し
なが・し 【長し・永し】 (形ク)
⇒ながい
永の
ながの [1][0] 【長の・永の】 (連体)
(時間的に)長い。また,永久の。「―道のり」
永の別れ
ながのわかれ 【永の別れ】 (連語)
(1)永遠の別れ。
(2)死に別れ。
永らえる
ながら・える ナガラヘル [4][3] 【長らえる・永らえる・存える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ながら・ふ
□一□
(1)(長く)生き続ける。「命を―・えて生き恥をさらす」「生き―・える」「いかでか,世に―・ふべかめる/源氏(葵)」
(2)その状態が長く続く。継続する。「天地の遠き初めよ世の中は常なきものと語り継ぎ―・へ来たれ/万葉 4160」
□二□流れ続ける。「沫雪(アワユキ)かはだれに降ると見るまでに―・へ散るは何の花そも/万葉 1420」
永らく
ながらく [2] 【長らく・永らく】 (副)
長い間。久しく。「―お待たせいたしました」
永万
えいまん 【永万】
年号(1165.6.5-1166.8.27)。長寛の後,仁安の前。二条・六条天皇の代。
永世
えいせい [0] 【永世】
かぎりない世。長い年月。永久。永代。
永世中立
えいせいちゅうりつ【永世中立(国)】
permanent neutrality (a permanently neutral state).
永世中立
えいせいちゅうりつ [5] 【永世中立】
ある国家が,自衛のため以外にはいかなる国とも戦争を始めず,また他国間のいかなる戦争にも関係しないことを条約により義務づけていること。スイス・オーストリアがその例。永久局外中立。永久中立。「―国」
永世禄
えいせいろく [3] 【永世禄】
1869年(明治2)版籍奉還ののち,華族・士族に与えられた無期限の家禄と賞典禄。旧藩主および藩士には家禄の一〇分の一を支給,維新の功臣には賞典禄を支給した。76年,秩禄処分により解消。
永久
とこしえ [0] 【常しえ・永久】 (名・形動)[文]ナリ
変わらずにいつまでも続く・こと(さま)。とこしなえ。えいきゅう。「―の眠りにつく(=死ヌ)」「―に変わらぬ愛」
永久
とこしなえ [0] 【常しなえ・永久】 (名・形動)[文]ナリ
「とこしえ(永久)」に同じ。「宝塔―に天に聳えて/五重塔(露伴)」
永久
えいきゅう [0] 【永久】 (名・形動)[文]ナリ
いつまでも限りなく続くこと。時間の果てがないこと。また,そのさま。とこしえ。永遠。「―不変」「―に変わらぬ愛」
永久
とわ トハ [1] 【永久】 (名・形動)[文]ナリ
いつまでも変わらない・こと(さま)。永久(エイキユウ)。永遠。「―の誓い」「―に幸あれ」
永久
えいきゅう エイキウ 【永久】
年号((1113.7.13-1118.4.3))天永の後,元永の前。鳥羽天皇の代。
永久に
とわに【永久に】
⇒永遠(に).
永久の
えいきゅう【永久の(に)】
permanent(ly);→英和
perpetual(ly);→英和
lasting(ly).‖永久歯 a permanent tooth.永久磁石(運動) a permanent magnet (motion).
永久の別れ
とわのわかれ トハ― [1] 【永久の別れ】
死に別れ。死別。永(ナガ)の別れ。
永久中立
えいきゅうちゅうりつ [5] 【永久中立】
⇒永世中立(エイセイチユウリツ)
永久公債
えいきゅうこうさい [5] 【永久公債】
償還する期限を定めず,定期に利子を支払うだけの政府発行の公債。イギリスのコンソル公債が有名。無期公債。永遠公債。
→有期公債
永久凍土
えいきゅうとうど [5] 【永久凍土】
夏をはさんで二冬以上,凍結している地表の土壌。寒帯気候のもとにみられ,厚さが100メートル以上に達している地域もある。
→ツンドラ
永久劣後債
えいきゅうれつごさい [7] 【永久劣後債】
発行者に随時償還の権利はあるが,償還期限のない劣後債。日本では自己資本勘定にみなされることから,銀行が国際決済銀行( BIS )の自己資本比率規制に対応するために発行している。
永久寄生
えいきゅうきせい [5] 【永久寄生】
寄生虫が,カイチュウなどのように同一の宿主に一生を通じて,または時間的に長く寄生すること。完全寄生。定留寄生。
永久小作
えいきゅうこさく [5] 【永久小作】
⇒永小作(エイコサク)
永久局外中立
えいきゅうきょくがいちゅうりつ [9] 【永久局外中立】
⇒永世中立(エイセイチユウリツ)
永久機関
えいきゅうきかん [6][5] 【永久機関】
第一種永久機関は,外部へ何らの変化も残さないで周期的に運転して外部に仕事をする機関。第二種永久機関は,エネルギーを熱として受け取り,これを仕事に変えるだけでほかに変化を残さない機関。第一種・第二種ともに,つくることは不可能であることがわかっている。
永久欠番
えいきゅうけつばん [5] 【永久欠番】
プロ野球の球団が,在籍した選手の活躍にこたえるため,その選手の背番号を他の選手に譲らず,退団後永久に保存して功労に報いるもの。
永久歪
えいきゅうひずみ [5] 【永久歪】
ものに外力を加えて変形させた場合に,力を取り去っても元に戻らず残る変形。
永久歯
えいきゅうし [3] 【永久歯】
乳歯の脱落後,生える歯。三二本あり,六歳頃から生え変わる。ただし,大臼歯(キユウシ)は最初から永久歯。
永久気体
えいきゅうきたい [5] 【永久気体】
どんなに加圧しても低温にしても,液化しないと考えられた気体。かつては,水素・ヘリウム・窒素・酸素などは液化不能とされていたが,今日ではすべて液化できる。
永久百首
えいきゅうひゃくしゅ エイキウ― 【永久百首】
歌集。1116年(永久4)12月,藤原仲実が勧進。詠者は源俊頼・顕仲ら七人。「堀河百首(太郎百首)」に対し,「堀河次郎百首」とも呼ばれる。堀河院後度百首。永久四年百首。
永久硬水
えいきゅうこうすい [5] 【永久硬水】
煮沸しても軟水になりにくい硬水。
→一時硬水
永久磁石
えいきゅうじしゃく [5] 【永久磁石】
磁化を受けたあと,磁力をながく保っている磁石。
⇔一時磁石
永久組織
えいきゅうそしき [5] 【永久組織】
植物体 で,細胞の分裂や分化が終わり,ほぼ一定の形態・性質・作用をもつようになった細胞群。表皮・通道・組織・柔組織・機械組織など。ただし柔組織は条件によっては再び分裂組織になり得る。
⇔分裂組織
永久選挙人名簿
えいきゅうせんきょにんめいぼ [10] 【永久選挙人名簿】
期間ごとや選挙ごとに作成されるのではなく,永久に据えおかれる選挙人名簿。1966年(昭和41)からすべての公職選挙はこれに基づいて行われている。
永久革命論
えいきゅうかくめいろん [7] 【永久革命論】
⇒永続革命論(エイゾクカクメイロン)
永井
ながい ナガヰ 【永井】
姓氏の一。
永井尚志
ながいなおむね ナガヰナホムネ 【永井尚志】
(1816-1891) 幕末期の幕臣。若年寄として大政奉還を推進。箱館戦争で敗北。のち開拓使御用掛・元老院権大書記官などを務めた。
永井柳太郎
ながいりゅうたろう ナガヰリウタラウ 【永井柳太郎】
(1881-1944) 政治家。石川県生まれ。早大卒。雑誌「新日本」の主筆として活躍。1920年(大正9)憲政会から代議士に当選,普選運動に参加。拓相・逓相を歴任。雄弁家として知られる。
永井竜男
ながいたつお ナガヰタツヲ 【永井竜男】
(1904-1990) 小説家。東京生まれ。都会的な洗練された文体と巧みな構成で,市井の人情を描く。「黒い御飯」「風ふたたび」「蜜柑」など。
永井荷風
ながいかふう ナガヰ― 【永井荷風】
(1879-1959) 小説家。東京,小石川生まれ。本名,壮吉。別号,断腸亭主人。「地獄の花」などでゾライズムを標榜。フランスから帰国後皮相な近代化に反発,江戸趣味へ傾斜しつつ,終生反俗的な文明批評家としての姿勢を貫いた。著「あめりか物語」「ふらんす物語」「冷笑」「腕くらべ」「おかめ笹」「濹東綺譚」,日記「断腸亭日乗」
永享
えいきょう エイキヤウ 【永享】
年号(1429.9.5-1441.2.17)。正長の後,嘉吉の前。後花園天皇の代。
永享の乱
えいきょうのらん エイキヤウ― 【永享の乱】
1438年(永享10)将軍継嗣問題から室町幕府と対立した鎌倉公方(クボウ)足利持氏が,和解をすすめる上杉憲実(ノリザネ)に対して挙兵した事件。憲実は幕府に援軍を求め,将軍足利義教は軍を送って持氏を追討,翌年持氏は自刃した。
永仁
えいにん 【永仁】
年号(1293.8.5-1299.4.25)。正応の後,正安の前。伏見・後伏見天皇の代。
永仁の徳政令
えいにんのとくせいれい 【永仁の徳政令】
1297年(永仁5)に鎌倉幕府が発布した徳政令。売却・入質した御家人所領の無償返済,また,それに関する訴訟を受理しないことなどを内容とする。
永代
えいたい【永代(の)】
permanent;→英和
perpetual.→英和
永代借地権 a perpetual lease.
永代
えいたい [1][0] 【永代】
〔「えいだい」とも〕
(1)長い年月。永久。とこしえ。
(2)「永代供養(クヨウ)」「永代経」の略。
永代供養
えいたいくよう [5] 【永代供養】
檀家から布施を受けるなどして,毎年,故人の忌日や春秋の彼岸などに寺で行う供養。
永代借地
えいたいしゃくち [5] 【永代借地】
(1)半永久的に借りることを約定した土地。また,半永久的に他人の土地を借りること。
(2)永代借地権を設定した土地。
永代借地権
えいたいしゃくちけん [7] 【永代借地権】
日本に居留する外国人が,一定の地代を払うことにより半永久的に土地を使用しうる権利。安政の五か国条約で土地所有を許さない代わりに認めた特権の一。1942年(昭和17)所有権に転換して廃止した。
永代売り
えいたいうり 【永代売り】
江戸時代,田畑などを年期を限らず永久に売り渡すこと。幕府は禁止したが,実際は質入れの形で行われた。
永代小作
えいたいこさく [5] 【永代小作】
⇒永小作(エイコサク)
永代橋
えいたいばし 【永代橋】
隅田川の下流にかかる橋。東京都中央区新川と江東区永代の間を結ぶ。最初の架橋は1698年。
永代経
えいたいぎょう [0] 【永代経】
信者から布施を受けるなどして,毎年,故人の忌日や春秋の彼岸に寺で永久に行う読経。永代読経。祠堂経(シドウキヨウ)。
永代蔵
えいたいぐら 【永代蔵】
⇒にほんえいたいぐら(日本永代蔵)
永代講
えいたいこう [0] 【永代講】
寺で故人を供養するために,永続して毎年一回信者に説教をすること。
永住
えいじゅう【永住】
permanent residence.〜する reside[live]permanently;settle down.‖永住権 the right of permanent residence.永住者 a permanent resident.永住地 one's permanent home.
永住
えいじゅう [0] 【永住】 (名)スル
ある土地に永く住むこと。死ぬまでその土地に住むこと。「―する覚悟で外国へ渡る」「―の地」
永住権
えいじゅうけん [3] 【永住権】
外国人が在留期間を制限されることなく,その国に永住しうる権利。
永住者
えいじゅうしゃ [3] 【永住者】
その国に永住権を得て居住する外国人。わが国では,第二次大戦以前から居住する在日朝鮮人・台湾出身者とその子孫は法定特別永住者とされている。
永保
えいほう 【永保】
年号(1081.2.10-1084.2.7)。承暦の後,応徳の前。白河天皇の代。
永保
えいほ 【永保】
⇒えいほう(永保)
永保寺
えいほうじ 【永保寺】
岐阜県多治見市にある臨済宗南禅寺派の寺。山号,虎渓山。開基は夢窓国師,開山は仏徳禅師。開山堂・観音堂は禅宗建築の代表的遺構で国宝。古渓寺。巨景寺。
永別
えいべつ [0] 【永別】 (名)スル
永遠に別れること。ながの別れ。永訣。死別。
永劫
えいごう [0] 【永劫】
〔古くは「ようごう」とも〕
きわめて長い年月。永久。永遠。「未来―忘れない」
永劫
ようごう ヤウゴフ 【永劫】
〔「よう」は呉音。「ようこう」とも〕
「えいごう(永劫)」に同じ。[日葡]
永劫回帰
えいごうかいき [5] 【永劫回帰】
〔(ドイツ) ewige Wiederkunft〕
ニーチェの根本思想。あらゆる存在は意味も目標もなく,永劫に繰り返されるが,この円環運動をあえて生きる決意をする者は生の肯定に転じている。永遠回帰。
永和
えいわ 【永和】
北朝の年号(1375.2.27-1379.3.22)。応安の後,康暦の前。後円融天皇の代。
永嘉の乱
えいかのらん 【永嘉の乱】
中国,永嘉年間(307-312)匈奴(キヨウド)の首長劉淵(リユウエン)が,羯(ケツ)族や漢人の流民を糾合して洛陽(ラクヨウ)を陥れ,西晋(セイシン)を滅ぼした乱。以後,華北は遊牧民族の支配下に入り,五胡十六国時代が始まる。
永嘉門
えいかもん 【永嘉門】
平安京大内裏朝堂院二十五門の一。南面し,応天門の西にある。
→大内裏
永字
えいじ [0] 【永字】
「永」の字。
永字丁銀
えいじちょうぎん [4] 【永字丁銀】
1710年に鋳造した銀貨。上の両端に「宝」の極印(ゴクイン)と中央に「永」の添極印がある。二つ宝字銀。永宝銀。永中銀。中銀。
永字八法
えいじはっぽう [4] 【永字八法】
書法伝授法の一。永の字一つですべての漢字の筆の運び方を修練できるというもの。側(ソク)・勒(ロク)・努・趯(テキ)・策・掠(リヤク)・啄(タク)・磔(タク)の八種の筆法。
〔漢の蔡邕(サイヨウ)の考えだしたものとされるが,一説に王羲之「蘭亭集序」の第一字からともいう〕
永字八法[図]
永字小判
えいじこばん [4] 【永字小判】
中央に菊花,上下左右に「永」の極印がある円形の小判。秀衡(ヒデヒラ)小判ともいい,陸奥(ムツ)国平泉の藤原秀衡が鋳造したというが未詳。
永字豆板銀
えいじまめいたぎん [7] 【永字豆板銀】
1710年に鋳造した豆板銀。形はほぼ円形。中央に「宝」の極印,その上に小さい「永」の添極印が二つある。
永字銀
えいじぎん [0] 【永字銀】
江戸時代の銀貨。「永字丁銀」と「永字豆板銀」の総称。
永存
えいぞん [0] 【永存】 (名)スル
永久に存在すること。永久に保存すること。「―する真理」
永安門
えいあんもん 【永安門】
平安京内裏内郭十二門の一。南面する三門のうち西側の門。
→内裏
永定河
えいていが 【永定河】
中国,華北地方を流れる川。山西省北部に源を発し,天津北西で海河に合流して渤海に注ぐ。古来,河流定まらず無定河と称されたが,清の康煕(コウキ)帝が現名に改称。長さ600キロメートル。ヨンティン-ホー。
永宣旨
えいせんじ 【永宣旨】
ある権利を永久に許可する宣旨。綸旨(リンジ)・院宣により,僧官任命に用いることが多かった。
永寧寺
えいねいじ 【永寧寺】
中国,河南省洛陽にあった寺。516年孝明帝の母胡太后の建立。僧房一〇〇〇以上の広大な寺。西域との交流も盛んで,数多くの外国からの経論・仏像を蔵していたが,534年の火災で焼失した。
永寿
えいじゅ [1] 【永寿】
長命なこと。長生き。長寿。
永尋ね
ながたずね 【永尋ね】
江戸時代,逃亡した罪人を六か月経過しても発見できないとき,捜索を罪人の縁者・雇主および町村役人の責任とする制度。事実上の捜査打ち切り。えいたずね。「運の良さとう��二人―/柳多留 22」
永小作
えいこさく [3] 【永小作】
〔法〕 永小作権に基づく慣行的な小作関係。永久小作。永代(エイタイ)小作。
永小作権
えいこさくけん [4][5] 【永小作権】
長期間耕作または牧畜をするために,小作料を支払って他人の土地を使用する権利。江戸時代,開墾した土地を永代耕作できるという慣行上の権利があったのを,民法では20年以上50年以下に限り,他人の土地を使用することができる物権とした。
永平寺
えいへいじ 【永平寺】
福井県吉田郡永平寺町にある寺。総持寺と並ぶ曹洞宗の大本山。山号は吉祥山。1244年,京都深草から道元が移って開山。その後,道元とその弟子の修行道場となった。はじめ大仏寺と称したが1246年永平寺と改称。五世義雲の時,現在地に移転。
永平清規
えいへいしんぎ 【永平清規】
〔「清規」は禅宗寺院の生活規則〕
道元の記した曹洞教団の生活規律や理想を集めたもの。二巻。正式には永平道元禅師清規。永平大清規。
永年
ながねん [0] 【長年・永年】
長い年月の間。多年。「―のつきあい」「―の苦労」「この土地に―住んでいる」
永年
えいねん [0] 【永年】
ながい年月。ながねん。「―勤続」
永年変化
えいねんへんか [5] 【永年変化】
主として地学的現象における観測値が,数十年以上にわたり,徐々に増加もしくは減少の同一傾向が持続して現れること。特に,地磁気の変化をさすことが多い。
永延
えいえん 【永延】
年号(987.4.5-989.8.8)。寛和の後,永祚(エイソ)の前。一条天皇の代。
永徳
えいとく 【永徳】
⇒狩野(カノウ)永徳
永徳
えいとく 【永徳】
北朝の年号(1381.2.24-1384.2.27)。康暦の後,至徳の前。後円融・後小松天皇の代。
永恋
ながこい 【長恋・永恋】
長い間,恋いこがれること。「後(オク)れ居て―せずはみ園生(ソノウ)の梅の花にもならましものを/万葉 864」
永承
えいしょう 【永承】
年号(1046.4.14-1053.1.11)。寛徳の後,天喜の前。後冷泉(ゴレイゼイ)天皇の代。
永日
ながび [0] 【長日・永日】
日の出から日の入りまでの時間の長い日。「春の―」
永日
えいじつ [0] 【永日】
(1)昼の間の長い日。多く春の日にいう。日永(ヒナガ)。遅日(チジツ)。
(2)別れる時のあいさつの語。いずれ,日永の折にゆっくり会おう,の意。「―,―と暇乞ひして帰りけり/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」
永暦
えいりゃく 【永暦】
年号(1160.1.10-1161.9.4)。平治の後,応保の前。二条天皇の代。
永業田
えいぎょうでん エイゲフ― [3] 【永業田】
中国,唐の均田制に規定された世襲の田。
→均田制
永楽
えいらく [0] 【永楽】
(1)中国,明の成祖(永楽帝)の代の年号(1403-1424)。
(2)「永楽銭」の略。
永楽大典
えいらくたいてん 【永楽大典】
中国最大の類書。二万二九三七巻。目録六〇巻。明の永楽帝が解縉(カイシン)らに命じて編集させ,1407年完成。百般の書物の記事を「洪武正韻」の文字の順序に配列したもの。大部分焼失し,現存は約八百巻。
永楽帝
えいらくてい 【永楽帝】
(1360-1424) 中国,明の第三代皇帝(在位 1402-1424)。名は棣(タイ)。諡(オクリナ)は文皇帝。廟号(ビヨウゴウ)は太宗,のちに成祖。洪武帝の第四子。洪武帝の死後,靖難(セイナン)の役で建文帝を倒して即位。北京を都とし,皇帝権の伸長に努め,モンゴルを攻め,また鄭和(テイワ)を南方に派遣して諸国を従わせた。
永楽窯
えいらくよう 【永楽窯】
中国明代,永楽帝の時代に景徳鎮におかれた官窯。
永楽赤絵
えいらくあかえ [5] 【永楽赤絵】
中国,明代の永楽年間に景徳鎮の官窯より産した赤絵磁器。また,京都の永楽焼の赤絵写しをもいう。
永楽通宝
えいらくつうほう [5] 【永楽通宝】
「永楽銭」に同じ。
永楽銭
えいらくせん [0] 【永楽銭】
中国,明代の1411年(永楽9)より鋳造された銅銭。表面に「永楽通宝」の文字がある。室町時代に輸入され,江戸初期まで盛んに流通したが,1608年禁止された。永楽通宝。永銭。永。
永楽銭[図]
永様
えいさま [0] 【永様】
「様」の字体の一。「様」の字の旁(ツクリ)の下の「永」を楷書で書いた「樣」。最も敬意をこめた書き方。
→次様(ツギザマ)
→美様(ビザマ)
→平様(ヒラザマ)
永正
えいしょう エイシヤウ 【永正】
年号(1504.2.30-1521.8.23)。文亀の後,大永の前。後柏原天皇の代。
永永
ながなが 【長長・永永】 (副)
(1) [3][0]
時間の非常に長いさま。「―(と)おじゃまいたしました」
(2) [3]
物が長く伸びているさま。「―と寝そべる」
永永
えいえい [0] 【永永】 (副)
(1)永久に。いつまでも。「未来―」
(2)長い歳月にわたるさま。「―三百年の太平」
永沈
ようちん ヤウ― 【永沈】
(1)浄土双六(スゴロク)で,そこに落ちると再び出られなくなる所。
(2)転じて,地獄のこと。「無間・叫喚・阿鼻・―,験生地獄の苦しみも/浄瑠璃・八花形」
永治
えいじ エイヂ 【永治】
年号(1141.7.10-1142.4.28)。保延の後,康治の前。崇徳(ストク)・近衛天皇の代。えいち。
永泰公主
えいたいこうしゅ 【永泰公主】
(684-701) 唐の中宗の七女。李仙恵。高宗の孫にあたり,則天武后の怒りにふれて死を賜わった。706年乾陵に陪葬されたが,1960〜62年墓が発掘され,多数の副葬品や壁画が出土。
永済渠
えいさいきょ 【永済渠】
中国,黄河中流と天津を連絡する水路。隋の煬帝が開いた大運河の根幹をなす。608年開通。衛河。
→通済渠(ツウサイキヨ)
永源寺
えいげんじ 【永源寺】
滋賀県神崎郡永源寺町にある臨済宗永源寺派の大本山。山号,瑞石山。1361年佐々木氏頼が寂室元光(ジヤクシツゲンコウ)を開祖として開山。境内は紅葉の名所。山上寺。
永源寺派
えいげんじは 【永源寺派】
臨済宗の一派。永源寺を本山とする。派祖は寂室元光。
永牢
えいろう [0] 【永牢】
江戸時代の刑罰の一。終身,牢に監禁すること。旧主に仇(アダ)をした者,女犯(ニヨボン)の僧などに科した。ながろう。
永牢
ながろう [0] 【永牢】
(1)江戸時代,無期の禁固刑。
(2)長期間牢内にとどめられていること。また,その人。
永生
えいせい [0] 【永生】
(1)ながいきすること。長寿。
(2)永久に生きること。尽きることのない生命。
永田
ながた 【永田】
姓氏の一。
永田善吉
ながたぜんきち 【永田善吉】
⇒亜欧堂田善(アオウドウデンゼン)
永田徳本
ながたとくほん 【永田徳本】
(1513?-1630?) 安土桃山時代・江戸初期の医師。号は知足斎。諸国を牛の背に乗って周遊し一服一八文と定めて,世医に範を示した。将軍秀忠の診察もしたという。著書「知足斎医鈔」「梅花無尽蔵」など。
永田武
ながたたけし 【永田武】
(1913-1991) 地球物理学者。愛知県生まれ。東大教授。第一次〜三次南極観測隊長。初代国立極地研究所長。
永田町
ながたちょう 【永田町】
(1)東京都千代田区の南端の地区。皇居の南西にあり,国会議事堂・首相官邸などがある。
(2)転じて,政界を漠然とさしていう語。
永田鉄山
ながたてつざん 【永田鉄山】
(1884-1935) 陸軍軍人。長野県生まれ。中将。統制派の中心人物と目され,軍務局長のとき皇道派の相沢三郎中佐に斬殺された。
永田雅一
ながたまさいち 【永田雅一】
(1906-1985) 映画製作者。京都生まれ。日活入社後第一映画を創立,溝口健二の名作を製作。その後大映社長に就任。製作した「羅生門」のベネチア国際映画祭グラン-プリ受賞によって日本映画の評価を国際的に高めた。
永眠
えいみん [0] 【永眠】 (名)スル
永い眠りにつくこと。死ぬこと。死去。「八〇歳で―した」
永眠する
えいみん【永眠する】
die;→英和
pass away.
永祚
えいそ 【永祚】
(1)年号(989.8.8-990.11.7)。永延の後,正暦の前。一条天皇の代。
(2)「永祚の風」の略。
永祚の風
えいそのかぜ 【永祚の風】
永祚元年(989)8月に近畿地方を襲った台風。のちに,天災の比喩として使われるようになった。
永禄
えいろく 【永禄】
年号(1558.2.28-1570.4.23)。弘治の後,元亀の前。正親町(オオギマチ)天皇の代。
永福門
えいふくもん 【永福門】
平安京大内裏朝堂院二十五門の一。北面し,昭慶門の西にある。
→大内裏
永福門院
えいふくもんいん 【永福門院】
(1271-1342) 伏見天皇の中宮。名は鏱子(シヨウシ)。西園寺実兼の女(ムスメ)。「玉葉集」「風雅集」の代表的歌人。
永続
えいぞく [0] 【永続】 (名)スル
ながく続くこと。ながつづき。「―する制度」
永続
えいぞく【永続】
permanence.→英和
〜的(な) lasting;permanent.→英和
〜する last long;endure.→英和
永続性
えいぞくせい [0] 【永続性】
同一の状態が長く続きうる性質。
永続革命論
えいぞくかくめいろん [7] 【永続革命論】
トロツキーが唱えた革命理論。ロシアのような後進国では,プロレタリアによりブルジョア革命が推進され必然的にプロレタリア革命へと移行するが,最終的な革命成功のためには先進国のプロレタリア革命運動を促進し,その支援が不可欠であるとする。永久革命論。
永良部大蝙蝠
えらぶおおこうもり [6] 【永良部大蝙蝠】
クビワオオコウモリの一亜種。吐噶喇(トカラ)列島の口永良部(クチノエラブ)島と宝島に生息し,最も北に分布するオオコウモリ。大きさは翼を広げると90センチメートルほどで,頸部(ケイブ)に黄色い輪模様をもつ。生息数が著しく減少している。天然記念物。
永良部海蛇
えらぶうみへび [4] 【永良部海蛇】
海産の有毒蛇。全長約1.3メートル。からだは細長く円筒形で,尾の先端はひれ状に側扁する。灰青色で褐色の横帯が多数ある。陸生のヘビの形質が残り,産卵期は上陸する。食用,また薬用。インドネシアから南日本の近海に分布。エラブウナギ。
永蟄居
えいちっきょ [3] 【永蟄居】
江戸時代,士分以上の者に科した刑罰の一。終身閉門のうえ一室にこもらせた。
→蟄居
永観
えいかん エイクワン 【永観】
年号(983.4.15-985.4.27)。天元の後,寛和の前。円融・花山(カザン)天皇の代。
永観
えいかん エイクワン 【永観】
⇒ようかん(永観)
永観
ようかん ヤウクワン 【永観】
(1033-1111) 平安後期の僧。浄土教興隆の先駆者。南都で三論などを学び,三〇歳のとき浄土信仰に入った。のち京都の禅林寺に住し,三論および浄土教を説き念仏を広めた。著「往生拾因」「往生講式」など。えいかん。
永観堂
えいかんどう エイクワンダウ 【永観堂】
〔寺の中興者である永観にちなむ〕
京都市にある禅林寺の通称。
永訣
えいけつ [0] 【永訣】 (名)スル
永遠に別れること。死別。永別。「五十六歳にして夫人に―したれども/露団々(露伴)」
永逝
えいせい [0] 【永逝】 (名)スル
死ぬこと。永眠。逝去。長逝。
永遠
えいえん【永遠】
eternity;→英和
immortality (不滅).〜の(に) eternal(ly);→英和
everlasting(ly);→英和
immortal(ly).→英和
永遠
えいえん [0] 【永遠】 (名・形動)[文]ナリ
(1)ある状態が果てしなく続く・こと(さま)。永久。永劫(エイゴウ)。とこしえ。「この時が―に続けばよい」
(2)時間を超越して変わらないこと。「―の真理」
(3)〔哲〕
〔eternity〕
(ア)普遍的真理のように,その意味や妥当性が無時間的であるもの。
(イ)神やイデアのように,超時間的に存在するもの。
永遠の真理
えいえんのしんり 【永遠の真理】
〔(フランス) vérité éternelle〕
〔哲〕 事物やその状態からは独立に,普遍的にあてはまる真理。数学的・論理学的真理などがこれにあたる。ライプニッツは,これを否定すれば論理的矛盾に陥るような必然的真理として,「理性の真理」とも呼んだ。永久真理。
⇔事実の真理
永遠公債
えいえんこうさい [5] 【永遠公債】
⇒永久公債(エイキユウコウサイ)
永遠回帰
えいえんかいき [5] 【永遠回帰】
⇒永劫回帰(エイゴウカイキ)
永遠性
えいえんせい [0] 【永遠性】
時間を超えて存在する性質。
永野
ながの 【永野】
姓氏の一。
永野修身
ながのおさみ 【永野修身】
(1880-1947) 海軍軍人。大将・元帥。高知県生まれ。海相・連合艦隊司令長官・軍令部総長をつとめた。太平洋戦争時の海軍最高責任者。戦後,戦犯として裁判中に病死。
永銭
えいせん [0] 【永銭】
(1)「永楽銭」の略。
(2)「穎銭(エイセン)」に同じ。
永長
えいちょう エイチヤウ 【永長】
年号(1096.12.17-1097.11.21)。嘉保の後,承徳の前。堀河天皇の代。
永閑節
えいかんぶし 【永閑節】
江戸古浄瑠璃の一。貞享(ジヨウキヨウ)(1684-1688)頃,虎屋(トラヤ)永閑が盛んに語った。豪快な語り口で,操り芝居や,歌舞伎の荒事に多く用いられた。現在では地歌の永閑物に残る。
永陽
えいよう [0] 【永陽】
日が永いこと。日の永い春の日。
永預け
えいあずけ [3] 【永預け】
江戸時代の刑の一。身柄を終身他家に預けて,禁錮する刑。大名永預け・親類永預けなどがある。
永高
えいだか 【永高】
室町時代,永楽銭を基準として換算した年貢収納高。1608年江戸幕府は永楽銭の通用を禁止したが,田畑の年貢高などの表示形式として明治初年まで使用された。永盛(エイモ)り。永別。
氾濫
はんらん [0] 【氾濫】 (名)スル
(1)河川の水が堤防からあふれ出ること。
(2)(好ましくない物が)ひろがりはびこること。「街角にポスターが―する」
氾濫
はんらん【氾濫】
a flood.→英和
〜する flood;overflow.→英和
氾濫原
はんらんげん [3] 【氾濫原】
河川の近くにあって,洪水時に浸水を受ける範囲の低地。
汀
なぎさ [0] 【渚・汀】
海・湖などの,波が打ち寄せる所。波うちぎわ。みぎわ。
汀
みぎわ [0] 【水際・汀・渚】
陸地の,水に接する所。みずぎわ。「―によせるさざ波」
汀
みぎわ【汀】
the beach;→英和
the waterside.→英和
汀優り
みぎわまさり 【汀優り】
きわ立ってまさること。水ぎわ立っていること。「―の相手をうつものをと思ひ出だして/曾我 1」
汀州
ていしゅう [0] 【汀州】
みぎわと中州。また,中州。
汀渚
ていしょ [1] 【汀渚】
波打ちぎわ。なぎさ。みぎわ。
汀線
みぎわせん [0] 【汀線】
⇒ていせん(汀線)
汀線
ていせん [0] 【汀線】
なぎさの線。海岸線。みぎわせん。
汁
しる【汁】
[液] <extract> juice (果実の);→英和
sap (樹木の);→英和
[吸物]soup;→英和
broth.→英和
〜の多い juicy <fruit> .甘い〜を吸う take the lion's share.
汁
つゆ [1] 【汁・液】
(1)しる。水け。
(2)吸い物のしる。また,吸い物。「お―を吸う」
(3)蕎麦(ソバ)・素麺(ソウメン)などをつけるしる。つけ汁。
汁
つゆ【汁】
soup;→英和
gravy (肉汁);→英和
juice (果物の).→英和
汁
しる [1] 【汁】
(1)物の内部にある液体。物からしみ出た液,または,しぼり取った液にもいう。「リンゴの―」
(2)吸い物・味噌汁など,調理した汁物。つゆ。「―の実」
(3)料理のもととなる液状のもの。出し汁。
(4)(「うまい汁を吸う」の形で)他人の力で得た利益・もうけ。
汁の物
しるのもの [1] 【汁の物】
すいもの。つゆもの。
汁の餅
しるのもち [1] 【汁の餅】
出産時,産婦の里方から贈る餅。味噌汁として食べると乳がよく出るという。力餅。
汁掛け飯
しるかけめし [4] 【汁掛(け)飯】
味噌汁などをかけた飯。また,飯に具をのせ,だし汁をかけた飯。
汁掛飯
しるかけめし [4] 【汁掛(け)飯】
味噌汁などをかけた飯。また,飯に具をのせ,だし汁をかけた飯。
汁椀
しるわん [0][2] 【汁椀】
汁物を入れる椀。
汁気
しるけ [3] 【汁気】
汁として含まれている水分。
汁液
じゅうえき ジフ― [1] 【汁液】
(果物などをしぼった)しる。液汁。
汁物
しるもの [0][3][2] 【汁物】
吸い物・味噌汁・スープなどの総称。つゆもの。
汁物
つゆもの [2] 【汁物】
「しるもの(汁物)」に同じ。
汁粉
しるこ [0][3] 【汁粉】
小豆餡(アズキアン)を水でのばし砂糖を加えて煮,餅や白玉を入れた甘い食品。漉(コ)し餡のものと,粒餡のものがある。
→善哉(ゼンザイ)
汁粉
しるこ【汁粉】
shiruko;sweet red-bean broth.汁粉屋 a shiruko-store.
汁粥
しるかゆ 【汁粥】
(普通の飯を「かたかゆ」というのに対して)おかゆのこと。[和名抄]
汁蕎麦
つゆそば [0] 【汁蕎麦】
熱い汁をかけたそば。かけそば。
汁講
しるこう [0][2] 【汁講】
客は各自飯を持参し,主人が汁だけをふるまって食事をする会合。汁会。
汁鱠
しるなます [3] 【汁鱠】
魚の小さな切り身を入れた汁。
求ぐ
ま・ぐ 【覓ぐ・求ぐ】 (動ガ四)
求める。捜す。尋ねる。「良き医(クスシ)を新羅に―・ぐ/日本書紀(允恭訓)」
→くにまぎ
求ぶ
かす・ぶ 【求ぶ】 (動バ下二)
奪い取る。かすめ取る。「速に山に向(ユ)きて彼の王を―・べ捉(カラ)むべし/日本書紀(皇極訓)」
求まる
もとま・る 【求まる】 (動ラ五)
数式などを計算して,値が得られる。「次の式によって解が―・る」
求む
と・む 【尋む・求む】 (動マ下二)
跡を求めて行く。尋ねる。「夜ぐたちに寝覚めて居れば川瀬―・め/万葉 4146」
求む
もと・む 【求む】 (動マ下二)
⇒もとめる
求め
もとめ【求め】
a request;→英和
a demand.→英和
〜により(応じて) at a person's request.〜に応じる comply with a request.
求め
もとめ [3] 【求め】
(1)求めること。要求。請求。「―に応じる」
(2)買うこと。購入。「お―の店名を書いてお送り下さい」
求めて
もとめて [2] 【求めて】 (副)
自分から進んで。好きこのんで。「―苦労する」
求めよさらば与えられん
求めよさらば与えられん
〔マタイ福音書七章〕
信仰の主体的決断を説いたイエスの言葉。転じて,与えられるのを待つのではなく,何事にも自分から求める積極的な姿勢が必要であることにいう。
求める
もと・める [3] 【求める】 (動マ下一)[文]マ下二 もと・む
(1)手に入れたいと望む。「平和を―・める」「解決策を―・める」「快楽を―・める」
(2)手に入れようとして,さがす。「かたきのありかを―・める」「適任者を―・める」
(3)他人に対して,物や行動を要求する。「署名を―・める」「発言を―・める」「一夜の宿を―・める」
(4)金を払って自分のものにする。買う。「絵を―・める」
(5)わざわいなどを自分から招く。「―・めて苦労する」「薬を飲みて汗を―・むるには/徒然 129」
[慣用] 傷を―/死中に活を求む
求める
もとめる【求める】
(1)[欲する]want <a thing,to do> .→英和
(2)[要求]ask[request] <a person to do> ;→英和
ask <for a thing> ;demand.→英和
(3)[捜す]look <for> .→英和
求不得苦
ぐふとくく 【求不得苦】
〔仏〕 八苦の一。求めているものが得られない苦しみ。
求人
きゅうじん【求人】
recruitment. <掲示> Help Wanted.〜が多い(少ない) There are many (few) offers of situation.‖求人広告 <米> a want ad.求人(広告)欄 the help-wanted columns.
求人
きゅうじん キウ― [0] 【求人】 (名)スル
会社などが働く人を探し求めること。「―広告」「新聞で―する」
求仙
きゅうせん キウ― [0] 【求仙・九仙】
スズキ目の海魚。全長約25センチメートル。体はやや細長く側扁する。雌雄で著しく体色が異なり,その色から雄はアオベラ,雌はアカベラと呼ばれる。夜間は砂の中にもぐる。ベラ類中最も味がよい。北海道南部以南の沿岸に分布。ギザミ。
求償
きゅうしょう キウシヤウ [0] 【求償】 (名)スル
賠償または償還を求めること。
求償権
きゅうしょうけん キウシヤウ― [3] 【求償権】
債務を弁済した者が,支出した金額の全部または一部を,それを負担すべき者に請求できる権利。連帯債務者の一人や保証人が債務を弁済した場合などに生じる。
求償貿易
きゅうしょうぼうえき キウシヤウ― [5] 【求償貿易】
⇒バーター貿易
求刑
きゅうけい キウ― [0] 【求刑】 (名)スル
検察官が論告の際に,被告人に科す刑の種類・量について意見を陳述すること。
求刑する
きゅうけい【求刑する】
demand <two years' imprisonment> for <the accused> .
求塚
もとめづか 【求塚】
(1)能の一。四番目物。観阿弥作。都へ上る西国の僧が,摂津国(今の大阪府)生田の里で若菜摘みの女に会う。女に求塚へ案内されると,二人の男に求婚された菟名日(ウナイ)乙女の霊が現れて地獄の苦患のさまを語る。
(2){(1)}の素材となった伝説上の菟原処女(ウナイオトメ)の墓所。神戸市灘区,同東灘区などに遺称地がある。
求婚
きゅうこん【求婚】
a proposal of marriage.〜する propose <to> .→英和
‖求婚者 a suitor.
求婚
きゅうこん キウ― [0] 【求婚】 (名)スル
結婚を申し込むこと。プロポーズ。「二人の男から―される」
求婚伝説
きゅうこんでんせつ キウ― [5] 【求婚伝説】
伝説の類型の一。流浪(ルロウ)中の英雄が,他郷の美女に求婚するが,親からさまざまな難題を課せられ,女や他の協力により難題を解決して結婚するというもの。大国主命(オオクニヌシノミコト)と須勢理毘売(スセリビメ)の話などはこの例。
求子
もとめご 【求子】
東(アズマ)遊びの曲名。また,それに合わせる舞。求子歌。
求心
きゅうしん キウ― [0] 【求心】
中心に近づこうとすること。
⇔遠心
求心力
きゅうしんりょく キウ― [3] 【求心力】
⇒向心力(コウシンリヨク)
求心性神経
きゅうしんせいしんけい キウ― [7] 【求心性神経】
末梢で受けた刺激による興奮を中枢へ伝える神経の総称。感覚神経など。
⇔遠心性神経
求心的
きゅうしんてき キウ― [0] 【求心的】 (形動)
思考などが内面に深く向かっていくさま。
求心的
きゅうしん【求心的】
centripetal.→英和
求心力 centripetal force.
求心花序
きゅうしんかじょ キウ―クワ― [5] 【求心花序】
⇒無限花序(ムゲンカジヨ)
求愛
きゅうあい【求愛】
courtship.→英和
〜する court;→英和
woo;→英和
make advances <to> .
求愛
きゅうあい キウ― [0] 【求愛】 (名)スル
異性に愛情を求めること。「動物の―行動」「意中の人に―する」
求法
ぐほう [1][0] 【求法】 (名)スル
〔仏〕 仏法を求めること。
求知心
きゅうちしん キウチ― [3] 【求知心】
知識を得ようとする心。
求積法
きゅうせきほう キウセキハフ [0] 【求積法】
(1)面積・体積を求める方法。
(2)微分方程式を解くときに,不定積分を有限回行うことによって解を求める方法。
求縁
きゅうえん キウ― [0] 【求縁】 (名)スル
結婚の相手をさがすこと。
求聞持法
ぐもんじほう グモンヂホフ [0] 【求聞持法】
〔仏〕 密教で,記憶力の増進などを得るための修法。一般には虚空蔵菩薩求聞持法をさす。
求職
きゅうしょく【求職】
job hunting.〜する seek employment;look for a job.→英和
‖求職者 a job hunter.
求職
きゅうしょく キウ― [0] 【求職】 (名)スル
職を探すこと。「―者」「―活動」
求肥
ぎゅうひ ギウ― [0] 【求肥】
こねた白玉粉を蒸し,砂糖・水飴を加え,火にかけて練りかためた菓子。柔らかく弾力がある。求肥飴。求肥糖。
〔もと「牛皮」とも書いた〕
求肥飴
ぎゅうひあめ ギウ― [3] 【求肥飴】
「求肥」に同じ。
求道
きゅうどう キウダウ [0] 【求道】
宗教的悟りや真理の道を求めて修行すること。「―心」「―者」
→ぐどう(求道)
求道
ぐどう [0] 【求道】
(1)〔仏〕 仏の教えを求めて修行すること。悟りを求めること。きゅうどう。
(2)真理を追求すること。きゅうどう。
求道者
きゅうどうしゃ【求道者】
a seeker after truth.
求食
くじき 【求食】
食べ物を求めること。「叫喚・―の声啾々(シユウシユウ)として/太平記 18」
求食場
あさりば [0] 【求食場】
連歌・俳諧で,両吟の時,付句の順序を交代する場のこと。自句に自句をつけて,長句・短句を交代する。
汎
はん 【汎】 (接頭)
〔英語の接頭辞 pan の音訳〕
名詞に付いて,広くそのすべてにわたるという意を表す。「―アジア主義」「―アメリカ会議」「―理論」
汎−
はん−【汎−】
Pan- <Americanism> .→英和
汎アジア主義
はんアジアしゅぎ [6] 【汎―主義】
アジアの諸民族が団結・連帯して,欧米によるアジアの植民地・半植民地的状態からの解放と民族の独立を達成しようとする考え方。また,その運動。パン-アジアニズム。
汎アメリカ会議
はんアメリカかいぎ 【汎―会議】
⇒汎米会議(ハンベイカイギ)
汎アラブ主義
はんアラブしゅぎ [6] 【汎―主義】
〔Pan-Arabism〕
アラブ民族の解放とアラブ世界の統一を目指す考え方。また,その運動。第一次大戦前オスマン帝国からの解放を求めておこった。パン-アラビズム。
汎イスラム主義
はんイスラムしゅぎ [7] 【汎―主義】
〔Pan-Islamism〕
イスラム教徒が団結し,ヨーロッパ列強に対抗しようとする考え方。また,その運動。オスマン帝国の支配に利用された。パン-イスラミズム。
→汎アラブ主義
汎ゲルマン主義
はんゲルマンしゅぎ [7] 【汎―主義】
ドイツを中心にゲルマン民族が団結し世界制覇を達成しようとする思想・運動。一九世紀末以降バルカン・中東への進出政策として具体化されたが,ロシアの汎スラブ主義と衝突,第一次大戦の一因となった。その主要な主張はナチスに継承された。
汎スラブ主義
はんスラブしゅぎ [6] 【汎―主義】
〔Pan-Slavism〕
スラブ諸民族の統一を目指す思想および運動。一九世紀半ば,オスマン帝国・オーストリアに対抗しようとする東欧・バルカンのスラブ諸民族の独立・団結運動に端を発し,南下政策をとるロシアによって主張された。
汎化
はんか [0] 【汎化・般化】
〔心〕
〔generalization〕
ある特定の刺激と結びついた反応が,類似した別の刺激に対しても生ずる現象。また,同一の刺激に対して,類似した種々の反応が生じる場合もいう。
⇔分化
汎存種
はんぞんしゅ [3] 【汎存種】
生息条件の幅が広いため,広く分布する種。特に植物地理学では,二大陸以上に分布する種をさす。広布種。普遍種。
汎心論
はんしんろん [3] 【汎心論】
〔panpsychism〕
自然のあらゆる存在には心があるとする説。無数の個体がすべて精神的実体として,明暗の差はあれそれぞれ宇宙を映す心であるとするライプニッツのモナド論などがその例。
汎愛
はんあい [0] 【汎愛】 (名)スル
だれかれの別なく,すべてのものを同じように愛すること。博愛。
汎愛主義
はんあいしゅぎ [5] 【汎愛主義】
〔(ドイツ) Philanthropinismus〕
子供の自発性・活動的学習・自然科学的教材などを重視する教育思想。ルソーの影響を受け,一八世紀ドイツでバセドー(J.B. Basedow 1724-1790)らによって主張された。
汎汎
はんぱん [0] 【泛泛・汎汎】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)水に浮かび流れただようさま。「今まで揺々―として心意の定まらざりし会衆を挽回して/経国美談(竜渓)」
(2)河水などが満ち満ちて流れるさま。
(3)かるがるしいさま。「異国には趙盾,我が朝には義朝,其の外―たるたぐひ/太平記 19」
汎理論
はんりろん [3] 【汎理論】
⇒汎論理主義(ハンロンリシユギ)
汎用
はんよう [0] 【汎用】 (名)スル
広くいろいろな方面に用いること。また,そのもの。「―機械」
汎用の
はんよう【汎用の】
general purpose <computer> .
汎用コンピューター
はんようコンピューター [7] 【汎用―】
事務処理・科学技術計算など広い範囲の仕事ができるように設計されている大型コンピューター。
→スーパーコンピューター
→ミニコンピューター
汎用樹脂
はんようじゅし [5] 【汎用樹脂】
一般の包装材料・雑貨・家庭用品など幅広い用途に使われる合成樹脂の総称。低密度・高密度ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリスチレン,熱可塑性塩化ビニル樹脂の五つをさす場合が多い。汎用プラスチック。
汎発
はんぱつ [0] 【汎発】 (名)スル
〔医〕 症状が広範囲に発現すること。
汎神論
はんしんろん【汎神論】
pantheism.→英和
〜の pantheistic.‖汎神論者 a pantheist.
汎神論
はんしんろん [3] 【汎神論】
〔pantheism〕
すべてのものに神が宿っているとしたり,一切万有の全体がすなわち神であるとしたり,総じて神と世界との本質的同一性を主張する立場。ウパニシャッドの思想・ストア哲学・スピノザの哲学など。汎神教。万有神論。
汎称
はんしょう [0] 【汎称・泛称】 (名)スル
同類のものを一まとめにしていうこと。また,その名称。総称。「諸教法を―するなり/明六雑誌 13」
汎米
はんべい [0] 【汎米】
南北両アメリカのこと。
汎米主義
はんべいしゅぎ [5] 【汎米主義】
アメリカ合衆国の政治的・経済的優位の下で,南北アメリカ諸国の地域的結合をはかろうとする思想・運動。パン-アメリカニズム。
汎米会議
はんべいかいぎ 【汎米会議】
汎米主義に基づき,アメリカ合衆国の指導で1889年以来数回開かれた南北アメリカ諸国の会議。1948年に米州機構へと発展。汎アメリカ会議。米州諸国会議。
汎説
はんせつ [0] 【汎説】 (名)スル
広く全体にわたって説くこと。汎論。
汎論
はんろん [0] 【汎論】 (名)スル
(1)広く全体にわたって論じること。「西洋医学について―する」
(2)全体にわたる論。汎説。通論。総論。
汎論理主義
はんろんりしゅぎ [6] 【汎論理主義】
〔panlogism〕
理性的なもの(ロゴス・精神・論理・概念など)を真の実在とし,存在・歴史・人間活動などすべての事象をこれの自己発展とみなす形而上学説。「理性的なものは現実的,現実的なものは理性的」と説くヘーゲル哲学はその代表。「理一分殊(リイツブンシユ)」を説く朱子学もこれにあたる。汎理論。
汎適応症候群
はんてきおうしょうこうぐん [9] 【汎適応症候群】
生体が種々のストレッサーに対して反応し,適応するときに起きる一連の症状。警告反応から抵抗期を経て病弊期に至る。
汎関数
はんかんすう [3] 【汎関数】
関数の集合の上で定義され,その値が実数または複素数をとるような関数。値が実数であるか複素数であるかによって実汎関数・複素汎関数とよぶ。関数の関数。
汐
しお シホ [2] 【潮・汐】
(1)月および太陽の引力によって,海水が周期的に満ちたり引いたりすること。うしお。「―が満ちる」「大―」
(2)物事をするのにちょうどよい時期。しおどき。「それを―に席を立つ」「之を―に…庭の方へ走出(ハセイズ)るに/鉄仮面(涙香)」
(3)愛嬌(アイキヨウ)。「尼崎とは海近く何故にそなたは―がない/浄瑠璃・五十年忌(下)」
(4)江戸時代,大坂新町の遊女の階級で,鹿恋(カコイ)の次,影の上の位。「三五以上の月の顔,さす―影の訳もよき/浄瑠璃・寿の門松」
〔「潮」は朝のしお,「汐」は夕べのしお〕
汐汲
しおくみ シホクミ 【汐汲】
能の「松風」を題材とした歌舞伎舞踊の一系統。桜田治助作詞の七変化(シチヘンゲ)中の「七枚続花の姿絵」が有名。
汐汲み
しおくみ シホ― [3][4] 【潮汲み・汐汲み】 (名)スル
塩をつくるために海水を汲むこと。また,その人。
汐汲み人形
しおくみにんぎょう シホクミ―ギヤウ [5] 【汐汲み人形】
歌舞伎舞踊「汐汲」の姿をした女の人形。
汐路
しおじ シホヂ [0][2] 【潮路・汐路】
(1)潮のさしひきの通り道。
(2)海上の通路。海路。「八重の―に日をくらし/平家 7」
汕頭
スワトー 【汕頭】
中国,広東省の南シナ海に臨む港湾都市。米・タバコ・砂糖などの輸出が盛ん。レースなどの伝統的手工業もある。1858年,天津条約により開港。シャントウ。
汗
かん [1] 【汗】
〔khan〕
⇒ハン
汗
あせ【汗】
sweat;→英和
perspiration (女性などの).〜をかく sweat;→英和
perspire.→英和
手に〜を握って with breathless interest;in breathless expectation.〜だくで bathed in perspiration.
汗
あせ [1] 【汗】
(1)哺乳類の汗腺から分泌される分泌物。成分の99パーセント以上は水で,他は乳酸・塩化ナトリウムなど。体熱を放散させて体温の調節を助ける温熱性発汗と,興奮したときや感覚的な刺激を受けたときに起こる精神性発汗とがある。[季]夏。「―をかく」「手に―を握る」
(2)肉体的な労働や苦労のたとえ。「―にまみれて働く」
(3)物の表面につく水滴。
(4)血をいう斎宮の忌み詞。「血を―と称す/延喜式(神祇)」
汗かき
あせかき【汗かき】
a great sweater.
汗ぐむ
あせぐ・む 【汗ぐむ】 (動マ四)
汗がにじみ出る。あせばむ。「寒げに見えけるが御馬のかず仕うまつりにければ―・みにけり/著聞 10」
汗す
あせ・す [1] 【汗す】 (動サ変)
⇒あせする
汗する
あせ・する [1] 【汗する】 (動サ変)[文]サ変 あせ・す
汗をかく。多く,努力して事をするさまにいう。「額に―・して働く」
汗だく
あせだく [0] 【汗だく】 (形動)
〔「汗だくだく」の略〕
汗をびっしょりかいているさま。また,汗を流して,忙しく働くさま。「―になって畑を耕す」
汗っ掻き
あせっかき [2] 【汗っ掻き】
「あせかき」の転。
汗ばむ
あせば・む [3] 【汗ばむ】 (動マ五[四])
汗がにじみ出る。[季]夏。「―・むような陽気」
汗ばむ
あせばむ【汗ばむ】
sweat;→英和
perspire.→英和
汗みどろ
あせみどろ [3][0] 【汗みどろ】 (形動)
「あせみずく」に同じ。[季]夏。「―の大奮闘」
汗取り
あせとり [3][0] 【汗取り・汗袗】
汗を吸い取らせるためにじかに肌に着ける下着。[季]夏。
汗国
かんこく [1] 【汗国】
〔「汗」は khan の音写〕
モンゴルなど北方諸族の「汗」の称号をもつ君主が治めた国。ハン国。
汗塗れ
あせまみれ [3] 【汗塗れ】
全身が汗でぐっしょりぬれること。「―になって働く」
汗拭き
あせふき [2] 【汗拭き】
汗をふくのに使う布。[季]夏。
汗掻き
あせかき [2] 【汗掻き】
汗をかきやすい体質。また,その人。あせっかき。
汗染みる
あせじ・みる [4] 【汗染みる】 (動マ上一)
衣服などが汗で汚れる。「―・みたシャツ」
汗止め
あせどめ [0] 【汗止め】
(1)汗が流れるのを止めること。
(2)汗が出るのをおさえること。
汗殿
あせどの 【汗殿】
〔「汗」は血の忌み詞〕
伊勢神宮の斎宮(サイグウ)が月経の時にこもった御殿。
汗水
あせみず [1] 【汗水】
水のように流れ出る汗。[季]夏。「―たらして働く」
汗水流して働く
あせみず【汗水流して働く】
sweat.→英和
汗水漬く
あせみずく [3][0] 【汗水漬く】 (形動)
汗でびっしょりぬれるさま。あせみどろ。[季]夏。「―になって働く」
汗流し
あせながし [3] 【汗流し】
兜(カブト)の面頬(メンポオ)のあごの下にあけた穴。あせながしのあな。あせおとし。つゆおとし。
汗牛充棟
かんぎゅうじゅうとう カンギウ― [0] 【汗牛充棟】
〔柳宗元「陸文通先生墓表」より。「牛が汗をかくほどの重さ,棟(ムネ)までとどくほどの量」の意から〕
蔵書が非常に多いことのたとえ。牛に汗し棟に充(ミ)つ。
汗疱
かんぽう [0] 【汗疱】
指・てのひら・足の裏などにできる小さい水疱。多汗症に伴うことが多い。
汗疹
あせも [3] 【汗疹】
汗のために皮膚にできる,小さな赤い水泡(スイホウ)性湿疹(シツシン)。かゆみを伴う。夏,乳幼児や皮膚の弱い人にできやすい。あせぼ。汗疹(カンシン)。汗瘡(カンソウ)。[季]夏。《なく声の大いなるかな―の児/虚子》
汗疹
あせも【汗疹(が出る)】
(have) prickly heat.
汗疹
あせぼ [2] 【汗疹】
〔「あせいぼ」の転〕
あせも。[季]夏。
汗疹
かんしん [0] 【汗疹】
あせも。
汗瘡
かんそう [0] 【汗瘡】
あせも。
汗知らず
あせしらず【汗知らず】
talcum powder.
汗知らず
あせしらず [3] 【汗知らず】
打ち粉{(3)}の一種。粉末状で,肌につけ汗を防ぐ。[季]夏。
汗簡
かんかん [0] 【汗簡】
⇒汗青(カンセイ)
汗腺
かんせん【汗腺】
a sweat gland.
汗腺
かんせん [0] 【汗腺】
汗を分泌する腺。哺乳類の皮膚にあり,真皮の中の球状にまいた分泌管と,体表へ伸びた排出管とから成る。ヒトでは,全身に分布するエクリン腺と局所に存在するアポクリン腺とがある。
汗臭い
あせくさ・い [4] 【汗臭い】 (形)[文]ク あせくさ・し
汗のくさいにおいがする。「―・いシャツ」
汗茸
あせたけ [2] 【汗茸】
担子菌類ハラタケ目の毒きのこ。食べると発汗して死ぬことがある。夏から秋にかけて,林下の地上に生える。傘は茶褐色で径3〜5センチメートルの円錐形。繊維質で,放射状に裂ける性質がある。
汗茸[図]
汗血
かんけつ [0] 【汗血】
汗(アセ)と血(チ)。また,血のような汗を流すこと。ひどく苦労することのたとえ。「―を揮ひ尽して長々しい冬と闘つた後の事であらふ/思出の記(蘆花)」
汗血馬
かんけつば [0] 【汗血馬】
〔血を流すまで走る馬の意〕
(1)中央アジアの大宛(フェルガナ)に産し,漢の武帝がこれを求めて遠征軍を送ったことで有名。蒙古種(モウコシユ)の馬に比べて,背が高く大型で走力に優れる。
(2)駿馬(シユンメ)。
汗衫
かざみ [0] 【汗衫】
〔字音「かんさん」の転〕
(1)汗取りの麻の単(ヒトエ)の衣。男女共に用いた。「山吹の絹の―よくさらされたる着たるが/宇治拾遺 11」
(2)平安時代以降,初夏に童女・宮女などが衵(アコメ)の上に着た,正装用の表着。両脇があき,裾を長く引く。「―の袖に蛍をとらへて/大和 40」
汗衫(2)[図]
汗衫
かんさん 【汗衫】
⇒かざみ(汗衫)
汗袗
あせとり [3][0] 【汗取り・汗袗】
汗を吸い取らせるためにじかに肌に着ける下着。[季]夏。
汗青
かんせい [0] 【汗青】
〔古代中国で,青竹を火にあぶって油を取り去ったものに文字を書いたということから〕
記録。歴史。汗簡(カンカン)。殺青(サツセイ)。
汗顔
かんがん [0] 【汗顔】 (名・形動)[文]ナリ
すっかり恥じ入る・こと(さま)。赤面。「―の至り」「君に対しては,実に―な事だらけで/当世書生気質(逍遥)」
汗顔の至り
かんがん【汗顔の至り】
be deeply ashamed <of myself> .
汗馬
かんば [1] 【汗馬】
「汗血馬(カンケツバ)」の略。駿馬(シユンメ)。
汚い
きたな・い [3] 【汚い・穢い】 (形)[文]ク きたな・し
(1)よごれていて不快な感じを与える。「―・い手」「―・い部屋」
(2)粗暴・ぞんざいで不快な感じを与える。きちんとしていなくて乱雑だ。「字が―・い」「机の上が―・い」
(3)下品である。野卑である。「―・い言葉でののしる」
(4)物に執着する気持ちが強い。欲が深い。けちである。「意地が―・い」「金に―・い」
(5)公明正大でない。あくどくて醜悪だ。「―・いやり方」
(6)いさぎよくない。卑怯(ヒキヨウ)である。「―・しや,返せ返せといふやから多かりけれども/平家 7」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
汚い
きたない【汚い】
(1) dirty;→英和
soiled <clothes> ;→英和
filthy.→英和
(2)[卑しい]mean;→英和
[勝負]unfair;→英和
foul;→英和
[金銭]stingy;→英和
[卑わい]indecent;→英和
obscene.→英和
汚し
よごし [0] 【汚し】
(1)よごすこと。また,よごれること。多く他の名詞の下に付いて,複合語として用いる。「口―」「面(ツラ)―」
(2)あえもの。「胡麻(ゴマ)―」「さつまいもの―が出るだらう/滑稽本・膝栗毛 3」
汚し
きたな・し 【汚し・穢し】 (形ク)
⇒きたない
汚す
よご・す [0] 【汚す】 (動サ五[四])
(1)きたなくする。けがす。「手を―・す」「服を―・す」「この者身をすて面を―・し/曾我 1」
(2)料理で,あえる。「胡麻(ゴマ)で―・す」
[可能] よごせる
汚す
けがす【汚す】
stain;→英和
soil;→英和
disgrace (名誉などを);→英和
profane (神聖を);→英和
violate (女を).→英和
汚す
よごす【汚す】
soil;→英和
stain;→英和
spoil;→英和
make <a thing> dirty.
汚す
けが・す [2][0] 【汚す・穢す】 (動サ五[四])
(1)清らかなものや美しいものをきたなくする。「聖域を―・す」「滝壺(タキツボ)を―・さじとや/平家 5」
(2)名誉や名声に傷をつける。そこなう。「家名を―・す」
(3)分に過ぎた地位につく。自分のことについてへりくだっていうことが多い。「会長の席を―・す」「神崎遊女宮木は後拾遺集を―・す/十訓 7」
(4)女性を犯す。
〔「けがれる」に対する他動詞〕
[可能] けがせる
汚びる
きたなび・る 【汚びる】 (動ラ下二)
卑怯(ヒキヨウ)な振る舞いをする。「―・れて敵に笑はるな/太平記 5」
汚む
きたな・む 【汚む】 (動マ四)
きたながる。けがらわしく思う。「然れば人此を―・んで皆近付かず/今昔 2」
汚らしい
きたならしい【汚らしい】
dirty(-looking);→英和
shabby (みすぼらしい).→英和
汚らしい
きたならし・い [5] 【汚らしい】 (形)[文]シク きたなら・し
よごれていて不潔な感じだ。「泥だらけの―・いズボン」「―・い部屋」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
汚らわしい
けがらわしい【汚らわしい】
filthy;→英和
dirty;→英和
disgusting;→英和
obscene.→英和
汚らわしい
けがらわし・い ケガラハシイ [5] 【汚らわしい・穢らわしい】 (形)[文]シクけがらは・し
そのものがけがれていて,こちらまでけがれてしまいそうな感じをいう。
(1)きたならしくて不快だ。醜悪でいとわしい。「そんな話は聞くのも―・い」
(2)(死・疫病・出産・月経などによって)不浄だ。清浄でない。「吾が身の―・しきものを滌(アラ)ひ去(ス)てむとのたまひて/日本書紀(神代上訓)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
汚る
よご・る 【汚る】 (動ラ下二)
⇒よごれる
汚る
けが・る 【汚る・穢る】 (動ラ下二)
⇒けがれる
汚れ
よごれ [0] 【汚れ】
(1)よごれること。きたなくなること。きたないところ。「―をおとす」「―が目立つ」
(2)月経。けがれ。
汚れ
けがれ【汚れ】
impurity;a stain[blot] <upon one's family> .→英和
〜のない stainless;→英和
pure.→英和
汚れ
けがれ [3][0] 【汚れ・穢れ】
(1)けがれること。特に精神的にみにくいこと。よくないこと。「この世の―に染まる」「―を知らない純真な少年」
(2)名誉をけがすこと。「家名の―」
(3)死・疫病・出産・月経などによって生じると信じられている不浄。罪・災いとともに,共同体に異常をもたらす危険な状態とみなされ,避け忌まれる。
汚れ
よごれ【汚れ】
dirt (汚物);→英和
[汚点]a stain;→英和
a spot.→英和
〜る become dirty[filthy];→英和
be stained[soiled,spoiled].〜た dirty;stained;soiled.→英和
〜を取る clean;→英和
remove stains <from> .‖汚れ物 dirty[soiled]things;washing (洗濯物).
汚れる
けが・れる [3][0] 【汚れる・穢れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 けが・る
きたない状態になる。多く,観念的・内面的なきたなさをいう。
(1)正しさ・清潔さ・清らかさを失う。神聖さがそこなわれる。「身も心も―・れてしまった」「―・れた金を受け取る」
(2)女性が貞操を失う。
(3)服喪・月経・出産などのために,不浄になる。「よべより―・れさせ給ひて/源氏(浮舟)」
〔「けがす」に対する自動詞〕
汚れる
けがれる【汚れる】
be stained[defiled].汚れた unclean;→英和
filthy.→英和
汚れる
よご・れる [0] 【汚れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 よご・る
きたなくなる。けがれる。「着物が―・れる」「―・れた手」
汚れ年
よごれとし 【汚れ年】
年の暮れの煤(スス)掃きの日。一二月一三日が多い。煤取り節供。
汚れ役
よごれやく [0] 【汚れ役】
映画・演劇で,世間から好ましく思われない人物やうらぶれた者などを演ずる役柄。
汚れ物
よごれもの [0] 【汚れ物】
汚れたもの。特に,汚れた衣服や食器など。「―を洗う」
汚れ目
よごれめ [0] 【汚れ目】
汚れているところ。よごれ。
汚俗
おぞく ヲ― [0] 【汚俗】
よくない風俗。悪習。
汚名
おめい ヲ― [0] 【汚名】
不名誉な評判。悪名。「―を着せられる」「―をそそぐ」「―挽回(バンカイ)」
汚名
おめい【汚名】
<bring> disgrace[dishonor] <on one's family> .→英和
〜を雪(そそ)ぐ wipe off a disgrace.
汚吏
おり ヲ― [1] 【汚吏】
不正なことをする役人。「明君賢相の世にても,暴君―の時にても/文明論之概略(諭吉)」
汚垢
おこう ヲ― [0] 【汚垢】
けがれ。あか。よごれ。
汚塵
おじん ヲヂン [0] 【汚塵】
きたないごみ。
汚損
おそん ヲ― [0] 【汚損】 (名)スル
汚し傷つけること。また,汚れたり,傷ついたりすること。「―した切手は無効」
汚損
おそん【汚損】
a stain.→英和
〜する stain;soil;→英和
be stained.
汚染
おせん【汚染】
<air,environmental> pollution;→英和
<radioactive> contamination.〜する pollute;→英和
contaminate.→英和
‖汚染物質 a pollutant;a contaminant.汚染防止 antipollution;anticontamination.
汚染
おせん ヲ― [0] 【汚染】 (名)スル
汚れに染まること。特に,細菌・有害物質などに汚されること。また,汚すこと。「放射能に―される」「大気―」
汚染者負担原則
おせんしゃふたんげんそく ヲ― [8] 【汚染者負担原則】
〔polluter pays principle〕
企業や開発者などの環境汚染者が環境破壊や健康被害が起こらないよう汚染防止に伴う費用を負担し,必要な対策を講じるべきであるとする考え方。PPP 。
汚毒
おどく ヲ― [0] 【汚毒】 (名)スル
水や空気をけがしたり毒したりすること。また,けがれや毒となるもの。
汚水
おすい ヲ― [0] 【汚水】
汚濁した水。家庭・工場などで使用して汚れた水。「―処理」
汚水
おすい【汚水】
filthy water;sewage (下水).→英和
汚水溜 a cesspool.→英和
汚泥
おでい ヲ― [0] 【汚泥】
(1)きたない泥(ドロ)。おり。「―にまみれる」「―処理」
(2)スラッジ。
汚濁
おじょく ヲヂヨク [0] 【汚濁】
〔「じょく」は呉音〕
⇒おだく(汚濁)
汚濁
おだく ヲ― [0] 【汚濁】 (名)スル
よごれること。にごること。「―した社会」「水質―」
〔仏教関係では「おじょく」という〕
汚瀆
おとく ヲ― [0] 【汚瀆】 (名)スル
けがすこと。よごすこと。「神仏を―する」
汚点
おてん ヲ― [0] 【汚点】
(1)よごれたところ。しみ。
(2)不名誉なことがら。きず。「汚職事件は町の歴史に―を残した」
汚点
おてん【汚点】
<leave> a stain <upon one's reputation> ;→英和
a blot.→英和
汚物
おぶつ【汚物】
filth;→英和
dirt;→英和
dust;→英和
garbage (台所の);→英和
night soil (下肥).
汚物
おぶつ ヲ― [0][1] 【汚物】
きたないもの。特に,排泄(ハイセツ)物。
汚疹
おしん ヲ― [0] 【汚疹】
かさぶた。
汚穢
おかい ヲクワイ [0] 【汚穢】
「おわい(汚穢)」に同じ。「衣裳の―なるは,絵に画ける餓鬼にさも似たり/雪中梅(鉄腸)」
汚穢
おわい【汚穢】
night soil.
汚穢
おあい ヲ― [0] 【汚穢】
⇒おわい(汚穢)
汚穢
おわい ヲ― [0] 【汚穢】
(1)大小便。糞尿(フンニヨウ)。
(2)けがれていること。きたないもの。おあい。おかい。おえ。
汚穢
おえ ヲヱ [1] 【汚穢】
⇒おわい(汚穢)
汚穢屋
おわいや ヲ― [0] 【汚穢屋】
かつて,便所の汲み取りを業とする人をいった語。
汚習
おしゅう ヲシフ [0] 【汚習】
よくない習慣。汚俗。
汚職
おしょく【汚職】
corruption;→英和
<米> (a) graft.→英和
〜する receive a bribe.→英和
‖汚職事件 a corruption[bribery,graft]case.
汚職
おしょく ヲ― [0] 【汚職】
〔「瀆職(トクシヨク)」の言い換え語〕
公務員が職権や職務上の地位を利用して,個人的利益を図るなどの不正な行為を行うこと。
汚臭
おしゅう ヲシウ [0] 【汚臭】
くさいにおい。「工場排水の―」
汚行
おこう ヲカウ [0] 【汚行】
人間として恥ずべきおこない。
汚言
おげん ヲ― [0] 【汚言】
精神医学で,排泄に関する汚い言葉を絶えず口にする傾向をいう。四,五歳児にみられるのは正常な発育過程のものと考えられている。コプロラリー。
汚辱
おじょく ヲ― [0] 【汚辱】
けがしはずかしめること。はずかしめ。「―を受ける」
汚辱
おじょく【汚辱】
<suffer> disgrace.→英和
汝
なむち 【汝】 (代)
⇒なんじ(汝)
汝
なむじ 【汝】 (代)
⇒なんじ(汝)
汝
な 【己・汝】 (代)
(1)一人称。わたくし。自分。自分自身。「常世辺(トコヨヘ)に住むべきものを剣太刀(ツルギタチ)―が心からおそやこの君/万葉 1741」
(2)二人称。対等もしくはそれ以下の相手に対して用いる。おまえ。なんじ。「吾はもよ女(メ)にしあれば,―を除(オキ)て男(オ)はなし,―を除て夫(ツマ)はなし/古事記(上)」「ほととぎす―が鳴く里のあまたあればなほうとまれぬ/古今(夏)」
〔上代には(1)よりも(2)の例が多い。(2)も中古になると「なが」という形でだけ用いられ,やがて用いられなくなる〕
→なれ(汝)
汝
い 【汝】 (代)
二人称。相手を卑しんでいう語。お前。「―が作り仕へ奉れる大殿の内には/古事記(中)」
〔格助詞「が」が付いて「いが」の形で用いられる〕
汝
なんじ ナンヂ [1][0] 【汝・爾】 (代)
〔「汝(ナ)」に「貴(ムチ)」が付いてできた「なむち」の転〕
二人称。多く対等の人,またはそれ以下の人に対して用いられ,中世以降は目下の人や親しい人を呼ぶのに用いられるようになった。現代語では主として文語的な言い回しに用いられる。「―ごときにわかるものか」「―の隣人を愛せよ」「―が持ちて侍るかぐや姫奉れ/竹取」
〔これは,本来,相手を尊敬して呼んだ語と考えられる〕
汝
なれ 【汝】 (代)
二人称。対等あるいはそれ以下の者に対して用いる。おまえ。なんじ。「この川に朝菜洗ふ児―も我(アレ)もよちをそ持てるいで子賜(タバ)りに/万葉 3440」「ちはやふる宇治の橋守―をしぞあはれとは思ふ年のへぬれば/古今(雑上)」
〔この語は,「な」とともに,上代・中古に用いられる。「な」が他の語と熟合して用いられることが多いのに対して,「なれ」は独立用法の語と推定されるが,その用例はあまり多くない〕
汝
うぬ 【汝・己】
〔「おの(己)」の転〕
■一■ (代)
(1)二人称。相手をののしっていう語。「そんなら―がとこのかかあめは/滑稽本・浮世風呂 2」
(2)反照代名詞。自分自身。「暗い晩―が声色通るなり/柳多留 16」
■二■ [0][1] (感)
相手の言葉や態度に憤慨したときに発する語。「―,失敬なやつだ」
汝
し [1] 【其・汝】 (代)
(1)中称の指示代名詞。物や人をさす。それ。「枯(カラ)野(=船ノ名)を塩に焼き―が余り琴に作り掻き弾くや/古事記(下)」
(2)二人称。おまえ。相手を軽んじあるいは親しんでいう語。「さきくさの中にを寝むと愛(ウツク)しく―が語らへば/万葉 904」
(3)反照代名詞。自身をさす。「老人(オイヒト)も女童も―が願ふ心足らひに撫でたまひ/万葉 4094」
〔すべて格助詞「が」を伴った形で用いられている〕
汝
まし 【汝】 (代)
〔「いまし」の転〕
二人称。同等またはそれ以下の相手に用いられる。おまえ。「―は,え知らじ/宇津保(俊蔭)」
汝
いまし 【汝】 (代)
〔上代語〕
二人称。なんじ。あなた。「たらちねの母に障らばいたづらに―も我(アレ)も事のなるべき/万葉 2517」
汝
しゃ 【汝】 (代)
二人称。おまえ。なんじ。「―が父なれど鶯は,賤しき垣根に木伝ひて/宴曲集」
汝
みまし 【汝】 (代)
二人称。あなた。「いまし」よりもやや尊敬の程度が高い。「―大臣の家の内の子等(コドモ)をも/続紀(宝亀二宣命)」
汝ね
なね 【汝ね】
〔「な」は二人称。「ね」は敬愛の意を表す接尾語〕
人を親しみ尊んでいう語。男女両方に用いられる。「―,汝命(イマシミコト),兵を持ちて入りて,当芸志美美(タギシミミ)を殺したまへ/古事記(中)」
汝人
なびと 【汝人】 (代)
〔「なひと」とも〕
二人称。親しみをもって相手を呼ぶ語。軽蔑の意を含むこともある。お前。なんじ。「能く�(ソノ)を作るや,―/日本書紀(允恭訓注)」
汝兄
なせ 【汝兄】
女性が男性を親愛の情をもって呼ぶ語。あなた。
⇔なにも
「うつくしき我が―のみこと/古事記(上)」
汝妹
なにも 【汝妹】
〔「なのいも」の転。「な」は古くは一人称〕
男性が女性に親しみをもって呼びかける語。あなた。おまえ。
⇔なせ
「うつくしき我が―の命を/古事記(上)」
汝窯
じょよう [0] 【汝窯】
中国,宋代,河南省臨汝県一帯にあった青磁窯群の総称。また,その製品。臨汝窯。
汝等
うぬら 【汝等】 (代)
二人称。複数の相手をののしっていう語。単数の相手に用いることもある。おまえら。きさまら。「―風情と太刀打は武運に尽きた/浄瑠璃・薩摩歌」
汝等
わいら 【汝等】 (代)
(1)二人称。同等以下の複数の相手に対して用いる。お前ら。お前たち。「九平太様には金がたんとあるによつて,其の金で―が頬(ツラ)をはり回すのぢや/浄瑠璃・関取千両幟」
(2)一人称。単数にも複数にも用いる。「上がり場で―同士色事の噂も其のいきぢは一つなり/洒落本・浪花色八卦」
汝等
なむだち 【汝等】 (代)
〔「なむち」に「たち」の付いた「なむちたち」の転。「なむたち」とも〕
二人称。対等またはそれ以下の複数の相手に対して用いる。おまえたち。なんだち。「故に―に命ず/大唐西域記(長寛点)」
汝達
なんだち 【汝達】 (代)
〔「なむだち」の転〕
二人称。なんじら。おまえたち。「正法眼蔵そこばくおほしといへども,―ことごとく開明せず/正法眼蔵」
→なむだち
江
こう カウ 【江】
(1)大きな川。
(2)長江の別名。
(3)琵琶湖の古名。「―をわたりて坂本にまゐりしかば/正統記(後醍醐)」
江
え [1] 【江】
(1)海・湖などが陸地に入りこんだところ。入り江。湾。
(2)海。大河。「―の神河の神有りて/今昔 3」
江の川
ごうのかわ ガウ―カハ 【江の川】
中国地方第一の長流。長さ194キロメートル。広島県北部の阿佐山に発し,三次(ミヨシ)市で三川を合わせて流路を西方に転じ,中国山地を横切り,島根県江津(ゴウツ)市で日本海に注ぐ。ごうがわ。
江ノ島
えのしま 【江ノ島】
(1)神奈川県藤沢市片瀬(カタセ)海岸,片瀬川河口沖にある小島。弁財天を祀る江ノ島神社がある。
(2)能の曲名。脇能物。観世弥次郎の作。江ノ島誕生の由来,竜口明神および弁財天の奇特が語られる。
(3)山田流箏曲の曲名。1777年,流祖山田検校(ケンギヨウ)作曲。
江ノ島線
えのしません 【江ノ島線】
小田急電鉄の鉄道線。神奈川県相模大野・片瀬江ノ島間,27.4キロメートル。
江上
こうじょう カウジヤウ [0] 【江上】
(1)大河の上。また,ほとり。
(2)入り江の上。また,ほとり。
江侍従
ごうじじゅう ガウ― 【江侍従】
平安中期の歌人。大江匡衡(マサヒラ)・赤染衛門(アカゾメエモン)の娘。歌は後拾遺集以下の勅撰集に載る。
江別
えべつ 【江別】
北海道西部,石狩平野中部にある市。酪農と製紙・食品工業が盛ん。近年,住宅地化も進む。
江刺
えさし 【江刺】
岩手県南部,北上川中流東岸の市。米・ホップ・リンゴ栽培,酪農・畜産が盛ん。箪笥(タンス)(岩谷堂箪笥)を特産。
江北
こうほく カウ― [0] 【江北】
大河の北。特に,揚子江以北の地。
江南
こうなん カウ― [0] 【江南】
(1)大河の南。
(2)中国の淮河以南の主として長江中・下流域を指す。
江南
こうなん カウナン 【江南】
(1)愛知県北西部,木曾川南岸沿いの市。紡績工業が盛んで,室内装飾品織物を産する。
(2)埼玉県北部,大里郡の町。荒川の南岸の畑作地域。
江原
えばら 【江原】
姓氏の一。
江原素六
えばらそろく 【江原素六】
(1842-1922) 教育家・政治家。江戸の生まれ。麻布中学校(現,麻布学園)を創設し,キリスト教主義教育にあたる。衆議院議員,のち勅撰議員。自由党・政友会に重きをなした。
江原道
こうげんどう カウゲンダウ 【江原道】
(1)朝鮮民主主義人民共和国の南東端部,日本海に臨む道。南は軍事境界線に接する。道都は元山。カンウォン-ド。
(2)韓国の北東端部,日本海に面する道。北は軍事境界線に接する。道庁所在地は春川。カンウォン-ド。
江口
えぐち 【江口】
(1)大阪市東淀川(ヒガシヨドガワ)区北東端,淀川と神崎川(カンザキガワ)の分流点付近の地名。中世まで,西国船と川船の乗換地として栄え,遊女が多かった。
(2)能の一。三番目物。観阿弥作,世阿弥改作。江口の遊女の亡霊が現れて西行との歌の贈答の故事を語り,のちに普賢菩薩となって西の空に消えるという筋。
江口の君
えぐちのきみ 【江口の君】
(1)平安末期から鎌倉時代にかけて,摂津国江口にいた遊女。
(2)能「江口」に登場する遊女。
江商
ごうしょう ガウシヤウ [0] 【江商】
江州の商人。近江(オウミ)商人。
江家
ごうけ ガウ― 【江家】
大江(オオエ)氏のこと。
江家次第
ごうけしだい ガウ― 【江家次第】
有職書。原本二一巻,現存一九巻。大江匡房(マサフサ)著。一二世紀初め成立。朝廷における恒例・臨時の儀式について詳説したもの。江次第。
江山
こうざん カウ― [1] 【江山】
河と山。山川。山水。
江岑夏書
こうしんげがき カウシンゲガキ 【江岑夏書】
江岑(千宗左)の覚書。寛文三年(1663)成立。父の千宗旦よりの聞書を中心に,利休以来の茶の湯について書き留めたもの。江戸初期の茶道の重要史料。
江島
えじま 【江島】
姓氏の一。
江島
えじま 【江島・絵島】
(1681-1741) 七代将軍徳川家継の母月光院に仕えた大奥女中。山村座の役者生島(イクシマ)新五郎との密通のかどで,1714年信濃高遠に流罪となった。
江島其磧
えじまきせき 【江島其磧】
(1667-1736) 江戸中期の浮世草子作者。京都の人。本名,茂知。通称,市郎左衛門。西鶴の影響を受け,八文字屋自笑の名義または自笑との共著で役者評判記や浮世草子を著した。著「傾城(ケイセイ)色三味線」「世間子息気質(ムスコカタギ)」など。
江川
ごうがわ ガウガハ 【江川】
⇒ごうのかわ(江の川)
江川
えがわ エガハ 【江川】
姓氏の一。
江川太郎左衛門
えがわたろうざえもん エガハタラウザヱモン 【江川太郎左衛門】
(1801-1855) 江戸後期の西洋流砲術家。伊豆韮山(ニラヤマ)の代官。名は英竜(ヒデタツ)。号は坦庵。1841年に高島秋帆に砲術を学び,翌年江戸で教授。53年から韮山に反射炉を築造,品川の台場を築き,大砲の鋳造も行なった。
江州
ごうしゅう ガウシウ 【江州】
近江(オウミ)国の別名。
江州商人
ごうしゅうあきんど ガウシウ― [6] 【江州商人】
⇒近江商人(オウミシヨウニン)
江州米
ごうしゅうまい ガウシウ― [0] 【江州米】
近江国から産出する米。近江米。
江州音頭
ごうしゅうおんど ガウシウ― 【江州音頭】
滋賀県の民謡で,長編の盆踊り唄。江戸時代末に,桜川大竜が西日本の「盆踊り口説(クドキ)」に祭文をまじえて唄い始めたもの。昭和30年代以降,江州の名所名物を詠んだものが,祭文部分を除いた節で唄われている。
江左文学
こうさぶんがく カウサ― [4] 【江左文学】
中国の東晋王朝が本拠とした江南(長江下流の東部)の地に出現した文学。陶淵明・謝霊運・沈約(シンヤク)ら。
江差
えさし 【江差】
北海道渡島(オシマ)半島西岸の漁港町。檜山(ヒヤマ)支庁所在地。明治末までニシン漁で繁栄した。
江差線
えさしせん 【江差線】
JR 北海道の鉄道線。北海道五稜郭・江差間,79.9キロメートル。木古内で海峡線(青函トンネル)が分岐する。
江差追分
えさしおいわけ 【江差追分】
北海道江差町の民謡で,花柳界のお座敷唄。信州の「追分節」が,越後を経て,瞽女(ゴゼ)や船乗りによりもたらされたもの。松前追分。
江市屋格子
えいちやごうし [5] 【江市屋格子】
〔元禄(1688-1704)の頃,江戸の町人江市屋宗助の創案という〕
窓格子の一。三角に削った桟を,わずかなすき間を置いて並べて打ちつけたもの。えいちごうし。
江戸
えど 【江戸】
〔川が海に臨む江の門(ト)(=出入リ口),または入り江のある所の意〕
(1)東京の旧名。古くは江戸氏の根拠地で,武蔵国豊島郡江戸郷。1457年太田道灌が江戸城を築き,城下町として開けた。1590年徳川家康が入城し,1603年に幕府を開くに至って,日本の政治・経済の中心となった。享保(1716-1736)の頃一〇〇万人を超え,パリ・ロンドンをしのぐ人口を擁した。1868年(慶応4)7月東京と改称。
(2)新吉原やその他の遊里である深川・品川・新宿などからみて,江戸市中(内神田・日本橋の辺りなど)をさして呼んだ称。
江戸
えど【江戸】
Yedo;Edo.江戸っ子 a (native) Tokyoite.
江戸っ児
えどっこ [0] 【江戸っ子・江戸っ児】
(1)江戸で生まれ,江戸で育った人。東京生まれの人にもいう。江戸者。「ちゃきちゃきの―」
(2)江戸特有の言葉。江戸弁。東京弁にもいう。「わざと―を使つた叔父は/明暗(漱石)」
江戸っ子
えどっこ [0] 【江戸っ子・江戸っ児】
(1)江戸で生まれ,江戸で育った人。東京生まれの人にもいう。江戸者。「ちゃきちゃきの―」
(2)江戸特有の言葉。江戸弁。東京弁にもいう。「わざと―を使つた叔父は/明暗(漱石)」
江戸ハルマ
えどハルマ 【江戸―】
⇒波留麻和解(ハルマワゲ)
江戸万歳
えどまんざい [3] 【江戸万歳】
三河万歳のまねをして江戸市中を歩いた門付(カドヅケ)。
江戸三座
えどさんざ [3] 【江戸三座】
江戸で公認された三つの歌舞伎劇場。中村座・市村座・森田座のこと。
江戸元結
えどもとゆい 【江戸元結】
〔古く,江戸で作られたことから〕
元結のこと。「―に繻子鬢(シユスビン)/浄瑠璃・長町女腹切(中)」
江戸八百八町
えどはっぴゃくやちょう [7] 【江戸八百八町】
江戸が大都会で,町の数が多いことをいった語。江戸市中。広い江戸中。「御存じの―に隠れのねえ/歌舞伎・助六」
江戸切り
えどぎり [0] 【江戸切り】
石材の表面の仕上げ方法の一。石材面の縁を所定の幅で欠き取って中央を高くし,その表面を鑿(ノミ)切り,またはこぶ出し仕上げしたもの。
江戸切り子
えどきりこ [3] 【江戸切(り)子】
江戸時代末期,江戸で作られた切り子ガラス。長崎から伝えられた技法によるが,無色のガラスを用いるのが特徴。
江戸切子
えどきりこ [3] 【江戸切(り)子】
江戸時代末期,江戸で作られた切り子ガラス。長崎から伝えられた技法によるが,無色のガラスを用いるのが特徴。
江戸前
えどまえ [0] 【江戸前】
〔江戸の前の海,の意から〕
(1)江戸近海,特に芝・品川あたりの海。「―の魚(ウオ)のうまみに/滑稽本・膝栗毛(発端)」
(2){(1)}でとれた新鮮な魚。「―のハゼ」
(3)江戸風。江戸独特のやり方。「―ずし」
江戸十里四方御構
えどじゅうりしほうおかまい エドジフリシハウオカマヒ 【江戸十里四方御構】
江戸時代の刑罰の一。罪人を江戸日本橋を中心に四方五里内に立ち入ることを禁止した。
→江戸払(エドバラ)い
江戸千家
えどせんけ 【江戸千家】
茶道の流派の一。表千家七世如心斎宗左の門人川上不白(フハク)が江戸で広めた表千家流。
江戸半太夫
えどはんだゆう 【江戸半太夫】
(?-1743) 江戸中期,江戸浄瑠璃の太夫。江戸の生まれ。半太夫節の祖。初め説経・歌祭文の上手で,のち,江戸肥前掾(ヒゼンノジヨウ)に学び一派をなす。門下から河東節の祖となった江戸太夫河東(十寸見(マスミ)河東)が出た。
江戸参府
えどさんぷ [3] 【江戸参府】
江戸時代,長崎の出島(初め平戸)にあったオランダ商館長の一行が,江戸に上り将軍に拝謁して貿易許可の礼を述べ献上物を贈った行事。
江戸名所図会
えどめいしょずえ 【江戸名所図会】
地誌。七巻。二〇冊。1836年刊。神田の名主斎藤幸雄・幸考・幸成の親子三代で完成。長谷川雪旦・雪提画。江戸およびその近郊の神社・仏閣,名所・旧跡の場所・由来・故事などを,数多くの絵をまじえて説明したもの。
江戸名所記
えどめいしょき 【江戸名所記】
地誌。七巻。浅井了意著。1662年刊。江戸の名所の歴史を述べ,そこにちなんだ古歌・発句,自作の狂歌などを付す。最初の本格的な江戸に関する名所記。
江戸味噌
えどみそ [0] 【江戸味噌】
近世から明治にかけて,江戸で作られた味噌。塩味が薄く,短期間ででき上がる。
江戸唄
えどうた [2] 【江戸唄】
江戸時代に江戸で流行した三味線伴奏歌曲の類の総称。長唄・端唄・山田流箏唄(コトウタ)などが含まれる。
⇔上方(カミガタ)唄
江戸四座
えどしざ [3] 【江戸四座】
江戸三座に山村座を加えていう称。
→江戸三座
江戸団扇
えどうちわ [4][3] 【江戸団扇】
江戸特産のうちわ。初めは割り竹に白紙を張るのみであったが,後には墨刷り絵・紅絵・漆絵などをほどこし,浮世絵の発達とともに錦絵のような精巧な木版画を張るようになった。
江戸城
えどじょう 【江戸城】
江戸幕府の所在地で徳川氏一五代の居城。平安末期以来の江戸氏の居館の地に,1457年関東管領上杉氏の家臣太田道灌が築城。のち,上杉氏が拠(ヨ)り,さらに北条氏の支城となり,1590年徳川家康が入城。慶長年間(1596-1615)より寛永年間(1624-1644)に規模拡張され,1868年開城まで徳川将軍家の居城。1868年(明治1)皇居となる。千代田城。
江戸城明け渡し
えどじょうあけわたし 【江戸城明け渡し】
1868年(慶応4)4月11日,討幕軍に対して江戸城が平穏に明け渡されたこと。西郷隆盛・勝海舟の会談の結果,実現された。江戸開城。
江戸学問所
えどがくもんじょ 【江戸学問所】
昌平黌(シヨウヘイコウ)の異名。
江戸家老
えどがろう [3] 【江戸家老】
江戸の藩邸に詰めていた家老。
⇔国家老
江戸小唄
えどこうた [3] 【江戸小唄】
「小唄{(3)}」に同じ。特に,小歌{(2)}のうち江戸初期までのものと区別するときに言う。
江戸小紋
えどこもん [3] 【江戸小紋】
型染めの一。単色で染めた小紋染め。江戸時代より裃(カミシモ)などに用いられていたが,小宮康助(1882-1961)が伝えるこの技法を無形文化財に指定した際に名付けられた。
江戸屋猫八
えどやねこはち 【江戸屋猫八】
(1868-1932)(初世)ものまね芸人。栃木県生まれ。本名,岡田信吉。俳優から落語家に転じたのち鳥獣のものまねや話術で人気を博す。
江戸崎
えどさき 【江戸崎】
茨城県南部,稲敷郡の町。かつて霞ヶ浦南岸の水運の中心地。干拓地は水田となる。
江戸川
えどがわ 【江戸川】
(1)東京都と千葉県との境を流れ,東京湾に注ぐ川。利根川の一分流。長さ60キロメートル。
(2)隅田川の支流。神田上水の余水を文京区関口台付近で受け,飯田橋付近で外堀の水を併せて神田川となる。
(3)東京都東部,二三区の一。江戸川{(1)}と荒川とに挟まれ,東京湾に面する。
江戸川
えどがわ エドガハ 【江戸川】
姓氏の一。
江戸川乱歩
えどがわらんぽ エドガハ― 【江戸川乱歩】
(1894-1965) 小説家。三重県生まれ。本名,平井太郎。早大卒。「二銭銅貨」「心理試験」などのトリックを巧妙に用いた本格推理小説で登場,以後,推理小説界に君臨した。他に「パノラマ島奇譚」「陰獣」「孤島の鬼」など。
〔アメリカの詩人・小説家エドガー=アラン=ポーをもじった筆名〕
江戸川大学
えどがわだいがく 【江戸川大学】
私立大学の一。1989年(平成1)設立。本部は流山市。
江戸川紙
えどがわがみ [4] 【江戸川紙】
東京都文京区を流れる江戸川{(2)}付近で製した和紙。主に書簡用紙とされた。
江戸幕府
えどばくふ [3] 【江戸幕府】
徳川家康が1603年江戸に開いた武家政権。1867年まで,一五代,265年間続いた。幕藩体制の中央政治機関。幕政執行の中心は老中・若年寄・大目付・目付と寺社・勘定・町の三奉行であり,時に老中の上に大老が置かれた。徳川幕府。
→江戸幕府(将軍)[表]
→江戸幕府(職制)[表]
江戸座
えどざ [0] 【江戸座】
芭蕉没後,江戸で都会趣味の句を作った俳人たちの総称。特に宝井其角系統の一派をいう。俳風は洒落と機知を主とし,遊蕩趣味に傾く。江戸派。
江戸弁
えどべん [0] 【江戸弁】
⇒江戸語(エドゴ)
江戸引き回し
えどひきまわし [0] 【江戸引き回し】
江戸時代の刑罰の引き回しのうち,特に江戸市中を引き回したもの。
江戸彼岸
えどひがん [3] 【江戸彼岸】
ヒガンザクラの別名。
江戸払
えどばらい [3] 【江戸払】
江戸時代の刑罰の一種。江戸市内に居住することを許さず,品川・板橋・千住・四谷大木戸および本所深川の町奉行支配地から外に追放した。これより重いものに江戸十里四方御構(オカマイ)があった。
江戸文学
えどぶんがく [3] 【江戸文学】
(1)近世文学のうち,主に文化・文政期(1804-1830)を中心として江戸で行われた町人文学。読本・黄表紙・洒落本・滑稽本・人情本,合巻(ゴウカン)・川柳・狂歌などがあり,作者には滝沢馬琴・山東京伝・式亭三馬・十返舎一九・柳亭種彦・為永春水らがいる。総じて軽快・洒脱。
⇔上方(カミガタ)文学
(2)「近世文学」に同じ。
江戸時代
えどじだい [3] 【江戸時代】
徳川家康が関ヶ原の戦い(1600年)に勝利して,征夷大将軍に任ぜられ江戸に幕府を開いた1603年から徳川慶喜が大政奉還した1867年までの265年間。徳川時代。近世。幕藩体制時代。
江戸枡
えどます [0] 【江戸枡】
江戸時代初期,江戸の枡座で作られた枡。関西の京枡と並び用いられたが,1669年幕府はその寸法を改め,京枡と同じ大きさとし,全国的に統一した。
→京枡
江戸染
えどぞめ [0] 【江戸染(め)】
江戸で染めた物。特に,江戸紫に染めた物。
→京染め
江戸染め
えどぞめ [0] 【江戸染(め)】
江戸で染めた物。特に,江戸紫に染めた物。
→京染め
江戸桜
えどざくら [3] 【江戸桜】
(1)ソメイヨシノの別名。
(2)江戸で流行した白粉(オシロイ)の名。また,その発売店の名。「油をお買ひなら本町二丁目の―でお買ひ/滑稽本・浮世風呂 3」
江戸歌舞伎
えどかぶき [3] 【江戸歌舞伎】
⇒江戸狂言(エドキヨウゲン)
江戸派
えどは 【江戸派】
(1)加藤枝直・千蔭,村田春海らを中心とする和歌の一派。歌風は古今・新古今に近く,賀茂真淵没後の江戸歌壇の中心勢力となった。
→伊勢派
→桂園派
(2)「江戸座」に同じ。
江戸浄瑠璃
えどじょうるり [3] 【江戸浄瑠璃】
江戸の浄瑠璃。
(ア)江戸時代前半の江戸で発生した浄瑠璃。広義では元禄以前の古浄瑠璃をも含めるが,狭義では元禄以後盛行した半太夫節・河東節の類をさす。
(イ)江戸時代後半の江戸で豊後節から派生して盛行した常磐津節(トキワズブシ)・富本節・清元節・新内節の総称。
(ウ)義太夫節の作品のうち江戸で作られたもの。「神霊矢口渡」「伽羅先代萩(メイボクセンダイハギ)」など。
江戸為替
えどがわせ [3] 【江戸為替】
近世,大坂を中心とする上方商人より江戸に送られる為替。
江戸煩ひ
えどわずらい 【江戸煩ひ】
脚気(カツケ)の俗称。特に江戸に多かったことからいう。
江戸狂言
えどきょうげん [3] 【江戸狂言】
江戸風の歌舞伎。豪放・夢幻的な内容をもつ。荒事や,黙阿弥の生世話物(キゼワモノ)に代表される。江戸歌舞伎。
⇔上方狂言
江戸狩野
えどかのう 【江戸狩野】
狩野派のうち江戸に移って幕府の御用絵師として活躍した画家の総称。京狩野に対していう。狩野探幽の鍛冶橋家,安信の中橋家,尚信(ナオノブ)の木挽町家,分家した峯信の浜町家の四家が有名。
江戸生艶気樺焼
えどうまれうわきのかばやき 【江戸生艶気樺焼】
黄表紙。三冊。山東京伝作・画。1785年刊。色男気取りの艶二郎が金に飽かせて浮き名を広めようとし,失敗するさまを滑稽に描いたもの。
江戸町名主
えどまちなぬし [5] 【江戸町名主】
江戸町年寄の下にあって,各町の諸事務をつかさどった町役人。総数約二百数十名。原則として世襲であった。
江戸町奉行
えどまちぶぎょう [5] 【江戸町奉行】
江戸幕府の職名。南北両奉行所に分かれ,月番で江戸町方の行政・司法・警察をつかさどった。輩下に与力・同心がいた。
江戸町年寄
えどまちどしより [5] 【江戸町年寄】
江戸の町役人。江戸町奉行に属し,町役人の最高位に位置して,お触れの伝達,諸税の徴収,町名主の任免などにあたった。樽(タル)屋・奈良屋・喜多村の三家が世襲。
江戸看板
えどかんばん [3] 【江戸看板】
歌舞伎劇場の看板の一種。京坂で,江戸の大名題(オオナダイ)看板に似せて作り,上部の屋根の形をつけないもの。
江戸砂子
えどすなご 【江戸砂子】
江戸の地誌や社寺・名所の来歴を記す書。菊岡沾涼著。1732年作,六巻六冊。72年増補,六巻八冊。
江戸神楽
えどかぐら [3] 【江戸神楽】
江戸を中心に関東地方に行われる黙劇の神楽。武蔵鷲宮の土師(ハジ)流催馬楽神楽を祖とし,能・狂言の振りを入れ,江戸で洗練された。主に記紀の神話を演じ,おかめ・ひょっとこが加わる。
→里神楽(2)
江戸節
えどぶし [0] 【江戸節】
江戸浄瑠璃のうち,芸名に江戸を用いた肥前(ヒゼン)節・半太夫節,および河東節の総称。
江戸紫
えどむらさき [4] 【江戸紫】
青みがかった紫色。江戸時代に江戸で染め出された。紫に対していう。
〔一説に,赤みがかった紫色という〕
江戸絵
えどえ [2][0] 【江戸絵】
江戸で版行した極彩色の一枚刷りの浮世絵。錦絵。江戸錦絵。
⇔上方絵
江戸繁昌記
えどはんじょうき 【江戸繁昌記】
地誌。五編五冊。寺門静軒著。1832〜36年刊。江戸市中の繁栄と泰平を記したもの。
江戸育お祭佐七
えどそだちおまつりさしち 【江戸育お祭佐七】
歌舞伎世話物の一。三幕。三世河竹新七作。1898年(明治31)東京歌舞伎座初演。通称「お祭佐七」。四世鶴屋(ツルヤ)南北の「心謎解色糸(ココロノナゾトケタイロイト)」を脚色したもの。鳶(トビ)の佐七は心にもない愛想づかしを言う芸者の小糸を殺すが,置き手紙で小糸の本心を知るという筋。
江戸脚絆
えどきゃはん [3] 【江戸脚絆】
紺木綿で仕立て,片紐(カタヒモ)をつけ,こはぜで留める脚絆。多く江戸で用いられたのでいう。
→大津脚絆
江戸芸者
えどげいしゃ [3] 【江戸芸者】
(遊郭内の吉原芸者・深川芸者などと区別して)江戸の市中に住む町芸者。
江戸菊
えどぎく [2] 【江戸菊】
(1)中輪の菊。江戸を中心に流行し改良された。中菊。
(2)中菊の一系統。花は内側の花弁から順々に「く」の字形に折れて花心を包むように咲く。
(3)エゾギクの別名。アスター。
江戸菜
えどな [0][2] 【江戸菜】
高菜(タカナ)の異名。
江戸表
えどおもて [3] 【江戸表】
地方から政治の中心地である江戸をさしていった語。江戸。江戸のほう。
江戸褄
えどづま [0] 【江戸褄】
和服の模様の置き方の一。褄から裾にかけて模様を配したもの。また,その着物。現在は留袖(トメソデ)に多く用いられるので,留袖と混同される。
〔江戸時代,大奥の女中から始まったという。京の島原模様に対していわれた語〕
江戸言葉
えどことば [3] 【江戸言葉】
⇒江戸語(エドゴ)
江戸詰
えどづめ [0] 【江戸詰】
江戸時代,参勤交代により大名とその家臣が江戸藩邸に勤務したこと。江戸番。
⇔国詰
江戸語
えどご [0] 【江戸語】
江戸時代に,江戸で用いられた言葉。その特色をはっきり示すようになったのは,宝暦(1751-1764)以降といわれる。旗本・御家人などの武士を中心とした知識層が用いた言葉と,町人などが用いた言葉とに分けられる。エイ・アイなどの母音連続がエ段長音となるのが特徴的で,打ち消しの助動詞は「ず」のほかに「ない」が多用された。のちの東京語の母体となった。江戸言葉。江戸弁。
→上方語
→近世語
江戸金
えどがね [2][0] 【江戸金】
江戸から大坂・京都へ送られてくる為替(カワセ)の金。江戸銀(エドギン)。
→江戸為替
江戸長唄
えどながうた [3] 【江戸長唄】
⇒長唄(ナガウタ)
江戸間
えどま [0] 【江戸間】
江戸および関東周辺で用いられた家の基準尺。柱心距離の一間を六尺とするもの。田舎間。
江戸雀
えどすずめ 【江戸雀】
江戸市中の事に精通し,それをしゃべり歩く人。「むく鳥も毎年来ると―/柳多留 73」
江戸風
えどふう [0] 【江戸風】
(1)江戸の流儀。江戸式のやり方。「―の俳諧うたをよむ男/滑稽本・浮世風呂 4」
(2)江戸座の俳諧の傾向。
江月
こうげつ カウ― [1] 【江月】
河の上にかかる月。江上の月。
江月
こうげつ カウゲツ 【江月】
(1574-1643) 江戸初期の臨済宗の僧・茶人。和泉の人。名は宗玩。津田宗及の子。大徳寺の住持。詩文・書にすぐれた。
江木
えぎ 【江木】
姓氏の一。
江木千之
えぎかずゆき 【江木千之】
(1853-1932) 政治家。旧岩国藩士。文部省参事官となり,小学教則綱領を起草。清浦内閣文相として文政審議会を創設し,文教政策の確立に努力。
江木翼
えぎたすく 【江木翼】
(1873-1932) 政治家。山口県生まれ。東大卒。江木千之(カズユキ)の養子。書記官長・内相・鉄道相を歴任。憲政会・民政党の知恵袋と称された。
江村
こうそん カウ― [0] 【江村】
大河や入り江にそった村。
江村
えむら 【江村】
姓氏の一。
江村北海
えむらほっかい 【江村北海】
(1713-1788) 江戸中期の漢詩人。明石の人。宮津藩江村毅庵の養子。詩文に長じ,上方における漢詩文普及に功があった。著「日本詩史」「日本詩選」など。
江東
こうとう カウトウ 【江東】
□一□
(1)江の東,すなわち東京の隅田川の東岸に沿う地域。
(2)東京都二三区の一。隅田川と荒川にはさまれた低地。旧深川区・城東区が合併。
□二□中国の長江下流南岸一帯の地。
江次第
ごうしだい ガウシダイ 【江次第】
⇒江家次第(ゴウケシダイ)
江水
こうすい カウ― [0] 【江水】
大河の水。特に揚子江の水。
江沢民
こうたくみん カウ― 【江沢民】
(1926- ) 中国の政治家。江蘇省出身。1989年天安門事件で失脚した趙紫陽のあとをうけて共産党総書記となり,政治の安定と経済発展につとめる。93年国家主席。チアン=ツォーミン。
江河
こうが カウ― [1] 【江河】
(1)川。大きな川。
(2)揚子江と黄河。
江津
ごうつ ガウツ 【江津】
島根県中部の市。江の川(ゴウノカワ)の河口港として繁栄した。石州瓦などの窯業が盛ん。
江浙財閥
こうせつざいばつ カウセツ― 【江浙財閥】
⇒浙江財閥(セツコウザイバツ)
江海
こうかい カウ― [0] 【江海】
〔「ごうかい」とも〕
大河と海。
江湖
ごうこ ガウ― [1] 【江湖】
〔「こうこ」とも〕
(1)川と湖。
(2)長江と洞庭湖。
(3)〔昔中国で,馬祖は江西に石頭は湖南に住し,天下の禅僧がこの二師のもとに往来したという故事に基づく〕
(ア)「江湖会」の略。
(イ)「江湖僧」の略。
→こうこ(江湖)
江湖
こうこ カウ― [1] 【江湖】
〔古くは「ごうこ」とも〕
(1)川と湖。
(2)世の中。世間。「名声倍々(マスマス)―に鳴れる/花柳春話(純一郎)」
→ごうこ(江湖)
江湖会
ごうこえ ガウ―ヱ [3] 【江湖会】
禅宗で,四方の僧侶を集めて夏安居(ゲアンゴ)の制を行うこと。また,その道場。江湖。
江湖僧
ごうこそう ガウ― [3] 【江湖僧】
禅宗で,修学・参禅をする僧侶。江湖。
江湖新聞
こうこしんぶん カウコ― 【江湖新聞】
福地桜痴が1868年(慶応4)江戸で創刊した佐幕派の新聞。絵入り・総仮名付き。新政府を否定的に論じたため第二二号で発禁処分。
江漢
こうかん カウ― [0][1] 【江漢】
中国の長江と漢水。
江田島
えたじま 【江田島】
広島湾にある島。本浦(ホンウラ)に元海軍兵学校があった。
江田船山古墳
えたふなやまこふん 【江田船山古墳】
熊本県玉名郡菊水町江田にある前方後円墳。五世紀後半から六世紀初頭のもので,刀背に銘文を銀象眼した鉄製大刀が出土。
江畔
こうはん カウ― [0] 【江畔】
大きな川の岸辺。
江華島
こうかとう カウクワタウ [0] 【江華島】
韓国の北西岸,漢江の河口に位置する島。カンホア-ド。
江華島事件
こうかとうじけん カウクワタウ― 【江華島事件】
1875年(明治8),朝鮮の開国を要求して示威中の日本の軍艦雲揚号が,江華島砲台と交戦し,一時占領した事件。この結果,翌76年,釜山ほか二港の開港などを内容とする江華条約(日朝修好条規)が締結された。
江藤
えとう 【江藤】
姓氏の一。
江藤新平
えとうしんぺい 【江藤新平】
(1834-1874) 政治家。佐賀藩士。尊王攘夷運動に参加。維新後,司法卿となり,司法制度の近代化に努めた。のち,参議。征韓論に組して敗れ,下野。不平士族に推されて佐賀の乱を起こし,斬罪のうえ梟首(キヨウシユ)。のち,大赦令によって罪名消滅。
江蘇
こうそ カウソ 【江蘇】
中国の長江下流域,黄海沿岸の省。長江デルタ地帯に多くの都市が発達。米・小麦・綿花などを豊富に産出。省都,南京。別名,蘇。チアンスー。
江西
こうせい カウセイ 【江西】
(1)中国,長江中流の南にある省。北部に鄱陽湖(ハヨウコ)がある。タングステン・モリブデン・石炭など地下資源が豊富。省都,南昌。別名,贛(カン)。チアンシー。
(2)大河,特に長江の西の地。
江西学派
こうせいがくは カウセイ― 【江西学派】
(1)陽明学の一派。鄒守益(スウシユエキ)など,長江中流南岸地方出身の正統派。
(2)〔中江藤樹の出生地が琵琶湖の西にあたるところから〕
藤樹(トウジユ)学派のこと。
江西書院
こうせいしょいん カウセイ―ヰン 【江西書院】
⇒藤樹書院(トウジユシヨイン)
江西詩派
こうせいしは カウセイ― 【江西詩派】
中国,宋の蘇軾の門下で,江西出身の黄庭堅を祖とする詩の一派。杜甫を尊び,陶淵明・韓愈など諸家の長所に学び斬新な詩風をうちたてた。陳師道・晁沖之(チヨウチユウシ)らがいる。江西宗派。
江見
えみ 【江見】
姓氏の一。
江見水蔭
えみすいいん 【江見水蔭】
(1869-1934) 小説家。岡山県生まれ。本名,忠功(タダカツ)。硯友社同人。のち大衆小説を書く。小説「女房殺し」,回想記「自己中心明治文壇史」など。
江談抄
ごうだんしょう ガウダンセウ 【江談抄】
説話集。六巻。大江匡房(マサフサ)の談話を藤原実兼が記録したもの。1104〜16年頃成立か。有職故実・詩文などの記事が多いが,貴族社会に取材した説話も少なくない。江談。水言抄。
江都
こうと カウ― 【江都】
江戸の異名。
江陵
こうりょう カウリヨウ 【江陵】
中国,湖北省中南部,長江北岸の都市。春秋時代,楚の都郢(エイ)が北郊に営まれた。荊州(ケイシユウ)どんすの産地。チアンリン。旧称,荊州。
江青
こうせい カウ― 【江青】
(1914-1991) 中国の政治家。初め上海新劇界で活躍,のち共産党に入党。1939年毛沢東と結婚。文化大革命で活躍。69年政治局委員。76年失脚。チアン=チン。
江馬
えま 【江馬】
姓氏の一。
江馬太郎
えまたろう 【江馬太郎】
北条泰時(ホウジヨウヤストキ)の通称。
江馬小四郎
えまこしろう 【江馬小四郎】
北条義時(ホウジヨウヨシトキ)の通称。
江馬細香
えまさいこう 【江馬細香】
(1787-1861) 江戸後期の漢詩人・画家。美濃大垣藩医江馬蘭斎の娘。頼山陽に師事し,生涯独身で過ごす。作「湘夢遺稿」など。
江鮒
えぶな 【江鮒】
近世上方で,ボラの幼魚のこと。
池
いけ [2] 【池】
(1)地面を掘って,水をたたえたところ。主に庭園に風趣を添えるためにつくる。
(2)地面にできたくぼみに水のたまったところ。普通,湖沼より小さいものをいう。
(3)硯(スズリ)の,水を入れるくぼみの部分。海。
⇔陸(オカ)
池
いけ【池】
a pond;→英和
a lake (公園などの);→英和
a pool (小池).→英和
池の藻屑
いけのもくず 【池の藻屑】
歴史物語。一四巻。荒木田麗女作。1771年成立。「増鏡」の後を受け,後醍醐天皇から後陽成天皇まで一四代270年間を,「太平記」「吉野拾遺」などをもとに,老尼が物語る形式で記す。
池上
ちじょう [0] 【池上】
(1)池の上。池の水面。
(2)池のほとり。池のみぎわ。
池上曾根遺跡
いけがみそねいせき 【池上曾根遺跡】
大阪府和泉市にある弥生前・中期の集落。拠点的な大環濠集落であり,方形周溝墓,鳥形木製品・木製農具・磨製石斧が発見されている。
池上本門寺
いけがみほんもんじ 【池上本門寺】
⇒本門寺(ホンモンジ)(1)
池中
ちちゅう [0] 【池中】
いけの中。
池井
ちせい [0] 【池井】
池と井戸。
池亭
ちてい [0] 【池亭】
池のほとりのあずまや。
池亭記
ちていき 【池亭記】
漢文随筆。慶滋保胤(ヨシシゲノヤスタネ)著。一編。982年成立。平安京に設けた小宅における悠々自適の生活を叙したもの。京内の荒廃ぶりを述べた記事で有名。「方丈記」に影響を与えている。「本朝文粋(モンズイ)」所収。
池内
いけうち 【池内】
姓氏の一。
池内宏
いけうちひろし 【池内宏】
(1878-1952) 東洋史学者。東京生まれ。東大教授。朝鮮・満州(中国東北部)の古代・中世史を考証学的に研究。著「元寇の新研究」「満鮮史研究」など。
池原ダム
いけはらダム 【池原―】
奈良県吉野郡下北山村,熊野川支流の北山川にある発電用ダム。アーチ式で,堤高111メートル。総貯水量3億3800万立方メートル。1964年(昭和39)完成。
池坊
いけのぼう イケノバウ [3] 【池坊】
〔京都の紫雲山頂法寺(通称は六角堂)の坊の名〕
生け花の流派名。また,この流派の家元の姓。
池坊専好
いけのぼうせんこう イケノバウセンカウ 【池坊専好】
(1)(初代)(1536-1621) 安土桃山・江戸初期の立花(タテハナ)師。立花の構成理論を儒教に求め,自然界の景色を表現するものとした。
(2)(二代)(1570-1658) 江戸前期の立花師。初代の理論に仏教をも加え,立花の構成理論をより緻密にした。後水尾天皇の宮廷を中心に活躍した。
(3)(三代)(1680-1734) 元禄末期から享保期にかけて活躍した立華(リツカ)師。立華の整理と伝統の維持に努めた。
池坊専応
いけのぼうせんのう イケノバウセンオウ 【池坊専応】
(1482-1543) 室町時代の六角堂の住僧。専慶のあとをうけ,立花(タテハナ)を造形芸術とし,その表現法を明らかにした。伝書に「池坊専応口伝」がある。
池坊専慶
いけのぼうせんけい イケノバウ― 【池坊専慶】
池坊立花(タテハナ)の開祖。長禄・寛正年間(1457-1466)に活躍。室町将軍家の同朋衆のものとはことなる立花を立てて有名になる。生没年不詳。
池塘
ちとう [0] 【池塘】
(1)池のつつみ。「―の草の露にしほれたるも/太平記 37」
(2)泥炭地の中にある小湖沼。
池大納言
いけのだいなごん 【池大納言】
平頼盛(タイラノヨリモリ)の通称。
池大雅
いけのたいが 【池大雅】
⇒いけたいが(池大雅)
池大雅
いけたいが 【池大雅】
(1723-1776) 江戸中期の南画家。京都の人。柳沢淇園(キエン)・祇園南海に師事。日本風な文人画を大成。代表作「山水人物図」「十便帳」など。いけのたいが。
池後寺
いけじりでら 【池後寺】
法起寺(ホツキジ)の別名。
池心
ちしん [0] 【池心】
池の中央。池の中心。
池殿
いけどの 【池殿】
京都の六波羅蜜寺の西にあった平頼盛(ヨリモリ)の邸宅。また,頼盛の通称。
池水
ちすい [0] 【池水】
いけ。また,いけの水。
池汀
ちてい [0] 【池汀】
池のみぎわ。池のほとり。
池沼
ちしょう [0] 【池沼】
池と沼。
池泉
ちせん [0] 【池泉】
庭園に設けられた池。
池泉回遊式
ちせんかいゆうしき [0] 【池泉回遊式】
日本庭園の形式の一。中心に池を設け,その周囲を巡りながら観賞する。江戸時代の代表的庭園形式。桂離宮・金沢兼六園・岡山後楽園など。
池波
いけなみ 【池波】
姓氏の一。
池波正太郎
いけなみしょうたろう 【池波正太郎】
(1923-1990) 劇作家・小説家。東京生まれ。新国劇の脚本作家から小説に転じ,幕末以前の時代小説を多作。代表作「鬼平犯科帳」
池溝
うなて 【池溝】
田に水を引くための溝。「多(サワ)に―を開(ホ)りて民業(ヨノナリワイ)を寛(ヒロ)めよ/日本書紀(崇神訓)」
池田
いけだ 【池田】
姓氏の一。安土桃山・江戸期の大名。戦国期織田氏に仕え,関ヶ原戦後,池田輝政が姫路城主となり興隆。のち備前岡山藩・因幡国鳥取藩などの有力大名となる。
池田
いけだ 【池田】
(1)大阪府北西部の市。もと市場町。住宅地として発展。酒造業や植木の産地として知られる。
(2)北海道南東部,十勝支庁中川郡の町。近年ワインの生産で知られる。
(3)長野県中部,北安曇(アズミ)郡の町。千国(チクニ)街道の宿駅として発達。
(4)岐阜県南西部,揖斐郡の町。工場が多く,また古墳も多い。
(5)福井県中部,今立郡の町。
(6)徳島県西部,三好郡の町。吉野川の屈曲部に位置し,古来交通の要地。阿波きざみタバコの産地。
池田ロバートソン会談
いけだロバートソンかいだん 【池田―会談】
1953年(昭和28)10月に行われた自民党政調会長池田勇人とアメリカ国務次官補ロバートソンとの日本の防衛問題に関する会談。MSA 協定受け入れにともない日本の防衛力増強,愛国心教育の推進などが約束された。
池田亀鑑
いけだきかん 【池田亀鑑】
(1896-1956) 国文学者。鳥取県生まれ。東大教授。中古文学,特に源氏物語の権威で,日本文献学を確立。著「宮廷女流日記文学」「伊勢物語に就きての研究」「古典の批判的処置に関する研究」「源氏物語大成」など。
池田光政
いけだみつまさ 【池田光政】
(1609-1682) 江戸初期の大名。備前岡山藩主。熊沢蕃山(バンザン)を登用し,儒教主義に基づいて藩政の改革・農事改良・学問・文化の興隆に努めた。
池田勇人
いけだはやと 【池田勇人】
(1899-1965) 政治家。広島県生まれ。京大卒。大蔵省から政界入り。1960(昭和35)〜64年首相となり,三次にわたる内閣を組織。所得倍増を唱え,高度経済成長政策を推進。
池田大伍
いけだだいご 【池田大伍】
(1885-1942) 劇作家。東京生まれ。本名,銀次郎。早大卒。西欧近代劇および江戸文学に通暁。代表作「名月八幡祭」「西郷と豚姫」「根岸の一夜」など。
池田好運
いけだこううん 【池田好運】
江戸初期の天文学者。長崎の人。通称弥右衛門。ポルトガル人から航海術を学び,ルソン島へ実地航海した。生没年未詳。著「元和航海記」「按針術」
池田宗旦
いけだそうたん 【池田宗旦】
(1636-1693) 江戸前期の俳人。京都の人。松江重頼に師事。のち,摂津伊丹に移り,伊丹風の祖と仰がれた。
池田屋事件
いけだやじけん 【池田屋事件】
1864年6月新撰組が尊攘派志士を京都三条小橋の旅宿池田屋に襲撃した事件。宮部鼎蔵(テイゾウ)・吉田稔麿らが斬(キ)られた。池田屋騒動。
池田恒興
いけだつねおき 【池田恒興】
(1536-1584) 安土・桃山時代の武将。出家して勝入と号す。織田信長に仕えて活躍,本能寺の変後は豊臣秀吉に仕え,小牧・長久手の戦で戦死。
池田成彬
いけだしげあき 【池田成彬】
(1867-1950) 実業家・政治家。山形県生まれ。慶応義塾・ハーバード大卒。三井銀行・三井財閥の発展・改革に努めた。日銀総裁,大蔵・商工大臣,枢密顧問官を歴任。
池田泰真
いけだたいしん 【池田泰真】
(1825-1903) 幕末・明治期の蒔絵(マキエ)師。京都生まれ。柴田是真の門に入る。独立後は師の作風を継承し弟子を多く育て,薬研堀派と称された。
池田湖
いけだこ 【池田湖】
鹿児島県薩摩半島の南端近くにある湖。面積11平方キロメートル。カルデラ湖で湖岸は急斜面。
池田炭
いけだずみ [3] 【池田炭】
良質のクヌギ炭。兵庫県川西市一庫(ヒトクラ)付近で生産され,池田{(1)}を集散地とした。
池田瑞仙
いけだずいせん 【池田瑞仙】
(1734-1816) 江戸中・後期の医師。周防岩国の人。名は独美。痘科を家学とし,天然痘の流行の時,京・大坂に迎えられ,のち幕府医学館で痘科を講じた。著「痘科弁要」「痘疹戒草」など。
池田英泉
いけだえいせん 【池田英泉】
⇒渓斎英泉(ケイサイエイセン)
池田草庵
いけだそうあん 【池田草庵】
(1813-1878) 幕末の儒学者。丹波の人。名は緝,字は子敬。朱王一致を説き,幕末の動乱期に山中に静居し講学と子弟の教授に専念した。
池田菊苗
いけだきくなえ 【池田菊苗】
(1864-1936) 物理化学者。京都生まれ。東大教授。コンブの抽出液からうま味の成分を発見,のち「味の素」として商品化。理化学研究所の創立に尽力。
池田輝政
いけだてるまさ 【池田輝政】
(1564-1613) 安土桃山時代の武将。織田信長・豊臣秀吉に仕え,関ヶ原の戦いでは徳川方について戦功あり,播磨五二万石を領する姫路城の城主となった。
池田酒
いけだざけ [3] 【池田酒】
池田{(1)}で醸造される酒。辛口で江戸時代伊丹(イタミ)酒と並んで最上等の酒とされた。
池畔
ちはん [0] 【池畔】
池のほとり。
池禅尼
いけのぜんに 【池禅尼】
平安末期の女性。平忠盛の後妻。藤原宗兼の娘。平家盛・頼盛の母。平治の乱で捕らえられた源頼朝の助命を請い命を救った。生没年未詳。
池蝶貝
いけちょうがい [3] 【池蝶貝】
淡水産の二枚貝。琵琶湖特産。殻長24センチメートル,殻高13センチメートルに達し,殻は厚い。水深2メートルまでの砂泥底にすむ。淡水真珠の養殖用母貝とし,殻は貝細工に利用する。霞ヶ浦にも移殖されている。
池袋
いけぶくろ 【池袋】
東京都豊島区の地名。山手線や私鉄・地下鉄のターミナルとして,東京有数の繁華街に発展。
池袋線
いけぶくろせん 【池袋線】
西武鉄道の鉄道線。東京都池袋・埼玉県所沢・吾野(アガノ)間,57.8キロメートル。
池西
いけにし 【池西】
姓氏の一。
池西言水
いけにしごんすい 【池西言水】
(1650-1722) 江戸前・中期の俳人。奈良の人。通称,八郎兵衛。初号は則好,別号は兼志ほか。江戸で芭蕉らと交わり,延宝期(1673-1681)の代表的な撰集を刊行して俳壇に重きをなした。編著「江戸新道」「江戸蛇之鮓(エドジヤノスシ)」「東日記」など。
池谷
いけたに 【池谷】
姓氏の一。
池谷信三郎
いけたにしんざぶろう 【池谷信三郎】
(1900-1933) 小説家・劇作家。東京生まれ。東大中退。新感覚派の作家と交流,都会的でモダンな作風で知られる。作「望郷」「橋」「有閑夫人」「 GO ・ STOP! 」など。
池辺
ちへん [0] 【池辺】
池のほとり。池のはた。
池辺
いけべ 【池辺】
姓氏の一。
池辺三山
いけべさんざん 【池辺三山】
(1864-1912) 新聞記者。肥後の人。慶大中退。本名,吉太郎。日露関係において対露強硬論・主戦論を展開。東京朝日新聞主筆として活躍する一方,夏目漱石・二葉亭四迷などの起用でも知られる。
池辺義象
いけべよしかた 【池辺義象】
(1864-1923) 国文学者。肥後の人。号,藤園。小中村清矩の養子,のちに復姓。一高教授・御歌所寄人。古代法制に精通。著「日本文学全書」(萩野由之・落合直文と共編)「日本法制史書目解題」「日本文学史」など。
池運上
いけうんじょう [3] 【池運上】
江戸時代の雑税。池で藻草・真菰(マコモ)を採集したり漁をする者,その請負人,池の持ち主に課した。
池野
いけの 【池野】
姓氏の一。
池野成一郎
いけのせいいちろう 【池野成一郎】
(1866-1943) 植物学者。東京生まれ。帝国大学農科大学教授。1896年(明治29)ソテツの精子を発見,種子植物とシダ植物の類縁を明確にし,植物分類学に貢献。ローマ字論者で「実験遺伝学」をローマ字で著す。
池頭
ちとう [0] 【池頭】
池のほとり。池の端。池畔。
池魚
ちぎょ [1] 【池魚】
池の魚。
池魚籠鳥
ちぎょろうちょう [1] 【池魚籠鳥】
〔潘岳「秋興賦」〕
池の中の魚と籠(カゴ)の鳥。自由にならない身の上のたとえ。
汨水
べきすい 【汨水】
汨羅江(ベキラコウ)の別名。
汨羅
べきら 【汨羅】
汨羅江(ベキラコウ)のこと。
汨羅の鬼
べきらのおに 【汨羅の鬼】
〔屈原の故事から〕
溺死者。水死人。
汨羅江
べきらこう 【汨羅江】
中国,湖南省北東部を西流し,湘江下流に注ぐ川。楚の詩人屈原が石を抱いて投身した川。長さ約200キロメートル。別称,汨水。ミールオ-チアン。
汪中
おうちゅう ワウ― 【汪中】
(1745-1794) 中国,清代の学者。字(アザナ)は容甫。「四庫全書」の校勘,古典の考証研究に業績を残す。著「述学内外編」など。
汪兆銘
おうちょうめい ワウテウメイ 【汪兆銘】
(1883-1944) 中国の政治家。広東省出身。字(アザナ)は精衛。日本に留学中孫文の中国革命同盟会に入り,国民党結成後その幹部となる。初め同党左派であったが,日中戦争が始まると親日反共を主張,1940年3月,日本と結び南京政府(汪兆銘政権)を樹立,主席となる。ワン=チャオミン。
汪汪
おうおう ワウワウ [0] 【汪汪】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)水の広く深いさま。「―たる大海」
(2)涙をためているさま。「―漣々として涙の溢れたり/天うつ浪(露伴)」
汪洋
おうよう ワウヤウ [0] 【汪洋】 (ト|タル)[文]形動タリ
(海や河などの)水量が豊富で,広々としているさま。ゆったりとして広大なさま。「―として光つてゐる大河へ/片恋(四迷)」「―たる詞海想海の何処に漂ふとも/思出の記(蘆花)」
汪溢
おういつ ワウ― [0] 【横溢・汪溢】 (名)スル
いっぱいにみなぎること。あふれ流れるほど盛んなこと。「気力―」「―する民衆の活力」
汪然
おうぜん ワウ― [0] 【汪然】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)水が深く広いさま。
(2)涙が盛んに流れるさま。「―として涙は時雄の鬚面を伝つた/蒲団(花袋)」
汪精衛
おうせいえい ワウセイヱイ 【汪精衛】
⇒汪兆銘(オウチヨウメイ)
汰る
ゆ・る 【揺る・淘る・汰る】
■一■ (動ラ四)
(1)ゆすり動かす。ゆさぶる。《揺》「身を―・りて舞ふよしをする也/名語記」「波に―・らるる沖つ船/曾我 9」
(2)水中などで,ゆさぶりながら選別する。《淘・汰》「金くだけて灰にまじる。水に入れて―・れば失することなし/海道記」
(3)ゆれ動く。「御髪(ミグシ)は…ひまなく―・りかかりて,玉光るやうに見え給ふ/宇津保(蔵開上)」「地ガ―・ル/日葡」
〔現代語では,受け身の「ゆられる」のほか,「ゆり動かす」「ゆりかご」「ゆりもどし」など,複合語でのみ用いられる〕
■二■ (動ラ下二)
⇒ゆれる
汲々として
きゅうきゅう【汲々として】
diligently.→英和
〜としている be intent[bent] <on> ;be absorbed <in> .
汲みたての
くみたて【汲みたての】
fresh <from the well> ;→英和
<water> freshly drawn.
汲み上げる
くみあげる【汲み上げる】
draw[pump]up.
汲み上げる
くみあ・げる [4][0] 【汲み上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 くみあ・ぐ
(1)水などを汲んで高い所へ上げる。「井戸から水を―・げる」
(2)下部の意見をとりあげる。「大衆の要求を―・げて政策を作る」
汲み乾す
くみほ・す [3] 【汲み乾す・汲み干す】 (動サ五[四])
(水などを)汲んで,からにする。すっかり汲んでしまう。「井戸水を―・す」
汲み入れる
くみい・れる [0][4] 【汲み入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 くみい・る
汲んで中にいれる。汲み込む。「バケツに水を―・れる」
汲み出し
くみだし [0] 【汲み出し】
(1)汲み出すこと。また,そのもの。
(2)「汲み出し茶碗」の略。
汲み出し茶碗
くみだしちゃわん [5] 【汲み出し茶碗】
茶会の際,寄付(ヨリツキ)や待合で白湯(サユ)・昆布茶・香煎(コウセン)・桜湯(サクラユ)などを汲んで出すのに使う茶碗。
汲み出す
くみだす【汲み出す】
pump out;bail out (船の水あかを).
汲み出す
くみだ・す [3] 【汲み出す】 (動サ五[四])
(1)器やポンプを使って,水を汲んで外へ出す。かいだす。「池の水を―・す」
(2)汲み始める。
[可能] くみだせる
汲み分ける
くみわ・ける [4] 【汲み分ける・酌(み)分ける】 (動カ下一)[文]カ下二 くみわ・く
(1)液体を汲んで別の器などに分ける。「さし来る潮を―・けて/謡曲・松風」
(2)おもいやる。酌量する。おしはかる。「作者の苦労はいかばかり。それを少しは―・けて/色懺悔(紅葉)」
汲み取り
くみとり [0] 【汲み取り】
(1)大小便を汲みとること。また,その人。
(2)人の言わんとするところを理解すること。
汲み取り便所
くみとりべんじょ [5] 【汲み取り便所】
大小便を便壺にためておき,満ちた時に汲み取る方式の便所。汲み取り式便所。
汲み取り口
くみとりぐち [4][0] 【汲み取り口】
汲み取り便所の便壺から大小便を汲みだす口。
汲み取る
くみと・る [3][0] 【汲み取る】 (動ラ五[四])
(1)水や液体などを,器やポンプで汲んで捨てる,または他の器に移す。「屎尿(シニヨウ)を―・る」
(2)他人の考えをよく推しはかる。理解する。斟酌(シンシヤク)する。「人の気持ちを―・る」
[可能] くみとれる
汲み取る
くみとる【汲み取る】
(1) draw <water from> ;→英和
scoop up.(2)[考慮する]take <circumstances> into consideration;make allowance(s) <for> ;enter into <a person's> feelings.
汲み干す
くみほ・す [3] 【汲み乾す・汲み干す】 (動サ五[四])
(水などを)汲んで,からにする。すっかり汲んでしまう。「井戸水を―・す」
汲み干す
くみほす【汲み干す】
drain[pump] <a well> out.
汲み湯
くみゆ [0] 【汲み湯】
湯を汲むこと。汲んである湯。
汲み知る
くみし・る [3] 【汲み知る】 (動ラ五[四])
相手の心の中を推察する。「一家のうちに数馬の心底(シンテイ)を―・つたものが無い/阿部一族(鴎外)」
汲み置き
くみおき [0] 【汲(み)置き】
水を汲んでおくこと。また,汲んでおいた水。「―の水」
汲み豆腐
くみどうふ [3] 【汲み豆腐】
⇒朧豆腐(オボロドウフ)(1)
汲み込む
くみこ・む [3][0] 【汲み込む】 (動マ五[四])
水などを汲んで器の中に入れる。汲み入れる。
[可能] くみこめる
汲み込む
くみこむ【汲み込む】
fill <a tank> with water.
汲む
く・む [0] 【汲む・酌む】 (動マ五[四])
(1)水などを柄杓(ヒシヤク)・桶(オケ)などですくって取る。また,水道などによって容器にうつし入れる。《汲》「バケツに水を―・む」「ポンプで井戸水を―・む」「山清水―・みに行かめど道の知らなく/万葉 158」
(2)酒・茶などを飲むための器に注ぎいれる。また,それを飲む。「お茶を―・んでまわる」「沛公酔て坏を―・むに堪へず/太平記 28」
〔酒の場合は「酌む」と書く〕
(3)(多く「酌む」と書く)事情・気持ちなどを好意的に解釈する。斟酌(シンシヤク)する。「意のあるところを―・む」「少しは人の気持ちも―・んだらどうだ」
(4)思想・流儀・系統などを受け継ぐ。「カントの流れを―・む学派」
[可能] くめる
汲取り
くみとり【汲取り】
dipping up.汲取人 a night-soil man.
汲古閣
きゅうこかく キフコ― 【汲古閣】
中国,明末期・清初期の蔵書家毛晋(モウシン)の書庫の名。収蔵書は「説文」「十三経註疏」「十七史」「津逮(シンタイ)秘書」など八万数千冊。経史子集(ケイシシシユウ)(経部・史部・子部・集部)の善本も翻刻を行なった。
汲水
きゅうすい キフ― [0] 【汲水】 (名)スル
水をくみ上げること。
汲汲
きゅうきゅう キフキフ [0] 【汲汲】 (ト|タル)[文]形動タリ
一つの事に一心に努めるさま。また,小事にあくせくするさま。「―として働く」「財と位に―たる父/露団々(露伴)」
汲置き
くみおき [0] 【汲(み)置き】
水を汲んでおくこと。また,汲んでおいた水。「―の水」
汲鮎
くみあゆ [0] 【汲鮎】
アユを網の中へ追い込み,柄杓(ヒシヤク)や叉手(サデ)ですくい上げること。また,そのアユ。
汲[酌]む
くむ【汲[酌]む】
(1) draw <water from a well> ;→英和
ladle (ひしゃくで);→英和
pump (ポンプで).→英和
(2) drink <sake> .→英和
(3) take <a matter> into consideration (考慮).
汴京
べんけい 【汴京】
中国,河南省開封(カイホウ)の古称。
汴河
べんが 【汴河】
⇒通済渠(ツウサイキヨ)
決
けつ【決】
<reverse> a decision;→英和
<take> a vote <on> .→英和
決
けつ [1] 【決】
(1)決断。決定。「社長の―に従う」「―をくだす」
(2)可否をきめること。採決。
決して
けっして [0] 【決して】 (副)
(1)(下に打ち消しの語を伴って)どんなことがあっても。絶対に。けして。「ここなら―見つからないだろう」「―人に話してはいけない」「―ご迷惑はおかけしません」
(2)推量や判断が間違いないと思われるさま。必ず。きっと。「―聟や娘に追ひ回されて,口惜しい日を送るであらう/鳩翁道話」
決して
けして [0] 【決して】 (副)
「けっして(決){(1)}」に同じ。
決してない
けっして【決して…ない】
never;→英和
by no means;not at all;on no account.
決す
けっ・す 【決す】 (動サ変)
⇒けっする(決)
決する
けっ・する [3][0] 【決する】 (動サ変)[文]サ変 けつ・す
(1)結果が出て,不確定であった物事が落ち着く。決まる。「運命が―・する」
(2)結論を出す。決める。「進退を―・しかねている」「意を―・して敵陣にのりこむ」
(3)堤防などが切れる。堤防を破って水が流れ出る。「百川の一時に―・した如くで/浮雲(四迷)」
[慣用] 雌雄を―・まなじりを―
決する
けっする【決する】
decide <to do,on> (決める);→英和
determine;→英和
settle;→英和
be decided[settled](決まる).勝負を〜 fight it out;decide a contest.→英和
決まった
きまった【決まった】
regular;→英和
fixed.→英和
決まって
きまって【決まって】
always;→英和
invariably;→英和
without fail.〜…する make a point of doing.
決まって
きまって [0] 【決まって】 (副)
(ある条件のもとで)いつでも。必ず。「このところ日曜日には―雨が降る」
決まり
きまり【決まり】
(1) a rule;→英和
a regulation.(2) a custom;→英和
a habit.→英和
〜がつく be settled.〜が悪い feel shy[awkward].〜悪そうに embarrassedly;bashfully.→英和
〜のない irregular;→英和
disorderly.→英和
お〜の usual;→英和
conventional.→英和
〜をつける settle;→英和
conclude.→英和
決まり
きまり [0] 【決(ま)り・極り】
(1)物事のおさまり。結末。決着。「懸案に―をつける」
(2)きめられた事柄。定め。規定。「―を破る」「―どおり」
(3)いつものこと。おさだまり。また,いつものこととしてきまっていること。定例。「お―の説教」「朝の体操が我が家の―」「―を云つて居るぜ。戯けるな/真景累ヶ淵(円朝)」
(4)江戸時代,明和・安永(1764-1781)頃の流行語。物事が思いどおりに運んだ意を表す語。「おお,―,粋め/洒落本・辰巳之園」
(5)遊里で,客と遊女が恋仲になること。また,その間柄。「おらいさんはきつい―さ/洒落本・登美賀遠佳」
決まりきった
きまりきった【決まりきった】
fixed;→英和
regular;→英和
plain (明白);→英和
self-evident (自明).
決まり切った
きまりきった 【決まり切った】 (連語)
(1)あたり前の。当然の。分かり切った。
(2)いつもと同じ。型にはまった。「毎回―挨拶(アイサツ)」
→決まりきる
決まり切る
きまりき・る [4] 【決(ま)り切る・極り切る】 (動ラ五[四])
(多く「きまりきった」「きまりきって」の形で用いられる)
(1)議論の余地がない。明白である。「春の次は夏と―・ったことだ」
(2)いつも同じで,変化がない。「―・った料理しか出さない」
決まり字
きまりじ [0][3] 【決まり字】
百人一首で,上から読んでその字までくればどの一首かが確定する,その字。最初の一字で決まるのは「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」ではじまる七首。
決まり手
きまりて [0] 【決(ま)り手・極り手】
相撲で,その勝負がきまったときの技。
決まり手
きまりて【決まり手】
a winning trick.
決まり文句
きまりもんく [4] 【決(ま)り文句】
口癖のように,いつも言う文句。いつも使われる型にはまった文句。「―を並べる」
決まり文句
きまりもんく【決まり文句】
a set[hackneyed]expression[phrase].
決まる
きま・る [0] 【決まる・極る】 (動ラ五[四])
(1)結果・結論が出て,変わらない状態になる。さだまる。決定する。「勝敗が―・る」「配役が―・る」「旅行の日程が―・る」
(2)いつも変わらないでいる。一定している。「―・った時間に家を出る」
(3)「にきまっている」の形で,きっと…する,必ず…になるという,話し手の確信・判断を表す。「彼女は来るに―・っている」
→きまって
(4)歌舞伎などで,演技を一瞬とめて形が整う。
(5)動作・服装などが改まって,形が整った状態になる。かっこうがつく。「今日は―・ってるね」「杯を持つ手が―・る」「(髪が)根揃ひから何から―・ったものだ/滑稽本・浮世風呂 3」
(6)しかけた技がうまくかかる。思いどおりの結果を得て,勝負がつく。「うっちゃりが―・る」「面が―・る」「ストレートが外角に―・る」
(7)男女の仲がうまく成立する。「それでも,―・つた中あ言はれるのは結句嬉しいやうなものさ/洒落本・深川新話」
決まる
きまる【決まる】
be settled[decided,fixed];be arranged;come to an agreement (話がつく).決まっている be sure[bound]to <do> ;be natural (自然).
決む
き・む 【決む・極む】 (動マ下二)
⇒きめる
決め
きめ【決め】
(an) arrangement[agreement];→英和
a rule (規則);→英和
a condition (条件).→英和
月(時間)決めで <work> by the month (hour).→英和
決め
きめ [0] 【決め・極め】
きまり。さだめ。規定や約束。「グループの―に従う」
決めてかかる
決めてかか・る
思い込んで疑わないでいる。「当選するものと頭から―・っていた」
決める
き・める [0] 【決める・極める】 (動マ下一)[文]マ下二 き・む
(1)規則・方針などを作りあげる。定める。「ルールを―・める」「運動方針を―・める」
(2)自分の意志や態度をはっきりさせる。決心する。「行くことに―・める」
(3)選んで定める。「日程を―・める」「委員を選挙で―・める」
(4)判断や態度をしっかり保って変えない。きめこむ。「酒は日本酒と―・めている」
(5)結果・結論を出して,変わらない状態にする。「優勝を―・めた一番」
(6)歌舞伎などで,演技を一瞬とめて形を整える。
(7)動作・服装などを改めて,整える。また,かっこうよく整える。「白のスーツで―・める」「短いお太刀を―・めた手やひ/滑稽本・膝栗毛 5」
(8)技を有効に働かせる。「上手投げを―・める」
(9)相撲で,相手の両腕の関節をはさみつけてその働きを封じる。
(10)責める。なじる。「有国・惟仲をば左右の御まなこと仰せられけるを―・められ奉りぬるにや/栄花(様々の悦)」
(11)飲食する。「手酌で―・めて取々に,やつつ返しつ飲み廻し/歌舞伎・名歌徳」
決める
きめる【決める】
fix <a date> ;→英和
decide <on> ;→英和
settle;→英和
arrange (とり決める);→英和
choose (選ぶ);→英和
[決心]make up one's mind;resolve[determine] <to do> ;→英和
be resolved[determined].
決め付ける
きめつける【決め付ける】
(1) scold;→英和
call a person to task <for> .
(2) tell with tones that allow no objections.
決め付ける
きめつ・ける [4][0] 【決め付ける・極め付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 きめつ・く
(1)相手の立場を否定して,一方的にこうだと断定する。「頭から犯人だと―・ける」
(2)厳しくとがめる。責める。「有体に白状しなと,出刃打の野郎を―・けてやりまさあ/義血侠血(鏡花)」
決め所
きめどころ [0] 【決め所・極め所】
(1)決定するのによい箇所,またその時機。きめどこ。「今がこの問題の―だ」
(2)大事なところ。要所。要点。「めつた磨きにみがけど―をしらぬゆゑ/浮世草子・娘容気」
決め手
きめて【決め手】
conclusive evidence (犯罪の);a clincher (議論などの);→英和
a winning trick (勝負の).
決め手
きめて [0] 【決め手・極め手】
(1)物事の真偽・勝ち負けを最終的に決定・解決するための手段やよりどころ。「―となる証拠」「―を欠く」
(2)物事を決定する人。
決め球
きめだま [0] 【決め球・極め球】
⇒ウイニング-ショット
決め球
きめだま【決め球】
《野》a winning shot.
決め込む
きめこむ【決め込む】
(1) take <something> for granted.(2) pretend <ignorance> (ふりをする).→英和
決め込む
きめこ・む [3] 【決(め)込む・極め込む】 (動マ五[四])
(1)こうだと信じて疑わないでいる。思い込む。「晴れるものと―・んでいる」
(2)自分がそうであるつもりになって,それらしくふるまう。「色男を―・む」
(3)そうしようと決めたとおりにする。「だんまりを―・む」「ねこばばを―・む」
(4)ぴったり合うようにする。「羊羹の折の中へすつぽりと―・ませ/滑稽本・七偏人」
決り
さくり 【決り・刳り】
〔動詞「決(サク)る」の連用形から〕
(1)畑のうねの溝。うね。「山里の―の上に尻かけて/行宗集」
(2)流鏑馬(ヤブサメ)・笠懸(カサガケ)などの騎射のとき,馬の走るコースを示すため,最初に馬を走らせてつけた足跡。また,印として馬場に掘った浅い溝。
(3)馬などの足あと。「馬の―をたどる程に/曾我 1」
(4)敷居・鴨居(カモイ)の溝。[下学集]
決り
きまり [0] 【決(ま)り・極り】
(1)物事のおさまり。結末。決着。「懸案に―をつける」
(2)きめられた事柄。定め。規定。「―を破る」「―どおり」
(3)いつものこと。おさだまり。また,いつものこととしてきまっていること。定例。「お―の説教」「朝の体操が我が家の―」「―を云つて居るぜ。戯けるな/真景累ヶ淵(円朝)」
(4)江戸時代,明和・安永(1764-1781)頃の流行語。物事が思いどおりに運んだ意を表す語。「おお,―,粋め/洒落本・辰巳之園」
(5)遊里で,客と遊女が恋仲になること。また,その間柄。「おらいさんはきつい―さ/洒落本・登美賀遠佳」
決り切る
きまりき・る [4] 【決(ま)り切る・極り切る】 (動ラ五[四])
(多く「きまりきった」「きまりきって」の形で用いられる)
(1)議論の余地がない。明白である。「春の次は夏と―・ったことだ」
(2)いつも同じで,変化がない。「―・った料理しか出さない」
決り手
きまりて [0] 【決(ま)り手・極り手】
相撲で,その勝負がきまったときの技。
決り文句
きまりもんく [4] 【決(ま)り文句】
口癖のように,いつも言う文句。いつも使われる型にはまった文句。「―を並べる」
決り食み
さくりばみ [0] 【決り食み】
木材の接合方法。材の一方を削り,その部分に他の材をうめて接合すること。
決る
しゃく・る [0] 【決る・抉る・刳る】 (動ラ五[四])
〔「さくる」の転〕
(1)中をえぐる。また,溝を切る。「西瓜をスプーンで―・って食べる」
(2)液体や粉などをすくい取る。しゃくう。「ひしゃくで水を―・る」
(3)綱などを,すくうような動作で上下左右に動かす。「鞭ヲ―・ル/ヘボン」
(4)あごを軽く突き出すようにして上げる。人に横柄に指示する時の動作。「あっちへ行け,とあごを―・った」
(5)戸を持ち上げるようにして動かす。「こりや何で門口閉めたと言ひつつ―・る潜戸(クグリド)の/浄瑠璃・夏祭」
(6)おだてて,そそのかす。「お前小林から何か―・られたね/明暗(漱石)」
[可能] しゃくれる
決る
さく・る [2] 【決る・抉る】 (動ラ五[四])
地面に溝などを掘る。「枝は挫(クジ)けて其先が庭の土を―・つた/土(節)」「横しまの源(ウナカミ)を―・り,海に通はせ/日本書紀(仁徳訓)」
決れる
しゃく・れる [0] 【決れる・抉れる】 (動ラ下一)
中ほどが弓なりにくぼんでいる。「―・れたあご」
決別
けつべつ [0] 【決別・訣別】 (名)スル
きっぱり別れること。再び会うことのない別れ。「青春に―する」
決勝
けっしょう【決勝】
the decision <of a contest> .→英和
‖決勝戦 the final (game,match).決勝点 <reach> the goal (line).決勝線 <cross> the finish line.
決勝
けっしょう [0] 【決勝】
最後の勝負を決定すること。試合・競技などの第一位のものを決めること。また,その戦い。「―に進出する」「―戦」
決勝点
けっしょうてん [3] 【決勝点】
(1)競走・競馬などで,勝敗を定める競走路の終点。ゴール。
(2)勝負を決定する得点。
決勝線
けっしょうせん [3] 【決勝線】
陸上競技で,競走路の終点を示すために地上に引いた白線。ゴール-ライン。
決壊
けっかい [0] 【決壊・決潰】 (名)スル
堤防などが破れてくずれること。「堤防が―する」
決壊する
けっかい【決壊する】
break;→英和
give way;collapse.→英和
決定
けってい [0] 【決定】 (名)スル
(1)はっきりときめること。また,きまること。「活動方針を―する」
(2)判決および命令以外の裁判所のなす裁判。判決よりも比較的軽い事項について行われ,原則として口頭弁論を必要としない。
決定
けつじょう [0] 【決定】
■一■ (名)スル
あることが決まって動かないこと。また,信じて疑わないこと。「未来を―し得たり/三四郎(漱石)」
→けってい(決定)
■二■ (副)
確信するさま。必ず。きっと。一定(イチジヨウ)。「御方―打負け候ひぬと覚え候/太平記 16」
決定
けってい【決定】
(a) decision;→英和
(a) determination;(a) conclusion;→英和
(a) settlement.→英和
〜する[人が主語]decide <to do,for,against> ;→英和
determine;→英和
settle;→英和
fix <upon> ;→英和
be decided <upon> ;[事柄が主語]be determined[settled,fixed].〜的(に) definite(ly);→英和
final(ly).→英和
‖決定権 decisive power.決定戦 a play-off.決定打《野》a game-winning hit.決定的瞬間 the crucial moment.決定版 a definitive[final]edition.決定論 determinism.
決定信
けつじょうしん [3] 【決定信】
〔仏〕 揺らぐことのない信心。
決定実験
けっていじっけん [5] 【決定実験】
〔crucial experiment〕
〔哲〕 科学研究において,競合する理論や学説のいずれが正しいかを決める実験。フロギストン説を否定したラボアジェの燃焼実験,自然発生説を否定したパスツールの実験などが知られる。
決定往生
けつじょうおうじょう [5] 【決定往生】
必ず極楽に往生すること。
決定打
けっていだ [3] 【決定打】
(1)野球などで,勝敗の決め手となる打球。
(2)物事の決着をつける行動。
決定業
けつじょうごう 【決定業】
「定業(ジヨウゴウ){(1)}」に同じ。
決定版
けっていばん [0] 【決定版】
(1)増補・修正を要しない出版物。「―漱石全集」
(2)他の追随を許さないすぐれた作品。「ミュージカル映画の―」
決定的
けっていてき [0] 【決定的】 (形動)
ほぼ決定したとみなしうるさま。「再選は―だ」「―な瞬間」
決定的瞬間
けっていてきしゅんかん [0] 【決定的瞬間】
フランスの写真家アンリ=カルティエ=ブレッソンの写真集タイトルから広まった写真用語。一般的にはシャッター-チャンスをよくとらえた写真に対して使われる。
決定論
けっていろん [3] 【決定論】
〔determinism〕
自然や歴史の諸現象の生起は,外的な原因(神・自然・因果性・社会関係など)によって究極的に規定されているとする考え。人間の意志・責任や行為の意義については否定的になる傾向がみられる。必然論。
⇔非決定論
⇔自由意志論
⇔偶然論
決心
けっしん【決心】
determination;resolution.→英和
〜する make up one's mind <to do> ;decide <to do,upon> ;→英和
be resolved.〜がつかない be in two minds;be undecided <whether,about> .
決心
けっしん [1] 【決心】 (名)スル
ある物事をしようと心をきめること。決意。「実行することに―した」「―がゆらぐ」
決意
けつい【決意】
⇒決心.
決意
けつい [1] 【決意】 (名)スル
重大なことについて,とるべき行動や態度をはっきりきめること。また,そのきめた気持ち。「―がゆらぐ」「固く―する」
決戦
けっせん【決戦】
(1) <fight> a decisive battle (戦).
(2) a deciding match[race];a final (競技).→英和
決戦
けっせん [0] 【決戦】 (名)スル
勝敗を決める重大な戦い。「天下分け目の―」
決択
けったく 【決択】 (名)スル
えらびきめること。けっちゃく。「学海に玉を拾へる論談を―して/太平記 36」
決断
けつだん [0] 【決断】 (名)スル
(1)きっぱりと心を決めること。「―を迫られる」「思い切って―する」
(2)是非善悪を見定めて裁くこと。「理非を―せられしかば/太平記 1」
決断
けつだん【決断】
<make,give> a decision;→英和
determination;resolution.→英和
〜力がある(ない) resolute (irresolute).→英和
決断力
けつだんりょく [3] 【決断力】
はっきりきめる能力。「優柔不断で―に欠ける」
決断所
けつだんしょ [5] 【決断所】
⇒雑訴決断所(ザツソケツダンシヨ)
決明
けつめい [0] 【決明】
エビスグサの別名。
決明子
けつめいし [3] 【決明子】
エビスグサの種子。緩下・整腸薬として煎用する。また,はぶ茶の代用とする。
決死
けっし [0] 【決死】
死ぬ覚悟で事に当たること。「―の覚悟」「―の勇」
決死の
けっし【決死の】
desperate;→英和
death-defying.決死隊 a forlorn hope;a death band;a suicide corps.
決死隊
けっしたい [0] 【決死隊】
決死の覚悟で危険な任務に当たる部隊。
決水
けっすい [0] 【決水】
堤防やせきが切れて水があふれ出ること。堤防やせきを切って水を流し落とすこと。
決決
けつけつ [0] 【決決】 (形動タリ)
水が音を立てて流れるさま。「澗流―として鳥の声低く/山陽遺稿」
決河
けっか [1] 【決河】
川の水が堤防を破って流れ出ること。
決済
けっさい【決済】
(a) settlement.→英和
⇒決算.
決済
けっさい [1] 【決済】 (名)スル
代金,または証券の受け渡しによって売買取引を済ませること。「―日」
決済通貨
けっさいつうか [5] 【決済通貨】
貿易など国際間の取引決済のために使用される通貨。普通,国際的信用度の高い通貨が使われる。
決潰
けっかい [0] 【決壊・決潰】 (名)スル
堤防などが破れてくずれること。「堤防が―する」
決然
けつぜん [0] 【決然】 (ト|タル)[文]形動タリ
固く心をきめたさま。きっぱりと思い切ったさま。「―たる態度」
決然たる
けつぜん【決然たる(と)】
resolute(ly);→英和
decisive(ly).→英和
決疑
けつぎ [1] 【決疑】
疑問を解決すること。
決疑論
けつぎろん [3] 【決疑論】
〔casuistry〕
宗教上・倫理上の一般原則に従った義務・行為の間に衝突が起こるとき,律法にてらして善悪を判定しようとする方法。また,その学問。特に中世以降,カトリック教会で重視された。
決着
けっちゃく【決着】
(a) conclusion;→英和
(an) end.→英和
〜をつける(がつく) settle (be settled).→英和
決着
けっちゃく [0] 【決着】 (名)スル
結論・結果が出ること。物事のきまりがつくこと。「―をつける」「―がつく」「交渉はやっと―した」
〔「結着」とも書く〕
決答
けっとう [0] 【決答】 (名)スル
はっきりと答えること。確答。「相談して後に―すべし/欺かざるの記(独歩)」
決算
けっさん [1] 【決算】
(1)企業などで,一定の時期を画して収益と費用を算定し,その財産状況を明らかにすること。
(2)国および地方公共団体の一会計年度における歳入・歳出を,当初の予算と対比して作成される確定的計数。
(3)一般に,収支や損得などの具合。また,総まとめ・しめくくりの意にも使う。「人生の総―」
決算
けっさん【決算】
settlement of accounts.〜する settle an account.→英和
‖決算報告 a statement of accounts;a balance sheet.
決算報告
けっさんほうこく [5] 【決算報告】
決算報告書あるいは財務諸表を作成して,決算の結果を株主・債権者などに報告すること。また,その報告書。
決算日
けっさんび [3] 【決算日】
一定の期間内の収入・支出の総決算を行う日。
決算期
けっさんき [3] 【決算期】
会社などの,営業年度末や期末の決算を行う時期。
決行
けっこう [0] 【決行】 (名)スル
思い切って行うこと。「夜襲を―する」「雨天―」
決行する
けっこう【決行する】
carry out[through];take a resolute step.‖スト決行中 <掲示> On Strike.
決裁
けっさい [1] 【決裁】 (名)スル
権限をもった者が事柄の可否を決めること。「―を仰ぐ」「案件を―する」
決裁
けっさい【決裁】
sanction;→英和
decision;→英和
<submit a matter for a person's> approval.→英和
決裁権
けっさいけん [3] 【決裁権】
(1)最終的な意思を決定する権限。
(2)国会で採決結果が可否同数になった場合,議長がもつ決定の権限。
決裂
けつれつ【決裂】
<come to> a rupture.→英和
〜する be broken off.
決裂
けつれつ [0] 【決裂】 (名)スル
意見が一致せず,会談・交渉などが成立しないこと。ものわかれ。「和平交渉が―する」
決議
けつぎ【決議】
<pass> a resolution (案);→英和
a decision.→英和
〜する resolve;→英和
pass a vote <for,against> .→英和
‖決議機関 a voting organ.
決議
けつぎ [1] 【決議】 (名)スル
会議・大会などで,ある事柄や意見を決めること。また,その決めた事柄の内容や意見。「工場の新設を―する」「核兵器禁止の―をする」「大会―」
決議文
けつぎぶん [3][0] 【決議文】
決議した事柄をしるした文。
決議案
けつぎあん [3] 【決議案】
決議にかける議案。
決起
けっき [1] 【決起・蹶起】 (名)スル
(1)勢いよく立ち上がること。「彼女は俄に―して/即興詩人(鴎外)」
(2)覚悟を決めて行動を起こすこと。「真相究明に市民が―する」
決起する
けっき【決起する】
rouse oneself[rise]to action.‖決起大会[集会]a rally.
決込む
きめこ・む [3] 【決(め)込む・極め込む】 (動マ五[四])
(1)こうだと信じて疑わないでいる。思い込む。「晴れるものと―・んでいる」
(2)自分がそうであるつもりになって,それらしくふるまう。「色男を―・む」
(3)そうしようと決めたとおりにする。「だんまりを―・む」「ねこばばを―・む」
(4)ぴったり合うようにする。「羊羹の折の中へすつぽりと―・ませ/滑稽本・七偏人」
決選
けっせん【決選(投票)】
a final election (vote).
決選投票
けっせんとうひょう [5] 【決選投票】
一回の選挙で候補者のだれもが当選に必要な得票数を得なかった場合,上位二者について行われる投票。
決闘
けっとう【決闘】
<fight> a duel <with> .→英和
〜を申し込む challenge <a person> to a duel.‖決闘状 a (written) challenge.
決闘
けっとう [0] 【決闘】 (名)スル
恨み・争いなどに決着をつけるため,あらかじめ定めた方法で,生命を賭けてたたかうこと。果たし合い。
決闘状
けっとうじょう [0] 【決闘状】
決闘の申し込みをする書状。果たし状。
決闘罪
けっとうざい [3] 【決闘罪】
決闘を行い,または決闘に立ち会うかもしくは決闘の場所を提供することにより成立する罪。1889年(明治22)の「決闘罪に関する件」により処罰される。
決[訣]別する
けつべつ【決[訣]別する】
part <from> ;→英和
break with.
汽力
きりょく [1] 【汽力】
蒸気の力。
汽力発電
きりょくはつでん [4] 【汽力発電】
ボイラーで高温・高圧の蒸気を発生させ,蒸気タービンを回転させ,発電機をまわして発電する発電方式。
汽圧
きあつ [0] 【汽圧】
蒸気の圧力。蒸気圧。
汽水
きすい [0] 【汽水】
海水と淡水とが混じり合っている塩分濃度の低い水。汽水湖・河口などの水。
汽水湖
きすいこ [2] 【汽水湖】
汽水の湖沼。サロマ湖・浜名湖など。
汽笛
きてき [0] 【汽笛】
蒸気を吹き込んで鳴らす笛。工場・機関車・汽船などの蒸気機関にとりつけ,時報や合図・信号などに使う。
汽笛
きてき【汽笛】
<blow> a (steam) whistle;a siren.→英和
汽缶
きかん [2][0] ―カン 【汽缶】 ・ ―クワン 【汽罐】
⇒ボイラー(2)
汽罐
きかん [2][0] ―カン 【汽缶】 ・ ―クワン 【汽罐】
⇒ボイラー(2)
汽船
きせん [0] 【汽船】
原動力として蒸気機関を備えた船舶の総称。法規上では,蒸気を用いると否とにかかわらず,主として推進機関によって運航する船。普通,モーターボートや軍艦は含まない。
汽船
きせん【汽船】
a steamship[steamer];→英和
a liner (定期船).→英和
〜で行く go by steamer[by sea].〜大和丸 the steamship[S.S.]Yamato Maru.
汽船宿
きせんやど [4] 【汽船宿】
汽船の乗客や荷物を取り扱う宿。
汽艇
きてい [0] 【汽艇】
蒸気機関で動く小船。ランチ。
汽走
きそう [0] 【汽走・機走】
補助機関付き帆船が,無風時や出入港時などに機関の力で航走すること。
汽車
きしゃ [2] 【汽車】
蒸気機関車によって客車・貨車を引き,レールの上を走る列車。明治初期には「陸蒸気(オカジヨウキ)」と呼ばれた。SL 。
汽車
きしゃ【汽車】
a train.→英和
〜で by train[rail].〜に乗る take a train.→英和
〜に乗り込む(を降りる) get into (off) a train.→英和
東京行きの(発の)〜 a train for (from) Tokyo.‖汽車賃(旅行) a railroad[ <英> railway]fare (trip).
汽車ごっこ
きしゃごっこ [3] 【汽車ごっこ】
子供の遊びの一。数人が縦に並んで,輪に結んだ綱の中にはいったり,前の人の肩や腰につかまって走る。
汽車ぽっぽ
きしゃぽっぽ [2] 【汽車ぽっぽ】
〔「ぽっぽ」は汽笛の音〕
汽車をいう幼児語。
汾酒
フェンチュー [3] 【汾酒】
〔中国語〕
中国,山西省で産出する蒸留酒。白酒(パイチユー)の一種。原料は高粱(コーリヤン)・大麦・エンドウ。香気が高く,アルコール分60パーセント。フェンチウ。
沁みる
し・みる [0] 【染みる・沁みる・浸みる・滲みる】 (動マ上一)[文]マ上二 し・む
(1)液体が,繊維の間や物の割れ目をつたって広がる。《染・浸・滲》「インクが―・みる紙」「雨が壁に―・みる」「汗の―・みたハンカチ」
〔しみ出る場合は「滲みる」と書くことが多い〕
(2)液体や気体などの刺激で,刺すような痛みを感じる。比喩的にも用いる。《染・沁》「冷たい水が歯に―・みる」「寒さが身に―・みる」「目に―・みるような新緑」
(3)心などに深く感じる。《染・沁》「人の情けが身に―・みる」「骨身に―・みて感じる」
(4)影響を受ける。染まる。「悪習に―・みる」
〔古くは四段活用,中古に入って上二段にも活用し,近世以降は上一段に活用されることが多くなった〕
沁み入る
しみい・る [3] 【染(み)入る・沁み入る】 (動ラ五[四])
物の内部へ,深くしみる。しみこむ。「目に―・るほどに青い空」
沁み深し
しみふか・し 【染み深し・沁み深し】 (形ク)
香りがよくしみ込んでいる。「移り香いと―・うなつかしくて/源氏(夕顔)」
沁み渡る
しみわた・る [4] 【染(み)渡る・沁み渡る】 (動ラ五[四])
全体にしみる。すみずみまですっかりしみ込む。「酒が五臓六腑(ゴゾウロツプ)に―・る」「空気は身に―・るやうに濃い深い影を帯びて来た/田舎教師(花袋)」
沁み込む
しみこ・む [3] 【染(み)込む・沁み込む】 (動マ五[四])
液体や匂いなどが物の奥まで深く入り込む。「水をまいてもすぐ地面に―・んでしまう」「靴の中に水が―・んでくる」
沁み返る
しみかえ・る 【染み返る・沁み返る】 (動ラ四)
(1)深く染まる。色や香りが強くしみこむ。「かの御移り香のいみじう艶に―・り給へれば/源氏(若紫)」
(2)心に深くしみ入る。感動する。「あなめでた,と若き人々は―・りて/狭衣 1」
沁み透る
しみとお・る [3] 【染(み)透る・沁み透る】 (動ラ五[四])
液体が内部深くまで,または裏側まで十分にしみる。しみこむ。「はらわたに―・るうまさ」
沁む
し・む 【染む・沁む】
■一■ [0] (動マ五[四])
「しみる」に同じ。「秋風が身に―・む」「酒壺になりにてしかも酒に―・みなむ/万葉 343」「はちす葉のにごりに―・まぬ心もてなにかは露を玉とあざむく/古今(夏)」「風も身に―・まず/平家 5」「わかれてふ事は色にもあらなくに心に―・みてわびしかるらむ/古今(離別)」
〔「染(シ)める」に対する自動詞〕
■二■ (動マ上二)
⇒しみる
■三■ (動マ下二)
⇒しめる(染)
沃る
いる 【沃る】 (動ヤ上一)
そそぐ。浴びせる。「面に水なむ〈いる〉べきとみる/蜻蛉(中)」
沃化
ようか【沃化】
《化》iodation.沃化銀 silver iodide.
沃化
ようか エウクワ [0] 【沃化】 (名)スル
ヨウ素と化合すること。また,ヨウ素と化合した物質。
〔自然科学では「ヨウ化」と書く〕
沃化カリウム
ようかカリウム エウクワ― [5] 【沃化―】
無色・立方晶系の結晶。化学式 KI 水によく溶け,アルコールにも溶ける。水溶液はヨウ素を溶かす。医薬・分析試薬のほか,他のヨウ素化合物の原料になる。ヨードカリ。
沃化カリウム澱粉紙
ようかカリウムでんぷんし エウクワ― [10] 【沃化―澱粉紙】
ヨウ化カリウムとデンプンの水溶液を濾紙(ロシ)にしみ込ませて乾燥した試験紙。酸化剤と反応すると,ヨウ素が生成し,ヨウ素デンプン反応のために青色になる。塩素・オゾン・過酸化水素などの検出に用いる。
沃化水素
ようかすいそ エウクワ― [4] 【沃化水素】
無色,刺激臭のある気体。化学式 HI 水に溶けてヨウ化水素酸となる。強い還元性があり,多くの金属と反応して金属ヨウ化物をつくる。
沃化物
ようかぶつ エウクワ― [3] 【沃化物】
ヨウ素とヨウ素より陽性な元素とから成る化合物の総称。
沃化銀
ようかぎん エウクワ― [3] 【沃化銀】
水に難溶性の粉末状・黄色結晶。化学式 AgI 光に当たると徐々に分解して銀を遊離し,灰黒色となる。写真乳剤,人工降雨の凝結核に利用する。
沃土
よくど [1] 【沃土】
地味が豊かで作物のよくできる土地。肥沃の土地。沃地。沃壌。
沃土
よくど【沃土】
⇒沃地.
沃地
よくち [1][0] 【沃地】
肥沃の土地。沃土。
沃地
よくち【沃地】
fertile land;rich soil.
沃壌
よくじょう [0] 【沃壌】
豊かな土壌。沃土。
沃度
ようど エウ― [1] 【沃度】
⇒ヨード
沃懸く
いか・く 【沃懸く】 (動カ下二)
水などを注ぎかける。「右のかたの膝に―・くと見る/蜻蛉(中)」
沃懸け
いっかけ [0] 【沃懸け】
〔「いかけ(沃懸)」の転〕
「沃懸地(イカケジ)」に同じ。
沃懸け
いかけ [0] 【沃懸け】
(1)水を注いで体を清めること。「―などいひつけ侍れば/あづまの道の記」
(2)「沃懸地(イカケジ)」の略。
沃懸地
いかけじ [3] 【沃懸地】
蒔絵(マキエ)技法の一。金銀粉を一面に蒔き,漆をかけて研ぎ出し,金地または銀地に仕立て上げたもの。金地。金溜地(キンダミジ)。「―の鞍置きて/義経記 1」
沃沮
よくそ 【沃沮】
漢・魏時代に,朝鮮東北部にいた種族。漢の郡県に属したが,のち高句麗(コウクリ),さらに魏に服属した。
沃田
よくでん [0] 【沃田】
地味の肥えた田地。
沃素
ようそ エウ― [1] 【沃素】
〔indole〕
ハロゲンの一。元素記号 I 原子番号五三,原子量一二六・九。光沢ある黒紫色の鱗片状結晶。昇華しやすく,蒸気は紫色で有毒。水にはわずかしか溶けないが,ヨウ化カリウム水溶液には溶け,褐色となる。多くの有機溶媒に溶け,アルコール溶液は褐色,四塩化炭素は紫色,ベンゼン溶液は赤色を呈す。デンプンと反応して青紫色を呈する(ヨウ素デンプン反応)。脊椎動物の甲状腺ホルモン中に含まれ,不可欠元素。海藻などに有機化合物として濃縮されて含まれる。ヨードチンキ・ルゴール液,その他の医薬品の原料。ヨード((ドイツ) Jod)。
〔自然科学では「ヨウ素」と書く〕
沃素
ようそ【沃素】
《化》iodine.→英和
沃素一三一
ようそひゃくさんじゅういち エウ―ヒヤクサンジフイチ [1][3][2] 【沃素一三一】
質量数が一三一のヨウ素の放射性同位体。半減期八日でベータ崩壊する。核実験および原子炉での核分裂生成物。大気中に放出されると,牛乳・野菜などを通して人体に摂取され,甲状腺癌を引き起こす恐れがある。自然界に存在しないので,放射能汚染を知るための指標となる。また,ヨウ素のトレーサーとして,医学的な診断などに利用する。
沃素一二五
ようそひゃくにじゅうご エウ―ヒヤクニジフゴ [1][3][1] 【沃素一二五】
質量数が一二五のヨウ素の放射性同位体。半減期六〇日で軌道電子捕獲により崩壊する。ヨウ素のトレーサーとして,生化学などの研究に利用する。
沃素価
ようそか エウ― [3] 【沃素価】
油脂100グラムが吸収しうるヨウ素のグラム数。油脂の不飽和脂肪酸含有量を表す。ヨウ素価が大きい脂肪油は,空気中の酸素と反応して固化しやすい。ヨウ素価一三〇以上が乾性油,一〇〇以下が不乾性油,この中間のものが半乾性油である。ヨード価。
沃素滴定
ようそてきてい エウ― [4] 【沃素滴定】
酸化還元滴定の一。ヨウ素の酸化力を利用する場合とヨウ化物イオンの還元力を利用する場合とがある。前者は,デンプンを指示薬としてヨウ素標準液で滴定し,青紫色に発色する時点を終点とする方法で,鉱石中のヒ素の定量などに用いる。後者は,目的の物質をヨウ化カリウムと反応させ,生じたヨウ素をデンプンを指示薬とし,チオ硫酸ナトリウム標準液で滴定し,青紫色が消える時点を終点とする方法で,天然水中の溶存酸素や塩素・臭素などの定量に用いる。
沃素澱粉反応
ようそでんぷんはんのう エウ―ハンオウ [8] 【沃素澱粉反応】
デンプンにヨウ素液を加えると青紫色(アミロースでは青色,アミロペクチンでは赤色)を呈する反応。ヨウ素分子鎖がデンプンの鎖状分子の螺旋構造の内部に入り込んで包接化合物をつくるために発色すると考えられる。非常に鋭敏な反応で,デンプン・ヨウ素の検出や,ヨウ素滴定の際に終点を知るのに利用する。
沃野
よくや [1] 【沃野】
地味の肥えた,作物のよくできる平野。
沃野
よくや【沃野】
a fertile plain.
沃饒
よくじょう [0] 【沃饒】 (名・形動ナリ)
地味の肥えている・こと(さま)。「その土田の―なるもの/折たく柴の記」
沆瀣
こうがい カウ― [0] 【沆瀣】
北方の夜半の空気。また,露の気。あるいは海辺の空気。仙人の食べ物とされる。「天の濃漿(コンズ)や―の盃,これまで持ちて参りたり/謡曲・邯鄲」
沈
じん ヂン [1] 【沈】
「沈香(ジンコウ)」「沈水(ジンスイ)香」の略。
沈く
しず・く シヅク 【沈く】 (動カ四)
(1)水底に沈んでいる。「藤波の影なす海の底清み―・く石をも玉とそ我(ア)が見る/万葉 4199」
(2)水に映って見える。「水のおもに―・く花の色さやかにも/古今(哀傷)」
沈の箱
じんのはこ ヂン― 【沈の箱】
(1)沈香で作った箱。または沈香の薄片をはった箱。
(2)沈箱(ジンバコ)のこと。
沈み
しずみ シヅミ [0] 【沈み】
沈むこと。「この部分の―が大きい」
沈み込む
しずみこ・む シヅミ― [4] 【沈み込む】 (動マ五[四])
(1)下側に深く入る。「太平洋プレートが大陸の下へ―・む」
(2)暗い気持ちになる。落ち込む。「落選の報にすっかり―・む」
沈み魚
しずみうお シヅミウヲ [3] 【沈み魚】
「底魚(ソコウオ)」に同じ。
⇔浮き魚
沈む
しず・む シヅム [0] 【沈む】
〔形容動詞「静か」と同源〕
■一■ (動マ五[四])
(1)水面よりも上にあった物が水底に向かって移動し,水面よりも下になる。また,水底につく。
⇔浮く
⇔浮かぶ
「船が―・む」「ダムの底に―・んだ村落」
(2)物体が下がって,物の中の方に入ってゆく。「土台の石が土に―・む」「体がソファーに―・む」
(3)太陽や月が地平線・水平線に入ってゆく。
⇔登る
「日が西に―・む」
(4)空中を飛んでいた物の位置が急に下方に動く。「機体が―・む」「ボールが―・む」
(5)恵まれない境遇におちいる。おちぶれる。「市井(シセイ)に―・む」「さやうに―・みて生ひ出でたらむ人の有様/源氏(玉鬘)」
(6)暗い気持ちに落ち込む。気持ちの晴れない状態になる。「悲しみに―・む」「憂いに―・む」「―・んだ顔つき」「―・んだ気持ち」
(7)色や音が落ち着いた地味な感じである。「―・んだ紫色」「―・んだ声調」
(8)ある物が,周囲の物との見分けがはっきりつかず,目立たなくなる。「闇に―・む」
(9)ボクシングで,ノックアウトされて,起きられなくなる。「三回でマットに―・む」
(10)麻雀などで,最初の持ち点以下になる。
⇔浮く
「二千点―・む」
(11)(「病(ヤマイ)に沈む」の形で)重い病気にかかる。「病に―・みて返し申し給ひける位を/源氏(澪標)」
[可能] しずめる
■二■ (動マ下二)
⇒しずめる
沈む
しずむ【沈む】
sink;→英和
go down;set (太陽が);→英和
feel depressed (気分が).思いに沈んでいる be lost[buried]in thought.
沈む瀬(セ)あれば浮かぶ瀬あり
沈む瀬(セ)あれば浮かぶ瀬あり
人の運命の浮き沈みが一定しないことのたとえ。また,悪いことばかりは続かないの意。沈めば浮かぶ。
沈める
しずめる【沈める】
sink;→英和
send to the bottom.→英和
沈める
しず・める シヅメル [0] 【沈める】 (動マ下一)[文]マ下二 しづ・む
〔「鎮める」と同源〕
(1)水中などに没するようにする。沈ませる。
⇔浮かべる
「敵艦を―・める」「ベッドに身を―・める」
(2)姿勢を低くする。いすなどに身を深くうずめて楽な姿勢をとる。「身を―・めて様子をうかがう」
(3)(「身を沈める」の形で)自分の身を好ましくない境遇に置く。「苦界(クガイ)に身を―・める」
(4)ボクシングで,相手をノックアウトして倒す。「強烈なパンチでマットに―・める」
(5)身分・地位などを下げる。おちぶれさせる。「かう身を―・めたる程は,行ひより他のことは思はじ/源氏(明石)」
(6)質に入れる。「帯を―・めて松魚(カツオ)を喰ふともなか��しかず/洒落本・玉菊灯籠弁」
〔「沈む」に対する他動詞〕
沈め折り
しずめおり シヅメヲリ [0] 【沈め折り】
閉じたときに全体が細く締まる扇。また,その折り方。
沈る
しも・る 【沈る】 (動ラ四)
水が入ってきて沈む。「ふな底をこぢはなせば,舟は―・つて/浄瑠璃・自然居士」
沈丁
じんちょう ヂンチヤウ [0] 【沈丁】
「沈丁花(ジンチヨウゲ)」の略。[季]春。
沈丁花
ちんちょうげ【沈丁花】
a winter daphne.
沈丁花
ちんちょうげ チンチヤウ― [3] 【沈丁花】
⇒じんちょうげ(沈丁花)
沈丁花
じんちょうげ ヂンチヤウ― [3] 【沈丁花】
ジンチョウゲ科の常緑低木。中国原産。高さ1,2メートル。葉は倒披針形で革質。早春,多数の花が開き,芳香を放つ。萼(ガク)は筒形の花冠状で先が四裂し,外面は紅紫色,内面は白色。園芸品種に葉の縁の白いものや花が白色のものなどがある。雌雄異株。丁字(チヨウジ)。瑞香(ズイコウ)。沈丁。ちんちょうげ。[季]春。
沈丁花
じんちょうげ【沈丁花】
《植》a daphne.
沈下
ちんか [0][1] 【沈下】 (名)スル
しずみさがること。「地盤―」
沈下する
ちんか【沈下する】
sink;→英和
subside.→英和
地盤沈下 ground subsidence.
沈佺期
しんせんき 【沈佺期】
(656-714) 中国初唐の詩人。字(アザナ)は雲卿。宋之問とともに五・七言の律詩の形式を完成した。
沈冥
ちんめい [0] 【沈冥】 (名・形動)[文]ナリ
静かで奥深いこと。人目につかずひっそりとしていること。また,そのさま。「第二の秘宮は常に―にして無言/各人心宮内の秘宮(透谷)」
沈勇
ちんゆう [0] 【沈勇】 (名・形動)[文]ナリ
落ち着いていて勇気のある・こと(さま)。「堅く結んで容易(タヤス)く開かざる唇は―にして果断にや富める/蜃中楼(柳浪)」
沈南蘋
ちんなんぴん 【沈南蘋】
⇒しんなんぴん(沈南蘋)
沈南蘋
しんなんぴん 【沈南蘋】
中国,清代の画家。名は詮。字(アザナ)は衡之。彩色花鳥画を得意とし,1731年から約二年間長崎に滞在,写生的花鳥画の技法を伝えた。生没年未詳。ちんなんぴん。
→南蘋派
沈吟
ちんぎん [0] 【沈吟】 (名)スル
(1)考えこむこと。「―して嘆息して,千思万考/浮雲(四迷)」
(2)静かに低く吟ずること。「和歌を―する」
沈埋工法
ちんまいこうほう [5] 【沈埋工法】
水底トンネルを建設する際の工法の一。他の場所で製作した鉄または鉄筋コンクリート製の管を水底に沈め,これをつないでトンネルとする工法。
沈子
ちんし [1] 【沈子】
漁具に用いるおもり。いわ。
沈子
いわ イハ 【錘・沈子】
〔「いわ(岩)」と同源〕
(1)漁網の下端につけるおもり。
(2)石の錨(イカリ)。「―おろす方こそなけれ/千載(雑上)」
沈床
ちんしょう [0] 【沈床】
堤防・護岸工事などで,木材・そだ,あるいは竹籠(タケカゴ)・金網などに石をつめて沈め,基礎固めとするもの。
沈床園
ちんしょうえん チンシヤウヱン [3] 【沈床園】
⇒サンク-ガーデン
沈従文
しんじゅうぶん 【沈従文】
(1902-1989) 中国,現代の小説家。古代服飾研究家。湖南省出身。本名は沈岳煥。西南辺境の少数民族のなかで体験した軍隊生活を創作活動の源泉とする。代表作に「辺城」がある。シェン=ツォンウェン。
沈徳潜
しんとくせん 【沈徳潜】
(1673-1769) 中国,清代の文芸評論家。字(アザナ)は確士,号は帰愚。格調説を唱え,漢・魏の古詩や盛唐の今体詩を尊び,「古詩源」「唐・明・清詩別裁集」「唐宋八家文読本」を編した。
沈徳潜
ちんとくせん 【沈徳潜】
⇒しんとくせん(沈徳潜)
沈思
ちんし [1] 【沈思】 (名)スル
深く考えこむこと。深く思いに沈むこと。「悪(アア)卿何をかまた―する所ある/世路日記(香水)」
沈思する
ちんし【沈思(黙考)する】
meditate <on> ;→英和
be (lost) in deep thought.
沈思黙考
ちんしもっこう [1] 【沈思黙考】 (名)スル
沈黙して深く物事を考えること。「―することおよそ小半時(コハントキ)」
沈惟敬
しんいけい 【沈惟敬】
〔「ちんいけい」とも。〕
(?-1597) 中国,明の官僚。文禄の役の際に小西行長と講和を画策。1596年,正使楊方亨の副使として来日,偽って講和成立を報告,のち明兵に殺された。
沈惟敬
ちんいけい 【沈惟敬】
⇒しんいけい(沈惟敬)
沈殿
ちんでん [0] 【沈殿・沈澱】 (名)スル
(1)液体に溶けないものが底に沈みたまること。「不純物が―する」
(2)〔化〕 溶液中の化学反応によって生じた不溶性の物質や,温度などの変化の結果,飽和に達した溶質が液中に固体となって現れる現象。また,その固体。
沈殿剤
ちんでんざい [3] 【沈殿剤】
溶液中から,ある特定の物質の沈殿を生じさせる目的で用いられる試薬。特に,有機顔料を製造する際に,沈殿生成のために用いられる金属塩類。
沈殿池
ちんでんち [3] 【沈殿池】
浄水場で,水中の土・砂・浮遊物などを沈殿させ,きれいな水を得るための池。
沈殿鉱物
ちんでんこうぶつ [5] 【沈殿鉱物】
水中に溶存していたものが,沈殿してできた鉱物。岩塩や石膏などはこの例。
沈毅
ちんき [1] 【沈毅】 (名・形動)[文]ナリ
落ち着いていて物事に動じない・こと(さま)。沈着剛毅。「―な気性」
沈水
ちんすい [0] 【沈水】
(1)水に沈むこと。
(2)「じんすい(沈水)」に同じ。
(3)海水面が上昇して,陸地が海水中に沈む現象。
⇔離水
沈水
じんすい ヂン― [0] 【沈水】
〔「ちんすい」とも〕
「沈水香」の略。
沈水植物
ちんすいしょくぶつ [6] 【沈水植物】
植物体全体が水中にあり,固着生活を営む水生植物。クロモ・エビモ・シャジクモなど。水中植物。
沈水海岸
ちんすいかいがん [5] 【沈水海岸】
海水面の上昇あるいは地殻変動によって,陸地が相対的に沈水した結果できた海岸。尾根は岬(ミサキ)に,谷は入江となって,屈曲に富む複雑な海岸線をつくる。リアス式海岸やフィヨルド海岸など。
⇔離水海岸
沈水葉
ちんすいよう [3] 【沈水葉】
⇒水中葉(スイチユウヨウ)
沈水香
じんすいこう ヂン―カウ [3] 【沈水香】
「沈香(ジンコウ)」に同じ。
沈沈
しんしん [0] 【深深・沈沈】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)夜が静かにふけていくさま。「夜は―として静かに月は林の上に懸りて/谷間の姫百合(謙澄)」
(2)奥深く,ひっそりとしたさま。音もなくひっそりとしたさま。「かげ暗く風―たる曾根崎の森/浄瑠璃・曾根崎心中」
(3)しみ込むように冷えるさま。
沈沈
ちんちん [0] 【沈沈】 (ト|タル)[文]形動タリ
物音がなく静かなさま。特に夜が静かにふけてゆくさま。「夜は―とふけていく」「夜色―として転(ウタタ)悽愴(モノスゴ)きを覚え/蜃中楼(柳浪)」
沈没
ちんぼつ [0] 【沈没】 (名)スル
(1)船などが水中に沈むこと。「濃霧の中で漁船が衝突し,二隻とも―した」
(2)酔って正体をなくして動けなくなることを俗にいう語。「五軒目のバーでついに―してしまった」
(3)遊郭などに泊まり込んでしまうこと。「悪友と玉の井で―する」
沈没する
ちんぼつ【沈没する】
sink.→英和
沈没船 a sunken ship.
沈淪
ちんりん [0] 【沈淪】 (名)スル
〔「沈」も「淪」もしずむ意〕
(1)深く沈むこと。「真正に不景気で人心が―してる時であつたならば/緑簑談(南翠)」
(2)おちぶれること。零落。淪落。「貧困の底に―する」
沈深
ちんしん [0] 【沈深】 (名・形動)[文]ナリ
落ち着いていて思慮深い・こと(さま)。「―にして喜怒色に見(アラ)はれず/花柳春話(純一郎)」
沈湎
ちんめん [0] 【沈湎】 (名)スル
飲酒などにふけり溺れること。すさんだ生活をすること。「不幸の域に―する人を救済し/緑簑談(南翠)」
沈溺
ちんでき [0] 【沈溺】 (名)スル
(1)水に溺れること。
(2)ある事にとらわれ夢中になること。耽溺(タンデキ)。「酒色に―する」
沈滞
ちんたい [0] 【沈滞】 (名)スル
(1)一つところにとどこおって動かないこと。
(2)活気がなく,積極的な動きのみられないこと。「全体に―した雰囲気だ」
沈滞している
ちんたい【沈滞している】
be dull[inactive,depressed,stagnant,slack].
沈潜
ちんせん [0] 【沈潜】 (名)スル
(1)水底深く沈みかくれること。「水中深く―する」
(2)物事に深く没頭すること。「研究に―する」「思索に―する」
沈澱
ちんでん [0] 【沈殿・沈澱】 (名)スル
(1)液体に溶けないものが底に沈みたまること。「不純物が―する」
(2)〔化〕 溶液中の化学反応によって生じた不溶性の物質や,温度などの変化の結果,飽和に達した溶質が液中に固体となって現れる現象。また,その固体。
沈澱する
ちんでん【沈澱する】
settle.→英和
〜物 a deposit;→英和
a sediment;→英和
settlings;lees (おり).
沈然
ちんぜん [0] 【沈然】 (ト|タル)[文]形動タリ
静かなさま。落ち着いたさま。「談話暫く絶え…復た―として語らず/八十日間世界一周(忠之助)」
沈痛
ちんつう [0] 【沈痛】 (名・形動)[文]ナリ
深い悲しみや心配事に胸を痛め,沈んでいる・こと(さま)。「―な面持ち」
沈痛な面持で
ちんつう【沈痛な面持(口調)で】
with a sad look (in a sad tone).
沈痾
ちんあ [1] 【沈痾】
なかなか治らない病気。長患い。宿痾。
沈着
ちんちゃく [0] 【沈着】
■一■ (名)スル
(1)物が底にたまって付着すること。「色素が皮膚に―する」
(2)一つのことに打ち込むこと。「悪ニ―スル/日葡」
■二■ (名・形動)[文]ナリ
物事に動じないこと。落ち着いていて驚かないこと。また,そのさま。「冷静―」「―な行動」
[派生] ――さ(名)
沈着な
ちんちゃく【沈着な】
calm;→英和
self-possessed.〜に calmly;composedly.
沈砂池
ちんしゃち [3] 【沈砂池】
〔「ちんさち」とも〕
河川から上水・発電などの用水を引き入れる場合,土砂を沈殿させるため取水口の近くに設ける人工池。
沈積
ちんせき [0] 【沈積】 (名)スル
水中にある物質が水底に沈み積もること。堆積(タイセキ)。
沈積岩
ちんせきがん [4] 【沈積岩】
⇒堆積岩(タイセキガン)
沈箱
じんばこ ヂン― [1][0] 【沈箱】
沈香木をおさめる箱。単なる箱,懸け子に六つの小箱を納めたもの,円形で七つの円形小箱を納めたものなどがある。
沈約
ちんやく 【沈約】
⇒しんやく(沈約)
沈約
しんやく 【沈約】
(441-513) 中国,南北朝時代,梁の学者。字(アザナ)は休文。宋・斉に仕え,梁の武帝の宰相を務めた。博学で,声律を研究して中国語の四声を発見,詩八病(シハチヘイ)を指摘し,また,永明体の詩をよくした。編著書「晋書」「宋書」「斉紀」「梁武紀」「四声譜」など。
沈船
ちんせん [0] 【沈船】
沈んだ船。「―を引き揚げる」
沈荷
ちんか [1] 【沈荷】
海上保険で,船が航海中遭難した際,その危険を免れるため海中に投棄した貨物のうち浮かび出ないもの。
沈設
ちんせつ [0] 【沈設】 (名)スル
水中・海底に沈めて設置すること。「海底ケーブルを―する」「―水雷」
沈酔
ちんすい [0] 【沈酔】 (名)スル
(1)酒に酔いつぶれること。ひどく酔うこと。「女楽をさけ―を禁じ/保元(下・古活字本)」
(2)あることに熱中すること。「平安柔弱の遊技又た其心を―せしめしかば/日本開化小史(卯吉)」
沈酣
ちんかん [0] 【沈酣】
(1)深く酒に酔うこと。また,物事に心酔すること。耽溺(タンデキ)。
(2)じっくりとなじんでいること。
沈重
ちんちょう [0] 【沈重】 (名・形動)[文]ナリ
重々しく落ち着いている・こと(さま)。「呼掛けたる声は甚だ―なりき/うらおもて(眉山)」
沈金
ちんきん [0] 【沈金】
蒔絵(マキエ)の技法の一。中国で鎗金(ソウキン)という。室町時代に伝来。漆面に毛彫りで文様を彫り付け,そこに金箔・金粉を埋め込む技法,また,そのように作られたもの。現在,輪島や川連(カワツラ)などで行われている。金箔の代わりに銀を用いたものを沈銀(チンギン),黒漆を用いたものを沈黒(チンコク)という。沈金彫り。沈金塗り。
→鎗金(ソウキン)
沈銀
ちんぎん [0] 【沈銀】
銀を用いた沈金(チンキン)。
→沈金
沈鐘
ちんしょう [0] 【沈鐘】
池沼・淵(フチ)などに沈んでいるといい伝えられている鐘。各地に,寺の鐘や陣鐘が沈んでいるといわれる淵があり,鐘ヶ淵などと命名される。
沈降
ちんこう [0] 【沈降】 (名)スル
(1)しずみさがっていくこと。沈下。「赤血球―速度」
(2)地殻の一部が相対的に下方へ動くこと。また,へこむこと。
⇔隆起
沈降反応
ちんこうはんのう [5] 【沈降反応】
抗原抗体反応の一。可溶性の抗原と抗体とを反応させると,肉眼で見えるような沈殿物を生じる反応。抗原や抗体の定量に利用。
沈降海岸
ちんこうかいがん [5] 【沈降海岸】
地殻変動によって土地が沈降した結果できた海岸。
→沈水海岸(チンスイカイガン)
沈降速度
ちんこうそくど【沈降速度】
(blood) sedimentation rate (血液の).
沈静
ちんせい [0] 【沈静】 (名・形動)スル[文]ナリ
落ち着いて静かな・こと(さま)。また,そうなることをもいう。「物価が―する」「其性質の―なるは知べきなり/花柳春話(純一郎)」
沈頭鋲
ちんとうびょう [3] 【沈頭鋲】
リベットの一種。頭が接合した金属板に埋めこまれて,継ぎ手の表面が平らになる特殊なリベット。航空機の外板などに用いられる。沈頭リベット。
沈香
じんこう ヂンカウ [1] 【沈香】
ジンチョウゲ科の常緑高木の幹に自然あるいは人為的につけたきずから真菌が侵入し,生体防御反応によって分泌された油・樹脂の部分を採取したもの。香木の代表とされるもので,水に沈むところから沈水香とも呼ばれる。インド・ベトナム・東南アジア産。優品を伽羅(キヤラ)と呼ぶ。
沈鬱
ちんうつ [0] 【沈鬱】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
気分が沈んで,ふさぎこんでいる・こと(さま)。「―な表情」
■二■ (名)スル
気分が沈みふさぎこむこと。「堅忍の気は,―せる顔色の表に動けども/金色夜叉(紅葉)」
[派生] ――さ(名)
沈魚落雁
ちんぎょらくがん [1][0] 【沈魚落雁】
〔「荘子(斉物論)」に基づく語。あまりの美しさに,魚は沈み隠れ雁は列を乱して落ちるの意〕
美人を形容する語。閉月羞花(ヘイゲツシユウカ)。
〔本来は,美人の美しさも魚鳥にはわからずかえって驚いて逃げてしまうことから,美の基準の定めがたいことを述べた〕
沈鳧
たかべ 【沈鳧・鸍】
コガモの古名。「人漕がずあらくも著し潜(カヅ)きする鴛鴦(オシ)と―と舟の上に住む/万葉 258」
沈黒
ちんこく [0] 【沈黒】
金箔(キンパク)の代わりに黒漆を用いた沈金(チンキン)。
→沈金
沈黙
ちんもく [0] 【沈黙】 (名)スル
(1)口をきかないこと。黙っていること。「―を守る」「唇をかんで―するのみであった」
(2)音を出さないこと。また,活動をやめて静かにしていること。「敵の砲台を―させる」「長い―を破って大作を発表する」
沈黙
ちんもく【沈黙】
silence.→英和
〜する be[remain]silent;keep silent[silence].〜させる silence;put <a person> to silence;talk <a person> down (まくしたてて).
沈黙の春
ちんもくのはる 【沈黙の春】
〔原題 The Silent Spring〕
アメリカの生物学者カーソンの著作。1962年刊。農薬汚染を警告した。
沈黙交易
ちんもくこうえき [5] 【沈黙交易】
交換者同士の直接的なやり取りなしに成立する交易形態。交易相手が特定の場所にあらかじめ置いていった品物がほしい場合,自ら持参した等価の品物と引き換えに持ち去る。無言交易。
沐する
もく・する [3] 【沐する】 (動サ変)[文]サ変 もく・す
(1)髪を洗う。また,体を洗う。「雨に―・し風に梳(クシケズ)る」
(2)恩恵などを受ける。浴する。こうむる。「神の恩(メグミ)に―・すべし/罪と罰(魯庵)」
沐浴
もくよく [0] 【沐浴】 (名)スル
髪やからだを洗い清めること。「斎戒―」「清流で―する」
沐浴する
もくよく【沐浴する】
have a bath;→英和
bathe;→英和
perform ablution (身を清める).
沐浴海綿
もくよくかいめん [5] 【沐浴海綿】
海綿動物の一種。体系は鐘状・塊状などで,直径15センチメートル余り。体表に多数の小突起と孔(アナ)がある。網目状に連なった海綿質繊維の骨格を精製・加工してスポンジなどにする。暖海に分布。ユアミカイメン。浴用海綿。
沐猴
もっこう モク― [0] 【沐猴】
猿(サル)の類。
沐雨
もくう [1] 【沐雨】
雨で身を洗うこと。
→櫛風(シツプウ)沐雨
沓
くつ [2] 【靴・沓・履】
履物の一種。主に足の甲をおおい,指分かれしない形のもの。現在では革・ゴム・布・合成皮革などで作り,短靴・長靴,ヒールの高いもの・低いものなど種々のものがある。古くは,革・木・布・絹糸・藁(ワラ)などで作り,烏皮(クリカワ)の沓・浅沓(アサグツ)・半靴(ホウカ)・糸鞋(シガイ)などある。
〔現在のものは多く「靴」と書く〕
沓の子
くつのこ 【沓の子】
くつの底に並べて打った釘(クギ)。
沓下
くつした [2][4] 【靴下・沓下】
(1)主に靴をはくとき,足にじかにはく衣料。ソックスやストッキングなど。くつたび。
(2)蹴鞠(ケマリ)で,くつ音のこと。
沓付け
くつづけ [0] 【沓付け】
雑俳の一種。下五文字を題として上五,中七を付けるもの。
→冠付(カムリヅ)け
沓冠
くつこうぶり 【沓冠】
「くつかぶり(沓冠)」に同じ。
沓冠
くつかぶり [3] 【沓冠】
〔「初め」と「終わり」の意。「くつかむり」「くつこうぶり」とも〕
折句の一種。
(1)和歌で,第一句の初めと第五句の終わりにあらかじめ定めた字を置いて詠む歌。折句沓冠。沓冠の折句。
(2)和歌で一〇文字の事物の名または語句を各句の初めと終わりにそれぞれ一字ずつ詠み込んだ歌。「よね(米)たまへぜに(銭)もほし」の一〇字を詠み込んで「〈よ〉もすず《し》 〈ね〉ざめのかり《ほ》 〈た〉まくら《も》 〈ま〉そでの秋《に》 〈へ〉だて無きか《ぜ》」とする類。沓冠折句。折句沓冠。
(3)雑俳の一種。七文字を題にして,上五文字と下五文字をつけるもの。
(4)謡曲で,初めと止めとを同一の調子で謡うこと。
沓冠
くつかむり [3] 【沓冠】
「くつかぶり(沓冠)」に同じ。
沓冠の折句
くつかぶりのおりく 【沓冠の折句】
⇒沓冠(1)
沓取り
くつとり 【沓取り】
主人の沓を持って,その供をする者。沓持ち。
沓型
くつがた [0] 【靴型・沓型】
くつを作る際に用いる木型。
沓巻
くつまき [0] 【沓巻】
(1)矢の篦(ノ)の,鏃(ヤジリ)を差し込んで糸を巻きつけた部分。口巻。のまき。鏃巻(ヤジリマキ)。
→矢
(2)柱の下部に巻きつけた装飾金物。
沓巻(2)[図]
沓師
くつし [2] 【靴師・沓師】
靴を作る職人。靴工。
沓底
くつぞこ [0] 【靴底・沓底】
(1)靴の底。
(2)ウシノシタ類の海魚の地方名。
沓引き
くつびき 【沓引き・臥機】
織機の付属具。麻縄などでつくり,一端を織る人の足にかけ,足のまげのばしによってあぜを操る。裾緒(スソオ)。「その夜,夢に―と絡垜(タタリ)と,舞ひ遊び出で来て/肥前風土記」
沓形
くつがた [0] 【沓形・鵄尾】
〔沓を立てた形に似ているのでいう〕
古代,瓦葺(カワラブ)きの宮殿や仏殿の棟の両端に取りつけた装飾。後世の鯱(シヤチホコ)・鬼瓦の原形。とびのお。鵄尾(シビ)。
沓手鳥
くつてどり 【沓手鳥】
ホトトギスの異名。
沓持ち
くつもち 【沓持ち】
(1)「沓取り」に同じ。
(2)〔近世語〕
たいこもち。幇間(ホウカン)。くつひと。[俚言集覧]
沓掛
くつかけ 【沓掛】
長野県軽井沢町中軽井沢の旧名。もと,中山道の宿駅。
沓石
くついし [2] 【沓石】
柱や束柱(ツカバシラ)の下に据える土台石。柱石。礎盤。
沓穿かず
くつはかず [3] 【沓穿かず】
俳句で,下の五文字が無用の語であること。
沓脱ぎ
くつぬぎ [0][4] 【沓脱ぎ】
玄関や縁側からの上がり口などの,履物を脱ぐ所。石などで一段高く作ってある。
沓脱ぎ石
くつぬぎいし [4] 【沓脱ぎ石】
沓脱ぎに置く石。踏み石。
沓船
くつぶね [3] 【沓船】
船形をした竹の花入れ。舳先(ヘサキ)を斜めに切った形を沓に見立てたもの。
沖
おき [0] 【沖・澳】
〔「辺(ヘ)」に対して,遠く隔たった所の意〕
(1)海・湖などの岸から遠く離れた所。「―に出る」
(2)開けた田畑・原野の,人里から遠い所。「かい田の―にこそ鹿や臥(フ)しそろよ/田植草紙」
沖
おき【沖】
<in> the offing.→英和
伊豆〜で off (the coast of) Izu.〜合の[に]offshore.→英和
沖する
ちゅう・する [3] 【沖する・冲する】 (動サ変)[文]サ変 ちゆう・す
高くのぼる。「天に―・する火柱」
沖つ
おきつ 【沖つ】 (連語)
〔「つ」は格助詞で「の」の意〕
岸を離れて遠い水上にある,あるいは水中にある,などの意で用いられる語。
沖つ国
おきつくに 【沖つ国】
沖にある国。黄泉(ヨミ)の国を暗示するともいう。「―うしはく君が染屋形(ヌリヤカタ)/万葉 3888」
沖つ島守
おきつしまもり 【沖つ島守】
沖にある島の番人。「浜の沙(マナゴ)も吾が恋にあにまさらじか―/万葉 596」
沖つ櫂
おきつかい 【沖つ櫂】
沖を漕(コ)ぐ船の櫂。沖つ楫(カジ)。
⇔辺(ヘ)つ櫂
「―いたくな撥(ハ)ねそ/万葉 153」
沖つ波
おきつなみ 【沖つ波】
■一■ (名)
沖に立つ波。「―高く立ち来ぬ/万葉 3627」
■二■ (枕詞)
沖つ波の動くさまから,「しく」「立つ」「撓(トオ)む」などにかかる。「―しきてのみやも恋ひわたりなむ/万葉(二五九六或本歌)」
沖つ海
おきつうみ 【沖つ海】
沖合の海。「―水底ふかく思ひつつ/夫木 31」
沖つ白波
おきつしらなみ 【沖つ白波】
(1)沖に立っている白波。「わたつみの―立ち来らし/万葉 3597」
(2)白波が立つという連想から,「立田山」の序詞。また,同音「しら」を含む「知らず」の序詞。「風吹けば―竜田山/伊勢 23」「近江の海―知らずとも/万葉 2435」
沖つ白玉
おきつしらたま 【沖つ白玉】
沖の海底にある真珠。「わが潜(カズ)きこし―/万葉 1203」
沖つ縄海苔
おきつなわのり 【沖つ縄海苔】
〔縄海苔は,細長い海藻〕
縄海苔の海中に生えているさまから「なびく」の序詞。また,縄海苔をたぐることから「繰る」「来る」の序詞。「海原の―うちなびく/万葉 2779」「わたつみの―くる時と/万葉 3663」
沖つ藻の
おきつもの 【沖つ藻の】 (枕詞)
(1)沖つ藻が波に靡(ナビ)くさまから,「靡く」にかかる。「―靡きし妹は/万葉 207」
(2)沖つ藻が隠れて見えないことから,「隠(ナバ)り」と同音の地名「名張」にかかる。「―名張の山を今日か越ゆらむ/万葉 43」
〔「おくつもの」とする説もある〕
沖つ風
おきつかぜ 【沖つ風】
沖の方を吹いている風。また,沖から吹いてくる風。「―いたくな吹きそ/万葉 3592」
沖つ鳥
おきつとり 【沖つ鳥】 (枕詞)
(1)沖にいる鳥の意で,「鴨(カモ)」にかかる。「―鴨着く島に/日本書紀(神代下)」
(2)沖の鳥であるアジガモと同じ音を含む地名「味経(アジフ)」にかかる。「―味経の原に/万葉 928」
沖の口
おきのくち [3] 【沖の口】
港や津の入り口。
沖の口口銭
おきのくちこうせん 【沖の口口銭】
江戸時代,諸藩が港津の移出入品に課した関税。沖の口役銭。
沖の大夫
おきのたゆう [4] 【沖の大夫】
アホウドリの異名。
沖る
ひい・る ヒヒル 【冲る・沖る】 (動ラ四)
(1)ひらひらと舞い上がる。高く飛び上がる。「竜のごとに―・りて/日本書紀(欽明訓)」
(2)高くそびえる。「この峰は天漢の中に―・りて/海道記」
沖ノ島
おきのしま 【沖ノ島】
福岡県に属し,玄界灘(ゲンカイナダ)にある孤島。古くから朝鮮への航路の要衝で,宗像(ムナカタ)神社の沖津宮がある。島の中腹の巨岩群の間に,四〜九世紀の祭祀(サイシ)遺跡があり,多様な形態とその遺物から「海の正倉院」とも呼ばれる。
沖ノ鳥島
おきのとりしま 【沖ノ鳥島】
日本最南端にある島。満潮時にはわずかな岩を残して波間に沈む環礁。硫黄列島の南西約700キロメートルの太平洋上にあり,東京都小笠原村に属する。1931年(昭和6)日本領となる。
沖中
おきなか 【沖中】
姓氏の一。
沖中重雄
おきなかしげお 【沖中重雄】
(1902-1992) 医学者。石川県生まれ。神経内科を提唱,病理解剖を重視した。東大教授・虎の門病院長・沖中記念成人病研究所理事長。
沖乗り
おきのり [0] 【沖乗り】
陸岸の見えない沖合を推測航法や天文航法で航海すること。
⇔地乗り
沖仲仕
おきなかし [4][3] 【沖仲仕】
港湾労働者のうち,船舶内で貨物の積みおろし作業に従事する者。沖荷役にも接岸荷役にもいう。
沖取り漁業
おきとりぎょぎょう [5] 【沖取り漁業】
沖合で行う漁業。特に,母川に回帰する前のサケ・マスを沖合でとる漁業。
沖合
おきあい [0] 【沖合】
海や湖の沖の方。沖のあたり。「―から風が吹く」
沖合漁業
おきあいぎょぎょう [5] 【沖合漁業】
沖合で操業する漁業。遠洋漁業と沿岸漁業との中間のもの。10トン以上の中型の漁船で,日帰り以上の行程で操業する。近海漁業。
→沿岸漁業
→遠洋漁業
沖売り
おきうり [0] 【沖売り】
漁獲物あるいは商品を沖合で直接売り渡すこと。
沖天
ちゅうてん [0] 【沖天・冲天】
天にのぼること。空高くあがること。多く,人の勢いなどが非常に強いことにいう。「―の勢い」「―の猛志を懐ゐて/思出の記(蘆花)」
沖巨頭
おきごんどう [3] 【沖巨頭】
鯨目マイルカ科の一種。体長約5メートル。ずんぐりした頭部をもち,顎には短くて丈夫な歯が並ぶ。群れを作って,大形の魚類やイルカを襲う。世界中の暖海域で普通に見られる。
沖待ち
おきまち [0] 【沖待ち】 (名)スル
船舶が入港できずに,沖合で待機すること。
沖掛かり
おきがかり [3] 【沖繋り・沖掛(か)り】
港が浅くて船が着岸できないとき,沖合に停泊すること。
沖掛り
おきがかり [3] 【沖繋り・沖掛(か)り】
港が浅くて船が着岸できないとき,沖合に停泊すること。
沖永良部島
おきのえらぶじま 【沖永良部島】
鹿児島県奄美諸島南部の島。面積94.5平方キロメートル。サトウキビを栽培。
沖波
おきなみ [0] 【沖波】
沖に立つ波。
⇔磯波
沖浅蜊
おきあさり [3] 【沖浅蜊】
海産の二枚貝。殻長50ミリメートルぐらいで丸みのある三角形。白ないし灰青色の地に,数本の濃青色の放射帯がある。浅海の細砂底にすむ。食用。本州中部以南から台湾まで分布。
沖海鼠
おきなまこ [3] 【沖海鼠】
ナマコの一種。体長40センチメートルに達する。灰緑色で背面中央に暗色の帯がある。日本近海の水深100メートル以上の海底にすむ。乾製品をオキコまたはムカデイリコという。黒星(クロホシ)ナマコ。
沖渡し
おきわたし [3] 【沖渡し】
〔free overside; F. O.〕
貿易の商品引き渡し法の一。商品を埠頭(フトウ)以外の停泊場所で荷受人に引き渡すまでの費用と危険を売り主の負担とするもの。
→FAS
→ FOB
沖漬
おきづけ [0] 【沖漬(け)】
背開きにした小魚を,酒に酢や塩をいれて煮立ててさました中に漬け込んだもの。
沖漬け
おきづけ [0] 【沖漬(け)】
背開きにした小魚を,酒に酢や塩をいれて煮立ててさました中に漬け込んだもの。
沖田
おきた 【沖田】
姓氏の一。
沖田総司
おきたそうじ 【沖田総司】
(1844頃-1868) 幕末の新撰組隊士。白河藩士の子。天然理心流を学び剣技にすぐれた。新撰組の有力隊士として活躍。肺患で死去。
沖着物
おきぎもの [3] 【沖着物】
漁師が沖に出るときに着る着物。古布を重ねて刺し子にしたものなどで作る。湿気や冷たい潮風を防ぐのに適する。おきぎ。
沖積
ちゅうせき [0] 【沖積】
河川によって運ばれてきた土砂が堆積すること。
沖積み
おきづみ [0] 【沖積み】
沖合に停泊している船に貨物を積み込むこと。
沖積世
ちゅうせきせい [4] 【沖積世】
⇒完新世(カンシンセイ)
沖積土
ちゅうせき【沖積土】
alluvial soil.沖積世(層) the alluvial epoch (an alluvium).
沖積土
ちゅうせきど [4][3] 【沖積土】
流水に運ばれて低地に堆積した土砂が土壌化したもの。沖積平野の表層を構成する。低地土。
沖積層
ちゅうせきそう [4][3] 【沖積層】
(1)河川による,低地の堆積物。礫(レキ)・砂・泥など。河床・氾濫原・低湿地・自然堤防・扇状地・三角州などの地形をつくる。河成堆積物。
(2)更新世末以降の堆積物の総称。日本では{(1)}のほか,最終氷期の最大海面低下期以後,海進に伴って海や谷を埋め立てた礫・砂・粒土・貝化石などからなる堆積物もいう。
沖積平野
ちゅうせきへいや [5] 【沖積平野】
(1)河川の堆積作用によってできた平野。
(2)日本では,完新世にできた平野の総称。{(1)}のほか,海の堆積作用によってできた海岸平野も含める。
沖積統
ちゅうせきとう [4][3] 【沖積統】
⇒完新統(カンシントウ)
沖積錐
ちゅうせきすい [4][3] 【沖積錐】
やや傾斜が急な扇状地。
沖箱
おきばこ [0] 【沖箱】
漁師が沖へ出るとき,自分の物を入れて持って行く箱。
沖縄
おきなわ オキナハ 【沖縄】
(1)日本最南端の県。沖縄島を主島とし,宮古・石垣・西表(イリオモテ)など多くの島から成る。亜熱帯に属する。県庁所在地,那覇(ナハ)市。別名の琉球は中国名,日本側文献では「唐大和上東征伝」に「阿児奈波」として見いだされる。一五世紀初め統一王朝が成立。1609年島津氏に攻められ,服属。他方清国にも朝貢。1872年(明治5)明治政府は琉球藩を,ついで79年沖縄県を設置。第二次大戦で,住民をまきこんだ日本国内唯一の戦場となった。戦後アメリカの占領下に置かれ,1972年(昭和47)復帰。
(2)沖縄県,沖縄島の中南部の市。1974年(昭和49)コザ市と美里村が合併。基地の町として活況を呈した。近年,国際文化観光都市へと転換。
沖縄国際大学
おきなわこくさいだいがく オキナハ― 【沖縄国際大学】
私立大学の一。1972年(昭和47)設立。本部は宜野湾市。
沖縄大学
おきなわだいがく オキナハ― 【沖縄大学】
私立大学の一。1961年(昭和36)設立。本部は那覇市。
沖縄島
おきなわじま オキナハ― 【沖縄島】
沖縄諸島中最大の島。県庁所在地の那覇市がある。第二次大戦の激戦地。沖縄本島。
沖縄戦
おきなわせん オキナハ― 【沖縄戦】
第二次大戦末期,沖縄島およびその周辺離島で行われた日米の激戦。1945年(昭和20)4月1日,米軍は沖縄島に上陸,六月二三日に日本軍司令官・参謀長らが自決して,戦闘行為は終結。ひめゆり部隊など島民十数万人が犠牲となった。
沖縄戦跡国定公園
おきなわせんせきこくていこうえん オキナハ―コウヱン 【沖縄戦跡国定公園】
沖縄本島の南端,太平洋戦争の戦跡を中心に海岸の自然景観を含む国定公園。珊瑚(サンゴ)礁やカルスト地形に優れる。ひめゆりの塔をはじめ,多くの慰霊塔がある。
沖縄本島
おきなわほんとう オキナハ―タウ 【沖縄本島】
⇒沖縄島(ジマ)
沖縄海岸国定公園
おきなわかいがんこくていこうえん オキナハ―コウヱン 【沖縄海岸国定公園】
沖縄本島の北部辺戸(ヘド)岬から中部残波(ザンパ)岬に至る西海岸一帯と,慶良間(ケラマ)列島を含む海域の国定公園。珊瑚(サンゴ)礁や熱帯魚類など,海中景観も美しい。
沖縄県立芸術大学
おきなわけんりつげいじゅつだいがく オキナハ― 【沖縄県立芸術大学】
公立大学の一。1985年(昭和60)設立。美術工芸学部と音楽学部を置く。本部は那覇市。
沖縄祖国復帰協議会
おきなわそこくふっききょうぎかい オキナハ―フクキケフギクワイ 【沖縄祖国復帰協議会】
1960年(昭和35)に米軍の沖縄占領に反対し,日本への施政権の返還を要求することを目的に結成された団体。沖縄県民の復帰運動の中心となった。
沖縄蕎麦
おきなわそば オキナハ― [5] 【沖縄蕎麦】
小麦粉の麺を用いる沖縄独特の蕎麦。豚の骨でだしをとった塩味の汁をかけ,甘く煮た豚のばら肉とネギ・ショウガをのせる。そおきそばの原型。
沖縄諸島
おきなわしょとう オキナハ―タウ 【沖縄諸島】
南西諸島の中央部を占め,奄美(アマミ)諸島と先島(サキシマ)諸島との間にある島々。主島は沖縄島。
沖縄豆腐
おきなわどうふ オキナハ― [5] 【沖縄豆腐】
主に沖縄地方で作られる水分の少ない木綿豆腐。固くてくずれにくい。かた豆腐。
沖縄返還協定
おきなわへんかんきょうてい オキナハヘンクワンケフテイ 【沖縄返還協定】
日本への沖縄の施政権返還を定めた日米間の協定。正式には「琉球諸島及び大東諸島に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定」。1971年(昭和46)6月に調印,翌年5月発効。
沖縄開発庁
おきなわかいはつちょう オキナハ―チヤウ [8] 【沖縄開発庁】
総理府の外局の一。1972年(昭和47)沖縄の日本復帰にともなって設置。沖縄の経済・社会発展のための事業の推進および総合調整にあたる。長官は国務大臣。
沖繋り
おきがかり [3] 【沖繋り・沖掛(か)り】
港が浅くて船が着岸できないとき,沖合に停泊すること。
沖膾
おきなます [3] 【沖膾】
とったばかりの小魚を船中で膾としたもの。[季]夏。《腸の塵を洗はん―/正岡子規》
沖船頭
おきせんどう 【沖船頭】
江戸時代,船に乗って運航の責任者となる船長役。船主を居船頭と呼ぶのに対していう。乗り船頭。
沖荷役
おきにやく [3] 【沖荷役】
沖がかりの船舶の貨物をはしけとの間で積みおろしすること。また,それをする人。
沖虚
ちゅうきょ [1] 【沖虚】
(1)中がからであること。空虚。
(2)大空。「―の外に飛び/霊異記(上)」
沖融
ちゅうゆう [0] 【沖融・冲融】 (名・形動タリ)
とけやわらいだ気分が満ちあふれている・こと(さま)。「―とか澹蕩とか云ふ詩人の語は/草枕(漱石)」
沖言葉
おきことば [3] 【沖言葉】
忌み詞の一。漁師・船員が海上にいるときに用いる語。イワシを「こまもの」,クジラを「えびす」「えみす」などという類。土地によって異なる。
沖醤蝦
おきあみ [0] 【沖醤蝦】
甲殻綱オキアミ目の節足動物の総称。すべて海産。体長は10〜50ミリメートルで,形態はエビ類によく似ている。魚類やヒゲクジラ類の主要なえさ。人間のタンパク資源としても注目されている。
沖醤蝦[図]
沖釣
おきづり【沖釣】
offshore fishing.
沖釣
おきづり [0] 【沖釣(り)】
船で沖へ出て釣りをすること。
沖釣り
おきづり [0] 【沖釣(り)】
船で沖へ出て釣りをすること。
沖鋤
おきすき [0] 【沖鋤】
「魚鋤(ウオスキ)」に同じ。
沖魚
おきうお [0] 【沖魚】
沖でとれる魚。
沖魚汁
おきなじる [4] 【沖魚汁】
漁師が,とれたばかりの魚介類を入れて作る汁。沖汁。
沖鰆
おきさわら [3] 【沖鰆】
(1)ウシサワラ・カマスサワラの別名。
(2)サワラの異名。
沖鰺
おきあじ 【沖鰺】
スズキ目の海魚。全長約35センチメートル。体は楕円形で側扁し,「ぜんご」は大きくて前方を向く。体色は全体が黒ずんでいて暗色の横帯をもつものもある。肉は美味。相模湾から台湾にかけて分布。
沙
さ [0] 【沙】
⇒しゃ(沙)
沙
いさご [0] 【砂・沙・砂子】
すな。細かい石。すなご。まさご。
沙
しゃ [1] 【沙】
数の単位。繊の一〇分の一。すなわち一の一億分の一。[塵劫記]
沙
すな [0] 【砂・沙】
細かい岩片や各種鉱物粒で,直径2ミリメートル未満,一六分の1ミリメートル以上のもの。または,それらの集合体。まさご。いさご。すなご。
沙上
さじょう [0] 【砂上・沙上】
砂の上。
沙中
さちゅう [0] 【砂中・沙中】
砂の中。
沙伽羅竜王
しゃからりゅうおう 【沙伽羅竜王・沙羯羅竜王】
〔梵 Sāgara〕
八大竜王の一。護法神。雨乞いの本尊。しゃかつらりゅうおう。
沙参
しゃじん [1] 【沙参】
中国産トウシャジン,またはその近縁の国産ツリガネニンジンの根を乾燥した生薬。漢方用薬として,鎮咳・去痰・強壮などを目的に処方される。
沙喝
しゃかつ [0] 【沙喝】
「沙弥喝食(シヤミカツシキ)」の略。
沙塵
しゃじん [0] 【砂塵・沙塵】
すなぼこり。さじん。
沙壌土
さじょうど サジヤウ― [2] 【砂壌土・沙壌土】
砂土と壌土との中間の土。砂を多く含み,粘土は12.5〜25パーセント。
沙子
すなご [0] 【砂子・沙子】
(1)すな。まさご。
(2)金銀の箔(ハク)を粉末にしたもの。蒔絵(マキエ)・色紙・襖(フスマ)紙などに吹きつけて装飾とする。「―ノ屏風/日葡」
沙弥
さみ [1] 【沙弥】
⇒しゃみ(沙弥)
沙弥
しゃみ [1] 【沙弥】
〔仏〕
〔梵 śrāmaṇera〕
(1)仏門に入り十戒を受け,正式の僧となるための具足戒を受けるために修行している七歳以上,二〇歳未満の男の僧。息慈。息悪。
(2)剃髪して僧形にありながら,妻帯して世俗の生活をしている者。
沙弥の十戒
しゃみのじっかい [1] 【沙弥の十戒】
⇒十戒(ジツカイ)(1)
沙弥喝食
しゃみかっしき [3] 【沙弥喝食】
禅宗の寺院で,食事の時に食物の名を唱え,給仕をする少年。沙喝(シヤカツ)。喝食(カツシキ)。
沙弥尼
しゃみに [2] 【沙弥尼】
女性の沙弥。
沙弥満誓
さみまんせい 【沙弥満誓】
⇒満誓(マンセイ)
沙弥満誓
しゃみまんせい 【沙弥満誓】
⇒満誓(マンセイ)
沙悟浄
さごじょう サゴジヤウ 【沙悟浄】
中国,明代の長編小説「西遊記」の副主人公(河童(カツパ))。天上界から追い出されて妖怪となっていたが,三蔵法師の法力で改心し,孫悟空・猪八戒(チヨハツカイ)らと供をしてインドから経典をもたらす。
沙汰
さた [2][1] 【沙汰】 (名)スル
〔「沙」は砂,「汰」は選び分ける意。水中でゆすって,砂を捨て米や砂金を選び分ける意〕
□一□
(1)事の是非・善悪などを論じ,定めること,またそれに従って処理すること。しかるべく処置すること。また,訴訟。「地獄の―も金次第」「雨降りて後いまだ庭のかわかざりければいかがせんと―ありけるに/徒然 177」「先づ―の成否は知らず/平家 1」
(2)(主君・官府などの)裁定。指図。指示。また,それを伝える知らせ。「追って―する」「―のあるまで待て」「いづれも大宮院の御―なり/増鏡(老のなみ)」
(3)あれこれ言うこと。評判。うわさ。「此れも不運の至りと身にも思ひ,よそにも―しける/沙石 9」「是はいかさまにも天狗の所為といふ―にて/平家 5」
(4)便り。消息。「音―ない」
□二□(他の語に付いて,あるいは接尾語のように用いて)…にかかわる事柄,…の問題,などの意を表す。「狂気の―」「裁判―」「刃傷(ニンジヨウ)―」「祐経ほどの者が理運の―にまくべきにあらず/曾我 1」
沙汰
さた【沙汰】
(1)[通知]a notice;→英和
news;→英和
information.→英和
(2)[命令]an instruction;→英和
an order.→英和
(3)[事件]an affair.→英和
〜がある(ない) hear (nothing) from.追って〜のあるまで待つ wait for further instructions.〜の限り be absurd.〜やみになる be dropped.…どころの〜でない <Traveling> is out of the question.→英和
沙汰人
さたにん 【沙汰人】
(1)官命を受けて執行する役人。「宿の―源内真弘といふをとこ/平治(中)」
(2)中世,荘園の年貢取り立てに当たった下級荘官。また,それに準ずる者。
沙汰止み
さたやみ [0] 【沙汰止み】
命令・計画などが中止になってしまうこと。おながれ。「新線建設の話は―になった」
沙汰無し
さたなし [0] 【沙汰無し】
(1)命令や便りが何もないこと。無沙汰。「その件については全く―だ」
(2)とがめだてがないこと。問題にしないこと。「彼の罪状については―となった」
(3)表沙汰(ザタ)にしないこと。「それならば言うて聞かせうが,必ず―でおりやるぞや/狂言・米市(虎寛本)」
(4)とりやめにすること。中止。「夜ぬけの事は―にして/浮世草子・織留 2」
沙漠
さばく [0] 【砂漠・沙漠】
熱帯・温帯の大陸で,年降雨量200ミリメートル以下の乾燥地帯にできる荒原。土壌が発達せず耐乾性の強いキク科植物や,サボテンなどが疎生する。乾荒原。サハラ砂漠・ゴビ砂漠・カラハリ砂漠など。
沙界
しゃかい [0] 【沙界】
〔仏〕 インドのガンジス川の砂のように,無数にある世界。
沙皮
さめがわ [0] 【鮫皮・沙皮】
水にさらして白くし乾かして加工した鮫の皮。近世,南方から輸入されたものはエイの一種の皮。研磨や,刀剣の柄(ツカ)・鞘(サヤ)に用いる。
沙石
させき [0] 【砂石・沙石】
砂と石。しゃせき。
沙石
しゃせき [0][1] 【砂石・沙石】
砂や小石。まさご。させき。
沙石集
しゃせきしゅう 【沙石集】
仏教説話集。一〇巻。無住著。1283年成立,のち加筆。庶民を仏道に導くために記され,無住自身の見聞譚も多い。滑稽譚・笑話も含まれ,後世の狂言・落語などに影響。させきしゅう。
沙石集
させきしゅう 【沙石集】
⇒しゃせきしゅう(沙石集)
沙磧
しゃせき [0] 【砂磧・沙磧】
砂の河原。砂原。させき。
沙羅
さら [1] 【娑羅・沙羅】
娑羅双樹(ソウジユ)の異名。
沙羅
しゃら [1] 【娑羅・沙羅】
(1)「娑羅双樹」の略。
(2)ナツツバキの異名。
〔「沙羅の花」は [季]夏〕
沙羅
さら【沙羅】
a sal (tree).→英和
沙羅双樹
さらそうじゅ [3] 【娑羅双樹・沙羅双樹】
〔梵 śāla〕
(1)〔「しゃらそうじゅ」とも〕
インド,クシナガラ城外,娑羅の林の中,釈迦の病床の四方に二本ずつ相対して生えていたという娑羅の木。釈迦が入滅した時,鶴のように白く枯れ変じたという。沙羅。娑羅樹。
→鶴林(カクリン)
(2)フタバガキ科の常緑高木。インド原産。高さ30メートルに達する。葉は長円形。花は淡黄色で小さく,大形の円錐花序につく。材は堅く建材などとし,樹脂はワニスの原料,果実は食用。シャラソウジュ。シャラノキ。
(3)ツバキ科のナツツバキの通称。シャラノキ。
沙羅樹
さらじゅ [2] 【娑羅樹・沙羅樹】
(1)娑羅双樹(サラソウジユ)の異名。
(2)植物ナツツバキの異名。
沙羅樹
しゃらのき [1] 【沙羅樹】
ナツツバキの別名。
沙羯羅竜王
しゃからりゅうおう 【沙伽羅竜王・沙羯羅竜王】
〔梵 Sāgara〕
八大竜王の一。護法神。雨乞いの本尊。しゃかつらりゅうおう。
沙翁
さおう 【沙翁】
シェークスピアのこと。しゃおう。
沙翁
しゃおう 【沙翁】
シェークスピアのこと。さおう。
沙虫
いさごむし [3] 【沙虫・石蚕】
トビケラの幼虫。イモムシ形で,淡水中にすみ,糸を出して砂粒などをつづり合わせ筒状の巣を作る。釣りの餌(エサ)に使われる。
沙蚕
ごかい【沙蚕】
《動》a (lug)worm.
沙蚕
ごかい [0] 【沙蚕】
多毛類ゴカイ科の環形動物の総称。体長4〜13センチメートルで細長く,多数の体節からなる。体の両側に剛毛が生える。背面・腹面の中央にそれぞれ一本の太い血管が走り,体壁を透かして赤い血流が見える。魚釣りの餌(エサ)にする。各地の河口付近に多い。
沙金
さきん [0] 【砂金・沙金】
砂の中から産する金。金鉱床の風化分解によって分離された金粒が,砂礫(サレキ)とともに河床などに堆積したもの。しゃきん。
沙鉢
さはち [0] 【沙鉢・皿鉢】
〔「浅鉢(アサハチ)」の転〕
浅い大きな磁器の鉢。
沙門
さもん [0][1] 【沙門】
⇒しゃもん(沙門)
沙門
しゃもん [1][0] 【沙門】
〔梵 śramaṇa〕
出家して修行に専念する人。求道者。さもん。
沙陀調
さだちょう 【沙陀調】
雅楽の調子の一。壱越(イチコツ)調の枝調子といわれる。
沙頭
さとう [0] 【砂頭・沙頭】
砂浜。砂の上。
沙魚
はぜ [1] 【鯊・沙魚・蝦虎魚】
(1)スズキ目ハゼ亜目に属する魚の総称。多くは全長十数センチメートル。体は円柱形,目は頭上部に並ぶ。腹面が平らで,左右の腹びれが合して吸盤状となるものが多い。河口の汽水域や海水・淡水の水底にすむ。世界の広範囲に分布し,日本ではマハゼのほか,ドンコ・チチブ・ヨシノボリ・シロウオ・ムツゴロウなど約一五〇種が知られる。ふるせ。[季]秋。
(2)マハゼに同じ。
鯊(1)[図]
沙鶏
さけい [0] 【砂鶏・沙鶏】
(1)ハト目サケイ科の鳥の総称。全長25〜40センチメートル。ユーラシア・アフリカの砂漠にすむ。
(2){(1)}の一種。羽色は黄褐色の保護色。足は短く,羽毛におおわれる。ヨーロッパ東部からゴビ砂漠にかけて分布。
沛然
はいぜん [0] 【沛然】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)雨が盛んに降るさま。「―たる豪雨」「驟雨(シユウウ)―として至る/欺かざるの記(独歩)」
(2)盛大なさま。「国家の大計を論ずるや,―として禦(フセ)ぐ可からず/佳人之奇遇(散士)」
沛艾
はいがい [0] 【沛艾】 (名)スル
馬が荒々しくおどり上がること。また,その馬。「馬―して春日大宮にて高くあがりて走り廻りければ/盛衰記 28」
沛雨
はいう [1] 【沛雨】
激しく降る雨。
没
ぼつ 【没】
■一■ [1] (名)
(1)〔「没書」の略〕
原稿などを採用しないこと。「―にする」
(2)(「歿」とも書く)死ぬこと。「昭和二〇年―」
■二■ (接頭)
名詞に付いて,それがない意を表す。「―常識」「―個性」「―価値性」
没す
もっ・す 【没す】 (動サ変)
「没(ボツ)する」に同じ。「乗る人五十余人海に―・す/今昔 6」
没する
ぼっする【没する】
(1)[沈む]sink;→英和
set (日や月が);→英和
go down.(2)[消える]disappear.→英和
(3)[死ぬ]die.→英和
没する
ぼっ・する [3][0] 【没する】 (動サ変)[文]サ変 ぼつ・す
(1)沈んだりうずまったりして隠れる。「船は水中に―・した」「日は既に西に―・した」
(2)(「歿する」とも書く)人が死ぬ。「明治三四年。この年,福沢諭吉―・す」
(3)隠す。うずめる。「男は人込みに姿を―・した」「膝を―・する泥沼」
(4)他人の物を取り上げる。没収する。「所領を―・する」
(5)価値を認めず無視する。「彼の功を―・するわけにいかない」
没にする
ぼつ【没にする】
reject <a person's manuscripts> .→英和
没上
ぼつじょう [0] 【没上】
漢字二字で表記する熟語で,下の語の上の一音を省くこと。「出雲」を「いずも」,「河内」を「かわち」というなど。
没了
ぼつりょう [0] 【没了】 (名)スル
すっかり沈めてなくしてしまうこと。また,沈みきってなくなってしまうこと。「吟咏して残暉の山陰に―するを忘れたりし/緑簑談(南翠)」
没交渉
ぼっこうしょう [3] 【没交渉】 (名・形動)[文]ナリ
〔「ぼつこうしょう」とも〕
交渉がなく関係が断たれている・こと(さま)。「彼とはこの数年間―だ」
没交渉である
ぼっこうしょう【没交渉である】
have nothing to do[no relation]with.
没価値性
ぼつかちせい [0] 【没価値性】
〔(ドイツ) Wertfreiheit〕
⇒価値自由(カチジユウ)
没個性の
ぼつこせい【没個性の】
unoriginal;faceless.→英和
没入
もつにゅう [0] 【没入】
⇒ぼつにゅう(没入)
没入
ぼつにゅう [0] 【没入】 (名)スル
(1)すっかり沈み入ること。「黒暗(クラヤミ)の水の中に―して/露団々(露伴)」
(2)没頭すること。もつにゅう。「研究に―する」
没入
ぼつにゅう【没入】
⇒没頭.
没分暁
ぼつぶんぎょう [3] 【没分暁】 (名・形動)[文]ナリ
道理をわきまえないこと。物わかりの悪いこと。また,そのさま。「自然に背いた―の事を企てるのとは質(タチ)が違ふ/三四郎(漱石)」
没分暁漢
ぼつぶんぎょうかん [5] 【没分暁漢】
物わかりの悪い男。わからずや。
没前
ぼつぜん [0] 【没前・歿前】
死ぬ前。生前。
⇔没後
没却
ぼっきゃく [0] 【没却】 (名)スル
〔古くは「もっきゃく」とも〕
(1)捨て去って無視してしまうこと。「自己を―する」
(2)見えなくなること。「沼はいつしか林間に―し/日光山の奥(花袋)」
没却
もっきゃく [0] 【没却】
無くすこと。損すること。ぼっきゃく。「親方の―有り,我が身上の滅却有り/浄瑠璃・油地獄(下)」
没却する
ぼっきゃく【没却する】
forget;→英和
disregard.→英和
没収
ぼっしゅう【没収(品)】
(a) confiscation.〜する confiscate.→英和
没収
もっしゅ [0][1] 【没収】
中世,幕府または領主が,不法を行なったものの領地・邸宅を取り上げたこと。もっしゅう。ぼっしゅう。
没収
もっしゅう [0] 【没収】
「もっしゅ(没収)」に同じ。
没収
ぼっしゅう [0] 【没収】 (名)スル
(1)強制的に取り上げること。「財産を―された」
(2)刑法上の付加刑の一。犯罪に関連した物の所有権を国家に帰属させる財産刑。
没収試合
ぼっしゅうじあい [5] 【没収試合】
野球で,試合に遅刻したり,試合を続けることを拒否したり,故意に長引かせたり,反則行為を繰り返したりするなどの規則違反のために,球審が試合終了を宣告し,九対〇で相手チームの勝ちとする試合。フォーフィッテッド-ゲーム。
〔放棄試合は旧称〕
没取
ぼっしゅ [1] 【没取】 (名)スル
(1)財産などを取り上げること。
(2)一定の物の所有権を奪い,国家に帰属させる処分。
没地
ぼつち [0] 【没地・歿地】
死んだ土地・場所。
没字漢
ぼつじかん [3] 【没字漢】
文字を知らない人。
没官
ぼっかん [0] 【没官】
(1)官を取り上げること。
(2)「もっかん(没官)」に同じ。
没官
もっかん [0] 【没官】
〔「ぼっかん」とも〕
刑罰として人身または物品を官に没収すること。律では謀反や大逆罪など重罪を犯した者に科される付加刑罰で,その父子・家人・田宅・資財を官に取り上げること。人身の場合は官奴婢とし,没収された土地は没官領といった。
没常識
ぼつじょうしき [3] 【没常識】 (名・形動)[文]ナリ
常識に欠けている・こと(さま)。非常識。「―な言動」
没年
ぼつねん [0] 【没年・歿年】
(1)死んだ時の年齢。享年。行年。
(2)死んだ年の年次。
⇔生年
没後
もつご [1] 【没後】
死後。ぼつご。
没後
ぼつご [1][0] 【没後・歿後】
死んだあと。死後。
⇔没前
「著書は―に刊行された」「―一〇〇年を記念する」
没意義
ぼついぎ [3] 【没意義】
意義のないこと。無意味。
没我
ぼつが [1] 【没我】
物事に打ち込んで自己を没却すること。「―の境に入る」
没我
ぼつが【没我】
selflessness.〜的な selfless;→英和
disinterested.→英和
没日
ぼつにち [0] 【没日】
⇒もつにち(没日)
没日
もつにち [0] 【没日】
陰陽道(オンヨウドウ)ですべてのことに凶とする日。ぼつにち。
没書
ぼっしょ [0] 【没書】
新聞・雑誌などに送った原稿が採用されないでしまうこと。また,その原稿。没(ボツ)。
没法子
メーファーズ [3] 【没法子】 (感)
〔中国語〕
仕方がない。
没溺
ぼつでき [0] 【没溺】 (名)スル
(1)水に落ちておぼれること。溺没。
(2)度を過ごして熱中すること。耽溺(タンデキ)。
没滅
ぼつめつ [0] 【没滅】 (名)スル
ほろびてなくなること。また,ほろぼすこと。滅没。「汝が家財を―する/佳人之奇遇(散士)」
没理想論争
ぼつりそうろんそう ボツリサウロンサウ 【没理想論争】
明治中期,坪内逍遥と森鴎外との間で行われた文学論争。文学観および研究の方法をめぐって,逍遥は文学の没理想性と記述による帰納的批評を説き,鴎外は価値判断の基準の重要性と美の理想を主張した。
没田
ぼつでん [0] 【没田】
官に没収された田地。没官田。
没線描法
ぼっせんびょうほう [5] 【没線描法】
日本画の技法の一。輪郭を,線で明瞭にかき表さないもの。
没義道
もぎどう [2] 【没義道】 (名・形動)[文]ナリ
〔「無義道」の転かという〕
人の道にはずれること。むごいこと。不人情なこと。また,そのさま。非道。「―な仕業」「離れるものは―に離れて行く/虞美人草(漱石)」
没義道な
もぎどう【没義道な】
inhuman;→英和
brutal.→英和
没落
ぼつらく【没落】
ruin;→英和
fall.→英和
〜する be ruined;fall.→英和
没落
ぼつらく [0] 【没落】 (名)スル
(1)国家や家など栄えていたものが衰えること。おちぶれること。「貴族階級が―する」
(2)城・陣地などがおちること。陥落。「六波羅―して/太平記 10」
(3)人をののしっていう語。「放け出せ。こな―めが/滑稽本・続膝栗毛」
没薬
もつやく [0] 【没薬】
北東アフリカ,アラビアなどに産するカンラン科の低木から得たゴム樹脂。古来,薫香料として珍重され,古代エジプトではミイラ製造の際に用いた。また,チンキ剤は刺激・防腐薬となる。ミルラ。
没趣味
ぼつしゅみ [3] 【没趣味】 (名・形動)[文]ナリ
趣味に乏しいこと。趣がないこと。また,そのさま。「索然として―なものになつて仕舞ふ/吾輩は猫である(漱石)」
没趣味な
ぼっしゅみ【没趣味な】
tasteless;→英和
prosaic;→英和
matter-of-fact.
没頭
ぼっとう [0] 【没頭】 (名)スル
他の事をかえりみず,一つの事だけに熱中すること。「研究に―する」
没頭
ぼっとう【没頭】
devotion <to> .→英和
〜する be absorbed <in> ;devote oneself to.
没風流
ぼつふうりゅう [3] 【没風流】 (名・形動)[文]ナリ
風流を解さないこと。風流でないこと。また,そのさま。「―な奴だ」
没風流漢
ぼつふうりゅうかん [5] 【没風流漢】
風流を解さない男。
没食子
ぼっしょくし [4][3] 【没食子】
⇒もっしょくし(没食子)
没食子
もっしょくし [4][3] 【没食子】
小アジア・シリア・イランなどにあるブナ科植物の若枝にタマバチ類の昆虫が産卵し,その刺激でできるこぶ状の虫癭(チユウエイ)。タンニンを多く含む。ぼっしょくし。
没食子蜂
もっしょくしばち [5] 【没食子蜂】
タマバチの別名。
没食子酸
もっしょくしさん [0][5] 【没食子酸】
茶・没食子・五倍子(フシ)などに含まれ,またタンニンを加水分解しても得られる光沢ある無色針状の結晶。味は渋く収斂(シユウレン)性があり,還元性が強く鉄(III)塩と青黒色の沈殿を生ずる。収斂薬・還元剤・インク製造原料となる。
没骨
ぼっこつ [0] 【没骨】
⇒もっこつ(没骨)
没骨
もっこつ [0] 【没骨】
中国の絵画の技法の一。輪郭の線を描かず色の濃淡だけで描き表す方法。五代以後主に花鳥画に用いられた。徐氏体の特徴とされる。
→勾勒(コウロク)
沢
さわ サハ 【沢】
姓氏の一。
沢
さわ【沢】
a swamp;→英和
a marsh.→英和
沢
たく [1] 【沢】
めぐみ。恩恵。恩沢。「人民泰平の―を楽みたりしかども/日本開化小史(卯吉)」
沢
さわ サハ [2] 【沢】
(1)山あいの谷川。源流に近い流れ。「―登り」
(2)水が浅くたまり,葦(アシ)・荻(オギ)などの草の茂っている所。
沢住
さわずみ サハズミ 【沢住・沢角】
姓氏の一。
沢住検校
さわずみけんぎょう サハズミケンゲウ 【沢住検校・沢角検校】
慶長(1596-1615)頃の盲人の琵琶法師。京都に住む。元来琵琶に合わせて語っていた古浄瑠璃の伴奏に,初めて三味線を使用したと伝えられる。沢住勾当(コウトウ)。生没年未詳。
沢内甚句
さわうちじんく サハウチ― 【沢内甚句】
岩手県和賀郡沢内村の民謡で,酒盛り唄。源流は旧南部領の「なにゅとやら」。
沢宣嘉
さわのぶよし サハ― 【沢宣嘉】
(1835-1873) 幕末の攘夷派の公家。号,春川。文久三年(1863)8月18日の政変で長州藩に逃亡(七卿落ち),生野(イクノ)の変に加わった。新政府では外国事務総監・外務卿などを歴任。
沢小車
さわおぐるま サハヲグルマ [4] 【沢小車】
キク科の多年草。山野の湿地に自生。茎は太く,中空。根葉には長い柄がある。春,茎頂に径3センチメートルほどの黄色の頭花を数個つける。
沢小車[図]
沢山
たくさん [3] 【沢山】 (名・形動)[文]ナリ
(1)数量の多い・こと(さま)。「賞品を―もらう」「―の人でごったがえす」
(2)十分なこと。もうそれ以上不要なこと。また,そのさま。「お酒はもう―です」「争いはもう―だ」
(3)(名詞の下に付いて,「だくさん」の形で)それが十分であったり十分すぎたりするさまを表す。「子―」「盛り―」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
沢山
さわやま サハ― 【多山・沢山】
〔「沢山(タクサン)」の訓読み〕
数が多いこと。近世,多く女性が書簡で用いた。やまさわ。
沢山さう
たくさんそう 【沢山さう】 (形動)
〔近世語。多くあるかのようにの意から〕
粗末に扱うさま。ぞんざいなさま。「自由になると―になつて/人情本・辰巳園 3」
沢山の
たくさん【沢山の】
[数](a great) many;→英和
a (large) number of;[量]much;→英和
a great deal of;[数・量]lots[a lot]of;plenty of.〜ある be abundant[rich] <in things> ;abound in[with];be full of;have lots[plenty]of.〜です No,thank you (もう結構)./ <One thousand yen> will do (間に合う).
沢庵
たくわん [2] 【沢庵】
「たくあん(沢庵){(2)}」の転。
沢庵
たくあん【沢庵】
pickled radish.
沢庵
たくあん 【沢庵】
(1)(1573-1645) 江戸初期の臨済宗の僧。但馬国の人。名は宗彭(ソウホウ),沢庵は道号。南宗寺の一凍紹滴(イツトウシヨウテキ)の法を嗣ぎ,大徳寺の住持となる。紫衣(シエ)事件で幕府を批判して出羽上山に流されたが,のち,召されて品川に東海寺を開く。詩歌・俳諧・茶道に通じ,特に書は茶人に愛好された。著「明暗双々集」など。
(2) [2]
「沢庵漬け」の略。
沢庵漬
たくあんづけ [0] 【沢庵漬(け)】
なま干しの大根に糠(ヌカ)と塩を加え,石でおして作った漬物。沢庵。
〔沢庵和尚が始めたとも,また「貯え漬け」の転ともいう〕
沢庵漬け
たくあんづけ [0] 【沢庵漬(け)】
なま干しの大根に糠(ヌカ)と塩を加え,石でおして作った漬物。沢庵。
〔沢庵和尚が始めたとも,また「貯え漬け」の転ともいう〕
沢手
さわて サハ― 【沢手】
江戸時代,輸送の途中,雨や海水などのため貨物がぬれていたむこと。また,その貨物。
沢手米
さわてまい サハ― 【沢手米】
江戸時代,年貢米を運ぶ際に雨や海水などでぬれてしまった米。
沢村
さわむら サハムラ 【沢村】
姓氏の一。
沢村宗十郎
さわむらそうじゅうろう サハムラソウジフラウ 【沢村宗十郎】
歌舞伎俳優。屋号は紀伊国屋。
(1)(初世)(1685-1756) 京都の武家の出。初世沢村長十郎の門人。江戸に下って写実的演技により名優とされる。のち三世長十郎,初世助高屋高助を名乗る。
(2)(三世)(1753-1801) 二世の次男。初名,田之助。寛政期(1789-1801)江戸随一の立役として活躍。和事を得意とした。
(3)(五世)(1802-1853) 四世の門弟。江戸後期に活躍。のち訥升(トツシヨウ)。沢村家の和事をよくし,女形を兼ねた。
沢村栄治
さわむらえいじ サハムラエイヂ 【沢村栄治】
(1917-1944) プロ野球選手。投手。三重県生まれ。大日本東京野球倶楽部(巨人軍)に入団。速球派の名投手として知られたが,台湾沖で戦死。戦後,野球殿堂入り第一号。
沢村琴所
さわむらきんしょ サハムラ― 【沢村琴所】
(1686-1739) 江戸中期の儒者・詩人。近江の人。名は維顕,字(アザナ)は伯揚。伊藤東涯に師事し,のちに徂徠学に傾倒した。著「琴所縞刪」
沢村田之助
さわむらたのすけ サハムラ― 【沢村田之助】
歌舞伎俳優。屋号は紀伊国屋。
(1)(初世)三世沢村宗十郎の初名。
(2)(三世)(1845-1878) 五世宗十郎の次男。幕末から明治初期の人気若女形。毒婦役を得意としたが,脱疽(ダツソ)で両手足を切断して引退。
沢村賞
さわむらしょう サハムラシヤウ [4] 【沢村賞】
プロ野球セントラル-リーグで,そのシーズンの最優秀投手に与えられる賞。沢村栄治の功績をたたえて,1947年(昭和22)に制定。
沢柳
さわやなぎ サハヤナギ 【沢柳】
姓氏の一。
沢柳政太郎
さわやなぎまさたろう サハヤナギマサタラウ 【沢柳政太郎】
(1865-1927) 教育行政官・教育学者。信州松本の人。帝国大学文科大学卒。文部省学務局長として普通教育制度の原型を確立。京都帝大総長のとき,教員の任免権をめぐって教授団と対立,文部省が教授任免に関する教授会の権限を認めて引責辞職した(沢柳事件)。また,成城学園を創設し,新教育運動の実践にも尽力した。
沢柴
さわしば サハ― [0] 【沢柴】
カバノキ科の落葉高木。山地に生える。葉は卵形。雌雄同株。五月頃,新葉とともに尾状の花穂を下垂。材を薪炭材・器具材などとする。
沢桔梗
さわぎきょう サハギキヤウ [3] 【沢桔梗】
キキョウ科の多年草。山中の湿地に生える。高さ約1メートル。葉は披針形。八,九月に,紫色で五深裂した左右相称の花を総状に多数つける。
沢水
さわみず サハミヅ [2] 【沢水】
沢にある水。沢を流れる水。
沢沢
たくたく [0] 【沢沢】 (ト|タル)[文]形動タリ
つやつやと輝いているさま。「襟には光―たる絹扇をさし/露団々(露伴)」
沢渡り
さわたり [2] 【沢渡り】
庭園の池泉や流れの中に打った飛び石。依水園・平安神宮庭園などに見られる。沢飛び。
沢瀉
たくしゃ [1] 【沢瀉】
サジオモダカの漢名。また,その塊茎から作る漢方薬。利尿・止渇薬として用いられる。
沢瀉
おもだか [0] 【沢瀉】
(1)〔面高の意。葉面の脈が高く隆起しているのでいう〕
オモダカ科の多年草。水田・沼畔などに自生する。葉は鏃(ヤジリ)形で,長い柄がつく。六,七月に高さ約60センチメートルの花茎を立てて,円錐状または総状に白色三弁の単性花をつける。塊茎は食用。野茨菰。ハナグワイ。[季]夏。
→慈姑(クワイ)
(2)家紋の一。オモダカの葉・花の形を図案化したもの。水沢瀉・抱沢瀉など。
(3)模様の名。オモダカの葉を図案化したもの。花を添えたものを花沢瀉という。
沢瀉(2)[図]
沢瀉
おもだか 【沢瀉】
姓氏の一。
沢瀉久孝
おもだかひさたか 【沢瀉久孝】
(1890-1968) 国文学者。三重県生まれ。京大教授。万葉集の訓詁注釈を中心とした精緻な研究を行い,「万葉集注釈」全二〇巻を完成。ほかに著「万葉の作品と時代」「万葉古径」など。
沢瀉屋
おもだかや 【沢瀉屋】
歌舞伎俳優市川猿之助一門の屋号。
沢瀉慈姑
おもだかくわい [5] 【沢瀉慈姑】
オモダカの匍匐枝(ホフクシ)の先にできる塊茎。食用。
沢瀉摺り
おもだかずり [0][4] 【沢瀉摺り】
オモダカの葉・花を図案化した模様を染めたもの。
沢瀉縅
おもだかおどし [5] 【沢瀉縅】
鎧(ヨロイ)の縅の名。オモダカの葉の形のように上をせまく下を広く縅したもの。
沢瀉縅[図]
沢煮
さわに サハ― [0] 【沢煮】
白身の魚・鶏のささ身などと数種の野菜を取り合わせた,淡味の煮物。
沢煮椀
さわにわん サハ― [0] 【沢煮椀】
〔沢煮から転じたもの〕
豚の背脂(セアブラ)とゴボウ・ニンジン・ミツバなどをいずれも千切りにし薄味で煮た汁物。
沢瑠璃草
さわるりそう サハルリサウ [0] 【沢瑠璃草】
ムラサキ科の多年草。林内に自生。茎は高さ約70センチメートルで,長楕円形の葉をつける。五,六月,茎頂の花序に瑠璃色の小さな花をつける。花冠は五裂する。
沢田
さわだ サハダ 【沢田】
姓氏の一。
沢田名垂
さわだなたり サハダ― 【沢田名垂】
(1775-1845) 江戸後期の国学者。会津藩士。和漢の学,神道に通じ,和歌をよくした。著に日本住宅史の概説「家屋雑考」など。
沢田川
さわだがわ サハダガハ 【沢田川】
京都府相楽郡木津町瓶原(ミカノハラ)付近を流れる泉川の部分名か。((歌枕))「さみだれに水まさるらし―まきの継橋浮きぬばかりに/金葉(夏)」
沢田正二郎
さわだしょうじろう サハダシヤウジラウ 【沢田正二郎】
(1892-1929) 俳優。東京生まれ。早大卒。芸術座を経て1917年(大正6)新国劇を創立。「月形半平太」「国定忠治」などの剣劇もので大衆劇に新境地を開き,「沢正(サワシヨウ)」の名で親しまれた。
沢田美喜
さわだみき サハダ― 【沢田美喜】
(1901-1980) 社会事業家。東京生まれ。岩崎弥太郎の孫。1948年(昭和23)占領軍兵士と日本女性との間に生まれた混血孤児のための家エリザベス-サンダース-ホームを創設。
沢登り
さわのぼり サハ― [3] 【沢登り】
渓流沿いに登山すること。特に,沢や滝を直接登ること。また,その技術。
沢紫苑
さわしおん サハシヲン [3] 【沢紫苑】
植物タコノアシの別名。
沢紫陽花
さわあじさい サハアヂサヰ [3] 【沢紫陽花】
ユキノシタ科の落葉低木。関東以西の山中の谷間などに生える。高さ1メートル内外。夏,枝頂の花序に帯青色の五弁の小花を密につける。周囲の中性花は白または青色。山紫陽花。コガク。
沢胡桃
さわぐるみ サハ― [3] 【沢胡桃】
クルミ科の落葉高木。山中の谷間に生える。高さ約20メートル。葉は枝先に集まって互生。雌雄同株。春,長い尾状の花穂を下垂し,秋,二個の翼のついた堅果を結ぶ。材は下駄・器具材などにする。川胡桃。藤胡桃。
沢蒜
ねびる [0] 【根蒜・沢蒜】
ノビルの別名。[ヘボン(三版)]
沢蓋木
さわふたぎ サハ― [3] 【沢蓋木】
ハイノキ科の落葉低木。山中の湿地に自生。高さ2〜3メートル,よく分枝する。葉は倒卵形で互生する。初夏,枝先に白い小花を多数散生し,秋,藍(アイ)色の小核果を結ぶ。材は器具材,灰汁(アク)は草木染めの媒染剤とする。ニシゴリ。
沢蘭
さわあららぎ サハ― 【沢蘭】
サワヒヨドリの古名。[和名抄]
沢蘭
さわらん サハ― [2] 【沢蘭】
ラン科の多年草。中部地方以北の山中の湿地に自生。茎は高さ約15センチメートルで,基部に広線形の葉が一枚つく。夏,茎頂に紫紅色の花を一個横向きにつける。アサヒラン。
沢蟹
さわがに サハ― [0] 【沢蟹】
淡水産のカニ。谷川の清流にすむ。甲幅24ミリメートル内外。体色は赤・白・青・紫・褐色など変化に富む。食用とするが,肺臓ジストマの第二中間宿主となることがある。本州以南,沖縄・台湾に分布。[季]夏。
沢角
さわずみ サハズミ 【沢住・沢角】
姓氏の一。
沢角検校
さわずみけんぎょう サハズミケンゲウ 【沢住検校・沢角検校】
慶長(1596-1615)頃の盲人の琵琶法師。京都に住む。元来琵琶に合わせて語っていた古浄瑠璃の伴奏に,初めて三味線を使用したと伝えられる。沢住勾当(コウトウ)。生没年未詳。
沢辺
さわべ サハ― [0] 【沢辺】
沢のほとり。
沢野
さわの サハノ 【沢野】
姓氏の一。
沢野忠庵
さわのちゅうあん サハノ― 【沢野忠庵】
⇒フェレイラ
沢飛び
さわとび サハ― [0] 【沢飛び】
「沢渡(サワタ)り」に同じ。
沢鵟
ちゅうひ [1] 【沢鵟】
タカ目タカ科の鳥。全長55センチメートル内外。雄の成鳥は全体に黒褐色で翼と尾に灰色の部分があり,雌・幼鳥は暗褐色。海岸・沼沢の葦原などに生息し,小動物を捕食する。ユーラシアに分布。日本では北海道・秋田県・石川県などで少数が繁殖するほかは冬鳥として渡来。近年個体数が激減した。
沢鵯
さわひよどり サハ― [3][4] 【沢鵯】
キク科の多年草。湿った草地に自生。高さ50センチメートル内外。葉は披針形。秋,茎頂に淡紫紅色または白色の小頭花を多数散房状につける。
沫
あわ [2] 【泡・沫】
(1)空気やガスを含んで丸くふくれた液体の玉。水に生じる泡は,しばしばはかないもののたとえとされる。あぶく。気泡。「―が立つ」「―と消える」
(2)口のあたりに噴き出た唾(ツバ)の玉。「口角―を飛ばす」
沫塩
あわしお アハシホ 【淡塩・沫塩】
精製した塩。
⇔堅塩(カタシオ)
[和名抄]
沫雪
あわゆき [2] 【泡雪・沫雪】
(1)泡のようにとけやすい雪。
→淡雪
(2)「泡雪羹(カン)」「泡雪豆腐」などの略。
沫雪の
あわゆきの 【沫雪の】 (枕詞)
雪の白さから女性の「若やる胸」に,また消えやすいことから,「消(ケ)」にかかる。「―若やる胸をそだたきたたきまながり/古事記(上)」
沮む
はば・む [2] 【阻む・沮む】
■一■ (動マ五[四])
(1)人などが進もうとするのをさまたげる。「行く手を―・む」「川に進路を―・まれる」「悪天候に―・まれる」
(2)他人がある動作を行おうとしているのをさまたげる。阻止する。「乱開発を―・む」
(3)気力や勇気が衰える。「今は最(モ)う…勇気も―・んだ/浮雲(四迷)」
[可能] はばめる
■二■ (動マ下二)
{■一■(2)}に同じ。「共に留め―・めて,祈ふ所を果さずあらむかと慮ふ/金光明最勝王経(平安初期点)」
沮喪
そそう [0] 【阻喪・沮喪】 (名)スル
気力がくじけて,勢いがなくなること。「意気―する」「元気を―する」
沮格
そかく [0] 【阻格・沮格】 (名)スル
妨げること。じゃまをすること。「各般の分泌を―し/日本風景論(重昂)」
沮止
そし [1] 【阻止・沮止】 (名)スル
邪魔をして,相手のしたいようにさせないこと。妨げること。「侵入を―する」
河
かわ カハ [2] 【川・河】
降水や湧水が,地表の細長い窪(クボ)みに沿って流れるもの。河川(カセン)。
→川[表]
河の神
かわのかみ カハ― 【河の神】
河川をつかさどる神。河泊(カハク)。
河上
かじょう [0] 【河上】
(1)河の水面。「―の舟」
(2)河辺。
河上
かわかみ カハカミ 【河上】
姓氏の一。
河上丈太郎
かわかみじょうたろう カハカミヂヤウタラウ 【河上丈太郎】
(1889-1965) 政治家。東京生まれ。東大卒。クリスチャン。日本労農党に入り,第一回普通選挙で衆議院当選。戦時中大政翼賛会総務。1951年(昭和26)右派社会党委員長。日本社会党委員長。
河上徹太郎
かわかみてつたろう カハカミテツタラウ 【河上徹太郎】
(1902-1980) 評論家。長崎市生まれ。東大卒。昭和初期から,フランス象徴主義の影響に基づく評論活動を展開,近代批評の先駆となった。著「自然と純粋」「日本のアウトサイダー」,翻訳「悲劇の哲学」など。
河上肇
かわかみはじめ カハカミ― 【河上肇】
(1879-1946) 経済学者。山口県生まれ。京大教授。人道主義を経て,マルクス主義経済学の研究と無産運動に従事。1928年(昭和3)京大を追われ,労農党を結成。のち共産党に入党,投獄された。著「貧乏物語」「資本論入門」「自叙伝」など。
河井
かわい カハヰ 【河井】
姓氏の一。
河井寛次郎
かわいかんじろう カハヰカンジラウ 【河井寛次郎】
(1890-1966) 陶芸家。島根県生まれ。京都五条に鐘渓窯を築き陶芸に従事。柳宗悦・浜田庄司らの民芸運動に参加し,素朴で重厚な作品を残す。
河井流
かわいりゅう カハヰリウ 【河井流】
水泳術の一派。八幡流水泳術(河井家の家伝)一二代目の河井半兵衛幸篤が創始したもの。
〔「河合流」とも書く〕
河井継之助
かわいつぐのすけ カハヰ― 【河井継之助】
(1827-1868) 幕末の長岡藩家老。名は秋義。号は蒼竜窟。佐久間象山・古賀謹堂に学び,開国論を唱える。戊辰戦争では中立をはかったが,官軍が認めず,長岡城の激戦で重傷を負い,死亡。
河井荃廬
かわいせんろ カハヰ― 【河井荃廬】
(1872-1945) 篆刻家。本名仙郎。蟫巣(タンソウ)・九節大人とも号す。中国文人と交流し金石学・文字学に精通。中国文物の鑑識に長じ,その招来に尽力した。その印は彼の学問とともに書壇や印壇に大きな影響を与えた。
河井道
かわいみち カハヰ― 【河井道】
(1877-1953) 教育者。三重県生まれ。女子英学塾(現津田塾大)教授。日本 YWCA 創立に尽力。のち,キリスト教に基づく平和教育をめざして恵泉女学園を設立。
河井酔茗
かわいすいめい カハヰ― 【河井酔茗】
(1874-1965) 詩人。大阪,堺生まれ。本名,又平。「文庫」派の詩人。平明温雅な詩風で口語自由詩に新分野を開いた。詩集「塔影」「霧」など。
河伯
かわろう カハラウ [0] 【河郎・河伯】
「かっぱ(河童)」の異名。
河伯
かはく [0][1] 【河伯】
(1)川を守る神。川の神。
(2)河童(カツパ)。
河内
かわち カハチ 【河内】
(1)旧国名の一。大阪府南東部に相当。五畿内の一。河州(カシユウ)。
(2)栃木県中央部,河内郡の町。宇都宮市の北に接し,住宅地化・工業地化が進む。
河内奴
かわちやっこ カハチ― [4] 【河内奴】
ニワトリの一品種。小型鶏であるが,行動は活発で闘争性が強い。鶏冠は三枚で,中央が特に大きい。天然記念物。河内奴鶏。
河内屋与兵衛
かわちやよへえ カハチヤヨヘヱ 【河内屋与兵衛】
人形浄瑠璃「女殺油地獄(オンナコロシアブラノジゴク)」の登場人物。番頭上がりの継父の遠慮がちなのに乗じて放蕩(ホウトウ)し,ついに殺人を犯す。
河内山
こうちやま カフチヤマ 【河内山】
歌舞伎「天衣紛上野初花(クモニマゴウウエノノハツハナ)」の通称。また,その主人公河内山宗俊(実説では宗春)のこと。
河内木綿
かわちもめん カハチ― [4] 【河内木綿】
河内国から産出する木綿。普通の品より地質の強い白木綿で,法被(ハツピ)・足袋の表地,暖簾(ノレン)などに用いる。
河内鍬
かわちぐわ カハチグハ [3] 【河内鍬】
刃の部分の短い風呂鍬。主に中国・四国地方で用いられる。
河内長野
かわちながの カハチ― 【河内長野】
大阪府南東部の市。中世以降,高野参りの要地。南朝方の拠点となった金剛寺(女人高野)・観心寺がある。爪楊枝(ツマヨウジ)・竹簾(タケスダレ)を特産。
河内音頭
かわちおんど カハチ― 【河内音頭】
河内地方の民謡で,長編の盆踊り唄。源流は西日本の「盆踊り口説(クドキ)」だが,地域・音頭取り・流派によって節・歌詞・詞型・はやし詞・踊りなどが異なる。昭和20年代以後は,浪花節調を加えた鉄砲光三郎の節が有名。
河北
かほく 【河北】
(1)山形県中央部,西村山郡の町。寒河江川の北岸に位置する。山形盆地の水田単作地域。
(2)宮城県東部,桃姓(モノウ)郡の町。北上川の北に位置する。石巻市に隣接する農業地域。
河北
かほく 【河北】
中国,黄河下流の北,渤海(ボツカイ)に臨む省。域内に首都北京と政府直轄市の天津がある。小麦・トウモロコシ・大豆・綿花などの農業が盛ん。石炭の産出が豊富。省都は石家荘。別名,冀(キ)。ホーペイ。
河南
かなん 【河南】
(1)宮城県東部,桃生(モノウ)郡の町。北上川の南に位置し,水田単作地帯。旭山は桜の名所。
(2)大阪府南東部,南河内郡の町。金剛山地斜面にありミカンを栽培。弘川(ヒロカワ)寺(西行法師の墓がある),高貴寺などがある。
河南
かなん 【河南】
(1)中国,黄河の中流域を占める省。土地が肥沃で農業が盛ん。洛陽(ラクヨウ)・開封などの古都がある。省都,鄭州(テイシユウ)。別名,豫。ホーナン。
(2)洛陽の古名。
河南浦
かなんぷ 【河南浦】
〔「かなんふ」とも〕
雅楽の一。左方に属する黄鐘調新楽の曲。役人の料理した魚を食べ,骨をのどにさして苦しむ体(テイ)を舞う。舞・曲とも廃絶。
河原
かわら カハラ [0] 【河原・川原・磧】
〔川原(カワハラ)の転〕
(1)川辺の,水が枯れて砂や石が多い所。
(2)京都の賀茂川の河原。近世は多く,芝居などのあった四条河原のこと。
河原の左大臣
かわらのさだいじん カハラ― 【河原の左大臣】
〔その邸宅を河原院といったところから〕
源融(ミナモトノトオル)の通称。
河原乞食
かわらこじき カハラ― [4] 【河原乞食】
(1)〔江戸時代,京都の四条河原で興行したことから〕
歌舞伎役者を卑しめていう語。
(2)役者・俳優などの芸能人を卑しめていう語。
河原崎
かわらざき カハラザキ 【河原崎】
姓氏の一。
河原崎長十郎
かわらざきちょうじゅうろう カハラザキチヤウジフラウ 【河原崎長十郎】
(二世)(1902-1981) 歌舞伎俳優。東京生まれ。中村翫右衛門らとともに劇団「前進座」を興すが,晩年に退座。鳴神上人や「勧進帳」の弁慶などが当たり役。
河原撫子
かわらなでしこ カハラ― [5] 【河原撫子】
ナデシコの別名。[季]秋。
河原榛の木
かわらはんのき カハラ― [4] 【河原榛の木】
カバノキ科の落葉小高木。本州・四国の川岸に生える。葉は倒卵形で先は円い。雌雄同株。早春,開花。秋,長さ約2センチメートルの卵状楕円形の果穂をつける。メハリノキ。
河原決明
かわらけつめい カハラ― [4] 【河原決明】
マメ科の一年草。川原や草地に多い。高さ50センチメートル内外。葉は小葉一五〜四〇対から成る羽状複葉。夏から秋に葉腋に一,二個の黄色の小花を開き,花後豆果を結ぶ。全草を乾燥させたものを茶の代用とする。オワリケツメイ。キシマメ。ネムチャ。浜茶。豆茶。弘法茶。
河原決明[図]
河原町
かわらまち カハラ― 【河原町】
京都中央部,鴨川の西を南北に走る通り。古くは鴨川の河原。近世は芝居小屋や茶屋などが並んだ。
河原者
かわらもの カハラ― [0] 【河原者】
(1)中世,牛馬の屠殺(トサツ)・皮革加工・染色・遊芸・造園などの職業に従事した人々を賤民(センミン)視していった語。
(2)江戸時代,歌舞伎役者を卑しめていった語。河原乞食(コジキ)。
河原艾
かわらよもぎ カハラ― [4] 【河原艾】
(1)キク科の多年草。海や川の砂地に多く,高さ約30〜60センチメートル。基部の葉は白毛を密につけ,ニンジンの葉に似る。秋,円錐花序に卵形の小さな頭花を多数つける。全草か花穂をとって干したものを茵蔯蒿(インチンコウ)といい,利尿・駆虫薬とする。
(2)キクの古名。
(3)シロヨモギの異名。
河原藤
かわらふじ カハラフヂ [3] 【河原藤】
(1)ジャケツイバラの別名。
(2)サイカチ{(1)}の別名。
河原蝗虫
かわらばった カハラ― [4] 【河原蝗虫】
バッタの一種。頭からはねの先まで約35ミリメートル。体は灰色で,前ばねに斑紋があり,後ろばねは美しい淡青色で幅広い黒帯がある。夏から秋にかけて出現し,河原にすむ。砂や小石の上に静止すると発見しにくく,保護色の好例とされる。
河原通ひ
かわらがよい カハラガヨヒ 【河原通ひ】
江戸時代,京都四条河原の芝居町・茶屋町へ通って遊ぶこと。「其のち毎日の―に/浮世草子・胸算用 3」
河原院
かわらのいん カハラ―ヰン 【河原院】
京都六条坊門の南,万里小路(マデノコウジ)の東にあったという源融(ミナモトノトオル)の邸宅。陸前国塩釜の景を模した庭園を造り,毎日海水を運ばせ塩を焼かせたという。融の没後,宇多天皇に献じられ,のち寺となったが火災などにより荒廃した。
河原雀
かわらすずめ カハラ― 【河原雀】
(1)セキレイの別名。
(2)カワラヒワの別名。
(3)カワセミの和名。
河原鳩
かわらばと カハラ― [4] 【河原鳩】
ハト目ハト科の鳥。ドバトの原種。体は灰色で,頸と胸は光沢のある緑色もしくは紫色。翼に二本,尾に一本の黒帯がある。ヨーロッパから中国まで分布し,海岸の断崖や洞窟にすむ。日本にはいない。
河原鶸
かわらひわ カハラヒハ [4] 【河原鶸】
スズメ目アトリ科の小鳥。全長14センチメートル内外。全体が濃緑褐色,翼と尾は黒く,翼に美しい黄帯がある。太くて短い嘴(クチバシ)をもち,穀類・昆虫を食う。アジア北東部と日本に分布。
河口
かこう [0] 【河口】
河川が海・湖に注ぎ込むところ。
河口
かわぐち カハグチ 【河口】
姓氏の一。
河口
かわぐち カハ― [0] 【川口・河口】
川が海や湖に注ぐ所。かこう。
河口
かこう【河口】
the mouth of a river.→英和
河口港 an estuary harbor.
河口堰
かこうぜき [2] 【河口堰】
河口に設けた堰。海水の浸入を防ぎ,淡水を蓄えて水資源の利用などを図る。
河口慧海
かわぐちえかい カハグチヱカイ 【河口慧海】
(1866-1945) 僧侶・探検家・チベット語学者。大阪府生まれ。大正大学教授。仏教教典を求めて鎖国下のチベットに二回潜入,チベット一切経など貴重な資料を持ち帰った。著「西蔵旅行記」
河口港
かこうこう [2] 【河口港】
河口にある港。河口に発達した港。
河口湖
かわぐちこ カハグチ― 【河口湖】
(1)山梨県南東部にある湖。富士五湖の一。面積5.6平方キロメートル。
(2)山梨県南部,南都留郡の町。河口湖を中心に御坂山地南斜面と富士裾野にまたがる。富士五湖観光の中心地。
河合
かわい カハヒ 【河合】
姓氏の一。
河合
かわい カハヒ 【河合】
奈良県北西部,北葛城郡の町。奈良盆地中西部の農業地帯。広瀬神社があり,また,古墳が多い。
河合乙州
かわいおとくに カハヒカハヰ― 【河合乙州】
江戸前・中期の俳人。姓は川井とも。大津の伝馬役。母の智月,妻の荷月とともに芭蕉門。芭蕉の遺稿「笈の小文」を刊行して知られる。生没年未詳。著「それぞれ草」。
河合小市
かわいこいち カハヒ― 【河合小市】
(1886-1955) 実業家・楽器製作技術者。静岡県生まれ。山葉風琴製作所に入所,ピアノ国産化への道を開く打弦機構を完成。河合楽器製作所を創立。
河合曾良
かわいそら カハヒ― 【河合曾良】
(1649-1710) 江戸前期の俳人。本名,岩波庄右衛門正字(マサタカ)。通称,惣五郎。信濃国上諏訪生まれ。芭蕉門。「鹿島紀行」「奥の細道」の旅に随行,温厚篤実な性格で芭蕉によく尽くした。著「奥の細道随行日記」「雪まろげ」など。
河合栄治郎
かわいえいじろう カハヒエイヂラウ 【河合栄治郎】
(1891-1944) 経済学者。東京生まれ。東大教授。トーマス=ヒル=グリーンの影響を受け理想主義的自由主義を信奉,「社会政策原理」などを著し資本主義体制や軍国主義を批判。1938年(昭和13)に全著作発禁,翌年東大休職の処分を受けた。
河合武雄
かわいたけお カハヒタケヲ 【河合武雄】
(1877-1942) 新派俳優。東京生まれ。本名,内山武次郎。明治・大正期の名女形。美貌と派手な芸風で人気を得た。
河図
かと [1] 【河図】
古代中国の伝説で,伏羲氏(フツキシ)の時,黄河に現れた竜馬の背中のつむじの形状を写しとったという文様。易(エキ)の八卦(ハツケ)はこれをかたどったとされる。竜図。
→洛書
河域
かいき [1] 【河域】
河川に沿っている地域。流域。
河堤
かてい [0] 【河堤】
河川のつつみ。かわづつみ。
河太郎
がたろ 【河太郎】
河童(カツパ)の異名。がたろう。「河童京坂にて―と云/守貞漫稿」
河太郎
かわたろう カハタラウ [2] 【河太郎】
(1)〔「がはたろう」とも〕
河童(カツパ)の異名。
(2)薄茶器の一。蓋(フタ)の上がくぼんでいる黒漆(コクシツ)塗りのもの。くぼみを赤く塗る好みもある。
河套
かとう カタウ 【河套】
⇒オルドス
河姆渡遺跡
かぼといせき 【河姆渡遺跡】
中国,浙江省の杭州湾南岸にある新石器時代早期の遺跡。長江下流域の稲作文化が,黄河流域の畑作農耕の時代に並行するほど古いことを示した。
河岸
かし [0] 【河岸】
(1)川の岸。特に,船の荷物の積みおろしをする岸。
(2)川岸に立つ市場。特に,魚市場。魚河岸。
(3)何か事をする場所。特に,飲食や遊びをする所。「―を変える」
(4)「河岸見世」に同じ。「―の客,八つを打ちて上るてやい/洒落本・通言総籬」
河岸
かし【河岸】
a reverside;a riverbank;a fish market (魚市場).〜を変える change one's field.
河岸
かがん [1] 【河岸】
川の岸。かわぎし。
河岸
かわぎし カハ― [0] 【川岸・河岸】
川の岸辺。川のほとり。かし。
河岸役
かしやく 【河岸役】
江戸時代,河岸で問屋営業を許された者に課した税。
河岸揚げ
かしあげ [0] 【河岸揚げ】
船荷を河岸へあげること。
河岸段丘
かがんだんきゅう [4] 【河岸段丘】
河岸に見られる階段状の地形。陸地の隆起あるいは海水面の低下によって,河川の浸食力が増すと,もとの谷の中に新しい谷ができて旧谷床は段丘面,新谷壁が段丘崖になる。河成段丘。
河岸見世
かしみせ 【河岸見世】
江戸時代,吉原で,格の低い遊女を置いていた店。お歯黒どぶに沿って並んでいた。
河峡
かきょう [0] 【河峡】
川の両岸に山が迫り,水流の狭くなっている所。
河崎
かわさき カハサキ 【河崎】
姓氏の一。
河崎なつ
かわさきなつ カハサキ― 【河崎なつ】
(1889-1966) 女性運動家・教育者。奈良県生まれ。女性参政権運動を経て,第一回参議院選挙で当選。戦後の女性運動の集合体となる母親大会で事務局長を務めた。
河川
かせん [1] 【河川】
大小さまざまの川の総称。「―の氾濫」
河川
かせん【河川】
a river.→英和
‖河川敷 a (dry) riverbed.河川改修工事 river improvement works.
河川工学
かせんこうがく [4] 【河川工学】
土木工学の一分野。河川の保全と利用に関する学問。
河川敷
かせんしき [2] 【河川敷】
河岸の敷地。堤防と堤防との間にはさまれた区域。高水時に水の流れる高水敷と平時に水の流れる低水敷とからなる。河道。
河川法
かせんほう 【河川法】
国土保全や公共の利害に関わりのある水系を一級河川・二級河川・準用河川に区分し,これら河川の利用・治水・管理などを定めた法律。1964年(昭和39)制定。
河州
かしゅう 【河州】
河内(カワチ)国の別名。
河幅
かわはば カハ― [0][2] 【川幅・河幅】
川の幅。河川の両岸間を,河の流れと直角に測った距離。
河床
かわどこ カハ― [0] 【川床・河床】
(1)川の底をかたちづくっている面。河床(カシヨウ)。
(2)「かわゆか(川床)」に同じ。[季]夏。
河床
かしょう [0] 【河床】
川底。かわどこ。
河底
かわぞこ カハ― [0] 【川底・河底】
川の底。「―をさらう」
河底
かてい [0] 【河底】
かわのそこ。かわぞこ。
河心
かしん [0] 【河心】
河の真ん中。河幅の中ほど。
河成り
かわなり カハ― 【川成り・河成り】
洪水などのために川原となって荒廃した田地。この土地は年貢・課役が免除された。川成田。
河本
こうもと カウモト 【河本】
姓氏の一。
河本大作
こうもとだいさく カウモト― 【河本大作】
(1883-1953) 陸軍軍人。兵庫県生まれ。1928年(昭和3)の張作霖爆殺事件の主謀者。30年予備役。第二次大戦後,中国の太原監獄に拘禁され病死。
河村
かわむら カハムラ 【河村】
姓氏の一。
河村瑞軒
かわむらずいけん カハムラ― 【河村瑞軒】
(1617-1699) 江戸初期の商人。瑞賢とも。伊勢の人。江戸の明暦の大火(1657年)の時,木曾の木材を買い占め巨利を得る。幕命によって奥羽米の江戸廻米のため東西両廻り航路を開く。また,安治川を開削,淀川治水事業に尽くした。
河村秀根
かわむらひでね カハムラ― 【河村秀根】
(1723-1792) 江戸中期の国学者。通称,復太郎。号は葎庵。尾張藩士。冷泉為村に歌学を学ぶ。また,神道・故実を主に古典研究に専念,紀典学と称す。主著「書紀集解」「続紀集解」など。
河東
かわひがし カハ― 【川東・河東】
京都の賀茂川の東の一帯。祇園(ギオン)または石垣の歓楽街。
→川西
河東
かわひがし カハヒガシ 【河東】
姓氏の一。
河東
かとう 【河東】
(1)近世の江戸で,隅田川の東の深川の遊里。
(2)近世の京都で,鴨川の東の祇園(ギオン)の遊里。
(3)中国で黄河が南流している部分の東の地。今の山西省の南西部地方。
(4)河東節の祖十寸見(マスミ)河東以下の家元名。また,河東節の略。
河東派
かとうは 【河東派】
中国明代の朱子学の一派。河東の人薛瑄(セツセン)を宗主とする。程朱の学説を基本とし実践躬行を唱え,王陽明一派の姚江(ヨウコウ)派と対した。
河東碧梧桐
かわひがしへきごとう カハヒガシ― 【河東碧梧桐】
(1873-1937) 俳人。愛媛県生まれ。本名,秉五郎(ヘイゴロウ)。正岡子規門の高弟。高浜虚子と対立,定型・季語を離れた新傾向俳句を提唱。全国行脚して「三千里」「続三千里」をまとめた。のち自由律,ルビつき句など句風は変遷した。著「新傾向句集」「碧梧桐句集」「子規言行録」など。
河東節
かとうぶし [0][2] 【河東節】
江戸浄瑠璃の一。享保年間(1716-1736),十寸見(マスミ)河東が半太夫節から分かれて創始。曲風は優美で渋く,生っ粋の江戸風。代表曲「助六」「水調子」「松の内」など。
河梁
かりょう [0] 【河梁】
河に架けた橋。
河水
かすい [1] 【河水】
河の水。河の流れ。
河況係数
かきょうけいすう カキヤウ― [4][7] 【河況係数】
河川のある地点での年間の最大流量と最小流量との比。河川の流量の変動を表す数値で,治水・利水に関係する。河状係数。
河津
かわづ カハヅ 【河津】
姓氏の一。
河津
かわづ カハヅ 【河津】
静岡県伊豆半島東岸にある町。中世,河津氏が居住。河津温泉郷がある。
河津
かしん [0] 【河津】
「河港(カコウ)」に同じ。
河津掛
かわづがけ カハヅ― [0] 【河津掛(け)】
〔河津祐泰が俣野(大庭)景久を投げた技という〕
相撲の決まり手の一。片足を相手の片足に内側からからめ,掛けた足と同じ側の手で相手の首を巻き,後方に反り返って倒すもの。レスリング・柔道などに同名で類似の技がある。
河津掛け
かわづがけ カハヅ― [0] 【河津掛(け)】
〔河津祐泰が俣野(大庭)景久を投げた技という〕
相撲の決まり手の一。片足を相手の片足に内側からからめ,掛けた足と同じ側の手で相手の首を巻き,後方に反り返って倒すもの。レスリング・柔道などに同名で類似の技がある。
河津祐泰
かわづのすけやす カハヅ― 【河津祐泰】
(?-1176) 鎌倉時代の武将。伊豆河津の人。伊東祐親の子。曾我兄弟の父。富士野の狩り場で工藤祐経に殺された。
河流
かりゅう [0] 【河流】
川のながれ。
河浜
かひん [0] 【河浜】
川のほとり。中国では,黄河のほとり。
河海
かかい [1][0] 【河海】
河と海。
河海抄
かかいしょう 【河海抄】
注釈書。二〇巻。四辻善成著。貞治年間(1362-1368)の成立か。源氏物語研究の初期の集大成。河内本・青表紙本を対等に扱っている点が注目される。語釈に詳しく,注釈の新方向を示す。
河清
かせい [0][1] 【河清】
いつも濁っている黄河の水の澄むこと。実現する当てのない望みのたとえ。
河渠
かきょ [1] 【河渠】
河と掘割。水の流れる所。
河港
かこう【河港】
a river port.
河港
かこう [0] 【河港】
河口または河岸にある港。
⇔海港
河漢
かかん [1][0] 【河漢】
(1)銀河。あまのがわ。
(2)黄河と漢水。また,系統が異なるもののたとえ。「初・盛と中・晩とを別つこと―の如くすべし/作詩志彀」
河漢の言
かかんのげん 【河漢の言】
〔「荘子(逍遥遊)」より。天の川が遠い空にあることから〕
漠然としてとらえどころのない言葉。とりとめのない言葉。
河烏
かわがらす カハ― [3] 【河烏】
スズメ目カワガラス科の鳥。全長22センチメートル内外。全体が黒褐色。流れにとびこみ水中の虫をとる。東アジアに分布し,日本では全国の谷川で繁殖。
河畔
かはん【河畔】
the banks of a river.→英和
〜の riverside.→英和
〜にある be (situated) on <the Thames> .
河畔
かはん [0] 【河畔】
川のほとり。川端。川岸。「セーヌ―」
河神
かしん [0] 【河神】
河の神。河伯(カハク)。
河童
かっぱ [0] 【河童】
〔「かはわらは」の転〕
(1)水界にすむと考えられている動物。くちばしがとがり,甲羅や鱗があり,頭の頂に水をたたえた皿がある。人間に相撲を挑んだとか,人馬を水中に引き入れたとか,田植えを手伝ってくれたとか,人間界との交渉を説く話が多い。水神もしくはそのお使いの零落したものかといわれている。かわっぱ。かわこ。かわたろう。みずち。しばてん。
(2)水泳の上手な人。また,水泳ぎをしている子供。
(3)子供の髪形。髪を下げ,耳のあたりで切りそろえたもの。江戸時代は頭のてっぺんを丸く剃った。
→おかっぱ
(4)〔河童の好物だからという〕
キュウリ。また,キュウリをしんに巻いた海苔(ノリ)巻き。かっぱ巻き。
(5)見世物・劇場などの木戸口にいて客を呼び込む人。呼び込み。合羽(カツパ)。
(6)〔川に浮かべた舟に客を引き込むので〕
船饅頭(フナマンジユウ)の別名。下級の私娼。
河童
かっぱ【河童】
a water imp;a good swimmer.
河童
かっぱ 【河童】
小説。芥川竜之介作。1927年(昭和2)「改造」に発表。河童の世界を借りた風刺小説。死を決意した人間の眼でみた現実の世界,作者の心象風景が戯画化されている。
河童巻
かっぱまき [0] 【河童巻(き)】
⇒河童(カツパ)(4)
河童巻き
かっぱまき [0] 【河童巻(き)】
⇒河童(カツパ)(4)
河童忌
かっぱき [3] 【河童忌】
芥川竜之介の命日。七月二四日。小説「河童」や河童の絵を好んで描いたことにちなむ。[季]夏。
河竹
かわたけ カハタケ 【河竹】
姓氏の一。
河竹
かわたけ カハ― [2][0] 【川竹・河竹】
(1)川のそばに生える竹。
(2)マダケの古名。[和名抄]
(3)(「皮竹」とも書く)メダケの古名。
(4)清涼殿の東庭,御溝水(ミカワミズ)の側に植えてある竹。
→清涼殿
(5)「川竹の流れの身」の略。「身ヲ―ニシズム/ヘボン(二版)」
河竹の台
かわたけのだい カハ― 【河竹の台】
清涼殿の東庭の,河竹を植えた所。
→呉竹(クレタケ)の台
河竹新七
かわたけしんしち カハタケ― 【河竹新七】
歌舞伎脚本作者。
(1)(初世)(1746-1795) 江戸の人。中村仲蔵のために書いたものが多い。常磐津「荵売(シノブウリ)」が名高い。
(2)(二世)河竹黙阿弥(モクアミ)の前名。
(3)(三世)(1842-1901) 江戸の人。前名,竹柴金作。河竹黙阿弥の高弟。講談落語を脚色した作品が多い。「江戸育お祭佐七(エドソダチオマツリサシチ)」「籠釣瓶花街酔醒(カゴツルベサトノエイザメ)」など。
河竹繁俊
かわたけしげとし カハタケ― 【河竹繁俊】
(1889-1967) 演劇研究家。長野県生まれ。黙阿弥(モクアミ)の養子。演劇史の研究,歌舞伎の啓蒙に尽くす。早大教授。演劇博物館館長。著「河竹黙阿弥」「日本演劇全史」など。
河竹黙阿弥
かわたけもくあみ カハタケ― 【河竹黙阿弥】
(1816-1893) 歌舞伎脚本作者。江戸の人。本姓,吉村。引退後,古河と称す。五世鶴屋(ツルヤ)南北に師事し,のち二世河竹新七を襲名。生世話(キゼワ)物に優れ,明治期には活歴物・散切(ザンギリ)物を作る。江戸歌舞伎の大成者とされる。作品数は三六〇編に及ぶ。「三人吉三廓初買(サンニンキチサクルワノハツガイ)」「天衣紛上野初花(クモニマゴウウエノノハツハナ)」「青砥稿花紅彩画(アオトゾウシハナノニシキエ)」など。
河粘
かわねば カハ― [0] 【川粘・河粘】
川底に沈殿した粘質の土。荒壁の土として用いる。荒木田(アラキダ)土の類。川粘り。
河系
かけい [0] 【河系】
河の本流とこれに注ぐすべての支流の総称。水系とほぼ同義。
河船
かわぶね カハ― [0][3] 【川船・川舟・河船】
(1)河川で使用する平底の小舟。高瀬舟・平田船はその代表的なもの。
(2)大河で使用する喫水が浅く作られた動力船。
河船
かせん [0] 【河船】
河川を航行する船。かわぶね。
河芸
かわげ カハゲ 【河芸】
三重県中部,安芸(アゲ)郡の町。伊勢湾に臨む。沿岸漁業と煮干し加工が盛ん。
河蜻蛉
かわとんぼ カハ― [3] 【河蜻蛉】
カワトンボ科のトンボ。体長約5センチメートル。はねは橙色または透明。体は金緑色。五月頃平地の河川に見られる。九州以北の各地に分布。[季]夏。
河蝕
かしょく [0] 【河食・河蝕】
河の流れが地表面を浸食する作用。正規浸食。
河西
かわにし カハ― 【川西・河西】
(1)京都市の西洞院川または堀川の西,下京二条通り以南の一帯。元禄期(1688-1704)に職人・小商人が多く住んでいた。
(2)京都の賀茂川の西の遊所。陰間茶屋が並んでいた。
→川東
河西
かせい 【河西】
中国,甘粛(カンシユク)省の黄河以西の地域の呼称。シルクロードの東端をなす東西交通の要地で,古来,漢民族と遊牧民族の争奪の焦点であった。河西廻廊(カイロウ)。
河谷
かこく [0] 【河谷】
川の流れで浸食されて生じた谷。
河豚
ふぐ [1] 【河豚・鰒】
〔古くは「ふく」〕
フグ目フグ科の海魚の総称。広義にはハリセンボン科・イトマキフグ科・ハコフグ科などを含む。体は長卵形で丸みを帯びる。ひれが比較的小さく鱗を欠き,鋭い歯はくちばし状。外敵に襲われると腹を著しく膨張させるものもいる。美味だが卵巣や肝臓などにテトロドトキシンという毒をもつものが多い。フグ料理に用いる代表的なものは,トラフグ・マフグ・ショウサイフグなどで,日本近海では約四〇種が知られる。世界中の温・熱帯海域に分布。カトン。フクベ。フグト。[季]冬。《―くうて尚生きてゐる汝かな/虚子》
河豚[図]
河豚
ふぐ【河豚】
a globefish;→英和
a swellfish.‖河豚中毒 swellfish poisoning.
河豚
ふく [1] 【河豚】
魚フグの古形。[季]冬。
〔現在でも西日本ではいう〕
河豚
かとん [0] 【河豚】
「ふぐ(河豚)」の異名。
河豚
ふくべ 【河豚】
フグの古名。[和名抄]
河豚ちり
ふぐちり [0] 【河豚ちり】
フグのちり鍋。てっちり。
河豚中毒
ふぐちゅうどく [3] 【河豚中毒】
河豚毒による中毒。舌・口唇・指先がしびれ,運動・知覚麻痺(マヒ)・呼吸麻痺・血圧低下などをきたし死に至る場合がある。
→河豚毒
河豚提灯
ふぐちょうちん [3] 【河豚提灯】
トラフグなどの身を除いて皮をふくらませ,乾かして作ったちょうちん。
河豚毒
ふぐどく [2] 【河豚毒】
フグ類の卵巣や肝臓などに含まれる有毒物質。主成分はテトロドトキシン。神経系をおかす猛毒で,重症の場合は呼吸麻痺を起こす。
河豚汁
ふぐじる [3] 【河豚汁】
フグの身を入れた味噌汁。ふくとじる。ふぐとじる。[季]冬。
河豚魚
ふくと [0] 【河豚魚】
〔「ふぐと」「ふくとう」とも〕
「ふぐ(河豚)」に同じ。[季]冬。《あら何ともなやきのふは過て―汁/芭蕉》
河貝子
かわにな カハ― [0] 【川蜷・河貝子】
淡水産の巻貝。貝殻は円錐形で細長く3センチメートル内外で,殻頂部が欠損していることが多い。殻表は赤褐色または黒褐色。肺臓ジストマ・横川吸虫の第一中間宿主。北海道南部から台湾までの河川・湖沼にすむ。
川蜷[図]
河跡湖
かせきこ [3] 【河跡湖】
河川の一部が川道から分離されてできた湖。三日月湖など。
河道
かどう [0] 【河道】
自然堤防あるいは人工堤防によって限られ,河川水の流路となる細長い凹地。
→氾濫原
河郎
かわろう カハラウ [0] 【河郎・河伯】
「かっぱ(河童)」の異名。
河野
こうの カウノ 【河野】
姓氏の一。古代,伊予国越智氏を祖とする豪族。古代末,伊予国風早郡河野郷を本拠とし,水軍を率いて発展。南北朝以降は伊予の守護大名となる。秀吉の四国征伐に抗して滅ぶ。
河野一郎
こうのいちろう カウノイチラウ 【河野一郎】
(1898-1965) 政治家。神奈川県生まれ。早大卒。1945年(昭和20)自由党結成に参加。農相・建設相などを歴任し,自由民主党の党人派実力者として活躍。日ソ国交回復に尽力。
河野広中
こうのひろなか カウノ― 【河野広中】
(1849-1923) 政治家。三春藩の郷士。号は磐州。自由民権運動に参加,福島事件で入獄。衆議院議員に連続一四回当選。衆院議長・農商務相を歴任。
河野敏鎌
こうのとがま カウノ― 【河野敏鎌】
(1845-1894) 政治家。土佐藩出身。幕末国事に奔走。維新後,枢密院顧問官・農商務相・法相・文相などを歴任。
河野水軍
こうのすいぐん カウノ― 【河野水軍】
伊予の豪族河野氏が率いた水軍。屋島・壇ノ浦の戦いで源氏に従って軍功をたて,南北朝動乱の際も活躍したが,次第に弱体化し,豊臣秀吉の四国征伐で滅亡。
河野通有
こうのみちあり カウノ― 【河野通有】
鎌倉時代の武将。伊予国の御家人。元寇の際,敵船を焼き払うなど軍功をあげた。生没年未詳。
河鍋
かわなべ カハナベ 【河鍋】
姓氏の一。
河鍋暁斎
かわなべぎょうさい カハナベゲウサイ 【河鍋暁斎】
(1831-1889) 幕末・明治前期の画家。下総の人。名は洞郁。別号に狂斎・酒乱斎乱酔など。浮世絵と狩野派を学び,当時の世相を痛烈に風刺した版画・絵本などを描き,投獄されたこともある。
河霧
かわぎり カハ― [0][2] 【川霧・河霧】
川に立つ霧。「―が晴れる」
河頭
かとう [0] 【河頭】
河のほとり。河畔(カハン)。[日葡]
河食
かしょく [0] 【河食・河蝕】
河の流れが地表面を浸食する作用。正規浸食。
河馬
かば【河馬】
a hippopotamus;→英和
<話> a hippo.→英和
河馬
かば [1] 【河馬】
カバ科の哺乳類。体長4メートル,肩高1.5メートルほど。体は肥大し,体重4トンに達するものもある。体毛は少なく,口が大きい。水中生活に適応し,アフリカのサハラ砂漠以南の川や湖の近くにすむ。
河骨
こうほね カウ― [0] 【河骨・川骨】
(1)スイレン科の多年草。小川や池沼に生える。根茎は太く泥中に横たわり,白い。葉は大きく長卵形。夏,花茎を水上に出し頂に黄色の花を一個つける。根茎を漢方で川骨(センコツ)と呼び,強壮剤・止血剤などとして用いる。かわほね。[季]夏。《―の二もと咲くや雨の中/蕪村》
(2)家紋の一。{(1)}の葉と花をかたどったもの。
河骨(1)[図]
河骨
かわほね カハ― [0] 【河骨】
⇒こうほね(河骨)
河鯥
かわむつ カハ― [0] 【河鯥】
コイ目の淡水魚。全長約20センチメートル。体形はオイカワにやや似る。背面は黄土色,腹面は銀白色で体側に濃藍紫色の縦帯が一本ある。食用。中部地方以南に分布。ハエ。ハヤ。ムツ。モツ。アカムツ。
河鱒
かわます カハ― [0][2] 【河鱒】
サケ目の淡水魚。全長約60センチメートル。背面は茶褐色で虫食い状の斑紋があり,体側には小さい白点と赤点がある。食用。北アメリカ東部原産で冷たい水を好む。日本には1901年(明治34)に移入され,各地の冷水域に放流された。
河鹿
かじか [0] 【河鹿】
「カジカガエル」に同じ。[季]夏。《湯宿皆夕影ひきぬ―鳴く/虚子》
河鹿
かじか【河鹿】
《動》a shinging frog.
河鹿蛙
かじかがえる [4] 【河鹿蛙・金襖子】
無尾目の両生類。谷川の岩間にすむカエル。体の背面は灰褐色の地に暗褐色の斑紋があり,下面は淡黄色。雄は体長3.5センチメートル,雌は6センチメートル内外。指先に吸盤がある。雄の鳴き声が美しい。本州・四国・九州に分布。古く「かはづ」として和歌などに詠まれた。カジカ。
沸
にえ [0] 【沸・錵】
日本刀の重要な見所の一。地肌および地肌と刃部との境目にそって銀砂をまいたように,細かくきらきらと輝いているもの。地肌に生ずるものは,特に地沸(ジニエ)という。
→匂い(3)
沸かし冷まし
わかしざまし [4] 【沸かし冷まし】
一度わかした湯茶を冷ますこと。また,その湯茶。
沸かし接ぎ
わかしつぎ 【沸かし接ぎ】
⇒鍛接(タンセツ)
沸かし湯
わかしゆ [3][0] 【沸かし湯】
沸かした風呂の湯。特に,温泉に対して,鉱泉の水を沸かしたもの。
沸かす
わかす【沸かす】
boil <water> ;→英和
heat <the bath> .→英和
沸かす
わか・す [0] 【沸かす】 (動サ五[四])
(1)水などの液体を熱して熱くする。また,煮え立たせる。「風呂を―・す」「お湯を―・す」
(2)熱狂させる。夢中にさせる。「観衆を―・す大接戦」
(3)金属を熱して溶かす。「カネヲ―・ス/ヘボン(三版)」
(4)発酵させる。「大御酒(オオミキ)―・せ,まゆとじめ/催馬楽」
〔「わく」に対する他動詞〕
[可能] わかせる
沸き
わき [0] 【沸き】
沸くこと。「湯の―が早い」
沸き上がる
わきあが・る [4] 【沸き上(が)る・涌き上(が)る】 (動ラ五[四])
沸騰する。「日盛りの街は―・るやうな雑沓で/彷徨(潤一郎)」
沸き上る
わきあが・る [4] 【沸き上(が)る・涌き上(が)る】 (動ラ五[四])
沸騰する。「日盛りの街は―・るやうな雑沓で/彷徨(潤一郎)」
沸き湯
わきゆ [0] 【沸き湯】
わかした湯。わいた湯。
沸き立つ
わきた・つ [3] 【沸き立つ】 (動タ五[四])
(1)盛んに沸騰する。「湯が―・つ」
(2)熱狂する。はげしい興奮状態になる。「好取組に場内が―・つ」
(3)発酵して泡が立つ。
沸き立つ
わきたつ【沸き立つ】
⇒沸き返る.
沸き返る
わきかえる【沸き返る】
(1)[湯が]boil up;seethe.→英和
(2)[騒ぐ]get excited;be in an uproar.→英和
沸き返る
わきかえ・る [3] 【沸き返る】 (動ラ五[四])
(1)激しく沸騰する。煮えたぎる。「湯が―・る」
(2)感情が高ぶって気持ちが乱れる。「胸の中が―・るやうで/雁(鴎外)」
(3)大勢の人々が熱狂したり,興奮したりする。「大接戦に―・る観衆」「場内が―・る」
(4)水がわき上がる。たぎる。「水晶を散らすやうに―・るなど/更級」
沸く
わ・く [0] 【沸く】 (動カ五[四])
〔「わく(湧)」と同源〕
(1)水などが熱せられて熱くなる。また,沸騰する。「風呂が―・く」「やかんの湯が―・く」
(2)水の勢いが激しくて,泡立ち逆巻く。「逆波が―・く」「川の―・きたる/宇津保(祭の使)」
(3)金属が熱せられ,溶ける。「御身は―・き合ひて山の如し/平家 5」
(4)発酵して泡を立てる。「ぬかみそが―・く」
(5)興奮する。盛んに行われる。「会場が―・いた」
沸く
わく【沸く】
(1)[沸騰]boil;→英和
be[get]hot;be ready (風呂が).
(2)[騒ぐ]⇒沸き返る.
沸沸
ふつふつ [2][1] 【沸沸】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)わき立つさま。煮えたぎるさま。「湯が―とたぎっている」
(2)感情などがこみ上げるさま。「喜びが―とわいてくる」
沸湯
ふっとう [0] 【沸湯】
にえたった湯。にえゆ。
沸点
ふってん [1][0] 【沸点】
〔boiling point〕
液体物質の蒸気圧が外圧と等しくなって,沸騰し始める温度。通常は一気圧での値をいい,その物質の固有の定数となる。水の場合は摂氏一〇〇度(正確には九九・九七四度)。bp と略記される。沸騰点。
沸点上昇
ふってんじょうしょう [5] 【沸点上昇】
純溶媒に不揮発性の物質が溶けて溶媒の沸点が上昇する現象。その大きさは溶液の濃度が小さい場合は,溶質の種類に無関係で,溶液の質量モル濃度に比例し,その比例定数は溶媒に固有な定数となる。凝固点降下と同様に,溶質の分子量や解離度の測定に利用。
沸石
ふっせき [0] 【沸石】
ナトリウムやカリウムの含水アルミノケイ酸塩からなる鉱物。約四〇種知られている。無色ないし白色で,ガラス光沢がある。加熱すると脱水する。火山岩の空洞や熱水鉱脈に,また凝灰岩の構成鉱物としても産する。
→ゼオライト
沸騰
ふっとう [0] 【沸騰】 (名)スル
(1)煮えたつこと。液体がある温度以上に熱せられて,その蒸気圧が周囲の圧力よりも大きくなり,液体の表面だけでなく,内部からも気化する現象。「お湯が―する」
(2)激しく,盛んになること。「議論が―する」
(3)人々が激しく騒ぎ立てること。「貧民―官に訴て/新聞雑誌 27」
(4)物価などが急に上がること。「桑葉の価是が為に―し/新聞雑誌 29」
沸騰する
ふっとう【沸騰する】
(1) boil (up);→英和
seethe.→英和
(2)[議論などが]get[become]heated[excited].‖沸騰点 the boiling point.
沸騰水型原子炉
ふっとうすいがたげんしろ [11] 【沸騰水型原子炉】
軽水炉の一方式。炉心で加熱され発生した水蒸気で直接タービンを回すもの。
→原子炉
沸騰点
ふっとうてん [3] 【沸騰点】
⇒沸点(フツテン)
沸騰石
ふっとうせき [3] 【沸騰石】
液体を穏やかに沸騰させるために入れる素焼き板など多孔質物質の小片。
沸騰錠
ふっとうじょう [3] 【沸騰錠】
有機酸と炭酸塩を一錠中に併せ含有するもの。服用時,水に溶かすと炭酸ガスを発生し,口腔粘膜を刺激して清涼感を与える。清涼剤・緩下剤などに用いられる。
油
あぶら [0] 【油・脂・膏】
(1)動物の組織や植物の種子あるいは石油・石炭などの鉱物から抽出される,水に溶けにくく燃えやすい物質。食用・灯火・減摩剤・燃料など多くの用途がある。
(2)特に,動植物の脂肪・油脂。一般に各種の高級脂肪酸のグリセリン-エステルからなる。
〔常温で液体のものを「油」,固体のものを「脂」,特に肉の脂肪を「膏」と書く〕
(3)活動の原動力となるもの。「―が切れた」
(4)人の皮膚から分泌される脂肪。《脂》「疲労のため顔に―が浮く」
(5)おだてること。おせじ。おべっか。「おほほほほほ。えらい―言ひなます/滑稽本・膝栗毛 8」
油っこい
あぶらっこ・い [5] 【脂っこい・油っこい】 (形)
(1)食品が脂を多く含んでいる。「―・い食べ物」
(2)性質がしつこい。濃厚である。「―・い言い回し」「お礼参りは二人連か,ちつと―・いの/人情本・梅児誉美 3」
[派生] ――さ(名)
油ガス
あぶらガス [4] 【油―】
オイル-ガス。
油チャン
あぶらチャン [3] 【油―】
クスノキ科の落葉小高木。山地に自生。葉は卵形で,互生する。早春,葉に先立って淡黄色の小花がかたまってつく。球形の果実から油をとり,材は薪とする。ムラダチ。ズサ。
→チャン(瀝青)
油ニス
あぶらニス [4] 【油―】
⇒油ワニス
油ペイント
あぶらペイント [4] 【油―】
顔料をボイル油または乾性油と混ぜ合わせた有色不透明の塗料。油性ペイント。ペイント。ペンキ。
油ワニス
あぶらワニス [4] 【油―】
塗料の一種。樹脂と乾性油を融合し,乾燥剤を加えたもの。油性ワニス。油ニス。
油井
ゆせい [0] 【油井】
石油を採取するために掘った井戸。
油井
ゆせい【油井】
an oil well.〜のやぐら a derrick.→英和
油倉
ゆそう [0] 【油倉】
油類を貯蔵する倉庫。
油光り
あぶらびかり [4] 【油光り・膏光り】
(1)油のために表面が光っていること。
(2)(衣服などが)汗・垢(アカ)・あぶらなどにより光っていること。
油凪
あぶらなぎ [3][0] 【油凪】
海面が油を流したように波が立たず平らなさま。べたなぎ。
油分
ゆぶん [0] 【油分】
成分の中に含まれている油。
油剤
ゆざい [0] 【油剤】
油脂製品のうち,石鹸(セツケン)・グリセリン・塗料などを除いたものの総称。浸透剤・防水剤・切削油などがある。
油化
ゆか [0] 【油化】
「石油化学」の略。
油単
ゆた 【油単】
「ゆたん(油単)」に同じ。「あたらしき―なれば/枕草子(一一三・能因本)」
油単
ゆたん [0][1] 【油単】
湿気や汚れを防ぐための箪笥(タンス)や長持などのおおい。ひとえの布または紙に油をひいたもので,風呂敷としたり,敷物などにも用いた。
油単包み
ゆたんづつみ [4] 【油単包み】
旅人などの持つ油単で包んだ荷物。
油口
あぶらぐち 【油口】
よくしゃべる口先。達者な弁舌。「弁舌に和(カ)を入れて,とろりとだます―/浄瑠璃・聖徳太子」
油団
ゆとん [0][1] 【油団】
紙を厚くはり合わせて,油または漆をひいたもの。夏の敷物に用いる。[季]夏。
油土
あぶらつち [3] 【油土】
⇒ゆど(油土)
油土
ゆど [1] 【油土】
酸化亜鉛・硫黄(イオウ)・蝋(ロウ)などをオリーブ油で練った人工粘土。放置しても硬化しない。彫刻・粘土細工などに使う。あぶらつち。あぶら粘土。
油圧
ゆあつ【油圧(計)】
(an) oil pressure (gauge).
油圧
ゆあつ [0] 【油圧】
油を媒体に用いて伝達する圧力。「―ブレーキ」
油圧器
ゆあつき [3][2] 【油圧器】
油圧を応用して駆動する機器。
油圧式エレベーター
ゆあつしきエレベーター [8] 【油圧式―】
油圧によって上昇し,自重で下降する方式のエレベーター。
油坊主
あぶらぼうず [4] 【油坊主】
(1)仏前の灯明に油をさす役目の僧。
(2)カサゴ目の海魚。全長1.5メートルを超える。体は長楕円形で側扁し,頭部の輪郭は丸みを帯びる。成魚は暗灰色。幼魚は白い横縞や斑紋がある。肉は美味だが脂肪分が非常に多い。本州中部から北太平洋に分布。
油坏
あぶらつき 【油坏】
「油皿(アブラザラ)」に同じ。
油垢
あぶらあか [0][3] 【油垢・脂垢】
脂肪分がしみついた衣服の垢。
油墨
あぶらずみ [3] 【油墨】
堅油(カタアブラ)に油煙の粉をまぜた顔料。歌舞伎役者などが眉(マユ)や髭(ヒゲ)をかくのに使う。
油売り
あぶらうり [3] 【油売り】
(1)灯火用の油を売り歩いた行商人。
(2)怠け者。
油壺
あぶらつぼ 【油壺】
神奈川県三浦半島南西部にある,波の静かな入り江。東京大学臨海実験所・油壺験潮所・水族館・ヨット-ハーバーなどがある。
油壺
あぶらつぼ [3] 【油壺】
(1)(髪油などの)油を入れておく壺。
(2)機械の一定の位置に備えつけてある給油用の油の容器。オイル-カップ。
(3)地名(別項参照)。
油夜鷹
あぶらよたか [4] 【油夜鷹】
ヨタカ目アブラヨタカ科の鳥。全長約45センチメートル。南アメリカ北部に分布。夜行性。原住民はこの鳥の雛(ヒナ)から油をとり,食用や照明用に利用する。
油女
あぶらめ [3][0] 【油女】
アイナメの別名。
油子
あぶらこ [3] 【油子】
アイナメの異名。
油屋
あぶらや [0] 【油屋】
(1)油(灯油・石油など)を売る店や人。
(2)古く,灯火用の油や髪油などを製造・販売した店や人。
油屋お紺
あぶらやおこん 【油屋お紺】
歌舞伎世話物「伊勢音頭恋寝刃(イセオンドコイノネタバ)」の女主人公。伊勢古市の遊女で,恋人の伊勢の御師(オシ)福岡貢(ミツギ)が探している銘刀の鑑定書を得るため,わざと愛想づかしをするが,これを誤解した貢は次々と殺人を犯す。
油屋さん
あぶらやさん [0] 【油屋さん】
〔油屋の前掛けに似ていることから〕
幼児の,首から腹まで覆う前掛け。あぶらいさん。あぶちゃん。
油層
ゆそう [0] 【油層】
石油を含む地層。
油差
あぶらさし [3][4] 【油差(し)・油注し】
(1)機械類に油を注入するための口の細長い器具。
(2)灯油を油皿に注入するための器具。油つぎ。
油差し
あぶらさし【油差し】
an oilcan;→英和
a lubricator.
油差し
あぶらさし [3][4] 【油差(し)・油注し】
(1)機械類に油を注入するための口の細長い器具。
(2)灯油を油皿に注入するための器具。油つぎ。
油幕
ゆばく [0] 【油幕】
雨露をしのぐために油をぬった天幕。「―の内に布皮(シキカワ)を敷きならべ/太平記 32」
油床
ゆしょう [0] 【油床】
原油がある地層。
油店
あぶらみせ 【油店】
江戸時代,結髪用の油や化粧品を売った店。
油座
あぶらざ [0] 【油座】
中世,荏胡麻(エゴマ)などを原料とする油製造および販売を行なった商人の座。山城の大山崎油座が有名。
油引かず
あぶらひかず 【油引かず】
上等のタバコ。下等のタバコはきざみやすいように包丁に油をひくので葉に臭気が残る。「七文の―/浮世草子・御前義経記」
油引き
あぶらひき [3] 【油引き】
油を塗ること。また,その刷毛(ハケ)。
油彩
ゆさい [0] 【油彩】
油絵の具で色を塗ること。また,油絵。「―画」
→水彩
油性
ゆせい [0] 【油性】
(1)油の有する性質。
⇔水性
(2)潤滑油の特性を示す工学用語。粘性による摩擦を除いた,摩擦を支配する因子。鉱油とくらべて脂肪油は油性が大きい。
油性の
ゆせい【油性の】
oily.→英和
油性塗料 an oil paint.
油性塗料
ゆせいとりょう [4] 【油性塗料】
顔料をボイル油と練り合わせて得る塗料。塗布すると,空気に触れて酸化,硬化して表面をおおう。油ペイント。
油手
あぶらで [0] 【油手・脂手】
脂肪分の分泌が多く,てのひらがあぶらぎっている手。
油抜き
あぶらぬき [0] 【油抜き】
(1)油で揚げたものや脂肪分の多いものを煮物にする時,熱湯をくぐらせて脂肪分や油臭さを除くこと。
(2)洋風陶画の技法の一。洋食器などの上絵付けの際,テレピン油を用いて模様を白く抜く方法。
油揚
あぶらげ [3] 【油揚】
「あぶらあげ」の転。
油揚
あぶらあげ [3] 【油揚(げ)】
(1)豆腐を薄く切って油で揚げた食品。あぶらげ。あげ。揚げ豆腐。
(2)油で揚げること。
油揚げ
あぶらあげ [3] 【油揚(げ)】
(1)豆腐を薄く切って油で揚げた食品。あぶらげ。あげ。揚げ豆腐。
(2)油で揚げること。
油搾め木
あぶらしめぎ [4] 【油搾め木】
果実や種子から油をしぼり取る器具。
油搾め木[図]
油料
ゆりょう [0] ―リヤウ 【油糧】 ・ ―レウ 【油料】
油脂・油かすなどの総称。
油料作物
ゆりょうさくもつ [5] 【油料作物】
油の採取を目的とする作物。ナタネ・ゴマ・ラッカセイ・オリーブ・ダイズなど。
油断
ゆだん [0] 【油断】 (名)スル
気をゆるめること。注意をおこたること。「―すると負けるぞ」「―のならない相手」「―なく見張る」
油断する
ゆだん【油断する】
be off one's guard;be careless.〜しない be on one's guard;keep an eye <on> .→英和
〜しているすきに in an unguarded moment.〜のならない cunning;→英和
subtle;→英和
sly.→英和
‖油断大敵 Security is the greatest enemy.
油日神社
あぶらひじんじゃ 【油日神社】
滋賀県甲賀郡甲賀町にある神社。祭神は油日(アブラヒ)神。油日岳を神体とする。
油木
あぶらぎ [3] 【油木】
アブラギリの別名。
油条
ユウティアオ [3] 【油条】
〔中国語〕
小麦粉をこねて発酵させ細長くして油で揚げたもの。朝食に好んで食べられる。
油柄杓
あぶらびしゃく [4] 【油柄杓】
茶道で,柄杓で水を汲み釜にさす時に,その滴りを早く落とすため上下に振ること。油屋が油を量り売りする時の動作に似ているので嫌う。
油染みる
あぶらじ・みる [5] 【油染みる】 (動マ上一)[文]マ上二 あぶらじ・む
油や体の脂肪分がしみついて,よごれる。「―・みた襟」
油桃
つばいもも [2] 【椿桃・油桃・光桃】
モモの一変種。果実はモモよりやや小さく,果皮は毛がなくつややか。赤く熟し食用とする。つばきもも。光桃(ヒカリモモ)。油桃(アブラモモ)。ネクタリン。
油桃
あぶらもも [3] 【油桃】
⇒椿桃(ツバイモモ)
油桐
あぶらぎり [3] 【油桐】
トウダイグサ科の落葉高木。古く,中国から輸入され,暖地の山地で自生する。また,栽培もされる。高さ10メートルに達し,葉はキリに似る。初夏,淡紅色を帯びた白色の花を開く。種子からしぼった油は桐油(トウユ)といい灯料にし,また油紙に用いる。アブラギ。毒荏(ドクエ)。
油椰子
あぶらやし [4] 【油椰子】
ヤシ科の高木。熱帯アフリカ原産。高さ20メートルに達する。果実は卵形で径4センチメートル内外になる。果皮に油分が多く,パーム油をとる。種子の油はパーム核油といい食用。
油槽
ゆそう【油槽】
an oil tank.‖油槽船(車) a tanker.
油槽
ゆそう [0] 【油槽】
ガソリン・石油などを貯蔵する大きな容器。石油タンク。
油槽船
ゆそうせん [0] 【油槽船】
石油や重油を運ぶための船。タンカー。
油母頁岩
ゆぼけつがん [3] 【油母頁岩】
⇒オイル-シェール
油気
あぶらけ [0] 【油気・脂気】
〔「あぶらっけ」とも〕
(1)あぶらを成分として含んでいること。
(2)あぶらを多く含んで,つやつやしているさま。あぶらっぽいこと。「―のないぼさぼさの髪」
油気のある
あぶらけ【油気のある】
oily;→英和
greasy.〜のない oilless <hair> ;lean.→英和
油油
ゆうゆう イウイウ [0] 【油油】 (ト|タル)[文]形動タリ
油が光るように,つやつやとしているさま。「黒―たる弁髪/露団々(露伴)」
油注し
あぶらさし [3][4] 【油差(し)・油注し】
(1)機械類に油を注入するための口の細長い器具。
(2)灯油を油皿に注入するための器具。油つぎ。
油浴
ゆよく [0] 【油浴】
物体を油にひたして間接的に加熱すること。また,その装置。
油清汁
あぶらすまし [4] 【油清汁】
醤油・赤味噌をすりまぜたものに,煮さました胡麻油を少量加えた煮汁。蕎麦(ソバ)などにかけて用いる。
油溝
あぶらみぞ [0] 【油溝】
潤滑油がよくゆきわたるように,機械の軸受け面にきざんだ溝。
油溶性
ゆようせい [0] 【油溶性】
油脂に溶けこむ性質。油溶性の大きいものは,一般に有機溶剤に溶けやすく,水には溶けにくい。脂溶性。
油滴
ゆてき [0] 【油滴】
(1)油のしずく。
(2)建盞(ケンサン)の一種。黒地で,茶碗の内外に油の点滴に似た金色または銀白色の斑紋が現れているもの。
油漆奉行
うるしぶぎょう [4] 【漆奉行・油漆奉行】
〔初め油奉行廃止後その事務を兼ね,「油漆奉行」と書いて「うるしぶぎょう」と読んだ〕
江戸幕府の職名。勘定奉行の支配に属し,灯油の支給,漆の収納や社寺の什器(ジユウキ)などの事をつかさどった。
油漬
あぶらづけ [0] 【油漬(け)】
軽く塩漬けした魚肉を,オリーブ油などに漬けた食品。
油漬け
あぶらづけ [0] 【油漬(け)】
軽く塩漬けした魚肉を,オリーブ油などに漬けた食品。
油濁
ゆだく [0] 【油濁】
重油の流出による海水などの汚れ。「―防止設備」
油火
あぶらび [3] 【油火】
油に灯芯をひたしてともした火。
油炒め
あぶらいため [4] 【油炒め】
なべに油をひき,加熱した所へ材料を入れ,かきまぜながら高温で手早く火を通し,調味すること。また,そのように調理したもの。
油点
ゆてん [0] 【油点】
細胞間隙に油滴が満ちて透明に見える小点。ミカン科やオトギリソウ科などの葉に見られる。
油然
ゆぜん [0] 【油然】 (ト|タル)[文]形動タリ
「ゆうぜん(油然)」に同じ。「歓喜の念が―として涙が両眼に溢れて来た/復活(魯庵)」
油然
ゆうぜん イウ― [0] 【油然】 (ト|タル)[文]形動タリ
盛んにわき起こるさま。ゆぜん。「―として雲の湧くが如くに/幻影の盾(漱石)」
油焼け
あぶらやけ [0] 【油焼け】
魚の干物(ヒモノ)などを長い間貯蔵していたため,脂肪分が酸化して色は赤みを帯び,味が渋くなること。
油煙
ゆえん【油煙】
lamp soot;lampblack.→英和
〜が立つ smoke.→英和
油煙
ゆえん [0] 【油煙】
油・樹脂などが不完全燃焼したときに出る黒色で微細な炭素の粉。印刷用インク・塗料・墨などの原料になる。
油煙出し
ゆえんだし [0] 【油煙出し】
わら葺(ブ)き屋根などに設けた煙出しの穴。油煙抜き。
油煙墨
ゆえんぼく [0][2] 【油煙墨】
油煙を膠(ニカワ)で固めて作った墨。
油煙形
ゆえんがた [0] 【油煙形】
曲線で囲まれ上端のとがった,栗のような形。欄間や塀などの孔(アナ)に用いる。
油煙斎貞柳
ゆえんさいていりゅう 【油煙斎貞柳】
(1654-1734) 江戸前・中期の狂歌師。大坂の人。豊蔵坊信海に師事,浪華ぶりを唱え狂歌中興の祖といわれた。著「狂歌家づと」など。
油煙髭
ゆえんひげ [2] 【油煙髭】
油煙で描いた作りひげ。江戸時代,奴(ヤツコ)などがしたもの。「麓の赤松を打ち割り松の―,気味よい頭のすり鉢鬢/浄瑠璃・薩摩歌」
油照り
あぶらでり [0] 【油照り】
薄曇りで風がなく,じりじりと蒸し暑い夏の天候。[季]夏。
油燃焼器
あぶらねんしょうき [6] 【油燃焼器】
⇒オイル-バーナー
油物
あぶらもの [0] 【油物】
油で揚げたり,炒(イタ)めたりした食べ物。
油状
ゆじょう [0] 【油状】
油のような液体の状態。
油玉
あぶらだま [3][0] 【油玉・油球】
玉のようになって水の上に浮いている油。
油玉
あぶたま [0] 【油玉】
千切りにした油揚げと煎り玉子を濃い味に煮たもの。
油球
あぶらだま [3][0] 【油玉・油球】
玉のようになって水の上に浮いている油。
油田
ゆでん [0] 【油田】
地下から石油が産出する地域。また,油層が存在する区域。「―開発」「海底―」
油田
ゆでん【油田】
an oil field.
油症
ゆしょう [0] 【油症】
PCB およびその誘導体に汚染された食用油(カネミ倉庫製の米糠油)を摂取したために生じた中毒症。にきび状の皮膚病変,吐き気・食欲不振・肝臓障害・脱力感などの症状を呈した。1968年(昭和43),福岡県を中心に発生。カネミ油症。
油皿
あぶらざら [3] 【油皿】
灯油を入れ,灯芯を燃やし火をともすための陶製の小皿。油坏(アブラツキ)。
油目鑢
あぶらめやすり [5] 【油目鑢】
最も目の細かいやすり。
油石
あぶらいし [3] 【油石】
(1)灰黒色でつやのある滑らかな石。
(2)米の中にまざっている黄色の小石。
(3)石炭の異名。
油砂
ゆさ [1][0] 【油砂】
⇒オイル-サンド
油砥石
あぶらといし [4] 【油砥石】
水の代わりに油でとぐ,きめの細かい砥石。刃物とぎの仕上げに用いる。あぶらと。オイル-ストーン。
油粕
あぶらかす [4] 【油粕・油糟】
(1)大豆・菜種などから油分をしぼり取った残りかす。飼料・肥料とする。
(2)書名(別項参照)。
油粕
あぶらかす【油粕】
oil cake.
油糟
あぶらかす 【油糟】
俳諧論書。長頭丸(チヨウズマル)(松永貞徳)著。1643年刊。「新増犬筑波集」の上巻。「犬筑波集」の前句を借り,自派の付句の方法を示したもの。巻末の俳諧式目和歌十首の精神は,後続の俳諧式目の基礎をなした。
油糟
あぶらかす [4] 【油粕・油糟】
(1)大豆・菜種などから油分をしぼり取った残りかす。飼料・肥料とする。
(2)書名(別項参照)。
油糧
ゆりょう [0] ―リヤウ 【油糧】 ・ ―レウ 【油料】
油脂・油かすなどの総称。
油紅
あぶらべに [4] 【油紅】
梳(ス)き油に紅をまぜたもの。芝居で血の代わりに使う。
油紙
ゆし [1] 【油紙】
⇒あぶらがみ(油紙)
油紙
あぶらがみ [3] 【油紙】
桐油(トウユ)または荏油(エノアブラ)を塗った防水用の和紙,または渋紙。雨具・医療用・荷造り用などとする。桐油紙。油紙(ユシ)。
油紙
ゆし【油紙】
oilpaper.
油紙
あぶらがみ【油紙】
oil(ed) paper.
油絞め冥加
あぶらしめみょうが 【油絞め冥加】
「油船運上(アブラブネウンジヨウ)」に同じ。
油絞り
あぶらしぼり【油絞り】
an oil press.
油絵
あぶらえ [3] 【油絵】
西洋絵画の一種。油絵の具で,木の板やカンバスなどに描いた絵。
油絵
あぶらえ【油絵】
(an) oil painting.〜をかく paint in oils.〜画家 an oil painter.
油絵の具
あぶらえのぐ [4] 【油絵の具】
油絵を描くのに使う絵の具。主として鉱物質の顔料を亜麻仁油(アマニユ)・けし油などで練ったもの。
油綿
あぶらわた 【油綿】
昔,香油を浸して,髪につけるのに用いた綿。
油胡麻
あぶらごま [3] 【油胡麻】
ゴマの一品種。種子が黄褐色で油を多く含んでいる。金胡麻(キンゴマ)。
油脂
ゆし [1] 【油脂】
脂肪酸のグリセリンエステル。中性脂肪。普通,常温で固体のものを脂肪,液体のものを脂肪油または油(アブラ)という。動植物体に多く含まれ,水に不溶,有機溶媒に可溶。食用や石鹸(セツケン)の原料のほか,減摩剤・塗料・硬化油など,広い用途がある。
→油脂[表]
油脂
ゆし【油脂】
oils and fats.油脂工業 the oil and fat industry.
油脂工業
ゆしこうぎょう [3] 【油脂工業】
油脂に関する化学工業の分野。油脂や蝋(ロウ)などを採取・精製し,それらを原料として加工,各種製品にする。食用油・工業油・薬用油の製造,石鹸(セツケン)・硬化油・マーガリン・界面活性剤の製造など。
油膜
ゆまく [0] 【油膜】
水の表面や物体の表面上に生ずる油の膜。
油船運上
あぶらぶねうんじょう 【油船運上】
江戸時代,油しぼり業者に課せられた雑税。油船(油をしぼる道具)の数,すなわち営業の大小に応じて徴収した。油絞め冥加。
油色
あぶらいろ [0] 【油色】
菜種油の色。赤みがかった黄色で,すきとおった感じの色。
油色
ゆしょく [0] 【油色】
彩絵・金銀泥絵などの上に透明の油を塗る方法。彩色の保護と光沢を出すために行われる。中国唐代に行われたものが日本に伝来,密陀絵に多く用いられた。ゆうしょく。
油色
ゆうしょく イウ― [0] 【油色】
⇒ゆしょく(油色)
油芒
あぶらすすき [4] 【油薄・油芒】
イネ科の多年草。山中の草原に生える。高さ1メートル内外。長い線形の葉をつけ,茎の上部にあぶら気がある。秋,茎の頂に大形の円錐形の花穂を出す。
油苆
あぶらずさ [3] 【油苆】
菜種油をしぼる麻袋の廃物をときほぐして作った苆。防水性に富み,屋根・壁などの漆喰(シツクイ)に用いる。
油茅
あぶらがや [3] 【油茅・油萱】
カヤツリグサ科の大形多年草。各地の湿地に自生。高さ1メートルあまり。葉は線形で,光沢がある。秋,多数に分枝した花柄に茶褐色の小穂をつける。ナキリ。カニガヤ。
油茶筅
あぶらちゃせん [4] 【油茶筅】
歌舞伎の鬘(カツラ)の一種。梳(ス)き油で固め光沢を出した茶筅髪。
油菊
あぶらぎく [3] 【油菊】
シマカンギクの別名。
油菜
あぶらな【油菜】
rape.→英和
油菜
あぶらな [3] 【油菜】
アブラナ科の越年草。古く中国大陸から渡来し,油料作物・野菜などとして広く栽培される。高さ約1メートル。花は「菜の花」と呼ばれ,春,茎頂に黄色の十字状花を総状につける。果実は細長いさや状で,種子から菜種油(ナタネアブラ)をしぼる。しぼりかすは肥料となる。ナタネナ。蕓薹(ウンダイ)。
〔現在,油をとるため日本で栽培するものはセイヨウアブラナと呼ぶ品種〕
油菜科
あぶらなか [0] 【油菜科】
双子葉植物の一科。葉は互生し,両性花を総状につける。花弁は四枚で十字形につき,おしべは六本中四本が長い。アブラナ・ダイコン・カラシナ・ワサビ・キャベツ・ナズナなどを含む。旧称は十字花科。
油萱
あぶらがや [3] 【油茅・油萱】
カヤツリグサ科の大形多年草。各地の湿地に自生。高さ1メートルあまり。葉は線形で,光沢がある。秋,多数に分枝した花柄に茶褐色の小穂をつける。ナキリ。カニガヤ。
油薄
あぶらすすき [4] 【油薄・油芒】
イネ科の多年草。山中の草原に生える。高さ1メートル内外。長い線形の葉をつけ,茎の上部にあぶら気がある。秋,茎の頂に大形の円錐形の花穂を出す。
油虫
あぶらむし【油虫】
(1) an aphis;→英和
a plant louse.(2)[ゴキブリ]a cockroach.→英和
油虫
あぶらむし [3] 【油虫】
(1)(「蚜虫」とも書く)半翅目アブラムシ科・ネアブラムシ科・ワタアブラムシ科などの昆虫の総称。体は長さ1〜5ミリメートルの卵形で,長い口針と触角をもつ。植物に群生し,口針をさして樹液を吸う。夏は雌の単為生殖で幼虫を胎生して増え,秋に雌雄を生じて産卵し,この卵が越冬する。分泌する甘い液をアリに与え,アリの保護を受ける種も多い。繁殖力が強く,果樹・農作物などの害虫。アリマキ。
(2)ゴキブリの別名。[季]夏。
(3)他人にたかって,ただで遊興・飲食する者を軽蔑していう語。「太神楽ぐるりはみんな―/柳多留(初)」
(4)遊里の冷やかし客をいう。「本名は素見あざ名は―/柳多留 37」
油蝉
あぶらぜみ [3] 【油蝉】
セミの一種。頭からはねの先まで約6センチメートル。はねは全体に茶色。夏,樹上でジージーと鳴く。日本各地に普通にみられる。[季]夏。
油蝙蝠
あぶらこうもり [4] 【油蝙蝠】
翼手目ヒナコウモリ科の哺乳類。最も普通のコウモリで,腕の長さ3.3センチメートル前後。耳は短く,犬歯が大きい。体色は灰褐色ないし黒褐色。人家にすみ,宵のうちからとびまわり,ハエ・カなどを食う。中国・朝鮮・日本に分布。イエコウモリ。
油蟹
あぶらがに [3] 【油蟹】
イワガニの異名。
油角鮫
あぶらつのざめ [4] 【油角鮫】
ツノザメ目の海魚。全長1.5メートル内外。体は細長く,頭部は縦扁し,口先がとがる。背面は青灰色で幼魚には白点が散在する。第一背びれと第二背びれの前端に強いとげがある。卵胎生。練り製品の材料とし,肝臓から肝油をとる。日本海と本州中部以北の太平洋に分布。アブラザメ。
油証文
あぶらじょうもん 【油証文】
江戸時代,子供が約束を破らないしるしに,指に髪の油をつけて柱などに押したこと。「今度から中の能(イイ)やうに―しな/滑稽本・浮世風呂(前)」
油送
ゆそう [0] 【油送】 (名)スル
石油を送ること。
油送管
ゆそうかん [0] 【油送管】
石油を送る管。パイプ-ライン。
油送管
ゆそうかん【油送管】
an oil pipe.
油送船
ゆそうせん [0] 【油送船】
⇒タンカー
油通し
あぶらどおし [4] 【油通し】
中国料理で,炒めたり煮たりする前に,熱した油に材料をくぐらせること。材料のうまみを逃さず,余分な水分を取り除く効果がある。
油鉢
ゆはつ [0] 【油鉢】
(1)油を入れた鉢。
(2)〔仏〕 正念を持していることのむずかしさを,油を満たした鉢をこぼさないように持つのが困難であることにたとえた語。
油障子
あぶらしょうじ [4] 【油障子】
油をひいた紙を用いた障子。雨のかかる所に使う。雨障子(アマシヨウジ)。
油頁岩
ゆけつがん [2] 【油頁岩】
⇒オイル-シェール
油類
ゆるい [1] 【油類】
油に属するもの。あぶら類。
油鮠
あぶらはや [4][3] 【油鮠】
コイ目の淡水魚。全長約12センチメートル。体は紡錘形で体表はぬるぬるする。全体に黄褐色,側線に沿って暗褐色の小斑点が集中する。本州の中部以北の川の上流に多い。
油鮫
あぶらざめ [3] 【油鮫】
アブラツノザメの別名。
油鰈
あぶらがれい [4] 【油鰈】
カレイ目の海魚。体長は1メートル以上に達する。両眼は体の右側にある。口は著しく大きく,歯の先端にはさかとげをそなえる。東北地方以北からオホーツク海・ベーリング海西部に分布。油脂資源として利用されたことがある。
油[脂]
あぶら【油[脂]】
oil (油);→英和
fat (脂肪);→英和
grease (半固体の);→英和
tallow (蝋状の);→英和
lard (豚の).→英和
〜じみた oil-stained;greasy.〜が切れる need oiling.〜がのる warm up to one's work.〜であげる fry <fish> in oil.〜を差す oil <a thing> ;grease;lubricate.→英和
〜を売る idle away one's time.〜をそそぐ egg <a person> on <to do> .〜をしぼる take <a person> to task.‖油揚 fried bean curd.脂足 greasy feet.油薬 an ointment.
治
ち [1] 【治】
よい政治が行われ,世の中がよくおさまっていること。また,政治。「名君の―」「乱を鎮(シズ)め―を致す/太平記 13」
治す
なお・す ナホス [2] 【治す】 (動サ五[四])
〔「直す」と同源〕
病気やけがを治療して健康な状態にする。「風邪を―・す」「傷を―・す」
[可能] なおせる
治する
じ・する ヂ― 【治する】 (動サ変)[文]サ変 ぢ・す
〔「ちする」とも〕
(1)病気がなおる。「医者は…―・する病も療(ナオ)し得ず/滑稽本・放屁論」
(2)病気をなおす。治療する。「この疵―・しつべし/平家 3」
(3)おさめる。「天下を―・する光相あり/平治(上)」
治する
ち・する [2] 【治する】 (動サ変)[文]サ変 ち・す
⇒じする(治)
治まり
おさまり ヲサマリ [0][4] 【治まり・納まり・収まり】
(1)乱れや騒ぎが静まること。問題が解決すること。《治・収》「―がつく」
(2)調和。つり合い。《収・納》「―が悪い」
(3)金銭の納入。また,収入。「けふら乾魚(ヒモノ)を売居(ウツテ)るやうぢやあ―やあ悪(ワリ)いな/滑稽本・浮世風呂 4」
治まる
おさま・る ヲサマル [3] 【治まる】 (動ラ五[四])
(1)(「収まる」とも書く)乱れた状態が安定した状態に戻る。「騒ぎが―・る」「風が―・る」
(2)政治が行き届いて平和である。「国内が―・る」
(3)気持ちが落ち着く。心が静まる。「怒りが―・る」「ある限り心―・らぬ程なれば/源氏(賢木)」
(4)苦痛などが去る。「痛みが―・る」
〔「おさめる」に対する自動詞〕
治まる
おさまる【治まる】
be settled (解決);quiet[calm]down (静まる);be in peace (平和);fall[drop](風など);→英和
abate (病気など);→英和
be got under (火事が).
治む
おさ・む ヲサム 【治む・修む・納む・収む】 (動マ下二)
⇒おさめる(治)
⇒おさめる(修)
⇒おさめる(納・収)
治める
おさ・める ヲサメル [3] 【治める】 (動マ下一)[文]マ下二 をさ・む
〔「長(オサ)」の動詞化〕
(1)一定の地域を,長として支配し,安定させる。統治する。また,平定する。「国を―・める」
(2)(「収める」とも書く)整えて,あるべき状態・もとの状態にする。混乱を静める。「騒ぎを―・める」「丸く―・める」
(3)管理する。「家を―・める」「黄河を―・める」
(4)心を落ち着かせる。「心―・めむ方なく,おぼほれゐたり/源氏(早蕨)」
(5)病気をなおす。「その病ひを―・むる方を定む/日本書紀(神代上訓)」
〔「おさまる」に対する他動詞〕
治める
おさめる【治める】
rule (統治);→英和
govern <the people> ;→英和
manage <one's household> (管理);→英和
suppress <an uprising> (鎮定);→英和
make up <a quarrel> .
治り
なおり ナホリ [3] 【治り】
病気やけががよくなること。「傷の―が遅い」
治る
なお・る ナホル [2] 【治る】 (動ラ五[四])
〔「直(ナオ)る」と同源〕
病気やけががよくなって,もとの健康な状態に戻る。「風邪が―・る」「けがが―・る」「身など―・りもてゆく/蜻蛉(上)」
治下
ちか [1][2] 【治下】
ある政権・国家の支配下にあること。統治下。「占領軍―」
治世
じせい ヂ― 【治世】
⇒ちせい(治世)
治世
ちせい [1][2] 【治世】
〔「じせい」とも〕
(1)政治が行き届いた穏やかな世の中。太平の世。
⇔乱世
(2)国を治めること。統治。また,治めた期間。「名君の―の下」
治世に
ちせい【治世に】
in the reign <of> .→英和
治乱
ちらん [1] 【治乱】
世の中が穏やかに治まっていることと乱れていること。「―興亡」「―興廃」
治効
ちこう [0] 【治効】
治療のききめ。治療した効果。
治国
ちこく [0][2] 【治国】
(1)国を治めること。
(2)よく治まっている国。
治国平天下
ちこくへいてんか [6][2][3] 【治国平天下】
〔大学〕
国を治め天下を平和に保つこと。
治外法権
ちがいほうけん チグワイハフケン [4] 【治外法権】
国際法上,外国元首・外交官・外交使節など特定の外国人が滞在国の管轄権に服することを免れる権利。特に,裁判権から免れる特権。
→領事裁判
治外法権
ちがいほうけん【治外法権】
《法》extraterritorial rights;ex(tra)territoriality.
治天
ちてん [0] 【治天】
⇒じてん(治天)
治天
じてん ヂ― [0] 【治天】
〔「ちてん」とも〕
天下を治めること。また,その世。治天下。「義時天下の成敗を司り―を計らひ申さんに/太平記 12」
治太夫節
じだゆうぶし ヂダイフ― 【治太夫節】
古浄瑠璃の一。山本土佐掾(角太夫)の門人松本治太夫が貞享(1684-1688)頃語り出した。
治安
ちあん [0][1] 【治安】
〔古くは「じあん」とも〕
国家・社会の秩序や安全がよく保たれていること。
治安
じあん ヂアン 【治安】
年号(1021.2.2-1024.7.13)。寛仁の後,万寿の前。後一条天皇の代。
治安を維持する
ちあん【治安を維持する(乱す)】
maintain (disturb) public peace.治安条令 the Peace Regulations.
治安出動
ちあんしゅつどう [4] 【治安出動】
内閣総理大臣の命令により,治安維持のために自衛隊が出動すること。一般の警察力では対処できないことが認められる場合と,都道府県知事の要請に基づく場合とに限られる。
治安立法
ちあんりっぽう [4] 【治安立法】
支配体制を維持・強化するために,思想・表現・集会・結社などを権力的に抑圧することを目的とした立法。
治安維持法
ちあんいじほう 【治安維持法】
国体の変革,私有財産制度の否定を目的とする結社の組織者と参加者を処罰する内容の法律。1925年(大正14)制定。当初の目的は,普通選挙法と日ソ国交樹立に対応して共産主義者の活動を取り締まることにあったが,次第に反政府・反国策的な思想や言論の自由の抑圧の手段として利用された。45年廃止。
治安警察法
ちあんけいさつほう 【治安警察法】
集会・結社および労働運動や大衆運動の取り締まりについて規定した法律。1900年(明治33)制定。のち,治安維持法で補完。45年(昭和20)廃止。
治定
ちてい [0] 【治定】 (名)スル
⇒じてい(治定)
治定
ちじょう 【治定】
⇒じじょう(治定)
治定
じてい ヂ― [0] 【治定】
〔「ちてい」とも〕
国をおさめさだめること。国がおさまりさだまること。
→じじょう(治定)
治定
じじょう ヂヂヤウ 【治定】
■一■ [0] (名)スル
(1)決定的であること。必然的であること。「それがし退去の事関東に聞えなば,破綻生ぜんこと―なる/桐一葉(逍遥)」
(2)決まること。定まること。「罪科―のほど,しばらく預けおかれんこと何の苦しみかあるべき/盛衰記 6」
(3)連歌・俳諧の助辞の用法で,意味・内容を断定するもの。「『や』は―嘆息の『や』なり/去来抄」
■二■ (副)
きっと。必ず。「今日の軍には―勝つべきいはれ候/太平記 10」
治山
ちさん [0] 【治山】
植林などにより山を整備し,山から災害の原因をのぞくこと。「―治水」
治工具
じこうぐ ヂ― [2] 【治工具】
ジグ(治具)と工具の総称。
治平
ちへい [0] 【治平】
世の中がよく治まって何事もないこと。太平。
治所
ちしょ [1] 【治所】
政庁のある所。政務を行う場所。
治承
ちしょう 【治承】
⇒じしょう(治承)
治承
じしょう ヂシヨウ 【治承】
年号(1177.8.4-1181.7.14)。安元の後,養和の前。高倉・安徳天皇の代。ちしょう。
治承寿永の乱
じしょうじゅえいのらん ヂシヨウ― 【治承寿永の乱】
1180年(治承4)源頼朝の挙兵から,85年(寿永4)平氏一門が壇ノ浦で滅亡するまでの内乱。源平合戦。
治政
ちせい [0] 【治政】
世を治めるまつりごと。政治。
治暦
ちりゃく 【治暦】
⇒じりゃく(治暦)
治暦
じりゃく ヂリヤク 【治暦】
年号(1065.8.2-1069.4.13)。康平の後,延久の前。後冷泉(ゴレイゼイ)・後三条天皇の代。ちりゃく。
治権
ちけん [2] 【治権】
国を治める権利。
治民
ちみん [1] 【治民】
人民を治めること。
治水
ちすい [0] 【治水】 (名)スル
河川の氾濫(ハンラン)を防いだり,水運・灌漑(カンガイ)の便をよくしたりすること。「治山―」「―事業」
治水
ちすい【治水】
river improvement;flood control.〜工事 embankment works.
治法
ちほう [0] 【治法】
(1)国を治める方法。
(2)〔「じほう」とも〕
治療の方法。療法。
治産
ちさん [0] 【治産】
(1)生計を立てること。
(2)財産の管理・処分。「禁―」
治田
ちでん [0] 【治田】
⇒墾田(ハリタ)
治略
ちりゃく [1][0] 【治略】
〔「じりゃく」とも〕
世を治める方法。政治の方略。治世の方法。「―をめぐらす」
治療
じりょう ヂレウ [0] 【治療】 (名)スル
「ちりょう(治療)」に同じ。「医師(イシヤ)の言(コトバ)を守つて―するで無ければ/魔風恋風(天外)」
治療
ちりょう【治療】
(a) medical treatment.〜する treat <a person for rheumatism> ;→英和
cure <a person of a disease> .→英和
〜を受ける undergo[receive](medical) treatment;have <one's eyes> treated.〜中 be under[receiving]medical treatment.‖治療代 a doctor's fee.治療法 a treatment;a cure;a remedy.
治療
ちりょう [0] 【治療】 (名)スル
〔「じりょう」とも〕
病気をなおすこと。療治。「歯を―する」「―費」「―室」「―法」
治療処分
ちりょうしょぶん [4] 【治療処分】
重い罪を犯した精神障害者を裁判所の決定により治療施設に収容しようとする刑法上の考え方。
→措置(ソチ)入院
治療抵抗
ちりょうていこう [4] 【治療抵抗】
精神分析で,患者が無意識を意識化することを妨げようとして生じる言動。
治癒
ちゆ [1] 【治癒】 (名)スル
病気・けがなどが治ること。「完全に―する」
治癒する
ちゆ【治癒する】
get well;recover;→英和
heal.→英和
治績
ちせき [0] 【治績】
国をよく治めたという功績。政治上のすぐれた業績。「首相としてすぐれた―をあげる」
治罪
ちざい [0] 【治罪】
犯罪の有無を調べたり,刑を定めたりすること。
治罪法
ちざいほう 【治罪法】
1880年(明治13)に公布,82年施行された刑事訴訟について定めた法律。ボアソナードが起草。90年,刑事訴訟法施行により廃止。
治罰
じばつ ヂ― 【治罰】
こらしめ正すこと。征伐。「悪侶―の官軍をたすけしめん/平家 7」
治者
ちしゃ [1][2] 【治者】
一国を治める者。統治者。
治聾酒
じろうしゅ ヂロウ― [2] 【治聾酒】
春の社日(シヤニチ)に飲む酒。この日に酒を飲むと耳の遠いのが治るという俗信がある。治聾酒という名の酒があるわけではない。[季]春。《―の酔ふほどもなくさめにけり/村上鬼城》
治術
じじゅつ ヂ― [1] 【治術】
⇒ちじゅつ(治術)
治術
ちじゅつ [1] 【治術】
〔「じじゅつ」とも〕
(1)国を治める方法。
(2)病気を治療する方法。
治要
ちよう [0] 【治要】
国を治めるために最も大切な事柄。治国の要。
治道
ちどう [1][0] 【治道】
(1)国を治める方法。政治の道。
(2)伎楽面の一。鼻の極めて高い男の面。
治部
じぶ ヂ― [1] 【治部】
「治部省(ジブシヨウ)」の略。また,治部省の役人。
治部卿
じぶきょう ヂブキヤウ [2] 【治部卿】
治部省の長官。
治部煮
じぶに ヂブ― [0] 【治部煮】
そぎ切りにした鴨・鶏肉に粉をまぶしたものを,だし汁・酒・味醂(ミリン)・醤油でさっと煮,麩(フ)・きのこや野菜類を加えて煮込んだ金沢の郷土料理。
治部省
おさむるつかさ ヲサムル― 【治部省】
⇒じぶしょう(治部省)
治部省
じぶしょう ヂブシヤウ [2] 【治部省】
律令制で,八省の一。太政官の左弁官に属し,姓氏,五位以上の官人の相続・婚姻,祥瑞・喪葬・国忌,および外国使臣の接待などをつかさどる。雅楽寮・玄蕃寮などを管轄。おさむるつかさ。
治験
ちけん [0] 【治験】
治療のききめ。
治験薬
ちけんやく [2] 【治験薬】
厚生省の製造承認を得るための臨床試験に用いられる薬剤。
治]まり
おさまり【収[納・治]まり】
settlement (落着);→英和
an end (結末).→英和
〜をつける settle <a matter> .→英和
〜がつく come to a settlement[an end].
沼
ぬ 【沼】
ぬま。「埴安(ハニヤス)の池の堤の隠り―の/万葉 201」
沼
ぬま [2] 【沼】
一般に,水深5メートル以内の水域。水草が茂り,透明度が低い。湖との区別は明確でない。
沼
ぬま【沼】
a marsh;→英和
a bog.→英和
沼地 a marshy[boggy]place.
沼南
しょうなん セウナン 【沼南】
千葉県北西部,東葛飾郡の町。手賀沼の南岸に位置し,住宅・工業地化がすすむ。
沼地
ぬまち [0] 【沼地】
大小の水たまりなどが続く,湿っぽく泥深い土地。
沼地
しょうち セウ― [1] 【沼地】
しめっぽく泥の深い地。ぬまち。
沼太郎
ぬまたろう [2] 【沼太郎】
(1)スッポンの異名。
(2)水鳥ヒシクイの異名。
沼杉
ぬますぎ [2] 【沼杉】
ヒノキ科の落葉針葉高木。アメリカ東部原産。湿地に自生,庭園樹ともされる。高さ40メートルに達し,樹冠はピラミッド形。湿地では根から地上に杭(クイ)状の呼吸根を立てる。葉は小枝に羽状につき,秋には褐色となって枝ごと落葉する。落羽松(ラクウシヨウ)。
→呼吸根
沼気
しょうき セウ― [1] 【沼気】
沼などで,沈殿した有機物が腐敗して発生するガス。メタンなど。
沼沢
しょうたく セウ― [0] 【沼沢】
沼と沢。「―地」
沼沢
しょうたく【沼沢】
a marsh;→英和
a swamp.→英和
沼沢植物
しょうたくしょくぶつ セウ― [6] 【沼沢植物】
水辺の湿地や浅水中に生育する植物の総称。淡水性で多年性のものが多い。アシ・オモダカ・ハンノキなど。
沼津
ぬまづ 【沼津】
静岡県中東部,駿河(スルガ)湾北東岸にある商工業都市。中世から東海道の宿駅として発達し,近世,水野氏の城下町。水産・食品加工・計器および電気機械製造が盛ん。
沼津兵学校
ぬまづへいがっこう 【沼津兵学校】
1868年(明治1)沼津につくられた洋式兵学および洋学のための教育機関。72年東京の兵学寮に吸収。
沼海綿
ぬまかいめん [3] 【沼海綿】
淡水海綿の一種。形は変化が多く,層状・塊状・樹枝状などになる。体内に共生する緑藻のため,多くは緑色になる。各地の湖や沼に分布。
沼海老
ぬまえび [2] 【沼海老】
(1)十脚目ヌマエビ科のエビの総称。淡水または汽水域にすむ小形のエビ。食用や釣り餌(エ)にする。ヤマトヌマエビ・トゲナシヌマエビなど。
(2){(1)}の一種。体は緑褐色ないし青緑色。本州以南に分布。
沼湖
しょうこ セウ― [1] 【沼湖】
沼と湖。湖沼。
沼田
ぬまた 【沼田】
群馬県中北部,利根川上流域にある市。沼田盆地の中心都市。近世,真田・本多・土岐氏などの城下町。製材・木工業が盛ん。尾瀬への玄関口の一。
沼田
ぬた 【沼田】
(1)泥深い田。ぬまた。「小黒崎―のねぬなは踏みしだき/散木奇歌集」
(2)〔猪(イノシシ)は泥の上に枯れ草をしいて寝ることから〕
猪の寝床。また,泥土。「君恋ふと猪のかるもより寝覚して浴(ア)みける―にやつれてぞをる/散木奇歌集」
(3)だらしないこと。しまりがないこと。「任達は放蕩として―なる貌そ/蒙求抄 4」
沼田
ぬまた [0] 【沼田】
泥の深い田。
沼田鰻
ぬたうなぎ [3] 【沼田鰻】
メクラウナギ目の海魚。全長約60センチメートル。体形はウナギに似るが,目の後方に六,七対の鰓孔(エラアナ)がある。体表は粘液におおわれる。夜行性で目は退化し,外からは見えにくい。体色は黒褐色。食用。本州中部以南の沿岸に分布。イソメクラ。ベト。
沼縄
ぬなわ [0] 【沼縄・蓴】
蓴菜(ジユンサイ)の別名。[季]夏。《―とる小舟にうたはなかりけり/蕪村》
沼茅
ぬまがや [2] 【沼茅・沼萱】
イネ科の多年草。湿地に自生。高さは80センチメートル内外。葉は線形。夏から秋にかけ大形の円錐花序を立て,淡緑色の小穂をつける。
沼萩
ぬまはぎ [2] 【沼萩】
ヌマトラノオの別名。
沼萱
ぬまがや [2] 【沼茅・沼萱】
イネ科の多年草。湿地に自生。高さは80センチメートル内外。葉は線形。夏から秋にかけ大形の円錐花序を立て,淡緑色の小穂をつける。
沼蓬
ぬまよもぎ [3] 【沼蓬】
ヤマヨモギの別名。
沼虎の尾
ぬまとらのお [5] 【沼虎の尾】
サクラソウ科の多年草。水辺に生える。茎は高さ50センチメートル内外。基部は赤い。葉は披針形。夏,茎頂に長さ約15センチメートルの直立する総状花序を立てて,白色の小花を密につける。ヌマハギ。
沼蛙
ぬまがえる [3] 【沼蛙】
カエルの一種。体長4〜5センチメートル。背面は暗灰褐色の地に黒色の斑紋が散在し,皮膚に凹凸がある。腹面は白色で平滑。池沼・水田にすむ。本州中部以南,東南アジア・インドに広く分布。
沼貝
ぬまがい [2] 【沼貝】
淡水産の二枚貝。ドブガイの一型とされる。本州以南の沼や湖にすむ。
沼鉄鉱
しょうてっこう セウテツクワウ [3] 【沼鉄鉱】
沼沢地や湖沼底などに沈殿・堆積した鉄鉱物の集合体。多孔質で褐色,土状。
沼間
ぬま 【沼間】
姓氏の一。
沼間守一
ぬまもりかず 【沼間守一】
(1843-1890) 民権論者。江戸の人。幕府に用いられたが,維新後政府に仕える。退官して,民権運動のため嚶鳴社(オウメイシヤ)を興し,また「東京横浜毎日新聞」を刊行して立憲改進党結成に参加。
沼鰈
ぬまがれい [3] 【沼鰈】
カレイ目の海魚。全長約45センチメートル。体は菱(ヒシ)形で平たく,背びれ・尻びれ・尾びれに黒色の条紋がある。体色は有眼側が暗緑色で,体表にいぼ状の小突起がある。北米西岸には両眼が右側にある個体が多いが,日本では体の左側にある。食用。本州中部以北の沿岸および汽水域近くの河川や湖沼に分布。カワガレイ。タカノハガレイ。
沽券
うりけん [0] 【売(り)券・沽券】
動産・不動産取引で,契約内容を記した証書。売り渡し証文。
沽券
こけん [0] 【沽券】
(1)土地・家屋などの財産の売買の際に売り主から買い主に与える売り渡し証文。売券(バイケン)。沽却状(コキヤクジヨウ)。
(2)売値。売価。「そんなら総地代で―はいくら/滑稽本・膝栗毛 2」
(3)人の値打ち。体面。品格。
沽券にかかわる
こけん【沽券にかかわる】
affect one's dignity;It is beneath one's dignity <to do> .
沽却
こきゃく [0] 【沽却】 (名)スル
〔「沽」は売るの意〕
売り払うこと。売却。「唐絵(カラエ)の屏風は…成章に―しにけるとぞ/著聞 11」
沽却状
こきゃくじょう 【沽却状】
⇒沽券(コケン)(1)
沽洗
こせん [0] 【姑洗・沽洗】
(1)中国音楽の音名。十二律の五番目の音。日本の十二律の下無(シモム)に相当。
(2)陰暦三月の異名。[色葉字類抄]
沽酒
こしゅ [1] 【沽酒】
酒を売買すること。また,その酒。
沿い
ぞい ゾヒ 【沿い・添い】
名詞の下に付いて,それに沿っていることを表す。「線路―」「海岸―」
沿う
そ・う ソフ [0][1] 【沿う・添う・副う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)主となるものから離れないようにする。《沿》
(ア)長い線状のもののわきを進む。そばを行く。「流れに―・った道」「線路に―・って歩く」
(イ)決まり・方針などに従う。「政府の方針に―・って実施される」
(2)要望・目的などにかなう。《添・副》「御期待には―・えません」
(3)離れずに,そばにいる。また,付き従う。《添・副》「影のように―・う」「身に―・ふ妹をとりみがね/万葉 3485」
(4)人と親しく交わる。「人には―・うてみよ,馬には乗ってみよ」
(5)男女が夫婦となって一緒に暮らす。《添》「二人を―・わせる」
(6)さらに別の物事が加わる。付け加わる。《添》「趣が―・う」「御位―・ひて牛車ゆるされて/源氏(薄雲)」
〔「そえる」に対する自動詞〕
[可能] そえる
■二■ (動ハ下二)
⇒そえる
沿う
そう【沿う】
<go,run> along <the coast> ;→英和
<be situated> on <the river> .→英和
…に沿って along(side of);by;→英和
parallel to.
沿層坑道
えんそうこうどう [5] 【沿層坑道】
石炭層に沿って,その走向方向に掘った坑道。
沿岸
えんがん [0] 【沿岸】
(1)海・湖・河川などに沿った陸地の部分。「若狭湾―」
(2)海・湖・河川などの陸地に沿った部分。「―航路」
沿岸の
えんがん【沿岸の】
on[along]the coast.→英和
‖沿岸警備隊 a coastal guard.沿岸航路 coastwise service.沿岸貿易(漁業) coastal trade (fishery).
沿岸動物
えんがんどうぶつ [5] 【沿岸動物】
(1)生態によって分けた動物群の一。特に,潮間帯付近にすむ動物群をいう。イソギンチャク・カキ・ウニなど。
(2)湖沼の岸から水深3〜20メートルぐらいまでにすむ動物群。トンボの幼虫やゲンゴロウなど。
沿岸域
えんがんいき [3] 【沿岸域】
沿岸の陸域と海域の利用・保全を一体に進める必要から生みだされた空間概念。
沿岸州
えんがんす [3] 【沿岸州】
海岸線にほぼ平行して沖合に継続しながら連なる砂州。波や沿岸流によってつくられ,本土との間には潟(カタ)がはさまれる。
沿岸流
えんがんりゅう [3] 【沿岸流】
海岸に沿って流れる海水の流れ。長期間にわたり,海岸の砂を一方向に運ぶので,港湾の埋没などの原因ともなる。沿岸潮流。海岸流。
沿岸海
えんがんかい [3] 【沿岸海】
領土に沿う一定の範囲の海。領海の主要部分。
沿岸漁業
えんがんぎょぎょう [5] 【沿岸漁業】
海岸に近い海で行う漁業。漁船も小規模で日帰り操業程度のもの。定置網漁業,浅海の養殖も含めていう。沿海漁業。地先漁業。
→沖合漁業
→遠洋漁業
沿岸警備隊
えんがんけいびたい [0] 【沿岸警備隊】
海上における密貿易・密出入国の監視や海難救助などを任務とする組織。日本では海上保安庁がこれに当たる。
沿岸貿易
えんがんぼうえき [5] 【沿岸貿易】
国際法上,一国の海岸沿いの領海内で,自国船が原則として独占的に行い得る航海通商。沿海貿易。
沿岸霧
えんがんぎり [3] 【沿岸霧】
沿岸地域で発生した霧。
沿岸魚
えんがんぎょ [3] 【沿岸魚】
水深200メートル以下の沿岸域にすみ,そこで繁殖する海水魚。アナゴ・カレイ・タイなど。
沿海
えんかい [0] 【沿海】
(1)海に沿った陸地の部分。「西北なる―の諸邦/経国美談(竜渓)」
(2)陸地に沿った海の部分。「―漁業」
沿海
えんかい【沿海】
the coast (陸);→英和
the inshore (海).→英和
〜の coastal <fishery> .→英和
沿海区域
えんかいくいき [5] 【沿海区域】
航行区域の一。海岸より二〇海里以内の水域。
沿海州
えんかいしゅう 【沿海州】
ロシア連邦の極東部,東は日本海に臨み,西は中国,北はアムール川に接する地域。中心都市はウラジオストク。1860年北京条約でロシア領となる。沿海地方。ロシア名,プリモルスキー。
沿線
えんせん [0] 【沿線】
鉄道の線路やバスの路線,幹線道路などに沿った所。「私鉄―」
沿線の
えんせん【沿線の】
<a town> along[on]a railway[railroad](line).→英和
沿路
えんろ [1] 【沿路】
道に沿った所。みちぞい。沿道。
沿道
えんどう [0] 【沿道】
道に沿った場所。みちばた。
沿道の[に]
えんどう【沿道の[に]】
along the road;→英和
by[on]the roadside.→英和
沿革
えんかく【沿革】
history;→英和
development.→英和
沿革誌 a histroy.
沿革
えんかく [0] 【沿革】
物事の移り変わり。変遷。「この都市の―」「学校の―」
況いて
まいて 【況いて】 (副)
〔「まして(況)」のイ音便〕
さらにいっそう。まして。「―雁などのつらねたるが,いとちひさくみゆるはいとをかし/枕草子 1」
況して
まして【況して】
much[still]more;much[still]less (否定の場合).彼は英語が読めない,〜ドイツ語は読めない He cannot read English,much less German.
況して
まして [1] 【況して】 (副)
〔「増して」の意〕
(1)二つ事例を並べあげて,前述の場合でさえこうなのだから,後述の場合はもちろん,の意で使う。なおさら。いうまでもなく。「他人でさえ興奮するのだから,―本人はどんなだったろう」
(2)なおいっそう。さらに。「瓜食(ハ)めば子ども思ほゆ栗食めば―偲(シヌ)はゆ/万葉 802」
況してや
ましてや [1] 【況してや】 (副)
「況して{(1)}」を強めた言い方。
況や
いわんや【況や】
[肯定]much[still]more;[否定]much[still]less.
況んや
いわんや イハン― [2] 【況んや】 (副)
〔動詞「言ふ」の未然形に推量の助動詞「む」と反語の助詞「や」が付いた語。漢文訓読に由来する語で,もと文末に「…といはんや」と補読されていたものが,文頭の「況」字の訓に移行したもの〕
連続する二文のあとの方の文頭におき,前の文の場合でもそうなるのだから,あとの文の場合では言うまでもなくそうなるという意を表す。まして。なおさら。
(1)文末の述語動詞に「む」「むや」を伴う。「この玉たはやすくえ取らじを,―竜の頸の玉はいかが取らむ/竹取」
(2)文末に述語をとらず,「はや」「をや」などで結ぶ。「善人なほもて往生をとぐ,―悪人をや/歎異抄」
(3)特に呼応のないもの。「この不況で大手スーパーでさえ苦しい。―うちのような個人商店はなお厳しい」
泄れ
もれ [2] 【漏れ・洩れ・泄れ】
(1)液体・気体などがもれること。「タイヤの空気―」「ガス―」
(2)抜け落ちること。脱落。遺漏。おち。「記入に―がある」「連絡―があった」
泉
いずみ【泉】
a spring;→英和
a fountain.→英和
泉
いずみ イヅミ 【泉】
姓氏の一。
泉
いずみ イヅ― [0] 【泉】
〔出水(イズミ)の意〕
(1)地中から水のわき出てくるところ。また,その水。[季]夏。《刻々と天日くらき―かな/川端茅舎》
(2)(比喩的に)物事の現れる源。「知識の―」
泉の屋
いずみのや イヅ― [0] 【泉の屋】
泉殿(イズミドノ)。
泉下
せんか [1] 【泉下】
黄泉の下。死後の世界。あの世。
泉井
いずい イヅヰ 【泉井】
姓氏の一。
泉井久之助
いずいひさのすけ イヅヰ― 【泉井久之助】
(1905-1983) 言語学者。大阪府生まれ。京大教授。著「言語研究とフンボルト」,言語の「剰余」を論じた「言語の構造」など。
泉佐野
いずみさの イヅミサノ 【泉佐野】
大阪府南西部の市。大阪湾に臨み,港町・市場町として発達。食品・繊維工業が盛ん。
泉南
せんなん 【泉南】
大阪府南西部,大阪湾に臨む市。近世からの木綿の産地で,厚司(アツシ)の生産など繊維業が盛ん。米作のほか,タマネギ栽培でも知られる。
泉地
せんち [1] 【泉地】
オアシス。
泉塩
せんえん [0] 【泉塩】
塩分を含んだ鉱泉から製した塩。
泉大津
いずみおおつ イヅミオホツ 【泉大津】
大阪府南部の市。もと宿場町。大阪湾に臨む。繊維工業のほか,臨海に諸工業が発達。
泉山御陵
せんざんごりょう 【泉山御陵】
京都市東山区の泉涌寺(センニユウジ)にある陵墓の総称。四条天皇がここに葬られて以降皇室の香華院として多くの陵墓が築かれた。
泉岳寺
せんがくじ 【泉岳寺】
東京都港区高輪にある曹洞宗の寺。山号,万松山。1612年徳川家康の命により外桜田に創建され,1641年現在地に移転。開山,門庵宗関。赤穂藩主浅野長矩(ナガノリ)と大石良雄ら赤穂浪士の墓がある。曹洞宗江戸三大寺の一。
泉川
いずみがわ イヅ―ガハ [3] 【泉川】
(1)わいて流れる川。
(2)川の名(別項参照)。
(3)相撲の技の名(別項参照)。
泉川
いずみがわ イヅミガハ [3] 【泉川】
〔寛政(1789-1801)頃の力士泉川が得意としたところから〕
相手の差し手を自分の両手で挟みつけて撓(タ)め出す相撲の技。撓め出し。
泉川
いずみがわ イヅミガハ 【泉川】
京都府相楽(ソウラク)郡内を流れる木津川の古名。((歌枕))「宮こいでてけふみかのはら―川風寒し衣かせ山/古今(羇旅)」
泉州
せんしゅう 【泉州】
(1)和泉(イズミ)国の別名。
(2)中国,福建省の台湾海峡に面する港湾都市。唐代から外国貿易で発展。イスラム寺院・景教寺院などの遺跡がある。マルコ=ポーロがザイトンの名でヨーロッパに紹介。チュアンチョウ。
泉布
せんぷ [1] 【泉布】
〔「泉」は銭(ゼニ),「布」はあまねく行きわたる意〕
銭。貨幣。
泉殿
いずみどの イヅ― [0] 【泉殿】
(1)平安・鎌倉時代,泉がわき出るところに建てた邸宅。
(2)邸宅内の泉水のほとりなどに建てられた小建築の称。[季]夏。《御簾垂れて人ありやなし―/柳沢白川》
泉水
せんすい【泉水】
a (an artificial) pond;a fountain.→英和
泉水
せんすい [0] 【泉水】
庭につくられた池。また,いずみ。
泉津醜女
よもつしこめ 【泉津醜女】
黄泉(ヨミ)の国の醜悪な女。黄泉(ヨミ)の国の汚れの神格化。泉津目狭女(ヨモツヒサメ)。
泉涌寺
せんゆうじ 【泉涌寺】
⇒せんにゅうじ(泉涌寺)
泉涌寺
せんにゅうじ センユウ― 【泉涌寺】
京都市東山区にある真言宗泉涌寺派の大本山。山号,東山・泉山。空海の開基という。1218年俊芿(シユンジヨウ)が再興し,天台・真言・禅・律の諸宗兼学の道場とする。境域に四条天皇以後,諸天皇の陵があり,皇室の菩提所として崇敬された。御寺(ミテラ)。
泉涌寺派
せんにゅうじは センユウ― 【泉涌寺派】
古義真言宗系の一派。泉涌寺を本山とする。派祖は俊芿(シユンジヨウ)。
泉源
せんげん [0] 【泉源】
(1)泉がわき出るもと。
(2)物事のみなもと。「幸不幸の―/福翁百話(諭吉)」
泉熱
いずみねつ イヅミ― [3] 【泉熱】
猩紅熱(シヨウコウネツ)に似た伝染病。発疹が現れ,発熱と解熱を繰り返し,消化器症状を呈する。病原体はウイルスとされ,ネズミによる媒介が考えられている。異型猩紅熱。
〔報告者泉仙助(1888-1979)にちなむ〕
泉界
せんかい [0] 【泉界】
黄泉の世界。あの世。泉下。
泉石
せんせき [1] 【泉石】
泉水と庭石。庭園。
泉貨
せんか [1] 【銭貨・泉貨】
ぜに。かね。金銭。
泉貨紙
せんかし センクワ― [3] 【仙花紙・泉貨紙】
(1)和紙の一。楮(コウゾ)の皮ですいた厚手の丈夫な紙。江戸時代には帳簿・紙袋などに用いた。天正年間(1573-1591)伊予の僧,泉貨が創製したという。せんか。
(2)第二次大戦後,故紙や砕木パルプなどを原料としてつくられた,粗悪な洋紙。
泉質
せんしつ [0] 【泉質】
温泉水の化学的性質。ナトリウム塩化物泉(食塩泉)・アルミニウム硫酸塩泉(ミョウバン泉)など。
泉都
せんと [1] 【泉都】
温泉によって発展した都市。湯の町。
泉鏡花
いずみきょうか イヅミキヤウクワ 【泉鏡花】
(1873-1939) 小説家。石川県生まれ。本名,鏡太郎。尾崎紅葉に入門。巧みな文体で幻想美にみちた特異な浪漫的世界を展開した。代表作「照葉狂言」「高野聖」「婦系図」「歌行灯」など。
泉門
せんもん [0] 【泉門】
(1)新生児の頭蓋骨がまだ縫合しないとき,中央前寄りにある軟らかい部分。鼓動のたびに動くが,成長に伴い閉じる。ひよめき。おどり。顖門(シンモン)。
(2)黄泉(ヨミ)の国の門。死の国への入り口。
泉鯛
いずみだい イヅ―ダヒ [3] 【泉鯛】
⇒テラピア
泊
はく 【泊】 (接尾)
とまる夜の回数を数えるのに用いる。「旅館に二―する」「三―四日の旅行」
泊する
はく・する [3] 【泊する】 (動サ変)[文]サ変 はく・す
船が一か所にとまる。また,人が旅に出て宿泊する。「我日本の諸港に,西洋各国の船艦を―・し/文明論之概略(諭吉)」
泊つ
は・つ 【泊つ】 (動タ下二)
船が港にとまる。停泊する。「百舟(モモフネ)の―・つる対馬の浅茅山/万葉 3697」
泊まり
とまり [0] 【泊(ま)り】
〔「とまり(止・留)」と同源〕
(1)とまること。宿泊すること。やどり。宿泊。「一晩―で温泉へ行く」
(2)宿直。「―の番」
(3)とまる所。やど。「中村様お―」「今夜の―は車中になる」
(4)船着き場。港。「大津の―」
泊まり客
とまりきゃく [3] 【泊(ま)り客】
旅館などに宿泊する客。宿泊客。
泊まり掛け
とまりがけ [0] 【泊(ま)り掛け】
外泊するつもりで,その準備をして出かけること。「―で遊びに行く」
泊まり明け
とまりあけ [0] 【泊(ま)り明け】
宿直を終えること。また,その終えた翌日。明け。
泊まり札
とまりふだ [3] 【泊(ま)り札】
「宿札(ヤドフダ)」に同じ。
泊まり番
とまりばん [0] 【泊(ま)り番】
宿直(の当番)。
泊まり船
とまりぶね [4] 【泊(ま)り船】
停泊している船。
泊まり込み
とまりこみ [0] 【泊(ま)り込み】
(仕事などのために)その場所に宿泊すること。
泊まり込む
とまりこ・む [4] 【泊(ま)り込む】 (動マ五[四])
ある用事のために自分の家に帰らず他の場所に泊まる。「旅館に―・んで仕事をする」
泊まる
とまる【泊まる】
stay[stop,put up] <at a hotel> ;→英和
stay <with a person> .一晩〜 stay overnight;pass[stop for]the night.→英和
泊まり合わせる stop at the same hotel <with> .
泊まる
とま・る [0] 【泊(ま)る】 (動ラ五[四])
〔「止まる」と同源〕
(1)自分の家以外の所で夜を明かす。「もう遅いから―・っていきなさい」「野に―・りぬる君だち/源氏(松風)」
(2)船が停泊する。「こよひ浦戸に―・る/土左」
[可能] とまれる
泊む
と・む 【止む・留む・泊む】 (動マ下二)
⇒とめる(止・留)
⇒とめる(泊)
泊める
とめる【泊める】
take <a person> in;put <a person> up;give <a person> a bed;→英和
accommodate <a person> (旅館が).→英和
泊める
と・める [0] 【泊める】 (動マ下一)[文]マ下二 と・む
〔「止める」と同源〕
(1)客や部外者を宿泊させる。宿を貸す。「知人の家に―・めてもらう」「団体客を専門に―・めるホテル」
(2)停泊させる。「明石の浦に舟―・めて浮寝をしつつ/万葉 3627」
泊り
とまり [0] 【泊(ま)り】
〔「とまり(止・留)」と同源〕
(1)とまること。宿泊すること。やどり。宿泊。「一晩―で温泉へ行く」
(2)宿直。「―の番」
(3)とまる所。やど。「中村様お―」「今夜の―は車中になる」
(4)船着き場。港。「大津の―」
泊り客
とまりきゃく【泊り客】
a guest[visitor](staying with one).→英和
泊り客
とまりきゃく [3] 【泊(ま)り客】
旅館などに宿泊する客。宿泊客。
泊り掛け
とまりがけ [0] 【泊(ま)り掛け】
外泊するつもりで,その準備をして出かけること。「―で遊びに行く」
泊り掛けで行く
とまり【泊り掛けで行く】
go on an overnight visit[trip] <to> .〜である be on duty <tonight> (宿直).
泊り明け
とまりあけ [0] 【泊(ま)り明け】
宿直を終えること。また,その終えた翌日。明け。
泊り札
とまりふだ [3] 【泊(ま)り札】
「宿札(ヤドフダ)」に同じ。
泊り番
とまりばん [0] 【泊(ま)り番】
宿直(の当番)。
泊り船
とまりぶね [4] 【泊(ま)り船】
停泊している船。
泊り賃
とまりちん【泊り賃】
hotel charges.
泊り込み
とまりこみ [0] 【泊(ま)り込み】
(仕事などのために)その場所に宿泊すること。
泊り込む
とまりこ・む [4] 【泊(ま)り込む】 (動マ五[四])
ある用事のために自分の家に帰らず他の場所に泊まる。「旅館に―・んで仕事をする」
泊り込む
とまりこむ【泊り込む】
stay overnight <at> .
泊る
とま・る [0] 【泊(ま)る】 (動ラ五[四])
〔「止まる」と同源〕
(1)自分の家以外の所で夜を明かす。「もう遅いから―・っていきなさい」「野に―・りぬる君だち/源氏(松風)」
(2)船が停泊する。「こよひ浦戸に―・る/土左」
[可能] とまれる
泊地
はくち [1] 【泊地】
船の停泊する所。
泊洦舎集
ささなみのやしゅう 【泊洦舎集】
歌集。八巻。清水浜臣作。1829年刊。浜臣の詠歌を養子光房が編纂。村田春海門における逸材としての面目を現す。
泊瀬
はつせ 【初瀬・泊瀬】
奈良県桜井市初瀬(ハセ)の古名。((歌枕))「三諸(ミモロ)つく三輪山見ればこもりくの―の檜原(ヒバラ)思ほゆるかも/万葉 1095」
泊舟
はくしゅう [0] 【泊舟】
舟を岸につけること。
泌乳
ひつにゅう [0] 【泌乳】
分娩後,泌乳刺激ホルモンが乳腺に作用して乳が分泌されること。また,その乳。
泌乳刺激ホルモン
ひつにゅうしげきホルモン [8] 【泌乳刺激―】
⇒プロラクチン
泌尿器
ひつにょうき ヒツネウ― [3] 【泌尿器】
⇒ひにょうき(泌尿器)
泌尿器
ひにょうき【泌尿器】
the urinary organs.泌尿器科 urology.→英和
泌尿器
ひにょうき ヒネウ― [2] 【泌尿器】
尿の排出を行う器官。特にヒトの腎臓・輸尿管・膀胱(ボウコウ)・尿道の総称。ひつにょうき。
→排出器
泌尿器[図]
泌尿器科
ひにょうきか ヒネウ―クワ [0] 【泌尿器科】
男性および女性の泌尿器の疾患と男性性器の疾患を対象とする医学の一分科。腎・副腎・腎盂(ジンウ)・尿管・膀胱(ボウコウ)・尿道・前立腺・精嚢(セイノウ)・精巣・精巣上体・陰茎・陰嚢などの疾患を扱う。
泔
ゆする 【泔】
(1)頭髪を洗いくしけずる際に用いた水。米のとぎ汁・強飯を蒸したあとの湯などを使った。「文字に書きてあるやうあらむに心得ぬものの名。…。―/枕草子(一五五・堺本)」
(2){(1)}を用いて髪を洗いくしけずること。洗髪。「女君,御―の程なりけり/源氏(東屋)」
泔坏
ゆするつき [3] 【泔坏】
泔(ユスル){(1)}の水を入れる器。古くは土器で,のち漆器・銀器などを用いた。びんだらい。
泔坏[図]
泔浴み
ゆするあみ 【泔浴み】
頭髪を洗い,くしけずること。「風に櫛(カシラケズ)り,雨に―して/日本書紀(欽明訓)」
法
ほう【法】
(1)[法律]a law;→英和
a rule;→英和
a code (法典).→英和
(2)[方法]a method;→英和
a way.→英和
〜にかなった(反した) (un)lawful;→英和
(il)legal.→英和
そんな〜はない That's unreasonable[impossible].
法
ほう [0] 【法】
□一□〔歴史的仮名遣い「はふ」〕
(1)物事に秩序を与えているもの。法則。のり。「―にかなった振る舞い」
(2)社会生活を維持し統制するために,強制力をもって行われる社会規範。法律。「―の裁き」「―を犯す」
(3)やり方。しかた。方法。「無事助け出す―はないものか」「客を放っておくという―があるものか」
(4)〔mood〕
インド-ヨーロッパ語で,表現内容に対する話し手の心的態度を表す動詞の語形変化。直説法・命令法・接続法(仮定法)などに分かれる。
□二□〔歴史的仮名遣い「ほふ」〕
〔仏〕
〔梵 dharma「達磨」などと音訳〕
(1)事物。物。存在。「諸―無我」
(2)
(ア)真理。根本的な規範。
(イ)教え。教説。教義。
(ウ)仏の教え。釈迦の言葉。それを記録した経。
(エ)教義・信者・教団などによって具体化されている仏教。
(オ)仏事・法要・祈祷などの儀式。「祈雨の―」
法
のり [2] 【法・則・矩】
〔動詞「のる(宣・告)」の連用形から。上位の者が下位の者に与えた宣告の意が原義〕
❶のっとるべき事柄。
(1)法律。法令。「商返(アキカエ)しをすとの御―あらばこそ/万葉 3809」
(2)道理。道徳。「諍ひ諫めて節に死するは是れ臣下の―なり/太平記 4」
(3)方式。やり方。「ことばに定まれる―なし。只心を得て思ひを述べば,必ず感応あるべし/沙石 5」
(4)〔仏〕
〔「法」の訓読みから〕
仏法。仏教。仏典。《法》「色にのみそめし心のくやしきを空しと説ける―ぞうれしき/新古今(釈教)」
❷基準とする長さ。《法》
(1)距離。みちのり。「道ノ―五里ナリ/日葡」
(2)寸法。さしわたし。「内―」
(3)建築・土木で,垂直を基準にした傾斜の度合。また,その傾斜した面。
法の会
のりのえ 【法の会】
「法会(ホウエ)」を訓読みした語。「今日のみ―をも尋ねおぼさば,罪を許し給ひてよや/源氏(藤裏葉)」
法の場
のりのにわ 【法の場】
仏事を営む場所。説教・法会(ホウエ)をする場所。のりのむしろ。「春ごとに歎きしものを―散るがうれしき花もありけり/千載(釈教)」
法の声
のりのこえ 【法の声】
読経や説法の声。また,念仏・真言・声明(シヨウミヨウ)などを唱える声。「などてかく思ひそめけむほととぎす雪のみ山の―かは/千載(夏)」
法の師
のりのし 【法の師】
「法師(ホウシ)」を訓読みした語。「―の,世のことわり説き聞かせむ所の心地するも/源氏(帚木)」
法の月
のりのつき 【法の月】
仏法が,衆生(シユジヨウ)を無明の闇から救い出すことを月にたとえた語。真如(シンニヨ)の月。「―久しくもがなと思へども/新勅撰(釈教)」
法の末
のりのすえ 【法の末】
仏法の衰えた世。末法(マツポウ)。「消えぬべき―には成りぬとも/新拾遺(釈教)」
法の水
のりのみず 【法の水】
「法水(ホウスイ)」を訓読みした語。「―深きさとりを種として胸のはちすの花ぞ開くる/玉葉(釈教)」
法の浮き木
のりのうきぎ 【法の浮き木】
衆生(シユジヨウ)を救う仏法を,浮いて流れている木にたとえた語。「いたづらに苦しき海に沈みなば―に又もあはめやも/新千載(釈教)」
→盲亀(モウキ)の浮木(フボク)
法の海
のりのうみ 【法の海】
仏の教えが深遠で,その慈悲心の広大なことを海にたとえた語。法海。「みるめなき涙のそこに沈む身を―にも浮べてしかな/壬二集」
法の灯
のりのともしび 【法の灯・法の灯火】
「法灯(ホウトウ)」を訓読みした語。「かかる程に―を掲げ,仏法の命をつがせ給ふ/栄花(疑)」
法の灯火
のりのともしび 【法の灯・法の灯火】
「法灯(ホウトウ)」を訓読みした語。「かかる程に―を掲げ,仏法の命をつがせ給ふ/栄花(疑)」
法の皇
のりのすべらぎ 【法の皇】
「法皇(ホウオウ)」を訓読みした語。「わが―に仕へ奉りては/千載(序)」
法の筵
のりのむしろ 【法の筵】
〔「法筵(ホウエン)」を訓読みした語〕
「法(ノリ)の場(ニワ)」に同じ。「君はただ―を弘むばかりぞ/和泉式部日記」
法の精神
ほうのせいしん ハフ― 【法の精神】
〔原題 (フランス) De l'esprit des lois〕
政治思想書。モンテスキュー著。1748年刊。ロックの権力分離論を継承し,権力の恣意性・強圧から個人の政治的自由をまもるために,三権分立を唱えた。また,実定法と社会形成要因との間に見出だされる相関関係の総体を分析し,社会学的研究の先駆となる。
法の舟
のりのふね 【法の舟】
仏法を,人々をこの世の苦海から救い,極楽の彼岸へ導く舟にたとえた語。「―さして行く身ぞもろもろの神も仏も我を見そなへ/新古今(釈教)」
法の薪
のりのたきぎ 【法の薪】
仏法が人を救うのを,薪の火が人を温めるのにたとえた語。「谷の水嶺の嵐を忍びても―にあふぞうれしき/千五百番歌合」
法の衣
のりのころも 【法の衣】
「法衣(ホウエ)」を訓読みした語。「なれみてし花のたもとをうち返し―をたちぞかへつる/新古今(雑下)」
法の道
のりのみち 【法の道】
仏道のこと。「―教へし山は霧こめて踏みみし跡になほや迷はむ/新勅撰(雑二)」
法の門
のりのかど 【法の門】
「法門(ホウモン)」を訓読みした語。「迷ひこし浮世の家をはなれてぞ今はた―に入りぬる/新千載(釈教)」
法の雨
のりのあめ 【法の雨】
「法雨(ホウウ)」を訓読みした語。「―にみながら清めつくしては/公任集」
法る
のっと・る [3] 【則る・法る】 (動ラ五[四])
〔「のりとる(則)」の転〕
手本として従う。規準・規範とする。「法律に―・る」「先例に―・る」「三后の道に―・つて行はうとて/毛詩抄 16」
法三章
ほうさんしょう ハフサンシヤウ [3] 【法三章】
〔史記(高祖本紀)〕
関中に入った漢の高祖が,秦の苛酷な法を廃して制定した殺人・傷害・窃盗のみを罰するという三条の法律。転じて,法令を非常に簡単にすること。三章の法。
法主
ほっしゅ [0][1] 【法主】
⇒ほうしゅ(法主)
法主
ほっす [0][1] 【法主】
〔「す」は呉音〕
「ほうしゅ(法主)」に同じ。
法主
ほうしゅ ホフ― [0][1] 【法主】
〔「ほっしゅ」「ほっす」とも〕
(1)仏の尊称。
(2)一宗派の長。
(3)法会の主人役。
法主
ほっす【法主】
a head priest.
法事
ほうじ ホフ― [0] 【法事】
死者の追善供養のために行う仏教の行事。死後四九日目,また年忌などに行う。法要。法会。のりごと。
〔元来は,仏教の行事・儀式を広くさす語〕
法事
のりごと [0] 【法事】
⇒ほうじ(法事)
法事
ほうじ【法事(を行なう)】
(hold) a memorial service <for> .
法人
ほうじん【法人】
a juridical person;a corporation.→英和
‖法人税 the corporation tax.特殊法人 <英> a quango.
法人
ほうじん ハフ― [0] 【法人】
自然人以外で,法律上の権利義務の主体となることができるもの。一定の目的の下に結合した人の集団あるいは財産についてその資格が認められる。公法人と私法人,社団法人と財団法人,営利法人と公益法人と中間法人,外国法人と内国法人などに分類される。
⇔自然人
「学校―」「宗教―」
法人事業税
ほうじんじぎょうぜい ハフ―ジゲフ― [6] 【法人事業税】
事業税の一。法人の行う事業に対して課される税。都道府県の主力財源。
法人企業
ほうじんきぎょう ハフ―ゲフ [5] 【法人企業】
個人企業ではなく,営利を目的とする会社形態の企業のこと。
→会社
法人実在説
ほうじんじつざいせつ ハフ― [7] 【法人実在説】
法人は株主に還元されない固有の存在とする説。例えば,法人税と個人所得税の別個課税は二重課税にはならないとされる。
法人成り
ほうじんなり ハフ― [0] 【法人成り】
個人企業が株式会社・有限会社などの法人になること。
法人所得
ほうじんしょとく ハフ― [5] 【法人所得】
法人の一定期間における所得。益金から損金を控除した金額。
法人擬制説
ほうじんぎせいせつ ハフ― [6] 【法人擬制説】
法人は単に株主の集合体にすぎないとする説。例えば法人と株主に別個に課税することは二重課税になるので調整すべきとされ,日本の配当控除制度はこの説に基づく。
法人株主
ほうじんかぶぬし ハフ― [6] 【法人株主】
株主となっている,親会社・関連会社・銀行などの法人。日本では,持株比率において個人株主を大きく上回る。
法人格
ほうじんかく ハフ― [3] 【法人格】
権利義務の帰属する人格。権利主体となりうる資格という観点からみると権利能力と同義。自然人と法人は法人格を有する。
法人税
ほうじんぜい ハフ― [3] 【法人税】
法人の所得などに対して課せられる国税。
法人著作
ほうじんちょさく ハフ― [5] 【法人著作】
法人その他の使用者の発意に基づき,その業務に従事する者が,職務上作成し,法人名義で公表される著作物。
法令
ほうれい ハフ― [0] 【法令】
(1)おきて。のり。
(2)法律と命令。地方公共団体の条例・規則や裁判所の規則などを含めていうこともある。
法令
ほうれい【法令】
a law;→英和
an ordinance.→英和
法令全書
ほうれいぜんしょ ハフ― [5] 【法令全書】
詔書・法律・政令・条約・府令・省令・規則・通達などの各種法令を月別に集録した法令集。大蔵省印刷局が刊行。1885年(明治18)太政官文書局が編集したのに始まる。
法令審査権
ほうれいしんさけん ハフ― [7] 【法令審査権】
⇒違憲立法審査権(イケンリツポウシンサケン)
法会
ほうえ ホフヱ [0][1] 【法会】
〔仏〕 説法・読経・修法などの仏事を行い,死者を供養したりするための集会。
法会
ほうえ【法会】
⇒法事.
法位
ほうい ホフヰ [1] 【法位】
〔仏〕
(1)存在のあるがままの姿。真理。
(2)僧位。
法体
ほうたい ホフ― [0] 【法体】
⇒ほったい(法体)
法体
ほったい [0] 【法体】
〔仏〕
(1)諸物の本体。諸仏の根本をなす実体。
(2)浄土教で,阿弥陀仏の名号(ミヨウゴウ)や念仏のこと。
(3)仏門に入って髪を剃り法衣を着た出家の姿。僧体。
法体装束
ほったいしょうぞく [5] 【法体装束】
僧侶の着用する装束。法服・裘代(キユウタイ)・衣など。
法例
ほうれい ハフ― [0] 【法例】
(1)さだめ。おきて。
(2)個々の法律の中で,その適用の範囲を一般的に定めた部分。
(3)法律の適用に関する諸事項を定めた法律。1898年(明治31)制定。
法具
ほうぐ ホフ― [1][0] 【法具】
仏事に用いる器具。仏具。
法典
ほうてん [0] 【法典】
□一□〔歴史的仮名遣い「はふてん」〕
(1)おきて。きまり。
(2)同系列の法規を組織だてて編んだ成文法規集。刑法典・民法典の類。
□二□〔歴史的仮名遣い「ほふてん」〕
〔仏〕 正法を説いた経典。
法典
ほうてん【法典】
a code.→英和
法典論争
ほうてんろんそう [5] 【法典論争】
法典の編纂・制定・施行の可否についての論争。代表的なものに,一九世紀初めのドイツ一般民法典編纂の可否をめぐる論争と,明治期の日本での民法典・商法典の施行をめぐるものがある。
→民法典論争
法内組合
ほうないくみあい ハフナイクミアヒ [5] 【法内組合】
⇒インサイダー組合
法制
ほうせい【法制】
laws;legislation (立法).〜化する get into the law;→英和
legislate.→英和
‖内閣法制局 the Cabinet Legislation Bureau.
法制
ほうせい ハフ― [0] 【法制】
(1)法律についての制度。また,法律で定められた制度。
(2)決まった規則やしきたり。「―そなはり,老若のさかひなく/鶉衣」
法制史
ほうせいし ハフ― [3] 【法制史】
法の歴史。また,これを研究する学問。
法制審議会
ほうせいしんぎかい ハフ―クワイ [7] 【法制審議会】
法務大臣の諮問に応じて法務に関する基本的事項について調査・審議する法務省の諮問機関。法務大臣の任命する三〇名以内の委員により組織される。
法制局
ほうせいきょく ハフ― [3] 【法制局】
法制に関する職務を補助するための機関。
→議院法制局
→内閣法制局
法則
ほうそく ハフ― [0] 【法則】
(1)守らねばならないきまり。おきて。
(2)一定の条件のもとで,必ず成立する事物相互の関係。また,それを言い表した言葉や記号。自然法則・化学法則・物理法則・社会法則・経済法則などがある。
法則
ほうそく【法則】
a law;→英和
a rule.→英和
法則科学
ほうそくかがく ハフ―クワ― [5] 【法則科学】
〔(ドイツ) Gesetzwissenschaft〕
現象を支配する法則の探求を目的とする科学。自然科学によって代表され,歴史学などの個別的事実の記述を目的とする学問と対比される。
法剣
ほうけん ホフ― [0] 【法剣】
仏の教えが煩悩(ボンノウ)を断ち切ることを剣にたとえていう語。
法力
ほうりき ホフ― [0][1] 【法力】
(1)仏法に備わっている力。仏法の威力。
(2)仏道修行によって身につけた,祈祷・除災などの際に発揮される超人的な力。
法務
ほうむ ハフ― [1] 【法務】
法律・司法に関する種々の事務。
法務
ほうむ ホフ― [1] 【法務】
(1)仏法に関する事務。
(2)延暦寺や園城寺などの大寺で,寺務をつかさどる僧職。
法務大臣
ほうむだいじん ハフ― [4] 【法務大臣】
法務省の長である国務大臣。法相。
法務大臣
ほうむ【法務大臣(省)】
the Minister (Ministry) of Justice.
法務官
ほうむかん ハフ―クワン [3] 【法務官】
(1)戦前の陸海軍で,法律上の事務をつかさどった文官。判士とともに軍法会議を構成した。
(2)〔(ラテン) praetor〕
古代ローマの官名。司法関係の政務を担当した高級官吏。
法務局
ほうむきょく ハフ― [3] 【法務局】
地方における法務関係業務を扱う法務省の機関。民事局・訟務局・人権擁護局の事務を分掌する。
法務省
ほうむしょう ハフ―シヤウ [3] 【法務省】
国の行政機関の一。検察・行刑・恩赦・戸籍・登記・人権擁護・出入国管理や国の利害に関係ある争訟などの法務に関する事項を取り扱う。民事・刑事・保護・人権擁護・入国管理などの内局,公安審査委員会・公安調査庁などの外局,その他検察庁・法務局・刑務所などの機関が置かれている。1952年(昭和27)に法務府を改組して発足。
法勝寺
ほっしょうじ 【法勝寺】
京都市左京区岡崎にあった寺。六勝寺の一。1077年,白河天皇の勅願により創建。当初は七堂伽藍をそなえた大寺であったが,1342年の火災に遭い廃絶。大毘盧舎那寺。
法医学
ほういがく【法医学】
legal medicine.
法医学
ほういがく ハフ― [3] 【法医学】
裁判など法の運用の際に必要な医学的事項について研究する医学の一部門。特に,死体鑑定による死因・死亡時刻の判定や血液型による親子鑑定など,裁判上の事実認定のための証拠を医学的見地から確定することを任務とする。
法医解剖
ほういかいぼう ハフイ― [4] 【法医解剖】
司法解剖と行政解剖の総称。
法博
ほうはく ハフ― [0] 【法博】
「法学博士」の略。
法印
ほういん ホフ― [0][1] 【法印】
〔仏〕
(1)仏教を他の教派から区別する標識となる根本的な教義。小乗仏教では三法印,大乗仏教では諸法実相の一法印がよく説かれる。
(2)僧位の最高位で,法眼(ホウゲン)・法橋(ホツキヨウ)の上。「法印大和尚位(ダイカシヨウイ)」の略。僧綱の僧正に相当する位。
(3)中世・近世,僧侶に準じて仏師・絵師・連歌師・医師などに与えられた称号。
(4)山伏や祈祷師(キトウシ)の俗称。
法参議
ほうさんぎ ホフ― [3] 【法参議】
766年,道鏡が法王に任ぜられた際,その一党の基真禅師の任ぜられた官職。参議に準ずる月料を給せられた。
法句経
ほっくぎょう 【法句経】
〔(パーリ) Dhamma-pada〕
仏教経典。維祇難等訳。四二三偈(ゲ)から成るパーリ語の原典がある。短詩型の教説を集成したもので,初期の仏教の教えを伝える。ダンマ-パダ。
法号
ほうごう ホフガウ [3] 【法号】
(1)僧が死者に与える名。法名。戒名。
(2)受戒した僧に師が与える名。法名。戒名。
(3)仏殿・仏寺などの名。
法名
ほうみょう ホフミヤウ [0][1] 【法名】
受戒して僧や俗信徒となった者に与えられる仏教徒としての名前。また,それに倣って死者におくられる名前。戒名。
⇔俗名
法吏
ほうり ハフ― [1] 【法吏】
司法の官吏。
法味
ほうみ ホフ― [1] 【法味】
(1)仏法の功徳を食物の美味にたとえていう語。仏法の妙味。
(2)読経などの法要。
法命
ほうみょう ホフミヤウ [0] 【法命】
(1)仏法の命脈。
(2)僧侶の寿命。
(3)「慧命(エミヨウ){(3)}」に同じ。
法哲学
ほうてつがく ハフ― [4][3] 【法哲学】
法を対象とし,その本質や理念,また根拠や価値などを哲学的な方法や態度により原理的・根本的に研究する学問。法理学。法律哲学。
法問
ほうもん ホフ― [0] 【法問】
仏法について問答すること。また,その問答。「念仏・―の談議あり/盛衰記 47」
法善寺
ほうぜんじ ホフゼン― 【法善寺】
大阪市中央区難波(ナンバ)にある浄土宗の寺。別名,千日寺。付近は飲食店街。
法喜
ほうき ホフ― [1] 【法喜】
仏法に触れて感ずる喜び。法悦。
法嗣
はっす [0][1] 【法嗣】
〔仏〕 禅宗で師の法をついだ弟子のこと。ほうし。ほっし。
法嗣
ほうし ホフ― [1] 【法嗣】
⇒はっす(法嗣)
法器
ほうき ホフ― [1] 【法器】
(1)仏法を受けるに足る能力。また,それをもっている人。
(2)仏具。法具。
法均尼
ほうきんに ホフキン― 【法均尼】
(730-799) 奈良末期の女官。俗名,和気広虫(ワケノヒロムシ)。清麻呂の姉。孝謙上皇に仕え,上皇に従って出家。弟清麻呂の宇佐八幡神託事件に連座したが,のちに赦され,孤児の養育などに携わった。
法城
ほうじょう ホフジヤウ [0] 【法城】
(1)〔仏〕 仏法が諸悪から守ってくれることを城にたとえていう語。
(2)宗団。寺院。
法域
ほういき ハフヰキ [0] 【法域】
(1)法令の効力の及ぶ地域的範囲。
(2)法の規定事項の範囲。
(3)法の適用範囲。
法堂
はっとう [0] 【法堂】
禅寺で,住持が修行僧に教えを説き,指導にあたる建物。仏殿の後方にあり中心的なもの。他宗の講堂にあたる。
法堂
ほうどう ホフ― [0] 【法堂】
経典を講ずる堂。
〔禅宗の「はっとう(法堂)」とは別物〕
法場
ほうじょう ホフヂヤウ [0] 【法場】
仏法を修行する場所。仏寺。
法外
ほうがい ハフグワイ [0][1] 【法外】 (名・形動)[文]ナリ
(1)法に外れていること。
(2)著しく度を越していること。非常識なこと。また,そのさま。「―な値段」「―な要求」
[派生] ――さ(名)
法外な
ほうがい【法外な】
extraordinary;→英和
unusual;→英和
exorbitant.→英和
法外組合
ほうがいくみあい ハフグワイ―アヒ [5] 【法外組合】
⇒アウトサイダー組合(クミアイ)
法威
ほうい ホフヰ [1] 【法威】
仏法の威力。
法学
ほうがく ハフ― [0] 【法学】
法に関する学問の総称。法解釈学・法史学・法社会学・法哲学・比較法学・法政策学などを含む。法律学。「―者」「―部」
法学
ほうがく【法学】
law;→英和
jurisprudence.→英和
‖法学士 a bachelor of laws;Bachelor of Laws <LL.B.> (学位).法学博士 a doctor of laws;Doctor of Laws <LL.D.> (学位).法学部 a faculty[department]of law[jurisprudence].
法宇
ほうう ホフ― [1] 【法宇】
てら。寺院。
法官
ほうかん ハフクワン [0] 【法官】
司法をつかさどる役人。裁判官。
法定
ほうてい ハフ― [0] 【法定】
法律で定めること。
法定の
ほうてい【法定の】
legal.→英和
‖法定伝染病 a legal infectious disease.
法定代理人
ほうていだいりにん ハフ― [0] 【法定代理人】
本人の意思によるのではなく,法律の規定に基づいて任命される代理人。未成年者の親権者・後見人など。
⇔任意代理人
→代理(2)
法定伝染病
ほうていでんせんびょう ハフ―ビヤウ [0] 【法定伝染病】
伝染病予防法に特定されている伝染病。伝染力が強く死亡率が高いため,届け出・隔離治療・消毒などが義務づけられている。コレラ・赤痢・腸チフス・パラチフス・痘瘡・発疹チフス・猩紅熱・ジフテリア・流行性脳脊髄膜炎・ペスト・日本脳炎をいう。
法定刑
ほうていけい ハフ― [3] 【法定刑】
刑罰法規に規定されている刑。
→処断刑
→宣告刑
法定利息
ほうていりそく ハフ― [5] 【法定利息】
法律の規定に基づいて発生する利息。
⇔約定(ヤクジヨウ)利息
法定利率
ほうていりりつ ハフ― [5] 【法定利率】
法律により定められた利率。民法上は年五分,商法上は年六分。利率の約定がないときに適用される。
⇔約定(ヤクジヨウ)利率
法定平価
ほうていへいか ハフ― [5] 【法定平価】
⇒金平価(キンヘイカ)
法定得票数
ほうていとくひょうすう ハフ―トクヘウ― [7][9] 【法定得票数】
公職選挙法上,当選に必要な最低限度の得票数。これに達しない候補者は定員内に入っても当選人となれない。
法定期間
ほうていきかん ハフ― [5][6] 【法定期間】
(1)法によって定められている期間。
(2)訴訟法上の期間のうち,その長さが法律によって定められているもの。
法定果実
ほうていかじつ ハフ―クワ― [5] 【法定果実】
物の使用の対価として受け取る金銭その他の物。賃料・利息など。
⇔天然果実
法定清算
ほうていせいさん ハフ― [5] 【法定清算】
法人の清算において,清算人により法定の手続に従って行われる清算方法。株式会社・有限会社・公益法人などでは法定清算が強制される。
⇔任意清算
法定準備率
ほうていじゅんびりつ ハフ― [7] 【法定準備率】
支払準備制度において,市中金融機関が法令に基づいて一定の保有が要求されている準備率。
→所望(シヨモウ)準備
法定準備金
ほうていじゅんびきん ハフ― [0] 【法定準備金】
法律により会社に積み立てを強制している,資本欠損の填補にあてるための準備金。法定積立金。
⇔任意準備金
→資本準備金
→利益準備金
法定犯
ほうていはん ハフ― [3] 【法定犯】
行為そのものの善悪によるのではなく,法規に定められたことにより初めて違法とされる犯罪。
⇔自然犯
→行政犯
法定相続主義
ほうていそうぞくしゅぎ ハフ―サウゾク― [9] 【法定相続主義】
相続人となる者は法律で定められ,被相続人が自由にこれを選定することはできないとする立法上の立場・考え方。
⇔自由相続主義
法定相続分
ほうていそうぞくぶん ハフ―サウゾク― [8] 【法定相続分】
民法の規定により定められている相続分。被相続人が遺言により相続分を指定しない場合または第三者に相続分を定めることを委託しない場合に適用される。
→指定相続分
法定積立金
ほうていつみたてきん ハフ― [0] 【法定積立金】
⇒法定準備金(ホウテイジユンビキン)
法定耐用年数
ほうていたいようねんすう ハフ― [9] 【法定耐用年数】
税法上の償却年数により定められる耐用年数。
→耐用年数
法定血族
ほうていけつぞく ハフ― [6][5] 【法定血族】
実際の血のつながりはないが,法律上血族として扱われる人々。養子と養親およびその血族との間の関係がこれに当たる。
⇔自然血族
法定証拠主義
ほうていしょうこしゅぎ ハフ― [8] 【法定証拠主義】
訴訟において,裁判官が証拠により事実認定を行う際に,法律が裁判官の判断に制限を加える主義。
⇔自由心証主義
法定貨幣
ほうていかへい ハフ―クワ― [5] 【法定貨幣】
⇒法貨(ホウカ)
法定選挙費用
ほうていせんきょひよう ハフ― [8] 【法定選挙費用】
選挙の公正を図るため,公職選挙法に基づき定められた選挙運動のための最高限度額。
法家
ほうけ ハフ― [1] 【法家】
律令などの法律に関する学問を代々伝えた家系。また,その家系の人。明法家(ミヨウボウケ)。
法家
ほうか ハフ― [1] 【法家】
(1)中国,戦国時代の諸子百家の一。法律により天下を治める法治を説いた思想家・政治家。申不害・商鞅(シヨウオウ)らに次いで韓非が大成。秦の李斯(リシ)に影響を与えた。
(2)法律家。
法帖
ほうじょう ハフデフ [0] 【法帖】
習字の手本や鑑賞用に,先人の筆跡を模写したり臨写したもの。また,石や木に刻んで印刷した折り本。法書。墨帖。墨本。
法帖仕立て
ほうじょうじたて ハフデフ― [5] 【法帖仕立て】
冊子本の装丁の一種。各葉の表を内側にして二つ折りにしたものを重ね,折り目の反対側の端の裏面を次の紙葉の裏面に貼りつないだもの。
法師
ほうし【法師】
a monk.→英和
法師
ほうし ホフ― [1] 【法師】
(1)仏道を修め,仏法に精通し,その教えを広め導く人。僧。僧侶。出家。
(2)法体をした俗人の男子。「琵琶―」「六十余りの―,素肌に紙子の袷,破れたる十徳に浅黄の頭巾横さまに被き/浮世草子・好色万金丹」
(3)〔昔,男の子は頭髪をそっていたところから〕
男の子。
(4)「法師武者」の略。
(5)他の語の下に添えて,「人」の意を表す。多く「ぼうし」と濁る。「影―」「一寸―」
法師が母
ほうしがはは ハフシガハハ 【法師が母】
狂言の一。酒に酔った勢いで妻を離別してしまった男が,やがて酔いからさめて,「法師(=子供)が母恋しや」と狂乱の体で妻の姿を求める。法師物狂。
法師勝り
ほうしまさり ホフ― 【法師勝り】
法師になって人柄が俗人の時より一段と立派になること。「なかなか―したる人になむ侍りける/源氏(若紫)」
法師名
ほうしな ホフ― [3] 【法師名】
出家した者がつける僧としての名。法名(ホウミヨウ)。
法師成り
ほうしなり ホフ― 【法師為り・法師成り】
僧になること。出家すること。「御―の時だにいみじかりしに/栄花(玉の飾)」
法師歌
ほうしうた ホフ― [3] 【法師歌】
地歌・上方歌の別称。盲目の法師の専門芸であったためにこう呼ばれた。
法師武者
ほうしむしゃ ホフ― [4] 【法師武者】
僧形の武士。僧兵。
法師為り
ほうしなり ホフ― 【法師為り・法師成り】
僧になること。出家すること。「御―の時だにいみじかりしに/栄花(玉の飾)」
法師蝉
ほうしぜみ ホフ― [3] 【法師蝉】
ツクツクボウシの異名。[季]秋。
法師還り
ほうしがえり ホフ―ガヘリ 【法師還り】
法師が再び俗人にかえること。還俗(ゲンゾク)。「―と人や見るらん/犬筑波集」
法席
ほうせき ホフ― [0] 【法席】
「法座(ホウザ)」に同じ。
法幢
ほうどう ホフ― [0] 【法幢】
〔仏〕
(1)仏法の旗じるし。また,仏法のこと。「車五万二千両に皆―幡蓋(バンガイ)を懸けたり/今昔 3」
(2)禅宗で,説法のあることを示すためにたてるのぼり。
法幣
ほうへい ハフ― [0] 【法幣】
中国国民政府の法定紙幣。1933年の廃両改元に続き,35年法幣を発行して金融の安定を図った。48年まで通用。
法度
はっと [1][0] 【法度】
(1)禁止されている事柄。「門限破りは御―になっている」
(2)武家時代の法令。近世においては武家諸法度・禁中並公家諸法度・寺院法度・諸士法度がある。
(3)おきて。法律。「政道の―/梅松論」
法度書
はっとがき [0] 【法度書】
おきてや禁制の箇条を書いた文書。
法座
ほうざ ホフ― [0] 【法座】
〔仏〕
(1)説法をする人の着く座席。
(2)説法の行われる集会。法席。法筵(ホウエン)。
法廷
ほうてい【法廷】
a (law) court.〜で争う go to law <with[against]a person> .〜に持ち出す bring <a matter> into court.‖法廷侮辱(罪) contempt of court.
法廷
ほうてい ハフ― [0] 【法廷】
裁判所が審理・裁判を行う所。また,そこで審理・裁判を行う機構。
法廷侮辱
ほうていぶじょく ハフ― [0] 【法廷侮辱】
審判の妨害,裁判所の命令に対する不服従,司法作用の妨害など,裁判所の権威を害する行為。
法廷地法
ほうていちほう ハフ―ハフ [5] 【法廷地法】
事件が問題とされ,その訴訟が開始された裁判所の所在地の法律。国際私法上の問題を処理する際の準拠法となる。訴訟地の法律。訴訟地法。内国法。
法廷秩序維持法
ほうていちつじょいじほう ハフ―チツジヨヰヂハフ 【法廷秩序維持法】
裁判所が命じた措置に従わない者や職務を妨げた者などに,簡易かつ即時の手続きで制裁を科すことを規定する法律。
法廷警察
ほうていけいさつ ハフ― [5] 【法廷警察】
法廷の秩序維持のために裁判所が強制力を行使する作用。裁判長または開廷した裁判官が行う。
法廷闘争
ほうていとうそう ハフ―サウ [5] 【法廷闘争】
法廷を舞台として自己の主張や行為の正当性,権力や使用者の不当性などを大衆に訴える闘争。公判闘争。
法式
ほうしき ハフ― [0] 【法式】
儀式・儀礼などの決まり。作法。「茶会の―」「―にのっとって葬儀を行う」
法弟
ほうてい ホフ― [0] 【法弟】
仏教における弟子。
法律
ほうりつ【法律】
a law;→英和
(the) law (総称).〜の legal.→英和
〜を守る(破る) observe (break) the law.〜に訴える go to law <with[against]a person> .〜にかなった(反した) (un)lawful;→英和
(il)legal.
法律
ほうりつ [0] 【法律】
□一□〔歴史的仮名遣い「はふりつ」〕
(1)社会生活の秩序を維持するために,統治者や国家が定めて人民に強制する規範。法。
(2)憲法に基づいて国家の立法機関により制定される成文法。
□二□〔歴史的仮名遣い「ほふりつ」〕
(1)仏の説いた教えと信者の守るべき規律。教えと戒律。「仏の―を受け出家せんと思ふ/今昔 1」
(2)仏の説いた戒律。
法律事務所
ほうりつじむしょ [6] 【法律事務所】
弁護士が法律に関する諸事務を取り扱う所。
法律効果
ほうりつこうか [5] 【法律効果】
一定の法律要件に基づいて発生する権利義務。例えば,売買契約により発生する買い主の代金支払義務,死亡により開始する相続など。効果。
法律問題
ほうりつもんだい [5] 【法律問題】
(1)法律上の研究を要する問題。
(2)訴訟事件の審理において,認定した事実についての法律の解釈適用に関すること。
⇔事実問題
法律婚
ほうりつこん [4] 【法律婚】
事実婚に対し,一定の法律上の手続を経ることによって成立する婚姻形態。
法律学
ほうりつがく [4] 【法律学】
「法学(ホウガク)」に同じ。
法律家
ほうりつか [0] 【法律家】
法律の専門家。法学者・弁護士・裁判官など。
法律審
ほうりつしん [4] 【法律審】
法令違背の有無だけを審理する裁判。おおむね上告審がこれに当たる。
→事実審
法律扶助
ほうりつふじょ [5] 【法律扶助】
資力がないために法律上の保護を受けられない者に対する社会的援助。訴訟費用や弁護士報酬の立替え,無料法律相談など。
法律案
ほうりつあん [4] 【法律案】
⇒法案(ホウアン)
法律行為
ほうりつこうい [5] 【法律行為】
当事者が一定の効果の発生を求めて行う行為で,法律がその効果の発生を認めるもの。意思表示を不可欠とし,その方向・数により,遺言などの単独行為,契約(双方行為),法人の設立などの合同行為に分類される。
法律要件
ほうりつようけん [5] 【法律要件】
一定の権利義務を発生させるのに必要な条件。契約・不法行為・善意・悪意・出生・死亡など。要件。
法律関係
ほうりつかんけい [5] 【法律関係】
法律によって律せられる関係。例えば,家主と借家人の間の権利・義務の関係。
法性
ほうしょう ホフシヤウ [0] 【法性】
⇒ほっしょう(法性)
法性
ほっしょう [0] 【法性】
〔仏〕 宇宙万物の共有する不変・平等無差別な本体。あらゆる存在の本来の真実なるあり方。仏の真理。真如(シンニヨ)。実相。ほうしょう。
法性寺
ほっしょうじ ホツシヤウ― 【法性寺】
京都市東山区本町にある浄土宗西山禅林寺派の寺。925年藤原忠平の創建。開山は法性房尊意。藤原忠通とその子九条兼実が出家後住す。のち廃絶したが明治時代に尼寺として再興。
法性寺流
ほっしょうじりゅう ホツシヤウ―リウ 【法性寺流】
和様書道の一流派。藤原忠通の創始。藤原行成の書風に自風を加味して一流をなす。強い筆力と雄渾さが,武家社会に迎えられて流行した。
法性身
ほっしょうしん [3] 【法性身】
「法身(ホツシン)」に同じ。
法恩
ほうおん ホフ― [0] 【法恩】
〔仏〕 四恩の一。三宝の恩。
法悦
ほうえつ ホフ― [0] 【法悦】
(1)仏法を聞いたり信仰したりすることにより心に喜びを感ずること。法喜。
(2)うっとりするような深い喜び。陶酔。「―にひたる」
法悦
ほうえつ【法悦】
(an) ecstasy.→英和
〜に浸る be in ecstasies <over> .
法意
ほうい ハフ― [1] 【法意】
法の趣旨。
法成寺
ほうじょうじ ホフジヤウ― 【法成寺】
京都市左京区の鴨川の西岸にあった寺。1022年藤原道長の建立。顕・密・浄・禅諸宗の混在した寺で,道長は無量寿院に住した。たびたび火災にあい,南北朝時代に廃絶。通称,京極御堂(ミドウ)・御堂。
法成就
ほうじょうじゅ ホフジヤウジユ [3] 【法成就】
密教の祈祷修法(キトウスホウ)によって,その効果があらわれたこと。
法政
ほうせい ハフ― [0] 【法政】
(1)法律と政治。
(2)国政・民政などに対して,法律を運用する方面の政治。司法行政。
法政大学
ほうせいだいがく ハフ― 【法政大学】
私立大学の一。1880年(明治13)東京法学社として創立。東京法学校,和仏法律学校を経て,1903年(明治36)法政大学専門部として設立。20年(大正9)大学令により大学となる。49年(昭和24)新制大学。本部は東京都千代田区。
法数
ほっすう [3] 【法数】
仏教の教えを整理要約して,数を含む言葉で表現したもの。「四諦」「六波羅蜜」「十二因縁」など。ほうすう。
法敵
ほうてき ホフ― [0] 【法敵】
仏法に害をなすもの。仏法の敵。
法文
ほうぶん【法文】
(the text of) the law.→英和
〜化する put into the law.‖法文学部 the faculty[department]of law and literature.
法文
ほうぶん ハフ― [0] 【法文】
(1)法令の文章。
(2)大学の法学部と文学部をあわせた略称。
法文
ほうもん ホフ― [0] 【法文】
〔仏〕 経・論・釈など,仏の教えを記した文章。経典の文。
法文歌
ほうもんのうた ホフ― 【法文歌】
今様の一。和讃の形式で,仏教の経文について詠んだ歌。七五(または八五)の四句からなる。
法施
ほうせ ホフ― [1] 【法施】
〔仏〕
(1)三施の一。経を読んだり,教えを説いたりして,仏法を与えること。
(2)神仏に対して,経を読み法文を唱えること。ほっせ。
法書
ほうしょ ハフ― [1] 【法書】
(1)「法帖(ホウジヨウ)」に同じ。
(2)法律に関する書。法律書。
法曹
ほうそう ハフサウ [0] 【法曹】
法律関係の仕事に従事する人。特に,裁判官・検察官・弁護士など法律の実務に携わる人。
法曹界
ほうそうかい ハフサウ― [3] 【法曹界】
弁護士・裁判官・検察官など法律に関係ある人の社会。
法曹界
ほうそうかい【法曹界】
judicial circles.
法曼荼羅
ほうまんだら ホフ― [3] 【法曼荼羅】
四種曼荼羅の一。仏や菩薩を表象する梵字(種子(シユジ))や真言によって描いた曼荼羅。種子曼荼羅。
法服
ほうふく [0] 【法服】
□一□〔歴史的仮名遣い「はふふく」〕
もと裁判の時,判事・検事・弁護士・書記が法廷で着た制服。現在,裁判官については制服が定められているが,検察官・弁護士の着用は自由である。
□二□〔歴史的仮名遣い「ほふふく」。「ほうぶく」とも〕
「法衣(ホウエ)」に同じ。
法服
ほうふく【法服】
a gown;→英和
a robe.→英和
法杖
ほうじょう ホフヂヤウ [0] 【法杖】
座禅のとき,眠気を催した者などを戒めるのに用いる杖。禅杖。
法条
ほうじょう ハフデウ [0] 【法条】
(1)のり。おきて。法規。
(2)法令の条項。法律の条文。
法条競合
ほうじょうきょうごう ハフデウキヤウガフ [5] 【法条競合】
一つの行為が二つ以上の刑罰法規に該当する場合で,その一つだけが適用されること。
法案
ほうあん ハフ― [0] 【法案】
法律の案文として,条文の形式に整えられた文書。特に,法律として制定されることを求めて,国会に提出されるもの。法案は,国会で可決されて法律となる。法律案。
法案
ほうあん【法案】
a bill.→英和
〜を提出する bring a bill <in the Diet> .
法案提出権
ほうあんていしゅつけん ハフ― [8] 【法案提出権】
法案を国会に提出できる権限。国会議員・内閣にある。議員が提出するには,所属議院のなかの一定数の賛同者が必要である。法律案提出権。
法楽
ほうらく ホフ― [1][0] 【法楽】
(1)仏の教え,修行,悟りなどのもたらす超世間的な悦び。
(2)経を誦したり音楽や芸能・詩歌などを手向けて,神仏を楽しませること。
(3)なぐさみ。たのしみ。放楽。「見るも―,聞くも―」「目の―」
(4)無料で催されること。「―芝居」「―湯」
法楽和歌
ほうらくわか ホフ― [5] 【法楽和歌】
神仏を楽しませるために社寺に奉納する和歌。また,その会。
法楽歌会
ほうらくかかい ホフ―クワイ [5] 【法楽歌会】
神仏を楽しませるための歌会。
法楽能
ほうらくのう ホフ― [4] 【法楽能】
神仏を楽しませるために演じられる能。
法楽連歌
ほうらくれんが ホフ― [5] 【法楽連歌】
神仏を楽しませるために社寺に奉納する連歌。また,その会。法楽和歌にならったもの。
法権
ほうけん ハフ― [0] 【法権】
国際法上,国が外国人に対して有する裁判権。「治外―」
法橋
ほっきょう [0] 【法橋】
〔「ほうきょう」とも〕
(1)僧位の第三で,法印・法眼(ホウゲン)に次ぐ。「法橋上人位」の略。僧綱の律師に相当する位。法の橋。
(2)中世・近世,僧侶に準じて仏師・絵師・連歌師・医師などに与えられた称号。法の橋。
法橋
ほうきょう ホフケウ [0] 【法橋】
⇒ほっきょう(法橋)
法気付く
ほうけづ・く ホフケ― 【法気付く】 (動カ四)
仏くさくなる。まっこうくさくなる。「吉祥天女を思ひかけむとすれば―・きくすしからむこそ/源氏(帚木)」
法水
ほうすい ホフ― [0] 【法水】
〔「ほっすい」とも〕
仏法が衆生(シユジヨウ)の煩悩(ボンノウ)を洗い去るのを水にたとえていう語。「―を四海に流し,甘雨を一天にそそぎしかば/盛衰記 24」
法治
ほうち ハフ― [1] 【法治】
国家の定めた法律によって政治を行うこと。
法治主義
ほうちしゅぎ ハフ― [4] 【法治主義】
(1)法に従って権力を行使するという政治原理。絶対主義における王の全能的支配を否定して成立した。法の支配。
(2)人の本性を悪とし,徳治主義に反対して,厳格な法によって人民を統治する主義。中国の法家(ホウカ)やホッブズなどの立場。
法治国
ほうち【法治国】
a constitutional state.法治主義 constitutionalism.→英和
法治国家
ほうちこっか ハフ―コク― [4] 【法治国家】
法により国家権力が行使される国家。国民の意志によって制定された法に基づいて国政の一切が行われ,国民の基本的人権の保障を原則とする。法治国。
法流
ほうりゅう ホフリウ [0] 【法流】
仏教で,教えを伝える系譜。法系。
法海
ほうかい ホフ― [0] 【法海】
〔仏〕 仏法の広大なことを海にたとえていう語。
法源
ほうげん ハフ― [0] 【法源】
法の淵源。成文法・不文法とかの法の存在形式,神意・民意などの法の妥当根拠,神・国家・君主などの法を制定する力,また,法資料などをいう。一般には,存在形式をいうことが多い。
法滅
ほうめつ ホフ― [0] 【法滅】
仏法の滅びること。正法・像法・末法の三時を過ぎると仏法は滅尽するという。経道滅尽。
法灯
ほっとう [0] 【法灯】
⇒ほうとう(法灯)
法灯
ほうとう ホフ― [0] 【法灯】
(1)釈迦の教えを闇を照らす灯火にたとえていう語。のりのともしび。
(2)仏前の灯火。灯明(トウミヨウ)。
(3)高徳の僧。一宗を代表するような高僧。「能書・学匠・弁説人にすぐれて宗の―なれば/徒然 60」
法灯派
ほうとうは ホフ― 【法灯派】
和歌山県由良の興国寺開祖,円明覚心(諡号,法灯)にはじまる臨済宗の一派。由良門徒。はっとうは。
法然
ほうねん ホフネン 【法然】
(1133-1212) 浄土宗の開祖。諱(イミナ)は源空。諡(オクリナ)は円光大師・明照大師。黒谷上人・吉水(ヨシミズ)上人とも称される。美作(ミマサカ)の人。比叡山で源光・皇円,次いで黒谷別所の叡空に師事。のち善導の「観無量寿経疏」や源信の「往生要集」に啓発され,1175年専修念仏の教えを唱えて浄土宗を開いた。京都東山の吉水に庵を結んで布教に努め,主に武士・農民の帰依を得た。旧仏教からの激しい圧迫を受け,1207年専修念仏は停止され四国に流されたが,のち許されて帰洛。著「選択本願念仏集」など。
法然
ほうねん ホフ― [1] 【法然】
「法爾(ホウニ){(1)}」に同じ。
法然上人絵伝
ほうねんしょうにんえでん ホフネンシヤウニンヱデン 【法然上人絵伝】
法然上人の行状を中心に描いた絵巻物。1237年撰述の「伝法絵流通」が最も古く,弘願本,増上寺本,覚如撰の「拾遺古徳伝」などを経て,徳治年間(1306-1308)頃「法然上人行状絵図」四八巻(知恩院蔵)として集大成された。法然伝のほか,浄土宗確立の過程,法然の教説など内容は多岐に及ぶ。
法然忌
ほうねんき ホフネン― [3] 【法然忌】
法然上人の忌日に行う法会。御忌(ギヨキ)。[季]春。
法然院
ほうねんいん ホフネンヰン 【法然院】
京都市左京区鹿ヶ谷にある単立宗教法人の寺。もと浄土宗。山号,善気山。法然が弟子とともに六時礼讃を修した旧跡。1680年知恩院三八世の心阿万無が中興。
法然頭
ほうねんあたま ホフネン― [5] 【法然頭】
〔法然上人の頭の形に似ていることから〕
頂がへこんだ頭。
法爾
ほうに ホフ― [1] 【法爾】
〔仏〕
(1)諸物がその性質のとおりにあること。ありのままの姿にあること。自然(ジネン)。法然(ホウネン)。
(2)浄土真宗で,阿弥陀仏のはからいのままにあること。自然(ジネン)と組み合わせて,あるがままの姿が阿弥陀仏の救済の中にあると解する。
法王
ほうおう ホフワウ [3] 【法王】
(1)仏法の王,すなわち釈迦のこと。法皇。
(2)766年,称徳天皇が僧道鏡のために作り与えた官職。法皇。
(3)「法皇{(1)}」に同じ。
(4)「教皇(キヨウコウ)」に同じ。
法王
ほうおう【法王(ローマの)】
the Pope.→英和
法王庁 the Vatican.→英和
法王帝説
ほうおうたいせつ ホフワウ― 【法王帝説】
⇒上宮聖徳法王帝説(ジヨウグウシヨウトクホウオウテイセツ)
法王庁
ほうおうちょう ホフワウチヤウ [3] 【法王庁】
⇒教皇庁(キヨウコウチヨウ)
法理
ほうり [1] 【法理】
□一□〔歴史的仮名遣い「はふり」〕
法律の原理。
□二□〔歴史的仮名遣い「ほふり」〕
仏法の道理。
法理学
ほうりがく【法理学】
jurisprudence.→英和
法理学
ほうりがく [3] 【法理学】
法哲学の別名。
法用
ほうよう ホフ― [0] 【法用】
「法要(ホウヨウ){(1)}」に同じ。
法界
ほうかい ホフ― [0] 【法界】
(1)〔仏〕「ほっかい(法界)」に同じ。
(2)仏教の真理の立場では万物は平等で無差別とされるところから,特別な関係にあるべき人との間に,その関係を認めない場合や,無縁の他人を縁故のある人と同様に扱う場合に用いる。
(ア)無縁の他人。「―の男ぢやと思へば済む/浄瑠璃・重井筒(上)」
(イ)縁故の有無にとらわれないで他人を皆平等に扱うこと。「命日にこなたとわれら辻に出,足の弱き人を―に駕籠にのせ弔はん/咄本・あられ酒」
(3)「法界悋気(リンキ)」の略。
(4)「法界節」の略。
法界
ほっかい [0] 【法界】
〔「ほうかい」とも〕
〔仏〕
(1)意識の対象となるものの範疇(ハンチユウ)。十八界の一。
(2)存在するものの世界。
(3)真理そのもの。すべてのあり方の根源。真如・実相などと同義。
法界三昧普賢大士
ほっかいさんまいふげんだいし 【法界三昧普賢大士】
普賢菩薩の尊称。
法界坊
ほうかいぼう ホフカイバウ 【法界坊】
歌舞伎「隅田川続俤(スミダガワゴニチノオモカゲ)」などの登場人物。また,同作の通称。若い娘に横恋慕したりする破戒僧で,滑稽みのあふれる小悪党として描かれる。吉原で寄進を受けて梵鐘を鋳造した法界坊了海という僧がモデル。
法界寺
ほうかいじ ホフカイ― 【法界寺】
京都市伏見区にある真言宗醍醐寺派の寺。山号,東光山。822年に日野家宗が氏寺として創建。開山は最澄。1051年日野資業(ヒノスケナリ)の再興。親鸞の誕生地と伝えられる。現存の阿弥陀堂は鎌倉初期の遺構で,阿弥陀如来像とともに国宝。内陣に飛天の壁画がある。日野薬師。乳薬師。
法界屋
ほうかいや ホフ― [0] 【法界屋】
街頭芸の一。法界節を歌いながら門付(カドヅケ)をして歩く者。明治後期に大阪を中心に流行し,全国に広まった。
法界屋[図]
法界悋気
ほうかいりんき ホフ― [5] 【法界悋気】
自分と直接関係ないことに嫉妬すること。岡焼き。「―すれば無縁の女をうつつに思ひ/洒落本・当世爰かしこ」
法界無縁
ほうかいむえん ホフ― [0] 【法界無縁】
〔仏〕 全宇宙において仏法と縁を結びえないもの。また,それらの者をも救済すること。「生玉の馬場先に―の勧進所/浄瑠璃・宵庚申(下)」
法界無辺
ほうかいむへん ホフ― [0] 【法界無辺】
〔仏〕 法界が際限なく広大なこと。
法界節
ほうかいぶし ホフ― 【法界節】
〔「ほうかい」は囃子詞〕
1891年(明治24)頃の俗謡。清楽(シンガク)の「九連環」を母体として長崎から流行。若者が月琴に合わせて歌い歩いた。後に「さのさ節」を生んだ。
法界縁起
ほっかいえんぎ [5] 【法界縁起】
〔仏〕 華厳教学の存在観。究極的な縁起のあり方。すべての個々の事物・事象の中に一切が含まれるという形で,あらゆる存在が互いに関連し合って生起していること。
法界身
ほっかいしん [3] 【法界身】
「ほっしん(法身)」に同じ。
法的
ほうてき ハフ― [0] 【法的】 (形動)
法律に関わるさま。法律の立場から物事を判断するさま。法律的。「―な根拠」「―な措置」「―に規制する」
法的
ほうてき【法的】
legal.→英和
法皇
ほうおう ホフワウ [3] 【法皇】
(1)出家した上皇の称。太上法皇の略。上皇の出家は,聖武上皇・孝謙上皇・清和上皇の例もあるが,法皇を称したのは,寛平法皇と呼ばれた宇多上皇が初例。
(2)「法王{(1)}」に同じ。
(3)「法王{(2)}」に同じ。
法益
ほうえき ハフ― [0] 【法益】
法によって保護される社会生活上の利益。「―をおかす」
法相
ほうしょう ハフシヤウ [0] 【法相】
法務大臣のこと。
法相
ほっそう [0] 【法相】
〔仏〕
(1)事物の姿。この世に存在している事物が,現象として示している形態。現象のありのままの姿。
→空(クウ)
(2)「法相宗」の略。
法相宗
ほっそうしゅう [3] 【法相宗】
中国一三宗・南都六宗の一。唐の玄奘(ゲンジヨウ)が伝えた護法・戒賢の系統の唯識説をその弟子の窺基(キキ)が大成したもの。「成唯識論」などをよりどころとして一切の存在・事象を五位百法に分類し,すべての実在の根源は阿頼耶識(アラヤシキ)にあるとする。日本へは653年道昭により初めて伝えられ,のち,さらに三度伝来された。元興寺・興福寺を中心に奈良時代に盛んに行われた。現在の本山は興福寺と薬師寺。慈恩宗。唯識宗。
法眷
ほっけん [0] 【法眷】
⇒はっけん(法眷)
法眷
ほうけん ホフ― [0] 【法眷】
⇒はっけん(法眷)
法眷
はっけん [0] 【法眷】
〔仏〕 同じ法門で修行する仲間。同一の師匠についた仲間。兄弟弟子。ほうけん。ほっけん。
法眼
ほうげん ホフ― [1][0] 【法眼】
(1) [0]
〔仏〕 五眼の一。諸法を観察する智慧(チエ)のまなこ。菩薩は,これによって,諸法の真相を知り,衆生(シユジヨウ)を救う。
(2)「法眼和尚位(カシヨウイ)」の略。僧位の第二で,法印と法橋(ホツキヨウ)のあいだ。僧綱の僧都(ソウズ)に相当する位。
(3)中世・近世,僧侶に準じて,仏師・絵師・連歌師・医師などに与えられた称号。
法眼宗
ほうげんしゅう ホフ― 【法眼宗】
中国禅宗五家七宗の一。唐末五代の頃,清涼文益が開いたもの。宗名は,文益が大法眼の僧位を贈られたことによる。
法社会学
ほうしゃかいがく ハフシヤクワイガク [4] 【法社会学】
法を社会学的な見地・方法により実証的に研究する学問。法を社会現象としてとらえ,その成立・変化・機能・構造などを社会との関連の中で明らかにし,またそれらが社会に及ぼす作用について考察する。
法禁
ほうきん ハフ― [0] 【法禁】
法で禁ずること。禁制。
法科
ほうか [1] 【法科】
□一□〔歴史的仮名遣い「はふくわ」〕
(1)法の科条。おきて。きまり。
(2)法律に関する学科。また,法学部の通称。
□二□〔歴史的仮名遣い「ほふくわ」〕
仏教の戒律。
法科
ほうか【法科】
⇒法学.
法秩序
ほうちつじょ ハフ― [3] 【法秩序】
国・社会を規律するさまざまな法規が構成する統一的なまとまり,また,その統一的なまとまりに示される国・社会の秩序のあり方。
法空
ほうくう ホフ― [0] 【法空】
⇒ほっくう(法空)
法空
ほっくう [0] 【法空】
〔仏〕
〔「ほうくう」とも〕
すべての事物は,因縁によって生じたものであって,実体性をもたないということ。小乗仏教が人空のみを説くのに対し,大乗で強調される。二空の一。法無我。
→我空
→人空(ニンクウ)
法筵
ほうえん ホフ― [0] 【法筵】
仏法を説く所。説法の席。
法粥
ほうじゅく ホフ― [0] 【法粥】
禅寺で朝食に食べるかゆ。
法系
ほうけい ハフ― [0] 【法系】
法の系統。法の継受などによる法制度の同族性により大別される。英米法系・大陸法系など。
法統
ほうとう ホフ― [0] 【法統】
仏法の伝統。「―を継ぐ」
法網
ほうもう ハフマウ [0] 【法網】
犯罪者を取り締まる法律を,張りめぐらした網にたとえていう語。「―をくぐり抜ける」
法網をくぐる
ほうもう【法網をくぐる】
evade the law.→英和
法線
ほうせん ハフ― [1] 【法線】
〔数〕
〔normal〕
曲線上の一点を通り,この点における接線に垂直な直線。また,曲面上の一点を通り,この点における接平面に垂直な直線。
法縁
ほうえん ホフ― [0] 【法縁】
仏法に会う縁。仏縁。
法義
ほうぎ ホフ― [1] 【法義】
(1)仏法の教義。教え。
(2)一宗の教義。
法脈
ほうみゃく ホフ― [0] 【法脈】
〔仏〕 各宗の法義が師から弟子へと伝えられること。また,伝えた人々のこと。法系。
法臈
ほうろう ホフラフ [0] 【法臘・法臈】
〔仏〕 具足戒を受けて僧になってからの年数。夏安居(ゲアンゴ)の終わる七月一五日に一歳を加える。法歳。戒臘。夏臘。臘。
法臘
ほうろう ホフラフ [0] 【法臘・法臈】
〔仏〕 具足戒を受けて僧になってからの年数。夏安居(ゲアンゴ)の終わる七月一五日に一歳を加える。法歳。戒臘。夏臘。臘。
法臣
ほうしん ホフ― [0] 【法臣】
〔仏〕
〔仏の臣の意〕
菩薩のこと。
法興寺
ほうこうじ ホフコウ― 【法興寺】
元興寺(ガンゴウジ){(1)}の別名。
法華
ほっけ [0] 【法華】
〔仏〕「法華宗」「法華経」の略。
法華一乗
ほっけいちじょう [5] 【法華一乗】
声聞(シヨウモン)・縁覚(エンガク)・菩薩の三乗は,唯一の真実の教えである一乗の方便であって,法華経が説かれることによって三乗は一乗に融合されるとする天台宗の考え方。
法華一揆
ほっけいっき [4] 【法華一揆】
⇒天文法華(テンブンホツケ)の乱(ラン)
法華七喩
ほっけしちゆ [5] 【法華七喩】
「法華経」に含まれる,比喩を用いた七つの代表的教説をいう。すなわち火宅喩・窮子(グウジ)喩・薬草喩・化城喩・衣珠喩・髻珠(ケイシユ)喩・医子喩の総称。
法華三大部
ほっけさんだいぶ [6] 【法華三大部】
智顗(チギ)の著した法華玄義・法華文句・摩訶止観の総称。天台宗の根幹を定めた論書。
法華三昧
ほっけさんまい [4] 【法華三昧】
(1)天台宗の「摩訶止観」に説く四種三昧の一つ半行半座三昧のうち,「法華経」に基づいて行うもの。二一日間にわたって仏像の周囲を歩く行と座禅を中心に修行し,精神を集中させて仏の智慧を得ようとする。
(2)一心に「法華経」を読んで,精神を集中させること。
法華三昧堂
ほっけさんまいどう [0] 【法華三昧堂】
法華三昧を修する建物。法華堂。三昧堂。
法華会
ほっけえ [3] 【法華会】
法華経を講説する法会。法華八講・法華十講など。
法華八講
ほっけはっこう [4] 【法華八講】
「法華経」八巻を八座に分け,朝夕一座ずつ四日間で講ずる法会。八講。法華八講会。
法華十講
ほっけじっこう [4] 【法華十講】
「法華経」八巻に,法華開経の「無量義経」と,結経の「観普賢経」とを加えて十座とし,朝夕二座ずつ五日間講ずる法会。十座。
法華堂
ほっけどう [0] 【法華堂】
(1)「法華三昧堂」の略。
(2)貴人の納骨堂。
(3)奈良市東大寺の堂舎の一。733年良弁(ロウベン)の創建と伝える。旧暦三月に法華会が修されることから三月堂とも呼ばれる。羂索(ケンジヤク)堂。
法華大乗
ほっけだいじょう 【法華大乗】
「法華経」に明らかにされる大乗の教え。一乗真実の教え。
法華宗
ほっけしゅう [3] 【法華宗】
〔「法華経」をよりどころとする宗派の意〕
(1)天台宗(天台法華宗)の別名。
(2)日蓮宗(日蓮法華宗)の別名。また,日蓮宗内の教派名。本門流・真門流・陣門流の三流派がある。
法華寺
ほっけじ 【法華寺】
奈良市にある真言律宗の尼寺。天平年間(729-749)光明皇后が父藤原不比等の邸宅跡に総国分尼寺として開く。鎌倉時代に西大寺の叡尊が再興。現在の本堂は慶長年間(1596-1615)に豊臣秀頼の再建したもの。本尊十一面観世音立像は平安初期の作。法華滅罪之寺。氷室御所。
法華懺法
ほっけせんぼう [4] 【法華懺法】
「法華経」を読誦(ドクジユ)して,罪障を懺悔する天台宗の重要法要。
法華文句
ほっけもんぐ 【法華文句】
中国,隋代の仏教書。一〇巻。智顗(チギ)述,灌頂(カンジヨウ)による筆録。法華三大部の一。妙法蓮華経文句。文句。
法華曼荼羅
ほっけまんだら [4] 【法華曼荼羅】
(1)釈迦が霊鷲山で「法華経」を説く会座を描いた画像。
(2)日蓮宗で,中央に南無妙法蓮華経と書き,その周囲に諸仏の名を書き記したもの。
法華法
ほっけほう [0] 【法華法】
「法華経」を転読して,息災延命などを祈る修法。密教,特に台密で重視される修法。法華経法。
法華涅槃時
ほっけねはんじ [5] 【法華涅槃時】
天台宗で説く五時の一。釈迦が「法華経」と「涅槃(ネハン)経」とを説いた八年間。
法華滅罪之寺
ほっけめつざいのてら 【法華滅罪之寺】
(1)奈良時代,全国に建てられた国分尼寺の正称。
(2)法華寺のこと。
法華玄義
ほっけげんぎ 【法華玄義】
中国,隋代の仏教書。一〇巻。智顗(チギ)述,灌頂(カンジヨウ)筆録。「法華経」の趣意を五字の経題(妙法蓮華経)の解釈を通して明らかにしようとしたもの。法華三大部の一。妙法蓮華経玄義。玄義。
法華神道
ほっけしんとう 【法華神道】
日蓮宗の唱える神道説。天台神道に吉田神道の教えを採り入れて完成したもの。
法華経
ほけきょう 【法華経】
〔楚 Saddharmapuṇḍarīka-sūtra〕
代表的な大乗仏教経典。漢訳六種(三種が現存)のうち,二八品より成る鳩摩羅什(クマラジユウ)訳の「妙法蓮華経」八巻が最も広く流布。三乗が一乗に帰すること,釈迦が永遠の仏であることなどを説く。天台宗・日蓮宗の所依の経典。ほっけきょう。
法華経
ほっけきょう 【法華経】
⇒ほけきょう(法華経)
法華経寺
ほけきょうじ ホケキヤウ― 【法華経寺】
千葉県市川市中山町にある中山妙宗の大本山。山号,正中山。もと日蓮宗四本山の一。富木常忍(日常)が日蓮を招き法華堂を建てたのに始まる。日蓮自筆の「観心本尊鈔」「立正安国論」などを所蔵。
法華経義疏
ほけきょうぎしょ 【法華経義疏】
法華経の注釈書。四巻。聖徳太子著。615年成る。三経義疏の一。法華義疏。
法華義疏
ほっけぎしょ 【法華義疏】
⇒ほけきょうぎしょ(法華経義疏)
法蔵
ほうぞう ホフザウ [0] 【法蔵】
仏の説いた教え。また,教えを記した経典。
法蔵
ほうぞう ホフザウ 【法蔵】
(1)阿弥陀如来がまだ仏になっておらず,世自在王仏のもとで修行していたときの名。法蔵比丘(ビク)。法蔵菩薩。
(2)(643-712) 中国,唐代の僧。華厳宗第三祖で華厳教学の大成者。賢首大師・香象大師ともいう。長安に生まれ,中年で出家し智儼(チゴン)に師事した。華厳経(八〇巻)などの仏典翻訳などにも参加。著「華厳五教章」「華厳経探玄記」など。
法蔵比丘
ほうぞうびく ホフザウ― 【法蔵比丘】
「法蔵{(1)}」に同じ。
法螺
ほら [1][2] 【法螺】
■一■ (名)
(1)「法螺貝{(1)}」に同じ。
(2)「法螺貝{(2)}」に同じ。
(3)大げさに言うこと。大げさなうそ。誇張した自慢。
■二■ (形動ナリ)
もうけなどが意外に多いさま。「―なる金銀まうくる故なり/浮世草子・永代蔵 4」
法螺
ほら【法螺】
(1)[貝] <blow> a triton[conch].(2) a brag;→英和
a boast.→英和
〜を吹く <俗> talk big;brag.‖法螺話し a fish story.法螺吹き a brag;a braggart;a boaster.
法螺
ほうら ホフ― [1] 【法螺】
■一■ (名)
「ほら(法螺){■一■(1)}」に同じ。
■二■ (形動)
〔「ぼうら」とも〕
大きな口をきくさま。誇大に言うさま。「かうていかめい―な事を云ふぞ/史記抄 8」
法螺の貝
ほらのかい 【法螺の貝】
「法螺貝(ホラガイ)」に同じ。
法螺吹き
ほらふき [2] 【法螺吹き】
物事を大げさに言う人。
法螺男爵
ほらだんしゃく 【法螺男爵】
法螺男爵として名高いミュンヒハウゼンの体験談を基にした冒険譚の主人公。1785年,ドイツ人 E =ラスペが英語で出版したものを,翌年 A =ビュルガーが一三編を加え洗練されたドイツ語で翻案出版し,嘘物語の代表作となった。
法螺貝
ほらがい [2] 【法螺貝・吹螺・梭尾貝】
(1)海産の巻貝。貝殻が大きく,殻高約40センチメートル,紡錘形で殻口が大きい。殻表はほぼ平滑で,淡黄褐色の地に暗褐色の斑が多数散在する。肉は食用。紀伊半島以南に分布。ほら。ほらのかい。琉球法螺。陣貝。
(2){(1)}の殻頂を切って歌口をつけ,吹き鳴らすようにしたもの。軍陣で進退の合図に用い,また山伏が山中に入るとき,猛獣を追い払うのに吹いた。法螺。ほらのかい。
法螺貝(1)[図]
法術
ほうじゅつ ハフ― [0][1] 【法術】
(1)法理の運用の術。
(2)法律によって国を治める術。法家の術。
(3)方法。手段。「これすなはち坐禅の―なり/正法眼蔵」
(4)「方術{(3)}」に同じ。「―を以て顕はれずと云ふとも,自然(オノズカ)ら事顕はれなん/今昔 24」
法衙
ほうが ハフ― [1] 【法衙】
司法の官衙。裁判所。
法衣
ほうえ ホフ― [1] 【法衣】
僧尼の着る衣服。もと僧伽梨(ソウギヤリ)・鬱多羅僧(ウツタラソウ)・安陀会(アンダエ)の三衣(サンエ)をいったが,日本では形式化した袈裟(ケサ)となり,その下に着る衣服も法衣として発達した。衣(コロモ)。ほうい。
法衣
ほうい ホフ― [1] 【法衣】
⇒ほうえ(法衣)
法衣
ほうい【法衣】
a (clerical) robe;a gown.→英和
法被
はっぴ [0] 【法被・半被】
(1)長着の上に羽織る,膝丈または腰丈の衣服。広袖で,袖付けより袖口の広がったものもある。襠(マチ)も襟の折り返しもなく,胸にひもが付く。江戸時代,武家の中間(チユウゲン)から大家の下僕・職人などが主家の紋や屋号を染め抜いたものを着たのに始まる。現在は職人などが用いる。
(2)能装束の一。広袖で,胸ひものない上衣。金襴(キンラン)や錦を用いる。甲冑(カツチユウ)姿の武将・天狗・鬼畜類の扮装に,袴と共に用いる。
法要
ほうよう ホフエウ [0] 【法要】
(1)仏教の儀式。主に,葬儀・追善供養をいう。法事。法会。法用。「―を営む」
(2)仏教の教えの中心部分。
法要
ほうよう【法要】
⇒法事.
法規
ほうき ハフ― [1] 【法規】
法令による定め。国民の権利・義務に関しての定め。「交通―」
法規
ほうき【法規】
regulations;laws.
法規命令
ほうきめいれい ハフ― [4] 【法規命令】
行政機関が,その行為・組織に関して定める法規範のうち,一般に国民の権利・義務にかかわるもの。実質的区分として執行命令と委任命令の区別があるが,形式的には政令・省令などがある。
→行政命令
法規裁量
ほうきさいりょう ハフ―リヤウ [4] 【法規裁量】
裁量行為の際に,行政庁の判断内容が法規によって拘束されていること。羈束(キソク)裁量。
⇔便宜裁量
法親王
ほっしんのう [3][5] 【法親王】
⇒ほうしんのう(法親王)
法親王
ほうしんのう ホフシンワウ 【法親王】
出家後,親王の宣下を受けた皇子の称。1099年白河天皇の皇子覚行阿闍梨に親王宣下があったのに始まる。ほっしんのう。
法観寺
ほうかんじ ホフクワン― 【法観寺】
京都市東山区八坂上町にある臨済宗建仁寺派の寺。山号,霊応山。聖徳太子の建立と伝える。五重の塔は1440年に再興。八坂寺。
法解釈学
ほうかいしゃくがく ハフカイシヤク― [6] 【法解釈学】
具体的適用のため,実定法の意味内容を体系的に明らかにする学問。解釈法学。
法言
ほうげん ハフ― [0] 【法言】
(1)のっとるべき言葉。
(2)「揚子(ヨウシ)法言」の略。
法話
ほうわ ホフ― [0] 【法話】
仏法の教義,信仰の在り方,功徳などを説く話。法談。
法話
ほうわ【法話】
a sermon.→英和
法語
ほうご [0] 【法語】
□一□〔歴史的仮名遣い「ほふご」〕
〔仏〕
(1)仏教の教義を説いた言葉。仏・菩薩や高僧の教説。
(2)日本で,仏教の教義をわかりやすく述べた作品。漢文のものもあるが,仮名交じり文のものが多く,後者を特に仮名法語という。
□二□〔歴史的仮名遣い「はふご」〕
(1)手本となる言葉。範となる言葉。
(2)法律学上の用語。
法談
ほうだん ホフ― [0] 【法談】
仏法の教義や信仰のあり方を説いた話。説法。
法論
ほうろん ホフ― [0] 【法論】
仏法の教義に関する議論。宗論。
法論味噌
ほろみそ [0][3] 【法論味噌】
焼き味噌を乾燥させて細かく刻み,ゴマ・クルミ・サンショウ・アサの実などを砕いて混ぜたもの。そのまま,またはあえ物に用いる。
法諺
ほうげん ハフ― [0] 【法諺】
法律に関する格言やことわざ。「法あって法なし」「疑わしきは罰せず」の類。
法貨
ほうか ハフクワ [1] 【法貨】
〔「法定貨幣」の略〕
法律により強制通用力を与えられている貨幣。通貨。
法起寺
ほっきじ 【法起寺】
奈良県斑鳩(イカルガ)町岡本にある聖徳宗の本山。別名,岡本寺・池後(イケジリ)寺。聖徳太子の岡本宮跡に建立。三重塔が残る。伽藍配置は法起寺式といわれ飛鳥時代の代表的様式。
法身
ほっしん [0] 【法身】
〔「ほうしん」とも〕
(1)永遠の真理そのものとしての仏。法身仏。
⇔色身
→三身
(2)法体となった身。僧侶の身。法界身。法性身。
法身
ほうしん ホフ― [0] 【法身】
⇒ほっしん(法身)
法身仏
ほっしんぶつ [3] 【法身仏】
〔仏〕「法身{(1)}」に同じ。
法身説法
ほっしんせっぽう [5] 【法身説法】
法身が説法をすること。密教で,自宗の教理を法身である大日如来の説いたものとみなし,顕教には法身の説法はあり得ないとする。ただし新義真言宗は加持身が説法すると解する。
法輪
ほうりん ホフ― [0] 【法輪】
〔梵 dharma-cakra の訳。「輪」は古代インドの戦車のような武器。それを悪や煩悩(ボンノウ)を破壊し,教えを広めるものにたとえる〕
仏の教え。仏教。
→転法輪
法輪寺
ほうりんじ ホフリン― 【法輪寺】
(1)奈良県斑鳩(イカルガ)町三井にある聖徳宗の寺。山号,妙見山。縁起によると,622年山背(ヤマシロ)大兄王らが聖徳太子の病気平癒を祈って発願。また,670年法隆寺再建にそなえて建てられたとする説もある。伽藍配置は法隆寺と同じで,金堂基壇・礎石・心礎は創建当初のもの。三重塔は1944年(昭和19)落雷により焼失,75年再建。三井寺。
(2)京都市右京区嵐山にある真言宗五智教団の寺。山号,智福山。713年行基の創建という。本尊は虚空蔵菩薩,嵯峨の虚空蔵。
→十三参り
法量
ほうりょう ホフリヤウ [0] 【法量】
〔仏〕 仏像の大きさ。
法金剛院庭園
ほうこんごういんていえん ホフコンガウヰンテイヱン 【法金剛院庭園】
京都市右京区にある律宗寺院の庭園。青女(セイジヨ)の滝と背後の五位山を含め特別名勝。1130年,待賢門院(タイケンモンイン)が林賢(リンケン),のちには徳大寺法眼静意(ジヨウイ)につくらせた滝石組と池泉中心の庭。
法門
ほうもん ホフ― [0] 【法門】
〔真理へ向かう門の意〕
(1)仏の教え。真理の教え。
(2)修行方法などの教義によって区別された仏教の教派の分類。
法隆寺
ほうりゅうじ ホフリユウ― 【法隆寺】
奈良県斑鳩(イカルガ)町にある聖徳宗総本山。もと法相宗。南都七大寺の一。七世紀初め聖徳太子の建立と伝えられる。西院伽藍は七世紀後半に建てられた中門・塔・金堂(コンドウ)などを含み,これらは世界最古の木造建築といわれる。夢殿を中心とする東院伽藍は,斑鳩宮のあった所に奈良時代になってから行信が造営したもの。金堂の釈迦三尊,百済観音,救世(グゼ)観音,玉虫厨子(タマムシノズシ)など飛鳥・奈良時代の優れた美術品を多数蔵する。1949年(昭和24)五重塔心礎内が調査され,舎利容器・金銅合子・海獣葡萄(ブドウ)鏡や,玉類・金板・香木など多くの荘厳具(シヨウゴング)が発見された。斑鳩寺(イカルガデラ)。
→伽藍配置
法難
ほうなん ホフ― [0] 【法難】
教団や仏教徒に対する迫害や攻撃。
法雨
ほうう ホフ― [1] 【法雨】
(1)仏法が衆生(シユジヨウ)を教化することを,雨が万物をうるおすことにたとえていう語。のりのあめ。「清浄の―を灌きける/太平記 27」
(2)救いの雨。「此の水は観音の甘露―と覚えたり/浄瑠璃・出世景清」
法面
のりづら [0][3] 【法面】
⇒のりめん(法面)
法面
のりめん [0][3] 【法面】
切土(キリド)や盛土(モリド)によって造られた傾斜地の斜面部分。のりづら。「―勾配」「―保護」
法音
ほうおん ホフ― [0] 【法音】
〔仏〕 説法や読経の声。
法顕
ほっけん 【法顕】
中国,東晋代の僧。399年,六〇歳の頃同学の僧らとともにインド旅行に出発し,412年一人海路で帰国した。その旅行記「法顕伝」(仏国記)は当時のインド・中央アジアの状況を伝える重要文献。「摩訶僧祇律」「大般泥洹経」などを漢訳。生没年未詳。
法顕伝
ほっけんでん 【法顕伝】
⇒仏国記(ブツコクキ)
法類
ほうるい ホフ― [0] 【法類】
同宗・同派に属し,密接な関係にある寺院または僧侶。
法飯
ほうはん ホフ― [0] 【法飯】
(1)「芳飯(ホウハン)」に同じ。
(2)精進料理として僧侶の食べた飯。
法馬
ほうま ハフ― [1] 【法馬】
はかりの分銅(フンドウ)。ほうば。
法験
ほうげん ホフ― [0] 【法験】
〔仏〕 仏法による効験。
法高
のりだか [0][3] 【法高】
傾斜した部分の高さを,傾斜面の長さで測ったもの。
→直高(ジキダカ)
法鼓
ほうく ホフ― [0][1] 【法鼓】
⇒ほっく(法鼓)
法鼓
ほっく [0][1] 【法鼓】
〔「ほうく」とも〕
〔仏〕
(1)仏法を説くこと。太鼓が兵を鼓舞するように説法が人々を仏道に進ませることからいう。
(2)禅寺の法堂(ハツトウ)の東北隅にある太鼓。儀式などの時刻を人々に知らせるのに用いる。
泗川
しせん 【泗川】
韓国の南端部にある都市。1598年慶長の役で島津義弘が明軍を破った古戦場。
泗水
しすい 【泗水】
中国,山東省南西部を流れる河川。蒙山に源を発し,曲阜を通り,大運河に注ぐ。長さ355キロメートル。泗河(シガ)。スー-シュイ。
泗浜石
しひんせき [2] 【泗浜石】
〔書経(禹貢)〕
中国の泗水(シスイ)の河岸から産するという名石。硯(スズリ)や磬(ケイ)に用いるという。泗水石(シスイノイシ)。
泛かぶ
うか・ぶ [0] 【浮(か)ぶ・泛かぶ】
■一■ (動バ五[四])
(1)
(ア)物が液体の表面にある。浮いている。
⇔沈む
「紅葉が―・ぶ山間の湖」
(イ)物が,ほかの物の表面を離れて空中にある。浮いている。「白雲が―・ぶ」
(2)水中や水底にあった物が水面まで移動する。浮上する。「ついに―・んで来なかった」
(3)奥に隠れていたものが表面に現れる。
(ア)感情が表情に表れる。「不快の色が顔に―・ぶ」
(イ)考えや思いが意識されるようになる。「名案が―・ぶ」「心に―・ぶ」「喜ぶ顔が目に―・ぶ」
(ウ)はっきりしなかったものの輪郭がわかるようになる。「照明に―・んだ人影」「捜査線上に―・んだ容疑者」
(4)死者の無念の思いが晴らされてやすらかになる。成仏する。うかばれる。「ながれ出る涙に今日は沈むとも―・ばむ末を猶思はなむ/山家(雑)」
(5)よりどころがない。不安定だ。「女の宿世はいと―・びたるなむあはれに侍る/源氏(帚木)」
(6)(気持ちが)うわついている。「―・びたる心のすさびに/源氏(夕顔)」
〔「うかべる」に対する自動詞〕
■二■ (動バ下二)
⇒うかべる
泛かべる
うか・べる [0] 【浮(か)べる・泛かべる】 (動バ下一)[文]バ下二 うか・ぶ
(1)水面に浮かぶようにする。
⇔沈める
「笹舟を―・べる」
(2)表面に表す。「顔に笑みを―・べる」
(3)考えや思いを意識にのぼらせる。「面影を心に―・べる」
(4)暗記する。「古今の歌二十巻をみな―・べさせ給ふを/枕草子 23」
(5)苦しい境遇から救い出す。また,人を出世させる。「沈めるともがらをこそ多く―・べ給ひしか/源氏(明石)」
〔「うかぶ」に対する自動詞〕
泛子
うけ 【浮け・浮子・泛子】
〔下二段動詞「浮く」の連用形から〕
「浮き{(1)}」に同じ。「伊勢の海につりするあまの―なれや心ひとつをさだめかねつる/古今(恋一)」
泛子
うき [0] 【浮き・浮子・泛子】
〔動詞「浮く」の連用形から〕
(1)釣り糸の途中につけて浮かせ,針の深さを一定に保ったり,その動きで魚信を見たりする釣り用具。
(2)魚網につけて水面に浮かせ,水中の網のありかを知るためのもの。木片,中空のガラス球やプラスチック球などを用いる。あば。
(3)(「浮標」とも書く)水流の方向・速度を測定するために水面に浮かべるもの。
(4)タンクなどの中にある液体の残量を知るため液体の表面に浮かせておくもの。
(5)「浮き袋」「浮き輪」などの略。
泛泛
はんぱん [0] 【泛泛・汎汎】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)水に浮かび流れただようさま。「今まで揺々―として心意の定まらざりし会衆を挽回して/経国美談(竜渓)」
(2)河水などが満ち満ちて流れるさま。
(3)かるがるしいさま。「異国には趙盾,我が朝には義朝,其の外―たるたぐひ/太平記 19」
泛称
はんしょう [0] 【汎称・泛称】 (名)スル
同類のものを一まとめにしていうこと。また,その名称。総称。「諸教法を―するなり/明六雑誌 13」
泡
あぶく [3] 【泡】
(水の)あわ。
泡
あぶく【泡】
⇒泡(あわ).
泡
あわ [2] 【泡・沫】
(1)空気やガスを含んで丸くふくれた液体の玉。水に生じる泡は,しばしばはかないもののたとえとされる。あぶく。気泡。「―が立つ」「―と消える」
(2)口のあたりに噴き出た唾(ツバ)の玉。「口角―を飛ばす」
泡
あわ【泡】
a bubble;→英和
foam;→英和
froth;→英和
lather.→英和
〜の立つ foamy;→英和
frothy.→英和
〜を吹く foam;→英和
froth;→英和
bubble.〜をくう be flurried.水の〜となる come to nothing.‖泡ガラス foam glass.
泡ぶく
あわぶく [3] 【泡ぶく】
〔「泡吹く」の意〕
唾液(ダエキ)の泡。また,水の泡。あぶく。あわ。
泡ガラス
あわガラス [3] 【泡―】
細かい気泡を含んだガラス。ガラス粉末に炭素・炭酸カルシウムなどをまぜて加熱・発泡させてつくる。断熱材・防音材などに利用。
泡切り
あわきり [0][4] 【泡切り】
茶筌(チヤセン)の穂の芯(シン)。薄茶をたてるとき,ここを用いて泡を消す。
泡吹
あわぶき [2] 【泡吹】
アワブキ科の落葉高木。本州以西の山地に自生し,高さ10メートルに達する。葉は長楕円状で,互生する。初夏,白い小花を円錐花序に開く。材は乾きにくく,燃やすと切り口より泡を吹き出す。
泡吹虫
あわふきむし [4] 【泡吹虫】
半翅目アワフキムシ科の昆虫の総称。体長は普通7〜14ミリメートルで,外形はセミに似る。口針を植物にさし込んで養液を吸う。幼虫は草木にとまり,白色の泡を分泌し,その中で生活する。
泡影
ほうえい ハウ― [0] 【泡影】
水の泡と物の影の意。一瞬にして消えてしまうはかないもののたとえ。ほうよう。
泡影
ほうよう ハウヤウ [0] 【泡影】
⇒ほうえい(泡影)
泡斎
ほうさい ハウサイ [0] 【泡斎】
(1)「泡斎念仏」の略。
(2)〔泡斎念仏が狂ったように踊り回ることから〕
狂人のこと。泡斎者。泡斎坊。
泡斎念仏
ほうさいねんぶつ ハウサイ― [5] 【泡斎念仏】
念仏踊りの一種。花や唐草のようなものを飾った笠の縁に布を垂れ,太鼓を担いで鉦(カネ)を手にし,一団となって踊り狂いながら米や銭を乞い歩いたもの。慶長(1596-1615)頃,常陸国の泡斎という僧が寺院建立のために行なったことから始まるという。初めは僧形であったが,のちには俗体の乞食芸人が踊った。
泡沫
ほうまつ【泡沫】
a bubble;→英和
foam.→英和
泡沫
うたかた [0] 【泡沫】
(1)水面にできるあわ。みなわ。「淀みに浮ぶ―はかつ消えかつ結びて/方丈記」
(2)消えやすくはかないことのたとえ。「―の恋」
泡沫
ほうまつ ハウ― [0] 【泡沫】
(1)あわ。あぶく。
(2)あわのようにはかない,または取るに足りないもののたとえ。「―候補」「―会社」
泡沫
うたかた【泡沫】
a bubble.→英和
〜のような ephemeral;fleeting.→英和
泡沫の
うたかたの 【泡沫の】 (枕詞)
泡が消えやすいところから「消ゆ」に,また浮かぶところから「浮き」「憂き」にかかる。「―消えてはかなき世を頼む哉/後撰(恋五)」
泡沫人
うたかたびと 【泡沫人】
(1)水のあわのように,はかなく消えやすい命をもった人。「―は息消えて,帰らぬ水の泡とのみ散りはてし/謡曲・夕顔」
(2)愛人。恋人。「―を忍ばざらめや/源氏(真木柱)」
泡沫夢幻
ほうまつむげん ハウ― [0] 【泡沫夢幻】
水の泡と夢とまぼろし。はかないことのたとえ。
泡盛
あわもり [2][0] 【泡盛】
沖縄産の焼酎(シヨウチユウ)。米(多くタイ・ミャンマー産の米)を発酵させ蒸留して造る。アルコール含有量40〜50パーセント。[季]夏。
泡盛升麻
あわもりしょうま [5] 【泡盛升麻】
ユキノシタ科の多年草。中部以西の谷間に自生。高さ約50センチメートル。小葉は披針形でかたく,光沢がある。初夏,白い五弁の小花を泡を盛るように多数開く。アワモリソウ。
泡盛升麻[図]
泡立ち
あわだち [0] 【泡立ち】
泡立つこと。「―のよい洗剤」
泡立つ
あわだ・つ [3] 【泡立つ】
■一■ (動タ五[四])
泡ができる。「石鹸(セツケン)が―・つ」「水が―・っている所」
■二■ (動タ下二)
⇒あわだてる
泡立つ
あわだつ【泡立つ】
bubble;→英和
foam.→英和
泡立てる
あわだ・てる [4] 【泡立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 あわだ・つ
泡が立つようにする。泡を立たせる。「卵の白身を―・てる」
泡立て器
あわだてき [4] 【泡立て器】
卵白・生クリームなどをかきまぜて,泡を立てるのに用いる器具。
泡立て器
あわたてき【泡立て器】
a whisk.→英和
泡立草
あわだちそう [0] 【泡立草】
アキノキリンソウの別名。
泡箱
あわばこ [2] 【泡箱】
液体中に生ずる泡によって,高速荷電粒子の飛跡を検出する装置。アメリカの物理学者グレーザー(D. A. Glaser)が発明。容器内に液体(液体水素またはフレオンなど)を加圧して閉じ込め,急に減圧して過熱状態にする。そこへ粒子が飛び込むと,液体が局所的に沸騰し,通過した道筋に泡の列ができる。これを写真に記録し,解析する。高エネルギー素粒子反応などの観測に用いる。
→霧箱
泡粒
あわつぶ [3] 【泡粒】
小さい粒状になった泡。
泡苔
あわごけ [2][0] アワ― 【泡苔】 ・ アハ― 【粟苔】
アワゴケ科の一年草。日陰の湿った土地に生える。全体が緑色で5センチメートルぐらい。茎は地をはってよく枝を分かち,葉は対生し,小さい。花は腋生(エキセイ)で目立たない。
泡菜
パオツァイ [0][3] 【泡菜】
〔中国語〕
中国四川地方の漬物の一。野菜を塩水・老酒(ラオチユー)・唐辛子などで漬け込んだもの。発酵させるため,独特の風味がある。
泡銭
あぶくぜに [4][3] 【泡銭】
働かずに,あるいは不正な方法でもうけた金。悪銭。
泡銭
あぶくぜに【泡銭】
unearned money.
泡雪
あわゆき [2] 【泡雪・沫雪】
(1)泡のようにとけやすい雪。
→淡雪
(2)「泡雪羹(カン)」「泡雪豆腐」などの略。
泡雪崩
ほうなだれ ハウ― [3] 【泡雪崩】
表層雪崩の一種。爆風を伴う。黒部峡谷での呼称。あわ。
泡雪揚
あわゆきあげ [0] 【泡雪揚(げ)】
泡立てた卵白を衣に使い,白くふわりと揚げる衣揚げ。
泡雪揚げ
あわゆきあげ [0] 【泡雪揚(げ)】
泡立てた卵白を衣に使い,白くふわりと揚げる衣揚げ。
泡雪羹
あわゆきかん [0] 【泡雪羹】
泡立てた卵白に寒天と砂糖をまぜ,香料を加えて固めた菓子。あわゆき。淡雪羹。
泡雪蕎麦
あわゆきそば [5] 【泡雪蕎麦】
泡立てた卵白をかけた,かけ蕎麦。淡雪蕎麦。
泡雪豆腐
あわゆきどうふ [5] 【泡雪豆腐】
泡雪のように柔らかい豆腐。また,これに葛餡(クズアン)をかけた料理。江戸中期,江戸両国の料理屋で供した。あわゆき。淡雪豆腐。
泡鳴
ほうめい ハウメイ 【泡鳴】
⇒岩野(イワノ)泡鳴
波
なみ [2] 【波・浪】
(1)風・振動などによって水面に生じる上下運動。また,その運動が次々に周辺に伝わっていく現象。「―が荒い」「―をかぶる」
(2)〔物〕「波動(ハドウ)」に同じ。
(3)ゆるやかな起伏を繰り返したり,ゆらいだりして,波{(1)}のように見える状態。「歓迎の旗の―」「穂―」
(4)高くなったり,低くなったりして,絶えず変動する状態。「作品の出来に―がある」「景気の―」「感情の―」
(5)一つの方向に向かう流れ。傾向。「駅へ向かう人の―」「自由化の―」「不況の―をまともにかぶる」
(6)年老いて皮膚にできる,しわ。「老いの―」「はや額の―いちじるし/文づかひ(鴎外)」
(7)世の中の騒ぎ。波乱。騒乱。「四つの海―の声きこえず/後拾遺(序)」
(8)消えやすいもの。はかないもの。「さては疑ひあら磯の,―と消えにし跡なれや/謡曲・江口」
(9)文様・家紋の一。{(1)}を図案化したもの。山内一豊が好んだ。
波
なみ【波】
a wave;→英和
a surge (うねり);→英和
a ripple (さざなみ).→英和
〜の荒い(ない) rough (calm).→英和
〜が立つ(静まる) Waves rise./The sea rises high (goes down).〜に漂う drift on the waves.時代の〜に乗る(逆らう) go with (against) the tide.→英和
波
は 【波】 (接尾)
助数詞。波のように繰り返す動きを数えるのに用いる。上にくる数によっては「ぱ」となる。「第二―スト」「第三―(パ)」
波しぶき
なみしぶき [3] 【波しぶき】
波がくだけて散る飛沫(ヒマツ)。
波の平物
なみのひらもの [0] 【波の平物】
薩摩国谷山村波平(現在の鹿児島市内)の刀工波の平行安およびその系統の製した刀剣。平安末期に始まる。
波の穂
なみのほ 【波の穂】
波がしら。「十掬剣(トツカツルギ)を抜きて,逆に―に刺し立て/古事記(上訓)」
波の穂の
なみのほの 【波の穂の】 (枕詞)
波の揺れ動くところから,「いたぶらし」にかかる。「―いたぶらしもよ昨夜(キソ)ひとり寝て/万葉 3550」
波の花
なみのはな [5] 【波の花・波の華】
(1)〔女房詞〕
塩。食塩。
(2)紅藻類カクレイト目の海藻。本州中部の潮干帯下部の岩上に着生。藻体は扇状で扁平であるが,よく分枝する。紅色で美しい。
(3)波のしぶきや泡を花にたとえた語。「すぐる春しほのみつより船出して―をやさきに立つらむ/山家(夏)」
(4)北国の厳寒期,岩場に砕け散った波が白い泡となり,花のように舞い飛ぶのをたとえた語。[季]冬。
波の華
なみのはな [5] 【波の花・波の華】
(1)〔女房詞〕
塩。食塩。
(2)紅藻類カクレイト目の海藻。本州中部の潮干帯下部の岩上に着生。藻体は扇状で扁平であるが,よく分枝する。紅色で美しい。
(3)波のしぶきや泡を花にたとえた語。「すぐる春しほのみつより船出して―をやさきに立つらむ/山家(夏)」
(4)北国の厳寒期,岩場に砕け散った波が白い泡となり,花のように舞い飛ぶのをたとえた語。[季]冬。
波の通い路
なみのかよいじ 【波の通い路】
船の行く波の上を道に見立てた語。なみじ。ふなじ。
波の関守
なみのせきもり 【波の関守】
波が荒くて行く手を阻んでいることを関守にたとえた語。
波の鼓
なみのつづみ 【波の鼓】
波の音を鼓を打つ音にたとえた語。また,波の音のような調子で打つ鼓の手。
波上
はじょう [0] 【波上】
〔古くは「はしょう」〕
波の上。
波乗り
なみのり【波乗り】
surfing.→英和
〜する ride on the surf.→英和
‖波乗り板 a surfboard.
波乗り
なみのり [0][3] 【波乗り】 (名)スル
(1)船などが,波のうねりに乗ること。
(2)板などを使って,波のうねりに乗って遊ぶ遊び。サーフィン。
波乱
はらん【波乱】
[もめごと]troubles;events (事件);[盛衰]vicissitudes;ups and downs (of life).〜を起こす cause troubles.〜に富んだ eventful.→英和
波乱
はらん [0] 【波瀾・波乱】
(1)さわぎ。もめごと。ごたごた。また,争乱。「―を呼ぶ」「―をまき起こす」
(2)単調でなく,変化のあること。「―に富んだ一生」
(3)なみ。大小の波。[日葡]
(4)詩文に起伏や変化があること。「詩は盛唐の―を捲きて/太平記 12」
波佐見
はさみ 【波佐見】
長崎県東部,東彼杵(ヒガシソノギ)郡の町。近世以来の窯業地で,波佐見焼を産する。波佐見温泉がある。
波児馬
ハルマ [1] 【波留麻・波児馬】
〔オランダ人フランソワ=ハルマ(F.Halma)の「蘭仏辞典」によって作られたところから〕
「波留麻和解(ハルマワゲ)」「道富波留麻(ズーフハルマ)」の通称。
波力
はりょく [0] 【波力】
波のもつ力。波浪のエネルギー。
波動
はどう【波動】
a wave motion;undulation.〜する wave;→英和
undulate.→英和
波動
はどう [0] 【波動】
物質のある点での振動がそれに隣接する部分の運動を引き起こし,その振動が次々に伝えられてゆく現象。その振動する物質を媒質という。例えば,水面に起こる水波や,音波・地震波などの弾性波など。また,電磁波は電場および磁場の振動が空間を伝わる現象。なみ。
波動光学
はどうこうがく [4] 【波動光学】
光を波動として取り扱い,その干渉・回折・偏光・分散などを研究対象とする物理学の部門。
波動力学
はどうりきがく [5][6] 【波動力学】
ド=ブロイの物質の波動説を発展させて,シュレーディンガーが1926年に創始した量子力学の一形式。ハイゼンベルクらの行列力学と数学的に同等であることがのちに証明され,両者が統合されて量子力学が成立した。
波動方程式
はどうほうていしき [6] 【波動方程式】
波動に関する運動方程式。空間座標と時間を独立変数とする偏微分方程式で,波動関数をその解として与える。量子力学では,シュレーディンガー方程式やディラック方程式をさす。
波動説
はどうせつ [3] 【波動説】
(1)光の波動説。一七世紀にホイヘンスが提唱し,一九世紀にヤングとフレネルらが干渉・回折実験に成功して光の波動説を確立した。一九世紀後半にはマクスウェルがその電磁理論から光は電磁波であることを導いた。
(2)粒子の波動性を強調する説。1924年にド=ブロイが電子の波動説を提唱。これはのちに回折実験で確かめられ,量子力学成立の先駆となった。
波動関数
はどうかんすう [4] 【波動関数】
(1)音波などの弾性波ではその媒質,電磁波では電磁場など,波動に係わる物理量の振動を空間座標と時間の関数として表したもの。
(2)量子力学では,粒子の状態を記述する空間座標と時間の関数。シュレーディンガー方程式,あるいはディラック方程式を満足し,量子力学的粒子の波動性を保証する。波動関数の絶対値の二乗から粒子の存在確率が与えられ,この意味で確率振幅とも呼ばれる。
波勝岬
はがちざき 【波勝岬】
静岡県,伊豆半島南西岸の岬。奇岩と野猿の生息地として有名な観光地。波勝崎。
波勢
はせい [0] 【波勢】
隷書のすべての画に内蔵されている基本的リズム。
→波磔(ハタク)
波及
はきゅう [0] 【波及】 (名)スル
波紋が広がるように,影響が徐々に広い範囲に及んでゆくこと。「金融引き締めの影響が家計にまで―する」「―効果」
波及する
はきゅう【波及する】
spread <over,to> ;→英和
extend[be carried] <over,to> ;→英和
influence (影響).→英和
‖波及効果《経》repercussion effect.
波多野
はたの 【波多野】
姓氏の一。
波多野流
はたのりゅう 【波多野流】
平曲の流派の一。江戸初期,波多野検校(ケンギヨウ)を流祖とする。一方(イチカタ)流の系統。1911年(明治44)に没した藤村検校をもって断絶。
波多野精一
はたのせいいち 【波多野精一】
(1877-1950) 哲学者。長野県生まれ。ケーベルに師事。京大で宗教学を講じ,宗教哲学の基礎を築いた。著「西洋哲学史要」「宗教哲学」「時と永遠」など。
波崎
はさき 【波崎】
茨城県南東部,鹿島郡の町。鹿島灘に面し,利根川河口北岸を占める。対岸は銚子市。水産加工や化学工業が立地。
波布
はぶ [1] 【波布・飯匙倩】
ヘビの一種。猛毒をもつ。全長約2メートル。頭は三角形で大きく,上顎に二本の長い毒牙をもつ。普通,背面は黄褐色で,暗褐色の輪状紋が並ぶ。奄美諸島と沖縄諸島の特産。夜間,カエル・ネズミ・小鳥などを食う。草むらや樹上などにいて,人畜をも攻撃するため恐れられている。南西諸島には他にヒメハブなど三種の近縁種がいるが害は少ない。[季]夏。
波布茶
はぶちゃ [2] 【波布茶】
ハブソウの種子を炒(イ)って煮出した飲み物。健胃剤とする。また,解毒の作用があるという。市販のものはエビスグサの種子(決明子(ケツメイシ))を代用することが多い。
波布茶
はぶちゃ【波布茶】
senna tea.
波布草
はぶそう [0] 【波布草】
マメ科の一年草。中国南部原産。江戸時代に渡来,薬用に栽培。茎は高さ約1メートルで,羽状複葉を互生。夏から秋にかけ,葉腋(ヨウエキ)に黄色の蝶形花をつける。豆果は長さ約10センチメートル。汁は蛇毒に効くのでマムシグサともいう。健胃・緩下・解毒薬として煎用し,種子ははぶ茶にする。望江南。
波布草[図]
波幕
なみまく [0][2] 【波幕・浪幕】
歌舞伎の大道具で,一面に波の絵を描いた幕。海上や海辺の場面などの舞台転換のつなぎなどに,振り落としの幕として用いる。
波形
はけい [0] 【波形】
(1)波のような形。上下に起伏のある形。
(2)横軸に時間,縦軸に時間的に変化する量の瞬時値をとって描いたグラフ。
波形
なみがた【波形】
a wave.→英和
〜の wavy.→英和
波形
なみがた [0] 【波形】
波のように高く低くうねった形。「―のトタン」
波戸
はと [0][1] 【波戸・波止】
海岸から海中に突き出させて,石で築いた構築物。波浪を防いだり,荷物の積み降ろしに用いる。防波堤。埠頭(フトウ)。
波打ち際
なみうちぎわ【波打ち際】
the beach.→英和
波打ち際
なみうちぎわ [0] 【波打ち際】
波の打ち寄せるところ。波際(ナミギワ)。なぎさ。みぎわ。
波打つ
なみう・つ [3] 【波打つ】 (動タ五[四])
(1)波が打ち寄せる。波がたつ。波を打つ。「―・つ海岸」
(2)波のように,高く低くうねる。波のように上下する。波を打つ。「床板がへこんで―・っている」「稲穂が風に―・つ」
波打つ
なみうつ【波打つ】
wave;→英和
undulate.→英和
波折り
なおり 【波折り】
波が幾重にも重なり盛りあがること。「潮瀬の―を見れば/古事記(下)」
波数
はすう [2] 【波数】
単位長あたりに含まれる波の数。波長が一定ならば波長の逆数となる。分光学では波長のかわりに波数を用いることが多く,その時の単位 cm�¹ はカイザーと呼ばれる。また,光子のエネルギーが波数に比例するので,波数をエネルギーの単位として用いることもある。波長の逆数の 2π 倍をいうこともある。
波斯
はし 【波斯】
中国におけるペルシャの古称。
波斯匿
はしのく 【波斯匿】
〔梵 Prasenajit〕
中インドのコーサラ国の国王。シュラーバスティー(舎衛城)に住み,釈迦に帰依して仏教教団を擁護した。
波旬
はじゅん [0] 【波旬】
〔仏〕
〔梵 Pāpīyas〕
人間を殺したり,善を妨げたりする悪魔。「天魔―」
波束
はそく [0] 【波束】
〔wave packet〕
波形が空間の有限な領域だけに限られている波。ある時刻での粒子の位置がわかっている場合,その粒子の波動関数として使われる。
波板
なみいた [0] 【波板】
(1)「海鼠(ナマコ)板」に同じ。
(2)歌舞伎の大道具の一。波の形を描いた長さ1メートル弱,高さ15センチメートルほどの板。台をつけて立て,海や川などを表す。
波枕
なみまくら [3] 【波枕】
(1)〔波を枕にして船の中で寝る意から〕
船中で旅寝をすること。船旅。
(2)枕辺に波音を聞きながら旅寝すること。「思ひ寄るべの―/謡曲・頼政」
波止
はと [0][1] 【波戸・波止】
海岸から海中に突き出させて,石で築いた構築物。波浪を防いだり,荷物の積み降ろしに用いる。防波堤。埠頭(フトウ)。
波止場
はとば【波止場】
a wharf (揚げ場);→英和
a pier (桟橋);→英和
a quay (岸壁).→英和
波止場
はとば [0] 【波止場】
港で,波止(ハト)のある所。埠頭(フトウ)。また,港のこと。
波比岐神
はいきのかみ ハヒキ― 【波比岐神】
屋敷を守護するといわれる神。古事記神話では大年神(オオトシノカミ)の子。
波浪
はろう [0] 【波浪】
海面・湖面の波の動き。風浪・うねり・磯波の総称。なみ。「―注意報」
波浪
はろう【波浪】
waves;billows.‖波浪注意報 a high sea warning.
波浪神
はろうじん [2] 【波浪神】
船舶の守護神。鳥獣あるいは人物の姿に彫刻したもので,船首の飾りとする。
波涛
はとう【波涛】
waves;billows (大波).〜をけって through great waves.
波濤
はとう [0] 【波濤】
大波。高い波。
波瀾
はらん [0] 【波瀾・波乱】
(1)さわぎ。もめごと。ごたごた。また,争乱。「―を呼ぶ」「―をまき起こす」
(2)単調でなく,変化のあること。「―に富んだ一生」
(3)なみ。大小の波。[日葡]
(4)詩文に起伏や変化があること。「詩は盛唐の―を捲きて/太平記 12」
波瀾万丈
はらんばんじょう [1] 【波瀾万丈】
変化が激しく劇的であること。「―の生涯」
波照間島
はてるまじま 【波照間島】
沖縄県,八重山諸島の島。有人島としては日本最南端の島。隆起珊瑚礁からなり,砂糖黍の栽培が行われる。面積12.5平方キロメートル。
波状
はじょう [0] 【波状】
(1)波のような形状。
(2)波が寄せて返すように,ある間隔をおいて繰り返すようす。
波状の
はじょう【波状の】
wavelike;wavy.→英和
波状スト(攻撃) a strike (an attack) in waves.
波状攻撃
はじょうこうげき [4] 【波状攻撃】
何回にもわたって繰り返し行われる攻撃。
波状熱
はじょうねつ [2] 【波状熱】
ブルセラ菌によりおこる伝染病。ブルセラ菌に感染した家畜との接触や生乳の飲用によりうつる。有熱期と無熱期が数か月にわたって交互に繰り返される特有な熱型を示す。マルタ熱はこの一型。ブルセラ症。
波状雲
はじょううん [2] 【波状雲】
波形のあらわれている雲。高積雲や層積雲に顕著。うね雲。
波留麻
ハルマ [1] 【波留麻・波児馬】
〔オランダ人フランソワ=ハルマ(F.Halma)の「蘭仏辞典」によって作られたところから〕
「波留麻和解(ハルマワゲ)」「道富波留麻(ズーフハルマ)」の通称。
波留麻和解
ハルマわげ 【波留麻和解】
日本人による最初の蘭和辞典。1796年刊。ハルマの「蘭仏辞典」を基にして,江戸の稲村三伯らが作成。江戸ハルマ。
→ズーフ-ハルマ
波磔
はたく [0] 【波磔】
隷書の横画の終筆部分に見られる三角状の払い。
→波勢
→八分(ハツプン)
波立つ
なみだ・つ [3] 【波立つ】 (動タ五[四])
(1)波が起こる。波が高くなる。「台風で―・つ海」
(2)波のように起伏する。「草原が―・つ」
(3)平穏でなくなる。特に,もめごとが起こる。波風が立つ。「胸が―・つ」「家庭が―・つ」
波立つ
なみだつ【波立つ】
be rough (海などが).⇒波.
波紋
はもん【波紋】
a ripple.→英和
…に〜を起こす ripple;make a stir <in> (比喩的).→英和
波紋
はもん [0] 【波紋】
(1)水に石を投げたときなどに水面に生じる,輪の形にひろがる波の模様。「―がひろがる」
(2)ある物事がきっかけとなって,関連し合いながら次々と他に及んでいく影響。「教育界に―を投ずる」
波線
はせん [0] 【波線】
「〜〜」のような波状の線。なみ線。
波線
はせん【波線】
a wave;→英和
a wavy line.
波罫
なみけい [0] 【波罫】
印刷に用いる罫線の一。装飾罫の一つで,「〜〜」の形をしたもの。ぶる罫。
波羅夷
はらい [2] 【波羅夷】
〔梵 pārājika〕
〔仏〕 これを犯すと教団から追放され,僧尼としての身分を奪われる規則。最も重い戒律であるから重禁ともいう。淫・盗・殺・妄(自分の宗教上の段階を偽ること)の四つが代表的。大乗仏教でも十波羅夷のほか,いくつかの数え方がある。
波羅奈国
はらなこく 【波羅奈国】
〔梵 Vārāṇasī〕
古代インドの王国。ガンジス川中流の聖都バラナシを中心とする地域。釈迦の時代以前に王国があったが,コーサラ国に併合された。郊外に鹿野苑(ロクヤオン)がある。
波羅蜜
はらみつ [2] 【波羅蜜】
(1)〔仏〕
〔梵 pāramitā〕〔「到彼岸」「度」と意訳する〕
迷いの世界から悟りの世界へ至ることの意。実際には,そのために菩薩の行う修行のこと。波羅蜜多。
→六波羅蜜
→十波羅蜜(ジツパラミツ)
(2)〔「ぱらみつ」とも〕
クワ科の常緑高木。南アジアの熱帯地方で広く栽培される。雌雄同株。果実は長さ約50センチメートル,径約20センチメートルの楕円体で,淡黄色に熟し,果肉は甘味があって食用とする。材は建材・家具材とする。
波羅蜜多
はらみった [3] 【波羅蜜多】
⇒波羅蜜(ハラミツ)(1)
波蝕
はしょく [0] 【波食・波蝕】
波による浸食作用。
波衣
なみぎぬ [0] 【波衣】
大嘗祭(ダイジヨウサイ)のとき,天皇が沐浴(モクヨク)する浴槽をおおう絹。
波跡
なみあと [3][0] 【波跡】
(1)波が打ち寄せた跡。
(2)船が通ったあと水面にできる,すじ状の跡。航跡。
波路
なみじ [0] 【波路・浪路】
船の行く波の上を道に見立てた語。ふなじ。航路。「千里の―を越えて行く」
波連
はれん [0] 【波連】
〔物〕 偏りが同じで,位相的にもつながっているとみなせる一かたまりの波。通常の光は,さまざまな偏りをもったごく短い波連の光波が集まってできているが,レーザー光は偏りがそろった長い波連をもつ光である。
波郷
はきょう ハキヤウ 【波郷】
⇒石田(イシダ)波郷
波釘
なみくぎ [2] 【波釘】
波形をした薄い鉄片。板を突き合わせ接ぎにするときなどに用いる。
波銭
なみせん [0] 【波銭・浪銭】
江戸時代の銭貨のうち裏面に波の模様がある四文銭。寛永通宝(真鍮銭と鉄銭)・文久永宝の称。
波長
はちょう [0] 【波長】
波動の山と山,また谷と谷の距離。位相の同じ二つの点の間の距離。
〔wavelength の訳語〕
波長
はちょう【波長】
a wavelength.→英和
〜を合わせる tune in <to> .
波長計
はちょうけい [0] 【波長計】
可変長の空洞共振器などにより,電波の波長・周波数を測定する計器。
波間
なみあい [0] 【波間】
「なみま(波間)」に同じ。
波間
はかん [0] 【波間】
波の間。なみま。
波間
なみま [0] 【波間】
(1)波と波との間。なみあい。「小舟が―に見え隠れする」
(2)波の絶え間。「―もあらばよらむとぞ思ふ/拾遺(恋一)」
波間に
なみま【波間に】
on[among]the waves.
波間柏
なみまがしわ [4] 【波間柏】
海産の二枚貝。貝殻はほぼ円形で薄く,雲母状の光沢がある。殻長約4センチメートル。淡黄色か淡赤橙色。片側の殻で岩や他の貝の殻表に付着する。日本中の浅海に分布。
波除け
なみよけ [4][0] 【波除け】
波を防ぐこと。また,そのためのもの。防波堤や,船内に波がはいるのを防ぐ板など。
波除け
なみよけ【波除け】
a bulwark (船の).→英和
⇒防波堤.
波際
なみぎわ [0] 【波際】
波が打ち寄せる所。波打ちぎわ。
波雲の
なみくもの 【波雲の】 (枕詞)
「波雲」は,波のような形の雲か。その美しい意から,「愛(ウツク)し」にかかる。「―愛し妻と語らはず/万葉 3276」
波面
はめん [0][1] 【波面】
(1)波立っている水面。
(2)ある時刻で波の位相が等しい点を連ねて得られる連続的な面。
波音
なみおと [0][3] 【波音】
(1)波が寄せたり引いたり,またさかまいて立てる音。
(2)歌舞伎の下座の一。大太鼓を長撥(ナガバチ)で最初に強く打って波頭を表し,あとを小刻みに打って波の寄せる音に模したもの。
波頂
はちょう [0] 【波頂】
波の最も高い部分。なみがしら。
波頭
はとう [0] 【波頭】
(1)なみがしら。
(2)波の上。海上。
波頭
なみがしら【波頭】
a wave crest.
波頭
なみがしら [3] 【波頭】
(1)盛り上がった波のいただき。波頂。はとう。
(2)波の立ったさまを図案化した模様。蕨手(ワラビデ)状のものや弧線を不規則に重ね合わせたものなど。
波題目
なみだいもく 【波題目】
日蓮が佐渡に流されたとき,荒れる海面に南無妙法蓮華経の題目を書いて波を静め,難破するのを救ったという言い伝え。
波風
なみかぜ【波風】
⇒風波(ふうは).
波風
なみかぜ [2] 【波風】
(1)波と風。また,風が吹いて水の表面に波が立つこと。風波。「―が高くなる」
(2)もめごと。ごたごた。「家庭に―が立つ」「仲間うちに―を起こす」
波飛沫
なみしぶき【波飛沫】
spindrift;→英和
spoondrift.→英和
波食
はしょく [0] 【波食・波蝕】
波による浸食作用。
波食棚
はしょくだな [3] 【波食棚】
波食のために削られてできた,ほぼ平らな棚状の地形。主として間潮帯に見られる。海食棚。
波高
はこう [0] 【波高】
波の高さ。波の一番高い所から一番低い所までの垂直距離。
泣いても笑っても
泣いても笑っても
どんなに思い悩んでみても。どうしてみても。「―入学試験まであと一週間」
泣いて暮(ク)らすも一生(イツシヨウ)笑(ワラ)って暮らすも一生
泣いて暮(ク)らすも一生(イツシヨウ)笑(ワラ)って暮らすも一生
泣いて暮らしても笑って暮らしても,人間の一生に変わりはない,同じ一生なら愉快に暮らすほうがよい。
泣いて馬謖(バシヨク)を斬(キ)る
泣いて馬謖(バシヨク)を斬(キ)る
〔三国志(蜀書,諸葛亮伝・馬謖伝)〕
情として処分するに惜しい人物であっても,違反があったときには全体の統制を保つために処分する。
→馬謖
泣い噦り
ないじゃくり 【泣い噦り】 (名)スル
「なきじゃくり(泣噦)」に同じ。「―して声も出でずなりしが/谷間の姫百合(謙澄)」
泣かされる
なかさ∘れる 【泣かされる】 (連語)
(1)ひどい目に遭わされる。困らされる。「あの子にはいつも―∘れるのですよ」
(2)感動させられる。「―∘れる話」
泣かす
なか・す [0] 【泣かす】
■一■ (動サ五[四])
(1)「泣かせる{(1)}」に同じ。「いつまで―・しておくのだ」
(2)「泣かせる{(2)}」に同じ。「親を―・すのもいいかげんにしてほしい」
(3)「泣かせる{(3)}」に同じ。「ここはいつも―・す場面だ」
■二■ (動サ下二)
⇒なかせる
泣かせ
なかせ 【泣かせ】
〔動詞「泣かせる」の連用形から〕
人を表す名詞に付いて接尾語的に用い,ひどく困らせること,また,その人を表す。「運転手―の悪路」「親―の極道者」
泣かせる
なか・せる [0] 【泣かせる】 (動サ下一)[文]サ下二 なか・す
〔動詞「泣く」に使役の助動詞「せる」の付いたものから〕
(1)泣くようにさせる。「泣きやむまで―・せておく」
(2)泣きたくなるほど困らせる。「親を―・せることばかりしている」
(3)涙が出そうになるほど感動させられる。「―・せる話だ」
泣かせる
なかせる【泣かせる】
move[touch] <a person> to tears;grieve (悲しませる);→英和
〔形〕pathetic;→英和
touching.→英和
泣き
なき [0] 【泣き】
泣くこと。また,泣くようなつらいこと。「男―」「―の涙」
泣きじゃくる
なきじゃくる【泣きじゃくる】
sob;→英和
blubber.→英和
泣きっ面
なきっつら [0] 【泣きっ面】
「なきつら(泣面)」の転。
泣きの涙
なきのなみだ [4] 【泣きの涙】
涙を流して泣くこと。非常に悲しくつらいこと。「―で別れる」「―で暮らす」
泣きべそ
なきべそ【泣きべそ】
⇒べそ.
泣きべそ
なきべそ [0] 【泣きべそ】
泣きそうになってゆがめた顔つき。「―をかく」
泣きを入れる
なき【泣きを入れる】
beg for mercy.〜の涙で in tears.
泣き上戸
なきじょうご [3] 【泣(き)上戸】
酒に酔うと泣く癖のある人。また,その癖。
泣き上戸
なきじょうご【泣き上戸】
a maudlin person;a crying drunk.
泣き事
なきごと【泣き事】
a complaint.→英和
〜を言う complain;→英和
make complaints;grumble <about,at> .→英和
泣き交す
なきかわ・す [4] 【泣き交(わ)す】 (動サ五[四])
一緒に泣く。泣き合う。「言ひやるべき方なく―・す/源氏(玉鬘)」
泣き交わす
なきかわ・す [4] 【泣き交(わ)す】 (動サ五[四])
一緒に泣く。泣き合う。「言ひやるべき方なく―・す/源氏(玉鬘)」
泣き付く
なきつ・く [3] 【泣(き)付く】 (動カ五[四])
(1)泣いてすがりつく。「母親の胸に―・く」
(2)泣くようにして頼みこむ。哀願する。「親に―・いて借金する」
[可能] なきつける
泣き付く
なきつく【泣き付く】
entreat[beg] <a person to do> .→英和
泣き伏す
なきふ・す [3] 【泣(き)伏す】 (動サ五[四])
悲しみに耐えきれず,うつ伏せになって泣く。「わっと―・す」
泣き伏す
なきふす【泣き伏す】
throw oneself in tears.
泣き出しそうな空模様(ソラモヨウ)
泣き出しそうな空模様(ソラモヨウ)
今にも雨が降りそうな空。
泣き出す
なきだ・す [3] 【泣(き)出す】 (動サ五[四])
泣きはじめる。「わっと―・す」
[可能] なきだせる
泣き出す
なきだす【泣き出す】
begin to weep;burst into tears (わっと).
泣き初め
なきぞめ [0] 【泣(き)初め】
新年,子供が初めて泣くこと。初(ハツ)泣き。[季]新年。
泣き別れ
なきわかれ [0] 【泣(き)別れ】 (名)スル
泣く泣く別れること。泣きながら別れること。「母と子の―」
泣き別れする
なきわかれ【泣き別れする】
part with <a person> in tears.
泣き叫ぶ
なきさけぶ【泣き叫ぶ】
scream;→英和
cry.→英和
泣き叫ぶ
なきさけ・ぶ [4] 【泣(き)叫ぶ】 (動バ五[四])
大声で泣く。泣きながら叫ぶ。「助けを求めて―・ぶ声」
泣き合う
なきあ・う [3] 【泣(き)合う】 (動ワ五[ハ四])
ともに泣く。「ひと宮のうち忍びて―・へり/源氏(須磨)」
泣き味噌
なきみそ [0] 【泣(き)味噌】
ちょっとしたことにもすぐ泣くこと。また,その人。泣き虫。「―の子」
泣き喚く
なきわめ・く [4] 【泣き喚く】 (動カ五[四])
泣きさけぶ。「大声で―・く」
泣き噦り
なきじゃくり [0][5] 【泣き噦り】
泣きじゃくること。
泣き噦る
なきじゃく・る [4] 【泣き噦る】 (動ラ五[四])
しゃくりあげるようにして泣く。「いつまでも―・っている子」
泣き声
なきごえ【泣き声】
a cry.→英和
〜で言う blubber;→英和
whimper.→英和
泣き声
なきごえ [3][0] 【泣(き)声】
(1)人の泣く声。「赤ん坊の―」
(2)涙にうるむ声。なみだごえ。「―になる」
泣き女
なきおんな [3] 【泣(き)女】
葬式のときに雇われて号泣する女。葬儀に泣き女が加わる習俗は日本各地に散在し,中国や朝鮮でも見られる。なきめ。
泣き女
なきめ 【泣き女・哭き女】
「なきおんな(泣女)」に同じ。「雉(キギシ)を―とし/古事記(上訓)」
泣き寄り
なきより [0] 【泣(き)寄り】
人の死などに際して,親しい者が集まり遺族を慰めたり助けたりすること。
→親(シン)は泣き寄り、他人は食い寄り
泣き寝
なきね [0] 【泣き寝】 (名)スル
泣きながら眠ること。泣き寝入り。
泣き寝入り
なきねいり [0] 【泣(き)寝入り】 (名)スル
(1)泣きながら眠ってしまうこと。泣き寝。
(2)相手の不当な仕打ちを不満に思いながら,どうすることもできずにあきらめること。「仕返しを恐れて―する」
泣き寝入りする
なきねいり【泣き寝入りする】
(1) weep oneself to sleep.(2)[黙って忍ぶ]bear[pocket,swallow] <an insult> .→英和
泣き崩れる
なきくず・れる [5] 【泣(き)崩れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 なきくづ・る
姿勢を崩して激しく泣く。正体もなく泣く。「わっとばかりに―・れる」
泣き崩れる
なきくずれる【泣き崩れる】
break down crying.
泣き弁慶
なきべんけい 【泣(き)弁慶】
負けず嫌いで,泣いて意地を張り通すこと。また,その者。「―の信田妻(シノダヅマ)/浄瑠璃・忠臣蔵」
泣き悲しむ
なきかなし・む [5] 【泣(き)悲しむ】 (動マ五[四])
泣いて悲しむ。「親の―・む姿」
泣き所
なきどころ【泣き所】
one's vulnerable[weak]point.
泣き所
なきどころ [0] 【泣き所】
打たれるとひどく痛く感ずる部分。転じて,人や物事の弱点。「弁慶の―」「―をつく」
泣き明かす
なきあか・す [4] 【泣(き)明かす】 (動サ五[四])
泣き続けて夜を過ごす。また,明けても暮れても泣いてばかりいる。「泣いて泣いて―・す」
泣き明かす
なきあかす【泣き明かす】
weep all night.
泣き暮す
なきくら・す [4] 【泣き暮(ら)す】 (動サ五[四])
一日中泣いて過ごす。また,毎日泣いてばかりいる。「悲しみに―・す」
泣き暮らす
なきくら・す [4] 【泣き暮(ら)す】 (動サ五[四])
一日中泣いて過ごす。また,毎日泣いてばかりいる。「悲しみに―・す」
泣き暮らす
なきくらす【泣き暮らす】
live in sorrow[tears].
泣き本
なきぼん [0] 【泣(き)本】
人情本の異名。男女関係を情緒的に取り扱い,女性読者の涙を誘うように書かれていたことからの称。
泣き止む
なきや・む [3] 【泣き止む】 (動マ五[四])
泣くことをやめる。「赤ん坊が―・む」
泣き止む
なきやむ【泣き止む】
stop crying[weeping].
泣き沈む
なきしず・む [4] 【泣(き)沈む】 (動マ五[四])
悲しみにしずんで,はげしく泣く。「悲しみに―・む」
泣き泣き
なきなき [0] 【泣き泣き】 (副)
泣きながら。泣く泣く。「―窮状を訴える」
泣き濡れる
なきぬ・れる [4][0] 【泣き濡れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 なきぬ・る
泣いて顔が涙でぬれる。「―・れた顔」
泣き猿楽
なきさるがく 【泣(き)猿楽・泣(き)申楽】
見物人を泣かせるような悲劇的な能。泣かせる場面のある能。泣き能。「―をば,…よき時分を考へてすべし/風姿花伝」
泣き申楽
なきさるがく 【泣(き)猿楽・泣(き)申楽】
見物人を泣かせるような悲劇的な能。泣かせる場面のある能。泣き能。「―をば,…よき時分を考へてすべし/風姿花伝」
泣き男
なきおとこ [3] 【泣(き)男】
葬式のときに雇われて声をたてて泣き叫ぶ男。
→泣き女
泣き目
なきめ [0] 【泣(き)目】
泣くほどつらい状況,立場。
泣き相撲
なきずもう [3] 【泣(き)相撲】
赤ん坊を抱いて向き合わせ,大声で泣いた方を勝ちとする祭礼などの行事。
泣き真似
なきまね【泣き真似】
false tears (そら涙).〜をする shed false tears;pretend to weep.
泣き真似
なきまね [0] 【泣き真似】
泣くまねをすること。そらなき。
泣き立てる
なきた・てる [4] 【泣(き)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 なきた・つ
大声で泣く。泣きわめく。「大げさに―・てる」
泣き笑い
なきわらい [0][3] 【泣き笑い】 (名)スル
(1)泣きながら笑うこと。
(2)泣くことと笑うこと。悲しみと喜び。「―の人生」
泣き笑いする
なきわらい【泣き笑いする】
smile through one's tears.
泣き縋る
なきすが・る [4] 【泣き縋る】 (動ラ五[四])
泣いて,すがりつく。「母親の袖(ソデ)に―・る」
泣き能
なきのう [0] 【泣き能】
「泣き猿楽(サルガク)」に同じ。
泣き腫す
なきはら・す [4] 【泣き腫す】 (動サ五[四])
激しく,また長い間泣いて,目の縁をはらす。「まぶたを―・す」
泣き腫らす
なきはらす【泣き腫らす】
have one's eyes swollen with tears.
泣き落し
なきおとし [0] 【泣き落(と)し】
(1)泣いたり哀れっぽくもちかけたりして,頼みごとを相手に聞いてもらうこと。「―戦術」
(2)歌舞伎のト書き用語。泣きくずれること。
泣き落す
なきおと・す [4] 【泣き落(と)す】 (動サ五[四])
(1)泣きついて相手に承諾させる。「こうなったらもう―・すしかない」
(2)歌舞伎のト書き用語。泣きくずれる。
泣き落とし
なきおとし [0] 【泣き落(と)し】
(1)泣いたり哀れっぽくもちかけたりして,頼みごとを相手に聞いてもらうこと。「―戦術」
(2)歌舞伎のト書き用語。泣きくずれること。
泣き落とす
なきおとす【泣き落とす】
win <a person> over by entreaties.
泣き落とす
なきおと・す [4] 【泣き落(と)す】 (動サ五[四])
(1)泣きついて相手に承諾させる。「こうなったらもう―・すしかない」
(2)歌舞伎のト書き用語。泣きくずれる。
泣き虫
なきむし【泣き虫】
a crybaby.→英和
泣き虫
なきむし [3][4] 【泣(き)虫】
ちょっとしたことにもすぐ泣く人。また,そういう性質をあざけっていう語。泣きみそ。「―毛虫,挟んで捨てろ」
泣き言
なきごと [0] 【泣(き)言】
自分の不満や不幸などを嘆いて,人に訴える言葉。「―を並べる」「―を言う」
泣き輪
なきわ [0] 【泣(き)輪】
桶(オケ)や樽(タル)の一番底にはめる,たが。はめるのに難渋することからいう。
泣き込む
なきこ・む [3] 【泣(き)込む】 (動マ五[四])
泣いて駆けこむ。泣いて頼みこむ。「実家に―・む」
[可能] なきこめる
泣き面
なきつら [0] 【泣き面】
泣いた顔つき。また,泣き出しそうな顔つき。泣き顔。なきっつら。ほえづら。「―をかく」
泣き面
なきつら【泣き面】
a crying[tearful]face.〜をする look sad.〜に蜂 Misfortunes never come singly.〜に蜂で what is worse.
泣き響む
なきとよ・む 【泣き響む】 (動マ四)
多くの者が泣き騒ぐ。泣き叫ぶ。「―・む声いかづちにも劣らず/源氏(明石)」
泣き頻る
なきしき・る [4] 【泣き頻る】 (動ラ五[四])
しきりに泣く。盛んに泣く。
泣き顔
なきがお【泣き顔】
⇒泣き面(つら).
泣き顔
なきがお [0] 【泣(き)顔】
泣いている顔つき。いまにも泣きだしそうな顔つき。なきつら。ほえづら。「―になる」
泣き黒子
なきぼくろ【泣き黒子】
a mole under the eye.→英和
泣き黒子
なきぼくろ [3] 【泣き黒子】
目尻や目の下にあるほくろ。このほくろのある人は涙もろいという。
泣く
なく【泣く】
cry;→英和
weep;→英和
sob (すすり泣く).→英和
ひどく〜 weep bitterly.うれし泣きに〜 weep for joy.痛くて〜 cry with pain.小説を読んで〜 weep over a novel.→英和
泣き泣き with[in]tears.
泣く
な・く [0] 【泣く】 (動カ五[四])
〔「音(ネ)」の母音交替形「な」の動詞化〕
(1)人が,悲しみ・苦しみなどのために声を出し,涙を流す。また,喜びなどで涙を流す場合にもいう。「人前で大声で―・く」「赤ん坊が―・く」「音のみ―・きつつ恋ふれども/万葉 481」
(2)ひどい目にあって,嘆き悲しむ。「不運に―・く」「重税に―・く」
(3)無理な要求を受け入れる。「しかたない,もう百円―・きましょう」
(4)そのものにあたいしない。「看板が―・く」
[可能] なける
泣く子と地頭(ジトウ)には勝てぬ
泣く子と地頭(ジトウ)には勝てぬ
ききわけのない子供や横暴な権力者の無理には従うほかはない。道理を尽くしても,理の通じない者には勝ち目がないことにいう。
泣く子なす
なくこなす 【泣く子なす】 (枕詞)
泣く子のようにの意で,「慕ふ」「ねのみし泣く」「言(コト)だに問はず」「取りさぐり」にかかる。「つれもなき佐保の山辺に―慕ひ来まして/万葉 460」「―音のみし泣かゆ/万葉 3627」「名を問へど名だにも告(ノ)らず―言だに問はず/万葉 3336」「―行き取り探り梓弓/万葉 3302」
泣く子も目を開(ア)け
泣く子も目を開(ア)け
泣いている子供でも時には目をあけて周囲の情勢をうかがう。分別がないように見える者でも時と場合に応じて振る舞うものだということ。
泣く子も黙(ダマ)る
泣く子も黙(ダマ)る
わがままを言って泣いている子供も泣くのをやめるほど,恐ろしい存在であることのたとえ。
泣く泣く
なくなく [0] 【泣く泣く】 (副)
泣きながら。また,泣きたいほどの気持ちで。泣き泣き。「―遺体を葬る」「―先祖伝来の土地を手放す」
泣く泣く
なくなく【泣く泣く】
with[in]tears;[渋々]reluctantly;→英和
unwillingly.→英和
泣ける
なける【泣ける】
be moved to tears.
泣ける
な・ける [0] 【泣ける】 (動カ下一)
〔「なく」の可能動詞から〕
感きわまって自然に泣いてしまう。涙が出てくるほど感動する。「話を聞いて―・けてくる」
泣上戸
なきじょうご [3] 【泣(き)上戸】
酒に酔うと泣く癖のある人。また,その癖。
泣付く
なきつ・く [3] 【泣(き)付く】 (動カ五[四])
(1)泣いてすがりつく。「母親の胸に―・く」
(2)泣くようにして頼みこむ。哀願する。「親に―・いて借金する」
[可能] なきつける
泣伏す
なきふ・す [3] 【泣(き)伏す】 (動サ五[四])
悲しみに耐えきれず,うつ伏せになって泣く。「わっと―・す」
泣出す
なきだ・す [3] 【泣(き)出す】 (動サ五[四])
泣きはじめる。「わっと―・す」
[可能] なきだせる
泣初め
なきぞめ [0] 【泣(き)初め】
新年,子供が初めて泣くこと。初(ハツ)泣き。[季]新年。
泣別れ
なきわかれ [0] 【泣(き)別れ】 (名)スル
泣く泣く別れること。泣きながら別れること。「母と子の―」
泣叫ぶ
なきさけ・ぶ [4] 【泣(き)叫ぶ】 (動バ五[四])
大声で泣く。泣きながら叫ぶ。「助けを求めて―・ぶ声」
泣合う
なきあ・う [3] 【泣(き)合う】 (動ワ五[ハ四])
ともに泣く。「ひと宮のうち忍びて―・へり/源氏(須磨)」
泣味噌
なきみそ [0] 【泣(き)味噌】
ちょっとしたことにもすぐ泣くこと。また,その人。泣き虫。「―の子」
泣哭
きゅうこく キフ― [0] 【泣哭】 (名)スル
泣き叫ぶこと。哭泣。
泣声
なきごえ [3][0] 【泣(き)声】
(1)人の泣く声。「赤ん坊の―」
(2)涙にうるむ声。なみだごえ。「―になる」
泣女
なきおんな [3] 【泣(き)女】
葬式のときに雇われて号泣する女。葬儀に泣き女が加わる習俗は日本各地に散在し,中国や朝鮮でも見られる。なきめ。
泣寄り
なきより [0] 【泣(き)寄り】
人の死などに際して,親しい者が集まり遺族を慰めたり助けたりすること。
→親(シン)は泣き寄り、他人は食い寄り
泣寝入り
なきねいり [0] 【泣(き)寝入り】 (名)スル
(1)泣きながら眠ってしまうこと。泣き寝。
(2)相手の不当な仕打ちを不満に思いながら,どうすることもできずにあきらめること。「仕返しを恐れて―する」
泣尼
なきあま 【泣尼】
狂言の一。説教を依頼された住職が,すぐ感涙を催す老尼を雇って話の途中で泣かせようとするが,肝心なときに居眠りをされて失敗する。
泣崩れる
なきくず・れる [5] 【泣(き)崩れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 なきくづ・る
姿勢を崩して激しく泣く。正体もなく泣く。「わっとばかりに―・れる」
泣弁慶
なきべんけい 【泣(き)弁慶】
負けず嫌いで,泣いて意地を張り通すこと。また,その者。「―の信田妻(シノダヅマ)/浄瑠璃・忠臣蔵」
泣悲しむ
なきかなし・む [5] 【泣(き)悲しむ】 (動マ五[四])
泣いて悲しむ。「親の―・む姿」
泣明かす
なきあか・す [4] 【泣(き)明かす】 (動サ五[四])
泣き続けて夜を過ごす。また,明けても暮れても泣いてばかりいる。「泣いて泣いて―・す」
泣本
なきぼん [0] 【泣(き)本】
人情本の異名。男女関係を情緒的に取り扱い,女性読者の涙を誘うように書かれていたことからの称。
泣沈む
なきしず・む [4] 【泣(き)沈む】 (動マ五[四])
悲しみにしずんで,はげしく泣く。「悲しみに―・む」
泣涕
きゅうてい キフ― [0] 【泣涕】 (名)スル
涙を流して泣くこと。涕泣。「―するなかれ/花柳春話(純一郎)」
泣猿楽
なきさるがく 【泣(き)猿楽・泣(き)申楽】
見物人を泣かせるような悲劇的な能。泣かせる場面のある能。泣き能。「―をば,…よき時分を考へてすべし/風姿花伝」
泣申楽
なきさるがく 【泣(き)猿楽・泣(き)申楽】
見物人を泣かせるような悲劇的な能。泣かせる場面のある能。泣き能。「―をば,…よき時分を考へてすべし/風姿花伝」
泣男
なきおとこ [3] 【泣(き)男】
葬式のときに雇われて声をたてて泣き叫ぶ男。
→泣き女
泣目
なきめ [0] 【泣(き)目】
泣くほどつらい状況,立場。
泣相撲
なきずもう [3] 【泣(き)相撲】
赤ん坊を抱いて向き合わせ,大声で泣いた方を勝ちとする祭礼などの行事。
泣立てる
なきた・てる [4] 【泣(き)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 なきた・つ
大声で泣く。泣きわめく。「大げさに―・てる」
泣菫
きゅうきん キフキン 【泣菫】
⇒薄田(ススキダ)泣菫
泣虫
なきむし [3][4] 【泣(き)虫】
ちょっとしたことにもすぐ泣く人。また,そういう性質をあざけっていう語。泣きみそ。「―毛虫,挟んで捨てろ」
泣血
きゅうけつ キフ― [0] 【泣血】
目から血を出すほど,ひどく泣き悲しむこと。血の涙。
泣言
なきごと [0] 【泣(き)言】
自分の不満や不幸などを嘆いて,人に訴える言葉。「―を並べる」「―を言う」
泣訴
きゅうそ キフ― [1] 【泣訴】 (名)スル
泣いて訴えること。苦しみやつらい立場を嘆き訴えること。「惨状を―する」
泣輪
なきわ [0] 【泣(き)輪】
桶(オケ)や樽(タル)の一番底にはめる,たが。はめるのに難渋することからいう。
泣込む
なきこ・む [3] 【泣(き)込む】 (動マ五[四])
泣いて駆けこむ。泣いて頼みこむ。「実家に―・む」
[可能] なきこめる
泣顔
なきがお [0] 【泣(き)顔】
泣いている顔つき。いまにも泣きだしそうな顔つき。なきつら。ほえづら。「―になる」
泥
ひじりこ ヒヂリ― 【泥】
どろ。ひじ。「手を習ふ心なく,ただ足を―にする思ひのみあり/海道記」
泥
こひじ 【泥】
〔「こ」は接頭語〕
水を含んだ土。どろ。「恋路」とかけて用いられる。「袖ぬるる―とかつはしりながら/源氏(葵)」
泥
どろ [2] 【泥】
(1)水が混じって軟らかくなった土。含水量の多いシルト・粒土の混合物。「―にまみれる」
(2)「泥棒」の略。「こそ―」「介抱―」
(3)「泥の木」に同じ。
泥
でい [1] 【泥】
(1)どろ。ひじ。
(2)金銀の箔を粉状にすりつぶして,膠(ニカワ)でといたもの。泥絵・塗り物などに使う。「―にて葦手を書きたるは/栄花(初花)」
(3)南海に住むと考えられた骨のないぐにゃぐにゃした虫。
泥
どろ【泥】
mud;→英和
dirt.→英和
〜だらけの(になる) (get) muddy;→英和
(be) covered with mud[dirt].〜をかぶる take the blame <for> .→英和
〜を塗る disgrace <a person> .→英和
〜を吐く confess <one's crime> .→英和
泥
ひじ ヒヂ 【泥・埿】
どろ。「塵―の数にもあらぬ我故に思ひわぶらむ妹がかなしさ/万葉 3727」
泥かき[落し]
どろかき【泥かき[落し]】
a mud scraper.
泥だらけ
どろだらけ [3] 【泥だらけ】 (名・形動)
泥にまみれる・こと(さま)。泥まみれ。「―な子供」「―の大根」
泥の木
どろのき [3] 【泥の木】
ドロヤナギの別名。
泥まし
なずま・し ナヅマシ 【泥まし】 (形シク)
(1)物事の進行がとどこおるさまである。「なま君達は―・しく,すずろはしきものぞ/狭衣 1」
(2)心が強くひかれるさまである。「―・しき小歌をうたひかかれば/浮世草子・風流曲三味線」
泥み
なずみ ナヅミ 【泥み・滞み】
〔動詞「なずむ(泥)」の連用形から〕
深く心を寄せること。執心。「身も捨て給ふほど御―深かりき/浮世草子・一代女 6」
泥む
なず・む ナヅム [2] 【泥む・滞む】 (動マ五[四])
(1)進行がさまたげられる。とどこおる。難渋する。「暮れ―・む」「句ニ―・ム/日葡」「海処(ウミガ)行けば腰―・む/古事記(中)」
(2)こだわる。執着する。「小義に―・むは愚の極(キヨク)なり/当世書生気質(逍遥)」「死を軽くして,少しも―・まざる方のいさぎよく覚えて/徒然 115」
(3)なれ親しむ。なじむ。「都会の悪風に―・まぬやう/羹(潤一郎)」
(4)わずらう。病む。病んで苦しむ。「この君―・みて,泣きむつかり,あかし給ひつ/源氏(横笛)」
(5)深く心を寄せる。打ち込む。「その備後衆の十がひとつ,可愛がられたいと―・めば/浮世草子・一代男 5」
泥んこ
どろんこ [0] 【泥んこ】 (名・形動)
(1)泥。「―の道」
(2)泥だらけのさま。泥まみれ。「―になって遊ぶ」
泥んこ
どろんこ【泥んこ】
⇒泥.〜遊びをする play with mud.
泥中
でいちゅう [0] 【泥中】
どろの中。
泥中の蓮
でいちゅうのはちす 【泥中の蓮】
〔「維摩経」の「譬如�高原陸地不�生�蓮華�,卑湿淤泥乃生�此華�」などによる語〕
真理・悟りなどが煩悩(ボンノウ)に汚染されないことのたとえ。転じて,汚れた環境にあっても清らかなもののたとえ。泥の蓮。汚中の清。
泥亀
どろがめ [0] 【泥亀】
スッポンの異名。
泥人形
どろにんぎょう [3] 【泥人形】
泥をこねて作った人形。土製の人形。土偶。
泥仕合
どろじあい [3] 【泥仕合】
(1)〔泥にまみれて争うことから〕
互いに相手の欠点・失敗・秘密などを言い立てて非難しあう醜い争い。「―を演ずる」
(2)歌舞伎で,舞台に泥田を作り,その中で立ち回りを演ずること。
泥仕合をする
どろじあい【泥仕合をする】
engage in mudslinging at each other.
泥入り
でいいり [0] 【泥入り】
絵画や染め物に金泥・銀泥を用いてあること。泥描(ガ)き。泥引き。
泥入り間に合い
どろいりまにあい [5] 【泥入り間に合い】
江戸時代,摂津国名塩(ナジオ)で同地特産の粘土を混和してつくられた間に合い紙。筆ざわりが良く,屏風(ビヨウブ)や襖(フスマ)などのほか,薄いものは箔打ちの紙やキリシタン版の用紙にも用いられた。泥入り鳥の子。
泥入り鳥の子
どろいりとりのこ [5] 【泥入り鳥の子】
「泥入り間に合い」に同じ。
泥剤
でいざい [0] 【泥剤】
パスタ剤。
泥団
でいだん [0] 【泥団】
〔どろのかたまりの意〕
(1)無価値なもの。無意味なもの。
(2)理屈。理屈でしかない考え。「―を弄する」
(3)煩悩(ボンノウ)。現世の欲望。「自在に―を放下(ホウゲ)して,破笠裏に無限の青嵐を盛る/草枕(漱石)」
泥土
うひじ ウヒヂ 【埿土・泥土】
⇒ういじ(埿土)
泥土
ういじ ウヒヂ 【埿土・泥土】
どろ。ひじ。「道路亦た―あり/日本書紀(仁徳訓)」
泥土
でいど [1] 【泥土】
どろどろの土。どろ。つまらないもの,きたないもののたとえにも用いる。
→泥(ドロ)
泥坊
どろぼう [0] 【泥棒・泥坊】 (名)スル
他人の物を盗むこと。また,その人。ぬすびと。ぬすっと。「他人の物を―するような悪者」「―を捕まえる」
泥塊
でいかい [0] 【泥塊】
どろのかたまり。
泥塑
でいそ [1] 【泥塑】
粘土でかたどった,素焼きされていない像・人形。
泥塑人
でいそじん [3] 【泥塑人】
土をこねて作った人形。泥(ドロ)人形。
泥塔
でいとう [0] 【泥塔】
泥土で造った小形の卒塔婆(ソトバ)。中に経文,梵字(ボンジ)などを買いて納め,滅罪延命のために供養する。土塔。
泥塔法
でいとうほう [0] 【泥塔法】
滅罪,息災または延命のため,泥塔を造って供養する修法(ズホウ)。泥塔供(デイトウク)。
泥塗
でいと [1] 【泥塗】
泥まみれになること。また,ぬかるみ。「膩膏黏着―の如く/明六雑誌 21」
泥塗れ
どろまみれ [3] 【泥塗れ】 (名・形動)
泥でひどくよごれる・こと(さま)。泥だらけ。「―な服装」「―になって働く」
泥大津
どろおおつ [3] 【泥大津】
日本建築の壁の上塗り土の一種。川土・蠣灰(カキバイ)・揉苆(モミスサ)などを混ぜたもの。
泥岩
でいがん [1] 【泥岩】
堆積岩の一。粒径一六分の1ミリメートル未満の泥質物が堆積・固化してできた岩石。粒度によってシルト岩と粘土岩とに分ける。
泥弄り
どろいじり [3] 【泥弄り】 (名)スル
泥をいじって遊ぶこと。
泥引き
でいびき [0] 【泥引き】
刷毛(ハケ)などで金泥・銀泥を引くこと。
泥描き
でいがき [0] 【泥描き】
金泥・銀泥で描くこと。
泥板岩
でいばんがん [3] 【泥板岩】
⇒頁岩(ケツガン)
泥柳
どろやなぎ [3] 【泥柳】
ヤナギ科の落葉高木。中部地方以北の山に生える。葉は互生し,広楕円形で裏面は帯白色。早春,葉に先立ち暗紫緑色の尾状花序を下垂する。材は軟らかく,マッチの軸木・下駄・パルプ材などにする。デロ。ドロ。泥の木。白楊。
泥梨
ないり [1] 【泥犂・泥梨】
〔梵 niraya〕
〔仏〕 地獄。奈落(ナラク)。
泥棒
どろぼう【泥棒】
[人]a thief (窃盗);→英和
a robber (強盗);a burglar (押込み強盗).→英和
〜する steal <a thing from a person> ;→英和
rob <a person of a thing> ;→英和
commit theft[robbery,burglary].〜にあう have <a thing> stolen;be robbed <of a thing> .〜にはいられた My house was robbed.‖人を見たら泥棒と思え Don't be too ready to trust a stranger.泥棒根性 a thievish nature.
泥棒
どろぼう [0] 【泥棒・泥坊】 (名)スル
他人の物を盗むこと。また,その人。ぬすびと。ぬすっと。「他人の物を―するような悪者」「―を捕まえる」
泥棒上戸
どろぼうじょうご [5] 【泥棒上戸】
普通,酒飲みの好まない甘い物までも食べる酒飲み。また,大酒飲みのこと。
泥棒回り
どろぼうまわり [5] 【泥棒回り】
車座になってゲームなどを行うとき,時計回りに順が回ること。和服を着たときに懐へ入る形になるのでいう。
泥棒根性
どろぼうこんじょう [5] 【泥棒根性】
他人の物を盗もうとする性質。泥棒のような性質。ぬすっと根性。
泥棒猫
どろぼうねこ [5] 【泥棒猫】
他人の家へ忍び込んで食物を盗む猫。
泥水
どろみず [2] 【泥水】
(1)泥が多くまじった水。
(2)芸妓(ゲイギ)・娼婦(シヨウフ)などの境遇をたとえていう。苦界(クガイ)。「―に住めば言葉もにごりんす/柳多留 107」
泥水
でいすい [0] 【泥水】
(1)どろみず。
(2)花柳界のたとえ。「―に沈む」
泥水
どろみず【泥水】
muddy water.
泥水稼業
どろみずかぎょう [5] 【泥水稼業】
芸妓(ゲイギ)・娼婦(シヨウフ)などを職業として生活すること。泥水渡世。泥水かせぎ。泥水商売。
泥沙
でいしゃ [1] 【泥砂・泥沙】
どろとすな。また,価値のないもののたとえ。でいさ。
泥沼
どろぬま [0] 【泥沼】
(1)泥深い沼。
(2)一度はいり込むとなかなか抜け出せない悪い状態のたとえ。「―の戦争に突入した」「―にはまり込む」
泥沼
どろぬま【泥沼】
a bog;→英和
a morass (比喩的).→英和
〜にはまり込む stick in the mud (行き詰まる).→英和
‖泥沼戦争 a quagmire of a war.
泥沼
でいしょう [0] 【泥沼】
泥深い沼。どろぬま。
泥洹
ないおん [0] 【泥洹】
⇒涅槃(ネハン)
泥流
でいりゅう [0] 【泥流】
多量の水を含んだ泥土または火砕物の流れ。また,それらが斜面を流れ下る現象。
泥海
どろうみ [0] 【泥海】
(1)泥のまじったよごれた海。
(2)一面のぬかるみ。「台風でたんぼは―と化した」
泥深い
どろぶか・い [4] 【泥深い】 (形)[文]ク どろぶか・し
沼や湿地などで,泥の部分が深いさま。「―・い沼地」
泥濘
ぬかり [0] 【泥濘】
ぬかった状態。ぬかるみ。「―道(ミチ)」
泥濘
でいねい [0] 【泥濘】
ぬかるみ。
泥濘
ぬかるみ [0] 【泥濘】
雨・雪などで泥がゆるんでぬかるところ。「車が―にはまる」「―道(ミチ)」
泥濘む
ぬかる・む [3][0] 【泥濘む】 (動マ五[四])
「ぬかる(泥濘)」に同じ。「道が―・む」
泥濘る
ぬか・る [0] 【泥濘る】 (動ラ五[四])
雨や雪どけ・霜どけのために,道がどろどろになる。「道が―・って歩きにくい」
泥火山
でいかざん [3] 【泥火山】
地中から噴出するガスや水で吹き飛ばされたり,押し出されたりして,噴気孔の周りにできる泥質の小丘。噴気地域や天然ガス田・油田に見られる。秋田県の後生掛(ゴシヨガケ)温泉の例は有名。
泥灰岩
でいかいがん デイクワイ― [3] 【泥灰岩】
炭酸塩に富む泥質の堆積岩。泥岩と石灰岩との中間で,石灰質泥岩あるいは泥質石灰岩とも呼ばれる。マール。
泥炭
でいたん【泥炭】
peat.→英和
泥炭
でいたん [0] 【泥炭】
水生植物や苔類などの遺体が堆積し,酸素の乏しい条件のもとで不十分な分解を受けた土塊状のもの。多量の水分を含むため,乾燥しなければ燃焼しない。ピート。すくも。
→草炭(ソウタン)
泥炭土
でいたんど [3] 【泥炭土】
泥炭からできている有機質土壌。
泥炭地
でいたんち [3] 【泥炭地】
泥炭が堆積している湿地。尾瀬ヶ原やサロベツ原野などが代表例。
→湿原
泥犂
ないり [1] 【泥犂・泥梨】
〔梵 niraya〕
〔仏〕 地獄。奈落(ナラク)。
泥状
でいじょう [0] 【泥状】
どろのような状態。
泥田
どろた [0] 【泥田】
泥深い水田。
泥的
どろてき [0] 【泥的】
〔「てき」は接尾語〕
軽く,また軽蔑して泥棒をいう語。
泥目
どろめ [0] 【泥目】
スズキ目の海魚。全長約13センチメートル。ハゼの一種。体色は暗褐色で,青色の斑点が散在する。本州中部以南の磯や潮だまりにすむ。俗にアゴハゼ・ヨシノボリなどとともにダボハゼと呼ばれる。
泥眼
でいがん [0] 【泥眼】
能面の一。目に金泥を塗った女面。「葵上(アオイノウエ)」の前シテなど,嫉妬に狂う女性に用いられるが,本来は神霊の女面として作られたもので,「当麻(タエマ)」の後シテ(中将姫の霊)などにも用いる。
泥眼[図]
泥砂
でいしゃ [1] 【泥砂・泥沙】
どろとすな。また,価値のないもののたとえ。でいさ。
泥砂
でいさ [1] 【泥砂】
どろとすな。泥土。
泥絵
どろえ [0] 【泥絵】
(1)金泥・銀泥ではなく,安価な泥絵の具で描いた絵。江戸末期におこり,芝居の看板や書き割り・のぞき絵などに用いられ隆盛した。
(2)「でいえ(泥絵){(1)}」に同じ。
泥絵
でいえ [0] 【泥絵】
(1)金泥や銀泥で描いた絵。古代の工芸・絵画で好まれた。
(2)「泥絵(ドロエ){(1)}」に同じ。
泥絵の具
どろえのぐ [3] 【泥絵の具】
胡粉(ゴフン)を混ぜた粉末状の安価な絵の具。水に溶いて使う。芝居の書き割りや看板などを描くのに使う。
泥線
でいせん [0] 【泥線】
海域の堆積物が泥になる,最も水深の浅い所を連ねた線。その深さは波浪・潮流などによって異なる。内湾で浅く,外洋で深い。
泥縄
どろなわ [0] 【泥縄】
〔「泥棒を捕らえてから縄をなう」の略〕
物事に出合ってからあわてて準備をすること。「―式の受験勉強」
泥縄式に
どろなわ【泥縄式に】
a little too late;at the eleventh hour.
泥膏
でいこう [0] 【泥膏】
⇒パスタ剤(ザイ)
泥臭い
どろくさ・い [4] 【泥臭い】 (形)[文]ク どろくさ・し
(1)洗練されていず,やぼったい。スマートでない。田舎くさい。「―・いが誠実な男」
(2)泥のにおいがする。「このドジョウはまだ―・いにおいがする」
[派生] ――さ(名)
泥臭い
どろくさい【泥臭い】
smell of mud;[洗練されていない]be awkward[clumsy];lack refinement.
泥舟
どろぶね [0] 【泥舟】
(1)泥を積んで運ぶ船。
(2)(おとぎ話のかちかち山などに出てくる)土製の船。土船。
泥藍
どろあい [0][3] 【泥藍】
琉球藍を発酵させ,石灰を加えて藍の成分を沈殿させた泥状のもの。
→藍染め
泥裏
でいり [1] 【泥裡・泥裏】
泥の中。[日葡]
泥裡
でいり [1] 【泥裡・泥裏】
泥の中。[日葡]
泥象
でいしょう [0] 【泥象】
人間・動物にかたどった土製の像。中国で,墓の副葬品として作られた。人間の像を特に俑(ヨウ)という。
→明器
泥足
どろあし [2][0] 【泥足】
泥のついた足。泥だらけの足。
泥路
でいろ [1] 【泥路】
ぬかるみのみち。どろみち。
泥跳ね
どろはね [0] 【泥跳ね】
泥がはねること。また,その泥。跳ね。
泥道
どろみち [2] 【泥道】
泥でぬかる道。ぬかるみの道。
泥酔
でいすい [0] 【泥酔】 (名)スル
わけがわからなくなるほど,ひどく酔うこと。「―して路上に寝てしまう」
泥酔する
でいすい【泥酔する】
be[get]dead drunk.→英和
泥酔者 a drunkard;→英和
a drunk.
泥金
でいきん [0] 【泥金】
「金泥(コンデイ)」に同じ。
泥鏝
でいまん [0] 【泥鏝】
壁を塗るときに用いるこて。
泥除け
どろよけ【泥除け】
[自動車] <米> a fender;→英和
<英> a wing;→英和
a mudguard (自転車).→英和
泥除け
どろよけ [0][4] 【泥除け】
(1)はね上がる泥をよけるもの。
(2)自転車・自動車などで,車輪がはね上げる泥を防ぐために,車輪の上部に取り付けてあるおおい。また,その後部に下げてあるゴム板。
泥障
あおり アフリ [3] 【障泥・泥障】
鞍(クラ)の四方手(シオデ)に結び付けて馬の腹の両脇に下げる,泥よけの馬具。毛皮または皮革製。のちには装飾化し,晴天にも用いた。しょうでい。
障泥[図]
泥靴
どろぐつ [2] 【泥靴】
泥のついた,よごれた靴。
泥鰌
どじょう【泥鰌】
a loach.→英和
柳の下にいつも泥鰌はいない One cannot be always lucky.
泥鰌
どじょう ドヂヤウ [0] 【泥鰌・鰌】
(1)コイ目ドジョウ科に属する淡水魚の総称。日本にはドジョウ・シマドジョウ・ホトケドジョウ・アユモドキなど約一〇種がいる。
(2){(1)}の一種。雄は全長約15センチメートル,雌は雄よりもやや大きい。体は細長い円筒形で,全身がぬるぬるする。体色は暗緑褐色で不規則な暗色斑があり,腹部は淡橙色。五対の口ひげがある。夏が旬。柳川鍋(ヤナガワナベ)・蒲(カバ)焼きなどとして食用にする。アジア大陸東部,日本各地に分布し,池沼や小川,水田などの泥底にすむ。オドリコ。タドジョウ。
〔「どぜう」と書くこともあるが,中世後期の文献に「土長」「ドヂヤウ」の表記が見られることから,歴史的仮名遣いは「どぢやう」とされる〕
泥鰌打ち
どじょううち ドヂヤウ― [2] 【泥鰌打ち】
夏の夜,溝などにいるドジョウを漁火で誘い,竹や木の先に多数の針をつけた漁具で刺して捕まえること。
泥鰌掬い
どじょうすくい ドヂヤウスクヒ [4] 【泥鰌掬い】
(1)ドジョウをすくって捕まえること。
(2)ドジョウをすくうまねをしながら安来(ヤスギ)節に合わせて踊る踊り。
泥鰌汁
どじょうじる ドヂヤウ― [4] 【泥鰌汁】
ドジョウを実にした味噌汁。[季]夏。
泥鰌筌
どじょうせん ドヂヤウ― [2] 【泥鰌筌】
ドジョウを捕まえるのに用いる筌(ウケ)。筒状に作り,これを長い綱でいくつも連ねて水底に沈め,入ったドジョウを捕まえるもの。
泥鰌籠
どじょうかご ドヂヤウ― [2] 【泥鰌籠】
編み残した部分がドジョウのひげのようになった竹籠。ひげかご。
泥鰌繋ぎ
どじょうつなぎ ドヂヤウ― [4] 【泥鰌繋ぎ】
イネ科の多年草。川辺などの湿地に生える。稈(カン)は高さ約80センチメートルで数個の節があり,葉は線形。初夏,長さ約30センチメートルの円錐花序を出し,淡緑色の小穂を多数つける。
泥鰌鍋
どじょうなべ ドヂヤウ― [4] 【泥鰌鍋】
(1)ドジョウをゴボウなどといっしょに鍋で煮ながら食べるもの。[季]夏。《灯を入れて葭戸透くなり―/石田波郷》
(2)柳川(ヤナガワ)鍋の別名。
泥鰌隠元
どじょういんげん ドヂヤウ― [4] 【泥鰌隠元】
サヤインゲンの一種。さやが肉厚で柔らかく,若いときに採って食用とする。尺五寸。
泥鰌髭
どじょうひげ【泥鰌髭】
a thin moustache.
泥鰌髭
どじょうひげ ドヂヤウ― [2] 【泥鰌髭】
ドジョウのひげのように,ほんの少しだけ生えている口ひげ。
注
ちゅう【注】
⇒注解.
注
ちゅう [0] 【注・註】
本文中の語句や事項などについて,補足したり詳しく説明したりすること。また,その説明。「難解な語句に―をつける」
注ぎ口
つぎくち [0] 【注ぎ口】
醤油や油などを注ぐために付けた口。
注ぎ足す
つぎた・す [3] 【注ぎ足す】 (動サ五[四])
(水など)足りない分を,注ぎ加える。「お茶を―・す」
注ぎ込む
つぎこ・む [3] 【注ぎ込む】 (動マ五[四])
(1)液体を器の中にそそぎ入れる。「とっくりに酒を―・む」
(2)あることのために,多くの物や金を使う。「全財産を事業に―・む」
[可能] つぎこめる
注ぎ込む
そそぎこ・む [4] 【注ぎ込む】 (動マ五[四])
(1)流し入れる。「水を穴に―・む」
(2)ある目標に熱中する。それだけに心を傾ける。「情熱を―・む」
[可能] そそぎこめる
注ぎ込む
つぎこむ【注ぎ込む】
pour <water in(to)> ;→英和
spend <money on> ;→英和
invest[lay out] <money in> .→英和
注ぐ
つぐ【注ぐ】
pour (in,out);→英和
fill <a cup with tea> ;→英和
help <a person to wine> .→英和
注ぐ
つ・ぐ [0] 【注ぐ】 (動ガ五[四])
〔「継ぐ」と同源〕
器に物を入れる。特に液状の物をそそぎ入れる。「お茶を―・ぐ」「飯を―・ぐ」
[可能] つげる
注ぐ
そそ・ぐ [0][2] 【注ぐ・灌ぐ】 (動ガ五[四])
〔室町頃まで「そそく」と清音〕
□一□(自動詞)
(1)水が流れ込む。「東京湾に―・ぐ川」
(2)雨・雪などが降りかかる。「竹の葉に―・ぐ雨」
□二□(他動詞)
(1)液体を容器などに流し込む。「田に水を―・ぐ」「椀(ワン)に汁を―・ぐ」
(2)上からふりかける。「甘茶を―・ぐ」「降り―・ぐ光」「痛き傷には辛塩を―・くちふがごとく/万葉 897」
(3)(涙を)流す。おとす。「花にも涙を―・ぐ」
(4)心・力などをそのほうに向ける。集中する。「愛情を―・ぐ」「完成に力を―・ぐ」「全員の視線が―・がれる」「心血を―・ぐ」
[可能] そそげる
[慣用] 朱を―・火に油を―
注ぐ
そそぐ【注ぐ】
flow[run]into (流入);[潅漑(かんがい)]water;→英和
irrigate;→英和
[掛ける]water;sprinkle;→英和
pour into (注入);[集中]concentrate <on> ;→英和
devote <to> .→英和
全力を〜 concentrate one's energies <on> .目を〜 fix one's eyes <on> .
注し薬
さしぐすり [3] 【差(し)薬・注し薬】
(1)目にさす薬。点眼薬。
(2)堕胎薬。[日葡]
注す
さ・す [1] 【注す・点す】 (動サ五[四])
〔「刺す」と同源〕
(1)液体を注ぎ入れる。
(ア)器の中の液体にさらに少量の液体を加える。「煮立ったら水を―・す」
(イ)少量の液体をある部分に注ぎ込む。注入する。「歯車に油を―・す」「目薬を―・す」
(2)火をつける。点火する。「父豊浦の大臣家に火を―・して焼死ぬ/愚管 1」
[可能] させる
[慣用] 水を―
注する
ちゅう・する [3] 【注する・註する】 (動サ変)[文]サ変 ちゆう・す
(1)本文の語句に意味・典拠などの説明を加える。注釈を加える。「難語を―・する」
(2)書き記す。「下に仕立物師と―・したり/舞姫(鴎外)」
注入
ちゅうにゅう [0] 【注入】 (名)スル
(1)そそぎ入れること。つぎこむこと。「薬液を体内に―する」
(2)物事をあるところにどんどん送り込むこと。「新しいエネルギーを―する」
(3)知識をつめ込むこと。
→開発
注入する
ちゅうにゅう【注入する】
pour[put] <into> ;→英和
infuse <into> (思想などを).→英和
注入教育
ちゅうにゅうきょういく [5] 【注入教育】
教師が一方的に知識・技術を与え,生徒に記憶させる教育。詰め込み教育。
注口
ちゅうこう [0] 【注口】
土瓶形の器の,液体を注ぐための筒状の部分。つぎぐち。
注口土器
ちゅうこうどき [5] 【注口土器】
急須や土瓶の形に似て,水を注ぎ出す口の付いた土器。縄文後期・晩期に多く見られる。
注口土器[図]
注射
ちゅうしゃ【注射】
(an) injection;(an) inoculation; <米話> a shot.→英和
〜してもらう have[get]an injection[a shot] <of> ;be inoculated <against> .‖注射器 a syringe.注射薬[液]an injection.
注射
ちゅうしゃ [0] 【注射】 (名)スル
(1)注射器で薬液を体内に注入すること。「―液」
(2)注意や視線を一心に向けること。「数百人の眼睛(マナコ)は,皆少年の面上に―す/雪中梅(鉄腸)」
注射器
ちゅうしゃき [3] 【注射器】
体内に薬液を注入する器具。体内に刺し込む針と,薬液を押し込む注射筒(シリンジ)から成る。
注思
ちゅうし [0] 【注思】 (名)スル
そのことに心を注ぐこと。「―再考」「福利便益に―するに在て/民約論(徳)」
注意
ちゅうい [1] 【注意】 (名)スル
(1)心を集中させて気をつけること。気を配ること。留意。「細心の―を払う」「健康に―する」
(2)警戒すること。用心すること。「横断の際は車に―しなさい」
(3)傍らから気をつけるよう教えること。忠告。「―を与える」「服装を―される」
(4)〔心〕 精神のはたらきを高めるため,一つの観念やものに意識を集めて他のものを抑制する選択的集中の状態。
(5)柔道で,選手が禁止事項を犯したとき,審判員から受ける宣告の一。禁止事項を犯した度合が,さらに犯せば「警告」となるとき,あるいは二回目の「指導」を受けたときに宣告される。相手に有効を取られたのと同じになる。
注意する
ちゅうい【注意する】
pay attention <to> ;take care <of,that…> ;be careful <about,of> ;→英和
[用心する]beware <of> [look out <for> ] <the train> ;→英和
watch <your step> ;→英和
[忠告する]advise <a person (not) to do> ;→英和
warn <a person against doing,not to do> .→英和
〜深い(の足りぬ) careful (careless);(in)attentive;→英和
cautious.→英和
〜すべき <an important thing> to remember;[注目すべき]⇒注目.〜して carefully;with care;attentively;→英和
cautiously.→英和
‖注意事項[書き]notes;instructions (指示);N.B.(備考).注意人物 a man on the blacklist.注意報 a <storm> warning.注意力が足りない be careless[not attentive].
注意人物
ちゅういじんぶつ [4] 【注意人物】
警察などから常に行動を注意されている危険な人物。
注意力
ちゅういりょく [3] 【注意力】
一つの事に心を集中させる力。「―散漫」
注意報
ちゅういほう [3] 【注意報】
大雨・強風・高潮・洪水などによる災害の起こるおそれがある場合,注意を促すため,気象官署から発表される知らせ。警報よりは警戒度が低い。
注意書き
ちゅういがき [0] 【注意書き】
注意すべき事柄を書いたもの。また,その文章。「―をよく読むこと」
注意深い
ちゅういぶか・い [5] 【注意深い】 (形)
注意する度合が深いさま。「―・く点検する」
注意義務
ちゅういぎむ [4] 【注意義務】
ある行為をするにあたって一定の注意をしなければならない義務。違反すると,民法上,損害賠償責任など種々の責任が生じ,また刑法上,犯罪(過失犯)を構成することもある。
注意銘柄
ちゅういめいがら [4] 【注意銘柄】
特定の銘柄の相場が過熱してきたと判断される場合に,証券取引所が投資家に注意を換起するために指定する銘柄。
→規制銘柄
注文
ちゅうもん【注文】
(1)[あつらえ]an order.→英和
〜する order <a thing from a firm> .
(2)[希望]a request.→英和
〜する wish;→英和
make a request;ask <a person> a favor.→英和
〜がたくさんある have lots of orders <for goods> .
‖注文先 the orderer (注文主);the receiver of an order (引受人).注文書 an order form[sheet].注文品 the goods ordered.注文服 a suit made to order;a custom(made) suit.
注文
ちゅうもん [0] 【注文・註文】 (名)スル
(1)品質・数量・形式・価格などを指定して,品物の製作・配達・送付などを依頼すること。また,その依頼。あつらえること。「寿司を二人前―する」「洋服を―する」「―の品を届ける」
(2)依頼したり選んだりする時,先方にこちらの希望を示すこと。また,その条件。「むずかしい―を出す」
(3)書き付け。書状。
(4)「注進状」に同じ。
注文取り
ちゅうもんとり [3] 【注文取り】
得意先をたずね回り,注文を聞くこと。また,その人。注文聞き。御用聞き。
注文品
ちゅうもんひん [0] 【注文品】
注文した品物。注文された品。
注文帳
ちゅうもんちょう [0] 【注文帳】
注文先の氏名・住所,注文品の名称・数量,注文の年月日など,必要事項を書きしるしておく帳面。
注文書
ちゅうもんしょ [0][5] 【注文書】
注文の内容を記載した書面。注文状。ちゅうもんがき。
注文流れ
ちゅうもんながれ [5] 【注文流れ】
注文によって整えた品物が,注文主の都合で引き取られないままになること。また,その品物。
注文生産
ちゅうもんせいさん [5] 【注文生産】
あらかじめ作っておいて販売するのではなく,注文に応じて生産すること。
注本
ちゅうぼん [0] 【注本・註本】
〔「ちゅうほん」とも〕
注釈つきの書物。
注染
ちゅうせん [0] 【注染】
防染糊(ノリ)で型付けした布を重ね,上から染料を注ぎ下から吸引して染める技法。浴衣や手ぬぐいなどを大量に染める時使用する。
注水
ちゅうすい [0] 【注水】 (名)スル
(1)水を注ぎ入れること。「タンクに―する」
(2)水をそそぎかけること。放水。「消防隊が―する」
注水する
ちゅうすい【注水する】
pour water <into> .
注油
ちゅうゆ【注油】
oiling;lubrication.〜する oil <an engine> .→英和
‖注油器 a lubricator.
注油
ちゅうゆ [0] 【注油】 (名)スル
機械などに油をさすこと。「軸受けに―する」
注瀉
ちゅうしゃ [1][0] 【注瀉】 (名)スル
水を流しそそぐこと。
注疏
ちゅうそ [1] 【注疏・註疏】
〔「疏」は注をさらに詳しく解説したもの〕
注と疏。詳しい説明。詳しい注解・注釈。
注目
ちゅうもく【注目】
notice;→英和
attention.→英和
〜する pay attention to;take notice of;watch.→英和
〜をひく attract a person's attention.→英和
〜に値する be worthy of note.〜すべき noteworthy;→英和
remarkable.→英和
注目
ちゅうもく [0] 【注目】 (名)スル
(1)ある物に視線をそそぐこと。よく見ること。「黒板に―する」
(2)大事なこと,興味あることとして,意識を集中すること。注意。関心。「世の―をあびる」
(3)旧軍隊で,指揮官に注意を向けさせる号令の言葉。
注目の的
ちゅうもくのまと 【注目の的】
多くの人が関心をもち注目する事柄・出来事。
注脚
ちゅうきゃく [0] 【注脚・註脚】
本文の間に小さく二行に分けて入れた注釈。割り注。
注腸
ちゅうちょう [0] 【注腸】
(1)薬液や滋養液・造影剤などを,肛門から腸内に注入すること。
(2)「注腸造影 X 線検査法」の略。
注視
ちゅうし [1][0] 【注視】 (名)スル
注意してよく見ること。注目。「群衆の動きを―する」「―を浴びる」
注視する
ちゅうし【注視する】
watch closely;look closely at;fix one's eye <on> .
注視妄想
ちゅうしもうそう [4] 【注視妄想】
周囲の人々から注意・注目されていると感じる妄想。主に分裂病の初期症状として見られる。
注解
ちゅうかい [0] 【注解・註解】 (名)スル
注を加え,本文の意味を解説すること。また,それをした書。注釈。「―を加える」「源氏物語―」「初学者のために丁寧に―する」
注解
ちゅうかい【注解】
notes;(an) annotation;a commentary.→英和
〜する write notes <on> ;annotate;→英和
comment <on> .→英和
〜のついた annotated;with notes.‖注解者 an annotator.
注記
ちゅうき [1][0] 【注記・註記】 (名)スル
(1)注を書きしるすこと。また,その書きしるしたもの。「本文の脇に―する」
(2)書きしるすこと。また,記録。
注記
ちゅうき【注記】
an annotation.〜を付ける annotate.→英和
注説
ちゅうせつ [0] 【注説・註説】 (名)スル
注記して説明すること。「天文博士―す/太平記 27」
注連
しりくめなわ 【尻久米縄・注連】
古代,わらの縄を引き渡して,入ることを禁じるしるしとしたもの。後世のしめなわ。記紀神話で,天照大神が天の岩屋に戻るのを防いだと伝えられる。しりくべなわ。
注連
しめ [2] 【注連・標】
(1)「注連縄(シメナワ)」の略。
(2)場所を限ったり,ある領域への出入りを禁止するために,木を立てたり縄を張ったりすること。また,その標示。「大伴の遠つ神祖(カムオヤ)の奥津城(オクツキ)はしるく―立て人の知るべく/万葉 4096」
注連
ちゅうれん [0] 【注連】
しめかざり。しめ。
注連外し
しめはずし [3] 【注連外し】
松の内が過ぎて,正月の注連飾りを外すこと。年おろし。
注連縄
しめなわ【注連縄】
<hang> a sacred straw festoon.
注連縄
しめなわ [0] 【注連縄・標縄・七五三縄】
境界を示し出入りを禁止することを示すために張りまわす縄。特に,神事において神聖な場所を画するために用いたり,また新年に門口に魔除けのために張ったりする。わら縄を左縒(ヨ)りにない,わらの尻を三・五・七筋と順にはみ出させて垂らし,間に紙の四手(シデ)を下げる。しめ。
注連縄[図]
注連貰い
しめもらい [3] 【注連貰い・標貰い・七五三貰い】
正月一五日の左義長(サギチヨウ)で焼くために,子供が,取り払った門松や注連飾りなどをもらい集めること。[季]新年。
注連飾り
しめかざり [3] 【注連飾り・標飾り・七五三飾り】
(門や神棚などに)注連縄を張って飾ること。また,その注連縄。[季]新年。
注進
ちゅうしん [0] 【注進】 (名)スル
(1)事件を記して急ぎ上申すること。
(2)事件を急いで目上の人に報告すること。「御―に及ぶ」「其兄なる執事を取次とし早くも此事を―しけり/経国美談(竜渓)」
注進状
ちゅうしんじょう [0][3] 【注進状】
平安時代後期から室町時代にかけて,事物の明細(土地の状況などであることが多い)を細かく記し,上部機関に差し出す文書。注文。勘録状。
注釈
ちゅうしゃく [0] 【注釈・註釈】 (名)スル
(1)語句や文章の意味をわかりやすく解説すること。また,それをした文。「古典を―する」「―を加える」
(2)補足的な説明。
注釈
ちゅうしゃく【注釈】
⇒注解.
注音字母
ちゅういんじぼ [5] 【注音字母】
「注音符号」に同じ。
注音字母
ちゅうおんじぼ [5] 【注音字母】
⇒注音符号(チユウインフゴウ)
注音符号
ちゅうおんふごう [5] 【注音符号】
⇒ちゅういんふごう(注音符号)
注音符号
ちゅういんふごう [5] 【注音符号】
中国語の発音記号。1918年公布。北京官話音を標準とし,漢字の古形に基づいて作られた声符(子音)二一と韻符(母音)一六から成る。現在は台湾で使用。注音字母。ちゅうおんふごう。
泪
なみだ [1] 【涙・涕・泪】
〔古くは「なみた」と清音。万葉後期から濁音〕
(1)涙腺から分泌され,眼球を潤している液体。興奮したり刺激を受けたりすると多量に分泌される。涙液。「―を流す」「―にむせぶ」
(2)泣くこと。「―なしには語れない」「聞くも―語るも―」
(3)思いやり・悲しみなど,人間らしい感情。「血も―もない」
(4)名詞の上に付いて接頭語的に用い,それが少しばかりであることを表す。「―金」「―雨」
泫然
げんぜん [0] 【泫然】 (ト|タル)[文]形動タリ
涙がはらはらと流れるさま。「―として泣きに泣きたり/天うつ浪(露伴)」
泯滅
びんめつ [0] 【泯滅】 (名)スル
〔「泯」はほろびる意〕
ほろんで無くなること。泯絶。「旧の特色を―して/真善美日本人(雪嶺)」
泰一
たいいつ [1] 【太一・泰一・太乙】
(1)中国の古代思想で,天地・万物の出現・成立の根元となる気。宇宙の本体。
(2)道教で,天を主宰する神の名。
(3)「太一星」の略。
泰山
たいざん 【泰山・岱山・太山】
(1)中国,山東省の中央部,済南の南に位置する名山。五岳の一。秦代から皇帝が封禅の儀式を行なった所。道教信仰の中心。海抜1524メートル。タイ-シャン。
(2) [1]
高い山。大山。
泰山北斗
たいざんほくと [1][1] 【泰山北斗】
〔唐書(韓愈伝賛)〕
泰山と北斗星。転じて,その道で大家として仰ぎ尊ばれる人。第一人者。泰斗。
泰山府君
たいざんふくん [6][5] 【泰山府君】
〔「たいざんぶくん」「たいさんふくん」とも〕
(1)中国の泰山の神。人の寿命・福禄をつかさどる神として道家でまつる。また,仏教と習合して十王の一人に数えられ,閻魔(エンマ)王の太子ともその書記ともいう。日本では素戔嗚尊(スサノオノミコト)と同一視されて陰陽家でまつられる。太山府君。泰山王。
(2)能の一。五番目物。世阿弥作。桜町中納言が,散りゆく桜を惜しんで泰山府君にその延命を祈ると,府君が出現し花の盛りを延ばす。
泰山木
たいさんぼく [3] 【泰山木・大山木】
モクレン科の常緑高木。北アメリカ原産。葉は長楕円形で大きく,革質で表面は濃緑色,裏面にはさび色の密毛がある。初夏,枝の端に香りの強い大きな白い花を開く。
〔「泰山木の花」は [季]夏〕
泰山木
たいさんぼく【泰山木】
《植》a magnolia.→英和
泰平
たいへい【泰平】
peace.→英和
〜の peaceful;→英和
quiet.→英和
‖天下泰平だ Peace reigns over the land.
泰平
たいへい [0] 【太平・泰平】 (名・形動)[文]ナリ
(1)世の中がよく治まり平穏である・こと(さま)。平和。「天下―」「―な世の中」
(2)「太平楽」に同じ。「―をならべたが/洒落本・卯地臭意」
泰斗
たいと【泰斗】
an authority <on> .→英和
泰斗
たいと [1] 【泰斗】
〔「泰山(タイザン)北斗(ホクト)」の略〕
その道で最も権威のある人。大家。「華道界の―」「社会学の―」
泰東
たいとう [0] 【泰東】
〔「泰」は極の意〕
東のはて。東洋。
泰澄
たいちょう 【泰澄】
(681?-767?) 奈良時代の行者。越(コシ)の大徳とも称される。加賀国白山にこもり,妙理大菩薩を感得,白山を開創したと伝える。
泰然
たいぜん [0] 【泰然】 (ト|タル)[文]形動タリ
落ち着いていて物事に動じないさま。「―として驚かない」「山々が常に―として頭を擡(モタ)げて居る/自然と人生(蘆花)」
泰然自若
たいぜんじじゃく [0] 【泰然自若】 (ト|タル)[文]形動タリ
少しも物事に動じないさま。「一人―としている」
泰然自若とした
たいぜん【泰然自若とした(して)】
calm(ly).→英和
泰緬鉄道
たいめんてつどう 【泰緬鉄道】
第二次大戦中,1943年,日本軍が建設したビルマ(現ミャンマー)とタイを結ぶ鉄道。タイ側はクワイ川に沿う。ビルマ側は戦後撤去。建設作業に従った連合軍捕虜と現地人に多くの死者を出した。
泰西
たいせい [0] 【泰西】
〔「泰」は極の意〕
西のはて。西洋諸国をいう。「―の名画」
泰運
たいうん [0] 【泰運】
泰平の気運。
泳がす
およが・す [3] 【泳がす】 (動サ五[四])
(1)ひそかに監視しながら自由に行動させておく。「容疑者を―・す」
(2)遊里で,客を遊蕩に深入りさせる。「教へおかれし客を―・し/浮世草子・禁短気」
泳がせる
およが・せる [4] 【泳がせる】 (動サ下一)
(1)体などをゆらゆらさせる。「体を―・せる」
(2)「泳がす{(1)}」に同じ。「しばらく自由に―・せておく」
泳ぎ
およぎ【泳ぎ】
swimming.→英和
〜に行く go swimming[for a swim].〜のじょうず(へた)な人 a good (poor) swimmer.
泳ぎ
およぎ [3] 【泳ぎ】
泳ぐこと。水泳。泳ぎ方。[季]夏。「―に行く」「―が上手だ」
泳ぎ回る
およぎまわ・る [5] 【泳ぎ回る】 (動ラ五[四])
(1)あちこち泳いで移動する。「魚の群れが―・る」
(2)世の中を巧みに渡り歩く。「芸能界を―・る」
泳ぐ
およ・ぐ [2] 【泳ぐ・游ぐ】 (動ガ五[四])
〔古くは「およく」と清音か〕
(1)人・動物などが,手足やひれを動かして水面や水中を移動する。「海で―・ぐ」「川を―・いで渡る」「鹿は三四許(バカリ)―・ぎて渡りける/今昔 23」
(2)うまく世の中で活動する。巧みに世を渡る。「政界を巧みに―・ぐ」
(3)人ごみの中で,人をかき分けて進む。「群集の中を―・いでつき進む」
(4)よろめいて空(クウ)をかくようなかっこうになる。また,ゆれる。「体が―・ぐ」
(5)遊興に深入りする。「自身陥(ハ)まつて―・ぎ出すものなり/浮世草子・禁短気 5」
[可能] およげる
泳ぐ
およぐ【泳ぐ】
swim <across a river> ;→英和
have a swim.からだが〜 lose one's balance (競技などで);totter.→英和
泳層
えいそう [0] 【泳層】
釣りで,「たな」のこと。魚層。
→棚(9)
泳法
えいほう [0] 【泳法】
泳ぎ方。泳ぎの型。「潜水―」
泳者
えいしゃ [1] 【泳者】
(競泳などで)泳ぐ人。「第一―」
泳鐘
えいしょう [0] 【泳鐘】
腔腸動物のクダクラゲ類の群体を構成する個虫の一型。クラゲのような構造をしており,傘を収縮して群体を移動させる。
洄游
かいゆう クワイイウ [0] 【回遊・回游・洄游】 (名)スル
(1)あちこちと旅行してまわること。
(2)水生動物が索餌(サクジ)・産卵や越冬などのために群れをなして定期的に移動し,およそもとの生息場所に戻ってくる行動。《回游・洄游》
洄游魚
かいゆうぎょ クワイイウ― [3] 【回游魚・洄游魚】
回游を行う魚。日本近海ではイワシ・ブリ・カツオ・サケ・マス・ニシン・サンマなど。
洋
なだ [1] 【灘・洋】
風波やうねりが強く,航行の困難な海域。「玄界―」
洋
よう ヤウ [1] 【洋】
西洋と東洋。特に,西洋。「和漢―」
洋々たる
ようよう【洋々たる】
wide;→英和
broad;→英和
vast.→英和
〜たる前途 <have> a bright future.
洋の東西を問わず
よう【洋の東西を問わず】
both in the West and the East;everywhere in the world.→英和
洋もく
ようもく ヤウ― [0] 【洋もく】
〔「もく」はタバコをいう俗語〕
外国製のタバコ。
洋上
ようじょう ヤウジヤウ [0] 【洋上】
海洋の上。海上。また,海洋に浮かぶ船の上。「―訓練」「―会談」
洋上で
ようじょう【洋上で】
on[in]the ocean.→英和
洋上大学 a floating university.
洋人
ようじん ヤウ― [0] 【洋人】
西洋人。
洋傘
ようがさ ヤウ― [3][0] 【洋傘】
洋式の傘。三角形に裁断した布を数枚縫い合わせて金属の骨に糸でとめる。
→和傘
洋凧
ようだこ ヤウ― [0] 【洋凧】
西洋風の凧。カイト。
洋刀
ようとう ヤウタウ [0] 【洋刀】
サーベル。
洋剣
ようけん ヤウ― [0] 【洋剣】
西洋の剣。サーベル。洋刀。
洋務運動
ようむうんどう ヤウム― [4] 【洋務運動】
中国で,一九世紀後半に李鴻章・曾国藩ら清朝の漢人官僚が推進した近代化運動。欧米の軍隊組織・機械工業の導入を図った。
洋医
ようい ヤウ― [1] 【洋医】
(1)西洋医学を学んだ医師。「医と云へば,漢医も―も/福翁百話(諭吉)」
(2)西洋人の医師。
洋品
ようひん【洋品】
haberdashery;→英和
dry goods.洋品店 a haberdashery;→英和
a dry-goods[fancy(-goods)]store.
洋品
ようひん ヤウ― [0] 【洋品】
(1)西洋風の品物。特に衣服・装身具などの品物。「―店」
(2)舶来の品。
洋妾
ようしょう ヤウセフ [0] 【洋妾】
西洋人のめかけになった日本人の女。ラシャめん。
洋字
ようじ ヤウ― [0] 【洋字】
西洋の文字。ローマ字。
洋学
ようがく ヤウ― [0] 【洋学】
西洋の学問。江戸末期以降,蘭学を含めた西洋の学問全般をさしていった。
洋学所
ようがくしょ ヤウ― 【洋学所】
1855年8月,江戸幕府が天文方から独立させ,外交文書および輸入書籍の翻訳を主務とした部局。翌年2月,蕃書調所と改称。
洋学校
ようがっこう ヤウガクカウ [3] 【洋学校】
明治期,西洋の学問や語学を教えた学校。
洋客
ようきゃく ヤウ― [0] 【洋客】
西洋から日本に来た人。
洋室
ようしつ ヤウ― [0] 【洋室】
西洋風の部屋。洋間。
⇔和室
洋室
ようしつ【洋室】
a European-style room.
洋家具
ようかぐ【洋家具】
European-style furniture.
洋島
ようとう ヤウタウ [0] 【洋島】
大陸や大陸棚から隔絶して大洋上にある島。火山島・珊瑚島に二大別する。生物種の新種形成・保存・絶滅など,生物地理学的にも重要。大洋島。海洋島。
→陸島
洋式
ようしき ヤウ― [0] 【洋式】
西洋風のやり方や様式。
⇔和式
「―便所」
洋式の
ようしき【洋式の】
foreign-[Western-,European-]style.
洋弓
ようきゅう ヤウ― [0] 【洋弓】
西洋式の弓。アーチェリー。
洋弓
ようきゅう【洋弓】
archery.
洋才
ようさい ヤウ― [0] 【洋才】
西洋の学問に関する才能・知識。「和魂―」
洋掛
ようがけ ヤウ― [0] 【洋掛(け)】
合繊綿を入れ,キルティングでとじた掛け布団。洋掛け布団。
洋掛け
ようがけ ヤウ― [0] 【洋掛(け)】
合繊綿を入れ,キルティングでとじた掛け布団。洋掛け布団。
洋数字
ようすうじ ヤウ― [3] 【洋数字】
アラビア数字。
⇔和数字
洋文
ようぶん ヤウ― [0] 【洋文】
西洋語の文章。また,西洋の文字。
洋斤
ようきん ヤウ― [0] 【洋斤】
ポンド(重量の単位)の異名。
洋書
ようしょ【洋書】
a foreign book;a book in a Western[European]language.
洋書
ようしょ ヤウ― [0] 【洋書】
西洋の書物。また,西洋語で書かれた書物。洋本。
洋書調所
ようしょしらべじょ ヤウ― 【洋書調所】
1862年,江戸幕府が蕃書調所(バンシヨシラベシヨ)を改称して設置した洋学教育機関。翌年機構を改革し開成所と改称,69年(明治2)には大学南校と改称され,現在の東京大学の前身となった。
洋服
ようふく【洋服(を着て)】
(in) European[Western]clothes[dress].‖洋服掛け a coat hanger.洋服だんす a wardrobe.洋服地 cloth;stuff.洋服屋 a tailor (人);a tailor's (shop).
洋服
ようふく ヤウ― [0] 【洋服】
西洋で起こり発達した衣服。西洋風の衣服。現在,日本で常用されている,背広・ズボン・ブラウス・スカートなど。
⇔和服
洋服掛
ようふくかけ ヤウ― [4] 【洋服掛(け)】
洋服をかけておく器具。ハンガー。
洋服掛け
ようふくかけ ヤウ― [4] 【洋服掛(け)】
洋服をかけておく器具。ハンガー。
洋服箪笥
ようふくだんす ヤウ― [5] 【洋服箪笥】
洋服をハンガーにかけたまま収納する箪笥。
洋本
ようほん ヤウ― [0] 【洋本】
(1)西洋風に装丁した本。洋綴じの本。洋装本。
⇔和本
(2)西洋の書物。洋書。
洋梨
ようなし ヤウ― [0] 【洋梨】
西洋梨。ペアー。
洋楽
ようがく【洋楽】
Western-style music.
洋楽
ようがく ヤウ― [0] 【洋楽】
西洋の音楽。
⇔邦楽
洋楽器
ようがっき ヤウガクキ [3] 【洋楽器】
西洋の楽器。西洋の音楽の演奏に使う楽器。
洋洋
ようよう ヤウヤウ [0] 【洋洋】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)水が満ちあふれるさま。水の限りなく広がるさま。漾漾。「―と流れる大河」
(2)希望に満ちているさま。「前途―」「―たる未来」
(3)物事の盛んなさま。「瑞気―として満地に瀰(ワタ)り/緑簑談(南翠)」
洋灯
ようとう ヤウ― [0] 【洋灯】
ランプ。
洋物
ようもの ヤウ― [0] 【洋物】
西洋のもの。舶来の物。
洋犬
ようけん ヤウ― [0] 【洋犬】
西洋種の犬。ブルドッグ・シェパード・コリーなど。
⇔和犬
洋琴
ようきん ヤウ― [0] 【洋琴】
(1)近世,中国・朝鮮の打弦楽器。平たい箱状の木製胴の上面に真鍮(シンチユウ)弦を平行に張り竹製の細い棒(琴竹)を左右の手に持ち打ち鳴らす。弦数は一四〜七六本で種々ある。日本では明清楽の楽器として用いられた。
(2)ピアノのこと。
洋琴(1)[図]
洋瓦
ようがわら ヤウガハラ [3] 【洋瓦】
西洋風の型の瓦の総称。
洋生
ようなま ヤウ― [0] 【洋生】
西洋風の生菓子。
洋画
ようが【洋画】
a Western-style painting (絵画);a foreign film (映画).洋画家 an artist in the Western style.
洋画
ようが ヤウグワ [0] 【洋画】
(1)西洋画。油絵・水彩画など西洋式の絵画。日本画に対していう。「―家」
(2)欧米で製作されて輸入された映画。外国映画。
⇔邦画
洋癖
ようへき ヤウ― [0] 【洋癖】
西洋の物事や様式を過度に好むくせ。西洋かぶれ。
洋白
ようはく ヤウ― [0] 【洋白】
「洋銀(ヨウギン){(1)}」に同じ。
洋盤
ようばん ヤウ― [0] 【洋盤】
(1)欧米で製作されたレコード。
(2)西洋音楽のレコード。邦盤。
洋禽
ようきん ヤウ― [0] 【洋禽】
西洋産の家禽。
洋種
ようしゅ【洋種】
a foreign breed.
洋種
ようしゅ ヤウ― [0] 【洋種】
西洋系統のもの。西洋に産する種類。西洋種。
洋種山牛蒡
ようしゅやまごぼう ヤウ―ゴバウ [6] 【洋種山牛蒡】
ヤマゴボウ科の大形多年草。北アメリカ原産。明治初年に渡来し,野生化。茎は紫赤色。葉は長楕円形。秋,白花を総状につける。果実は房状につき,紫黒色に熟す。有毒だが若葉をゆでて水にさらせば食用となる。
洋種山牛蒡[図]
洋種朝鮮朝顔
ようしゅちょうせんあさがお ヤウ―テウセンアサガホ [9] 【洋種朝鮮朝顔】
ナス科の一年草。アメリカ原産。有毒植物。各地に野生化し,チョウセンアサガオの代わりに薬用に栽培もされる。茎は高さ約80センチメートルでよく分枝し,暗紫色。葉は長楕円形で浅裂。夏から秋,淡紫色漏斗形の花を開く。葉と種子を喘息(ゼンソク)などの薬にする。藤色曼陀羅華(フジイロマンダラゲ)。
洋種朝鮮朝顔[図]
洋算
ようさん ヤウ― [0] 【洋算】
〔「ようざん」とも〕
幕末に西洋から伝来した数学。西洋算。筆算。
→和算
洋箪笥
ようだんす ヤウ― [3] 【洋箪笥】
西洋ふうのたんす。
洋紅
ようこう ヤウ― [0] 【洋紅】
⇒カルミン
洋紙
ようし ヤウ― [0] 【洋紙】
パルプを原料とし,機械漉(ス)き製紙法で作られる紙の総称。西洋でその製法が考案されたのでいう。新聞用紙・印刷用紙・包装用紙,模造紙・ロール紙・板紙など。
⇔和紙
→紙
洋紙
ようし【洋紙】
Western-style paper.
洋綴じ
ようとじ ヤウトヂ [0] 【洋綴じ】
西洋式製本の綴じ方。
⇔和綴じ
→洋装本
洋綴じの
ようとじ【洋綴じの】
bound in European-style.
洋繻子
ようじゅす ヤウ― [3][0] 【洋繻子】
綿を用いた繻子。紳士・婦人服地・裏地用。本来は外国製の綿ベネシャンをいった。
洋舞
ようぶ【洋舞】
Western-style dancing.
洋舞
ようぶ ヤウ― [0][1] 【洋舞】
西洋舞踊。西洋で発達した舞踊。ダンス・バレエなど。
⇔邦舞
洋船
ようせん ヤウ― [0] 【洋船】
西洋式の作りの船。
⇔和船
洋芥子
ようがらし ヤウ― [3] 【洋辛子・洋芥子】
⇒マスタード
洋花
ようばな ヤウ― [0] 【洋花】
(1)外来種の花卉(カキ)。
⇔和花(ワバナ)
(2)明治以降に外国から入ってきた,生け花に用いる植物。
洋菓子
ようがし ヤウグワシ [3] 【洋菓子】
明治以降日本に入った,西洋風の菓子。ケーキ・チョコレート・ビスケットなどの類。
洋菓子
ようがし【洋菓子】
Western-style cakes[confectionery].
洋菜
ようさい ヤウ― [0] 【洋菜】
セロリ・パセリなど,多く明治時代以後に西洋から輸入された野菜。西洋野菜。
洋蘭
ようらん ヤウ― [0] 【洋蘭】
花を観賞するために温室で栽培するラン科植物の園芸上の呼称。熱帯・亜熱帯原産で,主にヨーロッパで品種改良されたもの。カトレア・デンドロビウムをはじめとして多くの種類がある。日本や中国に産するシュンランやカンランは東洋ランと呼ばれる。
洋行
ようこう ヤウカウ [0] 【洋行】 (名)スル
(1)欧米へ留学・旅行すること。「―帰り」
(2)中国で,外国人経営の商社。
洋行する
ようこう【洋行する】
go[travel]abroad.〜中に while abroad.‖洋行帰り a person returned from abroad.
洋裁
ようさい ヤウ― [0] 【洋裁】
洋服の裁縫。
⇔和裁
洋裁
ようさい【洋裁】
dressmaking.→英和
‖洋裁学校 a dressmaking[dressmakers']school.洋裁師 a dressmaker.洋裁店 a dressmaking shop.
洋装
ようそう【洋装】
European-style clothes; <a lady in> foreign dress.
洋装
ようそう ヤウサウ [0] 【洋装】 (名)スル
(1)西洋風の服装をすること。
(2)書物を洋書風に装丁すること。
⇔和装
洋装本
ようそうぼん ヤウサウ― [0] 【洋装本】
装丁などの仕立て方が西洋風である本。一般には,両面刷りした刷り本を折り丁とし,中身を糸綴じ・針金綴じ・無線綴じなどで一冊にまとめ,三方を化粧裁ちして表紙でくるんだもの。
⇔和装本
洋語
ようご ヤウ― [0] 【洋語】
西洋諸国の言語。西洋語。
洋貨
ようか ヤウクワ [1] 【洋貨】
(1)西洋の貨幣。
(2)西洋から舶来した貨物。また,その物品。
洋車
ヤンチョ [1] 【洋車】
〔中国語〕
人力車。
洋辛子
ようがらし ヤウ― [3] 【洋辛子・洋芥子】
⇒マスタード
洋酒
ようしゅ ヤウ― [0] 【洋酒】
西洋から伝来した酒。またその製法にならって醸造した酒。ウイスキー・ブランデー・ウオッカ・葡萄酒(ブドウシユ)など。
洋酒
ようしゅ【洋酒】
foreign drinks[liquor].
洋釘
ようくぎ ヤウ― [0] 【洋釘】
洋式の鉄の丸釘。明治初年に日本に伝わり,普及した。丸釘。
→和釘
洋銀
ようぎん ヤウ― [0] 【洋銀】
(1)銀灰色の銅合金。組成は銅50〜70パーセント,ニッケル5〜30パーセント,亜鉛10〜30パーセント。常温での加工が容易なので,装飾品・食器に加工される。洋白(ヨウハク)。ニッケリン。
(2)幕末から明治初期にかけて,日本に移入された銀貨。
洋鋏
ようばさみ ヤウ― [3] 【洋鋏】
ねじを中心に,刃の部分と指を通して握る部分とが反対側にある鋏の総称。
→和鋏
洋鐙
ようあぶみ ヤウ― [3] 【洋鐙】
輪(ワ)鐙の一種。明治中頃伝わり,従来の舌長(シタナガ)鐙に代わって用いられるようになった。
洋鐙[図]
洋間
ようま ヤウ― [0] 【洋間】
西洋風の部屋。洋室。
⇔日本間
洋間
ようま【洋間】
⇒洋室.
洋陶
ようとう ヤウタウ [0] 【洋陶】
西洋風の陶器。
洋鞍
ようぐら ヤウ― [0] 【洋鞍】
乗馬用の洋式の鞍。現在は一般にこれが用いられる。
→和鞍(ワグラ)
洋風
ようふう ヤウ― [0] 【洋風】
西洋の様式。西洋風。洋式。
⇔和風
「―建築」「―住宅」
洋風の
ようふう【洋風の(に)】
of (in) the Western-[European-]style.
洋食
ようしょく ヤウ― [0] 【洋食】
西洋風の食事。西洋料理。
⇔和食
洋食
ようしょく【洋食】
European[Western]food[cookery].
洋館
ようかん ヤウクワン [0] 【洋館】
西洋風の建物。煉瓦(レンガ)・コンクリート・石などを用い,西洋建築を模したもの。主に明治・大正期に建てられた建築物についていう。
洋館
ようかん【洋館】
a European-style building.
洋髪
ようはつ ヤウ― [0] 【洋髪】
西洋風の髪の結い方,また髪形。
洋鵡
ようむ ヤウ― [1] 【洋鵡】
オウム目インコ科の鳥。全長約35センチメートル。体は灰色で腰と尾羽が赤い。西アフリカに分布。インコ類中で物まねが最も巧みといわれ,飼い鳥とされる。
洒掃
さいそう [0] 【灑掃・洒掃】 (名)スル
水をそそぎ,塵(チリ)を払うこと。「落葉も留めぬまで―したる門外/緑簑談(南翠)」
洒水
しゃすい [0] 【灑水・洒水】
密教で,儀式を行う前に道場や法具などに香水(コウズイ)をかけ,煩悩(ボンノウ)や穢(ケガ)れを浄(キヨ)めること。また,その香水。加持香水(カジコウズイ)。
洒洒
しゃしゃ [1] 【洒洒】 (ト|タル)[文]形動タリ
性質・挙動・服装などがさっぱりしているさま。「飾りの多い冬着を捨てて,―たる薄衣(ウスギ)の裾(スソ)軽く/あめりか物語(荷風)」「渠(カレ)は…てんで―したものだ/放浪(泡鳴)」
洒洒落落
しゃしゃらくらく [1] 【洒洒落落】 (ト|タル)[文]形動タリ
性質がさっぱりしていて物事にこだわらないさま。「―として愛すべく尊ぶべき少女/浮雲(四迷)」
洒然
しゃぜん [0] 【洒然】 (ト|タル)[文]形動タリ
さっぱりして物事にこだわらぬさま。「―として冷笑(アザワラ)つたり/思出の記(蘆花)」
洒竹
しゃちく 【洒竹】
⇒大野(オオノ)洒竹
洒脱
しゃだつ [0] 【洒脱】 (名・形動)[文]ナリ
俗っぽくなく,さっぱりしていること。あかぬけしていること。また,そのさま。「―な味のある俳句」「軽妙―」
洒脱な
しゃだつ【洒脱な】
free and easy;unconventional.→英和
洒落
しゃれ【洒落】
a <clever> joke;→英和
a witticism;→英和
a pun (地口);→英和
dandyism (服装).〜をとばす (crack a) joke.〜がうまい be a good punster.‖お洒落 a dandy.
洒落
しゃら 【洒落】
■一■ (形動)[文]ナリ
(1)生意気なさま。しゃらくさいさま。「―な丁稚(デツチ)あがりめ/浄瑠璃・曾根崎心中」
(2)さっぱりしているさま。しゃれているさま。「薄化粧に花車(キヤシヤ)めかして―なる風情をおもてにし/仮名草子・可笑記」
■二■ (名)
遊女をいう。「此所に名高き―には/浮世草子・三代男」
洒落
しゃらく [0] 【洒落】 (名・形動)[文]ナリ
気質がさっぱりしていて,物事にこだわらない・こと(さま)。洒脱。「無邪気にも見える。―でもある/三四郎(漱石)」
洒落
しゃれ [0] 【洒落】
(1)その場に合った,気のきいた,人を笑わせる文句。多く語呂合わせや地口(ジグチ)をいう。「―を言う」「駄―」
(2)たわむれ事。冗談事。「―が通じない」
(3)気のきいた服装や化粧で身なりをととのえていること。おしゃれ。「生身玉(イキミダマ)の里がへりに―を尽くし/百花譜」
(4)当世風で気のきいていること。「諸事―を好み,高慢の鼻たかくなりしゆゑ/黄表紙・高慢斎行脚日記」
〔「洒落」は当て字〕
洒落た
しゃれた【洒落た】
witty;→英和
humorous;→英和
stylish;→英和
smart.→英和
洒落っ気
しゃれっけ [0] 【洒落っ気】
(1)服装や化粧など身なりを飾りたいと思う気持ち。
(2)気のきいたことを言ったりしたりして,人を感心させたり,笑わせたりしようとする気持ち。「―のある人」「―たっぷりの男」
洒落のめす
しゃれのめ・す [4] 【洒落のめす】 (動サ五[四])
なんでも冗談にしてしまう。「真面目な問題でも徹底的に―・す」
洒落る
しゃ・れる [0] 【洒落る】 (動ラ下一)
(1)着飾ったり化粧をしたりして,美しく装う。おしゃれをする。「今日は―・れて行こう」
(2)服装などが当世風で気がきいている。あかぬけしている。「―・れたデザイン」「―・れた門構えの家」
(3)しゃれを言う。冗談を言う。「きわどいところで―・れて見せる」「おつう―・れるぜ先生へ沙汰なしによ/西洋道中膝栗毛(魯文)」
(4)(「しゃれた」の形で)物事に通じているようなそぶりをして生意気である。きいたふうをする。「―・れたまねをするな」「―・れたことを言うじゃないか」
(5)気のきいたことをする。多く,遊興・飲食することをいう。「又百足屋と―・れやせうか/洒落本・船頭部屋」
〔「しゃれ」は「曝(サ)る」の連用形からともいう〕
洒落る
しゃれる【洒落る】
(1) (make a) joke;→英和
pun.→英和
(2) be smartly dressed;dress up.
洒落女
しゃれおんな 【洒落女・白女】
〔粋な女の意から〕
江戸時代,私娼や湯女(ユナ)などの遊女。「柴屋町より―よび寄せ/浮世草子・永代蔵 2」
洒落本
しゃれぼん [0] 【洒落本】
江戸後期,主として江戸市民の間に行われた遊里文学。明和・安永・天明年間(1764-1789)に流行。会話を基調とし,遊里の事情や恋の手管(テクダ)を写実的に描いた「うがち」の手法が特色。書型は半紙四つ折りの小本。作者に山東京伝・平秩(ヘズツ)東作・大田南畝・朱楽(アケラ)菅江らがおり,代表作に「聖遊廓(ヒジリノユウカク)」「遊子方言」「辰巳之園」「通言総籬(ツウゲンソウマガキ)」などがある。形や表紙の色から蒟蒻本(コンニヤクボン)・茶表紙とも呼ばれる。
洒落者
しゃれもの [0] 【洒落者】
(1)おしゃれな人。着飾った人。
(2)風流な人。服装や物言いなどが洗練され,気のきいている人。粋人。
(3)その場に興を添えるような,滑稽なことを言ったりしたりする人。
洒落臭い
しゃらくさ・い [4] 【洒落臭い】 (形)[文]ク しやらくさ・し
〔近世以降の語〕
分に似合わず,気の利いた風をする。生意気である。「―・いことを言うな」
洒落臭い
しゃらくさい【洒落臭い】
impertinent;→英和
knowing;→英和
affected.→英和
洒落込む
しゃれこ・む [3] 【洒落込む】 (動マ五[四])
(1)すっかりおしゃれをする。めかしこむ。「そんなに―・んでどこへ行くんだ」
(2)いつもはしたことのないような気のきいたことをする。「家族そろってハワイで正月と―・む」
洒落風
しゃれふう [0] 【洒落風】
俳諧流派の一。元禄(1688-1704)末期から宝永(1704-1711)末年まで主として江戸で流行した。晩年の其角・沾徳(セントク)・淡々らの好んだ難解な作風。
洗い
あらい【洗い】
a wash;→英和
washing.→英和
洗いが利く(利かぬ) be (not) washable.
洗い
あらい アラヒ [0] 【洗い】
(1)洗うこと。洗濯。「水―」
(2)(「洗膾」「洗魚」とも書く)刺身の一種。コイ・スズキ・コチなどの新鮮な魚肉を薄く切り,冷水や氷にさらして身をしまらせたもの。[季]夏。「―にする」
洗い上げる
あらいあ・げる アラヒ― [5] 【洗い上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 あらひあ・ぐ
(1)洗い終える。「洗濯物を―・げる」
(2)よごれが残らないように十分に洗う。「何回もすすいで―・げる」
(3)すっかり調べ上げる。「身元を―・げる」
洗い丸太
あらいまるた アラヒ― [4] 【洗い丸太】
柱・縁桁(エンケタ)などの建築材とするため,小砂・シュロの毛などで磨いた杉材。みがきまるた。
洗い出し
あらいだし アラヒ― [0] 【洗い出し】
(1)人造石塗りの壁や床などの仕上げの一。セメントが硬化しないうちに,その表面を水洗いして小石を表面に浮き出させるもの。
(2)杉板をこすり洗って,木の目を浮き出させたもの。
(3)調べて,隠されていたものを探し出すこと。「容疑者の―」
洗い出す
あらいだ・す アラヒ― [4] 【洗い出す】 (動サ五[四])
(1)詳しく,念入りに調べて,見落としていたことや隠されていたことを見つけ出す。「問題点を―・す」
(2)洗って,板目などを表れるようにする。「木目を―・す」
洗い堰
あらいぜき アラヒ― [2] 【洗い堰】
川水が常にその上を流れ越す程度の高さに作った堰。灌漑(カンガイ)や,下流の水量の調節などを目的とする。
洗い場
あらいば アラヒ― [0] 【洗い場】
(1)(井戸端など)物を洗う所。
(2)浴室でからだを洗う所。
洗い張り
あらいはり アラヒ― [3][2] 【洗い張り】 (名)スル
和服を解いて洗い,糊(ノリ)をつけ,板張りや伸子(シンシ)張りにして幅を整え乾かすこと。「―して縫い直す」
洗い張りする
あらいはり【洗い張りする】
wash and stretch.
洗い方
あらいかた アラヒ― [0][4] 【洗い方】
(1)洗う方法。
(2)取り調べ。詮議。吟味。「此の奉公人の―はおぬしがした/常磐津・三世相錦繍文章」
洗い晒し
あらいざらし アラヒ― [0] 【洗い晒し】
何度も洗って布の色がさめ,張りがなくなること。また,そのもの。「―の浴衣」
洗い晒しの
あらいざらし【洗い晒しの】
threadbare;→英和
worn-out.
洗い晒す
あらいざら・す アラヒ― [5] 【洗い晒す】 (動サ五[四])
何度も洗って色が落ちたり,布の張りがなくなったりする。「―・した浴衣」
洗い替え
あらいがえ アラヒガヘ [0] 【洗い替え】
衣服を洗濯したとき,代わりに着る衣服。
洗い桶
あらいおけ アラヒヲ― [4] 【洗い桶】
食器や野菜を洗ったりするための桶。また,風呂場で体を洗うのに用いる桶をいう。
洗い流す
あらいなが・す アラヒ― [5] 【洗い流す】 (動サ五[四])
(1)よごれなどを水で洗って落とす。「よごれを―・す」
(2)心のわだかまりなどをすっかり消し去る。「いやな記憶を―・す」
洗い浚い
あらいざらい アラヒザラヒ [4][0] 【洗い浚い】 (副)
なにもかもすべて。残らず。「秘密を―うちあける」
洗い浚い
あらいざらい【洗い浚い】
(one and) all;→英和
everything.→英和
洗い濯ぎ
あらいすすぎ アラヒ― [0] 【洗い濯ぎ】
「せんたく(洗濯)」に同じ。
洗い熊
あらいぐま【洗い熊】
《動》a raccoon.→英和
洗い物
あらいもの【洗い物】
washing;→英和
laundry.→英和
洗い物
あらいもの アラヒ― [0] 【洗い物】
衣類・食器などの,洗わなければならない物。また,それを洗うこと。
洗い直す
あらいなお・す アラヒナホス [5] 【洗い直す】 (動サ五[四])
(1)洗ったものをもう一度洗う。
(2)もとに立ち返って検討しなおす。「案を―・す」
洗い立て
あらいだて アラヒ― [0] 【洗い立て】
人の所業や物事の内情などを調べ上げ,ことさらあばき立てること。
洗い立てる
あらいた・てる アラヒ― [5] 【洗い立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 あらひた・つ
(1)十分に洗う。
(2)人の所業や物事の内情などを調べ上げて,あばく。「過去の不正の数々を―・てる」
洗い立てる
あらいたてる【洗い立てる】
rake up <a person's past> .
洗い米
あらいよね アラヒ― [0] 【洗い米】
神仏に供えるため洗い清めた米。粿米(カシヨネ)。せんまい。
洗い粉
あらいこ【洗い粉】
washing powder.
洗い粉
あらいこ アラヒ― [0] 【洗い粉】
顔や髪を洗うのに用いる化粧品。小麦粉などのデンプンに石鹸(セツケン)・ホウ酸などを混ぜた粉。
洗い落とす
あらいおとす【洗い落とす】
wash off[out].
洗い衣
あらいぎぬ アラヒ― [4] 【洗い衣】
■一■ (名)
洗った衣。
■二■ (枕詞)
洗った衣と取り替えて着ることから,「とりかひ」にかかる。「―取替川の川淀(カワヨド)の/万葉 3019」
洗い革
あらいかわ アラヒカハ [0] 【洗い革】
水に浸してよく練った白いなめし皮。また,薄紅色に染めたなめし皮。武具などを作るのに用いた。「赤革威の鎧の袖,ながるる涙にすすがれて,―とや成ぬらん/保元(下)」
洗い飯
あらいめし アラヒ― [2][0] 【洗い飯】
「水飯(スイハン)」に同じ。[季]夏。
洗い髪
あらいがみ アラヒ― [0] 【洗い髪】
洗いたての髪。特に,洗って,まだ結わずにいる女性の髪。[季]夏。《―ゆたかに母に似たるかな/不破博》
洗い髪
あらいがみ【洗い髪】
(newly-)washed hair.
洗い鯉
あらいごい アラヒゴヒ 【洗い鯉】
鯉のあらい。「ただいま―が出来ます/歌舞伎・お染久松色読販」
洗う
あら・う アラフ [0] 【洗う】 (動ワ五[ハ四])
(1)水でよごれを落とす。きれいにする。「手を―・う」「着物を―・う」「心が―・われる思いがする」
(2)犯罪・秘密などを明らかにするため調べる。「交友関係を―・う」
(3)波が岸に寄せては返す。「岸べを―・う波」
〔上代からの語〕
[可能] あらえる
[慣用] 足を―・赤貧―が如し・血で血を―・流れに耳を―
洗う
あらう【洗う】
(1) wash;→英和
cleanse;→英和
scour;→英和
scrub (ごしごし);→英和
purify (清める);→英和
lap <the shore> ;→英和
sweep <the deck> .→英和
(2)[調査]examine;→英和
inquire <into> .→英和
身体を〜 wash oneself.
洗冤録
せんえんろく センヱンロク 【洗冤録】
中国,宋代の法医学書。五巻。1247年,南宋の宋慈(ソウジ)により撰述。検屍法・死因の究明等を記す。
洗剤
せんざい【洗剤】
a cleanser;detergent.→英和
‖合成(中性)洗剤 synthetic (neutral) detergent.
洗剤
せんざい [0] 【洗剤】
衣類・食器などの汚れを洗い落とすために用いる物質の総称。石鹸(セツケン)・合成洗剤など。洗浄剤。
洗心洞箚記
せんしんどうさっき 【洗心洞箚記】
〔洗心洞は中斎の塾名〕
儒書。大塩中斎(平八郎)著。二巻。1833年成立。1835年刊。読書録の形を借りて陽明学の思想を語る。
洗朱
あらいしゅ アラヒ― [0] 【洗朱】
(1)朱色のさめたような色。やや黄みをおびた薄い赤。
(2)薄い朱漆。
洗柿
あらいがき アラヒ― [0][3] 【洗柿】
柿色のさめたような色。また,薄い柿色。
洗歪
ひすまし 【洗歪・樋清】
〔樋箱(ヒバコ)を清める意〕
平安時代以降,宮中などで便所の掃除を職とした身分の低い女性。御厠人(ミカワヤウド)。
洗気瓶
せんきびん [0] 【洗気瓶】
気体中の不純物を除去するための瓶。瓶に不純物を吸収する洗浄液(濃硫酸・水酸化カリウム溶液など)を入れ,ガスを液中にくぐらせて精製する。
洗浄
せんじょう【洗浄】
washing.→英和
〜する wash;→英和
rinse;→英和
clean.→英和
‖洗浄器 a washer;a syringe.洗浄薬 a wash;a lotion.
洗浄
せんじょう [0] 【洗浄】 (名)スル
〔(2)が原義。「洗滌(センデキ)」が「せんじょう」と読まれるようになり,その意味にも通用されるようになった語〕
(1)洗い清めること。「哺乳瓶を―する」「―剤」
(2)〔仏〕 心身を洗い清めること。
洗浄剤
せんじょうざい [3] 【洗浄剤】
傷口などを洗浄するのに用いる薬剤。生理食塩水・昇汞(シヨウコウ)水・硝酸銀水など。
洗浄器
せんじょうき [3] 【洗浄器】
胃・膀胱(ボウコウ)・鼻腔・膣(チツ)などの洗浄に用いられる医療器具。
洗湯
せんとう [1] 【銭湯・洗湯】
料金をとって一般の人々を入浴させる浴場。ふろや。湯屋。公衆浴場。
洗滌
せんでき [0] 【洗滌】 (名)スル
⇒せんじょう(洗滌)
洗滌
せんじょう [0] 【洗滌】 (名)スル
〔「せんでき(洗滌)」の慣用読み〕
洗ってきれいにすること。水・薬剤などでそそぎ洗うこと。「傷口を―する」
〔「洗浄」とも書く〕
洗濯
せんたく [0] 【洗濯】 (名)スル
〔古くは「せんだく」〕
(1)衣服などを洗って汚れを落としきれいにすること。「川で―する」
(2)わだかまりや苦労を捨てさっぱりすること。「命の―」
洗濯
せんたく【洗濯】
wash(ing);→英和
laundry.→英和
〜する wash.〜がきく be washable;stand washing.〜に出す send to the laundry.→英和
命の〜をする recreate oneself.‖洗濯篭(機) a washing basket (machine).洗濯代 a laundry charge.洗濯物 the laundry; <have a lot of> washing.洗濯屋 a laundry.
洗濯ソーダ
せんたくソーダ [5] 【洗濯―】
炭酸ナトリウムの水和物で,結晶水を一〇分子もった結晶。結晶ソーダ。速やかに水に溶ける。水溶液は塩基性。洗濯用に用いられた。
洗濯挟み
せんたくばさみ [5] 【洗濯挟み】
干した洗濯物が飛ばされたり落ちたりしないように,挟んでとめておく器具。
洗濯板
せんたくいた [5] 【洗濯板】
(1)表面に刻み目をつけた手洗い洗濯用の板。
(2)俗にやせて,あばら骨の目立つ胸。
洗濯機
せんたくき [4][3] 【洗濯機】
洗濯をするための機械。普通,電気洗濯機をいう。
洗濯物
せんたくもの [0] 【洗濯物】
汚れていて洗濯する必要のあるもの。また,洗濯したもの。
洗濯石鹸
せんたくせっけん [5] 【洗濯石鹸】
ケイ酸ナトリウムや炭酸ナトリウムを添加した石鹸。衣類の洗濯や食器・ガラス・自動車などの洗浄に使う。
洗煉
せんれん [0] 【洗練・洗煉・洗錬】 (名)スル
優雅で品位の高いものにみがきあげること。「―された物腰」
洗熊
あらいぐま アラヒ― [2] 【洗熊・浣熊】
食肉目の哺乳類。タヌキに似るが尾は長く黒褐色の輪が並ぶ。体長55センチメートル内外。夜行性で,小動物や果実などを好み,前足を使ってカエル・魚・貝などを捕食する。水辺の森林にすむ。毛皮は優良。カナダ南部から南アメリカ北部にかけて分布。
洗瓶
せんびん [0] 【洗瓶】
化学実験で,試料やガラス器具などを洗うための蒸留水などの洗液を入れる瓶。洗液の吹き出し口がついている。洗浄瓶。
洗眼
せんがん [0] 【洗眼】 (名)スル
水や薬液で目を洗うこと。「泳いだあと―する」
洗眼する
せんがん【洗眼する】
wash one's eyes.洗眼薬 a collyrium;an eyewash.→英和
洗礼
せんれい [0] 【洗礼】
(1)サクラメントの一。キリスト教入信の儀式。浸水(身体を水に浸す)または灌水(頭部に水を注ぐ)や滴礼(頭部に手で水滴をつける)によって,新しい信仰生活に生きることを象徴する。バプテスマ。
(2)ある分野や社会に入るために経験しなければならないこと。
(3)初めての大きな,また特異な経験。「砲火の―を受ける」
洗礼
せんれい【洗礼】
baptism.→英和
〜を施す(受ける) (be) baptize(d).→英和
‖洗礼者 a baptist.洗礼名 a Christian name.
洗礼名
せんれいめい [3] 【洗礼名】
⇒クリスチャン-ネーム
洗礼堂
せんれいどう [0] 【洗礼堂】
洗礼のために教会堂に付属して設けられる施設。内部中央に洗礼盤を設ける。
洗礼者ヨハネ
せんれいしゃヨハネ 【洗礼者―】
⇒ヨハネ(2)
洗米
せんまい [0] 【洗米】
(1)水できれいに洗った米。あらいよね。あらいごめ。
(2)神仏に供えるあらいごめ。饌米(センマイ)。
洗練
せんれん [0] 【洗練・洗煉・洗錬】 (名)スル
優雅で品位の高いものにみがきあげること。「―された物腰」
洗練する
せんれん【洗練する】
refine;→英和
polish up.〜された refined;polished.→英和
洗脳
せんのう [0] 【洗脳】 (名)スル
(1)第二次大戦後の一時期,共産主義者でない者に共産主義教育を施して思想改造をはかったこと。
(2)転じて,ある人の主義・主張また,考え方を根本的に変えさせること。
洗脳
せんのう【洗脳】
brainwashing.→英和
洗薬
せんやく [1][0] 【洗薬】
傷口などを洗う薬。あらいぐすり。
洗足
せんそく [0] 【洗足】 (名)スル
足を湯水で洗うこと。また,それに用いる湯水。すすぎ。「たつた今のぼつてまだ―もつかはず/浄瑠璃・博多小女郎(中)」
洗足学園大学
せんぞくがくえんだいがく センゾクガクヱン― 【洗足学園大学】
私立大学の一。1967年(昭和42)設立。本部,川崎市高津区。
洗車
せんしゃ [0] 【洗車】 (名)スル
自動車・鉄道車両などの車体の汚れを洗い落とすこと。「ガソリン-スタンドで―する」
洗車する
せんしゃ【洗車する】
wash a car.→英和
‖洗車場 a carwash.
洗錬
せんれん [0] 【洗練・洗煉・洗錬】 (名)スル
優雅で品位の高いものにみがきあげること。「―された物腰」
洗除
せんじょ [1] 【洗除】 (名)スル
汚れなどを洗い除くこと。「陋習を―せんとす/新聞雑誌 16」
洗面
せんめん [0] 【洗面】 (名)スル
顔を洗うこと。「冷水で―する」
洗面台
せんめんだい [0] 【洗面台】
陶器製などの,作り付けの洗面器。
洗面器
せんめん【洗面器】
<米> a washbowl;→英和
<英> a washbasin.→英和
洗面所 a lavatory;→英和
a toilet (room).→英和
洗面器
せんめんき [3] 【洗面器】
洗面のための湯水を入れる器。
洗面所
せんめんじょ [0][5] 【洗面所】
(1)洗面・化粧の設備を備えた室。
(2)便所。手洗い。
洗顔
せんがん [0] 【洗顔】 (名)スル
顔を洗うこと。
洗骨
せんこつ [0] 【洗骨】
埋葬後,一定期間を経た遺骨をとり出し,洗い清めて改葬すること。日本の南西諸島やアジア・オセアニアで行われる民俗慣行で,このあと死者の霊が他界に移り,喪が明けるとされる。
洗髪
せんぱつ [0] 【洗髪】 (名)スル
髪を洗うこと。「シャンプーで―する」
洗髪
せんぱつ【洗髪】
shampoo.→英和
〜する wash the hair.→英和
‖洗髪剤 shampoo.
洙泗
しゅし [1] 【洙泗】
(1)中国,山東省曲阜郡を流れる泗水とその支流の洙水。孔子の生没地である魯(ロ)が流域にあり,その活躍の場所として知られる。
(2)孔子の学。儒教。
洛中
らくちゅう [0][2] 【洛中】
みやこの中。京都の市中。洛内。
⇔洛外
洛中尽くし
らくちゅうづくし [5] 【洛中尽くし】
京都の名所などを網羅し絵や文章にかき連ねたもの。
洛中払い
らくちゅうばらい [5] 【洛中払い】
江戸幕府の刑罰の一。京都より追放し,市内に居住させないもの。
洛中洛外図
らくちゅうらくがいず 【洛中洛外図】
室町後期から江戸時代にわたって製作された風俗画の一。京都の市街と郊外の風景や庶民の生活・風俗を俯瞰(フカン)するように描いたもの。主に六曲一双の屏風に描かれた。
洛内
らくない [2] 【洛内】
みやこの中。京都の市内。洛中。
洛北
らくほく [0] 【洛北】
みやこの北。京都の北の郊外。
洛南
らくなん [0] 【洛南】
みやこの南。京都の南の郊外。
洛叉
らくしゃ [1] 【洛叉・落沙】
〔梵 lakṣa〕
〔仏〕 インドの数量の単位。十万。また,一億とも。
洛外
らくがい [2] 【洛外】
京都の市外。みやこの外。
⇔洛中
洛学
らくがく [2] 【洛学】
宋学(ソウガク)の一派。洛陽出身の程顥(テイコウ)・程頤(テイイ)兄弟の学派をいう。
→宋学
洛書
らくしょ [1] 【洛書】
昔,中国で禹(ウ)が洪水を治めたとき,洛水から現れた神亀の背にあったといわれる九つの文様。河図(カト)とともに「書経」の「洪範九疇(コウハンキユウチユウ)」のもとになったという。
→河図
洛東
らくとう [0] 【洛東】
みやこの東。特に,京都の鴨川以東の地。
洛東江
らくとうこう 【洛東江】
韓国の南東部を南流する河川。太白山脈に源を発し,朝鮮海峡に注ぐ。流域は肥沃な農耕地帯。長さ525キロメートル。ナクトン-ガン。
洛水
らくすい 【洛水・雒水】
中国,河南省西部を流れる河川。秦嶺山脈の東部に源を発し,北東流して洛陽の南を通って黄河に注ぐ。長さ420キロメートル。洛河。ルオ-シュイ。
洛西
らくせい [0] 【洛西】
みやこの西。京都の西の郊外。
洛邑
らくゆう ラクイフ 【洛邑】
紀元前一一世紀,周が王城を営んだ地。現在の洛陽市の西郊にあたる。
→洛陽
洛閩の学
らくびんのがく 【洛閩の学】
〔程顥(テイコウ)・程頤(テイイ)は洛陽の人,朱熹(シユキ)は閩中の人であるからいう〕
程朱学の称。
洛陽
らくよう ラクヤウ 【洛陽】
(1)中国,河南省北部の都市。周代の洛邑(ラクユウ)に始まり,漢代に洛陽と改称され,後漢・魏(ギ)・西晋・北魏などの都として栄えた。隋・唐代は西の長安に対し,東都とよばれた。付近に白馬寺・竜門石窟など古跡が多い。ルオヤン。
(2)平安京の左京の称。右京を長安と称するのに対する。また,京都の異称。
洛陽(1)(白馬寺)[カラー図版]
洛陽(1)(竜門石窟)[カラー図版]
洛陽伽藍記
らくようがらんき ラクヤウ― 【洛陽伽藍記】
中国,北魏の楊衒之(ヨウゲンシ)の記録文学。五巻。547年頃成立。洛陽の諸寺の旧聞・古跡および政治・風俗・人物・地理などの移り変わりを記したもの。
洛陽田楽記
らくようでんがくき ラクヤウ― 【洛陽田楽記】
記録。一巻。大江匡房(マサフサ)著。1096年の京洛における田楽の盛行とその様子を漢文体で記したもの。芸能史上貴重な資料。
洞
うつろ 【洞】
〔中世語〕
一家一門。一族仲間。[日葡]
洞
うろ【洞】
a hollow;→英和
a cavity.→英和
洞
うろ [0] 【虚・空・洞】
内部が空(カラ)になっている所。空洞。「―のある大木」
洞
ほら [2][1] 【洞】
(1)中がうつろな穴。ほらあな。洞窟。
(2)谷。渓谷。[新撰字鏡]
洞ヶ峠
ほらがとうげ 【洞ヶ峠】
(1)京都府八幡市と大阪府枚方(ヒラカタ)市の境にある峠。海抜63メートルにすぎないが,淀川・天王山が眺望できる。山崎の合戦で筒井順慶が明智勢に味方するかどうか戦況をながめていたという言い伝えで知られる。
(2)〔(1)の筒井順慶の故事から〕
有利な方へつこうと形勢をみること。二股膏薬。日和見。「―をきめこむ」
洞口
ほらぐち [2][0] 【洞口】
主として茶室で,床脇を広くみせるために床の間と床棚との境の壁に設けた開口部。縁は壁土で塗り回す。
洞察
どうさつ [0] 【洞察】 (名)スル
(1)鋭い観察力で物事を見通すこと。見抜くこと。「結果を―する」「―力」
(2)〔心〕
(ア)新しい事態に直面したとき,過去の経験によるのではなく,課題と関連させて全体の状況を把握し直すことにより突然課題を解決すること。見通し。
(イ)自己の行動パターンを意識化し,その原因や意味を理解すること。心理治療や問題行動の改善において重要な過程。「自己―」「―療法」
洞察する
どうさつ【洞察する】
read <a person's mind> ;→英和
gain[get]an insight <into> .→英和
洞察力(がある) (have) an insight <into> .
洞床
ほらどこ [0] 【洞床】
床の間の形式の一。床の間口より内部の方が広く,洞の形をとる床。主に茶室に用いられる。
洞庫
どうこ [1] 【洞庫】
茶室の点前(テマエ)畳に座したまま使用できるように,壁に仕込んだ戸棚。茶室側からも勝手側からも開けられる。茶道具を持ち運びする必要がなく,老人の使用するものと伝える。
〔道幸という人の工夫といい,「道幸」「道籠」などとも書く〕
洞庫棚
どうこだな [3] 【洞庫棚】
茶の湯用の棚物の一。洞庫の形の持ち運びできる棚。道幸棚。
洞庭湖
どうていこ 【洞庭湖】
中国,湖南省北部にある大湖。北東部で長江に連なる。付近は瀟湘(シヨウシヨウ)八景で知られる名勝の地。トンティン-フー。
洞庭藍
とうていらん [3] 【洞庭藍】
ゴマノハグサ科の多年草。山陰地方の海岸に生える。高さ約50センチメートル。茎葉に白い綿毛を密生する。夏,枝先に青紫色の小花を密につける。
洞悉
とうしつ [0] 【洞悉】 (名)スル
知り尽くすこと。「余が如き近眼者の敢て―し得る所にあらず/民約論(徳)」
洞房
どうぼう [0] 【洞房】
奥深い部屋。ねや。閨房(ケイボウ)。
洞房結節
どうぼうけっせつ [5] 【洞房結節】
右心房の大静脈開口部にある小さな心筋細胞の塊。自動的に一定の興奮を生じ,心臓の拍動のリズムを決定する。洞結節。
洞房語園
どうぼうごえん ドウバウゴヱン 【洞房語園】
随筆。二巻。庄司勝富著。1720年成立。江戸吉原を中心に遊郭の沿革・名妓・名物を述べる。
洞洞
とうとう [0] 【洞洞】 (ト|タル)[文]形動タリ
穴があいたようにうつろなさま。また,奥深く暗いさま。「黒(コク)―たる大坑に臨める如く/即興詩人(鴎外)」
洞海湾
どうかいわん 【洞海湾】
福岡県北九州市にある入り江。若松・戸畑・八幡東・八幡西の四区に囲まれ,湾口に若戸大橋がある。沿岸には大工場が立ち並ぶ。くきのうみ。
洞然
とうぜん [0] 【洞然】 (ト|タル)[文]形動タリ
ぽっかり大穴のあいたさま。うつろなさま。「眼は―として何処(イヅク)を見るとも無く/天うつ浪(露伴)」
洞爺丸
とうやまる 【洞爺丸】
青函連絡船の船名。1954年(昭和29)9月,台風一五号のため函館港外で沈没。一一五五名が死亡し,日本最大の海難事故となった。
洞爺湖
とうやこ 【洞爺湖】
北海道南西部にあるカルデラ湖。面積69平方キロメートル。中央に火口丘の中島があり,湖南に有珠(ウス)山・昭和新山がある。
洞看
どうかん [0] 【洞看】 (名)スル
見抜きおしはかること。「欧米の史乗後世を―するの明/真善美日本人(雪嶺)」
洞穴
どうけつ [0] 【洞穴】
ほら穴。洞窟。
洞穴
ほらあな【洞穴】
a cave.→英和
洞穴
ほらあな [0] 【洞穴】
洞(ホラ)。洞穴(ドウケツ)。洞窟(ドウクツ)。
洞窟
どうくつ [0] 【洞窟】
崖や岩にできた深い穴。ほら穴。洞穴。「―探険」「―絵画」
洞窟
どうくつ【洞窟】
a cave;→英和
a cavern.→英和
洞窟住居
どうくつじゅうきょ [5] 【洞窟住居】
⇒洞窟遺跡(ドウクツイセキ)
洞窟動物
どうくつどうぶつ [5] 【洞窟動物】
石灰洞・溶岩洞・廃坑など,洞窟にすむ動物の総称。普通は一生を洞窟あるいは地下水の中だけで送る動物(真洞窟性動物)をさす。一般に皮膚が薄く淡色で,目・はねは退化する。ホライモリ・ホラトゲトビムシ・ムカシエビ・ホラヒメグモなど。広義には,コウモリやカマドウマのように昼は洞窟にひそみ,夜間は外へ出て餌をとるような周期的に洞窟を利用する動物も含めることがある。
洞窟遺跡
どうくついせき [5] 【洞窟遺跡】
洞窟の中に,人間が住居として用いた痕跡をとどめる遺跡。後期旧石器時代のものが多い。
洞簫
どうしょう [0] 【洞簫】
中国の竹製縦笛。簫(シヨウ)の一種で,下端が筒抜けなのでこの名がある。管長約60センチメートル。指孔六(前五・後一)。日本の尺八と同類だが,歌口は管上端の内側をえぐった形である。
⇔排簫
→簫
洞結節
どうけっせつ 【洞結節】
⇒洞房結節(ドウボウケツセツ)
洞見
どうけん [0] 【洞見】 (名)スル
先の先まで見抜くこと。見通すこと。洞察。「是より深く―する事が出来ないんか/罪と罰(魯庵)」
洞観
どうかん [0] 【洞観】 (名)スル
見抜くこと。見通すこと。洞察。洞見。「内外の事情を―して/新聞雑誌 9」
洞角
どうかく [0] 【洞角】
牛・水牛などの角(ツノ)のように,枝がなく中空になっている角。
洞道
とうどう [0] 【洞道】
〔「どうどう」とも〕
通信ケーブル・ガス管・送電線用などに,地下に設けたトンネル。
洞門
どうもん [0] 【洞門】
(1)ほらあなの入り口。また,ほらあなの入り口に作られた門。
(2)落石・雪崩防止のため,道路に接した擁壁を用いて設けたトンネル状の工作物。
洞開
どうかい [0] 【洞開】 (名)スル
あけ放つこと。開放すること。
洞院
とういん トウヰン 【洞院】
姓氏の一。藤原北家西園寺流。西園寺公経の三男実雄を始祖とする。
洞院公定
とういんきんさだ トウヰン― 【洞院公定】
(1340-1399) 南北朝時代の公家。左大臣。後中園と称される。「尊卑分脈」を編纂。また,内乱期の世情を伝える日記二巻を残す。
洞院公賢
とういんきんかた トウヰン― 【洞院公賢】
(1291-1360) 南北朝時代の公家。太政大臣。中園相国と称される。南北両朝より信任され,政界の収拾に活躍。また,故実に通じ「皇代暦」「拾芥抄」を著す。日記「園太暦(エンタイリヤク)」は内乱期の重要な記録。
洞院実世
とういんさねよ トウヰン― 【洞院実世】
(1308-1359) 南北朝時代の公家。公賢の子。後醍醐天皇に仕える。南北朝分裂後は新田義貞の軍に加わり,越前金崎城・杣山(ソマヤマ)城を転戦。のち吉野にあって,南朝の重臣として従一位左大臣。
洞院実煕
とういんさねひろ トウヰン― 【洞院実煕】
室町中期の公家。左大臣。通称,東山左府。朝儀に通じ「拾芥集」を補修,「名目抄」を著した。生没年未詳。
洟
つきはな 【洟】
鼻汁。鼻水。「汚げなる物,…白き―,すす鼻し歩(アリ)く稚児/枕草子(一三三・春曙抄)」
洟
はな [0] 【洟】
〔「はな(鼻)」と同源〕
鼻腔の粘膜から分泌する液。鼻汁(ハナジル)。鼻水。「―をかむ」「―をたらす」
洟
はな【洟】
snivel.→英和
〜をすする sniff;→英和
snivel.→英和
〜をかむ blow one's nose.〜をたらす snivel;One's nose runs.
洟垂らし
はなたらし [0] 【洟垂らし】
(1)いつも鼻汁をたらしていること。また,その子供。はなたれ。
(2)経験の浅い若い者などをあざけっていう語。はなたれ。
洟垂れ
はなたれ [0][4] 【洟垂れ】
「洟垂らし」に同じ。
洟垂れ小僧
はなたれこぞう [6] 【洟垂れ小僧】
(1)鼻汁をたらしている子供。
(2)経験の浅い若者などをあざけっていう語。
津
つ [1] 【津】
(1)海岸・河岸の船舶が来着する所。船つき場。渡し場。港。
(2)特に,船つき場や渡し場に対して,物資が集散し,集落が形成された所。港町。
津
つ 【津】
三重県中部の市。県庁所在地。伊勢湾に臨み,古く,安濃津(アノツ)といい,三津(サンシン)の一。近世は藤堂氏の城下町。伊勢平野の商工業の中心。専修(センジユ)寺がある。
津々浦々に
つつうらうら【津々浦々に】
throughout[all over]the country;→英和
far and wide.
津の国
つのくに 【津の国】
摂津(セツツ)国の古名。((歌枕))
津の国の
つのくにの 【津の国の】 (枕詞)
摂津国の地名から,「浪華(ナニワ)」「長洲(ナガス)」「昆野(コヤ)」「長柄(ナガラ)」「御津(ミツ)」などと同音の語にかかる。「―何は思はず/古今(恋四)」「―ながすと見えて袖ぞくちぬる/拾遺(恋一)」「―見つとないひそ/新勅撰(恋五)」
津久井
つくい ツクヰ 【津久井】
神奈川県北西部,津久井郡の町。丹沢山地や津久井湖など,自然に恵まれる。住宅地化が進む。
津久見
つくみ 【津久見】
大分県南東部,豊後水道西岸の津久見湾に臨む市。石灰石を産し,セメント工場が立地。山地ではミカンを栽培。
津免多貝
つめたがい [3] 【津免多貝】
海産の巻貝。貝殻は径7センチメートル内外の饅頭形。栗褐色または紫褐色で,底面は白色。表面は滑らか。殻口は大きい。アサリなどの二枚貝の殻に穴をあけて肉を食べる肉食性。砂泥で練り固めた「砂茶碗」と呼ばれる茶碗状の卵塊を産む。北海道以南に分布。ツベタガイ。ウツボガイ。
津出し
つだし [0] 【津出し】
港から荷船を出すこと。
津名
つな 【津名】
兵庫県南部,津名郡の町。淡路島東岸に位置。
津和野
つわの 【津和野】
島根県南西端部の町。近世,亀井氏四万三千石の城下町。堀や武家屋敷が残り,山陰の小京都の名がある。森鴎外・西周(ニシアマネ)の出身地。津和野城跡がある。
津守
つもり 【津守】
大阪市西成区の地名。古くは住吉辺りの大阪湾東岸一帯をさした。((歌枕))「神代より―の浦に宮居してへぬらむ年の限りしらずも/千載(神祇)」
津守
つもり 【津守】
津を守る人。港の番人。「住吉(スミノエ)の―網引(アビキ)の浮けの緒の/万葉 2646」
津山
つやま 【津山】
岡山県中東部の市。津山盆地の商業中心地。古く美作(ミマサカ)国の国府が置かれ,近世は松平氏一〇万石の城下町。津山城跡・箕作(ミツクリ)阮甫旧宅などがある。
津山撥
つやまばち [3] 【津山撥】
地歌の三味線で用いる撥。文化年間(1804-1818)津山検校の創始。大形で厚く,先だけが薄い。現在,地歌の撥はこれがほとんど。
津山線
つやません 【津山線】
JR 西日本の鉄道線。岡山・津山間,58.7キロメートル。主として旭川に沿い,陰陽連絡ルートの一部をなす。
津島
つしま 【津島】
(1)愛知県西部にある市。毛織物・家具・機械工業が盛ん。津島神社がある。
(2)愛媛県南部,北宇和(キタウワ)郡の町。宇和海に面し,北は宇和島市に接する。
津島神社
つしまじんじゃ 【津島神社】
愛知県津島市にある神社。祭神は建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト),大穴牟遅命(オオナムチノミコト)。津島牛頭(ゴズ)天王社。
津島祭
つしままつり 【津島祭】
津島神社の夏祭り。陰暦六月一四,一五日(現在は七月の第四土曜日とその翌日)に行われ,船渡御(トギヨ)や葭(ヨシ)に穢(ケガ)れをうつして流す祓(ハラ)えの神事などがある。津島川祭。天王祭。天王川祭。
津幡
つばた 【津幡】
石川県中部,河北郡の町。北陸街道と七尾街道が分岐する交通の要衝。
津料
つりょう [2] 【津料】
中世,津(=港)でとりたてた交通税や運輸税。
津村別院
つむらべついん 【津村別院】
大阪市中央区本町にある浄土真宗本願寺派の寺。1597年創設。大谷派の難波別院を南御堂と称するのに対し,北御堂と呼ばれる。
津梁
しんりょう [0] 【津梁】
(1)〔渡し場と橋の意から〕
人を導く手引きとなるもの。つて。
(2)〔仏〕
〔衆生(シユジヨウ)を彼岸に導くことから〕
仏(ホトケ)。また,仏の教え。
津波
つなみ【津波】
a tsunami;a tidal wave.
津波
つなみ [0] 【津波・津浪・海嘯】
〔港に突然に災害をもたらす波の意〕
(1)「地震津波」に同じ。
(2)地震津波・風津波・山津波などの総称。
津波予報
つなみよほう [4] 【津波予報】
地震発生後,津波発生の有無や,発生した場合に来襲が予想される地域とおよその高さについて気象庁(または管区気象台や沖縄気象台)から発表される予報。予想される津波の高さによって,津波警報と津波注意報の区別がある。
津波地震
つなみじしん [4] 【津波地震】
津波を伴う地震。特に,マグニチュードのわりに大きな津波を伴う地震をさすことが多い。
津津
しんしん [0] 【津津】 (ト|タル)[文]形動タリ
あふれ出て尽きないさま。「興味―たるものがある」「―として興味の尽きぬものである/肖像画(四迷)」
津津浦浦
つつうらうら [1][1][2] 【津津浦浦】
〔「つづうらうら」とも〕
いたるところの津や浦。全国いたるところ。「全国―から集まった選手たち」
津浪
つなみ [0] 【津波・津浪・海嘯】
〔港に突然に災害をもたらす波の意〕
(1)「地震津波」に同じ。
(2)地震津波・風津波・山津波などの総称。
津液
しんえき [0][1] 【津液】
(1)つばき。唾液(ダエキ)。
(2)液汁。特に,体内に流れる血液・唾液・精液・涙などの総称。
津田
つだ 【津田】
姓氏の一。
津田三蔵
つださんぞう 【津田三蔵】
(1854-1891) 大津事件を引き起こした巡査。
→大津事件
→児島惟謙(コジマイケン)
津田仙
つだせん 【津田仙】
(1837-1908) 農学者。下総国生まれ。「農学三事」を著し,労農舎農学校を設立するなど,西洋農法の普及紹介に努めた。
津田助広
つだすけひろ 【津田助広】
⇒助広(スケヒロ)
津田塾大学
つだじゅくだいがく 【津田塾大学】
私立女子大学の一。1900年(明治33)津田梅子により女子英学塾として創立。津田英学塾・津田塾専門学校を経て,48年(昭和23)新制大学となる。本部は小平市。
津田宗及
つだそうきゅう 【津田宗及】
(?-1591) 安土桃山時代の豪商・茶人。堺の人。道号,天信・更幽斎。屋号は天王寺屋。宗達の子。信長・秀吉の茶頭となり,千利休・今井宗久と共に三宗匠と称された。
津田宗達
つだそうたつ 【津田宗達】
(1504-1566) 戦国時代の豪商・茶人。天王寺屋宗柏の長男。宗及の父。堺の会合衆(エゴウシユウ)の一人。武野紹鴎(ジヨウオウ)の弟子。茶器の名品を多く所蔵した。
津田左右吉
つだそうきち 【津田左右吉】
(1873-1961) 歴史学者。岐阜県生まれ。早大教授。文献批判的・実証的歴史研究を進めた。1939年(昭和14)右翼によって「神代史の新しい研究」以下の研究が攻撃されて,翌年四著書が発禁処分となった。著「文学に現はれたる我が国民思想の研究」「古事記及日本書紀の研究」「日本上代史研究」「左伝の思想史的研究」など。
津田梅子
つだうめこ 【津田梅子】
(1864-1929) 女子教育家。江戸生まれ。津田仙の二女。岩倉具視遣外使節に八歳で同行し渡米留学。1900年(明治33)女子英学塾(のちの津田塾大学)を設立,女子高等教育に尽くした。
津田監物
つだけんもつ 【津田監物】
(?-1567) 室町末期の砲術家。津田流砲術の祖。名は算長。紀伊の人。種子島時尭(トキタカ)に鉄砲製造法と砲術を学んで帰京,堺の鍛冶芝辻清右衛門に鉄砲を作らせた。
津田真道
つだまみち 【津田真道】
(1829-1903) 明治時代の官僚・法学者。岡山県津山の人。1862年西周(ニシアマネ)と共にオランダに留学。維新後司法省に出仕,明治新政府の法律整備に尽力するとともに,明六社に参加し啓蒙活動に従事。貴族院議員。著「泰西国法論」
津田英学塾
つだえいがくじゅく 【津田英学塾】
津田塾大学の前身。
津田青楓
つだせいふう 【津田青楓】
(1880-1978) 画家。京都出身。本名,亀治郎。日本画・洋画を学び,パリに留学後,二科会の創立に参画。左翼運動に共鳴後,洋画から日本画に転じる。夏目漱石や河上肇らと親交を結ぶ。著「老画家の一生」
津留
つどめ [0] 【津留】
中世・近世,領主が自領内の港・関所での物資の移出入を禁止または制限したこと。
津軽
つがる 【津軽】
青森県西半部の地域の称。
津軽じょんがら節
つがるじょんがらぶし 【津軽じょんがら節】
〔じょんがらは「ちょんがれ」の訛(ナマ)り〕
青森県の民謡で,旧津軽領の芸人たちが舞台で唄ってきたもの。新潟県の「新保広大寺」が瞽女(ゴゼ)によって伝えられ,津軽三味線の伴奏とともに発展した。「津軽よされ節」「津軽おはら節」と合わせて津軽三つ物といわれる。
津軽三味線
つがるじゃみせん [4] 【津軽三味線】
青森県津軽地方の遊芸人が用いる太棹(フトザオ)の三味線。厚手の撥(バチ)で太い一の糸をたたいてリズムをとり,三の糸で装飾音を出す。
津軽半島
つがるはんとう 【津軽半島】
青森県北西部に突出する半島。東に陸奥湾を抱き,西は日本海に面する。北西端の竜飛崎に青函トンネルの本州側入り口がある。
津軽国定公園
つがるこくていこうえん 【津軽国定公園】
青森県西部にある国定公園。津軽半島北東端の平舘海岸から秋田県境に至る西海岸のほぼ一帯と,岩木山・白神山地・増川岳などの山岳地帯を含む。
津軽塗
つがるぬり [0] 【津軽塗】
弘前市付近で産する漆工品。鞘塗りの一種。漆で凸凹の地を作った上に数回各種の色漆を塗り重ね,平らに研ぎ出して色漆の層を斑の文様に表したもの。七子(ナナコ)塗り・錦塗りなどの手法もある。
津軽富士
つがるふじ 【津軽富士】
岩木(イワキ)山の別名。
津軽山唄
つがるやまうた 【津軽山唄】
青森県の民謡で,祝い唄。源流は不明。山仕事を始めるときや成人したときに山の神へ奉納したもの。のちに祝いの席の唄になった。岩木川の東側のものが古調,西側のものが新節。
津軽平野
つがるへいや 【津軽平野】
青森県西部,岩木川中下流に広がる平野。弘前市が中心地。リンゴと米の産地。
津軽暖流
つがるだんりゅう [4] 【津軽暖流】
日本海から津軽海峡を抜けて太平洋に流れる海流。対馬海流の分岐した暖流で,ほぼ東向きに流れてのち南下,三陸沖から金華山付近に達する。
津軽海峡
つがるかいきょう 【津軽海峡】
本州と北海道の間にある海峡。青函トンネルがある。国際海峡。
津軽海峡線
つがるかいきょうせん [0] 【津軽海峡線】
⇒ブラキストン線
津軽線
つがるせん 【津軽線】
JR 東日本の鉄道線。青森・三厩(ミンマヤ)間,55.8キロメートル。津軽半島の縦断線。青函トンネルの開通に伴い,青森・中小国間は本州・北海道連絡ルートの一部となって幹線鉄道に準ずる路線となった。
津辺多貝
つべたがい [3] 【津辺多貝】
ツメタガイの別名。
津阪
つさか 【津阪】
姓氏の一。
津阪東陽
つさかとうよう 【津阪東陽】
(1757-1825) 江戸後期の儒者。伊勢の人。名は孝綽,字(アザナ)は君裕,東陽は号。京都で古学を独学し津藩儒となって文教を盛んにした。著「孝経発揮」「夜航詩話」「東陽先生詩文集」
津雲貝塚
つくもかいづか 【津雲貝塚】
岡山県笠岡市西大島津雲にある縄文後期の貝塚。百六十余体の埋葬人骨が出土し,縄文文化における屈葬・抜歯などの習俗に関する資料を提供した。
洩らす
もら・す [2] 【漏らす・洩らす】 (動サ五[四])
(1)水や光・音などをすき間などから外に出す。こぼす。「小便を―・す」「水も―・さぬ警戒網」
(2)秘密などをこっそりと他の人に伝える。「軍の機密を―・す」「口吻(コウフン)を―・す」
(3)心の中で思っていることを行動や言葉に出す。「辞意を―・す」「不満を―・す」「すきずきしき心ばへなど―・し給ふな/源氏(藤裏葉)」
(4)感情などを思わず声や表情として外に表し出す。「美しさにためいきを―・す」「驚きの声を―・す」「笑みを―・す」
(5)必要なもの・事柄を取り上げないでおく。ぬかす。おとす。「必要な資料は―・さずそろえてあります」「細大―・さず報告する」
(6)動詞の連用形の下に付いて,うっかりして,するべきことの一部分をしないままにしてしまうという意を表す。「名前は聞き―・しました」「電話番号を書き―・す」
(7)取り逃がす。「その儀ならば一騎も―・すな/保元(上)」
〔「漏る」に対する他動詞〕
[可能] もらせる
洩る
も・る [1] 【漏る・洩る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)液体・光・空気などが,容器や仕切りの外側へ少しずつ出る。もれる。「水が―・るバケツ」「雨が―・る」「木の間を―・る月かげ」「板戸―・る日影白く/色懺悔(紅葉)」
(2)秘密などが他に知れる。「御心の中なりけむ事,いかでか―・りにけむ/源氏(花宴)」
(3)脱落する。抜け落ちる。「籍(ナノフダ)に―・りて課(エツキ)に免るる者衆し/日本書紀(欽明訓)」
〔「漏らす」に対する自動詞〕
■二■ (動ラ下二)
⇒もれる
洩れ
もれ [2] 【漏れ・洩れ・泄れ】
(1)液体・気体などがもれること。「タイヤの空気―」「ガス―」
(2)抜け落ちること。脱落。遺漏。おち。「記入に―がある」「連絡―があった」
洩れる
も・れる [2] 【漏れる・洩れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 も・る
(1)液体・気体・光・音などが,容器や仕切りの外側へ少しずつ出る。「タンクから燃料が―・れる」「―・れたガスに引火する」「明かりが―・れる」「話し声が―・れてくる」「小魚ワ網ニ―・ルル/日葡」
(2)秘匿すべきことが他者に伝わってしまう。「情報が―・れる」「入試問題が―・れた」
(3)ある感情にもとづいて声・表情などが思わず出る。「うめき声が―・れた」「思わずため息が―・れる」
(4)脱落する。抜ける。「選に―・れる」
(5)ある枠からはずれる。「教エニ―・レズ/ヘボン」
[慣用] 上手の手から水が―/ご多分にもれず
洩れ聞く
もれき・く [0][1] 【漏れ聞く・洩れ聞く】 (動カ五[四])
ひそかに聞く。また,耳にする。「話を―・く」「―・くところによりますと…」
洩給
えいきゅう [0] 【洩給】 (名)スル
支給がもれること。
洪化
こうか 【鴻化・洪化】
広大な徳化。天子の徳政。「か様の先蹤みな聖代の―なり/太平記 40」
洪図
こうと [1] 【鴻図・洪図】
大きな計画。宏図(コウト)。
洪基
こうき [1] 【鴻基・洪基】
大きな事業の基礎。
洪大
こうだい [0] 【鴻大・洪大】 (名・形動)[文]ナリ
非常に大きい・こと(さま)。「―な恩恵」「商館の―なるに驚き/学問ノススメ(諭吉)」
洪学
こうがく [0] 【鴻学・洪学】
学問に深く通じていること。また,その人。
洪恩
こうおん [0] 【鴻恩・洪恩】
大きく深い恩恵。大恩。「故大閤の―を蒙り/桐一葉(逍遥)」
洪才
こうさい [0] 【鴻才・洪才】
大きな才能。すぐれた才能。
洪昇
こうしょう 【洪昇】
(1645-1704) 中国,清初の劇作家。字は昉思(ボウシ)。号は稗村(ハイソン)。音曲に精通し,戯曲「長生殿」は,清代演劇の代表作とされる。
洪景来の乱
こうけいらいのらん 【洪景来の乱】
李氏朝鮮後期の反乱。没落官人洪景来(1779-1812)は,不平官僚と結び窮民を扇動して,1811年定州(平安北道)を中心に挙兵。半年後に鎮圧され,洪は戦死した。
洪業
こうぎょう [0] 【鴻業・洪業】
大きな事業。「維新の―」
洪武
こうぶ 【洪武】
中国,明の太祖の年号(1368-1398)。
洪武帝
こうぶてい 【洪武帝】
明の太祖,朱元璋(シユゲンシヨウ)の諡(オクリナ)。
洪武窯
こうぶよう 【洪武窯】
洪武年間に設けられた官窯。また,そこで産した磁器。
洪武銭
こうぶせん [0] 【洪武銭】
洪武年間に鋳造された銅銭。室町時代に多く輸入され,永楽銭とともに広く日本国内に流通した。洪武通宝。
洪水
こうずい [0][1] 【洪水】
(1)大雨や雪どけなどにより,河川の水位や流量が急激に増大すること。また,河道から氾濫すること。大水。
(2)物が,一時にどっと出まわること。「車の―」
洪水
こうずい【洪水】
<suffer from> a flood;→英和
an inundation.車の〜 a flood of cars.
洪水神話
こうずいしんわ [5] 【洪水神話】
大昔に大洪水が起きて,それまでの人類が滅び,その後に新しい世界が確立されて今の住民が現れたとする神話。古代シュメールをはじめ,世界各地にみられる。ノアの箱舟物語などもその例。
洪波
こうは [1] 【洪波】
おおなみ。洪濤(コウトウ)。
洪濤
こうとう [0] 【洪濤】
おおなみ。洪波。
洪秀全
こうしゅうぜん 【洪秀全】
(1814-1864) 太平天国の指導者。キリスト教の影響を受け上帝会を創始し,信徒を集めて挙兵。国号を太平天国とし,天王と自称。南京を都(天京)としたが,内訌(ナイコウ)を生じ,天京陥落直前に病死。
洪積世
こうせきせい [4] 【洪積世】
⇒更新世(コウシンセイ)
洪積台地
こうせきだいち [5] 【洪積台地】
更新世の堆積物から成る小規模な台地。武蔵野台地・下総台地・三方ヶ原など。
洪積層
こうせきそう [4] 【洪積層】
更新世に堆積した地層。更新統。
洪範
こうはん [0] 【洪範】
〔書経(周書)〕
(1)天下を治める大法。
(2)「書経(周書)」の編名。伝説では,禹(ウ)が尭舜以来の思想を整理・集成したもので,殷(イン)の箕子(キシ)を経て周の武王に伝えられたという。天の常道と治世の要道を九つの範疇(ハンチユウ)によって示す。
洪範九疇
こうはんきゅうちゅう [0][5] 【洪範九疇】
洪範{(2)}に記された政治道徳に関する九つの綱目。五行・五事・八政・五紀・皇極・三徳・稽疑・庶徴・五福。
洪繊
こうせん [0][1] 【洪繊】
〔「洪」は大,「繊」は小の意〕
大きいものと小さいもの。大きいことと小さいこと。大小。「濃淡の陰,―の線(スジ)を見出しかねる/草枕(漱石)」
洪謨
こうぼ [1] クワウ― 【宏謨】 ・ コウ― 【洪謨】
大きなはかりごと。
洪鐘
こうしょう [0] 【鴻鐘・洪鐘】
大きなつりがね。巨鐘。
洲
す [0][1] 【州・洲】
土砂が堆積して陸地のようになり,水面から出ている所。砂州(サス)。
洲
ひじ 【洲】
〔「ひし」とも〕
海の中の洲。中洲。「この向つ峰の乎那(オナ)の峰の―に付くまで/万葉 3448」
洲
しゅう シウ 【州・洲】
■一■ [1] (名)
(1)中国の地方行政区画の一。前漢の武帝のとき一三州がおかれたが,のち次第に細分化され,隋では郡を廃して州に県を統轄させた。中華民国に至り廃止。
(2)日本で,国の通称。「遠州」「紀州」などと用いる。
(3)〔state〕
アメリカ合衆国・オーストラリアなどで,連邦国家を構成する行政区画。
(4)地球上の大陸を地理的に区分していう語。「アジア―」
■二■ (接尾)
近世,人名などに添えて親愛の意をこめていうのに用いる。「源―(=源太)」「番―(=番頭)」
洲崎
すさき 【洲崎】
東京都江東区木場東隣一帯の通称。元禄年間(1688-1704),埋め立てでできた新地。洲崎神社がある。
洲崎
すさき [0] 【洲崎】
(1)州がみさきのように海中または河中に突き出た所。
(2){(1)}の形をした模様。「正月布子と見えてもえぎ色に染かのこの―/浮世草子・胸算用 5」
洲崎
すのさき 【洲崎】
千葉県館山市,房総半島南端の岬。三浦半島の剣崎(ツルギザキ)と対して,東京湾の湾口をなす。
洲嶼
しゅうしょ シウ― [1] 【洲嶼】
洲(ス)と小島。また,島。
洲本
すもと 【洲本】
兵庫県淡路島南東部,大阪湾に面する市。近世,徳島藩筆頭家老稲田氏の城下町。淡路島の中心地となり,水産物加工業が盛ん。
洲浜
すはま [0] 【州浜・洲浜】
(1)州が発達して,水際の輪郭が出入りしている砂浜。
(2)「州浜形」の略。
(3)「州浜台」の略。
(4)「州浜鬼瓦」の略。
(5)棹物(サオモノ)菓子の名。大豆粉と砂糖を水飴をつなぎにして練った,横断面が州浜形の棹菓子。すあま。
(6)家紋の一。州浜台をもとに図案化したもの。
州浜(6)[図]
洲浜
すあま [0] 【州浜・洲浜】
「すはま(州浜)」の転。
洲走
すばしり [2] 【洲走】
ボラの幼魚の呼称。
洶洶
きょうきょう [0] 【洶洶】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)水がわくさま。水の勢いが激しいさま。「波濤―の音漸く高く/即興詩人(鴎外)」
(2)どよめき騒ぐさま。かまびすしいさま。「衆議―たるも略ほ恤ふること無く/三酔人経綸問答(兆民)」
(3)恐れおののくさま。恟恟(キヨウキヨウ)。「―たる三軍の心をも安からしむ可し/不如帰(蘆花)」
洶涌
きょうゆう [0] 【洶湧・洶涌】 (ト|タル)[文]形動タリ
水が勢いよくわき出るさま。波の立ち騒ぐさま。きょうよう。「早川の―として風雨の如くなるを聞くのみ/雪中梅(鉄腸)」
洶湧
きょうゆう [0] 【洶湧・洶涌】 (ト|タル)[文]形動タリ
水が勢いよくわき出るさま。波の立ち騒ぐさま。きょうよう。「早川の―として風雨の如くなるを聞くのみ/雪中梅(鉄腸)」
活
かつ クワツ [1] 【活】
(1)生きること。「死中に―を求める」
(2)柔道などで,気絶した人の意識を取り戻させる方法。
(3)勢いがよいこと。いきいきとしていること。「気象も頗る―の方なるゆゑ/当世書生気質(逍遥)」
活かす
いか・す [2] 【生かす・活かす】 (動サ五[四])
(1)命を保たせる。生きていさせる。
⇔殺す
「―・すも殺すもこちら次第」
(2)能力・性能などを十分に発揮させる。
⇔殺す
「才能を―・す」「経験を―・す」
(3)活用する。「余白を―・す」
(4)印刷物の校正で,一度消した字句を復活させる。
(5)生き返らせる。[日葡]
[可能] いかせる
活かる
いか・る [2] 【生かる・活かる】 (動ラ五[四])
(1)(花が)いけてある。「コノ花ワヨク―・リマシタ/ヘボン」
(2)生きている。「首切つて仕舞へば再び―・らぬ/浄瑠璃・廿四孝」
活き活き
いきいき [3] 【生き生き・活き活き】 (副)スル
(1)新鮮で生気があふれているさま。「―した目」「―(と)描写する」
(2)元気で,活気のあるさま。「―(と)した表情」
活き餌
いきえ [0] 【生き餌・活き餌】
動物の飼料や釣りのえさにする,生きたままの虫や動物。なまえ。
活き魚
いきうお [2] 【活き魚】
⇒かつぎょ(活魚)
活け
いけ 【活け】
〔動詞「生(イ)く」の連用形から〕
気絶した者に活(カツ)を入れること。「引き起して死活の―/浄瑠璃・伊賀越道中双六」
活ける
い・ける [2] 【生ける・活ける】 (動カ下一)[文]カ下二 い・く
(1)切り花や葉・枝を,水を入れた器に形よく入れる。「花を―・ける」
(2)死なせないで,生き続けるようにする。また,死んだものを生き返らせる。いかす。「水を運びて魚を―・けむ/三宝絵詞(上)」「この(死ンダ)馬―・けて給はらん,と念じいりたるほどに/古本説話 58」
(3)魚を生け簀(ス)などに入れて飼う。「サカナヲ―・ケル/ヘボン(三版)」
→生きる
活け殺し
いけころし [0] 【活け殺し】
歌舞伎で,舞台の進行状況に従って,音を強めたり弱めたりすること。下座音楽のほか,浄瑠璃,俳優のせりふなどでもいう。
活け炭
いけずみ [2] 【埋け炭・活け炭】
灰の中に埋め込んだ炭火。いけび。うずみ火。
活け物
いけもの 【活け物・生け物】
〔近世語〕
(1)生け花。「はて好い―/狂言記・酢薑」
(2)実際に役に立つもの。「―にはならず,つぶしにせよとてうちつぶす故/評判記・色道大鏡」
活け締め
いけしめ [0] 【活け締め】
〔「いけじめ」とも〕
(1)味や品質をよくしたり,輸送の途中で死なないようにするために,魚を数日間絶食させておくこと。
(2)生け簀(ス)で飼った魚を殺すこと。また,そのもの。
→野締め
活け造り
いけづくり [3] 【生け作り・生け造り・活け造り】
(1)生きたままの鯉(コイ)・鯛(タイ)などを頭・尾・大骨はそのままに肉をそいで刺身に作り,もとの形に並べた料理。いきづくり。姿づくり。
(2)新鮮な魚の刺身。
活け間
いけま [2] 【生け間・活け間】
漁船の船体に作りつけ,海水が通ずるようにした生け簀(ス)。
活け魚
いけうお [0][2] 【活け魚・生け魚】
生け簀(ス)に入れて生かしてある魚。「―料理」
活を入れる
かつ【活を入れる】
revive;→英和
invigorate.→英和
活人
かつじん クワツ― [0] 【活人】
(1)実際に生きて活動している人。命のある人。
(2)人を生かすこと。人の生命を助けること。「―の法」
活人剣
かつじんけん クワツ― [3] 【活人剣】
〔「かつにんけん」とも〕
(1)不義・不正・迷いなどを切り捨て,人を生かす正しい剣。
⇔殺人剣
(2)禅宗で,師が弟子の自主的な研究にゆだねること。
活人画
かつじんが クワツ―グワ [0] 【活人画】
背景の前で扮装(フンソウ)した人がポーズをとり,一幅の人物画のように見せること。明治から大正にかけて余興などに行われ,名画や歴史上の有名人などが題材とされた。
活仏
かつぶつ クワツ― [0] 【活仏】
(1)生き仏。生き如来。
(2)ラマ教で,仏・菩薩・聖僧などの転生者と考えられている高僧。ダライ-ラマなど。
活写
かっしゃ クワツ― [0] 【活写】 (名)スル
ありのままをいきいきと写すこと。「戦争の残酷さを―した文」
活劇
かつげき【活劇】
a riotous scene (場面);→英和
an action film (映画).〜を演じる make a scene.
活劇
かつげき クワツ― [0] 【活劇】
(1)立ち回りの場面を主とする演劇や映画。アクション-ドラマ。
(2)演劇の立ち回りのような激しく派手な乱闘。「路上で―を演ずる」
活力
かつりょく クワツ― [2] 【活力】
働き動くための力。活動力。生命力。「―にあふれた町」
活力
かつりょく【活力】
vitality;→英和
energy.→英和
活力説
かつりょくせつ クワツ― 【活力説】
⇒生気論(セイキロン)
活動
かつどう【活動】
activity;→英和
action.→英和
〜する be active;play an active part <in> ;function (作用する).→英和
‖活動家 an activist.活動力 vitality.
活動
かつどう クワツ― [0] 【活動】 (名)スル
(1)活発に動いたり,働いたりすること。「さかんに―する火山」「夜間―する動物」「組合―」
(2)「活動写真」の略。
活動写真
かつどうしゃしん クワツ― [5] 【活動写真】
映画の旧称。動く写真という意味で,映画初期に広く使われた。活動。
活動口座
かつどうこうざ クワツ― [5] 【活動口座】
絶えず記入が行われる口座。
⇔睡眠口座
活動家
かつどうか クワツ― [0] 【活動家】
積極的に行動する人。特に,政治活動に積極的な人。運動家。「学生―」
活動度
かつどうど クワツ― [3] 【活動度】
⇒活量(カツリヨウ)
活動性肥大
かつどうせいひだい クワツ― [7] 【活動性肥大】
ある臓器や組織が,その生理的な限界以上の負荷を持続的に受けることにより,肥大してその負荷に適応した形態をとるようになること。作業性肥大。
活動的
かつどうてき クワツ― [0] 【活動的】 (形動)
(1)積極的に動き働くさま。いきいきしたさま。「―な人」
(2)てきぱきと動くのに適したさま。活動しやすいさま。「―な服装」
活動電位
かつどうでんい クワツ―ヰ [5] 【活動電位】
生体の活動時に神経・筋肉など興奮性組織に発生する膜電位の変化。興奮部は静止部に対して負の電位を示し,電流(活動電流)が流れる。動作電位。
→膜電位
活動電流
かつどうでんりゅう クワツ―リウ [5] 【活動電流】
生体内部に活動電位が生じた時に流れる微弱な電流。心電図や脳波はこれを記録したもの。動作電流。
活句
かっく クワツ― [0][1] 【活句】
(1)〔仏〕 禅宗で,悟りの境地を示すものとして,有効に用いられている語句。生きている言葉。
(2)詩・俳諧で,言外に余情のある句。
⇔死句
活喩法
かつゆほう クワツユハフ [0] 【活喩法】
⇒擬人法(ギジンホウ)
活嘴
かっし クワツ― [1][0] 【活嘴】
コック(cock)のこと。活栓。
活塞
かっそく クワツ― [0] 【活塞】
ピストンのこと。
活字
かつじ【活字】
a printing type;→英和
type (総称).〜にする print.→英和
〜に組む put[set]in type.〜を組む set type.〜体で書く write in block letters.‖7号活字 No.7 type; <米> agate; <英> ruby.
活字
かつじ クワツ― [0] 【活字】
(1)活版印刷や和文タイプに用いる字型。活版用は鉛合金を,タイプ用は亜鉛合金を用いて方形柱状に作り,その頂面に文字類を左右逆に浮き彫りにしたもの。古くは陶土・木材などを材料としたが,1445年頃グーテンベルクが鉛合金の活字を考案し,実用化した。大きさを表すのに,日本ではポイントと号数を用いる。また,和文・欧文とも種々の書体がある。
→ポイント活字
→号数活字
→書体
(2)印刷した文字。また,書物。「論文を―にする」「―に親しむ」「―離れ」
活字(1)[図]
活字メディア
かつじメディア クワツ― [4] 【活字―】
新聞・雑誌・書籍など文字を用いたメディア。
活字体
かつじたい クワツ― [0] 【活字体】
欧文活字で,印刷に用いる活字のような字体。
⇔筆記体
活字合金
かつじごうきん クワツ―ガフ― [4] 【活字合金】
活字・鉛版または込め物類の鋳造に用いる合金。鉛を主成分にしてアンチモン・スズを加える。凝固の際の収縮が小さい。活字地金。
活字本
かつじぼん クワツ― [0] 【活字本】
活字を用いて印刷した書物。活版本。写本や木版本と区別する時にいう。
活弁
かつべん クワツ― [0] 【活弁】
〔「活動写真弁士」の略〕
無声映画時代に,スクリーンのそばで映画の筋や情況を説明したり,声色を使って台詞(セリフ)を代弁した者。弁士。
活性
かっせい クワツ― [0] 【活性】
機能が出現したり,効率が向上したりすること。また,反応や応答をする能力。
→活性化
活性の
かっせい【活性の】
《化》active;→英和
activated <carbon> .活性化する activate;→英和
vitalize.→英和
活性アルミナ
かっせいアルミナ クワツ― [5] 【活性―】
吸着能力の大きい非結晶性のアルミナ。気体・有機溶媒中からの水分の除去やクロマトグラフィーに用いる。
活性中心
かっせいちゅうしん クワツ― [5] 【活性中心】
固体触媒の表面にあって,反応物質が触媒作用を受ける特定の部位。また,特に,酵素分子中で,基質が結合して触媒作用を受ける特定の部位。活性部位。
活性化
かっせいか クワツ―クワ [0] 【活性化】 (名)スル
(1)物質の反応性が高まること。
(ア)原子や分子が光・熱などのエネルギーを得て高いエネルギー状態になること。
(イ)触媒が表面状態の変化や他の微量物質の添加により,その作用を著しく高めること。
(ウ)酵素作用をもたない酵素前駆体が酵素作用をもつ酵素に変わること。
(2)社会・組織などを活発にすること。「社内の―を図る」
活性化エネルギー
かっせいかエネルギー クワツ―クワ― [7] 【活性化―】
化学反応が進行するために反応物に必要な最小のエネルギー。反応物の分子のうち,活性化エネルギーよりも大きいエネルギーをもったものだけが,原子間の結合の組み換えをし,生成物の分子に変わることができる。化学反応だけでなく,輸送現象についても用いられる。
活性化剤
かっせいかざい クワツ―クワ― [5][0] 【活性化剤】
(1)少量加えることによって,触媒の作用を増大させる物質。助触媒。促進剤。
(2)酵素活性をもたない酵素前駆体に作用して,酵素活性をもつようにさせる物質。賦活剤。賦活物質。
活性化状態
かっせいかじょうたい クワツ―クワジヤウタイ [6] 【活性化状態】
化学反応の際に,反応物の分子が生成物の分子に移り変わる途中で通過する,エネルギーの高い状態。活性状態,遷移状態ともいう。
活性汚泥
かっせいおでい クワツ―ヲ― [5] 【活性汚泥】
下水や廃水中に生じる,細菌などの微生物からなる汚泥。水中の有機物質や無機物質を酸化あるいは還元し,分解する能力をもつ。下水・廃水処理に利用。活性スラッジ。
活性汚泥法
かっせいおでいほう クワツ―ヲデイハフ [0] 【活性汚泥法】
下水・排水に空気を吹き込んで活性汚泥を発生させ,これを利用して,水中の有機物を分解し,浄化する方法。大都市の下水処理に広く用いられている。
活性炭
かっせいたん クワツ― [0] 【活性炭】
気体や色素の分子などに対して特に高い吸着能力を示す炭素質の粒状または粉状物質。ヤシ炭・褐炭・泥炭などを原料とする。脱臭・脱色剤,ガスや溶液の精製,ガスマスク用など用途は広い。
活性酸素
かっせいさんそ クワツ― [5] 【活性酸素】
原子状態の酸素や電子状態が不安定な酸素分子。生体内では白血球の殺菌作用など多くの生理現象に関与する。細胞を直接的あるいは間接的に傷つけ,老化の一因をつくる。
活性錯体
かっせいさくたい クワツ― [5] 【活性錯体】
化学反応の際に,活性化状態となって存在すると考えられる不安定な一種の複合分子。活性錯合体,活性複合体ともいう。
活断層
かつだんそう クワツ― [3] 【活断層】
最新の地質時代,すなわち新生代第四紀に変動したことがあり,将来も活動の可能性が予想される断層。日本にはその例が多い。
活栓
かっせん クワツ― [0] 【活栓】
コック(cock)のこと。
活機
かっき クワツ― [1] 【活機】
(1)いきいきとした動き。「どうせ思想に囚はれて―の分(ワカ)らぬ人の為る事だから/平凡(四迷)」
(2)〔仏〕 悟りに通じる,内部に脈打つ資質。
活歴
かつれき クワツ― [0] 【活歴】
歌舞伎狂言の演出様式の一。従来の史劇の荒唐無稽を排し,史実を重視しようという明治の演劇改良運動のなかで,九世市川団十郎が提唱し,河竹黙阿弥・福地桜痴らが協力して実現。劇的な面白みが薄く,仮名垣魯文が「活歴史」と酷評したことから呼ばれるようになったという。
活歴物
かつれきもの クワツ― [5] 【活歴物】
歌舞伎狂言のうち,活歴の演出様式によって書かれた時代狂言の総称。活歴劇。
活殺
かっさつ クワツ― [0] 【活殺】
生かすことと殺すこと。生殺。
活殺自在
かっさつじざい クワツ― [0][5] 【活殺自在】
生かすも殺すも思いのまま。他を自分の思いどおり自由に扱うこと。
活気
かっき クワツ― [0] 【活気】
いきいきとして活動的な気分。盛んな勢い。元気。「―のある生活」「―を帯びる」
活気
かっき【活気】
animation;→英和
life;→英和
vigor.→英和
〜のある full of life;→英和
lively.→英和
〜のない lifeless;→英和
dull.→英和
〜づける[を添える]give life <to> .
活気付く
かっきづ・く クワツキ― [4] 【活気付く】 (動カ五)
いきいきした様子になる。元気が出る。「大漁で港は―・いている」
活水
かっすい クワツ― [0] 【活水】
流れている水。
⇔死水
活水女子大学
かっすいじょしだいがく クワツスイヂヨシダイガク 【活水女子大学】
私立大学の一。1879年(明治12)創立の活水女学校を源とし,1981年(昭和56)設立。本部は長崎市。
活況
かっきょう クワツキヤウ [0] 【活況】
商売・取引などが活発で,景気のよい状態。「―を呈する」
活況
かっきょう【活況】
a boom.→英和
〜を呈する show (signs of) activity.
活法
かっぽう クワツパフ [0] 【活法】
(1)能力などを有効に生かす方法。活用する方法。
(2)柔道で,絞め技によって気絶した者に施す意識回復法。
活活
かつかつ クワツクワツ 【活活】 (副)
失神した人や死者をよみがえらせるために唱える言葉。「―と唱へて是を簸(ヒ)けるに,罪人忽に蘇(ヨミガ)へつて/太平記 20」
活溌
かっぱつ クワツ― [0] 【活発・活溌】 (名・形動)[文]ナリ
いきいきとして勢いのよいこと。活気のあること。また,そのさま。「―な子」「―に飛び回る」「―な議論」
[派生] ――さ(名)
活溌溌
かつはつはつ クワツ― [3] 【活発発・活溌溌】
〔「かっぱつぱつ」とも〕
■一■ (名・形動タリ)
「活溌溌地(カツパツハツチ)」に同じ。「―たる政界の運動/舞姫(鴎外)」
■二■ (形動ナリ)
{■一■}に同じ。「仏仏祖祖不入にして法性を―ならしむ/正法眼蔵」
活溌溌地
かっぱつはっち クワツ― [5] 【活溌溌地】 (名・形動)[文]ナリ
〔「かっぱつぱっち」とも〕
気力にあふれ,きわめて勢いのよいこと。また,そのさま。「―に躍動する許(バカ)りだ/三四郎(漱石)」
活火
かっか クワツクワ [1] 【活火】
盛んにおこっている火。
活火山
かっかざん【活火山】
an active volcano.
活火山
かっかざん クワツクワザン [3] 【活火山】
〔「かつかざん」とも〕
現在,火山活動をしているか,近い将来に噴火が予想される火山。浅間山・三原山・桜島など。
→休火山
→死火山
活版
かっぱん【活版】
printing;→英和
typography;→英和
<print with> type (活字).→英和
〜にする print.→英和
活版
かっぱん クワツ― [0] 【活版】
活字などを組み並べて作った印刷版。また,それによる印刷。活字組版。活字版。
活版刷
かっぱんずり クワツ― [0] 【活版刷(り)】
活版で印刷すること。また,その印刷物。活版印刷。
活版刷り
かっぱんずり クワツ― [0] 【活版刷(り)】
活版で印刷すること。また,その印刷物。活版印刷。
活版印刷
かっぱんいんさつ クワツ― [5] 【活版印刷】
凸版印刷の一。活版を用いて印刷すること。また,その印刷物。鉛版・樹脂版・写真凸版などを版とする印刷をも含めていう。
活版所
かっぱんじょ クワツ― [0][5] 【活版所】
印刷所の旧称。活版屋。
活版本
かっぱんぼん クワツ― [0] 【活版本】
活版で印刷した本。木版本などに対していう。
活物
かつぶつ クワツ― [0] 【活物】
生きて盛んに活動しているもの。生き物。
活物寄生
かつぶつきせい クワツ― [5] 【活物寄生】
生きた生物への寄生。死物寄生(腐生)と区別する場合にいう。
活現
かつげん クワツ― [0] 【活現】 (名)スル
いきいきと現れ出ること。「肉即霊の新天地を―する/神秘的半獣主義(泡鳴)」
活用
かつよう クワツ― [0] 【活用】 (名)スル
(1)物の性質・働きが十分に発揮できるように使うこと。うまく使うこと。「学んだ知識を―する」「遊休施設の―をはかる」
(2)文法で,動詞・形容詞・形容動詞・助動詞が,文を終止したり,他の語に続いたりするときに,それに応じて語形が変化すること。また,その変化の体系。動詞「書く」が打ち消しの助動詞「ない」に接続する時に「書か」となり,命令の意で言い切りになる時に「書け」となるの類。
活用
かつよう【活用】
(1) practical use;application.→英和
(2)《文》inflection (語尾の);→英和
conjugation (動詞の);declension (格の).→英和
〜する put <knowledge> to practical use.
活用形
かつようけい クワツ― [0] 【活用形】
動詞・形容詞・形容動詞・助動詞が,活用してとる種々の語形。通常,口語では未然形・連用形・終止形・連体形・仮定形・命令形の六つとし,文語では仮定形の代わりに已然形を立てる。
活用言
かつようげん クワツ― [3] 【活用言】
(1)活用語の旧称。
(2)「働き詞(コトバ)」に同じ。
活用語
かつようご クワツ― [0] 【活用語】
活用のある単語。動詞・形容詞・形容動詞・助動詞の総称。
活用語尾
かつようごび クワツ― [5] 【活用語尾】
用言が活用の際に語形を変える部分。例えば,動詞「書く」は,「書か・書き・書く・書く・書け・書け」と活用するが,語形を変える語尾の「か・き・く・く・け・け」の類。「生きる」「越える」など一段活用の動詞では,それぞれ「き・き・きる・きる・きれ・きろ」「え・え・える・える・えれ・えろ」を活用語尾とする。なお,カ行変格活用の動詞「来る」サ行変格活用の動詞「する」などは,全体が語形を変えるので,活用語尾だけをとりだすことができない。
活用連語
かつようれんご クワツ― [5] 【活用連語】
活用する連語の意。用言に助動詞が結びついたもの,例えば,「咲けり」「書いた」などで,全体として一つの用言と同様の機能をもつものをいう。なお,助動詞が他の語に付いてできた連語,例えば,「雪だ」「花のごとし」などを含めてもいう。
活画
かつが クワツグワ [0] 【活画】
「活画図(カツガト)」に同じ。
活画図
かつがと クワツグワト [3] 【活画図】
生き生きと描かれた絵。活画。「その彩色したる―を/即興詩人(鴎外)」
活発
かっぱつ クワツ― [0] 【活発・活溌】 (名・形動)[文]ナリ
いきいきとして勢いのよいこと。活気のあること。また,そのさま。「―な子」「―に飛び回る」「―な議論」
[派生] ――さ(名)
活発な
かっぱつ【活発な(に)】
active(ly);→英和
lively (livelily);→英和
brisk(ly).→英和
活発発
かつはつはつ クワツ― [3] 【活発発・活溌溌】
〔「かっぱつぱつ」とも〕
■一■ (名・形動タリ)
「活溌溌地(カツパツハツチ)」に同じ。「―たる政界の運動/舞姫(鴎外)」
■二■ (形動ナリ)
{■一■}に同じ。「仏仏祖祖不入にして法性を―ならしむ/正法眼蔵」
活眼
かつがん クワツ― [0] 【活眼】
物事の道理を正しく見通す眼識や見識。「―の士」「―を開く」
活着
かっちゃく クワツ― [0] 【活着】 (名)スル
挿し木・接ぎ木・移植などした植物が,根づいて生長しはじめること。
活社会
かっしゃかい クワツシヤクワイ [3] 【活社会】
文学や観念の中にある想像上の社会に対して,活動している現実の社会。実社会。
活線
かっせん クワツ― [0] 【活線】
通電している送電線または配電線。
活花
いけばな [2] 【生け花・活花・挿花】
(1)草木の枝・茎・花・葉などを素材に花器と組み合わせ,形をととのえて鑑賞用の作品を作る日本固有の伝統芸術。立花(タテハナ)・立華(リツカ)・生花・抛入花(ナゲイレバナ)・盛花・投入・自由花などの形式がある。
(2)室町時代,手桶などに生かしていた花材を室内の飾りに用いたもの。
(3)植物の出生(シユツシヨウ)を理論化し,表現法を形式化して役枝を定めた花。格花。
活荷重
かつかじゅう クワツカヂユウ [3] 【活荷重】
橋などの構造物を設計する時に考慮する,列車・自動車・群集など構造物上を移動する荷重の総称。
⇔死荷重
活計
たつき [3][1] 【方便・活計】
〔「手(タ)付(ツ)き」の意。古くは「たづき」。中世以降「たづき」「たつき」。現代では「たつき」が普通〕
(1)生活の手段。生計。「賃仕事など―として/高橋阿伝夜叉譚(魯文)」「此地に―もとむとて/たけくらべ(一葉)」
(2)手がかり。手段。方法。よるべ。「君も人々に交りたまふ―あらむ/文づかひ(鴎外)」「説教などして世渡りの―ともせよ/徒然 188」
(3)(様子などを知る)手段。見当。「をちこちの―も知らぬ山中に/古今(春上)」
活計
たずき 【方便・活計】
⇒たつき(方便)
活計
かっけい クワツ― [0] 【活計】 (名)スル
(1)生活を維持すること。また,そのための手段。生計。「―をたてる」「―にこまる」
(2)もてなし。供応。「御江戸へ来りて奉公をいたせばこそ,かかる―に合ふ事よ/浮世草子・永代蔵 6」
(3)豊かで安楽な暮らしをすること。贅沢。「一族共,様様の遊宴を尽し,―しけるが/太平記 23」
活語
かつご クワツ― [0] 【活語】
(1)現在用いられている言葉。
→死語
(2)活用語の古い呼称。
活語指南
かつごしなん クワツゴ― 【活語指南】
語学書。東条義門著。二巻。1844年刊。自著「友鏡」を改訂した「和語説略図」の解説書。
活語断続譜
かつごだんぞくふ クワツゴ― 【活語断続譜】
語学書。鈴木朖(アキラ)著。一巻。1803年頃成立。本居宣長(ノリナガ)の「御国詞(ミクニコトバ)活用抄」を整理発展させたもの。かつごきれつづきのふ。
活語雑話
かつござつわ クワツゴ― 【活語雑話】
語学書。東条義門著。三編。1838〜42年刊。主として活用に関する研究を集めた覚え書き集ともいうべきもの。
活貧党
かっぴんとう クワツピンタウ 【活貧党】
朝鮮,李朝末期の1899年から1904年にかけて,朝鮮中南部で活動した農民の武装集団。食糧輸出や外国人への利権供与に反対し,土地再分配などを要求した。
活路
かつろ クワツ― [1] 【活路】
(1)行き詰まった状況から抜け出す方法。生きるための道や方法。「―を開く」「新天地に―を求める」
(2)生活の手段。「―ニ苦シム/ヘボン(三版)」
活路を開く[見いだす]
かつろ【活路を開く[見いだす]】
find a way out <of the difficulty> .
活躍
かつやく クワツ― [0] 【活躍】 (名)スル
(1)大いに活動すること。「政界で―する」
(2)勢いよくはねまわること。「苦しがつて羽根を振つて一大―を試みる/吾輩は猫である(漱石)」
活躍
かつやく【活躍】
activity.→英和
〜する be active <in> ;play an active part <in> .
活量
かつりょう クワツリヤウ [2] 【活量】
気体や溶液の性質を理論的に扱う際に,濃度の代わりに用いる量。特に強電解質溶液や,弱電解質溶液であっても高濃度の溶液などでは,分子あるいはイオン間の相互作用のために実際の濃度の値をそのまま用いることができないので,実効的な濃度として活量を用いる。活動度。
活錘
かっすい クワツ― [0] 【活錘】
杭(クイ)を打つのに用いる重い鉄のおもり。綱や鎖を付けて滑車で引き上げ,杭の上に落として打ち込む。
活魚
かつぎょ クワツ― [1] 【活魚】
生きている魚。「―料理」
活魚艙
かつぎょそう クワツ―サウ [3] 【活魚艙】
船の中に設けた,魚介類を生かしたまま入れておく水槽。活け間(マ)。かめ。
洽聞
こうぶん カフ― [0] 【洽聞】
〔「洽」はあまねくの意〕
見聞や知識がひろいこと。
派
は【派】
a school (流派);→英和
a faction (党派);→英和
a group;→英和
a sect (宗派).→英和
〜を立てる found a new school.‖戦後派 the postwar generation.ロマン派 the romantic school.
派
は [1] 【派】
(1)主義・主張・流儀などを同じくすることによってできた人々の集団・仲間。「新しい―を立てる」
(2)接尾語的に用いて,芸術・技術・学問・宗旨などの,ある流れや傾向に属していることを表す。「浪漫―の詩人」「新感覚―」
(3)接尾語的に用いて,そのような性格・傾向をもった人の意。「慎重―」「改革―」
派する
は・する [2] 【派する】 (動サ変)[文]サ変 は・す
派遣する。さしむける。「現地に記者を―・する」
派兵
はへい [0] 【派兵】 (名)スル
軍隊をある地へ派遣すること。出兵。「海外に―する」
派内
はない [1] 【派内】
派閥の中。同じ派閥の中。
派出
はしゅつ [0] 【派出】 (名)スル
仕事のために人を出向かせること。「看護婦を―する」
派出する
はしゅつ【派出する】
send;→英和
dispatch.→英和
‖派出所 a branch office;a police box (警官の).
派出婦
はしゅつふ [3] 【派出婦】
一般家庭の求めに応じて赴き家事などをすることを職業とする女性。
派出所
はしゅつじょ [0][4] 【派出所】
(1)本部から人を出向かせて,職務にあたらせるために設けた事務所など。「家政婦―」
(2)「交番」の旧称。
派出看護婦
はしゅつかんごふ [6] 【派出看護婦】
病人のある家や病院などの求めに応じて出張する看護婦。
派手
はで [2] 【派手】 (名・形動)[文]ナリ
〔「破手」の転という〕
(1)いろどり・服装・行動などが華やかで人目をひく・こと(さま)。
⇔地味
「―な服装」「―に動きまわる」「―を好む」
(2)程度がはなはだしいこと。大仰なこと。また,そのさま。「―に泣いている」
[派生] ――さ(名)
派手な
はで【派手な】
gay;→英和
showy;→英和
bright;→英和
loud.→英和
派手な服装をする be gaily[loudly]dressed.⇒贅沢(ぜいたく).
派手やか
はでやか [2] 【派手やか】 (形動)[文]ナリ
派手であるさま。華やかで人目をひくさま。「―な女性」
[派生] ――さ(名)
派手好き
はでずき [0][4] 【派手好き】 (名・形動)[文]ナリ
派手な物事を好む・こと(さま)。「―な性格」
派手姿
はですがた [3] 【派手姿】
はでに装った姿。
派手派手しい
はではでし・い 【派手派手しい】 (形)
非常に派手な感じである。「―・い服」
[派生] ――さ(名)
派手者
はでしゃ [2] 【派手者】
はで好きの者。
派生
はせい [0] 【派生】 (名)スル
〔derivation〕
もとになるものから分かれてできること。「新しい問題が―する」[哲学字彙]
派生する
はせい【派生する】
derive[be derived] <from> .→英和
〜的 derivative.‖派生語[物]a derivative.
派生的
はせいてき [0] 【派生的】 (形動)
もとになるものから分かれて生じたさま。「―な問題」
派生語
はせいご [0] 【派生語】
〔derivative〕
単語のうち,ある単語に接辞などが付いたりしてできた語。「子供っぽい」は「子供」からの派生語であり,「子供っぽさ」は「子供っぽい」からの派生語である。「御親切」「ぶっ飛ばす」「春めく」の類。
→複合語
→単純語
派生需要
はせいじゅよう [4] 【派生需要】
最終財の需要が増加すると,それに伴って生産要素の需要増加が派生するように,直接にではなく派生的に生じる需要。
派生音
はせいおん [2] 【派生音】
音楽で,幹音を半音ずつ一回または二回音高変化させた音。変化記号をつけて表示される。
→幹音
派略
はりゃく [0] 【派略】
自分の派閥を有利にするためのはかりごと。「派利―」
派遣
はけん [0] 【派遣】 (名)スル
任務を負わせて,他の地に行かせること。「特使を―する」
派遣する
はけん【派遣する】
send;→英和
dispatch.→英和
派遣労働者
はけんろうどうしゃ [6] 【派遣労働者】
派遣元の事業主との雇用関係の下に,派遣先で,派遣元の事業主以外の者の指揮命令を受けて派遣先のための労働に従事する労働者。
→労働者派遣法
派遣店員
はけんてんいん [4] 【派遣店員】
メーカーが自社製品を優先的に販売する目的で小売店に派遣した店員。
派閥
はばつ【派閥】
a faction.→英和
派閥争い a factional strife;factionalism.派閥解消 elimination of factionalism.
派閥
はばつ [0] 【派閥】
政党その他の集団の内部において,出身や縁故,特殊な利権などによって結びついた排他的な集まり。「―争い」
洿池
おち ヲ― [1] 【洿池】
地面のくぼんだ所に水がたまって池のようになったもの。みずたまり。
流
る [1] 【流】
律の五刑の一。辺地にながし,他に移ることを禁ずる刑。死よりは軽く徒(ズ)より重い。遠流(オンル)(伊豆・安房(アワ)・佐渡・隠岐(オキ)など)・中流(信濃・伊予など)・近流(コンル)(越前・安芸(アキ)など)の三等に分かれる。流刑。流罪。
流
りゅう リウ 【旒・流】 (接尾)
助数詞。旗・幟(ノボリ)を数えるのに用いる。「一―の旗」
流
りゅう リウ [1] 【流】
(1)水などのながれ。「面白や,山水に杯を浮かめては,―に牽かるる曲水の/謡曲・安宅」
(2)武道・芸道・技芸などで,その人,その家に特有の手法・様式。また,その系統。流派。流儀。「小笠原―」「観世―」「わが小鼓はあぢもなしいづれの―に打ちも直さん/仮名草子・仁勢物語」
(3)なかま。連中。やや軽侮の気持ちを含んで用いる。「皆あの―が…,ろくな事は出かさず/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」
(4)いろいろの語の下に付いて,それ特有のやり方,方式を表す。「自己―」「西洋―」
→流(ル)
流し
ながし 【流し】
(1) [3]
流すこと。「灯籠(トウロウ)―」
(2) [3]
台所や井戸端などに設けた,物を洗ったり,洗い水を流したりする設備。
(3) [3]
浴場でからだを洗う場所。洗い場。
(4) [1]
浴場で客の背中を洗うこと。また,その人。「―をとる」
(5) [1]
芸人・按摩(アンマ)などが客の呼び入れを求めて歩くこと。また,その人。「―のギター弾き」「新内(シンナイ)―」
(6) [1]
タクシーが客を求めてあちこち走ること。「―のタクシー」
(7) [3][1]
行きずり。通りがかり。「―の犯罪」
(8)梅雨の前後に吹く湿った南風のこと。木の芽どきに吹くものを「木の芽流し」,茅(チガヤ)の花の咲く頃に吹くものを「茅花(ツバナ)流し」などという。
(9)物事にかまわず,ほうっておくこと。「こんなことはぐつと―にして/洒落本・卯地臭意」
流し
ながし【流し】
(1) a sink (台所の).→英和
(2) a strolling musician (歌手など).
〜のタクシー a cruising taxi.
流し作場
ながしさくば [4] 【流し作場】
河川敷や湖沼のほとりなどにあって常に水害の脅威にさらされている田畑。江戸時代の検地においては耕地としての不安定性が考慮され,年貢は低くおさえられた。
流し元
ながしもと [0] 【流し元】
台所の流しのあるところ。「食器を―に運ぶ」
流し台
ながしだい [0] 【流し台】
台所に設備をした,食器や食品などを洗う台。
流し場
ながしば [0] 【流し場】
(1)浴場で,からだを洗う場所。流し。
(2)台所で,食器や食品などを洗う所。流し。
流し打ち
ながしうち [0] 【流し打ち】
野球で,投手の投げた球にさからわずに,右打者ならライト方向へ,左打者ならレフト方向へ打つこと。
流し撮り
ながしどり [0] 【流し撮り】
写真で,速く動くものを写すとき,その進行方向にカメラを移動しながらシャッターを切る撮影法。被写体は静止し,背景は流れたように写る。
流し板
ながしいた [4] 【流し板】
(1)台所などの流しに張った板。
(2)風呂場などの洗い場の床に張った板。
流し枝
ながしえだ [3] 【流し枝】
生け花で,横へ長く振り出す枝のこと。ながし。
流し漉き
ながしずき [0] 【流し漉き】
和紙の手漉き法の一。植物性粘液を添加した紙料液を漉き簀(ス)に入れ全体を揺り動かして均質な紙層を作る。このあと数回液を汲み上げて同じ操作を繰り返し,紙層が求める厚さになったとき,余分の水といっしょに不純物を流し出す。平安初期に確立した日本独自の手法。
→溜め漉き
流し目
ながしめ【流し目】
<cast> a side(long) glance <at> .〜に見る look askance <at> .
流し目
ながしめ [0][3] 【流し目】
(1)顔を向けずに瞳(ヒトミ)だけを動かして横を見ること。横目で見ること。「―に見る」
(2)その人(異性)に関心のある気持ちを表した目つき。色目(イロメ)。秋波。「―を使う」
流し箱
ながしばこ [3] 【流し箱】
寒天などを流し入れて固めるための箱形の器具。
流し網
ながしあみ [3][0] 【流し網】
水流・潮流のある所に網を張り,流れや風波で網を流しながら上層・中層を遊泳する魚をとる刺し網。サケ・マス漁などに用いられる。公海大型流し網は乱獲と混獲の問題により世界的に規制の方向にある。
流し網
ながしあみ【流し網】
a drift net.
流し者
ながしもの 【流し者】
島流しになった者。流人。「近日隠の国へ―/浄瑠璃・吉野都女楠」
流し舵
ながしかじ [3] 【流し舵】
和船で舵を斜めに差し入れ抵抗を少なくした状態。水深の浅い所や順風での帆走中などに行うもの。
流し込む
ながしこ・む [4][0] 【流し込む】 (動マ五[四])
液状のものを流して中へ入れる。「鋳型へ―・む」
[可能] ながしこめる
流し込む
ながしこむ【流し込む】
pour <water> into <a bowl> .
流し雛
ながしびな [4] 【流し雛】
三月三日の雛祭りの夕方,川や海に流す雛人形。また,その行事。雛送り。[季]春。《―堰落つるとき立ちにけり/鈴木花蓑》
→雛流し
流し雛[図]
流し黐
ながしもち [3] 【流し黐】
木の枝や長い綱に黐を塗り,暗夜に湖沼に流し,鴨などの水鳥を捕らえること。
流す
なが・す [2] 【流す】 (動サ五[四])
(1)液体が自然に下に移動するようにする。「溝に水を―・す」「風呂の残り湯を―・す」
(2)汗・涙・血などが自分の体内から流れ出るようにする。「涙を―・す」「汗を―・す」
(3)水で汚れを洗い落とす。「風呂で汗を―・す」「背中を―・す」
(4)水などの流れによって物が動かされるようにする。
(ア)流れによって物を移動させる。「切り出した材木を川に―・す」「気球が風に―・される」
(イ)水の流れによって破壊し,移動させる。また,水の流れや土砂によって失わせる。「大雨で橋が―・される」「洪水で家も田畑も―・されてしまう」「舟―・したる心地してよらむ方なく/古今(雑体)」
(5)音そのほか,形のないものを移動させる。
(ア)電気が電線の中を伝わるようにする。通す。「電流を―・す」
(イ)音響装置から出た音や声が,いつもそこで聞こえているようにする。「あの店ではいつもバロック音楽を―・している」
(ウ)情報・うわさが伝わるよう,広まるようにする。流布させる。「うわさを―・す」「浮き名を―・す」
(エ)(比喩的に)悪いものを広める。「青少年に害毒を―・す雑誌」
(6)流罪にする。「京より―・されたる俊寛よ/平家 3」
(7)芸人・按摩(アンマ)やタクシーなどが客を求めてあちこち移動する。「ギターをかかえて盛り場を―・して歩く」
(8)実現の前にだめにする。
(ア)流産させる。また,流産する。「転んでおなかの子を―・してしまう」
(イ)質に入れた品物を期日までに受け戻すことをせず,所有権を放棄する。「時計を―・す」
(ウ)計画・予定が,実現・達成しなくなるようにする。不成立にする。「欠席戦術で会議を―・す」
(9)野球で,流し打ちをする。「アウトコースの球をライトに―・す」
(10)ある動作を力まずに行う。
(ア)ある動作を,力まずに軽い気持ちで行う。「軽く―・しても大会新記録」
(イ)(動詞の連用形の下に付いて)その動作を,あまり身を入れずに気楽に行う。「軽く書き―・した文章」「読み―・す」
(ウ)(動詞の連用形の下に付いて)相手のはたらきかけを真正面から受けとめずにそらす。「受け―・す」「聞き―・す」「受けつ―・しつ切結ぶ/浄瑠璃・出世景清」
(11)心に留めないでおく。「親の名残りも身の憂さも何のままよと―・せども/浄瑠璃・源氏冷泉節」
(12)そこに立ち寄らないですます。「伯父病気ならば,ぐつと―・したいわい/洒落本・遊子方言」
(13)遊里で,居続けをする。流連する。「それにかう―・して居るなぞとは,ほんによく罰(バチ)も当らぬものだ/洒落本・傾城買四十八手」
〔「流れる」に対する他動詞〕
[可能] ながせる
[慣用] 汗水―・車軸を―・水に―/油を流したよう
流す
ながす【流す】
(1)[液体を]pour;→英和
drain (汚水を);→英和
shed <tears> .→英和
(2)[物を]float <a raft down the river> .→英和
(3)[洗う]wash down.(4)[抵当物を]forfeit (預け人が);→英和
foreclose (質屋などが).→英和
(5)[タクシーが]cruise;→英和
stroll (芸人が).→英和
(6)[罪人を]banish.→英和
流る
なが・る 【流る】 (動ラ下二)
⇒ながれる
流れ
ながれ【流れ】
(1) a stream;→英和
a current;→英和
a flow.→英和
(2)[血統]descent <from> ;→英和
a school (流派).→英和
(3)[時の]the passage of time.〜に従って(逆らって) with (against) the stream.〜を下る(上る) go down (up) the river.→英和
…の〜をくむ be descended from… (血統);belong to the school of… (流派).
流れ
ながれ 【流れ】
■一■ [3] (名)
(1)流れること。「水の―が速い」「空気の―」
(2)流れる水。流れる川。「―を渡る」
(3)時の経過や時間に伴う物事の移り変わり。続き具合。「歴史の―」「会議の―」「試合の―が変わる」
(4)物事の継続的な動き。特に,人や車のゆきき。「人の―」「車の―がよくなる」
(5)杯の酒のしたたり。飲み残しの酒。「お―を頂戴する」
→お流れ
(6)血のつながり。血すじ。また,流派の系統。「源氏の―」「凡そ弘法の―に広沢,小野の二あり/正統記(宇多)」
→流れをくむ
(7)会合などを終えた人々の群れ。「忘年会の―」
(8)傾向。かたむき。「機械化の―には抗されぬ」
(9)質物を受け出す期限が切れて所有権がなくなること。また,その質物。「質―」
(10)(「おながれ」の形で)計画や予定が中止になること。「旅行がお―になる」
→お流れ
(11)屋根の棟から軒先までの傾斜。また,その面。「片―の屋根」
(12)流浪。さすらい。「―の身の上」
(13)庭園内に設けた流水を楽しむ景。
→遣(ヤ)り水
■二■ (接尾)
助数詞。和語の数詞などに付いて,旗・幟(ノボリ)などを数えるのに用いる。「二(フタ)―の旗」
流れたご蛙
ながれたごがえる [6] 【流れたご蛙】
アカガエル科のカエル。体長4センチメートル内外。繁殖期になると,特に雄は,胴体の側部と後肢の大腿部の皮膚が著しく伸長し,ぶよぶよの体になる。渓流の石の下に産卵。幼生は発達した口器で石に吸いつき,流水の中で生活する。1978年(昭和53),奥多摩の日原川で発見。関東・中部・近畿地方に生息。
流れての世
流れての世
のちの世。末の世。「世々ふれど面変りせぬ河竹は―の例なりけり/金葉(賀)」
流れの女
ながれのおんな 【流れの女】
流れ身の女。遊女。
流れの末
ながれのすえ 【流れの末】
流れを受け継ぐ後世の者。末流。「―の我等まで,豊かに住める嬉しさよ/謡曲・養老」
流れの身
ながれのみ 【流れの身】
定めのない身。遊女の身。
流れの道
ながれのみち 【流れの道】
遊女の世界。遊女の稼業。
流れの里
ながれのさと 【流れの里】
遊女のいる里。遊里。色里。
流れる
なが・れる [3] 【流れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 なが・る
(1)液体がある方向へ自然に移動する。「下水がつまって水が―・れない」「血管の中を血が―・れる」「沿岸を黒潮が―・れる」
(2)汗・涙・血などが体内から出る。「額から血が―・れている」「汗が滝のように―・れる」
(3)水の流れによって物が動かされる。
(ア)物が水の流れによって運ばれる。「川上から大きな桃が―・れてきた」
(イ)水の流れによって破壊され,動く。また,水の流れや土砂のために失われる。流失する。「大雨で橋が―・れる」「大水で田畑が―・れてしまう」「鰻(ムナギ)を取ると川に―・るな/万葉 3854」
(4)空中を移動する。
(ア)風などによって霧・煙状のものや気体などが移動する。「雲が東へ―・れてゆく」「台所から魚を焼くにおいが―・れてくる」「壁の穴から冷気が―・れてくる」
(イ)電気が電線の中などを伝わる。「回路を電流が―・れる」
(ウ)音や声が音響装置を通してその辺りに聞こえている。「店にはいつも音楽が―・れている」「受話器から男の声が―・れてきた」
(エ)情報・うわさが広まる。また,後世に伝わる。「首相辞任のうわさが―・れる」「仏法東に―・れて/三宝絵詞(中)」
(オ)ある雰囲気が充満する。「一瞬,不穏な空気が―・れた」
(5)長い年月が経過する。「一〇年の歳月が―・れた」「時は―・れ,人は去り…」
(6)物が川の流れのように継続的に動いてゆく。「首都高速は現在,順調に車が―・れています」「ベルト-コンベヤーを部品が―・れてゆく」
(7)人や物が,これまでの行き先・経路とは違った方へ移動する。「地下鉄の開通でお客が都心のデパートへ―・れてしまった」「メーカーの意に反して安売り店へ―・れる品物も多い」
(8)人が本来の場所にいられなくなって別の場所に行く。「田舎町へ―・れてきた女」「諸国を―・れ歩く」
(9)ある好ましくない傾向になる。「生活が怠惰に―・れる」「形式に―・れる」
(10)ちゃんと落ち着いていないで動き出す。
(ア)下へ向かって自然に動く。「はずしたスキーが谷へ―・れそうになる」
(イ)動作がきまらない。足などが安定しない。「足が―・れてばったりと手をつく」
(ウ)画像が乱れる。「画面が―・れる」
(エ)絵の具・染料などが水で溶け出して絵や図柄がくずれる。「字が雨で―・れてしまう」
(11)実現する前にだめになる。
(ア)流産する。「おなかの子が―・れる」
(イ)質に入れた品物を受け出す期限が切れて,所有権がなくなる。「形見の時計が―・れる」
(ウ)計画・予定されたものが実現しなくなる。「会議が―・れる」「雨で試合が―・れる」
(12)人の手から手へ移る。「かはらけあまたたび―・れ/源氏(行幸)」
(13)流罪になる。「天下人々―・るるとののしる事出で来て/蜻蛉(中)」
〔「流す」に対する自動詞〕
流れる
ながれる【流れる】
(1)[液体が]flow;→英和
stream;→英和
run.→英和
(2)[物が]drift;→英和
be washed[carried]away <by the flood> .
(3)[時が]pass.→英和
(4)[流浪]wander.→英和
(5)[抵当物が]be foreclosed;be forfeited.(6) ⇒中止.
流れ仏
ながれぼとけ [4] 【流れ仏】
海に漂う溺死体。漁夫はこれを大漁の前兆として手厚く葬る。
流れ作場
ながれさくば [4] 【流れ作場】
⇒りゅうさくば(流作場)
流れ作業
ながれさぎょう【流れ作業】
the assembly-line operation;a conveyor system.
流れ作業
ながれさぎょう [4] 【流れ作業】
同一製品を大量に生産する場合,生産の設備・手段や材料・部品を生産工程順に配列し,各作業工程を分業で行い連続的に生産すること。
→コンベヤー-システム
流れ出す
ながれだす【流れ出す】
flow out (流出);[漏る]leak (out);→英和
seep.→英和
流れ出す
ながれだ・す [4] 【流れ出す】 (動サ五[四])
(1)流れて外へ出る。流れ出る。「水がバス-タブから―・す」
(2)流れ始める。「氷がとけて小川の水も―・す」
流れ出る
ながれでる【流れ出る】
⇒流れ出す.
流れ出る
ながれ・でる [4] 【流れ出る】 (動ダ下一)
流れて外へ出る。流れ出す。「湖から―・でる川」
流れ図
ながれず [3] 【流れ図】
⇒フロー-チャート
流れ女
ながれめ [3] 【流れ女】
遊女。うかれめ。流れの女。
流れ州
ながれす [3] 【流れ州】
流れの中の州。流れる浮き州。「川の向の―に鎧(ヨロイ)の水瀝(シタデ)てぞ立つたりける/太平記 8」
流れ弾
ながれだま [0] 【流れ弾・流れ玉】
目標をはずれて飛ぶ弾丸。それだま。「―に当たる」
流れ抵当
ながれていとう [4] 【流れ抵当】
⇒りゅうていとう(流抵当)
流れ星
ながれぼし [3] 【流れ星】
(1)「流星(リユウセイ)」に同じ。[季]秋。
(2)馬の額から鼻先にかけての白いまだら。流れ額(ビタイ)。
流れ木
ながれぎ [3] 【流れ木】
(1)水に浮いて流れている木。流木(リユウボク)。
(2)流人をたとえていう語。「―も三とせありてはあひ見てむ/拾遺(雑上)」
流れ歩く
ながれある・く [5] 【流れ歩く】 (動カ五[四])
一つ所に落ち着くことなく,あちこちさすらう。「諸国を―・く」
流れ渡り
ながれわたり [4] 【流れ渡り】
なりゆきにまかせて生きてゆくこと。「命つれなき流れの身,―の世の中に/浄瑠璃・寿の門松」
流れ渡る
ながれわた・る [5] 【流れ渡る】 (動ラ五[四])
あちこちと渡り歩く。「山形あたりに生れて其処此処と―・つて来ても/田舎教師(花袋)」
流れ灌頂
ながれかんじょう [4] 【流れ灌頂】
水死者や出産で死んだ女性などのために行われる呪術的供養。幡(ハタ)や塔婆などを川に流して死者を供養する。また,人通りの多い場所に四本の棒を立てて赤い布を張り,道行く人に柄杓(ヒシヤク)で水をかけてもらう方法もある。
流れ玉
ながれだま [0] 【流れ弾・流れ玉】
目標をはずれて飛ぶ弾丸。それだま。「―に当たる」
流れ着く
ながれつ・く [4] 【流れ着く】 (動カ五[四])
ただよい流れてある場所にいたる。「椰子(ヤシ)の実が―・く」
流れ矢
ながれや [3] 【流れ矢】
目標をはずれて飛ぶ矢。それや。「―に当たる」
流れ破風
ながれはふ [4] 【流れ破風】
破風の形式の一。招き屋根や流れ造りの屋根の切妻などにある,一方が長く他方が短い破風。招き破風。
流れ者
ながれもの [5] 【流れ者】
住所が定まらず,土地から土地へと流れ歩く者。渡り者。
流れ者
ながれもの【流れ者】
a drifter.→英和
流れ藻
ながれも [3] 【流れ藻】
春から夏にかけて岩に着生していたホンダワラが,岩からはなれて浮いてかたまりとなって海の上を漂っている状態。中に稚魚などがすむ。
流れ行く
ながれゆ・く [0] 【流れ行く】 (動カ五[四])
流れてゆく。移り変わってゆく。「時は―・く」
流れ解散
ながれかいさん [4] 【流れ解散】
デモ行進などの終着点で,集会などを行わず,到着順に順次に解散すること。
流れ質
ながれじち [3] 【流れ質】
債務の弁済期が過ぎて質権者の所有物となった質物,または質物が質権者の所有物となること。
→流質
流れ込む
ながれこ・む [4] 【流れ込む】 (動マ五[四])
流れて中にはいりこむ。「廃水が川に―・む」
流れ込む
ながれこむ【流れ込む】
flow into.
流れ造り
ながれづくり [4] 【流れ造り】
神社本殿様式の一。切妻造りの屋根の前面が長く延びて向拝を成しているもの。神社で最も普通にみられる形式。京都の上賀茂・下鴨神社が代表例。流れ破風(ハフ)造り。
流れ造り[図]
流下
りゅうか リウ― [1] 【流下】 (名)スル
流れくだること。流しくだすこと。「―物(ブツ)」
流丸
りゅうがん リウグワン [0] 【流丸】
ながれだま。それだま。流弾。
流亡
りゅうぼう リウバウ [0] 【流亡】 (名)スル
居所を定めずさすらうこと。流浪。るぼう。
流人
るにん [0] 【流人】
流罪に処せられた人。流罪人。
流会
りゅうかい リウクワイ [0] 【流会】 (名)スル
予定した会合が成立しないで,取り止めになること。「定足数に満たず―になる」
流会になる
りゅうかい【流会になる】
be adjourned;be called off.
流伝
りゅうでん リウ― [0] 【流伝】 (名)スル
「るでん(流伝)」に同じ。「君よ願くば君が令名を中外に―して/肖像画(四迷)」
流伝
るでん [0] 【流伝】
世の中に広く伝わること。りゅうでん。
流体
りゅうたい【流体】
《理》a fluid.→英和
流体力学 hydrodynamics.→英和
流体
りゅうたい リウ― [0] 【流体】
液体と気体との総称。外力に対し,自由に形を変え,また流動する。
流体力学
りゅうたいりきがく リウ― [6][5] 【流体力学】
流体の静止状態や運動状態,また流体がその中におかれた物体に及ぼす力などについて研究する科学。流体力学の発展により航空力学が生まれた。また,近年は,電気伝導性をもつ流体の磁界中での運動を研究する磁気流体力学,燃焼・解離などにみられる相変化・化学変化を扱う化学流体力学などが盛んである。
流体圧力
りゅうたいあつりょく リウ― [6] 【流体圧力】
運動中の流体がもつ圧力。流れに直角な面に働く動圧と,流れに平行な面に働く静圧とに分けられる。
流体継ぎ手
りゅうたいつぎて リウ― [5] 【流体継(ぎ)手】
水・油などを用いて二軸を間接的につなぐ伝導装置。入力軸にポンプ羽根車,出力軸に水車羽根車を付け,入力軸の回転を流体の動きを介して出力軸に伝達するもの。自動車のトルク-コンバーターなどに用いる。液体継ぎ手。
流体継手
りゅうたいつぎて リウ― [5] 【流体継(ぎ)手】
水・油などを用いて二軸を間接的につなぐ伝導装置。入力軸にポンプ羽根車,出力軸に水車羽根車を付け,入力軸の回転を流体の動きを介して出力軸に伝達するもの。自動車のトルク-コンバーターなどに用いる。液体継ぎ手。
流作場
りゅうさくば リウ― [0] 【流作場】
河川などの沿岸にあり,いつも水をかぶっているような田畑。厳密な石盛(コクモリ)は行われなかった。流れ作場。
流例
りゅうれい リウ― [0] 【流例】
以前からの慣例。しきたり。
流俗
りゅうぞく リウ― [0] 【流俗】
(1)世間一般の風習。風俗。世俗。
(2)世間の人。俗人。また,世間。「―の外に超出すること/伊沢蘭軒(鴎外)」
流儀
りゅうぎ【流儀】
<in> the style <of> ;→英和
<after> the fashion <of> .→英和
昔流儀の人 an old-fashioned person.
流儀
りゅうぎ リウ― [3][1] 【流儀】
(1)物事の仕方。やり方。「君の―にはついていけない」「彼独特の―」
(2)芸術・武術などの,その流派や家に昔から伝えられている仕方。流派。
流光
りゅうこう リウクワウ [0] 【流光】
(1)光陰の移りゆくこと。月日のたつこと。「五年の―に,転輪の疾(ト)き趣を解し得たる婆さんは/草枕(漱石)」
(2)水流にうつる月の光。「落照曹王が苑,―織女が河/懐風藻」
(3)流れ出る光。
流入
りゅうにゅう リウニフ [0] 【流入】 (名)スル
(1)水が川や海などに流れ込むこと。「工場廃液の―」
(2)人や物が他から入り込むこと。「人口の―」「外資が―する」
⇔流出
流入
りゅうにゅう【流入】
an inflow[influx] <of foreign capital> .→英和
〜する flow in.
流出
りゅうしゅつ リウ― [0] 【流出】 (名)スル
(1)液体が流れて外へ出ること。
⇔流入
「汚水の―」
(2)貴重な物や人材がよそに移ってしまうこと。特に国外へ移ってしまうこと。「貴重な美術品が国外へ―する」「頭脳―」
流出する
りゅうしゅつ【流出する】
flow[run]out;issue <from> .→英和
流出説
りゅうしゅつせつ リウ― [4] 【流出説】
〔哲〕
〔(ラテン) emanatio〕
神から種々の存在者が段階的に展開されて,現実の世界ができ上がるとする形而上学説。新プラトン主義やグノーシス派の宇宙論などにおいて説かれる。発出論。エマナチオ。
流刑
るけい [0] 【流刑】 (名)スル
「流罪(ルザイ)」に同じ。
→流(ル)
流刑
りゅうけい【流刑】
⇒流罪(るざい).
流刑
りゅうけい リウ― [0] 【流刑】
(1)罪人を遠隔の地や離れ島に追いやる刑罰。流罪(ルザイ)。流(ル)。るけい。
(2)旧刑法で,重罪の国事犯に科した刑罰。島などの監獄に拘禁した。
流動
りゅうどう リウ― [0] 【流動】 (名)スル
(1)一か所にとどまらず流れ動くこと。「風で砂が―する」
(2)ゆれ動いて定まらないこと。移り変わること。「―する政局」
流動する
りゅうどう【流動する】
flow;→英和
run.→英和
〜的 fluid.→英和
‖流動資本 floating[circulating]capital.流動食 a liquid diet.流動性 liquidity;fluidity.
流動パラフィン
りゅうどうパラフィン リウ― [5] 【流動―】
石油製品の一。ほとんど純粋な飽和炭化水素の混合物からなる無色透明な液体。化粧品の原料,精密機械の潤滑油,軟膏の基剤,浣腸剤などに用いる。ホワイト-オイル。
流動体
りゅうどうたい リウ― [0] 【流動体】
(1)気体と液体の併称。流体。
(2)流動する性質をもつもの。流動しやすいもの。「僕の存在は宛(サ)ながらの―になつて/思出の記(蘆花)」
流動学
りゅうどうがく リウ― [3] 【流動学】
⇒レオロジー
流動性
りゅうどうせい リウ― [0] 【流動性】
(1)液体や気体などのように,一定せず流れ動く性質。
(2)ある資産を損失なく貨幣に代える容易さの度合。
流動性の罠
りゅうどうせいのわな リウ― 【流動性の罠】
利子率がある水準まで下がると,人々はこれ以上は下がらないだろうと予想して現金を持とうとするため,いくら貨幣供給を増やしても利子率はそれよりも下がらなくなること。
流動性選好説
りゅうどうせいせんこうせつ リウ―センカウセツ [9] 【流動性選好説】
人々が,利子を生まない貨幣を他の金融資産よりも選好して保有するのは,貨幣のもつ流動性によるとするケインズの説。これによれば,取引動機・予備的動機・投機的動機の三つの保有動機に基づく貨幣需要と,中央銀行が決定する貨幣供給とが均衡する点で利子率が決まる。
流動比率
りゅうどうひりつ リウ― [5] 【流動比率】
流動資産を流動負債で割った比率のこと。企業の財務的安定性を示す経営指標の一つ。
流動物
りゅうどうぶつ リウ― [3] 【流動物】
(1)固まっていないで,自由に流れ動くもの。流動体。液体。
⇔固形物
(2)「流動食(リユウドウシヨク)」に同じ。
流動的
りゅうどうてき リウ― [0] 【流動的】 (形動)
たえず流れ動くさま。情勢などが不安定で変化しやすいさま。「政局はなお―だ」
流動負債
りゅうどうふさい リウ― [5] 【流動負債】
短期間内に支払期限または給付引渡期限が到来する負債のこと。短期負債。
流動資本
りゅうどうしほん リウ― [5] 【流動資本】
原材料などのように,一回の生産過程で,全価値が生産物に変わる資本。
⇔固定資本
流動資産
りゅうどうしさん リウ― [5] 【流動資産】
現金および営業活動により短期間(通常,一年以内)に現金化できる預金・売掛金・有価証券・棚卸資産などの財産。
⇔固定資産
流動資金
りゅうどうしきん リウ― [5] 【流動資金】
原材料など生産量に応じて変化する可変資本の調達に当てられる資金。
流動食
りゅうどうしょく リウ― [3] 【流動食】
重湯(オモユ)・牛乳・スープなどのように,流動体の食物。消化がよいので主に病人食に用いる。流動物。
流向
りゅうこう リウカウ [0] 【流向】
海流や潮流の流れてゆく方向。
流域
りゅういき【流域】
a valley;→英和
a basin.→英和
流域
りゅういき リウヰキ [0] 【流域】
ある川が降水を集めている範囲。また,川の流れに沿った両岸の地域。「利根川―の穀倉地帯」
流域下水道
りゅういきげすいどう リウヰキ―ダウ [6] 【流域下水道】
二つ以上の市町村の下水を処理するために都道府県が設置する大規模な下水道。
流失
りゅうしつ リウ― [0] 【流失】 (名)スル
洪水などで,流されてなくなること。「津波で多くの家屋が―した」
流失する
りゅうしつ【流失する】
be washed away.
流寓
りゅうぐう リウ― [0] 【流寓】 (名)スル
放浪して他郷に住むこと。「―の客」
流山
ながれやま 【流山】
千葉県北西部の市。住宅都市。江戸川沿いにあり,近世以降水運で栄えた。味醂(ミリン)を産する。
流島
るとう [0] 【流島】
「島流し」に同じ。
流布
るふ [1] 【流布】 (名)スル
世間に広まること。広く行われること。「ばかげた迷信が―している」
流布する
るふ【流布する】
circulate;→英和
be in circulation;have a wide circulation (本などが);spread;→英和
prevail;→英和
get around[abroad](うわさが).
流布本
るふぼん [0] 【流布本】
同一の原本から出たいくつかの書物のうち,最も広く行き渡った本。通行本。
流弊
りゅうへい リウ― [0] 【流弊】
以前から世間に行われている悪弊。
流弾
りゅうだん リウ― [0] 【流弾】
ながれだま。それだま。
流弾
ながれだま【流弾(矢)】
a stray bullet (arrow).
流弾
りゅうだん【流弾】
a stray bullet.
流感
りゅうかん リウ― [0] 【流感】
「流行性感冒」の略。「―がはやる」
流感
りゅうかん【流感】
<have> influenza[ <話> (the) flu].→英和
流所
るしょ [1] 【流所】
配流された所。配所。
流抵当
りゅうていとう リウテイタウ [3] 【流抵当】
「抵当直流(ジキナガ)れ」に同じ。また,抵当直流れの対象となった物件。流れ抵当。
流星
ながれぼし【流星】
a shooting star.
流星
りゅうせい【流星】
⇒流れ星.
流星
りゅうせい リウ― [0] 【流星】
大気中に突入してきた固体粒子。大気に突入すると高温を発し,夜間ならば地上100キロメートルほどの高さで光を放つのが見られる。地上まで落下したものを隕石(インセキ)という。流れ星。はしりぼし。よばいぼし。奔星(ホンセイ)。[季]秋。
流星塵
りゅうせいじん リウ―ヂン [3] 【流星塵】
(1)地球の大気内に突入して発光し,流星となる微小な固体物質。岩石や鉄や氷などの小破片で,彗星がまき散らした物質もある。
(2)流星物質が発光後,高温のために溶けたものが冷却・固結し,微小な球形となって地上に落下したもの。雨粒などに含まれて落ちてくるものも多い。
流星群
りゅうせいぐん リウ― [3] 【流星群】
毎年決まったころ,一定の星座から放射状に現れるたくさんの流星。彗星が崩壊した名残,または彗星がその軌道の上にまき散らした物質と考えられる。
流星雨
りゅうせいう リウ― [3] 【流星雨】
流星数の非常に多い流星群。星雨。
流暢
りゅうちょう リウチヤウ [1] 【流暢】 (名・形動)[文]ナリ
話しぶりがなめらかでよどみない・こと(さま)。「英語を―に話す」「―な話しぶり」
[派生] ――さ(名)
流暢な
りゅうちょう【流暢な(に)】
fluent(ly).→英和
流木
りゅうぼく【流木】
driftwood.→英和
流木
りゅうぼく リウ― [0] 【流木】
(1)川や海の水に流され漂う材木。ながれぎ。
(2)山から伐(キ)り出し,川の流れを利用して下流へ流し下す材木。
流木権
りゅうぼくけん リウ― [4] 【流木権】
水利権の一。木材輸送のために河川の流水を利用できる権利。
流民
りゅうみん リウ― [0] 【流民】
社会の混乱・圧制などにより他の土地へさまよい出て行く人々。流浪(ルロウ)の民。流氓(リユウボウ)。
流民
るみん [0] 【流民】
「りゅうみん(流民)」に同じ。
流氓
りゅうぼう リウバウ [0] 【流氓】
流浪(ルロウ)の民。流民。
流水
りゅうすい【流水】
a stream.→英和
流水
りゅうすい リウ― [0] 【流水】
流れ動く水。水のながれ。
→静水
流水文
りゅうすいもん リウ― [3] 【流水文】
(1)水の流れるさまを表した模様。数条の平行線によって表すものが多い。観世水・竜田川など。
(2)弥生時代の土器・銅鐸などに見られる,数条の線を S 字状に蛇行させて連ねた平行線文様。
流水文(2)[図]
流氷
りゅうひょう リウ― [0] 【流氷】
海面を漂流している氷塊。春先,北海道のオホーツク海沿岸に押し寄せたり,一夜にして沖へ去ったりする。[季]春。《―や宗谷の門波(トナミ)荒れやまず/山口誓子》
流氷
りゅうひょう【流氷】
drift ice;a floe.→英和
流氷原
りゅうひょうげん リウ― [3] 【流氷原】
流氷の集合によって海面がおおわれ,雪原のように見えるもの。
流汗
りゅうかん リウ― [0] 【流汗】
汗が流れ出ること。また,その汗。「―淋漓(リンリ)」
流沙
りゅうしゃ リウ― [1] 【流砂・流沙】
(1)水に流されてきた砂。
(2)水で飽和し,流動しやすくなっている砂。
(3)「りゅうさ(流砂){(2)}」に同じ。
流沫
りゅうまつ リウ― [0] 【流沫】
流れる水のあわ。
流泉
りゅうせん リウ― 【流泉】
琵琶の曲名。平安時代の独奏曲。「啄木(タクボク)」「楊真藻(ヨウシンソウ)」とともに「三曲」の一。秘曲とされ,鎌倉時代に廃曲。
流注
りゅうちゅう リウ― [0] 【流注】
膿瘍(ノウヨウ)の一種。結核性の病巣に生じた膿(ウミ)が関節や体の内部に転移し,貯留する状態。るちゅう。
流派
りゅうは リウ― [1] 【流派】
流{(2)}と派{(2)}をあわせた称。一般に流は上位分類,派はその下位分類とされる。
流派
りゅうは【流派】
a school.→英和
流流
りゅうりゅう リウリウ [0][3] 【流流】
流派によるそれぞれの仕方・流儀。物事は種々様々であること。「細工(サイク)は―」
流浪
るろう [0] 【流浪】 (名)スル
各地をさまよい歩くこと。さすらい歩くこと。「山河を―する」「―の民」
流浪する
るろう【流浪する】
wander[roam]about.‖流浪の旅 wanderings.流浪の民 a nomadic people.
流浪者
るろうしゃ [2] 【流浪者】
さまよい歩いている人。さすらいびと。
流涎
りゅうぜん リウ― [0] 【流涎】
〔「りゅうせん」とも〕
(1)よだれを流すこと。垂涎。
(2)物を欲しがること。垂涎。
流涕
りゅうてい リウ― [0] 【流涕】 (名)スル
涙を流すこと。はげしく泣くこと。「其論を聞て慷慨―し/新聞雑誌 45」
流涙症
りゅうるいしょう リウルイシヤウ [0][3] 【流涙症】
涙が病的に多量に出る状態。
流灯
りゅうとう リウ― [0] 【流灯】
盆の一六日,舟形にした板の上に灯籠(トウロウ)をのせ,火をともして川や海に流すこと。また,その灯籠。灯籠流し。[季]秋。《―や一つにはかに溯る/飯田蛇笏》
流灯会
りゅうとうえ リウ―ヱ [3] 【流灯会】
「灯籠流し」に同じ。
流理構造
りゅうりこうぞう リウリコウザウ [4] 【流理構造】
火成岩の組織の一。斑晶や石基がレンズ状・縞状・線状に配列し,マグマの流動を示す。流紋岩によく発達する。流状構造。流理。
流産
りゅうざん リウ― [1] 【流産】 (名)スル
(1)妊娠第二四週未満に胎児や胎盤が娩出されること。胎児は未熟で育つ可能性はきわめて少ない。
→死産
(2)計画・構想などが実現しないで終わること。「改革案が―する」
流産
りゅうざん【流産】
abortion;→英和
miscarriage.→英和
〜する have a miscarriage;fail (物事が失敗する).→英和
流用
りゅうよう リウ― [0] 【流用】 (名)スル
(1)使途の定まっているものを別の用途に使用すること。「予備費を―する」
(2)国の予算の執行にあたり,予算の区分である部・款(カン)・項・目(モク)のうち,同一の項に属する各目の間で,費用を融通し使用すること。費目流用。
→移用
流用する
りゅうよう【流用する】
divert[appropriate] <the money> to <some other purpose> .
流眄
りゅうめん リウ― [0] 【流眄】
⇒りゅうべん(流眄)
流眄
りゅうべん リウ― [0] 【流眄】
流し目。りゅうめん。
流矢
りゅうし リウ― [1] 【流矢】
流れ矢。それ矢。流箭(リユウセン)。
流石
さすが【流石(は)】
indeed;→英和
as may be expected.〜に大作家だけあって like the great writer that he is.〜の勇士も brave soldier as he was.〜のナポレオンも even Napoleon himself.
流石
さすが [0] 【流石】
■一■ (副)
(1)(先行の内容を認めながらも,それと矛盾することをいうのに用いて)そうはいうもののやはり。とはいうもののしかし。「離れていても,―心は通じている」
(2)(以前から考えられていた内容を肯定し強調するために用いて)予想どおりに。期待にたがわず。「―千両役者だ」
(3)(「さすがの…も」の形で)定評のある。あれほどの。さしもの。「―の名選手も年齢には勝てない」
■二■ (形動ナリ)
先行の内容をそのまま肯定するわけにはいかない状態を表す。そうもいかない。そうとばかりいえない。「あはじともいはざりける女の,―なりける(=ソウカトイッテ会ウワケデモナイ女)がもとにいひやりける/伊勢 25」「心憂しと思へど,かく思し出でたるも―にて(=困ッタトハイッテモ思イ出シテクレタノモウレシクテ)/源氏(夕顔)」
〔副詞「さ」,サ変動詞「ず」,接続助詞「がに」が熟合した「さすがに」から「に」が脱落したもの。「さすがに」は平安時代以後,上代語「しかすがに」にとってかわったもので,本来副詞であるが,「に」を活用語尾として形容動詞としても用いられるとともに,「に」を脱落することもあった。■一■(1)が原義であるが,中世以降■一■(2)の意でも用いられた。「流石」は中世以降の当て字で,晋の孫楚の「枕流漱石」についての故事を,さすがにうまいこじつけだとしたところからといわれる〕
→しかすがに
流石に
さすがに [0] 【流石に】 (副)
(1)「さすが{■一■(1)}」に同じ。「強がっていても―こわいとみえる」
(2)「さすが{■一■(2)}」に同じ。「―日ごろ鍛えているだけのことはある」
流石は
さすがは 【流石は】 (連語)
「さすがに{(2)}」に同じ。「―名将の子だ」
流砂
りゅうさ リウ― [1] 【流砂】
(1)(風や流水によって)流れる砂。流れてたまった砂。
(2)中国の西部,西域の砂漠地方(タクラマカン砂漠など)。天山南路の地。りゅうしゃ。沙河(シヤガ)。
流砂
りゅうさ【流砂】
quicksand.→英和
流砂
りゅうしゃ リウ― [1] 【流砂・流沙】
(1)水に流されてきた砂。
(2)水で飽和し,流動しやすくなっている砂。
(3)「りゅうさ(流砂){(2)}」に同じ。
流砂現象
りゅうさげんしょう リウ―シヤウ [4] 【流砂現象】
地下水で飽和した砂地盤が,地震などの衝撃によって,急に支持力を失う現象。また,その際,砂地盤を構成する砂粒が地下水とともに沸騰あるいは噴出する現象。
→クイックサンド
流祖
りゅうそ リウ― [1] 【流祖】
その流派・流儀を始めた人。
流竄
るざん [0] 【流竄】
⇒りゅうざん(流竄)
流竄
りゅうざん リウ― [0] 【流竄】 (名)スル
罪によって,遠隔の地に追いやられること。島流し。流罪。るざん。「―の身」「渺茫たる沙漠に―せられて非命の死を遂げ/鬼啾々(夢柳)」
流紋
りゅうもん [0] リユウ― 【竜紋・竜文・竜門】 ・ リウ― 【流紋】
(1)竜にかたどった模様。
(2)絹の平織物の一。羽二重に似るがやや厚地。江戸時代に,帯・袴・羽織・裃(カミシモ)などに用いた。
流紋岩
りゅうもんがん リウモン― [3] 【流紋岩】
火山岩の一。二酸化ケイ素に富み(重量比約70パーセント以上),淡色。石英・カリ長石などの斑晶を主とし,ときに黒雲母・輝石などを含む。ガラス質の石基には流理が目立つ。溶岩・火砕流・岩脈などとして産する。
流線
りゅうせん リウ― [0] 【流線】
流れの中の各点における接線が流れの方向に一致するように引いた曲線。
流線型
りゅうせんけい リウ― [0] 【流線形・流線型】
先端が丸く,後端がとがり,全体として細長い形。流れの中に置くと,後方に渦(ウズ)をつくらず,流体から受ける抵抗が非常に小さい。魚のからだの形がその例。飛行機の胴体や翼の断面,列車や自動車の胴体の形などに応用される。
流線型の
りゅうせんけい【流線型の】
a streamlined <car> .
流線形
りゅうせんけい リウ― [0] 【流線形・流線型】
先端が丸く,後端がとがり,全体として細長い形。流れの中に置くと,後方に渦(ウズ)をつくらず,流体から受ける抵抗が非常に小さい。魚のからだの形がその例。飛行機の胴体や翼の断面,列車や自動車の胴体の形などに応用される。
流罪
るざい【流罪】
banishment;→英和
exile.→英和
〜に処せられる be exiled <to a place> .‖流(罪)人 an exile.
流罪
るざい [0] 【流罪】
罪人を辺地や島に送る刑。死罪に次いで重い刑。流刑。
→流(ル)
流血
りゅうけつ【流血】
bloodshed.→英和
流血
りゅうけつ リウ― [0] 【流血】
争いなどで血を流すこと。また,争いによって流れる血。「―を見るに至る」「―淋漓(リンリ)」
流血事件
りゅうけつじけん リウ― [5] 【流血事件】
(抗争のあげくの)死傷者の出るようなできごと。
流行
りゅうこう【流行】
(a) fashion;→英和
(the) vogue;→英和
popularity (人気);→英和
prevalence (病気・思想などの);→英和
[熱狂]a craze;→英和
a rage.→英和
〜遅れの old-fashioned;out-moded.〜している be in fashion[vogue];be popular;→英和
[病気などが]prevail;→英和
be prevalent[prevailing].〜の fashionable;popular;prevailing.→英和
〜を追う follow the fashion.‖流行歌 a popular song.流行歌手 a popular song singer;a pop singer.流行語 a popular[fashionable,current]word[phrase].流行作家 a popular writer.流行色 a fashionable color.流行性感冒 ⇒流感.流行性脳炎 epidemic encephalitis.流行地 an infected area (病気の).流行病 an epidemic (disease).
流行
りゅうこう リウカウ [0] 【流行】 (名)スル
(1)ある現象が,一時的に世間に広まること。特に,ある型の服装・言葉あるいは思想・行動様式などがもてはやされて,一時的に広く世間で用い行われること。はやり。「―の先端を行く」「―を追う」「ミニスカートが―する」「―作家」
(2)ある病気が,短期間のうちに世間に広がること。「インフルエンザが―する」
(3)俳諧で,時代とともに絶えず変わり,新しくなるもの。
→不易流行(フエキリユウコウ)
流行らかす
はやらか・す 【流行らかす】 (動サ四)
「はやらせる」に同じ。「世にこれを―・し/浮世草子・男色大鑑 5」
流行らす
はやら・す [3] 【流行らす】
■一■ (動サ五[四])
「はやらせる」に同じ。「童謡を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒はやらせる
流行らせる
はやら・せる [4] 【流行らせる】 (動サ下一)[文]サ下二 はやら・す
はやるようにする。はやらす。「流行語を―・せる」
流行り
はやり [3] 【流行り】
(1)一時期に多くの人々に愛好され,世に広く行われること。流行。「今年―の水着」
(2)一時的に世の中にはびこること。「―の風邪」
流行りっ子
はやりっこ [3] 【流行りっ子】
(1)世間の評判がよく,大いにもてはやされる人。人気者。寵児(チヨウジ)。売れっ子。「音楽会の―となつて段々芸人根性に成下(ナリサガ)るのも/社会百面相(魯庵)」
(2)(「流行りっ妓」とも書く)人気のある芸者。「―がどか��と/安愚楽鍋(魯文)」
流行り唄
はやりうた [3] 【流行り歌・流行り唄】
(1)その時代の大衆の好みにあい,広く歌われる歌。りゅうこうか。
(2)歌舞伎の下座唄の一種。長唄を除くその時々のはやり唄を取り入れたもの。世話狂言の幕開き,道具替わり,人物の出入りに用いる。
流行り廃り
はやりすたり [0] 【流行り廃り】
はやることと,はやらなくなること。「ファッションは―が激しい」
流行り歌
はやりうた [3] 【流行り歌・流行り唄】
(1)その時代の大衆の好みにあい,広く歌われる歌。りゅうこうか。
(2)歌舞伎の下座唄の一種。長唄を除くその時々のはやり唄を取り入れたもの。世話狂言の幕開き,道具替わり,人物の出入りに用いる。
流行り物
はやりもの [0][5] 【流行り物】
一時的に流行するものごと。
流行り病
はやりやまい [4] 【流行り病】
伝染病。流行病。時疫(ジエキ)。
流行り目
はやりめ [0][3] 【流行り目・流行り眼】
流行性結膜炎(ケツマクエン)の俗称。
流行り眼
はやりめ [0][3] 【流行り目・流行り眼】
流行性結膜炎(ケツマクエン)の俗称。
流行り言葉
はやりことば [4] 【流行り言葉】
「流行語(リユウコウゴ)」に同じ。
流行り風邪
はやりかぜ [3] 【流行り風邪】
流行性感冒のこと。
流行る
はや・る [2] 【流行る】 (動ラ五[四])
〔「はやる(逸)」と同源〕
(1)ある一時期に多くの人々に愛好されて,広く世の中に行われる。流行する。「ミニスカートが―・る」「大正の初めに―・った歌」
(2)伝染病や好ましくないことが多くの人に広まる。「悪い風邪が―・っている」「悪徳商法が―・る」
(3)客が多く来る。繁盛する。「いつも―・っている店」
(4)時流にうまく乗って勢いが盛んになる。栄える。「堀河摂政の―・り給ひし時に/大鏡(兼家)」
流行児
りゅうこうじ リウカウ― [3] 【流行児】
ある一時期,世の中の人にさわがれ,もてはやされる人。はやりっこ。うれっこ。「一夜にして―となる」
流行後れ
りゅうこうおくれ リウカウ― [5] 【流行後れ】
世間で流行した時期にはずれること。また,そのもの。「―のデザイン」
流行性感冒
りゅうこうせいかんぼう リウカウ― [7] 【流行性感冒】
⇒インフルエンザ
流行性結膜炎
りゅうこうせいけつまくえん リウカウ― [10] 【流行性結膜炎】
アデノウイルスによって起こる結膜炎。学校や職場で集団発生し,しばしばプールが感染源となる。結膜が充血し,まぶたが腫(ハ)れ,涙が出る。学校伝染病に指定。俗に,はやり目。
流行性耳下腺炎
りゅうこうせいじかせんえん リウカウ― [9] 【流行性耳下腺炎】
ムンプスウイルスの感染による耳下腺炎。二〜三週間の潜伏期ののち,発熱とともに耳下腺がはれて痛む。睾丸炎・卵巣炎を併発することがある。治癒後は終生免疫が得られる。学校伝染病に指定。おたふくかぜ。ムンプス。
流行性肝炎
りゅうこうせいかんえん リウカウ― [7] 【流行性肝炎】
経口感染によって起こる急性肝炎。一五〜五〇日の潜伏期ののち,急に発病し,食欲不振・発熱・黄疸(オウダン)・肝腫肥大および右上腹部痛などが現れる。集団発生することがある。主に A 型肝炎であるが,他に E 型肝炎も知られている。
流行性脳炎
りゅうこうせいのうえん リウカウ―ナウエン [7] 【流行性脳炎】
ウイルスによる急性脳炎の総称。日本脳炎や嗜眠性(シミンセイ)脳炎などをいう。
流行性脳脊髄膜炎
りゅうこうせいのうせきずいまくえん リウカウ―ナウセキズイマクエン [0][8] 【流行性脳脊髄膜炎】
「流行性髄膜炎」の伝染病予防法における名称。
流行性角結膜炎
りゅうこうせいかくけつまくえん リウカウ― [10] 【流行性角結膜炎】
アデノウイルスによる伝染性の結膜炎。角膜上皮にも炎症を起こすため強い異物感と痛みがある。
流行性髄膜炎
りゅうこうせいずいまくえん リウカウ― [10] 【流行性髄膜炎】
髄膜炎菌の飛沫(ヒマツ)伝染による急性化膿性髄膜炎。一〜一〇歳の小児が多くかかる。法定伝染病の一。流行性脳脊髄膜炎。
流行歌
りゅうこうか リウカウ― [3] 【流行歌】
ある時代に,多くの人々に好まれよく歌われる歌。はやりうた。特に歌謡曲をさすことが多い。
流行病
りゅうこうびょう リウカウビヤウ [0] 【流行病】
人々の間に急速に伝染して広まる病気。はやりやまい。
流行色
りゅうこうしょく リウカウ― [3] 【流行色】
その時期に流行の色。「今年の―」
流行語
りゅうこうご リウカウ― [0] 【流行語】
ある一時期に興味をもたれ,多くの人々によって盛んに使用される単語や句。はやり言葉。
流覧
りゅうらん リウ― [0] 【流覧】 (名)スル
大体を見渡すこと。一通り目を通すこと。「会場を―する」
流觴
りゅうしょう リウシヤウ [0] 【流觴】
「流觴曲水」の略。
流觴曲水
りゅうしょうきょくすい リウシヤウ― [0] 【流觴曲水】
昔中国で,三月三日,曲折した水流に杯を浮かべ,その杯が自分の前を通り過ぎないうちに詩を作り,杯をとりあげ酒を飲んだ遊び。のちに王朝時代の日本でも行われた。
→曲水の宴
流言
りゅうげん リウ― [0] 【流言】
根拠のないうわさ。根も葉もない風説。流説(ルセツ)。浮言。「―にまどわされる」「無根の説を―なさしめ/近世紀聞(延房)」
→デマ
流言を放つ
りゅうげん【流言(飛語)を放つ】
spread a (wild) rumor.
流言蜚語
りゅうげんひご リウ― [5] 【流言飛語・流言蜚語】
世の中で言いふらされる確証のないうわさ話。根拠のない扇動的な宣伝。デマ。
流言飛語
りゅうげんひご リウ― [5] 【流言飛語・流言蜚語】
世の中で言いふらされる確証のないうわさ話。根拠のない扇動的な宣伝。デマ。
流記
るき [1] 【流記】
奈良・平安時代,各寺院で所有している財産・寺領などを記した一種の財産記録。
流記資財帳
るきしざいちょう 【流記資財帳】
奈良・平安時代の寺院の財産目録。諸寺が原則として毎年朝廷に上申した。流記帳。流記。
流説
るせつ [0] 【流説】
(1)世間に広められた説。
(2)根拠のない風説。流言。
流説
りゅうせつ リウ― [0] 【流説】
人々の言いふらす根拠のない話。流言。るせつ。「―に迷わされる」
流読
りゅうどく リウ― [0] 【流読】 (名)スル
一語一語の意味にこだわらず文章を読むこと。「生徒の―する間に/思出の記(蘆花)」
流謫
りゅうたく リウ― [0] 【流謫】 (名)スル
「るたく(流謫)」に同じ。
流謫
るたく [0] 【流謫】 (名)スル
罪により,遠地へながされること。島流し。謫流。りゅうたく。「―の身」
流謫
りゅうてき リウ― 【流謫】
⇒るたく(流謫)
流賊
りゅうぞく リウ― [0] 【流賊】
諸方を渡り歩いて悪事を働く賊。
流質
りゅうしち リウ― [0] 【流質】
債務不履行の場合に,質権者が質物の所有権を取得し,または換価して債務の弁済にあてること。
流路
りゅうろ リウ― [1] 【流路】
川の水や潮流などの,流れる道。
流転
るてん [0] 【流転】 (名)スル
(1)物事がとどまることなく移り変わってゆくこと。「万物は―する」
(2)〔仏〕 生死・因果が繰り返され,きわまりないこと。輪廻(リンネ)。
流転
りゅうてん リウ― 【流転】
⇒るてん(流転)
流転
るてん【流転】
vicissitudes (変転);wandering (流浪);→英和
transmigration (of souls) (輪廻(りんね)).
流転生死
るてんしょうじ [4] 【流転生死】
〔仏〕 衆生(シユジヨウ)が彼岸に達することができず限りなくこの世界において生死を繰り返すこと。生々流転。
流転輪廻
るてんりんね [4] 【流転輪廻】
〔仏〕 衆生が三界六道の間に生死を繰り返して限りのないこと。輪廻。
流通
りゅうつう【流通】
(1)[空気の]ventilation.(2)[貨幣の]circulation.→英和
〜が良い(悪い) be well-(ill-)ventilated.〜を良くする ventilate the room.→英和
‖流通貨幣 current money.流通機構 a marketing system.流通証券(手形) a negotiable bond (bill).
流通
りゅうつう リウ― [0] 【流通】 (名)スル
(1)滞ることなく,流れ通じること。「空気の―をよくする」
(2)広く世間に通用すること。「その言葉はまだ世間に―していない」
(3)貨幣・商品などが市場で移動すること。特に,商品が生産者から消費者まで移動すること。「現在―している貨幣」「―機構」
流通
るずう [0] 【流通】 (名)スル
〔「るつう」とも〕
(1)仏法が伝わり広まること。
(2)物事に精通していること。
流通コスト
りゅうつうコスト リウ― [5] 【流通―】
商品の流通に必要となる費用。価格に転嫁される。製造業者の販売費や流通業者の費用・マージンなどからなる。
流通分
るずうぶん [2] 【流通分】
〔仏〕 経典解釈上で,経典の最後の部分。その教えを後世に伝える方法などを記した部分。
→科文(カモン)
流通在庫
りゅうつうざいこ リウ― [5] 【流通在庫】
卸売業者や小売業者など,商品の流通の過程にある者が保有する在庫。
流通市場
りゅうつうしじょう リウ―ヂヤウ [5] 【流通市場】
すでに発行されている証券が,売買取引される市場。証券取引所・店頭市場など。
→発行市場
流通広告
りゅうつうこうこく リウ―クワウ― [5] 【流通広告】
流通業者を対象にして生産者や卸売業者が販売促進のために行う広告。多く業界紙(誌)が媒体として用いられる。チャンネル広告。
流通手段
りゅうつうしゅだん リウ― [5] 【流通手段】
貨幣の機能のうち,商品流通の仲立ちをする機能。
流通機構
りゅうつうきこう リウ― [5] 【流通機構】
商品が生産者から消費者に移動するまでの過程とその仕組みを総体としていう語。
流通科学大学
りゅうつうかがくだいがく リウ―クワガク― 【流通科学大学】
私立大学の一。1987年(昭和62)設立。本部は神戸市西区。
流通税
りゅうつうぜい リウ― [3] 【流通税】
財産や権利の移転に対して課せられる租税。登録免許税・印紙税・有価証券取引税などがある。
流通組織
りゅうつうそしき リウ― [5] 【流通組織】
諸商品が生産者から他の生産者や消費者にわたる仕組みの総体。これらの主体の間にある供給と需要の時間的・地理的な距離をうめる役割を担い,保管・仕訳・運送・リスク負担などの機能を果たす。
流通経済
りゅうつうけいざい リウ― [5] 【流通経済】
経済を諸商品の流通の面から見たもの。単に卸売・小売をさすだけではなく,生産活動も原材料や部品の購買という流通の側面から捉えられる。
流通経済大学
りゅうつうけいざいだいがく リウ― 【流通経済大学】
私立大学の一。1965年(昭和40)設立。本部は竜ヶ崎市。
流通証券
りゅうつうしょうけん リウ― [5] 【流通証券】
裏書きあるいは引き渡しなどの簡単な方法により譲渡され流通する有価証券。
流通資本
りゅうつうしほん リウ― [5] 【流通資本】
資本の循環過程のうち,流通段階にある資本。商品資本と貨幣資本のこと。
⇔生産資本
流通革命
りゅうつうかくめい リウ― [5] 【流通革命】
生産・消費の拡大に伴って,大量流通や流通コストの引き下げなどを可能にした商品流通部門での急激な変化。スーパーマーケットの発展,卸売商の排除や系列化,コールド-チェーンの発達など。
流速
りゅうそく リウ― [0] 【流速】
流体の流れる速さ。
流速計
りゅうそくけい リウ― [0] 【流速計】
流体の流れる速さを計る装置。プロペラ式・ローター式・超音波式などがある。
流連
りゅうれん リウ― [0] 【流連・留連】 (名)スル
遊興にふけって,家に帰るのを忘れること。「紅灯緑酒の間に―せしことも多かるべし/獺祭書屋俳話(子規)」
流連荒亡
りゅうれんこうぼう リウ―クワウバウ [0] 【流連荒亡】
〔孟子(梁恵王下)〕
家も仕事も忘れて遊興や狩猟・酒色などの楽しみにふけること。
→荒亡
流量
りゅうりょう リウリヤウ [3][0] 【流量】
水・電気などが,単位時間に流れる量。
流量計
りゅうりょうけい リウリヤウ― [0] 【流量計】
液体や気体の流量を測定する計器。水量計・ガス量計など。
流量計
りゅうりょう【流量計】
a flowmeter.
流錫
りゅうしゃく リウ― [0] 【流錫】
⇒砂錫(サスズ)
流鏑馬
やぶさめ [0] 【流鏑馬】
騎射の一。方形の板を串にはさんで立てた三つの的を,馬に乗って走りながら順々に鏑(カブラ)矢で射るもの。平安末から鎌倉時代にかけて盛んに行われ,しばしば神社に奉納された。
流離
さすらい【流離】
wandering;→英和
roaming.
流離
さすらい サスラヒ [0] 【流離】
さすらうこと。流浪(ルロウ)。漂泊。「―の旅に出る」「―の身」「―人(ビト)」
流離
りゅうり リウ― [1] 【流離】 (名)スル
故郷を出て他の土地をさまよい歩くこと。流浪。「貴種(キシユ)―譚(タン)」「温は―して揚州に往つてゐた/魚玄機(鴎外)」
流離う
さすら・う サスラフ [3] 【流離う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
目的地を定めず,あてもなく歩きまわる。流浪(ルロウ)する。さそらう。「母を捜して―・う」「草原を―・う遊牧民」
■二■ (動ハ下二)
{■一■}に同じ。「さてとかう女―・へて/大和 148」
流離ふ
さそら・う サソラフ 【流離ふ】
■一■ (動ハ四)
「さすらう{■一■}」に同じ。「今は路頭に―・ひ,行き来の人に物を乞ふ/謡曲・卒都婆小町」
■二■ (動ハ下二)
「さすらう{■二■}」に同じ。「または世に言ふかひなく―・へむ時にを/宇津保(楼上・下)」
流雪溝
りゅうせつこう リウセツ― [4][3] 【流雪溝】
降雪を流すために,線路や道路わきに設けてあるみぞ。
流電
りゅうでん リウ― [0] 【流電】
(1)いなずま。電光。
(2)電流。
流露
りゅうろ リウ― [1] 【流露】 (名)スル
精神的なものが自然に外に現れ出ること。発露。「愛情の―している手紙」
流音
りゅうおん リウ― [1] 【流音】
摩擦がなく,母音のように長く引き伸ばして発音できる子音。[m][n][ŋ][l]ある種の[r]など。狭義には,[l]とある種の[r]についていう。単なる聴覚印象によって命名された慣用にすぎず,現在の音声学では用いられていない。
流風
りゅうふう リウ― [0] 【流風】
(1)流行の風潮。「凡俗の―に雷同して/福翁百話(諭吉)」
(2)昔からのしきたり。先人の残した美風。
(3)その流派独自の風(フウ)。
流麗
りゅうれい リウ― [0] 【流麗】 (名・形動)[文]ナリ
詩・文章や音楽などの調子がなめらかで美しい・こと(さま)。「―な文章」「体制音調の―なる,詩にあらねども詩とおもはれ/即興詩人(鴎外)」
[派生] ――さ(名)
浄い
きよ・い [2] 【清い・浄い】 (形)[文]ク きよ・し
(1)にごりやけがれがない。きれいである。さわやかだ。「―・く澄んだ秋の月」「―・い流れ」
(2)世俗的なよごれにおかされず純粋である。心によごれがない。「少女の―・い瞳」「―・い心」
(3)物欲や肉欲とかかわりがない。「―・い交際」
(4)未練がなくさっぱりしている。いさぎよい。「過去のことは―・く水に流して再出発しよう」「人手にかからんより,―・き自害してみせ申さん/曾我 10」
(5)(連用形の形で副詞的に用いられて)残るところがない。「―・う忘れてやみぬる/枕草子 276」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
浄き明き心
きよきあかきこころ 【清き明き心・浄き明き心】
(1)〔上代語〕
反逆の意志をもたない心。忠誠心。
(2)邪心のない,明朗で曇りなき心。きたなき心・くらき心に対するものとして古神道で高く評価された心情。のち中世神道や江戸の心学に受け継がれた。
浄げ
きよげ 【清げ・浄げ】 (形動ナリ)
けがれなく清らかなさま。清楚で美しいさま。「―なる童(ワラワ)などあまた出で来て/源氏(若紫)」
浄し
きよ・し 【清し・浄し】 (形ク)
⇒きよい
浄む
きよ・む 【清む・浄む】 (動マ下二)
⇒きよめる
浄める
きよ・める [3] 【清める・浄める】 (動マ下一)[文]マ下二 きよ・む
(1)けがれや汚(ヨゴ)れを取り除いて,きれいにする。清浄にする。「身を―・める」「塩をまいて土俵を―・める」
(2)汚名・恥などを取り除く。すすぐ。「終に呉王夫差をほろぼし,会稽の恥を―・む/平治(下)」
浄人
じょうにん ジヤウ― [0] 【浄人】
僧職の一。俗人のまま寺に住み,僧たちに仕え世話をする人。
浄写
じょうしゃ ジヤウ― [0] 【浄写】 (名)スル
下書きなどを,きれいに書き写すこと。また,そのもの。浄書。「草稿を―する」
浄几
じょうき ジヤウ― [1] 【浄几・浄机】
ちりなどがなく,きれいに片付けられた机。「明窓(メイソウ)―」
浄刹
じょうせつ ジヤウ― [0] 【浄刹】
(1)〔仏〕 清浄なる領域,すなわち浄土。仏刹。
(2)寺院の境内。寺院。
浄化
じょうか ジヤウクワ [1][0] 【浄化】 (名)スル
(1)汚れを取り除いて,きれいにすること。「川の水を―する」
(2)悪弊・罪・心のけがれなどを取り除き,正しいあり方に戻すこと。「社会を―する」
(3)カタルシスに同じ。
浄化
じょうか【浄化】
purification;clarification.〜する purify;→英和
clarify;→英和
purge.→英和
‖浄化運動 a cleanup movement.浄化槽 a septic tank (トイレなどの);a water purifier tank (飲み水の).
浄化槽
じょうかそう ジヤウクワサウ [3] 【浄化槽】
(1)不純物を除くために液体を一時蓄えておく水槽。沈殿・薬品処理などによって不純物を除く。
(2)屎尿(シニヨウ)・下水を生物処理によって浄化する装置。
浄厳
じょうごん ジヤウゴン 【浄厳】
(1639-1702) 江戸時代の真言宗の僧。新安祥寺流の祖。密教を究め,梵語に通暁。徳川綱吉などの尊崇を受けた。著「悉曇三密鈔」など。
浄厳院
じょうごんいん ジヤウゴンヰン 【浄厳院】
滋賀県安土町にある浄土宗の寺。山号,金勝山。聖徳太子の草創と伝えられる慈恩寺を織田信長が再興建立したもの。開山は明感。安土宗論が行われた寺。
浄名
じょうみょう ジヤウミヤウ 【浄名】
「維摩(ユイマ)」の別訳。浄名居士(コジ)。
浄土
じょうど ジヤウ― [1] 【浄土】
〔仏〕
(1)仏が住む欲望や苦しみのない世界。釈迦の西方無勝世界,弥勒仏(ミロクブツ)の兜率天(トソツテン)などがあるが,平安後期以降,浄土教が広まるにつれて主として阿弥陀の西方極楽浄土をさすようになった。
⇔穢土(エド)
(2)「浄土宗(シユウ)」の略。
浄土
じょうど【浄土】
Paradise.浄土宗 the Jodo sect.
浄土の主
じょうどのあるじ ジヤウ― 【浄土の主】
浄土門の教主,すなわち阿弥陀仏。
浄土の五流
じょうどのごりゅう ジヤウ―ゴリウ 【浄土の五流】
法然の門下が立てた五流儀。聖光房弁長の鎮西流,善慧房証空の西山流,皆空房隆寛の長楽寺流,覚明房長西の九品寺流,成覚房幸西の一念義。
浄土ヶ浜
じょうどがはま ジヤウド― 【浄土ヶ浜】
岩手県宮古市東部の景勝地。白色の流紋岩からなり,陸中海岸の代表的観光地。
浄土三部経
じょうどさんぶきょう ジヤウ―キヤウ [6] 【浄土三部経】
浄土門で尊重する三部の経典。すなわち,無量寿経・観無量寿経・阿弥陀経の三つ。
浄土五祖
じょうどごそ ジヤウ― [4] 【浄土五祖】
〔仏〕 中国浄土教の五人の高僧。曇鸞(ドンラン)・道綽(ドウシヤク)・善導・懐感・少康。
浄土八祖
じょうどはっそ ジヤウ― [4] 【浄土八祖】
浄土宗の鎮西流で浄土教の思想を正しく受け伝えた人として選んだインド・中国・日本の八人の高僧。インドの馬鳴(メミヨウ)・竜樹・世親,中国の菩提流支(ボダイルシ)・曇鸞(ドンラン)・道綽(ドウシヤク)・善導,日本の源空(法然)をいう。
浄土双六
じょうどすごろく ジヤウ― [4] 【浄土双六】
絵双六の最も古いもの。江戸初期ごろから流行。「南・無・分・身・諸・仏」と刻んだ賽(サイ)を用い,南閻浮州(ナンエンブシユウ)を振り出しとし,浄土を上がりとする。
浄土双六[図]
浄土変相
じょうどへんそう ジヤウ―サウ [4] 【浄土変相】
浄土やそこにいる仏・菩薩などの様子を経典類に従って描いた図絵。浄土変。
浄土宗
じょうどしゅう ジヤウ― [3] 【浄土宗】
平安末期,法然が浄土三部教や浄土論に基づいて創始した浄土教の一派。阿弥陀仏の本願に頼り,もっぱら念仏を唱えて極楽に往生することを教義とする。浄土専念宗。
→浄土の五流
浄土寺
じょうどじ ジヤウド― 【浄土寺】
(1)兵庫県小野市浄谷町にある真言宗の寺。山号は極楽山。聖武天皇の勅願で行基が開創した広度寺を,鎌倉初期に重源が中興。大仏様式の特徴を伝える浄土堂と阿弥陀三尊像は国宝。
(2)広島県尾道市尾崎町にある真言宗の寺。山号は転法輪山。聖徳太子の創建と伝える。鎌倉後期に定証が再興したが,1325年に全焼。現存の本堂と多宝塔は鎌倉末期の再建で国宝。
浄土庭園
じょうどていえん ジヤウ―ヱン [4] 【浄土庭園】
日本庭園の様式の一。平安後期に成立。大池泉を中心にハスなどを植えて西方極楽浄土を表現しようとしたもの。宇治の平等院庭園,平泉の毛越寺庭園が代表的。
浄土往生
じょうどおうじょう ジヤウ―ワウジヤウ [4] 【浄土往生】
死後に仏の浄土に生まれかわること。
浄土教
じょうどきょう ジヤウ―ケウ [0] 【浄土教】
衆生(シユジヨウ)を済度(サイド)するという阿弥陀の本願を信じ,ひたすら念仏を唱えれば,死後極楽浄土に往生できると説く教え。無量寿経・観無量寿経・阿弥陀経などに基づいており,中国で発達した。日本には奈良時代に伝わり,平安時代に円仁・源信・空也などが現れ,末法思想の流行とともに広まった。法然の浄土宗,親鸞(シンラン)の浄土真宗,一遍の時宗などはこれに属する。浄土思想。
浄土曼荼羅
じょうどまんだら ジヤウ― [4] 【浄土曼荼羅】
浄土変相のうち,曼荼羅に近い形態をもつもの,また,浄土変相の別称。当麻(タイマ)・智光・清海(セイガイ)の浄土曼荼羅が有名。
浄土真宗
じょうどしんしゅう ジヤウ― [4] 【浄土真宗】
鎌倉初期,法然の弟子の親鸞が創始した浄土教の一派。阿弥陀仏の力で救われる絶対他力を主張し,信心だけで往生できるとする。本願寺派・大谷派・高田派・仏光寺派・木辺派・興正派・出雲路派・山元派・誠照寺派・三門徒派の一〇派に分かれる。真宗。一向宗。門徒宗。
浄土門
じょうどもん ジヤウ― [3] 【浄土門】
自力の修行によって仏となるのではなく,阿弥陀如来の慈悲によって極楽浄土に往生し,成仏することができると信じ念仏する教門。
⇔聖道門(シヨウドウモン)
浄地
じょうち ジヤウ― [1] 【浄地】
〔「じょうじ」とも〕
(1)〔仏〕 清浄な土地。比丘(ビク)が居住できる土地。寺院などのある土地。
(2)僧侶の塩・醤油などを置く場所。
浄域
じょういき ジヤウヰキ [0] 【浄域】
(1)社寺の境内など,神聖な場所。「―をけがす」
(2)浄土。極楽浄土。
浄妙
じょうみょう ジヤウメウ [0] 【浄妙】
〔仏〕 この上なく清浄なこと。
浄妙寺
じょうみょうじ ジヤウメウ― 【浄妙寺】
鎌倉市にある臨済宗建長寺派の寺。山号は稲荷山。1188年足利義兼の創建した極楽寺と称する真言宗寺院で,開基は退耕行勇。のち禅宗の法楽寺になり,1321年,足利尊氏によって浄妙寺と改められたという。86年鎌倉五山に列せられた。
浄弁
じょうべん ジヤウベン 【浄弁】
南北朝時代の歌僧。青蓮院法印と呼ばれる。京都の人。吉田兼好らとともに二条為世門の和歌四天王と称される。享年九〇余歳。著「古今和歌集註」など。生没年未詳。
浄戒
じょうかい ジヤウ― [0] 【浄戒】
〔仏〕 清浄な戒。五戒・十戒などの仏のいましめ。仏戒。
浄房
じょうぼう ジヤウバウ 【浄房】
便所。かわや。
浄智寺
じょうちじ ジヤウチ― 【浄智寺】
鎌倉市山ノ内にある臨済宗円覚寺派の寺。山号,金峰山。鎌倉五山の一。1283年北条宗政の三周忌に開山と伝える。勧請開山は宋僧の兀庵普寧(ゴツタンフネイ)。
浄暗
じょうあん ジヤウ― [0] 【浄暗】
神事が行われる夜の,清浄な気に満ちている闇(ヤミ)。
浄曲
じょうきょく ジヤウ― [0] 【浄曲】
「浄瑠璃」に同じ。
浄書
じょうしょ ジヤウ― [0] 【浄書】 (名)スル
草稿などをきれいに書き直すこと。また,そのもの。清書。浄写。「論文を―する」
浄書
じょうしょ【浄書】
a fair copy.〜する make a fair copy <of> .
浄書き
きよがき 【清書き・浄書き】 (名)スル
草稿などを正しくきれいに写し改めること。せいしょ。「まだ―もせぬ本をつかはして侍りけるを/新古今(雑下詞)」
浄机
じょうき ジヤウ― [1] 【浄几・浄机】
ちりなどがなく,きれいに片付けられた机。「明窓(メイソウ)―」
浄業
じょうごう ジヤウゴフ [0] 【浄業】
〔仏〕
(1)清浄な正業。善業(ゼンゴウ)。
(2)念仏。「―さかりにすすめつつ/高僧和讃」
浄水
じょうすい ジヤウ― [0] 【浄水】
(1)きよらかな水。清浄な水。
(2)神社で,参拝の前に手を洗い口を漱(スス)いで浄める水。
(3)飲料水となるよう浄化した水。
浄水地
じょうすい【浄水地】
a cleaning bed.浄水場 a filtration plant;waterworks.→英和
浄水場
じょうすいじょう ジヤウ―ヂヤウ [0] 【浄水場】
水道の水を浄化する施設。多く上水道の場合にいい,沈殿池・濾過(ロカ)池・浄水池などを備える。
浄水池
じょうすいち ジヤウ― [3] 【浄水池】
水道設備で,濾過(ロカ)池で濾(コ)した水を貯えておく池。
浄海坊
じょうかいぼん ジヤウカイ― [3] 【浄海坊】
ジョウカイボン科の甲虫の総称。体長1センチメートル内外で細長い。脚はやや長く,体色は黄・赤・黒など。カミキリムシに似るが,体は小さい。日本には約六〇種が知られる。ジョウカイ。
浄潔
じょうけつ ジヤウ― [0] 【浄潔】 (名・形動)[文]ナリ
清くいさぎよい・こと(さま)。「極めて―なる聖念に/各人心宮内の秘宮(透谷)」
浄火
じょうか ジヤウクワ [1] 【浄火】
神聖な火。神仏に捧げる火。
浄玻璃
じょうはり ジヤウ― [0] 【浄玻璃】
(1)曇りのない水晶やガラス。
(2)「浄玻璃の鏡」に同じ。
浄玻璃の鏡
じょうはりのかがみ ジヤウ― 【浄玻璃の鏡】
〔仏〕 地獄の閻魔(エンマ)王庁にあって,亡者の生前のすべてのおこないを残りなく映し出すという鏡。玻璃の鏡。
浄瑠璃
じょうるり【浄瑠璃】
a joruri;a ballad drama.
浄瑠璃
じょうるり ジヤウ― [0] 【浄瑠璃】
語り物の一。一六世紀に,三河地方で盲法師の語り物として発生し,琵琶や扇拍子を伴奏として語られていたが,やがて矢作(ヤハギ)の長者の娘浄瑠璃御前と牛若丸との恋物語を語る「浄瑠璃姫物語」(「十二段草子」)が広く迎えられ,同じ節回しで他の物語も語るようになり,これを浄瑠璃と呼ぶようになった。一七世紀初めから三味線を伴奏として人形芝居と結びつき,人形浄瑠璃が起こり,初め京都で,のち三都に流行した。初期には江戸の金平(キンピラ)節・土佐節・外記節,京都の伊勢島節・角太夫節・加賀節,大坂の播磨節・文弥節などの古浄瑠璃が盛行した。1684年竹本義太夫が大坂の竹本座で義太夫節を語り始め,ここに浄瑠璃は義太夫節の異名ともなった。のち豊後節やその系統の常磐津節・清元節などの歌舞伎浄瑠璃,また一中節・河東(カトウ)節・新内節など座敷で聞かせる唄浄瑠璃など諸浄瑠璃が派生した。
→人形浄瑠璃
浄瑠璃世界
じょうるりせかい ジヤウ― [5] 【浄瑠璃世界】
〔仏〕 薬師如来の浄土。地は瑠璃から成り,建物・用具などがすべて七宝造りで,無数の菩薩が住んでいるという。薬師浄土。
浄瑠璃太夫
じょうるりたゆう ジヤウ―タイフ [5] 【浄瑠璃太夫】
浄瑠璃を語ることを職とする人。浄瑠璃語り。
浄瑠璃姫
じょうるりひめ ジヤウルリ― 【浄瑠璃姫】
義経伝説中の人物。三河国矢矧(ヤハギ)宿の長者の娘。薬師瑠璃光如来の申し子で,牛若丸の奥州下りの折,見染められて契りを結んだという。古浄瑠璃「十二段草子」に脚色された。
浄瑠璃姫物語
じょうるりひめものがたり ジヤウルリ― 【浄瑠璃姫物語】
「十二段草子」の別名。
浄瑠璃寺
じょうるりじ ジヤウルリ― 【浄瑠璃寺】
京都府加茂町にある真言律宗の寺。山号,小田原山。聖武天皇の勅願により天平年間(729-749)行基の開創という。1047年義明(ギミヨウ)が中興。阿弥陀如来像九体と本堂(九体阿弥陀堂),三重塔・吉祥天女像などで知られる。九体(クタイ)寺。九品(クホン)寺。
浄瑠璃座
じょうるりざ ジヤウ― [0] 【浄瑠璃座】
人形浄瑠璃芝居を興行する劇場。また,それを興行する一座。
浄瑠璃本
じょうるりぼん ジヤウ― [0] 【浄瑠璃本】
浄瑠璃の詞章をしるした本。
浄瑠璃狂言
じょうるりきょうげん ジヤウ―キヤウ― [5] 【浄瑠璃狂言】
⇒義太夫狂言(ギダユウキヨウゲン)
浄瑠璃番付
じょうるりばんづけ ジヤウ― [5] 【浄瑠璃番付】
人形浄瑠璃の興行で,宣伝や案内のために印刷された一枚刷りのもの。上演月日・上演曲目・舞台面の絵・配役・出演者名・座名などをしるす。
浄瑠璃看板
じょうるりかんばん ジヤウ― [5] 【浄瑠璃看板】
歌舞伎劇場などに掲げた,浄瑠璃の名題・俳優・太夫・三味線・囃子(ハヤシ)・振り付けなどをしるした芝居看板。
浄瑠璃節
じょうるりぶし ジヤウ― [0] 【浄瑠璃節】
「浄瑠璃」に同じ。特に,音楽面についていう。
浄瑠璃芝居
じょうるりしばい ジヤウ―ヰ [5] 【浄瑠璃芝居】
浄瑠璃に合わせて演じる人形芝居。人形浄瑠璃芝居。
浄瑠璃語り
じょうるりかたり ジヤウ― [5] 【浄瑠璃語り】
「浄瑠璃太夫(タユウ)」に同じ。
浄界
じょうかい ジヤウ― [0] 【浄界】
(1)けがれのない世界。浄土。
(2)寺院・神社の境内。
浄福
じょうふく ジヤウ― [0] 【浄福】
清らかな幸福。宗教の世界で,信仰によって得られると信じられている幸福。
浄穢
じょうえ ジヤウヱ [1] 【浄穢】
清浄なものときたないもの。また,浄土と穢土。
浄穢不二
じょうえふに ジヤウヱ― [1][1] 【浄穢不二】
〔仏〕 悟りと迷い,浄土と現世,仏と凡夫のように清浄と汚穢に対立していると思われるものも,超越的な真理の立場からみれば,区別のない同一のものであるということ。
浄罪
じょうざい ジヤウ― [0] 【浄罪】
罪をきよめること。
浄行
じょうぎょう ジヤウギヤウ [0] 【浄行】
〔仏〕 仏の教えに従った行為。戒律を守ること。また,淫事を行わないこと。
浄行持律
じょうぎょうじりつ ジヤウギヤウヂ― [5][0] 【浄行持律】
〔仏〕 淫事をつつしみ,常におこないを清らかにして,戒律をかたく守ること。
浄衣
じょうい ジヤウ― [1] 【浄衣】
⇒じょうえ(浄衣)
浄衣
じょうえ ジヤウ― [1] 【浄衣】
(1)神事・法会など,宗教的な行事にかかわる人の着ける清浄な衣服。普通,白色・無文で狩衣形。
(2)僧衣。「頭からげ―着て/平家 4」
浄財
じょうざい ジヤウ― [0] 【浄財】
宗教団体・慈善・社会事業などに寄付する金。「―を募る」
浄財
じょうざい【浄財】
honest money.〜を集める collect donations[alms].〜を喜捨する make a votive offering of money.
浄院
じょういん ジヤウヰン [0] 【浄院】
てら。寺院。
浄雲節
じょううんぶし ジヤウウン― 【浄雲節】
古浄瑠璃の一。寛永(1624-1644)頃,江戸浄瑠璃の開祖薩摩浄雲が語り始めたもの。豪快活発な語り口が江戸で大いに人気を得た。薩摩節。
浄飯王
じょうぼんのう ジヤウボンワウ 【浄飯王】
〔梵 Śuddhodana〕
釈迦の父。中インド迦毘羅衛(カビラエ)国の王。白浄王。
浅い
あさ・い [0][2] 【浅い】 (形)[文]ク あさ・し
(1)表面や外側から底や奥までの距離が短い。「―・い川」「―・いほらあな」
(2)(外傷について)深く内部にまで達していない。「傷は―・いぞ」
(3)到達度が低い。十分な程度に達していない。「理解が―・い」「思慮が―・い」「経験が―・い」「つきあいが―・い」{(1)〜(3)}
⇔深い
(4)時間があまり経過していない。「知り合ってから日が―・い」「春はまだ―・い」
(5)色が薄い。「―・い緑色」
(6)身分や地位が低い。卑しい。「位―・く何となき身の程/源氏(梅枝)」
(7)感情が痛切でない。思い方が不十分である。「安積(アサカ)山影さへ見ゆる山の井の―・き心をわが思はなくに/万葉 3807」
[派生] ――さ(名)――み(名)
[慣用] 底が―・日が―
浅い
あさい【浅い】
[深さ]shallow;→英和
[季節]early;→英和
young;→英和
[日]short;→英和
brief;→英和
[関係]slight;→英和
not close;[色]light;→英和
pale.→英和
〜眠り a light sleep.〜傷 a slight wound.関係が浅くない be closely related <to> .
浅し
あさ・し 【浅し】 (形ク)
⇒あさい
浅す
あ・す 【浅す】 (動サ下二)
川や海が浅くなる。水が干上がる。「石舟(イワフネ)の泊(ハ)てし高津は―・せにけるかも/万葉 292」
浅はか
あさはか [2] 【浅はか】 (形動)[文]ナリ
(1)思慮の足りないさま。浅薄なさま。「―な考え」「爾(ソ)んな―な惚れ方なら/社会百面相(魯庵)」
(2)奥まっていないさま。浅いさま。「端近に―なれど/枕草子 97」
(3)風情・趣などに深みのないさま。「今の―なる(絵)も/源氏(絵合)」
(4)とるに足りないさま。「―なる事にかかづらひてだに公のかしこまりなる人の/源氏(須磨)」
[派生] ――さ(名)
浅ふ
あさ・う アサフ 【浅ふ】 (動ハ下二)
(1)位などが低い状態にある。「まだ位なども―・へたる程を/源氏(竹河)」
(2)思慮・分別が足りない。「若やかなる人こそ,物の程しらぬやうに―・へたるも,罪ゆるさるれ/紫式部日記」
浅ぶ
あさ・ぶ 【浅ぶ】 (動バ四)
あなどる。軽んずる。あさむ。「罰あるべきなど―・びあへる/経信母集」
浅ま
あさま 【浅ま】 (形動ナリ)
(1)奥深くないさま。また,深くないさま。「今の皇居は余りに―なる処にて候へば/太平記 34」
(2)あらわなさま。むきだしなさま。「忍ぶ姿も顕れて,―になりぬ/謡曲・玉井」
(3)浅はかなさま。浅薄。「―ニ言ヒナス/日葡」
(4)粗末なさま。粗略。「是程に―なる平城に,主上・上皇を籠めまゐらせて/太平記 9」
浅ましい
あさまし・い [4] 【浅ましい】 (形)[文]シク あさま・し
〔驚きあきれる意の動詞「あさむ」の形容詞形〕
□一□人間らしくないありさまで情けない。
(1)(心・性質などが)いやしくて嘆かわしい。さもしい。「人のものを盗むとは―・い根性だ」
(2)(姿・外形などが)みじめで見るにたえない。見苦しい。「落ちぶれて―・い姿となる」「―・く瘁(ヤツ)れたる面(オモテ)を矚(マモ)りて/金色夜叉(紅葉)」
□二□
(1)事の意外に驚きあっけにとられるさまを表す。思いがけないことだ。驚くばかりだ。あきれかえるばかりだ。「かく―・しき空ごとにてありければ/竹取」「あげおとりやと疑はしく思されつるを,―・しううつくしげさ添ひ給へり/源氏(桐壺)」
(2)(「あさましくなる」の形で)死ぬ。「院の御悩み重くならせ給ひて,八月六日いと―・しうならせ給ひぬ/増鏡(藤衣)」
(3)(連用形を副詞的に用いて)はなはだしく。ひどく。「むく犬の―・しく老いさらぼひて/徒然 152」
〔□二□(1)が原義で,本来はよい場合にも悪い場合にも用いたが,次第に悪い意で用いることが多くなった。中世以降見える「浅猿」という当て字は,この語が現代語と同様の,否定的な感情を表す用法に変化していたことを示している〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
浅ましい
あさましい【浅ましい】
miserable <death> ;→英和
wretched <life> ;→英和
mean(卑劣な);→英和
shameful(情ない).→英和
浅み
あさみ [0] 【浅み】
(1)浅いところ。あさせ。
⇔深み
(2)歌舞伎のかつらの一。僧侶の役に用いる。
浅む
あさ・む 【浅む】 (動マ四)
〔中世以降「あざむ」とも〕
(1)軽蔑する。軽んずる。「学生は―・むが如く笑へり/金色夜叉(紅葉)」
(2)驚きあきれる。「めづらかなるわざかなと,―・み驚き給ひつれど/寝覚 1」
浅め
あさめ [0] 【浅め】 (名・形動)
浅いと感じられる・こと(さま)。「―に守る」
浅らか
あさらか 【浅らか】 (形動ナリ)
淡々としたさま。あっさり。「紅の薄染め衣―に/万葉 2966」
浅り
あさり 【浅り】
水の浅い所。「山川の―にならで/著聞 1」
浅井
あさい アサヰ 【浅井】
姓氏の一。
浅井了意
あさいりょうい アサヰレウイ 【浅井了意】
(?-1691) 江戸前期の僧・仮名草子作者。了意は法号。別号,瓢水子・松雲。仏書注釈のかたわら,中国の怪異小説を翻案。著「御伽婢子(オトギボウコ)」「浮世物語」「東海道名所記」「堪忍記」など。
浅井忠
あさいちゅう アサヰ― 【浅井忠】
(1856-1907) 洋画家。江戸の生まれ。号は黙語・木魚。フォンタネージに学び,詩情にじむ写実的画風を確立。1889年(明治22)明治美術会創設に参加。関西の勃興期洋風画の発展に貢献,多くの後進を育てた。代表作「収穫」「春畝(シユンボウ)」
浅井長政
あさいながまさ アサヰ― 【浅井長政】
(1545-1573) 戦国時代の武将。近江国小谷城主。織田信長の妹お市をめとり勢力を増したが,のち朝倉義景と結んで信長に敵対。1570年姉川の戦いに大敗し,73年小谷城で自刃。淀君(ヨドギミ)の父。
浅傷
あさで [0] 【浅手・浅傷】
浅い傷。軽いけが。うすで。
⇔深手
浅利
あさり 【浅利】
姓氏の一。
浅利又七郎
あさりまたしちろう 【浅利又七郎】
(1778-1853) 幕末の剣客。水戸街道松戸の人。小野一刀流を学び,突きの名手。
浅劣
せんれつ [0] 【浅劣・謭劣】 (名・形動)[文]ナリ
あさはかでつたない・こと(さま)。「其脚色(シクミ)は―なれども/当世書生気質(逍遥)」
浅堆
せんたい [0] 【浅堆】
⇒バンク(2)
浅場
あさば [0] 【浅場】
(1)川の岸辺や瀬の浅くなっている場所。あさっぱ。
(2)カレイ目の海魚。全長約35センチメートル。体は扁平で,右側に両眼があり,こげ茶色で前半部に黄色の小斑点が多い。無眼側は白色。食用。北日本以北と朝鮮半島東岸に分布。コウリモチガレイ。アサバガレイ。
浅墓な
あさはか【浅墓な】
superficial <idea> ;→英和
shallow(-brained);→英和
thoughtless;→英和
imprudent;→英和
silly.→英和
浅学
せんがく [0] 【浅学】
学問や知識が浅いこと。自分のことをへりくだっていうのに用いる。
浅学
せんがく【浅学】
shallow learning.‖浅学非才 one's lack of knowledge and ability.
浅学菲才
せんがくひさい [0] 【浅学非才・浅学菲才】
学問や知識が浅く才能がないこと。また,自分の才能をへりくだっていう語。非才浅学。
浅学非才
せんがくひさい [0] 【浅学非才・浅学菲才】
学問や知識が浅く才能がないこと。また,自分の才能をへりくだっていう語。非才浅学。
浅山一伝流
あさやまいちでんりゅう 【浅山一伝流】
剣・柔・槍・鎌などの術を総合した武術の流派。丸目主水に発するといわれ,江戸初期浅山一伝斎が大成した。
浅川
あさかわ アサカハ 【浅川】
姓氏の一。
浅川
あさかわ アサカハ 【浅川】
(1)東京都八王子市の地名。甲州街道の宿駅として発達。近くに多摩御陵がある。
(2)福島県南東部,石川郡の町。幕末には天領となり,浅川陣屋が置かれた。
浅川範彦
あさかわのりひこ アサカハ― 【浅川範彦】
(1865-1907) 医師・細菌学者。高知県生まれ。北里柴三郎に師事。1899年内務省伝染病研究所の指導者となる。死後,浅川賞(日本細菌学会賞)が設けられた。
浅慮
せんりょ [1] 【浅慮】
考えが浅いこと。あさはかな考え。
浅慮な
せんりょ【浅慮な】
imprudent;→英和
thoughtless;→英和
shallow-minded.
浅手
あさで [0] 【浅手・浅傷】
浅い傷。軽いけが。うすで。
⇔深手
浅才
せんさい [0] 【浅才】
浅はかな才能。浅知恵。自分のことをへりくだっていう場合にも用いる。
浅播き
あさまき [0] 【浅播き】
播種に際し覆土を薄くするやり方。細粒種子や光発芽種子に適用される。
→深播き
浅文風
せんもんふう [0] 【浅文風】
世阿弥の能楽用語。九位(キユウイ)中三位の第三。初心の頃から芸の美しさを表す段階。能の稽古の入門段階とする。
→九位
浅春
せんしゅん [0] 【浅春】
春になったばかりの頃。早春。
浅智
せんち [1] 【浅知・浅智】
あさはかな知恵。
浅木
あさぎ 【浅木】
節の多い雑木。「あづま屋の―の柱/千載(恋三)」
浅木炭
あさぎずみ [3] 【浅木炭】
浅木を焼いた質の悪い木炭。
浅沓
あさぐつ 【浅沓】
公卿(クギヨウ)・殿上人などが履いた浅い沓(クツ)。古くは革で,のちには桐(キリ)をくりぬいて作り,外側を黒漆で塗り,内側に絹布を張った。
⇔深沓
浅沓[図]
浅沢小野
あさざわおの アサザハヲノ 【浅沢小野】
大阪市住吉区の住吉神社付近にあった低湿地。カキツバタの名所。浅沢沼。((歌枕))「住吉(スミノエ)の―のかきつはた衣に摺り付け着む日知らずも/万葉 1361」
浅沼
あさぬま 【浅沼】
姓氏の一。
浅沼稲次郎
あさぬまいねじろう 【浅沼稲次郎】
(1898-1960) 社会運動家・政治家。東京都三宅島出身。早大卒。農民労働党・日本労農党などに参加。のち,衆議院議員。日本社会党の結成に加わり書記長・委員長を務め,安保改定反対闘争を指導。演説中に右翼少年に刺殺された。
浅浅
あさあさ 【浅浅】
■一■ (副)
(1)浅いさま。うっすらとしたさま。「―と萌初(モエソ)めた麦畠は/破戒(藤村)」
(2)軽く考えるさま。「父の詠をだにも―と思ひたりし上は/後鳥羽院御口伝」
■二■ (名)
〔女房詞〕
浅漬けの漬物。「なかはしより―まゐる/御湯殿上(天正一四)」
浅浅しい
あさあさし・い [5] 【浅浅しい】 (形)[文]シク あさあさ・し
考えが浅い。あさはかだ。軽々しい。「心―・き人に/文づかひ(鴎外)」
浅海
せんかい [0] 【浅海】
(1)浅い海。
⇔深海
(2)海岸から大陸棚の外縁までの,水深約200メートルまでの海域。
浅海成層
せんかいせいそう [5] 【浅海成層】
大陸棚上の堆積層。陸地から運ばれた礫(レキ)・砂・泥などや,生物遺骸から成る。浅海堆積物。
浅深
せんしん [1] 【浅深】
浅いことと深いこと。深浅。
浅漬
あさづけ [0] 【浅漬(け)】
(1)野菜を短時日ぬかや薄塩で漬けること。また,その漬物。当座漬け。[季]冬。
(2)「べったら漬け」に同じ。
浅漬け
あさづけ [0] 【浅漬(け)】
(1)野菜を短時日ぬかや薄塩で漬けること。また,その漬物。当座漬け。[季]冬。
(2)「べったら漬け」に同じ。
浅瀬
あさせ【浅瀬】
a shoal;→英和
shallows.〜に乗り上げる run aground.
浅瀬
あさせ [0] 【浅瀬】
流れの浅い所。川や海などの浅い所。
浅瓜
あさうり 【浅瓜】
シロウリの別名。
浅甕
さらけ 【浅甕】
〔「さらげ」とも〕
底の浅いかめ。「―に醸(カ)める酒(オオミキ)を/日本書紀(顕宗訓)」
浅田
あさだ 【浅田】
姓氏の一。
浅田
あさだ [0] 【浅田】
泥深くない田。泥の浅い田。
⇔深田
浅田宗伯
あさだそうはく 【浅田宗伯】
(1814-1894) 漢方医。信濃の生まれ。号,栗園。名は惟常。江戸幕府の奥医師となり,明治になって東宮侍医となる。漢方存続運動に活躍。
浅略
せんりゃく [0] 【浅略】
〔仏〕
(1)あさはかで,粗略なこと。
(2)密教の四重秘釈の一つである「浅略釈」の略。表面的な解釈。
⇔深秘(ジンピ)
「―深秘(ジンピ)の奥義/太平記 18」
浅発地震
せんぱつじしん [5] 【浅発地震】
震源の深さが浅い地震。普通は,80〜100キロメートルより浅い地震をいう。20〜30キロメートルより浅いものを,特に,極浅発地震ということがある。
→深発地震
浅知
せんち [1] 【浅知・浅智】
あさはかな知恵。
浅知恵
あさぢえ [0] 【浅知恵】
あさはかな考え。
浅知恵の
あさぢえ【浅知恵の】
shallow-witted.
浅知短才
せんちたんさい [1] 【浅知短才】
あさはかな知恵と乏しい才能。また,自分の能力をへりくだっていう語。
浅短
せんたん [0] 【浅短】 (名・形動ナリ)
あさはかで未熟な・こと(さま)。「智識―局量褊小なる人民なり/明六雑誌 30」
浅紅
せんこう [0] 【浅紅】
薄い紅色。うすくれない。ももいろ。
浅紫
あさむらさき [4] 【浅紫】
薄い紫色。
浅紫の袍
あさむらさきのほう 【浅紫の袍】
薄い紫色の袍。二位・三位の者が着た。
浅絳山水
せんごうさんすい センガウ― [5] 【浅絳山水】
墨描(ガ)きの山水画で,岩・樹木などに岱赭(タイシヤ)(赤の顔料)を軽く施す画法。また,その画法で描かれた画。
浅緋
あさあけ 【浅緋】
薄い緋色(ヒイロ)。また,その色の袍(ホウ)。平安時代,五位の者が着た。うすひ。
浅緑
あさみどり [3] 【浅緑】
薄いみどり色。
浅緑
あさみどり【浅緑】
light green.
浅緑
せんりょく [0] 【浅緑】
薄いみどり色。あさみどり。「―色」
浅縹
あさはなだ [3] 【浅縹】
染め色の名。薄い縹色(ハナダイロ)。薄花色。うすはなだ。
浅縹の袍
あさはなだのほう 【浅縹の袍】
薄い縹色の袍。初位の人が着る。
浅羽
あさば 【浅羽】
静岡県西部,磐田(イワタ)郡の町。太田川下流左岸に位置。園芸が盛ん。
浅聞
せんぶん [0] 【浅聞】
浅い見聞。見聞が狭いこと。
浅膚
せんぷ [1] 【浅膚】 (名・形動)[文]ナリ
あさはかで深みのない・こと(さま)。浅薄。「人をして―なる知見を得せしめ/西国立志編(正直)」
浅色効果
せんしょくこうか [5] 【浅色効果】
発色団に助色団を加えることによって,物質の吸収スペクトルが短波長側にずれるために,色が浅くなる効果。浅色効果を与える原子団を浅色団という。
⇔深色効果
浅茅
あさじ [0] 【浅茅】
丈の低いチガヤ。また,まばらに生えているチガヤ。
浅茅
あさぢ 【浅茅】
⇒あさじ(浅茅)
浅茅が原
あさじがはら 【浅茅が原】
(1)浅茅が生いしげり荒れた野原。あさじはら。
(2)地名(別項参照)。
浅茅が宿
あさじがやど 【浅茅が宿】
「あさじうのやど」に同じ。「―に昔をしのぶこそ/徒然 137」
浅茅ヶ原
あさじがはら アサヂ― 【浅茅ヶ原】
奈良市奈良公園西部の春日神社一の鳥居あたりの丘陵。
浅茅原
あさじはら 【浅茅原】
■一■ (名)
「あさじがはら」に同じ。
■二■ (枕詞)
音の類似から「つばら」にかかる。「―つばらつばらにもの思へば/万葉 333」
浅茅和え
あさじあえ [0] 【浅茅和え・朝地和え】
白い切り胡麻で,ゆでた青菜を和えた料理。まばらに生えたチガヤの風情をもじって付けられた名。小町和え。
浅茅生
あさじう 【浅茅生】
浅茅の生えている所。「―に露おきそふる雲の上人/源氏(桐壺)」
浅茅生の
あさじうの 【浅茅生の】 (枕詞)
浅茅が生えている野の意で,「野」「小野(オノ)」,また「己(オノ)」にかかる。「―小野の篠原偲ぶとも/古今(恋一)」
浅茅生の宿
あさじうのやど 【浅茅生の宿】
浅茅の生えている荒れ果てた家。あさじがやど。「いかですむらむ―/源氏(桐壺)」
浅草
あさくさ 【浅草】
東京都台東区東部の地名。もと区名。特に,浅草寺(センソウジ)を中心とした地区を指し,旧浅草公園を六区分したうちの一つの六区は大衆娯楽街として有名。
浅草オペラ
あさくさオペラ [5] 【浅草―】
大正時代後半に浅草の大衆劇場で上演された歌劇・喜歌劇。1917年(大正6)に興る。清水金太郎・田谷力三・藤原義江などが活躍,絶大な人気を博したが,関東大震災で衰滅した。
浅草寺
せんそうじ センサウ― 【浅草寺】
東京都台東区浅草(アサクサ)にある聖観音宗の寺。山号,金竜山。別称,浅草(アサクサ)観音。本坊は伝法院。本尊は聖観世音菩薩。縁起によれば,推古天皇の時代に興り,円仁が再興。徳川家康は寺領五〇〇石を与え,江戸庶民の信仰を集めた。戦後天台宗から独立。
浅草寺
あさくさでら 【浅草寺】
⇒浅草寺(センソウジ)
浅草文庫
あさくさぶんこ 【浅草文庫】
(1)寛永年間(1624-1644),紀州侯の藩医板坂卜斎(1578-1655)が浅草の邸内に作った文庫。
(2)江戸初期,佐倉藩主堀田正盛(1608-1651)が浅草に作った文庫。
(3)1874年(明治7),浅草蔵屋敷跡に開設された官立の文庫。文部省の東京書籍館の蔵書が移されたもの。84年太政官文庫に,現在は内閣文庫に移管されている。
浅草海苔
あさくさのり [4] 【浅草海苔】
(1)紅藻類ウシケノリ目アマノリ属の海藻。内湾の潮間帯に生じる。紅紫色の薄い膜状体で,一層の細胞層よりなる。各地で養殖され,干して食用とする。むらさきのり。あまのり。
(2)ほしのり。
〔名の由来は,古く浅草辺りでとれたからとも,浅草で干し海苔にしたからとも〕
浅草田圃
あさくさたんぼ 【浅草田圃】
浅草の新吉原遊郭の裏手にあった田。中たんぼ。
浅草紙
あさくさがみ [4] 【浅草紙】
くず紙を再生した,色の黒い粗末な紙。落とし紙に使う。江戸時代,浅草山谷辺りで多く製造されたのでいう。
浅草線
あさくさせん 【浅草線】
都営地下鉄の鉄道線。東京都押上・西馬込間,18.3キロメートル。
浅草縞
あさくさじま [0] 【浅草縞】
経(タテ)糸にくず生糸,緯(ヨコ)糸に綿糸を用いた紬縞(ツムギジマ)。八王子付近で産した。女物。
浅草観音
あさくさかんのん 【浅草観音】
浅草寺(センソウジ)の通称。
浅葱
あさぎ [0] 【浅葱】
〔「葱(キ)」はネギの古名。薄い葱の葉の色の意。「浅黄」は当て字〕
(1)わずかに緑色を帯びた薄い青。また,青みをおびた薄い緑色。あさぎ色。「―袴(バカマ)」「―帽子(ボウシ)」
(2)(着ている袍(ホウ)の色が浅葱であるところから)六位。
(3)「浅葱裏」の略。
浅葱
あさつき [2][0] 【浅葱・胡葱】
ユリ科の多年草。高さ約30センチメートル。葉は細い筒状。ネギ類に属し,各地の山野に自生するが,野菜として栽培され,葉や鱗茎を食用とする。せんぼんわけぎ。[季]春。
浅葱幕
あさぎまく [3][0] 【浅葱幕】
歌舞伎の大道具。浅葱色無地の木綿幕。昼を表す背景として用いるほか,口上・大薩摩などのあとで振り落として一瞬のうちに舞台面を変えたり,引き幕や暗転などを用いず舞台転換をする場合に,舞台を隠すのにも用いる。
浅葱桜
あさぎざくら [4] 【浅葱桜】
サトザクラの一品種。黄色みを帯びた緑色の花をつけるもの。
浅葱椀
あさぎわん [3] 【浅葱椀】
黒塗りの地に浅葱色および赤白の漆で,花や鳥の模様を描いた椀。江戸初期に京都で作られた。
浅葱縅
あさぎおどし [4] 【浅葱縅】
浅葱色の糸や革で縅した鎧(ヨロイ)。
浅葱縞
あさぎじま [0] 【浅葱縞】
浅葱色の縞織物。
浅葱色
あさぎいろ [0] 【浅葱色】
「あさぎ{(1)}」に同じ。
浅葱裏
あさぎうら [0] 【浅葱裏】
(1)衣服の浅葱色の裏地。また,その色の裏のついた着物。
(2)〔羽織の裏に浅葱木綿を用いることが多かったところから〕
遊里で,江戸勤番の野暮な田舎侍を,あざけっていう語。あさぎ。「まだ出来ぬ顔へしかける―/柳多留 8」
浅薄
せんぱく [0] 【浅薄】 (名・形動)[文]ナリ
知識や考えなどが浅く薄っぺらな・こと(さま)。あさはか。「―な知識をふりまわす」
[派生] ――さ(名)
浅薄
せんぱく【浅薄】
shallowness.〜な shallow;→英和
frivolous;→英和
superficial.→英和
浅蘇芳
あさずおう [3] 【浅蘇芳】
染め色の名。薄い蘇芳色。うすすおう。
浅虫温泉
あさむしおんせん 【浅虫温泉】
青森市北東部の海浜にある温泉。弱硫酸塩泉・単純泉。
浅蜊
あさり【浅蜊】
a short-necked clam.
浅蜊
あさり [0] 【浅蜊】
海産の二枚貝。殻長4センチメートル内外。長楕円形で,殻表には細い布目状のすじがあり,色・模様はさまざま。淡水の混じる浅海の砂泥地にすむ。食用。北海道以南に広く分布。[季]春。
浅裂
せんれつ [0] 【浅裂】 (名)スル
浅く切れ込むこと。特に,植物の葉の縁(フチ)に浅い切れ込みのあること。
浅見
せんけん【浅見】
a shallow view.
浅見
せんけん [0] 【浅見】
あさはかな考え。思慮の浅い意見。また,自分の意見をへりくだっていう語。
浅見
あさみ 【浅見】
姓氏の一。
浅見絅斎
あさみけいさい 【浅見絅斎】
(1652-1711) 江戸中期の儒者。近江の人。名は安正。山崎闇斎に学び,崎門(キモン)三傑の一人。師の垂加神道をとらず,敬義内外説に異を唱えて破門された。その著「靖献遺言(セイケンイゲン)」は近世尊王論に多大の影響を与えた。
浅識
せんしき [0] 【浅識】 (名・形動)[文]ナリ
知識があさはかなこと。見識が浅いこと。また,そのさま,その人。「―を恥じる」「我―なる小説者流に/小説神髄(逍遥)」
浅賀
あさが 【浅賀】
姓氏の一。
浅賀ふさ
あさがふさ 【浅賀ふさ】
(1894-1986) 医療ソーシャル-ワーカー。愛知県生まれ。聖路加病院で日本最初の医療ソーシャル-ワーカーとして活躍。
浅近
せんきん [0] 【浅近】 (名・形動)[文]ナリ
あさはかな・こと(さま)。「其理は甚―なれども/明六雑誌 29」
浅酌
せんしゃく [0] 【浅酌】 (名)スル
ほどよく酒を飲むこと。小宴を催すこと。
浅酌低唱
せんしゃくていしょう [0] 【浅酌低唱】 (名)スル
ほどよく酒を味わいながら小声で詩歌を口ずさむこと。
浅野
あさの 【浅野】
姓氏の一。
浅野内匠頭
あさのたくみのかみ 【浅野内匠頭】
⇒浅野長矩(アサノナガノリ)
浅野川
あさのがわ 【浅野川】
石川県中部を北西に流れ,金沢市市街地を通り河北潟に注ぐ川。犀川とほぼ並行して流れる。金沢名産のゴリを産する。
浅野幸長
あさのよしなが 【浅野幸長】
(1576-1613) 江戸初期の大名。長政の子。幼少より豊臣秀吉に近侍。文禄・慶長の役に従軍。秀吉の没後,徳川家康にくみして紀伊和歌山に封ぜられた。
浅野総一郎
あさのそういちろう 【浅野総一郎】
(1848-1930) 実業家。越中の人。渋沢栄一の援助によって官営深川セメント工場の払い下げを受け,浅野セメント会社を設立。他の分野にも進出して,浅野財閥を築いた。
浅野長勲
あさのながこと 【浅野長勲】
(1842-1937) 広島藩最後の藩主。倒幕運動・大政奉還運動に参加。1869年(明治2)藩主。元老院議官・イタリア公使などを務めた。
浅野長政
あさのながまさ 【浅野長政】
(1547-1611) 安土桃山時代の武将。尾張の人。織田信長・豊臣秀吉に仕える。文禄の役に軍監として朝鮮に渡る。五奉行の一人。関ヶ原の戦いでは徳川方についた。
浅野長矩
あさのながのり 【浅野長矩】
(1667-1701) 江戸前期の大名。播磨(ハリマ)国赤穂(アコウ)藩主。内匠頭(タクミノカミ)。1701年(元禄14)3月14日勅使接待役となったが,殿中で典礼指南の吉良義央(キラヨシナカ)に切りつけ,即日,切腹・除封の処分を受けた。
→赤穂浪士
浅間丸事件
あさままるじけん 【浅間丸事件】
1940年(昭和15)千葉県野島崎沖でイギリス軍艦が浅間丸を臨検し,敵国ドイツの船客を連れ去った事件。
浅間信仰
せんげんしんこう [5] 【浅間信仰】
静岡県富士宮市の浅間神社に関する信仰。古来の富士信仰をもとに,浅間神社創建後,水の神・火山の神への信仰が確立。修験道と習合して発展,富士講により民間にも流布した。
→富士信仰
浅間山
あさまやま 【浅間山】
長野県と群馬県の境にある三重式活火山。海抜2568メートル。数百年ごとに大噴火を繰り返す。浅間の嶽(タケ)。浅間の山。((歌枕))「雲はれぬ浅間の山のあさましや人の心をみてこそやまめ/古今(雑体)」
浅間山噴火
あさまやまふんか 【浅間山噴火】
1783年(天明3)7月の浅間山の大噴火。北関東全域に火山灰が降り,火砕流によって多くの集落が破壊・埋没,死者千人以上。この噴火で鬼押し出しの奇観が生じ,また火山灰による日射量の減少は天明の冷害(天明の飢饉)の一因を成したといわれる。
浅間山荘事件
あさまさんそうじけん 【浅間山荘事件】
1972年(昭和47)2月,五名の連合赤軍メンバーが長野県軽井沢町の保養所「浅間山荘」に,管理人夫人を人質に立てこもり,出動した警官隊と銃撃戦を展開,逮捕された事件。
浅間温泉
あさまおんせん 【浅間温泉】
長野県松本市北東の温泉。単純泉。美ヶ原や飛騨山脈の眺望にすぐれる。
浅間物
あさまもの 【浅間物】
1698年初演の「傾城浅間嶽(ケイセイアサマガタケ)」を原拠とする歌舞伎・浄瑠璃・舞踊の一群。巴之丞が傾城の奥州ととりかわした起請文を焼くと,その煙の中から奥州の姿が現れるという趣向をもつ。
浅間神社
せんげんじんじゃ 【浅間神社】
〔「あさまじんじゃ」とも〕
(1)静岡県富士宮市にある神社。駿河国一宮。主神は木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)。浅間造りの本殿は有名。
(2)静岡市にある神社。主神は木花開耶姫命。富士新宮。
(3)山梨県東八代郡一宮町にある神社。甲斐国一宮。主神は木花開耶姫命。
浅間神社
あさまじんじゃ 【浅間神社】
⇒せんげんじんじゃ(浅間神社)
浅間造り
せんげんづくり [5] 【浅間造り】
神社本殿様式の一。二層から成り,下層は五間×四間の入母屋または寄せ棟造り,上層は三間×二間の流れ造りとしたもの。富士宮市の浅間神社本殿の様式。
浅間高原
あさまこうげん 【浅間高原】
浅間山の南麓・北麓にまたがる高原。溶岩流によって形成された。上信越高原国立公園に属し,スキー場・別荘地・牧場などが点在する。
浅陋
せんろう [0] 【浅陋】 (名・形動)[文]ナリ
見識や学問が浅くて狭い・こと(さま)。「実に我才識の―なるに驚きたり/筆まかせ(子規)」
浅香
せんこう [0] 【桟香・浅香】
〔「桟香」は「さんこう」とも読む〕
水に入れると浮きも沈みもしない香木。水に浮く香木のこととも。
〔「箭香」「箋香」とも書く〕
浅香
あさか 【安積・浅香】
福島県南部の旧郡名。1965年(昭和40)郡内の全町村が郡山市と合併。
浅香の沼
あさかのぬま 【安積の沼・浅香の沼】
安積山の麓(フモト)にあったという沼。((歌枕))
浅香の浦
あさかのうら 【浅香の浦】
大阪府堺市浅香山町付近の海岸の古名。((歌枕))「夕さらば潮満ち来なむ住吉(スミノエ)の―に玉藻刈りてな/万葉 121」
浅香山
あさかやま 【安積山・浅香山】
福島県郡山市にある山。「安積山影さへ見ゆる山の井の浅き心をわが思はなくに/万葉 3807」にまつわる伝説が万葉集・大和物語などに見える。((歌枕))
浅香社
あさかしゃ 【浅香社】
1893年(明治26),落合直文の興した歌人の結社。直文の住む東京の浅嘉町にちなむ。古習の打破と個性尊重を唱え,門下から与謝野鉄幹・金子薫園・尾上柴舟らが出た。
浅黄
せんこう [0] 【浅黄】
薄い黄色。あさぎ。
浅黄
あさぎ [0] 【浅黄】
薄い黄色。
浅黄斑
あさぎまだら [4] 【浅黄斑】
マダラチョウ科のチョウ。開張10センチメートル内外で,前後のはねに淡青白色半透明の斑紋のある美しい種。ゆるやかに飛び花に集まる。幼虫はガガイモ科の植物を食べる。日本全土から東南アジアにかけて広く分布。
浅黄色
あさぎ【浅黄色】
light yellow;light blue(古義).
浅黒い
あさぐろ・い [4] 【浅黒い】 (形)[文]ク あさぐろ・し
皮膚の色が日に焼けたようにうす黒い。「―・い顔」「―・い肌」
浅黒い
あさぐろい【浅黒い】
dark;→英和
swarthy;→英和
sallow;→英和
tanned.
浙江
せっこう セツカウ 【浙江】
(1)中国,東シナ海に臨む省。長江下流の南にある農耕地帯。古代の呉・越の地。省都,杭州。別名,浙。チョーチアン。
(2)銭塘江(セントウコウ)の別称。
浙江財閥
せっこうざいばつ セツカウ― 【浙江財閥】
1920年代末から30年代後半にかけて上海を本拠に中国経済界を支配した浙江・江蘇出身者を中心とする資本家の一団。買弁資本として発生し金融資本に発展。27年の上海クーデター以後,国民党政権と密接に結びついて成長,蒋介石・宋子文・孔祥煕・陳立夫は四大家族と呼ばれた。
浚い
さらい サラヒ [0] 【浚い・渫い】
さらうこと。かいて取り除くこと。掃除。さらえ。「どぶ―」
浚う
さら・う サラフ [0] 【浚う・渫う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)川・井戸などの底にたまった泥などを取り除く。さらえる。「どぶを―・う」
(2)すっかり取り除く。さらえる。「鍋の中を―・う」
[可能] さらえる
■二■ (動ハ下二)
⇒さらえる
浚う
さらう【浚う】
clean (out) <a well> ;→英和
dredge <a river> ;→英和
scoop out;drag <a river for a dead body> .→英和
浚え
さらえ サラヘ [0] 【浚え・渫え】
「さらい(浚)」に同じ。
浚える
さら・える サラヘル [0] 【浚える】 (動ア下一)[文]ハ下二 さら・ふ
「さらう(浚)」に同じ。「井戸を―・える」
浚え船
さらえぶね サラヘ― [4] 【浚え船】
川浚えをする船。
浚渫
しゅんせつ [0] 【浚渫】 (名)スル
港湾・河川などの水深を深くするため,水底をさらって土砂などを取り除くこと。「運河を―する」「―船」
浚渫する
しゅんせつ【浚渫する】
dredge.→英和
‖浚渫作業 dredging work.浚渫船 a dredger.
浜
はま【浜(辺)】
a seashore;→英和
a beach.→英和
浜
はま [2] 【浜】
(1)海・湖などの水ぎわに沿った平地。浜辺。
(2)囲碁で,「揚げ浜」の略。
→あげいし
(3)「横浜」の略。「―っ子」
(4)近世,大坂で,河岸(カシ)をいう。「―まで歩み西ひがし/浄瑠璃・重井筒(中)」
浜の真砂
はまのまさご 【浜の真砂】
浜にある砂。数え尽くせないことから数の多いことにたとえていう。「ありそ海の―とたのめしは忘るる事の数にぞありける/古今(恋五)」
浜万年青
はまおもと [3] 【浜万年青】
ハマユウの別名。[季]夏。
浜人参
はまにんじん [3] 【浜人参】
ハマゼリの別名。
浜値
はまね [2] 【浜値】
水揚げされた水産物の,港で取引される値段。
浜側
はまがわ 【浜側】
(1)浜に沿った側。
(2)近世,大坂で,道の川岸寄りの方。「―でししなさるも/滑稽本・膝栗毛 8」
浜出
はまいで 【浜出】
幸若舞の一。作者未詳。左衛門司に任ぜられた梶原源太が,鎌倉で祝宴をはり,浜に出て船上に舞台を設けて歓を尽くすというもの。蓬莱山(ホウライサン)。
浜北
はまきた 【浜北】
静岡県西部,天竜川下流の西岸にある市。オートバイと自動車部品工場,繊維業などが発達。植木を特産。
浜匙
はまさじ [2][0] 【浜匙】
イソマツ科の越年草。海岸の砂地に自生。葉はさじ形で質厚く,地に放射状に広がる。高さ約50センチメートル。秋,枝先に黄色の小花を穂状につける。
浜千鳥
はまちどり【浜千鳥】
a plover.→英和
浜千鳥
はまちどり [3] 【浜千鳥】
(1)浜辺にいる千鳥。[季]冬。
(2)和歌では浜千鳥が浜辺につけた足跡の意から,「あと」「行方(ユクエ)」などの語を導く。「忘られむ時しのべとぞ―行方も知らぬ跡をとどむる/古今(雑下)」「―跡やたづぬるしるべなるらむ/後撰(恋四)」
浜口
はまぐち 【浜口】
姓氏の一。
浜口梧陵
はまぐちごりょう 【浜口梧陵】
(1820-1885) 幕末の志士・実業家。紀伊の人。七代目儀兵衛。家業は銚子の醤油醸造業。開国論を唱え,紀州藩藩政に関与,社会事業にも貢献。
浜口雄幸
はまぐちおさち 【浜口雄幸】
(1870-1931) 政治家。高知県生まれ。東大卒。立憲同志会・憲政会に参加。衆議院議員。蔵相・内相を経て立憲民政党の総裁となり1929年(昭和4)組閣。緊縮財政・金解禁を実施,ロンドン軍縮条約に調印。30年東京駅頭で右翼に狙撃され,翌年死亡。
浜名の橋
はまなのはし 【浜名の橋】
現在の静岡県浜名郡,浜名湖の出口の浜名川に架けてあった橋。焼失などのために何度も架け替えられ,地震による地形の変化で廃絶。((歌枕))「あづまぢの―を来て見れば昔恋しき渡りなりけり/後拾遺(羇旅)」
浜名湖
はまなこ 【浜名湖】
静岡県南西部にある湖。面積約69平方キロメートル。1498年の地震に伴う津波で今切(イマギレ)口が生じ,遠州灘と通じて汽水湖となった。ウナギの養殖で知られる。近つ淡海(チカツオウミ)(琵琶湖)に対して,遠淡海(トオツオウミ)と呼ばれた。
浜名納豆
はまななっとう [4] 【浜名納豆】
「浜納豆(ハマナツトウ)」に同じ。
浜唄
はまうた [2] 【浜唄】
(1)漁師が浜辺で仕事をしながらうたう唄。
(2)歌舞伎の下座唄(ゲザウタ)の一。海浜の雰囲気を出すために用いるもの。
浜堤
ひんてい [0] 【浜堤】
砂浜の海岸線に沿って形成される砂の高まり。
浜大根
はまだいこん [3] 【浜大根】
アブラナ科の越年草。ダイコンが野生化したもので,海岸の砂地に生える。高さ約50センチメートル。根は太くならず,かたくて食用にならない。
浜寸莎
はますさ [2] 【浜苆・浜寸莎】
古い漁網や船の古綱などの麻縄を切り解いて作ったすさ。
浜寺
はまでら 【浜寺】
大阪府堺市から高石市にかけての臨海地区。歌枕として名高い高師(タカシ)の浜の一部。景勝地で浜寺公園があり海水浴場として知られたが,現在は臨海工業地。
浜尾
はまお ハマヲ 【浜尾】
姓氏の一。
浜尾新
はまおあらた ハマヲ― 【浜尾新】
(1849-1925) 教育行政家。但馬(タジマ)の人。東大総長・第二次松方内閣文相・枢密院議長などを歴任。
浜岡
はまおか ハマヲカ 【浜岡】
静岡県南部,小笠(オガサ)郡の町。遠州灘に臨み,浜岡砂丘が発達。北部の牧ノ原では茶を栽培。原子力発電所がある。
浜州鳥
はますどり 【浜州鳥】 (枕詞)
渚(ナギサ)にいる鳥の歩き方から,「足悩(アナユ)む」にかかる。「―足悩む駒の惜しけくもなし/万葉 3533」
浜床
はまゆか [0] 【浜床】
(1)寝殿造りの母屋に置かれた方形の台。畳を敷き,四隅に柱を建て帳(トバリ)を垂らして寝所などとする。
(2)神社などの向拝の階段下にある板敷の縁。浜縁。
浜弁慶草
はまべんけいそう [0] 【浜弁慶草】
ムラサキ科の多年草。本州北部・北海道などの海岸の砂地に生える。全体に多肉質。夏,枝先に青紫色の鐘形花を数個つける。
浜弓
はまゆみ [2] 【破魔弓・浜弓】
(1)破魔{(2)}を射るための弓。形式化して正月の縁起物となり,江戸時代には細長い板に弓矢を飾りつけ,その下に戦(イクサ)人形などの押し絵をはって男児への贈り物とした。[季]新年。
(2)棟上げ式のとき,破魔矢{(2)}とともに屋上に立てる二張の弓形の飾り。破魔。
浜成式
はまなりしき 【浜成式】
〔著者,藤原浜成の名による〕
「歌経標式(カキヨウヒヨウシキ)」の別名。
浜手
はまて [0][3] 【浜手】
浜の方。浜べ。
浜払子
はまぼっす [3] 【浜払子】
サクラソウ科の越年草。海岸に生える。全体に肉質。高さ10〜30センチメートル。葉はへら形で光沢がある。夏,茎頂に白色の小花を密につけ,丸い蒴果(サクカ)を結ぶ。
浜撫子
はまなでしこ [4] 【浜撫子】
ナデシコ科の多年草。海岸の岩石地に生える。高さ約40センチメートル。葉は対生し,卵形で厚く光沢がある。夏,枝先にナデシコに似た赤紫色の五弁花が多数かたまってつく。フジナデシコ。
浜昼顔
はまひるがお [3] 【浜昼顔】
ヒルガオ科の多年草。海岸の砂地に生える。茎は地をはって長く伸びる。ヒルガオに似ているが,葉は質厚く光沢がある。初夏,径約5センチメートルの淡紅色の花をつける。[季]夏。
浜木綿
はまゆう [2] 【浜木綿】
ヒガンバナ科の常緑多年草。暖地の海岸の砂浜に生え,栽培もされる。葉は肉質で根生し,オモトの葉に似る。夏,高さ約70センチメートルの太い花茎の先に香りのよい白花を十数個開く。花被片は細長くそり返る。ハマオモト。[季]夏。
浜木綿[図]
浜松
はままつ 【浜松】
静岡県西部,浜名湖と天竜川の間にある市。徳川家康が居城を置いた地で,近世は水野氏・井上氏など譜代大名の城下町。東海道の宿場町。近年は繊維・楽器・自動車などの工業が盛ん。
浜松中納言物語
はままつちゅうなごんものがたり 【浜松中納言物語】
物語。五巻。首巻を欠く。菅原孝標女(タカスエノムスメ)作と伝える。1053年頃成立か。浜松中納言の唐土にまで及ぶ恋愛を描き,夢と転生に関する叙述が多い。御津(ミツ)の浜松。
浜松医科大学
はままついかだいがく 【浜松医科大学】
国立大学の一。1974年(昭和49)に設立。本部は浜松市。
浜梨
はまなし [2] 【浜梨】
ハマナスの別名。
浜棗
はまなつめ [3] 【浜棗】
クロウメモドキ科の落葉低木。暖地の海岸に生える。葉は広卵形で,ナツメの葉に似る。八,九月,葉腋(ヨウエキ)に淡緑色の小花を数個ずつつけ,半球形の果実を結ぶ。
浜椿
はまつばき [3] 【浜椿】
ハマゴウの異名。
浜焼
はまやき [0] 【浜焼(き)】
新鮮な尾頭付きの魚を,浜で塩焼きにしたもの。主にタイを用いる。本来は,製塩中の熱い塩にとれたばかりのタイを埋めて蒸し焼きにしたもの。
浜焼き
はまやき [0] 【浜焼(き)】
新鮮な尾頭付きの魚を,浜で塩焼きにしたもの。主にタイを用いる。本来は,製塩中の熱い塩にとれたばかりのタイを埋めて蒸し焼きにしたもの。
浜田
はまだ 【浜田】
姓氏の一。
浜田
はまだ 【浜田】
島根県中西部,日本海に面する市。近世,古田氏のち松平氏六万石の城下町。近海漁業の基地。水産加工業も盛ん。
浜田国松
はまだくにまつ 【浜田国松】
(1868-1939) 政治家。三重県生まれ。1904年(明治37)以来衆議院議員当選一二回。25年(大正14)政友会に入党。34(昭和9)〜36年衆院議長。37年軍部の政治関与を批判して,寺内寿一陸相との間にいわゆる腹切り問答を展開した。
浜田広介
はまだひろすけ 【浜田広介】
(1893-1973) 児童文学者。山形県生まれ。本名,広助。早大卒。人間の善意をテーマとした抒情性豊かな童話で親しまれる。童話集「むく鳥の夢」「泣いた赤鬼」など。
浜田庄司
はまだしょうじ 【浜田庄司】
(1894-1978) 陶芸家。神奈川県生まれ。本名,象二。栃木県益子(マシコ)に住し,日常雑器を主とする益子焼の民芸風な味わいを高めた。
浜田弥兵衛
はまだやひょうえ 【浜田弥兵衛】
江戸初期の朱印船貿易商。末次船の船長。1628年,台湾での日本人の貿易を抑圧しようとしたオランダの総督に対して,武装した日本人四七〇人を率いて台湾に渡り,謝罪させ,貿易再開に成功した。生没年未詳。
浜田彦蔵
はまだひこぞう 【浜田彦蔵】
(1837-1897) 幕末・明治の貿易商。播磨の人。通称はジョセフ=ヒコ。1850年航海中難破,アメリカ船に救助されて渡米,帰化。59年通訳として帰国,日米外交交渉に参画した。64年横浜で英字新聞を訳出した「海外新聞」を発行。アメリカ彦蔵。
浜田耕作
はまだこうさく 【浜田耕作】
(1881-1938) 考古学者。大阪生まれ。京大総長。号,青陵。日本にアカデミックな考古学を導入。日本をはじめ中国・朝鮮の考古学的踏査を行い,多数の調査報告書を著す。美術史などの研究論文も多い。主著「通論考古学」
浜簪
はまかんざし [3] 【浜簪】
アルメリアの別名。
浜納豆
はまなっとう [3] 【浜納豆】
納豆の一。煮た大豆に小麦粉をまぶして発酵させ,塩水に漬け込んだのち干した塩辛い食品。糸は引かない。遠江(トオトウミ)国の大福寺で作り始めたという。浜名納豆。大福寺納豆。
浜紫苑
はましおん [3] 【浜紫苑】
ウラギクの別名。
浜縁
はまえん [2] 【浜縁】
「浜床(ハマユカ){(2)}」に同じ。
浜縮緬
はまちりめん [3][0] 【浜縮緬】
「長浜(ナガハマ)縮緬」の略。
浜芝居
はましばい [3] 【浜芝居】
近世,大坂の道頓堀や天満の河岸にかけた小芝居。
浜芹
はまぜり [2] 【浜芹】
セリ科の越年草。海岸の砂地に生える。太い直根がある。高さ約20センチメートル。葉は羽状複葉。八〜一〇月,枝先に白色の小花を散状に密生する。果実は丸く,漢方で薬用にする。ハマニンジン。
浜苆
はますさ [2] 【浜苆・浜寸莎】
古い漁網や船の古綱などの麻縄を切り解いて作ったすさ。
浜苦菜
はまにがな [4] 【浜苦菜】
キク科の多年草。海岸の砂地に生える。茎は砂中を長くはい,深く三〜五裂した質の厚い葉を砂上に出す。五〜七月,花茎の先に径約3センチメートルの黄色の頭状花を数個つける。
浜茶
はまちゃ [2] 【浜茶】
カワラケツメイの茎・葉を陰干しし,刻んで茶の代用とするもの。豆茶。ねむちゃ。弘法茶。
浜荻
はまおぎ [2][0] 【浜荻】
(1)葦(アシ)の異名。「難波の蘆は伊勢の―/菟玖波(雑三)」
(2)浜辺に生える荻。「神風の伊勢の―折り伏せて/万葉 500」
浜菅
はますげ [2] 【浜菅】
カヤツリグサ科の多年草。海岸・川岸などに群生。高さ15〜40センチメートル。葉は線形。七〜一〇月,上端に赤褐色の花穂を数個つける。塊茎を香附子(コウブシ)の名で肝臓病・婦人病などの薬用にする。クグ。
浜菊
はまぎく [2] 【浜菊】
キク科の多年草。本州の関東北部から東北地方の太平洋沿岸に自生し,庭にも植える。茎は高さ約80センチメートル。葉はへら形で厚い。秋,枝頂に径約6センチメートルの花をつける。花は白色で,中心の管状花は黄色。
浜菱
はまびし 【浜菱】
ハマビシ科の一年草。暖地の海岸の砂地に生える。茎は地をはう。葉は羽状複葉。夏,葉腋(ヨウエキ)に黄色の小五弁花をつける。果実は太いとげがあり,熟すと五片に分かれ,各片はヒシの実に似る。漢方で果実を蒺蔾子(シツリシ)といい,強壮薬とする。
浜萵苣
はまぢしゃ [2][0] 【浜萵苣】
ツルナの別名。
浜蒜
はまにんにく [3] 【浜蒜】
イネ科の多年草。海岸の砂地に群生。葉はニンニクに似た線形で,やや質が厚い。夏,高さ約80センチメートルの茎の先に白緑色の花穂を立てる。テンキ。
浜蓮華
はまれんげ [3] 【浜蓮華】
ウルップソウの別名。
浜薊
はまあざみ [3] 【浜薊】
キク科の多年草。アザミの一種で,暖地の海岸の砂地に生える。高さは約40センチメートル。葉は肉質で光沢がある。九月頃,枝頂に紅紫色の頭花をつける。根は牛蒡(ゴボウ)のようで食べられる。ハマゴボウ。
浜街道
はまかいどう 【浜街道】
近世の街道の一。江戸から水戸を経て太平洋岸沿いに陸前岩沼に至り,奥州街道に合する。陸前浜街道。
浜豌豆
はまえんどう [3] 【浜豌豆】
マメ科の多年草。海岸の砂地に自生。高さは約40センチメートル。葉は羽状複葉で托葉があり,中軸の先は巻きひげとなる。五月頃,葉腋(ヨウエキ)に紅紫色の蝶形花をつける。豆果はエンドウに似る。[季]夏。
浜路
はまじ [0] 【浜路】
浜辺の道。浜伝いの道。はまみち。
浜車
はまぐるま [3] 【浜車】
(1)植物ネコノシタの別名。
(2)植物クマノギクの別名。
浜辺
はまべ [0][3] 【浜辺】
浜のあたり。浜。海辺。はまび。
浜辺の歌
はまべのうた 【浜辺の歌】
日本歌曲。林古渓の詩に成田為三が作曲。1918年(大正7)刊の「セノオ楽譜」に発表。「あした浜辺をさまよえば…」
浜辺野菊
はまべのぎく [4] 【浜辺野菊】
キク科の多年草。海岸の砂地に生える。茎は地をはい,葉はさじ形で質が厚い。夏から秋に枝頂に頭状花をつける。舌状花は紫色,中心の管状花は黄色。
浜辺黒人
はまべのくろひと 【浜辺黒人】
(1717-1790) 江戸中期の狂歌師。本名,斯波孟雅(タケマサ)。通称,三河屋半兵衛。江戸本芝の本屋。入花(ニユウカ)の制度の創始者ともいわれる。著「初笑不琢玉(ハツワライミガカヌタマ)」「狂歌栗の下風」など。
浜通り
はまどおり [3] 【浜通り】
(1)海岸にある通り。
(2)福島県東部,太平洋に面する地域名。関東と陸奥(ムツ)を結ぶ浜海道が通じていた。
浜開き
はまびらき [3] 【浜開き】
「海開き」に同じ。
浜防風
はまぼうふう [3] 【浜防風】
セリ科の多年草。海岸の砂地に生える。根茎は太く長い。葉は羽状複葉で放射状に広がる。夏,茎頂に白色の小花を密集する。若葉は刺身のつま,根は咳止めなどの薬用にする。八百屋防風。伊勢防風。
浜防風[図]
浜降り
はまおり [0] 【浜降り】
(1)祭りに参加するときや災いが身にふりかかったときなどに,海辺で禊(ミソギ)をすること。
(2)神輿(ミコシ)を海辺に渡御(トギヨ)させること。関東地方の海岸部の神社の祭礼に多くみられる。
浜離宮
はまりきゅう 【浜離宮】
東京都中央区にある旧離宮。もと松平綱重の下屋敷で,その子家宣が六代将軍になるとその別荘となり,浜御殿と呼ばれた。明治時代に宮内省の所管となり浜離宮といい,第二次大戦後東京都に下賜され浜離宮恩賜庭園となった。海水を利用した汐入り形式の大泉水中心の回遊式庭園がある。
浜靫
はまうつぼ [3] 【浜靫】
ハマウツボ科の寄生植物。主としてカワラヨモギの根に寄生する。全体に淡黄褐色を呈する。茎は太く,高さ約15センチメートルで,鱗片状の葉が数個つく。五月頃,茎頂に淡紫色の唇形花を穂状につける。
浜風
はまかぜ [0][2] 【浜風】
浜辺に吹く風。浜辺から吹く風。
浜鯛
はまだい [2] 【浜鯛】
スズキ目の海魚。全長約1メートル。体は紡錘形で側扁する。目が大きく,尾びれの上下両端が長い。背部は鮮紅色で,腹部は銀白色。食用にして美味。本州中部以南のやや深海に分布。オナガ。アカチビキ。
浜鷸
はましぎ [0] 【浜鷸】
チドリ目シギ科の鳥。全長約20センチメートル。頸(クビ)が短くくちばしが長い。背面は夏は赤褐色,冬は灰褐色。ユーラシア北部で繁殖する。日本には冬鳥または旅鳥として多数渡来し,干潟や川岸に群れをなす。
浣濯
かんたく クワン― 【澣濯・浣濯】
洗いすすぐこと。洗濯。「夫(ツマ)のかたみ―せんと/歌舞伎・鳴神」
浣熊
あらいぐま アラヒ― [2] 【洗熊・浣熊】
食肉目の哺乳類。タヌキに似るが尾は長く黒褐色の輪が並ぶ。体長55センチメートル内外。夜行性で,小動物や果実などを好み,前足を使ってカエル・魚・貝などを捕食する。水辺の森林にすむ。毛皮は優良。カナダ南部から南アメリカ北部にかけて分布。
浣腸
かんちょう クワンチヤウ [0] 【浣腸・灌腸】 (名)スル
大便の排出を促したり,あるいは栄養を補給するため,肛門より直腸・大腸内に薬物を注入すること。「―器」
浣衣
かんい クワン― [1] 【浣衣・澣衣】
衣服をすすぎ洗うこと。また,その衣服。
浥浥
ゆうゆう イフイフ [0] 【浥浥】 (形動タリ)
香気があふれるさま。「満身悉く―たり/佳人之奇遇(散士)」
浦
うら [2] 【浦】
〔「裏」と同源〕
(1)海などの,比較的小さな湾入部。入り江。「田子の―」
(2)海岸。湖岸。浜辺。
(3)海岸沿いの,半農半漁の村。「―百姓」
浦
うら【浦】
a bay;→英和
an inlet;→英和
the beach (海辺).→英和
浦上
うらがみ 【浦上】
姓氏の一。
浦上
うらかみ 【浦上】
長崎市の北部地区。キリシタンの故地で浦上天主堂がある。原子爆弾の爆心地。
浦上天主堂
うらかみてんしゅどう 【浦上天主堂】
長崎市浦上にあるカトリックの教会堂。1914年(大正3)にほぼ完成。45年(昭和20)原爆投下により焼失。戦後再建。司教座が置かれている。
浦上春琴
うらがみしゅんきん 【浦上春琴】
(1779-1846) 江戸後期の画家。玉堂の長子。通称は紀一郎。画法を父に学び精密な彩色花鳥画をよくした。
浦上玉堂
うらがみぎょくどう 【浦上玉堂】
(1745-1820) 江戸中・後期の南画家。備中鴨方(カモガタ)藩に仕えたが脱藩。七弦琴をよくし春琴(シユンキン)・秋琴の二子と琴を携えて全国を流浪。独学で詩情豊かな山水画を描いた。代表作「凍雲篩雪(トウウンシセツ)図」
浦人
うらびと [2][0] 【浦人】
漁民など海辺で生活する人。
浦伝い
うらづたい [3] 【浦伝い】
浦から浦へと伝って行くこと。海岸に沿って進むこと。「―の道を行く」
浦凪
うらなぎ 【浦凪・浦和ぎ】
海岸に打ち寄せる波がないで,穏やかであること。「―に釣りの緒たれて/万代(雑)」
浦切手
うらぎって 【浦切手】
⇒浦手形(ウラテガタ)
浦千鳥
うらちどり 【浦千鳥】
浜辺の千鳥。「渚の―/謡曲・融」
浦君
うらぎみ 【浦君】
漁業権の所有者。漁業指揮者。村君(ムラギミ)。おらぎみ。津元(ツモト)。
浦和
うらわ 【浦和】
埼玉県南東部にある市。県庁所在地。近世,中山道の宿場町・市場町。現在は住宅地として発展し,商工業も盛ん。
浦和ぎ
うらなぎ 【浦凪・浦和ぎ】
海岸に打ち寄せる波がないで,穏やかであること。「―に釣りの緒たれて/万代(雑)」
浦回
うらわ 【浦曲・浦回】
「うらみ(浦回)」に同じ。「野べの露―の波をかこちても/新古今(羇旅)」
浦回
うらみ 【浦回・浦廻】
(1)海岸の湾曲して入りくんだ所。「石見(イワミ)の海角(ツノ)の―を/万葉 131」
(2)湾の岸辺に沿って行くこと。「藤波を仮廬(カリホ)に造り―する/万葉 4202」
浦安
うらやす 【浦安】
千葉県北西部,東京湾に臨む市。かつて,べか舟で知られた漁業町。近年,住宅地として発展。東京ディズニーランドがある。
浦安の国
うらやすのくに 【浦安の国】
〔「心安(ウラヤス)の国」の意〕
心安らぐ国。平安な国。転じて,大和(ヤマト)の国。また,日本の美称。「日本は―/日本書紀(神武訓)」
浦安の舞
うらやすのまい 【浦安の舞】
神事舞の一。1940年(昭和15)の皇紀二千六百年祝典の際に作られたもの。上代の手振りをしのぶ,荘重典雅な女舞。
浦富海岸
うらどめかいがん 【浦富海岸】
鳥取県北東隅,岩美町の日本海沿岸一帯の称。海食地形とリアス式海岸で知られる。山陰海岸国立公園の特別保護区に指定。
浦山
うらやま 【浦山】
(1)海辺と山。「遠き住吉(スミノエ)高砂の,―国を隔てて住むと/謡曲・高砂」
(2)海辺の山。「かかる―へ馬の背ばかりにて荷物をとらば/浮世草子・永代蔵 2」
浦山風
うらやまかぜ 【浦山風】
海辺に近い山から吹きおろして来る風。「しらざりし―も梅が香は都に似たる春のあけぼの/十六夜」
浦島
うらしま 【浦島】
(1)「浦島の子」に同じ。
(2)浦島伝説に取材した作品。謡曲・狂言・歌舞伎所作事など。
(3)京都府与謝郡伊根町付近の古名。浦島{(1)}をまつる宇良神社がある。
浦島
うらしま [2] 【浦島】
海産の巻貝。螺塔(ラトウ)は低く,殻長6センチメートル内外。殻表は淡い肉色で,茶色の小斑が四列並ぶ。房総以南に分布。
浦島の子
うらしまのこ 【浦島の子】
浦島伝説の主人公。丹後国の漁師といわれる。亀に連れて行かれた海中の竜宮で乙姫に歓待され,三年の月日を過ごし,玉手箱をもらって故郷に帰るが,乙姫の禁を破って玉手箱を開けると白煙がたちのぼり,老人になったという。「日本書紀」「丹後風土記」「万葉集」「御伽草子」などにみえ,「御伽草子」以降動物報恩譚の要素が加わり,現在知られる形になった。浦島太郎。
浦島太郎
うらしまたろう 【浦島太郎】
(1)「浦島の子」に同じ。「御伽草子」以降の呼称。
(2)「御伽草子」二三編中の一。
浦島草
うらしまそう [0] 【浦島草】
サトイモ科の多年草。林下の日陰に生える。葉柄は多肉質で,長さ50センチメートルほど。晩春,花弁状の苞の中から花軸が長く糸状に伸びて下垂する。和名は,そのさまを釣り糸をたれる浦島にみたてたもの。雌雄異株。有毒植物。
浦州
うらす 【浦州】
入り江にある州。「―には千鳥妻呼び/万葉 1062」
浦州の鳥
うらすのとり 【浦州の鳥】
浦州にいる鳥が落ち着かず歩きまわるさまから,心の落ち着かない様子をたとえていう。「吾が心―ぞ/古事記(上)」
浦廻
うらみ 【浦回・浦廻】
(1)海岸の湾曲して入りくんだ所。「石見(イワミ)の海角(ツノ)の―を/万葉 131」
(2)湾の岸辺に沿って行くこと。「藤波を仮廬(カリホ)に造り―する/万葉 4202」
浦廻船
うらかいせん [3] 【浦廻船】
江戸時代,諸国の浦々と江戸や大坂などとを結んだ定期船。
浦役
うらやく [2][0] 【浦役】
(1)漁村で,浦方や漁業を管掌する役目。
(2)江戸時代,漁村に課せられた夫役。
浦役銀
うらやくぎん 【浦役銀】
江戸時代,海港に課せられた夫役を銀で代納するもの。
浦役銭
うらやくせん 【浦役銭】
室町時代,漁業に従事した人に臨時に課せられた租税。
浦手形
うらてがた 【浦手形】
江戸時代,廻船が遭難した際,最寄りの浦で役人が立ち会いのうえ作成した文書で,遭難が不可抗力であったことを記した海難証明書。これによって船頭は荷主への賠償責任をまぬがれた。打ち上げられた積み荷,船体あるいは沈まなかった船の残留荷物・船具などの目録も添えた。浦証文。浦切手。
浦方
うらかた [0] 【浦方】
(1)近世,一般の農民である山方・村方などに対して,漁村・海辺の称。
(2){(1)}に住む住民。浦百姓。
浦方番所
うらかたばんしょ 【浦方番所】
江戸時代,浦々に設けられた番所。難船の対策や海防にあたった。
浦曲
うらわ 【浦曲・浦回】
「うらみ(浦回)」に同じ。「野べの露―の波をかこちても/新古今(羇旅)」
浦河
うらかわ ウラカハ 【浦河】
北海道南部,太平洋に面する町。日高支庁所在地。ウマの生産地で,競走馬の飼育が盛ん。
浦波
うらなみ 【浦波】
海岸に打ち寄せる波。「敏馬(ミヌメ)の浦は朝風に―騒き/万葉 1065」
浦浜
うらはま [0] 【浦浜】
浜辺。海辺。
浦添
うらそえ ウラソヘ 【浦添】
沖縄県沖縄島の南西岸にある市。一二〜一四世紀には琉球国の王都。第二次大戦では沖縄戦の激戦地。那覇市に近く,住宅地・工業地として発展。
浦百姓
うらびゃくしょう 【浦百姓】
江戸時代の制度で,海辺の村の住民。漁民に限らず,商人・職人までも含む。
浦磯
うらいそ 【浦磯】
入り江の磯。「浜びより―を見つつ/万葉 3627」
浦祭
うらまつり [3] 【浦祭(り)】
「瀬祭(セマツ)り」に同じ。[季]秋。
浦祭り
うらまつり [3] 【浦祭(り)】
「瀬祭(セマツ)り」に同じ。[季]秋。
浦菊
うらぎく [2] 【浦菊】
キク科の越年草。海辺の湿地に生える。高さ約1メートル。葉は狭披針形。秋,茎頂付近が分枝し,径約3センチメートルの紫色の頭花を多数開く。ハマシオン。
浦西
うらにし [0] 【浦西】
秋,冬に吹く北西風。
浦見
うらみ 【浦見】
浦を見ること。多くは「恨み」にかけて用いる。「浜千鳥あとのとまりをたづぬとて行くへも知らぬ―をやせむ/蜻蛉(上)」
浦証文
うらじょうもん [3] 【浦証文】
⇒浦手形(ウラテガタ)
浦賀
うらが 【浦賀】
三浦半島南東部,横須賀市にある造船工業地区。黒船来航で有名。
浦賀奉行
うらがぶぎょう [4] 【浦賀奉行】
江戸幕府の遠国奉行の一。浦賀出入りの船舶および回漕(カイソウ)米穀・貨物などの検査をつかさどった。
浦賀水道
うらがすいどう 【浦賀水道】
東京湾入り口の水道。三浦半島と房総半島の間にある。
浦賀造船所
うらがぞうせんじょ 【浦賀造船所】
1853年江戸幕府によって浦賀に設立された大型船の建造所。1868年(明治1)廃止。
浦遊び
うらあそび 【浦遊び】
浦へ出て魚や貝などをとって遊ぶこと。「今日は―に御出で候由申し候/謡曲・藤栄」
浦里
うらざと [2][0] 【浦里】
海岸近くの里。漁村。
浦里時次郎
うらざとときじろう 【浦里時次郎】
新内節「明烏夢泡雪(アケガラスユメノアワユキ)」の両主人公,傾城浦里と時次郎。また,同曲および,二人を主人公とする作品の通称。
浦隠る
うらがく・る 【浦隠る】
〔上代は四段活用,中古以降下二段活用〕
■一■ (動ラ四)
船が風波を避けて入り江に入る。「都太の細江に―・り居り/万葉 945」
■二■ (動ラ下二)
{■一■}に同じ。「―・れ見ること難き跡ならば/蜻蛉(上)」
浦項
ほこう ホカウ 【浦項】
韓国の南東部,日本海に面する港湾都市。製鉄業が発達。ポハン。
浦風
うらかぜ [2] 【浦風】
浦を吹く風。海辺を吹く風。
浩嘆
こうたん カウ― [0] 【浩嘆・浩歎】 (名)スル
大いになげくこと。「慷慨有志の士の深く当年を―する/佳人之奇遇(散士)」
浩大
こうだい カウ― [0] 【浩大】 (名・形動)[文]ナリ
ひろく大きいこと。量が多いこと。また,そのさま。「巻帙―にして,最も有用なるものは/西国立志編(正直)」
浩歎
こうたん カウ― [0] 【浩嘆・浩歎】 (名)スル
大いになげくこと。「慷慨有志の士の深く当年を―する/佳人之奇遇(散士)」
浩浩
こうこう カウカウ [0] 【浩浩】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)水の豊かにみなぎり広がるさま。「海は空と,風は潮と,まるで一になつて,―として/自然と人生(蘆花)」
(2)広々としたさま。「天は…闊(ヒロ)く,―として/金色夜叉(紅葉)」
浩渺
こうびょう カウベウ [0] 【浩渺】 (ト|タル)[文]形動タリ
広々とはるかなさま。「太平洋の水―として/日本風景論(重昂)」
浩瀚
こうかん カウ― [0] 【浩瀚】 (名・形動)[文]ナリ
広大なこと。特に,書籍の巻数やページ数の多いこと。また,そのさま。「―なる幕末史を編輯して/一隅より(晶子)」
[派生] ――さ(名)
浩然
こうぜん カウ― [0] 【浩然】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)水の豊かなさま。
(2)心などが,ひろびろとゆったりしているさま。「精神―として仙化する/欺かざるの記(独歩)」
浩然の気
こうぜんのき カウ― 【浩然の気】
〔孟子(公孫丑上)「我善養�吾浩然之気�」〕
(1)天地に充満する,生命や活力のみなもととなる気。
(2)俗事にとらわれない,広く大きな気分。「―を養う」
浩蕩
こうとう カウタウ [0] 【浩蕩】 (ト|タル)[文]形動タリ
広々としたさま。「―として捲き来り捲き去る海波/真善美日本人(雪嶺)」
浪
なみ [2] 【波・浪】
(1)風・振動などによって水面に生じる上下運動。また,その運動が次々に周辺に伝わっていく現象。「―が荒い」「―をかぶる」
(2)〔物〕「波動(ハドウ)」に同じ。
(3)ゆるやかな起伏を繰り返したり,ゆらいだりして,波{(1)}のように見える状態。「歓迎の旗の―」「穂―」
(4)高くなったり,低くなったりして,絶えず変動する状態。「作品の出来に―がある」「景気の―」「感情の―」
(5)一つの方向に向かう流れ。傾向。「駅へ向かう人の―」「自由化の―」「不況の―をまともにかぶる」
(6)年老いて皮膚にできる,しわ。「老いの―」「はや額の―いちじるし/文づかひ(鴎外)」
(7)世の中の騒ぎ。波乱。騒乱。「四つの海―の声きこえず/後拾遺(序)」
(8)消えやすいもの。はかないもの。「さては疑ひあら磯の,―と消えにし跡なれや/謡曲・江口」
(9)文様・家紋の一。{(1)}を図案化したもの。山内一豊が好んだ。
浪人
ろうにん【浪人】
a ronin;a masterless samurai;a jobless man (失職者).〜している be out of work (失職中);be waiting for another chance to enter university (学生が).
浪人
ろうにん ラウ― [0] 【浪人】 (名)スル
(1)律令国家における浮浪人のこと。その多くは調庸の負担にたえかねて耕作を放棄し,本籍地から逃亡した農民であった。
(2)(「牢人」とも書く)主家の没落などによって主従関係を断ち,代々の家禄その他の恩典を失った武士。江戸時代には幕府のたび重なる諸藩取りつぶしもあって大量に発生し,幕府はその処遇に苦慮した。
(3)進学や就職に失敗し,次の機会を待ってその準備などをしている人。また,そういう状態。
⇔現役
「二年―してやっと志望校に入る」
浪人会
ろうにんかい ラウ―クワイ 【浪人会】
1908年(明治41)田中弘之の主唱によって創立された国家主義団体。頭山満(トウヤマミツル)・三浦梧楼らを中心に,特に第一次大戦後デモクラシー思想排撃を展開した。
浪人改
ろうにんあらため ラウ― [5] 【浪人改】
江戸時代,浪人の身上を調査し,居住地の制限をしたこと。
浪人者
ろうにんもの ラウ― [0][6] 【浪人者】
浪人している武士。
浪切り
なみきり [0][4] 【浪切り】
「潮切(シオキ)り」に同じ。
浪切り不動
なみきりふどう [5] 【浪切り不動】
風波を鎮めると信じられている不動明王。航海の安全を祈願する。
浪士
ろうし ラウ― [1] 【浪士】
主家を離れ,禄を失った武士。仕える主家をもたない武士。浪人。「赤穂―」
浪岡
なみおか ナミヲカ 【浪岡】
青森県中部,南津軽郡の町。羽州街道の旧宿駅。リンゴを特産。南朝の北畠顕家が国府を置いたという。
浪布
なみぬの [0] 【浪布】
舞台の上に敷く,波の絵を描いた布。水面であることを表す。
浪幕
なみまく [0][2] 【波幕・浪幕】
歌舞伎の大道具で,一面に波の絵を描いた幕。海上や海辺の場面などの舞台転換のつなぎなどに,振り落としの幕として用いる。
浪曲
ろうきょく ラウ― [0] 【浪曲】
「浪花節(ナニワブシ)」に同じ。大正六年頃から使われた。
浪曼
ろうまん ラウマン [1] 【浪漫・浪曼】
ロマンに同じ。「―主義」「―派」
浪来草
なみきそう [0] 【浪来草】
シソ科の多年草。海岸の砂地に生える。地下に長い根茎がある。茎は高さ約30センチメートル。葉は長楕円形。全体に軟毛がある。七,八月,上方の葉腋(ヨウエキ)に青紫色の唇形花をつける。
浪死
ろうし ラウ― [0] 【浪死】 (名)スル
いたずらに死ぬこと。犬死に。
浪江
なみえ 【浪江】
福島県中東部,双葉郡の町。浜通り中央部にあり,岩城相馬街道の高野(コウヤ)宿があった。
浪浪
ろうろう ラウラウ [0] 【浪浪】
■一■ (名)
(1)所を定めず,さまよい歩くこと。あてもなくさすらうこと。流浪(ルロウ)。「―の旅に出る」
(2)一定の職がなくぶらぶらしていること。「―の身」「望む口はなくて,―で居らねばならぬ/女房殺し(水蔭)」
■二■ (形動タリ)
水などが流れるさま。また,その音。「青海―として白雲沈々たり/海道記」
浪漫
ろうまん ラウマン [1] 【浪漫・浪曼】
ロマンに同じ。「―主義」「―派」
浪漫主義
ロマンしゅぎ【浪漫主義(者)】
the romanticism (a romanticist).→英和
浪漫派
ロマンは【浪漫派】
the romantic school;romanticism;→英和
a romanticist (人).→英和
浪界
ろうかい ラウ― [0] 【浪界】
浪曲家の社会。浪曲界。
浪花
なにわ ナニハ 【難波・浪速・浪花・浪華】
(1)大阪市の古名。上町(ウエマチ)台地北部一帯の地域をさした。また,一般に大阪のこと。((歌枕))「―気質」「津の国の―の葦の目もはるにしげき我恋人知るらめや/古今(恋二)」
(2)(「浪速」と書く)大阪市中央部にある区。
浪花節
なにわぶし ナニハ― [0] 【浪花節】
語り物の一。江戸末期,大坂で説経節・祭文(サイモン)から出たもの。三下りの三味線を伴奏に,節と啖呵(タンカ)の部分よりなる。講釈・人情噺・歌舞伎小説などから取材し,明治以後隆盛をみた。古くは,ちょんがれ節・ちょぼくれ・うかれ節などとも呼ばれた。浪曲。
浪花節的
なにわぶしてき ナニハ― [0] 【浪花節的】 (形動)
義理人情を考えや行動の中心におく,通俗的で古風なさま。「―な人間関係」
浪華
なにわ ナニハ 【難波・浪速・浪花・浪華】
(1)大阪市の古名。上町(ウエマチ)台地北部一帯の地域をさした。また,一般に大阪のこと。((歌枕))「―気質」「津の国の―の葦の目もはるにしげき我恋人知るらめや/古今(恋二)」
(2)(「浪速」と書く)大阪市中央部にある区。
浪華
ろうか ラウクワ [1] 【浪華】
波がくだけて白い花のように見えるもの。波の花。
浪費
ろうひ ラウ― [0][1] 【浪費】 (名)スル
金などをむだに使うこと。
⇔節約
「貯金を賭け事に―する」「時間の―」「―家」
浪費
ろうひ【浪費】
waste <of> .→英和
〜する waste <one's money,time,energy on useless things> ;throw <one's money> away.‖浪費癖がある be a spendthrift;be thriftless.
浪費癖
ろうひへき ラウ― [3] 【浪費癖】
むだづかいするくせ。
浪費者
ろうひしゃ ラウ― [3] 【浪費者】
自らの財産状態を考慮せずに財産を費消する習癖のある者。準禁治産者宣告の申立事由となる。
浪路
なみじ [0] 【波路・浪路】
船の行く波の上を道に見立てた語。ふなじ。航路。「千里の―を越えて行く」
浪速
なにわ ナニハ 【難波・浪速・浪花・浪華】
(1)大阪市の古名。上町(ウエマチ)台地北部一帯の地域をさした。また,一般に大阪のこと。((歌枕))「―気質」「津の国の―の葦の目もはるにしげき我恋人知るらめや/古今(恋二)」
(2)(「浪速」と書く)大阪市中央部にある区。
浪速踊り
なにわおどり ナニハヲドリ [4] 【浪速踊り】
大阪の芸妓の舞踊。1882年(明治15)創始の北新地のものと,1908年(明治41)創始の新町のものがあった。
浪銭
なみせん [0] 【波銭・浪銭】
江戸時代の銭貨のうち裏面に波の模様がある四文銭。寛永通宝(真鍮銭と鉄銭)・文久永宝の称。
浬
かいり [1] 【海里・浬】
〔nautical mile; sea mile〕
海上距離・航海距離の単位。もと子午線の緯度一分に相当する距離。1929年,国際海里協定で1852メートルと制定。浬(リ)。
→ノット
浮いた
ういた 【浮いた】 (連語)
(連体詞的に用いる)
(1)恋愛に関する。「―噂はない」
(2)軽薄な。浮わついた。「―調子」
浮いた
ういた【浮いた】
[水上に]floating;→英和
[気分が]gay;→英和
cheerful;→英和
light(hearted);→英和
[軽薄な]frivolous.→英和
〜うわさ a scandal.→英和
浮かされる
うかされる【浮かされる】
be carried away <by> ;[熱に]be delirious <with fever> .
浮かされる
うかさ・れる [0] 【浮かされる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 うかさ・る
〔動詞「浮かす」の未然形に受け身の助動詞「れる」の付いたものから〕
(1)発熱などのために意識がはっきりしなくなる。「熱に―・れてうわごとを言う」
(2)心がある事のとりこになる。「音楽に―・れる」
(3)茶などを飲んで,神経が興奮する。「茶に―・れると,夜ねられませぬから/咄本・鯛の味噌津」
浮かし
うかし [0] 【浮かし】
〔動詞「浮かす」の連用形から〕
(1)汁の実。
(2)浮きのこと。
浮かす
うかす【浮かす】
⇒浮かべる.
浮かす
うか・す [0] 【浮かす】 (動サ五[四])
(1)浮くようにする。浮かせる。「水に花を―・す」
(2)不安定な状態にする。「腰を―・す」
(3)予定よりも少ない費用・手間ですませ,余りが出るようにする。「旅費を―・す」
(4)気分を浮き立たせる。陽気にする。「ちと踊り念仏を始めて,きやつを―・いてやらう/狂言・宗論(虎寛本)」
浮かせる
うか・せる [0] 【浮かせる】 (動サ下一)
「浮かす」に同じ。「腰を―・せる」「費用を―・せる」
浮かつく
うかつ・く [0] 【浮かつく】 (動カ五[四])
浮かれる。うかうかする。「―・クトミゾニハマルゾ/ヘボン(二版)」
浮かぬ顔
うかぬかお 【浮かぬ顔】 (連語)
沈んだ顔つき。気になることがあって晴れ晴れしない顔つき。
浮かぬ顔をする
うかぬ【浮かぬ顔をする(気が浮かぬ)】
look (feel) blue[depressed,weary,gloomy];pull a long face.
浮かばれる
うかば・れる [0] 【浮かばれる】 (動ラ下一)
〔動詞「浮かぶ」の未然形に可能の助動詞「れる」の付いたものから〕
(1)死者の無念さが解消されて霊が成仏する。「これで仏も―・れるだろう」
(2)(多く打ち消しの語を伴う)苦労などがむくわれる。面目が立つ。「このままでは彼の努力も―・れない」
浮かび上がる
うかびあがる【浮かび上がる】
[潜水艦などが]⇒浮き上がる.[下積みの人が]emerge from obscurity;[捜索線上に]loom up <as a possible suspect> .
浮かび上がる
うかびあが・る [5] 【浮か(び)上がる】 (動ラ五[四])
(1)水中から水面に現れ出る。うかびでる。「鯨が―・ってくる」
(2)地表を離れて空中に上がる。「飛行船が―・る」
(3)今まで恵まれない環境にあったものが,よい状態になる。「下積み生活からやっと―・る」
(4)それまで明らかでなかった事物が表面に現れる。注目されるようになる。「ある人物の名が―・る」「エネルギー問題が急に―・ってきた」
[可能] うかびあがれる
浮かび出る
うかび・でる [4] 【浮(か)び出る】 (動ダ下一)
水面に現れ出る。また,表面に現れる。浮かび上がる。
浮かぶ
うか・ぶ [0] 【浮(か)ぶ・泛かぶ】
■一■ (動バ五[四])
(1)
(ア)物が液体の表面にある。浮いている。
⇔沈む
「紅葉が―・ぶ山間の湖」
(イ)物が,ほかの物の表面を離れて空中にある。浮いている。「白雲が―・ぶ」
(2)水中や水底にあった物が水面まで移動する。浮上する。「ついに―・んで来なかった」
(3)奥に隠れていたものが表面に現れる。
(ア)感情が表情に表れる。「不快の色が顔に―・ぶ」
(イ)考えや思いが意識されるようになる。「名案が―・ぶ」「心に―・ぶ」「喜ぶ顔が目に―・ぶ」
(ウ)はっきりしなかったものの輪郭がわかるようになる。「照明に―・んだ人影」「捜査線上に―・んだ容疑者」
(4)死者の無念の思いが晴らされてやすらかになる。成仏する。うかばれる。「ながれ出る涙に今日は沈むとも―・ばむ末を猶思はなむ/山家(雑)」
(5)よりどころがない。不安定だ。「女の宿世はいと―・びたるなむあはれに侍る/源氏(帚木)」
(6)(気持ちが)うわついている。「―・びたる心のすさびに/源氏(夕顔)」
〔「うかべる」に対する自動詞〕
■二■ (動バ下二)
⇒うかべる
浮かぶ
うかぶ【浮かぶ】
(1)[水・空中に]float;→英和
[浮く]⇒浮かび上がる.
(2)[心に]occur to[strike] <one> ;cross one's mind.⇒思い付く.
(3)[表情が]⇒浮かべる.
(4)[涙が]stand;→英和
rise to one's eyes.⇒湧き出る.
〜瀬がない be hopeless.浮かばれない turn in one's grave;[やりきれない]be in a sad[wretched]plight.
浮かぶ瀬(セ)
浮かぶ瀬(セ)
境遇などがよくなる機会。悪運から脱する機会。助かる機会。「身を捨ててこそ―もあれ」
浮かべる
うかべる【浮かべる】
(1)[水に]float.→英和
(2) 満足[感謝,喜び,悲しみ,当惑]の色を〜 look satisfied[grateful,pleased,sad,embarrassed].涙(微笑)を浮かべて with tears in one's eyes (with a smile on one's lips).
浮かべる
うか・べる [0] 【浮(か)べる・泛かべる】 (動バ下一)[文]バ下二 うか・ぶ
(1)水面に浮かぶようにする。
⇔沈める
「笹舟を―・べる」
(2)表面に表す。「顔に笑みを―・べる」
(3)考えや思いを意識にのぼらせる。「面影を心に―・べる」
(4)暗記する。「古今の歌二十巻をみな―・べさせ給ふを/枕草子 23」
(5)苦しい境遇から救い出す。また,人を出世させる。「沈めるともがらをこそ多く―・べ給ひしか/源氏(明石)」
〔「うかぶ」に対する自動詞〕
浮かむ
うか・む 【浮かむ】
■一■ (動マ四)
「うかぶ」に同じ。「早くいるやの靭(ウツボ)草―・む瀬もなき水草に/浄瑠璃・用明天皇」
■二■ (動マ下二)
「うかべる」に同じ。「汀(ミギワ)に小舟を―・め/浮世草子・一代男 6」
浮かり
うかり 【浮かり】 (副)
「うっかり」に同じ。「― ―と此所迄,傾城に附添ひござるといふは/歌舞伎・幼稚子敵討」
浮かりひょん
うかりひょん 【浮かりひょん】 (副)
うっかり。ぽかん。「いかい愚痴(タワケ)のなれの果,―とぞ見えにける/松の葉」
浮かる
うか・る 【浮かる】 (動ラ下二)
⇒うかれる
浮かれ
うかれ [0] 【浮(か)れ】
浮かれること。「…とそでをひかれてきた八すこし―がきて/滑稽本・膝栗毛 7」
浮かれる
うかれる【浮かれる】
be gay;make[be]merry <over wine> ;be intoxicated <with> ;be in a holiday mood.
浮かれる
うか・れる [0] 【浮(か)れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 うか・る
〔動詞「浮く」の未然形に自発の助動詞「る」が付いたものから〕
(1)楽しくてじっとしていられない気持ちになる。うきうきする。「合格の報に―・れる」
(2)自然に浮いている。「くにつちの―・れただよへる/日本書紀(神代上訓)」
(3)居所を離れてさまよう。「年来仕へける所をも其の事となく―・れて/今昔 16」
浮かれ人
うかれびと 【浮かれ人】
〔古くは「うかれひと」〕
(1)奈良時代,租税などの重い負担を逃れるために本籍地を離れて流浪する者。
(2)にぎやかな所や美しいものなどに心をひかれて遊び歩く人。放蕩児(ホウトウジ)。道楽者。
浮かれ出す
うかれだ・す [4] 【浮(か)れ出す】 (動サ五[四])
心がうきうきと調子づいてくる。「軽快なリズムに―・す」
浮かれ出る
うかれ・でる [4] 【浮(か)れ出る】 (動ダ下一)
(1)心がうきうきと陽気になって外へ出る。「花見に―・でる」
(2)どこというあてもなく,家を出る。「過ぐべくも覚えず候間,―・でて候也/十訓 7」
浮かれ坊主
うかれぼうず 【浮かれ坊主】
(1)浮かれ歩く坊主。
(2)歌舞伎所作事。1811年に三世坂東三津五郎が七変化舞踊「七枚続花の姿絵」中で清元の「願人坊主」として初演。
浮かれ女
うかれめ [0][3] 【浮(か)れ女】
〔一定の住居を定めず遊行したことから〕
歌や踊りで客を楽しませ,また色も売った女。遊女。娼妓。
浮かれ妻
うかれづま 【浮かれ妻】
遊女。うかれめ。「一夜あふゆききの人の―/続千載(雑下)」
浮かれ拍子
うかれびょうし [4] 【浮(か)れ拍子】
心を浮き立たせるような三味線などの軽快な調子。うかれちょうし。
浮かれ歩き
うかれあるき [4] 【浮(か)れ歩き】
心が落ち着かず出歩くこと。浮かれて遊び歩くこと。
浮かれ歩く
うかれある・く [5] 【浮(か)れ歩く】 (動カ五[四])
遊び気分であちこち歩き回る。遊び回る。「夜の町を―・く」
浮かれ烏
うかれがらす [4] 【浮かれ烏】
(1)月の光に浮かれ出してねぐらに落ち着かないカラス。「月さえて山はこずゑのしづけきに―のよたた鳴くらん/新撰六帖 6」
(2)夜,家に落ち着かず歩き回る人。遊客などをいう。「心持ち好くうか��と,―のただ一羽/歌舞伎・三人吉三」
浮かれ男
うかれお 【浮かれ男】
浮かれて遊び歩く男。うかれおとこ。「酒をたしなむ―も/人情本・梅美婦禰(初)」
浮かれ立つ
うかれた・つ [4] 【浮(か)れ立つ】 (動タ五[四])
(1)楽しい気分になって陽気に騒ぎ出す。「祭りで町全体が―・っていた」
(2)あてもなく出かける。ぶらりと出発する。「路の枝折と―・つ/奥の細道」
浮かれ節
うかれぶし [0] 【浮(か)れ節】
(1)三味線に合わせて謡う俗謡。
(2)浪花節の旧称。関西では,明治40年代までいわれた。
浮かれ者
うかれもの 【浮かれ者】
遊び歩く人。道楽者。遊蕩児(ユウトウジ)。「此処彼処遊びさまよふ―と成にけり/仮名草子・浮世物語」
浮かれ草
うかれぐさ 【浮かれ草】
江戸後期の歌詞集。松井譲屋編。1822年成立。当時上方ではやっていた唄を集めたもの。今日の主要民謡がすでに収められている。
浮かれ鳥
うかれどり 【浮かれ鳥】
(1)夜が明けないうちから浮かれたように鳴き出す鶏。「なぞもかく人の心の―/万代集」
(2)夜,ねぐらを離れて浮かれ飛ぶ鳥。「よるべ定めぬ―/謡曲・藤」
浮か上がる
うかびあが・る [5] 【浮か(び)上がる】 (動ラ五[四])
(1)水中から水面に現れ出る。うかびでる。「鯨が―・ってくる」
(2)地表を離れて空中に上がる。「飛行船が―・る」
(3)今まで恵まれない環境にあったものが,よい状態になる。「下積み生活からやっと―・る」
(4)それまで明らかでなかった事物が表面に現れる。注目されるようになる。「ある人物の名が―・る」「エネルギー問題が急に―・ってきた」
[可能] うかびあがれる
浮き
うき【浮き】
a float (釣の);→英和
a buoy (浮標);→英和
a life belt[buoy](救命用の).
浮き
うき [0] 【浮き・浮子・泛子】
〔動詞「浮く」の連用形から〕
(1)釣り糸の途中につけて浮かせ,針の深さを一定に保ったり,その動きで魚信を見たりする釣り用具。
(2)魚網につけて水面に浮かせ,水中の網のありかを知るためのもの。木片,中空のガラス球やプラスチック球などを用いる。あば。
(3)(「浮標」とも書く)水流の方向・速度を測定するために水面に浮かべるもの。
(4)タンクなどの中にある液体の残量を知るため液体の表面に浮かせておくもの。
(5)「浮き袋」「浮き輪」などの略。
浮きつ沈みつ
浮きつ沈みつ
⇒浮(ウ)きぬ沈(シズ)みぬ
浮きぬ沈みぬ
浮きぬ沈みぬ
〔「ぬ」は完了の助動詞〕
浮いたり沈んだりして。「みな紅の扇の日いだしたるが,白波の上にただよひ,―ゆられければ/平家 11」
浮きドック
うきドック [3] 【浮き―】
船を修理するためのドックの一種。鋼鉄製の大きな箱形の船台。水を入れて沈め,船を中に入れたのち,排水して浮き上がらせ,船の修理・改装などを行う。浮き船渠(センキヨ)。
→乾ドック
浮き上がる
うきあが・る [4] 【浮き上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)液体・気体の中にある物が底を離れて上方に移動する。「魚が―・る」「気球が―・る」
(2)基盤となっている所から離れる。地面や土台などから離れてもち上がる。「地震で土台が基礎から―・った」
(3)ほかのものとのつながりがなくなり離れる。遊離する。「指導部は大衆から―・っている」
(4)苦しい状態から抜け出る。「下積みの生活からやっと―・る」
(5)背景から際立って,はっきりした形を示す。「血管が―・って見える」
[可能] うきあがれる
浮き上がる
うきあがる【浮き上がる】
come[rise]to the surface;→英和
float;→英和
[船が]be refloated.⇒浮かび上がる.
浮き上げ彫り
うきあげぼり [0] 【浮(き)上げ彫り】
「浮き彫り{(1)}」に同じ。
浮き上る
うきあが・る [4] 【浮き上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)液体・気体の中にある物が底を離れて上方に移動する。「魚が―・る」「気球が―・る」
(2)基盤となっている所から離れる。地面や土台などから離れてもち上がる。「地震で土台が基礎から―・った」
(3)ほかのものとのつながりがなくなり離れる。遊離する。「指導部は大衆から―・っている」
(4)苦しい状態から抜け出る。「下積みの生活からやっと―・る」
(5)背景から際立って,はっきりした形を示す。「血管が―・って見える」
[可能] うきあがれる
浮き世
うきよ [2][1] 【浮(き)世】
〔憂き世(つらい世の中)と浮世(フセイ)(はかない世の中)の二つの意味が重なり合った語〕
(1)つらくはかないこの世の中。変わりやすい世間。「―の荒波」
(2)今の世の中。俗世間。現世。「―の義理を果たす」「―のしがらみ」
(3)名詞の上に付いて,当世の,現代風の,好色な,の意を表す。「―草子」「―人形」「―絵」
(4)男女の恋情。情事。色事。また,享楽的で色事を楽しむ遊里。「心の慰みは―ばかり/仮名草子・恨の介」
浮き人形
うきにんぎょう [3] 【浮(き)人形】
子供の玩具。ビニールなどで作った小さい人形や魚・鳥を試験管状のガラス筒に入れ,筒の上部に空気を残して薄いゴムで密閉する。指でこのゴムを押すと人形が水の中を浮き沈みする。[季]夏。《水面にぶつかり沈む―/星野立子》
浮き免
うきめん 【浮(き)免】
中世,国衙(コクガ)領や荘園における免田の一形態。特定の下地(シタジ)を指定せず,一定の面積だけを定めて免田としたもの。浮き免田。
浮き出し
うきだし [0] 【浮(き)出し】
紙や織物の面に文字や模様などを浮き上がらせて表すこと。
浮き出し印刷
うきだしいんさつ [5] 【浮(き)出し印刷】
雌型(メガタ)と雄型(オガタ)とを用いて,印刷と同時に文字や模様を浮き出させる印刷法。
浮き出し織り
うきだしおり [0] 【浮(き)出し織り】
⇒ピケ
浮き出す
うきだ・す [3] 【浮(き)出す】 (動サ五[四])
文字や模様がはっきり見える。「黄色の文字が―・して見える」
浮き出る
うき・でる [3] 【浮(き)出る】 (動ダ下一)
(1)表面に浮かび出る。「額に青筋が―・でる」
(2)形・模様・色などが背景や周囲のものから抜け出て,くっきりと見える。「照明に映えて天守閣が夜空に―・でて見える」
浮き出る
うきでる【浮き出る】
(1)[水面に]⇒浮き上がる.
(2)[浮彫]be embossed;be[stand out]in relief.(3)[ぼんやりと]loom.→英和
浮き刺し網
うきさしあみ [3] 【浮(き)刺し網】
刺し網の一。水面近くに張り,サバ・トビウオなどの浮き魚をとる。
→底刺し網
浮き勢
うきぜい 【浮き勢】
本隊から離れて待機し,戦況に応じて戦闘に加わる軍勢。遊軍。遊撃隊。浮き備え。「―に成てひかへたり/太平記 36」
浮き名
うきな [0][1] 【浮(き)名・憂き名】
(1)(「浮き名」と書く)男女間の恋愛・情事のうわさ。艶聞(エンブン)。「―を流す」「―が立つ」
(2)根も葉もないうわさ。悪い評判。「あたり隣も―立て/浄瑠璃・国性爺合戦」
浮き嚢
うきぶくろ [3] 【浮(き)袋・浮き嚢】
(1)体を水に浮かせるためにつける,空気を満たしたゴム・ビニールなどの袋。水泳具または救命具。[季]夏。
(2)(「鰾」と書く)硬骨魚類の体内にあって内部に気体を満たした薄い膜状の袋。浮き沈みを調節するほか,種類によっては聴覚・発音・呼吸などのはたらきとかかわっている。ふえ。
浮き城
うきしろ [0] 【浮(き)城】
〔水に浮かぶ城の意〕
軍艦の雅称。
浮き実
うきみ [0] 【浮(き)実】
スープの上に浮かせるもの。クルトン・パスタ・野菜のせん切りなど。浮かし実。
浮き寝
うきね 【浮き寝】
(1)水鳥が水の上に浮いたまま眠ること。また,水上に停泊した船中で寝ることにたとえていう。「浮き」に「憂き」の意をかけて,不安な思いで寝る意を表す場合が多い。「海原に―せむ夜は/万葉 3592」「しきたへの枕ゆくくる涙にそ―をしける恋の繁きに/万葉 507」
(2)かりそめの添い寝。「かりなる―のほどを思ひ侍るに/源氏(帚木)」
浮き寝の床
うきねのとこ 【浮き寝の床】
水上や舟の中などの寝る所。「をしどりの―や荒れぬらむ/千載(冬)」
浮き寝の鳥
うきねのとり 【浮き寝の鳥】
水の上に浮いたまま眠る水鳥。雁(ガン)や鴨(カモ)など。うきねどり。「涙川―となりぬれば/千載(恋一)」
浮き寝鳥
うきねどり [3] 【浮き寝鳥】
「浮き寝の鳥」に同じ。[季]冬。《―うつゝに尾振る一羽あり/鈴木花蓑》
浮き島
うきしま [0] 【浮(き)島】
(1)湿原や沼の水面に浮き,漂っている島のようなもの。水草・水苔・泥炭などの塊で,上には湿生植物が生える。尾瀬沼のものが有名。
(2)海岸から沖の島を見た時に,島が浮かび上がっているように見える光学的現象。水面に近い気温が比較的高く,上層の空気が冷たいときに起こる。島浮き。浮景。
浮き州
うきす [0] 【浮(き)州・浮き洲】
(1)池・沼・湖・川などで,浮遊物などが集まり,木・草が生えて島のように見えるもの。
(2)水面に出て浮いているように見える州。「あれに見えたる―の岩の少し此方の水の深みに/謡曲・藤戸」
浮き巣
うきす [0] 【浮(き)巣】
葦(アシ)や水草・枯れ葉などで水面に作ったカイツブリの巣。[季]夏。
浮き巣鳥
うきすどり [3] 【浮(き)巣鳥】
(1)カイツブリの異名。
(2)すみかの定まらぬ人。
浮き延縄
うきはえなわ [3] 【浮き延縄】
浮きをつけて水面下につり下げた延縄。水面近くから中層を泳ぐマグロ・カジキ・サバなどを取る。
→底延縄
浮き彫り
うきぼり [0] 【浮(き)彫り】
(1)平らな面に模様や形が浮き出すように彫り上げた彫刻。うきあげぼり。レリーフ。
(2)ほかのものと区別してそれとはっきりわかること。「争点が―になった」「両者の違いが―になる」
浮き役
うきやく 【浮(き)役】
江戸時代の雑税の一。年貢以外の臨時雑税。
→小物成(コモノナリ)
浮き敷き網
うきしきあみ [3] 【浮(き)敷き網】
敷き網の一。網を底まで下ろさず水中で支えて,この上に集まる魚をとるもの。棒受(ボウケ)網・二艘張り網など。
→底敷き網
浮き文
うきもん [0][2] 【浮(き)紋・浮(き)文】
浮織物の一。地糸を浮かせることで文様を表すもの。袍(ホウ)・表袴(ウエノハカマ)などに用いられた。うけもん。
浮き木
うきぎ [0] 【浮(き)木】
〔古くは「うきき」とも〕
(1)水に浮かんでいる木。ふぼく。
(2)〔海の表層を泳ぐので〕
マンボウの別名。
(3)筏(イカダ)。また,舟。「―に乗りてわれかへるらむ/源氏(松風)」
浮き枕
うきまくら 【浮き枕】
(1)水辺や舟の上で寝ること。「杣川の筏(イカダ)の床の―夏は涼しきふしどなりけり/詞花(夏)」
(2)〔涙で浮いた枕,の意から〕
つらい独り寝。「水鳥の玉藻の床の―深き思ひは誰かまされる/千載(冬)」
浮き株
うきかぶ [2] 【浮(き)株】
浮動株(フドウカブ)。
浮き根
うきね 【浮き根】
〔「うき」は泥地の意〕
泥中に生えた水草の根。アヤメ(現在のショウブ)についていう。多くは「憂き音(ネ)」にかけていう。「―のみ袂(タモト)にかけしあやめ草引たがへたる今日ぞうれしき/栄花(浦々の別)」
浮き桟橋
うきさんばし [3] 【浮(き)桟橋】
係船施設の一。大きな浮き箱をつなぎ並べて,桟橋としたもの。
浮き構造
うきこうぞう [3] 【浮(き)構造】
〔建〕
(1)軟弱な地盤上に建造物を支持するための基礎構造。べた基礎・筏(イカダ)基礎など。
(2)振動を防止するため,主構造体から床・壁・天井などを,ゴムなど弾力のある支持材で遮断した構造。放送室・録音室などに用いる。
浮き橋
うきはし 【浮き橋】
舟・筏(イカダ)などの上に板を渡し,橋の用をさせるもの。舟橋。「淀瀬には―渡しあり通ひ仕へまつらむ/万葉 3907」
浮き沈み
うきしずみ [0][3] 【浮き沈み】 (名)スル
(1)浮いたり沈んだりすること。「―しながら海上を漂う」
(2)栄えたり衰えたりすること。ふちん。栄枯盛衰。「人生の―」
浮き沈み
うきしずみ【浮き沈み】
⇒浮沈(ふちん).
浮き沓
うきぐつ 【浮き沓】
(1)馬の足につけると水上を自由自在に走ることができると信じられていた架空の浮き具。「神通自在の葦毛の駒,歴劫(リヤツコウ)不思議の―はかせ/浄瑠璃・平家女護島」
(2)江戸時代の浮き具の一種。60センチメートルくらいの木の大筒を背に,30センチメートルくらいの小筒二個を胸に当てるように紐(ヒモ)で連ねたもの。「こなたの岸につつ立上り,―しごいて一息つぎ/浄瑠璃・布引滝」
浮き河竹
うきかわたけ 【浮き河竹】
〔「河竹」はネンジュモ〕
浮き沈みしながら流される,つらい身の上。「浮き」に「憂き」をかけていう。「わたしが昔は―の傾城/浄瑠璃・嫗山姥」
浮き洲
うきす [0] 【浮(き)州・浮き洲】
(1)池・沼・湖・川などで,浮遊物などが集まり,木・草が生えて島のように見えるもの。
(2)水面に出て浮いているように見える州。「あれに見えたる―の岩の少し此方の水の深みに/謡曲・藤戸」
浮き流し式
うきながししき [0] 【浮(き)流し式】
ノリの養殖で,篊(ヒビ)を水面に浮動させる方法。
浮き浮き
うきうき [1] 【浮き浮き】 (副)スル
楽しくて,心がはずんで落ち着いていられないさま。「心―と遊びに出る」「―した調子で話す」
浮き浮きと
うきうき【浮き浮きと】
cheerfully;→英和
gaily;→英和
with a light heart.〜した cheerful.→英和
浮き海布
うきめ 【浮き海布】
水の上に浮いている海草。多く「憂き目」にかけていう。「―は刈らで乗らましものを/源氏(須磨)」
浮き灯台
うきとうだい [3] 【浮(き)灯台】
灯船(トウセン)の俗称。
浮き物
うきもの 【浮き物・浮き者】
(1)水の上に浮いている物。浮遊物。多く「憂きもの」とかけていう。「流れゆく涙の川に―はおくらす人とおくれぬる身と/和泉式部集」
(2)(「浮き者」と書く)さすらいの身。流浪人。「律師はかかる―になりぬれば/盛衰記 46」
浮き玉コック
うきだまコック [5] 【浮(き)玉―】
タンクの水面に浮かべた浮き玉の位置に従って開閉する栓。水位が下がると浮き玉が下がって給水弁を開き,上がると閉じる。
浮き田
うきた 【浮き田】
〔「埿(ウキ)田」の意〕
泥の深い田。「―の穂向き繁くしぞ思ふ/古今六帖 2」
浮き石
うきいし [0] 【浮(き)石】
(1)軽石。
(2)基盤から遊離して不安定な状態の石。ぐらぐらする石。
(3)一部が河床を離れ,下を水が流れている石。
(4)囲碁で,目形をもたず他の石からも孤立している一群の石。
浮き砲台
うきほうだい [3] 【浮(き)砲台】
港湾の防御などのため,海上に浮かべた砲台。装甲した船などを用いる。
浮き秤
うきばかり [3] 【浮き秤】
比重計の一。液体中での錘(オモリ)の重さとその錘に働く浮力とを釣り合わせて,その液体の比重を測るもの。液体の表面に浮かせ,液面の位置の目盛りを読む目盛り浮き秤がよく使われる。ハイドロメーター。
浮き秤[図]
浮き稲
うきいね [0] 【浮(き)稲】
水稲の品種群の一。主に東南アジアで栽培され,水田が増水するのに伴って茎が伸長し,水面上に穂をつける。草丈は数メートルから十数メートルに達する。
浮き立つ
うきたつ【浮き立つ】
be cheerful[lighthearted,gay].
浮き立つ
うきた・つ [3] 【浮(き)立つ】 (動タ五[四])
(1)うれしくて落ち着かなくなる。興奮する。「春になると心が―・つ」「旅行前で生徒が―・っている」
(2)空中をゆっくりと昇る。立ち昇る。「曇るとも思ひぞはてぬ秋霧の―・つ空に澄める月影/続後拾遺(秋下)」
(3)不安で動揺する。「世の中―・ちて人の心もをさまらず/方丈記」
浮き粉
うきこ [0] 【浮(き)粉】
米の粉。また,小麦粉のデンプンを精製したもの。和菓子・糊(ノリ)・医薬品などに用いられる。また,紅(ベニ)を凝結させるのにも用いる。
浮き紋
うきもん [0][2] 【浮(き)紋・浮(き)文】
浮織物の一。地糸を浮かせることで文様を表すもの。袍(ホウ)・表袴(ウエノハカマ)などに用いられた。うけもん。
浮き絵
うきえ [0] 【浮(き)絵】
西洋画の透視図法を用いて情景が浮き出て見えるように描いた浮世絵や銅版画など。江戸時代中期に流行。初め覗(ノゾ)き機関(カラクリ)などに用いられたが,のち奥村政信らによって浮世絵として描かれた。遠視画。
浮き織り
うきおり [0] 【浮(き)織り】
地の組織とは別の絵緯(エヌキ)によって模様を表す織り方。模様の部分の糸が浮いて,刺繍のようにみえる。また,その織物。浮き紋。
⇔固織(カタオ)り
浮き織物
うきおりもの [3][4] 【浮(き)織物】
浮き織りにした織物。
浮き者
うきもの 【浮き物・浮き者】
(1)水の上に浮いている物。浮遊物。多く「憂きもの」とかけていう。「流れゆく涙の川に―はおくらす人とおくれぬる身と/和泉式部集」
(2)(「浮き者」と書く)さすらいの身。流浪人。「律師はかかる―になりぬれば/盛衰記 46」
浮き腰
うきごし [0] 【浮(き)腰】
(1)腰が不安定なこと。また,そのような姿勢。へっぴり腰。
(2)あわてたり,動揺したりして,落ち着かないこと。「突然の出火で―になる」
(3)柔道の技の名。相手の腰を浮かせるようにして自分の腰に乗せ,ひねって投げる腰技。
浮き舟
うきふね [0] 【浮(き)舟】
水に漂っている舟。しばしば,不安定で頼りないものにたとえる。
浮き苗
うきなえ [0] 【浮(き)苗】
田植え後まもなく,根が田の土に固定しないで浮いてくるイネの苗。
浮き草
うきくさ [0] 【浮(き)草・萍】
(1)池や沼の水面に浮かんで生える水草の総称。
(2)ウキクサ科の多年生の水草。池沼などの水面に浮かぶ。茎は扁平で,倒卵形。葉がなく,中央付近から数本の根が出る。ナキモノグサ。カガミグサ。ネナシグサ。[季]夏。
(3)〔浮き草が風の動きのままに水面をあちこち漂うことから〕
生活が不安定で落ち着かないことのたとえ。「―のような生活を送る」
浮き草(2)[図]
浮き草稼業
うきくさかぎょう [5] 【浮(き)草稼業】
一つの場所に落ち着かず,浮き草のように,転々と各地を渡り歩く職業。また,その人。
浮き荷
うきに [0] 【浮(き)荷】
海難に遭った船から海中に投げ捨てられたり,風波のために船からさらわれたりして海上に漂っている貨物。うきにもつ。
浮き蓴
うきぬなわ 【浮き蓴】
〔葉を水面に浮かべるので〕
ジュンサイの別名。「あが情(ココロ)ゆたにたゆたに―/万葉 1352」
浮き袋
うきぶくろ [3] 【浮(き)袋・浮き嚢】
(1)体を水に浮かせるためにつける,空気を満たしたゴム・ビニールなどの袋。水泳具または救命具。[季]夏。
(2)(「鰾」と書く)硬骨魚類の体内にあって内部に気体を満たした薄い膜状の袋。浮き沈みを調節するほか,種類によっては聴覚・発音・呼吸などのはたらきとかかわっている。ふえ。
浮き貸し
うきがし [0] 【浮(き)貸し】 (名)スル
金融機関の役員や職員などが自分または第三者の利益をはかるため,その地位・職務を利用して不正に貸し付けなどを行うこと。
浮き足
うきあし [0] 【浮(き)足】
(1)足が地についていない状態。逃げ腰の態度。「―になる」「余り遠くへは出られませぬ,と光代は―/書記官(眉山)」
(2)相撲で,土俵から離れている方の足。
(3)取引で,相場が一定せず変動が激しいこと。
浮き足場
うきあしば [3] 【浮(き)足場】
水上に浮かせた箱船の上に組み立てた足場。
浮き足立つ
うきあしだ・つ [5] 【浮(き)足立つ】 (動タ五[四])
恐れや不安を感じて逃げ腰になる。落ち着きがなくなる。「敵の攻撃に―・つ」「解散の気配に議員たちは―・った」
浮き身
うきみ [0] 【浮(き)身】
水泳で,全身の力を抜いて静かに仰向けになって水面に浮かぶ法。
浮き輪
うきわ [0] 【浮(き)輪】
水中で体を浮かせるための環状の浮き具。海水浴などで子供が用いる。[季]夏。
浮き防波堤
うきぼうはてい [0][5] 【浮(き)防波堤】
沖からの波を防ぐため,港の外側に箱船・筏(イカダ)・木材などを長く連ねて係留したもの。
浮き雲
うきぐも [0] 【浮(き)雲】
〔古くは「うきくも」とも〕
(1)空に浮いてただよう雲。
(2)不安定でどうなるかわからないことのたとえ。「浮き」と「憂き」をかけていうことが多い。「身を―となりて果てけれ/篁物語」
浮き飛車
うきびしゃ [0] 【浮(き)飛車】
将棋で,自分の陣の前に出した飛車。また,そのような戦法。
浮き魚
うきうお [0] 【浮(き)魚】
「表層魚(ヒヨウソウギヨ)」に同じ。
⇔沈み魚
浮き鯛
うきだい [0] 【浮き鯛】
初夏の大潮の日に,海面に群れをなして浮かび上がる鯛。広島県三原市能地(ノウジ)の沖のものが有名。
〔急潮にもまれて鰾(ウキブクロ)の調節ができずに浮き上がるといわれる〕
浮く
うく【浮く】
(1)[水に]float.→英和
⇒浮き上がる.
(2)[余る] <We can> save <ten thousand yen a month> .→英和
(3)[心が]⇒浮き立つ,浮き浮き.
(4)[歯が]have a gumboil.→英和
浮く
う・く [0] 【浮く】
■一■ (動カ五[四])
(1)液体の中に沈んでいた物が上昇して,液面に達する。また,物が沈まないで液面に留まっている。「魚が―・いた」「木は水に―・く」
(2)物が地面などから離れて上昇し,空中にある。「体が宙に―・く」「空に―・く雲」
(3)内部にあった物が表面に現れる。「脂が顔に―・く」
(4)しっかり固定せず,ぐらぐらする。「釘(クギ)が―・く」「歯が―・く」
(5)基盤を失って,遊離した存在となる。「大衆から―・いた存在」
(6)心が晴れ晴れとする。「―・かない顔」「気ガ―・ク/ヘボン」
(7)軽薄である。ふまじめである。「―・いた気持ちでは合格できない」
(8)予定より少ない費用・時間ですみ,余りが出る。「旅費が―・いた」
(9)根拠がなく,事実から離れている。「口にまかせて言ひちらすは,やがて―・きたることと聞こゆ/徒然 73」
[可能] うける
■二■ (動カ下二)
(1)水面・空中などに浮かばせる。浮かせる。「泊瀬の川に船―・けて/万葉 79」「(燕ガ)尾―・けてめぐるに/竹取」
(2)表面にあらわす。浮かべる。「女君,涙を一目―・けて/源氏(須磨)」
[慣用] 宙に―・歯が―/熱に浮かされる
浮け
うけ 【浮け・浮子・泛子】
〔下二段動詞「浮く」の連用形から〕
「浮き{(1)}」に同じ。「伊勢の海につりするあまの―なれや心ひとつをさだめかねつる/古今(恋一)」
浮け彫り
うけぼり [0] 【浮け彫り】
⇒うきぼり(浮彫)
浮け木
うけき 【浮け木】
(1)「浮き{(1)}」に同じ。
(2)水に浮かぶ木。舟。「無目(マナシ)堅間(カタマ)を以て―に為りて/日本書紀(神代下訓)」
浮け歩み
うけあゆみ 【浮け歩み】
花魁(オイラン)道中の時の遊女の歩き方。体をそらし,足を浮かせるようにして,軽くゆっくり足を運ぶ。「素足道中くり出しの―/浮世草子・一代女 1」
浮け貼り
うけばり [0] 【浮け貼り】
屏風などを貼るとき,骨の上だけに糊(ノリ)をつけて,その他を浮かせて貼ること。
浮け超
うけちょう [0] 【浮け超】
⇒揚(ア)げ超
浮つく
うわつ・く ウハ― [0] 【浮つく】 (動カ五[四])
気持ちがうきうきして,落ち着きがなくなる。軽薄な感じがする。「―・いた気分で出掛ける」「―・いた風潮」
浮び出る
うかび・でる [4] 【浮(か)び出る】 (動ダ下一)
水面に現れ出る。また,表面に現れる。浮かび上がる。
浮ぶ
うか・ぶ [0] 【浮(か)ぶ・泛かぶ】
■一■ (動バ五[四])
(1)
(ア)物が液体の表面にある。浮いている。
⇔沈む
「紅葉が―・ぶ山間の湖」
(イ)物が,ほかの物の表面を離れて空中にある。浮いている。「白雲が―・ぶ」
(2)水中や水底にあった物が水面まで移動する。浮上する。「ついに―・んで来なかった」
(3)奥に隠れていたものが表面に現れる。
(ア)感情が表情に表れる。「不快の色が顔に―・ぶ」
(イ)考えや思いが意識されるようになる。「名案が―・ぶ」「心に―・ぶ」「喜ぶ顔が目に―・ぶ」
(ウ)はっきりしなかったものの輪郭がわかるようになる。「照明に―・んだ人影」「捜査線上に―・んだ容疑者」
(4)死者の無念の思いが晴らされてやすらかになる。成仏する。うかばれる。「ながれ出る涙に今日は沈むとも―・ばむ末を猶思はなむ/山家(雑)」
(5)よりどころがない。不安定だ。「女の宿世はいと―・びたるなむあはれに侍る/源氏(帚木)」
(6)(気持ちが)うわついている。「―・びたる心のすさびに/源氏(夕顔)」
〔「うかべる」に対する自動詞〕
■二■ (動バ下二)
⇒うかべる
浮べる
うか・べる [0] 【浮(か)べる・泛かべる】 (動バ下一)[文]バ下二 うか・ぶ
(1)水面に浮かぶようにする。
⇔沈める
「笹舟を―・べる」
(2)表面に表す。「顔に笑みを―・べる」
(3)考えや思いを意識にのぼらせる。「面影を心に―・べる」
(4)暗記する。「古今の歌二十巻をみな―・べさせ給ふを/枕草子 23」
(5)苦しい境遇から救い出す。また,人を出世させる。「沈めるともがらをこそ多く―・べ給ひしか/源氏(明石)」
〔「うかぶ」に対する自動詞〕
浮れ
うかれ [0] 【浮(か)れ】
浮かれること。「…とそでをひかれてきた八すこし―がきて/滑稽本・膝栗毛 7」
浮れる
うか・れる [0] 【浮(か)れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 うか・る
〔動詞「浮く」の未然形に自発の助動詞「る」が付いたものから〕
(1)楽しくてじっとしていられない気持ちになる。うきうきする。「合格の報に―・れる」
(2)自然に浮いている。「くにつちの―・れただよへる/日本書紀(神代上訓)」
(3)居所を離れてさまよう。「年来仕へける所をも其の事となく―・れて/今昔 16」
浮れ出す
うかれだ・す [4] 【浮(か)れ出す】 (動サ五[四])
心がうきうきと調子づいてくる。「軽快なリズムに―・す」
浮れ出る
うかれ・でる [4] 【浮(か)れ出る】 (動ダ下一)
(1)心がうきうきと陽気になって外へ出る。「花見に―・でる」
(2)どこというあてもなく,家を出る。「過ぐべくも覚えず候間,―・でて候也/十訓 7」
浮れ女
うかれめ [0][3] 【浮(か)れ女】
〔一定の住居を定めず遊行したことから〕
歌や踊りで客を楽しませ,また色も売った女。遊女。娼妓。
浮れ拍子
うかれびょうし [4] 【浮(か)れ拍子】
心を浮き立たせるような三味線などの軽快な調子。うかれちょうし。
浮れ歩き
うかれあるき [4] 【浮(か)れ歩き】
心が落ち着かず出歩くこと。浮かれて遊び歩くこと。
浮れ歩く
うかれある・く [5] 【浮(か)れ歩く】 (動カ五[四])
遊び気分であちこち歩き回る。遊び回る。「夜の町を―・く」
浮れ立つ
うかれた・つ [4] 【浮(か)れ立つ】 (動タ五[四])
(1)楽しい気分になって陽気に騒ぎ出す。「祭りで町全体が―・っていた」
(2)あてもなく出かける。ぶらりと出発する。「路の枝折と―・つ/奥の細道」
浮れ節
うかれぶし [0] 【浮(か)れ節】
(1)三味線に合わせて謡う俗謡。
(2)浪花節の旧称。関西では,明治40年代までいわれた。
浮ドック
うきドック【浮ドック】
a floating dock.
浮上
ふじょう [0] 【浮上】 (名)スル
(1)水の中から浮かび上がること。「潜水艦が―する」
(2)順位が上がること。「三位に―する」
(3)表面にあらわれること。「別の候補者が―した」
浮上げ彫り
うきあげぼり [0] 【浮(き)上げ彫り】
「浮き彫り{(1)}」に同じ。
浮世
ふせい [0] 【浮世】
はかない現世。うきよ。
浮世
うきよ [2][1] 【浮(き)世】
〔憂き世(つらい世の中)と浮世(フセイ)(はかない世の中)の二つの意味が重なり合った語〕
(1)つらくはかないこの世の中。変わりやすい世間。「―の荒波」
(2)今の世の中。俗世間。現世。「―の義理を果たす」「―のしがらみ」
(3)名詞の上に付いて,当世の,現代風の,好色な,の意を表す。「―草子」「―人形」「―絵」
(4)男女の恋情。情事。色事。また,享楽的で色事を楽しむ遊里。「心の慰みは―ばかり/仮名草子・恨の介」
浮世
うきよ【浮世】
the world;→英和
life.→英和
〜の worldly;→英和
earthly.→英和
〜の常 the way of life.→英和
〜の苦労 worldly cares.〜の無常 the stern realities of life.→英和
浮世の情け
うきよのなさけ 【浮世の情け】
この世の人間どうしの情。この世の慈悲。「誠―ぞと,手を合せても聞き入れず/浄瑠璃・国性爺合戦」
浮世の波
うきよのなみ [2] 【浮世の波】
俗世間におけるさまざまな困難を大海の波にたとえた語。「―にもまれる」
浮世の絆
うきよのきずな [2] 【浮世の絆】
人をこの世と離れがたくつなぎとめるもの。義理・人情や妻子など。
浮世の習い
うきよのならい [2] 【浮世の習い】
この世では大概そうなるというさだめ。世のならい。
浮世の風
うきよのかぜ [2] 【浮世の風】
俗世間における種々の困難を風にたとえた語。「―は冷たい」
浮世人
うきよびと 【浮世人】
(元禄期の享楽的な風潮を体したような)当世風の人。「きせん男女の―/浄瑠璃・京四条おくに歌舞妓」
浮世人形
うきよにんぎょう [4] 【浮世人形】
江戸時代,当時の風俗を模した衣装人形。女性・遊女・役者・若衆を題材としたものが多い。
浮世元結
うきよもとゆい [4] 【浮世元結】
元禄期(1688-1704)に流行した,はでな元結。絵元結など。
浮世叩き
うきよたたき 【浮世叩き】
近世,編み笠をかぶり,扇で拍子をとって俗謡をうたい家々を回った門付(カドヅケ)。
浮世咄
うきよばなし [4] 【浮世話・浮世咄】
(1)世間話。
(2)色めいた話。
浮世団子
うきよだんご 【浮世団子】
江戸時代に,江戸日本橋室町浮世小路の浮世屋平助が売り出した名物の団子。
浮世小紋
うきよこもん [4][5] 【浮世小紋】
当世風の小紋模様。元禄(1688-1704)頃流行した。
浮世川
うきよがわ 【浮世川】
(1)〔転変きわまりないさまを川にたとえる〕
この世。「息災でゐる事か,または―の水の泡とも消えし事か/浮世草子・好色敗毒散」
(2)〔情におぼれやすいことを川にたとえる〕
恋情。「君がつれなき言の葉も思ひまはせば御仏の教にのがる―/浄瑠璃・吉野忠信」
浮世床
うきよどこ 【浮世床】
滑稽本。三編。初・二編は式亭三馬,三編は滝亭鯉丈作。1813〜23年刊。髪結床に出入りする人物の会話を通じて当時の江戸の生活・気風を滑稽に描いたもの。
浮世床
うきよどこ 【浮世床】
(1)江戸時代の男の髪結い床。床屋。
(2)書名(別項参照)。
浮世本
うきよぼん 【浮世本】
⇒浮世草子(ウキヨゾウシ)
浮世比丘尼
うきよびくに 【浮世比丘尼】
江戸時代,天和(1681-1684)から元禄(1688-1704)頃にかけていた尼僧姿の売春婦。
浮世物真似
うきよものまね 【浮世物真似】
軽妙な話をしながら種々の人物・役者の身振りや声色,動物の鳴き声などのまねをする演芸。「見せもの,はみがきうり,女祭文,東(アズマ)清七が―其外さまざまあるが中にも/滑稽本・膝栗毛 8」
浮世物語
うきよものがたり 【浮世物語】
仮名草子。五巻。浅井了意作。1659〜66年の間に成立。浮世房と名乗る男の一代記の形式に,見聞・政道批判・笑話などを織り込んだもの。「好色一代男」に影響を与えた。
浮世狂ひ
うきよぐるい 【浮世狂ひ】
遊女相手の遊びに夢中になること。「此の男の身にしては―せし甲斐こそあれ/浮世草子・五人女 1」
浮世笠
うきよがさ [4] 【浮世笠】
〔当世風の笠,の意〕
貞享年間(1684-1688)頃流行した笠。若衆などが使用。
浮世節
うきよぶし [0] 【浮世節】
(1)民間に流行したはやりうた。江戸時代の流行歌。
(2)明治中期,立花家橘之助が創始し,寄席で歌った流行歌。
浮世絵
うきよえ [0][3] 【浮世絵】
(1)江戸時代,浮世の風俗を題材に一流派をなした画家たちの絵。一七世紀後半,菱川師宣(ヒシカワモロノブ)によって大成された。遊里・芝居・相撲など町人階級の好んだ風俗や似顔絵・風景などを描いた。肉筆画と版画とがあり,特に「錦絵」と呼ばれる多色刷り版画は,フランス印象派に影響を与えた。鈴木春信・喜多川歌麿・東洲斎写楽・歌川(安藤)広重・葛飾北斎などの作者が著名。
(2)春画。
浮世絵
うきよえ【浮世絵】
an ukiyoe;a genre picture;[版画]a color[blockwood]print.
浮世茣蓙
うきよござ [3] 【浮世茣蓙】
ござむしろの一種。石畳のような紋様を織り出したもの。
浮世草子
うきよぞうし [4] 【浮世草子】
江戸時代の小説の一形態。1682年成立した井原西鶴の「好色一代男」に始まり,天明年間(1781-1789)頃まで上方を中心に流行した。民衆の教化・啓蒙(ケイモウ)を主とした仮名草子に対し,遊里・芝居を中心に町人の世界を描く。西鶴をはじめ,西沢一風・錦文流・江島其磧・八文字屋自笑などの作家がおり,好色物・町人物・気質物(カタギモノ)・怪異小説など,その形態・題材も多岐にわたる。浮世本。
浮世袋
うきよぶくろ [4] 【浮世袋】
掛け香(ゴウ)の一。絹を三角に縫って中に香を入れ,上の角にひもをつけたもの。江戸初期に流行し,のちに玩具(ガング)となった。
浮世言葉
うきよことば 【浮世言葉】
近世,遊里の流行語。
浮世話
うきよばなし [4] 【浮世話・浮世咄】
(1)世間話。
(2)色めいた話。
浮世離れ
うきよばなれ [4] 【浮世離れ】 (名)スル
世間俗事の煩わしさから超然としていること。また,世の中の動きや常識に無頓着なこと。「―した生活」
浮世風
うきよふう [0] 【浮世風】
「江戸風」に同じ。
浮世風呂
うきよぶろ 【浮世風呂】
滑稽本。四編。式亭三馬作。1809〜13年刊。江戸町人の社交場であった銭湯を舞台に,客の会話を通じて世相・風俗を描いたもの。写実性に富み,滑稽味豊かな作品。
浮世風呂
うきよぶろ [0][4] 【浮世風呂】
(1)江戸時代の銭湯。
(2)書名(別項参照)。
浮人形
うきにんぎょう [3] 【浮(き)人形】
子供の玩具。ビニールなどで作った小さい人形や魚・鳥を試験管状のガラス筒に入れ,筒の上部に空気を残して薄いゴムで密閉する。指でこのゴムを押すと人形が水の中を浮き沈みする。[季]夏。《水面にぶつかり沈む―/星野立子》
浮体
ふたい [0] 【浮体】
浮力によって,流体の表面や中に浮かんでいる物体。「―空港」
浮体工法
ふたいこうほう [4] 【浮体工法】
埋め立てなどによらず,構造体を水上に浮かせて人工島などをつくる工法。
浮免
うきめん 【浮(き)免】
中世,国衙(コクガ)領や荘園における免田の一形態。特定の下地(シタジ)を指定せず,一定の面積だけを定めて免田としたもの。浮き免田。
浮出し
うきだし [0] 【浮(き)出し】
紙や織物の面に文字や模様などを浮き上がらせて表すこと。
浮出しにする
うきだし【浮出しにする】
emboss (模様を).→英和
浮出し印刷
うきだしいんさつ [5] 【浮(き)出し印刷】
雌型(メガタ)と雄型(オガタ)とを用いて,印刷と同時に文字や模様を浮き出させる印刷法。
浮出し織り
うきだしおり [0] 【浮(き)出し織り】
⇒ピケ
浮出す
うきだ・す [3] 【浮(き)出す】 (動サ五[四])
文字や模様がはっきり見える。「黄色の文字が―・して見える」
浮出る
うき・でる [3] 【浮(き)出る】 (動ダ下一)
(1)表面に浮かび出る。「額に青筋が―・でる」
(2)形・模様・色などが背景や周囲のものから抜け出て,くっきりと見える。「照明に映えて天守閣が夜空に―・でて見える」
浮利
ふり [1] 【浮利】
まともなやり方でない方法で得る利益。あぶく銭。「―を得る」
浮刺し網
うきさしあみ [3] 【浮(き)刺し網】
刺し網の一。水面近くに張り,サバ・トビウオなどの浮き魚をとる。
→底刺し網
浮力
ふりょく [1] 【浮力】
流体中にある物体が,物体表面の流体の圧力の合力として,重力と反対方向に受ける力。その大きさは物体の排除した流体にはたらく重力に等しい。
浮力
ふりょく【浮力】
《理》buoyancy.
浮動
ふどう [0] 【浮動】 (名)スル
(1)水中や空中を浮き漂うこと。
(2)一定しない状態で存在すること。不安定に存在すること。「何時も多少の山気が―して居た/非凡なる凡人(独歩)」
浮動する
ふどう【浮動する】
float;→英和
fluctuate (変動).→英和
浮動票 floating votes[voters (人)].
浮動小数点表示
ふどうしょうすうてんひょうじ [10] 【浮動小数点表示】
実数を �×�� の形で表したもの。例えば,十進法で 12345.67 を1.234567×10� と表せる。コンピューター内部での数表現として使われる。
⇔固定小数点表示
浮動株
ふどうかぶ [2] 【浮動株】
安定した所有者をもたず,相場の変動によって,常に売買されている株。
→固定株
浮動株主
ふどうかぶぬし [5] 【浮動株主】
株価の変動に応じて株式の売買をする株主。
⇔安定株主
浮動票
ふどうひょう [0] 【浮動票】
選挙で,支持する政党・候補者の一定しない有権者が投ずる票。
⇔固定票
浮名
うきな [0][1] 【浮(き)名・憂き名】
(1)(「浮き名」と書く)男女間の恋愛・情事のうわさ。艶聞(エンブン)。「―を流す」「―が立つ」
(2)根も葉もないうわさ。悪い評判。「あたり隣も―立て/浄瑠璃・国性爺合戦」
浮名を流した
うきな【浮名を流した】
His romance was the talk of the town.→英和
浮吾里
うきごり [0] 【浮鮴・浮吾里】
スズキ目の淡水魚。全長約12センチメートル。ハゼの一種で,頭は扁平,腹びれは吸盤状。口が大きく,下あごは上あごより長い。体色は淡緑茶色で,褐色の斑紋が背や体側にある。斑紋や生態により,汽水・淡水・中流の各型に分ける。食用。沖縄県をのぞく各地の湖沼や河川の中流から汽水域に分布。
浮嚢
ふのう [0] 【浮嚢】
うきぶくろ。
浮図
ふと [2][1] 【浮屠・浮図・仏図】
(1)〔梵 Buddha〕
ブッダに同じ。「孔子が,此土に賢聖なし,西方に―という者あり,此れ聖人なり,といひて/開目抄」
(2)〔梵 stūpa の音訳という〕
塔。仏塔。
(3)僧侶のこと。仏教徒のこと。
浮垢
きら [1][0] 【浮垢】
〔「ぎら」とも〕
水や湯などに油などが浮いてきらきらと光って見えるもの。
浮城
ふじょう [0] 【浮城】
軍艦。うきしろ。
浮城
うきしろ [0] 【浮(き)城】
〔水に浮かぶ城の意〕
軍艦の雅称。
浮城物語
うきしろものがたり 【浮城物語】
小説。矢野竜渓作。1890年(明治23)刊。海外雄飛の夢を抱く日本人の一群が,海王丸・浮城丸を擁して,インドネシアの民族独立運動に加わる冒険小説。
浮塵子
うんか【浮塵子】
《虫》a rice insect.
浮塵子
うんか [1] 【浮塵子】
半翅目ウンカ科および近縁の科の昆虫の総称。体形はややセミに似るが小形で,多くは体長数ミリメートル。口吻(コウフン)が発達し,植物の汁を吸う。農作物の害虫が多く,特に,トビイロウンカ・セジロウンカなどは時に大発生してイネに大害を与える。[季]秋。
〔雲霞(ウンカ)のごとく群集する意の命名か〕
浮塵子[図]
浮塵子
ふじんし フヂン― [2] 【浮塵子】
ウンカの漢名。
浮子
うき [0] 【浮き・浮子・泛子】
〔動詞「浮く」の連用形から〕
(1)釣り糸の途中につけて浮かせ,針の深さを一定に保ったり,その動きで魚信を見たりする釣り用具。
(2)魚網につけて水面に浮かせ,水中の網のありかを知るためのもの。木片,中空のガラス球やプラスチック球などを用いる。あば。
(3)(「浮標」とも書く)水流の方向・速度を測定するために水面に浮かべるもの。
(4)タンクなどの中にある液体の残量を知るため液体の表面に浮かせておくもの。
(5)「浮き袋」「浮き輪」などの略。
浮子
あば [1] 【網端・浮子】
(1)網の端(ハシ)。《網端》
(2)〔多く(1)につけることから〕
漁網につける浮子(ウキ)。中空のガラス球・プラスチック球・コルク・樽(タル)など。また,ときに錘(オモリ)の石をいうこともある。あんば。《浮子》
浮子
うけ 【浮け・浮子・泛子】
〔下二段動詞「浮く」の連用形から〕
「浮き{(1)}」に同じ。「伊勢の海につりするあまの―なれや心ひとつをさだめかねつる/古今(恋一)」
浮子
ふし [1] 【浮子】
漁具に用いるうき。
浮子縄
うけなわ [0] 【浮子縄】
浮きをつけて水中に投げ入れておく縄。網や延縄(ハエナワ)を浮かせるために用いる。
浮実
うきみ [0] 【浮(き)実】
スープの上に浮かせるもの。クルトン・パスタ・野菜のせん切りなど。浮かし実。
浮屠
ふと [2][1] 【浮屠・浮図・仏図】
(1)〔梵 Buddha〕
ブッダに同じ。「孔子が,此土に賢聖なし,西方に―という者あり,此れ聖人なり,といひて/開目抄」
(2)〔梵 stūpa の音訳という〕
塔。仏塔。
(3)僧侶のこと。仏教徒のこと。
浮島
うきしま [0] 【浮(き)島】
(1)湿原や沼の水面に浮き,漂っている島のようなもの。水草・水苔・泥炭などの塊で,上には湿生植物が生える。尾瀬沼のものが有名。
(2)海岸から沖の島を見た時に,島が浮かび上がっているように見える光学的現象。水面に近い気温が比較的高く,上層の空気が冷たいときに起こる。島浮き。浮景。
浮島
うきしま 【浮島】
宮城県松島湾の塩釜浦にある島。古来,景勝地として知られた。((歌枕))「塩釜のまへに浮きたる―のうきて思ひのあるよなりけり/新古今(恋五)」
浮島ヶ原
うきしまがはら 【浮島ヶ原】
静岡県東部,愛鷹山(アシタカヤマ)南麓(ナンロク)の駿河湾に臨む一帯の低湿地。富士川の戦いの際,源頼朝が陣取った所。うきしまのはら。((歌枕))「打ち臥す床や―/山家(雑)」
浮州
うきす [0] 【浮(き)州・浮き洲】
(1)池・沼・湖・川などで,浮遊物などが集まり,木・草が生えて島のように見えるもの。
(2)水面に出て浮いているように見える州。「あれに見えたる―の岩の少し此方の水の深みに/謡曲・藤戸」
浮巣
うきす [0] 【浮(き)巣】
葦(アシ)や水草・枯れ葉などで水面に作ったカイツブリの巣。[季]夏。
浮巣鳥
うきすどり [3] 【浮(き)巣鳥】
(1)カイツブリの異名。
(2)すみかの定まらぬ人。
浮張
うけばり [0] 【浮張・受張】
兜(カブト)の鉢裏に,頭が直接鉢に当たるのを防ぐために張る革や布。内張。浮裏(ウケウラ)。
浮彫
うきぼり【浮彫】
relief.→英和
〜にする carve in relief;[目だたせる]bring <a thing> into relief.→英和
浮彫り
うきぼり [0] 【浮(き)彫り】
(1)平らな面に模様や形が浮き出すように彫り上げた彫刻。うきあげぼり。レリーフ。
(2)ほかのものと区別してそれとはっきりわかること。「争点が―になった」「両者の違いが―になる」
浮役
うきやく 【浮(き)役】
江戸時代の雑税の一。年貢以外の臨時雑税。
→小物成(コモノナリ)
浮御堂
うきみどう 【浮御堂】
大津市本堅田町にある臨済宗の寺,満月寺の別名。山号,海門山。琵琶湖上に浮かぶように立つ。長徳年間(995-999),源信の開基。千体仏堂。
→近江八景(オウミハツケイ)
浮心
ふしん [0] 【浮心】
液体に浮かぶ物体に働く浮力の作用点。
浮揚
ふよう [0] 【浮揚】 (名)スル
浮かびあがること。「景気を―させる」
浮敷き網
うきしきあみ [3] 【浮(き)敷き網】
敷き網の一。網を底まで下ろさず水中で支えて,この上に集まる魚をとるもの。棒受(ボウケ)網・二艘張り網など。
→底敷き網
浮文
うきもん [0][2] 【浮(き)紋・浮(き)文】
浮織物の一。地糸を浮かせることで文様を表すもの。袍(ホウ)・表袴(ウエノハカマ)などに用いられた。うけもん。
浮木
うきぎ [0] 【浮(き)木】
〔古くは「うきき」とも〕
(1)水に浮かんでいる木。ふぼく。
(2)〔海の表層を泳ぐので〕
マンボウの別名。
(3)筏(イカダ)。また,舟。「―に乗りてわれかへるらむ/源氏(松風)」
浮木
ふぼく [1][0] 【浮木】
水に浮かび漂う木。うき木。
浮株
うきかぶ [2] 【浮(き)株】
浮動株(フドウカブ)。
浮桟橋
うきさんばし [3] 【浮(き)桟橋】
係船施設の一。大きな浮き箱をつなぎ並べて,桟橋としたもの。
浮桟橋
うきさんばし【浮桟橋】
a floating pier.
浮桿
ふかん [0] 【浮桿・浮竿】
浮く棒の下端におもりをつけ,流水中に入れて流速を測る器具。棒浮き。
浮構造
うきこうぞう [3] 【浮(き)構造】
〔建〕
(1)軟弱な地盤上に建造物を支持するための基礎構造。べた基礎・筏(イカダ)基礎など。
(2)振動を防止するため,主構造体から床・壁・天井などを,ゴムなど弾力のある支持材で遮断した構造。放送室・録音室などに用いる。
浮標
ふひょう【浮標】
a buoy.→英和
浮標
ふひょう [0] 【浮標】
船舶の安全航行のために設ける航路標識の一。暗礁や浅瀬あるいは沈船などの存在を示すために,海面に浮かしておく構造物。ブイ。
浮橋
うきばし【浮橋】
a floating bridge.
浮気
うわき ウハ― [0] 【浮気】 (名・形動)スル[文]ナリ
(1)一つのことに集中できなくて,興味の対象が次々に変わる・こと(さま)。「―な性分で長続きしない」
(2)異性から異性へと心を移す・こと(さま)。多情。「―な男」
(3)妻や夫など定まった人がいながら他の異性と情を通ずること。「―していたのが見つかってしまう」
(4)陽気で華やかな・こと(さま)。「女郎は―らしく見えて心のかしこきが上物/浮世草子・一代男 6」
浮気な
うわき【浮気な】
unfaithful;→英和
fickle;→英和
wanton;→英和
flirtatious.⇒移り気.〜する have a secret love affair <with> .‖浮気者 an unfaithful husband;a Don Juan;[女]a wanton[fickle]woman;a coquette.
浮気の蒲焼
うわきのかばやき ウハ― 【浮気の蒲焼】
〔「浮気」を「鰻(ウナギ)」にかけた地口(ジグチ)〕
浮気。浮気者。「おいねえ―ざいまさあな/洒落本・玉野語言」
浮気性
うわきしょう ウハ―シヤウ [0] 【浮気性】
浮気な性質。
浮気烏
うわきがらす ウハ― 【浮気烏】
「浮かれ烏」に同じ。「―が月夜も闇も,首尾を求めて逢はう逢はうとさ/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」
浮気者
うわきもの ウハ― [0] 【浮気者】
(1)心の変わりやすい人。移り気な人。
(2)定まった異性以外の異性に心を移しやすい人。多情な人。
浮水植物
ふすいしょくぶつ [5] 【浮水植物】
水面に植物体の一部を浮かべて生活する植物の総称。ウキクサ・アオウキクサ・ホテイアオイなど。浮漂植物。
浮氷
ふひょう [0] 【浮氷】
水上に浮いている氷塊。
浮氷
ふひょう【浮氷】
floating ice.
浮沈
ふちん [0] 【浮沈】 (名)スル
(1)浮くことと沈むこと。浮き沈み。「溜水に―する孑孑(ボウフラ)/福翁百話(諭吉)」
(2)栄えることと,衰えること。盛衰。「国家の―にかかわる」
浮沈
ふちん【浮沈】
ups and downs <of life> .
浮泛
ふはん [0] 【浮泛】 (名)スル
〔「浮」「泛」ともに浮かぶ意〕
うわついていること。「一試して功を成し―して定まらざる人に愈(マサ)れること遠しと云へり/西国立志編(正直)」
浮流
ふりゅう [0] 【浮流】 (名)スル
水に浮かび流れること。「―物」
浮流し式
うきながししき [0] 【浮(き)流し式】
ノリの養殖で,篊(ヒビ)を水面に浮動させる方法。
浮流機雷
ふりゅうきらい [4] 【浮流機雷】
(1)係留索に結ばず浮流させておく機雷。浮遊(フユウ)機雷。
(2)索が切れて流れ出した係留機雷。浮遊機雷。
浮浪
ふろう【浮浪】
wandering.→英和
〜する wander about;tramp.→英和
‖浮浪者 a tramp;a wanderer.
浮浪
ふろう [0] 【浮浪】 (名)スル
(1)さすらうこと。定まった職業・住所などをもたず,うろつき歩き暮らすこと。また,その人。「町から町へ―する」「―者(シヤ)」「―児(ジ)」
(2)律令制で,本貫地を離れて他所へ行く人。浮宕(フトウ)。
浮浮
うわうわ ウハウハ [1] 【上上・浮浮】 (副)スル
気持ちが浮ついて落ち着かないさま。「てめへのやうに―しちやあ/西洋道中膝栗毛(魯文)」
浮浮
ふふ [1] 【浮浮】 (ト|タル)[文]形動タリ
漂い流れるさま。「白雲…―として西に向うて飛ぶ/自然と人生(蘆花)」
浮游
ふゆう [0] 【浮遊・浮游】 (名)スル
(1)浮いてただようこと。「水中に―する」
(2)放浪して,居所が定まらないこと。
浮漂
ふひょう [0] 【浮漂】
水に浮かび漂うこと。「―生物」
浮灯台
うきとうだい [3] 【浮(き)灯台】
灯船(トウセン)の俗称。
浮玉コック
うきだまコック [5] 【浮(き)玉―】
タンクの水面に浮かべた浮き玉の位置に従って開閉する栓。水位が下がると浮き玉が下がって給水弁を開き,上がると閉じる。
浮生
ふせい [0] 【浮生】
はかない人生。ふしょう。「―は夢幻といふ/浮世草子・永代蔵 1」
浮生
ふしょう [0] 【浮生】
「ふせい(浮生)」に同じ。
浮生六記
ふせいろっき 【浮生六記】
中国,清の沈復(シンフク)の自叙伝。四巻現存。1808年完成。亡き妻への追憶をモチーフに,日常生活や絵・趣味・旅行の楽しさなどを記す。
浮田
うきた 【浮田・宇喜多】
姓氏の一。
浮田の森
うきたのもり 【浮田の森】
(1)奈良県五條市今井町荒木山の荒木神社。((歌枕))「かくしてやなほやなりなむ大荒木の―の標(シメ)にあらなくに/万葉 2839」
(2)京都市伏見区淀町の与杼(ヨド)神社の森。大荒木の森。((歌枕))
〔本来 (1) をいったが,平安後期以降 (2) と混同した〕
浮田一蕙
うきたいっけい 【浮田一蕙】
(1795-1859) 幕末の画家・志士。京都の人。田中訥言に師事。詩文・和歌にも長じた。尊攘の志を抱き,安政の大獄では子の可成とともに連座。
浮田和民
うきたかずたみ 【浮田和民】
(1859-1946) 政治学者。熊本県生まれ。早大教授。総合雑誌「太陽」の主筆となり,大正デモクラシーの先駆的な役割を果たした。主著「倫理的帝国主義」
浮矢幹
うきやがら [3] 【浮矢幹】
カヤツリグサ科の大形多年草。沼沢地に生える。高さ1.5メートルほど。葉は扁平な線形で,葉鞘(ヨウシヨウ)は長く茎を抱く。夏から秋,長楕円形緑色の小穂を散房状につける。枯れた茎が矢幹に似る。ヤガラ。
浮石
ふせき [0] 【浮石】
⇒軽石(カルイシ)
浮石
うきいし [0] 【浮(き)石】
(1)軽石。
(2)基盤から遊離して不安定な状態の石。ぐらぐらする石。
(3)一部が河床を離れ,下を水が流れている石。
(4)囲碁で,目形をもたず他の石からも孤立している一群の石。
浮砲台
うきほうだい [3] 【浮(き)砲台】
港湾の防御などのため,海上に浮かべた砲台。装甲した船などを用いる。
浮礁
ふしょう [0] 【浮礁】
水中に木材などを投げ入れて,魚のすむ場所としたもの。
浮秤
ふひょう [0] 【浮秤】
「うきばかり(浮秤)」に同じ。
浮稲
うきいね [0] 【浮(き)稲】
水稲の品種群の一。主に東南アジアで栽培され,水田が増水するのに伴って茎が伸長し,水面上に穂をつける。草丈は数メートルから十数メートルに達する。
浮立つ
うきた・つ [3] 【浮(き)立つ】 (動タ五[四])
(1)うれしくて落ち着かなくなる。興奮する。「春になると心が―・つ」「旅行前で生徒が―・っている」
(2)空中をゆっくりと昇る。立ち昇る。「曇るとも思ひぞはてぬ秋霧の―・つ空に澄める月影/続後拾遺(秋下)」
(3)不安で動揺する。「世の中―・ちて人の心もをさまらず/方丈記」
浮竿
ふかん [0] 【浮桿・浮竿】
浮く棒の下端におもりをつけ,流水中に入れて流速を測る器具。棒浮き。
浮粉
うきこ [0] 【浮(き)粉】
米の粉。また,小麦粉のデンプンを精製したもの。和菓子・糊(ノリ)・医薬品などに用いられる。また,紅(ベニ)を凝結させるのにも用いる。
浮紋
うきもん [0][2] 【浮(き)紋・浮(き)文】
浮織物の一。地糸を浮かせることで文様を表すもの。袍(ホウ)・表袴(ウエノハカマ)などに用いられた。うけもん。
浮絵
うきえ [0] 【浮(き)絵】
西洋画の透視図法を用いて情景が浮き出て見えるように描いた浮世絵や銅版画など。江戸時代中期に流行。初め覗(ノゾ)き機関(カラクリ)などに用いられたが,のち奥村政信らによって浮世絵として描かれた。遠視画。
浮線綾
ふせんりょう [2] 【浮線綾】
(1)模様を浮き織りにした綾(アヤ)織物。
(2)〔もと(1)に多く用いられたところから〕
大形の丸模様。唐草を中心に花弁を四隅に配した模様,蝶が羽を広げて伏した模様などがある。
浮線綾(2)[図]
浮織り
うきおり [0] 【浮(き)織り】
地の組織とは別の絵緯(エヌキ)によって模様を表す織り方。模様の部分の糸が浮いて,刺繍のようにみえる。また,その織物。浮き紋。
⇔固織(カタオ)り
浮織物
うきおりもの [3][4] 【浮(き)織物】
浮き織りにした織物。
浮羽
うきは 【浮羽】
福岡県中南部,浮羽郡の町。筑後川の扇状地に位置する。
浮腫
ふしゅ【浮腫】
《医》dropsy.→英和
浮腫
むくみ【浮腫】
a swell;→英和
dropsy.→英和
〜のある swollen;→英和
dropsical.
浮腫
むくみ [3][0] 【浮腫】
むくむこと。また,むくんだもの。ふしゅ。「足に―がくる」「―がとれる」
浮腫
ふしゅ [1][2] 【浮腫】
体の皮下組織や臓器の組織間隙に水分が多量に貯留した状態。皮下組織ではむくみを呈する。水腫。
浮腫む
むく・む [2][0] 【浮腫む】 (動マ五[四])
水気などがたまって,体の一部あるいは全体がはれてふくれる。「脚気で足が―・む」「寝過ぎで―・んだ顔」
浮腫む
むくむ【浮腫む】
swell;→英和
be(come) swollen.
浮腰
うきごし [0] 【浮(き)腰】
(1)腰が不安定なこと。また,そのような姿勢。へっぴり腰。
(2)あわてたり,動揺したりして,落ち着かないこと。「突然の出火で―になる」
(3)柔道の技の名。相手の腰を浮かせるようにして自分の腰に乗せ,ひねって投げる腰技。
浮舟
うきふね 【浮舟】
(1)源氏物語の巻名。第五一帖。宇治十帖の一。
(2)源氏物語の作中人物。宇治の八の宮の女(ムスメ)。宇治の大君(オオイギミ)・中君(ナカノキミ)の異母妹。薫と匂宮(ニオウノミヤ)との愛情の間に苦悶して入水,横川(ヨカワ)の僧都(ソウズ)に助けられて尼となる。
浮舟
ふしゅう [0] 【浮舟】
(1)舟をうかべること。また,うかんでいる舟。うきふね。
(2)水上飛行機のフロート。
浮舟
うきふね [0] 【浮(き)舟】
水に漂っている舟。しばしば,不安定で頼りないものにたとえる。
浮苔
うきごけ [0] 【浮苔】
苔類ウキゴケ科のコケ植物。水面に浮生し,時に湿地面に広がって生じる。イチョウウキゴケは葉状の体がイチョウの葉状,カヅノウキゴケは葉状の体が細くふたまたに分かれて若い鹿の角の形をしている。
浮苗
うきなえ [0] 【浮(き)苗】
田植え後まもなく,根が田の土に固定しないで浮いてくるイネの苗。
浮草
うきくさ [0] 【浮(き)草・萍】
(1)池や沼の水面に浮かんで生える水草の総称。
(2)ウキクサ科の多年生の水草。池沼などの水面に浮かぶ。茎は扁平で,倒卵形。葉がなく,中央付近から数本の根が出る。ナキモノグサ。カガミグサ。ネナシグサ。[季]夏。
(3)〔浮き草が風の動きのままに水面をあちこち漂うことから〕
生活が不安定で落ち着かないことのたとえ。「―のような生活を送る」
浮き草(2)[図]
浮草
うきくさ【浮草】
《植》a duckweed.→英和
浮草の生活 <lead> a precarious[wandering]life.
浮草稼業
うきくさかぎょう [5] 【浮(き)草稼業】
一つの場所に落ち着かず,浮き草のように,転々と各地を渡り歩く職業。また,その人。
浮荷
うきに [0] 【浮(き)荷】
海難に遭った船から海中に投げ捨てられたり,風波のために船からさらわれたりして海上に漂っている貨物。うきにもつ。
浮華
ふか [1][2] 【浮華】 (名・形動)[文]ナリ
うわべばかりはなやかで,内容のない・こと(さま)。「誠実なきの風流は―に流れ易く/獺祭書屋俳話(子規)」
浮萍
ふへい [0] 【浮萍】
うきくさ。また,居所の定まらないたとえ。
浮葉
ふよう [0] 【浮葉】
ハス・ヒシなどの水生植物の水面に浮かんでいる葉。
浮薄
ふはく [0] 【浮薄】 (名・形動)[文]ナリ
人に信念がなく,他に動かされやすいこと。風俗などがうわついていること。また,そのさま。「軽佻(ケイチヨウ)―」「其様(ソン)な―な婦人(オンナ)ぢやあなし/浮雲(四迷)」
浮薄な
ふはく【浮薄な】
frivolous;→英和
insincere.→英和
浮袋
うきぶくろ [3] 【浮(き)袋・浮き嚢】
(1)体を水に浮かせるためにつける,空気を満たしたゴム・ビニールなどの袋。水泳具または救命具。[季]夏。
(2)(「鰾」と書く)硬骨魚類の体内にあって内部に気体を満たした薄い膜状の袋。浮き沈みを調節するほか,種類によっては聴覚・発音・呼吸などのはたらきとかかわっている。ふえ。
浮袋
うきぶくろ【浮袋】
[魚の]an air bladder;[救命用の]a life belt[buoy];a float;→英和
[水泳用の]a swimming ring[float].
浮裏
うけうら [0] 【浮裏】
⇒浮張(ウケバリ)
浮言
ふげん [0] 【浮言】
根拠のない話。いいかげんな噂(ウワサ)。流言。「小人の―を重うして/平家 3」
浮評
ふひょう [0] 【浮評】
根拠のないうわさ。「―を気にする」
浮誇
ふこ [1] 【浮誇】
軽々しくて内容がないこと。はででおごっていること。「自分の優越を示す―の心から/明暗(漱石)」
浮誉
ふよ [1] 【浮誉】
実の伴わない名誉。「これまたわが文筆―の致す所/日乗(荷風)」
浮説
ふせつ [0] 【浮説】
根拠のないうわさ。流言。風評。
浮貸し
うきがし [0] 【浮(き)貸し】 (名)スル
金融機関の役員や職員などが自分または第三者の利益をはかるため,その地位・職務を利用して不正に貸し付けなどを行うこと。
浮貸し
うきがし【浮貸し】
an illegal loan;kiting.
浮足
うきあし [0] 【浮(き)足】
(1)足が地についていない状態。逃げ腰の態度。「―になる」「余り遠くへは出られませぬ,と光代は―/書記官(眉山)」
(2)相撲で,土俵から離れている方の足。
(3)取引で,相場が一定せず変動が激しいこと。
浮足場
うきあしば [3] 【浮(き)足場】
水上に浮かせた箱船の上に組み立てた足場。
浮足立つ
うきあし【浮足立つ】
be wavering;be ready to flee[for flight].
浮足立つ
うきあしだ・つ [5] 【浮(き)足立つ】 (動タ五[四])
恐れや不安を感じて逃げ腰になる。落ち着きがなくなる。「敵の攻撃に―・つ」「解散の気配に議員たちは―・った」
浮躁
ふそう [0] 【浮躁】
落ち着きのないこと。軽率。うわっ調子。「才子は―なりやすきものに候/伊沢蘭軒(鴎外)」
浮身
うきみ [0] 【浮(き)身】
水泳で,全身の力を抜いて静かに仰向けになって水面に浮かぶ法。
浮輪
うきわ [0] 【浮(き)輪】
水中で体を浮かせるための環状の浮き具。海水浴などで子供が用いる。[季]夏。
浮遊
ふゆう【浮遊】
float;→英和
drift.→英和
‖浮遊機雷 a floating mine.浮遊生物 plankton.
浮遊
ふゆう [0] 【浮遊・浮游】 (名)スル
(1)浮いてただようこと。「水中に―する」
(2)放浪して,居所が定まらないこと。
浮遊植物
ふゆうしょくぶつ [5] 【浮遊植物】
茎や葉が水面下にあり,根がない植物。また,あっても貧弱なもの。タヌキモ・ムジナモ・ヒンジモなど。
浮遊機雷
ふゆうきらい [4] 【浮遊機雷】
⇒浮流機雷(フリユウキライ)
浮遊生物
ふゆうせいぶつ [4] 【浮遊生物】
⇒プランクトン
浮遊粒子状物質
ふゆうりゅうしじょうぶっしつ [9] 【浮遊粒子状物質】
〔suspended particulate matter〕
粒子状汚染物質のうち,粒子の直径が10マイクロメートル以下のもの。慢性の呼吸器疾患の原因とされる。SPM 。
浮遊選鉱法
ふゆうせんこうほう [0] 【浮遊選鉱法】
選鉱法の一。粉状鉱物を水に懸濁させて気泡を導入し,鉱物表面の物理化学的性質,特に疎水性の差を利用して,異種鉱物を分離するもの。浮遊選別。浮選。
浮選
ふせん [0] 【浮選】
「浮遊選鉱法」の略。
浮防波堤
うきぼうはてい [0][5] 【浮(き)防波堤】
沖からの波を防ぐため,港の外側に箱船・筏(イカダ)・木材などを長く連ねて係留したもの。
浮雲
うきぐも 【浮雲】
小説。二葉亭四迷作。1887(明治20)〜89年発表。未完。知識青年内海文三を通して明治の文明・風潮を批判し,自我の目覚めと苦悩とを写実的に描く。言文一致体による近代写実小説の先駆。
浮雲
うきぐも [0] 【浮(き)雲】
〔古くは「うきくも」とも〕
(1)空に浮いてただよう雲。
(2)不安定でどうなるかわからないことのたとえ。「浮き」と「憂き」をかけていうことが多い。「身を―となりて果てけれ/篁物語」
浮雲
ふうん [0] 【浮雲】
空に浮かんでいる雲。うきぐも。はかなくて頼りないもの,確かでないこと,などにいう。「―のはかなきよりもはかなく/思出の記(蘆花)」
浮雲
うきぐも【浮雲】
a floating cloud.
浮飛車
うきびしゃ [0] 【浮(き)飛車】
将棋で,自分の陣の前に出した飛車。また,そのような戦法。
浮魚
うきうお [0] 【浮(き)魚】
「表層魚(ヒヨウソウギヨ)」に同じ。
⇔沈み魚
浮鮴
うきごり [0] 【浮鮴・浮吾里】
スズキ目の淡水魚。全長約12センチメートル。ハゼの一種で,頭は扁平,腹びれは吸盤状。口が大きく,下あごは上あごより長い。体色は淡緑茶色で,褐色の斑紋が背や体側にある。斑紋や生態により,汽水・淡水・中流の各型に分ける。食用。沖縄県をのぞく各地の湖沼や河川の中流から汽水域に分布。
浴す
よく・す [2] 【浴す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「浴する」の五段化〕
(1)「浴する{(1)}」に同じ。「ゆず湯に―・す」
(2)「浴する{(2)}」に同じ。「陽光に―・す」
(3)「浴する{(3)}」に同じ。「恩恵に―・す」
■二■ (動サ変)
⇒よくする
浴する
よく・する [3] 【浴する】 (動サ変)[文]サ変 よく・す
(1)入浴する。「温泉に―・する」
(2)日光などに身をさらす。当たる。あびる。「日光に―・する」
(3)恩徳・光栄など,よいことを身に受ける。こうむる。「君恩に―・する」「百五十年の太平の雨露に―・せし後/日本開化小史(卯吉)」
浴する
よくする【浴する】
receive <one's favor> (恩恵に).→英和
浴びす
あび・す 【浴びす】 (動サ下二)
⇒あびせる
浴びせる
あび・せる [0] 【浴びせる】 (動サ下一)[文]サ下二 あび・す
(1)水などを大量に,相手の体に勢いよくかける。比喩的にも用いる。「頭から冷水を―・せる」
(2)たくさんの細かいものを相手の体全体にかける。また,打撃を与える。「トラックがほこりを―・せて走り去る」「集中砲火を―・せる」「一太刀(ヒトタチ)―・せる」
(3)相手に対し集中的に非難・賞賛や質問の言葉を発する。「罵詈雑言(バリゾウゴン)を―・せる」「記者会見で質問を―・せる」
〔古くは「あぶす」。「浴びる」に対する他動詞〕
浴びせる
あびせる【浴びせる】
pour[shower] <water on a person> ;→英和
lay <blame on> .→英和
砲弾を〜 rain shells <upon the enemy> .
浴びせ倒し
あびせたおし [0] 【浴びせ倒し】
相撲の決まり手の一。土俵ぎわで踏みこらえる相手にのしかかるようにして倒す技。
浴びせ掛ける
あびせか・ける [5] 【浴びせ掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 あびせか・く
(1)水などを激しくかける。「ホースで水を―・ける」
(2)相手に激しい言葉などを投げかける。「罵声を―・ける」
浴びる
あ・びる [0] 【浴びる】 (動バ上一)[文]バ上二 あ・ぶ
(1)水などを大量に,体全体に受ける。かぶる。他人にかけられる場合と,自分自身がかける場合とがある。「トラックのはねた泥水を―・びる」「シャワーを―・びる」
(2)光線やたくさんの細かいものを体全体に受ける。かぶる。「舞台でライトを―・びる」「ほこりを―・びる」「集中砲火を―・びる」
(3)大勢の人から非難・賞賛や質問の言葉を受ける。「非難を―・びる」「喝采(カツサイ)を―・びる」
〔「浴びせる」に対する自動詞〕
[慣用] 脚光を―
浴びる
あびる【浴びる】
(1)[入浴]take[have]a bath;→英和
[水浴](have a) bathe <in> ;→英和
pour water over oneself.(2)[光を]bask <in> ;→英和
be flooded <in> .
(3)[砲火を]be under fire.(4)[非難を]be accused <of> .
浴ぶ
あ・ぶ 【浴ぶ】 (動バ上二)
⇒あびる
浴ぶす
あぶ・す 【浴ぶす】
■一■ (動サ四)
「あびす」に同じ。「―・さんとしけるに,正清事のけしきをかざどりて/愚管 5」
■二■ (動サ下二)
湯あみさせる。沐浴(モクヨク)させる。「湯をわかして大衆に―・せんとして/今昔 19」
浴みす
あみ・す 【浴みす】 (動サ下二)
あびせる。あむす。「新しき湯ぶね構へて,三位中将に―・せ奉らむとす/平家(一七・長門本)」
浴む
あ・む 【浴む】 (動マ上二)
湯や水をあびる。「筑紫へ湯―・みむとてまかりける時に/古今(離別詞)」
浴むす
あむ・す 【浴むす】
■一■ (動サ四)
湯や水をあびせる。「さし鍋に湯わかせ…狐に―・さむ/万葉 3824」
■二■ (動サ下二)
{■一■}に同じ。「御湯などめして,姫君にも―・せ奉りて/寝覚 2」
浴主
よくす [1] 【浴主】
禅家で浴室をつかさどる役。知浴。
浴仏
よくぶつ [0] 【浴仏】
⇒灌仏(カンブツ)
浴仏会
よくぶつえ [4][3] 【浴仏会】
⇒灌仏会(カンブツエ)
浴場
よくじょう [0] 【浴場】
(1)風呂場。湯殿。浴室。
(2)風呂屋。銭湯。「公衆―」
浴場
よくじょう【浴場】
a bath;→英和
a public bathhouse (ふろ屋).
浴客
よっきゃく ヨク― [0] 【浴客】
風呂屋・温泉に来る客。よっかく。
浴客
よっかく ヨク― [0] 【浴客】
⇒よっきゃく(浴客)
浴室
よくしつ【浴室】
a bathroom.→英和
浴室
よくしつ [0] 【浴室】
風呂場。湯殿。
浴後
よくご [0] 【浴後】
入浴のあと。「―の一杯のうまさ」
浴槽
よくそう【浴槽】
a bath(tub).→英和
浴槽
よくそう [0] 【浴槽】
風呂桶。ゆぶね。
浴用
よくよう [0] 【浴用】
入浴のときに使うこと。「―石鹸(セツケン)」
浴用石鹸
よくよう【浴用石鹸】
bath soap.
浴盤
よくばん [0] 【浴盤】
沐浴(モクヨク)に用いるたらい。行水だらい。
浴衣
ゆかた [0] 【浴衣】
〔「ゆかたびら」の略〕
木綿で作ったひとえの着物。入浴後や夏季に着る。[季]夏。
浴衣
よくい [1] 【浴衣】
ゆかた。
浴衣
ゆかた【浴衣】
<in> a bathrobe;→英和
a light cotton kimono.
浴衣地
ゆかたじ [0][3] 【浴衣地】
ゆかた用の反物。多く白地・紺地の中形染めの木綿地。
浴衣掛け
ゆかたがけ [0] 【浴衣掛け】
ゆかたを着ること。また,ゆかたを着ただけのくつろいだ姿。
浴衣染
ゆかたぞめ [0] 【浴衣染(め)】
ゆかた風の大きな模様に染めること。
浴衣染め
ゆかたぞめ [0] 【浴衣染(め)】
ゆかた風の大きな模様に染めること。
海
うみ 【海】
文部省唱歌。作詞作曲者とも不明。1913年(大正2)刊の「尋常小学唱歌(五)」に発表。「松原遠く消ゆるところ…」
海
わた 【海】
うみ。「―の底沖つ深江の/万葉 813」
海
うみ【海】
the sea;→英和
the ocean (大洋).→英和
〜の幸 marine products.〜の生活 a seafaring life.〜に乗り出す go out to sea.‖火の海 a sea of flames.海のものとも山のものともわからない be quite uncertain.
海
うみ [1] 【海】
(1)地球の表面のうち,海水をたたえた部分。総面積は約3億6千万平方キロメートルで,地球表面積の約四分の三を占める。最深はマリアナ海溝の約1万1千メートル。平均深度は3千8百メートル。海洋。
⇔陸
〔一般に外海をいうが,カスピ海のように周囲を陸で囲まれた大きな湖などをもいう〕
(2)みずうみ。湖。「鳰(ニオ)の―」
(3)月面の,比較的凹凸少なく広々している所。「嵐の―」
(4)あたり一面がその物でおおわれていること。「あたりは火の―だった」
(5)硯(スズリ)の,水をためておく部分。池。
海
み 【海】
〔「うみ」の「う」が脱落した形〕
うみ。「淡海(オウミ)の―瀬田のわたりに潜(カズ)く鳥/日本書紀(神功)」
海つ路
うみつじ 【海つ路】
〔「つ」は格助詞。「うみつち」とも〕
「うみじ」に同じ。「―のなぎなむ時も渡らなむ/万葉 1781」
海に生くる人々
うみにいくるひとびと 【海に生くる人々】
小説。葉山嘉樹作。1926年(大正15)刊。石炭貨物船に働く海上労働者の階級的な目覚めを,自然描写を背景に描く。プロレタリア文学の記念碑的な作品。
海の原
わたのはら 【海の原】
海。うなばら。大海。「―やそしまかけて漕ぎ出でぬと/古今(羇旅)」
海の宮
うみのみや 【海の宮】
海中にあって竜神や乙姫(オトヒメ)の住むという宮殿。竜宮。うみのみやこ。「鼇海(ゴウカイ)の西には―/今鏡(すべらぎ下)」
海の家
うみのいえ [1] 【海の家】
(1)浜辺にある海水浴客相手の更衣室を備え,軽食などを供するよしず張りなどの簡易な店。[季]夏。
(2)海岸近くに避暑・保養・海水浴などの客のために建てた宿泊施設。[季]夏。
海の幸
うみのさち [1] 【海の幸】
⇒うみさち(海幸)(1)
海の底
わたのそこ 【海の底】 (枕詞)
海の底の奥深い意から「沖」「奥(オキ)」にかかる。「―沖つ白波竜田山/万葉 83」「―沖なる玉を手に巻(マ)くまでに/万葉 1327」
海の日
うみのひ 【海の日】
国民の祝日の一。七月二〇日。海の恩恵に感謝するとともに海洋国日本の繁栄を願うという主旨で1996年(平成8)より実施。
海の神
わたのかみ 【海の神】
うみの神。海神。わたつみ。
海やまのあひだ
うみやまのあいだ 【海やまのあひだ】
歌集。釈迢空(折口信夫)の最初の歌集。1925年(大正14)刊。民俗採訪旅行時の海や山での詠作が中心。四句詩形式が特色で,自由な詩型創出を試みている。
海イグアナ
うみイグアナ [3] 【海―】
⇒海蜥蜴(ウミトカゲ)
海ノ中道
うみのなかみち 【海ノ中道】
福岡市北部,玄界灘から博多湾を区切る砂嘴(サシ)。先端に志賀島(シカノシマ)がある。
海上
かいじょう [0] 【海上】
〔古くは「かいしょう」とも〕
海の上。海面。「―輸送」
海上
うなかみ 【海上】
〔「うながみ」とも。「かみ」はほとりの意〕
海辺。海岸。「海(ワタ)の底沖つ深江の―の/万葉 813」
海上
かいじょう【海上】
the sea.→英和
〜の marine;→英和
maritime.→英和
〜に[で]at sea;on the sea.→英和
‖海上自衛隊 the Maritime Self Defense Force.海上封鎖 naval blockade.海上保安庁 the Maritime Safety Agency.海上保険[輸送]marine insurance[transportation].
海上の道
かいじょうのみち カイジヤウ― 【海上の道】
民俗学の書。柳田国男著。1961年(昭和36)刊。日本文化の源を沖縄を通して南方に求めようとし,日本民族の渡来について言及したもの。
海上保安大学校
かいじょうほあんだいがっこう 【海上保安大学校】
海上保安庁の幹部職員を養成する運輸省所管の学校。修業年限は四年。1950年(昭和25)設立。所在地は広島県呉市。
海上保安庁
かいじょうほあんちょう 【海上保安庁】
海上において,人命・財産を保護し,法律違反を予防・捜査・鎮圧するために設けられた運輸省の外局。1948年(昭和23)設置。
海上保険
かいじょうほけん [5] 【海上保険】
損害保険の一種。航海上の事故によって生ずる船舶・積み荷などの損害を填補(テンポ)するための保険。暴風雨・座礁・衝突・沈没のほか,火災・海賊などによる損害の填補も行う。
→運送保険
海上封鎖
かいじょうふうさ [5] 【海上封鎖】
艦船その他の軍事力によって他国の港湾へ出入りする船舶の海上交通を遮断すること。
海上捕獲
かいじょうほかく [5] 【海上捕獲】
戦時に,交戦国軍艦が敵船,敵船の貨物あるいは中立船の貨物を,公海や交戦国領海で捕獲すること。
海上無線通信士
かいじょうむせんつうしんし [10] 【海上無線通信士】
船舶の無線局など,船舶の運行に必要な無線通信に関して通信や技術操作を行う免許を有する者。
海上自衛隊
かいじょうじえいたい [0] 【海上自衛隊】
自衛隊の一。海上警備隊の後身である警備隊から1954年(昭和29)自衛隊法により改組・設置。自衛艦隊・地方隊・教育航空集団・練習艦隊その他からなり,防衛庁長官の下に海上幕僚長がこれらを統轄する。
海上花列伝
かいじょうかれつでん カイジヤウクワレツデン 【海上花列伝】
中国清末の白話体章回小説。六四回。韓邦慶作。海上(上海)の花柳界を描く。会話は蘇州語を用いる。
海上衝突予防法
かいじょうしょうとつよぼうほう 【海上衝突予防法】
船舶および水上航空機の海上における衝突事故を防止し船舶交通の安全を確保するために,船舶の遵守すべきルールを定めた法律。1953年(昭和28)制定。
海上警備隊
かいじょうけいびたい 【海上警備隊】
1952年(昭和27)海上警備力強化のために海上保安庁内に設置された機関。のち警備隊と改称。海上自衛隊の前身。
海上都市
かいじょうとし [5] 【海上都市】
海洋・湾・湖・河川などに人工的に建設される都市。未来都市として構想されている。
海丘
かいきゅう [0] 【海丘】
海山(カイザン)のうち,周りの海底からの比高が1000メートル未満のもの。
→海山
海中
かいちゅう [0] 【海中】
海の中。
海中
わたなか 【海中】
〔「わだなか」とも〕
海の中。「ありねよし対馬の渡り―に幣(ヌサ)取り向けてはや帰り来ね/万葉 62」
海中に
かいちゅう【海中に】
in(to) the sea.→英和
〜の in the sea;submarine.→英和
海中公園
かいちゅうこうえん [5] 【海中公園】
海岸・海中の自然の保護,景観の維持および調査・研究や一般の観賞に資する目的で,国立公園・国定公園の海面内に設けられた自然公園。吉野熊野国立公園内の串本海中公園など。
海中林
かいちゅうりん [3] 【海中林】
海中で,アラメ・カジメ・コンブなど大形の褐藻類が繁茂している所。
→藻場(モバ)
海亀
うみがめ [0] 【海亀】
ウミガメ科とオサガメ科の海産のカメの総称。一般に大形。前後肢はひれ状で海洋生活に適する。産卵は夏期,砂浜に上陸して行う。オサガメ・アオウミガメ・アカウミガメ・タイマイなど。[季]夏。
海亀
うみがめ【海亀】
a (sea) turtle.
海事
かいじ [1] 【海事】
海上に関する事柄。艦艇・商船・漁船および航海・漁労・海運などが含まれる。「―仲裁」
海事
かいじ【海事】
maritime affairs.海事裁判所(協会) the Maritime Court (Association).
海事代理士
かいじだいりし [6] 【海事代理士】
海事代理士法に基づき,他人の委託により,船舶法・船員法等に基づく行政機関への申請・届け出・登記等の手続きを行う者。
海事公法
かいじこうほう [4] 【海事公法】
海事に関する諸法規のうち,主として船舶の航行の安全についての公的な法規。船舶法・海上衝突防止法・船員法・海難審判法など。
海事商法
かいじしょうほう [4] 【海事商法】
⇒海商法(カイシヨウホウ)
海事私法
かいじしほう [4] 【海事私法】
海事に関する諸法規のうち,主に,海上企業の取引活動に関する法規。商法中の海商編,国際海上物品運送法がその中心。
海事衛星
かいじえいせい [4] 【海事衛星】
通信衛星の一。船舶と陸上,また船舶相互間の通信を中継する人工衛星。
海人
かいじん 【海人】
海辺の人。漁夫。あま。「ほだはら・数の子を売る―までも/浮世草子・織留 3」
海人
あま 【海人・蜑】
魚介をとったり,藻塩を焼いたりするのを業とする者。漁師。古くは海部(アマベ)に属した。あまびと。いさりびと。「―の釣舟/古今(羇旅)」
海人
あま 【海人・海士】
能の一。五番目物。志度の浦の海女は,竜宮に奪われた宝珠を取り返しに来た藤原不比等(フヒト)と契り,子を産む。その子房前(フササキ)を世継ぎにする約束で,命と引き換えに宝珠を取り戻したという伝説を脚色。
海人のまてがた
あまのまてがた 【海人のまてがた】
海人が干潟でマテ貝を取る意とも,海人が製塩のため,両手・両肩を用いて潮水を汲(ク)み入れる意ともいう。「いとまなみ」「かき集(ツ)む」「待て」などの前におかれる語。「伊勢の海の―暇(イトマ)なみ/後撰(恋五)」
→まてがた
海人の刈藻
あまのかるも 【海人の刈藻】
(1)擬古物語。四巻。作者未詳。平安末期成立。現存本は,鎌倉時代の改作。中宮藤壺と右大将の悲恋,右大将の遁世を描く。
(2)歌文集。一巻。太田垣蓮月作。1871年刊。
海人小舟
あまおぶね [3] 【海人小舟】
■一■ (名)
(1)海産の巻貝。殻は高さ約3センチメートルの半球形。殻表は黒色で,不規則に白帯が巻く。房総以南に分布し,岩礁に多産する。
(2)漁夫の乗る小舟。「―はららに浮きて/万葉 4360」
■二■ (枕詞)
船が泊まることを「はつ」ということから,地名「泊瀬(ハツセ)」にかかる。「―泊瀬の山に降る雪の/万葉 2347」
海人草
かいにんそう [0] 【海人草・海仁草】
紅藻類イギス目の海藻。珊瑚(サンゴ)礁に生育する。カイニン酸を含み,古くから回虫駆除の民間薬として煎じ薬に使われる。マクリ。カイジンソウ。鷓鴣菜(シヤコザイ)。
海人草
かいじんそう [0] 【海人草】
⇒かいにんそう(海人草)
海人藻芥
あまのもくず アマノモクヅ 【海人藻芥】
有職故実書。三巻。恵命院宣守著。1420年成立。礼式・装束などの故実をしるし,多くの女房詞が見られる。
海人部
あまべ 【海部・海人部】
大和朝廷に漁業をもって仕えた部民。応神天皇五年8月,諸国におかれた(日本書紀)。
海仁草
かいにんそう [0] 【海人草・海仁草】
紅藻類イギス目の海藻。珊瑚(サンゴ)礁に生育する。カイニン酸を含み,古くから回虫駆除の民間薬として煎じ薬に使われる。マクリ。カイジンソウ。鷓鴣菜(シヤコザイ)。
海仙人掌
うみサボテン [3] 【海仙人掌】
花虫綱の海産腔腸動物。太い棒状の群体を形成し,全長50センチメートルほど。淡黄色または桃色。浅海の砂底にすみ,日中は砂の中にもぐり,夜になると長く伸びて発光する。
海仙楽
かいせんらく 【海仙楽】
雅楽の一。黄鐘(オウシキ)調で船楽として作られた。海青楽(カイセイラク)。
海住山寺
かいじゅうせんじ カイヂユウセン― 【海住山寺】
京都府相楽郡加茂町,海住山中腹にある真言宗の寺。735年聖武天皇の勅願で良弁(ロウベン)が開創し,藤尾山観音寺と号した。のちに焼失したが,1208年貞慶(ジヨウケイ)が再興して,現名に改称。木造の十一面観音立像と五重塔・文殊堂は国宝。
海佐
かいさ [1] 【海佐】
海上自衛隊の自衛官の階級名。海将補の下,海尉の上。一・二・三等に分かれる。
海佐[海上自衛隊]
かいさ【海佐[海上自衛隊]】
‖一等海佐 a captain.二等海佐 a commander.三等海佐 a lieutenant commander.
海保
かいほ 【海保】
姓氏の一。
海保漁村
かいほぎょそん 【海保漁村】
(1798-1866) 江戸後期の儒学者。上総(カズサ)の人。名は元備,字(アザナ)は純卿など。幕府の医学館の儒学教授。太田錦城に学び,考証学を主とした。著「漁村文話」など。
海保青陵
かいほせいりょう 【海保青陵】
(1755-1817) 江戸後期の思想家。名は皐鶴(コウカク)。江戸の人。諸国を巡歴し,晩年京都に私塾を開く。商業経済の発展という動向に立脚して現実的な経済論を展開。著「稽古談」など。
海兎
うみうさぎ [3] 【海兎】
海産の巻貝。殻は長卵形で殻長7センチメートル内外。殻表は純白の陶器質で,殻口内は赤紫色。浅海の岩礁地にすむ。日本南部から熱帯地方に広く分布。
海兵
かいへい [0] 【海兵】
(1)海軍の兵。旧日本海軍の下士官・兵。
(2)「海軍兵学校」の略。
海兵
かいへい【海兵】
a marine.→英和
海兵隊 <米> the Marine Corps; <英> the Royal Marines.
海兵団
かいへいだん [3] 【海兵団】
旧日本海軍において,各鎮守府におかれた陸上部隊。軍港の防衛や海軍下士官・兵の補欠員を収容し,教育訓練に当たった。
海兵隊
かいへいたい [0] 【海兵隊】
〔Marine Corps〕
アメリカ海軍の独立部隊で,上陸作戦・空挺降下などを任務とする部隊。
海内
かいだい [1] 【海内】
〔古代中国人が国の四方を海に囲まれていると考えたことから〕
国の内。国内。天下。「―無双」「―に御威光(ゴイコウ)輝き/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
海処
うみが 【海処】
〔「が」は所の意〕
海辺。海。
⇔陸(クヌガ)
「―行けば腰なづむ/古事記(中)」
海北
かいほく 【海北】
⇒かいほう(海北)
海北
かいほう 【海北】
姓氏の一。
海北友松
かいほうゆうしょう 【海北友松】
(1533-1615) 安土桃山時代の画家。近江の人。海北派の祖。狩野派に学び,また中国の梁楷(リヨウカイ)や牧谿(モツケイ)に私淑。当時の水墨画に新風を吹き込み,金碧画の様式を確立。建仁寺方丈襖絵など障壁画・屏風絵を多数描く。子の友雪も画家。
海北派
かいほうは 【海北派】
日本画の一流派。海北友松を始祖とし,安土桃山時代・江戸初期には,狩野・土佐・長谷川各派と並んで,画界の主要な位置を占めた。
海北若冲
かいほうじゃくちゅう 【海北若冲】
(1675-1751)
〔姓は「かいほく」とも〕
江戸中期の国学者。号,岑柏。大坂の人。契沖に学び,古訓の研究に力を尽くす。著「万葉集類林」「万葉集作者履歴」など。
海区
かいく [1] 【海区】
漁業行政や研究などのため,海域に設定した区画。
海千山千
うみせん【海千山千】
an old stager[fox].
海千山千
うみせんやません [0][1] 【海千山千】
〔海に千年,山に千年住んだ蛇(ジヤ)は竜になるということから〕
様々な経験を積み,世間の表裏を知り尽くしてずる賢いこと。また,そういう人。海に千年山に千年。海千河千。「―の女将(オカミ)」
海南
かいなん 【海南】
和歌山県北西部,和歌浦湾の湾奥の黒江湾に臨む市。江戸時代から黒江塗の漆器と傘を生産。電力・化学・石油工業が立地。
海南学派
かいなんがくは [5] 【海南学派】
⇒南学(ナンガク)
海南島
かいなんとう 【海南島】
中国,雷州半島の南方にある島。海南省。1988年広東省から分離。面積3万4千平方キロメートル。ゴム・ヤシなどが栽培され,また鉄鉱石を産する。ハイナン-タオ。
海印
かいいん [0] 【海印】
〔仏〕 海が万物を映すように,仏の智慧(チエ)の海に一切の事物が映し出されること。
海印三昧
かいいんざんまい [5] 【海印三昧】
〔仏〕 釈迦が華厳経を説く時に入った禅定(ゼンジヨウ)。静かな海面に四方一切のものが映るように,煩悩や妄想のない仏の心鏡に,万象すべてが映ること。海印定。大海印三昧。
海印寺
かいいんじ 【海印寺】
(1)韓国南部,慶尚南道伽倻山(カヤサン)にある寺。通度寺・松広寺とともに,韓国三大寺の一。802年新羅(シラギ)哀荘王代に創建。高麗版大蔵経の印板を所蔵。
(2)京都府長岡京市にある寺。もと華厳宗に属していたが,江戸時代に真言宗に転宗。819年道雄の開基。応仁の乱後,荒廃して現在は寂照院を残すのみ。木上(コノカミ)山寂照院。
海原
うなばら【海原】
the ocean[sea].→英和
海原
うなばら [0][2] 【海原】
〔古くは「うなはら」〕
広々とした海。広い水面。「大―」「―はるかに見渡す」
海参
いりこ [0][3] 【海参・煎海鼠】
ナマコの腸を除いてゆでて干したもの。中国料理に用いる。平安初期から調物(チヨウモツ)とされ,近世には中国へ輸出された。ほしなまこ。ほしこ。
海台
かいだい [0][1] 【海台】
海底地形の一。頂部が比較的平らな台地状の高まり。頂部の広さ100平方キロメートル以上,比高200メートル以上のもの。日本海西部の朝鮮海台など。
海員
かいいん【海員】
a seaman;→英和
a sailor.→英和
〜になる go to sea.
海員
かいいん [0] 【海員】
船舶で,船長以外の乗組員。
→船員
海唐松
うみからまつ [4] 【海唐松】
腔腸動物花虫綱の海産動物。樹枝状の群体をつくる。高さ2メートルを超すものがある。枝は,中心の黒い角質の軸と,まわりの白色の個虫とからなる。軸はパイプ・印材などの細工物にする。房総以南の岩礁に着生する。ツノサンゴ。クロサンゴ。ウミマツ。
海商
かいしょう [0] 【海商】
海上における企業活動。海運業・海上保険業など。
海商法
かいしょうほう [0][3] 【海商法】
(1)運送・船舶・船長・海難救助・海上保険など,海上における企業活動に関する事項について規定する法規の総称。海事商法。
(2)商法第四編「海商法」
海嘯
かいしょう [0] 【海嘯】
(1)〔楊慎「古今諺」〕
満潮の際に潮流の前面が垂直の壁となり,砕けながら川の上流へさかのぼる現象。河口がらっぱ状に開いた川口,例えば中国の銭塘江,イギリスのセバーン川,ブラジルのアマゾン川などに見られる。暴漲湍(ボウチヨウタン)。潮(シオ)津波。ボア。
→感潮河川
(2)地震津波のこと。
〔昭和初期まで用いられた語〕
海嘯
つなみ [0] 【津波・津浪・海嘯】
〔港に突然に災害をもたらす波の意〕
(1)「地震津波」に同じ。
(2)地震津波・風津波・山津波などの総称。
海団扇
うみうちわ [4][3] 【海団扇】
褐藻類アミジグサ目の海藻。日本の沿岸に広く分布。低潮線付近の潮溜(ダ)まりなどに群生する。藻体は厚く革質で径7センチメートルほどの扇をひろげたような形をしている。
海図
かいず【海図】
a (sea) chart.
海図
かいず [0] 【海図】
海の状態をくわしく記した航海者用の諸図。海の深さ,海底の性質,岩礁の位置,潮流の方向,航路標識,沿岸の見取り図などが詳細に記入してある。総図・航洋図・海岸図・航海図・雑用海図などがある。
海国
かいこく【海国】
a seagirt country.海国民 a maritime nation.
海国
かいこく [0] 【海国】
海に囲まれている国。海とのかかわりが深い国。「―日本」
海国兵談
かいこくへいだん 【海国兵談】
兵学書。一六巻。林子平著。1786〜91年刊。ロシアの南下に対して警告を発し,海防の要を説いた書。幕府の忌むところとなり版木は没収,子平は禁固となった。
海坂
うなさか 【海境・海界・海坂】
〔舟が水平線の彼方に見えなくなるのは,海に傾斜があって他界に至ると考えたからという〕
神話における海神の国と人の国との境界。「―を過ぎて漕ぎ行くに海神(ワタツミ)の神の娘子(オトメ)に/万葉 1740」「即ち―を塞(サ)へて返り入りましき/古事記(上)」
海坊主
うみぼうず [3][1] 【海坊主】
(1)海浜や船の前後に現れるという裸で目の大きな坊主頭の妖怪。
(2)アオウミガメの異名。
海坊主
うみぼうず【海坊主】
a sea monster.
海域
かいいき [0] 【海域】
ある区切られた範囲内の海面。「バーミューダ―」
海堡
かいほう [0] 【海堡】
海上に築いた要塞。
海塩
かいえん [0] 【海塩】
海水からつくった食塩。
⇔山塩
海境
うなさか 【海境・海界・海坂】
〔舟が水平線の彼方に見えなくなるのは,海に傾斜があって他界に至ると考えたからという〕
神話における海神の国と人の国との境界。「―を過ぎて漕ぎ行くに海神(ワタツミ)の神の娘子(オトメ)に/万葉 1740」「即ち―を塞(サ)へて返り入りましき/古事記(上)」
海壁
かいへき [0] 【海壁】
波よけのため海岸に築く石垣など。
海士
あま 【海人・海士】
能の一。五番目物。志度の浦の海女は,竜宮に奪われた宝珠を取り返しに来た藤原不比等(フヒト)と契り,子を産む。その子房前(フササキ)を世継ぎにする約束で,命と引き換えに宝珠を取り戻したという伝説を脚色。
海士
あま 【海士】
島根県隠岐郡の町。隠岐諸島のうち,中ノ島と周辺の小島を含む。後鳥羽上皇の配流地。
海士
かいし [1] 【海士】
海上自衛隊の自衛官の階級名。海曹の下で,海士長・一・二・三等に分かれる。
海外
かいがい【海外】
foreign countries.〜の foreign;→英和
oversea(s).→英和
〜に(から) (from) abroad.→英和
‖海外移住 emigration overseas.海外投資 foreign investment.海外貿易 foreign[overseas]trade.海外放送 overseas broadcasting.海外旅行 a travel abroad.
海外
かいがい [1] 【海外】
海を隔てた外国。外地。「―旅行」
海外事情
かいがいじじょう [5] 【海外事情】
海を隔てた外国のようす。
海外投資保険
かいがいとうしほけん [8] 【海外投資保険】
輸出保険法に基づき,海外投資における非常危険や信用危険により発生する損失を最高90パーセントまで補填する保険制度。
海外放送
かいがいほうそう [5] 【海外放送】
外国で受信されることを目的とする放送。多くは短波を使用。国際放送。
海外新聞
かいがいしんぶん カイグワイ― 【海外新聞】
浜田彦蔵が,民間で最初に発行した邦字新聞。海外の事情を翻訳紹介した。
海外渡航
かいがいとこう [5] 【海外渡航】
船や航空機で海を渡り,外国に行くこと。
海外渡航禁止令
かいがいとこうきんしれい [10] 【海外渡航禁止令】
江戸幕府の鎖国政策の一環をなす法令。1633年朱印船以外の日本船の海外渡航を禁止,次いで35年日本人の渡航を禁止。また外国より帰国した日本人の死罪を規定。
→鎖国
海外経常余剰
かいがいけいじょうよじょう [9] 【海外経常余剰】
経常収支から移転収支を除いたもの。
海外経済協力基金
かいがいけいざいきょうりょくききん 【海外経済協力基金】
発展途上国の開発事業のうち資金供給の困難なものに対し,日本輸出入銀行などから投資や融資を行う政府関係金融機関。海外経済協力基金法により,1961年(昭和36)3月発足。
海外貿易
かいがいぼうえき [5] 【海外貿易】
⇒対外(タイガイ)貿易
海夫
かいふ [1] 【海夫】
海人(アマ)。漁夫。[日葡]
海女
あま【海女】
a woman diver.
海女
あま [1] 【海女】
〔「あま(海人)」と同源〕
海に潜って貝・海藻などをとることを職業とする女性。かずきめ。[季]夏。
〔男の場合は「海人・海士」とあてる〕
海宇
かいう [1] 【海宇】
〔「宇」は天地四方の意〕
一国内。国中。海内(カイダイ)。
海容
かいよう [0] 【海容】
(海が広く物を容(イ)れるように)寛大な心で,人の過失を許すこと。寛容。「御―ください」
海寇
かいこう [0] 【海寇】
海上から侵入する賊。海賊。
海将
かいしょう [0] 【海将】
海上自衛隊の自衛官の階級名。海将補・海佐以下の上に立つ最高の位。
海将[海上自衛隊]
かいしょう【海将[海上自衛隊]】
an admiral;→英和
a vice admiral.
海尉
かいい [1] 【海尉】
海上自衛隊の自衛官の階級名。海佐の下,准海尉の上。一・二・三等に分かれる。
海尉
かいい【海尉】
[海上自衛隊] ‖一等海尉 a lieutenant.二等海尉 a lieutenant junior grade.三等海尉 an ensign.
海山
うみやま [1] 【海山】
(1)海と山。
(2)恩恵などの深く高いことのたとえ。「―の御恩徳/浄瑠璃・平家女護島」
海山
かいざん [1] 【海山】
平坦な大洋底からそびえる,ほぼ円錐形の孤立した高まり。頂は海面下にあって平ら。玄武岩からなる海底火山であることが多い。
海岳
かいがく [1] 【海岳】
海と山。大恩のたとえにいう。「法花経一部七巻を写し奉つて,―に答し奉る/性霊集」
海岸
かいがん [0] 【海岸】
陸地が海に接する部分。海べ。なぎさ。
海岸
かいがん【海岸】
the seashore[seaside];→英和
the (sea)coast;the beach.→英和
〜に on the shore;→英和
at[by]the seaside.→英和
‖海岸線 a coastline.海岸通り[沿い]the waterfront;the seafront.
海岸工学
かいがんこうがく [5] 【海岸工学】
海岸の保全と開発とを扱う土木工学の一分野。高潮・津波・波浪・流れなどによる海岸災害や海岸浸食を防ぐための堤防・護岸・突堤・離岸堤などの構築,人工海浜の造成などの方法・技術の研究を行う。
海岸平野
かいがんへいや [5] 【海岸平野】
(1)浅海底が,海水面の低下や地盤の隆起によって陸化した,低平な地域。砂礫・粘土などの浅海底堆積物で構成されている。
(2)海岸沿いにひろがる平坦地や低平地の総称。海に臨む三角州や扇状地,干潟などを含む。
海岸林
かいがんりん [3] 【海岸林】
塩分の多い海岸の砂地・岩石地などに発達する林。クロマツ・アカマツ・トベラ・シャリンバイなどで構成される。
海岸植物
かいがんしょくぶつ [6] 【海岸植物】
⇒海浜植物(カイヒンシヨクブツ)
海岸段丘
かいがんだんきゅう [5] 【海岸段丘】
海岸に沿って分布する階段状地形。地盤の隆起や海水面の低下によってできる。海成段丘。
海岸気候
かいがんきこう [5] 【海岸気候】
海岸沿いの陸地にみられる気候。海洋の影響を受けるため,内陸に比べて一般に穏和,また海陸風が発達しやすい。塩風,場所によっては海霧の侵入がある。
⇔内陸気候
海岸流
かいがんりゅう [3] 【海岸流】
⇒沿岸流(エンガンリユウ)
海岸砂丘
かいがんさきゅう [5] 【海岸砂丘】
砂浜海岸で風に吹き飛ばされた砂が堆積してできる小高い丘。鳥取・新潟や遠州灘の沿岸に大規模なものが見られる。
海岸線
かいがんせん [0] 【海岸線】
(1)陸と海との境界を連ねた線。汀線(テイセン)。
〔地形図では満潮面と陸地との境界線〕
(2)海岸に沿った一帯の地域。
(3)海岸ぞいの鉄道線路。
海岸防風林
かいがんぼうふうりん [8] 【海岸防風林】
飛砂・風害・高潮などを防ぐため海岸沿いに設けられた保安林。
海峡
かいきょう [0] 【海峡】
両側から陸地にはさまれ,二つの海をつなぐせまい海。瀬戸。水道。
海峡植民地
かいきょうしょくみんち 【海峡植民地】
1826年以後イギリスがマレー半島に設けた植民地の総称。マラッカ・ペナン・シンガポールからなる。ベンガル州政府の管轄下にあったが,1867年イギリス直轄領となった。
海峡線
かいきょうせん 【海峡線】
JR 北海道の鉄道線。青森県中小国・北海道木古内間,87.8キロメートル。青函トンネルで津軽海峡を渡る線区。
海島綿
かいとうめん カイタウ― [3] 【海島綿】
西インド諸島を主産地とする上等の綿花。繊維は細く,長く,クリーム色で絹に似た光沢がある。シーアイランド-コットン。
海嶺
かいれい [0] 【海嶺】
海底山脈。しばしば大洋底をいくつかの海盆に分ける。日本付近には,七島-硫黄島海嶺,九州-パラオ海嶺,大和海嶺などがある。
海市
かいし [1][0] 【海市】
蜃気楼(シンキロウ)のこと。[季]春。
海布
め 【海布】
ワカメ・アラメなど食用にする海藻の総称。「志賀の海人は―刈り塩焼き暇(イトマ)なみ/万葉 278」
海幸
うみさち [0] 【海幸】
(1)海でとれる獲物。魚介類など。うみのさち。
(2)海の獲物をとる道具。「―もおのがさちさち/古事記(上)」
⇔山幸
海幸山幸
うみさちやまさち 【海幸山幸】
記紀に見える神話の一。海幸彦(火照命(ホデリノミコト))と山幸彦(彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト))の兄弟神は弟の要求により互いの漁猟の道具を取り替える。兄の釣り針をなくした山幸彦は海神の宮殿に赴き,釣り針と潮盈珠(シオミツタマ)・潮乾珠(シオヒルタマ)を得て兄を打ち負かす。隼人族の服従を説く神話であり,また仙郷滞留説話・神婚説話・浦島伝説の先駆ともされる。
海幸彦
うみさちひこ 【海幸彦】
火照命(ホデリノミコト)の別名。
海床
かいしょう【海床】
the bed of the sea.→英和
海底
かいてい【海底】
the bottom of the sea;→英和
the seabed.→英和
‖海底火山(地震,油田) a submarine volcano (earthquake,oil field).海底電信(で) (by) cable.海底電線 a submarine cable.海底トンネル a submarine[an undersea]tunnel.
海底
かいてい [0] 【海底】
海の底。うなぞこ。
海底
うなぞこ [0] 【海底】
海の底。「―に眼のなき魚の棲むといふ/路上(牧水)」
海底ケーブル
かいていケーブル [5] 【海底―】
海底に布設される電力用または通信用ケーブル。海底電線。
海底トンネル
かいていトンネル [5] 【海底―】
海底を掘り抜き,海を隔てた陸地間を連絡するトンネル。
海底地震
かいていじしん [5] 【海底地震】
海底に震央がある地震。
海底山脈
かいていさんみゃく [5] 【海底山脈】
海底にある山脈状の起伏。海嶺(カイレイ)。
海底拡大説
かいていかくだいせつ [7] 【海底拡大説】
⇒海洋底(カイヨウテイ)拡大説
海底油田
かいていゆでん [5] 【海底油田】
大陸棚にある油田。北海・ペルシャ湾沿岸,日本では土崎沖(秋田県)・阿賀沖(新潟県)など。
海底火山
かいていかざん [5] 【海底火山】
海底に生じた火山。海面上に現れたものは火山島となる。
海底谷
かいていこく [3] 【海底谷】
大陸棚または大陸斜面上にある谷。海谷。
海底非核化条約
かいていひかくかじょうやく 【海底非核化条約】
正称,核兵器及び他の大量破壊兵器の海底における設置の禁止に関する条約。海底での核軍備競争防止を目的とする。1972年発効。
海形
うみがた 【海形】
海上の景色の模型。「右大将殿,大いなる―をして/宇津保(国譲中)」
海彼
かいひ [1] 【海彼】
海のかなた。海外。外国。
海後
かいご 【海後】
姓氏の一。
海後宗臣
かいごときおみ 【海後宗臣】
(1901-1989) 教育学者。水戸生まれ。日本教育史研究の基礎を築く。東大教授,日本教育学会会長を歴任。
海恕
かいじょ [1] 【海恕】
海のように広い心で,相手を許すこと。多く手紙などで「御海恕」の形で用いる。
海成層
かいせいそう [3] 【海成層】
海底に堆積してできた地層。
海戦
かいせん【海戦】
a naval battle.日本海々戦 the Battle of the Japan Sea.
海戦
かいせん [0] 【海戦】
海上での戦闘。「日本海―」
海扇
ほたてがい [3] 【帆立貝・海扇】
海産の二枚貝。貝殻は丸みのある扇形で殻径約20センチメートル。殻頂の両脇に大きな耳状突起がある。殻表は一枚が紫褐色で,もう一枚は黄白色。両殻に各々約二五本の放射状の肋(ロク)がある。殻を激しく開閉させて泳ぐ。食用。大きな貝柱は特に美味。貝殻は貝細工用。本州東北地方以北に分布し,浅海の砂礫底にすむ。オウギガイ。
海手
うみて [0] 【海手】
海の方。
⇔山手
海技
かいぎ [1] 【海技】
船舶職員として必要な技術。
海技士
かいぎし [3] 【海技士】
海技従事者国家試験に合格し,指定の講習を受けた者に与えられる免許の区分。航海・機関・通信・電子通信に分けられ,それぞれ等級があり乗船履歴により受験できる免許の種類が限定される。
海技大学校
かいぎだいがっこう 【海技大学校】
実務経験のある船員に,船舶運航に関する学理と技術を教授する運輸省所管の学校。1949年(昭和24)設立。本校は兵庫県芦屋市,81年岡山県倉敷市に分校を開設。
海技従事者
かいぎじゅうじしゃ [6] 【海技従事者】
船舶職員法に規定される,船舶職員になるために必要な資格を持つ者。
→海技士
→船舶職員
→小型船舶操縦士
海抜
かいばつ [0] 【海抜】
一定の海面を基準として表した,山や陸地などの高さ。日本では,東京湾の平均海面を海抜 0 メートルとする。標高。
海抜
かいばつ【海抜】
<3,000 meters> above the sea[above sea level].→英和
海拉爾
ハイラル 【海拉爾】
中国,内モンゴル自治区北東部の都市。遊牧地域と農耕地域との交易地で,肉類・皮革・羊毛の取引が盛ん。呼倫。
海援隊
かいえんたい カイヱン― 【海援隊】
幕末,坂本竜馬らが長崎で組織し,貿易・海運に従事しながら倒幕を企図した政治集団。1864年創設。西国諸藩,特に薩長両藩のために物資の輸送や西洋の武器・船舶の輸入などに当たった。
海損
かいそん [0] 【海損】
航海中の事故や海上危険によって船体や積み荷が受ける損害。「―契約書」
海損
かいそん【海損】
《商》an average.→英和
共同(単独)海損 a general (particular) average.
海明け
うみあけ [0] 【海明け】
北海道オホーツク海沿岸を閉ざしていた流氷が,春になって沿岸から離れること。開氷面が50パーセント以上になったときをいう。
海星
ひとで【海星】
《動》a starfish.→英和
海星
ひとで [0] 【海星・人手】
(1)ヒトデ綱に属する棘皮(キヨクヒ)動物の総称。すべて海産。体は扁平な中央盤と五本もしくはそれ以上の腕から成る。腹面中央に口があり,背面に肛門が開く。外面は石灰質でおおわれ,短いいぼ状突起が密生。再生力が強い。イトマキヒトデ・ヤツデヒトデなど種類が多い。海盤車。
(2){(1)}の一種。軸長20センチメートルほど。五本の太い腕をもつ。北太平洋に広く分布。
海星(1)[図]
海景
かいけい [0] 【海景】
海の景色・風景。「―画」
海曹
かいそう [0] 【海曹】
海上自衛隊の自衛官の階級名。准海尉の下,海士の上。曹長・一等・二等・三等に分かれる。
海月
かいげつ [1] 【海月】
(1)海上の空に出る月。
(2)海面に映っている月の影。
(3)くらげ。[日葡]
海月
くらげ [0] 【水母・海月】
腔腸動物のヒドロ虫類・ハチクラゲ類の浮遊世代と,有櫛(ユウシツ)動物の個体の総称。ほとんどが海産。体は寒天質で骨格はなく,一般に傘形をなし,浮遊生活に適している。下面中央に口柄(コウヘイ)があり,先端に口が開いている。傘の縁には平衡器・触手などがある。ビゼンクラゲなどは食用になる。刺胞に強い毒をもち人間に害を与える種類もある。古来,骨のないもののたとえにする。[季]夏。
海村
かいそん [0] 【海村】
海辺の村。漁村。
海松
うみまつ [2] 【海松】
(1)ウミカラマツの略。
(2)海藻ミルの異名。「海人(アマ)ならば―をだにひかましものを/土左」
海松
みる [1] 【海松・水松】
(1)緑藻類ミル目の海藻。日本の沿岸に普通に見られ,水深1〜20メートルの波の静かな海底に生える。藻体は濃緑色でひも状,二また分岐を繰り返し扇状に広がる。高さ10〜30センチメートル。食用にもする。ミルメ。ミルブサ。[季]夏。
(2)染め色の名。黒みがかった萌黄(モエギ)色。暗緑色。
(3)襲(カサネ)の色目の名。表は萌黄,裏は青。四季の祝儀に着用。
海松(1)[図]
海松布
みるめ [2][1] 【海松布・水松布】
海草ミルの別名。和歌などで「見る目」にかけ用いられることが多い。「―かる方やいづこぞさをさして我に教へよあまの釣舟/伊勢 70」
海松茶
みるちゃ [2][0] 【海松茶・水松茶】
緑色をおびた茶色。
海松菜
みるな [2] 【海松菜】
オカヒジキの別名。
海松貝
みるがい [2] 【海松貝・水松貝】
ミルクイの市場名。
海松食
みるくい [2] 【海松食・水松食】
海産の二枚貝。殻長15センチメートル内外。後端の開口部から太い水管が出ている。殻表は暗褐色の殻皮でおおわれている。水管は鮨種(スシダネ)にする。内湾の泥底にすむ。北海道南部以南に分布。ミルガイ。
〔水管に海藻のミルが着生し,これを食べているように見えたのでこの名があるという〕
海林檎
うみりんご [3] 【海林檎】
〔果物のリンゴに似ているところから〕
化石としてのみ発見されるウミリンゴ綱の海産棘皮動物の総称。オルドビス紀から二畳紀にかけて繁栄した。球形・卵形で一端に短い柄があり,これで岩などに付着する。
海柘榴市
つばきいち 【海柘榴市】
⇒つばいち(海柘榴市)
海柘榴市
つばいち 【海柘榴市・椿市】
飛鳥地方の古代の市(イチ)。奈良県桜井市三輪付近にあり,水陸交通の要地であった。平安時代以降,長谷寺参詣の入り口として栄えた。つばきち。つばきいち。
海栗
うに [1] 【海胆・海栗】
(1)ウニ綱の棘皮(キヨクヒ)動物の総称。からだは栗(クリ)のいがに似て多くのとげをもち,とげの間に管足がある。種類は多く,大きさ・色はさまざま。上面中央に肛門(コウモン),下面中央に口がある。ムラサキウニ・アカウニ・バフンウニの卵巣は食用。がぜ。[季]春。
(2)(普通「雲丹」と書く)ウニの卵巣を塩漬けにした食品。粒ウニと練りウニがある。
海桐
とべら [0] 【海桐・海桐花】
トベラ科の常緑低木。暖帯の海岸に自生し,庭木ともされる。高さ2〜3メートル。葉は枝先付近に互生し,狭長楕円形で質が厚い。雌雄異株。六月頃,枝先に五弁の白花を集散花序につける。果実は球形で熟すと三裂し,種子は赤い。正月や節分に,邪鬼を払うためこの枝を用いる地方がある。トビラノキ。
〔「海桐の花」は [季]夏〕
海桐焼
とべらやき [0] 【海桐焼(き)】
トベラの木を用いて節分にまく豆を煎(イ)ること。臭気が邪鬼を防ぐといわれた。
海桐焼き
とべらやき [0] 【海桐焼(き)】
トベラの木を用いて節分にまく豆を煎(イ)ること。臭気が邪鬼を防ぐといわれた。
海桐花
とべら [0] 【海桐・海桐花】
トベラ科の常緑低木。暖帯の海岸に自生し,庭木ともされる。高さ2〜3メートル。葉は枝先付近に互生し,狭長楕円形で質が厚い。雌雄異株。六月頃,枝先に五弁の白花を集散花序につける。果実は球形で熟すと三裂し,種子は赤い。正月や節分に,邪鬼を払うためこの枝を用いる地方がある。トビラノキ。
〔「海桐の花」は [季]夏〕
海棠
かいどう [1][0] 【海棠】
(1)バラ科の落葉低木。中国原産。花木として古く日本に渡来。葉は長楕円形で細鋸歯がある。春,長い柄のある紅色の五弁花を数個ずつ下垂する。果実は球形で黄赤熟する。ハナカイドウ。スイシカイドウ。[季]春。
(2)ミカイドウの別名。
海棠
かいどう【海棠】
《植》a flowering crab apple.
海楼
かいろう [0] 【海楼】
海岸にある高い御殿。海辺の高殿。
海権
かいけん [1][0] 【海権】
海洋を支配する権力。制海権。
海檜葉
うみひば [0] 【海檜葉】
〔ヒノキの枝に似るところから〕
花虫綱の海産腔腸動物。個虫は2ミリメートルほどで,黄褐色の樹枝状の群体をつくり,全体で1メートル内外になる。暖流域に広く分布し,浅海中の岩の上に着生する。
海毛虫
うみけむし [3] 【海毛虫】
海産のゴカイの一種。体は紫褐色の紡錘小判形で,長さ約8センチメートル。四〇ほどある環節の側面に多数の剛毛をもち,毛虫状。各地の浅海の岩礁にすむ。
海気
かいき [0] 【海気・海黄】
〔のちに「甲斐絹」とも当てる〕
練り糸を用いて細かく目をつめて織った平織りの絹布。光沢があり絹鳴りがする。本来,慶長以前に輸入された中国産絹織物をいったが,甲斐国郡内で模して織るようになり「郡内海気」ともいわれた。
海気
かいき [1] 【海気】
(1)海の気。海辺の空気。
(2)海洋と大気。「―相互作用」
海水
かいすい [0] 【海水】
海の水。塩辛く,苦みがある。通常,1000グラム中に約35グラムの塩分を含む。塩分の大部分が塩化ナトリウム(食塩)で,他に塩化マグネシウム・硫酸マグネシウムなどがある。
→鹹水(カンスイ)
→海水[表]
海水
かいすい【海水】
seawater.海水着 ⇒水着.
海水パンツ
かいすいパンツ [5] 【海水―】
水泳用のパンツ。水泳パンツ。海パン。
海水浴
かいすいよく【海水浴】
sea bathing.〜に行く go sea bathing.〜をする (have a) bathe in the sea.→英和
‖海水浴場 a sea bathing resort[place].
海水浴
かいすいよく [3] 【海水浴】
海で泳いだり,浜辺で遊んだりすること。[季]夏。
海水着
かいすいぎ [3] 【海水着】
海水浴・水泳の時に着る衣服。水着。水泳着。[季]夏。
海水石鹸
かいすいせっけん [5] 【海水石鹸】
海水など,塩分を含んだ水で使える特殊石鹸。カプリン酸・ラウリン酸などの低級脂肪酸を主成分とする。塩水石鹸。
海水魚
かいすいぎょ [3] 【海水魚】
一生,あるいは一生の大半を海水域にすむ魚。アジ・マグロ・タイ・ボラなど。
海氷
かいひょう [0] 【海氷】
海水が氷結してできた氷。広義には,陸地で生じた氷河氷や,氷床の末端が分離してできた氷山が海に浮かんでいるものをも含めていう。
海江田
かいえだ 【海江田】
姓氏の一。
海江田信義
かいえだのぶよし 【海江田信義】
(1832-1906) 幕末・明治期の政治家。薩摩藩士。幕末,尊攘運動に従事,維新後は奈良県令・元老院議官・貴族院議員・枢密顧問官を歴任。
海況
かいきょう [0] 【海況】
海の状況。水温・塩分・海流・プランクトンの分布状態などを総合した海洋の状況。
海法
かいほう【海法】
the marine[maritime]law.
海泡石
かいほうせき カイハウ― [3] 【海泡石】
粘土鉱物の一。主成分は酸化マグネシウムと二酸化ケイ素。土状の白色の塊。乾燥すると水に浮く。タバコのパイプなどにする。メアシャム。
海波
かいは [1] 【海波】
海に立つ波。海の波。
海洋
かいよう [0] 【海洋】
太平洋・大西洋・インド洋,およびそれらの付属海の総称。また,単に海のこと。
→海洋[表]
海洋
かいよう【海洋】
the ocean;→英和
the sea(s).→英和
‖海洋汚染 sea pollution.海洋学(者) oceanography(-pher).海洋気象台 a marine meteorological observatory.海洋資源(生物) marine resources (organism).海洋投棄 sea dumping.
海洋国
かいようこく [3] 【海洋国】
国土の全体,または大部分が海にかこまれている国。
海洋底
かいようてい [0] 【海洋底】
海の底。大陸縁辺部(大陸棚・大陸斜面)・深海底・中央海嶺に三大別される。花崗岩質岩石からなる大陸縁辺部を除いて,大部分が玄武岩質岩石からなると推定されている。
海洋底拡大説
かいようていかくだいせつ [9] 【海洋底拡大説】
海洋底は,中央海嶺の中軸部において形成され,年間数センチメートルの速さで水平方向に移動して海嶺の両側を次々と更新,拡大するという学説。アメリカのディーツ(R.S.Dietz (1914- ))が1961年に,同じくヘス(H.H.Hess 1906-1969)が62年にそれぞれ提唱。後,種々の証拠によって確かめられ,プレート-テクトニクスの考えへと発展。大洋底拡大説。海底拡大説。
海洋性気候
かいようせいきこう [7] 【海洋性気候】
海洋の影響を強く受ける気候。内陸部に比べ気温の日変化・年変化が小さく,湿度が高く,雲量・雨量が多い。
⇔大陸性気候
海洋投棄
かいようとうき [5] 【海洋投棄】
廃棄物を海域に投入処分すること。水産生物の生育,海洋環境の保全の上から,廃棄物の種類,処分方法,海域が,法律で定めてある。
海洋投棄規制条約
かいようとうききせいじょうやく 【海洋投棄規制条約】
船・海洋施設・飛行機からの陸上発生廃棄物の海洋投棄を規制するための条約。1975年に発効。通称,ロンドン-ダンピング条約。
海洋気団
かいようきだん [5] 【海洋気団】
海洋上で発生した多湿な気団。小笠原気団はこの一。
⇔大陸気団
海洋気象台
かいようきしょうだい [0] 【海洋気象台】
気象庁の地方機関の一。海上気象予報・海洋観測・潮位観測などを行う。函館・舞鶴・神戸・長崎にある。
海洋気象学
かいようきしょうがく [6] 【海洋気象学】
海上の気象,風浪・海流・潮汐など海面付近の現象,大気と海洋との相互作用などを研究する学問。
海洋汚染
かいようおせん [5] 【海洋汚染】
都市排出,陸上からの流出,船舶や海底油田からの油流出,不法海洋投棄等を原因として海が汚染されること。
海洋汚染防止法
かいようおせんぼうしほう 【海洋汚染防止法】
海洋の汚染と海上災害を防止し,海洋環境を保全するための法律。1970年(昭和45)制定。76年の改正によって「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律」と名称変更。
海洋法
かいようほう [0] 【海洋法】
海洋に関する国際法。
→国際連合海洋法条約
海洋温度差発電
かいようおんどさはつでん 【海洋温度差発電】
〔ocean-thermal energy conversion〕
海上と深さ数百メートルの深海との温度差を利用して発電を行うこと。アンモニア・フロンなどの熱媒体を海上で気化させて発電用タービンを駆動し,使用後のガスを深海から汲み上げた冷水で冷却液化する。温度差は摂氏一〇〜二〇度で可能。OTEC 。
海洋牧場
かいようぼくじょう [5] 【海洋牧場】
人工の漁場。特定の沿岸域に漁礁をつくり,海藻を繁茂させ,稚魚を放流する。
海洋物理学
かいようぶつりがく [7] 【海洋物理学】
海水の状態や物性,海水の運動,また水塊の構造や海底などを,物理的手法を用いて研究する学問。海洋気象学を含めることもある。
海洋生態学
かいようせいたいがく [7] 【海洋生態学】
海洋の微生物・プランクトン・海藻・魚類・海洋哺乳類などの分布,有機物生産,物質循環などを総合的に研究する学問。
海洋自由
かいようじゆう [6] 【海洋自由】
航行・通商のため海洋はいずれの国の管轄下にも置かず,自由に利用できるべきであるとする説。一七世紀グロティウスが提唱。のち公海の自由の原則のもととなる。
→公海
海洋開発
かいようかいはつ [5] 【海洋開発】
海洋を有効に利用すること。特に,従来の水産業・輸送など以外の,海底鉱物資源開発・海洋エネルギー利用・海洋スペース利用などをいう。
海津
かいづ 【海津】
(1)岐阜県南西端,海津郡の町。長良川と揖斐(イビ)川に挟まれ大部分が低地で輪中を形成。水屋が残る。
(2)滋賀県高島郡マキノ町東部の旧村名。琵琶湖北岸に位置し,かつて畿内と北国を結ぶ要港。
海流
かいりゅう【海流】
a (an ocean) current.
海流
かいりゅう [0] 【海流】
海洋中をほぼ一定方向に,ある幅をもって恒常的に運動する海水の流れ。風系および太陽熱の分布を原因とする。気候・航海・漁場などに影響を及ぼす。赤道付近では季節による変化が大きい。
→潮流
海流=1[図]
海流=2[図]
海流=3[図]
海流=4[図]
海流瓶
かいりゅうびん [3] 【海流瓶】
海水の流れを調べるため海中に投入する瓶。ビール瓶などの中に葉書を封入して流し,これを拾った人からその日時・場所などを記入して送り返してもらい,海水の流れを知る。漂流瓶。
海浜
かいひん [0] 【海浜】
海べ。浜べ。
海浜
かいひん【海浜】
the beach.→英和
⇒海岸.
海浜植物
かいひんしょくぶつ [6] 【海浜植物】
海浜に生育する植物。耐塩性・耐乾性が強い。葉は多肉質の場合が多く,根や地下茎を砂中に深くのばす。ハマボウフウ・ハマヒルガオなど。海岸植物。
海深
かいしん【海深】
the depth of the sea.→英和
海深
かいしん [0] 【海深】
海の深さ。「―を測量する」
海淵
かいえん [0] 【海淵】
海溝中にある最深部。マリアナ海溝にあるチャレンジャー海淵(10924メートル)が世界最深。
海渠
かいきょ [1] 【海渠】
海岸線とほぼ直角をなして走る海底の裂溝。
海港
かいこう [0] 【海港】
海岸にある港。沿岸港。また,外国貿易に使用される港。
⇔河港
海湾
かいわん [0] 【海湾】
陸地へはいり込んだ海。入り海。湾。
海溝
かいこう [0] 【海溝】
海洋のプレートが沈み込む境界に沿って細長くくぼんだ溝状の海底。横断面は V 字形をなす。最深部の水深が6000メートル以上のものをいう。日本海溝・マリアナ海溝など。
→海溝[表]
海溝
かいこう【海溝】
an oceanic trench[deep].
海漫
かいまん 【海漫】
〔「海漫々」から〕
大海。「此御神は―の鱗(ウロクズ)に縁をむすばせ給ふらん/平家 2」
海潮
かいちょう [0] 【海潮】
海の水。うしお。
海潮音
かいちょうおん カイテウオン 【海潮音】
訳詩集。上田敏訳。1905年(明治38)刊。フランス高踏派・象徴派の作が中心。ブッセ「山のあなた」,ベルレーヌ「落葉」などを収める。
海潮音
かいちょうおん [3] 【海潮音】
(1)海の音。打ち寄せる波の音。
(2)仏や菩薩の説法の声。また,衆僧の読経の声。
(3)書名(別項参照)。
海濤
かいとう [0] 【海濤】
海の大きな波。海潮のうねり。
海烏
うみがらす [3] 【海烏】
チドリ目ウミスズメ科の海鳥。全長約45センチメートル。背面は黒色,腹面は白色。西洋梨形の大形卵を一個産む。北半球の寒冷海域に分布。日本では,1970年代以後に激減し,現在は北海道天売島のみで繁殖。絶滅危惧種。ロッペンガモ。ロッペン鳥。オロロン鳥。
海燕
うみつばめ [3] 【海燕】
ミズナギドリ目ウミツバメ科の海鳥の総称。黒みを帯びた翼は細長く,尾はふたまたに分かれる。全長13〜25センチメートル。水かきが発達し巧みに泳ぐ。離島の地中や岩の間に営巣する。ハイイロウミツバメ・コシジロウミツバメ・オーストンウミツバメなど。
海燕
うみつばめ【海燕】
a (stormy) petrel.
海燕
かいえん [0] 【海燕】
(1)ウミツバメ。
(2)タコノマクラの異名。
(3)イトマキヒトデの異名。
海燕
たこのまくら [1][1] 【蛸の枕・海燕】
ウニ綱の棘皮動物。体はやや平たい饅頭(マンジユウ)形で,長径10センチメートル内外。上面に五つの花弁状の紋がある。褐色で,一面に短い棘(トゲ)が生える。本州中部以南の浅海の砂底にすむ。饅頭貝。
蛸の枕[図]
海牛
かいぎゅう [0] 【海牛】
海牛目の水生哺乳類の総称。全長約2.5メートルで紫灰色。後肢は退化し,前肢と尾はひれ状。浅瀬で水生植物を食う。ジュゴン科一種とマナティー科三種が含まれ,前者はインド洋・太平洋南西部に,後者は大西洋沿岸にすむ。人魚のモデルとされる。
海牛
うみうし [2] 【海牛】
〔触角を振って歩くのを牛に見たてた名〕
軟体動物腹足綱後鰓亜綱に属する一群の海産動物の総称。体形・体色は変化に富み,美しい色彩や模様をもつものが多い。足は幅広く,背面の前方に一対の触角をもつ。雌雄同体で草食性。暖海に生息し,種類が多い。
海牛[図]
海狭
かいきょう【海狭】
a strait;→英和
a channel.→英和
津軽海狭 the Tsugaru Straits.
海狸
かいり [1] 【海狸】
ビーバーの異名。
海狸
うみだぬき [3] 【海狸】
ビーバーのこと。
海猫
うみねこ [0] 【海猫】
〔鳴き声が猫に似るところから〕
チドリ目カモメ科の海鳥。全長45センチメートルほど。体は純白で,背と翼が灰黒色。尾に太い黒帯があるのが特徴。日本近海の島に集団で営巣する。青森県蕪島(カブシマ)・島根県経島(フミジマ)などの繁殖地は天然記念物。
海猫
うみねこ【海猫】
《鳥》a black-tailed gull.
海猽
かいめい [0] 【海猽】
〔(ドイツ) Meerschweinchen〕
モルモットの異名。医学で用いられる語。
海獣
かいじゅう【海獣】
a sea animal.
海獣
かいじゅう [0] 【海獣】
海にすむ哺乳類の総称。体は紡錘形で,四肢は鰭(ヒレ)状となるなど,海での生活に適応した形態や機能を備える。クジラ・アザラシ・アシカなど。
海獣葡萄鏡
かいじゅうぶどうきょう [0] 【海獣葡萄鏡】
中国唐代の鏡の一種。背面に獅子などの禽獣(キンジユウ)と葡萄唐草文などを配する。普通は円形。日本では奈良時代の遺跡からの出土品が多い。
海獣葡萄鏡[図]
海獺
うみうそ [0] 【海獺】
アシカの異名。
海獺
うみおそ 【海獺】
アシカの異名。[重訂本草綱目啓蒙]
海王星
かいおうせい カイワウ― [0][3] 【海王星】
〔Neptune〕
太陽系の第八惑星。天王星の位置の予測値と観測値のずれから J = C =アダムズとル=ベリエが理論的位置を推算し,それに基づいて1846年にベルリン天文台のガレ(J.G. Galle 1812-1910)が発見。太陽からの平均距離約45億キロメートル。公転周期約165年。赤道半径2万4800キロメートル。質量は地球の約一七倍。衛星は八個が知られている。
海王星
かいおうせい【海王星】
Neptune.→英和
海産
かいさん [0] 【海産】
(1)海でとれること。また,海でとれたもの。
→陸産
→水産
(2)船の所有や運送費など,海上企業に関して債権者に委付できる財産の総称。
海産物
かいさんぶつ【海産物】
marine products.
海産物
かいさんぶつ [3] 【海産物】
海でとれる魚介・海藻などの産物,およびその加工製品。海産。
海産肥料
かいさんひりょう [5] 【海産肥料】
海産物を肥料としたもの。海藻類や,イワシ粕(カス)・ニシン粕など。
海田
かいた 【海田】
広島県南西部,安芸(アキ)郡の町。海田市(カイタイチ)は山陽道の宿場町。
海界
うなさか 【海境・海界・海坂】
〔舟が水平線の彼方に見えなくなるのは,海に傾斜があって他界に至ると考えたからという〕
神話における海神の国と人の国との境界。「―を過ぎて漕ぎ行くに海神(ワタツミ)の神の娘子(オトメ)に/万葉 1740」「即ち―を塞(サ)へて返り入りましき/古事記(上)」
海百合
うみゆり [2] 【海百合】
〔ユリに似ているところから〕
ウミユリ綱の棘皮(キヨクヒ)動物の総称。長い柄の一端で海底の岩などに付着し,他端に体部と触腕をもつ。種類によっては20メートルにも達する。雌雄異体。古生代に繁栄し,「生きている化石」といわれる。
海盆
かいぼん [0] 【海盆】
円形ないし楕円状などの形をした海底の窪地。特に,海嶺・海山列に囲まれたものを大洋海盆という。
海相
かいしょう [0] 【海相】
海軍大臣のこと。
海相
かいしょう【海相】
the Minister of the Navy.
海神
わたつみ [0] 【海神・綿津見】
〔「わだつみ」とも。「つ」は格助詞,「み」は神霊の意〕
(1)海の神。「―はくすしきものか/万葉 388」
(2)海。「―の豊旗雲に入日さし/万葉 15」
海神
かいじん [0] 【海神】
海の神。わたつみの神。竜王。
海神
かいじん【海神】
the sea-god;Neptune.→英和
海神の
わたつみの 【海神の】 (枕詞)
(1)海が深いことから,「深き心」にかかる。「―深き心を/土左」
(2)海の底の意で,「そこ」にかかる。「―そこのありかは知りながら/後撰(恋二)」
海神神社
わたつみじんじゃ 【海神神社】
長崎県対馬の峰町にある神社。主祭神は豊玉姫命(トヨタマビメノミコト)。
海神祭
うんじゃみまつり 【海神祭】
沖縄本島北部で陰暦七月一五日前後の亥の日に行われる海神と山神の交遊する祭り。
海禁
かいきん [0] 【海禁】
〔「下海通蕃之禁」の略〕
中国で,私的な海外渡航・貿易を禁止する政策。明では倭寇(ワコウ)対策の一つとして,清では初期に明の遺王や鄭成功の活動をおさえるために実施した。
海禿
うみかぶろ 【海禿】
アシカの異名。[重訂本草綱目啓蒙]
海秋沙
うみあいさ [3] 【海秋沙】
カモ目カモ科の水鳥。全長57センチメートルほど。くちばしは細長くて,先がかぎ状。後頭部に長い羽がある。ユーラシア・北アメリカの中北部で繁殖し,日本には冬鳥として渡来。
海租
かいそ [1] 【海租】
海産物に課する税。「―,農税等の如き尋常の賦税と異なれども/西洋聞見録(文夫)」
海程
かいてい [0] 【海程】
海上の距離。水程。
海竜王
かいりゅうおう 【海竜王】
海中に住む竜神。海・雨の支配者。竜王。竜神。海竜神。
海竜王寺
かいりゅうおうじ カイリユウワウ― 【海竜王寺】
奈良市法華寺町にある真言律宗の寺。藤原不比等(フヒト)の邸(のち,その子光明皇后が法華寺とした)の北東隅に位置したことより,俗に隅院・隅寺・脇寺などとも称された。創建は平城遷都以前らしい。国宝の五重小塔が著名。
海竜神
かいりゅうじん 【海竜神】
⇒海竜王(カイリユウオウ)
海端
うみばた [0] 【海端】
海のほとり。海辺。
海笋
うみたけ [2] 【海筍・海笋】
海産の二枚貝。殻は白色で薄く,非常にもろい。殻長約8センチメートル。砂泥中に深くもぐり,約30センチメートルの太い黒褐色の水管を出す。水管は食用になる。瀬戸内海・有明海や大陸沿岸に分布。
海筍
うみたけ [2] 【海筍・海笋】
海産の二枚貝。殻は白色で薄く,非常にもろい。殻長約8センチメートル。砂泥中に深くもぐり,約30センチメートルの太い黒褐色の水管を出す。水管は食用になる。瀬戸内海・有明海や大陸沿岸に分布。
海紅豆
かいこうず [3] 【海紅豆】
(1)マメ科の常緑高木。デイゴの一種。ブラジル原産。江戸末期に渡来。六〜八月頃,枝先の長い花序に深紅色の花をつける。アメリカデイゴ。[季]夏。
(2)マメ科の高木。インド・マレー半島・中国南部に分布。種子は堅く,深紅色で光沢があり,装飾品にする。ナンバンアカアズキ。
海索麺
うみぞうめん [3] 【海索麺】
(1)アメフラシ類の卵塊。橙黄色の細長いひも状で,中に多数の卵が入っている。
(2)紅藻類ウミゾウメン目の海藻。各地の潮間帯の岩に生える。体は紅紫色,約20センチメートルの糸状で分枝せず,数本が叢生(ソウセイ)する。軟骨質で粘りがあり,食用とする。
海綿
うみわた [0] 【海綿】
「海綿(カイメン)」に同じ。
海綿
かいめん【海綿】
(a) sponge.→英和
海綿状[質]の spongy.→英和
海綿
かいめん [0] 【海綿】
(1)海綿動物の総称。
(2)モクヨクカイメンをさらして,繊維状の骨格だけにしたもの。弾力があり,よく水分を吸う。化粧・医療・事務用品に用いる。スポンジ。
海綿体
かいめんたい [0] 【海綿体】
哺乳動物の陰茎・陰核の主体を成す組織。海綿状構造を有し,神経の影響のもとに内部に血液を満たして膨大し,陰茎・陰核を勃起させる。
海綿動物
かいめんどうぶつ [5] 【海綿動物】
動物分類上の一門。外形は,単体のものは壺状,群体のものは火山群状で,下端で着生生活をする。筋肉・神経・感覚細胞はもたず,多細胞動物の中では最も下等。大部分が海産。側生動物。
→側生動物
海綿状組織
かいめんじょうそしき [7] 【海綿状組織】
葉肉を構成する同化組織の一。柵状組織の下部にあって不規則な形の柔細胞から成り,その間にある細胞間隙が葉の裏面の気孔に連絡して通気組織となる。
→柵状組織
海綿質
かいめんしつ [3] 【海綿質】
モクヨクカイメン・イソカイメンなど多くの海綿動物の骨格をなす繊維を構成するタンパク質。硬タンパク質のコラーゲンに似ており,弾性に富む。スポンギン。スポンジン。
海綿鉄
かいめんてつ [3] 【海綿鉄】
コークス・一酸化炭素・水素などを還元剤とし,摂氏約一〇〇〇度以下で加熱して得る多孔質の鉄塊。製鋼用の原料,粉末冶金用の鉄粉などにする。スポンジ鉄。
海緋鯉
うみひごい [3] 【海緋鯉】
スズキ目の海魚。全長50センチメートルほど。ヒメジの近縁種で,体は鮮赤色。下顎(アゴ)に一対のひげがある。冬は美味。本州中部以南の暖海に分布。
海緑石
かいりょくせき [4][3] 【海緑石】
淡い暗緑色の粘土鉱物。単斜晶系。カリウム・ナトリウム・鉄・アルミニウム・マグネシウムなどを含む。海成の堆積岩中に産する。イオン交換剤として硬水の軟化に使用。
海羊歯
うみしだ [0][3] 【海羊歯】
ウミユリ綱の海産の棘皮(キヨクヒ)動物。シダの葉に似た腕が四〇本ほどあり,下部にある五〇本ほどの巻枝で海底の岩につかまる。黒褐色で,高さ約20センチメートル。本州中部以南の海岸に分布。
海老
えび【海老】
a lobster[prawn];→英和
a shrimp (小海老).→英和
〜で鯛を釣る throw a sprat to catch a herring[mackerel,whale].→英和
海老
えび [0] 【海老・蝦】
(1)甲殻綱十脚目のうち長尾類に属する節足動物の総称。体は左右相称で細長く,頭胸部は硬い甲皮でおおわれ,腹部は七つの関節があって内側に曲がる。長い触角と,飛び出た複眼をもつ。腹部に遊泳脚,頭胸部に歩脚があり,はさみをもつものもある。淡水・海水にすみ,イセエビ・クルマエビ・シバエビなど,食用にする種類が多い。うみのおきな。
(2)「海老錠(エビジヨウ)」の略。
(3)家紋の一。「えびの丸(マル)」「違いえび」「向かいえび」などがある。
海老
かいろう [0] 【海老】
エビの異名。[日葡]
海老の尻尾
えびのしっぽ [6] 【海老の尻尾】
冬期,風の強い山稜などの木・岩・建物などにできる霧氷。風上に向かってエビの尾状にのびるのでいう。
海老上がり
えびあがり [3] 【海老上(が)り】
鉄棒に両手でぶら下がり,両足を両手の間から高くさしだし,反り身になって鉄棒上に腰かけるように上がる技。
海老上り
えびあがり [3] 【海老上(が)り】
鉄棒に両手でぶら下がり,両足を両手の間から高くさしだし,反り身になって鉄棒上に腰かけるように上がる技。
海老原
えびはら 【海老原】
姓氏の一。
海老原喜之助
えびはらきのすけ 【海老原喜之助】
(1904-1970) 洋画家。鹿児島県生まれ。渡仏し藤田嗣治に師事。独立美術協会会員として活躍。代表作「雨の日」
海老反り
えびぞり [0] 【海老反り】
歌舞伎の演技の一。相手の威力に圧倒されるさまを様式的に表現するもので,片手または両手をかざして,からだを海老のように反らせる。「関(セキ)の扉(ト)」の黒染,「太功記」十段目の操などに用いる。
海老名
えびな 【海老名】
神奈川県中部,相模川沿いの市。京浜地区に近く,大工場が進出し,宅地開発も進む。
海老名
えびな 【海老名】
姓氏の一。
海老名弾正
えびなだんじょう 【海老名弾正】
(1856-1937) 牧師・教育家。福岡県生まれ。同志社大総長。自由主義的立場からキリスト教と神道の等質性を追求したため,その信仰は神道的キリスト教とも呼ばれた。
海老固め
えびがため [3] 【海老固め】
レスリングで,一方の手で相手の首を,他方の手で相手の足を巻いて相手の体を丸くエビのように固めてフォールする技。
海老尾
かいろうび [3] 【海老尾】
「海老尾(エビオ){(2)}」に同じ。
海老尾
えびお [2][0] 【海老尾・蝦尾】
(1)尾の形がエビの尾に似ている金魚。
(2)琵琶(ビワ)・三味線の,棹(サオ)の先端のエビの尾のように反った部分の名。かいろうび。
→三味線
海老束
えびづか [2][0] 【海老束・蝦束】
違い棚の上下の棚板の間にある束(ツカ)柱。雛束(ヒナヅカ)。
海老根
えびね [0] 【海老根・蝦根】
ラン科の多年草。林床に自生する。根茎に節があり,その形をエビにみたてる。葉は二〜三枚根生し,長楕円形で,縦ひだがある。五月頃,花茎を出し,紫褐色または赤褐色で唇弁の白い花を一〇個ほどつける。観賞用に栽培され品種も多い。
海老根[図]
海老煎餅
えびせんべい [3] 【海老煎餅】
(1)殻をとってすりつぶしたエビを薄く伸ばし,焼いたり揚げたりしたもの。
(2)エビのすり身の入った煎餅のこと。
海老素麺
えびそうめん [3] 【海老素麺】
料理の名。エビの肉をすりつぶし,小麦粉でつないで素麺のようにしたもの。すまし汁の材料とする。
海老腰
えびごし [0][2] 【海老腰・蝦腰】
エビのように曲がった腰。
海老芋
えびいも [2][0] 【海老芋・蝦芋】
サトイモの栽培品種。京都近郊の特産。子芋は長くエビ状で軟らかい。唐の芋。京芋。
海老茶
えびちゃ【海老茶(色)】
reddish brown.
海老藻
えびも [0][2] 【海老藻・蝦藻】
ヒルムシロ科の沈水性多年草。池沼・流水中に群生。葉は線形で互生する。全体が緑褐色。夏,淡黄褐色の小花を穂状につける。
海老虹梁
えびこうりょう [3] 【海老虹梁・蝦虹梁】
虹梁の一種。側柱または向拝柱と本柱との間など,柱頭間に高低差のある場合に用いるエビ状に湾曲した虹梁。鎌倉時代から唐様建築に用いられた。
海老虹梁[図]
海老蟋蟀
えびこおろぎ [3] 【海老蟋蟀・蝦蟋蟀】
昆虫カマドウマの別名。
海老蟹
えびがに [0] 【海老蟹】
ザリガニ類の俗称。特に,アメリカザリガニをさすことが多い。
海老責め
えびぜめ [0] 【海老責め】
江戸時代の拷問の一。罪人にあぐらをかかせ,両手を背中に回させて縛り,両足首を結んだ縄を首にかけて締め,からだをエビのように前に曲げさせたもの。
海老責め[図]
海老錠
えびじょう [0] 【海老錠・蝦錠】
(1)門扉(モンピ)の閂(カンヌキ)におろす錠で,エビのように半円形に曲がったもの。
(2)南京(ナンキン)錠。[日葡]
海老雑魚
えびじゃこ [0] 【海老雑魚】
海産のエビ。体長4センチメートル内外。全体に紫色がかった薄茶色。佃煮(ツクダニ)にして食用とする。内湾の川口近くの砂泥地に多い。
海老鞘巻
えびさやまき [3] 【海老鞘巻・蝦鞘巻】
柄と鞘にエビの殻のような刻み目をつけて,朱塗りにした腰刀。
海老鯛
えびたい [0] 【海老鯛】
「海老(エビ)で鯛(タイ)を釣る」の略。
海胆
うに [1] 【海胆・海栗】
(1)ウニ綱の棘皮(キヨクヒ)動物の総称。からだは栗(クリ)のいがに似て多くのとげをもち,とげの間に管足がある。種類は多く,大きさ・色はさまざま。上面中央に肛門(コウモン),下面中央に口がある。ムラサキウニ・アカウニ・バフンウニの卵巣は食用。がぜ。[季]春。
(2)(普通「雲丹」と書く)ウニの卵巣を塩漬けにした食品。粒ウニと練りウニがある。
海胆壺
うにつぼ [2] 【海胆壺】
ウニの殻。
海膨
かいぼう [0] 【海膨】
深海底から盛り上がった緩傾斜面をもつ長くて幅の広い高まり。東太平洋海膨が代表例。
海自
かいじ [0] 【海自】
「海上自衛隊」の略。
海舶
かいはく [0] 【海舶】
海を航行する船。
海舶互市新例
かいはくごししんれい 【海舶互市新例】
⇒正徳新例(シヨウトクシンレイ)
海芋
かいう [1] 【海芋】
植物,カラーの別名。[季]夏。
海芝
うみしば [0] 【海芝】
ヒドロ虫綱ウミシバ科の腔腸動物の総称。やせた芝草状,あるいは苔(コケ)状の群体で,高さ0.5〜15センチメートル。海藻・海綿・岩石・カニなどに着生する。全国の沿岸に分布。
海苔
のり [2] 【海苔】
(1)紅藻類・藍藻類の海草で,食用とするものの総称。
(2)アマノリ(特にアサクサノリ)を紙のように漉(ス)いて干した食品。[季]春。
海苔
のり【海苔】
laver.→英和
味付け海苔 seasoned laver.→英和
海苔巻
のりまき [2] 【海苔巻(き)】
海苔で巻いたすし。のりまきずし。関東では芯(シン)にかんぴょうを入れたものが普通。
→巻き鮨(ズシ)
海苔巻き
のりまき [2] 【海苔巻(き)】
海苔で巻いたすし。のりまきずし。関東では芯(シン)にかんぴょうを入れたものが普通。
→巻き鮨(ズシ)
海苔篊
のりひび [0] 【海苔篊】
「海苔粗朶(ノリソダ)」に同じ。[季]春。
海苔簀
のりす [0] 【海苔簀】
採取した海苔を刻んで干すために流し広げる簀。[季]春。
海苔粗朶
のりそだ [0] 【海苔粗朶】
海藻の海苔を付着させて養殖するために海に立てる,木の枝や竹。のりひび。[季]春。
海若
かいじゃく [0] 【海若】
〔楚辞(遠遊)〕
海の神。わたつみ。かいにゃ。「―の暴威は健児を呑んで/肉弾(忠温)」
海草
かいそう【海草】
seaweeds;marine plants.
海草
かいそう [0] 【海草】
(1)アマモ・スガモなど,海岸近くの海底に生える被子植物。
(2)海藻の俗称。
海草
うみくさ [2][0] 【海草】
〔「うみぐさ」とも〕
海中に生育する藻や草の総称。
海菊
うみぎく [2] 【海菊】
海産の二枚貝。片方の殻は深い椀形で殻頂を岩に付着し,他方の殻は平たく椀の蓋(フタ)状に合わさり,表面に多数の細い突起をもつ。貝殻の色は赤褐色・赤橙色・赤紫色など変化に富む。貝柱は食用。房総以南の浅海の岩礁にすむ。
海菴
はいれん [0] 【海菴】
カライワシ目の魚。全長は普通50センチメートル内外。体形は長く側扁し,背びれの後端が糸状にのびる。背側は青く腹側は銀白色。口は斜め上向きにつき,目とともに大きい。食用。太平洋・インド洋の温暖域に分布。淡水にもすめる。イセゴイ。
海蕾
うみつぼみ [3] 【海蕾】
化石のみ知られる海産の棘皮(キヨクヒ)動物。古生代,オルドビス紀から二畳紀にかけて繁栄。石灰質の蕾状・球状の体と,短い柄からなる。
海藤花
かいとうげ [3] 【海藤花】
蛸(タコ)の卵を素干しまたは塩漬けにした食品。兵庫県明石の名産。淡黄色の粒が連なって藤の花のように見える。吸い物にする。
海藻
かいそう [0] 【海藻】
海底に定着して生育し,肉眼で見える緑藻・褐藻・紅藻などの藻類の総称。
⇔淡水藻
海藻
うみも [2][0] 【海藻】
海産の藻類。
海藻灰
かいそうばい [3] 【海藻灰】
褐藻類を蒸し焼きにしてつくった灰。カリウム塩やヨウ化物に富み肥料とする。かつてはヨウ素やカリウム塩の製造原料にした。ヨード灰。ケルプ。
海蘊
もずく モヅク [0][1] 【水雲・海雲・海蘊】
(1)褐藻類ナガマツモ目の海藻。北海道南部以南の沿岸に分布。ホンダワラ類にからまり,春から初夏にかけよく育つ。体はきわめて細く,密に分枝し,粘質で柔らかい。食用。モゾコ。モクズ。[季]春。
(2){(1)}に似た,食用としている褐藻類の総称。
水雲(1)[図]
海蘭
うんらん [1] 【海蘭】
ゴマノハグサ科の多年草。海岸の砂地に生える。全体が粉白色を帯び,茎は長さ約30センチメートル。葉は楕円形。夏から秋に,茎頂に中央が黄色の白色仮面状の花を数個総状につける。
海蘿
ふのり [0] 【布海苔・海蘿・鹿角菜】
(1)紅藻類カクレイト目の海藻。潮間帯の岩礁に群落を作る。フクロフノリ・ハナフノリ・マフノリなどの種類があり,藻体はいずれも軟骨質で枝分かれが多い。[季]夏。
(2){(1)}を天日にさらして乾燥したもの。水を加えて煮て糊として,織物の糸や絹布の洗い張り,捺染(ナツセン)などに用いる。
海虎の尾
うみとらのお [5] 【海虎の尾】
褐藻類ヒバマタ目ホンダワラ属の海藻。潮間帯の岩盤に群生する。全長1メートル内外。茎は短く多数の枝に分かれ,枝はさらに羽状に分かれて線形の葉が密生し,動物の尾に似る。
海蛇
うみへび【海蛇】
a sea snake.
海蛇
うみへび [0] 【海蛇】
(1)有鱗目コブラ科のウミヘビ亜科とエラブウミヘビ亜科の海生のヘビの総称。体は細長く,全長1.2メートルに達する。頭は比較的小さく,尾は左右に扁平でオール状。ほとんどが有毒。魚を主食とする。インド洋・太平洋の暖海域に分布。
(2)ウナギ目ウミヘビ科の海魚の総称。全長1.5メートルに達するものもある。体は著しく細長く,尾びれがない。体色は黄褐色や暗褐色で,斑紋も種により異なる。モンガラドオシ・ゴイシウミヘビなど日本近海に約二〇種がいる。食用にはならない。大部分は本州中部以南の沿岸に分布。
海蛇座
うみへびざ [0] 【海蛇座】
〔(ラテン) Hydra〕
四月下旬の宵に南中する星座。蟹(カニ)座の南に発し,遠く天秤(テンビン)座に達する全天第一の長い星座。ヒドラ座。
海蛍
うみほたる [3] 【海蛍】
介形目の海産節足動物。長さ3ミリメートルほどの卵形の二枚貝のような殻の中に,エビ状の本体があり,脚を動かして泳ぐ。発光物質を分泌し,ホタルのように青白く光る。日本の太平洋岸に分布。
海蜇
ハイチェ [1] 【海蜇】
〔中国語〕
中国料理用の塩漬けクラゲ。
海蜘蛛
うみぐも [3][2] 【海蜘蛛】
ウミグモ綱の海産節足動物の総称。体は頭・胸・腹の三部に分かれ,胸部から四対の極端に細長い脚がでる。腹部はきわめて小さい。浅海から深海まで広く分布。
海蜥蜴
うみとかげ [3] 【海蜥蜴】
トカゲ目の海生爬虫類。全長1.5メートルを超え,尾がその三分の二を占める。頸(クビ)から尾先まで正中線にそって鋸歯(キヨシ)状の冠がある。背面は黒ないし黒褐色,腹面は汚白色。泳ぎが巧みで,海藻を食べる。ガラパゴス諸島特産。ウミイグアナ。
海蜷
うみにな [0] 【海蜷】
海産の巻貝。殻は細長い円錐形で,殻長は5センチメートル内外。殻表には石畳状の文様があり,黒褐色。食用。潮間帯の砂礫(サレキ)底にすむ。
海蝕
かいしょく [0] 【海食・海蝕】 (名)スル
波浪や潮流によって陸地が浸食されること。
海蝲蛄
うみざりがに [3] 【海蝲蛄】
ロブスターのこと。
海蠃
ばい [1] 【貝・蛽・海蠃】
(1)海産の巻貝。貝殻は長卵形で殻高7センチメートル内外。表面は黄褐色の殻皮でおおわれる。殻は乳白色で栗色の斑紋がある。肉は食用。貝殻は貝細工の材料。昔は貝殻を使ってばいごま(べいごま)を作った。浅海の砂底にすむ。北海道南部以南に分布。
(2)「貝独楽(バイゴマ)」の略。「―ヲ回ス/日葡」
海蠃回し
ばいまわし [3] 【貝回し・海蠃回し】
ばいごまを回し,ぶつけ合う遊び。古く,重陽(チヨウヨウ)の節句の遊びであった。ばい打ち。[季]秋。
貝回し[図]
海蠃打ち
ばいうち [0][1] 【貝打ち・海蠃打ち】
「貝(バイ)回し」に同じ。[季]秋。《負け海蠃やたましひ抜けの遠ころげ/山口誓子》
海行かば
うみゆかば 【海行かば】
歌曲。信時潔(ノブトキキヨシ)作曲。歌詞は万葉集巻一八の大伴家持の長歌による。別に,東儀季芳が続日本紀歌謡に作曲した海軍儀式歌がある。
海角
かいかく [0] 【海角】
海に突き出た陸地の先端部。みさき。さき。はな。
海谷
かいこく [0][1] 【海谷】
⇒海底谷(カイテイコク)
海豚
いるか【海豚】
《動》a porpoise;→英和
a dolphin.→英和
海豚
いるか [0] 【海豚】
クジラ目の小型ハクジラ類の総称。一般に,体長4メートル以下の種類をさし,それ以上のものはクジラと呼ぶ。上下の顎(アゴ)に多数の歯をもち,多くは口の先がくちばしのようにとがり,イカ類や魚類を捕食する。世界中の海に広く分布し,淡水にすむ種類もある。マイルカ・スジイルカ・ハンドウイルカなど。
海豚座
いるかざ 【海豚座】
〔(ラテン) Dolphinus〕
鷲(ワシ)座の東にある小さい星座。九月下旬の宵に南中する。ギリシャ神話では楽人アリオンの奏でる竪琴に感じ,彼を故郷に送ったイルカに見立てる。
海象
かいぞう [0] 【海象】
セイウチの別名。
海象
かいしょう [0] 【海象】
海洋における自然現象の総称。
海豹
あざらし【海豹】
a seal.→英和
海豹
かいひょう [0] 【海豹】
アザラシの別名。
海豹
あざらし [2] 【海豹】
食肉目アザラシ科の海獣の総称。頭は丸く四肢はひれ状,毛は青黒色で光沢があり,黒色の斑点が散る。性質はおとなしく,よく人になれる。魚類・甲殻類を食べ,主に寒帯の海に分布。毛皮・脂肪が利用される。
海豹島
かいひょうとう カイヘウタウ 【海豹島】
サハリンの東方,オホーツク海にある小島。オットセイの繁殖地として著名。ロシア連邦領。チュレニー島。
海豹肢症
あざらしししょう [5][6] 【海豹肢症】
四肢の骨が未形成であったり,発育不全のため,手足が極端に短い形態異常。極端な場合は無肢症になる。原因としてサリドマイド系薬品の服用が有名。
海賊
かいぞく【海賊】
a pirate;→英和
a sea robber.‖海賊行為 a piracy.海賊船 a pirate ship.海賊版 a pirated edition (本の).
海賊
かいぞく [0] 【海賊】
(1)船を操って海上に横行し,商船や沿岸集落を襲って略奪を働く盗賊。
(2)中世,瀬戸内・北九州に本拠をもち,武力を背景に海上活動を行なっていた地方豪族。村上氏・河野氏・小早川氏などが著名。水軍。
海賊大将
かいぞくたいしょう 【海賊大将】
中世の水軍の指揮者。
海賊版
かいぞくばん [0] 【海賊版】
〔pirated edition〕
著作権者の許可を受けないで複製・販売される書籍・テープ・ソフトウエアなど。
海賊盤
かいぞくばん [0] 【海賊盤】
海賊版のうち,特にレコード・ CD ・テープ・ビデオなど音楽にかかわるもの。ブートレッグ。
海賊船
かいぞくせん [0] 【海賊船】
(1)海賊の乗っている船。
(2)中世,水軍に属する船。
海賊衆
かいぞくしゅう [4] 【海賊衆】
中世,水軍に属した将士。船手衆。
海賦
かいぶ [1] 【海賦・海部】
有職文様の一。海辺の洲に松・千鳥・波などをあしらったもの。大海(オオウミ)。
海跡湖
かいせきこ [4][3] 【海跡湖】
砂嘴(サシ)や砂州,沿岸州などが発達して海の一部を閉じこめてできた湖。能取湖(ノトロコ)やサロマ湖などはその例。
海路
かいろ [1] 【海路】
海上の航路。船路(フナジ)。また,船の旅。ふなたび。「―を行く」
→空路
→陸路
海路
うなじ [0] 【海路】
うみじ。かいろ。
海路
うみじ 【海路】
海上の船の航路。船路。うなじ。かいろ。
⇔陸路(クガジ)
「いさなとり―に出でて/万葉 366」
海路
かいろ【海路】
a sea route.〜で by sea;by ship.
海軍
かいぐん【海軍】
the navy;→英和
the naval forces.〜の naval.→英和
‖海軍将校[士官]a naval officer.海軍軍人 a navy man;the Navy (総称).
海軍
かいぐん [1] 【海軍】
艦艇を主力として海上の防衛・攻撃を行う軍隊およびその軍備の総称。
海軍予備学生
かいぐんよびがくせい [1][3] 【海軍予備学生】
1934年(昭和9)にできた旧海軍の予備将校制度。学生は大学・大学予科・高等学校・専門学校卒業生から採用。一年間教育ののち,予備少尉に任官。
海軍伝習所
かいぐんでんしゅうじょ 【海軍伝習所】
1855年,江戸幕府が長崎に開設した海軍教育機関。オランダ海軍士官が幕臣や諸藩士の訓練に当たった。59年閉鎖。
海軍兵学校
かいぐんへいがっこう 【海軍兵学校】
海軍士官の養成機関。1876年(明治9)設立。88年東京築地から広島県江田島に移転,第二次大戦終結まで存続した。海兵。
海軍大学校
かいぐんだいがっこう 【海軍大学校】
海軍士官の中から選抜し,指揮官として必要な兵学・学術を教授した海軍将校の最高学府。1888年(明治21)開校。1945年(昭和20)廃止。
海軍大臣
かいぐんだいじん [5] 【海軍大臣】
旧憲法下において海軍省の長たる大臣。海相。
海軍奉行
かいぐんぶぎょう [5] 【海軍奉行】
幕末の江戸幕府の職名。1864年設置。幕府の海軍を統轄した。66年海軍総裁が設置されその直属となる。68年廃止。
海軍工廠
かいぐんこうしょう [5] 【海軍工廠】
旧日本海軍の,艦船や兵器の製造・修理工場。横須賀造船所,東京・呉の造兵廠などがあり,大型軍艦の建造にあたった。敗戦により廃止。
海軍操練所
かいぐんそうれんじょ 【海軍操練所】
1864年江戸幕府が神戸に開設した海軍教育機関。勝海舟が総管。翌年廃止。
海軍機関学校
かいぐんきかんがっこう 【海軍機関学校】
旧海軍の機関科士官の養成機関。1881年(明治14)設立。1944年(昭和19)機関科の兵科への統合に伴い,兵学校の舞鶴分校となった。敗戦により廃止。
海軍省
かいぐんしょう [3] 【海軍省】
旧憲法下における内閣の省の一。1872年(明治5)兵部省から独立してできた中央機関。海軍全般の軍政事務をつかさどった。1945年(昭和20)廃止。
海軍経理学校
かいぐんけいりがっこう 【海軍経理学校】
旧海軍の主計科士官の養成機関。東京築地に置かれ,1944年(昭和19)品川に移転。敗戦により廃止。
海軍総裁
かいぐんそうさい [5] 【海軍総裁】
幕末の江戸幕府の職名。1866年設置。将軍直属で幕府海軍を統轄。68年(明治1)廃止。
海軍艦政本部
かいぐんかんせいほんぶ [1][5] 【海軍艦政本部】
旧日本海軍で,艦船・兵器に関する計画・試験・製造などを行う専門機関。1900年(明治33)発足。1945年(昭和20)廃止。艦政本部。
海軍記念日
かいぐんきねんび [6] 【海軍記念日】
五月二七日。1905年(明治38)の日本海海戦における日本海軍の勝利を記念したもの。第二次大戦後廃止。
海軍軍縮条約
かいぐんぐんしゅくじょうやく 【海軍軍縮条約】
ワシントン会議で締結された,海軍縮小のための国際条約。主力艦保有トン数の比率を,米・英五,日三,仏・伊一・六七とし,以後10年間の主力艦建造停止を協定。
海軍陸戦隊
かいぐんりくせんたい [1][0] 【海軍陸戦隊】
海軍が軍艦から陸上に派遣した戦闘部隊。戦時・事変に際して居留民の保護,陸軍の上陸掩護,局地の一時占領,海陸交通保護などを任務とした。
海軟風
かいなんぷう [3] 【海軟風】
「海風(カイフウ)」に同じ。
⇔陸軟風
海辺
うみべ [0][3] 【海辺】
海のほとり。海に近い所。「―の店」
海辺
うみべ【海辺】
the beach[seashore,seaside].→英和
海辺
かいへん [0] 【海辺】
海のそば。海のほとり。うみべ。
海退
かいたい [0] 【海退】
陸地の隆起あるいは海水面の下降によって海底が陸地となり,海岸線が沖の方に移動すること。
⇔海進
海送
かいそう [0] 【海送】 (名)スル
船などで海上を運ぶこと。
海進
かいしん [0] 【海進】
海水面の上昇あるいは陸地の沈降によって海岸線が陸地の方へ移動すること。海浸。
⇔海退
海運
かいうん【海運】
marine[sea]transportation;(merchant) shipping.→英和
‖海運界 shipping circles.海運業 shipping trade.海運業者 a shipping agent;shipping interests (総称).
海運
かいうん [0] 【海運】
(海上を)船舶で旅客・貨物などを運ぶこと。「―業者」「―国」
→陸運
→水運
海運同盟
かいうんどうめい [5] 【海運同盟】
同一の航路に定期船を就航させている海運業者どうしが,過当競争を回避する目的で,運賃・運送条件などを協定した国際的なカルテル。運賃の協定が中心なので運賃同盟ともいわれる。
海道
かいどう [0] 【海道】
(1)海岸に沿った主要な道。また,その道に沿った地域。
(2)「東海道」の略。
(3)「街道(カイドウ)」に同じ。
(4)海上の航路。海路(カイロ)。船路(フナジ)。「いまだ―万里の波に棹ささず/海道記」
海道下り
かいどうくだり [5] 【海道下り】
(1)京都から東海道を通って関東へ行くこと。あずまくだり。
(2){(1)}の道中を叙景する,曲舞(クセマイ)・狂言謡などの中世の謡い物。近世には三味線歌曲・歌舞伎狂言ともなった。
海道筋
かいどうすじ [3] 【海道筋】
海道の道筋。特に,東海道の道筋。
海道記
かいどうき カイダウキ 【海道記】
紀行。一巻。作者未詳。1223年に京都・鎌倉間を旅した際の,道中および鎌倉の記録,旅により触発された仏道に関する述懐などを,漢語・対句を多く用いた凝った文体で記す。
海部
かいぶ [1] 【海賦・海部】
有職文様の一。海辺の洲に松・千鳥・波などをあしらったもの。大海(オオウミ)。
海部
あまべ 【海部・海人部】
大和朝廷に漁業をもって仕えた部民。応神天皇五年8月,諸国におかれた(日本書紀)。
海酸漿
うみほおずき [3] 【海酸漿】
アカニシ・テングニシ・ナガニシなど海産の巻貝類の卵嚢(ランノウ)。初夏のころ産卵され,海中の岩に群がりつく。ホオズキのように口の中で鳴らす玩具とする。[季]夏。
海里
かいり【海里】
a nautical[sea]mile <1,852m;略 n.m.> .
海里
かいり [1] 【海里・浬】
〔nautical mile; sea mile〕
海上距離・航海距離の単位。もと子午線の緯度一分に相当する距離。1929年,国際海里協定で1852メートルと制定。浬(リ)。
→ノット
海野
うんの 【海野】
長野県小県(チイサカタ)郡東部(トウブ)町の地名。江戸時代,北国街道の宿場町。街路の中央に用水が流れ,海野格子・出桁(デゲタ)造りの家屋が残る。
海野
うんの 【海野】
姓氏の一。
海野勝珉
うんのしょうみん 【海野勝珉】
(1844-1915) 彫金家。水戸の生まれ。名は弥五郎。号は芳州。萩谷(ハギタニ)勝平・海野美盛に学ぶ。片切彫(カタキリボリ)・金銀象眼を得意とした。
海野十三
うんのじゅうざ 【海野十三】
(1897-1949) SF ・推理作家。徳島県生まれ。本名,佐野昌一。逓信省電気試験所技士。日本の現代 SF の開祖的存在。作「地球盗難」「火星兵団」「十八時の音楽浴」など。
海野清
うんのきよし 【海野清】
(1884-1956) 彫金家。東京生まれ。東京芸大教授。勝珉の子。作風は古典的で優雅。
海金砂
かいきんしゃ [3] 【海金砂】
植物カニクサの漢名。
海釜
かいふ [0][1] 【海釜】
潮流の浸食によって海底が削られてできる窪地(クボチ)。
海釣り
うみづり [0] 【海釣り】
海でする釣り。
海錨
かいびょう [0] 【海錨】
⇒シー-アンカー
海鏡
つきひがい [3] 【月日貝・海鏡】
〔片方の殻表は黄白色,もう一方は濃赤色で,これを月と太陽に見立ててこの名がある〕
海産の二枚貝。貝殻は円盤状で,径10センチメートル内外。表面は滑らかで光沢がある。内面は白色で多数の放射状の筋がある。食用。貝殻は貝細工に使用する。房総半島以南に分布し,水深30メートル内外の砂底にすむ。
海門
かいもん [0] 【海門】
海峡。瀬戸。
海開き
うみびらき [3] 【海開き】
海水浴場を,その年初めて一般に公開すること。また,その日。浜開き。[季]夏。
海関
かいかん [0] 【海関】
中国で,開港場に設けた税関。清朝が1685年に外国貿易のため設置。1859年以後イギリスなど諸外国による管理が1949年まで続いた。
海防
かいぼう [0] 【海防】
海上からの外国の侵略に対する防衛。海のまもり。
海防
かいぼう【海防】
coast(al) defense.海防艦 a coast defense ship.
海防艦
かいぼうかん [0] 【海防艦】
旧海軍の艦種の一。太平洋戦争開戦とともに掃海・対潜護衛用に多数が急造された。
海防論
かいぼうろん [3] 【海防論】
江戸中期以降,ロシアを初め諸外国船の日本近海出没に刺激されて起こった海防に関する論議。工藤平助・林子平らの北辺防備論,佐藤信淵・佐久間象山および水戸学の海防論など,幕末に特に隆盛となった。
海陸
かいりく【海陸】
land and sea.
海陸
かいりく [1] 【海陸】
(1)海と陸。
(2)海軍と陸軍。
海陸風
かいりくふう [4] 【海陸風】
海と陸地との気温差によって,昼と夜とで風向きの変わる風。夏の晴れた日によく発達し,日中は海風が,また夜間は陸風が吹く。
海際
うみぎわ [0] 【海際】
海のほとり。海岸。うみべ。
海雀
うみすずめ [3] 【海雀】
(1)チドリ目ウミスズメ科の海鳥。全長25センチメートルほど。背面は灰黒色で腹面は白色。冬期海上にみられ,北海道・千島・朝鮮などの離島で繁殖する。
(2)フグ目の海魚。全長20センチメートルほど。体はやや箱形で,頭部に一対の角をもち,体側に亀甲形の文様がある。干して玩具とする。ミズカゴ。コンゴウフグ。
海雉
うみきじ 【海雉】
七面鳥の異名。[書言字考節用集]
海難
かいなん [0] 【海難】
事故などのために,航行中の船舶の船体・人命・積み荷などに生じる危難。
海難
かいなん【海難】
a shipwreck.→英和
〜に会う be shipwrecked.‖海難救助 sea rescue;salvage (船の);lifesaving (人命の).
海難審判
かいなんしんぱん [5] 【海難審判】
海難について海難審判庁が訴訟的手続きによって原因を明らかにし,懲戒・勧告などの裁定を下すこと。
海難審判庁
かいなんしんぱんちょう 【海難審判庁】
海難審判を行う国の機関。運輸省の外局で,高等海難審判庁・地方海難審判庁・海難審判理事所から構成される。
海難審判法
かいなんしんぱんほう 【海難審判法】
海難の審判に必要な組織と手続きを定めた法律。海難の原因を明らかにし,その発生防止に資することを目的とする。1947年(昭和22)制定。
海難救助
かいなんきゅうじょ [5] 【海難救助】
海難にあった船舶または積み荷を救助すること。
海雪
かいせつ [0] 【海雪】
⇒マリン-スノー
海雲
もずく モヅク [0][1] 【水雲・海雲・海蘊】
(1)褐藻類ナガマツモ目の海藻。北海道南部以南の沿岸に分布。ホンダワラ類にからまり,春から初夏にかけよく育つ。体はきわめて細く,密に分枝し,粘質で柔らかい。食用。モゾコ。モクズ。[季]春。
(2){(1)}に似た,食用としている褐藻類の総称。
水雲(1)[図]
海雲
かいうん [0] 【海雲】
海と雲。また,海上の雲。
海震
かいしん [0] 【海震】
海上で感じる地震。地震波が海底で鉛直に近い方向へと屈折し,海水中を縦波として伝わるので,震央付近を航行中の船舶はきわめて激しい上下動の衝撃を受ける。
海霧
うみぎり [2] 【海霧】
海上に発生する霧。じり。かいむ。ガス。[季]夏。
海霧
じり [1] 【海霧】
北海道地方に夏季発生する濃い海霧。[季]夏。《人動きやまずよ―の甲板に/虚子》
海霧
かいむ [1] 【海霧】
海上に立つ霧。うみぎり。
海面
かいめん [0] 【海面】
海の表面。
海面
かいめん【海面】
the surface of the sea.→英和
海面
うみづら 【海面】
(1)海辺。海のほとり。「深き山里,世離れたる―などにはひ隠れぬべし/源氏(帚木)」
(2)うみのおもて。「月澄みわたる―に波風頻りに鳴動して/謡曲・竹生島」
海面変化
かいめんへんか [5] 【海面変化】
海水の増減や海底の変動などによって生じる全世界的な海面の昇降。大規模な氷河の消長による氷河性海面変化は,過去数十万年間に約十万年を周期とする100メートル内外の海面の昇降を生じた。温度上昇による海水の膨張もその原因になる。海水準変動。海面変動。
海面更生
かいめんこうせい [5] 【海面更生・海面校正】
ある地点で求めた観測値を平均海面の値に換算すること。例えば,気圧は高さによって変わるので,異なった地点相互の比較をするためには,観測地点の直下に平均海面までの鉛直な気柱を仮想して観測値を補正する。
海面校正
かいめんこうせい [5] 【海面更生・海面校正】
ある地点で求めた観測値を平均海面の値に換算すること。例えば,気圧は高さによって変わるので,異なった地点相互の比較をするためには,観測地点の直下に平均海面までの鉛直な気柱を仮想して観測値を補正する。
海面漁業
かいめんぎょぎょう [5] 【海面漁業】
海で行う漁業。
⇔内水面漁業
海鞘
ほや [1] 【海鞘・老海鼠】
海鞘(ホヤ)綱の原索動物の総称。すべて海産。単体または群体をなす。単体のものは球形または卵形で硬い被嚢(ヒノウ)でおおわれ,体の下端で岩などに固着する。上端に入水孔と出水孔があり,食物を水とともに吸入する。雌雄同体。幼生はオタマジャクシに似て浮游生活をし,尾に脊索がある。単体で,食用とするマボヤ・アカホヤ,群体をなすイタボヤなど多くの種類がある。
海音寺潮五郎
かいおんじちょうごろう 【海音寺潮五郎】
(1901-1977) 小説家。鹿児島県生まれ。本名,末富東作。国学院大卒。歴史に取材した作品が多い。作「平将門」「西郷隆盛」「天と地と」など。
海風
うみかぜ【海風】
(a) breeze from the sea.→英和
海風
かいふう [0] 【海風】
(1)海上を吹く風。
(2)昼間,海から陸へ向かって吹く風。海軟風。うみかぜ。
⇔陸風
海風
うみかぜ [2] 【海風】
(1)海から吹いてくる風。海の風。うなかぜ。
(2)「海風(カイフウ)」に同じ。
海風
かいふう【海風】
a sea breeze[wind].
海食
かいしょく [0] 【海食・海蝕】 (名)スル
波浪や潮流によって陸地が浸食されること。
海食台
かいしょくだい [4] 【海食台】
波の浸食作用によって海面近くの海底にできた平坦な岩礁面。間潮帯に見られる波食棚より一段下位にあって海側にゆるく傾斜する。波食台地。
海食崖
かいしょくがい [4] 【海食崖】
波の浸食作用によってできた海岸の崖。銚子の屏風ヶ浦や知床(シレトコ)半島の海岸はその例。波食崖。
海食棚
かいしょくだな [0] 【海食棚】
⇒波食棚(ハシヨクダナ)
海食洞
かいしょくどう [4] 【海食洞】
波の浸食作用によって海食崖の基部などで軟弱な部分がえぐられてできた洞窟。
海馬
かいば [1] 【海馬】
(1)〔seahorse〕
(ア)セイウチの別名。
(イ)タツノオトシゴの別名。
(2)〔hippocampus〕
大脳の古皮質に属する部位で,欲求・本能・自律神経などのはたらきとその制御を行う。
海馬
うみうま [0][2] 【海馬】
タツノオトシゴの異名。
海驢
あしか [0] 【海驢・葦鹿】
(1)食肉目アシカ科の海獣の総称。アシカ・トド・オットセイ・オタリアなどを含む。
(2){(1)}の一種。体長は雄が約2メートル,雌は約1.5メートル。毛は暗褐色。四肢は遊泳に適するよう,魚のひれ状に変化している。一夫多妻で,群れをなして生活し,警戒心が強い。太平洋に広く分布。うみうそ。
(3)〔アシカは眠りを好むと信じられたことから〕
眠たがる人。特に,よく眠る若い遊女。「―の名代席料を三分捨/柳多留 102」
海驢
みち 【海驢】
アシカの古名。「―の皮の畳八重を/古事記(上)」
海驢
あしか【海驢】
《動》a sea lion.
海高
うみだか 【海高】
江戸時代の税の一種。漁猟および海藻などの収穫を石高(コクダカ)に換算し,租税として米や金銀で納めさせたもの。海石(ウミコク)。
海髪
おご 【海髪・於胡】
オゴノリのこと。うご。[季]春。
海髪
いぎす [1] 【海髪】
紅藻類イギス目の海藻。体は糸状で樹枝状に分枝し暗紫色。十数種の近縁種があり,各地の磯(イソ)の潮間帯の岩上や他の海藻上に生える。食用。寒天の混和物・糊(ノリ)の原料として利用する。
海髪
うご [1] 【海髪】
海藻オゴノリの別名。おご。[季]春。
海髪海苔
おごのり [2] 【海髪海苔・於胡海苔】
紅藻類スギノリ目の海藻。各地の浅海の岩などの上に着生する。からだは暗紫色の針金状でよく分枝する。古くから食用とし,刺身のつま,また,寒天の原料とする。うご。
海髪糊
いぎすのり [3] 【海髪糊】
イギスを原料として作った糊。
海魚
かいぎょ [1] 【海魚】
海産の魚。近海魚・遠海魚・深海魚などがある。海水魚。鹹水(カンスイ)魚。
海魚
うみうお [2] 【海魚】
海産の魚類。かいぎょ。
⇔川魚
海鮮料理
かいせんりょうり [5] 【海鮮料理】
新鮮な魚介類を用いた料理。
海鯽
ちぬ [1] 【茅渟・海鯽】
クロダイの異名。チヌダイ。主に関西以西でいう。[季]夏。
海鰐
うみわに [3] 【海鰐】
イリエワニの異名。
海鰓
うみえら [0] 【海鰓】
腔腸動物花虫綱の群体をなす海産動物。魚の鰓に柄がついたような形で,砂泥底に立つ。薄桃色で長さ20センチメートル内外。日本の沿岸に分布。
海鰻
うみうなぎ [3] 【海鰻】
体形がウナギに似て細長い,ウミヘビ・アナゴ・ウツボなどの俗称。
海鱮
うみたなご [3] 【海鱮】
スズキ目の海魚。全長25センチメートルに達する。体は卵形で著しく側扁する。背は淡青灰色で腹は銀白色。全身が金色を帯びたものもいる。卵胎生で,一腹に一〇〜五〇匹をもつ。釣りの対象魚。食用。北海道南部以南の沿岸に分布。タナゴ。
海鳥
かいちょう【海鳥】
a seabird;a seafowl.
海鳥
かいちょう [0] 【海鳥】
海辺や海洋に生息し,魚類などをえさにする鳥。カモメ・ウミネコなど。うみどり。
海鳥
うみどり【海鳥】
a sea bird.
海鳥
うみどり [2] 【海鳥】
海岸や島にすみ,海面や海中で魚類などを捕食する鳥の総称。アホウドリ・ウミネコ・カツオドリなど。かいちょう。
→水鳥
海鳥糞
かいちょうふん [3] 【海鳥糞】
⇒グアノ
海鳩
うみばと [0][3] 【海鳩】
チドリ目ウミスズメ科の海鳥。ハトぐらいの大きさで,体は黒く,翼の前縁中部に大きい白斑がある。冬羽は全体が白っぽい。北太平洋に分布。
海鳴
かいめい [0] 【海鳴】
うみなり。
海鳴り
うみなり [0] 【海鳴り】
海の方から鳴り響いてくる遠雷のような低い響き。うねりが海岸で砕けるときに空気を巻き込んで発する音。しばしば台風や津波などがくる前兆とされる。「―が聞こえる」
海鳴り
うみなり【海鳴り】
the rumbling of the sea.→英和
〜がする The sea roars.
海鴨
うみがも [0][2][3] 【海鴨】
主として海上で暮らし,潜水して魚や貝などをとるカモ類をいう。ハジロガモ類・クロガモ類・ケワタガモ類など。
海鵜
うみう [0] 【海鵜】
ペリカン目ウ科の海鳥。くちばしは長く,先はかぎ状。四本の指の間に発達した水掻きがある。体は光沢のある黒緑色で,全長90センチメートル内外。シベリア東部・朝鮮,北海道から九州までの海岸や小島の岩壁に集団で営巣する。若鳥を捕らえて訓練し,鵜飼いに使う。
海鵜[図]
海鶏冠
うみとさか [3] 【海鶏冠】
〔鶏のトサカ状であるところから〕
花虫綱の海産腔腸動物。10センチメートルほどの太い茎と,小さい個虫がたくさん付いた冠状部とがあり,ケイトウのような群体をつくる。黄褐色または赤褐色で,茎の部分は白い。暖海に分布し,浅海の岩に着生する。海鶏頭(ウミケイトウ)。
海鶏頭
うみけいとう [3] 【海鶏頭】
⇒海鶏冠(ウミトサカ)
海鷂魚
えい エヒ [1] 【鱝・鱏・海鷂魚】
軟骨魚類のエイ目の総称。体形は扁平でほぼ菱形に近いものが多い。胸びれは側方に大きく広がり,目は背面に,口と鰓孔(エラアナ)は腹面にある。尾はきわめて細長く,基部に毒針をもつものもいる。アカエイ・イトマキエイ・ガンギエイ・シビレエイなど世界に約三五〇種,日本近海に約五〇種がいる。多くは熱帯から温帯の海域に分布。[季]夏。
海鹿
うみしか [0][2] 【海鹿】
アメフラシの異名。
海黄
かいき [0] 【海気・海黄】
〔のちに「甲斐絹」とも当てる〕
練り糸を用いて細かく目をつめて織った平織りの絹布。光沢があり絹鳴りがする。本来,慶長以前に輸入された中国産絹織物をいったが,甲斐国郡内で模して織るようになり「郡内海気」ともいわれた。
海鼠
かいそ [1] 【海鼠】
ナマコのこと。
海鼠
こ 【海鼠】
ナマコの古名。[和名抄]
海鼠
なまこ【海鼠】
a trepang;→英和
a sea cucumber.
海鼠
なまこ [3][0] 【海鼠】
(1)ナマコ綱棘皮動物の総称。すべて海産。体は円筒形で左右相称。体の先端は多くの触手を伴った口が開き,後端は肛門となる。背面にはいぼがあり,腹面に並ぶ管足を動かして移動する。皮膚は柔軟だが無数の骨片を含む。砂泥中の微小生物を食う。マナマコ・キンコ・フジナマコなど一五〇〇種以上が知られ,体壁中に毒を含むものもある。マナマコを生食するほかこのこ(卵巣)やいりこ(干物)・このわた(内臓の塩辛)などに加工する。こ。[季]冬。《尾頭の心もとなき―かな/去来》
(2)溶銑鉄を型に流し込んで固めたもの。製鋼や鋳物などの原料とする。
(3)「海鼠板(イタ)」の略。
(4)「海鼠壁(カベ)」の略。
(5)「海鼠餅(モチ)」の略。
海鼠壁
なまこかべ [3] 【海鼠壁】
土蔵などの外壁で,方形の平瓦を貼り,目地(メジ)の漆喰(シツクイ)を海鼠形に盛り上げて塗った壁。江戸時代,土蔵や武家屋敷の長屋塀などに使われた。なまこ。
海鼠壁[図]
海鼠子
このこ [2] 【海鼠子】
ナマコの卵巣。生または干したものを食用とする。
海鼠形
なまこがた [0] 【海鼠形】
中央が高く,左右に徐々に低くなる形。かまぼこ形。
海鼠曳
なまこひき [0][3] 【海鼠曳】
小正月の行事。海鼠,またはわら束や槌(ツチ)などを縄の先につけて,家の周囲や田畑などを呪詞を唱えながら引いて回る。もぐらの害を除くためという。もぐら送り。まんまこどん。
海鼠板
なまこいた [4] 【海鼠板】
断面が波形をした板の総称。トタン・石綿・スレートなど。屋根・壁などに用いる。波形板。波板。なまこ。
海鼠漆喰
なまこしっくい [4] 【海鼠漆喰】
海鼠壁の瓦の目地に盛り上げて塗る漆喰。
海鼠瓦
なまこがわら [4] 【海鼠瓦】
丸瓦の別名。
海鼠絞り
なまこしぼり [4] 【海鼠絞り】
〔布の形が海鼠(1)に似ているのでいう〕
有松絞りを密に絞ったもの。日本髪の根掛などに用いる。
海鼠腸
このわた [2] 【海鼠腸】
ナマコの腸(ハラワタ)の塩辛。[季]冬。
海鼠餅
なまこもち [3] 【海鼠餅】
海鼠形に作った餅。なまこ。
浸かる
つか・る [0] 【漬かる・浸かる】 (動ラ五[四])
(1)物が液体の中にはいる。ひたる。「水に―・った畳」「(湯ニ)肩まで―・る」
(2)ある状態などにはいりきる。「安楽な生活にどっぷりと―・っている」
(3)漬物が食べられる状態になる。《漬》「たくあんが―・る」
[可能] つかれる
浸く
つ・く [0] 【漬く・浸く】
■一■ (動カ五[四])
(1)漬物が熟成してちょうど食べ頃になる。つかる。《漬》「このナスはまだよく―・いていない」
(2)湯・水にひたる。つかる。「広瀬河袖―・くばかり浅きをや/万葉 1381」
〔「漬ける」に対する自動詞〕
■二■ (動カ下二)
⇒つける
浸ける
つ・ける [0] 【漬ける・浸ける】 (動カ下一)[文]カ下二 つ・く
(1)物を液体の中にいれる。ひたす。「水に洗濯物を―・けておく」
(2)野菜や魚・肉などを糠味噌(ヌカミソ)・麹(コウジ)・塩などの中に入れて漬物にする。《漬》「ナスをぬかみそに―・ける」
浸し物
ひたしもの [0][5] 【浸し物】
ゆでた野菜に醤油・鰹節(カツオブシ)などをかけた料理。おひたし。
浸す
か・す 【淅す・浸す・漬す】 (動サ四)
(1)水に浸す。水につける。「秋刈りし室のおしねを思ひ出でて春ぞたなゐに種ぞ―・しける/堀河百首」
(2)米をとぐ。[名義抄]
浸す
ひたす【浸す】
soak[dip] <a thing in> .→英和
浸す
ひた・す [0][2] 【浸す】 (動サ五[四])
(1)物を液体の中に入れる。「足を小川の水に―・す」「タオルを水に―・して額をぬぐう」
(2)液体で濡らす。「アルコールを―・したガーゼ」「汗におし―・して/源氏(葵)」
[可能] ひたせる
浸みる
し・みる [0] 【染みる・沁みる・浸みる・滲みる】 (動マ上一)[文]マ上二 し・む
(1)液体が,繊維の間や物の割れ目をつたって広がる。《染・浸・滲》「インクが―・みる紙」「雨が壁に―・みる」「汗の―・みたハンカチ」
〔しみ出る場合は「滲みる」と書くことが多い〕
(2)液体や気体などの刺激で,刺すような痛みを感じる。比喩的にも用いる。《染・沁》「冷たい水が歯に―・みる」「寒さが身に―・みる」「目に―・みるような新緑」
(3)心などに深く感じる。《染・沁》「人の情けが身に―・みる」「骨身に―・みて感じる」
(4)影響を受ける。染まる。「悪習に―・みる」
〔古くは四段活用,中古に入って上二段にも活用し,近世以降は上一段に活用されることが多くなった〕
浸る
ひた・る [0][2] 【浸る】 (動ラ五[四])
(1)物の全体が水や湯の中にはいる。つかる。「肩まで湯に―・る」
(2)ある心理状態・境地にはいりきる。「しばし王侯貴族の気分に―・る」「過去の思い出に―・る」
[可能] ひたれる
浸る
ひたる【浸る】
be soaked <in> ;be flooded <with water> ;indulge <in> (ふける).→英和
浸入
しんにゅう [0] 【浸入】 (名)スル
(建物や土地に)水などがはいりこむこと。「氾濫した川の水が家屋に―する」
浸出
しんしゅつ [0] 【浸出】 (名)スル
固体を液体の中につけて,その成分を溶かし出すこと。
浸出液
しんしゅつえき [4] 【浸出液】
(1)成分を水・アルコールなどで浸出したもの。
(2)鉱石から目的とする金属を抽出する際に用いる処理液。硫酸など。
浸剤
しんざい [0] 【浸剤】
生薬に熱湯を注いで成分を浸出させた飲み薬。キキョウ浸・セネガ浸など。振り出し。
浸害
しんがい [0] 【浸害】 (名)スル
水びたしにして効用を害すること。
浸染
しんせん [0] 【浸染】 (名)スル
〔「しんぜん」とも〕
(1)液体がしみこんでそまること。
(2)だんだんに物事が浸透すること。「漢語漸く世俗に―し/日本開化小史(卯吉)」
(3)繊維製品を染料の溶液に浸して染める染色法。ひたし染め。
浸染
しんぜん [0] 【浸染】 (名)スル
⇒しんせん(浸染)
浸水
しんすい [0] 【浸水】 (名)スル
水が入ってくること。洪水などで,水につかること。「床下まで―する」「―家屋」
浸水
しんすい【浸水】
flood;→英和
inundation.〜する be flooded[inundated];leak (船が).→英和
‖浸水家屋(地方) flooded houses (districts).床上浸水する be flooded above floor level.
浸淫
しんいん [0] 【浸淫】 (名)スル
次第にしみ込むこと。だんだん進行すること。
浸漬
しんせき [0] 【浸漬】
液体の中にひたすこと。「―試験」
浸漬
しんし [1] 【浸漬】 (名)スル
次第に浸透していくこと。「已に新事物の為に―せられて/三酔人経綸問答(兆民)」
浸漸
しんぜん [0] 【浸漸】 (名)スル
(1)ひたりうるおうこと。また,しみこむこと。
(2)しだいに進行すること。浸漬(シンシ)。「卑屈陋劣の風に―せんとす/偽悪醜日本人(雪嶺)」
浸潤
しんじゅん [0] 【浸潤】 (名)スル
(1)液体がしみとおってぬれること。「雨水が―する」
(2)思想などが,人々の間にしみこみ広がること。
(3)〔医〕 炎症や悪性腫瘍(シユヨウ)の発育の場が,隣接する組織中に侵入すること。「肺―」
浸潤する
しんじゅん【浸潤する】
be saturated <with> ;permeate;→英和
infiltrate <into> .→英和
浸炭
しんたん [0] 【滲炭・浸炭】
低炭素鋼の表面に炭素成分をしみ込ませるように焼いて硬化させること。炭素むし。はだ焼き。
浸礼
しんれい [0] 【浸礼】
洗礼の一形式で,全身を水に浸して罪を清める儀式。バプテスマ。
浸礼教会
しんれいきょうかい 【浸礼教会】
⇒バプテスト教会(キヨウカイ)
浸種
しんしゅ [0] 【浸種】
発芽を容易にするために,播種(ハシユ)する前に種を水に浸して水分を吸わせること。
浸蝕
しんしょく [0] 【浸食・浸蝕】 (名)スル
(1)「侵食」に同じ。
(2)地表が自然現象により削り取られること。雨食・河食・雪食・氷食・風食・波食などがある。「―作用」「風浪に―された断崖(ダンガイ)」
浸透
しんとう【浸透】
penetration.〜する permeate;→英和
penetrate <into> .→英和
浸透
しんとう [0] 【浸透・滲透】 (名)スル
(1)液体がしみとおること。「雨水が―する」
(2)思想などが,人々の間にしみとおり広がること。「自由の気風が―する」
(3)溶媒の分子のみを通す半透膜を隔てて溶液を接したとき,溶媒の分子が,溶液を薄める方向に膜を通りぬけて拡散する現象。
浸透圧
しんとうあつ [3] 【浸透圧】
半透膜を隔てて溶媒と溶液をおいたとき,溶媒の一部が膜を透過して溶液側へ移動することによって平衡に達する。その際に両液の間に生じる圧力差。その大きさは溶液の濃度差と絶対温度に比例する。
浸食
しんしょく [0] 【浸食・浸蝕】 (名)スル
(1)「侵食」に同じ。
(2)地表が自然現象により削り取られること。雨食・河食・雪食・氷食・風食・波食などがある。「―作用」「風浪に―された断崖(ダンガイ)」
浸食する
しんしょく【浸食する】
erode;→英和
corrode;→英和
eat away.浸食作用 erosion.→英和
浸食作用
しんしょくさよう [5] 【浸食作用】
雨水・流水・氷河・風などによって地表面が次第に削られていく作用。
→地形輪廻(チケイリンネ)
浸食平野
しんしょくへいや [5] 【浸食平野】
浸食作用で地形が低平化して形成された平野。成因により準平原・構造平野・ケスタなどに分けられる。例,北ドイツ平原・パリ盆地。
⇔堆積平野
浸食谷
しんしょくこく [4][3] 【浸食谷】
河川の流水や氷河の浸食によってできた谷。水食谷。
浹洽
しょうこう セフカフ [0] 【浹洽】 (名)スル
(1)広く全体にゆきわたること。「衷情未だ―せざればなり/明六雑誌 1」
(2)心がうちとけること。すっかりなれること。
涅
くり 【涅】
(1)水の底によどんだ黒い土。黒色の染料として用いる。[和名抄]
(2)「涅色(クリイロ)」の略。[新撰字鏡]
涅槃
ねはん【涅槃】
nirvana.→英和
涅槃
ねはん [0][1] 【涅槃】
〔仏〕
〔梵 nirvāṇa 吹き消すこと,あるいは吹き消された状態の意〕
(1)あらゆる煩悩(ボンノウ)が消滅し,苦しみを離れた安らぎの境地。究極の理想の境地。悟りの世界。泥洹(ナイオン)。ニルバーナ。寂滅。
(2)死ぬこと。また,死。入寂(ニユウジヤク)。入滅。一般に釈迦の死をいう。
涅槃会
ねはんえ [2] 【涅槃会】
釈迦入滅の日とされる陰暦二月一五日(現在は三月一五日)に,釈迦の徳をたたえて行う法会。涅槃図をかかげ,遺教経(ユイキヨウギヨウ)を読誦する。更衣(キサラギ)の別れ。常楽会。涅槃講。仏忌。[季]春。
涅槃像
ねはんぞう [2] 【涅槃像】
釈迦入滅の姿を描いた涅槃図などの絵画や彫刻。寝釈迦。ねぼとけ。[季]春。
涅槃原則
ねはんげんそく [4] 【涅槃原則】
フロイトの用語。無機物または無に向かう人間の根本傾向。死の欲動と重なる。ニルバーナ原則。
涅槃図
ねはんず [2] 【涅槃図】
釈迦入滅の光景を描いた絵画で,涅槃会でかかげられる。釈迦は頭を北に向け,右脇を下にして横たわり,周囲に諸菩薩から畜類に至るもろもろの衆生(シユジヨウ)や,母の摩耶夫人(マヤブニン)が描かれる。涅槃絵。[季]春。《山寺や―かけて僧一人/星野立子》
涅槃宗
ねはんしゅう [2] 【涅槃宗】
中国十三宗の一。「大般涅槃経」を講究した学派。隋代の天台宗の勃興以後衰えた。
涅槃寂静
ねはんじゃくじょう [4] 【涅槃寂静】
〔仏〕 仏教の基本的教義である三法印の一。悟りが絶対の静けさであること。
涅槃経
ねはんぎょう [2][0] 【涅槃経】
「大般涅槃経(ダイハツネハンギヨウ)」の略。
涅槃絵
ねはんえ [2] 【涅槃絵】
⇒涅槃図(ネハンズ)
涅槃西
ねはんにし [2] 【涅槃西】
涅槃会(ネハンエ)の頃に西から吹くそよ風。[季]春。
涅槃講
ねはんこう [0] 【涅槃講】
⇒涅槃会(ネハンエ)
涅槃門
ねはんもん 【涅槃門】
煩悩(ボンノウ)を離脱して涅槃に入(イ)る門。
涅槃雪
ねはんゆき [2] 【涅槃雪】
涅槃会(エ)の前後に降る雪。
涅歯
ねっし [1] 【涅歯】
⇒でっし(涅歯)
涅歯
でっし [1] 【涅歯】
鉄漿(カネ)で歯を黒く染めること。また,その歯。ねっし。
涅色
くりいろ [0] 【涅色・皁色】
染め色の名。黒い色。また,褐色がかった黒色。古代には最下級の服色。くり。
消
け 【消】 (動)
〔下二段動詞「く(消)」の未然形・連用形〕
⇒く(消)
消
く 【消】 (動カ下二)
(1)とけてなくなる。消える。「立山の雪し〈く〉らしも/万葉 4024」「梅の花早くな散りそ雪は〈け〉ぬとも/万葉 849」
(2)草木などがしぼむ。また,死ぬ。「朝(アシタ)咲き夕(ユウヘ)は〈け〉ぬる月草の/万葉 2291」「朝露の〈け〉やすき我(ア)が身/万葉 885」
〔主として上代に用いられた。未然形・終止形の用例もあるが,大半は連用形で,連体・已然・命令形の用例を見ない。未然形・連用形の「け」について,動詞「きゆ(消)」の未然・連用形の「きえ」の変化したものとする説もあるが,上代には「消ゆ」の用例はきわめて少なく,「きえ」の確例もない〕
消えす
きえ・す 【消えす】 (動サ変)
(多く打ち消しの助動詞「ず」を伴う)消える。死ぬ。「身は早くなき者のごとなりにしを―・せぬものは心なりけり/後撰(雑三)」
消えやらぬ
きえやらぬ 【消えやらぬ】 (連語)
(消えようとして)まだ消えないでいる。「―たそがれの光」
消える
きえる【消える】
(1) go out (火が);be put out[extinguished](火事が).
(2) melt away (溶け消える).
(3) vanish;→英和
disappear;→英和
fade[die]away.
消える
き・える [0] 【消える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 き・ゆ
(1)目に見えていたものがなくなって,見えなくなる。
(ア)雪・霜などがとけてなくなる。「山の雪が―・える」
(イ)火や灯火が熱・炎などを発しなくなる。「火が―・える」「蛍光灯が―・える」「テレビの画像が―・える」
(ウ)形が薄れて見えなくなる。「虹が―・える」「よく―・える消しゴム」「面影が―・えない」
(2)感覚がとらえていたものが感じられなくなる。「語尾が―・える」「臭みが―・える」
(3)感情・印象など,心に感じていたものがなくなる。「憎しみが―・える」「罪の意識が―・えない」
(4)存在していた物がなくなる。行方がわからなくなる。「一家四人が―・えた」
(5)意識がなくなる。気を失う。「我にもあらぬ気色にて肝―・えゐ給へり/竹取」
(6)死ぬ。「やがて―・え給ひなばかひなくなむ/源氏(若菜上)」
消え入る
きえい・る [3][0] 【消え入る】 (動ラ五[四])
(1)しだいに消えて,なくなる。「―・るような声」
(2)(恥ずかしさ・苦しさなどで)気が遠くなる。人心地がなくなる。「あるかなきかに―・りつつ物し給ふ/源氏(桐壺)」
(3)気を失う。また,死ぬ。「目に見す見す―・り給ひにし事など語る/源氏(浮舟)」
消え入る
きえいる【消え入る】
vanish.→英和
消え去る
きえさ・る [3] 【消え去る】 (動ラ五[四])
消えてなくなる。姿を消す。「視界から―・る」
消え失せる
きえうせる【消え失せる】
vanish;→英和
fade away.
消え失せる
きえう・せる [4] 【消え失せる】 (動サ下一)[文]サ下二 きえう・す
(1)存在していたものが見えなくなる。人がいなくなる。「重要書類が―・せた」「とっとと―・せろ」
(2)死ぬ。「世に―・すと誰れか知るべき/行宗集」
消え果てる
きえは・てる [4] 【消え果てる】 (動タ下一)[文]タ下二 きえは・つ
(1)すっかり消える。「望みも夢も―・てた」
(2)死ぬ。
(3)関係が全く絶える。
消え残る
きえのこ・る [4] 【消え残る】 (動ラ五[四])
(1)全部消えてしまわないで,一部分が残る。「―・った雪」
(2)生き残る。「何とて我が身―・りけむ/源氏(橋姫)」
消え消え
きえぎえ [0] 【消え消え】 (副)
(多く「に」や「と」を伴って)
(1)形や姿などがほとんど消えようとするさま。「雪が―に残っている」
(2)心が絶え入りそうなさま。生きた心地のしないさま。「目もまひ心―となれば/御伽草子・のせ猿」
消え返る
きえかえ・る 【消え返る】 (動ラ四)
(1)すっかり消えてしまう。「さだめなく―・りつる露よりも/蜻蛉(上)」
(2)消えては生まれることを繰り返す。「―・り岩間にまよふ水のあわの/新古今(冬)」
消し
けし [0] 【消し】
(1)消すこと。「―ゴム」「火―」
(2)文字などを消した跡。「見舞の状を書きかけ,―の出来たのを引裂いて/油地獄(緑雨)」
(3)囲碁で,相手の模様を狭めるためにその周辺に石を打つこと。また,その着手。
消しガラス
けしガラス [3] 【消し―】
「すりガラス」に同じ。
消しゴム
けしゴム [0] 【消し―】
鉛筆などで書いたあとをこすって消すもの。ゴム・プラスチックなどで作る。ゴム消し。
消しゴム
けしゴム【消しゴム】
<米> an eraser; <英> a rubber.→英和
消し去る
けしさ・る [3] 【消し去る】 (動ラ五[四])
消してなくす。すっかり消してしまう。
[可能] けしされる
消し口
けしぐち [0][2] 【消し口】
〔「けしくち」とも〕
火事で,最初に消火にとりかかる場所。
消し壺
けしつぼ [0][3] 【消し壺】
炭や薪(マキ)の火を消すのに使う壺。火消し壺。
消し幕
けしまく [0] 【消し幕】
歌舞伎で,舞台上で死んだ役の俳優を,途中で退場させるときに用いる幕。後見が黒または赤幕を広げて持ち,俳優をかくしながら,共に移動して退場させる。
消し止める
けしと・める [4][0] 【消し止める】 (動マ下一)[文]マ下二 けしと・む
(1)燃え広がろうとする火を防ぎとめる。「羽目板を焼いただけで―・めた」
(2)うわさなどが広がるのをくいとめる。「業界内部で―・める」
消し止める
けしとめる【消し止める】
put out[extinguish] <a fire> ;get <a fire> under control.
消し炭
けしずみ [0] 【消し炭】
おこった炭火や燃えた薪(マキ)の火を消して作った炭。火つきがよい。[季]冬。《―のすぐおこりたつ淋しさよ/虚子》
消し炭色
けしずみいろ [0] 【消し炭色】
非常に濃い鼠色。
消し炭黒
けしずみぐろ [0] 【消し炭黒】
「消し炭色」に同じ。
消し粉
けしふん [0] 【消し粉】
金銀の箔(ハク)を膠(ニカワ)あるいは水飴と混ぜて乾かし,もんで粉末にしたもの。日用品の蒔絵(マキエ)に用いる。
消し粉蒔絵
けしふんまきえ [5][6] 【消し粉蒔絵】
蒔絵の一種。漆(ウルシ)で模様を描いた上に消し粉をつけて乾燥させた簡単な蒔絵。安価で簡単な技法なので日用雑貨用品に多く用いる。消し蒔絵。消し粉蒔立(マキタテ)。
消し込み
けしこみ [0] 【消し込み】
釣りで,魚が餌(エサ)をくわえて引き,水面の浮きが水中に引き込まれて見えなくなること。
消す
けす【消す】
(1) put out[extinguish] <a fire> ;turn out[switch off] <the light> ;turn off <the gas> ;blow out (吹いて).
(2) erase;→英和
wipe out;strike[cross]out (抹消).counteract (毒を);→英和
remove (悪臭などを);→英和
murder (人を).→英和
消す
け・す [0] 【消す】 (動サ五[四])
(1)目に見えているものをなくする。
(ア)火・光などを消滅させる。「たき火を―・す」「あかりを―・す」
(イ)文字・図形・文様・色などを,見えなくする。「黒板の字を―・す」「雪が足跡を―・してしまった」「衣類の黄ばみを―・す」
(ウ)スイッチを操作して,器械・器具のはたらきを止める。「テレビを―・す」「ガスを―・し忘れないように」
(2)心や耳・舌・鼻などに感じていたものをなくする。また,感じないようにする。
(ア)音や声を聞こえなくする。磁気テープなどに記録された音やデータをなくすることにもいう。「音を―・してテレビを見る」「飛行機の爆音で声が―・される」「録音を―・す」「データを―・す」
(イ)記憶・感情や,匂いなどをなくする。感じなくする。「記憶から―・す」「匂いを―・す」
(3)(「姿を消す」の形で)いなくなる。その場所から見えなくなる。「ちょっと目を離したすきに,姿を―・してしまった」
(4)人を殺す。「仲間に―・されたらしい」
(5)害毒を除き去る。「毒を―・す」「其の殃(ワザワイ)を―・すには真言秘密の効験にしくはなし/太平記 12」
(6)時間を過ごす。「日月を―・す」
(7)(「肝(キモ)を消す」などの形で)心の平静を失う。「今日もや舟にのり給ふらんと肝を―・し/平家 10」
(8)否定する。打ち消す。「今云うた事は眠(ネム)た慰み,たは事なり,と―・して廻れば/浮世草子・新色五巻書」
(9)けなす。「京に来て良い事を見た目で大かた(=世間並)の事は,と―・されて/浮世草子・一代男 4」
〔中古には漢文訓読文に用いられた。→消つ。「消える」に対する他動詞〕
[可能] けせる
消す
きや・す 【消す】 (動サ四)
〔「きゆ(消)」の他動詞形〕
けす。「白山の観音これ―・させ給ふな/枕草子(九一・能因本)」
消する
しょう・する セウ― [3] 【消する・銷する】 (動サ変)[文]サ変 せう・す
(1)消える。なくなる。「我の従順は貧乏と共に―・す可し/文明論之概略(諭吉)」
(2)時を過ごす。暮らす。「道後の温泉に浴して半月の閑を―・するなど/思出の記(蘆花)」
消つ
け・つ 【消つ】 (動タ四)
(1)消滅させる。消す。「燃ゆる火を雪もて―・ち/万葉 319」「人知らば―・ちもしつべき思ひさへ/狭衣 2」
(2)心の平静さを失う。「同類の悲しみ魂を―・つ/平家 7」
(3)ないがしろにする。軽んずる。「さすがに心うつくしう人をも―・たず身をもやむごとなく心にくくもてなし/源氏(若菜上)」
(4)凌駕する。圧倒する。「かたちよき人は人を―・つこそにくけれ/源氏(東屋)」
〔平安時代には和歌・和文に用いられ,鎌倉以降「消す」が一般的になり,すたれた〕
消ゆ
き・ゆ 【消ゆ】 (動ヤ下二)
⇒きえる
消亡
しょうぼう セウバウ [0] 【消亡】 (名)スル
消えてなくなること。消滅。「天賜の権力愈々壊敗して―すれば/民約論(徳)」
消光
しょうこう セウクワウ [0] 【消光】 (名)スル
月日を送ること。「面白く半日を―する事が出来るのは/吾輩は猫である(漱石)」
消化
しょうか セウクワ [0] 【消化】 (名)スル
(1)生物が食物を吸収しやすいように変化させるはたらき。咀嚼(ソシヤク)などによる機械的消化と,消化酵素によって加水分解する化学的消化の二段階がある。
→細胞内消化
(2)読書などで得た知識を十分理解して,自分のものにすること。「教義を―している」
(3)与えられた仕事や予算などを残さず処理すること。「ノルマを―する」
消化
しょうか【消化】
digestion.→英和
〜が良い(悪い)〔動〕be easy (hard) to digest;→英和
〔形〕(in)digestible.〜する digest;consume;→英和
absorb.→英和
‖消化器 digestive organs.消化剤 a digestive.消化不良 <suffer from> indigestion.
消化不良
しょうかふりょう セウクワ―リヤウ [4] 【消化不良】
(1)暴飲暴食,腐敗物の摂取,感染症,疲労などにより,食物が十分に消化されない状態。食欲不振・腹痛・嘔吐・下痢などがみられる。
(2)知識や学問を十分に理解することができず,身につけられないこと。「せっかく最新情報を与えても―を起こしている」
消化器
しょうかき セウクワ― [3] 【消化器】
食物の消化・吸収をつかさどる器官の総称。消化管と付属器官(唾液腺・肝臓・膵臓(スイゾウ))から成る。消化器官。
消化器[図]
消化性潰瘍
しょうかせいかいよう セウクワ―クワイヤウ [6] 【消化性潰瘍】
胃液の消化作用が主たる原因となる潰瘍。胃潰瘍・十二指腸潰瘍の大部分。
消化液
しょうかえき セウクワ― [3] 【消化液】
消化腺から消化管内に分泌され,摂取した食物を消化する液体。種々の消化酵素を含む。唾液・胃液・膵液(スイエキ)・胆汁・腸液など。
消化管
しょうかかん セウクワクワン [0] 【消化管】
口腔に始まり,咽頭・食道・胃・小腸・大腸を経て肛門に終わる一条の管。食物の消化・吸収を行う。
消化腺
しょうかせん セウクワ― [0] 【消化腺】
消化液を分泌する腺の総称。唾液腺・肝臓・膵臓(スイゾウ)・胃腺・小腸腺をいう。
消化薬
しょうかやく セウクワ― [3] 【消化薬】
食物の消化を促進したり,食欲を増進させる薬剤。ジアスターゼ・パンクレアチンなどの消化酵素製剤,および塩酸リモナーデなどの酸剤。消化剤。
消化酵素
しょうかこうそ セウクワカウ― [4] 【消化酵素】
炭水化物・タンパク質・脂肪などを加水分解して,その構成単位にまで分解する酵素の総称。消化液中に含まれているアミラーゼ・ペプシン・トリプシン・リパーゼなど。
→消化酵素[表]
消印
けしいん【消印】
a postmark;→英和
a date stamp (日付印).〜のある postmarked <from London on May 5> .
消印
けしいん [0] 【消印】
(1)郵便切手・葉書,印紙・証紙などが使用済みであることを示すために押す印。
(2)記載事項などを消した印として押す印。訂正印。
消却
しょうきゃく セウ― [0] 【消却・銷却】 (名)スル
(1)消してなくすこと。「名前を名簿から―する」
(2)使ってなくすこと。消費。
(3)借金などを返済すること。「一〇年で―する」
消去
しょうきょ セウ― [1][0] 【消去】 (名)スル
(1)消し去ること。消え去ること。「悲惨な思い出は―できない」
(2)〔数〕 代入・加減その他によって,いくつかの方程式からその中の未知数を表す文字を消し去ること。
(3)〔心〕 条件反応を強化しないこと。また,強化しないため条件反応が生起しなくなること。
⇔強化
消去する
しょうきょ【消去する】
eliminate.→英和
‖消去法 elimination.
消去法
しょうきょほう セウ―ハフ [0] 【消去法】
(1)〔数〕 連立方程式で消去により順次未知数を減らし,最後に一つの未知数だけの方程式にして解いていく方法。特に連立一次方程式の加減法をいうことがある。
(2)多様な選択肢が考えられる場合に,偽りのもの,不利のものから順次消してゆき,最後に残ったものを正しいとする方法・考え方。
消受
しょうじゅ セウ― [1] 【消受】 (名)スル
受けること。受け入れること。「人の―すべきの福慶なり/西国立志編(正直)」
消和
しょうわ セウ― [0] 【消和】
生石灰(酸化カルシウム)に水を作用させて消石灰(水酸化カルシウム)をつくること。また,その反応。
消夏
しょうか セウ― [0] 【消夏・銷夏】
夏の暑さをしのぐこと。暑さしのぎ。[季]夏。
消失
しょうしつ セウ― [0] 【消失】 (名)スル
消えてなくなること。「権利が―する」
消失する
しょうしつ【消失する】
disappear;→英和
vanish.→英和
消尽
しょうじん セウ― [0] 【消尽】 (名)スル
すっかり使い果たすこと。「金はすでに―してしまった」
消息
しょうそこ セウ― 【消息】
「しょうそく(消息)」の転。「御―もなきにこそはあめれ/和泉式部日記」
消息
しょうそく セウ― [0] 【消息】
(1)動静。様子。状態。「その間(カン)の―は不明だ」
(2)状況を知らせる手紙や言葉。便り。音信。しょうそこ。「―が途絶える」「―を絶つ」
(3)盛衰。消長。「士たる者は富貴―の事ともに論ずべからず/読本・雨月(菊花の約)」
(4)来意を告げること。案内をこうこと。「人の来て―言ひ入れたる/和泉式部集」
消息
しょうそく【消息】
news;→英和
information;→英和
tidings.→英和
〜がある(ない) hear (nothing) <from> .→英和
〜に通じる be well informed <of> .〜をもたらす bring news <of> .‖消息筋 well-informed circles[sources];those in the know.消息通 a well-informed person.
消息がる
しょうそこが・る セウソコ― 【消息がる】 (動ラ四)
手紙を出したいと思う。「すいたる田舎人ども,心かけ,―・る,いと多かり/源氏(玉鬘)」
消息合せ
しょうそこあわせ セウ―アハセ [5] 【消息合(わ)せ】
物合わせの一。持ち寄った手紙の優劣を争わせる遊戯。しょうそくあわせ。
消息合わせ
しょうそこあわせ セウ―アハセ [5] 【消息合(わ)せ】
物合わせの一。持ち寄った手紙の優劣を争わせる遊戯。しょうそくあわせ。
消息子
しょうそくし セウ― [4][3] 【消息子】
ゾンデに同じ。
消息往来
しょうそくおうらい セウ―ワウ― [5] 【消息往来】
往来物の一。消息文を集めたもの。
消息文
しょうそこぶみ セウ― 【消息文】
「しょうそくぶん(消息文)」に同じ。「―にもかんなといふものを書きまぜず/源氏(帚木)」
消息文
しょうそくぶん セウ― [4][0] 【消息文】
書簡に用いる文体。また,書簡の文章。
消息筋
しょうそくすじ セウ―スヂ [4] 【消息筋】
その方面の消息に通じている人。情報源を伏せて報道する場合に用いる語。「政府に近い―」「―の伝えるところによると」
消息経
しょうそくぎょう セウ―ギヤウ [4] 【消息経】
平安時代以後,追善のために故人の手紙を集め,経文を書き加えたり,刷り込んだりしたもの。
消息通
しょうそくつう セウ― [0][4] 【消息通】
ある方面の事情をよく知っていること。また,その人。
消散
しょうさん セウ― [0] 【消散】 (名)スル
消えてなくなること。また,消し散らすこと。「幻影は―して/緑簑談(南翠)」
消散する
しょうさん【消散する】
disappear;→英和
vanish;→英和
evaporate.→英和
消日
しょうじつ セウ― [0] 【消日】 (名)スル
日をすごすこと。消光。
消易し
けやす・し 【消易し】 (形ク)
〔「け」は下二段動詞「く(消)」の連用形〕
消えやすい。「朝露の―・き我(ア)が身/万葉 885」
消暑
しょうしょ セウ― [1][0] 【消暑・銷暑】
暑さをしのぐこと。消夏。
消極
しょうきょく セウ― [0] 【消極】 (名・形動)[文]ナリ
〔negative〕
(1)進んではたらきかけようとしないこと。控えめであったり否定的・受動的であったりすること。また,そのさま。
⇔積極
「―策」「始終―な事ばかり考へてゐる人達は/うづまき(敏)」
(2)陰極。
[派生] ――さ(名)
消極的
しょうきょくてき セウ― [0] 【消極的】 (形動)
自分から進んではたらきかけをしようとしないさま。
⇔積極的
「万事に―な態度」「娘の縁談に両親は―だ」
消極的
しょうきょく【消極的】
negative;→英和
passive.→英和
〜的に negatively.→英和
〜的態度をとる assume a conservative attitude.‖消極主義 negativism.
消極的概念
しょうきょくてきがいねん セウ― [7] 【消極的概念】
⇒否定的概念(ヒテイテキガイネン)
消極財産
しょうきょくざいさん セウ― [5] 【消極財産】
財産のうちの負の部分である債務のこと。
⇔積極財産
消毒
しょうどく セウ― [0] 【消毒】 (名)スル
感染予防のため病原菌を殺すこと。薬物・煮沸・蒸気・日光などによる方法がある。「傷口を―する」
消毒
しょうどく【消毒】
disinfection;sterilization (殺菌).〜する disinfect <by steam> ;→英和
sterilize.→英和
〜した disinfected;sterilized.‖消毒器 a sterilizer.消毒薬 a disinfectant.
消毒薬
しょうどくやく セウ― [4] 【消毒薬】
消毒に用いる薬剤。消毒用アルコール・石炭酸・クレゾール・オキシドール・ヨードチンキなど。消毒剤。
消沈
しょうちん セウ― [0] 【消沈・銷沈】 (名)スル
気力などがおとろえること。なくなること。「意気―する」「悪いのは顔色ばかりではない。珍らしく―してゐる/三四郎(漱石)」
消波
しょうは セウ― [1] 【消波】
波の力・勢いを弱めなくすこと。「―堤」
消波ブロック
しょうはブロック セウ― [5] 【消波―】
大波を散らす目的で防波堤などに設置する,主としてコンクリート製のブロック。
消渇
しょうかつ セウ― 【消渇】
「しょうかち(消渇){(2)}」に同じ。[日葡]
消渇
しょうかち セウ― 【消渇・痟�】
(1)古く淋病(リンビヨウ)をいう語。
(2)のどがかわき,尿の出ない病気。�(カチ)の病(ヤマイ)。[和名抄]
消滅
しょうめつ セウ― [0] 【消滅】 (名)スル
消えてなくなること。「罪障が―する」
消滅する
しょうめつ【消滅する】
disappear;→英和
vanish;→英和
cease to exist.〜させる extinguish;→英和
nullify <a right> .→英和
自然〜する die out in course of time.
消滅時効
しょうめつじこう セウ―カウ [5] 【消滅時効】
〔法〕 行使しうる権利を一定期間行使しなかった場合,その権利を消滅させる制度。
→取得時効
消火
しょうか セウクワ [0] 【消火】 (名)スル
火や火災を消すこと。「消火器で―する」
消火
しょうか【消火】
fire fighting.〜する fight[put out]a fire.→英和
‖消火器 a (fire) extinguisher.消火栓 a fireplug;a hydrant.消火ホース a fire hose.
消火器
しょうかき セウクワ― [3] 【消火器】
初期の火災を消すために用いる小型可搬式の器具。
消火栓
しょうかせん セウクワ― [0] 【消火栓】
火災消火のために水道に設けた給水栓。
消灯
しょうとう セウ― [0] 【消灯】 (名)スル
あかりを消すこと。
⇔点灯
「病室は九時に―する」
消灯する
しょうとう【消灯する】
put out lights.‖消灯時間 the hour for putting out lights;lights-out.
消災呪
しょうさいじゅ セウサイ― [3] 【消災呪】
わざわいを消す呪文。災厄を除く真言。
消炎
しょうえん セウ― [0] 【消炎】
炎症を抑えること。
消炎剤
しょうえんざい セウ― [0][3] 【消炎剤】
炎症を治療する薬剤の総称。解熱鎮痛薬・収斂(シユウレン)薬・副腎皮質ホルモン剤など。
消熱
しょうねつ セウ― [0] 【消熱】
体熱をさますこと。解熱(ゲネツ)。
消産
しょうさん セウ― 【小産・消産】
流産のこと。「してそれは―ばし召されての事か/浄瑠璃・孕常盤」
消石灰
しょうせっかい セウセキクワイ [3] 【消石灰】
水酸化カルシウムの通称。
消石灰
しょうせっかい【消石灰】
slaked lime.
消磁
しょうじ セウ― [0] 【消磁】
(1)磁性体の磁化を消すこと。強磁性体の残留磁化を消すには,熱したり交流磁場を加える。
(2)磁気テープなどに書き込まれた記録を消すこと。
消磨
しょうま セウ― [1] 【消磨】 (名)スル
(1)すれて無くなること。また,すり減らすこと。「無暗な衝突に気力を―するは/思出の記(蘆花)」
(2)時間を無為に過ごすこと。「勉強三昧に歳月を―する内/浮雲(四迷)」
消耗
しょうこう セウカウ [0] 【消耗】 (名)スル
「しょうもう(消耗)」に同じ。「どんなに精力を―する仕事でも可(イ)いから/門(漱石)」
消耗
しょうもう【消耗】
consumption;→英和
wear and tear.〜する consume;→英和
exhaust.→英和
〜した emaciated;exhausted.→英和
‖消耗戦 a war of attrition.消耗品 articles of consumption.
消耗
しょうもう セウ― [0] 【消耗】 (名)スル
〔「しょうこう(消耗)」の慣用読み〕
(1)使ってすりへること。使ってなくすこと。「兵力の―を避ける」
(2)体力・気力などを使い果たすこと。「神経を―する仕事」
消耗品
しょうもうひん セウ― [0] 【消耗品】
使うにつれてなくなったり,傷ついたりする物。事務用品など。
消耗戦
しょうもうせん セウ― [0] 【消耗戦】
互いに大量の物資・兵力などを投入して相手の疲弊を待つ戦い。
消臭
しょうしゅう セウシウ [0] 【消臭】
(不快な)においをけすこと。
消臭剤
しょうしゅうざい セウシウ― [3][0] 【消臭剤】
不快な臭いを化学的に分解・中和・吸着したりしてやわらげたり,除去したりする薬剤。
消臭繊維
しょうしゅうせんい セウシウ―ヰ [5] 【消臭繊維】
生体内の酸化酵素と類似の働きをもつ物質を含む繊維。悪臭分子を酵素によってとらえ酸化し,別の物質にかえて消臭する。
消費
しょうひ【消費】
consumption.→英和
〜者 a consumer.→英和
〜する consume;→英和
spend;→英和
expend.→英和
‖消費組合 a cooperative society.消費者価格 a consumer price.消費者物価指数 a consumer price index <CPI> .消費者大衆 the consuming public.消費税 a consumption tax.消費高 (the amount of) consumption.
消費
しょうひ セウ― [0][1] 【消費】 (名)スル
(1)物・時間・エネルギーなどを,使ってなくすること。「時間を無駄に―する」
(2)〔経〕 欲望充足のために,生産された財貨・サービスを使うこと。
消費インフレ
しょうひインフレ セウ― [4] 【消費―】
需要インフレーションの一種で,消費需要の急増によってもたらされる一般物価水準の高騰。
消費寄託
しょうひきたく セウ― [4] 【消費寄託】
寄託を受ける者が契約により寄託物を消費して,後日,同種・同等・同量の物を返還すればよい寄託。銀行預金など。
消費性向
しょうひせいこう セウ―カウ [4] 【消費性向】
所得のうちで消費に使われる割合。平均消費性向と限界消費性向とに区別される。
⇔貯蓄性向
消費物
しょうひぶつ セウ― [3] 【消費物】
飲食物・燃料などのように,一回の使用で消費されるもの。民法上は,金銭も使用により持ち主が変わることから消費物とされる。
消費生活協同組合
しょうひせいかつきょうどうくみあい セウ―セイクワツケフドウクミアヒ [12] 【消費生活協同組合】
消費者の生活改善・文化向上のため,生活用物資の購入・加工・供給や共済事業などを行う協同組合。一定の地域または職域の人の結合による。生活協同組合。生協。コープ。
消費社会
しょうひしゃかい セウ―クワイ [4] 【消費社会】
高度に産業が発達し,生理的欲求を満たすための消費ばかりでなく,文化的・社会的要求を満たすための消費が広範に行われるような社会。
消費税
しょうひぜい セウ― [3] 【消費税】
(1)物品・サービスの消費について課される租税。消費者を納税義務者として課される直接消費税と,製造業者・販売業者を納税義務者とする間接消費税とがある。
(2)消費税法(1988年制定)により課税される国税。原則としてすべての物品・サービスの消費について課され,製造から小売にいたる各段階で課税される。
消費組合
しょうひくみあい セウ―アヒ [4] 【消費組合】
協同組合の一。旧産業組合法によるもので,現在は消費生活協同組合という。
消費者
しょうひしゃ セウ― [3] 【消費者】
(1)物資を消費する人。商品を買う人。
(2)〔生物〕 無機物から有機物を合成できず,生産者を直接または間接に摂食することにより有機物を得ている生物。通常は動物をさす。
⇔生産者
消費者ローン
しょうひしゃローン セウ― [5] 【消費者―】
⇒消費者金融(シヨウヒシヤキンユウ)
消費者主権
しょうひしゃしゅけん セウ― [5] 【消費者主権】
(1)消費者が何をどれだけ買うかは完全に消費者の主権に属するものであり,これが企業の生産体制を決定すると考える厚生経済学の用語。自由市場経済に規範的価値を与える。
(2)企業に対して消費者の利益を保護する制度を実現するよう行政に求める消費者運動のスローガン。
消費者余剰
しょうひしゃよじょう セウ― [5] 【消費者余剰】
消費者が財の消費から得る効用の貨幣的価値から,その財を得るのに支払った費用を引いた差額。
→生産者余剰
消費者価格
しょうひしゃかかく セウ― [5] 【消費者価格】
流通過程の最終段階で,消費者が手に入れるときの商品価格。または,政府が消費者に売り渡す価格。
→生産者価格
消費者保護基本法
しょうひしゃほごきほんほう セウ―キホンハフ 【消費者保護基本法】
国民の消費生活の安定と向上を確保することを目的として,消費者利益の擁護・増進に関する基本政策を定めた法律。1968年(昭和43)制定。
消費者信用
しょうひしゃしんよう セウ― [5] 【消費者信用】
消費者が商品またはサービスを購入する際に,販売業者や金融機関が信用(割賦販売や消費者金融など)を供与すること。
消費者態度指数
しょうひしゃたいどしすう セウ― [9][8] 【消費者態度指数】
「暮らし向き」「収入の増え方」「物価の上がり方」「雇用環境」「耐久消費財の買い時」についての消費者の意識の変化を表す指数。経済企画庁の消費者動向調査の一つ。
消費者物価指数
しょうひしゃぶっかしすう セウ― [9][8] 【消費者物価指数】
〔consumer price index〕
消費財の価格の変動を示す指数。基準時に対する価格の比率を各品目ごとに求め,消費支出額から作ったウエートをかけ加重平均した数値。CPI 。
→卸売物価指数
消費者米価
しょうひしゃべいか セウ― [5] 【消費者米価】
登録販売業者を通じて消費者に売り渡される政府米の価格。需給事情により変動する自主流通米の価格が反映される。
消費者運動
しょうひしゃうんどう セウ― [5] 【消費者運動】
企業の消費者軽視・営利主義から消費者の利益を守り,商品の品質や価格を消費者に望ましいものとするための社会的運動。
消費者金融
しょうひしゃきんゆう セウ― [5] 【消費者金融】
銀行などの金融機関が,消費者に住宅資金や商品の購入代金などを融資すること。広義には,割賦販売についてもいう。消費者ローン。
消費財
しょうひざい セウ― [3] 【消費財】
消費者個人の欲望充足に供される財貨・サービス。
→生産財
→資本財
消費貸借
しょうひたいしゃく セウ― [4] 【消費貸借】
〔法〕 借り主が貸し主から金銭や米麦などを受け取り,のちにこれと同種・同等・同量の物を返還する契約。
消費都市
しょうひとし セウ― [4] 【消費都市】
生産的機能よりも消費的機能の方が中心となっている都市。宮廷都市。衛星都市・観光都市など。
消費関数
しょうひかんすう セウ―クワン― [4] 【消費関数】
経済全体の消費額が所得水準によってどのように決定されるかを示す関数。所得の考え方によっていくつかの種類がある。
消過
しょうか セウクワ [1] 【消過】 (名)スル
時間を費やすこと。「時間空しく―するあるも/八十日間世界一周(忠之助)」
消遣
しょうけん セウ― [0] 【消遣・銷遣】 (名)スル
気をはらすこと。気ばらし。「詩歌俳諧を―の具とし/渋江抽斎(鴎外)」
消長
しょうちょう【消長】
prosperity and decay;rise and fall;ups and downs.
消長
しょうちょう セウチヤウ [0] 【消長】 (名)スル
衰えたり盛んになったりすること。盛衰(セイスイ)。「国運が―する」「蘭軒の病候には―があつて/伊沢蘭軒(鴎外)」
消閑
しょうかん セウ― [0] 【消閑】 (名)スル
ひまをつぶすこと。「以て―するの優れるに如かず/月世界旅行(勤)」
消防
しょうぼう【消防】
fire service; <米> fire fighting.〜に努める fight the fire.→英和
‖消防演習 a fire drill.消防士 a fireman;a fire fighter.消防自動車 a fire engine.消防署 a fire station; <米> a firehouse.消防隊 <米> a fire department[ <英> brigade].
消防
しょうぼう セウバウ [0] 【消防】
(1)火災を消したり,火災の発生を予防・警戒すること。現在では地震・風水害などの災害の阻止と被害の軽減を目的とする諸活動のほか救急業務を含む。火消し。
〔明治期につくられた語〕
(2)消防官や消防隊。
消防ポンプ
しょうぼうポンプ セウバウ― [5] 【消防―】
火災を消すためのポンプ。また,その搭載車。
消防出初め式
しょうぼうでぞめしき セウバウ― [7] 【消防出初め式】
⇒出初め式
消防団
しょうぼうだん セウバウ― [3] 【消防団】
市町村の自治的な消防機関。消防組が戦後編制替えされたもの。設置は市町村条例で定める。消防長・消防署長の所轄のもとに行動する。
消防士
しょうぼうし セウバウ― [3] 【消防士】
消防官の最下位の階級。
消防大学校
しょうぼうだいがっこう セウバウダイガクカウ 【消防大学校】
消防官に対し,幹部として必要な知識・技術などの教育を行う自治省の付属機関。所在地は東京都調布市。
消防官
しょうぼうかん セウバウクワン [3] 【消防官】
消防本部・消防署で,消防任務に従事する者。地方公務員で,制服を着用し階級がある。
消防庁
しょうぼうちょう セウバウチヤウ [3] 【消防庁】
(1)自治省の外局の一。都および市町村の消防活動の指導,消防制度などの研究,消防職員の訓練などを行う。
(2)東京消防庁のこと。都内の消防署を統括。
消防本部
しょうぼうほんぶ セウバウ― [5] 【消防本部】
市町村の消防機関。政令指定市町村では設置が義務づけられる。下に消防署が置かれる。
消防組
しょうぼうぐみ セウバウ― [0] 【消防組】
市町村の自治的な消防機関。1870年(明治3)設置。のち,警察の指揮下に全国的に組織された。1939年(昭和14)警防団に改組,47年消防団に改組。
消防署
しょうぼうしょ セウバウ― [5][0] 【消防署】
市町村に置かれる消防機関。火災予防・消火活動や救急・水防活動を担当。政令指定市町村では設置が義務づけられる。
消防艇
しょうぼうてい セウバウ― [0] 【消防艇】
水上消防署に置かれ,船舶や港湾施設などの消火を行う船。
消防設備士
しょうぼうせつびし セウバウ― [7] 【消防設備士】
消防法に基づき,消防用施設を設置し,維持・管理業務を行う者。
消防車
しょうぼうしゃ セウバウ― [3] 【消防車】
消防作業を行うための自動車。ポンプ車・化学車・はしご車・照明車・指令車などの総称。消防自動車。
消防長
しょうぼうちょう セウバウチヤウ [3] 【消防長】
消防本部の長。
消除
しょうじょ セウヂヨ [1] 【消除】 (名)スル
消え失せること。また,消し去ること。除去。「数年を歴ずして国債悉々く―せんと/明六雑誌 8」
消雪
しょうせつ セウ― [0] 【消雪】 (名)スル
人工的に雪をとかすこと。融雪。「―道路」
消音
しょうおん セウ― [0] 【消音】 (名)スル
爆音や雑音を小さくすること。
消音ピアノ
しょうおんピアノ セウ― [5] 【消音―】
音を外へ出さない機能を備えたピアノ。通常は鍵盤をたたくとハンマーが弦を打って音を発生するが,消音時には弦を打つ直前でハンマーを止め,かわりに電気的に音を発生する。
消音器
しょうおんき【消音器】
<米> a muffler;→英和
<英> a silencer.
消音器
しょうおんき セウ― [3] 【消音器】
音源を包み込み,その発生騒音を小さくする装置の総称。
(1)エンジンなどの排気音を小さくする装置。マフラー。
(2)鉄砲の発射音を小さくする装置。サイレンサー。
消魂
しょうこん セウ― [0] 【消魂・銷魂】
(1)驚きや悲しみのために気力が失せること。「彼(カノ)―も,此怨恨も暫し征清戦争の大渦に巻込れつ/不如帰(蘆花)」
(2)夢中になること。我を忘れること。「蝶の移り香に―の思を残す/近代批評の意義(抱月)」
涌き
わき [0] 【湧き・涌き】
〔動詞「湧く」の連用形から〕
魚群が押し寄せて,海面が泡立ち白くなること。
涌き上がる
わきあが・る [4] 【湧き上(が)る・涌き上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)下の方からわいて,現れる。「雲が―・る」
(2)盛んに起こる。「歓声が―・る」
(3)感情が高まってくる。「―・つて来る癇癪を抑へ/いさなとり(露伴)」
涌き上がる
わきあが・る [4] 【沸き上(が)る・涌き上(が)る】 (動ラ五[四])
沸騰する。「日盛りの街は―・るやうな雑沓で/彷徨(潤一郎)」
涌き上る
わきあが・る [4] 【湧き上(が)る・涌き上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)下の方からわいて,現れる。「雲が―・る」
(2)盛んに起こる。「歓声が―・る」
(3)感情が高まってくる。「―・つて来る癇癪を抑へ/いさなとり(露伴)」
涌き上る
わきあが・る [4] 【沸き上(が)る・涌き上(が)る】 (動ラ五[四])
沸騰する。「日盛りの街は―・るやうな雑沓で/彷徨(潤一郎)」
涌き出す
わきだ・す [3] 【湧き出す・涌き出す】 (動サ五[四])
わいて出てくる。「泉が―・す」
涌き出づ
わきい・ず 【湧き出づ・涌き出づ】 (動ダ下二)
「涌き出る」に同じ。「―・でたる水を見て/宇津保(祭の使)」
涌き出る
わき・でる [3] 【湧き出る・涌き出る】 (動ダ下一)[文]ダ下二 わき・づ
(1)水が地中から出てくる。「地下水が―・でる」
(2)涙などが流れ出る。感情がこみ上げる。「―・でる涙」
(3)急に起こる。突然あらわれる。「黒雲がにわかに―・でる」
(4)考え・感情などがつぎつぎと心に生じる。「勇気が―・でる」
(5)虫などが発生する。「虫ガ―・ヅル/日葡」
涌き口
わきぐち [2] 【湧き口・涌き口】
温泉などがわき出てくる所。
涌き水
わきみず [0][2] 【湧き水・涌き水】
地中からわいて出る水。ゆうすい。
涌き湯
わきゆ [0] 【湧き湯・涌き湯】
地中からわき出る湯。温泉。いでゆ。
涌き立つ
わきた・つ [3] 【湧き立つ・涌き立つ】 (動タ五[四])
雲などが,勢いよく出てくる。「入道雲が―・つ」
涌き起こる
わきおこ・る [4] 【湧き起こる・涌き起こる】 (動ラ五[四])
(1)底の方から表面に勢いよく現れる。「雲が―・る」
(2)急に起こる。「天女の合唱―・り/ふらんす物語(荷風)」
涌く
わ・く [0] 【湧く・涌く】 (動カ五[四])
(1)水などが地中から出てくる。「泉が―・く」
(2)汗・涙などが出る。「涙が―・く」
(3)感情などが生じる。「喜びが―・く」「興味が―・く」「希望が―・く」
(4)物事が生じる。急に表れる。また,盛んに起こる。「アイディアが―・く」「歌声が―・く」「雲が―・く」「憂き事のかく―・く時は/伊勢集」
(5)虫などが発生する。「ぼうふらが―・く」
〔「わかす」に対する自動詞〕
[慣用] 降って湧いたよう
涌出
ようしゅつ [0] 【湧出・涌出】 (名)スル
「ゆうしゅつ(湧出・涌出)」に同じ。「水忽(タチマ)ち―すればなり/月世界旅行(勤)」
涌出
ゆうしゅつ [0] 【湧出・涌出】 (名)スル
地中からわき出ること。ようしゅつ。「温泉の―するを見る/日光山の奥(花袋)」
涌泉
ゆうせん [0] 【湧泉・涌泉】
いずみ。ようせん。
涌然
ゆうぜん [0] 【湧然・涌然】 (ト|タル)[文]形動タリ
水や声・感情などが盛んにわき起こるさま。「絃歌の声が―と起こり/幇間(潤一郎)」
涌谷
わくや 【涌谷】
宮城県中北部,遠田郡の町。近世は涌谷伊達氏の城下町。日本初の産金地で,黄金山産金遺跡がある。
涎
よだれ [0] 【涎】
〔「よだり」の転〕
口の外に流れ出る唾液(ダエキ)。「―を流す」
涎
よだれ【涎】
slaver;→英和
saliva.→英和
〜が出る[をたらす]slaver;→英和
One's mouth waters;be envious <of> (うらやむ).
涎
よだり 【涎】
よだれ。[新撰字鏡]
涎掛け
よだれかけ【涎掛け】
a bib.→英和
涎掛け
よだれかけ [3] 【涎掛け】
(1)よだれで衣服がぬれないように,幼児が首にかける布。
(2)垂木の先や破風などに取り付けた垂れ飾り。瓔珞(ヨウラク)。
涎繰り
よだれくり 【涎繰り】
よだれをたらしていること。また,その人。「次は十五の―/浄瑠璃・菅原」
涓涓
けんけん [0] 【涓涓】 (ト|タル)[文]形動タリ
小川などの水の細く流れるさま。ちょろちょろ。「流水―として処々に駛り/日本風景論(重昂)」
涓滴
けんてき [0] 【涓滴】
(1)水のしずく。したたり。
(2)わずかなことのたとえ。
涔涔
しんしん [0] 【涔涔】 (ト|タル)[文]形動タリ
雨や雪などがさかんに降るさま。「―と降る雪」
涕
なみだ [1] 【涙・涕・泪】
〔古くは「なみた」と清音。万葉後期から濁音〕
(1)涙腺から分泌され,眼球を潤している液体。興奮したり刺激を受けたりすると多量に分泌される。涙液。「―を流す」「―にむせぶ」
(2)泣くこと。「―なしには語れない」「聞くも―語るも―」
(3)思いやり・悲しみなど,人間らしい感情。「血も―もない」
(4)名詞の上に付いて接頭語的に用い,それが少しばかりであることを表す。「―金」「―雨」
涕泗
ていし [1] 【涕泗】
涙と鼻水。
涕泣
ていきゅう [0] 【涕泣】 (名)スル
涙を流して泣くこと。泣涕。「急逝を知って皆―した」
涕洟
ていい [1] 【涕洟】
涙と鼻水。
涕涙
ているい [0] 【涕涙】 (名)スル
なみだ。また,なみだを流すこと。「流石(サスガ)の駒井先生も―雨の如く/思出の記(蘆花)」
涙
なんだ [1] 【涙】
「なみだ(涙)」の転。「―満面に流れつ/自然と人生(蘆花)」
涙
なみだ [1] 【涙・涕・泪】
〔古くは「なみた」と清音。万葉後期から濁音〕
(1)涙腺から分泌され,眼球を潤している液体。興奮したり刺激を受けたりすると多量に分泌される。涙液。「―を流す」「―にむせぶ」
(2)泣くこと。「―なしには語れない」「聞くも―語るも―」
(3)思いやり・悲しみなど,人間らしい感情。「血も―もない」
(4)名詞の上に付いて接頭語的に用い,それが少しばかりであることを表す。「―金」「―雨」
涙
なみだ【涙】
tears.〜が出る come into one's eyes;run down one's cheek (ほおを伝わる).〜を流す weep;→英和
shed tears.〜を誘う call[draw]tears.〜を押える keep back one's tears.〜もろい be easily moved to tears.〜ながらに with[in]tears.
涙
なだ 【涙】
なみだ。近世,奴(ヤツコ)などが用いた語。「心中が嬉しくて,うら,―がこぼるると/浄瑠璃・加増曾我」
涙ぐましい
なみだぐまし・い [6] 【涙ぐましい】 (形)[文]シク なみだぐま・し
〔「涙ぐむ」の形容詞化〕
(1)感心や同情のあまり,思わず涙が出そうである。「―・い努力」
(2)自然と涙を催しそうである。「院も,あはれと―・しく/源氏(若菜上)」
[派生] ――さ(名)
涙ぐむ
なみだぐむ【涙ぐむ】
be moved to tears;tears come to one's eyes.涙ぐましい moving;→英和
pathetic.→英和
涙ぐんで with tears in one's eyes.
涙ぐむ
なみだぐ・む [4] 【涙ぐむ】 (動マ五[四])
〔「ぐむ」は接尾語〕
目に涙をためる。泣きそうになる。「母を見つけて―・む」
涙する
なみだ・する [1] 【涙する】 (動サ変)[文]サ変 なみだ・す
涙をながす。「その話を聞いて―・しない者はなかった」
涙ながら
なみだながら [4] 【涙ながら】
涙を流しながら。「―に話す」
涙に掻き暮れる
かきくれる【涙に掻き暮れる】
weep bitterly.
涙の川
なみだのかわ 【涙の川】
「なみだがわ(涙川)」に同じ。「身を投げむ―にしづみても/源氏(早蕨)」
涙の底
なみだのそこ 【涙の底】
涙がたまってできた淵の底。悲嘆の底。「―に身はしづむかな/千載(恋五)」
涙の色
なみだのいろ 【涙の色】
(1)悲しみのあまり流すという血の涙の色。紅(クレナイ)色。「―のくれなゐは/古今(雑体)」
(2)悲しみ嘆くようす。「先非を悔ゆる父が心,―にも見ゆらんものを/謡曲・雲雀山」
涙の雨
なみだのあめ 【涙の雨】
雨のように盛んに流れる涙。「―のふらぬ日ぞなき/新古今(釈教)」
涙勝ち
なみだがち [0] 【涙勝ち】 (形動)[文]ナリ
泣くことが多いさま。「―な日々を送る」
涙器
るいき [1] 【涙器】
涙腺と涙道の総称。
涙嚢
るいのう [0] 【涙嚢】
涙道の一部。涙小管に続く部分で,鼻の付け根あたりの両側にあり,下部は鼻涙管に移行。弾力繊維を多く含み,涙を吸引して鼻涙管に送るポンプの役目をする。
涙声
なみだごえ [4] 【涙声】
涙ぐんでいる人の声。泣いているせいで,ややくぐもった声。「―になって抗議する」
涙声で
なみだごえ【涙声で】
in a tearful voice.
涙小管
るいしょうかん [3][0] 【涙小管】
涙道の一部。涙点に続き,鼻側に水平に走り涙嚢(ルイノウ)へ開口する。
涙川
なみだがわ 【涙川】
涙の多く流れることを川にたとえた語。とめどなく流れる涙。「いづこにか送りはせしと人問はば心はゆかぬ―まで/堤中納言(はいずみ)」
涙曇り
なみだぐもり [4] 【涙曇り】
目が涙でくもること。
涙液
るいえき [1] 【涙液】
涙(ナミダ)。
涙淵
るいえん [0] 【涙淵】
あふれる涙の思いの深さを淵(フチ)にたとえた語。「―ニ沈ム/日葡」
涙混じり
なみだまじり 【涙混じり】 (名・形動)
涙ぐんだり,涙を流しながら物事をする・こと(さま)。「―に訴える」
涙滴型
るいてきがた [0] 【涙滴型】
涙のしずくの形。潜水艦の形など。
涙点
るいてん [1] 【涙点】
涙道の始まりの部分。上下眼瞼縁の目がしら寄りにある涙の入り口。涙小管が続く。
涙痕
るいこん [0] 【涙痕】
涙の流れたあと。なみだのあと。
涙目
なみだめ [3] 【涙目】
(1)疲れやねむさなどで涙の出やすくなった目。
(2)涙ぐんだ目。
涙管
るいかん [0] 【涙管】
⇒涙道(ルイドウ)
涙箸
なみだばし [4] 【涙箸】
食事のとき,箸の先から汁を滴らすこと。無作法とされる。
涙脆い
なみだもろ・い [5] 【涙脆い】 (形)[文]ク なみだもろ・し
ちょっとしたことにも感じやすく,涙ぐむ性質である。「―・い人」「年をとると―・くなる」
[派生] ――さ(名)
涙腺
るいせん [0] 【涙腺】
涙を分泌する器官。爬虫類以上の動物にみられる。眼球の上外側にあり,多数の導管が結膜に開く。涙の分泌は副交感神経・交感神経の支配を受ける。
涙腺
るいせん【涙腺】
《医》the lachrymal gland.
涙茸
なみだたけ [3] 【涙茸】
担子菌類ヒダナシタケ目のきのこ。木造建築物の有害菌。多湿の状態でこの菌糸が木材に蔓延(マンエン)すると表面はそのままで内部は脆(モロ)くなり,下面に黄色,乾くと黒色の皺(シワ)状のきのこを生じる。生体はしばしば著しく水滴を出すのでこの名がある。家菌(カキン)。
涙道
るいどう [0] 【涙道】
涙を鼻腔に導く管の総称。目がしらにある涙点に始まり,涙小管・涙嚢(ルイノウ)・鼻涙管と移行し,鼻腔底部に開口する。涙管。
涙金
なみだきん [0] 【涙金】
お情けで与えるわずかな金。特に,人と縁を切る際に与える金。なみだがね。「ほんの―で立ち退かされた」
涙金
なみだきん【涙金】
a solatium;(a small sum of) consolation money.
涙雨
なみだあめ [4] 【涙雨】
(1)悲しみの涙が化して降るという雨。「虎御前の―」
(2)ほんの少し降る雨。
涙顔
なみだがお [0] 【涙顔】
涙にぬれた顔。「―に言う」
涙顔
なみだがお【涙顔】
a tear-stained face.
涙香
るいこう ルイカウ 【涙香】
⇒黒岩(クロイワ)涙香
涙鼻管
るいびかん [0][3] 【涙鼻管】
⇒鼻涙管(ビルイカン)
涜神
とくしん【涜神】
blasphemy.
涮羊肉
シャンヤンロー [3] 【涮羊肉】
〔中国語〕
薄切りの羊肉を熱湯に通し,たれをつけて食べる料理。中国風シャブシャブ。
涯分
がいぶん [0] 【涯分】
■一■ (名)
自分の身のほど。分際。「―をはからざるに似たり/太平記 6」
■二■ (副)
力の及ぶかぎり。「あら嬉しや,―舞を舞ひ候ふべし/謡曲・道成寺」
涯際
がいさい [0] 【涯際】
物事の終わる所。行き止まり。はて。「真理の大海は浩として―なし/西国立志編(正直)」
液
つゆ [1] 【汁・液】
(1)しる。水け。
(2)吸い物のしる。また,吸い物。「お―を吸う」
(3)蕎麦(ソバ)・素麺(ソウメン)などをつけるしる。つけ汁。
液
えき [1] 【液】
水のように流動する物質。液体。汁。「―をしぼりとる」
液
えき【液】
(a) liquid[fluid];→英和
juice (果汁);→英和
sap (樹液).→英和
液体
えきたい【液体】
(a) liquid[fluid].→英和
液体空気(酸素) liquid air (oxygen).
液体
えきたい [0] 【液体】
物質の状態の一。ほぼ一定の体積を保つが,定まった形のないもの。構成する分子または原子の間隔が気体の場合より狭く,かなり強い作用を及ぼし合っているが,互いにたえず位置が入れかわり,結晶におけるような定まった配列をしていない。
→固体
→気体
液体アンモニア
えきたいアンモニア [0] 【液体―】
冷却,圧縮して液化したアンモニア。無色透明の液体。沸点摂氏マイナス三三・四度。水同様,各種の物質をよく溶かす。肥料,硝酸の製造原料に用いる。
液体コンパス
えきたいコンパス [5] 【液体―】
航海計器の一。磁石と方位目盛りを記したカードを液中に封じてあるコンパス。それまでの乾式コンパスに代わり,1905年以後普及。強力な磁石を用い指北力が強く,また,液体の緩衝作用によって機関の震動による影響が避けられる。液体羅針儀。
液体ヘリウム
えきたいヘリウム [6] 【液体―】
液化したヘリウム。沸点摂氏マイナス二六八・九度。ヘリウム I と呼ばれる状態とそれより低温のヘリウム II と呼ばれる状態とがあり,後者は微細なすき間を無抵抗で流れる(超流動性)など通常の液体と異なった性質を示す。極低温をつくるための冷媒として用いる。
液体圧力計
えきたいあつりょくけい [0] 【液体圧力計】
測定すべき圧力を液柱の圧力と釣り合わせて圧力を測る装置。U 字管はその代表的なもの。水銀圧力計もこれに属する。液柱計。
液体摩擦
えきたいまさつ [5] 【液体摩擦】
(1)液体の流れに生ずる内部摩擦。粘性。
(2)固体と液体とが相対運動する場合に固体にはたらく抵抗。速さと接触面積に比例する。摩擦抵抗。粘性抵抗。
液体消火器
えきたいしょうかき [7] 【液体消火器】
器内に硫酸と炭酸水素ナトリウムとの二液を分離して収めた,自圧噴出式の消火器。二液が化合すると二酸化炭素が生じ,その圧力によって消火液が噴出する。二酸化炭素の空気遮断効果もある。
液体温度計
えきたいおんどけい [0] 【液体温度計】
水銀・エチルアルコール・トルエン・ペンタンなどの液体を管に封入し,その熱膨張を利用して温度を測定する器具。
液体燃料
えきたいねんりょう [5] 【液体燃料】
常温常圧下で液状の燃料。石油およびその分留成分,動植物性油・アルコール類など。ボイラー用・発電機用・家庭暖房用・内燃機関用などに用いる。
液体空気
えきたいくうき [5] 【液体空気】
液化した空気。かすかに青色をおびる。加圧と断熱膨張を繰り返して得る。沸点は常圧下で摂氏約マイナス一九〇度。窒素・酸素・希ガス(アルゴン・キセノンなど)などの分留製造の原料。
液体空気爆薬
えきたいくうきばくやく [8] 【液体空気爆薬】
木粉や懐炉灰に液体空気をしみ込ませて作った爆薬。土木用・鉱山用に用いる。
液体窒素
えきたいちっそ [5] 【液体窒素】
液化した窒素。無色の液体で,液体空気を分留して得る。沸点摂氏マイナス一九六度。酸化性や毒性が全くなく,冷媒として広く利用され,また食品の瞬間冷凍に用いられる。
液体酸素
えきたいさんそ [5] 【液体酸素】
液化した酸素。微青色の液体。液体空気の分留,または酸素を冷却・圧縮して得る。沸点摂氏マイナス一八三度。酸化力が強く,ロケット燃料の助燃剤や,液酸爆薬の製造,溶接に用いる。
液便
えきべん [0] 【液便】
下痢をした時に出る液状の大便。
液冷
えきれい [0] 【液冷】
エンジンなどを液体によって冷却すること。
液冷式機関
えきれいしききかん [8][7] 【液冷式機関】
液体を用いて冷却を行うエンジン(内燃機関)。水を用いる水冷式が最も多いが,航空機用などには沸点の高いエチレングリコールを用いるものもある。液冷エンジン。液冷式発動機。
⇔空冷式機関
液剤
えきざい [0][2] 【液剤】
液体の薬剤。乳剤など。
液化
えきか [0] 【液化】 (名)スル
(1)気体が冷却や圧縮によって液体に変化すること。また,その現象。凝縮。
(2)固体が液体に変化する現象。融解。
〔普通,(1)をいう〕
液化
えきか【液化】
liquefaction.→英和
〜する liquefy.→英和
液化天然ガス
えきかてんねんガス [8] 【液化天然―】
〔liquefied natural gas〕
メタンを主成分とする天然ガスを冷却,加圧して液化したもの。都市ガス用・発電用燃料,化学工業原料に用いる。LNG 。
液化木材
えきかもくざい [4] 【液化木材】
木材を高温・高圧で液化させるか,薬品処理して溶媒に溶かしたもの。接着材や炭素繊維の原料になる。
液化石油ガス
えきかせきゆガス [7] 【液化石油―】
〔liquefied petroleum gas〕
常温常圧下で気体の低級炭化水素を,冷却,加圧して液化したもの。主成分はプロパン・プロピレン・ブタン・ブチレンなど。家庭用・工業用・自動車用燃料,化学工業の原料に用いる。LPG 。LP ガス。プロパンガスは液化石油ガスの一つで,プロパンを主成分とするもの。
液卵
えきらん [0] 【液卵】
⇒液状卵(エキジヨウラン)
液圧式ブレーキ
えきあつしきブレーキ [8] 【液圧式―】
運動を制止する力を液体の圧力で伝達して作動させるブレーキ。油圧式ブレーキなど。
液晶
えきしょう [0] 【液晶】
固体と液体との中間的な状態である物質。全体が液体のような流動性を示しながら,なお結晶に似た構造上の規則性をもち,光学的に異方性を示す。電磁力・圧力・温度などに敏感に応答するので,広く表示装置などに応用される。
液晶
えきしょう【液晶】
《理》liquid crystal <LC> .
液材
えきざい [0] 【液材】
樹木の樹皮に近く樹液が多く軟らかい白色の材部。辺材。
液果
えきか [1] 【液果】
果皮が肉質で,液汁の多い果実の総称。核果・ウリ状果・ミカン状果・ナシ状果・漿果(シヨウカ)がある。多肉果。湿果。
⇔乾果
→果実
液柱計
えきちゅうけい [0] 【液柱計】
⇒液体圧力計(エキタイアツリヨクケイ)
液汁
えきじゅう [0] 【液汁】
(草木・果実などの)しる。つゆ。
液浸標本
えきしんひょうほん [5] 【液浸標本】
保存のためホルマリンなどの薬液に浸した標本。魚・哺乳動物・きのこ類などに用いる。
液温
えきおん [0] 【液温】
液体の温度。「―計」
液燻
えきくん [0] 【液燻】
薫製の一。燻煙によらず,木酢液などの燻液に浸してのち乾燥する方法。
液状
えきじょう [0] 【液状】
物質が液体の状態にあるさま。
液状化
えきじょうか [0] 【液状化】
ゆるく堆積し地下水で飽和している砂質地盤に地震動が加わり,間隙水圧が上昇して砂の粒子間の噛み合わせがはずれ,地盤が液状になり支持力を失うこと。
→クイックサンド
→流砂現象
液状卵
えきじょうらん [3] 【液状卵】
鶏卵を割って液状の中味を集めたもの。製菓・食肉加工などに用いる。液卵。
液状地盤
えきじょうじばん [5] 【液状地盤】
液状化した地盤。
液相
えきそう [0] 【液相】
液体からなる相。液体状態にある相。
→相
液糖
えきとう [0] 【液糖】
精製糖を液状にしたもの。菓子・パン・清涼飲料などに用いる。液状糖。
液肥
えきひ [1][0] 【液肥】
液状の肥料。下肥(シモゴエ)や,化学肥料を水に溶かしたもの。液体肥料。水肥。
液胞
えきほう [0] 【液胞】
細胞内にあって周囲の原形質から膜によって区画された空所。生長した植物細胞に多くみられ,細胞液で満たされている。空胞。
液酸爆薬
えきさんばくやく [5] 【液酸爆薬】
〔「液体酸素爆薬」の略〕
液体酸素を軟質木炭・すすなどに吸収させた強力な爆薬。LOX 。
液雨
えきう [1] 【液雨】
陰暦一〇月頃降る雨。しぐれ。立冬後一〇日を入液,小雪(シヨウセツ)を出液と呼び,この間に降る雨。
液面
えきめん [0][3] 【液面】
液体の表面。「―計」
涵養
かんよう [0] 【涵養】 (名)スル
〔「涵」はひたす意〕
水が自然にしみこむように,少しずつ養い育てること。「徳性を―する」
涸
から 【涸・乾・枯】
〔「かれ(涸)」の転〕
(1)水がなくなること。「シヲノ―(=干潮)/日葡」
(2)(他の語の上に付いて)水気がない,枯れているなどの意を表す。「―井」「―野」
涸びる
から・びる [3] 【乾びる・涸びる・枯らびる・嗄びる】 (動バ上一)[文]バ上二 から・ぶ
(1)水気がなくなる。草木がしおれる。《乾・涸》「花束も―・びた儘で/あひびき(四迷)」
(2)古びて落ち着いた感じがする。枯淡な美しさがある。《枯》「細く―・びたる哥/無名抄」
(3)声がしゃがれる。《嗄》「太く―・びたる声/今昔 28」
涸ぶ
から・ぶ 【乾ぶ・涸ぶ・枯らぶ・嗄ぶ】 (動バ上二)
⇒からびる
涸らす
から・す [0] 【涸らす】 (動サ五[四])
(1)水を汲み尽くす。「井戸の水を―・す」
(2)水気をなくする。乾燥させる。「鰹節でも―・しておくようなことを言つて/二人女房(紅葉)」
(3)使い尽くしてなくす。「才能を―・す」「資源を―・す」
涸らす
からす【涸らす】
dry up;drain (資源などを).→英和
涸る
か・る 【枯る・涸る・嗄る】 (動ラ下二)
⇒かれる(枯)
⇒かれる(涸)
⇒かれる(嗄)
涸れ
かれ [0] 【涸れ】
水がかれること。「井戸―」
涸れる
かれる【涸れる】
dry up (水が);be exhausted (尽きる).
涸れる
か・れる [0] 【涸れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 か・る
(1)水がなくなる。水分がなくなってかわく。「温泉が―・れる」「水の―・れた川」「涙も―・れる」
(2)能力や感情の源が尽きる。「詩想が―・れる」「情熱が―・れる」
涸れ川
かれがわ [0] 【涸れ川】
⇒水無川(ミズナシガワ)
⇒ワジ
涸れ池
かれいけ [0] 【涸れ池・枯れ池】
(1)水の干上がった池泉。《涸池》
(2)白砂などで水を表現した池泉。《枯池》
涸れ涸れ
かれがれ [0] 【涸れ涸れ】 (形動)[文]ナリ
水や水分がなくなって乾くさま。「渓流は水源の姿になつて,水も―に細くなり/日本北アルプス縦断記(烏水)」
涸れ滝
かれたき [0] 【涸れ滝・枯れ滝】
(1)水源の枯渇などにより,水のなくなった滝。《涸滝》
(2)庭の滝の形式の一。石組みだけで滝を表し,水は落とさない。《枯滝》
涸れ谷
かれだに [0] 【涸れ谷】
降雨があると川になるが,普段は水のない谷川。
涸沢
からさわ [0] 【涸沢】
水の干上がった沢。沢の跡。
涸沼
ひぬま 【涸沼】
茨城県中東部にある沼。面積8.8平方キロメートル。満潮時には鹿島灘の海水が流入する汽水湖で,釣りの名所。
涸沼糸蜻蛉
ひぬまいととんぼ [6] 【涸沼糸蜻蛉】
イトトンボの一種。体長3センチメートルほど。汽水域だけに生息する。日本特産種。1971年(昭和46)茨城県涸沼で発見。数が少なく絶滅が危惧される。
涸渇
こかつ [0] 【枯渇・涸渇】 (名)スル
(1)水や水分がかれてなくなること。「水源が―する」
(2)物が欠乏すること。つきること。「資金が―する」「才能が―する」
涸竭
こけつ [0] 【枯竭・涸竭】 (名)スル
乾いて水分のなくなること。乾燥すること。
涼
りょう リヤウ [1] 【涼】
涼しいこと。涼しさ。「―を入れる」
涼
りょう リヤウ 【涼】
中国,五胡十六国の国号。前涼・後涼・南涼・北涼・西涼の五か国。
涼しい
すずしい【涼しい】
cool;→英和
refreshing.→英和
涼しくなる become cool.〜目許 bright[clean]eyes.〜顔をしている look unconcerned.
涼しい
すずし・い [3] 【涼しい】 (形)[文]シク すず・し
(1)肌にいささかの冷たさを感じてここちよい。さっぱりしてさわやかな気分がする。「朝夕は―・くなりました」「湯あがりの頬(ホオ)に―・く風が当たる」[季]夏。《涼しさや鐘をはなるゝかねの声/蕪村》
(2)見た目にすっきりしていて清らかな感じだ。
(ア)物のさまがすがすがしい感じがする。「色白く,鼻筋通り,…見るだに―・しき美人なり/義血侠血(鏡花)」「秋の夜の月影―・しき程/源氏(常夏)」
(イ)目にけがれがない。目もとが美しい。「―・い目」
(3)心中わだかまるところなく,さわやかである。「わがのちの世のうたがひなく,―・しくおぼしやられ給ひつつ/浜松中納言 3」
(4)いさぎよい。潔白である。「あら―・しの最期や/仮名草子・恨の介」
(5)いかめしい。「成風天の望に―・しく/海道記」
(6)つめたい。寒い。「泉の水の清く―・しき事を聞き給ひて/今昔 1」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
涼しい顔
涼しい顔
自分にも関係があるのに,何の関係もないかのような顔をしてすましているさま。そしらぬ顔をしてしらばくれているようす。
涼しき方(カタ)
涼しき方(カタ)
極楽浄土。「いかなる所におはしますらむ。さりとも,―にぞと思ひやり奉るを/源氏(総角)」
涼しき道
涼しき道
極楽浄土へ行く道。「世に心とどめ給はねば…―にも,おもむき給ひぬべきを/源氏(椎本)」
涼しさ招く玉
すずしさまねくたま 【涼しさ招く玉】
〔昔,中国で燕の昭王の持っていた玉が,涼味を招来したという故事から〕
そばに置けば涼しさを招くという玉。「月宿る岩井の水を結ぶ手に―ぞこぼれる/夫木 9」
涼しむ
すずし・む 【涼しむ・清しむ】 (動マ下二)
(1)涼しくする。「夏の極めて暑き折には,枕や座を扇いで―・めて/御伽草子・二十四孝」
(2)清める。神や人の心を慰め静める。「夜の鼓の拍子を揃へて,―・め給へ/謡曲・高砂」「心ヲ―・ムル/日葡」
涼す
さが・す [0] 【探す・捜す・涼す】 (動サ五[四])
(1)必要なものや失ったものを見つけようとする。《探・捜》「安い下宿を―・す」「仕事を―・す」「財布を―・す」「犯人を―・す」
(2)ものを見つけるためにかき回す。「押し入れを―・す」
(3)中にある物を表し出す。「このふる里の女の前にてだにつつみ侍るものを,さる所にて才―・しいで侍らむよ/紫式部日記」
(4)他の動詞の連用形に付いて,度を越して…する,の意を表す。「ふみ付け��ふみ―・されて土まぶれ/浄瑠璃・天網島(上)」
[可能] さがせる
[慣用] 鉦(カネ)や太鼓(タイコ)で―・草の根分けて―
涼み
すずみ [3] 【涼み】
〔動詞「涼む」の連用形から〕
(1)暑さを忘れるために涼しい空気に当たること。納涼。[季]夏。「川―」「夕―」
(2)近世,六月七日から一八日まで毎夜,京の四条河原の川中に床を設け,足をひたして涼をとったこと。茶店が出て音曲・曲芸などの遊宴が行われた。川原涼み。四条涼み。
(3)当道の祖神である雨夜尊(アマヨノミコト)の母后の逮夜とされる陰暦六月一九日に,検校・勾当・座頭などが京都清聚庵に会し,母后の追善のために行なった法会。涼みの塔。
涼み
すずみ【涼み】
enjoying the cool air.〜に出る go out to cool oneself.
涼み台
すずみだい [0][3] 【涼み台】
縁先や川辺に据えて涼みに用いる腰掛け台。涼み床。納涼台。[季]夏。
涼み台
すずみだい【涼み台】
a bench.→英和
涼み客
すずみきゃく [3] 【涼み客】
夏,涼を求めて涼しい場所へ繰り出す人。
涼み客
すずみきゃく【涼み客】
people who are out to enjoy the cool air.
涼み舟
すずみぶね【涼み舟】
a summer pleasure-boat.
涼み船
すずみぶね [4] 【涼み船】
納涼に用いる船。また,納涼の舟遊び。[季]夏。
涼む
すずむ【涼む】
cool oneself;enjoy the cool air.
涼む
すず・む [2] 【涼む】 (動マ五[四])
すずしい風の吹く場所や,すずしい場所に行って,暑さをさます。[季]夏。「縁側に出て―・む」
[可能] すずめる
涼やか
すずやか [2] 【涼やか】 (形動)[文]ナリ
さわやかで,すがすがしく感じられるさま。「―な目もと」
[派生] ――さ(名)
涼を求める
りょう【涼を求める】
seek for the (evening) cool.
涼亭
りょうてい リヤウ― [0] 【涼亭】
(庭園の)納涼のためのあずまや。
涼味
りょうみ リヤウ― [1] 【涼味】
涼しさ。涼しい感じ。「―をそそる」
涼夜
りょうや リヤウ― [1] 【涼夜】
涼しい夜。
涼州
りょうしゅう リヤウシウ 【涼州】
中国の前漢時代,現在の甘粛省中部の武威に置かれた州。西域への要衝に位置し,中原の王朝と遊牧民がその領有を争った。五胡十六国時代に涼がこの地に都を置いた。
涼意
りょうい リヤウ― [1] 【涼意】
涼しい気配。涼気。
涼感
りょうかん リヤウ― [0] 【涼感】
涼しそうな感じ。「―をさそう」
涼気
りょうき リヤウ― [1] 【涼気】
涼しい空気。涼しさ。「朝の―」
涼秋
りょうしゅう リヤウシウ [0] 【涼秋】
(1)すずしい秋。
(2)陰暦九月の異名。
涼菟
りょうと リヤウト 【涼菟】
⇒岩田(イワタ)涼菟
涼蔭
りょういん リヤウ― [0] 【涼陰・涼蔭】
涼しい木かげ。
涼袋
りょうたい リヤウタイ 【涼袋】
⇒建部綾足(タケベアヤタリ)
涼陰
りょういん リヤウ― [0] 【涼陰・涼蔭】
涼しい木かげ。
涼雨
りょうう リヤウ― [1] 【涼雨】
涼しさをもたらす夏の雨。
涼風
りょうふう リヤウ― [0][3] 【涼風】
すずしい風。すずかぜ。[季]夏。
涼風
すずかぜ【涼風】
a cool[refreshing]breeze.
涼風
すずかぜ [2] 【涼風】
涼しい風。りょうふう。
涼風
りょうふう【涼風】
a cool[refreshing]breeze.
涼飇
りょうひょう リヤウヘウ [0] 【涼飇】
涼しい風。「―颯々として庭樹を鳴らし/日乗(荷風)」
淀
よど 【淀】
京都市伏見区の一地区。宇治・桂・木津の三川の合流点付近にあり,淀川水運の要港として栄えた。淀城址が残る。近世は稲葉氏の城下町。古来,薦(コモ)やあやめなどを景物として和歌に詠まれた。((歌枕))「山城の―の若薦かりにだに/古今(恋五)」
淀
よど [1] 【淀・澱】
(1)水が流れずたまったところ。よどみ。
(2)軒先の広小舞の上にある厚さ4センチメートルほどの平たい横木。淀貫(ヨドヌキ)。
淀の川瀬
よどのかわせ ヨドノカハセ 【淀の川瀬】
上方端歌・端唄・うた沢の一。二上(ニアガ)り。京都と大坂を結ぶ三十石船が淀川を上る情景をうたったもの。
淀み
よどみ [0] 【淀み・澱み】
(1)水が流れずにたまっていること。また,その所。「―に浮かぶうたかたは/方丈記」
(2)話がつかえて,すらすらと進まないこと。「―ない弁舌」
(3)液体の下方に沈みたまったもの。
淀み
よどみ【淀み】
stagnation (停滞);a deposit (沈殿物);→英和
hesitation (口ごもり).〜なく <speak> fluently[without hesitation].→英和
淀む
よど・む [2][0] 【淀む・澱む】 (動マ五[四])
(1)流れがとどこおって水がたまる。「流レガ―・ム/ヘボン」
(2)物事が順調に進まない。ためらう。「言葉が―・む」「言い―・む」「人言の繁きによりて―・むころかも/万葉 3109」
(3)水の底に沈んでたまる。沈殿する。「水槽の底に泥が―・んでいる」
(4)空気が入れ替わらず,息苦しい感じである。「窓を閉め切ったままなので空気が―・んでいる」
(5)沈滞して,活気がなくなる。「社内の―・んだ空気を一掃する」
淀む
よどむ【淀む】
[停滞]be stagnant;stagnate;→英和
[沈殿]settle <at the bottom> ;→英和
[言いよどむ]hesitate;→英和
falter.→英和
淀君
よどぎみ 【淀君】
(1567-1615) 豊臣秀吉の側室。名は茶茶。淀殿とも。浅井長政の長女。母は織田信長の妹お市の方。母の再嫁先柴田勝家滅亡後,秀吉の側室となった。鶴松・秀頼の二子を産み権勢を誇ったが,大坂夏の陣で自刃。
淀屋
よどや 【淀屋】
江戸前期から中期の大坂の豪商。材木商から始まり,諸藩の蔵元をつとめ巨富を積み,大坂総年寄を兼ねたが,五代辰五郎(三郎右衛門)に至り,1705年,闕所(ケツシヨ)処分をうけて断絶した。
淀屋橋
よどやばし 【淀屋橋】
〔淀屋がかけたことからいう〕
大阪市北区中之島と中央区北浜を結ぶ,土佐堀川にかかる御堂筋の橋。
淀屋辰五郎
よどやたつごろう 【淀屋辰五郎】
元禄(1688-1704)頃の大坂の豪商。幕府の奢侈禁止政策にふれ,1705年闕所(ケツシヨ)処分をうけた。浄瑠璃「淀鯉出世滝徳(ヨドゴイシユツセノタキノボリ)」,歌舞伎「傾城楊柳桜(ケイセイヤナギサクラ)」などに脚色される。生没年未詳。
淀川
よどがわ 【淀川】
滋賀県の琵琶湖を水源とし,京都盆地南部を西流,盆地西端で桂川と木津川を合わせ,大阪平野を南西流して大阪湾に注ぐ川。長さ75キロメートル。上流を瀬田川・宇治川といい,狭義では桂川・木津川との合流点から下流をさす。((歌枕))「さみだれは近くなるらし―のあやめの草もみくさおひにけり/拾遺(夏)」
淀川の
よどがわの 【淀川の】 (枕詞)
同音の「よどむ」にかかる。「―よどむと人は見るらめど流れて深き心ある物を/古今(恋四)」
淀川躑躅
よどがわつつじ [5][6] 【淀川躑躅】
ツツジ科の落葉低木。朝鮮・対馬に自生するチョウセンヤマツツジの八重咲き種で,古くから観賞用に栽培される。五月頃,枝先に淡紅紫色で濃紫点のある径約5センチメートルの花を二,三個ずつ開く。
淀橋
よどばし 【淀橋】
東京都新宿区西部を占める地区。旧区名。かつて淀橋浄水場があり,その跡地を中心に高層ビル群が建ち並び,新宿副都心が形成された。
淀瀬
よどせ 【淀瀬】
水の淀んでいる瀬。「―には浮き橋渡し/万葉 3907」
淀舟
よどぶね [2] 【淀舟】
淀川を往来する舟。特に,淀を中心に淀川水系において貨客輸送に従事した川船。淀上荷船。
淄博
しはく 【淄博】
中国,山東省中部の都市。南に博山炭田,北に勝利油田をひかえ,金属・陶磁器・電機などの工業が発達。ツーポー。
淅す
か・す 【淅す・浸す・漬す】 (動サ四)
(1)水に浸す。水につける。「秋刈りし室のおしねを思ひ出でて春ぞたなゐに種ぞ―・しける/堀河百首」
(2)米をとぐ。[名義抄]
淅淅
せきせき [0] 【淅淅】 (ト|タル)[文]形動タリ
風の音のするさま。「―として樹梢を払ふ風の声に/花間鶯(鉄腸)」
淅瀝
せきれき [0] 【淅瀝】 (ト|タル)[文]形動タリ
(風や落葉や降る雪などの音が)哀れでさびしいさま。「冬来り,六花―として飛ぶや/日本風景論(重昂)」
淅米
かしよね 【粿米・淅米】
水で洗い清めた米。洗い米。[和名抄]
淇園
きえん キヱン 【淇園】
⇒柳沢(ヤナギサワ)淇園
淋し
さむ・し 【寂し・淋し】 (形シク)
⇒さむしい
淋し
さぶ・し 【淋し】 (形シク)
心が満たされず,楽しくない。さびしい。「山のはにあぢ群(ムラ)さわき行くなれど我は―・しゑ君にしあらねば/万葉 486」
〔本来,あるべきものが欠けていて,気持ちが満たされない意を表す語。中古以降「さびし」の形で用いられる〕
淋しい
さみし・い [3] 【淋しい・寂しい】 (形)[文]シク さみ・し
〔「さびし」の転。中世末期から現れる形〕
「さびしい」に同じ。「ひとりぼっちで―・い」「―・い夜道」「私共が御一所でなくて,お―・くは有りませんでしたか/片恋(四迷)」「光を出る風ぞ―・しき/草根集」
〔「さびしい」「さみしい」の両形のうち,古くからある「さびしい」を標準的語形とする見方が強かったが,最近は両形が同様に用いられるようになっている〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
淋しい
さむし・い [3] 【寂しい・淋しい】 (形)[文]シク さむ・し
〔「さぶしい」の転〕
さびしい。「―・くつて不可(イケ)ないから,又来て頂戴/それから(漱石)」
淋しい
さびし・い [3] 【寂しい・淋しい】 (形)[文]シク さび・し
〔「さぶし」の転。中古以降の語〕
(1)あるはずのもの,あってほしいものが欠けていて,満たされない気持ちだ。物足りない。さみしい。「彼の顔が見えないのは―・い」「タバコをやめると口が―・い」「ふところが―・い」
(2)人恋しく物悲しい。孤独で心細い。さみしい。「独り暮らしは―・い」「知らない土地で―・い生活を送る」
(3)人けがなくひっそりしている。心細いほど静かだ。さみしい。「―・い夜道」「山奥の―・い村」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)――み(名)
淋しがり屋
さびしがりや [0] 【寂しがり屋・淋しがり屋】
普通の人よりも敏感に寂しさを感じる人。
淋しむ
さびし・む [3] 【寂しむ・淋しむ】 (動マ五[四])
寂しく思う。寂しがる。「秋を―・む」
〔多く現代の和歌などに用いられる語〕
淋毒
りんどく [0][1] 【淋毒・痳毒】
淋病。また,淋菌の俗称。
淋漓
りんり [1] 【淋漓】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)水・血・汗などのあふれしたたるさま。「鮮血―とほとばしる」「汗は―として満面に滴る/不如帰(蘆花)」
(2)勢いがあふれ出ているさま。「―たる墨痕(ボツコン)」「物象を…画布の上に―として生動させる/草枕(漱石)」
淋疾
りんしつ [0] 【淋疾】
⇒淋病(リンビヨウ)
淋病
りんびょう [0] 【淋病・痳病】
淋菌の感染による性病。潜伏期は一〜七日。尿道・膣(チツ)などの粘膜に炎症が起き,尿道から膿が出,排尿時に疼痛(トウツウ)・灼熱感がある。治療が不完全だと,炎症は生殖器や眼結膜へと波及する。淋疾。トリッペル。
淋病
りんびょう【淋病】
gonorrh(o)ea; <俗> the clap.→英和
淋糸
りんし [1] 【淋糸・痳糸】
慢性淋菌性尿道炎の患者の尿中に見られる糸状の浮遊物。
淋菌
りんきん [0] 【淋菌・痳菌】
淋病の病原菌。グラム陰性の双球菌。熱と乾燥に弱い。人間にのみ病原性を示し,主として性交により感染。泌尿生殖器に炎症を起こす。1879年ドイツの医師ナイセルが発見。
淋菌
りんきん【淋菌】
a gonococcus.
淑やか
しとやか [2] 【淑やか】 (形動)[文]ナリ
物言いや動作が上品で落ち着いているさま。「―なお嬢さん」「―に歩く」「不思議さうに一寸(チヨ)つと見やりつ―に席を退(スベ)つた/社会百面相(魯庵)」
[派生] ――さ(名)
淑やかな
しとやか【淑やかな】
graceful;→英和
gentle;→英和
polite.→英和
淑人
しゅくじん [0] 【淑人】
(1)徳のある善良な人。
(2)美しい女性。美人。
淑女
しゅくじょ【淑女】
a lady.→英和
淑女
しゅくじょ [2][1] 【淑女】
気品のある,しとやかな女性。品格・徳行のそなわった婦人。レディー。「紳士―」
淑徳
しゅくとく [0] 【淑徳】
女性の上品でしとやかな徳。
淑徳
しゅくとく【淑徳】
<a woman of high> feminine virtue.
淑徳大学
しゅくとくだいがく 【淑徳大学】
私立大学の一。1892年(明治25)創立の淑徳女学校を源とし,1965年(昭和40)設立。本部は千葉市中央区。
淑景舎
しげいしゃ 【淑景舎】
平安京内裏五舎の一。女御・更衣の住居。内裏の北東の隅にあり,庭に桐が植えられていたところから桐壺とも呼ばれる。しげいさ。
→内裏
淑景舎
しげいさ 【淑景舎】
(1)「しげいしゃ(淑景舎)」に同じ。
(2)淑景舎に住んでいる女御(ニヨウゴ)・更衣の通称。「―は北に少しよりて南向きにおはす/枕草子 104」
淑気
しゅくき [0] 【淑気】
新春,四辺に満ちている瑞祥(ズイシヨウ)の気。[季]新年。
淘ぐ
よな・ぐ 【淘ぐ】 (動ガ下二)
⇒よなげる
淘げる
よな・げる [3] 【淘げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 よな・ぐ
(1)米を水に入れて,ゆすってとぐ。
(2)細かい物をざるなどに入れ,水中でゆすって必要なものをより分ける。
(3)より分けて,悪い物を捨てる。淘汰する。「一年に一度身代―・げて見/柳多留拾遺」
淘げ屋
よなげや [0] 【淘げ屋】
川底やごみ捨て場から,金目の物をより分けることを業とする人。
淘り分ける
ゆりわ・ける [4] 【揺り分ける・淘り分ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ゆりわ・く
水の中で揺すりながら選別する。
淘る
ゆ・る 【揺る・淘る・汰る】
■一■ (動ラ四)
(1)ゆすり動かす。ゆさぶる。《揺》「身を―・りて舞ふよしをする也/名語記」「波に―・らるる沖つ船/曾我 9」
(2)水中などで,ゆさぶりながら選別する。《淘・汰》「金くだけて灰にまじる。水に入れて―・れば失することなし/海道記」
(3)ゆれ動く。「御髪(ミグシ)は…ひまなく―・りかかりて,玉光るやうに見え給ふ/宇津保(蔵開上)」「地ガ―・ル/日葡」
〔現代語では,受け身の「ゆられる」のほか,「ゆり動かす」「ゆりかご」「ゆりもどし」など,複合語でのみ用いられる〕
■二■ (動ラ下二)
⇒ゆれる
淘汰
とうた タウ― [1] 【淘汰】 (名)スル
(1)よい物を選び,悪い物を除くこと。また,水で洗ってより分けること。「企業が―される」
(2)〔selection〕
自然環境の中で,生存に適するものが残り,適しないものは消え去る現象。選択。
淘汰する
とうた【淘汰する】
select (生物の);→英和
weed out;dismiss.→英和
‖自然(人為)淘汰 natural (artificial) selection.
淘金
ゆりがね [0] 【淘金】
砂金の混じっている土砂を,水中でゆり動かして砂金だけを選びとること,またその砂金。
淙淙
そうそう [0] 【淙淙】 (ト|タル)[文]形動タリ
水が音を立てて流れるさま。「渓河の水は―として遠く流れ行く/書記官(眉山)」
淝水
ひすい 【淝水】
中国,安徽(アンキ)省を流れる河川。383年,前秦の苻堅(フケン)が東晋に大敗を喫した所。
淡々たる
たんたん【淡々たる】
cool;→英和
<assume a> disinterested <attitude> ;→英和
indifferent (無関心な).→英和
淡い
あわ・い アハイ [2] 【淡い】 (形)[文]ク あは・し
(1)色・味・香りなどが薄い。
⇔濃い
「―・い水色」「―・い甘さ」
(2)形や光などがぼんやりした状態だ。かすかである。ほのかである。「―・い雲」「街灯の―・い光」
(3)関心や執着の度合が薄い。「―・い恋心」「―・い希望」
(4)軽薄だ。軽々しい。「なのめなる事だに,少し―・きかたに寄りぬるは,心とどむる便もなきものを/源氏(澪標)」
[派生] ――さ(名)
淡い
あわい【淡い】
light;→英和
pale;→英和
faint;→英和
passing;→英和
transitory.→英和
淡し
あわ・し アハシ 【淡し】 (形ク)
⇒あわい
淡し柿
あわしがき アハシ― 【淡し柿】
渋抜きした柿。さわしがき。あわせがき。
淡す
あわ・す アハス [2] 【淡す・醂す】
■一■ (動サ五[四])
渋柿の渋を抜く。さわす。
■二■ (動サ下二)
{■一■}に同じ。「さはしし柿の味よりも―・せざるにも味まさりけり/仮名草子・仁勢物語」
淡せ柿
あわせがき アハセ― 【淡せ柿・醂柿・合はせ柿】
「あわしがき」に同じ。「やい卑怯者返せ返せ返せ―/狂言・合柿」
淡そか
あわそか アハ― 【淡そか】 (形動ナリ)
考えや行動が軽々しいさま。軽率。「―に申すべきに侍らず/大鏡(昔物語)」
淡つか
あわつか アハ― 【淡つか】 (形動ナリ)
うっかりしているさま。気のないさま。ぼんやりしているさま。「何ごとぞなど,―にさしあふぎ居たらんは/源氏(帚木)」
淡つけし
あわつけ・し アハツケシ 【淡つけし】 (形ク)
軽率だ。思慮が足りない。「ただ人の仲らひにてだに―・く心づきなき事なり/源氏(若菜上)」
淡に
あわに アハ― 【淡に】 (副)
はかなく。もろく。「薄氷―むすべるひもなれば/枕草子 90」
淡む
あわ・む アハム 【淡む】 (動マ下二)
(1)うとんじる。冷たく扱う。「弟子どもに―・められて/源氏(明石)」
(2)欠点やあやまちを軽くとがめたり非難したりする。「幼かりけりと―・め給ひて/源氏(空蝉)」
淡交
たんこう [0] 【淡交】
〔荘子(山木)「君子之交,淡如�水」〕
あっさりした交際。わだかまりのない君子の交わり。
淡口醤油
うすくちしょうゆ [5] 【薄口醤油・淡口醤油】
料理素材の味や色を生かすために,色が薄くなるような製法で造られた醤油。濃い口醤油より塩分濃度,糖分ともやや高い。
淡味
たんみ [1] 【淡味】
あっさりとした味わい。
淡塩
あわしお アハシホ 【淡塩・沫塩】
精製した塩。
⇔堅塩(カタシオ)
[和名抄]
淡如
たんじょ [1] 【淡如・澹如】 (形動タリ)
あっさりとして拘泥しないさま。さっぱりとして執着のないさま。淡淡。淡然。「貧約―たり/山中人饒舌」
淡島
あわしま アハシマ [2][0] 【淡島】
(1)和歌山市加太の淡島神社の通称。婦人病・安産の祈願が多く,また,針供養・雛(ヒナ)流しの神事で知られる。各地に分社が多い。淡島明神。淡島様。
(2)江戸時代,淡島明神をまつった箱を背負い,その由来を語りながら門付(カドツケ)した願人(ガンニン)坊主。淡島願人。
(3){(2)}を舞踊化したもの。長唄「関東小六後雛形(カントウコロクノチノヒナガタ)」,常磐津(トキワズ)「禿紋日雛形(サトソダチモンビノヒナガタ)」,新内「傾情音羽滝(ケイセイオトワノタキ)」など。
淡島(2)[図]
淡州
たんしゅう 【淡州】
淡路(アワジ)国の別名。
淡彩
たんさい [0] 【淡彩】
うすく色をつけること。また,そのいろどり。
⇔濃彩
淡彩画
たんさいが [0] 【淡彩画】
淡彩を施した絵。ペン画や水墨画にあっさりと彩色したものの類。
淡彩画
たんさい【淡彩画】
a light-colored picture.
淡月
たんげつ [1] 【澹月・淡月】
光のあわい月。おぼろ月。
淡水
たんすい [0] 【淡水】
塩分濃度のきわめて低い水。普通の河川水・湖沼水・地下水など。
⇔鹹水(カンスイ)
淡水
たんすい 【淡水】
台湾北部,淡水江河口にある港湾都市。茶の輸出が盛ん。タンシュイ。
淡水
たんすい【淡水】
fresh water.淡水魚(湖) a fresh-water fish (lake).
淡水水母
たんすいくらげ [5] 【淡水水母】
腔腸動物ヒドロ虫綱に属する淡水産のクラゲの総称。いずれも小形で,傘は半球形。マミズクラゲなど。
淡水海綿
たんすいかいめん [5] 【淡水海綿】
尋常海綿綱タンスイカイメン科の海綿動物の総称。形は一定せず,層状・樹枝状・網目状・塊状などになる。骨格は両端のとがった棒状。湖や沼などに多い。ヌマカイメン・カワカイメンなど。
淡水湖
たんすいこ [3] 【淡水湖】
湖水中の総塩分含有量が1リットル中に500ミリグラム以下の湖。乾燥地域・火山地域,海岸近くの湖を除く,最も普通の湖。淡湖。
⇔塩湖
淡水真珠
たんすいしんじゅ [5] 【淡水真珠】
イケチョウガイなど,淡水産の貝を母貝としてつくられる養殖真珠。
淡水藻
たんすいそう [3][0] 【淡水藻】
藻類のうち,淡水産のもの。車軸藻類や緑藻類・ケイ藻類の一部など。
⇔海藻
淡水魚
たんすいぎょ [3] 【淡水魚】
一生,あるいは一生の大半を淡水域にすむ魚。コイ・フナ・ドジョウ・タナゴなど。
⇔鹹水魚(カンスイギヨ)
淡泊
たんぱく [1] 【淡白・淡泊・澹泊】 (名・形動)[文]ナリ
(1)物の感じ・味などが,あっさりしている・こと(さま)。
⇔濃厚
「―な味を好む」
(2)物事にこだわらず,さっぱりしている・こと(さま)。「―な人柄」「金銭に―な人」「生来―にして心に思ふ所あれば之を言ざるを得ず/花柳春話(純一郎)」
[派生] ――さ(名)
淡海
あわうみ アハ― 【淡海】
淡水の海。みずうみ。おうみ。
淡海
おうみ アフミ 【近江・淡海】
〔「あわうみ(淡海)」の転。淡水のうみの意〕
(1)旧国名の一。滋賀県に相当。江州(ゴウシユウ)。
(2)淡水湖。特に,琵琶湖。「新治(ニイバリ)の鳥羽の―も秋風に白波立ちぬ/万葉 1757」
〔「近江」の表記は,「近つ淡海」の意で,浜名湖の「遠淡海(トオツオウミ)」に対して用いた〕
淡海
おうみ アフミ 【淡海】
姓氏の一。
淡海三船
おうみのみふね アフミ― 【淡海三船】
(722-785) 奈良時代の漢学者。大友皇子の曾孫。僧名元開,還俗して淡海真人の姓を与えられる。刑部卿・大学頭・文章(モンジヨウ)博士などを歴任。著「唐大和上東征伝」など。
淡海公
たんかいこう 【淡海公】
藤原不比等(フヒト)の諡号(シゴウ)。
淡海節
たんかいぶし 【淡海節】
喜劇役者の志賀廼家(シガノヤ)淡海(1884-1956)が作詞作曲したはやり唄。1916年(大正5)に芝居の中で唄い全国に広まった。
淡淡
たんたん [0] 【淡淡・澹澹】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)ものの味わい・感じなどがあっさりと好ましいさま。また,人柄がさっぱりしているさま。「―と語る」「―としたつき合い」
(2)静かに水をたたえるさま。水が静かにたゆたうさま。「八徳―として自ら貯へたり/性霊集」
淡淡
あわあわ アハアハ [0] 【淡淡】 (副)
うすくほのかなさま。
淡淡しい
あわあわし・い アハアハ― [0][5] 【淡淡しい】 (形)[文]シク あはあは・し
(1)淡く,ほのかなさまである。「何となく穏やかな―・い色/武蔵野(独歩)」
(2)浮わついている。軽薄だ。「色めかしきをば,いと―・しとおぼしめいたれば/紫式部日記」
淡湖
たんこ [1] 【淡湖】
「淡水湖(タンスイコ)」に同じ。
淡烟
たんえん [0] 【淡煙・淡烟】
うすいけむり。うすもや。
淡然
たんぜん [0] 【淡然・澹然】 (ト|タル)[文]形動タリ
物事にこだわらないさま。さっぱりとしたさま。また,静かなさま。淡淡。「月已に―として東天に在り/愛弟通信(独歩)」
淡煙
たんえん [0] 【淡煙・淡烟】
うすいけむり。うすもや。
淡白
たんぱく [1] 【淡白・淡泊・澹泊】 (名・形動)[文]ナリ
(1)物の感じ・味などが,あっさりしている・こと(さま)。
⇔濃厚
「―な味を好む」
(2)物事にこだわらず,さっぱりしている・こと(さま)。「―な人柄」「金銭に―な人」「生来―にして心に思ふ所あれば之を言ざるを得ず/花柳春話(純一郎)」
[派生] ――さ(名)
淡白な
たんぱく【淡白な】
frank;→英和
indifferent <to,about> ;→英和
[味・色の]light;→英和
plain;→英和
simple.→英和
淡窓
たんそう タンサウ 【淡窓】
⇒広瀬(ヒロセ)淡窓
淡竹
はちく [0] 【淡竹】
大形のタケ。中国原産。古くに伝来し,広く栽培される。稈(カン)は高さ10メートル,径10センチメートルになり,緑色で白粉がある。枝は節ごとに二個つき,竹の皮に黒斑がない。材は家具や工芸用,たけのこは食用とする。からたけ。くれたけ。
淡竹草履
はちくぞうり [4] 【淡竹草履】
ハチクの皮で作った草履。
淡粧
たんしょう [0] 【淡粧】
あっさりとした化粧。たんそう。
淡粧
たんそう [0] 【淡粧】
⇒たんしょう(淡粧)
淡粧濃抹
たんしょうのうまつ [0] 【淡粧濃抹】
〔蘇軾「飲湖上初晴後雨」〕
婦人の薄化粧と厚化粧。また,晴雨によって変化する自然の景観をもいう。「長柄(ナガラ)の花を髪にかざして,鏡山は月をよそふ。―の日々にかはれるがごとし/洒落堂記」
淡紅
たんこう [0] 【淡紅】
うすいくれない。うすべに。「―色」
淡紅色
たんこうしょく【淡紅色(の)】
pink.→英和
淡紫色
たんししょく [3] 【淡紫色】
うすい紫色。すみれ色。
淡緑
たんりょく [0] 【淡緑】
うすい緑色。うすみどり。
淡色
たんしょく【淡色】
a light color.
淡色
たんしょく [0] 【淡色】
あっさりした色。
淡色野菜
たんしょくやさい [5] 【淡色野菜】
(有色野菜に対して)カロテンなどの少ない,淡い色の野菜。大根・白菜・キャベツなど。
淡褐色
たんかっしょく [3] 【淡褐色】
うすい褐色。ベージュ色。
淡褐色
たんかっしょく【淡褐色(の)】
light-brown.
淡路
あわじ アハヂ 【淡路】
旧国名の一。兵庫県淡路島全島に相当。淡州(タンシユウ)。
淡路の瀬戸
あわじのせと アハヂ― 【淡路の瀬戸】
明石海峡の古名。((歌枕))「おほしほや―の吹わけにのぼりくだりのかたほかくらむ/堀河百首」
淡路人形
あわじにんぎょう アハヂ―ギヤウ [4] 【淡路人形】
淡路島に伝わる人形芝居。人形浄瑠璃劇成立以前からあり,室町初期,摂津西宮の広田社から淡路に伝来したと伝える。享保・元文(1716-1741)の頃隆盛期を迎え,当時は四十余座を数えた。
淡路島
あわじしま アハヂ― 【淡路島】
兵庫県南部,瀬戸内海最大の島。面積593平方キロメートル。南北に細長い三角状をなし,断層海岸にかこまれた山がちの島。古くより,阿波(アワ)国への路として重視された。大鳴門橋で四国と結ばれる。また,風光明媚(メイビ)をもって知られる。((歌枕))「―かよふ千鳥の鳴く声にいくよねざめぬ須磨の関守/金葉(冬)」
淡路廃帝
あわじはいてい アハヂ― 【淡路廃帝】
淳仁天皇の称。藤原仲麻呂の乱後,帝位を奪われ淡路に流されたのでいう。
淡路焼
あわじやき アハヂ― [0] 【淡路焼】
淡路島の南淡町付近で産する陶器。賀集珉平(カシユウミンペイ)が文政年間(1818-1830)に創始。黄釉陶(オウユウトウ)が多い。珉平焼。
淡路結び
あわじむすび アハヂ― [4] 【淡路結び】
「鮑結(アワビムス)び」に同じ。
淡雅
たんが [1] 【淡雅】
あっさりしていて品のあるさま。
淡雪
あわゆき アハ― [2] 【淡雪】
うっすらと積もった,やわらかで消えやすい春の雪。[季]春。
淡雪
あわゆき【淡雪】
light snow.
淡雲
たんうん [0] 【淡雲】
うすい雲。うすぐも。
淡青
うすあお [0] 【薄青・淡青】
(1)染め色の名。薄い青色。
(2)織り色の名。経(タテ)は白,緯(ヨコ)は青。
(3)襲(カサネ)の色目の名。表は薄青で裏は白または青,表は黄青で裏は青,表裏とも薄青など。四季通用。
淡黄
たんこう [0] 【淡黄】
うすい黄色。「―色」
淡黄色
たんこうしょく【淡黄色(の)】
light yellow.
淡黒色
たんこくしょく【淡黒色】
gray.→英和
淦
あか【淦】
bilge (water).→英和
〜を汲む bail <a boat> out.
淦
ふなゆ [2] 【船湯・淦】
「船淦(フナアカ)」に同じ。
淦
あか [2] 【淦】
船底にたまった水。ふなゆ。淦水(カンスイ)。ビルジ。
〔漁師・水夫の用いる忌み詞。「閼伽(アカ)」の転か〕
淦取り
あかとり [3][0] 【淦取り】
船底にたまった水を汲み出すための器具。
→すっぽん(3)
淦取り
ゆとり 【湯取り・淦取り】
(1)和船で,淦(アカ)をくみとる器。あかとり。あかとり杓。[和名抄]
(2)入浴後,体のしめりをとるために着る着物。ゆかた。
(3)「湯取り飯」の略。
淦水
かんすい [0] 【淦水】
船底にたまる汚水。あか。ビルジ。
淦間
あかま [2][0] 【淦間】
和船で,淦(アカ)のたまる,中央部よりやや船首寄りの低い部分。
淪没
りんぼつ [0] 【淪没】 (名)スル
沈み没すること。衰え滅びること。「遂に必ず下流に―すべし/西国立志編(正直)」
淪滅
りんめつ [0] 【淪滅】 (名)スル
沈み滅びること。滅びてなくなること。「終に名器も―するに至る/新聞雑誌 31」
淪落
りんらく [0] 【淪落】 (名)スル
おちぶれること。身をもちくずすこと。堕落。「淫蕩の地に―する/新聞雑誌 58」
淫
いん [1] 【淫・婬】 (名・形動)[文]ナリ
(1)みだらである・こと(さま)。「其容貌美にして―ならず/花柳春話(純一郎)」「―を好む」
(2)色欲。性欲。「愛欲の心を成し,―盛りに発して/今昔 14」
(3)精液。「身の内に―入りぬれば,かくなむ子を生じける/今昔 26」
淫する
いん・する [3] 【淫する】 (動サ変)[文]サ変 いん・す
〔古くは「いんず」とも〕
(1)度をすごして物事に熱中する。耽溺する。おぼれる。「酒色に―・する」「賭博に―・する」「書に―・する」
(2)みだらなことをする。性行為をする。
淫ら
みだら [1][0] 【淫ら・猥ら】 (名・形動)[文]ナリ
〔「乱れる」「乱り」と同源〕
(男女の関係が)性的に乱れていること。ふしだらである・こと(さま)。「―な行為」「―な関係」
淫らな
みだら【淫らな】
indecent;→英和
obscene.→英和
淫乱
いんらん [0][1] 【淫乱】 (名・形動)[文]ナリ
情欲をほしいままにする・こと(さま)。「―な性格」
[派生] ――さ(名)
淫乱な
いんらん【淫乱な】
lewd;→英和
lustful;→英和
hot.→英和
淫事
いんじ [1] 【淫事】
情事に関すること。みだらな行為。
淫佚
いんいつ [0] 【淫佚・淫逸】 (名・形動)[文]ナリ
(1)男女関係のみだらな・こと(さま)。「―な関係」
(2)遊興にふける・こと(さま)。「放奢―とまで至らざるも/福翁百話(諭吉)」
淫具
いんぐ [1] 【淫具】
色情を刺激するため,性行為の際補助的に用いる器具。性具。
淫売
いんばい [0] 【淫売】
女性が金品をもらって男性に肉体を提供すること。また,それを職業とする女性に対する差別的呼称。売淫。売春。「―婦」「―屋」
淫売
いんばい【淫売】
prostitution.
淫売宿
いんばいやど [5] 【淫売宿】
淫売婦が客と泊まる宿。また,淫売婦をかかえ,淫売を行わせる家。淫売屋。
淫夢
いんむ [1] 【淫夢】
みだらな内容の夢。
淫奔
いんぽん [0] 【淫奔】 (名・形動)[文]ナリ
(女性が)性的享楽におぼれやすい・こと(さま)。多情。
[派生] ――さ(名)
淫奔な
いんぽん【淫奔な】
lewd;→英和
lustful;→英和
wanton.→英和
淫女
いんじょ [1] 【淫女】
(1)情事を好む女。好色な女。
(2)遊女。「―麗童のたはぶれ/浮世草子・栄花一代男 1」
淫婦
いんぷ [1] 【淫婦】
(1)多情で浮気な女。
(2)淫売婦。遊女。
淫書
いんしょ [1] 【淫書】
みだらなことを書いた本。淫本。
淫本
いんぽん [0] 【淫本】
性行為を露骨に描いた本。猥本(ワイホン)。
淫楽
いんらく [1][0] 【淫楽】
みだらな楽しみ。肉欲の楽しみ。「夜は終夜(ヨモスガラ)―をのみ嗜んで/太平記 4」
淫欲
いんよく [1][0] 【淫欲】
性的な欲望。情欲。色欲。
淫気
いんき [1] 【淫気】
性的な欲望。みだらな気分。
淫水
いんすい [0] 【淫水】
男女の交接の際,性器から出る液。
淫犯
いんぼん [0] 【淫犯】
〔仏〕 性に関する戒を犯すこと。
淫猥
いんわい [0] 【淫猥】 (名・形動)[文]ナリ
性的に下品でみだらな・こと(さま)。卑猥。「―な表現」
[派生] ――さ(名)
淫猥な
いんわい【淫猥な】
obscene;→英和
dirty.→英和
淫祀
いんし [1] 【淫祀】
いかがわしいものを神としてまつること。主に性崇拝に基づくものが多い。「―邪教」
淫祠
いんし [1] 【淫祠】
いかがわしい神をまつったやしろ・ほこら。
淫縦
いんじゅう [0] 【淫縦】 (名・形動)[文]ナリ
みだらで勝手なさま。また,そのおこない。「世はチャーレス第二世の柔弱―腐敗の世となり/基督信徒の慰(鑑三)」
淫羊藿
いんようかく インヤウクワク [3] 【淫羊藿】
イカリソウの異名。またその茎葉を乾燥して製する強壮強精漢方薬。
淫羊藿
うむきな 【淫羊藿】
イカリソウの古名。[本草和名]
淫蕩
いんとう【淫蕩】
debauchery.〜な wanton;→英和
dissipated.→英和
淫蕩
いんとう [0] 【淫蕩】 (名・形動)スル[文]ナリ
酒色におぼれて,生活が乱れる・こと(さま)。「―な生活」
[派生] ――さ(名)
淫薬
いんやく [1] 【淫薬】
性欲を起こさせる薬。媚薬(ビヤク)。
淫虐
いんぎゃく [0] 【淫虐】
(1)みだらで,むごたらしいこと。
(2)肉欲にふけること。
淫行
いんこう [0] 【淫行】
みだらな行為。
淫辞
いんじ [1] 【淫辞】
みだらなことば。
淫逸
いんいつ [0] 【淫佚・淫逸】 (名・形動)[文]ナリ
(1)男女関係のみだらな・こと(さま)。「―な関係」
(2)遊興にふける・こと(さま)。「放奢―とまで至らざるも/福翁百話(諭吉)」
淫酒
いんしゅ [0][1] 【淫酒・婬酒】
(1)飲酒にふけること。「―美食に身を捨てさせ/浮世草子・一代女 4」
(2)酒色にふけること。
淫雨
いんう [1] 【淫雨】
長く降り続いている雨。長雨。
淫靡
いんび [1] 【淫靡】 (名・形動)[文]ナリ
節度がなく,みだらでくずれた感じのする・こと(さま)。「―な風潮」
淫風
いんぷう [0] 【淫風】
みだらな風潮。
淮勇
わいゆう [0] 【淮勇】
⇒淮軍(ワイグン)
淮南
わいなん 【淮南】
(1)中国,淮河以南,長江以北の地。
(2)中国,安徽(アンキ)省の淮河中流南岸にある都市。鉄鋼・化学肥料などの工業が盛ん。ホアイナン。
淮南子
えなんじ ヱナンジ 【淮南子】
(1)中国の学者,劉安(リユウアン)の尊称。
(2)中国,前漢代の思想書。二一編現存。淮南王(ワイナンオウ)劉安撰。道家・陰陽家(インヨウカ)・法家など諸学派の説を総合的に記述編集する。淮南鴻烈(ワイナンコウレツ)。
淮水
わいすい 【淮水】
淮河(ワイガ)の別名。
淮河
わいが 【淮河】
中国の中部を東流する河川。河南省南部に源を発し,安徽(アンキ)省を流れ,江蘇省の洪沢湖を経て大運河に至り,再び分流して長江と黄海に注ぐ。黄河に河道を奪われ,中・下流で洪水を繰り返したが,1950年以後,大治水工事がなされた。華北と華中との自然的境界をなす。長さ1100キロメートル。淮水。ホアイ-ホー。
淮軍
わいぐん [1][0] 【淮軍】
中国,清末の郷勇の一。李鴻章(リコウシヨウ)が曾国藩(ソウコクハン)の指示で組織,李の勢力基盤をなした。太平天国軍・捻軍(ネングン)と戦い,清朝の洋式軍隊の主力となったが,日清戦争で壊滅した。淮勇。
深
ふけ 【更・深】
(1)夜・季節・年月などがふけること。「はかなくも我がよの―を知らずして/千載(雑上)」
(2)「深田(フケダ)」の略。「―ニハマル/日葡」
深
み 【深】 (接頭)
⇒み(御)(2)
深い
ふか・い [2] 【深い】 (形)[文]ク ふか・し
(1)
(ア)(垂直方向に)基準になる面から底までの距離が長い。「―・い海」「―・い谷」「―・い井戸」「―・い雪」
(イ)(水平方向に)基準になる面から奥までの距離が長い。「―・い洞窟」「―・い森」「―・い山の中」
(2)
(ア)物事の程度が大きい。度合が強い。「―・い味わい」「―・い静寂」「罪が―・い」
(イ)濃度が大きい。濃い。「―・い緑」「―・い霧」「―・い香り」
(ウ)(時間的な推移の中で)今が盛りである。たけなわである。「秋も―・くなった」「夜が―・い」
(3)表面的には見えにくいが重大な意味をもっている。またいわくありげである。深遠だ。「―・い意味」「―・い事情がありそうだ」「益(マスマス)怪(アヤシ)げな笑味(エミ)を―・くする/運命論者(独歩)」
(4)関係が密接である。関(カカ)わりが強い。「―・い縁」「―・い仲」「不図した縁で此のお隅と―・くなりました事で/真景累ヶ淵(円朝)」
(5)身体の奥にまで達している。また,体の深部から発している。「―・い傷」「―・い呼吸」「―・いため息」「―・い眠り」
(6)心の底から強く感じている。気持ちが強くて変わりにくい。「―・い悲しみ」「―・い愛情」「情が―・い」「―・い印象」「―・い興味」「欲が―・い」「猜疑(サイギ)は次第に―・くなり/魚玄機(鴎外)」
(7)考えを十分にめぐらしている。物事をよく見極めている。「―・く考える」「―・い思慮」「学識が―・い」
(8)(「ぶかい」の形で)名詞,動詞の連用形の下に付いて,複合語をつくる。
(ア)表面から底までの距離が大きい。「奥―・い」「根―・い」
(イ)奥まっていて正体がつかみにくい。「考え―・い」「意味―・い」
(ウ)多く密生している。「毛―・い」「草―・い」
(エ)程度がはなはだしい。「遠慮―・い」「うたぐり―・い」「用心―・い」「嫉妬(シツト)―・い」
(9)時間が大分経過している。長くたっている。「磯の上のつまま(=樹木名)を見れば根を延(ハ)へて年―・からし神さびにけり/万葉 4159」
(10)密度が高い。繁くある。「露―・き浅間の野べに小萱(オガヤ)刈る/千載(恋四)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)――み(名)
[慣用] 懐が―
深い
ふかい【深い】
(1) deep.→英和
(2)[茂った・濃い]thick;→英和
dense.→英和
(3)[親密な]intimate.→英和
(4)[深遠な]deep;profound.→英和
深く deeply;→英和
[大へん]greatly.深くする[なる]deepen.→英和
深く
ふ・く 【更く・深く】 (動カ下二)
⇒ふける(更・深)
深ける
ふ・ける [2] 【更ける・深ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ふ・く
〔「深し」と同源〕
(1)時間が経過して,真夜中に近くなる。夜が深まる。「夜が―・ける」
(2)その季節になってから,かなり時間が経過する。季節がたけなわになる。季節が深まる。たける。「秋―・くる浅茅が庭のきりぎりす/玉葉(秋下)」
(3)鳥獣が発情する。
深さ
ふかさ【深さ】
depth.→英和
〜6フィート be 6 feet deep[in depth].
深さ
ふかさ [2][1] 【深さ】
深いこと。また,その程度。
深さゲージ
ふかさゲージ [4] 【深さ―】
穴や溝の深さを測る測定器。ノギス型とマイクロメーター型がある。デプス-ゲージ。
深し
ふか・し 【深し】
■一■ (形ク)
⇒ふかい
■二■ (形シク)
⇒ふかしい
深しい
ふかし・い 【深しい】 (形)[文]シク ふか・し
〔ク活用の「ふかし(深)」のシク活用化したもの。中世後期から近世へかけての語〕
(1)奥深い。くわしい。「―・い事こそ(言イマセンガ),此の家屋敷相応に三貫目や五十両は貸してやつて下さいやせ/浄瑠璃・重井筒(上)」
(2)格別である。格段である。「芸能と申して―・いこともござない/狂言・鼻取相撲」
(3)多い。たくさんである。「―・うはたべまいものを/狂言・伯母が酒」
深す
ふか・す [2] 【更かす・深す】 (動サ五[四])
夜がふけるまで時をすごす。「夜を―・す」「やや―・してまうのぼりたるに/枕草子 201」
深まる
ふかまる【深まる】
deepen.→英和
秋も深まった Autumn is well on[far advanced].
深まる
ふかま・る [3] 【深まる】 (動ラ五[四])
(1)深くなる。「秋が―・る」
(2)物事の度合が大きくなる。「知識が―・る」
深み
ふかみ【深み】
depth;→英和
<get into> a depth;→英和
the depths (深所).〜のある deep;→英和
profound.→英和
深み
ふかみ [3][0] 【深み】
(1)川などの深くなっている所。ふかま。
⇔浅み
「―にはまる」
(2)深入りしてのがれられない状態。関係が密になり抜け出せない状態。「悪の―におちいる」
(3)(内容・知識・人格などの)深さの度合。おくゆき。「文章に―がない」「―のある人物」
深む
ふか・む [2] 【深む】
■一■ (動マ五[四])
深まる。深くなる。「―・みゆく秋」「秋―・む」
■二■ (動マ下二)
⇒ふかめる
深め
ふかめ [0][3] 【深め】 (名・形動)
やや深い・こと(さま)。
⇔浅め
「帽子を―にかぶる」
深める
ふかめる【深める】
deepen.→英和
理解を〜 know <a thing> better.
深める
ふか・める [3] 【深める】 (動マ下一)[文]マ下二 ふか・む
(1)深くする。親しさや理解の度合を高める。「互いの友情を―・める」「理解を―・める」
(2)思いを深くする。「心を―・めて我(ア)が思へるらむ/万葉 1381」
深井
ふかい [2][0] 【深井】
(1)深い井戸。深井戸。
(2)能の女面の一。多く中年の狂女に用い,情意の深さを表しているところからの命名とされる。「砧」「隅田川」「桜川」などに使用する。深井女(オンナ)。
深井(2)[図]
深井戸
ふかいど [0] 【深井戸】
深い井戸。底が地下の不透水層に達している井戸。
深交
しんこう [0] 【深交】
深く親しい交際。「―を結ぶ」
深信
じんしん [0] 【深信】
〔仏〕 心の底から深く信ずること。
深傷
ふかで [0] 【深手・深傷】
深い傷。重傷。
⇔浅手
⇔薄手
「―を負う」
深入り
ふかいり [0][4] 【深入り】 (名)スル
深く入りこむこと。また,度を超して深くかかわりあうこと。「その件には―しないほうがいい」
深入りする
ふかいり【深入りする】
go far <into a matter> ;get[be]involved in <an intrigue> .
深冷
しんれい [0] 【深冷】
液体窒素などの冷媒を用いてごく低温に冷却すること。
深冷処理
しんれいしょり [5] 【深冷処理】
焼き入れした鋼を,ドライ-アイスや液体窒素などでごく低温に冷却すること。サブゼロ処理。
深冷分離
しんれいぶんり [5] 【深冷分離】
気体の混合物を液体窒素や液体ヘリウムなどによって冷却して液化し,沸点の違いによってそれぞれの気体に分離すること。
深切
しんせつ 【親切・深切】 (名・形動)[文]ナリ
(1) [1]
人情があついこと。好意をもって人のためにつくすこと。また,そのさま。
⇔不親切
「―な人」「―にする」
(2) [0]
心の底からすること。深く思うこと。《深切》「独立の気力なき者は国を思ふこと―ならず/学問ノススメ(諭吉)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)――み(名)
深刻
しんこく [0] 【深刻】 (名・形動)[文]ナリ
(1)事態が切実で重大である・こと(さま)。「―な事態におちいる」
(2)問題の重大さに心が深くとらわれる・こと(さま)。「―な表情」「―に悩む」
(3)物事をつきつめて考えたり,念入りに工夫してある・こと(さま)。「―な思想」「―な表現」
(4)きわめて残忍な・こと(さま)。
[派生] ――さ(名)
深刻な
しんこく【深刻な】
serious;→英和
grave;→英和
keen.→英和
〜な顔をする look serious[grave].〜化する become intensified.
深刻化
しんこくか [0] 【深刻化】 (名)スル
事態が切実で重大になること。「―するゴミ問題」
深刻小説
しんこくしょうせつ [5] 【深刻小説】
社会と人間の悲惨な状況や姿を写実的に描いた,明治30年前後の小説。広津柳浪の「変目伝(ヘメデン)」「黒蜴蜒(クロトカゲ)」など。悲惨小説。
深削ぎ
ふかそぎ [0] 【深削ぎ・深除・深曾木】
「髪削(カミソ)ぎ」に同じ。
深化
しんか [1] 【深化】 (名)スル
深まっていくこと。深刻になること。「思索の―」「紛争が日増しに―する」
深厚
しんこう [0] 【深厚】 (名・形動)[文]ナリ
〔「じんこう」とも〕
(1)人や物事に寄せる気持ちが,きわめて深く厚い・こと(さま)。「―な謝意を表する」
(2)物事のもつ意味や内容がきわめて奥深い・こと(さま)。「此世界は三四郎に取つて最も―な世界である/三四郎(漱石)」
深呼吸
しんこきゅう [3] 【深呼吸】 (名)スル
できるだけ多くの空気を吸い,吐くような深い呼吸法。「大きく―する」
深呼吸
しんこきゅう【深呼吸】
a deep breath;deep breathing.〜をする take a deep breath.
深圳
しんせん 【深圳】
中国,広東省中部の都市。香港に接する。1980年経済特区が設けられ,工業が急速に発展。シェンチェン。
深場
ふかば [0] 【深場】
海・湖・川などの,水深の深い所。
⇔浅場
深填り
ふかはまり [3] 【深填り】 (名)スル
物事に深入りしすぎて,その状態から抜け出せないこと。「近(チカ)き頃より俄(ニワカ)に―して浮(ウカ)るると知れたるを/金色夜叉(紅葉)」
深夜
しんや [1] 【深夜】
よふけ。まよなか。「―番組」
深夜
しんや【深夜(に)】
(in) the dead of night;(at) midnight.→英和
‖深夜放送 midnight broadcasting.深夜勤務 <話> the graveyard shift.
深夜叢書
しんやそうしょ 【深夜叢書】
〔Édition de Minuit〕
第二次大戦中,ドイツ軍占領下のパリで地下出版された文学叢書。ベルコール「海の沈黙」をはじめとする,多彩な作品を刊行。戦後も存続し,1950年代にはヌーボー-ロマンを現出するなど,活発に活動する。
深夜業
しんやぎょう [3] 【深夜業】
深夜の労働。労働基準法では,基本的に午後一〇時から翌朝午前五時の間の労働とし,使用者は割増賃金を支払わねばならず,原則として女子・年少者には禁止されている。深夜労働。
深大
しんだい [0] 【深大】 (名・形動)[文]ナリ
深く大きい・こと(さま)。「社会的意識の―なる意義/善の研究(幾多郎)」
深大寺
じんだいじ 【深大寺】
東京都調布市にある天台宗の寺。もと,法相宗。山号,浮岳山。733年満功の開創。寺宝の釈迦倚像は白鳳時代の作ともいわれ,金銅仏の傑作。
深奥
しんおう [0] 【深奥】 (名・形動)[文]ナリ
(1)奥深く,容易にはかり知れない・こと(さま)。深遠。「外形に拘泥して―な自然の味に触れ得ない/文芸上の自然主義(抱月)」
(2)おくそこ。おく。「―をきわめる」
深妙
しんみょう [0] 【深妙】 (名・形動)[文]ナリ
〔古くは「じんみょう」〕
奥深くすぐれている・こと(さま)。「寸鉄人を殺す―の旨趣を見ることあり/小説神髄(逍遥)」
深宮
しんきゅう [0] 【深宮】
宮殿の奥深いところ。奥深い宮殿。
深密
しんみつ [0] 【深密】 (名・形動ナリ)
〔「じんみつ」とも〕
(1)考えが深く綿密な・こと(さま)。「物思はしき顔色(ガンシヨク)なるは…最(イ)と―なる意味あるなり/新粧之佳人(南翠)」
(2)深くひそやかな・こと(さま)。
(3)〔「じんみつ」と読む〕
〔仏〕 教えなどの奥深く,容易に知りえないこと。
深尾
ふかお フカヲ 【深尾】
姓氏の一。
深尾須磨子
ふかおすまこ フカヲ― 【深尾須磨子】
(1888-1974) 詩人。兵庫県生まれ。第二次「明星」で活躍。またコレットの作品を翻訳し日本に紹介。著「真紅の溜息」など。
深層
しんそう [0] 【深層】
深い層。表面からはうかがい知ることのできない部分。「―心理」
深層心理学
しんそうしんりがく [7] 【深層心理学】
心の中の無意識の部分を研究する心理学。また,意識生活を無意識によって説明する心理学。主として精神分析をさす。
深層構造
しんそうこうぞう [5] 【深層構造】
〔deep structure〕
チョムスキーによって導入された変形生成文法理論の基本概念の一。現実の発話の背後に仮定される高度に抽象化された概念で,見かけ上は同じか類似している意味をもった複数の構造間の違いを明示するのに役立つ。変形規則という規則が,深層構造と表層構造を結びつける役目をしている。D 構造。
→表層構造
深層水
しんそうすい [3] 【深層水】
大洋の成層水塊の一。底層水と上位の中層水とに挟まれ,水深約1000〜4000メートルにある低温・高密度の巨大な水塊。南極大陸周辺や北大西洋北部の表層水が冬季に冷却され沈降してできると考えられる。
深層流
しんそうりゅう [3] 【深層流】
海洋の深層にみられる海水の流れ。表層の海流とともに海洋大循環に関与する。
深層面接
しんそうめんせつ [5] 【深層面接】
〔心〕
〔depth interview〕
自由連想法などの投映検査によって,直接的な質問では得られない無意識の部分をとらえる面接。心理療法をはじめ,商品の購買動機調査などにも用いられる。
深履
ふかぐつ [0][2] 【深靴・深沓・深履】
(1)短靴に対し,足の上部までおおう靴。ブーツ。
(2)雪道などに用いる藁(ワラ)製の長靴。ふんごみ。[季]冬。
(3)公家(クゲ)などが雨や雪の時に履いた深い沓。革製黒漆塗りで,縁に染め革を付けた。
⇔浅沓
深靴(3)[図]
深山
みやま [0] 【深山】
〔「み」は本来美称の接頭語〕
奥深い山。
→外山(トヤマ)
「―桜」「春の―に分け入る」
→みやま(御山)
深山
しんざん [1] 【深山】
奥深い山。みやま。
深山とべら
みやまとべら [4] 【深山とべら】
マメ科の常緑小低木。暖地の山林中にまれに生える。高さ約40センチメートル。葉は質の厚い楕円形の小葉三個からなる複葉。初夏,茎頂に白い花が総状につく。豆果は楕円形で黒紫色に熟す。漢名,山豆根。
深山嫁菜
みやまよめな [4] 【深山嫁菜】
キク科の多年草。山地に生え,草状がヨメナに似ている。高さ約50センチメートル。五〜七月,淡青色で中心部が淡黄色の頭状花を開く。栽培品種をミヤコワスレという。
深山幽谷
しんざん【深山幽谷】
deep mountains and dark valleys.
深山幽谷
しんざんゆうこく [1] 【深山幽谷】
〔列子(黄帝)〕
奥深く静かな山や谷。人があまり行かない奥深い自然。
深山挵
みやませせり [4] 【深山挵】
セセリチョウ科のチョウ。開張40ミリメートル内外。はねは暗褐色で,前ばねの上面には不明瞭な数本の波状帯があり,後ろばねの上面には多くの小黄斑がある。成虫は早春に出現。九州以北の日本各地と朝鮮半島に分布。
深山柏槙
みやまびゃくしん [4] 【深山柏槙】
イブキの変種。常緑低木で,高山や深山の岩壁や砂礫地に生える。葉に針葉と鱗状葉の二型がある。鱗状葉だけの古木を園芸でシンパクと呼ぶ。
深山桜
みやまざくら [4] 【深山桜】
バラ科の落葉高木。深山に生える。葉は広卵形。晩春,葉より少し遅れて白色五弁花を数個総状につけ,葉に似た苞(ホウ)がある。
深山榛の木
みやまはんのき [4] 【深山榛の木】
カバノキ科の落葉小高木。亜高山帯に群生。葉は広卵形で縁に細かい重鋸歯があり,裏面は粘る。雌雄同株。晩春開花し,雌花穂は松かさ状の小果となる。
深山樒
みやましきみ [4][5] 【深山樒】
ミカン科の常緑低木。山地に生える。葉は長楕円形で輪生状に互生。葉面に油点がある。雌雄異株。晩春,枝先に白色の小花を円錐状につける。果実は小球形で赤く熟す。有毒植物。
深山烏
みやまがらす [4] 【深山烏】
スズメ目カラス科の鳥。全長47センチメートルほど。全身黒色で,くちばしの基部の周囲がはげて灰白色の皮膚が裸出している。ユーラシア中部に広く分布。日本には冬鳥として本州西部・九州に渡来。往時は「千羽ガラス」といわれる大群が見られた。
深山烏
みやまがらす【深山烏】
《鳥》a rook.→英和
深山烏揚羽
みやまからすあげは [7] 【深山烏揚羽】
アゲハチョウ科のチョウ。開張約13センチメートル。黒色ではねの上面は金緑と青色の鱗粉を散らし,外縁に青緑色のはっきりした帯状斑がある。カラスアゲハに似るが,より華麗で後ろばねの下面に顕著な白帯があるので区別できる。日本全土とアジア東部に広く分布。
深山猫目草
みやまねこのめそう [0][0] 【深山猫目草】
ユキノシタ科の多年草。谷川の岩上などに生える。茎・葉は緑紫色。高さ約12センチメートルで,広卵形の葉を対生。春,茎頂に淡黄緑色の小花を多数密生する。岩牡丹。
深山白蝶
みやましろちょう [5] 【深山白蝶】
シロチョウ科のチョウ。開張65ミリメートル内外。はねは白色で,前ばねの外縁と脈および基部は黒色を帯びる。幼虫はメギ科の植物を食い,糸で作った巣に群生する。成虫は七月ごろ出現。本州中部山岳地方の高地に産し,朝鮮半島・シベリアなどにも分布。
深山紋黄蝶
みやまもんきちょう [6] 【深山紋黄蝶】
シロチョウ科のチョウ。開張45ミリメートル内外。雄は黄色,雌は白色で,はねの外縁には幅広い黒褐色帯があり,縁毛は桃色。浅間山と北アルプスの高山帯に産し,サハリン・シベリア・ヨーロッパ・カナダ北部・アラスカにも分布する。
深山翡翠
みやましょうびん [4] 【深山翡翠】
水鳥アカショウビンの別名。
深山苧環
みやまおだまき [5] 【深山苧環】
キンポウゲ科の多年草。高山に生え,栽培もされる。オダマキの原種といわれ,よく似ているが丈が低い。初夏,茎頂に青紫色の花を二,三個開く。
深山薄雪草
みやまうすゆきそう [0] 【深山薄雪草】
キク科の多年草。高山に生える。エーデルワイスに似ているが,全体に小さい。灰白色の綿毛を密生。高さ約15センチメートル。夏,茎頂に淡黄色の頭花を一〇個内外密につけ,総苞葉が数個星形にある。ヒナウスユキソウ。
深山路
みやまじ [3] 【深山路】
深い山の中の道。
深山酢漿草
みやまかたばみ [4] 【深山酢漿草】
カタバミ科の多年草。深山の林中に生える。葉は根生し,心臓形の小葉三個がつく。春,葉間から長い花柄を出し,径約2センチメートルの白色または微紅色の五弁花をつける。叡山かたばみ。
深山金梅
みやまきんばい [4] 【深山金梅】
バラ科の多年草。高山の日当たりのよい草地に生える。葉は根茎から束生する長柄につき,三小葉からなる複葉。花茎は高さ約15センチメートル,頂が分枝して黄色の五弁花を数個つける。
深山金梅[図]
深山鍬形
みやまくわがた [4] 【深山鍬形】
クワガタムシの一種。大形で雄は体長約6センチメートル。暗赤褐色ないし黒褐色。雄の大顎(アゴ)はつの状に発達し,内側に歯をもつ。七〜八月に樹液に集まる。日本各地の平地・山地にすむ。
深山隠れ
みやまがくれ [4] 【深山隠れ】
奥山に深く隠れていること。「かたちこそ―の朽木なれ心は花になさばなりなむ/古今(雑上)」
深山霧島
みやまきりしま [4] 【深山霧島】
九州の高山に群生するツツジの一種。落葉の小低木で横にはびこり,葉は小さい長楕円形。五月,枝頂に径約3センチメートルの紅紫色の花を二,三個ずつ開く。庭木ともされる。
深山颪
みやまおろし [4] 【深山颪】
深山から吹き下ろす風。
深川
ふかがわ フカガハ 【深川】
(1)北海道中部,石狩平野北部にある市。屯田兵の開拓で発達。米・小麦など農産物の集産地。
(2)東京都江東区西部の地区。もと,東京市深川区。江戸初期に貯木場が置かれ,深川木場として発展,また富岡八幡宮の門前町。
深川芸者
ふかがわげいしゃ フカガハ― [5] 【深川芸者】
⇒辰巳芸者(タツミゲイシヤ)
深川飯
ふかがわめし フカガハ― [4] 【深川飯】
アサリをネギなどと煮て汁とともに飯にかけた丼(ドンブリ)物。また,アサリのむき身をたきこんだ飯。東京下町の庶民料理。
深度
しんど [1] 【深度】
深さの度合。深さの程度。
深度
しんど【深度(を測る)】
(measure the) depth <of> .→英和
深度計 a depth gauge.
深心
じんしん [0] 【深心】
〔仏〕
(1)浄土に生まれる者が備える三心の一。念仏すれば往生できると,深く信じること。
(2)菩薩の三心の一。妙理・善道を求める心。
深思
しんし [1] 【深思】 (名)スル
深く思うこと。深い考え。
深怨
しんえん [0] 【深怨】
深いうらみ。
深悼
しんとう [0] 【深悼】 (名)スル
ふかくいたみ悲しむこと。「恩師の急逝を―する」
深情
しんじょう [0] 【深情】
相手を深く思う気持ち。真心。
深情け
ふかなさけ [3] 【深情け】
(異性への)情愛が深いこと。また,その情愛。「悪女の―」
深愁
しんしゅう [0] 【深愁】
深いさびしさや悲しさ。
深意
しんい [1] 【深意】
深い意味。表面には現れない重要な意味。「―を悟る」
深愛
しんあい [0] 【深愛】
深く愛すること。「―の情ある婦人/明六雑誌 33」
深慮
しんりょ [1] 【深慮】
深い考え。「遠謀―」
深慮
しんりょ【深慮】
deliberation.→英和
〜のある deliberate;→英和
thoughtful.→英和
深慮遠謀
しんりょえんぼう [1] 【深慮遠謀】
「深謀遠慮」に同じ。「実に五百の―に驚いた/渋江抽斎(鴎外)」
深憂
しんゆう [0] 【深憂】
大きな心配。
深成岩
しんせいがん [3] 【深成岩】
マグマが地下深部で固結してできた火成岩の総称。一般に,完晶質で粗粒の造岩鉱物から成る。花崗(カコウ)岩・閃緑(センリヨク)岩・斑糲(ハンレイ)岩など。
深房
しんぼう [0] 【深房】
奥まった所にある部屋。
深所
ふかんど [2] 【深所】
水の深いところ。「―に落ち込む」
深手
ふかで [0] 【深手・深傷】
深い傷。重傷。
⇔浅手
⇔薄手
「―を負う」
深手
ふかで【深手】
⇒重傷.
深揖
しんゆう [0] 【深揖】
朝廷における作法で,両手に笏(シヤク)を持ち,腰を折って頭を下げる敬礼の仕方。
深播き
ふかまき [0] 【深播き】
播種に際し覆土を厚くするやり方。播き床が乾燥しやすい場合などに適用される。
→浅播き
深旨
しんし [1] 【深旨】
〔「じんし」とも〕
深い意味。深意。
深智
しんち [1] 【深知・深智】
奥深い知恵。
深更
しんこう [0] 【深更】
夜ふけ。真夜中。深夜。「激論は―に及んだ」
深曾木
ふかそぎ [0] 【深削ぎ・深除・深曾木】
「髪削(カミソ)ぎ」に同じ。
深林
しんりん [0] 【深林】
奥深い林。
深水管理
ふかみずかんり フカミヅクワンリ [5] 【深水管理】
稲の冷害を防ぐため,田の水深を深くし,小さい穂を保護する管理法。深水灌漑。
深沈
しんちん [0] 【深沈】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)落ち着いている・こと(さま)。「―なる馭者の魂も,此時跳るばかりに動(ユラメ)きぬ/義血侠血(鏡花)」
(2)夜がふけてゆく・こと(さま)。「―の�気に包まれて,天地悠久の感に撲たれた/日本北アルプス縦断記(烏水)」
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
(1){■一■(1)}に同じ。「―たる態度」
(2){■一■(2)}に同じ。「―と夜はふけゆく」「秋の夜の―たる空/青春(風葉)」
深沓
ふかぐつ [0][2] 【深靴・深沓・深履】
(1)短靴に対し,足の上部までおおう靴。ブーツ。
(2)雪道などに用いる藁(ワラ)製の長靴。ふんごみ。[季]冬。
(3)公家(クゲ)などが雨や雪の時に履いた深い沓。革製黒漆塗りで,縁に染め革を付けた。
⇔浅沓
深靴(3)[図]
深沙大将
じんじゃだいしょう 【深沙大将】
仏教の守護神の一。玄奘(ゲンジヨウ)がインドへ旅した際に砂漠で彼を守護したと伝えられる鬼神。大般若経の守護神で,多聞天あるいは観音の化身とされる。像は忿怒(フンヌ)の相をし,左手に蛇を握り,胸に髑髏(ドクロ)の瓔珞(ヨウラク)をつけ,腹部に子供の顔を現す。
深沢
ふかざわ フカザハ 【深沢】
姓氏の一。
深沢七郎
ふかざわしちろう フカザハシチラウ 【深沢七郎】
(1914-1987) 小説家。山梨県生まれ。姨(オバ)捨て伝説に取材した「楢山節考」で反響を呼び,土俗の底にある下層庶民の人間的感情を描く。「笛吹川」「風流夢譚」「庶民列伝」など。
深浅
しんせん【深浅(を測る)】
(sound) the depth <of> .→英和
深浅
しんせん [0] 【深浅】
(1)深いことと浅いこと。深さ。「海の―」
(2)色の濃いことと薄いこと。
深海
しんかい【深海】
the deep sea.深海魚 a deep-sea fish.
深海
しんかい [0] 【深海】
(1)深い海。
⇔浅海
(2)海洋学では,一般に2000メートル以深の所をさす。動物相では,大陸斜面上限の水深200メートル以深をさす。
深海底
しんかいてい [3] 【深海底】
排他的経済水域および大陸棚より外側の公海の海底。水深2000〜6000メートルの所が多い。1982年の国連海洋法条約によりその資源は人類の共同の遺産とされる。
深海成層
しんかいせいそう [5] 【深海成層】
大洋底の堆積層。陸成堆積物はほとんどなく,プランクトンの遺骸や軟泥・火山灰などからなる。
深海松
ふかみる 【深海松】
海底深く生えている海草。「朝なぎに来寄る―/万葉 3301」
深海松の
ふかみるの 【深海松の】 (枕詞)
(1)同音の「深む」にかかる。「―深めて思へど/万葉 135」
(2)海松(ミル)と同音の「見る」にかかる。「―見まく欲しけど/万葉 946」
深海魚
しんかいぎょ [3] 【深海魚】
水深200メートル以深の海中にすむ魚類の総称。発光器や退化した目などを特徴とする。日本近海では,チョウチンアンコウ・ハダカイワシ・タラなど。
深深
しんしん [0] 【深深・沈沈】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)夜が静かにふけていくさま。「夜は―として静かに月は林の上に懸りて/谷間の姫百合(謙澄)」
(2)奥深く,ひっそりとしたさま。音もなくひっそりとしたさま。「かげ暗く風―たる曾根崎の森/浄瑠璃・曾根崎心中」
(3)しみ込むように冷えるさま。
深深
ふかぶか [3] 【深深】 (副)
(多く「と」を伴って)深くゆったりとしたさま。非常に深いさま。「いすに―と腰かける」「―と頭を下げる」
深淵
しんえん【深淵】
an abyss.→英和
深淵
しんえん [0] 【深淵】
(1)深いふち。
(2)奥深さや限界が底知れないことのたとえ。「欲望の―」「悲しみの―」
深潭
しんたん [0] 【深潭】
深いふち。深淵。
深爪
ふかづめ [0] 【深爪】 (名)スル
爪を深く切りすぎること。
深爪を切る
ふかづめ【深爪を切る】
cut a nail to the quick.→英和
深玄
しんげん [0] 【深玄】 (名・形動)[文]ナリ
奥深いさま。幽玄。「必ず精妙―なる術を要す/欺かざるの記(独歩)」
深甚
しんじん [0] 【深甚】 (名・形動)[文]ナリ
〔古くは「じんじん」とも〕
非常に深いこと。ひととおりではないこと。また,そのさま。甚深。「―な意味」「―なる謝意を述べる」
深田
ふけだ 【深田】
〔「ふけた」とも〕
「ふかだ(深田)」に同じ。「西は―にて/太平記 2」
深田
ふかだ [0] 【深田】
泥深い田。沼田。ふけだ。
⇔浅田
深田
ふかだ 【深田】
姓氏の一。
深田久弥
ふかだきゅうや 【深田久弥】
(1903-1971) 小説家・登山家。石川県生まれ。東大中退。小説「オロッコの娘」「あすならう」などを発表。また,内外を広く旅行し,「日本百名山」「ヒマラヤの高峰」などを著す。
深痛
しんつう [0] 【深痛】
ひどく悲しむこと。「更らに―切実に此の事実を見て/欺かざるの記(独歩)」
深発地震
しんぱつじしん [5] 【深発地震】
震源の深さが100キロメートル程度より深い地震。八〇から300キロメートル未満のものを「やや深発地震」,300キロメートル以上深いものを「深発地震」として区別する場合がある。
→浅発地震
深発地震
しんぱつ【深発地震】
a deep focus earthquake.
深省
しんせい [0] 【深省】 (名)スル
心中に深く省みること。
深知
しんち [1] 【深知・深智】
奥深い知恵。
深碧
しんぺき [0] 【深碧】
濃い青緑色。ふかみどり。「―染るが如き鬼怒川の水!/日光山の奥(花袋)」
深秋
しんしゅう [0] 【深秋】
秋が深まったころ。[季]秋。
深秘
じんぴ [1] 【深秘】
〔「しんぴ」「じんひ」とも〕
〔仏〕
(1)奥深く秘められていること。深奥な意味。
(2)密教の四重秘釈の一つである「深秘釈」の略。秘められた深奥な意味を見いだす解釈。
⇔浅略
深窓
しんそう [0] 【深窓】
家の中の奥深い所。多く「上流の」「大事に育てられた」などの意で用いられる。「―の令嬢」
深窓に育つ
しんそう【深窓に育つ】
be brought up in a good[respectable]family.
深紅
しんこう [0] 【深紅】
濃いくれない。しんく。「―色」
深紅
しんく [1] 【深紅・真紅】
濃い紅色。まっか。「―の花びら」
深紫
ふかむらさき [4] 【深紫】
濃い紫色。こむらさき。
深緋
ふかひ [2] 【深緋】
濃い緋色。「―の袍(ホウ)」
深緑
ふかみどり [3] 【深緑】
濃い緑色。
深緑
しんりょく [0] 【深緑】
濃いみどり色。ふかみどり。
深編み笠
ふかあみがさ [5] 【深編み笠】
顔が隠れるように深く編んだ笠。人目をしのぶために用いる。
深耕
しんこう [0] 【深耕】 (名)スル
土を深く耕すこと。
深色効果
しんしょくこうか [5] 【深色効果】
発色団に助色団を加えることによって,物質の吸収スペクトルが長波長側にずれるために,色が深くなる(例えば黄色のものが赤みを増して見える)効果。深色効果を与えるアミノ基などを深色団という。
⇔浅色効果
深草
ふかくさ 【深草】
京都市伏見区北部の地名。古く貴族の別荘地,鶉(ウズラ)や月の名所として知られた。現在は文教・住宅地区。((歌枕))「年をへてすみこし里をいでていなばいとど―野とやなりなむ/古今(雑下)」
深草土器
ふかくさかわらけ [5] 【深草土器】
京都の深草の辺りで作られた土器。
深草少将
ふかくさのしょうしょう 【深草少将】
深草から小野小町のもとへ九九夜通ったという伝説の主人公。僧正遍昭または大納言義平の子義宣がモデルとされるが未詳。謡曲「通小町(カヨイコマチ)」などに脚色。四位の少将。
→榻(シジ)の端書き
深草帝
ふかくさのみかど 【深草帝】
仁明(ニンミヨウ)天皇の通称。
深草祭
ふかくさまつり 【深草祭】
京都市深草の藤森(フジノモリ)神社で六月五日に行われる例祭。武者行列や駈け馬などが行われる。藤森祭。
深裂
しんれつ [0] 【深裂】 (名)スル
葉のへりの切れ込みが深く中央部近くにまで入っていること。
深見
ふかみ 【深見】
姓氏の一。
深見玄岱
ふかみげんたい 【深見玄岱】
(1648-1722) 江戸中期の儒学者・書家。長崎の人。字(アザナ)は子新・斗胆。本姓は高氏で,祖父は中国人。渡来僧独立に医学と語学を学び,のち幕府儒官となる。著「正徳和漢集」など。
深見草
ふかみぐさ [3] 【深見草】
ボタンの異名。
深読み
ふかよみ [0] 【深読み】 (名)スル
物事の状況や人の言動の意味を,実際以上に深く解釈すること。憶測がすぎること。
深謀
しんぼう [0] 【深謀】
先々のことを深く考えたはかりごと。
深謀遠慮
しんぼうえんりょ [5] 【深謀遠慮】
先々のことまで考えた,深いはかりごと。深慮遠謀。
深謀遠慮の
しんぼう【深謀遠慮の】
farsighted;→英和
shrewd.→英和
深謝
しんしゃ [1] 【深謝】 (名)スル
(1)深く感謝すること。心から感謝すること。「御厚情に―いたします」
(2)心からわびること。「失礼な言動を―する」
深識
しんしき [0] 【深識】
深い見識。深い知識。
深谷
みたに 【深谷】
谷の美称。また,深い谷。
深谷
ふかや 【深谷】
埼玉県北部の市。近世,中山道の宿駅。花卉(カキ)栽培が盛ん。深谷葱(ネギ)が特産。工業団地がある。
深谷
しんこく [0] 【深谷】
底深い谷。
深追い
ふかおい [0] 【深追い】 (名)スル
どこまでも追いかけること。度を超して追うこと。「敵を―する」「―は禁物だ」
深追いする
ふかおい【深追いする】
pursue[chase] <the enemy> too far.
深遠
しんえん [0] 【深遠】 (名・形動)[文]ナリ
奥深く容易にはかり知れない・こと(さま)。「―な思想」
[派生] ――さ(名)
深遠な
しんえん【深遠な】
deep;→英和
profound;→英和
recondite <doctrine> .→英和
深邃
しんすい [0] 【深邃】 (名・形動)[文]ナリ
(1)奥深くて静かな・こと(さま)。深遠。幽邃。「悠遠―なる風景/日光山の奥(花袋)」
(2)学術・議論などの深遠な・こと(さま)。「ペトラルカの―なる趣味といふことを教へられき/即興詩人(鴎外)」
深部
しんぶ [1] 【深部】
深い所。深い部分。
深部感覚
しんぶかんかく [4] 【深部感覚】
筋・腱(ケン)・関節・骨膜などにある感覚器から伝えられる,手足や身体の位置・運動・抵抗・痛みや物の重量などの感覚の総称。
深酒
ふかざけ【深酒】
heavy drinking.〜する drink heavily.
深酒
ふかざけ [0] 【深酒】 (名)スル
度を過ごして酒を飲むこと。「ゆうべは―してしまった」
深酔い
ふかよい [0] 【深酔い】 (名)スル
酒にひどく酔うこと。
深重
しんちょう [0] 【深重】 (名・形動)[文]ナリ
(1)深みがあって重々しい・こと(さま)。「人民社会の原理を説明したるものにして意味頗る―なり/民約論(徳)」
(2)幾度も重なること。深く大きいこと。また,そのさま。しんじゅう。
深鍋
ふかなべ [0] 【深鍋】
深さのある鍋。底の深い鍋。
深長
しんちょう [0] 【深長】 (名・形動)[文]ナリ
奥深く含蓄のある・こと(さま)。「意味―な文章」
深長な
しんちょう【深長な】
deep;→英和
profound.→英和
意味〜だ be (deeply) significant;be full of meaning.
深閑
しんかん [0] 【深閑・森閑】 (ト|タル)[文]形動タリ
物音が聞こえずひっそりとしているさま。「家の中が―としている」
深間
ふかま [0][3] 【深間】
(1)川や海などの水深が深い所。ふかみ。「―にはいりこむ」
(2)男女の仲がきわめて親密になること。「―の男と申すはいたづらにもあらず/浮世草子・禁短気」
深閨
しんけい [0] 【深閨】
奥深い所にある婦人の寝室。深窓。
深除
ふかそぎ [0] 【深削ぎ・深除・深曾木】
「髪削(カミソ)ぎ」に同じ。
深雪
しんせつ [0] 【深雪】
深く積もった雪。みゆき。
深雪
みゆき [0] 【み雪・深雪】
〔「み」は接頭語〕
(1)雪の美称。
(2)深く積もった雪。深雪(シンセツ)。[季]冬。
深靴
ふかぐつ [0][2] 【深靴・深沓・深履】
(1)短靴に対し,足の上部までおおう靴。ブーツ。
(2)雪道などに用いる藁(ワラ)製の長靴。ふんごみ。[季]冬。
(3)公家(クゲ)などが雨や雪の時に履いた深い沓。革製黒漆塗りで,縁に染め革を付けた。
⇔浅沓
深靴(3)[図]
深黒
しんこく [0] 【深黒】 (名・形動)[文]ナリ
濃い黒色である・こと(さま)。「―なる瞳/即興詩人(鴎外)」
淳仁天皇
じゅんにんてんのう 【淳仁天皇】
(733-765) 第四七代天皇(在位 758-764)。名は大炊(オオイ)。舎人親王の子。朝政に藤原仲麻呂を登用,仲麻呂の乱により廃されて淡路に配流された。淡路廃帝。
淳厚
じゅんこう [0] 【醇厚・淳厚】 (名・形動)[文]ナリ
人情の厚い・こと(さま)。「風化を―にする/十善法語」
淳和天皇
じゅんなてんのう ジユンワテンワウ 【淳和天皇】
(786-840) 第五三代天皇(在位 823-833)。名は大伴。西院の帝(ミカド)ともいう。桓武天皇の皇子。漢学にすぐれ,「令義解」「経国集」を編ませた。
淳和奨学両院別当
じゅんなしょうがくりょういんべっとう ジユンワシヤウガクリヤウヰンベツタウ [1][5] 【淳和奨学両院別当】
淳和院と奨学院との別当を兼任する人。古くは源氏の長者が両院の別当を兼任し,長者が大臣に任ぜられると源氏の次位者に与えられたが,1140年右大臣中院(ナカノイン)雅定(村上源氏)が両院別当に任ぜられてから,その子孫の世襲となった。1383年将軍足利義満(清和源氏の裔)が任ぜられてより将軍家の兼任となった。明治維新で廃止。
淳和院
じゅんないん ジユンワヰン 【淳和院】
淳和天皇の後院。平安京右京四条大路北側にあった。のち同名を寺号とする寺とされ,源氏から別当職が置かれた。
淳朴
じゅんぼく [0] 【醇朴・淳朴・純朴】 (名・形動)[文]ナリ
素直でかざりけのないこと。人情が厚く,世間慣れしていないさま。「―な気風」「―な人」
[派生] ――さ(名)
淳熟
じゅんじゅく [0] 【純熟・淳熟】
(1)よくなれ親しむこと。「男女の中,心のままならぬは是悪縁にや,諸事―せず/浮世草子・新可笑記 3」
(2)時機が熟すること。事がととのうこと。「機縁―して,此仏忽夢の中にいり/保元(中)」
淳良
じゅんりょう [0] 【淳良】 (名・形動)[文]ナリ
かざりけなく善良なさま。「我国人民の―なるを見れば/明六雑誌 19」
淳風
じゅんぷう [0] 【醇風・淳風】
すなおな風俗。人情のあつい風俗。
淵
ふち【淵】
a pool;→英和
the depth (深い所);→英和
an abyss (深淵).→英和
淵
ふち [2] 【淵・潭】
(1)水の深い所。川などのよどんだ所。
⇔瀬
(2)なかなかぬけ出すことのできない苦境。「絶望の―に沈む」
淵
ふち 【淵】
姓氏の一。
淵叢
えんそう [0] 【淵藪・淵叢】
〔「淵」は魚の,「藪」「叢」は鳥獣の集まる所〕
物事の寄り集まる所。中心として栄えている所。「羅馬(ローマ)は技芸の―なれば/西国立志編(正直)」
淵岡山
ふちこうざん 【淵岡山】
(1617-1686) 江戸前期の儒学者。仙台の人。名は惟元・宗誠,通称は源右衛門。陽明学者中江藤樹の高弟。京都に塾を開いた。会津に多くの門人がいた。著「岡山先生示教録」
淵底
えんてい [0] 【淵底】
■一■ (名)
(1)ふちの底。深い水の底。
(2)物事の奥深いところ。究極。「この物語の―を通達したまひしかども/戴恩記」
■二■ (副)
すっかり。残りなく。「コレハ―ゴ存ジノ如ク/日葡」
淵河
ふちかわ [2] 【淵河】
淵や河。また,川。
淵源
えんげん [0][3] 【淵源】 (名)スル
(1)物事の成り立ってきたみなもと。根源。根本。「教育の―」「―をたずねる」
(2)物事がそのことに基づいて成り立っていること。「故に今世の開花は耶蘇教に―す/新聞雑誌 60」
淵瀬
ふちせ [0][2] 【淵瀬】
(1)淵と瀬。水の深いところと浅いところ。
(2)〔「古今集(雑下)」の「世中は何か常なるあすか川昨日のふちぞ今日は瀬になる」から〕
世の中の定めないことのたとえ。
淵藪
えんそう [0] 【淵藪・淵叢】
〔「淵」は魚の,「藪」「叢」は鳥獣の集まる所〕
物事の寄り集まる所。中心として栄えている所。「羅馬(ローマ)は技芸の―なれば/西国立志編(正直)」
淵酔
えんすい 【淵酔】
〔「えんずい」とも〕
(1)深く酔うこと。
(2)平安時代以降,朝廷で正月と一一月の五節(ゴセチ)の翌日,または臨時の大礼などのあとに,清涼殿において,蔵人頭(クロウドノトウ)以下の殿上人に賜った酒宴。歌舞・管弦などをして楽しんだ。殿上の淵酔。五節の淵酔。
淵釣
どぶづり [0] 【淵釣(り)】
アユの釣り方の一。深い川淵で毛鉤(ケバリ)を用いて釣る方法。
淵釣り
どぶづり [0] 【淵釣(り)】
アユの釣り方の一。深い川淵で毛鉤(ケバリ)を用いて釣る方法。
淵鑑類函
えんかんるいかん 【淵鑑類函】
中国,清代の類書。1710年完成。康煕帝の勅により張英・王士禎らが撰した。四五部,四五〇巻よりなる。明の兪安期の「唐類函」を増補し,宋以後の出典を大量に加えたもの。
→類書(2)
混く
ひたた・く 【叨く・混く】 (動カ下二)
(1)だらしなくする。「人しげく,―・けたらむ住ひは/源氏(須磨)」
(2)混同する。「禅と教と方便を云ば―・けて同ずべからず/沙石 5」
混ざり物
まざりもの [0][5] 【混ざり物・交ざり物】
「まじりもの(混物)」に同じ。
混ざり物
まざりもの【混ざり物】
⇒混ぜ物.
混ざる
まざる【混ざる】
⇒混じる.
混ざる
まざ・る [2] 【混ざる・交ざる・雑ざる】 (動ラ五[四])
二種類以上のものが一緒になって,一体となる。まじり合う。「水と油は―・らない」「麦の―・った御飯」
混じり
まじり [3] 【混じり・交じり・雑じり】
(1)まじること。また,まじっていること。「白髪―」「小雨―」「鼻歌―」
(2)水分を非常に多くした粥(カユ)。おまじり。
混じりのある
まじり【混じり(気)のある】
impure (不純);→英和
diluted (うすめた).〜のない pure;→英和
unmixed.
混じり気
まじりけ [0][4] 【混じり気・雑じり気】
他の物がまざっていること。「―のない絹織物」「―のない気持ち」
混じり物
まじりもの [0][5] 【混じり物・雑じり物】
まじっているもの。まざりもの。
混じる
まじる【混じる】
mix[mingle] <with> ;→英和
be mixed[mingled] <with> .
混じる
まじ・る [2] 【混じる・交じる・雑じる】 (動ラ五[四])
(1)ある物の中に,他の種類の物が少量入る。入る物が少なく,異物感の強い場合にいう。「御飯の中に石が―・っていた」「雑念が―・る」
(2)仲間に加わる。交際する。「老人も若い人に―・って走る」「ともかくも人に―・る折なければ/源氏(乙女)」
(3)野や林に分け入る。「野山に―・りて竹を取りつつ/竹取」
〔「混ぜる」に対する自動詞〕
[可能] まじれる
混じる
こん・じる [0][3] 【混じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「混ずる」の上一段化〕
「混ずる」に同じ。「不純物が―・じる」
混ず
ま・ず 【混ず・交ず・雑ず】 (動ザ下二)
⇒まぜる
混ず
こん・ず 【混ず】 (動サ変)
⇒こんずる
混ずる
こん・ずる [0][3] 【混ずる】 (動サ変)[文]サ変 こん・ず
(1)ある物の中に別の物を混ぜる。混ぜ合わせる。「対話は浄瑠璃体に今時(キンジ)の俗話調を ―・じたるものなり/色懺悔(紅葉)」
(2)ある物に別の物が混ざる。
混ぜこぜにする
まぜこぜ【混ぜこぜにする】
confuse;→英和
mix up.
混ぜっ返し
まぜっかえし [0] 【混ぜっ返し・雑ぜっ返し】
相手の話に口をはさんでまぜかえすこと。まぜかえし。
混ぜっ返す
まぜっかえ・す [4] 【混ぜっ返す・雑ぜっ返す】 (動サ五[四])
「まぜかえす」に同じ。「横から―・す」
混ぜる
まぜる【混ぜる】
(1) mix;→英和
blend.→英和
(2)[混ぜ物をする]⇒混ぜ物.
混ぜる
ま・ぜる [2] 【混ぜる・交ぜる・雑ぜる】 (動ザ下一)[文]ザ下二 ま・ず
(1)あるものに他のものを加える。また,加えて一つにする。「米に麦を―・ぜる」「酢と油を―・ぜる」
(2)かきまぜる。「風呂の湯を―・ぜる」
(3)話に口を出す。また,そうしてちゃかす。「君のうちねぶりて,言葉―・ぜ給はぬを/源氏(帚木)」「これさそう―・ぜられちやあ本読(ホンヨミ)がをさまらねへ/西洋道中膝栗毛(魯文)」
〔「混じる」に対する他動詞〕
混ぜ合せる
まぜあわ・せる [0] 【混ぜ合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 まぜあは・す
別々のものを混ぜて一様にまじるようにする。「材料をよく―・せる」
混ぜ合わせる
まぜあわ・せる [0] 【混ぜ合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 まぜあは・す
別々のものを混ぜて一様にまじるようにする。「材料をよく―・せる」
混ぜ垣
まぜがき [2] 【混ぜ垣・交ぜ垣】
多種類の植物を用いてつくった生垣。
混ぜ御飯
まぜごはん [3] 【混ぜ御飯】
別に煮た魚介・野菜などの具を,炊き上がってから混ぜ入れた御飯。
混ぜ物
まぜもの【混ぜ物】
a mixture (混合物);→英和
an admixture (混入物).→英和
〜のない pure;→英和
unmixed.〜をする admix;→英和
adulterate <wine with water> .→英和
混ぜ物
まぜもの [2] 【混ぜ物・雑ぜ物】
本来の物に加え入れた他の物。また,量を増やしたり品質や見掛けをごまかすために混ぜた別の物。
混ぜ返し
まぜかえし [0] 【混ぜ返し・雑ぜ返し】
「まぜっかえし(混返)」に同じ。
混ぜ返す
まぜかえす【混ぜ返す】
[物・液体を]mix up.人の話を〜 interrupt a person's talk with irrelevant remarks; <俗> butt into a person's talk.
混ぜ返す
まぜかえ・す [3][0] 【混ぜ返す・雑ぜ返す】 (動サ五[四])
(1)何度もかきまぜる。「ぬか床を―・す」
(2)冗談や揚げ足とりで人の話を混乱させる。ちゃかす。まぜっかえす。「横から口を出して―・す」
混み合う
こみあ・う [3][0] 【込(み)合う・混み合う】 (動ワ五[ハ四])
多くの人や物が一か所に集まって,すき間がなくなる。「車内が非常に―・う」「枝の―・っている所は払う」
混一
こんいつ [0] 【混一】 (名)スル
まぜて一つにすること。「貧富を―し社会の秩序を紊乱(ブンラン)せんと/花間鶯(鉄腸)」
混乱
こんらん [0] 【混乱】 (名)スル
秩序なく入り乱れること。いろいろの物事が一緒になって,訳がわからなくなること。「列車のダイヤが―している」「頭の中が―している」
混乱
こんらん【混乱】
<be thrown into> confusion;→英和
disorder.→英和
〜する be confused[disordered].
混交
こんこう [0] 【混交・混淆】 (名)スル
(1)様々なものが入りまじること。区別すべきものを一つにすること。「玉石―」「公私を―する」「雅俗の言語―し/獺祭書屋俳話(子規)」
(2)〔contamination〕
意味・形態の似た二つの語・句または文がまぜ合わされて,新しい語・句や文ができること。「とらえる」と「つかまえる」とから「とらまえる」が,「便利だ」と「都合がいい」とから「便利がいい」ができる類。混成。
混交林
こんこうりん [3] 【混交林】
二種以上の樹木が混生している森林。混合林。混林。
⇔純林
混作
こんさく [0] 【混作】 (名)スル
一つの耕地に同時に二種類以上の作物を栽培すること。
混信
こんしん [0] 【混信】 (名)スル
電信で,発信源の異なる複数の信号がまざって受信されること。
混入
こんにゅう [0] 【混入】 (名)スル
他の物を混ぜて入れること。混ざって入ること。「毒物を―する」
混入する
こんにゅう【混入する】
mix;→英和
mingle.→英和
混効験集
こんこうけんしゅう コウカウケンシフ 【混効験集】
琉球語の古語の辞典。二巻。1711年序。尚貞の宣旨(センジ)で識名盛命などによって編纂された。
混合
こんごう【混合】
mixing;mixture.→英和
〜する mix;→英和
mingle;→英和
blend.→英和
‖混合競技 a mixed competition.混合酒 a mixed drink;cocktail.混合ダブルス mixed doubles.混合物 a mixture;a compound (化合物).
混合
こんごう [0] 【混合】 (名)スル
性質の違う物がまざりあうこと。まぜあわせること。「数種の薬品を―する」「―液」
混合ダブルス
こんごうダブルス [5] 【混合―】
ミクスト-ダブルスに同じ。混合複。
混合ワクチン
こんごうワクチン [5] 【混合―】
二種以上のワクチンを組み合わせて製したもの。それぞれのワクチンが独立した免疫付加作用をもつ。ジフテリア・破傷風の二種混合ワクチンの類や,それに百日咳(ゼキ)を加えた三種混合ワクチンがある。
混合保育
こんごうほいく [5] 【混合保育】
異年齢によるクラス編成で行う保育形態。三歳児と四歳児との混合クラス編成など。
→縦割り保育
混合保険
こんごうほけん [5] 【混合保険】
二種以上の保険を組み合わせた保険。被保険者が死亡した時,または一定の年齢に達した時のどちらの場合にも保険金が支払われる養老保険など。
混合名簿
こんごうめいぼ [5] 【混合名簿】
学校などにおける名簿類の中で,男女混合で姓名を五十音順に並べたもの。
混合契約
こんごうけいやく [5] 【混合契約】
〔法〕 二種類以上の典型契約の内容を兼備する契約。また,典型契約と非典型契約の性質を併有する内容をもった契約。混成契約。
混合感染
こんごうかんせん [5] 【混合感染】
二種以上の病原体に同時に冒されること。例えば,好気性菌と嫌気性菌とによる肺膿瘍,ウイルスと細菌とによる肺炎など。
混合政体
こんごうせいたい [5] 【混合政体】
君主制・貴族制・民主制の,それぞれの長所を採用した政体。古代ローマの執政官・元老院・民会などの相互抑制による統治を,ポリビオスが理論的に定式化したもの。近代の権力分立論の思想的源流となった。
混合栄養
こんごうえいよう [5] 【混合栄養】
(1)母乳と,母乳以外の乳汁成分を与える栄養法。
(2)独立栄養と従属栄養との,両方を行うこと。ヤドリギなど。
混合株
こんごうかぶ [3] 【混合株】
利益配当または残余財産の分配に関して,普通株よりある内容については優先し,他の内容では劣位の権利をもつ株式。
混合機
こんごうき [3] 【混合機】
ミキサー。
混合気
こんごうき [3] 【混合気】
ガソリンなどの燃料気体と空気の混合したもの。
混合物
こんごうぶつ [3] 【混合物】
二種以上の異なる物質が化学結合をせずに混じり合ったもの。空気や食塩水のような均一系と,土砂や泥水のような不均一系とがある。
→化合物
混合経済
こんごうけいざい [5] 【混合経済】
(1)資本主義経済の発展に伴って生ずる矛盾・弊害を回避するための政府による経済政策や社会保障の増大などの結果,自由競争を原理とする資本主義経済内で公共部門が大きな役割をもつようになった経済体制。1929年の大恐慌後,特に第二次大戦後の資本主義国における体制上の特色を指す。
(2)資本主義と社会主義の両経済体制の特質を兼ね備えていると考えられている経済。
混合農業
こんごうのうぎょう [5] 【混合農業】
穀物の栽培と牧畜とを組み合わせて行う農業形態。
混合酒
こんごうしゅ [3][0] 【混合酒】
カクテル。
混同
こんどう [0] 【混同】 (名)スル
(1)区別しなければならないものを同じものとして扱うこと。「公私を―する」
(2)混じりあって一つになること。混ぜて一つにすること。「其の知識自ら融会―す/明六雑誌 29」
(3)〔法〕 相対立する二つの法律上の地位が同一の人に帰すること。例えば,債権者と債務者とが同一人になるなど。物権・債権とも消滅の原因となる。
混同する
こんどう【混同する】
confuse[confound] <one thing with another> .→英和
混和
こんわ [0] 【混和】 (名)スル
(1)まざり合って区別がつかなくなること。よくまぜ合わせること。こんか。「酢と油を―する」
(2)〔法〕 別々の所有者に属するものがまざり合って区別がつかなくなること。A の砂糖と B の塩がまじってしまったような場合。
混和
こんか [0][1] 【混和】 (名)スル
〔「か」は漢音〕
「こんわ(混和){(1)}」に同じ。「兄弟五人は…中津人と―することが出来ない/福翁自伝(諭吉)」
混和する
こんわ【混和する】
mix;→英和
mingle.→英和
混和池
こんわち [3] 【混和池】
浄水工程の一つで,原水に薬品を混和させる池のこと。一般に,塩素と沈殿剤(凝集剤)を注入して攪拌する前塩素処理が行われる。
混在
こんざい [0] 【混在】 (名)スル
二種以上の物がいりまじって存在すること。「諸要素が―する」
混堂
こんどう [0] 【混堂】
ふろ場。浴場。浴室。
混声
こんせい [0] 【混声】
男声と女声との組み合わせ。
⇔単声
混声の
こんせい【混声の】
mixed <chorus> .→英和
混声合唱
こんせいがっしょう [5] 【混声合唱】
男声と女声とによる合唱。
⇔単声合唱
混成
こんせい [0] 【混成】 (名)スル
(1)種類の違うものを混ぜあわせて一つのものをつくること。また,まじりあってできていること。
(2)
⇒混交(コンコウ)(2)
混成の
こんせい【混成の】
mixed <brigade> ;→英和
composite.→英和
‖混成語 a pidgin (言語);a hybrid (word).
混成ガス
こんせいガス [5] 【混成―】
石炭ガスと水性ガスとの混合ガス。石炭を乾留して石炭ガスとコークスとを得て,さらにこのコークスに水蒸気を作用させて水性ガスを得る工程を一度に行なって得る。都市ガスに供する。
→水性ガス
混成作用
こんせいさよう [5] 【混成作用】
取り込んだ外来物質の影響でマグマの組成が変化する現象。
混成契約
こんせいけいやく [5] 【混成契約】
⇒混合契約(コンゴウケイヤク)
混成岩
こんせいがん [3] 【混成岩】
(1)マグマが既存の岩石または取り込んだ岩片などと反応してできた岩石。
(2)変成岩と火成岩とが入りまじった組織をもつ岩石の総称。変成岩に花崗(カコウ)岩質マグマがまじり合ってできた岩石。あるいは変成岩の一部が溶融し,流動して再び固まってできた岩石。片麻岩に似る。ミグマタイト。
混成旅団
こんせいりょだん [5] 【混成旅団】
もと陸軍で,歩兵一旅団に,騎兵・砲兵・工兵などを加えて編制した独立部隊。
混成競技
こんせいきょうぎ [5] 【混成競技】
陸上競技で,いくつかの特性の異なる競技種目を組み合わせて行われる競技。各競技種目の記録を点数化して,その合計得点を競う。十種競技・七種競技・五種競技など。
混成酒
こんせいしゅ [3] 【混成酒】
醸造酒・蒸留酒に香料・甘味料・色素などを加えて作り上げた酒。梅酒・味醂・白酒・ベルモット・リキュールなど。再製酒。
混戦
こんせん【混戦】
a confused fight;a melee.→英和
混戦
こんせん [0] 【混戦】
(1)敵味方が入り乱れて戦うこと。
(2)試合で,優劣が定まらず,勝敗の予想のつかない戦い。
混播
こんぱ [1] 【混播】 (名)スル
同じ場所に二種類以上の植物が育つように種子をまくこと。こんぱん。
混晶
こんしょう [0] 【混晶】
固溶体の一。二種以上の類質の物質が混合して一つの結晶体をつくっているもの。各種のミョウバン類。斜長石類など。
混本歌
こんぽんか [3] 【混本歌】
歌体の一。古今集の真名序に「混本」とあり,喜撰式・奥義抄ほかに諸説あるが実体は不明。
混林
こんりん [0] 【混林】
⇒混交林(コンコウリン)
混汞法
こんこうほう [0] 【混汞法】
⇒アマルガム法(ホウ)
混沌
こんとん【混沌】
chaos.→英和
〜とした chaotic.
混沌
こんとん [0] 【混沌・渾沌】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)天地創造の神話で,天と地がまだ分かれず,まじり合っている状態。カオス。「―たる宇宙/社会百面相(魯庵)」
(2)入りまじって区別がつかず,はっきりしないさま。「勝敗の行方は―としている」「敗戦直後はすべてが―の中にあった」
混浴
こんよく【混浴】
mixed bathing.
混浴
こんよく [0] 【混浴】 (名)スル
男女が同じ浴場で入浴すること。
混淆
こんこう【混淆】
(a) mixture.→英和
玉石混淆 a mixture of wheat and chaff.
混淆
こんこう [0] 【混交・混淆】 (名)スル
(1)様々なものが入りまじること。区別すべきものを一つにすること。「玉石―」「公私を―する」「雅俗の言語―し/獺祭書屋俳話(子規)」
(2)〔contamination〕
意味・形態の似た二つの語・句または文がまぜ合わされて,新しい語・句や文ができること。「とらえる」と「つかまえる」とから「とらまえる」が,「便利だ」と「都合がいい」とから「便利がいい」ができる類。混成。
混混
こんこん [0] 【渾渾・混混】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)「こんこん(滾滾)」に同じ。「葡萄の美酒は―として傍(ワキ)を流れて/うづまき(敏)」
(2)入り乱れるさま。「―沌沌(トントン)」
混濁
こんだく [0] 【混濁・溷濁】 (名)スル
(1)いろいろなものがまじってにごること。「白く―した液」
(2)秩序なく乱れること。混乱すること。「―の世」「意識が―する」
混濁した
こんだく【混濁した】
turbid;→英和
muddy;→英和
<have one's senses> muddled (意識が).
混濁流
こんだくりゅう [4] 【混濁流】
⇒乱泥流(ランデイリユウ)
混牧林
こんぼくりん [4] 【混牧林】
木材の生産と同時に牧畜も行う林地。
混獲
こんかく [0] 【混獲】 (名)スル
大型流し網漁業などで目的魚種以外の動物が漁獲されること。
混生
こんせい [0] 【混生】 (名)スル
種類の違った植物が入り混じって生えること。
混用
こんよう [0] 【混用】 (名)スル
種類の異なるものをまぜて用いること。「片仮名と平仮名を―する」
混種語
こんしゅご [0] 【混種語】
互いに異なる語種に属する二つ以上の要素が結合してできている単語。「重箱」(漢語と和語),「アルバイトする」「デリケートな」(外来語と和語),「リズム感」「原子力エンジン」(外来語と漢語)などの類。
混米
こんまい [0] 【混米】
別の品種・銘柄の米が混ざっていること。また,その米。
混紡
こんぼう [0] 【混紡】 (名)スル
種類の異なる繊維をまぜ合わせて糸につむぐこと。「―糸」
混紡
こんぼう【混紡】
mixed (yarn) spinning.〜の mixed (yarn) spun.
混綿
こんめん [0] 【混綿】
綿糸紡績の工程で,二種以上の綿花をまぜ合わせる作業。
混線
こんせん [0] 【混線】 (名)スル
(1)電信・電話で,複数の信号・通話が入りまじること。
(2)いくつかの話が入りまじって,話の本筋がわからないようになること。
混線
こんせん【混線】
entanglement of wires.〜する get entangled;get crossed (電話).
混織
こんしょく [0] 【混織】
⇒交織(コウシヨク)
混色
こんしょく [0] 【混色】
二種以上の色をまぜ合わせて別の色をつくること。また,そうしてできた色。
混芽
こんが [1] 【混芽】
発達すると花と葉の両方が出てくる芽。
混血
こんけつ [0] 【混血】 (名)スル
人種・民俗の異なる男女の間に子供が生まれること。「両民族は千年にわたって―した」
混血児
こんけつじ [4][3] 【混血児】
人種・民族の違う男女の間に生まれた子。あいのこ。ハーフ。
混血児
こんけつじ【混血児】
a child of mixed parentage.
混載
こんさい [0] 【混載】 (名)スル
異なる種類のものを一緒に積むこと。「貨客―」
混農林業
こんのうりんぎょう [5] 【混農林業】
森林の伐採跡地を一時的に農耕に利用すること。
→焼畑(ヤキハタ)
→間作(カンサク)(1)
混迷
こんめい [0] 【混迷・昏迷】 (名)スル
(1)複雑に入り組んで筋道がわからなくなること。「―する政局」
(2)〔医〕 意識は保たれているが,外界の刺激に対する反応や意思の表出を欠く状態。《昏迷》
混酸
こんさん [0] 【混酸】
一般に,二種類以上の酸の混合物のこと。特に,濃硫酸と濃硝酸との混合溶液をいい,強いニトロ化剤で芳香族化合物のニトロ化に用いられる。
混雑
こんざつ【混雑】
congestion;confusion (混乱).→英和
〜する be congested[crowded] <with> ;be in confusion[disorder].
混雑
こんざつ [1] 【混雑】 (名)スル
(1)多くの人や物が秩序なく入り乱れること。こみ合うこと。「―を避ける」「考の―した所を破るに/百一新論(周)」
(2)ごたごたすること。いざこざ。「何だか―した家庭らしい/大内旅宿(虚子)」
混食
こんしょく [0] 【混食】 (名)スル
米に雑穀などを混ぜて食べること。また,その食物。
淹滞
えんたい [0] 【淹滞】 (名)スル
(1)物事がとどこおること。「猶ほ半途に―するが如きあらば/雪中梅(鉄腸)」
(2)才能がありながら,下位にとどまっていること。
淹留
えんりゅう [0] 【淹留】 (名)スル
〔「淹」は久しい意〕
長く滞在すること。「次便の出航を俟て―せざるを得ざりしに/八十日間世界一周(忠之助)」
添
そえ ソヘ [0] 【酘・添(え)】
清酒の醸造で,もろみをつくるために酒母に加える蒸し米・麹(コウジ)・水など。また,それらを加えること。
添い
ぞい ゾヒ 【沿い・添い】
名詞の下に付いて,それに沿っていることを表す。「線路―」「海岸―」
添い嫁
そいよめ ソヒ― [0] 【添(い)嫁】
嫁入りの際に,嫁に付き添って行く女性。普通,年下または同年齢の未婚の女性がつとめる。つれよめ。よめまぎらかし。
添い寝
そいね ソヒ― [0] 【添(い)寝】 (名)スル
寝ようとする人のそばに寄り添って寝ること。添い臥し。「赤ん坊に―する」
添い寝する
そいね【添い寝する】
lie with <a baby> .
添い星
そいぼし ソヒ― [0] 【添(い)星・房星】
二十八宿の房(ボウ)宿の和名。蝎(サソリ)座の頭部の四星より成る。
添い歯
そいば ソヒ― [0] 【添(い)歯】
八重歯(ヤエバ)。
添い臥し
そいぶし ソヒ― [0] 【添い臥し・副い臥し】 (名)スル
(1)そいね。「たぐひなやまがきに忍ぶ姫ゆりの―したる常夏の露/為尹千首」
(2)東宮・皇子などの元服の夜,公卿などの娘を添い寝させること。また,その娘。のちに配偶者になることが多かった。
添い遂げる
そいと・げる ソヒ― [4] 【添(い)遂げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 そひと・ぐ
(1)一生,夫婦として暮らす。「生涯仲良く―・げた」
(2)困難な事情に打ち勝って夫婦となる。「周囲の反対を押し切って―・げる」
添う
そう【添う】
[同行する]accompany;→英和
go along with;[目的に] meet;→英和
suit;→英和
marry (結婚する).→英和
期待に〜 live up to a person's expectations.希望に〜 meet a person's wishes.目的に〜 answer the purpose.→英和
添う
そ・う ソフ [0][1] 【沿う・添う・副う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)主となるものから離れないようにする。《沿》
(ア)長い線状のもののわきを進む。そばを行く。「流れに―・った道」「線路に―・って歩く」
(イ)決まり・方針などに従う。「政府の方針に―・って実施される」
(2)要望・目的などにかなう。《添・副》「御期待には―・えません」
(3)離れずに,そばにいる。また,付き従う。《添・副》「影のように―・う」「身に―・ふ妹をとりみがね/万葉 3485」
(4)人と親しく交わる。「人には―・うてみよ,馬には乗ってみよ」
(5)男女が夫婦となって一緒に暮らす。《添》「二人を―・わせる」
(6)さらに別の物事が加わる。付け加わる。《添》「趣が―・う」「御位―・ひて牛車ゆるされて/源氏(薄雲)」
〔「そえる」に対する自動詞〕
[可能] そえる
■二■ (動ハ下二)
⇒そえる
添え
そえ ソヘ [0] 【酘・添(え)】
清酒の醸造で,もろみをつくるために酒母に加える蒸し米・麹(コウジ)・水など。また,それらを加えること。
添え
そえ ソヘ [0] 【添え・副え】
(1)主となる物にそえること。そえたもの。おまけ。「さまざまの芸を―にして薬を売に同じう/浮世草子・禁短気」
(2)人に従う人。補佐する人。「―になつて力を仮してはくれまいか/五重塔(露伴)」
(3)生け花で,中心となる枝を助ける働きをする枝。《副》
(4)ごはんのおかず。
(5)かもじ。添え髪。
添える
そえる【添える】
affix;→英和
attach;→英和
add <to> (加える).→英和
…を添えて with….→英和
力を〜 help;→英和
lend <a person> a hand.→英和
添える
そ・える ソヘル [0][2] 【添える・副える】 (動ア下一)[文]ハ下二 そ・ふ
(1)主なもののそばに置く。「贈り物にカードを―・える」「肉に野菜を―・える」
(2)補助・支えとなる物・行為などを付け加える。「軽く右手を―・えて持つ」「口を―・える」「今日の催しに彩りを―・える女声コーラス」
(3)ある人に別の人を付き添わせる。「御使に人を―・へ,…御ありか見せむと尋ぬれど/源氏(夕顔)」
(4)なぞらえる。擬する。「たな霧らひ雪も降らぬか梅の花咲かぬが代に―・へてだに見む/万葉 1642」
(5)身近に寄せる。「剣大刀身に―・へ寝けむ/万葉 217」
〔「そう」に対する他動詞〕
[慣用] 錦上に花を―
添え乳
そえぢ ソヘ― [0] 【添(え)乳】 (名)スル
子供に添い寝して乳を飲ませること。
添え乳する
そえぢ【添え乳する】
suckle a child in bed.
添え地
そえち ソヘ― [0] 【添(え)地】
(1)ある地所に他の地所を付け加えること。また,付け加えた地所。
(2)江戸時代,各役所の屋敷に付属している土地。
添え字
そえじ ソヘ― [0] 【添(え)字】
(1)本文の字の横に添えた小さな字。送り仮名・捨て仮名など。
(2)〔数〕 幾つかの変数を区別するために ��・�� などのように,文字の右下などに小さく書き添えた数字。添数(テンスウ)。
添え弾き
そえびき ソヘ― [0] 【添(え)弾き】
「連れ弾き」に同じ。「爰な女郎は琴の上手,我れも―して/浮世草子・好色産毛」
添え役
そえやく ソヘ― [0] 【添(え)役】
主となる者を補佐したり引き立てたりする役目。また,その役の人。
添え手紙
そえてがみ ソヘ― [3] 【添(え)手紙】
添え状。
添え文
そえぶみ ソヘ― [0] 【添(え)文】
「添え状(ジヨウ)」に同じ。
添え星
そえぼし ソヘ― [2] 【添え星】
(1)衛星の古名。そいぼし。[書言字考節用集]
(2)大熊座ゼータ星の伴星。アルコル。
添え書
そえしょ ソヘ― [0] 【添(え)書】
「添え状」に同じ。
添え書き
そえがき ソヘ― [0] 【添(え)書き】 (名)スル
(1)手紙や文書の終わりに付け加えて書くこと。また,その文。追って書き。「妹への伝言を―する」
(2)書画・器物などに由来などを記した文を添えること。また,その文章。添え筆。
添え木
そえぎ ソヘ― [0] 【添(え)木・副え木】
(1)草木などに,支えとして添えた木。支柱。
(2)骨折・捻挫(ネンザ)の治療の際に,患部を固定するために当てる板。副木(フクボク)。副子(フクシ)。
添え木
そえぎ【添え木】
a splint.→英和
添え柱
そえばしら ソヘ― [3] 【添(え)柱】
柱を補強するために,その脇(ワキ)に添えて立てる柱。
添え物
そえもの ソヘ― [2] 【添(え)物】
(1)主となる物につけ加えるもの。主となるものに付随しているもの。
(2)おまけ。景品。
添え物
そえもの【添え物】
an addition;→英和
a premium (景品);→英和
a garnish (料理の).→英和
添え状
そえじょう ソヘジヤウ [0] 【添(え)状】
人を遣わしたり物を送る際,その旨を記して添えてやる手紙。添え書。添え文。
添え石
そえいし ソヘ― [0] 【添(え)石】
(1)風で屋根が飛ばされないように屋根の上に並べて置く石。
(2)庭園などで,主な石に添えて置く石。
添え竹
そえだけ ソヘ― [0] 【添(え)竹】
草木などに支えとして添えた竹。
添え肩
そえかた ソヘ― [0] 【添(え)肩】
駕籠(カゴ)などをかつぐ人に付き添って助力する者。
添え言葉
そえことば ソヘ― [3] 【添え詞・添え言葉】
(1)付け加えていう言葉。
(2)そばから口添えした言葉。助言。
(3)古く,副詞・接続詞などを表すのに用いられた語。
添え詞
そえことば ソヘ― [3] 【添え詞・添え言葉】
(1)付け加えていう言葉。
(2)そばから口添えした言葉。助言。
(3)古く,副詞・接続詞などを表すのに用いられた語。
添え鉄物
そえがなもの ソヘ― [3] 【添え鉄物】
木材の継ぎ手・組み手の補強のためにあてる鉄板など。
添え香炉
そえごうろ ソヘガウロ [3] 【添(え)香炉】
香席で,一対の本香炉に追加して出される香炉。連衆の人数が多いときなどに用いられる。
添え髪
そえがみ ソヘ― [0] 【添(え)髪】 (名)スル
かもじ。入れ毛。そえ。「白髪に―して後家らしく作り成して/浮世草子・一代女 6」
添ひ
そい ソヒ 【添ひ・傍】
〔動詞「添う」の連用形から〕
(1)そば。かたわら。わき。「―にさぶらひて…と申せば/枕草子 245」
(2)山の斜面。「大嶽の戌亥の方の―に,おほきなる巌あり/宇治拾遺 2」
添ひ立つ
そいた・つ ソヒ― 【添ひ立つ】 (動タ四)
付き添う。後見する。「―・ちたらむ人の心さわぎぬべしかし/枕草子(七九・春曙抄)」
添ひ臥す
そいふ・す ソヒ― 【添ひ臥す】 (動サ四)
(1)物や人に寄り添って横になる。「昔物語をせさせて,我は内に―・して/宇治拾遺(序)」
(2)そばに寄り添って寝る。「御琴を枕にて,諸共に―・し給へり/源氏(篝火)」
添へ輿
そえごし ソヘ― 【添へ輿】 (名)スル
葬式で,棺をのせた輿に付き添って行くこと。また,その人。「―したる人,さのみうれひにも沈まず/浮世草子・一代女 3」
添ゆ
そ・ゆ 【添ゆ】 (動ヤ下二)
〔ハ行下二段動詞「そふ(添)」の転。中世後期以降の語〕
「添える」に同じ。「坐興を―・ゆべき者と雖ども/花柳春話(純一郎)」「心ヲ―・ユル/日葡」
添わす
そわ・す ソハス [2] 【添わす】
■一■ (動サ五)
〔下一段動詞「添わせる」の五段化〕
「添わせる」に同じ。「あんな男を私の娘と―・すわけにはいかない」
■二■ (動サ下二)
⇒そわせる
添わせる
そわ・せる ソハセル [3][0] 【添わせる】 (動サ下一)[文]サ下二 そは・す
〔「添う」に使役の助動詞「せる」が付いたものから〕
(1)添うようにさせる。「乳母を―・せる」
(2)夫婦にさせる。「二人を―・せる」
添わる
そわ・る ソハル [2] 【添わる】 (動ラ五[四])
加わる。増す。ふえる。「自ら可悩(ナヤマシ)き風情の―・りたるに/金色夜叉(紅葉)」「物思ひ―・りて,明けくれ口惜しき身を思ひ歎く/源氏(澪標)」
添乗
てんじょう [0] 【添乗】 (名)スル
他の人に付き添って乗り物に乗ること。特に,旅行社の者が団体旅行などに付き添うこと。
添乗員
てんじょういん [3] 【添乗員】
団体旅行の客に付き添って世話をする旅行会社の職員。
添乗員
てんじょういん【添乗員】
a tour conductor.
添乳
そえぢ ソヘ― [0] 【添(え)乳】 (名)スル
子供に添い寝して乳を飲ませること。
添付
てんぷ [1][0] 【添付】 (名)スル
(1)書類などに,その補足として他の物を付け加えること。「案内状に地図を―する」
(2)〔法〕 民法上,所有者を異にする二個以上の物が結合して分割できなくなった時(附合・混和),または他人の物を加工して新たな物を生じた時(加工)に,所有権の得失を生ずること。
添付する
てんぷ【添付する】
attach;→英和
append.→英和
添付書類 the attached[accompanying]papers.
添削
てんさく [0] 【添削】 (名)スル
(1)他人の詩文・答案などを,語句を添えたり削ったりして直すこと。斧正(フセイ)。添竄(テンザン)。
(2)書道で,朱筆を加えて直すこと。
添削する
てんさく【添削する】
correct;→英和
look over.
添加
てんか [0][1] 【添加】 (名)スル
(1)ある物に他の物をつけ加えること。「食品―物」「ビタミン C を―する」
(2)「音(オン)添加」に同じ。
添加する
てんか【添加する】
add;→英和
annex.→英和
添加物 an addition;→英和
an annex;an (artificial) additive.
添地
そえち ソヘ― [0] 【添(え)地】
(1)ある地所に他の地所を付け加えること。また,付け加えた地所。
(2)江戸時代,各役所の屋敷に付属している土地。
添嫁
そいよめ ソヒ― [0] 【添(い)嫁】
嫁入りの際に,嫁に付き添って行く女性。普通,年下または同年齢の未婚の女性がつとめる。つれよめ。よめまぎらかし。
添字
そえじ ソヘ― [0] 【添(え)字】
(1)本文の字の横に添えた小さな字。送り仮名・捨て仮名など。
(2)〔数〕 幾つかの変数を区別するために ��・�� などのように,文字の右下などに小さく書き添えた数字。添数(テンスウ)。
添寝
そいね ソヒ― [0] 【添(い)寝】 (名)スル
寝ようとする人のそばに寄り添って寝ること。添い臥し。「赤ん坊に―する」
添弾き
そえびき ソヘ― [0] 【添(え)弾き】
「連れ弾き」に同じ。「爰な女郎は琴の上手,我れも―して/浮世草子・好色産毛」
添役
そえやく ソヘ― [0] 【添(え)役】
主となる者を補佐したり引き立てたりする役目。また,その役の人。
添手紙
そえてがみ ソヘ― [3] 【添(え)手紙】
添え状。
添数
てんすう [3] 【添数】
「添え字{(2)}」に同じ。
添文
そえぶみ ソヘ― [0] 【添(え)文】
「添え状(ジヨウ)」に同じ。
添星
そいぼし ソヒ― [0] 【添(い)星・房星】
二十八宿の房(ボウ)宿の和名。蝎(サソリ)座の頭部の四星より成る。
添景
てんけい [0] 【点景・添景】
風景画・風景写真などで,全体を引き立たせるために加えられた人や物など。
添書
そえがき【添書】
a postscript.→英和
添書
てんしょ【添書】
a letter of introduction[recommendation].
添書
てんしょ [0] 【添書】
使者に持たせたり,贈り物に添えたりする書状。添え状。
添書
そえしょ ソヘ― [0] 【添(え)書】
「添え状」に同じ。
添書き
そえがき ソヘ― [0] 【添(え)書き】 (名)スル
(1)手紙や文書の終わりに付け加えて書くこと。また,その文。追って書き。「妹への伝言を―する」
(2)書画・器物などに由来などを記した文を添えること。また,その文章。添え筆。
添木
そえぎ ソヘ― [0] 【添(え)木・副え木】
(1)草木などに,支えとして添えた木。支柱。
(2)骨折・捻挫(ネンザ)の治療の際に,患部を固定するために当てる板。副木(フクボク)。副子(フクシ)。
添柱
そえばしら ソヘ― [3] 【添(え)柱】
柱を補強するために,その脇(ワキ)に添えて立てる柱。
添歯
そいば ソヒ― [0] 【添(い)歯】
八重歯(ヤエバ)。
添毛織物
てんもうおりもの [5][6] 【添毛織物】
⇒パイル織(オリ)
添水
そうず ソフヅ [0] 【添水】
懸け樋(ヒ)などで水を引いて竹筒に注ぎ入れ,一杯になると重みで反転して水を吐き,元に戻るときに石などを打って音を発するようにした仕掛け。もと農家で猪(イノシシ)や鹿(シカ)をおどすのに用いられた。ししおどし。添水唐臼(ソウズカラウス)。[季]秋。
〔「僧都」とも書く〕
添水[図]
添物
そえもの ソヘ― [2] 【添(え)物】
(1)主となる物につけ加えるもの。主となるものに付随しているもの。
(2)おまけ。景品。
添状
そえじょう ソヘジヤウ [0] 【添(え)状】
人を遣わしたり物を送る際,その旨を記して添えてやる手紙。添え書。添え文。
添田
そえだ ソヘダ 【添田】
姓氏の一。
添田
そえだ ソヘダ 【添田】
福岡県中東部,田川郡の町。明治中期以降,炭鉱町として発展。南部の英彦山は修験道で知られ,鬼スギは天然記念物。
添田唖蝉坊
そえだあぜんぼう ソヘダアゼンバウ 【添田唖蝉坊】
(1872-1943) 演歌師。本名平吉。神奈川県生まれ。「ラッパ節」「ああ金の世」「ノンキ節」など世相風刺の演歌を自作自演し,流行させた。
添石
そえいし ソヘ― [0] 【添(え)石】
(1)風で屋根が飛ばされないように屋根の上に並べて置く石。
(2)庭園などで,主な石に添えて置く石。
添竄
てんざん [0] 【添竄】 (名)スル
「添削(テンサク)」に同じ。
添竹
そえだけ ソヘ― [0] 【添(え)竹】
草木などに支えとして添えた竹。
添肩
そえかた ソヘ― [0] 【添(え)肩】
駕籠(カゴ)などをかつぐ人に付き添って助力する者。
添遂げる
そいと・げる ソヒ― [4] 【添(い)遂げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 そひと・ぐ
(1)一生,夫婦として暮らす。「生涯仲良く―・げた」
(2)困難な事情に打ち勝って夫婦となる。「周囲の反対を押し切って―・げる」
添香炉
そえごうろ ソヘガウロ [3] 【添(え)香炉】
香席で,一対の本香炉に追加して出される香炉。連衆の人数が多いときなどに用いられる。
添髪
そえがみ ソヘ― [0] 【添(え)髪】 (名)スル
かもじ。入れ毛。そえ。「白髪に―して後家らしく作り成して/浮世草子・一代女 6」
淼淼
びょうびょう ベウベウ [0] 【淼淼】 (ト|タル)[文]形動タリ
水面が果てしなく広がっているさま。淼漫。「―たる海原に立つ波/自然と人生(蘆花)」
淼漫
びょうまん ベウ― [0] 【淼漫】 (ト|タル)[文]形動タリ
水面が果てしなく広がっているさま。淼淼。「―たる洋海/西国立志編(正直)」
清
しん 【清】
中国最後の王朝(1616-1912)。女真族出身のヌルハチが諸部族を統一して後金(コウキン)国を建て,その子ホンタイジ(太宗)が国号を清と改めた(1636年)。順治帝の時,明の滅亡に乗じて中国内地に進出,北京に遷都。康煕(コウキ)・乾隆(ケンリユウ)の頃最盛期を迎えたが,以後農民反乱の続発と欧米列強の外圧とに苦しみ,辛亥(シンガイ)革命によって滅んだ。
清
さや 【明・清】 (副)
(多く「に」を伴って)
(1)あざやかなさま。はっきりしているさま。「背なのが袖も―に振らしつ/万葉 3402」
(2)清らかなさま。さっぱりしているさま。「菅畳(スガダタミ)いや―敷きて我が二人寝し/古事記(中)」
(3)音が静かな中にひびくさま。木の葉などがざわめくさま。さらさらと。ざわざわと。「笹の葉はみ山も―にさやげども/万葉 133」
清々しい
すがすがしい【清々しい】
fresh;→英和
refreshing.→英和
清々する
せいせい【清々する】
〔動〕feel refreshed[relieved (安心)];〔形〕refreshing.→英和
清い
きよ・い [2] 【清い・浄い】 (形)[文]ク きよ・し
(1)にごりやけがれがない。きれいである。さわやかだ。「―・く澄んだ秋の月」「―・い流れ」
(2)世俗的なよごれにおかされず純粋である。心によごれがない。「少女の―・い瞳」「―・い心」
(3)物欲や肉欲とかかわりがない。「―・い交際」
(4)未練がなくさっぱりしている。いさぎよい。「過去のことは―・く水に流して再出発しよう」「人手にかからんより,―・き自害してみせ申さん/曾我 10」
(5)(連用形の形で副詞的に用いられて)残るところがない。「―・う忘れてやみぬる/枕草子 276」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
清い
きよい【清い】
clean;→英和
clear <water> ;→英和
pure;→英和
innocent;→英和
chaste;→英和
honest <vote> .→英和
清か
さやか [1] 【明か・清か】 (形動)[文]ナリ
(1)はっきりしているさま。明るいさま。「月は―に照り/武蔵野(独歩)」
(2)音の高く澄んださま。さえて聞こえるさま。「―な笛の音」「裾捌(スソサバキ)の音最(イト)―に/外科室(鏡花)」
[派生] ――さ(名)
清き明き心
きよきあかきこころ 【清き明き心・浄き明き心】
(1)〔上代語〕
反逆の意志をもたない心。忠誠心。
(2)邪心のない,明朗で曇りなき心。きたなき心・くらき心に対するものとして古神道で高く評価された心情。のち中世神道や江戸の心学に受け継がれた。
清けし
さやけ・し 【明けし・清けし】 (形ク)
(1)気候はさわやかで大気は清澄,万物は見た目にもはっきりしている。あざやかである。[季]秋。「月影―・く,空の色青く/即興詩人(鴎外)」「さえわたる池の鏡の―・きに/源氏(賢木)」
(2)音が高く澄んでいる。響きがさえている。「行く水の音も―・く/万葉 4003」
(3)清い。いさぎよい。「古(イニシエ)ゆ―・く負ひて来にしその名そ/万葉 4467」
[派生] ――さ(名)
清げ
きよげ 【清げ・浄げ】 (形動ナリ)
けがれなく清らかなさま。清楚で美しいさま。「―なる童(ワラワ)などあまた出で来て/源氏(若紫)」
清し
すまし [3] 【澄まし・清し】
〔動詞「澄ます」の連用形から〕
(1)「澄まし汁」に同じ。
(2)酒の席で,杯を洗うための水。また,それを入れておく器。
(3)(多く「おすまし」の形で)きどること。まじめを装うこと。また,その人。
(4)洗い清めること。洗濯や掃除。「御―の事などせさせ奉り給へ/宇津保(国譲中)」
(5)「すまし女(メ)」に同じ。「おほやけ人,―・長女(オサメ)などして/枕草子 87」
清し
きよ・し 【清し・浄し】 (形ク)
⇒きよい
清しい
すがし・い [3] 【清しい】 (形)[文]シク すが・し
すがすがしい。さわやかで気持ちがよい。「―・い朝の空気」
清しむ
すずし・む 【涼しむ・清しむ】 (動マ下二)
(1)涼しくする。「夏の極めて暑き折には,枕や座を扇いで―・めて/御伽草子・二十四孝」
(2)清める。神や人の心を慰め静める。「夜の鼓の拍子を揃へて,―・め給へ/謡曲・高砂」「心ヲ―・ムル/日葡」
清しめ
すずしめ 【清しめ】
神慮を鎮(シズ)めること。また,そのための神楽(カグラ)など。「灯火もなく,―の声も聞こえず/謡曲・蟻通」
清し女
すましめ 【清し女】
器具の洗い清めや御湯殿のことなどに奉仕する下級の女官。すまし。樋洗(ヒスマシ)。
清し女
すがしめ 【清し女】
美しい女。清らかな女。「あたら菅原,言(コト)をこそ,菅原(スゲハラ)と言はめ,あたら―/古事記(下)」
清し汁
すましじる [4] 【澄まし汁・清し汁】
(1)出し汁に醤油・塩などで味をつけた透明な吸い物。
(2)味噌汁の上澄み。
清ます
すま・す [2] 【澄ます・清ます】 (動サ五[四])
(1)水などを濁りのない状態にする。「水を―・す」
(2)雑念を払って,心を落ち着かせる。「心を―・して字を書く」「琵琶をしらめて夜もすがら心を―・し/平家 5」
(3)一つのことに注意を向ける。「耳を―・す」「諸人目を―・して見る処に/保元(上・古活字本)」
(4)曇りを取り去って,さえた状態にする。「五六撥をいとおもしろく―・して弾き給ふ/源氏(若菜下)」
(5)(自動詞的に用いて)よそ行きの表情やそぶりをする。そんなことにはかかわりがないという表情やそぶりをする。「おつに―・した顔」「他人に迷惑をかけても―・している」
(6)動詞の連用形の下に付いて,
(ア)一心に…する。精神を集中して…する。「笛を吹き―・す」「おこない―・す」
(イ)すっかり…する。完全に…する。「刀を研ぎ―・す」「医者になり―・す」
(7)洗い清める。「その日御髪―・し,端に居て乾し居給へる中に/宇津保(初秋)」
(8)世の中が平安になるようにする。鎮定する。「一天をしづめ,四海を―・す/平家 12」
(9)道理を明らかにする。是非をはっきりさせる。「理ヲ―・ス/日葡」
〔「澄む」に対する他動詞〕
[可能] すませる
清まはり
きよまわり 【清まはり】
〔動詞「清まわる」の連用形から〕
物忌みして清浄になること。斎戒。潔斎。「斎宮の御―も,わづらはしくや/源氏(葵)」
清まはる
きよまわ・る 【清まはる】 (動ラ四)
(1)潔斎して,身を清らかにする。きよまる。「魚をもくひ女にもふれて―・る事もなくて/宇治拾遺 8」
(2)清くなる。潔白になる。「いふかひなき御名の,たちまちに―・らせ給ふべきにもあらず/浜松中納言 2」
清まる
きよま・る 【清まる】 (動ラ四)
清らかになる。潔斎して,身が清浄になる。きよまわる。「つれづれもなく,心の濁りも―・る心地すれ/徒然 17」
清み酒
すみざけ 【清み酒】
清酒(セイシユ)。[日葡]
清む
す・む [1] 【澄む・清む】
■一■ (動マ五[四])
(1)空や液体に曇りや濁りがなくなって,透き通ってみえる。
⇔にごる
「水が―・む」「秋は空気が―・んで感じられる」「月が―・む」
(2)まじりけがなくなる。
⇔にごる
「―・んだ色」
(3)音がよく響きわたる。さえる。「―・んだ笛の音」
(4)清音で発音する。
⇔にごる
「この語は―・んで読む」
(5)雑念がなくなる。「―・んだ心」
(6)静かになる。「人―・みてのち三人ながら車より下りぬれば/今昔 28」
(7)すましこむ。「舟の楫取りたる男ども,…いといみじう―・みたるさまなり/更級」
(8)道理が明らかになる。「理ノ―・マヌコトヂャ/日葡」
(9)沈んでいる。くすんでいる。「中には萱草など―・みたる色を着て/源氏(手習)」
〔「澄ます」に対する自動詞〕
■二■ (動マ下二)
(1)道理を明らかにする。決着をつける。「理ヲ―・ムル/日葡」
(2)濁りを去りきれいにする。「心ヲ―・メテ世ノ塵ニケガサレザル/ロドリゲス」
(3)気持ちを納得させる。「あい��,と―・めぬ顔して猫をさすつて居る/歌舞伎・お染久松色読販」
清む
きよ・む 【清む・浄む】 (動マ下二)
⇒きよめる
清め
きよめ [3][0] 【清め】
〔動詞「清める」の連用形から〕
(1)清浄にすること。罪やけがれをはらいきよめること。「―の水」「お―」
(2)掃除。きれいにすること。「この侍,―すとて/宇治拾遺 12」
(3)不浄のものをとり片付けた者。「―が家のありけるに入りにけり/今物語」
清める
きよ・める [3] 【清める・浄める】 (動マ下一)[文]マ下二 きよ・む
(1)けがれや汚(ヨゴ)れを取り除いて,きれいにする。清浄にする。「身を―・める」「塩をまいて土俵を―・める」
(2)汚名・恥などを取り除く。すすぐ。「終に呉王夫差をほろぼし,会稽の恥を―・む/平治(下)」
清める
きよめる【清める】
purify;→英和
cleanse;→英和
make <a thing> clean;absolve <oneself from sin> .→英和
清め purification.
清め塩
きよめじお [3] 【清め塩】
〔「清めの塩」とも〕
「盛(モ)り塩」に同じ。
清め書き
きよめがき [0] 【清め書き】
せいしょ。浄書(ジヨウシヨ)。きよがき。
清め紙
きよめがみ [3] 【清め紙】
用便のあとに用いる紙。おとし紙。
清やか
すがやか 【清やか】 (形動ナリ)
(1)物事がとどこおりなく行われるさま。速やかなさま。「―に后妃の位に定まり給ふこと,限りなき御世おぼえと/増鏡(さしぐし)」
(2)思いきりのよいさま。あっさり。「おどろおどろしき御悩みにもあらで,―に(出家ヲ)おぼし立ちける程よ/源氏(柏木)」
清ら
けうら 【清ら】 (形動ナリ)
〔「きよら」の転という〕
輝くように美しいさま。「髪いと―にて長かりけるが/源氏(真木柱)」
清ら
きよら 【清ら】 (名・形動ナリ)
気品があって美しいこと。また,華やかで美しいこと。また,そのさま。「光みちて―にてゐたる人あり/竹取」「万づに―を尽くしていみじと思ひ/徒然 2」
清らか
きよらか [2] 【清らか】 (形動)[文]ナリ
けがれのないさま。よごれやにごりがなく澄んでいるさま。「―な水」「―な愛」
[派生] ――さ(名)
清らかな
きよらかな【清らかな】
⇒清い.
清世
せいせい [0] 【清世】
よく治まっている世の中。太平の世。
清介
せいかい [0] 【清介】
〔「清廉狷介」の略〕
(1)潔白すぎて度量が狭いこと。
(2)清廉すぎて俗世間から孤立すること。
清仏戦争
しんふつせんそう 【清仏戦争】
ベトナムの支配権をめぐる清国とフランスとの戦争(1884-1885)。清軍は敗北し,天津条約によって清国はその宗主権を放棄し,フランスの保護国化を承認した。
清会
せいかい [0] 【清会】
風雅な会合。
清僧
せいそう [0] 【清僧】
戒律を厳しく守り,品行の正しい僧。肉食・妻帯をしない僧。
清元
きよもと [2] 【清元】
(1)「清元節(ブシ)」の略。
(2)清元節の家の名。
清元延寿太夫
きよもとえんじゅだゆう 【清元延寿太夫】
清元節の家元。
(1)(初世)(1777-1825) 富本節から出て,清元節を創始。後年落髪して延寿斎と改名。刺客に殺された。
(2)(二世)(1802-1855) 初世の子。名人太兵衛と称され,清元節の基礎を築く。「三社祭」「神田祭」「明烏(アケガラス)」などを作曲。
(3)(四世)(1832-1904) 河竹黙阿弥(モクアミ)と提携し,劇場音楽としての清元を確立。「十六夜清心(イザヨイセイシン)」「三千歳(ミチトセ)」「青海波(セイガイハ)」などを作曲。
清元梅吉
きよもとうめきち 【清元梅吉】
清元三味線方。
(1)(二世)(1854-1911) 初世の門弟。四世・五世清元延寿太夫の立三味線を務めた名人。「雁金(カリガネ)」「隅田川」などを作曲。
(2)(三世)(1889-1966) 二世の子。五世清元延寿太夫の相方を務めたが,不仲となり,清元流(梅吉流)を創立し家元となる。のち二世寿兵衛と改名。「お夏狂乱」「津山の月」などを作曲。
清元節
きよもとぶし [0] 【清元節】
江戸浄瑠璃の一。清元延寿太夫を祖とし,富本節から分かれた。浄瑠璃中最も派手で粋な語り口をもち,裏声による技巧的な高声に特色がある。清元。
清元羽織
きよもとばおり [5] 【清元羽織】
女物の羽織の一。脇(ワキ)に襠(マチ)がなく幅の狭い黒繻子(クロシユス)の襟をつけたもの。
清光
せいこう [0] 【清光】
清らかな光。特に,月のさえた光。
清冷
せいれい [0] 【清冷】
清く澄んで冷たいこと。また,清らかで汚れのないこと。
清冽
せいれつ [0] 【清冽】 (名・形動)[文]ナリ
水が清らかで冷たい・こと(さま)。「―な谷川の水」
[派生] ―― さ(名)
清刷
きよずり [0] 【清刷(り)】 (名)スル
印刷で,校正を終えた活版・凸版などを写真製版などの版下にするため,良質の紙にきれいに刷ること。また,そのもの。
清刷り
きよずり [0] 【清刷(り)】 (名)スル
印刷で,校正を終えた活版・凸版などを写真製版などの版下にするため,良質の紙にきれいに刷ること。また,そのもの。
清剃り
きよずり 【清剃り】
一度剃(ソ)ったところをさらに丁寧に剃ること。「もう―だからそろ��とおさすりばかり/滑稽本・浮世風呂 2」
清勝
せいしょう [0] 【清勝】
手紙文で,相手が健康で無事に暮らしていることを喜ぶ意で用いる語。「益々御―の段」
清十郎
せいじゅうろう セイジフラウ 【清十郎】
⇒お夏(ナツ)清十郎
清原
きよはら 【清原】
姓氏の一。天武天皇の皇子舎人(トネリ)親王の曾孫繁野(夏野)らに清原真人の姓を賜ったのに始まる。後世,外記(ゲキ)の職を世襲し,明経道(ミヨウギヨウドウ)の博士家となった清原氏は,もと海宿禰(アマスクネ)と称し,真人姓清原氏との関係は不明。
清原俊蔭
きよはらのとしかげ 【清原俊蔭】
「宇津保物語」俊蔭の巻の主人公。仲忠の祖父。唐に遣(ツカ)わされる途中難船して波斯国(ハシコク)に漂着,七人の仙人に琴(キン)を習い,なん風・はし風などの名琴を携えて帰国する。
清原元輔
きよはらのもとすけ 【清原元輔】
(908-990) 平安中期の歌人。三十六歌仙の一人。深養父の孫。清少納言の父。肥後守。梨壺の五人の一人として万葉集の訓釈(古点)ならびに後撰和歌集の撰に参加。家集に「元輔集」がある。
清原夏野
きよはらのなつの 【清原夏野】
(782-837) 平安初期の貴族。右大臣。舎人(トネリ)親王の孫小倉王の子。清原真人の姓を賜り清原氏の祖となる。「令義解」の編纂者。
清原宣賢
きよはらのぶかた 【清原宣賢】
(1475-1550) 戦国時代の儒者。吉田兼倶の三男。清原宗賢の養子。号,環翠軒。公卿・僧・大名に対して新古折衷の立場で四書五経を教授。博学多才で,神道説・国文・漢詩などにも通じた。著「日本書紀神代巻抄」「伊勢物語惟清抄」「貞永式目抄」ほか多数。
清原家衡
きよはらのいえひら 【清原家衡】
(?-1087) 平安後期の武将。出羽の人。兄清衡とともに長兄真衡と争った。真衡の病死後,さらに清衡および彼を後援する源義家と対立,金沢柵(カネザワノサク)で殺された。
清原武則
きよはらのたけのり 【清原武則】
平安後期の武将。出羽の俘囚(フシユウ)の長。前九年の役で源頼義・義家を援助し,安倍貞任を滅ぼし,功により1063年,鎮守府将軍に任ぜられた。生没年未詳。
清原武衡
きよはらのたけひら 【清原武衡】
(?-1087) 平安後期の武将。武則の子。甥(オイ)である家衡を助け,金沢柵(カネザワノサク)に拠(ヨ)って源義家の軍に抗戦したが,柵は焼け落ちて捕殺された。
清原深養父
きよはらのふかやぶ 【清原深養父】
平安前期の歌人。清少納言の曾祖父。元輔の祖父。内蔵大允。藤原兼輔・紀貫之らと親交があった。古今和歌集以下の勅撰集に四〇首入集。家集に「深養父集」がある。生没年未詳。
清原清衡
きよはらのきよひら 【清原清衡】
⇒藤原清衡(フジワラノキヨヒラ)
清史稿
しんしこう 【清史稿】
中国,清代に関する紀伝体の歴史書。五三六巻。民国の趙爾巽(チヨウジソン)らの撰。1927年成立。本紀二五巻,志一四二巻,表五三巻,列伝三一六巻。
清吟
せいぎん [0] 【清吟】
(1)清らかな声で美しく吟ずること。また,その吟詠。
(2)他人の吟詠をほめていう語。
清和
せいわ [1] 【清和】 (名・形動)[文]ナリ
(1)空が晴れて気候が穏やかな・こと(さま)。「日本は気候―にして/新聞雑誌 58」
(2)陰暦四月一日,また四月の異名。「―の天雲なく晴れて/父の終焉日記」
清和井院
せがいいん セガヰヰン 【清和井院】
⇒清和院(セイワイン)
清和大学
せいわだいがく 【清和大学】
私立大学の一。1993年(平成5)設立。本部は木更津市。
清和天皇
せいわてんのう 【清和天皇】
(850-880) 第五六代天皇(在位 858-876)。名は惟仁(コレヒト)。文徳天皇第四皇子。八歳で即位。外祖父藤原良房が初めて人臣摂政となった。水尾帝(ミズノオテイ)。
清和源氏
せいわげんじ 【清和源氏】
清和天皇から出た源氏。天皇の諸皇子に源姓を賜ったが,第六皇子貞純親王の皇子経基(ツネモト)王の系統が代表的存在。王の子満仲は摂津多田荘に土着,さらにその子頼光は摂関家と結んで勢力を伸ばした。頼義・義家は関東に進出,頼朝は鎌倉幕府を開くなど,子孫は各地に繁栄。佐竹・武田・平賀・新田・足利の諸氏はいずれもこの流れに入る。
→清和源氏[表]
清和院
せいわいん 【清和院】
京都市上京区七本松にある真言宗智山派の寺。仁寿年間(851-854)文徳天皇が皇后染殿のために創建した仏心院に始まる。清和天皇が譲位後入山し,現在名に改称。清和井(セガイ)院。勢賀院。感応寺。
清夜
せいや [1] 【清夜】
涼しくさわやかな夜。
清奇
せいき [1] 【清奇】
清新で珍しいこと。「蕎麦(ソバ)店に入りて喫するに其―いふべからず/伊沢蘭軒(鴎外)」
清女
せいじょ 【清女】
清少納言の異名。
清姫
きよひめ 【清姫】
⇒安珍清姫(アンチンキヨヒメ)
清婉
せいえん [0] 【清艶・清婉】 (名・形動)[文]ナリ
清らかであでやかな・こと(さま)。「―な美女」
清客
せいかく [0] 【清客】
(1)風雅な客。
(2)梅の異名。
清宴
せいえん [0] 【清宴】
世俗を離れた風雅な宴会。
清宵
せいしょう [0] 【清宵】
夜気のさわやかな宵(ヨイ)。
清家
せいけ 【清家】
明経(ミヨウギヨウ)儒家の清原家。平安中期,一条天皇の時代に始まり,中家(チユウケ)と並立した。
清寧天皇
せいねいてんのう 【清寧天皇】
記紀で,第二二代天皇白髪武広国押稚日本根子尊(シラカノタケヒロクニオシワカヤマトネコノミコト)の漢風諡号(シゴウ)。雄略天皇の第三皇子。都は大和国磐余甕栗(イワレミカグリ)宮。
清少納言
せいしょうなごん 【清少納言】
紫式部と共に平安中期を代表する女流文学者。生没年,本名未詳。父清原元輔は「後撰集」撰者,曾祖父深養父(フカヤブ)も著名な歌人。一条天皇中宮定子に仕え,清原姓に因んで清少納言と呼ばれた。和漢の学に通じた才女として名を馳せ,「枕草子」を著す。家集に「清少納言集」がある。
清川
きよかわ キヨカハ 【清川】
姓氏の一。
清川八郎
きよかわはちろう キヨカハハチラウ 【清川八郎】
(1830-1863) 幕末の志士。出羽国の郷士。江戸で幕府の浪士募集に応じ,浪士隊に入り上洛。佐幕派の近藤勇らと対立し江戸に戻され新徴組に編入,間もなく暗殺された。
清帳
せいちょう [0] 【清帳】
(1)江戸時代,清書された帳簿。
(2)「清帳紙」の略。
清帳紙
せいちょうし [3] 【清帳紙】
昔,大福帳の地紙に用いた楮(コウゾ)製の丈夫な紙。土佐・肥後・日向・伊予・石見(イワミ)・筑後柳川などの産。
清平
せいへい [0] 【清平】 (名・形動ナリ)
世の中が清らかに治まっている・こと(さま)。「四海―なるを/十善法語」
清幽
せいゆう [0] 【清幽】
俗塵を離れていて,きよらかで静かなこと。「―の地」
清康
せいこう [0] 【清康】 (名・形動)[文]ナリ
気持ちがすがすがしく健康な・こと(さま)。「―安楽に過ごせしに/いさなとり(露伴)」
清廉
せいれん [0] 【清廉】 (名・形動)[文]ナリ
心が清らかで,私欲のない・こと(さま)。「―な人」「―の士」
[派生] ――さ(名)
清廉
せいれん【清廉】
uprightness;integrity.→英和
〜(潔白)な honest;→英和
upright.→英和
清廉潔白
せいれんけっぱく [0] 【清廉潔白】 (名・形動)[文]ナリ
心が清らかで私欲がなく,不正などをすることがまったくない・こと(さま)。「―の身」
清心
せいしん [0] 【清心】
汚れのない清らかな心。
清所
きよどころ 【清所】
御厨子所(ミズシドコロ)の異名。おきよどころ。
清拙正澄
せいせつしょうちょう 【清拙正澄】
(1274-1339) 鎌倉時代の臨済宗の僧。清拙派の祖。中国福州の人。1326年来日。北条高時に請われて鎌倉の建長寺・浄智寺に住し,のち建仁寺・南禅寺に歴住。諡号(シゴウ),大鑑禅師。
清拭
せいしき [0] 【清拭】 (名)スル
病人などの,身体をふいて清潔にすること。
清拭き
きよぶき [0] 【清拭き】 (名)スル
ぬれた布で拭いたあと,さらに乾いた布で拭いて仕上げること。からぶき。
清掃
せいそう [0] 【清掃】 (名)スル
きれいにすること。汚れを払いのけること。掃除。「部屋を―する」
清掃
せいそう【清掃】
cleaning.→英和
〜する clean;→英和
scavenge (道の).→英和
‖清掃車 <米> a garbage truck; <英> a dustcart.清掃員 <米> a garbage collector; <英> a dustman.
清掃車
せいそうしゃ [3] 【清掃車】
ごみを収集して回る自動車。ごみ収集車。
清掻
すががき [2] 【清掻・菅掻】
〔動詞「すががく」の名詞化〕
(1)和琴(ワゴン)の奏法の型の一。曲中で多用される基本的音型。
(2)江戸初期の箏(ソウ)または三味線で,歌のない器楽曲の類。
(3)(普通「菅垣」と書く)尺八の古典本曲の曲名で,「三谷(サンヤ)菅垣」のように接尾語的に用いられる語。弦楽器の曲を原曲とする意か。
(4)江戸吉原で張り見世を開くとき,店先の格子の中で遊女たちが弾いた,歌を伴わない三味線曲。見世菅掻。
(5)下座(ゲザ)音楽の一。吉原の場面などに用いる。
清掻く
すがが・く 【清掻く・菅掻く】 (動カ四)
和琴(ワゴン)・箏(ソウ)などの弦楽器で,歌や他楽器を伴わずに,一つの楽器のみを掻き鳴らす。「あづま(=和琴)を―・きて/源氏(若紫)」
清教徒
せいきょうと [3] 【清教徒】
⇒ピューリタン(1)
清教徒
せいきょうと【清教徒】
a Puritan.→英和
清教主義 Puritanism.→英和
清教徒革命
せいきょうとかくめい [6] 【清教徒革命】
⇒ピューリタン革命(カクメイ)
清文鑑
しんぶんかん 【清文鑑】
中国,清朝の命で作られた満州語の辞典。康煕(コウキ)・乾隆(ケンリユウ)年間に数種類作られ,特に満・漢対照の「御製増訂清文鑑」は広く行われた。
清新
せいしん [0] 【清新】 (名・形動)[文]ナリ
新しく,生き生きとしていること。さわやかなさま。「―の気を吹き込む」「―な趣味/田舎教師(花袋)」
[派生] ―― さ(名)
清新な
せいしん【清新な】
new;→英和
fresh.→英和
清方
きよかた 【清方】
⇒鏑木(カブラギ)清方
清明
せいめい [0] 【清明】
■一■ (名)
二十四節気の一。三月節気。太陽が黄経一五度に達した時をいい,現行の太陽暦で四月五日頃にあたる。万物清く陽気になる時期という意。
■二■ (名・形動)[文]ナリ
清く明らかなこと。清らかで,曇りのないさま。「―な月影」「天地―なり/新聞雑誌 40」
■三■ (形動タリ)
{■二■}に同じ。「月殊に晴渡て,虚空―たるに/太平記 12」
清明祭
せいめいさい [3] 【清明祭】
沖縄地方で,旧暦三月の清明の節に行われる墓参の行事。しいみい。
清晨
せいしん [0] 【清晨】
きよらかな朝。すがすがしい朝。
清暉
せいき [1] 【清暉・清輝】
清らかな光。清光。
清暑堂
せいしょどう 【清暑堂】
平安京大内裏の豊楽殿(ブラクデン)の不老門の南にある殿舎。大嘗祭(ダイジヨウサイ)の後,御神楽が行われた。せいそどう。
清書
せいしょ [0] 【清書】 (名)スル
下書きなどをきれいに書き直すこと。また,そのもの。きよがき。浄書。「―した原稿」
清書
せいしょ【清書】
<make> a fair copy <of> .
清書き
きよがき 【清書き・浄書き】 (名)スル
草稿などを正しくきれいに写し改めること。せいしょ。「まだ―もせぬ本をつかはして侍りけるを/新古今(雑下詞)」
清朗
せいろう [0] 【清朗】 (形動)[文]ナリ
きよくすがすがしいさま。「東京よりは余程暖かい事,空気の―な事/門(漱石)」
清朝
しんちょう [1] 【清朝】
(1)中国,清の朝廷。また,その時代。
(2)「せいちょう(清朝)」に同じ。「―活字」
清朝
せいちょう [1] 【清朝】
漢字の活字の書体の一。毛筆書きに似た楷書体の活字。名刺・招待状などに用いる。清朝体。
清栄
せいえい [0] 【清栄】
手紙文で,相手の健康・繁栄などを祝う挨拶の言葉。「貴家ますます御―の段」
清楚
せいそ [1] 【清楚】 (名・形動)[文]ナリ
(女性の服装・姿などが)清らかですっきりしている・こと(さま)。「―な装い」「―な花」
[派生] ――さ(名)
清楚
せいそ【清楚】
neatness.〜な neat (and clean);→英和
tidy.→英和
清楽
しんがく [0][1] 【清楽】
中国の清代の音楽。一七,八種の楽器で合奏される。日本には文政(1818-1830)頃,清人金琴江が長崎に来て伝えた。
→明楽(ミンガク)
清歌
せいか [1] 【清歌】
(1)清らかな声で歌うこと。また,その歌。
(2)管弦の伴奏なしで歌うこと。
清正
きよまさ 【清正】
〔加藤清正の紋所が蛇(ジヤ)の目であったことから〕
蛇の目傘。「雨やどり―を買ふ品のよさ/柳多留 41」
清正人参
きよまさにんじん [5] 【清正人参】
セロリの別名。
清武
きよたけ 【清武】
宮崎県南部,宮崎郡の町。宮崎市南西に接し,清武川が流れる。安井息軒の生地。
清気
せいき [1] 【清気】
清らかな気。清浄な雰囲気。
清水
しみず シミヅ [0] 【清水】
地面や岩の間などからわき出る,澄んだ冷たい水。小さな流れになっているものもいう。[季]夏。《二人してむすべば濁る―かな/蕪村》
清水
しみず シミヅ 【清水】
(1)静岡県中部,駿河湾に面する市。もと東海道の二宿,江尻・興津を含む。水産業や石油・金属・造船などの工業が立地。三保ノ松原・日本平がある。
(2)北海道中南部,上川郡の町。テンサイ・豆類などの畑作と酪農を行う。
(3)福井県中部,丹生(ニユウ)郡の町。北は福井市に接する。
(4)静岡県東部,駿東郡の町。富士山の湧水で知られる柿田川が流れる。機械・自動車部品工業がある。
(5)和歌山県北部,有田郡の町。有田川の上流域を占め,林業を行う。
清水
きよみず キヨミヅ 【清水】
京都市東山区清水寺を中心とする地区。
清水
しみず シミヅ 【清水】
(1)姓氏の一。
(2)江戸時代の御三卿の一。九代将軍家重の第二子重好が江戸城清水門内に邸を与えられ一家を創立。所領一〇万石で,御三家に次ぐ家格。
清水
しみず シミヅ 【清水】
狂言の一。茶の湯の水を汲みにやらされた太郎冠者は,鬼が出たと偽って逃げ帰る。手桶を取りに行く主人を鬼の面をかぶって脅すが,声で正体を見破られる。鬼清水。
清水
しみず【清水】
spring water;clear water.
清水
せいすい [0] 【清水】
澄んで,きれいな水。しみず。
清水トンネル
しみずトンネル シミヅ― 【清水―】
群馬・新潟県境,上越線にあるトンネル。長さ約9.7キロメートル。1931年(昭和6)完成。清水峠付近で三国山脈を貫く。さらに,これとほぼ平行して,67年,新清水トンネル(約13.5キロメートル)が開通。また,上越新幹線が通る大清水トンネル(22.221キロメートル)もできた。
清水六兵衛
きよみずろくべえ キヨミヅロクベヱ 【清水六兵衛】
京都の陶工。
(1)(初代)(1738-1799) 大坂生まれ。旧姓,古藤。号は愚斎。京都五条坂の陶工海老屋清兵衛に陶法を学び,同所で開窯,清水六兵衛を名乗る。主として茶器を焼く。
(2)(五代)(1875-1959) 京都府生まれ。幼名栗太郎。号,六和。京焼の伝統とモダンな感覚とを生かした作風が特徴。
清水喜助
しみずきすけ シミヅ― 【清水喜助】
(1815-1881)(二代)大工棟梁・建築家。越中の人。初代についで,明治期の洋風建築を手がける。代表作に築地ホテル館・第一国立銀行・渋沢栄一邸などがある。
清水垣
しみずがき シミヅ― [3] 【清水垣】
丸太・竹・棕櫚(シユロ)縄などで作った神社の垣根の一種。
清水多嘉示
しみずたかし シミヅ― 【清水多嘉示】
(1897-1981) 彫刻家。長野県生まれ。渡仏しブールデルに師事。武蔵野美大教授。作「男の坐像」
清水宗治
しみずむねはる シミヅ― 【清水宗治】
(1537-1582) 戦国時代の武将。備中高松城主。羽柴秀吉の水攻めによく耐えたが,城兵の助命を条件に自刃。
清水寺
きよみずでら キヨミヅ― 【清水寺】
京都市東山区清水にある北法相宗の本山。山号は音羽山。798年,坂上田村麻呂が延鎮を開山として建立,鎮護国家の道場となる。平安時代,延暦寺と興福寺との抗争で,しばしば焼かれた。現在の堂宇は,徳川家光の再建。本堂の前面,懸崖上に張り出して設けられた板敷の部分は「清水の舞台」として知られる。西国三十三所の第一六番札所。せいすいじ。
清水幾太郎
しみずいくたろう シミヅイクタラウ 【清水幾太郎】
(1907-1988) 社会学者・評論家。東京生まれ。学習院大教授。戦前にはアメリカ社会心理学の成果を日本に導入,すぐれた成果をあげた。戦後は大衆社会状況の把握の下に,思想的な変転を示しつつ多彩な評論活動に従事。著「流言蜚語」「現代思想」「オーギュスト=コント」など。
清水座頭
きよみずざとう キヨミヅ― 【清水座頭】
狂言の一。和泉(イズミ)流。身の行く末を案じて清水の観音へ詣(モウ)でた瞽女(ゴゼ)が座頭と近づきになり,夢のお告げでめでたく結ばれる。
〔大蔵流・鷺(サギ)流では「瞽女座頭」という〕
清水次郎長
しみずのじろちょう シミヅ―ジロチヤウ 【清水次郎長】
山本長五郎の通称。
清水浜臣
しみずはまおみ シミヅ― 【清水浜臣】
(1776-1824) 江戸後期の国学者・歌人。通称,玄長。号は泊洦舎(サザナミノヤ)。江戸の人。国学を村田春海に学ぶ。歌文をよくし,古典を多く校合。著「泊洦舎集」「泊洦筆話」「語林類葉」「県門遺稿」など。
清水清玄
きよみずせいげん キヨミヅ― 【清水清玄】
清水寺の僧で,桜姫に恋慕した末に殺されたという巷説の主人公。浄瑠璃・歌舞伎に脚色される。
→清玄桜姫
清水焼
きよみずやき キヨミヅ― [0] 【清水焼】
京焼の一。清水五条坂付近で産する陶磁器。色絵磁器が特に名高い。代表的陶工に清水六兵衛・仁阿弥道八・青木木米らがいる。
清水紫琴
しみずしきん シミヅ― 【清水紫琴】
(1868-1933) 評論家・小説家。備前の人。「女学雑誌」に拠って女性の人権を訴えた。のち古在由直と結婚。
清水門
しみずもん シミヅ― 【清水門】
江戸城の城門の一。清水濠(ボリ)と牛ヶ淵の中間にある。御三卿の清水家の表門でもあった。
清沢
きよさわ キヨサハ 【清沢】
姓氏の一。
清沢
きよざわ キヨザハ 【清沢】
姓氏の一。
清沢洌
きよさわきよし キヨサハ― 【清沢洌】
(1890-1945) ジャーナリスト。長野県生まれ。朝日新聞・東洋経済新報などを舞台に,軍国主義に同調せず,自由主義者として外交・政治評論に活躍。著「日本外交史」「暗黒日記」など。
清沢満之
きよざわまんし キヨザハ― 【清沢満之】
(1863-1903) 真宗大谷派の僧。号は臘扇(ロウセン)。名古屋の人。本山の近代化を図る。雑誌「精神界」を発刊し,精神主義を唱えて他力信仰の内面的深化を追求,思想界全体に影響を与えた。
清泉
せいせん [0] 【清泉】
きれいな泉。きれいなわき水。
清泉女子大学
せいせんじょしだいがく 【清泉女子大学】
私立大学の一。カトリックの聖心侍女修道会により1950年(昭和25)設立。本部は東京都品川区。
清洒
せいしゃ [1] 【清洒・清灑】 (名・形動)[文]ナリ
華美なところがなくさっぱりとしている・こと(さま)。「―な家屋のバルコンから/ふらんす物語(荷風)」
清津
せいしん 【清津】
朝鮮民主主義人民共和国北東部,日本海に臨む港湾都市。製鉄・繊維・化学・水産加工などの工業が発達。チョンジン。
清洲
きよす 【清洲】
名古屋市の北西郊にある町。織田信長が清洲城に拠(ヨ)って,天下統一の本拠とした地。
清流
せいりゅう [0] 【清流】
(1)清らかな水の流れ。
⇔濁流
(2)よい家柄。また,その出身者。
(3)清廉潔白な人。
清浄
せいじょう [0] 【清浄】 (名・形動)[文]ナリ
きよらかでけがれのない・こと(さま)。しょうじょう。「―な空気」「―な柔(ヤサ)しい処女/谷間の姫百合(謙澄)」
[派生] ―― さ(名)
清浄
しょうじょう シヤウジヤウ [0][3] 【清浄】 (名・形動)[文]ナリ
(1)清らかでけがれのない・こと(さま)。せいじょう。「池の中は…淀(ヨド)んでゐる丈(ダケ)で,少しも―な趣はなかつたが/門(漱石)」
(2)〔仏〕 煩悩(ボンノウ)や罪などがなく,清らかなこと。「六根―」
清浄な
せいじょう【清浄な】
pure;→英和
clean.→英和
‖清浄器 a purifier.清浄野菜 water-cultured vegetables.
清浄光仏
しょうじょうこうぶつ シヤウジヤウクワウ― [5] 【清浄光仏】
〔清浄光を発するところから〕
十二光仏の一。阿弥陀仏の別名。
清浄光寺
しょうじょうこうじ シヤウジヤウクワウ― 【清浄光寺】
神奈川県藤沢市にある時宗の総本山。山号,藤沢山。時宗第四世呑海が1325年に開創。足利氏をはじめ武家や皇室の信仰が厚く,火災のつど,復興された。絹本着色後醍醐天皇画像・時衆過去帳などを所蔵。藤沢道場。遊行(ユギヨウ)寺。
清浄心
しょうじょうしん シヤウジヤウ― [3] 【清浄心】
〔仏〕 煩悩を去った,清くけがれのない心。
清浄石
しょうじょういし シヤウジヤウ― [3] 【清浄石】
手水鉢(チヨウズバチ)を中心とした石組(イワグミ)における役石の一。手水鉢のそばに置かれた竪石(タテイシ)。のぞき石。清め石。
清浄華院
しょうじょうけいん シヤウジヤウケヰン 【清浄華院】
京都市上京区にある浄土宗の寺。浄土宗四箇本山の一。860年,清和天皇の勅願により円仁が禁裏内道場として開創。1174年の後白河法皇の受戒に際し,法然に与えられて改宗。寺宝に泣不動縁起(室町時代作)など。浄華院。
清浄野菜
せいじょうやさい [5] 【清浄野菜】
下肥を使わないで栽培した野菜。現在では,無農薬野菜,水耕栽培による野菜などをいう。
清浦
きようら 【清浦】
姓氏の一。
清浦奎吾
きようらけいご 【清浦奎吾】
(1850-1942) 政治家。肥後の人。法相・農商務相・枢密顧問官などを歴任。1924年(大正13)貴族院議員を中心に組閣したが,第二次護憲運動のために半年で総辞職した。
清涼
せいりょう [0] 【清涼】 (名・形動)[文]ナリ
さわやかですずしいこと。すがすがしいさま。「山上の―な空気」「―の気」
清涼
しょうりょう シヤウリヤウ [0] 【清涼】
〔「しょう」は呉音〕
浄土や悟りの境地の素晴らしさを形容する語。
清涼な
せいりょう【清涼な】
refreshing;→英和
cool.→英和
清涼飲料水 a soft drink.
清涼剤
せいりょうざい [3][0] 【清涼剤】
(1)気持ちをさわやかにするために服用する薬。
(2)人の気持ちをさわやかにさせるような物事。「一服の―」
清涼寺
せいりょうじ セイリヤウ― 【清涼寺】
京都市右京区嵯峨にある浄土宗の寺。山号は五台山。奝然(チヨウネン)の弟子盛算が棲霞寺内の釈迦堂を清涼寺と号し,奝然が宋から持ち帰った釈迦像を安置したことに始まる。通称,釈迦堂。しょうりょうじ。
清涼寺
しょうりょうじ シヤウリヤウ― 【清涼寺】
⇒せいりょうじ(清涼寺)
清涼寺釈迦像
せいりょうじしゃかぞう セイリヤウ―ザウ 【清涼寺釈迦像】
清涼寺の本尊。奝然(チヨウネン)が宋で,インドの優填王(ウデンノウ)が作らせたという釈迦像を模刻させ,持ち帰ったもの。インドのグプタ朝の作風に似る。鎌倉時代清涼寺式釈迦像として盛んに模刻された。
清涼山
せいりょうざん セイリヤウ― 【清涼山】
(1)中国,山西省にある五台山の別名。
(2)中国,江蘇省南京市にある山。名勝地として知られる。山上に清涼寺がある。石頭山。
清涼殿
せいりょうでん セイリヤウ― 【清涼殿】
平安京内裏の殿舎の一。紫宸殿(シシンデン)の北西にあり,東向きで,九間二間の母屋(モヤ)の周囲に廂(ヒサシ),さらに東側には孫廂を出した入母屋(イリモヤ)造りの建物。天皇の日常の居所で,四方拝・小朝拝・叙位・除目(ジモク)・官奏などの公事も行われた。母屋の南五間が昼(ヒ)の御座(オマシ),北側が夜の御殿(オトド),南廂が殿上(テンジヨウ)の間となる。近世初期の内裏造営後,清涼殿は儀式専用となった。せいろうでん。
清涼殿=1[図]
清涼殿=2[図]
清涼殿=3[図]
清涼殿=4[図]
清涼織
せいりょうおり [0] 【清涼織(り)】
絹の婦人用夏帯地。絽(ロ)の組織と他の組織との二重織りにして涼感を出した織物。
清涼織り
せいりょうおり [0] 【清涼織(り)】
絹の婦人用夏帯地。絽(ロ)の組織と他の組織との二重織りにして涼感を出した織物。
清涼飲料水
せいりょういんりょうすい [7] 【清涼飲料水】
ソーダ水・ラムネ・サイダーなど,炭酸ガスを含んでいて,飲んで清涼な感じのするアルコール分のない飲料の総称。
清淡
せいたん [0] 【清淡】 (名・形動)[文]ナリ
清くさっぱりしている・こと(さま)。「尋常(ナミナミ)の恋にはあらで,―にして/慨世士伝(逍遥)」
清清
せいせい [3][1] 【清清・晴晴】
■一■ (副)スル
さっぱりして気持ちのよいさま。心にわだかまりがなくすがすがしいさま。「いやな事が済んで気が―(と)した」
■二■ (形動タリ)
{■一■}に同じ。「心が―として良い/狂言・磁石」
清清
すがすが [3][1] 【清清】 (副)スル
(1)気分がすっきりするさま。「素肌の儘でゐる方がよつ程―します/一隅より(晶子)」
(2)とどこおりないさま。すらすら。「ぬまじりといふ所も―と過ぎて/更級」
(3)思い切りよく。あっさり。「―ともえ参らせ奉り給はぬなりけり/源氏(桐壺)」
清清しい
すがすがし・い [5] 【清清しい】 (形)[文]シク すがすが・し
(1)心地よくさわやかだ。さっぱりしていて気持ちがよい。「―・い高原の朝」「―・い気分」「―・い情景」
(2)物事がすらすらと運ぶ。とどこおりがない。「殿上なども思う給へかけながら,―・しう,えまじらひ侍らざめる/源氏(帚木)」
(3)一本気である。気が早い。「(雲井雁ハ)―・しき御心にて/源氏(夕霧)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
清游
せいゆう [0] 【清遊・清游】 (名)スル
(1)俗事を離れて風雅な遊びをすること。
(2)手紙文で,相手の旅行を敬っていう語。「箱根に御―の由」
清滝
きよたき 【清滝】
京都市右京区の地名。清滝川沿いの景勝地で,紅葉の名所。((歌枕))「―のせぜのしら糸くりためて山わけごろもおりて着ましを/古今(雑上)」
清潔
せいけつ [0] 【清潔】 (名・形動)[文]ナリ
(1)よごれのないこと。きれいなこと。また,そのさま。「―な衣服」
(2)人格や生活態度などが正しくきれいである・こと(さま)。「―な人柄」「―な交際」
⇔不潔
[派生] ――さ(名)
清潔
せいけつ【清潔】
cleanliness.〜な clean;→英和
neat;→英和
pure.→英和
〜にする make clean.
清澄
せいちょう [0] 【清澄】 (名・形動)[文]ナリ
澄んでいて清らかな・こと(さま)。「―な空気」
[派生] ―― さ(名)
清澄寺
きよすみでら 【清澄寺】
千葉県安房郡天津小湊町清澄にある日蓮宗の寺。山号は千光山。771年,不思議法師の開基と伝える。円仁の再興で天台宗となり,江戸時代真言宗に属し,のち日蓮宗に変わった。日蓮がここで僧となり,南無妙法蓮華経七字の題目を唱えて立教開宗した。せいちょうじ。
清澄寺
せいちょうじ 【清澄寺】
(1)「きよすみでら(清澄寺)」に同じ。
(2)兵庫県宝塚市にある真言三宝宗本山。山号蓬莱山。893年宇多天皇の勅命で創建。清荒神(キヨシコウジン)。
清澄山
きよすみやま 【清澄山】
千葉県安房郡天津小湊町にある山。海抜377メートル。山上に清澄寺がある。きよずみやま。
清澄庭園
きよすみていえん 【清澄庭園】
東京都江東区清澄にある庭園。明治初期に所有者となった岩崎弥太郎・弥之助兄弟が全国の名石を集めてつくり上げ,池泉を中心とする。
清濁
せいだく [1][0] 【清濁】
(1)澄んでいることと濁っていること。
(2)正と邪。善と悪。
(3)清音と濁音。
(4)楽符に示された,音の高低・強弱。「―のくらゐみな五音をいでず/著聞 6」
(5)清酒と濁酒。
清濁あわせ飲む
せいだく【清濁あわせ飲む】
be broad-minded.
清瀬
きよせ 【清瀬】
東京都北部,埼玉県に接する市。武蔵野台地にあり,結核などの療養施設があった。戦後は住宅都市として発展。
清灑
せいしゃ [1] 【清洒・清灑】 (名・形動)[文]ナリ
華美なところがなくさっぱりとしている・こと(さま)。「―な家屋のバルコンから/ふらんす物語(荷風)」
清火
きよび 【清火】
火打ち石で打ち出した清浄な火。切り火。「三つの―をきりかけきりかけ/浄瑠璃・唐船噺」
清然
せいぜん [0] 【清然】 (形動タリ)
清らかなさま。清清。「男女の志―と濁なき/人情本・梅児誉美 3」
清爽
せいそう [0] 【清爽】 (名・形動)[文]ナリ
さっぱりとしていて,すがすがしいこと。さわやかなさま。「―な風」「妖雲惨霧を払ひ青天の―なるを/日本開化小史(卯吉)」
清玄桜姫
せいげんさくらひめ 【清玄桜姫】
清水寺の清玄法師が桜姫の容色に迷い,破戒の末に殺される筋の浄瑠璃・歌舞伎。土佐少掾の浄瑠璃「一心二河白道(イツシンニガビヤクドウ)」が最も古く,ほかに近松門左衛門の「一心二河白道」,四世鶴屋南北の「桜姫東文章」などもある。
清田
せいた 【清田】
姓氏の一。
清田儋叟
せいたたんそう 【清田儋叟】
(1719-1785) 江戸中期の儒者。京都の人。名は絢,字(アザナ)は君錦,儋叟は号。越前藩儒伊藤竜洲の三男。江村北海は次兄。はじめ徂徠学を修めたが,後に朱子学に転じて越前藩儒となり,文章をよくした。著「孔雀楼筆記」「孔雀楼文集」
清白
すずしろ [0] 【蘿蔔・清白】
ダイコンの異名。春の七草の一。
清白
せいはく 【清白】
⇒伊良子(イラコ)清白
清白
せいはく [0] 【清白】 (名・形動ナリ)
きよらかで汚れのない・こと(さま)。「―なる身を瀆すが如く/即興詩人(鴎外)」
清盛
きよもり 【清盛】
⇒平(タイラノ)清盛
清真
せいしん [0] 【清真】
きよらかで飾らないこと。
清真寺
せいしんじ [0][5] 【清真寺】
中国でイスラム教モスクの称。
清真教
せいしんきょう [0] 【清真教】
中国で,イスラム教のこと。
清祓い
きよはらい [3] 【清祓い】
(1)災厄やけがれなどを取り除くために,神事その他の時に応じてはらい清めること。
(2)六月・一二月の晦日(ミソカ)に宮中で行われる大祓。
清祓え
きよはらえ [3] 【清祓え】
「きよはらい(清祓)」に同じ。
清祥
せいしょう [0] 【清祥】
手紙文で,相手が幸福に暮らしていることを祝う意で用いる語。「御―の由」
清福
せいふく [0] 【清福】
(1)けがれのない幸福。精神的な幸福。
(2)手紙文で,相手の幸福を祝っていう語。「御―をお祈り申し上げます」
清秀
せいしゅう [0] 【清秀】 (名・形動)[文]ナリ
容姿が清らかでひいでている・こと(さま)。「眉目―の紳士/社会百面相(魯庵)」
清秋
せいしゅう [0] 【清秋】
空が清く澄みわたった秋。
清穆
せいぼく [0] 【清穆】
清らかでなごやかなこと。
清笛
しんてき [0] 【清笛】
中国の管楽器。清楽(シンガク)に用いる横笛。竹製で長さ66センチメートルほど。両端を象牙(ゾウゲ)または唐木で装飾し,歌口と第一指孔の間に竹紙を張った響孔があり,下部に六個の指孔がある。管の下端には飾り孔(アナ)四個があり飾り紐(ヒモ)を通す。
清算
せいさん【清算】
liquidation.〜する liquidate;→英和
clear accounts;wind up.過去を〜する bury the past.→英和
‖清算会社 a company in liquidation.清算人 a liquidator.
清算
せいさん [0] 【清算】 (名)スル
(1)取引関係をもつ者の間で,債権債務の結末をつけること。「借金を―する」
(2)法人が解散した場合,後始末のために財産関係を整理すること。
(3)過去に関係していた事柄にはっきりした結末をつけること。「三角関係を―する」
清算人
せいさんにん [0] 【清算人】
法人が解散して清算をする場合に,その清算事務を担当する者。
清算会社
せいさんがいしゃ [5] 【清算会社】
会社の解散後,その清算の目的の範囲内でのみ存続する会社。
清算勘定
せいさんかんじょう [5] 【清算勘定】
⇒オープン-アカウント
清算取引
せいさんとりひき [5][6] 【清算取引】
商品取引所で行われる先物取引の一種。目的物を受け渡しせず反対売買を行い,代金の差額,すなわち差金の授受で決済することもできる取引。証券取引所では認められていない。
→実物取引
清算市場
せいさんしじょう [5] 【清算市場】
売買取引の行われる市場の一。実物の受け渡しはしないで差金の授受によって清算をなし得る市場。具体的には商品取引所。
⇔実物市場
清算所
せいさんじょ [0][5] 【清算所】
清算する場所。特に手形交換所など,多数の人が債権・債務を清算する機関。
清算所得
せいさんしょとく [5] 【清算所得】
法人の解散・合併の際,残余財産価額から解散・合併当時の資本などの金額を控除した金額。
清算法人
せいさんほうじん [5] 【清算法人】
法人の解散後,その清算の目的の範囲内でのみ存続する法人。
清箱
しのはこ 【尿の箱・清箱】
便器。[和名抄]
清節
せいせつ [0] 【清節】
いさぎよい志。きよらかな節操。
清籟
せいらい [0] 【清籟】
風が木々を渡る時に起こす清らかな音。「一陣の―蕭々(シヨウシヨウ)として起り/自然と人生(蘆花)」
清粋
せいすい [0] 【清粋】 (名・形動ナリ)
〔近世語〕
清らかで混じり気のないこと。潔白で私利私欲のないさま。「ああ,お上は―な。ええ有難う存じまする/歌舞伎・幼稚子敵討」
清純
せいじゅん【清純】
purity.→英和
〜な pure (and innocent).→英和
清純
せいじゅん [0] 【清純】 (名・形動)[文]ナリ
きよらかでけがれのないこと。清楚で純真なさま。「―な乙女」「―派スター」
〔多く女性についていう〕
[派生] ――さ(名)
清経
きよつね 【清経】
能の一。修羅物。世阿弥(ゼアミ)作。平清経の入水の報を受けた妻が悲嘆に暮れていると,清経の亡霊が現れ,妻を慰め,敗戦のありさまなどを語る。
清絶
せいぜつ [0] 【清絶】
きわめてきよらかなこと。「―の光を放ちて/金色夜叉(紅葉)」
清美
せいび [1] 【清美】 (名・形動)[文]ナリ
清らかで美しい・こと(さま)。「―なるは霜白き時の朝日なり/自然と人生(蘆花)」
清老頭
チンラオトウ [3] 【清老頭】
〔中国語〕
麻雀の役満貫の名。数牌の一と九だけの牌を使って上がった形。
清聴
せいちょう [0] 【清聴】 (名)スル
他人が自分の話などを聞いてくれることを敬っていう語。「御―を感謝します」
清聴
せいちょう【清聴】
attention.→英和
〜を賜わる be given a hearing.→英和
御〜を感謝します Thank you for your kind attention.→英和
清興
せいきょう [0] 【清興】
風雅なたのしみ。上品な興味。
清良記
せいりょうき セイリヤウキ 【清良記】
江戸前期の軍記。三〇巻。著者未詳。伊予国宇和島の土豪,土居清良の事績を編年体で記す。第七巻に家臣松浦宗案の農事答申書を有し,日本最古の農書として著名。
清艶
せいえん [0] 【清艶・清婉】 (名・形動)[文]ナリ
清らかであでやかな・こと(さま)。「―な美女」
清華
せいが [1] 【清華】
「清華家」の略。栄華(エイガ)。
清華大学
せいかだいがく セイクワ― 【清華大学】
中国北京市にある工科系国立総合大学。清朝末,渡米留学生の準備機関として発足,1911年清華学堂と改称,28年現名となる。
清華家
せいがけ [3] 【清華家】
公卿の家格の一。摂関家に次ぎ大臣家の上に位する家柄。大臣・大将を兼ね,太政大臣にのぼることができる。転法輪三条・今出川・大炊御門・花山院・徳大寺・西園寺・久我(コガ)の七家。のちに醍醐・広幡を加え九清華という。英雄家。華族。清華。
清華門跡
せいがもんぜき [4] 【清華門跡】
清華の子弟の入室する寺院。また,その人。
清虚
せいきょ [1] 【清虚】 (名・形動)[文]ナリ
清らかで,我欲などがないこと。心や行いがさっぱりしているさま。
清見ヶ関
きよみがせき 【清見ヶ関】
平安時代,静岡県清水市興津(オキツ)の清見(セイケン)寺近くにあった関。((歌枕))「夜もすがら富士の高根に雲きえて―にすめる月かげ/詞花(雑上)」
清見寺
せいけんじ 【清見寺】
静岡県清水市興津にある臨済宗妙心寺派の寺。山号,巨鼇山。白鳳時代に当地に清見関を設けた際に,仏堂を建立し,中国僧教叟を迎えたのが起源と伝える。清見潟・田子浦・三保の松原を眼下に臨む丘上にある。きよみでら。
清見潟
きよみがた 【清見潟】
静岡県清水市興津(オキツ),清見(セイケン)寺の前の海岸。三保ノ松原に接し,古来景勝地として知られた。((歌枕))「見し人の面影とめよ―袖にせきもる浪のかよひぢ/新古今(恋四)」
清規
しんぎ [1] 【清規】
〔清浄な規則の意〕
禅宗で,寺院での生活について定めた規則。これにならって浄土真宗・日蓮宗でも作られた。
清規
せいき [1] 【清規】
⇒しんぎ(清規)
清覧
せいらん [0] 【清覧】
手紙文で,相手が見ることを敬っていう語。「御―願います」
清談
せいだん [0] 【清談】 (名)スル
(1)中国,魏晋代に貴族社会に流行した老・荘・易を中心とする虚無的・超世俗的論議。後漢末以来の政情不安と関連する。「竹林の七賢」が有名。
(2)俗世間を離れた風流・高尚な話。また,それを談ずること。
清議
せいぎ [1] 【清議】
俗世を離れた清らかな論議。特に老荘に関する談論。
清貧
せいひん [0] 【清貧】
富を求めず,正しいおこないをしていて貧しいこと。「―に甘んじる」
清貧
せいひん【清貧(に甘んじる)】
(be contented with) honest poverty.
清貼り
きよばり [0] 【清貼り】
襖(フスマ)や壁紙を貼るとき,下地の袋貼りの上に半紙などを貼ること。この上に上貼りをする。
清輝
せいき [1] 【清暉・清輝】
清らかな光。清光。
清遊
せいゆう [0] 【清遊・清游】 (名)スル
(1)俗事を離れて風雅な遊びをすること。
(2)手紙文で,相手の旅行を敬っていう語。「箱根に御―の由」
清適
せいてき [0] 【清適】
さっぱりとして気持ちのよいこと。多く,手紙で,相手の無事・健康を祝って用いる。「御―に渡らせられ/夜明け前(藤村)」
清酒
せいしゅ【清酒】
(refined) sake.→英和
清酒
せいしゅ [0] 【清酒】
(1)日本特有の,米と米麹(コメコウジ)とで醸造したもろみを濾(コ)して得た澄んだ酒。日本酒。酒。
(2)(濁酒に対して)澄んだ良質の酒。
⇔濁酒
清里高原
きよさとこうげん 【清里高原】
山梨県北西部,八ヶ岳山麓にある高原。海抜1000〜1400メートル。酪農・高冷地農業地帯であったが,近年観光化が著しい。
清野
きよの 【清野】
姓氏の一。
清野帳
せいのちょう 【清野帳】
野帳(ノチヨウ)を浄書した帳簿。
清野謙次
きよのけんじ 【清野謙次】
(1885-1955) 病理学者・人類学者。岡山県生まれ。京大教授。病理学における生理学的研究の導入を主唱し,生体染色の研究で成果をあげた。また,石器時代の人骨を計測して原日本人説を唱えた。主著「生体染色の研究」「古代人骨の研究に基づく日本人種論」
清鉋
きよがんな [3] 【清鉋】
建築工事で,加工した木材を使用前に清浄にするために祭壇を設け,仕上げの鉋をかけて清める儀式。清鉋の式。
清鑑
せいかん [0] 【清鑑・清鑒】
すぐれた鑑識。また,他人の鑑識を敬っていう語。
清鑒
せいかん [0] 【清鑑・清鑒】
すぐれた鑑識。また,他人の鑑識を敬っていう語。
清閑
せいかん [0] 【清閑】 (名・形動ナリ)
清らかでものしずかな・こと(さま)。「慈覚大師の開基にして殊に―の地なり/奥の細道」
清閑寺
せいかんじ 【清閑寺】
京都市東山区にある真言宗智山派の寺。802年紹継の開創。もと延暦寺の別院だったが江戸初期に智積院に属す。六条・高倉両天皇の陵と小督局(コゴウノツボネ)の墓がある。歌の中山。
清陰
せいいん [0] 【清陰】
涼しいものかげ。涼しい木かげ。
清雅
せいが [1] 【清雅】 (名・形動)[文]ナリ
きよらかでみやびやかなこと。清楚で上品なさま。「人心を鍛錬して―ならしむる/文明論之概略(諭吉)」
清静
せいせい [0] 【清静】 (名・形動)[文]ナリ
きよらかで静かなこと。穏やかで落ち着いていること。また,そのさま。「人の良智は猶ほ深夜の―なるが如し/花柳春話(純一郎)」
清韓
せいかん 【清韓】
(1568-1621) 江戸初期の臨済宗の僧。字(アザナ)は文英,号は不放子。伊勢の人。東福寺に住し,特に書をよくした。豊臣秀頼の命に応じて方広寺の鐘銘を撰した。
清音
せいおん [1][0] 【清音】
(1)澄んだ音色。
(2)仮名に濁点「゛」・半濁音符「°」をつけないで表す音節。
(3)濁音に対して,カ・サ・タ・ハ行音とそれらに対応する拗音。原則として,有声無声が音韻論的に対立する場合,無声子音の含まれる音節をいう。
→濁音
→半濁音
清風
せいふう [0] 【清風】
さわやかな風。「―明月」「一陣の―」
清香
せいこう [0] 【清香】
清らかなかおり。よいにおい。
清高
せいこう [0] 【清高】 (名・形動)[文]ナリ
清らかですぐれている・こと(さま)。
清麗
せいれい [0] 【清麗】 (名・形動)[文]ナリ
清くうるわしい・こと(さま)。「―婉美なる声調/希臘思潮を論ず(敏)」
清麿
きよまろ 【清麿】
(1813-1854) 幕末の刀工。信濃の人。本名,山浦内蔵助環。その天才的作刀により四谷正宗と唱えられたが,四二歳で自刃。新々刀期を代表する刀工。
渇
かつ [1] 【渇】
のどがかわくこと。かわき。「―を覚える」「―を癒す」「―を医する」
渇
かつ【渇】
<quench one's> thirst.→英和
渇き
かわき [3] 【渇き】
〔「乾(カワ)き」と同源〕
(1)のどがかわくこと。「激しい―に襲われる」「―をいやす」
(2)欲望が満たされないこと。「心の―」
渇きの病
かわきのやまい 【渇きの病】
(1)糖尿病の古名。
(2)俗に,むやみにのどのかわく病。また,むやみに食べたくなる病。かわきやまい。
渇く
かわ・く [2] 【渇く】 (動カ五[四])
〔「乾(カワ)く」と同源〕
(1)のどにうるおいがなくなり,水を飲みたくなる。「のどが―・く」
(2)そのものに恵まれない状態におかれて,強くそれを求める。「親の愛に―・いていた子」
渇しても盗泉(トウセン)の水を飲まず
渇しても盗泉(トウセン)の水を飲まず
〔「淮南子(説山訓)」より。「盗泉」は中国山東省泗水県にある泉の名。孔子はその名が悪いので,のどがかわいてもそこの水を飲まなかったという故事から〕
どんなに困っても不正なことには手を出さないことのたとえ。
渇す
かっ・す 【渇す】 (動サ変)
⇒かっする
渇する
かっ・する [0][3] 【渇する】 (動サ変)[文]サ変 かつ・す
(1)のどがかわく。
(2)ものが欠乏する。また,ひどく欲しがる。「黄金に―・する奴,酒肉に飽く奴/くれの廿八日(魯庵)」
(3)水がかれる。「池の水が―・する」
渇仰
かつごう [0] 【渇仰】 (名)スル
(のどのかわいた者が水を欲しがるように)深く仏を信仰すること。転じて,強くあこがれ慕うこと。かつぎょう。「今更のやうに讃嘆し,―した/飇風(潤一郎)」
渇仰
かつぎょう [0] 【渇仰】
⇒かつごう(渇仰)
渇命
かつめい 【渇命】
飢えや渇きで,命が危くなること。かつみょう。「これを上げましては明日より―に及びまする程に/狂言・靭猿(鷺流)」
渇愛
かつあい [0] 【渇愛】
のどがかわいた人が激しく水を求めるような激しい愛着。
渇望
かつぼう【渇望】
a longing <for> .→英和
〜する long[yearn,crave] <for> ;→英和
be anxious <for,to do> .
渇望
かつぼう [0] 【渇望】 (名)スル
のどがかわいて水を欲するように,しきりに望むこと。「平和を―する」「確報を―するの余り/八十日間世界一周(忠之助)」
渇水
かっすい [0] 【渇水】
日照りが続いて水が欠乏すること。
渇水
かっすい【渇水】
<a period of> water shortage.渇水期 a dry season.
渇水位
かっすいい [3] 【渇水位】
一年間のうち三五五日間はこれより低下することのない河川の水位。
渇水期
かっすいき [3] 【渇水期】
雨量が少なく,水源の水が乏しくなる時期。また,夏などに需要が増大して供給が間に合わず,水不足をきたす時期。
渇筆
かっぴつ [0] 【渇筆】
水墨画の技法の一。岩や崖(ガケ)などを立体的に描くのに,墨の使用を抑え,半乾きの筆を紙に擦りつけるように描くこと。墨をたっぷり用いる潤筆に対していう。擦筆。枯筆。掠(カス)り筆。かわきふで。
済う
すく・う スクフ [0] 【救う・済う】 (動ワ五[ハ四])
〔「掬う」と同源〕
(1)力を貸して悪い環境・困難・危険・苦痛な状態から逃れさせる。助ける。「おぼれかけた子供を―・う」「危ないところを―・われた」
(2)乱れているものを秩序正しくする。悪いもの,悪くなりそうなものを正しく良い方に向ける。「堕落から―・う」
(3)精神的な安定や悟りの境地に導いてやる。「神に―・われる」「法師三途の受苦の衆生を―・はむが為に/今昔 6」
[可能] すくえる
→救われない
→救われる
済し崩し
なしくずし【済し崩し】
payment by installments.〜で払う pay by installments.〜に little by little.
済し崩し
なしくずし [0] 【済し崩し】
(1)借りた金を少しずつ返済していくこと。「借金ヲ―ニスル/ヘボン」
(2)物事を少しずつ片付けていくこと。「事業計画を―に消化していく」「既得権を―に形骸化していく」
済し崩す
なしくず・す [0][4] 【済し崩す】 (動サ五[四])
なしくずしにする。借金などを少しずつ返済する。「ぢみちに稼ぎ稼ぎ借金を―・し/湯島詣(鏡花)」
済す
な・す 【済す】 (動サ四)
(1)支払うべきものを支払う。「舟賃―・して越し給へ/義経記 7」
(2)借りたものを返す。「先の世に借りたを―・すか今貸すか/滑稽本・膝栗毛(初)」
済す時の閻魔顔(エンマガオ)
済す時の閻魔顔(エンマガオ)
金品を借りるときはにこにこしているが,返すときには不機嫌な顔つきをするものだということ。
済ます
すま・す [2] 【済ます】 (動サ五[四])
〔「澄ます」と同源〕
(1)物事をなしおえる。はたす。「宿題を―・す」
(2)借りを返す。返済する。「借金を―・す」「只今算用を―・さねばいなせぬぞ/狂言・八句連歌」
(3)一応の決着をつける。それで良いことにする。「パンとコーヒーだけで朝食を―・す」「御免で―・されてはかなわない」「その場はそれで―・した」
(4)(動詞の連用形の下に付いて)すっかり…する。
→すます(澄)(6)
(イ)
〔「済む」に対する他動詞〕
[可能] すませる
済ます
すます【済ます】
(1)[終える]finish;→英和
get through <with> ;conclude;→英和
settle <an account> .→英和
(2)[間に合わす]do without <a thing> (なしで).
済ませる
すま・せる [3] 【済ませる】 (動サ下一)
〔五段動詞「済ます」の下一段化〕
「すます(済)」に同じ。「夕食を―・せる」
済まない
すまない【済まない】
inexcusable;→英和
regrettable.→英和
〜ことをいたしました I'm very sorry <for> .
済まない
すま∘ない 【済まない】 (連語)
相手に悪いと思っているさまをいう語。謝罪・謝礼・依頼などの場合に用いる。申しわけない。「苦労をかけて―∘ないね」「君には大変―∘ないことをした」「―∘ないけどライターを貸してくれ」
〔「すみません」よりもぞんざいな言い方〕
→すみません
[派生] ――なが・る(動ラ五[四])――なげ(形動)――なさ(名)
済み
すみ [2] 【済み】
物事が済むこと。「その件はもう―だ」「お代は―です」
→ずみ(済)
済み
ずみ 【済み】
名詞の下に付いて複合語をつくり,それがもう終わっていること,すでにすんでしまったことを表す。「決裁―」「注文―」「支払い―」
済みません
すみません 【済みません】 (連語)
相手に謝るとき,礼を言うとき,依頼をするときなどに言う語。しばしば感動詞的に用いられる。すいません。「ご迷惑をおかけしてどうも―でした」「ご出席いただいてどうも―でした」「―が鉛筆をとって下さい」
〔「すまない」の丁寧な言い方〕
→すまない
→申し訳ない
済みませんが
すみません【済みませんが】
Excuse me,but…./I'm sorry to trouble you,but….
済み口
すみくち 【済み口】
(1)事の終わる際。結着。また,落着した事件。「往来(ユキキ)の人,…此の―を見るはあやふかりし/浮世草子・男色大鑑 5」
(2)江戸時代の訴訟で,訴えについて内済(ナイサイ)(=和解)が成立したため,訴えの取り下げを役所に願い出ること。
済み帳
すみちょう [0] 【済み帳】
支払い帳。「一銭も残らず―付けて/浮世草子・永代蔵 5」
済み済まし
すみすまし 【済み済まし】
しめくくり。決済。「―をした上でと思つて見るがくるしいわな/洒落本・見通三世相」
済む
す・む [1] 【済む】 (動マ五[四])
〔「澄む」と同源〕
(1)物事が終わる。終了する。「仕事が早く―・む」「宿題がまだ―・まない」「この車はまだローンが―・んでない」
(2)事態が解決・解消する。かたがつく。「はしかも軽くて―・んだ」「大事に至らずに―・んだ」
(3)用が足りる。まにあう。「暖かいのでオーバーなしで―・む」「電話で話が―・むような簡単な用件」
(4)気持ちがおさまる。気持ちがはれる。「それでは私の気が―・みません」
(5)他人に対して義理がたつ。申し訳がたつ。多く打ち消し・反語の形で,相手に謝るときに用いる。「謝って―・むことではない」
〔「済ます」に対する自動詞〕
→すまない
→すみません
済む
すむ【済む】
[終わる](come to an) end;→英和
be over;be finished.済んだことはしかたがない What is done is done[cannot be undone].無事に〜 come to an end without a mishap.→英和
…なしで〜 can do[get along]without….済まないと思う be sorry <for> .
済り物
なりもの 【済り物】
⇒さいもつ(済物)
済世
さいせい [0] 【済世】
世の中を救うこと。世人を救い助けること。社会の救済。せいせい。「救民―」「―の義を誤らじと/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
済世
せいせい [0] 【済世】
⇒さいせい(済世)
済世顧問制度
さいせいこもんせいど [8] 【済世顧問制度】
1917年(大正6)に岡山県に創設された貧民救済制度。市町村の有力者が顧問となり,貧困者の調査・相談・就職の斡旋などを行なった。民生委員制度のはじまりとされる。
済勝
さいしょう [0] 【済勝】
景色のよい所を見てまわること。せいしょう。
済勝
せいしょう [0] 【済勝】
景色のよい所を尋ね歩くこと。さいしょう。
済勝の具
せいしょうのぐ 【済勝の具】
〔世説新語(棲逸)〕
丈夫な足のこと。健脚。「わたくしに優つた―を有してゐた/渋江抽斎(鴎外)」
済勝の具
さいしょうのぐ 【済勝の具】
景色のすぐれた土地を巡り歩くことのできる健脚。「いざ我が―の渠(カレ)に劣らぬを証せん/即興詩人(鴎外)」
済南
さいなん 【済南】
中国,山東省の省都。黄河下流の南岸に臨む河港都市。鉄鋼・自動車・機械などの工業が発達。チーナン。
済南事件
さいなんじけん 【済南事件】
1928年(昭和3),山東省済南で,日本軍と北伐途上の国民革命軍が武力衝突した事件。
→山東出兵
済口証文
すみくちしょうもん 【済口証文】
済み口{(2)}の際に提出する文書。和解の内容を記し,双方が連印した。
済家
ざいけ [1] 【済家】
〔「さいけ」とも〕
臨済宗の寺。また,臨済宗。
済州島
さいしゅうとう サイシウタウ 【済州島】
朝鮮半島の南西方にある火山島。韓国領。中央に漢拏(カンナ)山(海抜1950メートル)がそびえる。朝鮮最大の島。海女(アマ)漁業で知られる。済州道をなし,道庁所在地は済州。面積1830平方キロメートル。チェジュ-ド。
済州島(城山日光)[カラー図版]
済州島(トルハルバン)[カラー図版]
済州島(竜頭岩)[カラー図版]
済度
さいど [1] 【済度】 (名)スル
(1)〔「済」は救う,「度」はわたす意〕
〔仏〕 衆生(シユジヨウ)を苦海から救い,彼岸へ導くこと。
(2)困ったり苦しんでいる境遇から助け出すこと。「到底―すべからざる男と/吾輩は猫である(漱石)」
済度利生
さいどりしょう [4] 【済度利生】
〔仏〕 衆生(シユジヨウ)を救済して彼岸に渡すことによって衆生を利益すること。
済度方便
さいどほうべん [4] 【済度方便】
〔仏〕 衆生(シユジヨウ)を救済して彼岸に渡す手段。
済所
さいしょ 【税所・済所】
平安中期以降,租税の徴収・官物の収納などをつかさどった国衙(コクガ)の役所。
済民
さいみん [0] 【済民】
人々を苦しみから救うこと。救民。「経世―」
済民
せいみん [0] 【済民】
民を困窮から救うこと。さいみん。
済済
せいせい [0] 【済済】 (形動タリ)
多くて盛んなさま。また,威儀がととのったさま。「多士―」「―たる名士/文学史骨(透谷)」
〔「さいさい」は慣用読み〕
済済
さいさい [0] 【済済】 (形動タリ)
「せいせい(済済)」に同じ。「多士―」
済物
さいもつ 【済物】
平安・鎌倉時代,貢物(ミツギモノ)として上納された地方の産物。律令制の崩壊後,諸官司・寺社などが直接徴収したもの。せいもつ。なしもの。なりもの。
済物
せいもつ [0] 【済物】
⇒さいもつ(済物)
済物浦条約
さいもっぽじょうやく 【済物浦条約】
壬午(ジンゴ)事変の善後処置のため,1882年(明治15)朝鮮の済物浦(今の仁川)で日本と朝鮮との間に結ばれた条約。
→壬午軍乱
済生
さいせい [0] 【済生】
生命を救うこと。
済生会
さいせいかい 【済生会】
1911年(明治44)恩賜金を基金にして設立された医療機関。現在は社会福祉法人恩賜財団済生会として各地方で病院経営などにあたる。
済生学舎
さいせいがくしゃ 【済生学舎】
明治期の私立医学校の一。1876年(明治9)長谷川泰(タイ)により創設。多くの開業医を出したが,1900年専門学校令の公布に際し廃校。
済美
せいび [1] 【済美】
〔左氏伝(文公十八年)〕
美徳を成就すること。子孫が父祖のよいおこないを受け継ぐこと。
渉外
しょうがい セフグワイ [0] 【渉外】
(1)外部と連絡・交渉をすること。「―係」
(2)〔法〕 ある法律事項が自国の法規だけでなく他国の法規に関係連絡をもつこと。
渉外
しょうがい【渉外】
public relations;liaison (外部との連絡).→英和
渉外係 a public-relations agent[man,clerk];a liaison officer.
渉外契約
しょうがいけいやく セフグワイ― [5] 【渉外契約】
契約当事者の国籍・住所・契約締結地・債務履行地など契約に関する要素が,二か国以上にまたがっている契約。国際契約。
渉外的私法関係
しょうがいてきしほうかんけい セフグワイ―シハフクワンケイ [10] 【渉外的私法関係】
私法関係で外国の要素がある関係。当事者が外国人であったり,住所・居所が外国であったり,目的物の所在地や行為地が外国であるような私法関係。国際私法の対象とされる。
渉外私法
しょうがいしほう セフグワイ―ハフ [5] 【渉外私法】
⇒国際私法(コクサイシホウ)
渉猟
しょうりょう セフレフ [0] 【渉猟】 (名)スル
広い範囲を捜し求めること。また,たくさんの書物をあさり読むこと。「山野を―する」「西籍(セイヨウシヨ)を―すること既に久し/新聞雑誌 17」
渉猟する
しょうりょう【渉猟する】
read extensively;range <over> .→英和
渉禽
しょうきん セフ― [0] 【渉禽】
くちばし・首・脚が長く,浅い水中を歩いて餌を求める鳥。ツル・シギ・チドリ・サギなどをいう。渉禽類。
渉禽類
しょうきん【渉禽類】
《鳥》wading birds.
渉禽類
しょうきんるい セフ― [3] 【渉禽類】
「渉禽」に同じ。
渋
しぶ【渋】
persimmon tannin.〜を抜く remove the astringency <of> ;sweeten.→英和
渋
しぶ [2] 【渋】
(1)渋い味。渋み。
(2)渋みの成分。植物界に広く分布し,未熟な果実や種子に特に多い。
→タンニン
(3)柿渋。「―を引く」
(4)液体に溶けていた物質が,沈殿したり,ほかのものについたりしたもの。「茶―」
(5)物からしみ出た赤黒い液。
(6)割に合わないという不平や不満。「―の出るやうな乱暴もして歩かぬが/歌舞伎・天衣紛」
渋々
しぶしぶ【渋々(と)】
reluctantly;→英和
unwillingly.→英和
渋い
しぶい【渋い】
(1)[味]astringent;→英和
rough <wine> .→英和
(2)[好み]quiet;→英和
tasteful;→英和
sober.→英和
(3)[顔付]glum;→英和
sullen.→英和
〜顔をする look glum;make a long face.
渋い
しぶ・い [2] 【渋い】 (形)[文]ク しぶ・し
(1)柿の渋のような味がする。舌がしびれるような感じだ。「この柿は―・くて食べられない」「―・いお茶」「―・き菓(クダモノ)/東大寺諷誦文稿(平安初期点)」
(2)華やかでなく落ち着いた趣がある。地味で深い味わいがある。「―・い柄の着物」「若いに似あわず好みが―・い」「―・い喉(ノド)を聞かせる」
(3)(渋柿でも食べたような)不機嫌な顔つきだ。にがりきっている。「痛いところをつかれて―・い顔をする」
(4)けちだ。金品を出し惜しむ。「思ったより―・い人だ」
〔(2)(3)(4)は近世以降の用法〕
[派生] ――げ(形動)――さ(名)――み(名)
渋く
しぶ・く 【渋く】 (動カ四)
妨げられてとどこおる。進展しない。「霜枯れの芦間に―・く釣舟や/清輔集」
渋くる
しぶく・る [3] 【渋くる】 (動ラ五[四])
(1)はっきりしない。ぐずつく。しぶる。「(空模様ガ)―・つて居たが,到頭本物になつて来やがつた/青春(風葉)」
(2)(目が)しょぼしょぼする。「目ガ―・ル/日葡」
(3)渋みを感じる。口が渋くなる。「悪イ茶ヲ飲ウデ口ガ―・ル/日葡」
渋し
しぶ・し 【渋し】 (形ク)
⇒しぶい
渋ちん
しぶちん [0] 【渋ちん】
自分の金や物を,なかなか出そうとしない人。けち。しみったれ。主に西日本で用いる語。
渋み
しぶみ【渋み】
astringency;quiet taste (趣味).
渋り
しぶり [0] 【渋り】
しぶること。滑らかに進まないこと。「一人の声はやさしくして―なく今一人の声は猶更清かにして/谷間の姫百合(謙澄)」
渋り腹
しぶりばら [0][3] 【渋り腹】
下痢の一種。激しい便意を感じるが,ほとんど大便の出ない症状。裏急後重。結痢。
渋る
しぶ・る [2] 【渋る】 (動ラ五[四])
〔名詞「渋(シブ)」の動詞化〕
(1)物事がすらすらと進行しない。とどこおる。「筆が―・る」
(2)ためらう。誘いになかなか応じようとしない。ぐずぐずする。「出資を―・る」「金を出し―・る」「今宵はえなむ,など―・らせ給ふに/枕草子 104」
(3)渋り腹になる。「ハラガ―・ル/ヘボン」
渋る
しぶる【渋る】
(1)[腹が]become loose with a griping pain.(2)[いやがる]hesitate;→英和
be reluctant;become dull (売行きが).
渋下地
しぶしたじ [3][4] 【渋下地】
漆器の素地(キジ)で,柿渋に木炭の粉を加えたものを下地に塗ったもの。日用の器に多い。
渋取り
しぶとり [4][0][3] 【渋取り】
渋柿を臼(ウス)で搗(ツ)き砕いて渋汁を採取すること。渋搗き。[季]秋。
渋味
しぶみ [3] 【渋味】
(1)渋い味。舌の粘膜の収縮によって起こる味覚。
(2)落ち着いた深い味わい。「―のある演技」
渋団扇
しぶうちわ [4][3] 【渋団扇】
柿渋を表面に塗った団扇。丈夫なので,火をおこすときなどに使った。[季]夏。
渋塗
しぶぬり [4][0][3] 【渋塗(り)】
柿渋で塗ること。また,渋色に塗ること。また,その塗ったもの。
渋塗り
しぶぬり [4][0][3] 【渋塗(り)】
柿渋で塗ること。また,渋色に塗ること。また,その塗ったもの。
渋塗烏帽子
しぶぬりえぼし [5] 【渋塗烏帽子】
赤黒い柿渋色の漆を塗った烏帽子。
渋墨
しぶずみ [0][2] 【渋墨】
灰墨を柿渋に混ぜたもの。板壁・筧(カケイ)などに防腐剤として塗った。
渋好み
しぶごのみ [3] 【渋好み】
(衣服や装身具などの)派手でなく,落ち着いた深みのあるものを好むこと。
渋川
しぶかわ シブカハ 【渋川】
姓氏の一。
渋川
しぶかわ シブカハ 【渋川】
群馬県中部,利根川と吾妻川の合流域にある市。三国街道の宿場町・市場町として発達。金属・化学・電機・製材などの工業が立地。
渋川伴五郎
しぶかわばんごろう シブカハバンゴラウ 【渋川伴五郎】
(1603-?) 江戸初期の柔術家。江戸の人。名は義方。関口流を学び,のち渋川流を創始。渋川流宗家は三世以後代々渋川伴五郎を名乗った。
渋川春海
しぶかわはるみ シブカハ― 【渋川春海】
(1639-1715) 江戸前期の天文学者・暦学者。京都の人。本名,助左衛門。初め父の名を継ぎ安井(保井とも)算哲と名乗ったが,のち渋川姓に改め春海と号した。宣明暦を改め,新暦(貞享暦)をつくった。
渋川景佑
しぶかわかげすけ シブカハ― 【渋川景佑】
(1787-1856) 江戸末期の天文学者・暦学者。大坂の人。高橋至時(ヨシトキ)の次男。寛政暦を改め,西洋暦法を取り入れた天保暦を作製。
渋川流
しぶかわりゅう シブカハリウ 【渋川流】
柔術・剣術などの一派。江戸時代,渋川伴五郎義方が創始。
渋川玄耳
しぶかわげんじ シブカハ― 【渋川玄耳】
(1872-1926) 新聞記者・著述家。佐賀県生まれ。本名,柳次郎。筆名,藪野椋十(ムクジユウ)。対独戦争に従軍,のち「大阪新報」主幹。著「閑耳目」「藪野椋十東京見物」など。
渋帷子
しぶかたびら [3] 【渋帷子】
柿渋を引いたかたびら。
渋手拭い
しぶてぬぐい [3] 【渋手拭い】
柿渋で染めた手拭い。柿手拭い。
渋抜き
しぶぬき [0][4] 【渋抜き】 (名)スル
アルコールや湯に浸して,柿の渋い味を除き去ること。
渋染
しぶぞめ [0] 【渋染(め)】
(1)柿渋で染めること。また,染めたもの。
(2)柿渋のような茶色(渋色)に染めること。また,染めたもの。
渋染め
しぶぞめ [0] 【渋染(め)】
(1)柿渋で染めること。また,染めたもの。
(2)柿渋のような茶色(渋色)に染めること。また,染めたもの。
渋柿
しぶがき [2] 【渋柿】
柿の品種のうち,実が熟しても甘くならず,味の渋いもの。醂(サワ)したり干したりして渋を抜いて食用とする。また,柿渋を採る原料とする。[季]秋。
渋柿
しぶがき【渋柿】
an astringent persimmon.
渋民
しぶたみ 【渋民】
盛岡市の北隣,玉山村の地名。旧村名。もと奥州街道の宿駅。石川啄木の生地。
渋江
しぶえ 【渋江】
姓氏の一。
渋江抽斎
しぶえちゅうさい 【渋江抽斎】
(1)(1805-1858) 江戸後期の儒者。江戸の人。弘前藩医。名は全善,字(アザナ)は道純・子良。考証家としてすぐれ,漢・国学の実証的研究方法に功績が大きい。著「経籍訪古誌」など。
(2)史伝。森鴎外作。1916年(大正5)発表。{(1)}とその一族の克明な伝記。作者の代表作とされる。
渋沢
しぶさわ シブサハ 【渋沢】
姓氏の一。
渋沢敬三
しぶさわけいぞう シブサハケイザウ 【渋沢敬三】
(1896-1963) 実業家・民俗学研究家。東京生まれ。渋沢栄一の孫。日本銀行総裁・大蔵大臣。アチック-ミューゼアム(のち常民文化研究所)を主宰,民族学・民俗学などの学会活動や野外調査に多大の援助を与えた。
渋沢栄一
しぶさわえいいち シブサハ― 【渋沢栄一】
(1840-1931) 実業家。埼玉県の人。号は青淵(セイエン)。一橋家に仕え,次いで幕臣となる。維新後大蔵省に出仕。のち第一国立銀行・王子製紙・大阪紡績などを創立,その他諸産業の経営にも関係して渋沢財閥を形成した。教育・社会事業にも尽力。
渋沢竜彦
しぶさわたつひこ シブサハ― 【渋沢竜彦】
(1928-1987) 仏文学者・小説家・評論家。東京生まれ。本名,竜雄。東大卒。サドの翻訳ほか,エロスと幻想に関する博物学的考察を展開。「思考の紋章学」,小説「高丘親王航海記」など。
渋渋
しぶしぶ [1][0] 【渋渋】
■一■ (副)
したくないと思いながら,いやいやながらするさま。不承不承。「―承知する」「―(と)仕事を引き受ける」
■二■ (形動ナリ)
{■一■}に同じ。「―に思ひたる人をしひて婿(ムコ)とりて思ふさまならずとなげく/枕草子 79」
渋温泉
しぶおんせん 【渋温泉】
長野県茅野市,八ヶ岳中腹にある硫黄泉。奥蓼科温泉郷の一つ。八ヶ岳登山の基地。渋ノ湯。
渋滞
じゅうたい【渋滞】
[交通の]a (traffic) jam[tie-up,hold-up].〜する be tied[held]up;be in a traffic jam.⇒滞(とどこお)り(る).
渋滞
じゅうたい ジフ― [0] 【渋滞】 (名)スル
(1)物事がなめらかにゆかず,とどこおること。「婆さんの声は…―することなく/土(節)」
(2)道路が込んで,車が進めないこと。「交通―」
渋煎
しぶせん [0] 【渋煎】
柿渋を入れて煮た糊(ノリ)。
渋皮
しぶかわ [0] 【渋皮】
樹木や果実の外皮の内側にある薄い皮。タンニンを多く含む。甘皮。
渋皮
しぶかわ【渋皮】
astringent coat;the inner skin <of a chestnut> .
渋糸
しぶいと [0] 【渋糸】
絹糸や麻糸に渋を塗り,耐水性をもたせた糸。釣り糸などとする。
渋紙
しぶがみ【渋紙】
tanned paper.
渋紙
しぶがみ [0] 【渋紙】
〔「しぶかみ」とも〕
和紙を貼り合わせた上に柿渋を塗り,強くした紙。
渋紙色
しぶがみいろ [0] 【渋紙色】
渋紙のような赤黒い色。「―をした顔」
渋縄
しぶなわ [0] 【渋縄】
柿渋または柿渋色の漆を塗って強くした縄。
渋色
しぶいろ [0] 【渋色】
柿渋のような赤黒い色。柿渋色。渋紙色。
渋茶
しぶちゃ [0][2] 【渋茶】
(1)出しすぎて渋い茶。「―を飲ませる」
(2)下等な茶。「―でも,おひとつ」
渋草
しぶくさ 【渋草】
ギシギシの古名。[和名抄]
渋谷
しぶや 【渋谷】
(1)東京都二三区の一。区部のほぼ中央に位置する。大部分は山の手にあり,住宅・商業・業務施設の混在地区。旧渋谷・千駄ヶ谷・代々幡(ヨヨハタ)の三町が合併。
(2)渋谷区の,渋谷駅付近の地名。都内屈指の繁華街。
渋谷
しぶや 【渋谷】
姓氏の一。
渋谷天外
しぶやてんがい 【渋谷天外】
(二世)(1906-1983) 俳優・劇作家。筆名館直志(タテナオシ)。京都生まれ。第二次大戦前,曾我廼家十吾(トオゴ)と松竹家庭劇を結成。戦後,松竹新喜劇をつくり,日本の代表的喜劇団に育て上げた。
渋面
じゅうめん ジフ― [0] 【渋面】
不愉快そうな顔つき。にがにがしい顔。しかめっつら。「―をつくる」
渋面
しぶつら [0] 【渋面】
〔「しぶづら」とも〕
不愉快,不機嫌そうな顔つき。苦々しい顔つき。しぶっつら。じゅうめん。
渋面をつくる
じゅうめん【渋面をつくる】
make a (wry) face;frown.→英和
〜をして with a long face.〜をしている look sullen[displeased].
渋革籠
しぶかわご [3] 【渋革籠】
竹の網代(アジロ)の上を紙張りにして渋を引いたかわご。
渓
たに [2] 【谷・渓・谿】
(1)山または丘にはさまれた細長い溝状の低地。一般には河川の浸食による河谷が多い。成因によって川や氷河による浸食谷と断層や褶曲(シユウキヨク)による構造谷とに分ける。また,山脈に沿う谷を縦谷(ジユウコク),山脈を横切るものを横谷(オウコク)という。
(2)高い所にはさまれた低い部分。「波の―」「気圧の―」
(3)二つの屋根の流れが交わる所。「―樋」
渓壑
けいがく [0] 【渓壑・谿壑】
深い谷。渓谷。
渓声
けいせい [0] 【渓声・谿声】
谷川のせせらぎ。渓流の水音。
渓嵐拾葉集
けいらんしゅうようしゅう 【渓嵐拾葉集】
仏書。光宗著。三〇〇巻のうち現存一一六巻。1311年から47年までの間の筆録。天台宗の伝承のほか,政治・経済・文化など,多方面の知識を記録。
渓斎英泉
けいさいえいせん 【渓斎英泉】
(1790-1848) 江戸後期の浮世絵師。江戸の人。姓は池田,名は義信。別号,無名翁など。妖艶・退廃的な美人画を得意とし,多数の浮世絵,草双紙の挿絵を描いた。池田英泉。
渓水
けいすい [0] 【渓水・谿水】
谷川の水。谷川。
渓泉
けいせん [0] 【渓泉】
谷にわく泉。谷間の清水。
渓流
けいりゅう [0] 【渓流・谿流】
山地を刻む小谷の流れ。渓谷の流れ。谷川。急流で滝や早瀬が多い。
渓流
けいりゅう【渓流】
a mountain stream.
渓澗
けいかん [0] 【渓澗】
たにがわ。たに。渓谷。
渓谷
けいこく [0] 【渓谷・谿谷】
深くて急峻な側壁をもった谷。小谷。たにま。
渓谷
けいこく【渓谷】
a glen;→英和
a ravine.→英和
渓間
けいかん [0] 【渓間】
たにま。たにあい。
渙散
かんさん クワン― [0] 【渙散】 (名)スル
(1)とけ散ること。
(2)病熱が徐々に下がること。散渙。「―熱」
→分利
渙然
かんぜん クワン― [0] 【渙然】 (形動タリ)
さっと解けるさま。
渙発
かんぱつ クワン― [0] 【渙発】 (名)スル
詔勅を広く発布すること。「大詔―」
渚
みぎわ [0] 【水際・汀・渚】
陸地の,水に接する所。みずぎわ。「―によせるさざ波」
渚
なぎさ【渚】
a beach;→英和
a shore.→英和
渚
なぎさ [0] 【渚・汀】
海・湖などの,波が打ち寄せる所。波うちぎわ。みぎわ。
減
げん [1] 【減】
(1)減ること。減らすこと。
⇔増
「前年度に比べて五割の―だ」
(2)ひき算。「加―乗除」
減じる
げんじる【減じる】
(1)[差し引く]take off;deduct;→英和
subtract.→英和
(2)[減らす]cut down;reduce;→英和
lessen;→英和
[減る]decrease;→英和
fall off;diminish.→英和
(3)[罪を]commute[mitigate] <a sentence> .→英和
減じる
げん・じる [0][3] 【減じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「減ずる」の上一段化〕
「減ずる」に同じ。「人口が年々―・じる」
減す
へ・す [0] 【減す】 (動サ五[四])
少なくする。へらす。「学校などでは,教員をも,―・す事が出来て/言文一致(高見)」「―・して五百ばかりにもせうか/狂言・今参(虎寛本)」
減ず
げん・ず 【減ず】 (動サ変)
⇒げんずる(減)
減ずる
げん・ずる [0][3] 【減ずる】 (動サ変)[文]サ変 げん・ず
(1)数量や程度が少なくなる。へる。「食料が―・ずる」「病漸(ヤヤ)―・じて/読本・雨月(菊花の約)」
(2)数量や程度を少なくする。へらす。「速度を―・ずる」「罪一等を―・ずる」
(3)引き算をする。「五より三を―・ずる」
減らす
へら・す [0] 【減らす】 (動サ五[四])
(1)数・量や程度を少なくする。減ずる。
⇔ふやす
「人員を―・す」「食事の量を―・す」
(2)人をけなす。「人ヲ―・ス/日葡」
[可能] へらせる
減らす
へらす【減らす】
decrease;→英和
reduce;→英和
cut down (切り詰める).
減らず口
へらずぐち [0][3] 【減らず口】
負け惜しみを言うこと。言いたい放題のことを言うこと。また,その言葉。「―をたたく」「―をきく」
減らず口をきく
へらずぐち【減らず口をきく】
retort;→英和
talk back.〜をきくな Shut up!
減り
めり [0] 【減り・乙】
〔動詞「減(メ)る」の連用形から〕
(1)へること。損失。出費。「一両や二両の,―の出るのは当然(アタリメエ)だ/人情本・雪の梅」
(2)日本音楽で,音高を標準よりも低めにすること。多くは管楽器,特に尺八でいう。
⇔かり
減り
へり [0] 【減り・耗り】
減ること。また,その程度。「靴の―が早い」「酒の―具合」
減り張り
めりはり [0][2] 【減り張り・乙張り】
ゆるめることと張ること。特に,音声をゆるめることと張り上げること。音の高低。抑揚。「―のきいた歌い方」「生活に―をつける」「話に―がある」
→めりかり
減り込む
めりこ・む [3][0] 【減り込む】 (動マ五[四])
その物の重みで,または強い力が加えられて深く入りこむ。はまりこむ。「ぬかるみに―・む」
減る
へる【減る】
decrease;→英和
diminish;→英和
be reduced;wear off.
減る
へ・る [0] 【減る】 (動ラ五[四])
(1)数・量や程度が少なくなる。減少する。
⇔増える
⇔増す
「人口が半分に―・った」「おけの水が―・る」「口の―・らないやつだ」「爆発の危険は―・った」
(2)空腹になる。「腹が―・ってはいくさができぬ」
(3)(打ち消しの語を伴って)ひるむ。臆する。「祐慶は少も―・らず,鎧の胸板きらめかし/盛衰記 5」
減る
め・る 【減る】 (動ラ四)
(1)へる。少なくなる。低下する。「地ガ―・ッタ/日葡」
(2)衰える。弱くなる。「過言申す者は必ず奢り易く,―・りやすし/甲陽軍鑑(品三〇)」
(3)日本音楽で,音高を標準よりも低めにする。多くは管楽器,特に尺八でいう。
⇔かる
減上
めりかり [0] 【減上・乙甲】
「めり」と「かり」。日本音楽で,技巧を用いて音高を標準よりも微妙に上げ下げすること。多くは管楽器,特に尺八でいう。
減作
げんさく [0] 【減作】
収穫高が減ること。
⇔増作
減価
げんか [1][0] 【減価】
価額をへらすこと。
減価
げんか【減価】
(a) discount;→英和
(a) reduction in[of]price;a reduced price (値段);depreciation (価値減少).→英和
減価償却《経》depreciation.
減価償却
げんかしょうきゃく [4] 【減価償却】
使用または時間の経過による固定資産(土地は除く)の価値の減少を,決算期ごとに一定の方法により費用として算入すること。償却。
→定額法
→定率法
減便
げんびん [0] 【減便】 (名)スル
航空機・自動車・船などの,定期便の回数をへらすこと。
⇔増便
減俸
げんぽう [0] 【減俸】 (名)スル
俸給の支給額を減らすこと。減給。
⇔増俸
減俸する
げんぽう【減俸する】
reduce a person's salary <from 20,000 yen to 15,000 yen> .
減債
げんさい [0] 【減債】 (名)スル
債務を少なくしていくこと。負債を償却していくこと。
減債基金
げんさいききん [6][5] 【減債基金】
公債・社債の計画的償還のため,定期的に一定額を国庫に繰り入れたり,企業内部に留保する積立金。減債積立金。償還基金。
減光
げんこう [0] 【減光】 (名)スル
照明などの光の強さを減らすこと。照明を暗くすること。
減免
げんめん【減免】
reduction and exemption (税の);mitigation and remission (刑の).
減免
げんめん [0] 【減免】 (名)スル
刑罰・税・料金などの負担を軽減または免除すること。「恩赦により刑を―される」
減刑
げんけい [0] 【減刑】 (名)スル
(1)恩赦の一種。刑の言い渡しを受けた者に対して,刑を軽くすること。
(2)刑の減軽のこと。
→減軽(2)
減刑
げんけい【減刑】
commutation;→英和
mitigation[reduction]of a sentence.→英和
〜する commute[mitigate] <a sentence> .→英和
減削
げんさく [0] 【減削】 (名)スル
へらしけずること。削減。
減力
げんりょく [0] 【減力】
〔写〕 過度の露出や現像のために黒っぽく仕上がったネガ画像などを薬品を使って,適当な階調をもつように処理すること。
⇔補力
減勢
げんせい [0] 【減勢】 (名)スル
勢いを減ずること。
減却
げんきゃく [0] 【減却】 (名)スル
へること。へらすこと。「英雄の勢力は次第に―して/福翁百話(諭吉)」
減反
げんたん [0] 【減反・減段】 (名)スル
作付け面積をへらすこと。
⇔増反
「―政策」
減反政策
げんたん【減反政策】
a less rice production policy with government subsidy.
減収
げんしゅう【減収】
<suffer> a decrease in income[harvest,production].
減収
げんしゅう [0] 【減収】 (名)スル
収入・収穫が減ること。
⇔増収
減号
げんごう [3] 【減号】
引き算の記号。「−」の記号。
減員
げんいん [0] 【減員】 (名)スル
人員を減らすこと。
⇔増員
「管理部門を―する」
減圧
げんあつ [0] 【減圧】 (名)スル
圧力を下げること。圧力が下がること。
⇔加圧
減圧タービン
げんあつタービン [5] 【減圧―】
蒸気タービンの一種。内部をいくつかの室に区切り,蒸気が順次にこれらの室を通るたびに蒸気を膨張させて圧力を下げ,それにより動力を得る。
減圧弁
げんあつべん [4] 【減圧弁】
調整弁の一種。高圧の気体または液体を減圧し一定圧力に保持して用いるための調節弁。
減圧症
げんあつしょう [0] 【減圧症】
⇒潜函病(センカンビヨウ)
減圧蒸留
げんあつじょうりゅう [5] 【減圧蒸留】
常圧では高い沸点をもつ物質を,減圧により沸点を下げて蒸留する操作。有機化合物の分離などにしばしば利用される。
減塩
げんえん [0] 【減塩】
成人病の予防や循環器疾患の治療などのために,食塩の摂取量を減らすこと。
減塩醤油
げんえんしょうゆ [5] 【減塩醤油】
食塩濃度が9パーセント以下の醤油。特別用途食品。
→低塩醤油
減塩食
げんえんしょく [3] 【減塩食】
食塩の摂取量を制限した食餌療法。水分の貯留を防止するため,腎疾患や高血圧症に用いられる。
減少
げんしょう [0] 【減少】 (名)スル
へってすくなくなること。へらしてすくなくすること。
⇔増加
「違反者が―する」
減少
げんしょう【減少】
(a) decrease <in population> ;→英和
(a) reduction <in working hours> .→英和
〜する decrease;diminish;→英和
lessen;→英和
dwindle (しだいに).→英和
〜しつつある be on the decrease.
減少関数
げんしょうかんすう [5] 【減少関数】
ある関数の定義域内で,変数が増加するに伴って関数の値が減少するような関数。
⇔増加関数
減尽
げんじん [0] 【減尽】 (名)スル
(1)へらしなくすこと。また,へってすっかりなくなること。
(2)(刑罰の)免除。
減感
げんかん [0] 【減感】
写真の現像処理前に,フィルムの感度を特殊な薬品によって低下させること。
⇔増感
減感作療法
げんかんさりょうほう [6] 【減感作療法】
アレルギー性疾患の治療法の一。原因となる抗原を増量しながら定期的に注射し,過敏性を低下させる。脱感作療法。免疫療法。
減損
げんそん [0] 【減損】 (名)スル
へること。へらすこと。
減損ウラン
げんそんウラン [5] 【減損―】
ウラン二三五の含有率が使用前より減少した核燃料のウラン。増殖炉で使われる。
減摩
げんま [1] 【減摩】 (名)スル
(1)すりへること。「肉慾已に―せられ/基督信徒の慰(鑑三)」
(2)摩擦をへらすこと。
減摩剤
げんまざい [3] 【減摩剤】
⇒潤滑剤(ジユンカツザイ)
減摩合金
げんまごうきん [4] 【減摩合金】
⇒軸受合金(ジクウケゴウキン)
減数
げんすう [3] 【減数】 (名)スル
(1)数がへること。また,へらすこと。
(2)引き算で,引く方の数。�−� で �。
⇔被減数
減数分裂
げんすうぶんれつ [5] 【減数分裂】
生殖細胞形成の時に起こる細胞分裂。連続二回の分裂を行う。通常第一分裂で相同染色体が対合・分離することによって染色体数が半減し,第二分裂は体細胞分裂と同様である。還元分裂。成熟分裂。
減極剤
げんきょくざい [4] 【減極剤】
電池を放電する際,電極に発生する水素によって生じる起電力低下の現象(分極)を抑制するための酸化剤。
減歩
げんぶ [1] 【減歩】 (名)スル
区画整理などで,道路・公園などの公共用地を生み出すために,各所有者の宅地面積を整理前より減らすこと。
減段
げんたん [0] 【減反・減段】 (名)スル
作付け面積をへらすこと。
⇔増反
「―政策」
減殺
げんさつ [0] 【減殺】
⇒げんさい(減殺)
減殺
げんさい [0] 【減殺】 (名)スル
〔誤って「げんさつ」とも〕
減らすこと。少なくすること。げんさつ。「興味が―される」
減気
げんき 【減気・験気】
病気が快方に向かうこと。治療などの効果が現れて,気分がよくなること。「その後種々に療治すれば,少しき―ありしかども/正法眼蔵随聞記」
減水
げんすい [0] 【減水】 (名)スル
水量が減ること。
⇔増水
減水する
げんすい【減水する】
fall;→英和
recede;→英和
subside;→英和
go down.
減法
げんぽう [1][0] 【減法】
ある数から他の数を取り去って,その差を計算する方法。引き算。
⇔加法
減法
げんぽう【減法】
《数》subtraction.
減炭
げんたん [0] 【減炭】 (名)スル
石炭の産出量をへらすこと。
⇔増炭
減点
げんてん [0] 【減点】 (名)スル
点数をへらすこと。また,へらした点。
⇔加点
「誤字は―する」
減点する
げんてん【減点する】
give <a person> a demerit mark.減点法 the demerit system.
減産
げんさん [0] 【減産】 (名)スル
生産量が減ること。また,減らすこと。
⇔増産
「―して価格の安定をはかる」
減産
げんさん【減産】
a decrease in production;a <20 percent> production cut.〜する cut production <by 20 percent> .
減益
げんえき [0] 【減益】
利益が減ること。
⇔増益
「減収―」
減省
げんしょう [0] 【減省】 (名)スル
へらしはぶくこと。げんせい。「太平因循の雑費を―し/近世紀聞(延房)」
減石
げんこく [0] 【減石】 (名)スル
酒の醸造量を減らすこと。
⇔増石
減租
げんそ [1] 【減租】 (名)スル
租税額をへらすこと。減税。
減税
げんぜい【減税】
reduction of taxes;a tax reduction.〜する reduce[lower]taxes <by 3 percent> .
減税
げんぜい [0] 【減税】 (名)スル
税金を減らすこと。
⇔増税
減筆
げんぴつ [0] 【減筆】
筆をはぶくこと。特に水墨画で,筆数の少ない簡略な画法をいう。減筆体。
→梁楷(リヨウカイ)
減算
げんざん [0] 【減算】 (名)スル
引き算。減法。
⇔加算
減給
げんきゅう [0] 【減給】 (名)スル
制裁として賃金の支給額を減らすこと。公務員では懲戒処分の一。減俸。
⇔加給
減縮
げんしゅく [0] 【減縮】 (名)スル
へらしちぢめること。へりちぢむこと。減少。「剥奪し或は之を―する/明六雑誌 6」
減耗
げんもう [0] 【減耗】 (名)スル
「げんこう(減耗)」の慣用読み。
減耗
げんこう [0] 【減耗】 (名)スル
減ること。減らすこと。げんもう。「人的資本の―が激しい」
減耗償却
げんもうしょうきゃく [5] 【減耗償却】
油田・山林・鉱山など減耗性資産について適用される償却方法。
減色法
げんしょくほう [0] 【減色法】
色フィルターや吸収物質を用いて自然光を選択吸収させ,残った光で特定の色を出す方法。シアン(赤を吸収する)・マゼンタ(緑を吸収する)・黄(青紫を吸収する)の三種の割合を変えて,さまざまの色をつくる。減法混色。減色混合。
→加色法
減衰
げんすい [0] 【減衰】 (名)スル
少しずつ減少していくこと。「―曲線」
減衰器
げんすいき [3] 【減衰器】
電気信号の質を変えずに信号の強さを減少する装置。減衰量を任意に加減できるものと,一定の減衰量を与えるものとがあり,構成する素子により抵抗減衰器とリアクタンス減衰器とがある。アッテネーター。
減衰振動
げんすいしんどう [5] 【減衰振動】
時間とともに振幅が減少していく振動。弾性振動では摩擦や抵抗など,電気振動ではジュール熱や電波の放射のためにおこる。
減資
げんし [0] 【減資】 (名)スル
企業が資本金を減ずること。
⇔増資
減資
げんし【減資】
capital reduction.〜する reduce the capital.→英和
減車
げんしゃ [0] 【減車】 (名)スル
(タクシーなどの)車両の運行台数を減らすこと。
⇔増車
減軽
げんけい [0] 【減軽】 (名)スル
(1)(重量・負担などを)減らして軽くすること。軽減。
(2)〔法〕 自首・情状・心身の状態などにより刑を軽くすること。刑の減軽。
減農薬
げんのうやく [3] 【減農薬】
農薬汚染をなくすため,極力無駄な農薬の使用をなくすこと。また,そのような運動。
減農薬栽培
げんのうやくさいばい [7] 【減農薬栽培】
通常よりおおむね五割以下に農薬の使用を削減して栽培すること。農林水産省の表示ガイドラインでは,使用した化学合成農薬の名称・回数を表示しなければならない。
減退
げんたい [0] 【減退】 (名)スル
へってすくなくなること。おとろえ弱ること。
⇔増進
「精力―」「記憶力が―する」
減退
げんたい【減退】
(a) decline <in energy> ;→英和
decrease;→英和
loss <of appetite> .→英和
〜する decline;lose <one's appetite> .→英和
減速
げんそく【減速】
deceleration.〜する slow down;decelerate.→英和
減速
げんそく [0] 【減速】 (名)スル
速度を落とすこと。
⇔加速
減速材
げんそくざい [4][0] 【減速材】
原子炉において核反応により放出される中性子の速度を落とし,燃料に吸収されやすくするために用いるものをいう。水(軽水)・重水・炭素(グラファイト)などが使われる。モデレーター。
減配
げんぱい [0] 【減配】 (名)スル
(1)配給など,くばるものを減らすこと。
(2)株式などの配当や配給量を減らすこと。
⇔増配
「今期から―する」